
6万5,000円 / 18.5平米
井の頭線「池ノ上」駅 徒歩8分
何度もニスを塗り重ね、こってりとした、みたらしのような色のフローリング。
号室ごとに色とりどりのカラーで塗り分けられている鉄の玄関ドア。
レトロを残しておいてほしい部分と、最小限しておいてほしいリフォームとを、絶妙なバランスで保っている物件。オーナーさんの芸術感覚に握手を求め ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
こんにちわ!リバ邸のかたくられんです。
renkatakura.g@gmail.com
リバ邸杉並では、住人を大募集しています。
https://twitter.com/livertysuginami
リバ邸杉並は丸ノ内線方南町駅徒歩5分の
とあるマンションの1階部分にあります。
【変化1】
リバ邸杉並には色々な職業の方達が住んでいます。
プログラマー、ネイリスト、転売ヤー、起業家、飲食店員、学生ブロガーetc.
たくさんの職業の人間が集まることによって、
イノベーションが起きています。
例)
夜な夜な、飲食店勤務の人間とプログラマーの人間が話をして、
飲食店アプリを考える。
転売ヤーが人気のネイル商品を聞いて、売れる商品を探したり。
【変化2】
「語リバ邸」という少人数トークイベントを週に1回開催しています。
NPO法人の事務局の方、高校生起業家の方などを招いて、
夜な夜な討論しています。
【最後に、伝えたいこと】
何か新しいことに挑戦したい方
都心へ上京したてでやりたいことが見つからない方
今の日常に満足のしていない方
リバ邸杉並に住めば何か見つかるかもしれません。
リバ邸杉並で巻き込まれてみませんか?
リクルートホールディングスが、恒例の「2018年のトレンド予測」を発表した。これは、「住まい・美容・人材派遣・飲食など8領域の新たな兆し」として、2018年のトレンド予測をキーワードで発表するもの。筆者専門の住まい領域のトレンド予測は、『職住』ならぬ「『育住』近接」。うーん、それほど新味がないかなと思ったのだが、どうやら単なる距離の問題ではないようだ。【今週の住活トピック】
「2018年のトレンド予測」を発表/リクルートホールディングス駅からの距離より、保育園や学童を重視する傾向が増えていく
マンションを購入する層で共働き世帯が増えているので、「駅からの距離」を重視する傾向はますます強まっている。リクルート住まいカンパニーの2016年の調査結果では、「駅からの距離」を重視する割合が過去最高だったという(画像1)。
一方で、「教育環境」を重視する傾向も強まっていて、こちらの割合も2016年で過去最高に達した。
以前取材した子育て世帯は、子どもが私立の小学校に合格したので、その小学校の近くで家を探したと言っていた。小学校への道のりの安全性も気になるようで、できるだけ短くしたいと考えたという。子育て世帯ならではの発想だ。
また、最近の待機児童問題は、保育園から学童保育へと広がっている。働くママにとって、子どもを預けることができる場所の確保は大きな問題だ。リクルート住まいカンパニーが子育て世帯に調査したところ、「保育園や学童保育が設置されているマンション」なら、駅からの距離は許容できるという回答は約35%あったという。
「通勤より子どもを預けられる場所のほうを優先」という子育て世帯が増えて、「育住近接」重視へということは、当然の流れだろう。ここまでの話なら、特に新しい兆しということでもないように思えたのだが、面白い事例が増えているというのだ。
【画像1】「2018年トレンド予測 住まい領域」資料より転載
近くにあるだけではなく、ハード+ソフトの両輪で子育て支援そこで、新しい兆しが感じられるとして紹介された、いくつかの事例を見ていこう。
まず、「子育てママの助け合い」を促す賃貸の共同住宅の事例(へーベルメゾン母力)。中庭に子どもが遊べる場とそれを見守るママが集える「お母さんステーション」を設置し、各住戸から中庭に出入りしやすいように設計されている。入居には、住民憲章「子育てクレド」への賛同が前提で、先輩ママが定期訪問して相談にも応じてくれる仕組みを整えた。互いに助け合いができるハードとソフトを備えた、江戸時代の長屋のような住宅だ。
次に、分譲マンション内に施設として民間学童を誘致する事例(ザ・パークハウス国分寺四季の森)。預かるだけでなく、英語や音楽、芸術など豊富なプログラムで充実した学び・体験ができるようにしたもの。同じような事例として、UR賃貸の団地の敷地内に、多彩な学び・体験ができる民間学童を誘致したもの(東雲キャナルコートCODAN)もある。
顔見知り同士で子どもの送迎や託児の頼り合いができるネットの仕組み「子育てシェア」(有料、謝礼1時間当たり500円~700円)を導入した事例(イニシア大井町)もある。交流イベントなども開催し、顔見知りを増やす工夫もしている。こうした手法なら、既存の規模の小さいマンションでも実現可能だ。
いずれも、単に居住空間に子育て施設があるという利便性だけでなく、ママたちの精神的・時間的な負担も軽減し、豊かな子育てができるソフトを提供することが大きな特徴だ。
【画像2】「子育てママの助け合い」を促す賃貸の共同住宅の事例(写真提供/旭化成ホームズ株式会社)
保育園不足が指摘されるなか、国土交通省と厚生労働省は、保育園不足が見込まれるエリアに大規模マンションを新築する場合は、保育施設などの設置をするように要請する通達を出した。今後は、マンションや団地内に子育て施設が併設される事例が増えると見込まれている。
ただし、子育て施設をつくるというだけでなく、子育て支援でどういった付加価値を備えていくか、ソフトの工夫も同時に求められる。
在宅勤務やテレワークの推進、高齢者の子育て参加など、社会は大きく変わりつつある。居住する人たちのライフスタイルやニーズに応じた、それぞれ独自の「育住近接」が実現されることに期待したい。
その他の領域については、次の通り。いずれも、「人生100年時代」「働き方改革」「役割と価値観の多面化」といった社会のメガトレンドを受けているといえるようだ。
【2018年のトレンド予測キーワード】
●「来るスマ美容師」(美容領域)
●「年功助力」(アルバイト・パート領域)
●「熟戦力」(人材派遣領域)
●「まなミドル」(社会人学習領域)
●「ボス充」(人材マネジメント領域)
●「ピット飲食」(飲食領域)
●「お見せ合い婚」(婚活領域)
住宅のリフォームが省エネルギーにつながることは分かっていても、なかなか進めづらいもの。自宅はもちろん、特にマンション全体でリフォームを進めようとすると住民間での調整が必要で、単世帯ごとで決められないだけに難易度が高いことがあります。SUUMOジャーナル編集部では今年9月、地球温暖化対策のために省エネ対策を推進する環境省 地球環境局 地球温暖化対策課の松澤課長に、住宅関係の地球温暖化対策について直撃取材。 松澤課長によると、「電球や家電の買い替えに加えて、住宅を改修することで省エネ目標を達成できる」というお話だったのですが、そうは言っても「言うは易く行うは難し」ということわざもあります。
地球温暖化対策の旗振り役である松澤課長宅は、果たして万全の対策をされているのか。編集部員Y(20代男性)がまずは松澤課長宅に押しかけ、家電から窓ガラス、サッシまで厳しくチェック! さらに、個人のリフォーム以上に難易度が高いと言われるマンションの省エネ改修工事はいったいどの程度大変なのか、お役所の方にも知っていただきたい。松澤課長と一緒に、とあるマンション管理組合の元理事長にお話を聞きに行きました。
ご自宅におじゃまします!環境省課長自宅の温暖化対策状況は!?―― 本当に来てしまいました。本日はよろしくお願いします。
松澤課長「ほ、本当に来られたんですね。よろしくお願いします」
―― 先日の取材では、日本が温暖化対策の目標値(2030年度にマイナス26%削減)を達成するためには、各家庭では「電球をLEDに換える」「冷蔵庫を省エネ対応のものに換える」「エアコンを省エネ対応のものに換える」「窓ガラスをシングルガラスから複層ガラスに換える」の4つのうち、いずれか3つを対応すればよいとのことでした。ということはLED交換や家電の買い替えはもちろん対応ずみ、と(室内を見わたす)。
松澤課長「一応、普段使っているリビングの電球はLEDになっています。他の部屋は夜寝るだけなので使用頻度も低いですし、切れたタイミングで交換する予定です」
【画像1】 LEDに取り替えられているリビングの照明。口金が小さめなサイズを4つ使用している(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
―― なるほど、まずは1つクリアですね。エアコンや冷蔵庫はどうでしょうか。
松澤課長「エアコンは去年の冬に買い替えました。やはり性能が上がっていて、夏場(8月)で電気代が1万5500円から7700円と半分程度に下がっています (室内で犬を飼っているので、夏は日中エアコンが稼動)。年間で2万6000円(約30%)電気代を節約できました。冷蔵庫は10年選手なので、そろそろ買い替えのタイミングかなと考えています」
―― あれ? この窓は、シングルガラスでアルミサッシ。推進する立場なのに、まさか自分では実行されてない、なんてことは……。
松澤課長「なかなか厳しいことをおっしゃいますね。確かにそのとおりです。窓は複層ガラスに交換していないですし、サッシも断熱性が高い樹脂素材ではなく、アルミです。検討はするのですが、マンションなので共用部の窓のリフォームとなると難易度が高くて――。でも冬場が寒いのに加えて、結露が多くて困っています。換気もしているのですが、レースカーテンがかびてしまっていて」
【画像2】課長宅の窓にかかっているレースカーテン。結露のせいか裾の部分がカビで汚れている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
―― これはひどいですね。個人宅でもこうですから、マンション全体の省エネリフォームはもっと大変そうです。実は、私の知人に玄関や窓のリフォームを大規模マンションで実現した元理事長がいるのですが、その人に話を聞きに行きませんか。課長のお仕事の参考になるかもしれませんよ。
松澤課長「えっ、今からですか……。分かりました」
環境省課長と一緒に突撃! 大規模マンションの省エネ修繕、実態は?心なしか元気がなくなった課長とやってきたのは、横浜市内の高台に位置する全105戸のとあるマンション。案内いただくのはこのマンションの管理組合で、以前理事長を務められていた岸一正(きし・かずまさ)さんです。
【画像3】松澤課長(左)にマンションを案内している岸さん(右)(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
岸「本日はようこそいらっしゃいました。私が岸です」
―― 岸さんは理事長としてマンション大規模修繕を推進されたんですよね。どんな手順で実施されましたか?
岸「はい。私は当時管理組合の理事長だったのですが、修繕を始める前に、まず理事会内で、1回目の大規模修繕の振り返りから、マイナスをゼロに戻す修繕だけでなく「資産価値の向上」を目指していく、その具体的なあり方として「快適な住み心地」を高めていく、という基本方針を固めました。その上で、住民に対して、どんな修繕をしてほしいか、アンケートを実施し、その結果『窓の結露』『玄関の隙間風』に対する不満が多く寄せられました」
―― アンケートを踏まえ、どのような改修を実施したのでしょうか。
岸「全居室の、ドアや窓などの開口部に対するリフォームですね。玄関ドアの取り替えと、すべての窓に対する内窓の取り付け(内窓が取り付けられない窓は複層ガラスに交換)を実施しました」
―― 正直なところ、住民の追加負担費用は発生しなかったのですか ?
岸「修繕積立金を多めに取っておいたことに加え、足場のいらない工事は翌年以降に繰り延べるなど、資金調達の工夫をしました。また、当時は国からの補助金で、手続きを踏めば工事費の3分の1を負担してもらえるというのもあり、1住戸当たり玄関ドア交換14万円、内窓取り付け35万円の負担でした」
―― そのくらいの金額で実施できるものなんですね。 やってみて効果はどうでしたか。
岸「断熱性が高まったことは実感しました。冬、外気温が5℃ぐらいでも部屋の中は15℃から18℃までの間に保たれています。そのおかげか、マンションの各住戸平均で、電気の使用量が年間11.6%、ガスの使用量は10.3%減少しています。また、住民の不満として多く上げられていた結露も発生しなくなりました。ただし、こまめな換気は必要になります」
―― 窓と玄関を替えるだけでそこまで違うのですね。
岸「意外だったのは、遮音性が上がったことですね。近所に学校があり、以前は室内でもブラスバンド部の音が聞こえていたのですが、今は聞こえません。生活音についても、他の部屋で飼われている犬の声が聞こえなくなったり。音は窓を通じて出入りしていたことが分かりました。掃除機も夜に気にせずかけられるようになりましたね」
【画像4】バルコニーとリビングをつなぐ出入口には内窓が取り付けられ、二重窓になっている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
松澤課長「私も夜にトイレに行くときに気づいたのですが、玄関って意外と隙間風が入るんですよね」
岸「うちも以前は玄関のあたりが非常に寒かったのですが、今はまったく寒くないですね」
―― 二重窓にすると、窓の開け閉めが面倒ではないですか?
岸「おっしゃるとおり、手間は増えます。ただ、すべての窓を頻繁に開け閉めするわけでもないですし、日常的にはメリットのほうが大きいと感じます」
―― マンション全体で大規模改修を進めるにあたり、大変だったことはありますか。
岸「住民の合意形成ですね。管理規約上は2分の1の合意があれば進められますし、たいてい委任される方が多いので、進めようと思えば強引に進めることも可能でした。しかし、事前調査・施工と2回も各住戸に立ち入ることになるため、丁寧なコミュニケーションを心がけました」
―― 改修を進める上で、反対する方はいなかったのですか。
岸「住み慣れた高齢者など、気乗りがしない様子の方もいたことは確かです。私も高齢者と呼ばれる層に片足突っ込んでいるので気持ちは分かるのですが、『年を重ねてしかるべき施設に入るときに、保有している住宅の資産価値が重要になりますよ』というお話もして理解してもらいました」
マンションは社会の最小単位―― このマンションには高齢の方から子持ち世帯まで、幅広い年齢層の方が住んでいるそうですね。
岸「そうですね。マンションというのはさまざまな人が暮らす“社会”の最小単位であり、管理組合というのはある意味自治体に近いと思っています。そういう意味では、大規模修繕は“公共政策”と言えるかもしれません。そういえば修繕後の変化として、マンションで実施している防災訓練の参加率が上がったというのがありました。自治の意識が高まったように思います」
―― “マンションは社会の最小単位”、ですか。その考え方はおもしろいですね。松澤課長、いかがでしたか。参考になりそうですか。
松澤課長「はい、マンションで生活する一人として、さらに地球温暖化対策の推進役としても、大変参考になりました。いち個人としても、マンション全体の修繕のタイミングで、窓や玄関のドアリフォームを管理組合に働きかけてみます」
―― 本日はありがとうございました。
●取材協力防災に関心が集まる現在、防災グッズはとりあえず用意したけれど、なんとなく不安を感じたまま日々を過ごしているという人は多いのではないだろうか。まさかのときに困らないためには、どんな備えをしておくべきかを、被災地での支援活動等を積極的に行っている、危機管理教育研究所代表の国崎信江さんに話を伺った。
まず注意すべきは家具の配置
まず、あまりお金や時間をかけることなくすぐにでも実践できる住まいの工夫を教えてもらった。
「家具の配置に気を付けましょう。いざというときのために逃げる動線を確保しておくことが大切です。玄関に大きな棚があると倒れて逃げられません。また寝室には大きな家具は置かないような工夫をしてください」と国崎さん。寝ているときに家具が倒れてケガをすることも多い。家電などが飛び出さないように滑り止め粘着ジェルマット等で止めておくのも大切なことだ。
【画像1】避難する動線を確保するためには、家具が倒れないような工夫が必要(写真/PIXTA)
「最近では防災グッズを用意している方が多いですが、ふだんの生活では意外に気付かない、実際に被災生活を送る場面で必要なものをプラスしておきましょう」
具体的には寝室にスリッパを置いている人はいるが、室内を歩くときでも長靴などの底の厚い靴が必要だそうだ。また、「室内に壊れたガラスが散乱した場合、掃除用具がまず必要になるので忘れずに用意しておきましょう。軍手よりも防刃手袋のような手を保護してくれる手袋を準備しましょう。災害ごみとなった生活用品はビニール袋よりも麻袋のような丈夫な袋に捨てると破れにくいのでおすすめですよ」(同)
加えて意外に忘れがちなのは、給水時に水を運ぶ給水袋も備えておきたいものだ。
味見もアリ!?食材も一工夫で「備蓄用」にまた日ごろから防災グッズを暮らしのなかで活用しておくことも大事とのこと。「カセットコンロのように、家族で鍋を囲んだり、庭でBBQを楽しんだりしていれば、とっさのときにも使い方が分かり、非常時にも慌てません」
また備蓄用の食べ物もふだんから食べてみるのが大切だそうだ。「非常食も最近ではどんどんおいしくなっています。気が付くと賞味期限切れということを防ぐこともできるので、一度はみんなで味見をしておくといいですよ。自分たちの好みのものを用意しておけば、つらい避難生活でも楽しみが増えますから」
また特に備蓄用ではない食べ物でも、パスタや乾麺、缶詰などふだんから多めに用意して、順番に新しいものから使っていくことでも備蓄になるそうだ。「災害時は野菜不足になるので、野菜は下ゆでしてカットして冷凍しておけば自然解凍しておいしく食べられます。食べる順番は冷蔵庫の食品、常温保存している食品、非常食のように傷みやすいものから食べていくと変化があってよいですよ」
【画像2】缶詰は多めにストックしておくと、いざというときに「備蓄用」として役に立つ(写真/PIXTA)
リフォームするなら防災観点もお忘れなく建物の老朽化などでリノベーションする必要がでてきた場合には、良い機会なので一緒に防災についても取り組んでおくとよいそうだ。
「最近の傾向としては、寝室はコンパクトにまとめ、リビングをより広くした間取りが人気を集める傾向にあります。そのため、なるべく寝室には家具を置かなくて済むようにしておくことは大切です。なるべく収納スペースは造り付けにして余計な家具を置かなくてもよいようにしておくといいですね」
室内の動線にも配慮しておくのがベストだそうだ。「一戸建てならば階段の位置が大事です。動線を考えてどこに階段を置くかを考えておきましょう。例えばリビングの中に階段があるような間取りだと、2階にいる家族の避難状況が把握しやすいですね」と国崎さん。
マンションの場合でも動線は重要だ。「マンションによっては、各部屋に小さいウォークインクローゼットや収納があちこちについていますが、それを1つに集約して、出入口がいくつもあるというウォークスルークロゼットをつくれば『閉じ込め』に遭いにくい空間になります」。個々の部屋の出入口が一カ所しかなくても、ウォークスルークロゼットがつながっていれば、部屋のドアとクローゼットといった2つの動線から部屋の外に出ることができる。
冷蔵庫やテレビなど、明らかに置き場所が決まっているような場所には、あらかじめその壁に補強板をつくっておくことも効果的だという。「賃貸マンションの場合は壁に穴をあけられない場合がありますが、防災に関しては家主に相談してみてもいいと思いますよ」。加えてバルコニーにモノを置かないようにするのも動線のために大切なことだ。
レンタルシステムやクラウド活用 モノを減らすのも防災に役立つ国崎さんは、防災の観点からモノを減らすべく、新しいサービスも活用しているそうだ。
「最近ではレンタルシステムを活用して、なるべくモノを持たない暮らしを心がけています。客用の布団、ベ
ビーグッズ、冠婚葬祭や季節によって必要なものなど、何でも今は借りられますから積極的に活用しましょう」
20年も前からトランクルームなどさまざまな新しい試みをしているそうだ。
「以前は、限られた収納スペースだったので、少し離れた地方の県にトランクルームを借りていました。何かあってもすべてをなくすことがないのでリスクヘッジになります」
今は、衣類のクリーニングについても、保管付きサービスを利用している。「日ごろの利便性と 防災の両面で重宝しています。本当に重要なものは銀行の貸金庫を借りて保管するのも一案です。自宅に貴重品を置かなければ盗まれる心配もしなくて済みます」
子どもの本以外は時間をかけて写真に残し、デジタル化しているそうだ。「子どもが小さいときからつくった絵や作品も写真に撮ってデータで残してクラウドサービスで保存しています。上の子が大きくなったときに、今までの軌跡として見せてあげたら、すごく感動してくれました」一見合理的だが、心がこもった方法かもしれない。
室内にモノが少なければふだんのくらしにも便利だ。「収納スペースに合わせて暮らしているので、子どもたちも余計なモノを欲しがりません。逆に本当にいいモノはふだんから使うようにしています。そのほうが扱い方も丁寧になり、勉強にもなると思っています」
国崎さんの家では家族全員のパスポートをきちんと更新して、何かあったらすぐ海外に出られるような準備もしているそうだ。最近話題の多拠点居住もリスクヘッジに有効だと教えてくれた。
「子どもたちには日ごろからキャンプなどを体験させ、非日常にも慣れさせておくことが大切です」
国崎さん一家ほど徹底できるかどうかはともかくとして、日ごろの備えが「まさか」というときに力強い味方になってくれるということは、覚えておきたいところだ。
・一般社団法人危機管理教育研究所 国崎信江さん
危機管理アドバイザーとして、文部科学省「防災科学技術委員会」委員等を歴任している
(株)リクルート住まいカンパニーが運営する不動産・住宅サイト『SUUMO(スーモ)』は、住まいや暮らしに関する様々なテーマについてアンケート調査を実施し、調査結果を「SUUMOなんでもランキング」として紹介している。今年も終わりに近づき、年末には「大掃除」を予定している人も多いはず。いつもと違う場所を掃除していると、普段目にしないものが出てきて手が止まってしまう、なんてことも。そこで今回は、「見始めてしまったために作業が止まってしまったもの」についてアンケートを行い、ランキングにまとめた。
【調査概要】
●調査実施時期:2017年10月4日~2017年10月5日
●調査対象者:全国の20~59歳までの男性208名・女性208名
●調査方法:インターネット
●有効回答数:416
【調査結果】
Q.大掃除、「これを見始めてしまったために作業が止まった」ものは?(複数回答可)
1位:昔の写真(卒業アルバム・家族のアルバムを除く)20.7%
2位:マンガ 16.8%
3位:家族のアルバム 13.5%
4位:過去の手紙や年賀状 13.2%
5位:卒業アルバム 10.6%
6位:昔使っていた携帯電話 4.6%
7位:卒業文集 4.1%
8位:子どもの工作 2.4%
9位:昔のテストの答案用紙 1.4%
10位:交換日記 1.2%
※上位10位まで表示
1位は「昔の写真(卒業アルバム・家族のアルバムを除く)」(20.7%)。「昔のよかったことを思い出す」「若かったころを思い出して笑ってしまう」など、自分の若かりしころを思い出すのはもちろん、「娘の小さいころの写真を見ると、手が止まる」「子どもやペットの写真を見ていると、懐かしくなって時間を忘れてしまう」など、家族やペットの写真で手が止まる人も多いようだ。
2位は「マンガ」(16.8%)。「捨てようと思ったが、見始めると面白いことが多い」「どんな話だっけ?から始まり全部読み返す」など、ちょっとめくってみたはずがどっぷりはまってしまう人が多く見られた。読みだすと止まらなくなるため、中を開いてはいけないもののひとつかもしれない。
3位は「家族のアルバム」(13.5%)。「子どもの小さいころの写真を見て、可愛くて懐かしくなって」という今の家族の写真を見て思い出に浸る人はもちろん、「どんなところへ連れて行ってもらっていたのかを見て、感謝の気持ちになった」など、自分が小さいころの家族写真で両親に思いをはせる人も。
4位は僅差で「過去の手紙や年賀状」(13.2%)。これは「処分するつもりで片付け始めたのに、読みふけってしまった」など、処分のつもりが読みふけり、「捨てようか捨てまいか、迷う」「捨て時が分からない」など、捨てるべきか取っておくべきか迷ってしまう人が多数いるようだ。
多くは懐かしくてつい時間を忘れて見入ってしまい、掃除という第一目的を忘れてしまう様子。年末はただでさえ時間がない時期。思い出に浸ってしまいそうなものを手にとるのは危険。時間を忘れて見入ってしまいそうなものは絶対に開かない!など、ルールを設けて大掃除を完了したい。掃除の行き届いたきれいな家で新しい1年を始めよう。
【主なコメント】
●昔の写真(卒業アルバム・家族のアルバムを除く):眺めているといろいろな思い出がよみがえるため。(31歳・男性)
●昔の写真(卒業アルバム・家族のアルバムを除く):どんどん出してしまってさらに散らかってしまう。(47歳・女性)
●マンガ:つい一巻から一気読みしてしまう。(25歳・女性)
●家族のアルバム:ちゃんと整理できていないので、やりたくなってしまう。(50歳・女性)
●過去の手紙や年賀状:旧姓の自分への旧姓の友人からの手紙には感慨がある。(55歳・女性)
●卒業アルバム:青春を感じるから。(21歳・男性)
●昔使っていた携帯電話:懐かしい写メをついつい見てしまう。(35歳・女性)
●卒業文集:みんなのを読んでしまった。(20歳・女性)
●子どもの工作:捨てていいものかどうか悩んでしまいます。(50歳・女性)
●昔のテストの答案用紙:今では解けると思い、問題を解いていたら時間が過ぎていた。(28歳・男性)
●交換日記:その時の思っていることなどが書いてあるのを見て、思い出に浸ってしまった。(26歳・女性)
「SUUMOなんでもランキング」コーナー:住まいに関する様々なテーマについてアンケートを実施し、結果をまとめた記事を隔週で発表。