ジャンクなアジトへようこそ。

所在地:港区高輪
16万2,000円(税込) / 41.47平米
都営浅草線・京急本線「泉岳寺」駅 徒歩2分

築49年の渋さが漂うジャンクなマンションの一室が、リノベーションされました。



天井・収納を大胆に取り払いワンルームに。天井はコンクリートと木毛セメント板に塗装、上階の配管が何本もむき出しになり、ジャンクで荒々しさのある感じ。そこに品のいいオークの無垢フローリングでバランスを取っ ... 続き>>>.
Posted in 未分類

代官山シンプル暮らし

所在地:渋谷区代官山町
15万9,000円 / 54.05平米
東急東横線「代官山」駅 徒歩8分

代官山と渋谷のちょうど中間あたり。人通りの多い道沿いに立つマンションの7階角部屋をご紹介します。



現在は大規模修繕のため足場が組まれていますが、目を凝らして布地を見るとスッキリ抜けのある眺めと、青い空が広がっているのが分かります。



この足場は4月いっぱいで外れる予定です。



... 続き>>>.
Posted in 未分類

気分はアパルトマン暮らし

所在地:練馬区豊玉北
10万5,000円 / 45.76平米
都営大江戸線・西武池袋線「練馬」駅 徒歩10分

約15畳のワイドな四角い空間。ダークブラウンのフローリングがヨーロッパのアパルトマンにありそうな雰囲気。コンクリートの壁もアクセントになり、すてきです。



もとは2DKだった間取りが、壁を取り払いオープンな空間にリノベーションされています。



2部屋をくっつけ、大きくなった部屋に ... 続き>>>.
Posted in 未分類

木と優しい陽光の家

所在地:横浜市港北区大曽根
19万8,000円 / 148.33平米
東急東横線「綱島」駅 徒歩14分

閑静な住宅街に、木がふんだんに使われた邸宅がひっそりと立っています。



約148㎡の4LDKの間取りで、1階には14畳のリビングダイニングと8畳の和室、水まわりがあります。2階には6畳の洋室が二つ、8畳の和室に3.3帖のワークスペースで構成されています。



リビングをはじめ、各空 ... 続き>>>.
Posted in 未分類

2月の中古マンション価格、首都圏は横ばい

(株)東京カンテイは3月22日、2018年2月度「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70m2価格月別推移」を発表した。これは、同社のデータベースに登録された中古マンションの“売り希望価格”を行政区単位に集計・算出し、70m2に換算したもの。対象はファミリータイプのみ(専有面積30m2未満の住戸、事務所・店舗用は集計から除外)。

それによると、2018年2月の首都圏中古マンション価格は、前月から横ばいの3,598万円。都県別では、東京都は-0.2%の4,828万円と僅かながら引き続き弱含んでおり、前年同月比も4ヵ月ぶりにマイナス。神奈川県は+0.3%の2,876万円、埼玉県は-0.2%の2,211万円で、目立った変動はなし。一方、千葉県では平均築年数がやや進んだこともあって、-1.0%の1,969万円と前月に引き続き価格水準を下げた。

近畿圏平均は前月比+0.2%の2,132万円と再び強含み。大阪府では-0.4%の2,331万円と小幅ながら引き続き下落、兵庫県では+0.2%の1,834万円とやや持ち直した。

中部圏平均は前月比+1.7%の1,774万円、愛知県は+1.8%の1,931万円と上昇傾向。目立った変化がない他の圏域とは異なり、依然として上昇基調を保っている。

ニュース情報元:(株)東京カンテイ

高齢者の自宅で実証実験、ロボットとの会話で生活改善、住環境研究所

(株)住環境研究所の「生涯健康脳住宅研究所」は、高齢者の自宅や介護現場においてコミュニケーションロボットの実証実験を行い、この度その結果を発表した。実験期間は2017年5~9月。75才以上の高齢者7名(戸建5名、集合住宅2名)を対象に、コミュニケーションロボットの起動を朝7:00~夜8:00までとし、1時間に1回会話の呼びかけを行った。

その結果、コミュニケーションロボット利用の多い(ロボットの被験者に対する顔認識率が高い)人は、日中の活動量比率(日中の活動量/夜間の活動量の比率)が高く、睡眠の主観的深さの改善が見られたという。

実験後の生活変化に対する被験者の自由回答には「以前は昼間、TVを見ているとうたた寝してしまったが、ロボットが来てからは1時間に1回、相手をしているので寝ることがない。そのため、夜の寝つきが良くなった」などのコメントがあった。同社は、昼間ロボットとの会話により生活リズムが整うと考察している。

また、コミュニケーションロボットの外見や会話の愛らしさは、高齢者に対し存在感や親近感を引き起こし、ロボットの受容性を高めることも分かった。追加機能の要望としては、見守り、生活状況に合わせた挨拶、家電制御や防犯機能などがあった。

ニュース情報元:(株)住環境研究所

9回の引越しで実現、夢を詰め込んだサロンスペース(前編) テーマのある暮らし[2]

築25年の邸宅で、ポーセラーツ・ポーセレンペイント、きもの着付けレッスンのサロン「ラ・フィユ鎌倉」を主宰する赤見かおり子(あかみ・かおりこ)さん。サロンスペースとプライベートスペースをきっちりと分けながらも、美しく融合させたエレガントなインテリアは、すべて赤見さんのセンスによるもの。前編では、女性の夢ともいえそうなインテリアを詰め込んだ、サロンスペースをご紹介します。【連載】テーマのある暮らし
この連載では、ひとつのテーマで住まいをつくりあげた方たちにインタビュー。自分らしい空間をつくることになったきっかけやそのライフスタイル、日々豊かに過ごすためのヒントをお伺いします。 引越しは9回目、リフォームは毎年!

湘南モノレールの西鎌倉駅から約7分。閑静な住宅街の一角にたたずむ瀟洒(しょうしゃ)な邸宅で、かおり子さんは家族4人で暮らしながら、サロン「ラ・フィユ鎌倉」を主宰しています。
結婚35年目を迎えるご夫妻にとって、25年前に建てたこの邸宅はなんと9軒目の住まい。鎌倉の街に惹かれ、最後の引越しにするつもりで選んだそうです。

サロン「ラ・フィユ鎌倉」を主宰する赤見かおり子さん。「ラ・フィユ」はフランス語で1枚の葉っぱを意味します。「初めての絵付けでは、皆さん1枚の葉っぱの絵から挑戦します。サロンも1枚の葉っぱから枝葉が伸びるように広がるといいなと思って」(写真撮影/内海明啓)

サロン「ラ・フィユ鎌倉」を主宰する赤見かおり子さん。「ラ・フィユ」はフランス語で1枚の葉っぱを意味します。「初めての絵付けでは、皆さん1枚の葉っぱの絵から挑戦します。サロンも1枚の葉っぱから枝葉が伸びるように広がるといいなと思って」(写真撮影/内海明啓)

かおり子さんは、子どものころから暇さえあれば方眼紙に家の間取図を描いていたというほど“家”が大好きでした。9回もの引越しをすることになったのは、引越し先のインテリアが完成すると「もっと違うインテリアにも挑戦してみたい」という気持ちがわき上がった結果なのだそう。

建てた当時は約79坪、今は増築して約85坪というこの邸宅を、かおり子さんは毎年のようにリフォームしながら暮らしています。

1年半ほど前にリフォームを終わらせたリビングルーム。黒を印象的に用いた螺旋階段がアクセントになっています。今回のリフォームで、初めてインテリアデザイナーに協力を依頼したそう。こちらのお部屋の詳細は後編にて(写真撮影/内海明啓)

1年半ほど前にリフォームを終わらせたリビングルーム。黒を印象的に用いた螺旋階段がアクセントになっています。今回のリフォームで、初めてインテリアデザイナーに協力を依頼したそう。こちらのお部屋の詳細は後編にて(写真撮影/内海明啓)

「お花を替えるような気持ちで、壁のクロスも替えるんですよ」と語るかおり子さんはとても楽しそう。方眼紙に間取図を描いていたころのわくわく感が、いまも息づいていることが伝わってきます。
かおり子さんの家へのこだわりは、どこにあるのでしょうか?
さあ、おじゃましてみましょう。

インテリアで分けられたサロンとプライベートスペース

家の中に一歩入ると、きらきらと煌めく夢のような世界が広がっていました。この光景には、誰もが思わず歓声を上げてしまうことでしょう。

最初に気付くのは、玄関から見て手前と奥のスペースでは雰囲気がまったく異なること。手前は、クラシカルな雰囲気のなかに煌めきをたたえた格調高いインテリア。奥には、床も壁も白で統一された、明るく軽やかな空間が広がっています。

玄関から見て手前の部屋は、美しい木目の床が印象的なメインダイニング。主に夫のお客さまをもてなすときに使うそう。奥に見える白で統一されたスペースが、かおり子さんのサロンです(写真撮影/内海明啓)

玄関から見て手前の部屋は、美しい木目の床が印象的なメインダイニング。主に夫のお客さまをもてなすときに使うそう。奥に見える白で統一されたスペースが、かおり子さんのサロンです(写真撮影/内海明啓)

パーティションなどは一切使っていないにもかかわらず、一目見ただけで2つの部屋がまったく別の目的でしつらえられていることが感じ取れるのは、床の色がはっきりと分かれているからでしょうか。
とはいえ、ちぐはぐな印象がまったくなく、自然と統一感がとれているところはかおり子さんの手腕なのでしょう。

白でまとめられた奥のスペースは、かおり子さんのサロンです。徹底してフェミニンでエレガントな雰囲気にまとめられたこのスペースには、サロンに対するかおり子さんの思いが、存分に込められていました。

和室を改築して、使いやすいサロンスペースに

新築当初、サロンスペースは床の間のある和室に縁側、そして小さな庭だったのだそう。そもそも、サロンを始める予定などまったくなかったというかおり子さん。1人の友人から絵付けを教えてほしいと頼まれ、教えているうちに口コミで広がって生徒さんが増え、今から12年ほど前に思い切ってこのスペースをサロン専用に改築したのだそうです。

天井、床、壁、すべて白で統一されたサロンスペース。白で統一するインテリアは難易度が高いと言われますが、かおり子さんは単調にならないように壁のクロスに柄の入ったものを選ぶなどの工夫をしています(写真撮影/内海明啓)

天井、床、壁、すべて白で統一されたサロンスペース。白で統一するインテリアは難易度が高いと言われますが、かおり子さんは単調にならないように壁のクロスに柄の入ったものを選ぶなどの工夫をしています(写真撮影/内海明啓)

入って左手のテーブルは作業スペース、右手はティールームです。白を基調にしたのは、絵付けに色とりどりの彩色を施すので、インテリアがその邪魔にならないようにするためなのだそう。作業スペースのライティングには、スポットライトを使わなくても細かな作業ができるよう、明るいものをセレクトしました。

着付けレッスンの際は、スペースを広くとれるように伸張式のテーブルを縮めて使います。片側の壁が全面的に鏡になっているのも、着付けサロンならでは(写真撮影/内海明啓)

着付けレッスンの際は、スペースを広くとれるように伸張式のテーブルを縮めて使います。片側の壁が全面的に鏡になっているのも、着付けサロンならでは(写真撮影/内海明啓)

窓に面した明るいティールームは、元々は庭だったということもあり、テラスのような雰囲気を味わえるのが特徴です。「我が家のキャッチフレーズは“鎌倉山を一望できる家”なんですよ」とかおり子さん。たしかに、窓の外には鎌倉山が広がっています。桜が満開の時期も真冬の雪景色も、ここから眺めればどれほど美しいことでしょう。

2面採光の明るいティールーム。「以前に住んでいた300坪の家は庭の草取りだけでも大変だったので、今度は自分で草取りをしなくてもいい眺望の美しい家にしよう、と思ったんです(笑)」とかおり子さん(写真撮影/内海明啓)

2面採光の明るいティールーム。「以前に住んでいた300坪の家は庭の草取りだけでも大変だったので、今度は自分で草取りをしなくてもいい眺望の美しい家にしよう、と思ったんです(笑)」とかおり子さん(写真撮影/内海明啓)

サロンは女性が非現実を愉しみ、夢を見るための空間

サロンのインテリアをフェミニンな雰囲気にまとめてある理由について、かおり子さんは明快に語ってくださいました。
「家庭のある女性って、ご自宅に自分のための空間を持つのは難しい場合もありますよね。だから、ここに来たら非日常を味わって、心から満たされてほしいんです。ほら、シャンデリアもかなり大ぶりでキラキラしているでしょう? このサロンは、女性の皆さんが夢を買いに来る場所でもあるんです」

壁のクロス、デコラティブな柱などもすべてかおり子さんのセレクト。以前にフラワーアレンジメントを教えていたこともあり、生花やアーティフィシャルフラワーが美しいアレンジメントでディスプレイされています(写真撮影/内海明啓)

壁のクロス、デコラティブな柱などもすべてかおり子さんのセレクト。以前にフラワーアレンジメントを教えていたこともあり、生花やアーティフィシャルフラワーが美しいアレンジメントでディスプレイされています(写真撮影/内海明啓)

サロンのテーブルセッティングは、毎月必ず変えるそうです。
「通い始めてもう15年になる方もいらっしゃるほど、長いお付き合いの生徒さんが多いんです。来るたびに同じような雰囲気だと、飽きてしまうでしょう? だから、季節感を生かしながら頻繁に変えています。季節のものは1カ月先取りしますね。そうすると、ここでいいなと思ったものをご自宅で真似できると思うので」

取材に訪れたのはひな祭りの数日前でしたが、インテリアはすでにひな祭り仕様を終え、初夏を感じさせるグリーンに整えられていました。お気に入りのテーブルクロスは鎌倉のハンドメイドショップ「鎌倉スワニー」のもの。絵付け前の白磁が美しく映えます(写真撮影/内海明啓)

取材に訪れたのはひな祭りの数日前でしたが、インテリアはすでにひな祭り仕様を終え、初夏を感じさせるグリーンに整えられていました。お気に入りのテーブルクロスは鎌倉のハンドメイドショップ「鎌倉スワニー」のもの。絵付け前の白磁が美しく映えます(写真撮影/内海明啓)

インテリアもテーブルコーディネートも、すべて“生徒さんが心地良く過ごせるように”という観点から考えているかおり子さん。そのプロ意識は、ちらりとのぞかせていただいたパウダールームで最も強く感じられました。

とりわけ居心地よく過ごせるように工夫してあるというパウダールーム。便器からは音楽が流れるようになっています。「一曲聴いてきちゃったわ、となかなか出てこない方もいらっしゃるんですよ」とかおり子さん(写真撮影/内海明啓)

とりわけ居心地よく過ごせるように工夫してあるというパウダールーム。便器からは音楽が流れるようになっています。「一曲聴いてきちゃったわ、となかなか出てこない方もいらっしゃるんですよ」とかおり子さん(写真撮影/内海明啓)

「サロンを主宰するマダムがつくり上げる、上質を極めた空間」、前編では女性の夢を詰めこんだサロンスペースをご紹介しました。後編ではプライベートスペースを見せていただきましょう。

●取材協力
・赤見かおり子さん
Instagram (kaoriko_no_salon)
きもの着付けアーティスト、ポーセレンアーティスト。大人のためのお稽古サロン「ラ・フィユ鎌倉」主宰。サロンでは-10歳に見せるきもの着付けレッスン、ポーセラーツ・ポーセレンペイントレッスンを開催中。

音楽好きなら見逃せない! 24時間演奏可能な賃貸マンション「ミュージション」の魅力【名物賃貸におじゃまします(2)】

マンションはどうして似たようなデザイン、構造のものが多いんだろう。そう考えている人は案外多いのではないでしょうか。しかし、よく探してみれば、日本にもそんな先入観を吹き飛ばす個性的な集合住宅が見つかります。

今回は、音楽愛好者のための賃貸マンション、「ミュージション」を訪ねました。

【連載】名物賃貸におじゃまします
斬新なデザインや仕掛けをしている賃貸住宅=名物賃貸を紹介する連載です。失敗を糧に技術を向上、収益の柱へと成長

歌を歌う人、楽器を演奏する人、オーディオ愛好家、音響エンジニア……。音楽を楽しみ、あるいは仕事としている人たちにとって防音は大きな課題です。一戸建てならまだしも、集合住宅となれば、気を使うことも多くなります。

そうしたなか、注目されているのが「ミュージション」。徹底して遮音性能を高め、すべての部屋を24時間演奏可能にした賃貸マンションです。現在、東京、埼玉、神奈川に現在13棟があり、どれも人気を集めています。

「実はミュージションは大失敗したところから始まったんです」と語るのは、株式会社リブランマインドのミュージション事業部で賃貸セクションの部長を務める山下大輔(やました・だいすけ)さん。

「30年ほど前、当社は東京・板橋区にマンションを建設、住居スペースのほかに半地下のスタジオを設置しました。しかし、防音を徹底したつもりが、いざ使ってみると、音が住居スペースに響き、結局スタジオは使えなくなりました。調べてみると下水管を通じて音が伝わっていたことが分かりました」(山下さん)

この反省をもとに技術レベルを高め、2000年に建設したのが、「ミュージション川越」です。全63 戸すべてを遮音仕様にし、24時間楽器演奏できるマンションにしたところ、予想以上の好評を得ました。これに励まされて2005年には「ミュージション志木」を建設。この2つの物件はデザイン面でも高く評価され、いずれもグッドデザイン賞を受賞しています。

やがてミュージションの魅力に気づいた地主から、土地を提供されての建設が増えていきます。なぜならミュージションの場合、音楽の環境に引かれて入居者が集まるため、土地の条件にあまり左右されない強みがあるからです。

例えば「ミュージション登戸」は、地主から北向きの建物しかつくれない土地の活用を相談され、建設に至りました。こうして次々にミュージションは数を増やし、現在、同社の収益の柱の一つにまで育ちました。

新築されたばかりの「ミュージション門前仲町」。初期のミュージションは1Kタイプの部屋だけだったが、新しい物件では1LDKも増やしている(写真撮影/織田孝一)

新築されたばかりの「ミュージション門前仲町」。初期のミュージションは1Kタイプの部屋だけだったが、新しい物件では1LDKも増やしている(写真撮影/織田孝一)

徹底的に音が漏れない工夫を重ねる

ミュージションの遮音性能は、特定の技術によるものではなく、さまざまな工夫を積み重ねた成果です。

「まずコンクリートの躯体自体を厚くしています。また部屋で出した音がコンクリートに伝わらないように、部屋の外周部分に10数センチの空気層を設けました。またサッシは二重、ドアはゴムで隙間をなくして音が漏れないようにしています」(山下さん)

ただ、遮音を徹底したため、非常ベルを普通のマンションのように共用廊下に設置すると聞こえません。そこで行ったのが「一部屋ごとに非常ベルを配置すること」だそう。

「また部屋が密閉されて空気が流れにくいため、各部屋に換気口を設け、換気口の空気が流れる先には消音器を付けました」(山下さん)

このほかにも小さな工夫が数多くあり、建設会社が使うミュージション仕様にするためのチェック項目は数百におよぶそうです。従って建設コストは一般の同規模のマンションに比べ、1割くらいは高くなります。それに伴い、家賃もやや高めに設定されるそう。

山下さんが指差す先には非常ベル。共用スペースではなく、各部屋に取り付けられている。山下さんはロックバンドのドラマーだった経験をもつ(写真撮影/織田孝一)

山下さんが指差す先には非常ベル。共用スペースではなく、各部屋に取り付けられている。山下さんはロックバンドのドラマーだった経験をもつ(写真撮影/織田孝一)

サッシは二重で音漏れを減らしている(写真撮影/織田孝一)

サッシは二重で音漏れを減らしている(写真撮影/織田孝一)

ドアの隙間もゴムの目張りを施し、防音性を高めている(写真撮影/織田孝一)

ドアの隙間もゴムの目張りを施し、防音性を高めている(写真撮影/織田孝一)

クローゼットの天井に見える換気口。密閉度の高い部屋であるため、換気口で空気の循環をつくっている (写真撮影/織田孝一)

クローゼットの天井に見える換気口。密閉度の高い部屋であるため、換気口で空気の循環をつくっている (写真撮影/織田孝一)

ミュージションに住み、人生が変わった人も

では、ミュージションの入居者はどんな人たちなのでしょうか。筆者は、音大生が多いのでは、と予想していたのですが、学生は学校で演奏や練習ができるからか、むしろ少ないとのことです。

「入居者層の中心は20代から30代の社会人層です。ピアノやブラスバンドの経験のある人、ロックバンドを組んでいた人、歌を歌っていた人などで、社会人で活動を続ける人はたくさんいます。また社会人になってから音楽を始める人も少なくない。

その人たちが趣味で音楽を楽しもうとしても、練習の場がない、仕事で帰宅が遅く、自宅で音を出せないといったことはよくあります。そこで、24時間演奏可能なミュージションに注目が集まったのでしょう」(山下さん)

珍しい例としては年配の男性で、妻に先立たれ、昔からやりたかったピアノをやろうと、自宅を人に貸してミュージションに引越してきた人がいるそうです。

パソコンなどで作曲、音楽制作をする人も増えています。また、PA(ライブなどで音の調整)、レコーディングなどの音響エンジニア、音楽教室の運営者、オーディオや映像の愛好家などもいます。

「100万円かけて自宅の部屋をホームシアター化したものの、木造家屋なので音量を上げられない、とミュージションに移られた方もいました」(山下さん)

また、ミュージションが、入居者の心に影響を与えた例もあったそう。

「『ミュージションに住んで人生が変わった』と言ったお客様がいました。歌うのが好きな方ですが、音楽以外の仕事をもち、好きなことにもう一歩踏み出せずにいたとのこと。それがミュージションに住み、好きな時間に歌を歌えるようになり、ボーカルレッスンにも通い始め、自信がもてるようになったというのです」

ミュージションに住んでいた方が、引越すことになり、転居した先が別のミュージションというケースも。「『ミュージション以外には住めない』、というんです。その方も歌を歌う方でしたが、一日の仕事が終わり、今晩は何を歌おう、と考えながら帰宅するのが楽しい、と」

仕事を求めて東京へ。それを機にミュージションに入居

実際の居住者に話を聞いてみました。音響エンジニアの久保浩巳(くぼ・ひろみ)さんは、現在「ミュージション東日本橋」に住んでいます。

長く実家のある大阪で仕事をしていましたが、圧倒的に市場の大きい東京で仕事をすることを決心し、2017年4月に東京に移りました。

久保さんはフリーランスなので、自宅での作業が多く、音を出しても問題のない住居が必要です。大阪では実家にいて、音を出すことについての問題はありませんでしたが、東京でもそれが可能な環境を獲得しなくてはなりませんでした。

「実はかなり前からミュージションの存在はネットで知っていました。それで東京で住むならミュージションと考えていました」(久保さん)

株式会社リブランマインドの須永輝毅(すなが・てるき)さんが久保さんの担当となり、2017年3月に竣工したばかりの「ミュージション東日本橋」に入居しました。「駅から近く、都心なので久保さんの仕事に関係する拠点に近いのも利点です」と須永さんは話します。

趣味のギターを手に、音響エンジニアの久保浩巳さん。自動車整備士だったが音楽好きが高じて音響エンジニアに転じた(写真撮影/織田孝一)

趣味のギターを手に、音響エンジニアの久保浩巳さん。自動車整備士だったが音楽好きが高じて音響エンジニアに転じた(写真撮影/織田孝一)

久保さんは実際の物件を見て、防音性能は間違いないと確信できたそうです。

「仕事の上では200ボルトの電源もうれしいですね。海外の機器では100ボルトでは足りない場合もありますから」(久保さん)

久保さんは今、アマチュアから一流の人気ミュージシャンまで、幅広いアーティストのレコーディングやミキシングをここで行い、順調に仕事量を増やしています。

室内に設置された久保さんの仕事用機材。スピーカー、D/Aコンバーター、レコーダーなど。ヘッドフォンでは低音が聞こえにくいなど、違って聞こえるので、ある程度大きな音を出さないとこの仕事はできないそうだ (写真撮影/織田孝一)

室内に設置された久保さんの仕事用機材。スピーカー、D/Aコンバーター、レコーダーなど。ヘッドフォンでは低音が聞こえにくいなど、違って聞こえるので、ある程度大きな音を出さないとこの仕事はできないそうだ (写真撮影/織田孝一)

久保さんの入居する「ミュージション東日本橋」のエントランスにて須永輝毅さん。須永さんも趣味でバンド活動の経験がある。このようにミュージション事業では社員の多くに音楽の経験があるのも強みになっている。(写真撮影/織田孝一)

久保さんの入居する「ミュージション東日本橋」のエントランスにて須永輝毅さん。須永さんも趣味でバンド活動の経験がある。このようにミュージション事業では社員の多くに音楽の経験があるのも強みになっている。(写真撮影/織田孝一)

ミュージションはコミュニティづくりにも熱心なのが大きな特徴です。「『ミュージションズクラブ』という組織をつくり、居住している方々を中心に親睦、交流をはかっています。カラオケ大会やセッションイベントを行い、毎年10月には上野野外音楽堂を貸し切って、『東京ヒマつぶし音楽祭』というイベントをしています。このほかフットサル大会や登山など、音楽とは異なる企画も開催しています」(山下さん)

家でも音楽を楽しみたいという需要に特化し、ハード面の強化によって実現したミュージション。それは今、人的交流や創造活動の促進といったソフト面の充実にもつながりつつあります。今後の集合住宅の一つの可能性を示しているようです。

●取材協力
・株式会社リブランマインド

心安らぐ空間の演出方法とは? ライフステージに合わせた住まい

東京・吉祥寺で人気のギャラリーとパン屋を経営し、すてきなライフスタイルで注目を集める引田ターセンさんと、かおりさんご夫妻。築20年のコンクリート造の一戸建てをリノベーションしたお住まいを訪ね、シンプルで心安らぐ空間のつくり方についてお聞きしました。
家族の成長に合わせて、快適な住まいは変わっていい

引田さん夫妻のリノベーションしたお住まいは、珪藻土の壁に、床はリネンウールのカーペット、天井やドアまで全て国産のナラ材を使った1LDK。まさに大人の洗練された空間ですが、子育て中のころの家はおもちゃの滑り台があったり、子どもの作品を飾っていたそうです。
「食器も変遷しています。ジノリやロイヤルドルトンなどヨーロッパの絵付け食器の時代もあったし、染付けの時代もあった。それぞれの時代があったんです。子どもがいてにぎやかなときにはヨーロッパの絵付けなど柄物が良かったけれど、夫婦2人の暮らしになると、食事の好みにも合わなくなってくる。ギャラリーを始めてからは、作家物がふえました」(ターセンさん)
「ただ、私たちは子どもが小さいころから洋服でも家具でも、「いずれ大きくなるからちょっと大きめを選ぶ」ことはしませんでした。今の暮らしにジャストであることを、大事な基準にしていたのです」(かおりさん)

玄関ホールを入ると、トップライトからの光が差し込むリビング。壁や天井には国産ナラ材を使い、床はリネンウールのカーペットを敷き詰めたナチュラルな空間(写真撮影/菊田香太郎)

玄関ホールを入ると、トップライトからの光が差し込むリビング。壁や天井には国産ナラ材を使い、床はリネンウールのカーペットを敷き詰めたナチュラルな空間(写真撮影/菊田香太郎)

中央にある暖炉と段差が、リビングとダイニングスペースを緩やかに分けている。左奥のデスクカウンターは、持っていたテーブルに質感も高さも合わせて造作してもらった(写真撮影/菊田香太郎)

中央にある暖炉と段差が、リビングとダイニングスペースを緩やかに分けている。左奥のデスクカウンターは、持っていたテーブルに質感も高さも合わせて造作してもらった(写真撮影/菊田香太郎)

シンプルを実現するコツは、なければどうかな?と考えてみること

シンプルに暮らすために、引田さん夫妻が心掛けているのは、決め付けないこと、変化を恐れないことだと言います。
「こうだと決め付けず、なければどうかなとか、変えたらどうだろうとか考えてみることで、違ってきます。例えばバスマットは必要と思い込んでいますが、なくても困らないんです。お風呂上がりに体も足も拭いて、そのタオルを洗濯したらいいのですから」(かおりさん)
「バスマットがないだけで洗面室の印象は違いますよね。わが家はタオルも、彼女が気に入ったホテルのものを取り寄せて、その一種類一色に統一しているから、収納したときも自然とそろって見えます」(ターセンさん)
「キッチンもかつては、調理器具を見えるようにつるしてありました。でも料理している時間は、一日のうちでも1時間くらい。「しまってみようかな」とふと思って。フライ返しや菜箸を、しまっても何の問題もなかった。逆に何も出ていないほうが、拭き掃除がしやすくなりました」(かおりさん)

ペーパーホルダーやキャビネットの取っ手なども同色、同じ質感でそろえた。バスマットもなく、余計な物を一切置いていないため、洗面室と浴室がいっそう広く感じられる(写真撮影/菊田香太郎)

ペーパーホルダーやキャビネットの取っ手なども同色、同じ質感でそろえた。バスマットもなく、余計な物を一切置いていないため、洗面室と浴室がいっそう広く感じられる(写真撮影/菊田香太郎)

シンクと配膳台の間は幅108cm。吊戸棚はつけずに視界もすっきり。一部を仕切り壁にして調理中の煩雑さは見せないようにした(写真撮影/菊田香太郎)

シンクと配膳台の間は幅108cm。吊戸棚はつけずに視界もすっきり。一部を仕切り壁にして調理中の煩雑さは見せないようにした(写真撮影/菊田香太郎)

「ギャラリー経営でたくさんの人や物に会うことが仕事になって、家にまでモノがあふれていたら疲れが取れないと思うようになり、どんどんシンプルになりました」というターセンさん・かおりさん。
仕事柄、気になる物があったら、実際に買って使ってみることを大事にしているが、手にして納得したら、人に差し上げることも多いのだそう。「本も感動したら周りの人に薦めて渡すほうが好き。食器も洋服も、自分たちが気持ちいいと感じる量しか持たないようにしています」(かおりさん)
「家は四角い箱。中に入れるモノのためではなく、自分たちに合わせて暮らしたほうが楽しいですよね」(ターセンさん)と語ってくれました。

文/中城邦子

●取材協力
・引田ターセンさん・かおりさん
ギャラリーフェブ
ダンディゾン

春休み

クラウド君のプレ幼稚園が終了して、春休み中です。

昨年4月の入園当初は、はしゃぎ過ぎては先生に怒られる日々でしたが、その後、成長が著しくすっかり落ち着きました。両親そろって保育参観した時には、クラウド君があまりにも普通に大人しくしているので、びっくりしました。先生には感謝しかありません。お友達にも感謝。みんな、ありがとうー!

 

来月からは年少組ですが、まぁ…大丈夫でしょう。

 

さて、せっかくの春休みなのに悪天候続き(ミゾレも降った!)

その上、テレビを見ない習慣づけを始めちゃったので、遊びを考えるのが大変ですアセアセ

 

苦戦の軌跡…

工作。

 

エッグハント。(今年の復活祭は4月1日らしい)

 

お菓子作り。

 

あと、家事手伝いをたくさんしてくれます。

クラウド君は、洗濯ものを畳むのが好きです。

ただ、まだ濡れているのをハンガーから外して畳んで、「やってあげたよ。」と得意顔するのは、やめておくれ~~~。

Posted in 未分類