
2,480万円 / 45.15平米
東西線「西葛西」駅 徒歩4分
しっくりくるのは、料理好きの充実独身ライフ! 一点豪華主義と言わんばかりに、キッチンに比重が置かれたムーディーな部屋でした。
キッチンの豪華さは設備のスペックにあらず。思うがままに広げて試して、なんなら飲みながら食べながら調理して、みたいなことを、日がな一日できそうなゆったりと ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
国土交通省は3月27日、平成30年地価公示の結果を公表した。対象は全国約26,000地点。
それによると、住宅地の全国平均は0.3%上昇で、10年ぶりに上昇した。商業地は1.9%上昇、全用途平均は0.7%上昇と、ともに3年連続で上昇した。
三大都市圏においては、住宅地0.7%上昇(東京圏1.0%上昇、大阪圏0.1%上昇、名古屋圏0.8%上昇)、商業地3.9%上昇(東京圏3.7%上昇、大阪圏4.7%上昇、名古屋圏3.3%上昇)。大阪圏は、住宅地はわずかな上昇だが、商業地の上昇率は三圏で最も高い。
地方圏では、住宅地が0.1%下降、商業地0.5%上昇で、商業地平均が26年ぶりに上昇した。全用途平均は26年ぶりの横ばい。住宅地平均においては下落幅縮小が継続した。
このような結果の背景として、住宅地は、雇用・所得環境の改善が続く中、低金利環境の継続による需要の下支え効果もあり、利便性の高い地域を中心に地価の回復が進展。商業地では、外国人観光客の増加などによる店舗・ホテル需要の高まり、都市中心部における再開発等の進展による繁華性の向上など、不動産需要は旺盛であり、地価は総じて堅調に推移していることが挙げられる。
ニュース情報元:国土交通省
NPO法人日本FP協会は、全国の20代~50代の働く女性を対象に、ホンネや暮らしとマネープランについて調査を実施した。調査結果を見ると、働く女性の3人に1人が「結婚後に夫が専業主夫になってもいい」と回答するなど、そのホンネが見え隠れする状況が浮かび上がった。詳しく見ていこう。【今週の住活トピック】
「働く女性のくらしとお金に関する調査2018」を公表/日本FP協会20代の働く女性は、意外にも「家庭に注力したい」が過半数!?
まず、働く女性の意識について、「【P】外に出て働いていたい」と「【Q】家庭のことに注力していたい」のどちらが近いかを聞いたところ、「【P】に近い」が 60.0%、「【Q】に近い」が 40.0%となった。
【画像1】働くことについての意識として、「【P】外に出て働いていたい」と「【Q】家庭のことに注力していたい」のどちらにあてはまるか (単一回答)(出典/日本FP協会「働く女性のくらしとお金に関する調査2018」)
「【Q】家庭のことに注力したい」は、年代が若くなるにしたがって増加し、20代では半数を上回る52.3%に達するなど、興味深い結果となった。一方、子どもの有無でみると、子どものいる女性のほうが「【P】外に出て働いていたい」が 66.8%と高くなり、子どもの教育費などを自分の収入で補おうとする背景もうかがえる。
また、仕事と子育ての両立について、「現在の仕事を続けていると、子育てとの両立は無理だと思うか」どうか聞いたところ、「そう思う」が54.7%(「非常にそう思う」18.3%+「ややそう思う」36.4%)と過半数となり、両立の難しさを感じている女性が多いことが分かった。
ほかにも、「(将来)夫が転勤になったら、今の職場を退職すると思う」(67.4%)、「(将来)出産するときは、今の職場を退職すると思う」(49.0%)など、働く女性が仕事を続けるうえでハードルになることが多いことも分かった。
働く女性の3人に1人が、夫の「専業主夫化」に肯定的では、働く女性は、家庭における夫の存在についてどう思っているのだろうか?
「結婚後に(夫が望むなら)夫が専業主夫になってもいいと思うか」どうかを聞いたところ、なんと「そう思う」が32.2%、つまり3人に1人は夫が家事に専念する専業主夫化を肯定する結果となった。
さらに、専業主夫肯定派に、その理由を聞いたところ、「いろいろな家庭があってもいいと思うから」(54.7%)、「家事・育児も立派な仕事だと思うから」(28.0%)、「夫は仕事・妻は家庭という時代ではないと思うから」(27.7%)が上位に挙がった。働く女性は、家庭内の役割分担についても柔軟に考えているようだ。
さすがに「専業主夫」とまではいかなくても、夫にもっと家庭で頑張ってほしいと思う働く女性も多いだろう。
既婚の働く女性に「夫にもっと家庭で頑張って欲しいと思うこと」を聞いたところ、上位は「食事の片づけ(流しに運ぶ・洗う・しまう)」(35.8%)、「整理整頓(小物の片づけ・服や物をちらかさないなど)」(31.5%)、「お風呂の準備(お風呂掃除・お湯張り)」(30.9%)、「ゴミ出し(収集・分別・ゴミ捨て)」(30.1%)の順となった。
【画像2】夫にもっと家庭で頑張って欲しいと思うこと(既婚者対象、複数回答)(出典/日本FP協会「働く女性のくらしとお金に関する調査2018」)
家事の王道である料理や掃除、洗濯も頑張ってほしいけど、せめて後片づけや準備などはもっと頑張ってほしいと思う女性が多いということだろう。
夫もだけど、住まいや設備にも頑張ってもらおう働く女性は、仕事に家事にと大忙しだ。
家事負担を軽減するには、
・住まいや設備で負担を軽減する
・家族が家事参加しやすいように工夫する
などが必要だ。
例えばわが家は、キッチン脇に洗濯機があり、廊下をはさんで洗面・浴室があって、一直線の動線で行き来できる。台所仕事をしながら洗濯の進捗状況を確認できるうえ、今のような花粉のシーズンには、身につける洗濯物を浴室に運んで干して浴室乾燥機で乾かしているが、その動線も短くて済む。動線の短さは繰り返す作業が多いほど効いてくる。浴室乾燥機のほかにも、キッチンには食器洗い機がビルトインされている。
このように、住まいの工夫で家事負担を軽減することも考えたい。今後「IoT(Internet of Things)」住宅が普及して、家電や住宅設備がインターネットにつながるようになったら、さらに家事効率を手助けできるようになるだろう。負担が少ないほど、家事参加もしやすくなるという効果もある。
また、キッチンが狭かったり、作業スペースが小さく高さも合わなかったりすると、家事参加したくてもしづらいということになる。分別できる機能的な収納がないと、整理整頓もしづらくなる。住まい選びの際に「家事参加のしやすさ」なども考慮しておくのがベストだろう。
「#うちのインティライミ」というハッシュタグをご存じだろうか?夫の家事参加に対する不満をぶちまけるSNS投稿に、このハッシュタグをつけるのだ。それは、テレビドラマ「コウノドリ」でナオト・インティライミさんが演じる夫が、本来夫婦で主体的に取り組むはずの子育てを「手伝う」と言ったり、仕事を優先してしまったりするシーンがあったからで、「うちの夫も」という投稿が盛んになったのだとか。
漠然と「家事や育児をやるよ」という話し合いだけでなく、具体的に事前にすり合わせるコミュニケーションも重要だろう。そういう意味では、住まい選びのときこそ、具体的にどの家事は誰がどのようにやるのかをきちんと話し合っておき、そのうえで住まいを選ぶことで、住まいにも夫にも満足度が上がるのではないかと思う。
共働きの夫婦にとって、小学校入学後に放課後どう過ごさせるかは悩みのタネだ。公立の学童保育だけでなく、最近では民間の学童保育施設も多くみられるようになった。東急グループの「キッズベースキャンプ」はそのひとつ。多種多様なプログラムを通じて、子どもたちに学びを提供している。「キッズベースキャンプ豊洲・東雲」を例に、その活動内容を紹介しよう。育住近接
近年、保育園や学童保育施設などをマンションや団地内に設置する「育住近接」というトレンドが生まれています。「育住近接」を実現させた物件や団体の取り組み事例を紹介する企画です。民間ならでは 22時まで預けられる学童保育
「ウォーター・フロント」として開発が始まった湾岸エリアの豊洲や東雲は、タワーマンションが林立していることで知られている。
豊洲駅と東雲駅の真ん中あたりに位置する「東雲キャナルコートCODAN」の敷地内には、塾や医療関係の施設など、生活に便利なショップなどが立ち並んでいる。今回訪ねたのは、その中にある「キッズベースキャンプ豊洲・東雲」。東急グループの株式会社キッズベースキャンプが運営する、民間の学童保育施設だ。同社の三沢敦子(みさわ・あつこ)さんに、施設の概要や学童保育のあり方について伺った。
「田植え」イベントの様子(画像提供/キッズベースキャンプ)
「キッズベースキャンプ」の始まりは2008年。公設の学童保育施設では預かり時間が遅くても19時までというところがほとんどだが、ここでは、22時まで預けられるようになっている。残業が発生しても、子どもを安全に預かってもらえるのはうれしい点だ。また、スタッフが指定の小学校から施設までの送迎を行ってくれるのもありがたい。子どもだけで移動しなくてよいのは、保護者としてとても安心だろう。
キッズコーチは、7~10人に1人の割合で配置される。子どもに対してキッズコーチがこれだけいれば、それぞれの子どもの特徴を理解してコミュニケーションをとることもできるし、なにより子どもたちに目が届きやすいだろう。ちなみに、キッズコーチは20代が多い。正社員の採用倍率約30倍の難関を突破し、しっかりと研修を受けたプロフェッショナルがそろっている。
施設内には、木製のテーブルが並んでいる。「学校から帰ってきたらまず宿題の時間を設けています。勉強を習慣づけさせるのがねらいです。その後、おやつタイム、イベントもしくは自由時間というのがだいたいの流れです。おやつや食事はもちろん子どものアレルギーに対応することができます」と三沢さん。
その言葉どおり、部屋の隅っこでは、市販のお菓子の成分表示を見ながら仕訳をしているスタッフがいた。これだけでも頭が下がるが、念には念を入れ、ダブルチェック、あるいはトリプルチェックを行っているという。
また、施設が用意する夕食「キッズミール」をオプションで利用することもできるので、忙しいときには安心だ。
キッズベースキャンプといえば、「豊富なイベント」が特徴!施設の特徴は何と言ってもイベントが充実していること。
「イベントは子どもへの投資になると思っており、遠足やお泊まりなどにもでかけます。スキーなど、保護者だけでは連れて行くのが難しい場所も訪れています」(三沢さん)
イベントは、週1回くらいの頻度で開催している。参加するかどうかは、子どもと保護者が話し合って決めることができる。イベントは実にさまざまで、料理や工作、スポーツや社会科見学など、子どもたちの知的好奇心をくすぐるものばかり。
「普段は入れないところに行ける、動物園や劇場のバックヤードツアーは特に人気です」(三沢さん)
また、夏休みや冬休み、春休みなど、長期休みだけ施設を利用することも可能。日曜日に登校した次の日の「代休」などは、朝から対応しているそうだ。
「利用者は1、2年生が多いですね。それ以上になると塾などに通い始め、だんだん通う日数が減ってきます。ですから、通う日数に応じた料金プランを設定しています」(三沢さん)
このように、キッズベースキャンプは、保護者や子どもの役に立ちたいという一心で活動をしてきたそうだ。
「10年続けてきたことで、理解を得られるようになったと感じています。時代の流れもありますし、続けてきたことで信頼度が高まったのだと思います」(三沢さん)
全員でゲーム(画像提供/キッズベースキャンプ)
「ただいま!」 サードプレイスでの体験が子どもを成長させる取材をはじめて数十分、お話を聞いていると、子どもたちがスタッフに連れられて帰ってきた。「こんにちは」ではなく「ただいま!」と元気な声で、施設に次々とやってくる。そのまま思い思いの席につき、ランドセルから取り出した宿題を始めた。
その日勤務していたキッズコーチに、保護者たちの反応を聞いてみた。
「保護者のみなさんからは、日々感謝の言葉をいただきます。特に印象的だったのは、子どものトラブルを仲介して、仲直りさせたとき。子ども同士のトラブルは、親が介入しにくいこともあるので、とても喜んでいただけました。そのほかにも、乱暴な言葉づかいなどをしている子どもには注意するのですが、親以外の大人から指摘されたほうが効果的な場合もあるようで、感謝されたことがあります」(キッズコーチ)
「キッズベースキャンプは、保護者が働き続けるための役割はもちろんですが、子どもの居場所にもなることもあるのです。事情があって学校に行けなくなってしまってもキッズベースキャンプには来てくれるなど、子どもたちの受け皿になってあげられると考えています」(三沢さん)
アート工作イベント(画像提供/キッズベースキャンプ)
ただ、施設の需要は増えつづけ、現在はキャンセル待ちが多くなってきたようだ。そのため、「プレキッズクラブ」という未就学児登録制度をはじめたという。この制度は、子どもが小学校に入学する前から学童保育へ入会できる権利を確保できるというもの。この制度は有料だが、「どこの学童も満員で入れない」という事態を防げるため、将来の安心材料として保護者たちは申し込みをするのだという。
この施設に限ったことではないが、「小1の壁」の問題は、なんとかならないものかと考えさせられた。
子どもたちの「やりたい!」を取り入れ、保護者たちの「体験させてほしい!」をかなえるキッズベースキャンプ。今後も独自のプログラムを通じて子どもたちを成長させ、保護者に安心を提供しつづけていくだろう。
●取材協力歌ったり楽器を演奏したりすることを趣味にしている人なら、一度くらいは「録音してみたい」と思ったことがあるのではないのでしょうか。録音作業を自宅で行う「宅録」。意外に知られていないその実態と、注意点を紹介します。
宅録機材にはどんなものがある? 楽器店で聞いてきた
以前は自宅で演奏を録音する「宅録」といえば高価な機材が必要でしたが、最近はPC作業だけで完結する「DTM(デスクトップミュージック)」がさかんです。DTMは20年以上も前から存在していましたが、いまは以前とは様変わりし、PCのソフト上でカラオケ伴奏を「打ち込」んで演奏させたり、それを聴きながらマイクや楽器をつないで録音したりすることも手軽にできるようになったといいます。
そんな宅録機材の現状を知るため、新宿東口にある山野楽器 ロックイン新宿 デジタル&エフェクター館に伺いました。営業中の店内で、フロアリーダーの高橋俊明(たかはし・としあき)さんと松森大修(まつもり・だいすけ)さんが機材一つひとつについて教えてくださいました。
自分で演奏した音を録音するのに必要なのは、PCと「オーディオインターフェース」。PCは特別なものではなく、普段使っているものでかまいません。音楽用のソフトをインストールしておく必要がありますが、フリーソフトでもよいとのこと。オーディオインターフェースにはソフトが付属していることが多いので、オーディオインターフェースと、音をモニターする(聴く)ためのイヤフォンもしくはヘッドフォンを用意すれば、すぐに宅録を始めることができます。
オーディオインターフェースは、マイクや楽器をつなぐことでPCにつながり、録音を可能にする機材。PCとはUSBで接続します。つなげるスピーカーや楽器の数、スペックによってさまざまな種類がありますが、安いものはいまでは1万円を切っているそうです。
「マイクだけをつなげて歌うだけならこれで十分。『歌ってみた』動画をアップする人などに人気です。この10年ほどで、録音用機材は利用者が増えてずいぶん値下がりし、入手しやすくなりました」(松森さん)
オーディオインターフェース売り場。大小さまざまな種類のものがある(写真撮影/近藤智子)
マイクは「ダイナミックマイク」あるいは「コンデンサーマイク」と呼ばれるものを使います。特に「コンデンサーマイク」は繊細でキレイな音で収音できるので、より録音向けに特化されています。これをつなぐときに使用するケーブルによっても音の質は変わってくるそうです。
レッツ・トライ! 目指す音楽があれば宅録はうまくいく松森さんによれば、宅録で必要なのは「どんな音楽を録音したいのか」という理想をはっきりもつこと。それによって必要なものも変わってきますし、お店のほうでも何をすすめるべきか判断しやすいそうです。
コンデンサーマイクもさまざま(写真撮影/近藤智子)
「だいたい10万円くらいあればひと通りの器具はそろいます。マイクやヘッドフォンも高ければよい、というわけではありませんし、すべてを同じメーカーでそろえる必要もありません。最初は低価格のもので試してみてください」
お話を聞いている間も、何人ものお客さんが来店。それぞれ年代や見ている商品が異なり、「宅録」をする人たちの層の厚さが感じられました。いまはデータのやり取りもメールででき、バンドメンバーがそれぞれ自分のパートを録音して送れば、集まらなくても楽曲が完成します。宅録は今後もさらに進化していきそうです。
「ただし、集合住宅などで宅録をすると、時間によっては近所迷惑になってしまいますので、その点には気をつけてください」(松森さん)
宅録をしている人はどんな人?実際に宅録をしている人のお話を聞くために向かったのは、神奈川県の海に近い街。36歳の会社員Mさんは高校時代からギターを始め、大学生のときには軽音楽部に所属、社会人になってからもバンドを継続していたという音楽好きの男性です。現在は一戸建てに妻と2人で暮らしています。Mさんがいちばん音楽に情熱を捧げていた時期は25歳から30歳ごろまで。主にインストゥルメンタルを演奏するバンドを中心に活動していたそうです。
宅録を始めたのは社会人になったころ。「エフェクターを買ったらおまけで簡易宅録ソフトがついてきたので試しに使ってみたところ、自分のPCではうまくいかなかったのです。それで、2万円くらいの初心者用をつい購入してしまいました」(Mさん)。これをきっかけにMさんの宅録生活はどんどん深まっていきますが、特にCDを制作したり、ネット配信をしたりといったことには関心がなかったそうです。
Mさん所有の宅録機材。左:楽器とスピーカー。右:コンデンサーマイク(画像提供/Mさん)
「打ち込みをしたり、フリー素材でサンプリング音源を組み合わせて楽しんだりして、それだけで満足していました。自分1人でできますし、録音すること自体が楽しかったので。作った曲は内輪向けの『分析戦隊アナライザー』とか(笑)それを友人たちに聞かせる程度で十分でした」(Mさん)
「あまり高価な機材は購入したことがありません。ソフトはサンプリング用のシリーズの物を買い、そのほかに『Pro Tools』というソフトのフリー版を使っていました。PCも、アーティストはMacのPCを使っているイメージが強いかもしれましたが、普段と同じWindowsを使っていました」(Mさん)
宅録は「宅録部屋」をつくるのも楽しいMさんは、一戸建て住宅の6畳の部屋を録音用にしていて、窓のガラスに100円ショップで買ってきたフィルムを貼っています。防音用ではなく防寒用のものですが、これがなかなか役に立つとのこと。もちろん防音室には到底及びませんが、数百円でもできる工夫があることにおどろきました。しかも、このシートはキンキンした高音を吸収してくれるのだそうです。
「最近はダンボールの防音室が販売されているようで気になっています。でも、100均のシートもよく役に立ってくれていて便利です。機材も安くなっていますし、宅録は本当に身近になったと思います」(Mさん)
Mさんは「宅録に興味がある人には、とりあえず始めてみてほしいです」と言います。ソフトがあれば音のずれなどを修正してくれるため、生音が完ぺきでなくてもそれなりに仕上がる気軽さがあって、録音は楽しいと教えてくださいました。
機材を並べた宅録部屋。うしろにシートが貼られている(画像提供/Mさん)
Mさんに教わったダンボール製の防音室について後日調べたところ、たしかに防音室としては低価格の8万円台から販売されていました。もっとも、Mさんのように一戸建てに住んでいて、100均のシートで防音できるなら、特別な防音室を購入する必要はないように感じます。しかし手軽にできる宅録の防音は完ぺきではない場合もありますので、ご近所との関係には厳重な注意が必要です。
Mさんにいままで宅録に費やした総額を伺ってみたところ、「コンデンサーマイクやケーブル、ミキサーなど、楽器以外で30万円くらいでしょうか」と教えてくださいました。凝りすぎなければ、宅録は安価で楽しむことができそう。「結婚しましたし、仕事も忙しくなったのでいまは宅録から少し離れていますが、落ち着いたらまた始めたいですね」(Mさん)
「DTM」といえばかつてはオール打ち込み型のイメージで、自宅で歌って演奏して録音まで行うのは困難でした。けれども、現在ではPCを使った宅録事情は進化しており、YouTuberの出現もあり、着実に変わり、敷居も下がってきているようです。
音楽好きな人は試しに一度録音にチャレンジして、自分の表現を発表してみてはいかがでしょうか。ただしその際は、しっかりと防音の工夫をして、近所迷惑にならないようにくれぐれも気をつけてください。
●取材協力