
7万8,000円 / 93.75平米
京成本線「京成佐倉」駅 徒歩25分
古い戸建ての味わいを残しつつ、無垢材やベニヤ、白塗装などで仕上げられた物件。クオリティにはこだわりつつ、自分らしく住めるように、あえてシンプルに仕上げました。
もともとあった、リビングの出窓やクローゼットのガラス扉、玄関のタイルがかわいらしい1階部分。床は全てアカシアの無垢フロ ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
人生で何度か経験する人も多い、賃貸の「お部屋探し」。忙しくて内見時に十分な確認ができなかった、急かされてなんとなく決めてしまった……など、住み始めてから後悔したお部屋探しエピソード、ありませんか? 今後、部屋を探す際の気づきにつながるような、体験談と注意すべきポイントを紹介します。
<部屋編> 日当たりが悪くてカビる部屋、家具が置けないetc.
まずは部屋そのものについての失敗談から。見学する時間や平日、休日など暮らしのシーンを際に細かくイメージして選ぶことが失敗を防ぐ方法につながります。
●「仕事の都合で夕方から夜にしか見学できなかった。日中も思っていたより日当たりが悪く、湿気でカビだらけの部屋に」(30代男性)
⇒日当たりは間取図ではなかなか分からないので、内見は昼・夜それぞれに行くのがベスト。窓の位置や風通しもチェックを。
●「新しい部屋には絶対置こうと思っていたソファ。横幅などちゃんと考えていたのに、部屋に柱が張り出していて……。泣く泣く諦めました」(20代男性)
⇒柱や梁には要注意。ちなみに梁がある場合は、背の高い家具が置けないことがあるので、できればメジャーで測っておきましょう。
●「眺望がよく、階上の騒音も気にならない最上階。しかも南向きで日当たりもいい! ちょっと予算オーバーでも頑張って借りて、自慢していました。でも、誤算が夏場。太陽をもろに浴びて部屋中が暑い!夜仕事から帰ってきても暑すぎてエアコンフル稼働。遮光カーテン代や光熱費など出費が想像以上に」 (30代男性・シングル)
⇒隣接建物や構造にもよりますが、日光を受ける最上階は暑くなりがち。内見時に季節ごとの注意点も聞いておきましょう。
●「角部屋でマンションにしては窓が多く、風通しがよさそうと思って契約。でもそのあと、カーテン代が高くつきました。しかも、出窓などもあって窓のサイズが規格品に合わず……。女性一人暮らしだからと、窓用の防犯グッズも買ったので出費がかさみました」(30代女性・シングル)
⇒窓に必須のカーテンや防犯グッズの予算もあらかじめ想定を。加えて、オーダーカーテンは時間もかかるので入居直前ではなく、早めに準備しておきましょう。
●「玄関から廊下を通って入る間取りなら、玄関に入ってすぐに室内が丸見えじゃなくていいかなと。でも、何も使わない廊下がある分、部屋が狭く感じる。ちょっともったいない気分に」(30代女性・シングル)
⇒プライバシーと部屋の広さを天秤にかけて日常生活をイメージ。家具を置くなど、廊下の有効活用ができるかもポイントに。来客が少なければ室内が見えてもOK!というケースも。
日当たりが良すぎるのも考え物。特にタワーマンションの上層階では夏場の室温が急上昇することも(写真/PIXTA)
<設備編> コンセントの場所がイマイチ。ドアを開けたら通りにくいetc.設備はその後の暮らしに直結するもの。収納からコンセントなどの細かな設備についても、有無だけでなく使い勝手まで確認しておくことが大切です。
●「コンセントの位置が悪い。ワークスペースとして想定した場所にコンセントがなく、気づくとテレビや照明などのケーブルがたくさん入ったタコ足配線に。ホコリがたまって漏電からの火事が心配」(30代男性・カップル)
⇒現地見学のときは、電話やテレビアンテナの差し込み口、コンセントなどの位置や数も要チェック。
●「Wi-Fi完備に惹かれて入ったものの、電波が悪い&弱くてインターネット環境が貧弱。有線LANの差し込み口も微妙な位置で、ホームワークや趣味の動画視聴もブツ切れでストレスマックス」(40代男性・シングル)
⇒今や必需品となったインターネット環境。回線速度は最速の値で明記されていることが多く、また居住物件の住人で割り振ることもあるので、何をしたいのかを不動産会社に伝え、快適にできるかどうか聞いておきましょう。
●「寝室の収納扉が前に開くタイプ。ベッドを置いたら、扉が途中までしか開かない!他にベッドの置き場所もないし、半開き状態ではモノを取り出すのが大変……」 (30代男性・カップル)
⇒生活動線で案外見落としがちなのが扉の開閉タイプや開閉方向。家具の置き位置だけでなく、廊下やキッチン、洗面回りのドアや収納扉などの開閉スペースも、通路部分にかからないか確認を。間取図で引き戸か開閉式なのかが分かります。
●「都会的で憧れのウォークインクローゼットがある部屋を契約。でも、一人暮らし用の1DKで約40平米の部屋なので、部屋が狭く感じてもったいない。出入口も広くないので奥の物が取り出しにくいし、友人が遊びに来た際、『収納が大きすぎて部屋が狭い。収納で暮らせそう』と言われる始末」(20代女性・シングル)
⇒ウォークインクローゼットは人が入れるスペースをとっている大型収納。居室にゆとりがないと、もったいなく思えることも。また出入口の幅が狭いと中にある物が取り出しにくく、結局有効活用できないことも。
●「シンクとコンロの間が狭く作業スペースが思ったより狭い。食材を並べたり、盛り付けたりするのに狭苦しくて、結局レトルト品だらけのディナーに」(20代女性・シングル)
⇒自炊する人は、調理スペースの広さも見ておきましょう。普段使うまな板や調理器具のサイズから想定できるはずです。またコンロの数や配置など実際の使い勝手も考えて見学をしましょう。
●「トイレ、浴室とLDKが近すぎて、生活音がダダ漏れ。友達が遊びに来たときは気をつかわせてしまうし、カップルで住んでいても少し恥ずかしい」(30代女性・カップル)
⇒毎日使う設備なので、動線だけでなく快適に使えるかをイメージしましょう。たとえ隣り合っていても、間に収納があるなど緩衝する空間があれば気にならないことも。
●「洗面室とバスが一緒なのは、朝、シャワーの後に洗面化粧台でメイクできてラクと思っていたけど、湿気がこもって化粧しにくい。洗面室は別がよかった」 (20代女性・シングル)
⇒よく間取図に明記されている「バス・トイレ別」。ただバスと洗面台は一緒のこともある。独立した洗面室が希望であれば、条件をしっかり伝えておこう。
大きい収納があって便利!で終わるのではなく、建具の開く方向や開く幅などを確認しておこう(写真/PIXTA)
<周辺環境編> 深夜、朝も騒音で寝不足。案外買い物がしにくい街etc.最後は「周辺環境」。利便性だけにとらわれたばかりに、せっかくの部屋での暮らしにストレスを抱えることも。こちらも時間帯を変えたり、周りに何があるのかなど細かくチェックしたりしておくことが重要です。
●「通勤利便性を考えてターミナル駅最寄りに。繁華街が近いので、夜は酔っ払い、朝は通勤の車などでやかましい。ヘッドフォンをして過ごすことが多くなりました」(30代男性・シングル)
⇒駅近くはアクセスだけでなく、さまざまな施設があって便利。その分、大勢が訪れる場所なので騒音が大きくなることも。日中だけでなく、朝、夜などの時間を変えて下見をしておくと状況が分かりやすいです。また、部屋の防音構造なども確認しておきましょう。
●「隣に公園があって、低層階でも気持ちよく光や風が入るかと思ったら、公園で遊ぶ子どもたちが巻き上げる砂埃が洗濯物についたり、夜は若者がたむろしていてちょっと怖いなどデメリットも」(20代男性・夫婦)
⇒目の前が公園といういかにも好立地でも落とし穴が。公園の利用状況も下見しておきましょう。
●「共働きで帰りが遅くなることが多いので、家の近くにスーパーや飲食店など商業施設があると便利だと思って探し当てたのですが、肝心のスーパーは深夜営業しておらず、飲食店も居酒屋ばかり。結局、途中の乗り換え駅で買い物して帰る日が多くなりました。コンビニや定食屋などがあれば……」(20代男性・カップル)
⇒なにかと便利なスーパーは、有無だけでなく営業時間も確認を。帰宅ルートに複数あると使い分けがしやすいです。
●「救急病院が近くて、なにかあったときに安心!と思っていたのですが、思った以上に救急車のサイレンが響く。もちろん仕方ないことなのですが、就寝中に立て続けに聞こえると、ちょっと悩ましいです」(30代男性・シングル)
⇒騒音の感じ方は人によって違うもの。病院以外にも線路沿いであれば電車や踏切、大通り沿いであれば車の音などが気になることも。防音構造の説明を鵜呑みにせず、実際に時間を変えて自分で確認を。ただ、病院が身近にあると確かに安心ではあるので、どちらを取るかよく考えて選びましょう。
●「駅から多少離れている分、静かで緑も多くて、快適に暮らせるなと思っていたのですが、帰宅ルートに死角が多くて夜はちょっと怖い。帰りが遅いときは遠回りして帰っています」(20代女性・シングル)
⇒女性の一人暮らしはセキュリティも大切。物件のセキュリティが充実していても、周辺環境はそうはいかないことも。駅までのルートを実際に通勤時間帯に歩いてチェックすることが防犯につながります。
アクセスや設備に満足した部屋でも環境が悪ければ魅力半減。暮らしの快適性を左右するポイントだ(写真/PIXTA)
先輩たちの部屋探しの失敗談はいかがでしたでしょうか。好みやライフスタイルは人それぞれですが、いざ住んでみて「しまった!」とならないために、事前に細部までしっかりチェックしましょう。特に情報が多く手に入る内見は、時間帯や平日休日など日取りを変えて見学をすることで、失敗が防ぎやすくなるようです。
お部屋探しは、人生で何度か経験するケースが多いもの。すでにお引越しを終えて新年度の準備万端!という方も、最後の追い込みで探し中という方も、ぜひ今後の理想の部屋探しに役立ててみてください。
朝晩は肌寒い、かといってエアコンやストーブをつけるには暑すぎるこの時期に、ぴったりな設備が床暖房。エアコンやファンヒーターなどと違い、空気を攪拌(かくはん)しないのでホコリが舞いにくく、じわっと足元から温めてくれるので、頭は熱くても足元が冷えてしまうということもありません。新築マンションや一戸建てには設置されていることが多いのですが、実はリフォームでも取り付けられるんです。でも、リフォーム時の注意点は? 電気、温水式はじめ、意外と種類が多く、選び方も難しそう……。そこで特徴やコストパフォーマンス、使い方やトレンドなどを紹介します。
タイプは大きく分けて電気式と温水式の2つ。コスパは使い方次第
「床暖房は冬場はもちろん、朝晩限定などを含めれば、大体10月から3月下旬くらいまでと意外と長く使う設備です。ガスや灯油を燃料としないので、小さい子どもやお年寄りがいても安心して使えるという魅力もありますね」と話すのは、新築、リフォームなど多彩な住宅の設計を手掛けるアキ設計の矢島理紗さん。
その床暖房は大きく分けて「温水式」と「電気式」の2タイプがあるとのこと。
「熱源がガスの場合やヒートポンプという空気を集めてエネルギーをつくるタイプ、温水を電気で温めるなどさまざまあるので、どのタイプが良いのか選ぶのが難しいかもしれませんが、基本的にこの2タイプに分かれます」。
違いはどういう点でしょうか。
「どちらも床下に専用のパネルを敷き詰めて床を温めるものです。簡単に言うと、電気式は電気をエネルギーとして温める方式で、温水式は熱源機で温めたお湯をパイプに循環させる方式です」
コストや設置条件に関してはリフォームする家の構造や設備状況から、使用する商品、床素材、ニーズによってさまざまで「一概には言えないです」とのこと。
「温水式は熱源機の新設やパイプの配管工事、リモコンの電気配線工事など、多業種に渡る工事が必要です。そのため設備費用自体は抑えられても、人件費などの経費を考えると工事費は高くなりがちです。しかし、広い面積に床暖を入れる場合や、床暖房のほかに、例えば浴室などのリフォームなど給湯配管に関わる工事と合わせて行う場合は、まとめて配管工事ができます。また、温水式はスイッチを切っても温水が冷めるまでゆっくりと温度が下がるため保温力も高いので、長時間家で過ごす方がいるお宅に向いているでしょう。
「電気式は設備としては電気工事だけなので、温水パイプの配管が難しい場合や、個室一部屋だけなどの小規模な床暖リフォームに向いています。また電気式は立ち上がりの温まりが早いのが特徴なので、日中外出しがちで、朝や夜だけなど短時間使用のお宅におすすめです。ただ、電気式はある程度の電気容量が必要です。住宅によってはアンペアの容量増設や、電気料金の契約内容の見直しが必要になることもあります」
あくまで目安のひとつ。「施工面積や素材、商品で違いがあるのと、施工する物件の構造や断熱性能でも効率がだいぶ変わりますので、施工会社や建築士などの専門家に相談してみましょう」(矢島さん)とのこと(画像作成/SUUMOジャーナル編集部)
どんな住宅でも取り付けできる?床を工事するだけに、床暖房の後付(リフォーム)と聞くと、なんだか大変そうと思いがちですが、基本的に木造の戸建て、鉄筋コンクリートのマンションなど住宅の種類はもちろん、1階か2階かに関わらず床暖房リフォームは可能といいます。ただ気を付けたいのは「前述した温水式を取り入れる場合、例えばオール電化のマンションだと、当たり前ですがガスの熱源機を導入できません。
また熱源機からの配管を屋内に取り込む際に、外壁に新たに穴をあける工事が必要になることがありますが、マンションの場合はコンクリート造なので壁に穴をあけることができません。お住まいがどんな住まいで、何が追加で必要なのか、どの方式が最適なのかを専門業者に見てもらい、判断したほうがいいと思います」(矢島さん)
とはいえ、さらに最近では電気式、温水式にもさまざまな種類の床暖房システムが登場しているので、きっと最適な床暖房があるはず、といいます。特に今回見せてもらって驚いたのが電気式床暖房で使うパネル。コンパクトのため、施工箇所を例えばキッチンだけ、寝室だけなど部分的にも導入しやすく、極薄なので床のかさ上げも最小限で済みます。
また、部屋の印象の大部分を左右する床。それだけに床材もこだわりたいところですが、一昔前は経年や湿度などで変化する自然素材の床は使いにくいといわれていました。当時は泣く泣く気に入らないデザインを選ぶことになった人もいましたが、今は床暖房対応の仕様が多種多彩。
「足触りのいい無垢材仕様の床はもちろん、竹や畳、カーペット、コルクなどさまざまな床材が選べます。温かさだけでなく、見た目や足触りも暮らしの重大要素。選べる範囲が広がっているのはいいことですよね」。
アキ設計で使われた床暖房パネルのひとつを拝見。極薄で紙のようなこのパネルで床を温める。軽量で施工がしやすいタイプも増えている(写真撮影/山口俊介(BREEZE))
アキ設計で使われた床暖房対応の「無垢チーク材」の床。自然素材は足触りがよく、経年変化も楽しめるのが特徴。アレルギーやシックハウスなどが気になる人にとっても朗報だ(写真提供/アキ設計)
リフォーム時の注意点やかかる日数は?もうひとつ気になるのが、床となると「大規模すぎて工事に時間がかかるんじゃないの?」という懸念です。特に床だけに仮住まいを1カ月くらい借りなくちゃいけない?施工中は狭い洋室で長期間過ごすの?なんて考える人もいるかもしれませんが……。
「施工面積によりますが、リビングの床を床暖房にするのには、最短で電気式であれば1日から2日、温水式でも2日から3日ほどで工事することができます」といいます。
「もちろん前述のとおり、周辺機器の工事が必要の場合はその分日数はかかりますが、床暖房だけなら1週間くらいでリフォームできると思っていただければ大丈夫です」
案外手軽にできるようです。
しかし、どんなタイプの床暖房であれ共通する注意点があるそうです。
「それは家自体の断熱性です。せっかく床暖房を導入しても、温かさが逃げていくばかりでは光熱費がかさんでしまいます。ですので、できれば床暖房リフォームをきっかけに、床下や外壁、サッシなどの断熱性をチェックし、家全体の断熱性=快適性に目を向けてもらえれば、長く快適に暮らせる住まいになると思います」(矢島さん)
「床を温めるだけでなく、家全体が温かくなるような、快適な住まいを見直すきっかけにしてほしいですね」と床暖房リフォームについて語ってくれたアキ設計の矢島さん(写真撮影/山口俊介(BREEZE))
床暖房は足元から住む人を温めてくれるもの。最近は電力会社やガス会社などから光熱費について各種割引プランが多く出ているので、懐も温めつつ導入しやすくなっています。施工期間も短期間で済むので、来年に向けて一度検討してみてはいかがでしょう。
●取材協力
・一級建築士事務所 アキ設計
突然ですが、
4月14日土曜日の午後、一緒にソサイチの大会出ませんか?
一般社団法人ソサイチ連盟のホームページによると、
ソサイチとは・・・
ソサイチは南米発祥の7人制サッカーです。
仲間を育むことを目的としたアマチュアプレイヤー向けサッカーで、ポルトガル語の
「社会・社交的・共同体」等を意味する「SOCIETY(ソサエティ)」が語源とされています。本家ブラジルでの正式名称は「FOOTBALL 7 SOCIETY」といい、ブラジルをはじめとした
中南米諸国やスペインでは公式なリーグが開催されています。それぞれの国に統括する組織が存在し、日本では一般社団法人日本ソサイチ連盟が日本の
代表団体として国際7人制サッカー連盟に登録されています。コートサイズは45m~55m×25m~35m (ほぼフットサルコート3面分)、ゴールはジュニア
サイズ(5m×2.2m)を、ボールはソサイチ専用のローバウンド5号球を使用します。11人制に比べてメンバーが揃いやすい、交代自由だからいつも全力疾走ができる、
全員がボールに触れる機会が多い、オフサイドがないから解りやすい・・・と数々の利点が
ありながら、きちんとサッカーの醍醐味が味わえます。
チームメンバーは、リバ邸STARTUP渋谷のサッカー経験者を企画者として、
全国のリバ邸の住民の皆さんや、
リバ邸に住むかどうか迷っている方も募集しています!
ぜひ、一緒にボール蹴りましょう♪
今のところ以下のどれかに参加予定です。
【東京・フットボールパーク小平立川 ソサイチ(8人制)】F2-F3
【東京・フットボールパーク小平立川 ソサイチ(8人制)】F3-F4
以下のフォームから応募ください!!
(株)東京カンテイは3月15日、2018年2月の「三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移」を発表した。これは、同社のデータベースに登録された分譲マンションの“月額募集賃料”を行政区単位に集計・算出し、m2単価に換算して表記したもの。集計対象はファミリータイプのみ(専有面積30m2未満の住戸、事務所・店舗用は除外)。
それによると、2018年2月の首都圏・分譲マンション賃料は、前月比+0.8%の2,763円/m2で6ヵ月連続のプラスとなった。都県別では、東京都が+1.1%の3,343円/m2と2017年10月以来の上昇傾向を維持。築浅事例が増加した神奈川県では+2.8%の2,196円/m2と大幅上昇、埼玉県は+0.4%の1,608円/m2で引き続きプラス。一方、千葉県は-0.6%の1,535円/m2と3ヵ月ぶりに下落、しかし直近1年間を通じて1,500円台で概ね安定推移している。
近畿圏は大阪エリアで事例が増加し、また兵庫エリアで事例が若返ったことから、前月比+2.7%の1,875円/m2と大きく上昇。大阪府の賃料水準自体は-0.1%の2,226円/m2と前月からさほど変化なし。一方、兵庫県では築古物件からの事例が減少したことで、平均築年数が25.0年→23.4年と1年以上も若返ったため、+3.9%の1,665円/m2と大幅上昇した。
中部圏は前月比+2.3%の1,778円/m2、愛知県は+2.3%の1,824円/m2。2017年下期以降は平均築年数の若返り傾向に伴って賃料水準は急激に高まってきている。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
(株)不動産経済研究所は3月15日、2018年2月度・首都圏「マンション市場動向」を発表した。それによると、2月の新規発売戸数は2,490戸、対前年同月(2,310戸)比7.8%増、対前月(1,934戸)比28.7%増。地域別発売戸数は東京都区部1,104戸(全体比44.3%)、都下353戸(同14.2%)、神奈川県552戸(同22.2%)、埼玉県234戸(同9.4%)、千葉県247戸(同9.9%)。東京都のシェアは58.5%。
新規発売戸数に対する契約戸数は1,619戸で、月間契約率は65.0%。前月の65.2%に比べて0.2ポイントダウン、前年同月の68.4%に比べて3.4ポイントダウン。地域別契約率は都区部69.8%、都下62.9%、神奈川県65.4%、埼玉県51.3%、千葉県58.7%。
1戸当り平均価格、1m2当り単価は、6,128万円、88.9万円。2018年1月は5,293万円、78.7万円だったので、前月比総額では835万円(15.8%)のアップ、m2単価は10.2万円(13.0%)アップ。
地域別平均価格、1m2当り分譲単価は、東京都区部7,223万円、111.5万円。都下6,098万円、86.9万円。神奈川県5,556万円、75.6万円。埼玉県4,354万円、62.4万円。千葉県4,234万円、56.4万円。
即日完売は10戸(全体の0.4%)で、フラット35登録物件戸数は2,326戸(同93.4%)だった。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所
(株)不動産経済研究所は3月15日、2018年2月度・近畿圏「マンション市場動向」を発表した。それによると、2月の新規発売戸数は1,818戸。対前年同月(1,394戸)比424戸、30.4%増、対前月(1,091戸)比727戸、66.6%増。地域別発売戸数は大阪市部716戸(全体比39.4%)、大阪府下525戸(同28.9%)、神戸市部188戸(同10.3%)、兵庫県下83戸(同4.6%)、京都市部136戸(同7.5%)、京都府下10戸(同0.6%)、奈良県45戸(同2.5%)、滋賀県115戸(同6.3%)、和歌山県での発売はなかった。
新規発売戸数に対する契約戸数は1,525戸、月間契約率は83.9%で14カ月連続の70%超、前月の78.1%に比べて5.8ポイントのアップ、前年同月の74.5%に比べて9.4ポイントのアップ。地域別契約率は大阪市部82.8%、大阪府下85.3%、神戸市部90.4%、兵庫県下62.7%、京都市部88.2%、京都府下90.0%、奈良県97.8%、滋賀県77.4%。
1戸当り平均価格、1m2当り単価は、3,655万円、60.5万円。前年同月比は戸当り価格は2カ月ぶりのダウン。m2単価は3カ月ぶりのダウン。2018年1月は4,017万円、68.0万円だったので、前月比総額では362万円(9.0%)のダウン、m2単価は7.5万円(11.0%)のダウン。
地域別平均価格、1m2当りの分譲単価は、大阪市部3,699万円、69.2万円。大阪府下4,052万円、56.0万円。神戸市部2,675万円、70.7万円。兵庫県下4,224万円、57.4万円。京都市部3,163万円、56.5万円。京都府下4,029万円、53.3万円。奈良県3,489万円、46.2万円。滋賀県3,374万円、44.9万円。
即日完売物件は157戸(全体の8.6%)、フラット35登録物件戸数は1,056戸(同58.1%)だった。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所
医療系の出版社にお勤めの加藤泰朗(かとう・やすあき)さん。仕事上、本を購入する機会が多いことに加えて、夫婦そろって無類の活字好き。そんな本好きが高じて、本とともに暮らす家を手にしました。大好きな本に囲まれたライフスタイル、その後編をお届けします。【連載】テーマのある暮らし
この連載では、ひとつのテーマで住まいをつくりあげた方たちにインタビュー。自分らしい空間をつくることになったきっかけやそのライフスタイル、日々豊かに過ごすためのヒントをお伺いします。
いよいよ「本とともに暮らす家」のメインとなる2階へ
活字が大好きな加藤さんは、本の編集に携わっています。以前は建築関係、現在は医療関係と専門書を読む機会が多く、どんどん本が増えているのだとか。その本のほとんどは、2階のリビング・ダイニングに収められています。
「後になって読み返すか? といったら、その頻度は低いかもしれません。どちらかというと捨てられないタイプなんです。それでも、1年に1回くらい本の整理をして処分しているのですが、これがなかなか追いつかない(笑)。そこで、家のリフォームに合わせて、本を収納できる棚も欲しい、と建築家に相談しました」
では早速、今回のメインとなる2階にお邪魔してみましょう。
家の中央に位置する階段は、吹抜けタイプ。階段の幅は90cmですが、手すりのみのシンプルなつくりで、圧迫感はありません。階段を上っていくと、正面に本棚が見えてきます(写真撮影/内海明啓)
イメージは樽のタガ、開放的なリビングをぐるっと囲む本棚2階は、すっきりとした1ルームのリビングダイニングキッチン。元々、増築したアパートの壁があった部屋ですが、当時の柱だけを残し、壁を抜いたことで開放感のある回遊型空間が生まれました。この空間をぐるっと囲むように、5段の棚が壁につくられています。
「イメージしたのは、ウイスキー工場やワイナリーにある樽のタガ。棚で囲むことで建物の強度も増すだろう、という思いもあって、可能な限り隙間なく設置してみました」と話すのは、このリフォームを担当した建築家の荒木さん。この棚が、本はもちろん、いろいろな用途に使える大容量の収納スペースとなるわけです。
「確かに、棚が欲しいということはお話ししました。でも、ここまで多くなるとは想像してなくて、最初はビックリしました(笑)」
「最初はジャンルごとに本の置き場所を決めていたのですけど、最近はつい空いているところに置いちゃって……」と妻の加藤さん。それでも、どこに何があるかを把握してるのはさすが! (写真撮影/内海明啓)
キッチン、階段、吹抜けを部屋の中央に集め、その周囲を自由に行き来できるつくりになっています。それを囲むように、つくり付けの棚(青色で塗った部分)を設置
また、階段の隣には「縦180cm×横90cm」の吹抜けがあり、1階と2階をひとつにさせる一体感も演出。それぞれ1階と2階で離れていても会話ができるくらい、音と風が流れる空間になっています。
2階から吹抜けを覗くと、真下に洗面台が見えます。洗面台の裏側は洗濯機置き場、その奥がバスルーム、反対側の廊下奥にはトイレ。どこにいても声をかけやすい間取りです(写真撮影/内海明啓)
「出会いは突然に」当時の技と現代の技がコラボ「現場で天井を壊していたときに、いきなり現れたのがツガ材の梁。ずっと天井裏に隠れていた梁はきれいで、見た目も良かったので、”見せる梁“にしようと遊び心をプラス。場所によって天井の高さを変えたことで同じ部屋のなかでも動きができ、見た目にもメリハリがつきました」
天井を高くしたダイニングテーブル側の棚には、CDや可愛い小物類、加藤さんの趣味でもあるカメラ、フォトフレームなどが飾られています(写真撮影/内海明啓)
柱も梁と同じく、ツガ材でできています。「リフォームは、実際にフタを開けてみないと状態が分からないことが多いんです。幸い柱はシロアリにやられることもなく、全て使えたのでほっとしました」
2階のスペースは基本的に1つの大きな部屋ですが、奥の引き戸を閉めることで、手前をダイニングキッチン、奥の書斎を個室としてそれぞれ使い分けられる柔軟性の高さも魅力的です。限られたスペースだからこそ、部屋のあちこちにさまざまな工夫が施されています。
キッチンは回遊性の高い、アイランドタイプになっています(写真撮影/内海明啓)
「書斎横の引き戸は開けたり閉めたりできるので、ときには個室、ときにはオープンと、そのときどきで自由に使えるようにしてもらいました」(写真撮影/内海明啓)
窓の前にも棚!? 幅広いジャンルの本が並ぶ「おウチライブラリー」よく見ると窓の前にも棚が。そして、2階の窓にはカーテンが一枚もありません。「1階と同じように、2階も今まで使っていたサッシをそのまま活用しています。曇りガラスというのもありますし、ここに長く住んでいるのでご近所さんはみんな顔見知り。だからなのか、あまり気にならないですよ。それよりも、窓の掃除に苦労しています(笑)」
本の紙焼け防止と日当たりの確保から、できるだけ窓の前には本を置かないように心がけているそうです(写真撮影/内海明啓)
ちなみに、棚の一番上は3匹の猫が使うキャットウォークとして空けているのだそう。
「自分の専用スペースと分かっているのでしょうか。本にいたずらすることもなく、いつも棚の上を走り回っています」
専門書から歴史もの、小説と、幅広いジャンルの本が並んでいる膨大なライブラリー。「“見せる収納”は掃除やメンテナンスが大変ですが、部屋をキレイに保つためのモチベーションにもなります」(写真撮影/内海明啓)
床材は柔らかいスギを使用。「傷がつきやすいですが、足への負担が少なく、断熱性もあって、床に寝転んでも痛くなりません。人にも猫にもやさしい材料です」(写真撮影/内海明啓)
加藤さん夫妻が大切にしているのは本だけに限らず、家の持ち主だった祖父母への感謝、家族の歴史や記憶、当時の家を建てた職人さんへのリスペクト、そして愛らしい猫たち。「本を捨てられない」という言葉からも、「全てを大切にする心」がベースにあると感じました。ほっこりした温かさにあふれる住空間は、おふたりの人柄そのもので、やさしさのおすそ分けをいただきました。
●取材協力医療系の出版社にお勤めの加藤泰郎(かとう・やすあき)さん。仕事上、本を購入する機会が多いことに加えて、夫婦そろって無類の活字好き。そんな本好きが高じて、本とともに暮らす家を手にしました。大好きな本に囲まれたライフスタイル、その後編をお届けします。【連載】テーマのある暮らし
この連載では、ひとつのテーマで住まいをつくりあげた方たちにインタビュー。自分らしい空間をつくることになったきっかけやそのライフスタイル、日々豊かに過ごすためのヒントをお伺いします。
いよいよ「本とともに暮らす家」のメインとなる2階へ
活字が大好きな加藤さんは、本の編集に携わっています。以前は建築関係、現在は医療関係と専門書を読む機会が多く、どんどん本が増えているのだとか。その本のほとんどは、2階のリビング・ダイニングに収められています。
「後になって読み返すか? といったら、その頻度は低いかもしれません。どちらかというと捨てられないタイプなんです。それでも、1年に1回くらい本の整理をして処分しているのですが、これがなかなか追いつかない(笑)。そこで、家のリフォームに合わせて、本を収納できる棚も欲しい、と建築家に相談しました」
では早速、今回のメインとなる2階にお邪魔してみましょう。
家の中央に位置する階段は、吹抜けタイプ。階段の幅は90cmですが、手すりのみのシンプルなつくりで、圧迫感はありません。階段を上っていくと、正面に本棚が見えてきます(写真撮影/内海明啓)
イメージは樽のタガ、開放的なリビングをぐるっと囲む本棚2階は、すっきりとした1ルームのリビングダイニングキッチン。元々、増築したアパートの壁があった部屋ですが、当時の柱だけを残し、壁を抜いたことで開放感のある回遊型空間が生まれました。この空間をぐるっと囲むように、5段の棚が壁につくられています。
「イメージしたのは、ウイスキー工場やワイナリーにある樽のタガ。棚で囲むことで建物の強度も増すだろう、という思いもあって、可能な限り隙間なく設置してみました」と話すのは、このリフォームを担当した建築家の荒木さん。この棚が、本はもちろん、いろいろな用途に使える大容量の収納スペースとなるわけです。
「確かに、棚が欲しいということはお話ししました。でも、ここまで多くなるとは想像してなくて、最初はビックリしました(笑)」
「最初はジャンルごとに本の置き場所を決めていたのですけど、最近はつい空いているところに置いちゃって……」と妻の加藤さん。それでも、どこに何があるかを把握してるのはさすが! (写真撮影/内海明啓)
キッチン、階段、吹抜けを部屋の中央に集め、その周囲を自由に行き来できるつくりになっています。それを囲むように、つくり付けの棚(青色で塗った部分)を設置
また、階段の隣には「縦180cm×横90cm」の吹抜けがあり、1階と2階をひとつにさせる一体感も演出。それぞれ1階と2階で離れていても会話ができるくらい、音と風が流れる空間になっています。
2階から吹抜けを覗くと、真下に洗面台が見えます。洗面台の裏側は洗濯機置き場、その奥がバスルーム、反対側の廊下奥にはトイレ。どこにいても声をかけやすい間取りです(写真撮影/内海明啓)
「出会いは突然に」当時の技と現代の技がコラボ「現場で天井を壊していたときに、いきなり現れたのがツガ材の梁。ずっと天井裏に隠れていた梁はきれいで、見た目も良かったので、”見せる梁“にしようと遊び心をプラス。場所によって天井の高さを変えたことで同じ部屋のなかでも動きができ、見た目にもメリハリがつきました」
天井を高くしたダイニングテーブル側の棚には、CDや可愛い小物類、加藤さんの趣味でもあるカメラ、フォトフレームなどが飾られています(写真撮影/内海明啓)
柱も梁と同じく、ツガ材でできています。「リフォームは、実際にフタを開けてみないと状態が分からないことが多いんです。幸い柱はシロアリにやられることもなく、全て使えたのでほっとしました」
2階のスペースは基本的に1つの大きな部屋ですが、奥の引き戸を閉めることで、手前をダイニングキッチン、奥の書斎を個室としてそれぞれ使い分けられる柔軟性の高さも魅力的です。限られたスペースだからこそ、部屋のあちこちにさまざまな工夫が施されています。
キッチンは回遊性の高い、アイランドタイプになっています(写真撮影/内海明啓)
「書斎横の引き戸は開けたり閉めたりできるので、ときには個室、ときにはオープンと、そのときどきで自由に使えるようにしてもらいました」(写真撮影/内海明啓)
窓の前にも棚!? 幅広いジャンルの本が並ぶ「おウチライブラリー」よく見ると窓の前にも棚が。そして、2階の窓にはカーテンが一枚もありません。「1階と同じように、2階も今まで使っていたサッシをそのまま活用しています。曇りガラスというのもありますし、ここに長く住んでいるのでご近所さんはみんな顔見知り。だからなのか、あまり気にならないですよ。それよりも、窓の掃除に苦労しています(笑)」
本の紙焼け防止と日当たりの確保から、できるだけ窓の前には本を置かないように心がけているそうです(写真撮影/内海明啓)
ちなみに、棚の一番上は3匹の猫が使うキャットウォークとして空けているのだそう。
「自分の専用スペースと分かっているのでしょうか。本にいたずらすることもなく、いつも棚の上を走り回っています」
専門書から歴史もの、小説と、幅広いジャンルの本が並んでいる膨大なライブラリー。「“見せる収納”は掃除やメンテナンスが大変ですが、部屋をキレイに保つためのモチベーションにもなります」(写真撮影/内海明啓)
床材は柔らかいスギを使用。「傷がつきやすいですが、足への負担が少なく、断熱性もあって、床に寝転んでも痛くなりません。人にも猫にもやさしい材料です」(写真撮影/内海明啓)
加藤さん夫妻が大切にしているのは本だけに限らず、家の持ち主だった祖父母への感謝、家族の歴史や記憶、当時の家を建てた職人さんへのリスペクト、そして愛らしい猫たち。「本を捨てられない」という言葉からも、「全てを大切にする心」がベースにあると感じました。ほっこりした温かさにあふれる住空間は、おふたりの人柄そのもので、やさしさのおすそ分けをいただきました。
●取材協力UR賃貸住宅のなかでも人気の無印良品とのコラボ物件「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」。昨年12月から新プラン「ギャラリーとアトリエのある暮らし」を含む13プランの入居申込受付が始まりました。スタートから丸5年がたった今、改めて同プロジェクトについて、その仕掛け人であり設計担当者の豊田輝人(とよだ・てるひと)さんにお話を聞きました。
団地を”現代のライフスタイル”につくり変える
今回お話を聞いたのは、株式会社MUJI HOUSE所属の一級建築士・豊田さん。MUJI HOUSEでは無印良品の住宅商品「無印良品の家」として住居デザインやリノベーションプランニングを行っています。
「MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト」は、UR賃貸住宅が所有する団地物件を無印良品が現代のライフスタイルに合う住居へとつくり変えるコラボレーションプロジェクト。平成24年にスタートし、現在は41団地45プラン、全国の物件数は600戸以上を数えます。
写真左:Plan01「LDKをゆるやかに仕切って広々と使う。」は、自由度の高い空間設計。写真右:リノベーション前から残されている柱がアクセントに。「団地」のもつ味わいを残すのが、同プロジェクトの特徴だ(画像提供/MUJI HOUSE)※現在は募集終了
団地のもつ素朴な魅力はそのままに、住む人が使い方を自由に考えられる空間づくりが人気を集めてきた同プロジェクト。スタートから5年という節目を迎えて、豊田さんは「私たちの考える暮らしの“核”になる部分はある程度支持いただけるようになってきた。そこからさらに、“暮らしを彩る”設計にもチャレンジしたい」といいます。
新たにめざす「暮らしを彩る」を体現するプランも登場プロジェクトの始動から5年が経ち、団地リノベーションのノウハウはある程度確立できたと語る豊田さんに、2017年12月から全国9団地で募集が始まった新プランについてうかがいました。
※プランの募集状況については、取材時点と状況が変わっている場合があります
【ギャラリーとアトリエのある暮らし。(Plan40)】
こちらはPlan40「ギャラリーとアトリエのある暮らし。」。今回発表された新プランの1つです。
玄関が物件の中心、左右にそれぞれリビングと寝室がある横長の間取り(画像提供/MUJI HOUSE)
「廊下が長く、どうしても退屈になりがちな空間をギャラリースペースのように活用できるプラン。壁にくぼみをつくってお気に入りの本やポストカード、お子さんが描いた絵などを飾れるようにして、見た目にもにぎやかな空間になりました」(豊田さん、以下同)
写真左:殺風景な壁を彩ってくれるお気に入りのアート。「壁」というデメリットが物件の魅力に変わった。写真右:主寝室の奥にあるアトリエスペース。趣味や勉強など、一人で落ち着いて過ごせるスペースも確保できる(画像提供/MUJI HOUSE)
【空間のつながりを感じるメゾネット。(Plan42)】
集合住宅でありながら「2階がある」という暮らしをかなえるのが「メゾネット」。実は団地にもこのメゾネットタイプの物件があるのだとか。
何でこうなった……? と思わせる、不思議なメゾネットの間取り(画像提供/MUJI HOUSE)※現在は募集終了
「南側からの光を取り込むために壁を減らしました。階段スペースも壁に囲まれていましたが、全て撤去。スケルトン階段にして、北側の玄関まで光が届くようになりました」
玄関側からの景色。おしゃれに生まれ変わった階段は、この家のシンボルになりそう!(画像提供/MUJI HOUSE)
写真左:リビングから玄関方向へ。空間を柱や床材で緩やかに区切り、スペースを分けている。写真右:上階のワークスペース。半透明ふすまで豊かな光が差し込む(画像提供/MUJI HOUSE)
【内装の素材にもこだわりを】
壁の撤去などのリノベーションだけでなく、内装に使用する素材もよりよいものへと変更されています。
「例えば畳のスペース。畳はフローリングと比べて遮音性が高く、集合住宅にオススメなんです。ただ、普通の畳だと『和室』的な使い方しかできません。擦れや重さにも強い『麻畳』を独自に開発し、脚つきのソファやベッドなどフローリング向けの家具が置けるようにしました。
Plan40などで使用している半透明ふすま(和室とアトリエスペースの仕切りに使用)も、MUJI×URのプロジェクトで開発された商品です。私たちが大切にしたい『光』を遮ることなく、住む人のプライバシーを守ったり、空間を区切ったりという機能をもたせることができました」
こうしたリノベーションを施すことで、募集時の反応も格段にアップ。
「特にメゾネットタイプは専有面積が大きい分家賃が高めで、コスパ重視の団地検討者からは敬遠されることも多かったのですが、リノベーション後は入居希望者数も増えました。もちろん私たちも壁を取り払ったり、新しい商品を入れたりと『こうすれば絶対によくなる!』と確信をもって設計をしていますが、そうした反響があると改めて『よかった』と安心しますね(笑)」
写真左:3月に募集開始予定の「Re+026 明るいLDKの中心に対面キッチン。」。光をいっぱいにとり入れるLDKスペースが、生活の中心になりそう。写真右:同プランの間取り。仕切りをできるだけ取り払い、開放的な空間に(画像提供/MUJI HOUSE)
既存のモノを生かし、住みついでいく 暮らしの本質を見つめ続けたい階段がない、なんとなく古い感じがする、などのイメージから敬遠されることも多い団地を、どのようにリノベーションをされているのでしょうか。
「MUJI×URでは『古さを生かす』リノベーションを行っています。例えば団地の部屋によく見られるのが、空間の真ん中に鎮座する古い『柱』や『欄間(らんま)』。邪魔になるからと撤去してしまうプランニングも多く見られますが、今の20代や30代にとっては新鮮で、ヴィンテージ品のような味わいも魅力的なんですよ。現場でも、職人さんに『あまり新築みたいにしないでください』とよくお願いしているんです(笑)」
「そして、私たちが重視しているのは、常に商品の核=本質を見極めること。住まいの『本質』とは何か? 私たちは、それを『日当たりや風通し、緑や公園などの住環境のよさ』だと考えています。設備の新しさや素材の高級さは実は二次的な要素で、住む人が“心地よく暮らせる”ことが住まいの最も重要な部分。団地には、そうした豊かな住環境がそろっています。それを最大限に生かし、住む人が豊かな心で暮らせるような住宅にしていきたいですね」
プロジェクトとしての今後の目標や、住宅づくりの未来についても聞いてみました。
「新築物件には根強い人気がありますし、団地のリノベーションはまだまだ過渡期。一つひとつの物件に向き合って、MUJI×URの物件数をもっと増やし、住む人が家族の人数やライフスタイルに合わせて自由に選び、住み替えられるくらいのバリエーションを用意したい。あるものを大切につくりなおして、住みついでいく。これが、未来の住宅のスタンダードになると信じています」
団地がもっている魅力を残し、そして新たに引き出す、MUJI×UR団地リノベーションプロジェクト。単に新しくつくり変えてしまうのではなく、古さや味わいを生かし、「住みつぐ」という考えを大切にされていることが分かりました。
プロジェクトはこれからも継続され、新たな物件も募集が始まっています。住まい選びの選択肢に「団地」を加えてみてはいかがでしょうか。
●取材協力もうすぐ春のお彼岸。「お墓」「墓地」「霊園」……これらの言葉に、どのようなイメージをおもちですか? 「特になんとも思わない」「供養のための大切な場所」と思う人がいる一方、「ちょっと怖いな」というイメージをおもちの方もいるようです。物件探しの際にお墓近くの物件を紹介されたら、あなたはどうしますか? 今回は、墓地の近くに住むことについてお伝えします。
お墓は怖くない? 火の玉とか出ない!?
ある時、「お墓近くの物件は怖そう」と都市部に育った筆者が言うと、友人に不思議そうな顔をされました。筆者の家のお墓は、少し郊外の霊園の一角にあり、非日常を感じる場所です。一方、友人の家のお墓は隣接するお寺の中にあるものだから、日常の風景に過ぎないとのこと。
「火の玉とか出るんじゃないの?」と筆者が聞くと「最近は火葬だから出ないよ」と笑われ、一蹴されてしまいました(火の玉は、土葬された遺体の中にあるリンが化学反応を起こすことで発生するといわれています)。でも墓地近くに住むって、実際のところはどんな感じなのでしょう……。そこで、不動産のプロにお話を伺うため「アパマンショップ自由が丘店」を訪問しました。
墓地近くの物件について教えてくださったのは、アパマンショップ自由が丘店を運営する株式会社アップルグループのアップル東京株式会社 執行役員の片岡潤(かたおか・じゅん)さん。実は片岡さん自身がお寺や神社に囲まれた下町の地域で育ったという、不動産のプロでありながら、墓地近くで暮らすことに慣れている「プロ」でもありました。
風通しよく、日当たり良好な物件も「自由が丘近辺、それから目黒や西大井にかけては歴史的な経緯からお寺が多く、墓地も多い地域ですが、それほど家賃を下げなくても借りる方が多いですね。お寺や墓地が近いというよりも、物件の内容、スペックのほうを重視される方がほとんどです」(片岡さん)
意外にも墓地の近くの物件を気にする方は少ないということで、気にしていた自分が少し恥ずかしいような……。店舗で物件の内容(広さや設備など)を確認して気に入ったのであれば、墓地のことはさておいて、実際に現地に行って内見する方がほとんどとのこと。
「お墓や、墓地のあるお寺のそばにある物件は、日当たりや風通しなどがよい場合が多いです。ですから、迷っていても、見に行って『ここに決めよう』という方もいらっしゃいます。まわりが静かですから、そういった意味では住みやすいと思いますよ。お墓の場合は近いといっても、塀や道で隔てられているのでそれなりの距離が保たれています」(片岡さん)
卒塔婆のクローズアップ(画像/PIXTA)
墓地が近いことをもし大家さんがマイナスに感じている場合、家賃や敷金・礼金を割安に設定することがあります。これは借り手としてはうれしいポイントです。これらお金の面に加え、設備などを充実させて部屋のスペックを高くすることで好条件にし、借り手に「この物件がいいな」と思わせる工夫をしている物件もあるそうです。
実は静かで住みやすい?「日当たりがよくて静かな墓地近くの物件は、気に入って住み続ける方が多くいらっしゃいます」(片岡さん)。入居者は単身者や家族など、エリアによってさまざま。ただ片岡さんいわく、デメリットは、どうしても周辺の夜道が暗めになってしまうこと。そのため、女性よりも男性の入居者の方が多いのだとか。
前述の筆者の友人は、「お盆にはお参りの人たちがたくさんやってくる」と言っていました。そのあたりはどうなのでしょうか。
「お盆やお彼岸には確かにたくさんの方がお越しになりますが、うるさすぎるという苦情を受けたことはないですね。その時期がそういうものでしかたないという認識もありますし、そもそも単身者の方は、自分も帰省などで留守にしていることが多いためでしょう」(片岡さん)
鐘楼(画像/PIXTA)
音で言えば、お寺なら朝晩鐘の音がします。筆者も以前住んでいた物件で、朝晩お寺の鐘の音が聞こえてくるところがありました。定刻に鳴る音は規則正しい生活を促しますし、風情があってそれはそれでよいかもしれませんね。
「個人的には、ここ10数年くらいの間に、お墓を気にしない人がさらに増えたように感じています。駐車場があって1日中音が絶えず、夜中も皓皓(こうこう)と明るいコンビニなどや、救急病院の近く、あるいは大通り沿いや線路沿いよりも、墓地の近くのほうが、個人的には住みやすいと感じます」(片岡さん)
お墓をどのようなものとしてとらえているかには個人差がありますが、「なんだか怖そうだなー」と敬遠していた筆者も、お話を聞いて「なるほど!」と思わせられました。
日当たりがよく、静かで、スペックや家賃に恵まれていることもある墓地近くの物件。これから家探しをする方は、ぜひ候補に入れて考えてみてください。南無。
仕事帰りにお子さんのお迎えや、買い物をこなすことも多い働くママ。夕食の準備は、1分1秒でも短くすませたいですよね! エスビー食品株式会社が、新製品「とろっとワンプレート」の発売にあわせて行った「夕食づくりにおける時短への意識」アンケートから、働くママのご家庭の驚くべき「夕食タイムアタック事情」が見えてきました。
時短夕食づくり、ママたちの最短タイムは?
アンケート結果によると、夕食づくりにかかる時間は「普段の夕食づくり」が平均「46分」であるのに対して、「特に時間がない日の夕食づくり」は平均「24分」なのだとか! 想像するだけで目が回りそうです。さらに、「過去の夕食づくりにおける最短調理時間」では、平均は「16分」。なかには、なんと「2分」という最短記録をもつ方もいたのだそう! 働くママたちの多くが、壮絶な「夕食タイムアタック」を繰り広げている様子がうかがえます。
回答数:500(画像提供/エスビー食品株式会社)
働くママたちは、必然的に「時短テクニック」を身につけていくようです。「よくおこなう時短テクニック」では、「1皿で済むメニューにする」(54%)という回答が最多! 「調理済み食品を使う」(45%)、「品数を減らす」(38%)、「加熱方法を工夫する」(34%)、「切り方を工夫する」(26%)、「材料の種類を減らす」(18%)などを大きく上回りました。確かに、1皿で済めば、洗い物も最小限で済みますからね。
回答数=471(画像提供/エスビー食品株式会社)
ワンプレートメニューにおすすめの副菜を紹介けれどワンプレートなら何でも良いという訳ではなく、やはり腹持ちは重視したいところ。あくまで「主食ごはん」+「おかず」をワンプレートでサーブするのがベストバランスのようです。
回答数=122(画像提供/エスビー食品株式会社)
この調査のきっかけとなった「とろっとワンプレート」シリーズは、ごはんに合うワンプレートのディナーが楽しめる、煮込み時間15分の時短食品。ただ、ご飯と煮込みだけだとちょっと寂しい気分になることも。そんなときのために、ワンプレートメニューにマッチする副菜を選ぶコツをエスビー食品株式会社の広報担当者に質問してみました。
「副菜を用意するのは一見面倒にも感じますが、レタスやベビーリーフのほか、にんじん、ブロッコリー、卵、ウィンナーなどを茹でたものなど、シンプルなものを盛り合わせるだけでもソースとともにおいしく楽しめます。煮込み料理は煮込み時間を使って、効率よく副菜の準備ができるのも特徴です」(エスビー食品株式会社広報担当)
「例えば『チーズィーチキン』などチーズ味のものには、スパイシーなカレー粉を使った副菜もアクセントになっておすすめです。例えば『ハッシュドポーク』などトマト味のものには、オムレツなど卵の副菜も相性が良いです」(同)
また、更に上をいく「時短副菜」は、「ピクルスやキャロットラペなどつくり置きできる副菜」なのだそう! 確かに、こういったものを冷蔵庫に常備しておけば、ささっとワンプレートに添えられますね。納得の時短ワンプレートになりそうです。ぜひ、夕食メニューの参考にしてみて下さい。
(株)リクルート住まいカンパニーは、関西(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)に居住している人を対象に行ったWEBアンケート「みんなが選んだ住みたい街ランキング2018 関西版」を集計し、その結果を発表した。本調査の実施時期は2018年1月5日(金)~2018年1月22日(月)。有効回答数は4,600人。調査方法はインターネット。
それによると、総合ランキング1位は3年連続「西宮北口(阪急神戸線)」となった。2位も3年順位は変わらず「梅田(地下鉄御堂筋線)」がランクイン。3位には昨年7位から順位を上げ、「神戸三宮(阪急神戸線)」がランクインした。阪急神戸線は他に「夙川」が6位、「岡本」が8位となっており、TOP10に4駅がランクインしている。
■「住みたい街(駅)」ランキング(関西全体/3つの限定回答)
1位:西宮北口(阪急神戸線)
2位:梅田(地下鉄御堂筋線)
3位:神戸三宮(阪急神戸線)
4位:なんば(地下鉄御堂筋線)
5位:千里中央(北大阪急行)
6位:夙川(阪急神戸線)
7位:天王寺(地下鉄御堂筋線)
8位:岡本(阪急神戸線)
9位:江坂(地下鉄御堂筋線)
10位:草津(JR東海道本線)
交通利便性や生活利便性が高いのに家賃や物件価格が割安なイメージがある、穴場だと思う街ランキングでは、1位「塚口(阪急神戸線)」、2位の「尼崎(JR東海道本線)」、3位の「大津(JR東海道本線)」ともに駅周辺が再開発された駅、もしくは進行中の駅がトップ3にランクインした。傾向としては「東三国」「江坂」などの御堂筋線と、「塚口」「武庫之荘」「十三」などの阪急神戸線の駅で「梅田」により近い駅が多くランクインしている。
■穴場だと思う駅ランキング
1位:塚口(阪急神戸線)
2位:尼崎(JR東海道本線)
3位:大津(JR東海道本線)
4位:東三国(地下鉄御堂筋線)
5位:梅田(地下鉄御堂筋線)
6位:武庫之荘(阪急神戸線)
7位:江坂(地下鉄御堂筋線)
8位:天王寺(地下鉄御堂筋線)
9位:千里中央(北大阪急行)
10位:十三(阪急神戸線)、伊丹(阪急伊丹線)、明石(JR山陽本線)
住みたい自治体ランキング(総合)では、1位は「兵庫県西宮市」で3年連続のトップ。2位「大阪市北区」と3位「神戸市中央区」も3年連続順位に変化なし。大阪府では大阪市内3区の他に「吹田市」「豊中市」が、兵庫県では神戸市内2区の他に「西宮市」「芦屋市」、京都府では「京都市中京区」がTOP10入りしている。
■住みたい自治体ランキング(総合)
1位:兵庫県西宮市
2位:大阪府大阪市北区
3位:兵庫県神戸市中央区
4位:兵庫県神戸市東灘区
5位:大阪府大阪市中央区
6位:大阪府吹田市
7位:大阪府大阪市天王寺区
8位:京都府京都市中京区
9位:大阪府豊中市
10位:兵庫県芦屋市
ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー
「きっかけは、老朽化した家を快適な環境にすることでした」と話す加藤泰朗(かとう・やすあき)さん。夫婦そろって本好きという加藤さんは、リフォームを機に今までスペースを取っていた本の”美しい収納“にもこだわりました。大好きな本に囲まれたライフスタイルとは? 今回はその前編をお届けします。【連載】テーマのある暮らし
この連載では、ひとつのテーマで住まいをつくりあげた方たちにインタビュー。自分らしい空間をつくることになったきっかけやそのライフスタイル、日々豊かに過ごすためのヒントをうかがいます。50年の時を経た祖父母の家をリフォーム
加藤さんの家は、神楽坂駅から徒歩10分。細い路地を入った閑静な住宅街に、夫婦で暮らしています。現在は、医療系の出版社に勤務している加藤さん。実はこの家、もともと加藤さんの祖父母が住んでいたもの。築50年になる母屋にアパートが付いた建物は、親の代を経て3代目の加藤さんが受け継ぐことになりました。
しばらく夫婦で暮らしていましたが、年季の入った家は傷みが進んでいるうえに使い勝手も悪く、断熱材も使われていません。「お風呂場は外のブロック塀とくっついているし、部屋の壁もわずか1枚。冬はもう寒くて仕方ありませんでした」
加藤さん夫婦は3匹の愛猫(11歳になる八兵衛くん、8歳のまめ吉くん、3歳のまん福くん)と一緒に暮らしています。取材がはじまると年長の八兵衛くんがやって来て、スリスリと挨拶をしてくれました。
「本とともに大切にしたかったのは、人にも猫にも気持ちよく過ごせる空間」と話す加藤さん夫妻。細かく区切っていた壁を抜いたことで、さらに日当たり抜群の環境に(写真撮影/内海明啓)
土間が中心の1階は、新しく生まれた庭を楽しむ開放的な空間に「ここを更地にして家を建てる、という発想はなかったです。せっかく引き継いだ家なので、今あるものを残してリフォームすることを決めていました」
そんな加藤さん宅の1階は、約9畳の土間が中心。土間の中央には2階への階段、その奥は寝室となる和室。その隣には譲り受けた年代モノの桐箪笥(きりだんす)が置かれており、おばあちゃんの家に遊びに来たようなぬくもりが感じられます。
土間と和室の段差は、腰かけて庭を見渡せる高さに設計。桐箪笥の上にある棚にはプロジェクターがあり、映画の上映会も可能です(写真撮影/内海明啓)
また、昔の母屋があった場所を減築(建物の一部を解体)して、あらたに6坪の庭をつくりました。階段下をふさがなかったのも、和室から庭までのつながりを持たせるためで、和室からも庭を楽しめる開放的な空間になっています。ちなみに、階段下は猫たちのトイレスペース。砂が多少とび散っても、下が土間なので掃除をするのもラクになったとか。
「夏になると、うちの子はみんな土間でゴロゴロしていますよ。風もよく通って涼しいですし、土間ならではのひんやり感は、猫たちも気に入ってくれているみたいです(笑)」。建物全体に断熱材を入れ、土間には土間暖房も設置しているため、冬でも寒すぎず快適に過ごせるそうです。
夏場も涼しい土間は、漬け物を寝かせる場所としても最適。祖父母の代から庭にある梅の木から今でも収穫できるので、毎年梅干しを漬けているそうです(写真撮影/内海明啓)
1階の本棚も圧倒的な存在感土間が中心の1階といっても、ここにも本棚はあります。メインの本棚は2階のリビング・ダイニングになりますが、バスルームとトイレを結んでいる1階の廊下やその手前の壁にも棚をつくって、本を置くスペースに。ずらっと並ぶ本の数々が、存在感を放っています。
以前の家には洗面所がなかったため、土間の一角に待望の洗面所を設置。配管もむき出しにして圧迫感を減らし、木のぬくもりにマッチするデザインになっています(写真撮影/内海明啓)
どうやら、加藤さんの本好きはDNAのなせるわざなのかもしれません。というのも、実はこの家とともに受け継いだ本もたくさんあるのだそう。「この1番上と2番目の棚にある本は、新聞紙に包まれて押入れに保管されていた文芸集です。ほかにもありますが、この赤い装丁がとてもきれいなので、日差しを直接受けないこの場所で保管することに決めました」
赤い文芸集が並んでいる姿は、オブジェとしても楽しめるアクセントに。その下には、庭の手入れや家庭菜園用の園芸本もたくさん。庭に通じる玄関脇にあるため、ガーデニングの際にすぐ手に取れるようにしているのだとか(写真撮影/内海明啓)
古民家風の風情が落ち着く、障子と昭和レトロな曇りガラス1階でもうひとつ特徴的なのは、古民家風な雰囲気を醸し出している障子付きのサッシ。掃き出し窓として使われていた当時のものをそのまま活用して、土間との一体感を演出しています。
「日差しが強いときは障子を閉めればいいですし、カーテンやブラインドと違って暗くなり過ぎないのも障子の良さ。外からの目隠しにもなりますしね。ただ、一番下の障子は猫が突き破るので、そのまま空けています(笑)」
昔の家でよく見かけた、懐かしい欄間(らんま)にも障子が付いて、柔らかい日差しが入ってきます。欄間を開けるだけで空気の入れ替えができるなど、日本家屋ならではの知恵が詰め込まれています(写真撮影/内海明啓)
障子を開けると、サッシの下半分は昭和のレトロ風情が漂う模様付きの曇りガラス。「妻がとても気に入って、これだけは残したい、という想いがありました。それに、今どきこういうガラスは珍しくて、なかなか見つからないです」。多層づくりではないシングルのガラスでも、障子があるため、断熱効果や結露の防止になるのだとか。
「リフォーム前にここに実際に暮らしていたからこそ、残したい部分と変えたい部分が明確になっていました」
障子の骨組みも敷居も当時のまま。長い年月を経たとは思えない状態で、日焼けによる風合いが“いい味”に。また、模様付きの曇りガラスは、バスルームとトイレにも使われています(写真撮影/内海明啓)
さて、本と暮らす家【前編】はここまで。【後編】では、いよいよ2階のリビング・ダイニングを紹介。見渡す限り本、本、本……と数えきれないほどの本に囲まれたライフスタイルのメインに迫ります。【後編】も、どうぞお楽しみに。
●取材協力「きっかけは、老朽化した家を快適な環境にすることでした」と話す加藤泰郎(かとう・やすあき)さん。夫婦そろって本好きという加藤さんは、リフォームを機に今までスペースを取っていた本の”美しい収納“にもこだわりました。大好きな本に囲まれたライフスタイルとは? 今回はその前編をお届けします。【連載】テーマのある暮らし
この連載では、ひとつのテーマで住まいをつくりあげた方たちにインタビュー。自分らしい空間をつくることになったきっかけやそのライフスタイル、日々豊かに過ごすためのヒントをうかがいます。50年の時を経た祖父母の家をリフォーム
加藤さんの家は、神楽坂駅から徒歩10分。細い路地を入った閑静な住宅街に、夫婦で暮らしています。現在は、医療系の出版社に勤務している加藤さん。実はこの家、もともと加藤さんの祖父母が住んでいたもの。築50年になる母屋にアパートが付いた建物は、親の代を経て3代目の加藤さんが受け継ぐことになりました。
しばらく夫婦で暮らしていましたが、年季の入った家は傷みが進んでいるうえに使い勝手も悪く、断熱材も使われていません。「お風呂場は外のブロック塀とくっついているし、部屋の壁もわずか1枚。冬はもう寒くて仕方ありませんでした」
加藤さん夫婦は3匹の愛猫(11歳になる八兵衛くん、8歳のまめ吉くん、3歳のまん福くん)と一緒に暮らしています。取材がはじまると年長の八兵衛くんがやって来て、スリスリと挨拶をしてくれました。
「本とともに大切にしたかったのは、人にも猫にも気持ちよく過ごせる空間」と話す加藤さん夫妻。細かく区切っていた壁を抜いたことで、さらに日当たり抜群の環境に(写真撮影/内海明啓)
土間が中心の1階は、新しく生まれた庭を楽しむ開放的な空間に「ここを更地にして家を建てる、という発想はなかったです。せっかく引き継いだ家なので、今あるものを残してリフォームすることを決めていました」
そんな加藤さん宅の1階は、約9畳の土間が中心。土間の中央には2階への階段、その奥は寝室となる和室。その隣には譲り受けた年代モノの桐箪笥(きりだんす)が置かれており、おばあちゃんの家に遊びに来たようなぬくもりが感じられます。
土間と和室の段差は、腰かけて庭を見渡せる高さに設計。桐箪笥の上にある棚にはプロジェクターがあり、映画の上映会も可能です(写真撮影/内海明啓)
また、昔の母屋があった場所を減築(建物の一部を解体)して、あらたに6坪の庭をつくりました。階段下をふさがなかったのも、和室から庭までのつながりを持たせるためで、和室からも庭を楽しめる開放的な空間になっています。ちなみに、階段下は猫たちのトイレスペース。砂が多少とび散っても、下が土間なので掃除をするのもラクになったとか。
「夏になると、うちの子はみんな土間でゴロゴロしていますよ。風もよく通って涼しいですし、土間ならではのひんやり感は、猫たちも気に入ってくれているみたいです(笑)」。建物全体に断熱材を入れ、土間には土間暖房も設置しているため、冬でも寒すぎず快適に過ごせるそうです。
夏場も涼しい土間は、漬け物を寝かせる場所としても最適。祖父母の代から庭にある梅の木から今でも収穫できるので、毎年梅干しを漬けているそうです(写真撮影/内海明啓)
1階の本棚も圧倒的な存在感土間が中心の1階といっても、ここにも本棚はあります。メインの本棚は2階のリビング・ダイニングになりますが、バスルームとトイレを結んでいる1階の廊下やその手前の壁にも棚をつくって、本を置くスペースに。ずらっと並ぶ本の数々が、存在感を放っています。
以前の家には洗面所がなかったため、土間の一角に待望の洗面所を設置。配管もむき出しにして圧迫感を減らし、木のぬくもりにマッチするデザインになっています(写真撮影/内海明啓)
どうやら、加藤さんの本好きはDNAのなせるわざなのかもしれません。というのも、実はこの家とともに受け継いだ本もたくさんあるのだそう。「この1番上と2番目の棚にある本は、新聞紙に包まれて押入れに保管されていた文芸集です。ほかにもありますが、この赤い装丁がとてもきれいなので、日差しを直接受けないこの場所で保管することに決めました」
赤い文芸集が並んでいる姿は、オブジェとしても楽しめるアクセントに。その下には、庭の手入れや家庭菜園用の園芸本もたくさん。庭に通じる玄関脇にあるため、ガーデニングの際にすぐ手に取れるようにしているのだとか(写真撮影/内海明啓)
古民家風の風情が落ち着く、障子と昭和レトロな曇りガラス1階でもうひとつ特徴的なのは、古民家風な雰囲気を醸し出している障子付きのサッシ。掃き出し窓として使われていた当時のものをそのまま活用して、土間との一体感を演出しています。
「日差しが強いときは障子を閉めればいいですし、カーテンやブラインドと違って暗くなり過ぎないのも障子の良さ。外からの目隠しにもなりますしね。ただ、一番下の障子は猫が突き破るので、そのまま空けています(笑)」
昔の家でよく見かけた、懐かしい欄間(らんま)にも障子が付いて、柔らかい日差しが入ってきます。欄間を開けるだけで空気の入れ替えができるなど、日本家屋ならではの知恵が詰め込まれています(写真撮影/内海明啓)
障子を開けると、サッシの下半分は昭和のレトロ風情が漂う模様付きの曇りガラス。「妻がとても気に入って、これだけは残したい、という想いがありました。それに、今どきこういうガラスは珍しくて、なかなか見つからないです」。多層づくりではないシングルのガラスでも、障子があるため、断熱効果や結露の防止になるのだとか。
「リフォーム前にここに実際に暮らしていたからこそ、残したい部分と変えたい部分が明確になっていました」
障子の骨組みも敷居も当時のまま。長い年月を経たとは思えない状態で、日焼けによる風合いが“いい味”に。また、模様付きの曇りガラスは、バスルームとトイレにも使われています(写真撮影/内海明啓)
さて、本と暮らす家【前編】はここまで。【後編】では、いよいよ2階のリビング・ダイニングを紹介。見渡す限り本、本、本……と数えきれないほどの本に囲まれたライフスタイルのメインに迫ります。【後編】も、どうぞお楽しみに。
●取材協力今や一般にも広く認知されているリノベーション。しかし、拡大するリノベ業界には深刻な職人不足という大きな課題があり、それを解消するための人材育成の動きが活発化しつつあります。リノベ業界を牽引する企業、
インテリックス空間設計が取り組んでいる「リノベーションカレッジ」もその一つ。どんな育成方法なのか、リノベ業界にはどんな課題があるのか、聞きました。
住宅を購入して自分らしい住まいにカスタマイズしたい、個性的な住宅に暮らしたい……そんなリノベーションのニーズが高まっている現状にもかかわらず、少子高齢化に伴う労働人口の減少などで、建設現場は高齢化が進行しています。さらに現在、震災復興事業、景気回復やオリンピックに向けた建設ラッシュの影響などで人手不足はより深刻化しつつあります。リノベ工事を依頼して設計が決まっても、職人不足ですぐに着工できず、困った状態になるといったことも考えられます。そうした背景から、リノベーションやリフォームなどの住宅業界では職人を独自に育成する必要性に迫られています。
実は日本の建設業は、他国に比べて分業化が進みすぎていると言われています。大工職人、左官職人など職種が細分化されていると、職人が現場に入るのは工事の進行に応じて半日だけという状況や、待ち時間が長い状況など、非効率的な事態になることも少なからずあるといいます。
人手不足解消に加え、作業の集約化を図るために求められているのが、複数の職種に携われる能力をもつ「多能工」です。「多能工」の職人を育成し活用することで、非効率的な現場から、生産性の高い現場へ変えていくことが可能となるため、積極的に自社で育成に取り組む企業が増えつつあります。
入社後の研修をOJTとし、大工工事、水道工事、電気工事の三職種を一貫して行えるよう技術習得のサポートを行い、自社育成を進めているリフォーム企業もあれば、自社研修にパワーを割けない企業向けに研修施設を開設したという設備商社、多能工養成コースがある専門学校など、取り組みはさまざま。自治体でも職業訓練校で多能工育成のコースを設けたり、国土交通省も多能工(マルチクラフター)育成の必要性を説いたりしています。
リノベ業界で活躍する人材を増やすためには職の効率化が必要そのなかで、昨年、新たな取り組みをスタートさせたのは、リノベ業界のリーディングカンパニーのひとつであるインテリックスの設計・施工部門「インテリックス空間設計」。3カ月という短期間で「マルチリノベーター(多能工)」を育成する「リノベーションカレッジ」を2017年4月に開校しました。
インテリックスが提唱するマルチリノベーターとは、大工、水道、電気などの専門技術とリノベ全般の知識を備えた施工・管理をトータルに行う専門家。カレッジを、リノベの基礎知識から大工作業、設備工事、プランニング、施工管理まで、座学と現場研修を通じて実践的に習得できる場としています。大工技術等の習得には修行期間を含めて長い期間が必要とされていますが、自社の施工ノウハウをマニュアル化することで、初心者でも技術が習得しやすいカリキュラムとしているそうです。
インテリックス空間設計副社長でカレッジ長を務める藤木賀子さんに、カレッジを立ち上げた経緯についてお話を伺いました。
「職人不足の背景には、若手でなり手がいないという状況があります。なぜ若い世代が職人になりたがらないかと言うと、いわゆる『技術は盗んで覚えろ』という昔ながらの職人文化についていけないためです。職人自身も教えてもらった経験がないから、教え方が分からない。また、教えようと思っても会社規模が小さいところが多いために、限られた施工期間のなかでは、実現場で基礎教育に充てる時間の確保が難しいようです。それなら、事前にリノベの基礎や実践的なスキルを研修してから現場に出る仕組みがあれば、教える側・学ぶ側双方にとって効率が上がり、現場での成長スピードも早まると考えました」
次回は2018年4月開講の予定(開講日4月9日、願書受付3月17日まで、募集人数10名以上)。3カ月で習得することは多岐にわたります(資料提供/インテックス空間設計)
カレッジの座学や実習は月曜日から金曜日の9時半~17時まで。講師は自社社員・協力会社の担当が行います(資料提供/インテックス空間設計)
設計から施工、積算、現場監督まで。全体を学ぶから生産性の高い人材に「当カレッジの強みは、リノベーション現場での実習を行わない職業訓練校や専門学校と異なり、当社が手がけている施工現場が常に100件以上あること。実際の現場での研修や見学があり、より理解が深まり実践力を身につけることができます」(藤木さん・以下同)
「職人として独立しても、生産性が低く安定した収入につながらないケースもあり、そうした場合、夢がもてず、老後も安心できません。職人としてだけでなく、現地調査・設計・積算・現場監督・検査方法などリノベーションの入口から出口までを一通り学べるので、生産性の高いマルチリノベーターとして活躍できる人材を送り出す場としたいですね。また、その後のキャリア選択の幅も広げてもらえたら」と藤木さんは語ります。
「マンションリノベーションでは、工事で発生する音やほこり、通路の養生などに対する近隣住人からの要望への対応に時間を取られ、工事がストップしてしまうことも少なからずあるので、施工管理を行う現場監督の役割が重要だと考えています。カレッジでは近隣への接客マナーやコミュニケーション方法も身につけてもらうことになります」
設備交換などのシンプルなリフォームに比べて施工期間が1カ月、2カ月と長期になるリノベーション。マンションという住戸が密接した建物ということもあり、同社でも現場で近隣住人からの要望やクレームが施工中に入ることもあるそうです。監督が常駐していない現場の場合、大工職人が近隣住人に対面することになるのですが、管轄外のことであり、きちんと対応できるかどうかはその人次第となってしまいます。
工事全体を把握し、近隣に対応する折衝スキルをもつ人が現場にいることで、工事を滞らせることなく進めることができるのです。
ご近所対応をうまく行うことで、物件に入居する住人にとっても、気持ちよく入居していただくことにつながるといいます。「生産者を紹介している野菜直売所のように、物件オーナーにとってもご近所の方々にとっても、『リノベ担当者の見える安心な現場』になれればと考えています」と藤木さん。
リノベーションカレッジの授業の様子。現場でも多くの実践的な内容を学べます(資料提供/インテックス空間設計)
「設計も職人も監督もできるのが魅力」「まずは現場から」という希望者が集う「2017年4月の1期生は定員の10人が集まりました。不動産会社勤務でリノベをやりたい方、未経験だけれど現場監督になりたい方、解体業者さんなど、20代~60代まで年齢もさまざまで、うち4人が女性の方です。基礎コースの3カ月で45万円(入学金5万円と受講料40万円)の受講料を頂きましたが、それだけに意気込みのある方ばかりでした。専門学校2年間で学ぶような高密度の内容を3カ月という短期間で行うことになりますが、集中したほうが身につきやすいと考えています」
修了後は、希望者には契約社員として現場で理解を深めていく期間があり、試験や面談にパスすれば社員登用の道もあります。1期生で社員となったのは2人。
「当社では社員となった場合、OJTで学び、いずれは現場監督兼大工職人として現場に出ることになります。それ以外の工事は専門の職人が担当します。将来的には、給排水工事、電気設備工事、左官工事などの専門職を兼ねる者が出てくるかもしれません。それは当人次第ですね。いずれそうしたマルチスキルをもった者が独立した場合、協力関係を築けたらと思います」
「カレッジとは別に、昨年末に中途採用でマルチリノベーターの募集をかけたところ、予想外に多くの方から応募がありました。未経験の方も多く、入社後にはリノベーションカレッジで基礎を身につけてもらいます。なかには建築学科卒業の方も多く、『設計をやりたいけれど、現場を知ることから始めたい』『職人にもプランナーにも監督にもなれるから職能的に魅力』という声が多かったですね。現場で学ぶことで実践力が身につく、そうした点に大きな魅力を感じていただいているようです」
大学や専門学校の建築学科では現場施工を学ぶ機会は意外と少なく、リノベーションの全体を把握できないそうで、同社のようにマルチに活躍できる職場を求めている人は想像以上に多いと藤木さんは感じたそうです。
受講者のなかには賃貸アパートオーナーもいました。「大家さんがリノベーションのマルチスキルをもっていると、とても役立つと思います。自分で施工することも可能ですし、業者に依頼する際にも工事内容を把握しているので、依頼内容が的確で追加工事が生じなかったり、見積もりが適正か判断できるためです」
3カ月の短期間にぎゅっと詰まったカリキュラムをやり遂げたことで、皆さん格段に成長したそうです(写真提供/インテリックス空間設計)
リノベーションを考えている人にとって、昨今の職人不足はひとごとではありません。安心して任せられる職人兼現場監督が常に現場にいれば、リノベの依頼者・近隣住人にとっても気持ちよく、予定通りに工事を進めることにつながります。
「カレッジの運営は収支だけで考えると赤字ですが、より多くの人がマルチリノベーターとして活躍できるようにするために使命感をもって臨んでいます。『この人なら安心して任せられる』と感じていただける、“顔の見えるリノベ現場”でありたいですね」と、最後に力強く語る藤木さん。お話を伺って、より多くの人材の活躍を期待したいと感じました。
●取材協力下北沢駅の駅名標をあしらった、「N.Y.Cupcakes」の「シモキタカップケーキ」。電車ファンじゃなくても思わず「かわいい!」と声に出してしまいそうですよね。小田急線の世田谷地区(下北沢駅~成城学園前駅)では、3月3日から全面使用開始した小田急線の複々線化を記念したキャンペーン「小田急線世田谷地区 グルメ・スイーツスペシャル」を3月31日(土)まで開催しています。小田急電鉄株式会社(東京都新宿区)、世田谷まちなか観光交流協会、成城大学との産学官連携で実施されているというこのキャンペーン、いったいどんな内容なのか見てみましょう。また、複々線化によるメリットも担当者に聞いてみました。このキャンペーンでは、世田谷エリアの対象店舗で、小田急線をイメージした期間限定のオリジナルグルメ・スイーツを楽しめます。先ほどの「シモキタカップケーキ」や千歳虎屋の「小田急ロマンスカー上生菓子」など、食べるのがもったいなくなるような見た目のスイーツばかりです。
画像提供/小田急電鉄株式会社
キャンペーン冊子の「小田急成城クーポンブック」を持参すると、対象商品の割引やプレゼントなどの優待を受けられるのだとか。どういったお店がキャンペーンに参加しているのかというと、「小田急の広報誌である『ODAKYU VOICE home』への掲載や、世田谷区産業振興公社『世田谷みやげ』に認定されている店舗など、これまでお付き合いをさせていただいたことのある店舗を中心に、お声をかけました」(小田急電鉄株式会社 広報担当)。
画像提供/小田急電鉄株式会社
そもそもこのキャンペーンのきっかけは、「小田急線の2018年3月3日からの複々線全面使用開始」を記念してのもの。3月17日からの新ダイヤ運行とあわせて、”複々線”が使用されることで何が変わるのでしょうか。
「まず、輸送力の増強で、混雑率が192%から150%程度へと劇的に改善する見込みです。また、町田から新宿の区間ではラッシュピーク時の所要時間が49分から37分へと、最大12分も短縮されます」(同)。
つまり、小田急線を通勤通学に使う場合、今までよりも混雑がやわらいだ車内で、より速く新宿まで行けるということですね!
「快適で、便利で、スピーディー。新しい小田急の誕生に、ぜひご期待ください」との力強いコメントもいただきました。この春に新生活を迎える方は、小田急線沿線の物件もチェックしてみてはいかがでしょうか。
限定グルメ・スイーツは、3月31日まで販売。お見逃しなく。
今日の昼間は暑かった―――!朝は冷えたのに、昼は春物のコートでも暑すぎ。着るものが分かりません。
先日、親水公園で散歩しました。
冬の間に公園に飛来したアオサギが、そのまま居着いた様子でした。すっかり人になれて、私が見ている目の前で小魚か何かを捕らえてパクッと食べました。
その傍らで、少年達がオタマジャクシを捕っていました。クラウド君はすぐに仲間入り。
大きいー!ウシガエルのオタマジャクシです。少年に「写真を撮っていい?」と聞いたら、快くOKしてくれました。
今年もまた、狩りの季節が始まりました(笑) 春ですね~。
今日はホワイトデー。
夫からチョコの返礼をいただきました。
が、しかし。
「はい♪これお母ちゃんと○○くん(クラウド君)の分ね♪」
と言って、渡されたのがこの一箱。
当然、クラウド君は納得いきません。拗ねたり泣いたりしませんが、明らかにテンションが低くなり、不満顔。
「○○くん(クラウド君)の分は会社帰りに買うよ。何がいい?」
と慌ててリクエストを聞いて、取り繕ってました。
…お父さん、詰めが甘いな。甘すぎるぞ…
株式会社リクルート住まいカンパニー(本社:東京都港区 代表取締役社長:淺野 健)では、関西圏(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)に居住している20歳~49歳の男女4600 人を対象にインターネットによるアンケート調査を実施。「みんなが選んだ住みたい街ランキング2018 関西版」を発表した。関東版と同様に、今年から調査方法を一部変更したということだが、果たして気になる順位は?
TOP3に兵庫県が2カ所ランクイン 開発が進む「梅田」にも注目
関西の「住みたい街(駅)ランキング」の第1位は4桁の票を獲得して圧倒的な強さを見せる「西宮北口」。次いで2位「梅田」、3位「神戸三宮」。TOP3に兵庫県が2カ所ランクインする結果となった。
住みたい街(駅)総合ランキングトップ10(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
住みたい街ランキング2018関西版の第1位は「西宮北口」第1位に輝いたのは「ニシキタ」の愛称で親しまれる西宮北口。2位と419票もの差をあけ、ダントツの求心力を誇る。「住みたい街(駅) 年代別ランキング」でも20代、30代、40代のすべてで1位。世代ごとの評価に隔たりがないのが特徴。また兵庫県民のみならず大阪府民ランキングでも3位につけるなど他府県からの支持も厚い。「商業施設や交通が充実しており、行政の市民サービスもよい。実際に住んでいる人たちも住みやすいと言っている」(26歳 女性)といった回答も複数あり、実際のニシキタ居住者たちの高評価が、他都市へ伝播しているのも人気の一因なのだろう。
住みたい街(駅)年代別ランキングトップ10(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
ニシキタ人気の理由としては、交通の利便性のよさをあげる人が多い。阪急神戸線の特急を使えば大阪の梅田と神戸三宮までともにおよそ15分で着き、宝塚へと向かう阪急今津線との乗り換えも可能なアクセスのよさは他府県民から見ても魅力。この阪急神戸線は今年から始まった「住みたい沿線ランキング」でも1位を獲得。西宮北口の人気と沿線そのものの人気が相乗効果を生んでいる。
「洗練・高級」というイメージもあるようだ。西宮北口ならではの「プチ・ハイソ感」が心惹かれるポイントといえるのではないだろうか。
住みたい沿線ランキングトップ5(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
さらに関西最大級の駅前ショッピングゾーン「阪急西宮ガーデンズ」をはじめとするバラエティに富んだ商業施設の数々と、新築マンションなどの住宅供給の多さから、住まいの選択肢が豊富であることが高いスコアの理由だと考えられる。「阪急西宮ガーデンズ」の隣には甲南大学の西宮キャンパス「CUBE西宮」をはじめ駅周辺には大学や予備校が集まり、西宮北口が20代にもニーズがある原因のひとつではないだろうか。
このように西宮北口周辺は商・住・遊の三つ巴な充実ぶりが広く知られることとなり、若いファミリー層の移住が増えたおかげで、2016年には駅北東の徒歩圏内に「西宮市立高木北小学校」が新設された。少子化が叫ばれる昨今において小学校が新設される例は極めて珍しいと、ニュース番組で報道されたほど。さらに西宮市は待機児童対策を重く見ており、2018年度は民間保育所の整備補助に約18億1300万円を計上すると発表した。「文教住宅都市」を宣言する同市の面目躍如だろう。
大規模な再開発によって、夢だった居住が現実味を帯びる「梅田」「住みたい街ランキング2018関西版」の第2位に輝いたのは大阪の「梅田」。大阪最大の交通の要衝であり、かつ商業集積地区ゆえに「住みたい街2位」という結果を不思議に思う方がいるかもしれない。
しかしいま梅田は、かつての繁華街という概念を大きく変えようとしている。その要因が「うめきた」(梅田の北部)の新活用。
大阪市は、7月からコンペがスタートするJR大阪駅北側の再開発区域「うめきた2期」(大阪市北区)の全容を発表した。これによるとエリア内は「全面みどり化」、つまり植物を全域に行き渡らせる計画があるとのこと。「まちびらき」は2024年の夏と伝えられており、そう遠くない将来、梅田には広大で心地よい緑地が現れる。そしてきっとその風景は、これまでの梅田の心象とは大きく異なるものであるはずだ。
「うめきた2期」だけではない。いま梅田はかつてない規模の一大再開発が行われている。先行して建てられた「グランフロント大阪」や、1928年に完成し1世紀近い歴史をいだく「梅北地下道」を閉鎖して行う梅田貨物駅跡地を中心とした通称「梅田北ヤード」の工事など、梅田は緑にあふれたカルチャーシティへと変貌を遂げている過程にある。こういった潮流を受け、URをはじめ、梅田のイメージチェンジをアピールする媒体も増えた。加えてJR西日本、南海、阪急が乗り入れる「北梅田駅(仮称)」設置事業が幕を開けた。これら可視化した「梅田の変化感」が人々の胸を躍らせ、都市の成長に期待をいだくようになり、2位というよい結果になったのではないだろうか。
さらに同市の、こういったワクワクさせるムーブメントは、近隣の地域にも影響を及ぼしている。隣接する福島、中津、扇町などがこのごろは「梅田圏」として紹介される例が増え、そこで供給されるタワーマンションも梅田の名を冠した物件が少なくはない。こうして梅田と呼ばれるエリアがワイド化し、そのため「梅田に住む」「梅田で暮らす」ことが実現可能になった。梅田を選んだ理由に「利便性が良いところ。通勤、ショッピングなど困ることがない点。マイホーム購入したとしても価値を維持できそう」(35歳 女性)と、「梅田」という地名自体のブランド力を高く評価する意見もある。こういった街の声を受け、「梅田圏」は今後もますます拡張してゆくとみられる。
開港150年を迎え再び注目を集める「神戸三宮」「住みたい街ランキング2018関西版」の第3位は「神戸三宮」。「阪神、JR、神戸市営地下鉄と、すべての交通網に近く、百貨店やスーパーも充実している」(49歳 男性)と交通・商業両面の便利さを魅力だとする回答が多かった。
ここも梅田と同じく、大規模な再開発が進行中だ。神戸市は昨年11月、JR三ノ宮駅のそばに高層ツインタワービルを建設する再整備基本計画を発表。このビルは西日本最大級のバスターミナルとしても機能し、バスによるネットワーク結節の要となる。神戸三宮を居住地に選べば、バスによって行動範囲は一気に拡大するのだ。そういった生活向上に役立つ情報のアウトプットが増えたことが第3位という人気につながったのではないか。
また、先ごろ三宮ターミナルビル内の商業施設「三宮OPA」が閉館し、建て替え工事が始まっている。さらに阪急も神戸三宮の「神戸阪急ビル東館」の着工をスタートさせた。こちらは地上29階、地下3階という、近畿地方の駅ビルでは屈指のスケールを誇るものとなる。数年後には神戸三宮のシーンはがらりと変わるだろう。
神戸三宮の強みは、港を擁するゾーンがあり、船便の入り口という役目を担う点にもある。神戸開港150周年を記念する数々のイベントによりマスコミ露出の回数が伸び、寄港・出港する豪華客船の数も増えた。海からのインバウンドの流れも次第に整い始めている。海外から見た「観光地」という側面では大阪や京都に後塵(こうじん)を拝していた感がある神戸が、いよいよ動きだした。
関西では再開発とアミューズメントが「住みたい街」を決めるポイントとなるこうしてTOP3を振り返ってみると、関西では居住地を選択するにあたり、再開発計画やそれに伴うアミューズメント感が重要視されているのではないだろうか。大規模な再開発の構想があり、行政がそれを実施すると発表し、報道が広く伝えると、「そこに住む私」を夢想しやすくなるのかもしれない。
ならば4位にランクインしている「なんば」は、2018年に完成予定の「なんばスカイオ」や、なんば高島屋大阪店前に誕生する予定の新広場など、今年から来年にかけて話題に事欠かず、今後はいっそうのランク上昇が期待できそうだ。
「草津」一強の滋賀県と、票が分散する京都ベスト10のなかで注目したいのが、京都を圧し10位となった滋賀県の「草津」。琵琶湖に面して自然が豊かで、かつ商業施設が拡充し、特に隣駅の「南草津」駅周辺の発展は著しい。草津市の人口も年々増加の一途をたどっている。
住みたい街(駅)居住府県別ランキングトップ10(滋賀県民/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
居住府県別ランキングにおいても1位が「草津」、2位が「南草津」と実質草津市の圧勝。滋賀県において草津は一強と呼んで大げさではない。
「通勤に便利で気候もよく、住みやすい。治安もよく、町並みもきれいですごしやすい。京都・大阪へのアクセスがよい」(48歳 男性)と、交通の利便性に対して満足度が高い。自家用車がないと暮らしに不便という印象が強い滋賀県だが、電車移動が比較的ラクな点が好評価につながっているようだ。京都・大阪へのアクセスなら県庁所在地・大津のほうが早いのでは? と思ってしまうが、大津だと県境に近すぎ、反対に滋賀県内への移動が不便になる可能性もある。そんな草津の「ちょうどよさ」が訴求力となったのかもしれない。
ひとつのエリアが強大な支持を得る滋賀県に対し、得票がばらける傾向にあるのが京都。居住府県別ランキングの1位は「桂」だが、ポイントは152と得票数はそこまで高くはない。
住みたい街(駅)居住府県別ランキングトップ10(京都府民/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
この結果は、京都府民が「住みたい」に挙げた場所がいかに分散しているかの証し。しかも1位となった桂は他都市の上位と違い、繁華街ではない。インバウンドの影響をさほど受けぬ、静かに時を刻む街だ。にぎわいよりも落ち着きを優先する京都府民の気質がランキングに表われている。それぞれに思い入れの深い場所が異なるため票が集中しないのだろうか。世界遺産を数多(あまた)有しながらも総合ランキングTOP10に一カ所も顔を見せないのはそのためなのかもしれない。
「穴場だと思う駅ランキング」の1位は昭和レトロな風情の「塚口」「穴場だと思う駅ランキング」の1位に躍り出たのが「塚口」。兵庫県ではあるものの大阪「梅田」までわずか5駅。阪急神戸線でランクインしているが徒歩圏内にJR福知山線の同名駅があり、縦横のアクセスを可能にしている。さらに阪急伊丹線の始発駅。ターミナルとして申し分ない。
穴場だと思う(交通利便性や生活利便性が高いのに家賃や物件価格が割安なイメージがある)駅ランキング(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
「程よく都会ではない感じで公園などの緑も残っているところが住みやすい」(44歳 女)と、洗練されすぎていない光景に愛着をもつという回答が複数あった。なるほど駅前は昭和ムードがいまなお横溢(おういつ)し、その気取らなさにほっとする人も多いようだ。とはいえランドマーク的存在だった「塚口さんさんタウン3番館」が昨年秋、老朽化を理由に閉館となり、跡地に商住複合型マンションの建設予定が発表された。この街もまた未来へ向けて表情を変えつつある。「穴場」の1位に選ばれたのも、街の蘇生に期待をいだく人が少なくないからではないだろうか。
それにしても、「総合ランキング」でも「穴場だと思う駅」のランキングでも、TOP3に2カ所ずつランクインさせた兵庫県の強さに驚かされる。
関西のランキングをつぶさに見てゆくと、関西人はなんらかのニュース性がある街を居住地に選ぶ傾向があるのかもしれない。これから様相を変えようとしている街が現れれば、順位はいくらでも変動するに違いない。「住みたい街(駅)ランキング関西版」は、関西のうごめきが分かる俯瞰図でもある。
●参考「住まいのホンネQ&A」は、誰もが知りたい住宅に関する様々なQ&Aについて、さくら事務所創業者・会長の長嶋修氏にホンネで回答いただく連載です。
第2回の質問は「『勝ち組不動産』の条件を教えてください」。
第1回の「東京五輪前に家を買いたい。選び方のコツはありますか?」という問いに対して、長嶋氏はまず「価値が落ちない家を買うこと」をすすめていました。では具体的にどんな立地を選べばいいのか。またどんな建物なら価値が上がる、もしくは落ちにくい、いわゆる「勝ち組不動産」なのか。今回のコラムで解説します。
不動産の価値は、1にも2にも3にも「ロケーション」ありきです。どんなに立派な建物でも立地が悪く、次の買い手・借り手が現れなければ不動産評価上の価値は「ゼロ」。要は売れる・貸せるといった「市場流動性」がどの程度あるのかということです。
拙著「不動産格差」(日本経済新聞出版社)には「マンションは駅7分以内しか買うな!」といったキャッチコピーがついていますが、これには理由があります。というのは、新築マンションデベロッパーの用地仕入れ担当者にヒアリングしたところ「駅から求められる距離は年々短くなっており、昨今では駅7分を超えると用地仕入れには非常に慎重になっている」といった見立てを複数耳にしていたためです。
トータルブレイン社の調査結果によれば、17年の首都圏新築マンション販売は「徒歩8分」で明暗が別れた模様。徒歩9分以上になるととたんに販売が苦戦していることから、「今や駅徒歩8分以内の分譲はマーケットの常識」だとしています。
総人口や世帯数が減少し、少子化・高齢化が進展する中で「人口動態」は不動産の需要そのものですから、このままいけば不動産市場が全体として資産価格を下げていくのは必然とも言えます。前回述べた通り、実際には市場が大きく3極化しており「都心」「駅近」などのワードで評される立地はますます強さを増し、それも駅距離で選別が進んでいるわけです。
「ロケーション」というのは必ずしも「駅からの距離」だけを意味するものではありません。例えば港区・渋谷区などの都心地区には「麻布」「青山」「広尾」といった、駅からの距離は遠いのに不動産価値が非常に高いエリアもあります。
あとは例えば、東京五輪開催に沸く都心湾岸地区のマンション価格がこの数年で大きく価格上昇したのは周知の通りですし、2005年開業のつくばエクスプレス開業で周辺地が恩恵を受けたのも事実です。神奈川県では武蔵小杉・川崎・港北ニュータウンなどがやはり再開発の恩恵を受け、山手線品川・田町間にできる新駅と再開発効果、2027年まで続く渋谷駅周辺の再開発は、やはり周辺不動産の価格上昇をもたらします。
一戸建ての場合は多くのケースで必ずしも駅から近いわけではなく、必ずしも駅距離にこだわる必要もありませんが、この場合はまた別のロケーション要素が重要になってきます。例えば「学区」。小中学校の評判が良いところでは子育て世帯を引きつけ、不動産価格が高止まりしますし、近隣に美しい公園がある、買い物利便性が高いといった要素もロケーションのうちです。
不動産選びが「自治体選び」になる?さらに今後必要になるのが「不動産選びは自治体選びである」といった視点です。前述したとおり、本格的な人口減少や少子化・高齢化はこれから始まります。すると自治体による行政コストはかさむ一方です。税収は減少し、上下水道の修繕やごみ収集などもままならないといった事態に陥る自治体が、今後出てくる可能性がありそうです。
例えば千葉県流山市は「子育てするなら流山市」といったキャッチコピーで、担税力の高い、つまり働いて稼ぎ、納税してくれる市民を増やそうとしています。子育て世帯に焦点をあて、おおたかの森駅、南流山駅の二か所に送迎保育ステーションを設けるなど子育て世帯に優しい政策をとり、UターンやIターンといった子育て世帯の誘致に成功しています。もっとも、そうした政策がうまくいきすぎ、今度は小学校などが足りなくなるといった課題にも直面しています。
いずれにせよ、税収が豊富になれば、それを原資にますます行政サービスを充実させることができ、さらにその街の魅力も高まるといった循環が巻き起こります。するとその自治体の不動産価値は上昇、市民も資産も増え、自治体は税収の多くを占める固定資産税収入のアップも望めます。
国土交通省によれば、2050年には日本の人口は約9700万人に減少、全国の6割以上の地域で、人口が2010年時点の半分以下になるという試算を発表しています。自治体運営を「経営」と捉えて運営に取り組むところとそうでないところの差は、今後ますます強いコントラストで浮かび上がり、自治体選びはやがて、不動産探しの重要なポイントだと認識されるようになるでしょう。
ロケーションの次は「建物のコンディション」こうした「ロケーション」ありきを前提とした上で、次に重要になるのが「建物のコンディション」。今年4月には、中古住宅取引の際にホームインスペクション(住宅診断)の説明が義務化されます。インスペクションの実施が義務化されるわけではなく、説明が義務化される点には留意が必要ですが、「中古住宅はよくわからない」といった漠然とした懸念を払拭する道を創るため、イギリスやアメリカ・カナダ・オーストラリアではあたり前の様に行われているインスペクションを常識化しようといった取り組みです。
これまで日本の住宅は「新築で買ったときのその価値が最も高く、10年で建物価値は半値、25年程度でほぼゼロになり、土地値となる」(一戸建の場合)のが常識でしたが、築年数に関係なく、コンディションの良い中古住宅は価値が落ちない、もしくは落ちづらいといった市場を創るための第一歩と言えます。
よく「木造住宅の法定耐用年数は22年、鉄筋コンクリート造のマンションは47年」だといった論を見かけますが、これは税制上の話に過ぎず、市場の評価とは連動していません。
「建物の寿命」については誤解も多いのも実情です。国交省がこれまで公表してきた資料では、木造住宅の寿命は27年ないしは30年、マンション(RC/鉄筋コンクリート造)は37年としているケースが多いのですが、こうした数字は、取り壊された建物の築年数、あるいは建物の新築数を取り壊し数で除した数字であり、実態を反映していません。
早稲田大学の小松教授らが行った「建物の平均寿命推計」の最新調査(2011年)によれば、人間の平均寿命を推計するのと同様の手法を建物で採用した場合、木造住宅の平均寿命は65年としています。
マンション(RC/鉄筋コンクリート造)の寿命には諸説あり、例えば、117年(飯塚裕/1979「建築の維持管理」鹿島出版会)、68年(小松幸夫/2013「建物の平均寿命実態調査」)、120~150年(大蔵省主税局/1951「固定資産の耐用年数の算定方式」)など。実際には配管の種類や箇所にも大きく左右されますが、思いのほか長持ちするイメージではないでしょうか。
「管理組合」が資産性に結びつく日も近いマンションの「管理組合の運営状況」もやがて資産性に結びつく日も遠くないでしょう。
管理状態が良好でムダもなく修繕積立金が潤沢なマンションと、割高な管理費を垂れ流し、修繕積立金が足りず建物修繕もままならないといったマンションでは、これまでさほど資産格差が見られなかったのが実情ですが、未来の不動産市場では、同条件のマンションであっても管理組合の運営状態によってかたや5000万円、かたや2000万円といった価格差が現れることになるはずです。
「うち近いから寄ってく?」と友人に言いかけて途中で飲み込んだ覚えはありませんか? 部屋が散らかっていたり汚かったりすると、人を呼ぶのをためらってしまいがち。「うちにおいでよ!」と気軽に言えるお部屋にするにはどうしたらよいのでしょうか。人には見せられない“おブス部屋”から卒業するための、ちょっとした工夫をプロに聞きました。
手がけた物件は1000件以上! お部屋改造のプロってどんな人?
今回、散らかり放題のおブス部屋をイケてる部屋にするヒントを聞かせていただくために伺ったのは、有限会社お部屋改造計画。一人暮らしや、ご夫婦の方々の「インテリアコーディネート」や「お部屋模様替え」、カフェやサロン、オフィスなど小さな店舗の「トータルプロデュース」を行っている会社です。今年で設立19年目、手がけた物件は1000件を超えるそう。
お部屋の改造例[1]Before(画像提供/お部屋改造計画)
お部屋の改造例[1]After(画像提供/お部屋改造計画)
お客様は一人暮らしの方が多く、女性は20代~30代、男性は30~40代が多いとのこと。「しっかりヒアリングをして、その人の生活習慣にマッチした部屋づくりをします。好きなことや嫌いなこと、仕事は何かなど、こだわりや趣味を考え抜いてつくり上げます。ですから、100人100様の部屋ができ上がります」と代表兼ルームスタイリストの柳橋浩さんは話します。
そんなお部屋づくりのプロ・柳橋さんに聞く、おブス部屋から抜け出すコツとは!?
断捨離はする必要なし! 持ち物があってこその生活ちまたではミニマリストなど、断捨離が流行して普遍になりつつありますが、柳橋さんはそれには賛同しかねると言います。
「思い入れのあるものなど、処分できないものは、リメイクや置く場所等を工夫してお部屋になじませるという方法でクリアできます。なんでもかんでも捨ててしまわなくても、きれいな部屋はつくれますよ」(柳橋さん)
大切なものは捨てられないと思っていた筆者としては、すこし安心しました。
とはいえ、物が多いと片づけの難易度が上がるはず。物を捨てずに片づけるコツはあるのでしょうか? 柳橋さんによると、まずは「収納場所を特定したほうがよい」とのアドバイスが。
「片づけやすい環境づくりをすることで、実際に『片づける』という行動につながります。ただ、収納スペースを多くつくってしまうと、安心感から今度はそこに物がたまってしまうので注意しましょう」(同)
また、収納が面倒くさくなるのは「収納の動線」がつくられていないからだそう。「捨ててもいいものは外に出しやすい、玄関に近いほうに置くようにしましょう。また、急な来客があったときなどのために、『とりあえず入れておくコーナー』を設置しておくのもよいですね」(同)
まずは収納の動線をつくって片づけをしやすい環境にととのえることが、おブス部屋脱却のカギになりそうです。
おブス部屋の原因はどこにある? 実際に聞いてみた柳橋さんのお話にうなずきながら、おそるおそる筆者の部屋の写真を出して、見ていただきました。インテリア雑誌やテレビの情報番組を見て「隠せ、隠せ」とできるだけシンプルな布を購入して、積み上げたものを隠している部分です。
取材当日の筆者の部屋。積み上げた本と書類を布で覆って隠し、なんとかなっているつもり(写真撮影/近藤智子)
冷や汗をかきながら小声で「汚くてなんだかすみません」と恐縮しまくる筆者に「そんなに汚くないですよ~」と明るく優しく声をかけてくださる柳橋さん。そしてすぐさま直せそうなポイントを指摘してくださいました。
「目隠しの布はよく使われますが、相当に気を使わないと実は難しいもの。適当な布を置いてもバランスが崩れるので、やめたほうが賢明です」(同)
また、家具の並べ方にもポイントがあるそう。
「背の高い家具同士は極力並べるのを避けて、間に少し低い家具を置いたり、余白をつくったりして高低差をつけて、メリハリを出してください。そのほうが圧迫感を感じにくくなります。もし圧迫感のある家具が多い場合には、今の位置と反対側に置くなどして、同一方向の視線から外しましょう」(同)
さらに、新たに家具選びをするときには、こんなコツがあるそうです。
「『食器棚』『テレビ台』など、家具は決まった用途があるかのように名づけられて売られていますが、これに惑わされないでください。見た目とサイズ感から、従来の使い方以外にも用途がいろいろ浮かんでくると思います。そうすれば、自分にぴったりなオリジナルの使い方ができます」(同)
家具の並べ方は、やはりバランス感覚が重要とのこと、安定感や見た目の重視に気をつけるだけで、相当に片づいて見えるようです。これなら少しずつ解決ができそうな気がします。
お部屋の改造例[2]Before(画像提供/お部屋改造計画)
お部屋の改造例[2]After(画像提供/お部屋改造計画)
お部屋改造は、どんなメリットがある?最後に柳橋さんに、お部屋を改造することで部屋が片づくこと以外に得られるメリットについて伺いました。
「部屋が変わると、世界観が変わるというお客様が多いですね。『生活が好転しました』『気持ちが明るくなりました』と言ってくださる方が多いです。大掃除の達成感に似ているのかもしれませんが、部屋を変えることでご本人の何かが変わるのではないでしょうか。すぐには引越しできない場合にも、模様替えは可能ですから、ぜひ一度試してみていただきたいです」(同)
今回いただいたアドバイスで、おブス部屋から脱出する糸口が見つかったような気がします。大掛かりなものはプロに任せるという選択肢もアリかな、と感じました。
お部屋の改造は住み続けるための選択肢。人に見せても恥ずかしくない部屋づくりはちょっとしたことから始められます。そして部屋に向き合うことは、自分と向き合うことにもつながっているのかもしれません。
●取材協力住宅リフォーム推進協議会では、住宅リフォームの実態を把握するために、毎年、リフォーム事業者に対してリフォーム工事が完了した住宅についてアンケートを実施している。平成29年度の特徴を見ると、リフォームの目的や工事の内容は世代間で大きく異なることがうかがえる。ここでは、30代以下のリフォームに注目して、詳しく見ていこう。【今週の住活トピック】
「平成29年度 第15回 住宅リフォーム実例調査」を報告/(一社)住宅リフォーム推進協議会30代以下のリフォームは「中古住宅購入に合わせて」も多数
リフォームの目的を施主の年代別にみると、「使い勝手の改善、自分の好みに変更するため」(=嗜好対応)が多いのだが、60代と70代以上に限ってみると、「住宅、設備の老朽化や壊れたため」(=老朽化対応)のほうが多くなる。
また、30代以下に限ってみると、「中古住宅の購入に合わせて」が他の年代より多いのが特徴だ。一戸建てで31.9%、マンションになると47.4%にも達する。さらに、一戸建ての場合(画像1)は「世帯人員の変更」や「三世代同居対応」、「相続等による所有者の入れ替え」や「空き家の活用」の割合が高くなるのも大きな特徴だ。
【画像1】施主の年齢別・リフォーム工事の目的(複数回答)一戸建てのみ(出典/住宅リフォーム推進協議会「平成29年度 第15回住宅リフォーム実例調査」)
30代以下は嗜好性だけでなく、住宅の省エネ性を高めるリフォームにも積極的次に、30代以下に着目してリフォームした工事内容についてみていこう。
マンションでは、建物の基本構造となる躯体(くたい)部分は共用部分として管理組合で管理することになる。そのため、個人ではリフォームできないので、おのずと内装のリフォームが中心となる。年代別で違いが目立ったのは、30代では「収納スペースの改善」が高いことくらいだ。
これ対して一戸建てでは、外壁や屋根、住宅の基礎部分、窓のサッシなど、一般的にマンションではリフォームできない構造的な部分もリフォームできる。加えて、マンションに比べると一戸建てのほうが、住宅個々の構造や仕様の違いが大きい。そうしたこともあってか、リフォーム工事の内容に年代別でかなり違いがみられる(画像2)。
30代以下では「内装の変更」や「住宅設備の変更」、「収納スペースの改善」、「居室の用途の変更」といった嗜好に対応したリフォームが他の年代より多く、「建具の変更」にまでこだわりが見られる点も興味深い。しかし一方では、「床暖房を含む冷暖房や給湯設備の設置交換」、「床・基礎への断熱材の設置」、「窓ガラス・サッシの改良」といった、省エネ性を高めるリフォームも積極的に行っていることが分かる。
このことは、画像1のリフォームの目的でも「省エネルギー化、冷暖房効率の向上等を図るため」で30代が高かったことと関係性がみられる。
【画像2】施主の年齢別・リフォーム工事の内容(複数回答)一戸建てのみ(出典/住宅リフォーム推進協議会「平成29年度 第15回住宅リフォーム実例調査」)
30代以下では借入や補助金を活用する度合いも高い30代以下の一戸建てリフォームでは、リフォーム工事の内容も多様。リフォーム費用についても、他の年代に比べて高額になる傾向がみられた。「1000万円超」で39.6%、「500万円超~1000万円以下」で28.6%と、他の年代より高額の割合が高く、合計すると500万円を超えたケースが68.2%にも達する。
ちなみに、30代以下のマンションリフォームでは、「100万円以下」が26.3%など、むしろ他の年代より安くなる傾向がみられた。
さて、リフォーム費用が高額になるほど、自己資金で払うのが難しくなる。金融機関から借り入れる比率が高くなるのも、30代以下の一戸建てリフォームの特徴だ。借入無しは42.9%と半数を切り、借入額が「1000万円超」(29.7%)、「500万円超~1000万円以下」(16.5%)と多くなっている。
最近は、中古住宅購入費用と合わせてリフォーム費用まで借りられる住宅ローンも増えてきたが、こうしたニーズに対応しているということだろう。
その一方で、30代以下は「住宅ローン減税」※を活用(利用率34.1%)したり、補助金を利用したりして負担を減らそうという行動もみられる。補助金の利用は30代以下が最も多く、一戸建てリフォームでみると補助金の額は「20万円以下」(12.1%)、「50万超~100万円以下」(3.3%)、「100万超~300万円以下」(5.5%)、「300万円超」(3.3%)とかなり高額の人もいることが分かる。
※住宅ローン減税とは、10年以上の住宅ローンを借りた場合、年末のローン残高の1%を10年にわたって控除される減税制度。ただし、利用するには適用要件がある
【画像3】施主の年齢別・補助金の金額 一戸建てのみ(出典/住宅リフォーム推進協議会「平成29年度 第15回住宅リフォーム実例調査」)
補助金については、地方自治体がそれぞれの課題に応じたさまざまな補助金制度を設けている。特に、耐震改修やバリアフリー化、省エネ化については補助金を設けている自治体も多い。また、国のほうでもZEH(ネットゼロエネルギー)住宅化や長期優良住宅化に対する補助金などを平成30年度も行う予定となっている。
さて、注目してきた30代以下のリフォームでは、中古住宅を購入したり相続したりしたときに行う場合も多く、自分好みや省エネ性にもこだわりが強いことが分かった。リフォーム工事の内容だけでなく、ローンを借りて減税制度を利用したり、補助金をもらったりと幅広く検討していることもうかがえる結果だった。
となると、リフォーム工事の内容はもちろん、ローンや減税、補助金に至るまで、多くの情報を集める必要がある。行おうとしているリフォーム工事が減税や補助金の対象になるかの判断やその手続きなどについても相談できる、頼りになるリフォーム事業者を選ぶことが大切になるだろう。
2008年ごろにアメリカから始まった「タイニーハウス」のブームをご存じですか? リーマンショックをきっかけとした経済危機から、住まい方や働き方を見直そうという動きが始まりました。
そしてシンプルに生きる手段の一つとして、「少ないモノだけを所有する」「住まいもコンパクト(タイニー)に」というライフスタイルがアメリカやヨーロッパで人気を呼んでいるのです。
そんな「タイニーハウス」滞在を体験できる宿泊施設が、日本でも2018年春にオープン予定です。しかも、なんとも意外な場所にできるのだそう。一体どこだと思いますか?
「タイニーハウス」ホステル、答えは横浜!答えは神奈川県横浜市、桜の名所でもある大岡川に面した日ノ出町・黄金町エリア。桜の名所に建つ宿泊施設なんて素敵ですね。けれど、本当の驚きは桜ではないのです。実はその宿は、京急線の高架下に建つのだそう。
画像提供/YADOKARI株式会社
画像提供/YADOKARI株式会社
世界中のタイニーハウスやモバイルハウスに関するメディア運営や、地域活性化プロジェクトの企画開発を行うYADOKARI株式会社(東京都中央区、以下YADOKARI)が、鉄道などの交通事業等を展開する京浜急行電鉄株式会社(東京都港区)と共に「日ノ出町・黄金町エリアの沿線高架下の活性化」の一環としてこのホステルをプロデュースしたのだとか。 タイニーハウスも珍しいですが、場所も意外ですね。
「タイニーハウス」ホステルについて気になる点を質問!今回は「高架下タイニーハウスホステル」をプロデュースした YADOKARIのスタッフに、ホステルの気になる点を質問してみました。
――タイニーハウスということですが、広さはどれくらいなのですか?
「客室の大きさは約15平米です。宿泊できるタイニーハウスひとつにつき4床あります。各客室にはシャワー、トイレ等の水まわりが設置されていて、タイニーハウスの暮らしを体験できる仕様となっています。1棟貸し切り、ドミトリーからお選びいただけます」(YADOKARI)
――全部で何棟建つのでしょう?
「ホステル3棟(4床×3棟の計12床)、カフェバー1棟、水上アクティビティステーション1棟になります。
イベントスペースは、住まいや働き方、食、地域などをテーマにしたさまざまなイベントを開催予定です。これまで未利用地だった高架下を街に開かれたパブリックなコミュニティスペースとして開放し、イベント、マルシェ、ワークショップなど、地元住民や自治体と連携しながら界隈性の生まれる場所を目指します」( YADOKARI)
――高架下ということですが、騒音は気になりませんか?
「正直に申し上げると、音に敏感な方の宿泊はおすすめしません(笑)。けれど日ノ出町の高架下の音は意外と、コトンコトンといった心地よいものです。寝台列車に乗っているような気持ちで、あえてそれを楽しんでご宿泊いただければと思います。また、夜は敷地内のリビングハブ(カフェバー&イベントスペース)でさまざまなイベントを行っております。そちらにご参加いただいたり、ホステルから徒歩5分の野毛まで飲みにいくなど、ホステルのみでなく周辺エリアも一緒に楽しんでいただければと思います」(YADOKARI)
この「高架下タイニーハウスホステル」は、日ノ出町・黄金町や周辺エリアを24時間楽しむことができる施設のようです。更にYADOKARIの担当者によると、今後は「住まい方や働き方、地域、食、水上アクティビティなどをテーマにしたイベントとセットにした宿泊プラン」も検討していくのだとか。
タイニーハウスの外観は、非常にフォトジェニック。外壁は全て木質なのに、外壁の貼り方やカラーリングがすべて異なるので単調にならず、建物にリズムが感じられます。最高にインスタ映えしそうです。
タイニーハウス・ファンのみならず、ミニマルライフや地域とのコミュニティ形成に興味のある方のアンテナにも響きそうなこの「高架下タイニーハウスホステル」は2018年春にオープン予定です!
(株)リクルート住まいカンパニーは、首都圏の新築分譲マンション契約者を対象とした調査を2001年より毎年実施しており、この度、2017年に契約した方の動向を取りまとめた。集計対象期間は2017年1月~2017年12月。集計数は4,768件。それによると、購入した物件の所在地は「東京23区」が最も多く43%。以下、「神奈川県」20%、「埼玉県」14%、「東京都下」13%、「千葉県」10%と続く。「東京23区」の割合は、2016年から微増。ライフステージ別にみると、シングル世帯では「東京23区」の割合が全体に比べ高く、シングル男性世帯で5割を超え、シングル女性世帯では6割。
購入価格は「6,000万円以上」が31%、「5,000~6,000万円未満」が24%で、5,000万円以上で全体の半数以上を占めた。平均購入価格は2016年から371万円上昇し5,452万円、2013年以降5年連続で上昇し、2001年の調査開始以来最高額となった。購入物件所在地別に平均購入価格の推移をみると、全地域で2016年から上昇し、調査開始以来初めて東京23区では6,000万円を超えた。
契約世帯の世帯主年齢は「30~34歳」が最も多く31%。平均年齢は38.6歳で、2016年とほぼ同じ。契約世帯のライフステージは「子供あり世帯」が最も多く45%。こちらも2016年とほぼ同じ。契約世帯の総年収は「600~800万円未満」が最も多く23%。以下、「1,200万円以上」(21%)、「800~1,000万円未満」(19%)と続く。平均は944万円だった。
自己資金は「200万円未満」が29%を占める一方、1,000万円以上も35%。平均は1,214万円。ローン借入者を対象に借入総額をみると、「5,000万円以上」が2016年から7ポイント増加、35%となった。平均は4,568万円で、2005年以降で最も高い。
住まいの購入を思い立った理由は、「子供や家族のため、家を持ちたいと思ったから」が最も多く43%。以下、「現在の住居費が高くてもったいないから」(32%)、「金利が低く買い時だと思ったから」(25%)と続く。
具体的に検討した住宅の種別をみると、新築マンション以外では「中古マンション」が最も多く49%。「中古マンション」の検討率は2003年以降増加傾向にあり、今回はこれまでで最も高い。また、並行検討状況をみると、「新築住宅のみ検討」や「戸建住宅検討」の割合は、2003年以降で最も低くなっている。
ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー
(株)リクルート住まいカンパニーは、関西圏の新築分譲マンション契約者を対象とした調査を2003年より毎年実施しており、この度、2017年に契約した方の動向を取りまとめた。集計対象期間は2017年1月~2017年12月。集計数は計1,160件。それによると、購入した物件の所在地は「大阪市内エリア」が36%で最も多く、以下「北摂エリア」(20%)、「阪神間エリア」(14%)が続く。購入価格は「3,000~3,500万円未満」「3,500~4,000万円未満」がともに23%で、合わせて約半数。以下、「4,000~4,500万円未満」(18%)、「5,000万円以上」(14%)と続く。平均購入価格は4,060万円。2年連続で4,000万円を超えたが、2016年と比べると34万円低下した。
契約世帯の世帯主年齢は「30~34歳」が最も多く29%、以下「40代」が21%、「35~39歳」が19%。平均年齢は39.2歳で、2016年とほぼ同じ。契約世帯のライフステージは「子供あり世帯計」が42%を占め、「夫婦のみ世帯」は32%、「シングル世帯計」は13%。こちらも2016年とほぼ同じだった。
契約世帯の総年収は「400~600万円未満」が最も多く28%、次いで「600~800万円」の24%。平均は776万円で2016年とほぼ同じ。自己資金は「200万円未満」が最も多く35%。「200~400万円未満」が13%で続き、400万円未満で約半数を占める。平均は958万円で、2年連続で減少した。
住まいの購入を思い立った理由は、「子供や家族のため、家を持ちたいと思ったから」が最も多く41%。以下、「現在の住居費が高くてもったいないから」(30%)、「金利が低く買い時だと思ったから」(27%)と続く。「金利が低く買い時だと思ったから」は2016年から9ポイント減少した。
物件を検討するうえで重視した項目は「価格」が88%で最も高く、以下、「最寄り駅からの時間」(83%)、「住戸の広さ」(65%)などが続いた。
ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー
(公財)東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)は、このたび首都圏(1都3県)における2018年2月度・不動産流通市場の動向を発表した。それによると、首都圏中古マンションの成約件数は、前年比で1.1%減少し3,424件、1月に続いて前年同月を下回った。成約m2単価は前年比で3.9%上昇し51.19万円/m2、成約価格は前年比で6.4%上昇し3,353万円と、ともに2013年1月から62ヶ月連続で前年同月を上回った。
地域別の成約件数は、東京都区部と埼玉県、千葉県が前年比で減少し、埼玉県は5ヶ月連続で前年同月を下回った。成約m2単価は横浜・川崎市を除く各地域が前年比で上昇し、東京都区部は12年10月から65ヶ月連続で前年同月を上回った。
中古戸建の成約件数は、前年比マイナス13.3%の1,017件と、1月に続いて前年同月を下回った。成約価格は前年比で3.4%上昇し3,188万円、6ヶ月連続で前年同月を上回った。土地面積は前年比プラス0.6%の145.86m2、建物面積は前年比マイナス1.4%の104.98m2となった。
中古戸建の地域別成約件数は、すべての地域が前年比で減少し、東京都区部と多摩、埼玉県、神奈川県他は2ケタ減。成約価格は千葉県を除く各地域が前年比で上昇し、多摩は6ヶ月連続で前年同月を上回った。
ニュース情報元:東日本レインズ
(株)レオパレス21はこのたび、「ひとり暮らしと新生活」に関する意識・実態調査を行った。対象は、この春に新生活をはじめる全国のひとり暮らしの18歳~29歳の未婚の学生200名、および異動、転勤、転職など新生活をはじめるひとり暮らしの20歳~39歳の未婚の社会人400名の合計600名。調査期間は2018年2月23日(金)~2月25日(日)。調査方法はインターネット。
新生活を機に新たに挑戦したいことは何ですか?(複数回答)では、1位は「ダイエット」で47.7%、「スポーツ」(45.0%)、「恋愛」(39.2%)、「友達づくり」(38.0%)、「料理」(38.0%)が上位の回答となった。また、30代男女では「婚活」(男性:30.6%、女性:32.6%)の回答が30%を超えるも、自由な恋愛を求める「恋愛」(男性:32.4%、女性:39.5%)志向が強いことも分かった。
新生活で新たに購入したい家電機器(複数回答)は、「パソコン」が1位で78.1%、次いで「テレビ」(64.8%)、「電子レンジ/オーブン」(62.5%)、「洗濯機」(62.0%)などが続く。また、家具や家電は新品がよいか、中古でもよいか?では、「新品がよい」(70.8%)との回答が多く、「新しい生活には新しい物を使いたい」「安心できる」などが理由として挙がっている。
春の新生活で隣に住んで欲しい芸能人は誰ですか?(自由回答)では、男性芸能人では「高橋一生さん」が1位、2位は「山崎賢人さん」、3位は「菅田将暉さん」。「高橋一生さん」を挙げた理由は「風邪の時など看病してくれそう」「頼りになるから」など、安心感を求める回答が多く、「山崎賢人さん」の理由には、「カッコいいから」「優しそう」、「菅田将暉さん」は「毎日が楽しくなりそう」「様々な特技、才能があるので友達になりたい」などの理由が並んだ。
女性有名人では、「石原さとみさん」が1位に。2位は僅差で「新垣結衣さん」、3位は「綾瀬はるかさん」の順。「石原さとみさん」の理由は男女ともに「かわいいから」「憧れ」「癒されるから」等の回答が多く、「新垣結衣さん」の理由には「かわいいから」「仲良くなれそうだから」等、「綾瀬はるかさん」には「元気になれそう」「幸せそうだから」などの回答があった。
ニュース情報元:(株)レオパレス21
新幹線をはじめとしたJR線に加え、福岡市地下鉄空港線が乗り入れる一大ターミナル・博多駅。九州各地や本州へ向かう拠点として活躍し、九州のJR駅では最大の乗車人員を誇っている。そんな人気エリア・博多駅まですぐ行けて、家賃相場も安いところに住めたら申し分ないだろう。そこで博多駅の15分圏内にあるワンルーム・1K・1DKの家賃相場が安い駅を調べてみた。●博多駅まで15分以内にある家賃相場が安い駅TOP13駅
順位/駅名/家賃相場(主な路線/所在地/博多駅までの所要時間)
1位 九産大前 3.4万円(JR鹿児島本線/福岡県福岡市/約14分)
1位 二日市 3.4万円(JR鹿児島本線/福岡県筑紫野市/約15分)
3位 香椎 3.5万円(JR鹿児島本線・香椎線/福岡県福岡市/約10分)
3位 福工大前 3.5万円(JR鹿児島本線/福岡県福岡市/約14分)
5位 千早 3.7万円(JR鹿児島本線/福岡県福岡市/約7分)
5位 西鉄千早 3.7万円(西鉄貝塚線/福岡県福岡市/約11分)
7位 南福岡 3.8万円(JR鹿児島本線/福岡県福岡市/約6分)
8位 笹原 4.0万円(JR鹿児島本線/福岡県福岡市/約6分)
8位 大野城 4.0万円(JR鹿児島本線/福岡県大野城市/約10分)
8位 博多南 4.0万円(JR博多南線/福岡県春日市/約10分)
8位 西新 4.0万円(福岡市地下鉄空港線/福岡県福岡市/約13分)
8位 名島 4.0万円(西鉄貝塚線/福岡県福岡市/約15分)
13位 福岡空港 4.1万円(福岡市地下鉄空港線/福岡県福岡市/約5分)
今回の基準駅にした博多駅は、調査時点の家賃相場が5万2000円。ランクインした駅との家賃の差も見比べながら、さっそく結果を見ていこう。
1位は家賃相場3万4000円のJR鹿児島本線・九産大前駅。名前どおり駅の南東部に九州産業大学のキャンパスが広がり、さらに駅南西部には福岡女子大学がある。学生ご用達の駅らしく、駅周辺には一人暮らし向きの賃貸物件や飲食店が点在。スーパー、コンビニなど、日々の暮らしに役立つ商店も駅のほぼ15分圏内にある。
JR鹿児島本線・二日市駅も家賃相場3万4000円という結果。博多駅からは各駅停車で約15分、特急なら約10分で到着する。駅前から観光名所の「太宰府天満宮」や「九州国立博物館」まではバスで約30分だ。また、二日市駅から徒歩約5分の位置に西鉄天神大牟田線・紫駅があり、周辺住民は2路線を使い分けることができる。
九産大前駅の両隣り、JR鹿児島本線の福工大前(ふっこうだいまえ)駅と香椎(かしい)駅はともに家賃相場3万5000円で3位にランクインした。福工大前駅は駅前に福岡工業大学の大学・短大・付属高校がある。駅ビルには飲食店やドラッグストア、各種クリニックに地域交流センターや図書館までそろっており、駅から徒歩約5分で大型スーパーもある便利な街並みだ。
香椎駅には駅ビル「えきマチ1丁目香椎」があり、4フロアにわたってフードやファッション、医療までさまざまな施設が入っている。駅周辺は福岡市東区の中心街で商店が多く、車で約10分も走るとイオンモールやエディオンアウトレットといった大型商業施設も。休日のショッピングも楽しめそうだ。
香椎駅周辺(写真/PIXTA)
「東の副都心」エリアや、今後の発展が楽しみな街もランキング13駅のなかには、JR以外の路線も。その一つが家賃相場3万7000円で5位になった西鉄貝塚線・西鉄千早(ちはや)駅。駅舎はJR鹿児島本線・千早駅と一体化しており乗り換えも便利。また、この駅周辺から3位・香椎駅一帯にかけては「福岡の東の副都心」と位置付けられ、再開発により多くの大型マンションや住居が誕生。公園や道路も整備され、暮らしやすい街並みが広がっている。
家賃相場4万円の駅が5駅並んだ8位には、福岡空港と市内を結ぶ福岡市地下鉄空港線の西新(にしじん)駅がランクイン。駅前は商店街でにぎわっており、ドン・キホーテやスーパーもあるため日常の買い物は駅周辺で済ませられる。駅から車で約10分走れば、福岡タワーや、砂浜が広がる「シーサイドももち海浜公園」に着くのも魅力。また、地下鉄駅の直上にあった商業施設の再開発が進められ、商業棟と住宅棟からなる複合施設が建築中。2019年度中には商業棟が一部開業予定になっている。
福岡タワー(写真/PIXTA)
さて、今回上位にランクインした顔ぶれを改めてみると、博多駅から乗り換えせずに行ける駅がほとんどだった。電車1本、数駅離れるだけで家賃が1万円以上も節約できるなら、ランクインした駅を住まい探しの選択肢に入れる価値はありそうだ。学生の街や再開発エリアなど街の雰囲気はさまざまなので、自分好みの街を探しにまずは訪ねてみてはいかがだろう。
●調査概要すっかり春らしくなり、次の休日は衣替えの予定をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。さて、SUUMOジャーナルで2月に公開した記事では、街や引越し、部屋づくりなどに関する記事に人気が集まりました。
2月の人気記事ランキングTOP10はこちら!
第1位:2018年「住みたい街ランキング」1位は、東京都ではないあの街に!?
第2位:知っておきたい「一生賃貸」にひそむリスク あなたに向いているのは持ち家?賃貸?
第3位:話題ドラマ『隣の家族は青く見える』の舞台、コーポラティブハウスのセットをレポート
第4位:SUUMO編集長的「住むのにオススメな街」3つ
第5位:脱・“汚キッチン”! プロに聞く台所まわりの整理整頓法
第6位:「ダサい」は思い込み? おしゃれなこたつ部屋の作り方、教えます!
第7位:3万円で”脱・無難部屋”! インテリアコーディネーターとお部屋改造してみた
第8位:引越し経験5回以上の猛者に聞く 「これだけは譲れない」地味だけど大事な条件・設備
第9位:購入経験者が語る! 「中古マンションを買いたい」と思ったときに、準備すべきこととは?
第10位:怖いイメージのある事故物件、住んだことがある人の3割はあえて選択!? 事故物件調査[1]
※対象記事:2018年2月1日~2018年2月28日までに公開された記事
※集計期間:2018年2月1日~2018年2月28日のPV数の多い順
第1位:2018年「住みたい街ランキング」1位は、東京都ではないあの街に!?
(写真/PIXTA)
人気の街としておなじみの「恵比寿」や「吉祥寺」をおさえて、今回トップに躍り出たのは「横浜」。元来の洗練されたイメージに加え、交通の便の良さや買い物の便利さを大きな魅力に感じる傾向があるようです。ほかに東京以外でランキングしたのは「武蔵小杉」と「大宮」「浦和」。一方、「住みたい自治体」となるとTOP10はすべて東京で、トップは圧倒的なブランド力の「港区」という結果に。
第2位:知っておきたい「一生賃貸」にひそむリスク あなたに向いているのは持ち家?賃貸?
写真/PIXTA
住みたい街へ気軽に移れるメリットに魅力を感じたり、「家を買うリスク」を避けて「一生賃貸」を選択する方も多いはず。しかし一方で、「家を買わないリスク」があることにも目を向けなければなりません。「持家」と「賃貸」を「ローン」と「家賃」の観点で、不動産を通じたライフプランに詳しいファイナンシャルプランナーに聞いてみました。
第3位:話題ドラマ『隣の家族は青く見える』の舞台、コーポラティブハウスのセットをレポート
撮影/末吉陽子
2018年1月から放送のドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ)の舞台は、近年話題となっている購入希望者が意見を出し合いながら設計する「コーポラティブハウス」。実際にセットを見学させていただき、登場人物の個性が垣間見られる4タイプの部屋の特徴を、担当デザイナーさんに伺いました。
第4位:SUUMO編集長的「住むのにオススメな街」3つ
写真/PIXTA
「僕は住まいの情報屋」と称し、国内だけでなく世界中の街を巡るSUUMO編集長の池本洋一(いけもと・よういち)が「個人的に」今オススメする街は「池袋」「西荻窪」「多摩センター」。その理由について詳しく聞いてみると、見落としがちだったリアルな利便性がザクザク出てきました!ブランドやイメージばかりではない、「使える」「暮らせる」街の魅力をたっぷりお伝えします。
第5位:脱・“汚キッチン”! プロに聞く台所まわりの整理整頓法
写真撮影/明日陽樹
毎日使う場所だからスッキリさせておきたい「キッチン」。しかし、食器や調理器具、さらには調味料などであふれ、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?今回は、『ミセス美香の美的キッチン』(KADOKAWA)などの著者・中村美香さんにお話を伺いました。大事なのは「収納」よりも「整理」することなんだそうです!
「おしゃれなこたつ」「お部屋改造」など、部屋のつくり方に関する記事がランクイン第6位:「ダサい」は思い込み? おしゃれなこたつ部屋の作り方、教えます!
画像提供/日美
こたつを見かける回数が減っている?洋室に合わせにくいから?いいえ、こたつは進化し続けています。ミニサイズや脚の高さを変えられるものなど、機能性タイプで市場をリードする老舗の山善と、こたつをインテリアとしてとらえ「おしゃれ&スタイリッシュ」に挑む日美に、こたつの「今」を徹底取材。
第7位:3万円で”脱・無難部屋”! インテリアコーディネーターとお部屋改造してみた
写真撮影/アウル株式会社
念願の一人暮らしをスタート!理想の部屋にしたいけれど、自分でやると無難になりがち……ならばプロに相談してみるのもオススメです。今回は「アクセント」と「目線」にこだわって、予算3万円でコーディネート。家具類は一切変えずにアートや観葉植物で立体感を出し、ブルーが主役のすっきりとしたすてき部屋に変身しました。
第8位:引越し経験5回以上の猛者に聞く 「これだけは譲れない」地味だけど大事な条件・設備
写真/PIXTA
「日当たりは良いが夏や夜の暑さがつらい」「静かな住宅地は隣人への部屋の音も気になる」など、豊富な経験値から見落としがちなポイントを伝授。「部屋の仕様やアクセス」よりも、「周辺環境の充実度」を重要視していたことに引越し5件目にして気づいた方の体験談など、失敗したからこそ分かる「後悔を少なくする」引越しのコツを紹介します。
第9位:購入経験者が語る! 「中古マンションを買いたい」と思ったときに、準備すべきこととは?
写真/PIXTA
マイホーム購入2回の筆者が、自身の体験を含めてアドバイスします。中古マンションの購入は、実際の建物を確認できるのが大きなメリット。清掃状況はもちろん、管理組合や町会などのコミュニティについてもチェックしたいところ。 物件についての具体的な要望や借入限度額などを事前に整理しておけば、不動産会社への相談がスムーズです。
第10位:怖いイメージのある事故物件、住んだことがある人の3割はあえて選択!? 事故物件調査[1]
写真/PIXTA
実際に住んだ経験のある方は1割以下である『事故物件』。どんなイメージをもちますか?どんなものかすぐに答えられますか?法令で定義されてはいないものの、自殺、他殺、不審死などがあった物件のことだとされています。借りる側としては「怖い」「不気味」ばかりでなく、「安いなら住みたい」というケースもあるようです。※本企画は弁護士ドットコムニュース編集部との共同企画です。
2月は街に関する記事が2つと引越しに関する記事が1つランクインしました。入学、就職で新しい生活を始める方や、春の異動で転居の可能性がある方などに興味をもっていただけたかと思います。また、整理収納アドバイザーの方にキッチン整理や部屋改造に関してお話を伺った記事も人気を集めたことから、引越しの予定はないけれど気分一転リフレッシュしたい!という方も多いのではないでしょうか。プロの意見を聞いてみることで、選択肢が増える可能性大。ぜひ参考にしてみてくださいね。
7年前、オフィスで仕事をしていると大きな揺れを感じ、避難しようと移動すると、今度は立っていられないほどの揺れで、急いで誰かのデスクの下に潜り込みました。揺れが収まって自分のデスクに戻ると、私のデスク背後のラックから飛び出したファイル類が山になっていて、ゾッとしました。その後は、帰宅難民。
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またまた、仔パンダを見に行きました。
10時半ごろに動物園に着いて、15時10~30分の回をゲットしました。だけど、一緒に行った夫は年パスを持っていないので、入口で長い行列に並んで、ゲットしたのは16時10~30分の回でした。
集合時間の間際に、問題発生。
クラウド君がプレーリードッグに「可愛いねー」と夢中になって、その場を離れなかったのでした。
時間がっ!焦るわ~ (デジャブか?)
そして、シャンシャンと再会
可愛い~。ムクムクしてる~。
親子でテンションが上がりまくりでした。
おまけ
上野動物園に、シンカリオンつばさE3が登場!
「踏切シュリケーン!」
遂に、テレビに山形新幹線つばさシンカリオンが登場しました。
米沢市がまさかの危機一髪。ネイティブ発音の山形弁とか、雉肉の肉そばとか、大沢駅付近ってイノシシいるの?とか。
私も楽しみました。
地震大国の日本に住む私たちにとって、防災はとても重要なテーマですよね。東京都はいざという時に備えるための防災ブック、「東京くらし防災」をに、3月1日から都内各所に無料で設置・配布しています。
日頃の防災アイデアと、被災状況に対応するノウハウを紹介
東京都は2015年にも「東京防災」を各家庭に配布していますが、こちらの防災ブックは女性視点で作られたもの。普段の暮らしのなかで実践できる「いつもの防災」、そして被災した後の「非日常での防災・防犯」のノウハウを親しみやすいキャラクターを用い、分かりやすく紹介しています。
画像提供/東京都総務局
例えば「片付けでできる防災」として「部屋が散らかり過ぎていて、身の危険を感じる」なんて、すこしジョークめかしたシチュエーションは耳が痛いものですが、整理整頓は防災観点でも重要なポイントです。日常生活のシーンごとに防災のアイデアを紹介しているので、「自宅や自分だったら?」と、我が身に置き換えて考えやすくなっています。実際に被災された方の生の声などを参考に編集されていて、読みやすさもありながら、実践的な1冊となっているといえるでしょう。
また、各ページには「音声コード」が掲載されているので、視覚障碍者など文字を読むことが難しい方でも内容が分かるように配慮されています。
画像提供/東京都総務局
女性視点の防災ブックを作ったわけは?今回、なぜ女性視点の防災ブックを作られたのか。東京都総務局担当者いわく「実際に過去の災害で避難所での着替えや授乳、子育ての問題が課題になりました。被災者の目線に合わせたきめ細やかな防災多対策を進めるためには、女性に積極的に防災に参画していただき、女性の視点・発想を活かすことが重要だと思ったからです」とのこと。
確かに、女性だからこそ気になる防犯問題や衛生問題もあります。また家内の防災対策などは、家事を担うことが多い女性の方が解決案を提案しやすいという面があります。
一方で、女性向けにどのような項目を増やしたかという問いに対しては「この本は“女性視点”で作られたものですが、“女性向け”ではありません」との返答が。
女性にとって必要となる防災・防犯対策の他にも、男女を問わない対策もしっかりと紹介されているそうです。
女性視点で作られたから女性向け、ではなく女性視点で作られたからこそ、今まで気が付かなかったような点にも対策できる、と考えられそうです。この防災ブックをきっかけに家族やパートナーと一緒に防災について考えていきたいですね。ポップな表紙の1冊となっているので、いざという時のためにも冊子を手に入れてみてはいかがでしょうか。
今年の部屋探し&引越しシーズンもいよいよ終盤。大学進学や就職といったタイミングで、地方から東京に移り住む人も多いはず。しかし、土地勘や家賃相場が分からずに、部屋探しに苦戦してしまう人も多く、「花の東京ライフ、こんなはずじゃなかった……」と後悔してしまうケースもしばしば。
そこで今回は、今まで地方出身者へ80回以上引越しのアドバイスを行ってきた街選びアドバイザー・土井直樹(どい・なおき)さんに「東京の賃貸事情と、上手な部屋の探し方」について、聞いてみました。
春から東京生活スタート、ワクワクしながら新居探しをしている方も多いでしょう。ただ、東京という広大な都市での住まいを探す上では、内見前におさえておきたいポイントがいくつかあります。私自身も兵庫県の離島出身というバックグラウンドをもっているので、大学進学で上京した際、都内での家賃の高さや駅の多さに目の玉が飛び出たことを思い出します。
エスカレーターでの立ち位置、話し方など、関西人には当初慣れないこともたくさんありました。しかし都内の街を歩き尽くして得た知識や経験のおかけで、今まで80人以上の方へ街選びのアドバイスができたのだと思っています。
今回は、地方出身者の方に向けて、「東京の家賃相場」「初めて東京に住むならどこがいいのか」「地方出身者がお得に東京で部屋探しをするコツ」という3つのポイントをご紹介します。
地方に比べて、東京は家賃相場が高い!一般にもよく言われる「東京は家賃が高い」という話ですが、実際のデータではどれくらい高くなっているのでしょうか?
都心と言われる山手線の内側にある駅に絞ってみてみましょう。安い順に並べてみても、1位は雑司が谷駅と田端駅の7.8万円。
●山手線の内側で家賃相場が安い駅これに対して、例えば、私が現在住んでいる仙台駅から15分圏内の駅で家賃相場をみてみると、一番家賃相場が安い駅は、なんと3.4万円なのです。雑司が谷や田端の家賃相場と比べると、4.4万円も安くなります。
都心の家賃の高さはデータからもしっかりと見て取れます。住まいを探すにあたって、この東京の相場はまず頭に入れておきたいですね。
●仙台駅まで15分以内にある家賃相場が安い駅東京の賃貸は、地方と比べれば「どこも高いやんけ!」という声も聞こえてきそうですが、東京にしかない魅力もいっぱいあるんです。ここからはそんな東京の魅力を含めて、初めて住むならどこがいいか、ご紹介していくことにしましょう。
初めて東京に住むならどこがいい?[1]東京はエリアによって街の雰囲気が違うので、自分にあった街を選ぶことが重要
新宿駅(写真/PIXTA)
地方出身者がはじめて上京すると、ザ・大都会という感じがする東京駅や新宿駅に圧倒されることが多いと思いますが、実際に暮らし始めると「都会が連続して続いている感覚」に驚くことになるでしょう。
先月、twitterでも「関西地方の民が感じた東京」というツイートが話題になっていました。電車に乗っていると「どこまで行っても街が続くという感覚」を覚えるのですが、地方出身の私にとっても、これは東京でしか味わえない感覚でした。
地方都市、例えば大阪であれば、栄えているのは梅田・難波・天王寺。福岡であれば、博多・天神と、都心エリアはごく限られているのですが、東京はそうではないのです。東京では、山手線を中心として、東西南北にさまざまな街が広がっています。
山手線でいえば、東京駅、上野駅、品川駅などを中心とした東側エリア、新宿駅、渋谷駅、池袋駅を中心とした西側エリア。そして、これらのターミナルからは私鉄沿線が放射線状に連なっていきます。繁華街が限定されている地方都市と異なり、それぞれの街で大きく雰囲気が違うので、自分のライフスタイルにあった街を見つけることが最も重要なポイントです。
[2]学校・職場がある沿線から検討するのが王道、「相互直通運転」を忘れずに
東京駅(写真/PIXTA)
さて、ここからは具体的な街選びの方法についてですが、学校や職場がある駅につながっている路線から検討するのが王道です。例えば、職場が渋谷なら、JR山手線、JR埼京線、東急田園都市線、東急東横線、京王井の頭線、東京メトロ銀座線、東京メトロ半蔵門線……と渋谷に乗り入れがある沿線から探していきましょう。
そして、ぜひチェックしたいのは、地方と東京の鉄道の大きな違いである「相互直通運転」について。路線図を見ると一見別の路線に見える電車が、そのまま一本でつながっていることが多いのです。これが、東京における鉄道の大きな特徴。
例えば、東京メトロ半蔵門線に乗ると、別の会社が運営する東急田園都市線の中央林間や、東武スカイツリーラインの東武動物公園まで乗り換えなしでそのまま向かうことも可能なんです(私も初めて上京した際、なぜ半蔵門線のホームに田園都市線の車両が止まっているのか、謎で仕方がありませんでした……)。このような「相互直通運転」は関西や福岡などの一部エリアでは実施されていますが、東京では非常に多くの路線で導入されているので、ぜひ注目してみてください。
地方出身者が、お得に東京で部屋探しをするコツは?さて、最後に実際に役立つ「お得に東京で部屋探しをするコツ」についてご紹介することにしましょう。
[1]「人気の駅」から1~2駅ズラせば、家賃は安くなる可能性も
吉祥寺の井の頭恩賜公園(画像/PIXTA)
SUUMOでも毎年住みたい街ランキングが発表されていますが、テレビや雑誌でよく取り上げられる「横浜」「吉祥寺」「恵比寿」などの駅が上位にランクインしています。これらの街は、地方出身の方もご存じの場合が多いと思いますし、「雑誌でよく見かける吉祥寺に住みたい」なんて憧れている方もいるかもしれません。
ただ、人気の駅はやっぱり家賃も高い、というのが現実でもあります。そこで、おすすめしたいのは、「人気の駅」から1駅~2駅範囲を広げてみること。例えば、吉祥寺駅から1駅隣の三鷹駅や井の頭公園駅を選べば、家賃相場もちょっと下がるのです。1駅~2駅ズラすと1カ月当たり数千円安く物件を探すことも可能な場合があります(年間換算すれば2万~3万円安くなることも!)。
同じように、横浜駅ではなくて、1駅隣の戸部駅、平沼橋駅など、少し範囲を広めてみることで、予算の中で希望の条件を満たせる可能性もグンと上がります。特に、地方と比べて・東京、首都圏は駅と駅の区間が短いので、1駅ズラしたとしても歩ける範囲であることも多いのがポイントです(自転車が使えるなら、なお不便さを感じにくいです)。
参考……家賃も手ごろで住みやすい? 住みたい街として人気の吉祥寺や恵比寿の「隣の街」はどんな街?
[2]契約時期や引越す時期を5月や6月にズラすことで、家賃が安くなったり、引越し費用が安くなったりすることも
引越し準備をする男性(画像/PIXTA)
先ほどは、「駅をズラす」というコツについてお話ししましたが、そもそも契約時期や引越す時期をズラす、というのもお得に家探しをする上では重要なポイントです。必ず3月4月に引越さないといけないというケースでなければ、繁忙期が終わった5月6月に契約したり引越したりすると、繁忙期より家賃が安くなっていたり、引越し費用が安くなったりすることもあります。
特に、神奈川・埼玉・千葉・茨城・群馬・栃木などに住んでいて、頑張れば電車で都内に通える範囲であれば、実際に入学する学校や新しい職場の環境を十分に知った上で引越すとミスマッチの可能性が減ります。
以前、私のところへ相談に来てくださった群馬県高崎市に暮らす新社会人の方がいたのですが、春に引越すかどうか迷われていたので、少しズラして5月のGWに契約&引越すことをご提案。結果、繁忙期を過ぎていたので、家賃も引越し費用も安くしてもらえたと喜んでいました。
最後に:東京を効率的に知るには、自転車がおすすめ今はネット上にパノラマ・動画などが掲載されている物件が増えており、地方にいながら物件に関する多くの情報を知ることができるようになりました。その一方で、本当に住みやすいかどうか(坂が多いか、駅の出口から近いかなど)の感覚は、やはり実際に足を運んで東京の街を感じてみないと、分からないケースが多いのです。
そこで、内見の前後のタイミングで、自転車に乗って街を巡ってみることを私はお勧めしています。徒歩では歩き回れる範囲に限界がある一方、車だとつい目的地にダイレクトで行ってしまい、見落とす景色が多くなりがち。加えて、坂を感じることが難しいというデメリットがあるので、実際に住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔することもしばしば。
こんな背景から、効率的に街を巡り、エリアを知るには、自転車がお勧めです。東京には、気軽に利用できるレンタサイクルも数多くありますので、ぜひ試してみてください!
最後になりましたが、東京は、都市圏人口で3000万人を超える世界最大の都市です。一言で東京といっても、どの街を選ぶかで、あなたの東京ライフは大きく変わります。どんなライフスタイルの人も受け入れてくれる土壌があるので、ぜひ、あなたにあった「東京」を見つけてみてください!
初めまして、@hinodeya_ponです。
今年の3月に、岩手から上京してリバ邸スタートアップに入居しました。
エンジニアとしてフィットネス系ベンチャーで働いています。
それから、趣味でポートレートなど撮っていて
インスタに載せてるので是非みていただきたいです!
リアクションくれるととても嬉しみが湧きます。
https://www.instagram.com/oda.daisuke/
岩手生まれ岩手育ち、現在18才です。
中学校の頃にプログラミングを初め、高専に入学した後から徐々にお金をもらって
プログラミングをするようになり、次第に「めっちゃ強いフルスタックエンジニアになりたい」という気持ちが強くなりました。
その後は、プログラミング熱の低下と上昇を繰り返しながら
ちょびちょびコードを書いていたって感じです。
高専三年生の時に株式会社ワンダーナッツを
リモートで手伝わせていただいていまして、
そこで恐縮ながら社員の方から僕のアウトプットに高評価いただいて
その後も何回か手伝ったり飲み会に参加して次第にワンダーナッツの中の人が好きになりました。
さらにエンジニアチームがとても強くて、自分もこの環境にいたら技術力確実に上がるだろうなと思って
JOINしました。という感じです。
2018年は最強のフルスタックエンジニア兼アルファツイッタラーになることが目標なのでブチカマしていきます。
よろしくお願いします。
Twitter @hinodeya_pon
通園路略図を書くのが面倒で後回しにしていた書類関係が完了して、今日やっと、入園準備が終わりました!やったー!
あと、体操着の名札縫い付けが残っているけど、そんなの一瞬で出来るはず、入園前日に後回し!
思い返せば、あれこれミシンで縫ったり、デザインして作ったり、あらゆる物に記名したり、お弁当箱を買うためにお店をハシゴしたりと、何だかもう、大変でした…
そうそう。布ラベルがプリンターで印刷できず、夫に盛大に八つ当たりした夜もあったっけ…(←鬼嫁)。
さて、最近のママ友達との熱い話題は、「ひらがな書ける?」です。
お友達のほとんど全員が字を読めます。もちろん、クラウド君も読めます。幼児雑誌の付録を使って自分で勝手に覚えました。
ところが、書くとなると、親が関与しないといけません。
クラウド君は、お父さんが「ひらがな練習帳」を買い与えていますが、まだそのレベルじゃなく、まずは、鉛筆を正しく握って、線を引く練習で迷路遊びを楽しんでいます。
もう字が書けるお友達もいますが、クラウド君は焦らずゆっくり行こうと思います。
あともう一つ熱い話題が、「お箸使える?」です。
クラウド君は普通のお箸がまだ使えません。補助箸を使っているので箸の持ち方はカンペキだけど、残念ながら、上手に動かせないのです。
まだ不器用だからかな?もう少し発達を待ちたいです。
それまで給食は…スプーンでしのいで。
おまけ
クラウド画伯の傑作♪(親バカ)
タイトルは左から順に、「ライオンになったボク」「お母ちゃん」「サルになったお母ちゃん」。
お母ちゃんの顔の周りの線は、足です。実物よりも長~く描いてくれました(笑)
おまけのおまけ
先日、公園でお花見ピクニックをしました。
この後、父子二人で仲良くプール。
1月からお父さんがクラウド君の水泳レッスンをしてます。頑張って続けてほしいものです。
植物に囲まれた暮らしに憧れるけれど「都会のマンション住まいでは無理」と諦めていませんか? そんな固定観念を覆すべく発表されたのが、「GREEN DAYS(グリーンデイズ)」というリノベーションプランです。「植物と人間が心豊かな時間を過ごせる住空間」をコンセプトに、植物がそこに住む人とともに成長し、生きる環境づくりを目標にしているそう。
このサービスはリノベーション事業を行うグローバルベイス株式会社の「マイリノ事業部」と、青山フラワーマーケットの姉妹ブランドで空間デザイン事業を行う「parkERs by Aoyama Flower Market(パーカーズ バイ アオヤマフラワーマーケット)」が事業提携して展開。今年2月から提供が始まっています。
「GREEN DAYS」の空間を体験!
さっそく展示会場である渋谷の2LDKマンションを訪れてみると、そこには部屋のなかに公園があるかのような、癒やしの空間が広がっていました。
キッチンまわりの水耕栽培では、ハーブを育てるのもおすすめ(画像提供/グローバルベイス株式会社)
インナーバルコニーの一角は、読書や考え事をするのにもぴったり(画像提供/グローバルベイス株式会社)
「GREEN DAYS」のポイントはふたつあります。
ひとつめは、プランターや水耕栽培システムのみならず、キッチンやソファー、照明などもオリジナルでデザインされており、植物が映える住空間が演出されていること。
ふたつめに、植物の選び方や手入れなどを植物の専門家がしっかりとサポートしてくれることです。入居した後も初年度4回の無料フォローがついており、専門家がお家を訪問してアフターケア等についてアドバイスをくれるそう。
しかし植物選びが完璧でも、部屋全体に配置するとなると日当たりや水やりの加減なども気になるもの。これだけの量のグリーンがあると、逆に枯れてしまったら悲惨なことになるのではないかと不安になるのですが……。
グローバルベイス株式会社広報企画室の植田有紀(うえだ・ゆき)さんによれば、リノベーションの段階からグリーンを設計することが、そんな不安を解消するカギになるといいます。
グローバルベイス株式会社広報企画室 植田有紀さん(写真撮影/蜂谷智子)
「物件の日当たりと植物を置く位置なども考慮して、オリジナル家具を設計します。植物のある生活を前提にしたリノベーションを行っているからこそ、機能的な栽培ができるんですよ。例えば水やり回数が少なくて済むプランターは、保水性のある構造になっているので重量がありますが、その分床の強度を上げて対応しています。またキッチンまわりは水耕栽培ができるようになっていて、ハーブなどを育てることが可能。それもキッチンから直接水やりができるような構造になっています。植物に適した環境をつくることと、育てる手間を減らし、負担に感じないよう設計の段階から意識しています」(植田さん)
水やりは週一回 忙しい人でもグリーンに囲まれた生活が可能に「GREEN DAYS」で使用する土はココヤシピートやコーヒーのカスを使用し、虫も含まれていません。これは環境に負荷をかけないエコで地球に優しい「parkERs soil(パーカーズソイル)」といって、地球環境に配慮した園芸資材を製造しているプロトリーフ社とパーカーズが共同開発したオリジナルの土だそうです。
「特殊な土とプランターによって、水やりは週に1度で問題ありません。またパーカーズは植物の専門家集団なので、育て方で迷ったときは的確なアドバイスをしてくれます。季節ごとの植え替えなどもご提案できますので、マンションでも季節を感じる暮らしを楽しんでいただけますよ」(植田さん)
なお同プランでフルリノベーションする場合に限って、リビングだけ、インナーバルコニーだけなど、一部分に特化した植栽設計も可能とのこと。また初年度4回が無料の植物専門家のアドバイスは、2年目以降も有料で申し込むことができます。
※費用はアドバイス内容に応じて変動
住まいの好みが細分化しており、住宅の資産としての価値だけでなく「そこでどんな暮らしができるのか」が重視される昨今。間取りや立地などの物件の魅力だけでなく、ライフスタイルも込みで提案するビジネスが増えそうです。
●取材協力(株)東京カンテイは3月8日、2018年2月の「新築木造一戸建て住宅平均価格」月別推移を発表した。調査対象は敷地面積100m2~300m2。最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内。木造で土地・建物ともに所有権の物件。
それによると、2月の首都圏新築一戸建ての平均価格は、前月比+1.1%の3,814万円と3ヵ月連続上昇した。東京都は±0.0%で4,583万円と横ばい。神奈川県は+1.5%の4,178万円と連続上昇して4,000万円台を維持。千葉県は-4.3%の2,942万円と反転下落。埼玉県は+2.4%の3,314万円と2ヵ月連続上昇した。
近畿圏の平均価格は+3.4%の3,000万円と3ヵ月連続上昇。3,000万円台に乗ったのは9ヵ月ぶり。府県別では大阪府が+2.7%の3,206万円と反転上昇。兵庫県は+6.3%の3,185万円と4ヵ月連続上昇。京都府は+7.5%の3,143万円と大きく反転上昇した。
愛知県の平均価格は+0.5%の3,192万円と連続上昇。中部圏全体でも+0.4%の3,026万円と2ヵ月連続上昇。福岡県は-1.4%の2,895万円と3ヵ月ぶりに反転下落した。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
(株)東京カンテイは3月8日、2018年2月の「新築小規模木造一戸建て住宅平均価格」月別推移を発表した。調査対象は敷地面積50m2以上~100m2未満。最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内。木造で土地・建物ともに所有権の物件。
それによると、2月の首都圏新築小規模一戸建ての平均価格は、前月比で+0.1%の4,419万円と続伸。東京都は+1.2%の5,157万円と反転上昇。神奈川県は+2.9%の4,097万円と2ヵ月連続上昇。千葉県は-5.9%の3,560万円と3ヵ月ぶりに反転下落。埼玉県も-6.3%の3,537万円と反転下落した。
近畿圏の平均価格は、前月比-1.7%の3,211万円で3ヵ月ぶりに反転下落。大阪府は+1.8%の3,067万円と3ヵ月連続上昇。兵庫県は-8.7%の3,724万円と4ヵ月ぶりに反転下落。京都府は-1.9%の3,033万円と2ヵ月連続下落。近畿圏では12月以降上昇傾向だったが、2月は反転下落傾向に変化した。
愛知県は前月比+1.2%の3,744万円と2ヵ月連続で上昇。中部圏全体でも+0.8%の3,709万円と2ヵ月連続の上昇となった。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
(株)東京カンテイは3月8日、2018年2月の「中古木造一戸建て住宅平均価格」月別推移を発表した。調査対象は敷地面積100m2~300m2。最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内。木造で土地・建物ともに所有権の物件。
それによると、2月の首都圏中古一戸建ての平均価格は、前月比-0.6%の3,409万円と反転下落した。都県別では、東京都は-7.4%の5,208万円と4ヵ月連続下落。神奈川県は-2.7%の3,598万円と反転下落。千葉県は+7.6%の2,362万円と2ヵ月連続上昇。埼玉県は+0.2%の2,415万円と僅かながら3ヵ月連続で上昇した。
近畿圏の平均価格は、前月比-0.1%の2,463万円と反転下落したが概ね横ばい。大阪府は+5.4%の2,776万円と3ヵ月連続上昇。兵庫県は-3.5%の2,341万円と反転下落。京都府は-13.9%の3,252万円と大きく下落に転じた。
愛知県の平均価格は-1.3%の2,669万円と5ヵ月ぶりに反転下落。中部圏でも-0.9%の2,200万円と5ヵ月ぶりに下落。福岡県は前月比-12.7%の1,916万円と急上昇した前月の反動から大きく反転下落した。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
都内に土地を購入し家を建てた40代のHさんは、イタリアに留学経験のある子育て中のママ。注文建築で特にこだわったのは、キッチンのプランニング。イタリア本場でお料理を学んだとあって、数あるイタリア・ブランドのどこのキッチンが入っているのかな? と思いきや……。 新居にはドイツ製のキッチンが美しく収まっていた。その選択のワケを、興味津々で伺ってみた。
仕事も趣味もイタリアを満喫、モダンデザインのベースを学ぶ
都心の駅近なのに閑静な住宅街、希少な立地に3階建ての家を新築されたHさん。その3階、リビングとは完全に独立させた大きなキッチンがこの家の主役。
壁付けでキッチン~トールキャビネットを回して全長12m。中央にシンク付きのアイランドカウンターを備えた11畳の独立したキッチン・ダイニング(写真撮影/片山貴博)
Hさんは2人の小学生のお子様がいる専業主婦、「結婚する前はインテリアの会社にも勤めていたので、家のイメージはある程度できていて、コンクリート打ち放しのモダンデザインにしたいと思っていました」とのこと。しかし、”戸建ては庭のある木造”と考えていた夫と意見が正反対⁉︎
「建築会社は信頼できる大手でなければダメだと言う夫に従って、打ち放しコンクリートを諦めました。その代わり、内装やキッチンは私の好きに選ばせてもらいました」
キッチン選びは、国内外メーカーのショールームを見て回ったそう。
「イタリアで暮らしているときにも、ショールームやミラノサローネ国際見本市でキッチンを見ていて大好きなブランドもあるのですが、イタリアのデザインはカッコいいけど適当な気がするんです(笑)。メンテナンスのことも考えて、輸入キッチンでも日本法人がしっかりしているブランドを選びました」
なるほど、イタリアを熟知している人の選択だ。
その御眼鏡(おめがね)にかなったのが、ドイツのポーゲンポール社のキッチン。
「扉材は鏡面仕上げのテカテカしたのが嫌だったの。マットなグレーにしたかったのですが、ポーゲンポールで思い通りのものが見つかりました」
柔らかいグレーなので、壁一面大きなキャビネットに囲まれているが圧迫感なく、家電の黒やお花の色が生きる。クォーツストーン製のカウンター、「このブラウンも私の好きな色」。広いアイランドで朝のお弁当づくりも手際良く(写真撮影/片山貴博)
ポーゲンポール(Poggenpohl)社は1892年創業のドイツを代表する老舗キッチンブランド。日本では約40年前から代理店により輸入販売されているが、2010年に日本法人も設立。「会社の信用性にうるさい夫も、了解してくれました」とHさん。
イタリアでお料理を学んだHさんは、カウンター高を95cmに要望。
「私の身長では高すぎると、他のキッチンメーカーからは否定されました(笑)。でも私には楽な高さだし、お料理を手伝ってくれる子どもたちも、すぐに背が伸びて私よりは高くなるでしょうから」
モダンデザインが好みのHさんは「シンプルでシャープなハンドル金具も気に入りました」(写真撮影/片山貴博)
「つや消しのヘアライン加工は、マットな扉材との相性がいいでしょ。指紋や汚れも付きにくいし大正解」
ハンドルを引き出すと、さり気なく”poggenpohl”のロゴが現れる(写真撮影/片山貴博)
キッチン設備にもドイツの人気ブランドが並ぶシンプルなモダンデザインのキッチンには、よく見るとすてきな設備機器が搭載されている! コンロと換気扇は、ガゲナウ(GAGGENAU)社製。ドイツで1683年創業の歴史をもつ、人気ブランドだ。
換気扇のデザインを優先して選ばれたそう。クリーニングのサインが出たら、フィルターは簡単に取り外して食洗機で洗える(写真撮影/片山貴博)
コンロはIHクッキングヒーター、「4口にしたのですが、もう少し大きいものにしたほうが良かったかな……」とHさん。
IHコンロの手前にあるのは、電気の遠赤外線バーベキューグリル(写真撮影/片山貴博)
バーベキューグリルは下に遠赤外線効果のある溶岩石が敷き詰められていて、炭火焼きのようにふっくらと焼き上がる。「お肉や野菜を焼くとおいしいですよ」
「グリルにカバーが付いているのが、ガゲナウ社の良いところです」(写真撮影/片山貴博)
換気扇のフィルターをそのまま洗える、大型の食洗機もガゲナウ社(写真撮影/片山貴博)
そして、壁付けのキャビネットにはドイツを代表するブランド、ミーレ(Miele)社のオーブンレンジがビルトイン。「オートメニューでピザを焼いたりもします」と話してくれた。
タテヨコのラインが美しく収まっている。キッチン全体のデザインにこだわる人が選ぶミーレの機器(写真撮影/片山貴博)
ドイツブランドがそろったキッチン。ブランドが違っても、根底に流れる質実剛健なドイツデザイン思想が共通であるからか、喧嘩すること無く整然と調和していた。
リビングとキッチン、独立させたレイアウトにある工夫H邸のキッチンは2階のインナーバルコニーに面していて、都心でも十分な採光を考えられた設計。
大きく空が広がるバルコニーでは天体観測も楽しめる。「夏は大きなプールを広げて、子どもたちが大喜びです」(写真撮影/片山貴博)
そのバルコニーに沿って、キッチンと廊下でつながっているのがリビングルーム(写真の手前側)。
廊下の奥がキッチン、天井までの扉が開いた状態(写真撮影/片山貴博)
キッチンの扉を閉めた状態、階段から上がって来た手前がリビングルーム(写真撮影/片山貴博)
「LDKがオープンになっているプランは、キッチンの油やにおいが部屋に充満するので全く考えませんでした」
リビングとキッチンを廊下&バルコニーで距離をもたせ、個々の役割を明確にしている。そして、リビング側の大引き戸を閉めると、階段・廊下とも完全に独立した一室のリビングルームになる。
ウォールナットのフローリング床と合わせた特注の大引き戸(写真撮影/片山貴博)
夫の選んだDENON社オーディオセットが、システム収納できれいに収まったリビングルーム。
60インチの大型テレビの前に、120インチのスクリーンが下りて来ると大迫力のシアタールームになる(写真撮影/片山貴博)
「キッチンが私の部屋」だから、好きなものに囲まれていたい「夫には書斎、子どもにも個室がありますが、1日の大半を過ごす私の部屋はキッチンなのです」
お料理だけでなく、お子様の宿題や事務仕事など。キッチンで過ごす時間が一番長いのがママの日常(写真撮影/片山貴博)
2.1mのトールキャビネットが4連で収納も豊富だが、「2連は子どもの書類やら一杯で、収納は足りないくらい!」
トールキャビネット内は、引き出しとシェルフで使い分け(写真撮影/片山貴博)
Hさんにとってはマルチな空間になっているキッチンですが、家族にとってはやはり食事の場。
「食事はできるだけ家族そろって食べるようにしています。テレビは無し! お話ししながら、しっかり食べることを大切にしています」
食事時にテレビを見ないのは、Hさんの育った習慣とのこと。そんなHさんが大切にしている習慣が、もう一つ……。
キッチンの窓辺に飾られた花。「母がいつも花を欠かさない人だったので、私も自然とそうなりました。そして、娘もお花屋さんが好きですね」(写真撮影/片山貴博)
キッチンを調理の場としてだけでは無く、お子様とのコミュニケーションやご自身の時間を過ごす場にしているHさん。自分の部屋としてキッチンを心地よくするために、好きなカラーや素材を大切に選ぶことの意味を教えてくれた。
●取材協力共働きの夫婦が増えた今、子育てと仕事の両立の難しさに直面している人は多いだろう。野村不動産は、そんな子育て世帯向けにマンションを建設、昨年の3月から入居が始まった。その物件「プラウドシティ大田六郷」は、どのように育児をサポートするのだろうか。入居者の声を交えながら紹介したい。育住近接
近年、保育園や学童保育施設などをマンションや団地内に設置する「育住近接」というトレンドが生まれています。「育住近接」を実現させた物件や団体の取り組み事例を紹介する企画です。子育てに必要な施設がそろう「コンパクトシティ」
政府が取り組む「少子化対策」と「女性活躍」。産休、育休を取得しやすくする企業が増えてきたが、保育園不足による「待機児童」問題など、子育て環境はまだまだ整ってはいないのが現状だろう。そんななか供給されたのが、野村不動産が手がける「プラウドシティ大田六郷」。一体どんな特徴があるのだろうか。
物件は、京急本線・雑色駅から徒歩約10分の場所に位置する。多摩川緑地にほど近く、品川や川崎方面にも通勤が便利な場所で、昔から町工場が多いエリアだ。
【画像1】スカイデッキからは多摩川が望め、自然環境もよい(画像提供/野村不動産)
マンションの敷地内には、保育施設、学童、医療、ショップなどの子育て世帯にうれしい施設を内包している。また、大型コインランドリーやカーシェア、宅配レンタカーなど、便利な設備は実に豊富だ。
物件の周辺は、徒歩7分圏内に幼稚園、小学校、中学校、児童館がそろい、家の近くで子どもが成長することができる。公園や自然、病院もあるのも魅力的で、「コンパクトシティ」という呼び名にふさわしい場所であることがうかがえる。
野村不動産の高橋和也(たかはし・かずや ※「高」は正式には「はしごだか」)さんによると、このマンションの開発の背景には「時短を図り、子育て世帯をサポートしたい」という思いがあったという。というのも、働きながら子育てをする際に問題になるのは、「とにかく時間が足りない」ということだからだ。遠くの保育園に連れて行ってからの出勤、遠くの保育園に寄ってからの帰宅。あるいは日々の買い物をするためのスーパーが遠いこと……。
そうしたことが原因で発生する時間のロスを解決するのが、マンション内に設置された施設と街の利便性だと考えたそう。
この記事の作成にあたって行った居住者アンケートで寄せられた、「すべての生活動線が1つにつながっている」(Hさん)という意見に、このマンションの特徴「時短」が集約されているように感じられる。
「昨年3月より入居を開始したばかり。入居者には子育て世代が多く、6歳未満の未就学児のいる家庭が多いですね」と高橋さん。購入者層も20代~30代と比較的若い。また、共働き世帯が多く、「通勤しやすいので選んだ」という声が多く見受けられた。同じように多かった意見が「子どもが生まれ、子育てをしやすい環境を求めていました」(Kさん)といった声。
つくり手の思いは、たしかに入居者に届いているようだ。
キッズラウンジで育つのは、子どもだけでなく、大人たちのコミュニティ【画像2】敷地内にはひろびろとした場所があり、外遊びもできる(画像提供/野村不動産株式会社)
これまで生活の利便性について述べてきたが、敷地内の共用施設にも注目したい。
子ども向けの共用施設として、よく利用されているのが「キッズラウンジ」。キッズラウンジは、絵本や遊具が豊富にそろった子ども向けの遊び場で、世界の優れたあそび道具を販売する玩具メーカー、ボーネルンドがプロデュース。その存在感はラウンジというよりもむしろ屋内型の公園のようだ。雨が降っても家の外に出て遊ぶことができるのは大きな魅力といえるだろう。
【画像3】カラフルで色彩豊かなキッズラウンジ(画像提供/野村不動産株式会社)
高橋さんによれば、だいたいいつも6~7組の親子が遊んでいる姿を目にするという。アンケートでも「キッズラウンジや中庭など、マンション敷地内で遊ぶスペースがあることはよいと思う」(Tさん)など、キッズラウンジに好感をもつ声が目立った。一人っ子だとしても、同じマンション内に同世代の子どもがいることで、「きょうだい感覚」を得ることができるかもしれない。
また、キッズラウンジには父親の姿も見かけるそう。「父親がスムーズに入り込める感じで、休日の育児が楽しくなりました」(Iさん)や、「子育て世帯が多くいて、話がしやすい」(Hさん)といった声があがった。こういう交流の積み重ねが、マンションコミュニティを形成していくのだろう。
施設内の子育て施設 利用状況はいかほど?敷地内にある学童施設「ポピンズアフタースクール西六郷」は、放課後や長期休暇に小学生を預けることができる。小学校入学後、保護者が勤務から帰宅する夜間の時間に起こる「小一の壁」問題に対応することが目的のようだ。未就学児童が多いこともあり、まだマンション住人の利用は少ないそうだが、機能を発揮する日も遠くないだろう。
また、開設準備中の医療施設も、子どもたちの「かかりつけ医」として活躍しそう。そして、4月にはいよいよ認可保育園が開園予定。マンションを購入したからといって優先的に入れるわけではないのだが、実際に入居者の多くが入園を希望している。
どの施設もまだまだマンション入居者の利用は少ないが、今後の発展に期待したい。
コンパクトシティに建てられた「プラウドシティ大田六郷」。共働き夫婦が、育児と子育てを両立するための環境が十分に整っていることが分かった。入居が始まったばかりだが、今後「育住近接」のお手本となってくれそうだ。
●取材協力(株)DeNAトラベル(東京都新宿区)は、10代~70代の男女915名を対象に「家事の分担」に関する調査を行った。調査期間は2018年2月15日(木)~2月18日(日)。調査方法はインターネット。あなたは家事をやっている、あるいは手伝っていますか?では、女性は「やっている」が89.6%と圧倒的にやっている人が多かった。男性も「やっている」(37.7%)、「少しやっている」(37.3%)を合わせると7割を超えたが、まだまだ家事については女性の負担が大きいようだ。
パートナーは家事をやってくれる、あるいは手伝ってくれますか?では、男性は「やってくれる」が88.0%。しかし、女性の「やってくれる」は26.8%と男性との回答とに差がつく結果に。男性が家事をやっていると思っていても、女性はやっていないと思っているという認識の差があるようだ。
あなたがやっている家事を何ですか?(複数回答可)では、男性のベスト3は「ゴミ出し」(69.8%)、「食器洗い」(61.0%)、「掃除(風呂)」(59.4%)だった。一方、女性のベスト3は「料理」(93.5%)、「洗濯」(93.3%)、「買い物」(92.4%)。男性のやっている率が低い家事ほど女性がやっている率が高い傾向にあり、男女で役割分担をして家事をしている家庭が多いようだ。
パートナーにやって欲しい家事は何ですか?(複数回答可)では、男性のトップ3は「料理」(47.9%)、「掃除(部屋)」(39.8%)、「洗濯」(37.5%)となっており、男性がやっている率が低い家事が上位に挙がった。女性のトップ3は「ゴミ出し」(59.1%)、「掃除(風呂)」(54.5%)、「食器洗い」(45.5%)となり、「料理」「裁縫」など技術が必要なものというよりはパっと手伝える項目が上位に来ている。
パートナーの家事に対する満足度を100点満点で評価すると?では、全体の平均は65.4点。男女で分けると大きく差が開き、男性が79.0点なのに対し、女性は48.8点と低い評価となっている。まだまだ男性の家事への貢献度が足りていないようだ。
ニュース情報元:(株)DeNAトラベル
一大商業地の銀座や、大型ターミナルの東京駅が生活圏に収まる中央区築地。特に東京駅八重洲口側では複数の大規模開発が予定されていることもあり、昨今では住む街として改めて熱い視線が注がれつつある。そんな好立地に立っているのが、今回紹介する「ハウスコート築地」だ。
日ごろの管理の成果で、大規模修繕がスムーズに進行
「ハウスコート築地」では、竣工から12年目を迎えた2017年、竣工当初の予定に沿って大規模修繕工事を実施した。
「工事に先立ち、3名の入居者有志に大規模修繕委員として理事会に加わっていただきました。おもに、工事に関する協議や見積もりのチェックなどで協力していただきましたが、委員のなかには建設関係に詳しい方もいらっしゃったので、心強かったですね」(平久江理事長、以下同)
日ごろの定期メンテナンスがしっかりしていたこともあって、当初予定されていた工事を実施しないで済む箇所もあったという。
「共用廊下の床シートや側溝部分などは、ほとんど劣化していませんでした。半面、外壁のタイルは、修繕を要する箇所が想定より多かった。そこで、作業時に足場が必要な工事を優先したのです。現時点で支障がなく、足場なしで作業できる工事を見送ることで、支出のバランスをとりました。結果、当初の想定予算にほぼ収まりました」
【画像1】(左)外壁のタイルは、浮き上がってしまっていた箇所だけ大規模修繕時に交換(右)共用廊下には長尺の樹脂製シートが使われているが、劣化が少なかったため継続して使用中(写真撮影/柴田ひろあき)
周辺地域との連携によるコミュニティ形成を模索中一方、コミュニティ形成については、これまで実施してきたのが、年に一度の防災訓練と、花火大会時の屋上開放程度で、今後の注力課題だという。
「築地一帯は祭りなどのイベントが盛んで、地域の結びつきが強い。マンション内はもちろんですが、周辺との交流活性化にも取り組んでいきたいですね。特に近隣には公園や児童館などがあって、多くの子育て層が利用しています。マンション内にも子育てファミリーが多いので、何かきっかけをつくれないかと模索しているところです」
コミュニティ形成の大切さについて、平久江氏は次のように続ける。
「エレベーターで顔を合わせた際にあいさつを交わす程度でも、安心感の醸成やみんなで気持ちよく暮らすための配慮につながると思います。また、私は今回初めて理事を経験していますが、マンションや管理について関心や理解が深まりました。できるだけ早い段階で全員が理事を経験し、入居者が自発的に安全で快適な住環境づくりに乗り出すようになるといいですね」
【画像2】マンション外周に配置された植栽。毎年、6月と10月に造園会社が入って手入れしている(写真撮影/柴田ひろあき)
建築・住宅計画等を専門とする東京大学教授 大月敏雄氏が語る建築家の視点【画像3】マンションの南東50mほどの場所には「築地川公園」があり、住民は日常使いできる。近くには中央区の子育て支援施設「築地児童館」もあるため、近隣の子育て世帯と交流しやすい環境が整っている(写真撮影/柴田ひろあき)
【画像4】7名の理事と監事1名の計8名が通常の体制で、任期は1年間。現在のところ立候補者で構成している。大規模修繕時には、3名の大規模修繕委員を別途選出し、協議や意思決定の場に参加してもらった
※この記事は『都心に住む』2017年12月号(10月26日発売)からの提供記事です
※管理組合のルールや方針は変更される場合があります
春らしい日も増えてきた今日このごろ。といっても寒い日は真冬並みの気温ですが、もう春も目の前に迫っているのに、本格的な暖房器具を買い足すのは抵抗があります。そこで、寒暖差の激しいこの季節を乗り切るために、プロおすすめのちょい足し家電を聞いてきました。機能説明やおすすめ度はもちろん、「人間に例えたらどんな性格?」なんて、ちょっと無茶な質問にも答えてもらいました。
エントリーNo.01 暖房家電の王道をゆく!-ヤマダ電機LABI
最初に突撃したのは「ヤマダ電機 LABI 新宿東口館」の家電アドバイザー高野陽平さん。2017年の終盤から2018年初頭にかけて冷え込みが激しかったことを受け、暖房家電の人気が急上昇。取材に伺った2月初旬には、既に多くの暖房機器が完売、或いは在庫僅少という状態でした。そんな中でも、まだまだ冷える冬の朝晩を乗り切るために、おすすめのちょい足し家電をばっちり紹介してもらいました。
※2018年2月6日・取材時点の情報です
高野さん イチオシは送風・温風兼用のファンヒーター「dyson Pure Hot+Cool link HP03」です。面倒な設定をしなくても、オートモードが搭載されているので、空気の状態を見て風量を自動調節してくれます。また空気清浄器の機能も果たし、高い密閉性を持つ360°グラスHEPAフィルターで花粉やバクテリア、ウイルスだけでなくPM0.1レベルの微細な粒子や有害なガスまで除去してくれます。空気を清浄にしながら、温風も涼風も使い分けができるので、季節を選ばずに活躍する家電ですね。
年間を通して利用できる多機能家電なので、空気清浄器や扇風機、ストーブなどの置場・収納場所にお困りの方、ワンルームなどコンパクトな部屋にお住まいの方におすすめです。アプリと連動したスケジュール機能も備え、運転予約も可能なので、仕事中にペットを家に残しているという方にもぴったりです。
どんな状況でも暖かく、或いは涼しく、自分にとって快適な環境づくりをサポートしてくれるので、もしこの家電が人間だったら人助けの上手な人じゃないかなと思います。
高野さんイチオシのファンヒーター(写真撮影/宮崎 林太郎)
「LABI新宿東口館」店頭価格:59,800円(税抜)/LABI新宿東口館提供データより筆者作成
高野さん 続いて紹介したいのが「コロナ 遠赤外線ヒーター〈コアヒート〉 DH-1217R」です。省エネセンサーを搭載し、無駄な電気代を節約してくれるので、補助暖房家電にぴったり。遠赤外線による輻射熱が直接当たったものから暖めてくれるので、離れていても温かく、タテ・ヨコ・上下と向きや角度を好みで変えられるので、シチュエーションによる使い分けも可能です。
省エネセンサーによる電気代カットや、輻射熱によって広範囲を暖めてくれることから、エアコンが付けられないお部屋にお住まいの方や、冬場の電気代が気になる方におすすめです。マイコン制御(電源を入れると一時的に設定温度より高温で起動する機能)で素早く暖めてくれるので、着替えの間など短時間だけ利用したいという方は重宝すると思います。
もし人間だったら、自分以外にも熱を届けていくので、周りの人達も巻き込んで行動ができるのような熱血漢を想像しますね。
「ヤマダ電機オリジナルカラーのゴールドもあります」と高野さん(写真撮影/宮崎 林太郎)
「LABI新宿東口館」店頭価格:22,100円(税抜)/LABI新宿東口館提供データより筆者作成
高野さん 最後にご紹介するのは「d-design ハイブリッド式加湿器 DKHS-3521 NWD/DWD」です。背の高いタワー型なので、高い位置からのミスト噴射でエアコンとの併用でも効率よく加湿することができます。超音波+ヒーターのハイブリッド式なので、蒸気が高温になりすぎず、しかし加湿ミストの殺菌効果が見込める温度までは上昇するため、衛生的かつ安心してご使用いただけます。アロマにも対応しているので、お好みの香りによるリフレッシュも可能です。
縦長で接地面積が小さいため、省スペースにもなり、コンパクトな部屋にお住まいにも便利です。スタイリッシュなデザイン家電なので、広い部屋にお住まいでも、インテリアとしてお気に召される方もいらっしゃるかと思います。家電までおしゃれにこだわる方にはこの商品をおすすめしたいですね。
この家電はエアコンなど他の器具との相性も良く、サポートに向いているので、優しい性格の人物を思い浮かべました。
木目調デザインの商品は明るめと暗めの2色(写真撮影/宮崎 林太郎)
「LABI新宿東口館」店頭価格:16,100円(税抜)/LABI新宿東口館提供データより筆者作成
エントリーNo.02 主役の暖房を引き立てる!-ヨドバシカメラ続いて向かったのはヨドバシカメラ新宿西口本店マルチメディア館。こちらでもファンヒーターやオイルヒーターなど、オーソドックスな暖房家電は人気のため、やはり完売している商品も多いそうです。そんな中、家電コンシェルジェの仲田大樹さんが、ちょっと目線を変えた暖房のサポート家電を案内してくれました。
※2018年2月7日・取材時点の情報です
仲田さん 暖房の補助家電として一番のおすすめは「象印 布団乾燥機 RF-AC-20-WA」です。こちらは暖房器具ではありませんが、布団乾燥機能だけでなく、布団のあたため機能が搭載されている点が大変便利です。アタッチメントを取り付けるなどの手間が必要なく、折りたたまれているノズルを開いて、送風口を布団に差し込むだけで布団全体に熱がしっかりと行き届くので、取り回しが非常にラクな点が特に人気を呼んでいます。送風口を部屋に向けて使えば、ちょっとした補助暖房としても利用できますよ。
「夜、寒くてなかなか寝付けない」「部屋は暖かいけど冬の布団は寒くて入るのに勇気がいる」といった方々にぴったりです。使い方も送風口を布団の中に入れてスイッチを入れるだけなので、機械の操作が苦手という方にも是非おすすめしたいですね。布団全体をしっかり暖める「しっかり」コースと、時間がないときに嬉しい「お急ぎ」コースの使い分けもできるので、仕事や家事、子育てに忙しい方にも重宝すると思います。
操作も簡単で、布団を暖め心身ともにリラックスできる状態を作ってくれるので、もし人間だったら「気の合う友人」のような存在ではないでしょうか。一緒にいるとほっとして、いなくなると物足りない、そんな家電だと思います。
仲田さんによる布団乾燥の実演(写真撮影/宮崎 林太郎)
「ヨドバシカメラ新宿西口本店」店頭価格:14,080円(税抜)/ヨドバシカメラ新宿西口本店提供データより筆者作成
仲田さん 次におすすめしたいのが「コイズミ 電気肩ひざ掛け KDH5067」です。こちらは暖房器具の中では、電気代が非常に安価(※)です。腰から下を暖めてくれる「ひざ掛け」としてだけでなく、腕を通すための穴が付いているので、肩から羽織ってカーディガンのような使い方もできます。電源を入れなくても、羽織るだけで暖かいので、春先のちょっとした冷え込み対策にも便利です。
エアコンだけでは足下が少し寒い、電気ストーブを近くに置くのは怖いし熱すぎるといった方にぜひ試してほしい商品です。エアコンなどの暖房器具による乾燥が苦手、という方にもおすすめです。
人物に例えるとしたら、省エネで身体を優しく暖めてくれる、まるで自分をよく気遣ってくれる恋人のような存在だと思います。
※1時間当たりの電気料金:約1.4円(1kW/h 27円)。同社の遠赤電気ストーブは約16.2円/出典:小泉成器株式会社ホームページより
電気肩ひざ掛けを羽織る仲田さん(写真撮影/宮崎 林太郎)
「ヨドバシカメラ新宿西口本店」店頭価格:6,640円(税抜)/ヨドバシカメラ新宿西口本店提供データより筆者作成
仲田さん 最後にご案内するのは「ゼンケン 窓下ヒーター ZK-91」です。窓の下に置くことで、窓から入ってくる冷気をシャットアウト、結露も防止してくれるので、お家のコンディションを整えてくれる家電です。うっかり素手で触れてしまったり、カーテンが揺れても安全な設計なのも嬉しいポイントです。
「窓から入ってくる冷気が気になる」「外の光を取り込みたいけれど、カーテンを開けると寒い」という方におすすめです。一軒家にお住いの方を中心に人気の商品です。
冬場でも冷気を気にせずカーテンを開けて部屋を明るくでき、結露によるカビの発生も抑制できるので、もし人間だったら、明るく陽気な性格をしているのではないでしょうか。一緒にいると周りもつられて陽気になる、そんな存在だと思います。
細長く場所を取らない窓下ヒーター(写真撮影/宮崎 林太郎)
「ヨドバシカメラ新宿西口本店」店頭価格:13,500円(税抜)/ヨドバシカメラ新宿西口本店提供データより筆者作成
エントリーNo.03 暖房じゃなくてもぽかぽか?-ビックカメラ次に待ち構えるのはビックカメラ新宿西口店。どこへ行っても暖房家電は売れ行き好調で在庫は僅か、これはそろそろネタも尽きたかなと思いきや、「暖房器具じゃなくても暖まればOKですよね?」と変化球が待っていました。家電コーナー担当の池田祐記さんに案内をお願いしました。
※2018年2月7日・取材時点の情報です
池田さん 暖房器具に頼らなくても、身体を暖める効果が期待できる家電はあります。そこでまずご紹介したいのが「フジ医療器 フットマサージャー〈モミーナエアー〉 KC-210」。足首からふくらはぎにかけてをすっぽりと覆い、大型のカフ式エアーバッグがおおわれた部分全体を「しぼりもみ」することで血行を促進します。足の甲側にもエアバックが搭載され、上から抑え付けながら足裏をカーラーでしっかり揉みほぐしてくれます。さらに足裏にはヒーターが搭載されているため、冬場に冷えやすい足元から、身体をぽかぽかに暖めてくれます。
足の冷えに悩んでいる冷え性などの方、立ち仕事で足が疲れている方などにイチオシです。空気圧によって包み込むようにマッサージしてくれるので、痛いのが苦手な方でも安心ですよ。
もしこの「モミーナエアー」が人間だったら、3つの自動コースや5段階の強弱調整が搭載されていることから「聞き上手の提案上手」な性格をしているのではないかと思います。
池田さんによる実演。一度はまると抜け出せない心地よさ(写真撮影/宮崎 林太郎)
「ビックカメラ新宿西口店」店頭価格:35,630円(税抜)/ビックカメラ新宿西口店提供データより筆者作成
池田さん 続いてのおすすめ家電はビックカメラグループのオリジナル商品「日立 布団乾燥機 HFK-BK500」です。最大の特徴は簡単に着脱できる布団乾燥アタッチメントを使うことで、上下左右前後に万遍なく温風が広がるため、エアーマットや袋なしで布団を乾燥させることができる点です。就寝前に布団を暖めておけば、ほかほかの布団で心地よく休むことができます。外に布団を干しづらい花粉の季節や、湿気が多い夏場でも活躍できるので、冬終盤でも一考の余地ありではないでしょうか。
寝室が寒かったり、体の冷えで寝つきが悪くて悩んでいる方、毎日ふかふかの布団で眠りたいという方におすすめです。靴乾燥用のアタッチメントも付属しているので、外で遊びまわるのが好きなお子さんがいるご家族にも便利なアイテムです。
1台で布団乾燥・靴乾燥・ダニ対策など多数の要望を叶えてくれるので、もしも人間だったら、きっと才能豊かな「マルチプレーヤー」として活躍するのではないでしょうか。
池田さんが手に持つのが布団用のアタッチメント(写真撮影/宮崎 林太郎)
「ビックカメラ新宿西口店」店頭価格:11,800円(税抜)/ビックカメラ新宿西口店提供データより筆者作成
池田さん 最後のおすすめアイテムは「アテックス〈ルルドプレミム マサージクッション ダブルもみ〉 AX -HCL188」です。こちらはクッションの片面にもみ玉を搭載したマッサージ器です。もみ玉にヒーターがついているため、あったか気持ち良いもみ心地に癒されます。椅子に置いて腰に当てるだけでなく、足や肩の上に置いていろいろな部位をもみほぐすことができます。
カバーを閉めればパッと見普通のクッションですので、インテリアにこだわる方にぴったりです。冷えからくる体の疲れに悩んでいる方にもおすすめですが、敬老の日などのプレゼントとしても人気の商品です。
人間に例えるなら、見た目も性能もバッチリな、まさに「才色兼備」な家電といえるのではないでしょうか。
ヒーターの温度はひと肌くらいと池田さん(写真撮影/宮崎 林太郎)
「ビックカメラ新宿西口店」店頭価格:9,800円(税抜)/ビックカメラ新宿西口店提供データより筆者作成
EXTRA INTERVIEW 漫画家・西山 優里子さんの冬家電チョイス女性向けとしては珍しい家電をテーマにした漫画「家電の女(講談社)」の作者・西山 優里子さんに、冬のちょい足し家電についてお話を伺うべく、ご自宅兼仕事場に突撃しました。案内されたのは仕事部屋の隣室。そこにはセットされたこたつが。促されるままこたつに入り、なんとそのまま取材スタートです。
「家電の女」全4巻(C)西山優里子/講談社(画像提供/講談社)
――早速ですが、ここまで紹介した9点のおすすめ家電で、気になる商品はありますか?
西山さん どれも面白いのですが、素直に欲しいと思った順だと一番は「象印の布団乾燥機」です。以前、温風で袋を膨らませるタイプを持っていたのですが、取り回しが面倒くさくて結局2回くらいしか使いませんでした。その点、ぱっと開いて布団に挟むだけというのは簡単でいいですね。ホースが飛び出ていて、いかにも乾燥機ですという存在感があった昔のものと違って、部屋に置いておいても気にならないコンパクトな見た目も気に入りました。
「家電の女」にも布団乾燥機が登場しているのですが、その時は昭和の古い型のものだったので「あなたのために布団を暖めておきましたよ」という、おじいさんでした。懐で草履を暖めた豊臣秀吉の逸話のイメージですね。今回の象印だったら、お布団を暖めてふかふかにしてくれる機能に焦点を当てて、ちょっと太めの優しいおじさんがキャラクターかなと思います。
2番目は「ハイブリッド式加湿器」です。個人的にも、スタッフの健康を考えても加湿器は必需品ですが、背が低い加湿器だと水蒸気が足元ばかりで顔の高さまで届かないので、机の上に置いて使ったりしていたんです。その点、水蒸気の噴射口が高い位置にあるのは良いですね。背が高くて見た目にもおしゃれなので、噴水広場に佇むギリシア彫刻のようなキャラクターを想像しました。
もうひとつ気になっているのが「フットマッサージャー」です。座り仕事をしていると足がむくむので、仕事机の下に置いておきたいくらい。丸みがあって、かわいらしいフォルムも惹かれます。もうちょい足しと言わず、一年中使えそうですよね。
――因みに愛用している暖房家電は有りますか?
西山さん 今座っているこたつは、週刊少年マガジンで連載していた頃から20年近く使っています。当時はまだ狭いアパートにスタッフ7~8人で仕事をしていたので、コンパクトサイズじゃないと入らなかったんですよ。今の家を建てると決まった時に、スタッフの要望もあって、仕事部屋の隣にシート状の畳を敷いて、こたつを置くスペースをつくったんです。ここで休憩したり、食事をしたり、編集さんと打ち合わせをしたりしています。こたつに入るともう動けなくなって、大抵寝るので仕事にはよくないかもしれませんね。
――こたつは「家電の女」でもキーキャラクターとして出てきますね。
西山さん 「家電の女」のストーリーは毎回、掲載される季節に合わせて考えていたんですが、こたつの話は編集さんと「こたつは良いよね。でも最近あまり見ないね」という何気ない会話から生まれました。日常の何気ない会話や気づきが話の根幹になることがほとんどなので、とても大切にしています。私は以前、海外に住んでいたこともあり、フランスなどは特に寒いですし、ウォシュレットがウケたんだから、こたつも海外に持っていったら絶対ウケるのに、というのが持論なんです。自室にもミニこたつを置いているくらいです。
実は仕事机の下にも足置きこたつを置いているんですよ。こちらも最近あまり見かけなくなった型式なので、そろそろ20年選手です。上に足を置いて、膝にブランケットをかけて仕事をしていると、ブランケットの内側に熱が溜まってとても暖かいんですよ。冬は足元が冷えるので、エアコンより床暖房や電気カーペットなど、下から暖めてくれる家電が欲しくなりますね。
西山さん愛用の足置きこたつ(写真撮影/宮崎 林太郎)
――最後に「家電の女」について裏話などあれば教えて下さい
西山さん 家電が人間になるという現実離れした内容ですが、「家電の女」に登場する家電はすべて実在のものを描くという点にこだわっていました。実際の商品をメーカーさんから借りたりしていました。日本のメーカーに比べると、外資系は権利関係の調整が煩雑で、商品イメージに対するこだわりが強いので、キャラクター設定にも要望が入ったりと大変でしたね。
思い出深いといえば「家電の女」は初めてサイン会を行った作品でもあるんです。イベントなどの依頼は編集ストップをかけるくらい、週刊少年マガジンで連載をしていたころ(1990年代~2000年代前半)は忙しかったので。「家電の女」がきっかけで、女性向け雑誌で家電コラムを書いたこともあるんですよ。
今日は久々に家電の話ができて楽しかったです。
※「家電の女」全4巻は各電子書店にて配信中(書店でのコミックスの入手は困難です)
暖房家電も店頭からどんどん姿を消していく時期ですが、朝晩はまだまだ冷えますよね。そんな時、部屋ではなく自分の体を直接あたためてくれる家電や、多機能で1年中使える家電に注目すると、冬終盤だけでなく春先まで快適に過ごせそうです。家電を選ぶとき、その性格まで考えると、相性ピッタリの子が見つかるかもしれませんね。
●取材協力東京の谷中、根津、千駄木。「谷根千」と呼ばれる界隈は、下町の雰囲気を色濃く残す人気の街だ。なかでも谷中は「ネコの街」として知られ、人に慣れた猫たちが悠々と街を往来している。雑誌やテレビの散歩特集などで取り上げられることも多いが、一方で、その住環境について語られることはあまりないように思う。
そこで、知られざる谷中の「住み心地」を調査すべく、住民の方を案内役にその魅力を掘り下げてみることにした。
今回ガイドしてくれるのは、谷中在住歴15年というサッサさん。ネコの雑貨販売を生業にしており、「ネコの街」の案内人としてはうってつけである。
サッサさん。たまたま訪れた谷中に惹かれ、住みつくようになったという(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
JR日暮里駅を出て最初に訪れたのは、「夕やけだんだん」。夕焼けの美しさで知られる名所である。ここを下ると、これまた名物商店街の「谷中銀座商店街」へつながるのだが、商店街は通らず手前の道を脇へと逸れるサッサさん。
夕暮れ時には、階段に座って風景を眺める人の姿も(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
なんでも、「谷中銀座商店街は休日になると観光客で溢れかえるので、あまり住民は行かないんですよ」とのこと。
そう言って、静かな路地をするする抜けていく(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
確かに、商店街を一歩隔てただけの路地は静かで、誰ともすれ違わない。ここをゆっくり散歩するのが、サッサさんの日課だ。
「谷中は路地裏がいいんですよ。少し脇道に入ると、どこに続いているか分からない曲がり道や素敵な細い道がたくさんある。何度通っても迷路のように迷い込んでしまう。私は、そこに惹かれたんですよね」
下を流れる川に沿ってできた「蛇道」(写真撮影/小野洋平)
なお、この路地の多さこそ、ネコが住み着いた要因の1つだという。
「どの路地も車が通れないほど狭いでしょ? それに古くから神社仏閣や墓地が多いエリアなので、ネコも安心してのんびり暮らせていたんです」
こちらはつつじの名所として知られる根津神社(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
今と昔が混在する街並みまた、なんといっても古い街並みの美しさ。木造の長屋が並ぶ下町らしい風景が、サッサさんのお気に入りだ。
「初めて谷中に訪れたとき、その美しさに感動したんです。それから『こんな街に暮らしてみたいな』と思い焦がれていたらご縁があり、2年後に引越しを決めました」
サッサさんを魅了した木造長屋の街並み(写真撮影/小野洋平)
最近は古い建物を活かし、リノベーションしたカフェがオープンするなど、谷中らしい景観を残そうとする動きも見られる。しかし、その一方で、近代的な外観の建物も急速に増えているそうだ。
「最近になって、新しい住民は増えましたね。東大や芸大が近いので学生はもともと多かったんですけど、ここ数年は単身者らしき大人の方もよく見かけます。耐震の関係で建て替えをする家も多く、一人暮らし用の手ごろなアパートなんかが見つかりやすいのだと思います」
寺町らしい一画。正面に見えるのは谷中のシンボル、樹齢90年を超えるヒマラヤスギ。なんと、植木鉢から育てられ、ここまでの巨木になったという(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
さて、下町というとコミュニティが若干閉鎖的というイメージが筆者にはあった。しかし、ヨソからやってきたサッサさんは、完全に街に溶け込んでいる様子。街を散策中、幾度もすれ違う人とあいさつを交わし、時には立ち話に花が咲いた。
「さっきの人は行きつけの飲み屋で知り合ったおかあさんです。お祭りの神輿に誘ってくれたり、いま住んでいるお家も見つけてもらったんです」
なんでも、昔からの住民は「世話好き」が多いとのこと。
「何か困ったことがあったら助けてくれる良い方ばかりですよ。もはや地元にいるのと変わらない感覚ですね。行きつけの飲み屋は親戚の家みたいな雰囲気だし、新旧の住民が密接な関係になりやすいのも谷根千ならではだと思います」
どうやらここにはリアルに「下町の温かさ」が根付いているようである。
散策中に出会ったネコ(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
ちなみに、谷中の住民は人だけでなくネコにも温かいそうだ。
「近所に住む人たちは、野良猫でも責任を持って世話するんです。だから、街も汚れずに多くのネコが住み着いたんですよ」
しかし、その一方でこんな話も。
「ただ、じつは谷中のネコは年々減少しています。というのも、区のボランティアによって、去勢・避妊手術を行い、殺処分ゼロ・野良猫ゼロにする運動を行ってきたからです」
野良猫が際限なく増えれば、糞害などのトラブルも起こる。谷中のネコに癒やしを求める観光客は多いが、住民にとっては可愛いだけでは済まされないストレスもあるのだろう。数年前から区のボランティアグループが立ち上がり、「ネコの街」は新たな転換点を迎えているという。
そんな谷中の生活環境とは?さて、最後に谷中の生活環境に目を向けてみよう。まずは買い物事情。生活必需品は、谷中銀座商店街に交わる「よみせ通り」でそろうとのこと。谷中銀座商店街は観光客向け、よみせ通りは地元民向けという棲み分けのようだ。
地元民が行き交う「よみせ通り」(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
「大きな買い物をするときは上野に行きます。自転車で10分弱くらいなので不自由ないですね。それから、電車も日暮里駅や千駄木駅が使えるので便利ですよ。どこにでも出やすいです。ただ、街中は坂が多くて体力がないときついかな。私は自転車によく乗りますが、すぐにブレーキがすり減ります(笑)」
長い一本道の坂。足腰が鍛えられそうだ(写真撮影/小野洋平)
谷中近辺の家賃相場は?そんな谷中の気になる家賃相場を見ていこう。JR日暮里駅の一人暮らし用賃貸物件(駅徒歩10分圏内、20~30平米のワンルーム・1K・1SK)の相場は8.9万円、物件数は824件もヒットした。ただ、サッサさんいわく、古くから残る物件もあれば最近建て直された物件もあるのでピンキリだという。
また、参考までに谷中近隣の街の家賃相場は以下のとおり。
●谷中まで15分以内の家賃相場が安い駅ランキング(TOP10)
1位 谷在家(日暮里・舎人ライナー)/14分/5.8万円/物件数175
2位 お花茶屋(京成電鉄本線)/15分/6.5万円/物件数249
3位 江北(日暮里・舎人ライナー)/11分/6.6万円/物件数146
4位 荒川二丁目(都電荒川線)/14分/6.6万円/物件数24
5位 小菅(東武伊勢崎線)/14分/6.6万円/物件数146
6位 扇大橋(日暮里・舎人ライナー)/8分/6.8万円/物件数115
7位 高野(東京)(日暮里・舎人ライナー)/10分/6.8万円/物件数111
8位 西新井大師西(日暮里・舎人ライナー)/13分/6.8万円/物件数162
9位 東尾久三丁目(都電荒川線)/14分/7.0万円/物件数65
10位 堀切菖蒲園(京成電鉄本線)/13分/7.1万円/物件数526
というわけで、街歩きで見えてきた谷中の特徴をまとめると…
・車も入れないほどの路地が迷路のように入り組んでいる
・古い長屋や神社仏閣、坂など昔ながらの景観が残る
・一方で、新しい住居も増えつつある
・ここ数年、単身者を中心に新しい住民が多く見られる
・昔からの住民は世話好きな方が多く、仲良くなりやすい
・実は野良猫は減りつつある
「ネコと商店街」のイメージが強かった谷中だが、ネコは減り、地元民はあまりメインの商店街を使っていないという意外な事実が見えてきた。「ネコと商店街」はあくまで“観光客が求める谷中”であって、実際には冷静で地に足のついた生活が根付いている印象だ。一方で「世話好き」など、いわゆる下町の人情みたいなものはしっかりあって、サッサさんとご近所さんとのふれあいには、取材中何度もほっこりさせられた。これからさらに新しい住民が増えても、そういうベタな“下町的エモさ”は残り続けてほしい。帰り際、夕やけだんだんから赤く染まる街並みを眺めつつ、そんなことを思った。
東京都はこのほど、「平成30年1月の新設住宅着工」についてとりまとめを発表した。それによると、都内における1月の新設住宅着工戸数は10,527戸。前年同月比では、持家、貸家、分譲住宅ともに減少し、全体で30.5%減と2か月ぶりの減少となった。
利用関係別では、持家は1,167戸(前年同月比0.8%減、2か月振りの減少)、貸家は5,557戸(同14.5%減、2か月振りの減少)、分譲住宅は3,759戸(同49.7%減、4か月振りの減少)、マンションは2,328戸(同60.8%減、3か月連続の減少)、一戸建ては1,372戸(同10.3%減、3か月振りの減少)。
地域別では、都心3区は432戸(前年同月比90.5%減、2か月振りの減少)、都心10区は2,597戸(同67.0%減、2か月振りの減少)、区部全体では8,231戸(同36.5%減、2か月振りの減少)、市部では2,271戸(同5.0%増、3か月連続の増加)となった。
※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区
ニュース情報元:東京都
春の引っ越しシーズン到来!今年は人手不足が理由で、引っ越したいのに、引っ越し業者に断られる事例も多いという。そんななか、UR都市機構が賃貸住宅の居住者に引っ越しに関する調査をした。そのなかでも、更新料と保証人に注目して、調査結果を見ていくことにしよう。【今週の住活トピック】
「賃貸住宅居住者に聞く 引っ越しに関する調査」を公表/都市再生機構(UR都市機構)首都圏では「賃貸の契約更新前に引っ越す」人も多い
調査結果でまず面白いと思ったのは、「引っ越しを考えるタイミング」(複数回答)についてだ。
自身や家族の「就職・転職」(20.7%)や「異動・転勤」(14.0%)といった、勤務地がらみのタイミングが多い(合計で34.7%)ことは予想していた。だが、「結婚」(19.8%)や「進学」(9.4%)などのライフステージの変化よりも多いのが、「住んでいる家に不満が出た」(34.0%)や「より良い物件に住み替えたいと思った」(32.9%)といった、家に関することだったのは意外だ。
「勤務地なども変わるし、家も良くしたいし、心機一転引っ越しをするか」というように、複数の条件が重なると行動に移しやすいということなのだろう。
さらに注目したいのは、首都圏の賃貸居住者だけは「住んでいる家の契約更新が近づいた」タイミングで引っ越しを考えた人が40.9%もいることだ。大阪・京都・兵庫では14.9%、愛知では15.4%なのに比べると、突出して多い。
【図1】これまでに引っ越しを考えたタイミングとして、あてはまるものを全て選択ください。(出典:UR都市機構「賃貸住宅居住者に聞く 引っ越しに関する調査」)
地域で異なる更新料事情、首都圏の7割は「更新料は仕方がない」と回答では、「契約更新」とはどういうものなのだろうか?
賃貸住宅を借りるときには、大家さんと賃貸借契約を結ぶ。契約期間は2年間としている場合が多く、2年経った後も継続して住む場合は、同じ条件で契約を更新するというのが一般的。このときに、更新料を大家さんに払ったり、更新の手続きをするための手数料を管理会社に払ったりする場合がある。
ならば、「更新料がある賃貸住宅には住まない」と思う人も多いだろう。
調査結果では、そう考える人は24.5%いた。しかし、首都圏に限って見ると10.6%に減ってしまい、「更新料を払うのは嫌だが、仕方ないことだと思う」人が70.7%もいる。
【図2】賃貸住宅の契約更新料についてどのように思いますか?最もお気持ちに近いものをお選びください。(出典:UR都市機構「賃貸住宅居住者に聞く 引っ越しに関する調査」)
なぜかというと、この更新料を払う仕組みは、首都圏で多い商慣習だからだ。国土交通省が実施した「平成28年度住宅市場動向調査」によると、「更新料有り」は首都圏では過半数の55.8%だが、近畿圏は19.1%、中京圏は15.6%となっている。加えて、更新料の金額は、「家賃の1カ月分」(首都圏86.0%、近畿圏、51.9%、中部圏50.0%)というのが最も多い。
つまり、首都圏では更新料がない賃貸住宅を探すことが難しい状況にあり、更新料を仕方がないと受け入れるか、更新を機に引っ越しをするかという発想になると考えられる。
このように、更新料の有無やその金額は地域や物件ごとに異なるが、双方の合意によるというのが根拠となるので、賃貸借契約書に必ず更新料について記載されているはず。契約時には必ず確認しておきたい。
7割が「保証人を頼みにくい」と感じているUR賃貸住宅の調査結果では「保証人制度」についても質問している。
賃貸住宅を借りる場合、借りた人が家賃を払えなくなった場合に、代わりに払ってくれる保証人を立てるように求めるのが一般的だ。多くの場合は、借りた人と同じだけの責任を負う「連帯保証人」が求められるので、保証人を頼める人を探すのに苦労するということにもなる。
実際に調査結果では、「保証人を頼みにくい」(69.5%)、「頼める人がいない」(37.0%)といった回答が多くなっている。
最近は、保証人の役割を「保証会社」に依頼する事例も多くなっている。この場合は、契約時に家賃の5割程度を払うことが多いようだが、実際にはケースバイケースで、賃貸住宅ごとに保証会社が利用できるか(保証会社の利用が必須という場合もある)、費用はいくらかなどは異なる。
なお、UR賃貸住宅の場合は保証人が不要となっているが、どんな人でも保証会社が利用できたり、保証人不要となったりするわけではない。「自分の収入に見合った賃料の物件を選ぶ」ことがカギになる。
引っ越しのときに使えるカシコイ工夫は?調査では、「初めて部屋を借りる人に対して、引っ越し費用を抑えるためにオススメしたい工夫」を聞いている。1位は「自分で荷造りを行う」(36.3%)、2位は「複数社に見積もりを依頼」(30.4%)、3位は「不用品を捨てる・売る」(26.6%)だった。
引っ越しで行った「不用品の処分方法」については、「普通ゴミとして出した」(50.0%)が最多。ところが、普通ゴミ以外の処分方法が年代によって少し異なるのが面白い。50-60代では「自治体に粗大ゴミなどとして依頼」が2番目に多いのに対し、40代以下では「リサイクルショップ・古着屋・古本屋に売る」が2番目に多くなり、少しでも換金したいという思いが伝わってくる。
さらに、20代では「フリマアプリで売る・譲る」や「家族や友人・知人に譲る」も多くなり、誰かに使ってもらおうという姿勢もうかがえる。
さて、契約更新の際には、更新料を払う可能性があるほか、保証会社を利用した場合の保証料や火災保険料なども新たに払うことになる。となると更新時にはかなりの費用がかかるので、住んでいる賃貸住宅に不満があるなら、もっと良い物件を探そうということになるわけだ。
この春、契約更新をきっかけに引っ越しを決めた人もいるのではないだろうか。
春は、たくさんの人が進学や就職、異動などで新生活をスタートさせる時期。新生活に向け、3月中に引越しの予定がある人も多いのでは? 引越しは事前準備も多く、バタバタと決めてしまいがちなので、引越しをしてから「あれって……」と気付くこともありそう。
そこで(株)リクルート住まいカンパニーが運営する不動産・住宅サイト「SUUMO(スーモ)」は、「引越したその日に気付いた失敗」をテーマにアンケート調査を実施し、結果を「SUUMOなんでもランキング」としてまとめた。
【調査概要】
●調査時期:2017年10月4日~2017年10月5日
●調査対象者:全国の20~59歳までの男性141名・女性160名
●調査方法:インターネット
●有効回答数:301
【調査結果】
Q.引越したその日に気付いた失敗は?(複数回答可)
1位:段ボールにメモをしていなくてどこになにが入っているか分からなかった 11.3%
2位:収納が足りなかった 10.0%
3位:カーテンを買い忘れていた 9.6%
4位:電気やガスの開通連絡を忘れていた 4.7%
4位:家具のサイズが部屋に対して大きかった 4.7%
※上位4位まで表示
1位は「段ボールにメモをしていなくてどこになにが入っているか分からなかった」(11.3%)というもの。「全部開けてみないと分からない」「引越業者に梱包依頼をしたため」といった、そもそも段ボールにメモしていなかった人のほか、「段ボールに何が入っているか表に書いてあったけど、中身が違っていた」という人もいた。
2位は「収納が足りなかった」(10.0%)。「思った以上に荷物が多かった」「要らないものまで持って来てしまった」など、生活を始める上で困った人が多数いた。また、「物件を見に行かずに決めた」という人も。
3位は「カーテンを買い忘れていた」(9.6%)。これは、「用意したカーテンのサイズが違った」といううっかりさんから、「レースのカーテンを買い忘れていた」「家具のことばかりで忘れていた」という人まで、段階を踏んで忘れていた人がいた。カーテンがないと外から室内が丸見え。忘れないようチェックしておきたい。
4位は同率で「電気やガスの開通連絡を忘れていた」(4.7%)、「家具のサイズが部屋に対して大きかった」(4.7%)。「電気やガスの開通連絡を忘れていた」は、電気やガスを忘れてしまうと、「お風呂に入れなかった」など何かと不便。しかし、「知らなかった」というコメントもあり、そもそもガス会社や電気会社に連絡をすること自体を知らなかったという人もいた。「家具のサイズが部屋に対して大きかった」は、「ソファが思っていた以上に大きかった」など想定外だったという人や、「玄関から入れられなかった」という搬入作業で困ったことに直面したという声があった。
あれもやって、これもやって、など慌ただしい引越し作業。今回の調査で、引越し先に着いてから「さて困った」なんて人が意外と多いことが分かった。調査結果やコメントを反面教師にして、引越し前の細かいチェックを忘れず、引越し後もすぐに快適な生活を送れるようにしてほしい。
【主なコメント】
●段ボールにメモをしていなくてどこになにが入っているか分からなかった:入れている時は分かっているつもりだった。(43歳・女性)
●段ボールにメモをしていなくてどこになにが入っているか分からなかった:すぐに使うものがどこにあるか分からなかった。(26歳・女性)
●収納が足りなかった:スーツ類など、掛けていれたいものが収納しにくかった。(35歳・男性)
●収納が足りなかった:洋服が思っていたより多く、タンスが足りなかった。(42歳・女性)
●カーテンを買い忘れていた:室内が外から丸見え。(30歳・女性)
●カーテンを買い忘れていた:買い物に行った時に気に入ったものがなく、後で買おうと思ったら忘れていた。(44歳・女性)
●電気やガスの開通連絡を忘れていた:ガスが開通していなかったので、3日間食事の準備や入浴ができなかった。(59歳・女性)
●電気やガスの開通連絡を忘れていた:会社が全部やってくれるときいていたが、実際はなにもしてくれてなかった。(30歳・男性)
●家具のサイズが部屋に対して大きかった:天井の高さを考えていなかった。(57歳・男性)
●家具のサイズが部屋に対して大きかった:ソファが思っていた以上に大きくて、ソファの部屋みたいになっている。(35歳・女性)
「SUUMOなんでもランキング」コーナー:住まいに関する様々なテーマについてアンケートを実施し、結果をまとめた記事を隔週で発表。
住友生命保険相互会社は、「わが家の防災」をテーマに、家庭の防災対策の実態や意識に関する調査を行った。調査期間は2017年12月1日~12月4日。調査方法はインターネット。回答数は1,000人(全国の男女各500人)。それによると、最も備えが必要だと思う災害は「地震」が約8割(79.4%)で圧倒的トップ。以下、トップと大きく差は開くが、昨年も数多く襲来し各地に被害をもたらした「台風」(6.4%)が2位に、「大雨・洪水」(5.0%)が3位という結果。
家庭の防災対策を100点満点で採点すると何点ですか?では、全体平均は「34.1点」。多くの人が家庭の防災対策をまだまだ不十分と自己評価しているようだ。年代別では、60代の「39.6点」が最も高いものの40点超えには至らず。地域別では関東が「38.2点」でトップだった。
今後、家庭で実施しなくてはいけないと思う防災対策は、全体では「非常用食品の備蓄」が37.0%でトップ。以下、「非常用持ち出し袋の準備」(36.1%)、「非常用飲料水の備蓄」(35.3%)と続く。一方、すでに準備万端な人も含まれるのか、「特になし」との回答が22.7%に上った。「特になし」は60代では18.0%にとどまっているのに対して、20代は28.0%と高くなっており、防災対策への意識の違いが見られる。
「非常用飲料水の備蓄」または「非常用食品の備蓄」を行っていると回答した人を対象に、それぞれ何日分を備蓄しているか聞くと、「非常用飲料水の備蓄」(対象者402)では、「3日分」が34.1%でトップに。次いで「7日分」20.6%という結果だった。「非常用食品の備蓄」(対象者348人)も、同様に「3日分」が35.9%でトップに、「7日間」が17.5%だった。飲料水及び、食品の備蓄は最低でも3日分は必要と考えている人が多いようだ。
ニュース情報元:住友生命保険相互会社
ALSOKは、東日本大震災が発生した3月11日を前に、高校生および東日本大震災以前から社会人だった人(以下、ベテラン社会人)、東日本大震災以降に社会人になった人(以下、若手会社員)を対象に、「防災と防災教育に関する意識調査」を実施した。調査対象は全国の男女600人(高校生200人、ベテラン社会人200人、若手社会人200人)。調査期間は2018年1月29日~31日。調査方法はインターネット。
それによると、防災に関する訓練や教育、学習(以下、防災教育)経験の有無では、全体では3人に1人(33.0%)が「経験がない」と回答した。「防災教育の経験がある」と回答した人の防災教育のきっかけは、「学校や会社、町内会などで学ぶ機会があったから」が高校生で78.7%、全体でも64.4%となっており、能動的に学ぶより、学校や会社などが企画して学ぶ機会を設けたことがきっかけと回答する人が最も多かった。
また、ベテラン社会人では、32.7%が、「災害のニュースを見て気になったから」と回答、メディア報道が契機となって防災教育の重要性を感じているようだ。15.0%は、「子供が学校で教わってきて教えてもらった」ことがきっかけで、自分も防災教育に関心を持つようになっており、学校での防災教育が家庭にも波及していることがわかる。
東日本大震災が発生した直後と、ここ1~2年の間を比較して、災害に対する家庭の備えは増えたか減ったかを聞いたところ、「増えた」(20.5%)と考える人が「減った」(10.5%)と感じている人よりも約2倍多い。しかし、現在の災害に対する家庭の備えが「足りている」と回答した人は全体で23.3%で、およそ4人に3人(76.7%)は「足りていない」と感じているようだ。
災害に関する備えを自己採点すると、半数以上(55.5%)が30点以下と回答し、平均は33点と低い水準にとどまった。大規模災害が発生した時、手元にどれくらい現金があれば安心できるか?では、約4割の方が10万円以下と回答している。
ニュース情報元:ALSOK
働き方改革が叫ばれている昨今。さまざまな企業で就業の形態が変わってきていますが、テレワークや在宅、起業などでフリーランスとして働く親にとって、「じゃあ子どもはどうするの?」という問題が出てきます。なぜなら、特に待機児童が多い都心などでは、そうした働き方をしている家庭は認可の保育園に入りにくいからです。でも子どもを見ながら仕事は現実的ではない……。もうすぐ2歳になる子どもがいるフリーランスライターの私にとっても他人事ではありません。そんななか、働きながら子育てもしやすい『子育て施設付きのコワーキングオフィス』が増えているという話を聞き、子持ち&共働きでフリーランスの筆者が実際に施設を訪れてみました。
罪悪感なく仕事も子育ても楽しめる それが暮らしを充実させる
まず訪れたのが東京都立川市、立川駅から徒歩5分ほどの場所にあるコワーキングスペース「Cs TACHIKAWA(シーズ立川)」。ワーキングスペースと企業主導型保育園「みらいのたね保育園」が併設されています。企業主導型保育園とは、簡単に言うと国から補助を受けた「民間」の保育園です。こうした施設は多摩地区初とのことです。
外観からはそれほど大きく見えないビルの2階にあるので、狭い託児所レベルかなと思いきや、保育室は約60m2と広々。「初めて訪れた人も、思ったよりとても広いと驚いてくれます」(スタッフ)。もちろん保育園として届け出されているので、スタッフ数など環境は整っています。また食事もメニューから食材までママスタッフが工夫を凝らして考えたものを提供しているそう。
そしてコワーキングオフィスは保育園の入り口から廊下を隔ててすぐ。Wi-Fi、コピー機、ロッカーなど設備が整ったオフィス内は、子どもの声もほとんど聞こえず、仕事に集中できる環境です。もちろん気軽に子どもの様子を見られたり、急な発熱などの事態が起きても5秒で到着。特に乳幼児がいる親にとって保育園からの連絡に気をもむことがなく、安心して働けそうです。
利用者からも
「以前は夜中に寝かしつけた後、深夜しか仕事ができなかったのですが、ここでは子どもの近くにいながら仕事に集中できるのでとても助かっています」(30代女性)
「子どもの様子をみながら仕事をするタイミングをうかがう毎日でした。仕事先に迷惑をかけたり、自分もこれでいいのかと悩んだり、ついそれが子どもの前で態度に出たり。でも今は、子どもにも、自分にも、そして仕事先にも罪悪感なく仕事ができます」(30代女性)
という声が聞かれます。
【画像1】外観からは想像できないほど広い保育園スペース。訪れた日は保育士兼シーズプレイスの社員でもあるスタッフが流ちょうな発音で英語のレッスンをしていました(写真撮影/山口俊介(BREEZE))
【画像2】クラウドファンディングも活用してそろえたという園内の設備。特にフルオーダーメイドの机やおもちゃは木の温かみが感じられて心地よさそうです(写真撮影/山口俊介(BREEZE))
【画像3】コワーキングスペース。レンガ調で彩られた壁やインダストリアルなロッカーなどおしゃれ!フリーアドレス席20席を中心に個室も。もちろんWi-Fiやプリンターなども完備。会議にも使えるレンタルルームも(写真撮影/山口俊介(BREEZE))
【画像4】仕切りを設けた個室。もちろんコンセントなども備えられており、集中して働きたい人に利用されています。住所登記もできるので、起業する人も多いとのこと(写真撮影/山口俊介(BREEZE))
頑張りすぎなくても大丈夫。ゼロ百ではない働き方を施設を運営しているシーズプレイス代表の森林さんにお話を伺いました。
「私自身が子育てをしながら働いていたこともあり、仕事と子育ての両立の大変さ、働くママたちが諦めて仕事を辞めることで社会から取り残されていく悲しさを身をもって経験してきました。そうした人を減らしたいと立ち上げた、『働くママが本気でつくった保育園』であり、『コワーキングオフィス』です。50人近くいるスタッフはほとんどがママ。保育士資格を持つスタッフが子どもたちを交代で保育し、さらに会社の仕事もしています。だから、働くことも、子育ても、どちらも精一杯楽しみたいというママさんたちに寄り添いやすいと思います」
そんなシーズプレイスの「Cs TACHIKAWA(シーズ立川)」。当初はセキュリティを考えて女性限定のコワーキングオフィス&保育園だったのですが、男性も利用できるようになったとのこと。
「実際に利用されている女性たちからの要望です。いろいろな人と一緒に働くことで新しい発見や刺激があるし、ネットワークをつくって事業を始めるなどにもつながるということで。ドロップイン(一時利用)はパパさんも含めて男性が多いので、社会的にこうした施設のニーズは高いんだと実感しています。また、会議室も設けているのですが、例えばスイーツ店など飲食店やコスメ関連などで起業する際に、プレイベントを行えるようフレキシブルにしています。こちらも利用者が多いですね」
森林さんはこれからの時代の働き方、生き方の意識を変える場として、この施設を考えているといいます。
「朝9時に出社して生産性がないのに定時まで働いたり、時短制度利用することで周りを気に病みながら働いて、毎日子育てにも追われて、心も体もすり減っていくという社会はよくないと誰もが思っています。でも、なかなか現実を変えるのは難しい。だから何かを諦める。……ではなく、私たちを使ってほしいと思っています。さらに、東日本大震災の際に実感しましたが、立川はじめ多摩地区から都心通勤している人たちは、たちまち帰宅困難者になってしまいました。万一の際のリスクもこれからは考えていかなくてはいけません。愛する我が子と<安心>して<楽しく>生きていくには、よくいわれる職住近接はもちろん、『職育近接』の暮らし方が必要だと思います。仕事か子どもか、ゼロか百かの選択肢ではない生き方をこの場所から発信していきたいと考えています」
そんな「Cs TACHIKAWA(シーズ立川)」は、商業施設や大規模公園など、生活施設が充実する立川駅近くという立地も人気の理由だといいます。
「ちょっと早めに仕事を終えられれば、子どもと一緒にさまざまな施設を楽しめるし、たまにはひとりで一息つくこともできます。より前向きに仕事に集中できるというかモチベーションにつながると思います。またイベントなど地域と触れ合う機会もご提案しているので、刺激や住む街に愛着も持てる。夕方バタバタと保育園に迎えに来て、ただ保育園、職場と家の往復だけでウイークデーを過ごすとなかなかできない暮らし方もできる。きっと生き生き暮らせるのではと思います。そんな姿を親が見せていれば、子どもにもきっといい影響があると思います」
【画像5】シーズプレイス代表の森林育代さん。フルタイムからパート、契約社員などさまざまな仕事を子育てしながらこなしてきた経験から起業。多様な働き方、子育て、生き方ができる社会をつくっていきたいと話します((写真撮影/山口俊介(BREEZE))
多様なサービスを持つ子育て施設付きワーキングスペースも増加中コワーキングスペース&保育園or託児施設はニーズの高まりから都内はじめ各地に増加中です。くわえてシーズプレイス同様、単なる「保育施設」+「ワークスペース」に限らない多様なアイデアをもつ施設も登場しています。次に訪れたのが、JR山手線大塚駅そばにある「RYOZAN PARK」。ビルの5階から7階が運営施設で、7階が「子育てヴィレッジ」という子育て施設とワークスペースが共存する空間です。ワークスペースはフリーアドレスで、カウンターでは働きながらガラスサッシ越しに保育士と遊ぶ子どもの様子を見ることもできます。
もちろん集中して働きたいなら6階のワーキングスペース専用のフロアや5階の個室オフィスを使うことも可能です。またシーズプレイス同様、一日だけの利用もできますし、打ち合わせ用の会議室も完備。オフィス登記もできます。
施設を運営する代表の竹沢さんは「それぞれの生活や仕事の空間だけでなく、お互いのアイデアや文化、言語や友情までもがシェアされる場所」としてつくったそうです。
「子どものそばで働ける場所ではあるのですが、待機児童解消や働き方改革など崇高な理念を持っているわけではないんです。もっとみんながハッピーになれる生き方、暮らし方がしたい。そんな仲間がつくれる、集う場所として活用してもらえたらと。だからよく言われる『働くママ』だけでなく、『パパ』もいらっしゃいますし、もちろん独身、DINKSもいらっしゃいます。年齢も経歴も国籍すら異なる多様な人たちが、情報交換したり、切磋琢磨したり、コミュニティをつくったり。生き方の可能性を広げられる空間でありたい」と語ります。
また、こうした子どもと一緒のコワーキングスペースだからこその可能性もあるといいます。
「さまざまな起業家の方も施設を活用されているのですが、最初は子どもの声が気になるという人もいたと思うんです。でもたとえ自分の子どもではなくても、声を聞いたり、成長していく様子を見ていたら「この子どもたちが未来を描ける社会をつくらないといけないのではないか」などと発想してくれるんじゃないかと。そうするとビジネス創出の仕方や方向性に新しいアイデアが生まれるのではないかと考えています」
訪れた日も子連れで仕事をしているパパ、ママが見受けられました。サッシ越しに働く親の姿を見ながら過ごす子どもたち。「親の背中を見て育つ」という言葉を実感します。ちなみにRYOZAN PARKの子育てヴィレッジでは、この春から「イングリッシュプリスクール」を開校するとのこと。英語を遊びながら学べる施設で、託児だけでない付加価値も提案するとのことです。
【画像6】7階の子育てヴィレッジ。3歳までの子どもたちが保育士とともに過ごします(画像提供/RYOZAN PARK)
【画像7】子どもスペースとワーキングスペースが隣接。カウンターのサッシ越しに子どもの様子をみながら働くこともできます(写真撮影/山口俊介(BREEZE))
【画像8】5階にあるフリーアドレスのコワーキングスペース。カフェのような空間には年齢も国籍も多様な方々が利用しています。奥にはごろ寝スペース、ビル屋上にはバーベキューラウンジがあり、リラックス空間が多いのも特徴的(写真撮影/山口俊介(BREEZE))
「コワーキングオフィス&子育て施設」は、訪れるまで保育園の代替で「子育てしながら働ける施設」、「子どもの近くで働ける施設」というイメージでしたが、多様な働き方でライフスタイルの可能性を広げてくれる場所だと実感しました。ちなみに、今年2月には、世田谷区が保育機能付きシェアオフィスの支援事業を行うと発表。行政と民間双方で生き方、働き方を広げてくれる環境整備に期待したいですね。
●取材協力きつい、辛い、帰りたい。
なぜ僕は部屋の中で自転車を漕いでいるのだろうか。なぜ一生懸命に走っているのだろうか?
【画像1】(写真撮影/大嶺 建)
今、僕は部屋で必死に自転車発電を行っている。そして僕の横では女の子がくつろいでピザを食べている。ふざけているわけではない。これはれっきとした闘いなのだ。己の魂をかけた挑戦なのである。
こんなカオスな空間が生まれたのには理由がある。きっかけは1カ月前に遡る。
遡ること約1カ月前【画像2】リクルート住まいカンパニーの社屋(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
とある日、SUUMOジャーナル編集部に打ち合わせに行く用があった。そのときにたまたまSUUMO編集長である池本さんにお会いした。
SUUMO編集長はとても気さくだった。初対面の僕に向かって「君の顔めちゃくちゃ長いね!」と言って緊張をほぐしてくれるような人だ。あくまで緊張をほぐすために言ってくれたことであり、バカにされたわけではないと、僕は池本編集長を信じている。信じている。
【画像3】池本編集長(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
池本編集長「最近注目の集まっているエコな住宅関係で記事をつくりたいと思っているので、おもしろいネタがあったらぜひ一緒にやりましょう」
そんな声をかけてもらったので、僕はとっさに
「自転車発電と太陽光発電のどっちが勝つのか比べたらおもしろそうですよね(笑)!」
と冗談半分で提案した。僕は過去にママチャリで日本一周した経験があり、それをやっているときにふと思った疑問をここで出してみたのである。
そしたらそのネタに池本編集長が予想外に食いついてくれ、大盛り上がりしてネタがどんどんと膨らんでいった。
【画像4】(写真撮影/大嶺 建)
そして気づいたらこうなっていた。
もちろん自転車を借りて、部屋を借りて……と段取りを踏んでやっているので、いきなり拉致されて企画に巻き込まれたという意味で言っているわけではない。
冗談で言った企画が、編集部から連絡が来て、ガッチリとした企画になり、まさか家を借りて行うほどの大掛かりなものになるとは思っていなかったのだ。あれよあれよと気づいたらあとに引き下がれない状況になっていたのだ。
大人になると「言葉に責任をもたなきゃいけない」というのは本当のことであったと学んだ。
ただし、やるからには負けたくない。過去にママチャリで日本一周した経験は本当であるし、勝つ気でやらないとものごとはまったくおもしろくない。記事もおもしろくならない。
かくして「自転車発電 vs 太陽光発電」の火ぶたが切って落とされた。
自転車発電 vs 太陽光発電自転車発電 vs 太陽光発電の対戦ルール今回の企画を簡単に言うと「自転車発電で太陽光発電に勝てるのか?」という検証である。
【画像5】(写真撮影/大嶺 建)
【画像6】(写真撮影/大嶺 建)
自転車発電と太陽光発電を比べるために、今回は積水ハウスの賃貸住宅をお借りすることができた。亀有駅から徒歩5分という好立地な部屋だ。
ここまできれいな部屋を用意されていたら、僕の言った「あとに引けない状況になっている」という言葉の意味がよく分かると思う。やるしかないのだ。
【画像7】(写真撮影/大嶺 建)
実はこの家は太陽光発電ができるだけでなく、なんとその日に発電した電力量がどのくらいかを見ることができる「HEMS」という端末までついているのだ。
こんなに今回の企画に適した家もなかなかないだろう。
【画像8】(写真撮影/大嶺 建)
今回の企画では「vs 太陽光発電」という形をとるために、仮想対戦相手を用意した。仮想対戦相手には太陽光発電ができる家で一日過ごしてもらう。
つまり「自転車で一生懸命漕ぐ人(自転車発電)」vs「家でダラダラ過ごす人(太陽光発電)」という、図式にして分かりやすくした。
仮想対戦相手として選んだのはアイドルのカワシマユカさんだ。彼女はアイドルグループを自ら運営して立ち上げている途中であり、現在はアイドルニートを自称している。そのため一日中家の中ですごしてもらう今回の企画に合っていると思ったからだ。
あと「企画的に写真が地味になりそうだから女の子を呼んだ」という大人の事情もある。むしろこっちの理由がメインかもしれない。
【画像9】(写真撮影/大嶺 建)
ちなみにカワシマユカさんには、仮想敵なので「なるべく僕がムカつくようなことをやってほしい」とお願いしてある(お願いしなきゃよかったと後悔した)。
どうでも良いけど灰色のパーカが被っていて、親戚のぎこちない記念撮影みたいになった。
自転車の準備に時間がかかる/部屋の説明を受ける【画像10】(写真撮影/大嶺 建)
ということで対戦は始まったのだけれど、まずは下記のように自転車発電の準備をしなければならない。
自転車を家の中に運び込む
↓
発電機を組み立てる
↓
発電機に自転車をセットする
自転車発電のセットは有限会社ひのでやエコライフ研究所でお借りした。これが予想以上に組み立てるのに時間がかかる重労働であった。というか僕はイケアの家具すら組み立てるのを挫折したことがある男だ(結局そのときは兄を呼んでことなきを得た)。
【画像11】(写真撮影/大嶺 建)
このときもなかなか上手く組み立てられず、写真撮影をしてくれているカメラマンに手伝ってもらいながら2時間くらいかかってようやく準備をし終えた。この組み立て段階が今回一番だったと言ってもいいくらい大変だった……。
【画像12】説明をしてくれているのはZEH体験宿泊のPR担当をしている向井さん(写真撮影/大嶺 建)
そのころカワシマユカさんはこの家の設備の説明を受けていた。
この家はZEH(ゼッチ)の基準を満たした家である。ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、断熱や省エネ、そして太陽光発電などで電力を売り、年間の一次消費エネルギー量(空調・給湯・照明・換気)の電気代をゼロにするという住宅である。
【画像13】ソーラーパネルが最初から設置されている(写真撮影/大嶺 建)
【画像14】お風呂も大気の熱を利用してお湯を沸かすエコキュートが採用されている(写真撮影/大嶺 建)
【画像15】窓はなんとガラスが二重になっており、外の冷気が入りづらくなっている。外側にガラスがあるため、内側の窓には水滴ができずカビの心配もない(写真撮影/大嶺 建)
今回借りた部屋も、高断熱材を使用した壁、2枚のガラス板でつくられた複合ガラスの窓など、熱を逃がさないようなエコなつくりになっている。そして太陽光発電ができるので家で電力を生み出し、それを自動で売ってくれる。
家の工夫によって熱を外に逃さずにエコな過ごし方ができ、さらに自分の家の電気代を太陽光で生まれた電気でまかない、実質的に電気代が概ねゼロ以下になるようになっているのだ。
【画像16】太陽光発電などでどのくらい電気が売れたのかは、HEMSという端末ですぐに確認することができる(写真撮影/大嶺 建)
ZEHの家に無料で宿泊体験ができるキャンペーンがあり、今回はその中の一つを借りているという形だ。
【画像17】(写真撮影/大嶺 建)
発電機の準備をしながら横で僕も聞いていたんだけど、「ZEHってどういう意味か知っている?」という質問に対して、カワシマユカさんは
「ゼッチって漢字でどう書くんですか?」
と聞くほどだったので本当に何も知らないようであった。それにしても漢字という発想はなかった。「絶地」と書くと思ったのだろうか? 漢字で書くと『るろうに剣心』とかに出てくる必殺技っぽくなる。
【画像18】(写真撮影/大嶺 建)
カワシマユカさんが説明を受けている間に着々と準備を進めて、いよいよ自転車は組み上がった。あとはひたすら漕ぐだけだ。
自転車発電の計算方法【画像19】(写真撮影/大嶺 建)
ということで僕の勝負がいよいよ始まった。時刻はだいたい16時ごろ。22時までは漕げるので、6時間は漕げる計算になる。あとはとにかく必死に漕ぐだけである。
それにしても異質な空間である。女の子がいる部屋で僕はひたすら自転車を漕いでいる。なんだろうこの空間。新しいフェチ動画として世に発信したほうが良かったかもしれない。
【画像20】自転車発電の仕組み(画像作成/megaya)
自転車発電といっても、漕げば漕ぐだけ電力が溜まっていくという仕組みではない。(蓄電ができれば話は別であるが、)どれくらいの電力を消費するか、が計算される。
分かりやすくいうと、例えば自転車に繋いでスマホを充電する場合はMAXで5W(ワット)までしか発電できない。つまりずっと5W分のスピードを出して漕げば充電されるわけだ。
しかし例えばドライヤーの場合は約1000Wほどあるので、その分の力を常に出してないといけない。自転車を一生懸命漕いでもそのW数にいかない場合は、ドライヤーが動くことはないのだ。ほぼ全力でずっと漕いでいないといけないので、自転車発電でドライヤーを動かすのはかなりの労力がいる。
つまりW数が高いもので発電すれば大変だけど稼げる電力は大きくなり、W数が低いもので発電すれば楽だけど稼げる電力が小さくなるのだ。
【画像21】(写真撮影/大嶺 建)
今回はWh(ワットアワー)という単位で勝負を行う。Whとは1時間でどのくらいのWを発電しているかを表す単位だ。100Wを1時間使ったら単純に100Whだ。
ざっくりと言ってしまえば1時間の平均の値で勝負することになる。つまりは継続ができなければまるで意味がないのである。
なので僕はとにかく継続して電力を稼ぐことを目的として、体力的に負担が低いスマホを自転車に繋いで、常に5Wの発電をするようにした。
【画像22】スマホのメーターで発電量を確認できる(写真撮影/大嶺 建)
【画像23】(写真撮影/大嶺 建)
とにかく止まることが悪なので、ひたすら漕ぐ。ママチャリ日本一周した経験が蘇ってくるものの、やったのはもうすでに7年も前の話だ。体力的には今とかなり違う。普段運動しないので開始10分でかなり体力が奪われた。足が早くも笑っている。
【開始1時間】暑さとの闘いだと気づく【画像24】(写真撮影/大嶺 建)
【画像25】(写真撮影/大嶺 建)
それにしても暑い。ZEHの家では高断熱材を使用しているので、部屋がとてもあたたかい。普段なら快適で過ごしやすい家なのかもしれないが、自転車を漕いでる今はそれが仇になっている。
とりあえず着ていたパーカを脱いだ。あと脱水症状が怖いので、水分は多めにとるようにした。
【開始から2時間】着替えてテンションをあげる【画像26】(写真撮影/大嶺 建)
走り始めて1時間経ったころに、膝がガクガクしていることに気づいた。運動不足がここに来て響いている。早くも辛くなってきた。
しかしこちらも太陽光発電に勝つために準備はしっかりとしているのだ。テンションをあげるために着替えよう。
【画像27】(写真撮影/大嶺 建)
【画像28】(写真撮影/大嶺 建)
【画像29】(写真撮影/大嶺 建)
【画像30】(写真撮影/大嶺 建)
ということでサイクルウェアに着替えた。初めて着たけど異常にカッコイイ……!
なぜこれを着たのかというと『弱虫ペダル』という自転車漫画が僕は好きで、ロードバイクに憧れがあるのだ。なのでサイクルウェアを着ただけで自然と笑みがこぼれてくる。やる気も出てくるのだ。
日本一周のときに学んだことの一つに「体力よりも精神を安定させた方が漕ぐ力が湧いてくる」という僕の中での学びがある。なのでこのサイクルウェアにも大きな働きがあるのだ。断じてただコスプレがしたかったわけではない。
【画像31】(写真撮影/大嶺 建)
僕が必死に漕いでる横でカワシマユカさんは『魔法少女まどか☆マギカ』というアニメのSNSゲームをずっとやっており、開始30分くらいでこの体勢になっていた。もはや実家のようである。
僕のことはまるで空気のように意に介していなかった。思っていたよりも図太い子なのかもしれない。
【開始から3時間】夜ご飯【画像32】(写真撮影/大嶺 建)
この日の制限時間は22時までなので(念のために騒音の心配も考慮して)、まだまだ先は長い。倒れないように食料と水は定期的にとるようにする。この「自転車に乗りながら携行食を食べる」というのも『弱虫ペダル』の憧れのシーンなのである。箱根の直線鬼と呼ばれる新開隼人がやっていて、それが真似できたのでひそかにテンションが爆上がりしていた。
ただこのくらいの時間が一番つらいのだ。まだまだ終わりは見えないし、漕ぎ続けないといけない。
必死に自転車を漕いでいるとインターホンが鳴った。「誰だろうか?」と疑問に思っているとカワシマユカさんが玄関に向かっていった。誰かがやってきたようだ。
【画像33】(写真撮影/大嶺 建)
【画像34】(写真撮影/大嶺 建)
【画像35】(写真撮影/大嶺 建)
……
携行食を食べている僕を尻目にカワシマユカさんの夜飯がこれみよがしに到着した。ピザと寿司とコーラである。「欧米か!!」という懐かしいフレーズで全力でツッコミたくなる夜ご飯である。
【画像36】(写真撮影/大嶺 建)
実においしそうに食べるカワシマユカさんを横目に足を動かす。僕は初めに「闘いなのでムカつくことをやってください」とお願いしているため、彼女は何も間違ったことはしていない。正しい働きなのだ。彼女をキャスティングしてよかった。ムカつくけど。
それから一つ言っておきたいのは、僕はピザや寿司は食べていない。お腹いっぱいで自転車に乗ると辛くなるのは経験則で分かっているし、何事も真剣にやったほうがおもしろくなると思っているからだ。
【開始から4時間】体にガタが来る【画像37】(写真撮影/大嶺 建)
だんだんと体力の限界に近づいてくる。足のガクガクが尋常じゃなくなってくるし、飲み物の消費量がかなり多くなってくる。もうすでに2リットルを消費している。
【画像38】(写真撮影/大嶺 建)
その一方でカワシマユカさんはポテチを食べながらゴロゴロしていた。まさにアイドルニートに恥じない動きである。
【開始から5時間】昔を思い出す【画像39】(写真撮影/大嶺 建)
【画像40】(写真撮影/大嶺 建)
体力は消耗しているものの、だんだんとどのくらいのペースで漕げば良いのか掴んできたので、スマホをいじりながらでも走れる余裕が出てきた。
またも自転車日本一周したときの知識が活きてきた。「中途半端に休んだり走ったりしてはいけない」ということを思い出したのだ。自転車で長い距離を走るためには常に一定のペースで走るのが大切だ。マラソンと同じだ。常に漕ぎ続けろ……!!
【画像41】(写真撮影/大嶺 建)
僕の心の中で熱い思いがほとばしっているとき、カワシマユカさんはスマホで『弱虫ペダル』のアニメの最新話を見ていた。
いやいやいや、真横で一人でママチャリで必死に走っているんだからこっち見てくれ。スマホに写った『弱虫ペダル』じゃなくて、現実のママチャリ男をせめて応援してくれ。
【開始から6時間】今日のラストラン【画像42】(写真撮影/大嶺 建)
途中で足をつりながらも、いよいよラストスパート。とにかく必死に漕いで漕ぐしかない。何も考えず、ただただ走り抜くだけである。ここまで来ると体力ではなく精神の問題である。
大丈夫だ。おれは最後までやれる。走れる。頑張れる。やれる。頑張れ。最後まで……!!
【画像43】(写真撮影/大嶺 建)
ちらりと横を見るとアイスを食べながら彼女はこっちを見ていた。
クソ野郎……!!
就寝【画像44】(写真撮影/大嶺 建)
6時間走り切ったので、いよいよ就寝である。しかしさすがにアイドルと同じ部屋で寝ることはできないので、池本編集長の紹介で近くにある知り合いの家に移動した。
泊まらせてもらう家は、築95年の木造建築の長屋なので、先ほどのZEHの家と比べてかなり寒い。
【画像45】ZEHの部屋の壁の温度(写真撮影/大嶺 建)
【画像46】築95年の長屋の壁の温度(写真撮影/大嶺 建)
ついこの前Amazonで「壁の温度が測れる機械」があったので衝動買いした(なんで買ったのか覚えていない)。
試しにZEHと長屋でどのくらい違うのかやってみたら一目瞭然であった。壁の温度が8度も違うのだ。やっぱり高断熱材を使用している効果がハッキリと出ている。数値を見たら余計に寒く感じてきた。壁の温度なんて測らなければよかったと後悔した。
【画像47】(写真撮影/大嶺 建)
【画像48】(写真撮影/大嶺 建)
あまりに寒かったので寝袋を借りて就寝。まさか家の中で寝袋を使うことになるとは思わなかった。あとこの企画が思ったより過酷で辛い。
こうやって写真で見ると寝るときの差がえげつない……。
ラスト2時間【画像49】(写真撮影/大嶺 建)
朝6時前に起きた。前日が過酷で「もうやりたくない……」となるかと思ったが、意外にも気持ちはやる気で満ち溢れていた。
早めにZEHの家に戻り、朝の7時から再び漕ぎ始めた。いよいよ残り2時間である。これで勝負が決まる。
コツコツやっている人が勝つ世の中であって欲しい。そう願いながら必死に漕ぐ。
【画像50】(写真撮影/大嶺 建)
思えば21のときに家出をしてママチャリ日本一周をしてから、もう7年も経っていた。あのときはとにかく毎日必死に生きていて、明日のことなどこれっぽっちも考えていなかった。
毎日とにかく必死にペダルを漕いで、毎日必死に限界に挑んだ。
今はどうだろうか?
毎日を必死に生きているだろうか?
一つ一つを大切に生きているだろうか?
どうですか?僕?
あのころを思い出して今はペダルを漕いでいる。久しぶりに全力で生きている。今はそれがただただ誇らしい。
【画像51】(写真撮影/大嶺 建)
完走……!!!
今日僕はここで大切なことを思い出し、大切なものを手にいれた。
カワシマユカさんもこの僕の姿にきっと感動しているはずだ……!!
【画像52】(写真撮影/大嶺 建)
化粧してました。
結果発表5Wでずっとやり続けてきた僕の結果は約35Whという結果になった。僕は電力などには詳しくないが、これはそこそこの結果なんじゃないだろうか? 距離もサイクルメーターで測っていて約70kmを走破したことになる。
ということで、運命の結果発表……
【画像53】(写真撮影/大嶺 建)
【画像54】(写真撮影/大嶺 建)
なんと太陽光発電!!
しかも差が圧倒的だと言う。嘘だ。地道に努力して努力して、必死に漕いだあの時間はなんだったんだろうか。いやいや確認間違いの可能性もある。
それなりに頑張ったがさすがに最新鋭の機械には勝てないかもしれない。しかし「太陽光発電とどのくらい良い勝負ができたか?」ということだ。端末にてその結果を確認する。
【画像55】(写真撮影/megaya)
昨日の発電量のデータを確認したのだが、昨日の発電量は1Whや2Whが多く、僕よりかなり低い数値を叩きだしていた。
「あれ? これ結果発表間違っていたんじゃないか?」
と思いもう一度確認したみたところ「単位の読み間違えしていませんか?」と指摘された。ん? 単位?
【画像56】(写真撮影/megaya)
【画像57】(写真撮影/megaya)
単位が「kWh」だ。つまり僕が一生懸命に稼いでいた「Wh」の1000倍である。ZEHの家では1時間で最大3kWhも発電していた。太陽光発電に今の同じペースで追いつくためには、僕があと685人はいないとダメということだ。
僕は今まで家庭の電力はWh計算だと勝手に勘違いしていた。だからスマホの5Whを走り抜ければ勝てると思っていた。その勘違いをしたままだったので、つまりはこの企画がスタートした時点で負けが確定していたということだ。自分の無知さが憎い。
さらに僕の漕いだ電力を円に換算(1kWh=24円)すると約0.8円らしい。1円にすら満たない。どんなに頑張っても日本円にはならないのだ。つらすぎる。
真っ白に燃え尽きたよ。
発電は圧倒的に太陽光発電1日当たりの電気使用量平均は18.5kWhくらいで、この家(ZEH)の発電量は、だいたい20kWh近くはいくらしい。ほぼ発電だけで電力をまかなえていることになる。
自転車だと1日分の電力稼ぐだけでも何年かかるか分からない。自転車発電ってもっと効率の良いものだと思ってた。よくよく考えたら効率がもしよかったら色んな家庭で流行るはずだもんなぁ……。
【画像58】(写真撮影/大嶺 建)
【画像59】(写真撮影/大嶺 建)
というか必死にやっている感じずっと出してたけど、実はアイス食べたり、カワシマユカさんがつくった動画見てたりしてだいぶ休んでいた。
8時間漕いで70kmしか走ってないのを考えると、思っていたよりサボっていたというのが自分でも分かる。
【画像60】(写真撮影/大嶺 建)
最後にカワシマユカさんに「今回、ZEHの宿泊体験でどこが一番よかった?」という話を聞いてみたら、
「シャワーが上下に動くのが一番良かったです!」
と元気よく教えてくれた。いやそれZEH全然関係ないから……!!
東急住宅リース(株)とダイヤモンドメディア(株)は、全国の賃貸マンションを対象に、賃貸借契約の初期費用に関する調査を共同で行った。
調査期間は2017年11月1日~30日。インターネット上の約800万件の入居者募集中データを集計・分析(重複物件含む)した。
それによると、全国平均(単位:月額賃料に対する設定月)は、敷金0.82ヶ月、礼金0.80ヶ月、敷金・礼金合計1.62ヶ月となった。また、敷金0の割合は40.2%、礼金0の割合は42.8%で、敷金・礼金0の割合は20.2%だった。
全国ランキングをみると、敷金・礼金の設定月合計が最も高い都道府県は、広島県の3.95ヶ月。2位は兵庫県の2.56ヶ月。広島県は、敷金0・礼金0を設定する物件割合も全国で最も低かった。
敷金・礼金の設定月合計が最も低い都道府県は、沖縄県で0.64ヶ月。2位は北海道の0.99ヶ月。沖縄県は敷金0物件が多く、北海道は礼金0物件が多いことが特徴。
ニュース情報元:東急住宅リース(株)
(一社)住宅リフォーム推進協議会はこのたび、「平成29年度 第15回 住宅リフォーム実例調査」の結果を公表した。
対象は平成28年9月~平成29年8月に住宅リフォーム工事の施工が完了した物件。調査期間は平成29年10月~11月。調査方法は同協議会会員団体を通じて、各団体所属事業者等にアンケート票を配布。集計数は1,470。
それによると、リフォーム工事の契約金額平均値は、全体で759.6万円と前年度に比べてやや上昇した(前年度平均値738.7万円)。また、戸建ての契約金額平均値は758.8万円、マンションの契約金額平均値は720.2万円となり、ともに前年度に比べてやや上昇した。一方、中央値をみると全体で432万円、戸建てで413万円となり、前年度と比べてやや下降、マンションは555万円でやや上昇した。
借入の利用率は、戸建てでは18.2%(前年度14.6%)、マンションでは13.9%(同11.8%)となり、戸建て、マンションともに前年度に比べて上昇した。契約金額別に見ると、戸建て、マンションとも1,000万円超の工事での借入金の利用率が高く、戸建ては約4割、マンションは約3割が借入を利用している。住宅の取得方法別に見ると、戸建て、マンションとも中古住宅購入が最も借入利用率が高い。
リフォームの目的では、30代以下では「中古住宅の購入に合わせて」「世帯人員の変更」「相続等による所有者の入れ替え」の割合が他の年代と比較して高く、60代以上は「高齢化対応」の割合が高い。特に戸建ての30代以下では「中古住宅の購入に合わせて」が前年の23.0%より上昇しており、「空き家の活用」も他の年代と比較して高くなっている。
ニュース情報元:(一社)住宅リフォーム推進協議会
マイボイスコム(株)(東京都千代田区)は、12回目となる「住宅メーカーのイメージ」に関する調査を実施し、その結果を発表した。調査時期は2018年1月1日~5日。11,003件の回答を得た。それによると、信頼性・安心感があると思う住宅メーカーは、「積水ハウス」(31.8%)、「住友林業」(26.5%)、「積水化学工業」(23.3%)が上位にあがっている。「大和ハウス工業」(19.8%)、「パナホーム」(19.3%)などが続く。「特にない」は46.1%。また、品質・技術が優れていると思う住宅メーカー上位は、「積水ハウス」(23.7%)、「住友林業」(19.4%)、「積水化学工業」(17.0%)、「旭化成ホームズ」(15.3%)など。「特にない」は50.1%だった。
独自性があると思う住宅メーカーの上位は、「旭化成ホームズ」「住友林業」「スウェーデンハウス」「積水ハウス」となるが、約9~11%にとどまっている。「特にない」が55.7%。革新的・先進的であると思う住宅メーカーは「積水ハウス」「旭化成ホームズ」「積水化学工業」「パナホーム」が上位にあがっているが、いずれも約7~9%にとどまっており、「特にない」が65.1%だった。
省エネ・エコ住宅というイメージがあると思う住宅メーカーは、「パナホーム」が11.5%、「積水化学工業」「積水ハウス」が各約9%、「旭化成ホームズ」が6.4%。「特にない」は64.7%。家を建てる際に最も依頼したい住宅メーカーでは、「積水ハウス」「住友林業」が6~7%、「旭化成ホームズ」「パナホーム」「積水化学工業」が3~5%。「特にない」が59.0%という結果だった。
ニュース情報元:マイボイスコム(株)
不妊治療と住宅購入、どちらも非常にお金がかかるライフイベントです。二つの大きなライフイベントを同時に実現させることは可能なのでしょうか。その場合どのようなマネープランが必要なのか、基本から一緒に考えていきましょう。【連載】賢い住まいのマネー術
住まいに関する支出は、家庭の大きな割合を占めるもの。保活から住宅ローン控除まで、住まいに関する家計管理や節約術に定評のあるファイナンシャルプランナー(FP)の花輪陽子さんが解説します。不妊治療にかかるお金と助成を知ろう
不妊治療にはいくらかかるのでしょうか。タイミング指導で授かることができる場合、数万円で済むこともありますが、人工授精の場合は1回当たり数万円、体外受精の場合は1回当たり数十万円と、1人の子どもを授かるための費用は100万円以上かかることもよくあります。また、治療が長期に及ぶ場合も多いものです。
莫大なお金がかかるのに対して国や自治体からの補助はどれくらい受けることができるのでしょうか? 国の特定治療支援事業では、体外受精や顕微授精に対して、1回当たり最高15万円の給付があります。所得制限があり、夫婦合算の所得額が730万円未満(給与所得控除等を引いた額)に限られます。
独自の助成制度を設けている市区町村もあります。例えば、東京・港区の場合、所得制限なしで年30万円を限度に特定不妊治療費助成を受けることができ、東京都からの受給額では足りない部分をカバーすることができます。
品川区の場合は「一般不妊治療費助成事業」があり、国の助成制度では対象外となっているタイミング法・薬物療法・人工授精など一般不妊治療の医療費を最大で50万円助成します(年10万円まで、通算5年度、所得制限なし、年齢制限あり)。
※いずれも記事掲載時点。品川区の「一般不妊治療費助成事業」は制度変更を予定しており、上記は平成30年3月31日までの助成内容です。詳細については品川区のHPでご確認下さい。
すべての行政で独自の助成があるわけではありませんので、お住まいの市区町村のホームページや広報誌などで確認をしてみましょう。また、多くの場合、助成対象となる年齢に制限が設けられています。不妊治療は早期に始めるほうが、助成を受けるという面でも有利でしょう。
住宅選びで注意すべきは「予算」と「間取り」では次に、不妊治療中にマイホームを購入する場合の注意点について考えてみましょう。まず一番大きなところは予算です。
住居費は手取り収入の3割以内に収めることが望ましいと言われていますが、不妊治療中もその原則は変わりません。
マイホームを購入し、不妊治療を続けた場合の家計簿はどうなるでしょうか。例えば、世帯の手取り月収40万円のA家庭の場合を見てみましょう。私の考える理想的な配分は以下のとおりです。
世帯の手取り 40万円
住居費 12万円(手取り月収の3割まで)
光熱・水道費 1万5000円
交通・通信費 2万円
保険・医療費 1万円
食費 6万円
生活用品費 5000円
被服・美容費 2万円
教養・娯楽費 2万円
交際費 1万円
夫婦小遣い 4万円
ライフイベント費(不妊治療にかかるお金) 6万円
※治療初期のケースを想定
貯金 2万円
不妊治療にかかるお金は医療費ではなくライフイベント費に含めています。治療の方法と受けられる助成額にもよって負担額は異なりますが、毎月の大きな支出になることは間違いありません。そのために、固定費となる住居費(住宅ローン返済額)は手取り月収の1/3以内に留められるように工夫をしましょう。
住宅購入の中でもマンションを購入する場合は、住宅ローンの返済以外に、管理費や修繕積立金、駐車場代など毎月住宅に固定費がかかります。すべて合わせて、現在の家賃と比べて無理がないかは必ずチェックをしておくとよいでしょう。
間取りに融通が利く物件にするなどの工夫も必要です。家族構成が決まらないうちに住宅を購入することになるからです。妊活に優しい自治体、子育てに優しい自治体もあるので、自治体情報も確認をしながら住むエリアを考えることも重要です。
夫婦共働きの期間は人生の貯め時であり、手取り月収の25%程度貯めたいところですが、ライフイベント費にお金もかかるので貯金が難しくなるかもしれません。治療が終了したら貯める、という意識を持つようにしましょう。
頭金は入れすぎない 少なくとも200万円の現預金を残そう
治療の方法によっては貯金を切り崩す必要が出てくる場合もあります。そのことも想定して、マイホーム購入の際に頭金を入れ過ぎない(手元にある程度の現金・預金を確保しておく)ほうがよいでしょう。
具体的には、少なくとも手元に200万円程度の現金・預金を残しておきたいものです。なぜならば不妊治療をしていない家計であっても、出産前は妊婦健診や出産費用、休職中の収入減に備えて、最低100万円は余裕が欲しいです。不妊治療をしている場合はそれに加えて、医療費やサプリメントの購入など様々なお金がかかるからです。
頭金と住宅ローンのバランスを考える必要があるので、場合によってはファイナンシャル・プランナーなど専門家にライフプランの相談をするのも一つです。
治療中は体調が不安定になることがあります。筆者の知る限り、妻側が休職するケースもあるようです。そのリスクに備えて、住宅ローンを夫一人でも返済可能な額に留めたり、勤め先に不妊治療休暇がないかを確認したりもしておきましょう。
人生ではお金がかかるライフイベントがいくつもありますが、ライフイベントが二つ同時に重なるケースもあるものです。その場合、より慎重なプランニングが必要になります。
環境に配慮した自給自足のエネルギーとして再生可能エネルギーの重要性が年々高まっている。太陽光、風力、水力と発電方法はさまざまだが、そのなかでも天候に左右されないエネルギーとして注目されているのが「地熱エネルギー」だ。そこで国内で初めて地熱発電に成功した大分県・別府市にて現状と今後について伺った。
地熱発電の導入数でトップ
温泉大国・別府市は源泉数2217件、毎分83058Lの湧出量を誇る。これは日本でもずば抜けて多い源泉数と湧出量で、至るところで湯けむりがたなびいている景色は、国内外問わず観光客に支持されている。そして同市はその豊かな源泉を活かして日本で初めて地熱発電を成功させた。
1919年、別府の鶴見噴気孔付近で掘削した後、1925年に東京電灯(東京電力の前身)の太刀川平治博士が深度約24mの井戸から出た噴気を利用して電灯10個分ほど(1.12kW)の発電に成功したことがきっかけで、地熱発電が全国へと広まった。その後、東日本大震災をきっかけに再生可能エネルギーの導入が進んでいるが、なんと2017年3月末時点で全国29カ所のうち17カ所が別府市と、日本の地熱発電所の約6割が同市に集まっている。
【画像1】資料は資源エネルギー庁の集計のもの。発電所数に関して別府市は全国でもトップ。認定=国から売電の許可を得た発電所。導入=そのうち売電を始めた発電所(提供/別府市)
【画像2】海側から眺めた別府市(写真提供/別府市観光協会)
別府市の地形は扇型で、二つの断層が市街地を挟むように山から海に向かって伸びており、その断層をつたって温泉が湧き出ている。山側・中側・海側と断層を掘る位置によって違った泉質の温泉が楽しめるのが特徴だが、地熱発電に関して言えば山側の断層付近では高深度の掘削を行わなくても高温の温泉や蒸気を確保することが可能であり、それによって地熱バイナリー発電の導入が進んでいる。
【画像3】別府市では「別府市地域エネルギービジョン」を掲げ、地熱・太陽光・風力・バイオマスなど各種再生可能エネルギーの導入に関して具体的な目標数値を設定。温泉発電の導入ペースはこのまま維持する計画だ(出典/別府市「別府市地域エネルギービジョン」より転載)
固定価格買取制度(FIT制度)に関する地熱発電の買取価格は40円/1kwと太陽光に比べても高く、また天気に左右されず24時間安定供給ができるクリーンエネルギーであることから地産地消のエネルギーとして拡大が期待されている。しかし実際のところを伺うと、開発費用や設置費用、メンテナンス費用など経費が高く事業として成り立たない恐れや、メイン産業である温泉に「これ以上、掘削を続けると影響があるのではないか」という懸念の声が一部で出ていることが分かった。別府市の産業の9割はサービス業なので、温泉の湯量や温度への影響は死活問題でもあるのだ。
災害などの非常事態にも備えた取り組みは、まちのシンボルに一方、地熱発電の先駆けとして走っているのが「杉乃井ホテル」だ。このホテルでは1980年に日本のホテル業界では初めて本格的な地熱発電所として運転を開始し、当時は3000kWの発電に成功した。現在は1900kWの設備容量により、ホテル館内の約46%の電力を賄っている。
【画像4】杉乃井地熱発電所。24時間体制で電力を送電でき、非常時にも対応できるのが魅力。施設は日本工業技術庁が地熱発電試験を行った跡地を利用(写真撮影/フルカワカイ)
「温泉はスケールと呼ばれる『湯垢』がつくので、温泉を通る管やタンクなどのメンテナンスには費用がかかります。それでも熊本地震のときには非常電力として稼働し、ホテルなので非常食やベッドなどの提供もできる態勢が整っていたので、災害時に感謝の声をいただきました。私たちとしても続けてよかったなと思っているところです」と語る広報の東さん。
事実「震災に見舞われて一時的だが観光客が減ったときも杉乃井ホテルの明かりがついていたことは市民のこころの支えになった」という地元の声もあった。また通常時でも夏には温水プール、冬にはイルミネーションと電力を観光客の楽しめるエンタテインメントに替え、地域の魅力を発信している。
【画像5】杉乃井ホテルの外観(写真提供/杉乃井ホテル)
【画像6】330万球のイルミネーション。おもてなしの精神を光で表現している(写真提供/杉乃井ホテル)
古き良き温泉熱利用でうまれた温泉たまご乱掘が懸念されてはいるが、多くの温泉が湧き出るなかでそのまま利用しないのはもったいないというのも事実である。鉄輪温泉にある「双葉荘」は、源泉から出た蒸気をさまざまな形で利用して観光客向けのサービスを提供している旅館だ。「地獄蒸し」と呼ばれる、蒸気でつくる温泉たまごは温泉独自の硫黄の香りがさらに味わいを増し、6時間以上たってもあたたかい。また蒸し湯やオンドルもじんわりと体を温めてくれるので長湯ができない人にも人気だ。古くから行われている温泉の二次利用の代表例であり、それが観光資源となるなど、最先端の有効活用法でもある。
【画像7】写真左:宿泊客のリピート率が90%という旅館「双葉荘」で人気の地獄蒸し。写真右:宿泊客は自由に野菜やたまご、海鮮類を持ち込んでは蒸し料理を楽しんでいる。旅館内にはオンドルも(写真撮影/フルカワカイ)
【画像8】 別府市では規定により発電に関する堀削の場所や穴の深さ・横幅を定めている。「すでに湧出している温泉や蒸気の熱エネルギーの有効活用を図るという意味での、温泉発電の導入促進が進んでいるのが現状です」と別府市環境課の津川さん(写真撮影/フルカワカイ)
再生可能エネルギーの自給率を上げるにはまず、個人の意識を高めることが必要このように、地熱エネルギーの取り組みは国内でも進んではいるものの、現状の施設への配慮を優先とし、使用用途などを慎重に考慮しながら進めているのが事実として見えてきた。環境にも優しく、非常事態でも使えるエネルギーは市外の人間にとってはメリットしか見えないが、温泉を生業にする人には持続可能な温泉資源の利活用が重要な課題として上がってくる。「まずは現状湧き出ている温泉の蒸気の二次利用など、現状の状態でできることから始めていき、だんだんと理解を深めていくのが必要なことかもしれません」と環境課の津川さんは語る。ある地域に依存する、ということではなく、再生可能エネルギーを私たち個人がどう生み出すか。次世代に向けてエネルギーのあり方をひとりひとりが考えていくことが大切なのかもしれない。
●取材協力初めまして、伊藤大輝です。
今年の2月からリバ邸渋谷に入居しました。
僕は現在、起業の準備中です。
起業のテーマはADHD(注意欠陥/多動性障害)向けのサービスを考えています。
ADHDの主な症状は「不注意」「多動性」「衝動性」の3つです。それぞれを説明していきます。
■不注意
注意力を持続することができず、何かに長時間集中することが苦手
■多動性
じっとしていることができず、いつもそわそわと体を動かしていないと落ち着かない
■衝動性
何かを思いついたら考えずに行動に移してしまい、順番を守れない
一方でADHDの方には、⑴特定分野(自分の興味のある分野)においては、集中力が高い ⑵思いついたことをすぐに行動に移せるなど一般の人にはない強みも存在します。
※実際、歴史に名を残すような人はADHDであったと思われ、坂本龍馬やエジソンなどは例として挙げられます。
日本では、
⑴正しい情報
⑵活躍できるインフラ、環境
⑶一般の方の理解
が不足しているのが、現状です。
僕は上記3点を何かしらの形で解決するサービスをローンチしたいと考えています。
今後とも、よろしくお願いします。
先月行って残念な結果(寒い&混み過ぎ)だったので、昨日はリベンジ。クラウド君と二人で上野動物園に行きました。
平日は良いですね、空いています。その上、昨日は季節外れの暖かさでした。
10時半頃に着いて、パンダの観覧整理券をもらいました。12時10~30分の回でした。係りの方から、少し早めに集合してくださいね、と言われました。
集合時間まで東園にいました。
真っ黒で分かりにくいけど、仰向けで寝ているゴリラです。↓
クラウド君は「夜の森」に3回も入って(3回とも急ぎ足で動物を全然見ていなかったけど)、頑張りました!
お昼を食べてから集合場所に行こうと思っていたら、そこで問題発生。クラウド君がなかなか食べ終わらないのです。
そこで私が、
「食べるのを手伝おうか?おにぎりを一つちょうだい。」
と言ったら、クラウド君に、
「ゴメンね、食べられると思うから。」
と丁重にお断りされました。
受け答えがしっかりできて感心だけど、集合時間がっ!焦るわ~~
クラウド君はゆっくり味わって、残さず食べました。
12時10分をちょっと過ぎたくらいに集合場所に到着、大丈夫でした。
行列に並んで、待つことしばし。
ついに、仔パンダと母パンダー!
なにこれ、可愛い~
シャンシャン、こっち向いて~
親子で大興奮でした。
仔パンダが、こんなに可愛いとは!
可愛いのは知っていたけど、実物を見るとテレビで見るより数倍可愛かったです。やっぱり実物を見るのって違うわ・・・。
以前、橋本環奈さんを間近で見た時に、その美しさに衝撃を受けましたが、それと同じ感覚です。実物を見るのって大事ですね。
おまけ
上野動物園にクラウド・パンダ出現。 (食っちゃ寝)
住宅メーカー7社の合同運営サイト「イエノミカタ」と(株)オールアバウトは、過去3年以内に中古住宅の購入を検討した東名阪エリアの30歳以上の男女を対象に、中古住宅購入に関する意識調査を実施した。調査時期は2017年11月2日(木)~11月9日(木)。調査方法はインターネット。有効回答数は661。中古住宅のどういった点に魅力を感じましたか?では、「手ごろな価格である」(75.2%)が最も多く、ついで「立地条件がよい」(43.7%)が挙げられた。新築住宅と比較して価格面が一番のメリットとされているほか、立地条件の優れた物件が支持されているようだ。
中古住宅の購入を検討する際、不安に思った点や、それがネックになって購入を見送った点としては、「隠れた不具合の有無」、「設備の老朽化」(59.6%)がともに6割近くで最多となり、「リフォーム費用」(52.6%)を上回った。4位に「耐震性などの住宅性能」(45.1%)が挙げられることから、目に見えない部分に対する消費者の不安が浮き彫りになる結果となった。
中古住宅を購入するとき、基本情報に付随して開示されていると安心だと思う情報は、「過去のメンテンナンス・リフォーム履歴」(69.1%)が7割近くと最も多く、ついで「定期点検の結果」(64.6%)、「耐震性能の有無」(62.8%)、「新築時の設計図や設備」(55.4%)だった。「特にない」と回答した人はわずか2.7%。9割以上の方がメンテナンス履歴や性能面における何らかの情報開示を事前に求めているようだ。
また、中古住宅の購入を検討した際、どの建築会社によって建てられたのか考慮しましたか?では、「考慮した」(31.0%)、「どちらかというと考慮した」(35.4%)を合わせると、実に7割近くの人が中古住宅においても、元の建築会社がどこだったのかを選定条件にしていることがわかった。
ニュース情報元:「イエノミカタ」
みなさん、「物件ファン」というサイトをご存じですか? 素敵な住まいだけでなく、変わった立地や間取りなどユニークな物件を紹介している、不動産エンターテーメントサイトです。今回はこの「物件ファン」さんに突撃! 日々たくさんの物件を見ているなかでも、特に驚いた物件や印象深かった物件を教えていただきました。
物件を愛でる 「物件ファン」誕生秘話
そもそもなぜ「物件ファン」は誕生したのでしょうか?
「最初は『Roomhub(ルームハブ)』という物件情報サイトをつくっていました。物件を所有している大家さんが直接サイトに賃貸情報を掲載できるサイトで、大家さんからのダイレクトな情報発信のお手伝いができればと考えていました。しかし、『もともとお付き合いのある大手不動産業者がいるから』という方も多く、最初はうまく大家さんとユーザー(読者)にリーチできなかったんです。
そこで方向性を変え、自分たちでメディアをつくって情報を発信していくことに。自分がいいなと思う物件を探してきて、記事を書く。これが『物件ファン』のスタートです。2016年2月から始めて、ちょうど2年になります」(「物件ファン」の中の人。以下同)
ユーザーには、引越しに向けて物件情報を探している人以外にも、「物件を見るのが好き」「変わった物件に興味がある」という人も少なからずいるとのこと。こうした人たちの間でFacebookやTwitterなどを通じて認知度が高まり、2018年の1月には月間270万ページビューを超えるサイトへと成長しました。
中の人が選ぶ、「これは驚き!」な物件5選物件ファンさんによると、公開する記事は月に150本ほどで、およそ3000件の情報が掲載されているそう。今回は、そのなかでも「驚いた」「面白い」と感じた物件をセレクトしてもらいました。
1、「マンションの部屋の中に中庭がありました。」
【画像1】物件紹介ページのトップ部分が、すでにインパクト大!(画像提供/物件ファン)
物件の中に「中庭」があるという驚きの物件。こうしたユニークな物件に数多く出会えるのが、物件ファンの大きな特徴です。
【画像2】写真左:同物件の間取図。DKと和室の間には確かに「中庭」が(画像提供/物件ファン)写真右:中庭には砂利と飛び石が敷かれ、なんとも風流な雰囲気(画像提供/物件ファン)
2、「出た! はしごで上る本棚」
続いては、本好きなら一度は夢見るのでは? と思われるような物件です。
【画像3】壁一面が本棚に覆われた物件。本好きにはたまらない!(画像提供/物件ファン)
【画像4】吹抜けの天井まで届く本棚は、まさにファンタジーの世界に出てくる「図書館」のよう(画像提供/物件ファン)
はしごを使えば天井近くに並べた本も簡単に手に取れ、また両側の壁をつなぐキャットウォークで行き来もラクラク。好きな本に囲まれた暮らしが実現しそう。
3、「垂涎! あの先斗町(ぽんとちょう)の京町家にため息の連続。」
舞妓さんに出会えるチャンスもあることで人気の京都・先斗町エリアの物件も。
【画像5】舞妓さんたちが行き交う京都の風情たっぷりの先斗町にある物件(画像提供/物件ファン)
【画像6】玄関も年月の経過を感じさせる街並みに合った仕立て(画像提供/物件ファン)
「もとは個人宅だったのか、お茶屋などの店舗だったのかは定かではありませんが、1階の吹抜けにはちょっとした中庭がしつらえてあり、情緒がありますね」
【画像7】写真左:同物件の間取図。さまざまな広さの客間がいくつもある(画像提供/物件ファン)写真右:1階の中庭。つくばい(手を洗ったりするための手水鉢)のような設備もあり、もしかして水も流せる……?(画像提供/物件ファン)
「ちなみに、この物件の販売価格は5億8500万円(2018年2月現在)だそうです。とても買えるお値段ではありませんが、間取りや建物の内部設備がやっぱり面白い。物件ファンは単に『買う・借りるためだけの情報サイト』ではないので、こうした物件も取り上げています。もちろん、買える! という方にはおすすめの物件ですよ(笑)」
4、「団地の新しい住まい方? 二部屋どちらもわたしの家!」
「古いのが逆にいい」と再評価され、団地のリノベーション物件も増えつつある近年。団地物件の多くが40~50平米であるという「狭さ」を解消する手段として、2部屋をつなげた「ニコイチ」物件も登場しているのだとか。
【画像8】団地の部屋とは思えないような、広々とした空間が広がる(画像提供/物件ファン)
【画像9】「ニコイチ」物件の間取図。玄関は2つとも使うことができるが、一度外に出る必要がある。専有面積は単純に2倍になるので、団地でありながら“広い家”も実現!? (画像提供/物件ファン)
「これは、団地の隣り合う2部屋をつなげた大胆なリノベーション。玄関は2つあるけど部屋の中から行き来することはできず、一度玄関を出て向かいの玄関へ入るか、バルコニーから入ることになるんです。動線はちょっと変だけど、なんだかワクワクしますよね(笑)」
キッチンやお風呂などの生活スペースは1つになっており、その分のスペースが広がっています。リビングやダイニング、寝室といった機能を好きな部屋に割り振ったり、仕事場とプライベート空間というように時間帯で使い分けたりと、自由に使えそうです。
【画像10】写真左:間取図左下にあたるダイニング。リノベーションされているので、いかにも「団地」といった古さは感じられない(画像提供/物件ファン)写真右:間取図右下にあたるインナーテラス。仕事場や遊び場など、使い方も自由(画像提供/物件ファン)
5、「このロフトはリビングのように甘い。」
最後に紹介いただいたのは、一人暮らしの人に人気のロフト付き物件。
【画像11】メゾネットタイプの物件で、階段を上がるとLDKスペース。そこからさらに腰程度の高さの段差があり、空間をゆるやかに区切る(画像提供/物件ファン)
おしゃれなカップルがまったりと休日を過ごしていそうなこのお部屋。単純なロフト付き物件ではなく、高低差によって3つのフロアに分かれているそう。
【画像12】写真左:物件の間取図。下の階にバス・トイレなどの生活スペースがある(画像提供/物件ファン)
写真右:ロフトへ上がってみた写真。LDKとは同じ空間だが視線が重ならず、誰かが同じ部屋の中にいても、ちょうどいい距離感を感じながら過ごせる(画像提供/物件ファン)
「個性的ではあるけど、『いったい誰が住むの!?』というほどの奇抜な物件ではない。最近は、そういった物件を取り上げることも増えています。実際に『物件ファンで一目ぼれして、その物件がある街に引越した』という声を聞くことも多くなりました」
「住む」「買う」だけでなく、もっと広い視点で不動産を楽しんでほしい多くのユニークな物件を取り上げている「物件ファン」。今後はどのような物件が増えてくると考えているのでしょうか。
「これからの時代は、空き家問題などにも象徴されるように、部屋が余る時代がくると予想されます。だから、住む人がより楽しく物件を選べるような、立地や広さといった要素からより自由になった物件や間取りが増えたら楽しいですね。
それから、いわゆるLDKにとらわれない物件も増えるのではないでしょうか。店舗だったところや倉庫、公民館など、もともと住宅として使われていなかったものが住宅として貸し出されたりもしています。そういった意味でも、これからも面白い物件は増えていくと思いますよ」
ライフスタイルが多様化していることから、住み方もより自由に、多様化していく……。さまざまな物件を通じて、そんな時代の流れも見えてきますね。
「物件ファンでは、立地・築年数・駅徒歩何分というカテゴリー分けをしていません。それは、物件を柔軟な目で見てほしいから。新宿エリアの物件を探している人が、たまたま福岡県の物件を見る。そんな出会いがあってもいいなと思っています。もちろん、求めている情報ではないかもしれませんが、『福岡県なら同じ予算でもっと広い家に住めるのか』『2DKを探しているけどロフト付きの1DKもいいかも』というふうに、住宅探しに新しい視点をもってもらえたら、と思っています」
「物件ファン」の中の人が物件を紹介するときに心がけているのは、物件への愛をつづること、そして、ストーリーを感じさせることだといいます。「自分ならこう住みたい」「こんな人が住んでいそう!」と妄想をかき立てるようなストーリーを考えると、読者の方も一緒になって想像してくれるのだとか。
それは、物件ファンが住宅情報サイトとしてだけでなく、物件を通じて大家さん、不動産業者、そして読者がコミュニケーションをとることができるメディアだからかもしれません。物件ファンさんのお話からは、引越しの検討時しか利用されず、情報に埋もれてしまうことも多い「物件」への愛を感じることができました。
●取材協力駅近でエリアもよく、部屋の広さもバッチリ! なのに、「収納がないから……」という理由で物件を諦めたことはありませんか? クローゼットや押入れがなくても心地よく過ごせる、お部屋づくりの方法はあるのでしょうか。整理収納アドバイザーのkomugiさんにお話を伺いました。
14m2で収納なし! 快適に暮らす工夫とは?
以前、komugiさんは都内で14m2のワンルーム、収納なしの物件に住んでいたそう。現在はクローゼットのある物件に住んでいますが、それでも18m2で広いとは言えません。
【画像1】今回お話を伺ったkomugiさん。自身の経験を活かし、整理収納アドバイザー1級の資格を取得(写真撮影/浅野智恵美)
【画像2】14m2のときのkomugiさん宅の間取図(画像提供/komugiさん)
収納がないことの最大のデメリットは、服や物の置き場がない、特に目に付かないところにしまっておきたいモノを隠すところがない、ということでしょう。
それでもkomugiさんは「収納なし物件ならではの魅力もある」と話します。
「モノが仕舞われずに外に出ていると、いつも目に付くので自分の好みも分かるようになりますし、部屋に置くモノ自体も厳選されます。見せる収納が好きな方にもオススメです。また、やはり収納が必要だと思えば『自分の好きな位置に必要な大きさでつくることができる』というのは意外と大きなメリットなんです」(komugiさん)
その言葉どおり、収納のない部屋に暮らしていたときにKomugiさんが収納とインテリアの両方の視点から活用していたのが「有孔ボード」でした。有孔ボードとは、等間隔で穴が開けられた板で、ホームセンターなどで購入できます。好きな位置に収納をつくることも出来ますし、フックなどでお気に入りのものを吊るせば見せる収納も楽しめます。
【画像3】収納はもちろん、好きなインテリアを飾ることもできる。狭いお部屋にとって壁は貴重なスペース(画像提供/komugiさん)
狭くても、自分好みの空間はつくれる!自由に使えるスペースがなかなか確保できない広さのお部屋でも、何とか快適に暮らせる空間をつくりたいもの。そのポイントは「イメージに合わないモノ、ミスマッチなモノは取り除くこと」とkomugiさんは言います。そうすることで、お気に入りのインテリアも引き立つそうです。
「どんな部屋にしたいのか、イメージが漠然としている人は、まずインターネットなどで『この部屋いいな』と思う画像を探し、ストックしてみてください。自分の好みの傾向やテイストが把握できます。
テイストが決まったら、家具など買い替えが簡単にできないものは、色を変えるだけでも全体のお部屋の雰囲気に馴染ませることができたりします。リメイクシートやマスキングテープをうまく活用するのがオススメです」(komugiさん)
【画像4】現在のkomugiさんのご自宅。扉の印象を変えるために、クローゼットに白いマスキングテープを貼ってある(画像提供/komugiさん)
また、キッチンが狭いとよくある「冷蔵庫や食器を置く場所がなく、部屋に置かざるを得ない」というケース。そんなときはエリアを決めてあげるといいそう。
「このエリアには冷蔵庫やお皿などキッチン関連のモノを置く、クローゼットの近くにはベッドを置く……といったように、目的別に分けてあげるとスッキリします」
「もしスペースに余裕があれば、細身の収納棚で区切ってもいいですね。背面のないものだと圧迫感も少ないですよ。また、部屋の中に太陽の光が入ると広く見えるので、ベッド周りを区切りたければ、薄い布を活用して天井から吊るすなどもオススメです」(komugiさん)
ひと工夫と毎日の習慣で「ため込まない」お部屋に!収納のない狭い部屋で快適に暮らすには「モノをため込まない」ことがキーワード。モノに対して思い入れが強い方は、捨てられずにためる傾向にあるのだそう。
「モノを手放すのは罪悪感を覚えやすいものですが、『またどこかで使えるかも』『〇〇すれば使えるかも』と無理矢理シチュエーションを考えてしまうようなら、本当に必要かどうか、モノとの今後の付き合い方を考えてみてください」(komugiさん)
そこでkomugiさんが実践する、モノをためないコツを伝授していただきました。
●ポイント1:あえて目に付く場所に置く
まだスペースがあるし……と、ついモノをためてしまう方は、モノを「目に付く場所」に置くのがポイント。
「時間をおいて、自分が使っているかを都度確認します。また、あえて邪魔だと思う場所に置いてみるのも効果的です。使っていないモノをいちいち避けて通ることになるので、自分にとって必要なモノかどうかを考えるキッカケになります」(komugiさん)
●ポイント2:引き出しの中は常に8割をキープ
引き出しや収納グッズの中はパンパンにモノを入れておくのではなく、あらかじめ余裕を残した状態にしておくと良いのだそう。
「2割の空スペースを『一時置き場』にすれば、そこだけの管理で済みます。疲れているときなどはその一時置き場に仕舞っておいて、後で自分のペースで片付けるのです。
買い物をして帰って来たばかりのタイミングで、それをどこに片付けるかということまで考えて動くのは億劫だったりします。ある程度モノの位置が決まっていると、考えなくても自然と体が動いて片付けが終わりますよ」(komugiさん)
●ポイント3:買いだめに注意
「切れてしまったらイヤだからストックしておきたい」、「特売で安いから」……つい食品や日用品は買いだめしたくなるもの。ところが、余計なストックが増えれば、当然、部屋の中にそれを置けるスペースが必要になります。
「収納にとって一番の敵は『不安』と『お得感』による買い物です。自分の生活に合わせて必要最小限の買い物をするために、自分が何を持っていて、どれくらい使うのかを把握したうえで買い物に出かけてください」(komugiさん)
●ポイント4:モノではなく「自分」を基準に考える
意識していないと「これ買ってきたけど、どこに片付けよう?」「どうやって使おう?」と、モノに振り回されがちになるとkomugiさんは言います。
「自分にとって今これが本当に必要か、ブレない軸を持つとモノは増えづらくなると思います。買う前に、置く場所や飾る場所があるか考える。ビジョンを持つことが大事です」(komugiさん)
●ポイント5:外出から戻ったらバッグの中身を全部取り出す
Komugiさんは外出から帰った際、一度荷物を全て取り出し、不要なモノがないかチェックするそうです。
「例えばレシート1枚でも、外から帰ってくると何かしら増えていると思うんです。それが積み重なって荷物が増えていきます。同じバッグを次の日に使う場合も、一度中身を全部取り出して入れ直すことを習慣にしてみてください」(komugiさん)
●ポイント6:使っていないモノを可視化する
「例えばバッグなら、収納がないときは壁に掛けて、まんべんなく全てのバッグを使いやすいようにします。動いてないバッグは使ってないと一目で分かります。
この方法は、本などにも応用可能です。本棚から取った本は一番右に戻す、と決めて片づけると使用頻度の低いモノは左端にたまっていきます。時間のあるときに左端のものから処分すればいいのです」
もちろん、モノに対する価値観は人それぞれ。使っていなくても、取っておきたいモノもあります。
「大切なモノは無理に捨てる必要はありません。もし厳選できるようなら、その中でも特に大切なモノだけを残し、ほかは写真に収めるなどして手放す、というのも方法の一つです」(komugiさん)
「本当に必要な収納グッズ」を見極める!クローゼットがないから「収納グッズを買って何とかしよう!」と考えがちですが、そこには落とし穴があります。「収納グッズを買うということは、その分モノが増えるということ」だとkomugiさんは指摘します。
「収納グッズを先に買ってしまう方も多いですが、順番が逆です。まず持っているものを把握し、何を収納するのかを考える。収納グッズを買う前に、置く場所や仕舞うモノのサイズを必ず採寸し、どんなサイズの収納が必要なのかをきちんと把握しましょう」
また、収納に関しては値段が多少高くても「使いやすさ」を重視することがポイント。komugiさんは、めぼしい収納グッズが見当たらなければ、段ボールで一時的な代用品をつくってしまうそうです。
「少し見栄えは悪いですが、自分に必要な収納の大きさや、置く場所のイメージがしやすくなります。私の場合、大きな引き出しなどの収納は大抵段ボールで試作品をつくり、ちょうどいいものが見つかるまではそれで代用します」
例えば、飼い猫のエサなどの収納にはまとめ買い用に商品が入っていた箱をそのまま活用しているそうです。「引き出しの中は自分しか見ませんから。あまり気張りすぎず、見えないところは適度に手を抜くのも、普段から散らからない部屋をつくるポイントです」(komugiさん)
【画像5】箱を活用した収納なら、躊躇なく捨てられるというメリットも(画像提供/komugiさん)
工夫次第では、収納なし物件でも自分らしく快適に暮らせそうですね。もし、気に入った物件に収納が見当たらなくても、諦める前に一度、今回ご紹介したような方法を活用して住んでみることを検討してみてはいかがでしょうか。
●取材協力国土交通省は2月28日、平成30年1月の住宅着工動向を発表した。それによると、1月の住宅着工戸数は66,358戸で、前年同月比で13.2%減となった。
利用関係別では、持家は前年同月比0.1%増の20,257戸で8か月ぶりの増加。貸家は前年同月比10.8%減の28,251戸で、8か月連続の減少となった。
分譲住宅は前年同月比27.5%減の17,448戸で、2か月連続の減少。うち、分譲マンションは前年同月比50.2%減の6,525戸で2か月連続の減少、分譲一戸建住宅は前年同月比1.1%減の10,743戸で4か月ぶりの減少となった。
ニュース情報元:国土交通省
(株)東京カンテイは2月28日、2018年1月度「中古マンション価格天気図」を発表した。「中古マンション価格天気図」は全国47都道府県のファミリータイプ中古マンション流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの(30m2未満の住戸、事務所・店舗は除外、リゾートマンションを除く)。
それによると1月は「晴」が14から18地域に増加、「雨」は12から7地域に減少。「曇」は6地域で変わらず。「小雨」は4から8地域に増加。「薄日」は11から8地域に減少した。47都道府県のうち前月比価格が下落した地域数は13から19地域に増加。三大都市圏では、近畿圏のほとんどの地域で弱含み、マイナスに振れる変化が見られた。全国的に価格動向は停滞している。
【三大都市圏】
●首都圏
首都圏は、東京都が前月比0.3%下落、神奈川県は0.1%上昇、千葉県は0.6%下落、埼玉県は0.1%上昇。首都圏平均は0.5%下落した。
●近畿圏
近畿圏は、大阪府が0.3%下落、兵庫県は1.1%下落、京都府は2.8%下落。中心府県は下落傾向。郊外部は滋賀県が2.0%上昇、奈良県は1.6%下落。近畿圏平均は0.7%下落した。
●中部圏
中部圏は、愛知県が1.6%上昇、岐阜県は3.6%上昇、三重県は2.2%下落、静岡県は1.4%下落。中部圏平均は0.8%上昇した。
【地方圏】
●北海道
北海道は、前月比0.3%上昇し1,551万円、札幌市は0.5%上昇し1,614万円。事例が集中する中央区では0.5%、次いで事例の多い豊平区では3.7%、西区では0.9%それぞれ上昇した。一方、白石区では0.5%、南区では0.5%、北区では1.3%、東区では0.8%それぞれ下落している。
●宮城県
宮城県は、1.2%上昇し2,018万円、仙台市は1.4%上昇し2,062万円。事例数が市内で最も多い青葉区で0.9%、次いで事例の多い太白区では2.9%、宮城野区では1.3%、泉区では2.8%それぞれ上昇し、同市の価格を押し上げた。
●広島県
広島県は、1.2%上昇し2,002万円、広島市は1.5%上昇し2,114万円。広島市では最も事例の多い中区で2.9%、西区では1.6%、東区では0.9%それぞれ下落したものの、南区で12.4%、佐伯区で4.8%、安佐北区で4.6%とそれぞれ大きく上昇し、同市の価格が上昇した。
●福岡県
福岡県は、1.1%上昇し1,889万円、福岡市は0.6%上昇して2,336万円。福岡市では事例が集中する中央区で1.1%、南区で0.6%、西区で0.6%、早良区で4.4%それぞれ上昇し、同市の価格を押し上げた。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ