
9万円 / 50.38平米
西武新宿線「野方」駅 徒歩4分
「日本のあの頃の感じ」
この建物を一目みた時、そんなイメージが降りてきました。
日本のあの頃がいつを指しているのかは、自分でも謎ですが、昔の銀行や蔵などを連想させるこの外観からは、そんな言葉が自分の中でしっくりときたのです。
大きな敷地を進んだ奥に、ひっそりと立つこちらの一戸 ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
「古民家を購入して住みたい」と思っても、どこに相談したらよいか分からないという人は少なくないはず。税金、断熱と耐震、補助金なども、新築住宅を購入するときとはちょっと異なる制度・注意点などもありそうです。古民家購入前に知っておきたいノウハウや、実際購入した人の声を前後編でお届けします。前編の今回は、古民家購入のために覚えておきたい基礎知識について、「千葉房総ねっと」代表の武田新さんにお話をうかがいました。
そもそも古民家物件はどうやって探せばいい?
古民家には、明確な定義はありませんが、一般的に伝統的な木造建築工法で昭和初期までに建てられている日本家屋を指すそうです。当然築年数が相当に古く、普通の不動産会社ではなかなか取り扱っていません。
「専門誌を参考にしたり、古民家専門の不動産会社を探すことなどから始めましょう」と武田さんは言います。古民家専門の不動産会社は、インターネットで「古民家 物件」「古民家 購入」といったキーワードで検索すると比較的簡単に見つかりますし、「NPO法人 日本民家再生協会」(http://www.minka.or.jp/index.html)や「(一社)全国古民家再生協会」(http://www.g-cpc.org/)といった団体のホームページから探すのもおすすめだそうです。「建物の構造チェックや古民家建築に詳しい建築士情報など、扱う情報は団体ごとに特徴があるので、さまざまなウェブサイトをチェックするといいでしょう」(武田さん、以下同じ)
ここ数年、のんびり田舎暮らしがしたいというニーズに、インバウンドを狙った需要も高まり、古民家人気が高まっていると話す武田さん。「売買がすぐ決まることも多いので、気に入った物件はすぐに問い合わせましょう」(写真撮影/山口俊介)
それ以外では、移住促進に力を入れている自治体などで広がっている、古民家を含めた空家物件の紹介事業や「空家バンク」などもあります。古民家情報を紹介するイベントなどを行っている自治体もあるので、住みたいエリアの自治体に問い合わせてみるのもひとつの手かもしれません。
「千葉房総ねっと」では、サイト利用者も参加できる「田舎暮らし交流会」を開催。古民家暮らしの先輩たちから直接話を聞くことで、地域の特徴や古民家暮らしを具体的にイメージできる(写真提供/田舎暮らし!千葉房総ねっと)
古民家購入は、補助や税金メリットがあるって本当?住みたいと思えるような古民家物件を見つけたら、次に気になるのが購入にかかるコスト。購入の流れは基本的に中古物件を購入する際と同じですが、実は古民家ならではの税金上のメリットがあります。
「古民家には築70年や100年という物件もざらにあるので、建物自体の価値が低く見積もられ、固定資産税が安いんです。そのほか、不動産取得税も少なくなりやすい。もちろん、物件によりますが、諸費用を抑えて購入できると考えてよいでしょう」
それだけでなく、前述の通り、移住促進事業などで補助金を出している自治体もあるため、購入コストだけでなく、住み始めてからの生活コストも抑えることもできるかもしれません。
ただし、古民家を購入する際には注意しておきたい点がいくつかある、と武田さんは言います。
「古民家は購入後そのまま住めるわけではなく、ほとんどの方が古民家を購入して、リフォーム、リノベーションを行います。その工事費用を見積もっておかなくてはいけません。特に古民家の修繕は熟練職人の力が必要な場合や、同じ部材がなく調達コストが思いのほかかかることもあるので、そうした手間なども考えておきましょう」
また、新築住宅購入の際に利用できる住宅ローン減税については、中古住宅購入と同じ減税制度を受けることができます。ただ、古民家の多くが1981年以前の旧耐震物件のため、制度の条件から外れる物件が多く、「ローン控除はないと考えたほうがよいでしょう」とのことです。
さらに、古民家ならではといえる特徴として「農地付き物件」の取得条件があるのだとか。「農地付き物件とは、文字通り、農地を所有する物件のこと。農地付き物件を取得するには、各自治体が発行する『農家資格」が必要です。就農しない場合は仮登記を行い、権利を保全する必要があります」
【古民家のなかには「農地付き物件」も。農地付き物件を取得するには農家資格が必要になる(写真/PIXTA)
古民家の「断熱性」「耐震性」は大丈夫?古い家であればあるほど機能や構造面も気になるところ。特に断熱性や耐震性は、快適で安心・安全な暮らしを送るために知っておきたいポイントですね。
「実は古民家暮らしで一番相談されるのが『寒さ』なんです。古民家暮らしをしている人たちも、集まれば『冬は寒いね~』が合言葉になるほど、正直冬は寒いです。複層ガラスのサッシや床下、天井に断熱材を入れることで断熱性能を上げることはできますが、基本的に古民家は田の字型間取りですべての空間がつながっていることが多く、風通しに優れているのが特徴です。天井まで吹抜けた家も多いので、古民家ならではの空間を活かすなら、断熱材を取り入れられる箇所が少ないんですよね。
そのため、冬は囲炉裏を囲み、かいまきを着て暖を取る人が多いですよ。ただ、庇(ひさし)が大きい分、直射日光をさえぎることができ、土壁など調湿性の高い素材を使っているので、夏は涼しいです。四季を感じながら暮らすのも古民家の魅力なので、せっかく古民家に暮らすなら、そのくらいの割り切りが必要だと思います」
「冬は背中の寒さを少し我慢しながら、囲炉裏を囲んで暖をとりながら団らんするなど、せっかく古民家暮らしなら、その醍醐味を味わってほしいですね」(武田さん)(写真/PIXTA)
東北や上越といった豪雪地帯の古民家であれば、防寒力が高いのでは?と聞いてみたところ、「雪が積もりにくい傾斜の屋根を持つなどは見受けられますが、基本的な構造は同じなのであまり差はありませんね」とのこと。寒さを感じながら暮らすのも一興ということです。
しかし、寒さは我慢できても、家が傾いては困ります。耐震性についてはどうでしょうか?
「考え方が真っ二つに分かれるところです。古民家の多くは1981年以前に建てられたいわゆる『旧耐震基準』の物件になります。耐震性担保の目安のひとつとして挙げられる新耐震基準ではありません。ただ、一方で80年も100年もずっと倒壊せず建ってきたという実績もあるんです。日本古来の建築の家は『揺れを逃がす』という特徴があります。ひとたび地震が来ると、自ら揺れることで倒壊せず耐えるものです。
どちらがよいかは専門家でも判断が分かれるところですが、古民家だから耐震性が低いと断じるのは早計だと思います。どうしても不安な場合は、インスペクター(診断士)など専門家に見てもらうのも手ですね」
もちろん金物を使って補強することもできますが、木組みの良さを損なうこともあるので、リノベーションの際に相談してみましょう。
武田さんに教えていただいたとおり、古民家を購入する際は、新築物件を購入するときとは違うポイントがあります。ただ、古民家が欲しいと思ったときに一番重要なことは「住んでから家に手をかけることを楽しめるかどうか」だと武田さんは話します。壁や床がはがれたり、建具の建てつけが悪くなるなど、新築以上に修繕が発生します。自分たちで、生活も家も紡ぎながら暮らす。それが古民家暮らしの醍醐味なんですね。
●取材協力家の中でみんなが一番長く過ごす場所、LDK。どんな空間をつくったらくつろげる場所になるのか。リフォームをする際の間取りの考え方や光の取り入れ方などを、今注目の2人の専門家、スタイル工房のチーフプランナー鈴木ゆり子さんと、ハンディハウスプロジェクトの中田裕一さんに語ってもらった。
くつろげるLDKにするには、変化に対応できる余白が必要
鈴木 くつろぎの定義は人によって違いますよね。例えば、ソファの上でゴロゴロするのが好きな人もいれば、床に座ってソファに寄りかかる方が落ち着く人もいます。
中田 その意味でも、家を設計するときに、今どんなふうに暮らしているかを理解することは、すごく大切ですね。
鈴木 ご自宅に伺った際に、ご家族の好きなくつろぎスタイルとか、持っている物の量とかいろいろな情報を受け取っています。ただ、くつろぎ方は時間とともに変わっていく部分もあるので、私はリフォームで100%つくり込まなくていいと思っています。全部を決め込むと暮らしが窮屈になるので、余白を残して暮らす人に季節や時代で変えてもらえたらいいですよね。
中田 そうですね。例えば夫婦2人の間は、家族が一番長く過ごすLDKを最大限にして、子どもの成長や家族構成の変化に合わせて、1LDKや2LDKに仕切っていくこともありですよね。安らげる場所があれば、そこがその人にとってのリビングになるのだと思います。
鈴木さんが手掛けた事例。光を入れるためにLDKを2階に移動。間仕切り壁を全て外し、ダイニングは勾配天井にして縦横に広がる空間にした。断熱施工をして家全体の居心地の良さもアップ(画像提供/スタイル工房)
収納のつくり方と配置で他者の目線を気にせず憩える空間に中田 居心地よく暮らすためには、目線への配慮も大切ですね。LDKにも収納や物を隠せるスペースはあった方が、見た目がうるさくならないからホッとできます。
鈴木 特にキッチンは物が多く煩雑に見えがちですものね。
中田 僕はパントリーをつくるときに、リビングから見えない場所に配置できないかを考えるようにしています。
鈴木 私も大型家電などはリビングの視線から外すようにしています。余計な物を視界に入れないこともくつろぎ空間の要件の一つです。
中田 そういう普遍的な部分は、プロとしてきちんと考え、伝えていきたいですね。
中田さんが手掛けた事例。オープンなダイニングキッチンはコンロを背面に配置。リビングから見えない位置にパントリーや冷蔵庫を配置することで、視界がスッキリとして、くつろぎの邪魔をしない(画像提供/ハンディハウスプロジェクト)
自分たちの好みを反映した内装で落ち着く場をつくる鈴木 仕上げ(内装)は完成形を想像しやすいですし、お施主様の好みを活かすことで、自分らしくいられる空間になりますよね。
中田 素材もテイストもさまざまな物があるので、自分たちの好きな物を選んでほしいですね。その方が住まいへの愛着も増して、和める空間になる。以前の住まいの古材を使って、歴史を継承できることもリフォームの魅力です。
鈴木 古い物の良さと、新しい部材や設備の性能の良さの両方が共存できますからね。
中田 性能という点では、僕は断熱リフォームをきちんとすることをお薦めしています。家の中でゆったり過ごすために、断熱性は重要なファクターですから。
鈴木 心地のいい明るさも大切です。ガラスを間仕切り壁に入れたり、ガラスブロックを使ったりすることで、奥の部屋や廊下にも光や風を取り入れることができます。
中田 くつろぎ空間には採光や通風、断熱性などのハード面と、自分たちらしく過ごせる間取りや人の目線を気にしなくていい収納などのソフト面があるということですね。
リフォームでくつろぎ空間をつくるには「余白」「目線への配慮」「好みの内装」を重視すると良いことが分かりました。みなさんもこれを参考に、くつろぎ空間を手にいれてくださいね。
文/中城邦子
●取材協力
山形に帰省中のこと。
ばぁば(実母)と義妹が談笑している傍に私もいました。甥が1歳で歩き始めたとかいう話になり、ばぁばが、
「そういえば、長男も1歳になったばかりで歩いたよ。」
そして私に向かって、
「おまえが産まれたとき、お兄ちゃんが病院に歩いてきたのを覚えてるだろ?」(註:年子です)
うん?????
「ちょっと覚えていないな…。ほら、あたし、産まれたばかりだったから。」
それもそうだねっ、と皆で大笑いしました。゚(゚^∀^゚)゚。 アヒャヒャヒャ
しかし、私は知っています。これは氷山の一角に過ぎないことを。( ;゚─゚)ゴクリ
親に限らず大人は皆、子どもがとっくに忘れてしまったあれやこれやを、大人になっても覚えていると思っているのでしょう。
たとえば、伯父さんはいまだに私が3歳の頃のトイレ・エピソードを話すし、当時好きだった自家製豆腐を今でもわざわざ届けてくれたりします。
そして、私は自覚しています。自分自身もそんな大人の一員であることを。
高校生の甥にカノジョを紹介されたときに、
「この子は叔母ちゃん(私)の布団で一緒に寝てオネショしたんだよー。」
と、昔の思い出話をしそうになる衝動。(笑)
これ、絶対やっちゃダメなやつ。(笑)
話しませんでしたけどね。
まったく、子どもにとっては大人って、ある意味、厄介な外部記憶装置です。