
3,580万円 / 53.9平米
東急田園都市線・東急大井町線「二子玉川」駅 徒歩13分
歴史ある緑地帯に隣接し、豊かな自然環境にあるマンションの一室。部屋からは、樹高20mを超える大きなケヤキの緑が眺められます。
敷地の南側には桜の木に覆われた丸子川と旧幽篁堂庭園跡、北側には瀬田四丁目旧小坂緑地の大きな緑の山。少し歩いた先には岡本静嘉堂緑地もあり、緑が多く、風情の ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
リバ邸に入居できてから
たくさんの出会いを経験しています
Twitterのフォロワー繋がりから320にんが集まった立食パーティーに参加できたり
プロブロガーの方が渋谷のハチ公前でPR活動をご一緒させていただけたりと、色んな人と知り合えて、活動範囲が広がり嬉しい気持ちでいっぱいです。
まず一つ目が交通の便が優れているところが良いところだと感じました
渋谷や新宿で終電逃しても、歩いて帰れる距離なので
それだけでも心の安心感があります。
関東地方、本日、観測史上最速の梅雨明け宣言です!
暑くてたまりません。
暑いせいでしょうか、最近、立て続けにママ友飲み会のお誘いをいただいております。茶話会やランチ会は定番だけど、ママ飲み会っていうのもあるんですねー。わが家は絶賛ワンオペ中につきお断りしていますが、一度くらいは出てみたい。
さて、今日の降園後のこと。
クラウド君の箸ケースが数日間行方不明なので、幼稚園に電話して担任の先生とお話ししました。朝、お手紙を書いて先生に渡したのですが、イマイチ伝わらなかったみたいで。
すると、ちょうど先生も家に電話しようと思っていたそうです。
なんと、クラウド君が幼稚園で2回も大泣きをしたのだとか。
1回目の大泣きは、プレ幼稚園の子に遊具を譲らず意地悪したのを先生に叱られて。
2回目の大泣きは、仲良しの友達A君が自分と手を繋がずに他の子と手を繋いだのでヤキモチを焼いて。
先生のお話を聞きながら、私はその現場が目に浮かびました。
そりゃあ泣くよね、大泣きするさ。
クラウド君はヤンチャだけど泣き虫だからね~。
担任の先生からは、
「最近、お家で何か変わったことがありますか?」
と聞かれましたが、特にこれと言って思い当たることはありません。
強いて言えば、今月は体調不良が続いて外遊びが少なかった。あと、明日のシンポジウム参加。シンポジウムが楽しみだと本人は言っているけど。
やっぱり、ストレスが原因なのかなぁ。
そういえば、同級生ママから
「○○君(クラウド君)って優等生ですね。」
と言われたことがあって夫と笑い話にしていたけど、もしかすると、クラウド君は幼稚園でものすごく気を張って過ごしているのかもしれない…。
あと、最近、クラウド君は毎日のように、
「B君は好きじゃない。だって、ベロベロバーってしてくるから。」
と言っている。私が保育参観や親子遠足で見た印象では、お互い様だったので、私も夫も、クラウド君に対して、
「そんなこと言うもんじゃないよ。仲良くしよう。」
と声掛けしていたけれど、もしかすると、B君が心底イヤだったのかもしれない…。
担任の先生には、
「お互い様なのは重々承知ですがB君の事を嫌っているみたいです。」
とお伝えしました。先生は、(今は二人の席が近いけど)2学期になったら席替えして下さるそうです。
そして、明日のシンポジウムのことはどう話してよいか分からなかったので、中途半端に言葉を濁しました。
ということで(笑)
夕方はクラウド君をおんぶに抱っこ、スキンシップ!お母ちゃんフラフラになるまで頑張りました!
ちなみに、お父さんはこの件に関して、
「たまたま重なっただけじゃないの~。」
と冷静な見解です。…ま、そういう見方もあるよね。
(株)東京カンテイは6月28日、2018年5月度「中古マンション価格天気図」を発表した。これは、全国47都道府県のファミリータイプ中古マンション流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。それによると、5月は「晴」が14地域から15地域に増加。「雨」は4地域、「曇」は11地域でそれぞれ変わらず。「小雨」は9から8地域に減少。「薄日」は9地域で変わらず。47都道府県のうち前月比価格が下落した地域数は28から15地域に減少した。
首都圏は、東京都が前月比0.1%下落、神奈川県は0.4%下落、千葉県は±0.0%と変わらず。埼玉県は1.1%上昇。首都圏平均は0.8%上昇した。近畿圏は、大阪府が0.7%上昇、兵庫県は0.8%上昇、京都府は0.3%上昇。近畿圏平均は0.8%上昇した。中部圏は、愛知県が1.2%上昇、岐阜県は2.5%上昇、三重県は2.7%下落、静岡県は0.5%上昇。中部圏平均は1.0%上昇した。
北海道は、前月比0.7%上昇し1,588万円、札幌市は0.6%上昇し1,636万円。事例が集中する中央区では1.3%上昇。次いで事例の多い豊平区では1.6%、西区では4.6%それぞれ下落。一方で、北区では4.1%、白石区では2.2%、東区では3.2%それぞれ上昇しており、同市の価格を押し上げた。
宮城県は、1.0%下落し1,996万円、仙台市は1.2%下落し2,042万円。茨城県は、3.6%上昇して1,555万円。同県で最も事例の多いつくば市では0.8%、次いで事例の多い水戸市では3.2%それぞれ上昇し、同県の価格を押し上げた。
広島県は2.8%上昇し2,092万円、広島市は3.9%上昇し2,209万円。広島市では最も事例の多い中区で7.9%、次いで事例の多い西区では3.9%、安佐南区では8.1%とそれぞれ大きく上昇し、同市の価格を押し上げた。
福岡県は、2.8上昇し1,940万円、福岡市は3.6%上昇し2,418万円。事例が集中する中央区では1.3%、次いで事例の多い東区では2.9%、博多区では4.3%、南区では2.3%それぞれ上昇した。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
(株)東急コミュニティーはこのたび、「家事代行サービス」に関する意識調査を実施した。調査期間は2017年5月12日~5月14日。調査対象は首都圏(1都3県)の分譲マンション居住者2,986名。それによると、家事代行サービスの利用率は、「実際に利用したことがある」は3%、「利用したことはないが今後利用してみたい」は17%だった。家事代行サービスの利用動機については、サービス利用経験者では「質の高い出来栄え期待」(38%)が最多で、「仕事が忙しい」(31%)、「時間がない」(31%)と続く。多忙を背景に質の高いサービスが期待できるなら利用したいというニーズがよみとれる。
家事代行サービスの中で、最も利用したいもの、あるいは最もよく利用したものはどれですか?では、「日常的な掃除」が41%で最多。衣・食・住の中でも料理や洗濯に比べ家事代行のメニューとしてニーズが高いことが分かる。サービス利用の際の重視点は、「仕事の出来栄え」(90%)に続き、「スタッフの人柄、信頼性」(88%)があがり、作業の質だけでなくスタッフの質もサービス利用検討時に大きなウエイトを占めていることが分かった。
家事代行サービスにニーズや期待がある一方で、実際のサービス利用経験者は3%。その理由ともなるサービス利用の不安点は、「どんなスタッフが来るのか分からない」(61%)、「他人を家に入れることに心理的抵抗がある」(56%)など。サービス利用未経験者は、経験者より多くの不安があることが分かった。
ニュース情報元:(株)東急コミュニティー
サッカーのワールドカップ開催で盛り上がるロシア。テレビでも連日報道されていますね。街中のインタビューをみると、街並みがきれいだなとか、ロシアの住まいってどんな感じなんだろう? 広いのかな? 共産圏だったから何か違うのかな? などいろいろ気になりますよね。というわけで、ロシアの住宅事情を調べてみました。
ロシアの家は4人家族で50平米台。なぜ狭い?
まずロシアといえば「広い」という印象ですよね。そう、世界で一番広い国は、ロシアです。 面積は1710万平方km、日本の約45倍の広さがあります。これだけ国土が広かったら家も広いのだろう、軽井沢みたいな広大な敷地の木立の隙間から一軒家が見える、そんなイメージかと想像していました。ところが、そんなことはないようです。都市部は基本的に集合住宅、そして面積は家族4人の住まいで50平米台が主流だとか。意外に狭いのです。
どうしてなのでしょうか?
話は旧ソ連時代にさかのぼります。当時は国が無償で国民に住居を提供していました。共産圏の国だったので「公平性」を重んじます。また「効率性」も重んじます。その結果、効率よく暮らせる集合住宅で、最低限の生活ができる広さということでこの形になったのだとか。
また暖房とお湯も関係しています。ロシアの冬はとても寒いので、各住戸にお湯や暖房をひく必要があります。このときに広大な敷地の一戸建てにそれぞれお湯やガスの配管を回すのは非効率です。日本でも空き家が増えてこのインフラの維持が問題になっています。だからロシアでの原則は「都市部に集まって暮らす」という形になっているようです。
百聞は一見に如かず――ということでさっそく家庭訪問してみました。訪問した街は、サッカーワールドカップ日本代表のキャンプ地、カザンです。
1970年代~1980年代の日本の団地を彷彿(ほうふつ)とさせる。どの集合住宅も戸数が多い(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
さて、到着してまず感じたのは、規模の大きさ。正確な戸数は聞きそびれてしまいましたが、イメージはURの高島平団地です(東京都板橋区にあるUR団地、総戸数は約8000戸)。さっそく部屋に案内してもらいます。あれ? 玄関ドアが2枚ある? さすが寒い国ロシア、玄関ドアは2枚仕立てが多いようです。そしてバルコニーも日本とは趣が異なります。サンルーム仕様になって窓が付いているのです。日本でも日本海側の家にはこのサンルームが多いと聞きます。
写真左:2枚ある玄関ドア 写真右:窓付きのバルコニー(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
そして室内に。通されたのはダイニング・キッチン。決して広くはないのですが、日本よりも暖かい感じがします。なぜそう感じるのかといえばそれは壁紙とファブリックでした。他の居室もそうですが、白い壁がひとつもありません。部屋ごとに好みの壁紙が張られ、テーブルにはクロスが掛けられています。
キレイな柄に包まれたダイニング・キッチン(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
この壁紙はこの家の妻が張ったそうです。ロシアでは壁紙は自分で張るのがフツーだそうです。ある意味料理をつくるのと同じ感覚だとか。平均月収が7万円(ホワイトカラーエリートでその倍)で家賃と光熱費で3万円くらい。支出に占める住居費比率は高い。だから内装などは自分たちでやるというのもありそうです。キッチンは入居時に自分で設置することも多いそう。天井や床や壁も未仕上げが普通。天井壁床で40万円くらい払うと仕上げてくれますが自分でやる人も多いのだとか。
これは別の部屋を訪問したときの写真ですが、全部自分でつくったのよと誇らしげに教えてくれました。ちなみにこの部屋の住人はシングル女性です。すごい。
シングル女性が造作したバスルーム。日本の銭湯のようだ(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
「こっちも見て! 狭いから天井吊りの収納つくったのよ」「次は貯めたお金で古くなった窓を断熱性の高いものに変えるのよ」と次から次へとやりたいことがあるそう(日本の集合住宅と違い窓も玄関ドアも個人の判断で変えてOK)。日本でもDIYが流行っていますが、ここはレベルが違います。住んでから少しずつ暮らしをよくしていくことは、ここロシアでは当たり前のようです。
次の2枚の写真は少し郊外にある一戸建ての子ども部屋。どちらの部屋も個性的な壁紙が張られ、ファブリックも装飾品もかわいい。日本のマンションモデルルームのようです。
カザン市郊外にある一戸建ての子ども部屋。モデルルームではありません(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
ロシアの一戸建て事情はどうなっているの?ロシアは市内中心部が都市計画上、ほぼ集合住宅しか建てられません。しかも広さは40~60平米と狭い。やはりこの生活にストレスを感じる人もいるようです。またカザンのようにやや裕福な層が出始めている都市では、郊外の戸建住宅を買い始める動きも出てきています。そう、公団住宅が羨望のまなざしだった時代から、郊外の一戸建てへあこがれがシフトした日本の30~40年前と似たような状況です。
そんなロシアでの一戸建てはどんなものかというと……写真(下)のようなレンガの家です。子どものころに読んだ『3匹の子ぶた』にに出てくるあのレンガの家です。
ロシアの一戸建てはレンガブロックを積んだものが多い(写真撮影/IIDA SANGYO RUS)
ロシアの一戸建てにはいくつか課題があるそうです。おもなものを4つほど挙げます。
ひとつは施工精度。未仕上げで引き渡す文化があることも影響してか、大工さんの仕上げの精度が日本と全然違うそうです。大げさな比喩になりますが、日本はミリ単位の仕上げ水準ですが、ロシアはセンチ単位くらいの差があるとか。
もうひとつはその構造と断熱。レンガ造りが標準で、これだけ寒いのに断熱材が使われていません! 推定50cm以上ある分厚いレンガが断熱材になってます。見た目は頑丈ですが壁の断熱は課題があります。
そして3つ目は引き渡しの水準。キッチン、バス、トイレ、内装仕上げは含みません。内装はホームセンターで買ってきて自分で取り付ける、あるいはそれをプロに別で依頼する方法が一般的。ただ、ロシアでも日本でいうパワーカップル(共働き夫婦で二人とも高収入)が登場してきており、この若い世代からすると、ある程度内装仕上げもお任せしたいというニーズも出てきているとか。
4つ目として品質保証がないこと。日本では住宅品質確保促進法(品確法)というのがあって、第三者の専門機関が住宅の性能を評価し、購入者に分かりやすく表示したり、、引き渡し後10年以内に瑕疵が見つかった場合は、売主が無償補修などをしなくてはならないという制度がありますが、それがロシアにはありません。
ロシアに一戸建て住宅の日本代表が進出!?さて、そのロシアに、日本の住宅会社、飯田グル―プホールディングスが進出します。日本の分譲一戸建ての3割のシェアをもつ一戸建て業界の日本代表です。
先に書いたように(1)レンガ造り (2)造りがやや雑 (3)未仕上げ引き渡し (4)品質保証がない というロシアの一戸建ての課題に対し、(1)日本の木質在来工法 (2)日本品質 (3)内装仕上げ済み (4)第三者評価をつける というチャレンジです。その最初の家、モデルハウスが完成し、事業の正式なオープニングセレモニーが開催されました。
写真左:当日のレセプションでは日本式で鏡割りが行われた 写真右:第一号物件を購入されたミハイルさん(写真/IIDA SANGYO RUS)
本来はモデルルームとして使いたかったのに、「ぜひ売ってほしい」という方が現れて、既に契約もしたとのこと。この住宅は構造材のみシベリア鉄道で運び、残りの資材は現地調達(将来は現地での建材生産も見込む)。日本の大工がロシア大工を指導しながらつくった家。第三者の専門機関による住宅の性能評価も付いてます。
第一号物件の外観と内装。見た目は日本のものと似ているが、トリプルガラスのサッシなど完全に現地仕様(写真提供/IIDA SANGYO RUS)
感銘を受けたのは「MADE WITH JAPAN」という思想。これは“MADE IN JAPAN=日本製”とは少しニュアンスが違います。木造在来工法や建築の仕上げ精度、建物に第三者評価を付けるなどは日本のものを導入するのですが、あくまでも仕組みや技術をもっていくだけ。WITHとは一緒にやっていきましょう、現地の資材を使って、現地の大工さん、現地の販売員のみなさんと一緒にいうことなんです。なんだかすてきではありませんか。
もう少し細かくみてみましょう。木材は、森林大国であるロシアの地域木材を活用します。その木材を精度高く施工するために日本のプレカット技術を導入します。プレカットとは、設計図に基づいて建材を工場でカットしてから現地に運び大工は現場では組み立てるだけにする仕組みのことで、これにより工期を短縮し、現場での施工の精度向上もできるというものです。同社が長年磨き続けてきた技術・ノウハウを惜しみなく現地のプレカット工場、マシンに注ぎ込んでいます。
さらに飯田産業のエース大工である上杉学氏をロシアに駐在させ、日本並みの施工精度を実現する現場施工技術をロシアの大工に教えています。日本の木造建築技術・ジャパンウッド・テクノロジーを駆使して、ロシアの一戸建て品質を上げ、日本と同じくローコストで提供します。そしてなるべくそのお金がロシア内部に落ちるように現地生産・現地雇用にもこだわっているのです。
写真左:ロシアの大工に技術を教える上杉氏 写真右:ロシアのプレカット工場。日本式に細かくチューニング・教育を行った(写真提供:IIDA SANGYO RUS)
「MADA WITH JAPAN」は売り方にも反映。ロシア事業の実行責任者である大河龍也氏は「ご案内の仕方、接客の仕方もおもてなしの心で日本流にこだわりたい」と、接客も日本水準にしようと現地の従業員に発破をかけています。
「誰もが当たり前に一戸建てが買える社会にしたい」を掲げる同社、そのビジョン実現に向けて挑む壮大なチャレンジがFIFAワールドカップの日本のキャンプ地カザンで始まったことに、なんだか奇遇で運命的なものを感じます。
●取材協力トイレットペーパーのような日用品や食品まで、ネットショッピングで購入するのが珍しくなくなった昨今、宅配物の増加とそれに伴う再配達が社会問題として知られるようになりました。特に多くの世帯が暮らすタワーマンションでは、大規模マンションならではの課題があるようです。そこで、現在の課題を宅配事業者に取材。さらに一部のマンション内に「宅配スタッフが常駐する物流センター」をつくる取り組みや今後の動きについて、三井不動産レジデンシャル 開発室の大熊さんに話を伺いました。
宅配物の増加が住民や宅配事業者、管理面の負担に
このところ関心を集めている宅配物の増加とそれに伴う再配達問題ですが、大規模マンション、特に住民が多いタワーマンションなどでは、以下のようなストレスがあるといわれています。
(1)インターホンが鳴ってから住戸に届くまでに時間がかかる
(2)宅配ボックスが埋まっていて受け取れないことがある
(3)宅配ボックスから自宅まで荷物を持ち運ぶのがおっくう
特に(1)の住戸に届くまでに時間がかかる、については配達先の住戸数が多いと宅配事業者がエントランスのインターホンから各住戸に連絡をしてから、実際に配送されるまで数十分かかることもあり、その間に住民が外出してしまい、再配達になるというケースもあるといいます。
従来のインターホンの呼び出しから荷物が配達されるまで(画像提供/三井不動産レジデンシャル)
また、宅配事業者で現場スタッフとして働く方に大規模マンションでの配達の宅配事業者としての悩みを聞いてみたところ、複数の宅配事業者同士で宅配タイミングが重なると、トラックの駐車場所を確保するのが難しいほか、運ぶ荷物の個数が多く、午前・午後・夕方・夜間と一日のうちに何度も訪問する必要性から、スタッフを重点的に配置しているとあかしてくれました。
さらに、宅配事業者が駐車場や、エレベーター、エントランスのインターホンを長時間使用することは共用部の清掃などを担う管理会社の業務に影響する懸念がありそうです。
住民、宅配事業者、管理側から見た「宅配物増加と再配達問題のストレス」。大規模物件ならではの悩みだ(住民、宅配事業者の取材をもとに筆者作成)
とはいえ、共働き世帯が増え、在宅時間が減るなかで宅配ニーズは高まるばかり。そこで、これらの問題を解決すべく、いっそのこと「物流センター」をマンション内につくってしまおう、という動きがでてきたのです。
今回、マンション内に物流センターを設ける予定となっているのは、現在建設中で2020年に竣工予定のタワーマンション「ザ・タワー横浜北仲」です。では、なぜここまで注力するのでしょうか。
「三井不動産レジデンシャルではこれまでも武蔵小杉等のタワーマンション内にも物流センターを設けて、宅配物をよりスムーズに受け取れるよう、取り組んできました。これはネットショッピングの普及などにより宅配物が増加していることを考慮してのことです。
今回、物流センターに加えて、宅配スタッフの携帯電話から各住戸内インターホンに連絡できるシステムなどを導入し、より配達効率を上げようという試みを始めました」と話すのは、三井不動産レジデンシャル横浜支店開発室の大熊麻祐子さん。
物流センターには宅配スタッフが常駐。インターホンと宅配ボックスも改良では、具体的にはどのようなシステムになるのでしょうか。
「3つの施策を考えております。まず1つ目はマンションの共有部に物流センターを設け、そこに宅配スタッフが常駐します。複数の宅配事業者から荷物をいったん預かり、まとめて各住戸に配達します」(同)
住民からみると、宅配事業者に関係なく、複数の荷物が一度に受け取れるのはうれしいところでしょう。いつも同じスタッフが届けてくれるので安心感もあり、エレベーターの混雑緩和にもつながるはずです。一方で宅配事業者からみれば、マンション内の物流センターに荷物を届けるだけでよいので、住戸ごとに配達する必要がなくなり、大幅に効率化ができます。
物流センターと配達までのイメージ(画像提供/三井不動産レジデンシャル)
今のところ常駐の宅配スタッフは、日中に配置され、およそ2~4名程度で運用する予定だといいます。
2つ目の施策は、マンション内物流センターに常駐している宅配スタッフの携帯電話から直接住戸内のインターホンに連絡ができるシステムを構築したこと。携帯電話から直接、在宅確認ができるようになるので、「インターホンを鳴らしてから自宅到着までタイムラグがある」「宅配事業者がエントランスのインターホンを長時間使い続けている」ということもなくなりそうです。
インターホンシステム改良後のイメージ(画像提供/三井不動産レジデンシャル)
3つ目は、同じ届け先であれば同一の宅配ボックスに、追加で荷物を預け入れられるようにしました。これにより「一つの住戸が複数の宅配ボックスを占有する」「宅配ボックスが足りなくなる」ということも少なくなり、宅配ボックスに余裕が生まれるため、それだけ多くの住民が荷物を受け取りやすくなります。
宅配ボックス追加預け入れのイメージ(画像提供/三井不動産レジデンシャル)
物流センターの運営費は一部を管理費から捻出。他の大規模物件での展開も気になる物流センターの場所は地下1階にあり、倉庫と事務所の機能を備えた空間になるといいます。また、費用ですが、一部を管理費からまかない、運営するといいます。
今回の物流センターは、1200戸弱の大規模なタワーマンションだからこそできたともいえます。今後の展開はどうなるのでしょうか。
「今後も、大規模物件に、物流センターを設ける可能性は出てくると思います。またインターホンシステム・宅配ボックスは、物流センターとは別に物件ごとに採用できるので徐々に増えていくかもしれません」とのこと。
ネットショッピングの拡大によって、課題となっていた宅配物の増加と再配達問題。これを宅配事業者の問題と見るのではなく、デベロッパーはもちろん宅配ボックスメーカーなど複数社が現在のシステムを見直すことで、住民と宅配事業者、管理会社、みなが助かる仕組みに変えていけるのだなと思いました。こうした地道な取り組みや改善こそが、実は「住み心地」に直結するのかもしれません。
●取材協力息子が踏み台代わりに使うので、丸椅子の座面ビニールが破れてしまいました。
新品を買えば経済に貢献できますが、そこは主婦ですから、100均セリアの45×45cm布で椅子カバーをハンドメイドしました。
布を裁断して、しつけ縫い。
ミシンをかけて、ゴムを通し。
完成!
次に、幼稚園の毎日の持ち物チェック表を作りました。そそっかしい私はうっかり忘れ物をするので、その対策です。
よく小学校で使われるものを応用しました。非常に雑な作りですが…💦
段ボール紙を2枚張り合わせ土台にして(下の方が大きめ)、布を貼り、そこに紙製の札を輪ゴムとピンで付けています。
準備したら札をくるっと裏返す仕組み。
私はある時期、ハンドメイド生活に憧れて、自分でパンを作ったり、庭で野菜や花を育てたりしていました。会社帰りに吉祥寺のユザワヤで時間をつぶすことも度々。
・・・あの頃は、まったくどうかしてました。( ;゚─゚)ゴクリ
今の私にとって、ハンドメイドは趣味ではなく実用。必要に迫られなければ重い腰が上がりません。
でも、センスがあればハンドメイドを楽しめると思うんです。
七夕さま、どうか私にセンスをくださーい。
株式会社リバ邸(所在地:東京都江東区、代表取締役:片倉蓮、以下「当社」)は株式会社10YC(所在地:東京都墨田区、代表取締役:下田将太、以下「10YC」)と、2018年6月13日に業務提携契約を締結しましたことをご報告致します。
当社は、「現代の駆け込み寺」をコンセプトに掲げ、「世の中の枠組みや空気に苦しくなった人たちが集まる居場所であり、そこで各自が何かしら独自のアウトプットを追求する場所」をシェアハウス事業を通して各地に創っている企業です。今回の事業提携は、10YCの理念との共鳴から生まれました。
製造委託先の工場と直接取引し、従来の中間マージンを排除し、その排除した中間マージンを品質向上のために使用することで、品質の良い=「10年着たいと思える」商品をお客様に提供しています。
今回の提携では現代の駆け込み寺として”住”を提供するリバ邸と、原価を抑え品質の向上にあてる10YCの”衣”をかけあわせることで、生活の衣食住環境を向上させる共通の理念の上で成り立ちました。
10YCが持つTシャツを全国のリバ邸に無料で配布し、住民の生活環境の向上、生活コストの引き下げを行います。
株式会社10YCに関してはこちらをご覧ください。
株式会社リバ邸(livetei Inc)
代表取締役:片倉 蓮(CEO:REN KATAKURA)
設立:2018年6月5日
所在地:〒136-0072 東京都江東区大島2−27−2
本件問い合わせ先(担当:大堀):livertyhouse.info@gmail.com
国土交通省は6月27日、2018年3月分の「不動産価格指数(住宅)」と「不動産価格指数(商業用不動産)(第1四半期分)」を公表した。不動産価格指数は、不動産市場価格の動向を表すものとして、全国・ブロック別・都市圏別・都道府県別に毎月の不動産価格を指数化したもの。
それによると、3月分の全国の住宅総合は114.0(先月:111.9)。住宅地は102.9(同99.6)、戸建住宅は104.1(同103.7)、マンション(区分所有)は142.7(同139.3)。
都道府県別でみると、東京都の住宅総合は124.4(対前年同月比+2.0%)、住宅地118.4(同+2.2%)、戸建住宅108.8(同+0.6%)、マンション140.4(同+2.7%)。大阪府の住宅総合は120.6(対前年同月比+9.8%)、住宅地は108.8(同+8.9%)、戸建住宅は106.5(同+7.1%)、マンションは149.6(同+11.6%)。
また、第1四半期分の全国の商業用不動産総合は125.5(前四半期:122.1)。店舗は137.8(同129.9)、オフィスは137.8(同139.4)、マンション・アパート(一棟)は136.6(同134.6)だった。
ニュース情報元:国土交通省
毎日どこかしら揺れている地震大国・日本。6月18日には大阪府北部で最大震度6弱の地震が発生、大きな被害をもたらしました。SUUMOジャーナルがこれまでに掲載してきた記事のなかから、耐震基準や建築技術の種類、補強工事の内容や費用、用意しておきたい防災グッズなど、地震・災害にまつわる内容のものをピックアップしました。
いざというときのために、あらためて住まいのつくりや日ごろの備えを振り返ってみませんか?
地震にそなえた建築技術と耐震基準の見直しの歴史
●「免震」「耐震」「制震」…大地震に強いのはどれ?
(2013年1月25日 (金)掲載)
“<耐震構造>
壁や柱を強化したり、補強材を入れることで建物自体を堅くして振動に対抗する。
<制震構造>
建物内にダンパーと呼ばれる振動軽減装置を設置し、地震のエネルギーを吸収。建物に粘りをもたせて振動を抑える。
<免震構造>
建物と地面の間に免震装置を設置。建物を地面から絶縁して、振動を伝えない。“
“いずれも、建物自体の損壊を防ぐという点では優れた工法ですが、「免震」の場合はさらに「建物内の揺れを軽減する」という利点があります。基礎部分に埋め込まれた免震装置が「激しい地震エネルギーを吸収」→「ゆるやかな横揺れに変え、家具の転倒などの被害を最小限に食い止める」というもので、耐震・制震に比べ揺れを三分の一程度に抑えられるそう。“
●地震のたびに強くなってきた耐震基準。旧耐震と新耐震をおさらい
(2016年3月11日 (金)掲載)
(画像/iStock / thinkstock)
“耐震設計法が抜本的に見直されたのは1978年の宮城県沖地震後。1981年に施行された「新耐震設計基準」(新耐震)だ。現在では1981年以前の基準を「旧耐震」、以後の設計法を「新耐震」と呼んでいる。それまでの「旧耐震」では、震度5程度の地震に耐えられることが基準。しかし、「新耐震」では、建物の倒壊を回避するだけでなく、建物内にいる人の命を守ることに主眼がおかれ、比較的よく起きる中程度の地震では軽度なひび割れ程度、まれに起きる震度6~7程度の地震では崩壊・倒壊しない耐震性を求めている。“
“しかし、新耐震基準だから100%大丈夫というわけではない。”
“地震に強いか弱いかは、さまざまな要因が影響するからだ。では、どんな家が地震に強いのだろう。”
“まずは「建物の形」。地震に強いのは上から見たときに正方形や長方形のシンプルな形の建物。”
“また、建物だけでなく地盤も耐震性に影響する。弱い地盤の場合、同じ震度でも建物に伝わる揺れが大きくなる。”
●「私の家は大丈夫?」地震が来る前に知っておきたい耐震診断
(2015年5月29日 (金)掲載)
(画像/iStock / thinkstock)
“地震が引き起こす被害のうち、特に大きいのは「家の倒壊などによる圧死」と日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(以下:木耐協)の関さん。「柱や梁、天井の下敷きになると、救助なしでの脱出は難しくなります」“
“「自分の家は地震が来た場合大丈夫なのか?」と不安に思うならば、まずはきちんと耐震診断を受けることが重要。自分の家が倒壊する可能性はどれくらいなのかを調べておくにこしたことはないといえそうだ。“
“耐震診断は自治体や民間の団体、リフォーム会社に依頼できる。無料のところも15万~20万円ほどかかるところもあるが、診断内容を確認して依頼しよう。補強工事にかかる費用は、建物の状態などにより異なるが、100万円未満で行うケースも少なくない。“
“一定条件をクリアすると、国や自治体の減税や補助金が受けられることも。「補強レベルを高めて補助金を受けるか、簡易補強にして工事費を抑えるかは考え方次第。家族やリフォーム会社とよく相談して決めましょう」(関さん)“
●耐震補強工事の平均額は約152万円、倒壊する木造住宅の共通点とは
(2015年9月16日 (水)掲載)
(画像/iStock / thinkstock)
“平成18年4月~27年6月に耐震診断した2階建て以下の木造住宅2万2626棟を分析したところ、現行の耐震性を満たしている住宅(「倒壊しない」「一応倒壊しない」)は7.9%で、耐震性を満たしていない住宅(「倒壊する可能性がある」16.2%「倒壊する可能性が高い」75.9%)は92.1%に達した。平均築年数は、約34年だった。”
“このうち、耐震補強工事の金額について回答があったものの平均施工金額は、約152万円(中央値128万円)だった。”
“木耐協によると、倒壊する木造住宅には、共通の弱点があるという。
(1)壁の量が少ない
(2)壁の入れ方のバランスが悪い
(3)柱のホゾ抜け対策がされていない
(4)腐朽や蟻害で弱くなっていた
このうちホゾ抜け対策とは、土台と柱を接合する際に、片側に突起(ホゾ)、もう片側に穴を開けて継ぐのだが、地震の揺れで柱が抜けないように接合金物を取り付けることだ。“
●地震に備えて…カンタン&壁を傷つけない家具の転倒防止策
(2015年1月16日 (金)掲載)
(写真撮影/玉置 豊)
“近年発生した地震で、怪我をした原因の約3割~5割は、家具類の転倒・落下・移動によるもの。そこで家具類の転倒防止が肝心になってくるのですが、壁や家具に傷をつけるのが嫌だったり、器具の取り付けが面倒そうだったりと、いつくるか分からない地震だからこそ腰が重くなってしまうという人も多いと思います。“
“しかし、いざホームセンターの防災グッズコーナーへ行ってみると、壁にも家具にも傷をつけることがなく、設置も簡単な転倒防止器具が多数販売されていました。突っ張って支える転倒防止自在ポールは、家具から天井までの距離さえ測って購入すれば、設置はとても簡単です。また家具の下に挟むストッパー式の器具と合わせることで、ネジで固定するタイプの器具と同等の耐震効果が期待できるそうです。 “
“もっと簡単な転倒防止対策としては、家具の下に振動を吸収するゲル状のマットを敷くという方法もあります。これなら補強したい箇所に挟むだけで設置が可能なので、固定が難しいテレビやパソコン、あるいは花瓶などにも応用が利きそうです。“
●1万円台でここまでできる! 防災グッズのそろえ方
(2016年6月20日 (月)掲載)
(写真撮影/フルカワカイ)
“オススメ商品としてはラップとベビーパウダー。ラップは紙皿に巻いた上で食事をすると洗う手間が省ける、というのは誰でも知っていると思いますが、怪我をした場合の傷口の圧迫や、防水、紐状にして物を縛る等、さまざまな用途に使え、被災地の方から送って欲しいと多くの要望がありました。
また衛生シートで全身を拭いたあとにベビーパウダーを体や髪に使うとサラサラ感が持続するので不快感が軽減します。“
“「防災グッズをそろえることは大変なように感じるかもしれませんが、ホームセンターに行けば1時間位で購入できます。震災が起きた後だと在庫も一気になくなって手に入りにくくなってしまうので、今のうちにそろえておくことで過不足ない準備が可能になります。家族構成を踏まえて生活に最低限必要なものをリスト化するのも良いですね。キャンプの準備のように、イベント感覚でやる方が楽しいかもしれません」“
“『防災グッズ』は品目が多い分、手間と時間が必要なように感じていたが、実際にそろえてみると費用もそこまで高くなく、想像していたよりもすんなりとそろえられたという印象だった。“
●非常食の備えは万全? おすすめを食べ比べてみた
(2018年4月9日 (月)掲載)
(画像/PIXTA)
“非常時に役立つ食料のポイントは、「調理が簡単で栄養が高いもの。加えて災害時には野菜が手に入りにくいのでビタミン・繊維質のとれるものもストックするとよい」とのこと。“
“杉田エース IZAMESHI Deli(イザメシデリ) 名古屋コーチン入りつくねと野菜の和風煮
210g 500円(税抜) 賞味期限3年
オフィス防災EXPOで「第1回 日本災害食大賞」美味しさ部門のグランプリに選ばれた一品。
根菜がゴロゴロと入っているのがうれしいですよね。化学調味料無添加で、優しい出汁の味がします。冷えたままでもおいしくいただけました。“
“戦闘糧食II型 あつあつ防災ミリメシ「牛丼」
210g 1400円(税抜・編集部調べ) 賞味期限3年
東日本大震災の洪水の被害にあった方のお話をうかがったとき「温かい食事ができたとき、やっとほっとできた」とおっしゃっていました。そこで火がなくても温かく食べられる加熱剤つき非常食をお試し! こちらは実際に航空自衛隊でも活用されている、いわゆる「ミリ飯」です。
食べる前に加熱剤で温めます。20分ぐらいで温めは終了。白飯と具材をお皿に入れたら温かい牛丼の完成! 具材は煮込んだネギがトロッとしていてお肉はホロホロ。少し甘めの味付けで元気がでそう! やはり、温かいご飯はおいしいですね。“
いつ、どこで起こるか分からない地震。住まいの構造理解や防災グッズの準備、家具の固定など、対策しておきたいことはたくさんあります。倒壊した家具を買い替えたい、衛生用品が欲しい、と災害後にいろいろそろえたくてもなかなか手に入らないかもしれません。
いざというとき困らないために、あらためて日ごろの対策を振り返ってみてはいかがでしょうか。
自然素材が好きで、家や暮らしに取り入れている人は多くいる。では、自然素材を扱う人は、その魅力をどう捉えているのだろう。むくの木と手仕事にこだわる家具職人、松岡茂樹さんに話を聞いた。
むくの木に、同じものは一つとしてない
工芸品のような美しさとオリジナリティーをもちながら、しかし、作品ではなく、プロダクト。職人集団KOMAによるむくの木の家具は、親方の松岡茂樹さんがプロトタイプをつくり、弟子たちによって製品化されていく。
「道具をつくる職人として“本物の家具”を追求した結果です」
本物の家具づくりに妥協は許さない。そんな松岡さんが素材として選んだのが、むくの木だ。
「天然の素材ですから、同じものは一つとしてない。同じウォールナットの板でも堅さや木目の入り組み方など一つひとつ全て違って、その板にはそのときしか出合えません。一期一会なんですよ」
それにどう刃を当てて、板も自分も喜ぶような家具に仕上げていくのか。
「生来の飽き性の僕が夢中になってこの仕事を続けているのも、そこが面白いからでしょうね。意外かもしれませんが、僕は樹種にも無頓着。どの樹種かより、目の前の板がどんなものかが大事。常に一対一なんです」
中には、職人魂を刺激されるような飛び切りの木目をもつ板も。
「自然がつくるものには作為がない。だから美しい。その無作為の造形美を、なんとかして製品に落とし込みたいと思うんですよ」
カンナや刀などの道具は各自が専用のものをそろえ、メンテナンスしながら使いやすいよう慣らしていく。松岡さんは「自分の道具は人に指1本触れさせない」とか(写真撮影/菊田香太郎)
月日とともにキズも含めて熟成していくKOMAの家具がむく材でなければならない理由はもう一つ、時間の作用だ。年月とともに劣化する素材は使いたくないという。
「例えば合板などのキズは、月日がたってもキズのまま。しかし、むくの木ならキズも含めて熟すように古くなる。大きな差です」
古さがむしろ味になる。いうなれば、経年劣化ではなく経年美化。目指すのは、「長く、愛着をもって使ってもらえる家具づくり」だ。
「木の家具をずっと使っていると、いつも触る場所に艶が出てきたりしますよね。その人の暮らしのクセみたいなものを映し出すようになって初めて、一つのプロダクトとして完成するんじゃないかと」
特に椅子には思い入れがある。
「人がその体を預ける家具で、最小単位の生活空間といってもいい。座るのに決まった姿勢があるわけではなく、斜めだったり、もたれたり、足を組んだり。どう座っても心地いい形に削り出すことをいつも考えているけれど、終わりがないですね」
座り心地と同じくらい、触り心地にも気遣っている。肌に直接触れたとき、気持ちいいと感じるかどうか。ウレタン塗装では得られない本物の木の手触りを、自ら確かめながら削っていくのだ。
「相棒として共に暮らすように使い込んでもらいたい。やっぱり、むくの木以外にないんです」
木の匂いと木粉が立ち込めるKOMAの工房には制作途中の家具が並ぶ(写真撮影/菊田香太郎)
KOMAの家具づくりは、作業のほとんどを人の手で行う。刀を使って削り出した木の風合いは、機械では到底たどり着けないものだと考えるからだ。いよいよ汚れがひどくなっても、むく材なら表面を削ればきれいになる。子や孫の代でも使えるだろう。世代を超えて愛されるのが本物の家具であり、自然素材だ。
●取材協力昨日は風が強かったですね。アサガオが折れないようにと、プランターをベランダの床に下しました。
アサガオたちはツルを伸ばして成長中です。
このアサガオたちは、昨秋、子育て広場の先生にことわって、庭でこぼれ種を拾ったものです。
だから、深緑の葉っぱ、斑入りの黄緑の葉っぱ、丸い葉っぱ。何種類か混じっています。
丸い葉っぱのアサガオが開花!
待望の一番花
思っていたのと違う。
やけに可愛いピンクのフリルなんですけど。
これ、アサガオですか。
変わり朝顔?(´ε`;)ウーン… 綺麗だからいいけど!
スカイツリーは七夕の雰囲気です。
買い物帰りに、「誰かお友達がいるかもね~」っと寄り道しました。
知り合いはいなかったけど、クラウド君は知らない子と意気投合して遊んでいました。
そうそう。
ソラマチではたまにヒルナンデスのロケがあり、植松さんがファッションチェックしています。こわいわー。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
マイボイスコム(株)(東京都千代田区)はこのたび、15回目となる「マンションのブランド」に関する調査を実施した。調査方法はインターネット。調査時期は2018年5月1日~5日。10,587件の回答を得た。それによると、マンションの購入時期・意向は、「以前(4年以上前)購入した」が17.7%、「将来(4年以上先)購入したい」が5.8%、「最近(3年以内)購入した」「近々(3年以内)購入したい」が各2%。「分譲マンションには関心がなく、購入もしない」は64.2%だった。
マンション購入時の重視点は、「最寄駅からの距離」「生活環境の利便性」「日当たり・採光」「間取り」が購入経験者・意向者の6~7割で上位。女性が男性を上回る項目が多く、「地域の治安」「間取り」「収納スペース」は男女差が大きい。
条件が同じなら一戸建てとマンションどちらに住みたいですか?では、「一戸建てに住みたい」が53.4%、「マンションに住みたい」は20.4%、「どちらともいえない」は24.0%だった。一戸建てに住みたい理由は、「駐車場代がかからない」「庭を造ることができる」「管理組合などのわずらわしさがない」が上位3位。マンションに住みたい理由は、「セキュリティが充実している」「設備のメンテナンス・清掃などの負担が少ない」「設備が充実」「機密性、断熱性が高い」が上位にあがっている。
知っているマンションブランドとしては、「ライオンズマンション」が5割強、「プラウド」「ザ・パークハウス」が3~4割で上位にランクイン。住んでみたいマンションブランドは、「プラウド」が8.5%、「ザ・パークハウス」「ライオンズマンション」が各5%、「グランドメゾン」が3%だった。
ニュース情報元:マイボイスコム(株)
国土交通省は6月26日、「平成29年度国土交通白書」を公表した。「国土交通白書」は、毎年度、同省の施策全般に関する年次報告として閣議配布し公表しているもの。今年は、約5,000サンプルを対象に国民意識調査を実施、「働き方」「楽しみ方」「動き方」「住まい方」に分けて分析した。
それによると、「働けるうちは、できるだけ働きたい」と考える就労意欲は、20代で32.1%、30代で37.9%、40代で39.0%、50代で40.6%、60代で65.7%、70代で72.5%と、年代があがるにつれて高くなる傾向。働く上で重視することは年代によって多様で、20~40代は「給与・賃金」、50~70代は「仕事のやりがい」を最も重視している。
また、働き方を変えるためには、「意識改革」、「テレワークやフレックスタイム制等労働時間や場所の多様化」が特に求められており、次に「高齢者、女性等の多様な人材の就業促進」や、「キャリアを継続できる人事制度」、「技術革新による仕事の効率化」等があげられる。
居住地域に対する不安としては、三大都市圏では18.9%、政令市・県庁所在地・中核市で17.3%、5万人以上市町村で25.2%、5万人未満市町村では27.8%が「住民の高齢化や減少によりコミュニティの維持が不安」をあげている。「公共交通が減り自動車が運転できないと生活できない」では、三大都市圏で11.7%、政令市・県庁所在地・中核市で23.7%、5万人以上市町村で37.7%、5万人未満市町村では44.3%という結果。
地方移住推進への希望を三大都市圏でみると、20代24.8%、30代13.6%、40代12.1%、50代14.6%、60代12.1%という結果。20代の約4人に1人が、特に地方移住に関心があるようだ。
ニュース情報元:国土交通省
「空家等対策の推進に関する特別措置法(空家法)」が施行されて3年。国土交通省は市区町村の取り組み状況について調査した結果を公表した。徐々にではあるが、進展している空き家対策。自分が空き家の所有者になったら、近所に問題となりそうな空き家があったら、どうしたらいいのか考えてみよう。【今週の住活トピック】
「空き家対策に取り組む市区町村の状況について」を公表/国土交通省徐々に進む地方自治体の空き家対策への取り組み
まず、「空家法」についておさらいしておこう。
近隣トラブルになるほどの空き家が増え始め、所有者が分からないなどの問題も表面化したため、個人の資産である住宅について、行政が踏み込んだ対応を取れるように法整備をしたものだ。
まず、自治体が「空き家であることを確認」したり「所有者を特定」したりしやすくしたうえで、所有者に適切な管理をするように求めるためのルールを定めている。また、すでに地域で問題となっている空き家を「特定空家」に指定したうえで、立木伐採や住宅の除却などの助言・指導・勧告・命令をしたり、行政代執行(強制執行)できるようにした。
具体的には、各自治体で「空家等対策計画」を策定して、自治体独自のやり方で空き家を減らしていくことが求められている。その対策計画の策定状況を見ると、2017年3月末時点では全市区町村の約21%だったものが、2018年3月末時点では約45%となり、2019年3月末時点には6割超に達する予定だ。
この計画に基づいて2018年3月末までに、自治体が空き家に対して「助言」・「指導」を行ったのは1万676件。助言・指導に従わない場合は、より強い「勧告」(552件)や「命令」(70件)に至り、それでも従わない場合は行政が立木の伐採や空き家の解体・撤去を行う、「代執行」(23件)の措置を取る場合もある。また、所有者不明による「略式代執行」は75件あった。
近所に迷惑な空き家があったら、自治体に連絡立木が道路にはみ出していたり、ブロック塀が壊れかかっていたり、建物が崩れ落ちそうだったり、ゴミの放置場所になっていたりなど、明らかに迷惑な空き家と思われるものが近所にあった場合、どうしたらよいのだろう?
空き家の所有者を知っている場合は、直接所有者に対処を求めたり、自治会などに相談する方法がある。だが、所有者とトラブルになる可能性があったり、所有者が分からないといった場合などは、空き家のある自治体に連絡しよう。その自治体が、空家等対策計画を策定している場合は、その手順に従った対応が取られるので、スピーディーに進むことが期待できる。策定されていなくても、空家法の指針に沿って対応方法を検討してくれるだろう。
ただし、自治体が空き家の状況を改善するわけではなく、所有者を探して適切に維持管理をするように求めるのが原則だ。所有者に関する情報があれば、併せて提供するとよいだろう。
(写真/PIXTA)
まずは登記、そのうえで適切な処分や維持管理を一方、これから空き家を相続するなどで所有者になる場合は、どうしたらよいのだろう。
相続後に空き家の売却や建て替えなどの活用を考えている場合、権利関係を明確にしておくことが大切だ。まずは不動産登記の内容を確認しておこう。
登記しないまま相続を繰り返すなどで、権利関係があいまいになっている場合、きちんと登記するために法定相続人をさかのぼって探すといった事態にもなりかねない。きちんと登記しないと相続の手続きや空き家の売却などの妨げになる。
また、隣地との境界があいまいな場合、境界を確定させる必要があり、登記手続きに時間がかかるといったこともある。祖父母や親が亡くなった後に、相続や隣地関係などの経緯を調べるのは大変なので、存命中に話を聞いておくのも手だろう。
そのうえで、将来は空き家に誰かが住むのか、売却するのか、などの利用方法を検討しておきたい。誰も住み手がいないし、売ってもわずかな額でしか売れないといった場合でも、空き家の活用を促進している地方自治体は増えているので、放置しないで自治体に相談してほしい。
空き家は今後もさらに増加すると予測されている。住宅は人が住まなくなると急速に老朽化が進むので、とりあえず放置しているうちに老朽化が進み、利活用の選択肢が狭まるということも起こり得る。空き家を管理するサービスも増えているし、空き家の活用を提案するコーディネーターや起業家なども登場している。「空き家を所有したら放置しない」という心構えで、いろいろな窓口に相談しよう。
東京都では、平成30年度から「起業家による空き家活用モデル事業」を開始した。起業家が具体的に空き家を利活用する事業プランを提案し、優れた事業プランには補助金(起業家に最大300万円、空き家所有者に固定資産税等の額)を出して支援するという事業だ。
また政府は、空き家問題の原因にもなっている「所有者不明の土地」対策として、現在は任意となっている相続登記を義務づける法改正などを検討している。
空き家対策については今後もいろいろな手が打たれていくので、不動産を“負動産”にしないためにきちんと対応したいものだ。
東京は昨日から急に暑くなりました!
今日は業者さんにエアコン洗浄をしてもらいました。その後、掃除ついでにフローリングのワックスがけをして、すっきりさっぱり快適に夏を過ごせそうです。
さて、私は男の子を育てるにあたって戸惑いを感じることがあります。たとえば、トイレの作法について。
息子は、オムツを卒業して、初期の頃は、パンツをすっかり脱いで便座に座っておしっこをしていました。
今は、パンツを下ろしお尻プリン状態で便器の前に立ってします。息子のお友達も皆同じようにしているので、これが幼児のスタンダード・スタイルでしょう。・・・・・と信じて疑わなかったのに、昨日、びっくり仰天、目からウロコが落ちました。
なんと、男子パンツの窓からオ○ンチ○を出しておしっこをする方法があったのです。
あの穴っていうか窓には、そんな意味があったとはーーー
なるほど、成長すると使うようになるから、社会の窓っていうのかーーー
女性の皆さん、ご存知でしたか?
私は知りませんでした。
あの窓は、意味のない飾りでデザイン的なものとばかり思っていました。だって、服飾ってそういうの多いじゃないですか、飾りボタンとか小さすぎるポケットとか膨らんだ袖とか。
ググってみたら、パンツ下ろす派と窓使う派とが半々に分かれているらしいです。
それを夫に話してみたら、
「普通は下ろすんじゃないの……知らないけど。」
夫はこの件について、私との温度差が非常に大きかったです。セクハラだったか💦
国土交通省は6月25日、平成30年4月期の「宅配便の再配達率」調査の結果を発表した。それによると宅配便の総数は227万5千619個、再配達数は34万496個で、再配達率は約15.0%だった。内訳をみると、都市部では総数81万2千984個のうち、再配達数が13万2千979個、再配達率は16.4%。都市部近郊は総数134万6千59個、再配達数は19万2千796個、再配達率14.3%。地方では総数11万6千576個、再配達数1万4千721個、再配達率は12.6%となっている。
国土交通省では、宅配便の再配達増加やドライバー不足などの社会問題に対応するため、本年1月31日に「総合物流施策推進プログラム」において宅配便の再配達率の削減目標(2017年度16%程度→2020年度13%程度)を設定し、関係者と連携しながら受け取り方法の多様化等の対策に取り組んでいる。今後も同調査を通して再配達の発生状況を継続的に把握し、再配達削減に取り組んでいく考え。
ニュース情報元:国土交通省
(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は6月25日、2017年度「首都圏中古マンションの管理費・修繕積立金」についての調査結果を公表した。それによると、2017年度に東日本レインズを通して成約した首都圏中古マンションの月額管理費は、1m2当たりの平均で188円(1戸当たり12,086円)、修繕積立金は156円(同10,013円)、合計すると344円(同22,099円)だった。
都県別でみると、1m2当たりの月額管理費は、東京都217円(1戸当たり12,961円)、神奈川県174円(同11,661円)、千葉県146円(同10,744円)、埼玉県154円(同10,487円)。月額修繕積立金は、東京都160円(同9,570円)、神奈川県158円(同10,610円)、千葉県147円(同10,827円)、埼玉県145円(同9,872円)となっている。
ニュース情報元:東日本レインズ
スターツグループは、府中グリーンプラザ敷地活用事業の公募型プロポーザルの事業者に選定され、府中市と基本協定を締結した。同事業は、京王線「府中」駅から「府中スカイナード(ペデストリアンデッキ)」で直結する「府中グリーンプラザ」閉館後の敷地を利活用するもの。地域との連携や街の賑わいの創出をコンセプトに、商業施設とホテルの複合施設を開発する。
施設は地上8階建ての計画で、メイン用途であるホテルは3~8階に客室を配置。1階には飲食・物販などの生活利便型店舗やカフェを、2階は多様な人々の交流の場となるシェアキッチン、不動産仲介会社、多目的スペース、ホテルフロントなどを設え、3階に働き方の多様化や起業創業の起点となるコワーキングスペースを導入。屋外には地域イベントも行うことが可能な「けやき広場」を設置する。
今後、事業用定期借地権設定契約などを締結し、2021年度の開業を目指す。
ニュース情報元:スターツグループ
東京へは毎年多くの人が移り住む。利便性もさることながら、東京に住むこと自体に憧れを抱く人もいるのではないだろうか? しかし、その人気ゆえ必然的に家賃も高くなる。
もし、東京というステータス(?)にさほどこだわりがないのであれば、「東京のとなり街」に住むという選択肢もアリなのではないだろうか? 都心の利便性を享受しつつ、県境を一歩越えるだけで家賃もグッと安くなったりするものだ。おそらく住み心地だって、そう大きくは変わらないのでは?
そこで、東京の端っこに位置する街とそのとなり街を実際に歩き、両街の「生活環境」を比較してみることにした。
【埼玉編】赤羽(東京の端っこ)VS川口(そのとなり街)
というわけで、今回は埼玉寄り、千葉寄り、神奈川寄りの東京の端っこの街と、それぞれのとなり街を比較してみようと思う。
まずは、東京都北区の「赤羽」と、そのとなり街にあたる埼玉県「川口」をチェックしていく。
■「赤羽」(東京の端っこ)の生活環境は?
赤羽を代表する飲み屋ストリート「一番街」(写真撮影/小野洋平)
荒川を隔てて埼玉県に接する東京都北区赤羽。ディープな飲み屋がひしめいているイメージだが、実は生活利便性も優れている。今年の「SUUMO住みたい街ランキング」では19位、「SUUMO穴場だと思う街ランキング」では2位に輝いた。
赤羽駅西口駅前(写真撮影/小野洋平)
まず、特筆すべきは買い物環境の充実ぶり。飲食店や雑貨店が入る駅中の「エキュート赤羽」や駅直結のショッピングセンター「ビーンズ赤羽」、さらには「赤羽アピレ」、「ビビオ」、「イトーヨーカドー赤羽店」など、多種多様なショッピング施設が駅前に大集結しているのだ。
赤羽駅東口駅前(写真撮影/小野洋平)
また、駅徒歩5分圏内にはドラッグストアや100円ショップ、八百屋、魚屋もあり、買い物の選択肢は多様だ。仮にひいきにしているスーパーが閉店してしまったとしても、第二、第三の選択肢があるのは心強い。
赤羽公園近くのマンション群(写真撮影/小野洋平)
住環境はどうだろう。一番街周辺には一人暮らし向けのマンションやアパートが多い印象。一方、東口の繁華街を抜けると、ファミリー向けのマンションが立ち並び、静かな住宅エリアとなっている。周辺には、荒川の河川敷や赤羽自然観察公園もあり、豊かな自然環境も魅力だ。
赤羽駅のホーム(写真撮影/小野洋平)
そして、なんといっても最大の魅力は抜群の交通アクセス。JR京浜東北線、埼京線、湘南新宿ラインなど複数路線が利用でき、乗り換えなしで池袋まで10分、新宿まで16分、東京まで19分だ。赤羽駅から10分ほど歩けば、南北線の赤羽岩淵駅も利用可能。さらに都内からの終電時間は遅く、池袋からは深夜バスが出ている。深い時間まで足があるのは有難い。
そんな赤羽の家賃相場だが、シングル向けの部屋(ワンルーム・1K・1DK 以下同)で7.7万円。ここ数年、テレビドラマの舞台になるなど注目を集めたこともあり、若干お高めの相場観である。
■「川口」(東京のとなり街)の生活環境は?
川口駅西口駅前(写真撮影/小野洋平)
一方、こちらは赤羽のとなり街、川口。埼玉きってのベッドタウンだ。ちなみに、家賃相場は7万円ジャスト。赤羽からたった一駅なのに7000円もの差である。これが東京の壁なのか……。
さっそく駅前を見てみよう。
川口駅西口駅前(写真撮影/小野洋平)
まずは、高層マンションが建ち並ぶ西口。十数年前から街の再開発が進んだ結果、街中の道幅は広く、街路樹も整備されて心地よい景観。全体的に穏やかな雰囲気が漂っている。
川口駅西口ロータリー。花壇の手入れも行き届いている(写真撮影/小野洋平)
川口駅東口駅前(写真撮影/小野洋平)
一方、反対側の東口は一大商業エリア。赤羽に負けない充実ぶりだ。特に、老舗百貨店の「そごう」をはじめ、ジムやエステなどが入った「キャスティ」、図書館や保育園が入った「キュポ・ラ」など、大型ショッピング施設が目を引く。
さらに、かつて川口の一大産業だった鋳物工場の跡地には「イオンモール川口前川」「ララガーデン川口」「アリオ川口」「ミエルかわぐち」など、多くのショッピングモールも誕生している。
東口のペデストリアンデッキ。大型商業施設が点在する(写真撮影/小野洋平)
駅前の各商業施設は西口と東口を結ぶペデストリアンデッキで行き来することができ、バス乗り場にも簡単にアクセスができて便利だ。
東口に設置されたバス専用の掲示板(写真撮影/小野洋平)
バス路線も充実している川口らしく、バスの運行情報をぎゅっと集めた専用コーナーも設けられていた。
鉄道アクセスは赤羽に劣るものの、買い物環境や街の発展度などは川口も負けていない。家賃の安さを考えれば、「東京のとなり街」である川口に住むのもアリだろう。
【都心までのアクセス比較】【家賃相場比較】
・赤羽駅 7.7万円
・川口駅 7.0万円【千葉編】葛西(東京の端っこ)VS浦安(そのとなり街)
続いて、(千葉寄りの)東京の端っこ「葛西」と、そのとなり街である「浦安」(千葉県)を比較してみよう。
■「葛西」(東京の端っこ)の生活環境は?
葛西駅前のバスロータリー(写真撮影/小野洋平)
東西線が発着する葛西駅は環七通り沿いに位置しており、駅前には広々と開放的な空間が広がっている。羽田空港や東京ディズニーランドへのバス便もあり、アクセス環境はなかなか充実しているようだ。
ちなみに、葛西には友人が住んでいる。せっかくなのでお話を聞いてみた。
葛西在住歴4年のHさん(写真撮影/小野洋平)
「葛西に住むなら自転車かバスの移動が便利だと思います。駅前に大きなショッピング施設はないんですが、街中には24時間営業のスーパーや安い飲食店がけっこう点在しているんですよ」
高架下の商店街「メトロセンター葛西」。書店やスーパー、飲食店が並ぶ(写真撮影/小野洋平)
Hさんの証言通り、これといった商店街や大型商業施設はないものの、駅周辺や住宅街に近いエリアにひと通りのものはそろっていた。旧江戸川の河川敷も近く、そのまま南へ3kmほど下ると葛西臨海公園へ行ける(自転車なら15~20分程度)。ランニングや散歩コースとしてもちょうどいい距離感だ。家賃相場も6.7万円と、先ほどの赤羽と比べて1万円安い。
■「浦安」(東京のとなり街)の家賃相場は?
浦安駅南口(写真撮影/小野洋平)
メトロセンターの飲食街(写真撮影/小野洋平)
また、駅近くの南口商店会には24時間営業のスーパーや100円ショップ、カラオケなどが。生活のための買い物や外食、遊びまで駅周辺で完結するコンパクトさは魅力的だ。駅徒歩3分の場所には「浦安魚市場」もあり、プロが目利きした新鮮な魚が手に入る。スーパーではなかなかお目にかかれない珍しい魚や高級魚も買えるので、料理好きには重宝するだろう。
首都高速へ続く、やなぎ通り(写真撮影/小野洋平)
駅前の商業空間を抜けると、幹線道路「やなぎ通り」が走り、このあたりには住宅も点在している。
あくまで筆者の所感ではあるが、駅前に関しては浦安の方がお店が多い印象だ。これで家賃も安ければと思ったが、東西線の快速が停車することもあってか、相場は6.8万円でなんと東京の葛西よりも1000円高いという結果に。とはいえ、快速も停まり、駅前の充実ぶりや市場の存在、さらには葛西と同様に江戸川が至近の自然環境などを考慮すれば、なかなかリーズナブルであるといえる。
【都心までのアクセス比較】【家賃相場比較】
・葛西駅 6.7万円
・浦安駅 6.8万円おまけ:【神奈川編】町田(東京の端っこ)VS相模大野(東京のとなり街)
ちなみに、神奈川寄りの東京の端っこである「町田」と、そのとなり街「相模大野」もチェックしてみた。
こちらは「町田」の駅前通り。駅前の商業施設は充実している。家賃相場は6.1万円(写真撮影/小野洋平)
一方、こちらは「相模大野」。駅ビル「ステーションスクエア」にはスーパーや飲食店、ドラッグストア、家電量販店などが入っている。さらに、北口には「伊勢丹」、「モアーズ」、そして約180店舗が入る商業施設「ボーノ」も。買い物環境は町田と遜色ない印象。家賃相場は5.1万円と1万円安い(写真撮影/小野洋平)
【都心までのアクセス比較】【家賃相場比較】
・町田 6.1万円
・相模大野 5.1万円
というわけで今回3つのエリアを比較してみたが、赤羽VS川口は交通利便性は赤羽に軍配が上がったが、商業施設はどちらも充実しており、家賃相場は赤羽が7000円高いという結果に。町田VS相模大野は、どちらも商業施設が充実しているものの、相模大野のほうが家賃は1万円も安い。しかし葛西VS浦安は、浦安の方が1000円家賃が高いことが判明。川を越えればどこでも家賃が下がる、というわけではないのだ。
もちろん都心までの距離、移動時間やそれに伴う交通費は川を越えた方が遠くなるが、
無理に東京にこだわらなくても、街の雰囲気や家賃相場によっては、「東京」のとなり街を選ぶのもありだと思う。
株式会社リバ邸(所在地:東京都江東区、代表取締役:片倉廉、以下「当社」)は、株式会社CARAVAN JAPAN(所在地:東京都大島町岡田10番地、代表取締役:近藤佑太朗)と事業提携を致しましたことをご報告致します。
*株式会社CARAVAN JAPAN様のプレスリリースの転載となります。
1. 株式会社CARAVAN JAPANについて
当社は創業以来、「21世紀の新しい暮らしインフラを創る」をミッションに、地域の方々(LOCAL)、外国人を含む観光客(GLOBAL GUEST)、運営に携わる若者(CARAVAN MEMBER)の三方を結びつけることで多様化した場創りを提案をしてきました。おかげさまで、伊豆大島の宿泊施設(CARAVAN FLAKE、開業日:2017年 6月10日)では、年間3000人以上のゲストが来客し、累計70人超の大学生がインターンとして運営に関わっています。また長期間より強く彼らを結びつけるための新たな場所の提案として、当社2拠点目となる場を東京都 港区赤坂(CARAVAN CANVAS 、開業日:2018年 4月1日)でシェアハウス事業を行っております。
2. 事業提携の意義
リバ邸とは、「現代の駆け込み寺」をコンセプトに掲げ、「世の中の枠組みや空気に苦しくなった人たちが集まる居場所であり、そこで各自が何かしら独自のアウトプットを追求する場所」をシェアハウス事業を通して各地に創っている企業です。今回の事業提携は、リバ邸のコンセプト・当社の理念に共感し合い、共同で新たな価値の提案を目指す為、始まりました。既に海外に家を持つリバ邸にノウハウを助力いただき、大田区西六郷の地で、海外の多様な価値観が混ざり合う場創りに励みます。
3. 物件概要
⑴ 当物件は、羽田空港から約15分、風情ある蒲田エリアに位置します。雑色商店街を5分ほど歩くと見えてくるのが”CARAVAN VISTA” です。1Fのゲストルームでは様々な国の人々が宿泊し、2Fでは個性豊かな住民たちがシェアハウスとして生活する、これまでにない異色の住空間になっております。そして1F奥のコモンスペースでは、その日のゲストや住民たちと、自由に交流することができます。雑色という下町を感じる土地にいながら、気軽に国際交流が体験できるのです。
1Fは個室が5つあるゲスト用空間になっており、ここには日本を訪れた外国人たちが泊まります。せっかく日本に来たならばいい思い出を作ってほしい。私たちは、【いい思い出】とは「人」とともにあると思っています。ゲストには、住んでいるシェアハウスの住人に温かく迎えられて、交流を楽しんでもらいたいと考えています。
2Fは個室が7つの住人用空間。日本に拠点を置く人々がこちらに住みます。住民同士の交流はもちろんのこと、1Fに降りればゲストと交流を行うことができます。古き良き日本らしさが漂う「下町」で、他言語を用いて人と触れ合うという、貴重な体験がここにはあります。同時に、シェアハウスの住人にとっては生活の本拠である為、1Fと2Fで宿泊空間と生活空間を分けることで、プライバシーを守り、過度なストレスにならぬよう配慮をしております。多様化した空間は、安全で安心な生活空間が存在してこそ生まれるものだと考えております。
4. シェアハウスの費用等
【家具付き個室】
初月:¥124,000(うち初期費用¥77,000)
2月目以降:1か月¥67,000(うち共益費¥10,000)
*貸出し家具 - テレビ・エアコン・ベッド・マットレス・カーテン・収納ボックス・ハンガー
【家具無し個室】
初月:¥77,000(うち共益費¥10,000)
2月目以降:1か月¥67,000(うち共益費¥10,000)
*共用備品 - 大型TV・洗濯機(4つ)・乾燥機(3つ)・キッチン(IHコンロ)・炊飯器・電子レンジ・調味料・冷蔵庫・トイレ(3箇所)・シャワー(2箇所)・ケトル・コーヒーメーカー・Wii・ボードゲーム・その他、日用雑貨
※家具は全てレンタルになります。
※共益費の内訳(水道料金・電気料金・ガス料金・WIFI使用料・日用品を含む)
※最低契約年数は6ヶ月です。
※敷金・礼金・管理費・仲介手数料はかかりません。
5.その他
・株式会社リバ邸に関してはこちらをご覧ください
http://liverty-house.com/
・住民応募のお問い合わせに関してはこちらをご覧ください
http://caravanstory.com/vistaresident/
■会社概要
株式会社CARAVAN JAPAN (CARAVAN JAPAN co.,Inc)
代表取締役:近藤 佑太朗(CEO:YUTARO KONDO)
設立 : 2017年 1月27日
HP : http://caravanjapan.me/
所在地 : 〒100-0102 東京都大島町岡田10番地 CARAVAN FLAKE内
本件問い合わせ先(担当:佐藤): info.caravan.26@gmail.com
当社は、「現代の駆け込み寺」をコンセプトに掲げ、「世の中の枠組みや空気に苦しくなった人たちが集まる居場所であり、そこで各自が何かしら独自のアウトプットを追求する場所」をシェアハウス事業を通して各地に創っている企業です。今回の事業提携は、「21世紀の新しい暮らしインフラを創る」をミッションに掲げるCARAVAN JAPANの理念に共鳴したことから起こりました。
株式会社リバ邸広報担当 大堀悟
メールアドレス livertyhouse.info@gmail.com
転載元CARAVAN JAPAN様記事 「現代の駆け込み寺」を創る株式会社リバ邸と共に、株式会社CARAVAN JAPANが、東京都大田区で多様化した場創りをスタート!
東京急行電鉄(株)と(株)東急レクリエーションが推進する「歌舞伎町一丁目地区開発計画(新宿 TOKYU MILANO再開発計画)」が、東京圏国家戦略特別区域における国家戦略都市計画建築物等整備事業として、6月14日、内閣総理大臣による認定を受けた。
同計画では、「新宿 TOKYU MILANO」跡地を中心とした約4,600m2の敷地に、地上40階・地下5階、約225mの高層複合施設を建設する。劇場、ライブホール、映画館など、複合エンターテインメント施設のほか、多様な滞在ニーズに対応するホテルや地域の社交場となるレストランなどの宿泊・交流機能を一体的に整備する。
また、空港連絡バスルートの形成による歌舞伎町エリアへのアクセス性の向上や、西武新宿駅前通りおよび計画地周辺道路のリニューアル整備によるまちの回遊性とにぎわいを創出。あわせて、隣接するシネシティ広場と一体となった「屋外劇場的都市空間」を形成。歌舞伎町全体へのにぎわいの波及を目指す。
今後、東京圏国家戦略特別区域の特定事業として、2019年7月の着工、2022年度の竣工を目指し、計画の具体化を進めていく。
ニュース情報元:東京急行電鉄(株)
住友不動産(株)が参画する「三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業」が、6月22日付けで東京都知事より再開発組合の設立認可を受けた。
同地区は、JR「田町」駅の西側300mの国道15号線、及び三田通りに面した“札の辻交差点”角地に位置する。都心の交通至便が高いエリアで、国家戦略特区に認定、特定都市再生緊急整備地域にも含まれ、国際的に魅力的な市街地形成が求められている。
同事業では、約4haの区域に、田町・三田エリア最高の高さ約215m、同社開発ビルにおいて最大となる延床面積19万6,000m2超の業務棟を中核とし、住宅、商業、学校、文化・交流など多様な機能を備えた全4棟、総延床面積約22万5,500m2の大規模複合開発を推進する。
I街区には地上42階・地下3階・高さ約215m、II街区には地上6階・地下1階・高さ約22.5m、III街区に地上9階・地下1階・高さ約31.5m、地上4階・地下2階・高さ約12.5mの建物を建設する。総事業費は約1,620億円。
さらに、新たにバリアフリー化した歩道橋や歩行者デッキなどを新設し、地区と周辺市街地を繋ぐ安全で快適な歩行者ネットワークを形成するほか、隣接街区と一体で合計約15,400m2もの緑地や広場などを設け、災害時の対応拠点ともなる充実した都市基盤整備を行う。
2018年度に工事着工、2023年度に工事完了を予定している。
ニュース情報元:住友不動産(株)
(株)矢野経済研究所はこのたび、既存住宅インスペクション(住宅診断・検査)市場を調査し、その結果を発表した。対象は既存住宅インスペクション事業者、関連団体等。調査期間は2018年3月~4月。それによると、2016年度の既存住宅インスペクション(住宅診断・検査)の市場規模は、件数ベースで4万5,000件、金額ベースで約21億8,000万円と推計。そのうち、売主が物件を流通させる前に行う「売主主体」のインスペクション件数は3万件、金額ベースで約13億5,000万円、買主がリフォーム・リノベーション計画の参考とする「買主主体」のインスペクション件数は1万5,000件、金額ベースで約8億3,000万円と推計した。
また、2017年度の市場規模は、件数ベースで5万2,500件、2018年度は6万1,400件と予測。このうち、「売主主体」のインスペクションでは、大手不動産事業者が自社取扱物件に対し「インスペクション済」であることを付加価値としたり、売主に対するサービスの一環として事業者の負担でインスペクションを行うなど、その活用を積極化させている。
また、一般消費者を主要顧客とする「買主主体」のインスペクションでは、消費者の中古住宅に関する品質意識の高まりから、近年は件数ベースで年率10%程度の成長率で推移している。同社は、今後も現状と同水準の成長を維持していくものと予測している。
ニュース情報元:(株)矢野経済研究所
三井不動産(株)は6月22日、「(仮称)名古屋三井ビルディング北館」を着工した。同計画は、名古屋最大のビジネス地区である名駅地区、名古屋駅とも地下街直結で徒歩4分以内という立地に、地上20階・地下2階、延床面積29,000m2の建物を建設。地下1階から地上3階までの商業施設と、最先端の設備を備えた5~19階までのオフィスを計画している。
商業施設はラグジュアリーブランドが軒を連ねる名駅通りのハイエンドなブランドストリートに面するだけでなく、地下街とも直結しエスカレーターでのスムーズな導線を実現。建物屋上にはオフィスワーカー専用のリフレッシュガーデンを用意する。オフィスでもなく自宅でもない「サードプレイス」と呼ばれる空間で、テナント企業の「働き方改革」の取り組みに貢献していく。竣工は2021年1月末の予定。
ニュース情報元:三井不動産(株)
別府駅を降り立つと、そこにたなびくのはいく筋の湯けむり。
観光名所として知られるこの場所を、第二の生活の拠点として選ぶ人がいるという。今回、別府&NY、別府&東京に暮らす2人に話を伺うことができた。彼女たちはなぜ二地域居住の拠点として、あえて温泉地・別府を選んだのだろうか? 二拠点生活は、定住よりどんなメリットを公私ともにもたらすのだろうか? その魅力などを伺った。
ヤノユウコさんは現在、NYと大分県・別府を行き来して仕事を回している。パタンナーという仕事で独立して10年。昨年からNYと行き来を始め、その移動距離は片道約1万1130Kmにも及ぶ。「日本の精密なパターンが海外の方では需要があるみたい」と肌で実感したヤノさんは今後も海外に目を向けて仕事の幅を広げていこうと目論み中だ。
別府とNYを行き来するヤノさん。別府では主にパタンナーとしてCADデータでデザインを描き起こしている(写真撮影/フルカワカイ)
服づくりを学びたいと宮崎から上京して、都内のファッション専門学校に通学したのち、大手のアパレルブランドにパタンナーとして就職。当時、ファストファッションの先駆けブランドとして人気を集めていたときに唯一新卒枠で配属され、他の人から見ても羨むような、まさに時代の先端の部署で働くチャンスを得たのだった。
しかし、ファストファッションは通常よりも販売サイクルが早かった。「大量生産、大量廃棄」という方向性と自分の洋服づくりに対しての考えに違いを感じ、良好な職場環境よりも自分の服づくりと生き方を見直そうと2年半で退職。その後、パタンナーとして複数の国内ブランドで修行を積んだのちフリーランスとして独立する。フリーランスは場所や時間にとらわれず、自分のイメージした生活ができる。そう思って選んだ道だったが、いざ独立してみると全然違った現実がヤノさんを待ち受けていた。
仕事を失う怖さよりも、自分を消費されるほうが怖かった独立当初は都内に通える辻堂(神奈川県)に生活拠点をおき、プライベートでは趣味のサーフィンなどに時間を費やしていた。しかし公私ともにバランスが取れていた時期は短く、あっという間に仕事が増え、自宅作業で一日中引きこもるような生活が続いた。
「パタンナーの単価が低いものも多く、量をこなさないといけなかったんですね。また都内に気軽にいけるので頻繁に打ち合わせに行ってましたが、それでも往復で3時間はかかってしまい、いつの間にか仕事だけの生活になってしまいました」
辻堂の後は、鎌倉の古民家で海から徒歩1分の立地に住んでいたヤノさん。一見、充実した暮らしを過ごしているような気もヤノさん自身していたが、当初イメージしていたフリーランスとしての働き方と目の前の現実は全く違っていた。「ファストファッションのように自分や自分がつくった洋服が消費されていくのは違う」。その原点の思いや東日本大震災をきっかけに、九州移住を考え始めたヤノさん。友人の紹介をつてに、1年ほど九州各地を見回った結果、思い切って別府を拠点にすることを選んだという。
「窓から見える湯けむりが毎日の気温や湿度によって違うので見ていて飽きないんです」と語るヤノさん(写真撮影/フルカワカイ)
温泉=早めの体力回復に。また観光地はクリエイターにとっては刺激の場に「もともと多拠点をするつもりで移住先を選んだのですが、別府は友人の勧めもあり、温泉地のなかでもずば抜けて景観もよく人もオープンでいながら個性的で面白く優しい人が多いのが最大の魅力でした。多忙であっても温泉があれば心身の回復が早い。また源泉も豊富なので、さまざまなお湯を日替わりで楽しめるのがいいですね。別府は国際観光地なので、人が多国籍かつ流動的なんですよね。平日と週末でも歩いている人の年齢層も家族構成も全く違う。多くは県外から訪問してくるので、外部からの情報も入ってきやすいです。わりと一定の場所にいるようで、日々違った風景や人間関係が別府にはあるので新鮮な気持ちで日常を過ごしています」とヤノさん。当初心配していた仕事の量は、減らした分、自分の好きなやりかたで作業ができているという。
「別府に拠点を変えた分、都会で過ごす時間も貴重になりました。都会ではインプット、別府ではアウトプットと自然にスイッチが切り替わるようになり作業の質も効率も格段に上がりました。また拠点が離れていることで周囲のクライアントがスケジュールを調整してくれるようになったんですね。スケジュールに余裕がある仕事だけを相談してくれるようになった分、自分のやりたいことに時間を割けるようになれたので、オーダー服のデザインや製作、裁縫ワークショップの開催が定期的にできるようになったんです」
ワークショップのときの様子(写真提供/ヤノユウコ)
多拠点生活は「失敗はつきもの」と思えば怖くない「今は別府を拠点としてNYには2カ月、そのほか不定期で東南アジアや東京へとあちこち行ってますが、別府以外の滞在は友人宅やAirbnb、ゲストハウスなど。移動はLCCを使えば生活コストは私の場合はそこまで甚大ではないです。別府は共同浴場が月1000円前後で利用でき、湧き水を汲む場所もあるので光熱費が安い。また飲食も観光地価格ではなく住民価格で利用できるお店がたくさんあるので他の温泉地よりも単価が安く済むんじゃないでしょうか。私は、人生において“後悔しないほう”と“どうなるか分からないほう”を選択する、ということだけは心がけてきました。30代後半での移住はもちろん不安になることもありましたが、もともと場所によってルールは違うもの、失敗はつきものと思えば、意外とあとから楽しめることが自然とついてきます」
そう語るヤノさんは今後、裁縫ワークショップを通じて知り合った地元の人たちとチームとなり、国内外で依頼された仕事を回していき、大分の雇用創出をしていくことが目標とのこと。消費されないものづくりの楽しさを大分に根付かせていきたい。そんな思いで今後はNYだけにとどまらずタイや発展途上国にも目を向け活動をスタートさせている。
二拠点居住者を中心とした交流会。別府では定期的に移住者交流会が開催されお互いの情報交換の場になっている(写真撮影/フルカワカイ)
東京&別府。自分の仕事の価値を見直す生活スタイル別府駅前にある老舗映画館「別府ブルーバード劇場」で働く森田真帆(もりた・まほ)さん(37歳)は、東京では映画ライター、別府では映画の番組編成を担当している。居住場所により職業も変えている、珍しいパターンでの勤務だ。また私生活ではシングルマザーとして17歳の子とともに実家で暮らしつつ、別府との二拠点居住を実現させている。
森田さんは映画ライターのかたわら、映画館の上映番組の企画編成、およびイベント企画立案で映画監督や俳優陣のキャスティング、当日の司会進行、アテンドまで行っている(写真撮影/フルカワカイ)
もともと東京の杉並区出身の森田さん。現在は自分で企画した映画イベントごとに別府を行き来。大体1カ月に1週間位の滞在だが、多いときは月の半分は別府で過ごしている。別府はもとより九州にも地縁がないなかでこの生活を選んだのは、何より映画館の「ブルーバード」に心底惚れ込んだからだ。
大学時代から映画業界に興味をもち、大学を中退してハリウッドへ留学。現地で出会ったアメリカ人との間に子どもを授かり帰国。アメリカ在住時その当時から映画コラムを担当していた会社の編集部に就職。シングルマザーとして、子育てに毎日追われながら、海外の映画祭取材や、俳優、監督のインタビュー記事を書く日々が続いた。あまりに忙しい生活が続き、世界がだんだんとモノクロと化していくことを感じた森田さん。体調を崩し、失意の中にいたときに別府在住の親友に会いに行ったのが居住のきっかけとなった。
もともと移住希望ゼロだった森田さん。この映画館の外観に魅せられて人生が一変した(写真提供/森田真帆)
映画の専門家だったのに、初めての体験をしたのがこの映画館だった「滞在中にふらりと寄ったのがこのブルーバード劇場でした。まず外観に惹かれてふらふらと中に入りました。階段を昇るとまるで昭和の時代の映画館にタイムスリップしたような劇場が目の前に広がっていて、すごく懐かしい匂いがしました。当時の私は、狭い試写室で映画を観ることが日常になっていたけれど、そのとき、母親と一緒にワクワクしながら観た映画体験を思い出したんです。その日は、お客さんが誰もいなくて、映画館でたった一人、自分ひとりだけ席につき、映画を鑑賞しました。映画が始まると、あの空間の中で映画の世界に没頭できて、ただただ胸を打たれて涙が止まらなかった。もう一度、心から映画が面白いと思えたんです」と森田さん。そして、映画館の館長である岡村照さんに会ったのが二拠点居住のきっかけとなった。「そもそも映画が始まる前、照館長がお煎餅をくれて(笑)。今の映画館は音を出さない!とか、喋らないとか、いろんな決まりごとの映像が予告編の前に流れる場所まであるのに、お煎餅って(笑)。おかしくてクスクス笑っちゃってましたね」
「この映画館に出会うまで、いつの間にか映画は『個』で観るものになっていました。試写室でも、都会の映画館でも『一人』で観て『一人』で帰る。それが当然だと思ってたんですが、帰りに照館長に「この映画面白かったやろ」って話しかけられて、おしゃべりしているうちにいつの間にか『一人ぼっち』という感覚が消えていた。その感覚が忘れられなくて、多くの人と一つの映画を見ることで生まれる映画体験の素晴らしさ、この映画館の良さをなんとか広めたいと、知り合いの映画監督や俳優にお願いしてイベントを定期的に開催しています」
映画館で俳優・青柳尊哉さんとのトークショーの様子。お互いにスニーカーでラフなスタイルでやるのが別府ブルーバード劇場流(写真提供/森田真帆)
別府で学んだのは、自分の仕事の価値と人との向き合い方二拠点居住で仕事内容も異なるとなると一見とても忙しいように見えるが、森田さんにとってはむしろライターの仕事に良い変化があったという。「映画館で働くと、映画を観た直後のお客様の素直な感想が聞けるようになったので、観客の顔を想像しながら、どう作品の魅力を伝えるかをより具体的に文章に落とし込めるようになったんですね。どんな情報をお客様は求めているか、想像するよりははるかにクリアになりました」
また、別府は公衆浴場で24時間温泉に入れるところもあるので、どんなに遅い時間に仕事を終えても疲れを癒やすことができる。またまちが狭いのでみんなが「ひとつのまち」にいる感覚がある。都会は匿名性が高いですが、別府はその逆。だからこそ皆が腹を割って付き合える感覚が心地いいし、移動も都内よりはすぐできるので便利です。監督や役者の方々も、イベントが終わった後に美味しいご飯を食べて温泉に入ると取材だけでは見えなかった、その方自身の魅力をもっと知ることができるようになる。
公私を場所によって分けられ、自分にしかできない仕事ができる都会との二拠点で一番ネックになるのが移動時間と生活コストだが、森田さんはそれ以上のメリットがあると強く語ってくれた。「別府は大分空港から1時間くらいですが実際移動するとそこまで大変な距離ではないです。むしろスイッチの切り替えをするにはフライトの時間を含めてちょうどいい感じ。それがないと都会とのスピード調整ができないですね。生活コストはLCCを使ったり、リサイクルショップで家具を購入したりするとそこまでかからなかった。食費も。別府にいるとおばちゃんたちがどんどん美味しいものを持ってきてくれるんで、毎回お金を使わず太って帰るくらいです(笑)。
それよりも、自分だけにしかできない仕事を実現していくことが何より人生を豊かにすると確実に言えます。なので、年々忙しくなりますがブルーバードに関わりたい気持ちは3年前よりも増しています」
温泉地という場所を選ぶことにより多拠点生活をする上でデメリットとなる移動疲れがクリアになり、湯けむりというどこにでもない風景を目の前にすることによって仕事の切り替えができる。また観光地の割に生活コストが高くないことが別府の魅力なのだと感じる。
「副業・複業」が注目されるなか、今回取材したお二人のようなフリーランス生活に興味をもつ方もいるかもしれません。1つの地域に限らず、二拠点、三拠点と複数の地域で暮らしたり、仕事したりする生き方も以前よりは増えてきているようです。自分は仕事に、生活のなかで最も大事にしたいものは何か。もし現状抱えている問題があれば生活スタイルの変化で打破できる可能性はないか。あらためて自分の働き方と生活スタイルについて見直しをしても良い時期がきているのかもしれません。
今年も山形の実家から、サクランボ(佐藤錦1Kg)が届きました。ありがたい
近所のスーパーで買うのよりも、断然、赤色が濃くて甘くて美味しいです‼
この週末、実兄(子ども高2)が北海道の妹家族のところに旅行していて、lineに写真をアップしてくれます。
いいなぁ。
夏の北海道は、気候が快適、景色が綺麗。そして、ビールがうまい。
そこで夫に、
「私もお兄ちゃんみたいに北海道一人旅したいなー。」
と言ったら、
「いいんじゃない?行ってきなよ。(^∇^)」
予想外の快い返事。
「え、ホントにいいの。」
と喜んだら、夫はニコニコしながら、
「うん、○○君(クラウド君)と一緒にね。」
・・・ってか、それ一人旅じゃないから!ヾ(*`Д´*)ノ"彡☆
(株)東京カンテイは6月21日、2018年5月度「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70m2価格月別推移」を発表した。それによると、首都圏中古マンション価格は、東京都や神奈川県での事例が増えたことが影響し、前月比+0.8%の3,632万円と再び上昇した。都県別でみると、東京都は-0.1%の4,874万円、神奈川県は-0.4%の2,884万円で、ともに弱含み。千葉県では横ばいの1,997万円、埼玉県ではさいたま市や川口市など主要な行政区が概ね強含んだことで、+1.1%の2,274万円と3月の価格水準を上回った。
近畿圏は主要エリアが牽引し、前月比+0.8%の2,175万円と2月以降は上昇傾向。大阪府では+0.7%の2,378万円と3ヵ月連続上昇、兵庫県では+0.8%の1,885万円と上昇傾向が続いたことで、5ヵ月ぶりに前年同月比がプラスまで回復した。
中部圏は前月比+1.0%の1,806万円、愛知県は+1.2%の1,950万円と揃って1%以上の上昇。愛知県においては、豊田市や安城市など、名古屋市以外の主要な行政区でも総じて1%以上のプラスとなっている。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
ライオン(株)はこのたび、既婚で共働き30代~40代の男女各250名、計500名を対象に「夫婦の家事に関する調査」を実施した。調査期間は2018年5月25日(金)~5月29日(火)。調査方法はインターネット。夫の家事に不満がありますか?では、「ある」と回答した妻は24.4%、「たまにある」は54.4%。約8割の妻が、夫の家事に不満を持っていることが明らかになった。
妻が夫にしてほしい家事としては、1位「ゴミ捨て」(69.6%)、2位「風呂掃除」(64.8%)、3位「食器洗い」(40.8%)という結果。「ゴミ捨て」を選んだ理由には、「重たくて捨てるのが大変だから」(44歳・長野県)、「重たいので男の人にしてほしい」(30歳・大阪府)など、夫の手を借りたいという意見があった。「風呂掃除」についても、「体力を使うから」(39歳・埼玉県)、「重労働だから」(32歳・神奈川県)などが理由。「食器洗い」については、「手荒れするので」(41歳・神奈川県)という声が見られた。また、「自分で食べた分くらいはきれいにしてほしい」(30歳・大阪府)、「私が食事を作っているので、洗い物はやってほしいから」(39歳・埼玉県)といった意見もあった。
妻が自分でやりたいと思っている家事1位は、「日用品などの買い出し」(46.0%)だった。理由には、「高いものを買いそうだから」(40歳・兵庫県)、「節約してくれないから」(48歳・東京都)、「余計なものを買ってくるから」(36歳・山形県)など、家計を気にする声が多く見られた。2位は「洗濯」(41.2%)。「シワを伸ばさないから」(43歳・愛知県)という理由が最も多く、「下着を触られたくない」(41歳・愛知県)という、妻ならではの意見もあった。
一方、夫が自分でしたいと思う家事は、1位「ゴミ捨て」(56.4%)。妻が夫にしてほしい家事の1位と一致している。しかし、2位「洗濯」(45.2%)と3位「日用品などの買い出し」(40.0%)については、妻が自分でやりたいと思っている家事の2位と1位に重なる結果に。夫の方で積極的に家事をしていると思っていても、知らず知らずのうちに妻の不満は溜まっているのかもしれない。
ニュース情報元:ライオン(株)
(一社)マンション管理業協会(東京都港区)は6月20日、平成29年度苦情相談受付状況(平成29年4月~平成30年3月)を公表した。それによると相談受付件数は、平成27年度をピークに2年続けて減少し、6,171件となった(27年度:6,608件、28年度:6,589件)。
相談者は管理会社(会員)が3,840件(62.2%)、管理会社(非会員)が563件(9.1%)で、管理会社からの相談が全体の70%以上を占めた。管理組合役員からは698件(11.3%)、居住者からは839件(13.4%)だった。
相談項目で最も多いのは「管理規約・細則」で2,304件(30.0%)、次いで「マンション管理適正化法」1,196件(16.6%)、「総会・理事会運営」797件(10.3%)、「管理委託契約」614件(8.0%)など。「管理費等滞納」については90件(1.2%)だった。
ニュース情報元:(一社)マンション管理業協会
「家を買ったら、○○したい!」――マイホーム購入を通じて、そんな理想をかなえた方々のお宅に伺い、レポートする連載企画。
第1回は「子どもたちが階下への音を気にせずに、のびのびと走り回れる家に住みたかった」と話すKさんファミリーのお宅にお邪魔しました!【連載】理想をかなえた!マイホーム実例
「いつかは家を買って、○○したい」――そう考えて、住宅購入に夢を膨らませている方も多いのではないでしょうか。実際に「こんな暮らしがしたかった」という理想の暮らしを実現したご家庭にお邪魔し、マイホームを購入するまで、してからのお話をあれこれ伺います。実現したかったのは「子どもたちが思いっきり遊べる家」
玄関のドアを開けると同時に「わぁっ!」と思わず高い声を上げたカメラマンと私。「WELCOME!」の文字が躍るチョークアートの黒板が迎えるKさんファミリーの住まいは、東京都大田区の住宅街の中にあります。40代の夫と妻、11歳・8歳・4歳になる3人の女の子たちの5人家族です。
玄関を入るとまず目に入る壁一面のチョークアートには「THERE’S NO PLACE LIKE HOME(わが家が1番!)」の文字が。家を建てた年と、家族全員の名前と一緒に記されている(写真撮影/片山貴博)
Kさん夫婦は、もともと結婚したときに購入した中古マンションをリノベーションして住んでいました。ところが、子どもたちが生まれて大きくなるにつれ、下の階に住む人から「ドンドンしないで」という苦情が頻繁にくるようになり、早く引越したいという気持ちが高まっていったそうです。
「ほかの子と遊ぶときでさえ、娘たちが音を立てないように気をつかって遊んでいる様子を見て、子どもたちが存分に動き回れる一戸建てに住みたいと考えるようになりました。できれば自分たちの家を建てたいと何年もかけて土地を探していたのですが、都内の土地は価格も高く、なかなか手が出ずに悩んでいたんです。そんな私たちを見かねて、近くに住む父が『ここに建てたら?』と、もともと古いアパートが建っていたこの土地を譲ってくれたのです」(Kさん夫婦、以下同)
子どもたちがゆるやかに上り下りできる「スキップフロア」の家に――お父様から土地を譲り受け、家族の新しい家を一から建てられるとなったとき、どんな家にしたいと考えたのでしょう?
「中古マンションをリノベーションした経験から、次に住まいをつくるときには仕様に制約があるメーカーさんの施工は避けたいと思っていました。ハウスメーカーの施行例もいろいろ見に行ったのですが、やはり自由度を重視したいと思って、設計士さんに依頼しようと。
最初に設計士さんから『どんな家にしたいかイメージを聞かせてくださいね』と言われたので、インターネットでいろいろ調べました。そのなかでスキップフロアの画像を見つけて、こんな一段ずつ上がったところで子どもたちが舞台のように踊る場所があったら楽しいな、と思ったんです」
「スキップフロア」は、同じ空間の中で少しずつ段差をつけ「中2階」や「中3階」を設ける方法です。段差の下に収納を設けられたり、2階建てでも3層以上を確保できるため、空間を無駄なく使うことができる、視覚的に広く見える、というメリットがあります。
階段が玄関からリビングを抜け、家全体をぐるりと取り囲むようにらせん状に伸びている(写真撮影/片山貴博)
――家族全員が使用するリビングとは別に、スキップフロアの最上階には子どもたち専用のリビングがあるそうですね
「はい、子どもたちが全員女の子なので、小さいうちはここで一緒に遊んでほしいと思っています。大きくなったら、この子どもリビングに壁を追加して3部屋設け、それぞれ独立した子ども部屋にできるように設計してもらいました」
中3階、階段の一番奥にある「子どもリビング」(写真撮影/片山貴博)
子どもリビングと並んでつながる寝室。現在は1部屋に入口が2つある状態だが、将来的には壁で仕切り、独立した子ども部屋にできるように設計されている(写真撮影/片山貴博)
収納を1階にまとめて、家族とお客さまの動線を意識した玄関――間取りについて工夫をした点はほかにありますか?
「実はさっき上がっていただいた玄関のところなのですが、入口が二手に分かれるんです。このメインの入口はお客様用の入口、もうひとつ左脇に入ると家族用の入口で、そこは直接シューズクローゼットとウォークインクローゼットに入れるようになっています。ここで靴や上着をすぐに脱ぎ着できるようになっています」
左から手前がお客様用の玄関となるルート、左手奥にあるドアからつながる右のウォークインクローゼットにつながるルートが家族用(写真撮影/片山貴博)
玄関脇から入る大容量のシューズクローゼット兼ウォークインクローゼット。家族全員の300着以上の衣類と50足以上の靴がほぼ、ここに収納されている(写真撮影/片山貴博)
先ほど玄関から入ってきたときには気づきませんでしたが、ブラックボードの裏は、こんなに大容量のウォークインクローゼットになっていたんですね! 有孔ボードにたくさんの帽子がディスプレイされていてとってもおしゃれです。
「この有孔ボードは『フックを引っ掛ければ自由にバッグや帽子をかけることができて便利ですよ』と設計士さんが提案してくれたものです。確かに好きなものを楽しく飾れますし、ぱっと見で何がどこにあるのかを見つけることができるのでとても重宝しています。もっと引っ掛ける帽子を増やそうと思っているところです」
夫婦でお店を回って見つけた、こだわりのインテリアグッズ――ご夫婦、とってもおしゃれですもんね。玄関を入ったときにも思ったのですが、インテリアのポイントになっているベンチやドライフラワー、アンティークの額などはご自身で購入されたものですか?
「はい、2人でインテリアショップを回って見つけたものばかりです。結構安くてオシャレなアンティークグッズを売っているお店があって、例えばリビングのテーブルとして使っているもの、実はあれ、大きなヴィンテージのトランクなんですよ」
――わ、本当ですね! トランクの持ち手があります! 先ほどからダイニングでお話をうかがっていて、このダイニングテーブルの上のペンダントライトがかわいいな、と気になっていたんですが、これもご夫婦が選ばれたんですか?
ダイニングテーブルの上には細長い形のおしゃれなペンダントライトを3つ並べて(写真撮影/片山貴博)
2階の洗面脱衣室の上にも「PRIVATE」のペイントが施されたペンダントライトが(写真撮影/片山貴博)
「ライト類は全て自分たちで選んで購入して、工事のときに付けてもらいました。このダイニングキッチンのシンクもそうですが、私が一番こだわっていたのが洗面所に使用しているアメリカのKOHLER(コーラー)社のシンクです。これをどうしても使いたいと設計士さんに相談をしたら、せっかくだから全てKOHLER社のもので統一しませんか、と提案してくれました。このアイランドキッチンも私たちの好みに合わせてオリジナルでつくってもらって」
KOHLER社のシンクを中心にオリジナルで造作されたキッチン(写真撮影/片山貴博)
洗面所にKOHLER社のシンクと、変形タイルを使うことがKさん夫婦の外せないこだわりだった(写真撮影/片山貴博)
無垢材とアクアレイヤーで、一年中春のような心地よさ――先ほどからこのキッチンの木の温かみとペイントの色が素敵だなと思っていました! 全体的に壁や床も、木を意識的に使われていますよね
「ええ、床に無垢材使いたい、というのはマストの要望でした。子どもたちが裸足で走り回って気持ちいい床であること、また年月が経ったときに使用感がちゃんと『味』になる素材を選びたいと思っていました。ほら、玄関の壁の部分を見ていただくと、木と木の間が黒い線のように見えるでしょう? あれも建てたばかりのときは閉じていたんですよ。設計士さんが『時間が経つにつれて少しずつ木が縮んで、ランダムに線が入って味になっていきますよ』とおっしゃっていたんですが、本当にそうなってきました(笑)」
ドライフラワーが飾られる壁の板には少しずつ隙間ができて黒い線のように。床の無垢材と組み合わせ、ナチュラルで優しい印象になっているところを黒の手すりが引き締めている(写真撮影/片山貴博)
――壁や床など、構造にかかわるところでほかに工夫されたところはありますか?
「今は暖かい季節なので使用していませんが『アクアレイヤー』という床下の水の袋で蓄熱する床暖房を入れています。これも設計士さんから『1年中春のように気持ちが良いですよ』と勧めてもらって取り入れました。電気代が割安な夜の間に熱をため込んで、日中はその余熱で暖かく過ごせるという仕組みの床暖房です。
とても優しい暖かさなので毎日違和感なく過ごしていたんですが、年末に旅行に出かけたときに電源を切ったことがあるんです。それまでは毎日暖かいことが当たり前だったので気づかなかったのですが、旅行から帰ってきたときの家のあまりの寒さに、この床暖房のすごさを感じました」
至るところにKさん夫婦のこだわりと「子どもたちがのびのびと健やかに育ってほしい」と願う親としての気持ちが詰まった優しい住まい。特に子どもが欲しいと考えている方や、子どもたちの成長を見守る暮らしを考えている方は、これからの住まいの参考にしていただけるのではないでしょうか。
地震に遭われた皆さま、大丈夫でしょうか
お見舞い申し上げます
クラウド君は昨日から風邪で発熱し、特に咳がひどく、かかりつけの小児科クリニックを受診したら、(喘息ではないけれど)喘息の薬を処方されました。
なんだか今月は体調を崩すことが多く、山あり谷あり、すっきりしません。
ちなみに、山の様子。
↓ (笑) ↓
さて、クラウド君は生後5か月頃には既に、絵本が大好きな子でした。
今ではひとりで読書を楽しむようになりました。(まだ大人に読んでもらう方が好きですが)
そして、Eテレの図工番組を見て作りたくなったようで、自分で絵本を作りました!
絵本のタイトルは、『ねごと を かんがえてみましょう』。
私は、「寝言って、寝ながら夢を見てしゃべることだよ。それでいいの?」
と聞き返したのですが、クラウド君は、それで合っていると言います。何度も話し合いましたが、作家クラウド先生には「このタイトルで行きたい」という強い意志があり、編集者お母ちゃんは折れました。
(´ε`;)ウーン…しょーがないなー。
出来上がった絵本は、お皿に見立てた丸形で、全頁に目玉焼きやお茶など食料を描いています。まるでメニューブックですね~
先生、お腹が空いていたのかな?
このたび、現代の駆け込み寺を実現することを目指して、新会社”株式会社リバ邸”(本社:東京都江東区、代表取締役社長:片倉蓮)を2018年6月5日に設立いたしました。
2012年に六本木のマンションの一室からスタートしたリバ邸は、現代の駆け込み寺・開放集団(Liverty)のコンセプトに共感した全国の仲間の手によって増え続け、2018年6月現在で、都内に7件、都外(全国)で10件、海外にも1件と、次々に拡大してきました。
しかし、
などがあり、運営を継続できなくなり、閉鎖することになってきたリバ邸が多くあるのも事実です。
今回の法人化を通して、リバ邸の「現代の駆け込み寺」「開放集団(Liverty)」のコンセプトを見失うことなく、全国各地へのリバ邸拡大と運営の安定に向けて活動を法人化したリバ邸で担うことに致しました。
会社名 株式会社リバ邸
代表取締役社長 片倉蓮
事業内容 シェアハウス事業のコンサルティング及び運営維持
設立 2018年6月5日
所在地 〒136-0072 東京都江東区大島2−27−2
HP http://liverty-house.com
氏名 片倉廉
生年月日 1995年6月5日
略歴
・学歴
高校入学→3ヶ月で中退→通信高校卒業
・職歴
高校時代バイトを20個経験
高3時 歌舞伎町ホストクラブ
19歳 ガールズバー起業
20歳 リバ邸茨城立ち上げ、2年間で約10件のリバ邸を関東で立ち上げる。
22歳 株式会社リバ邸代表取締役就任
今回、事業を立ち上げる際の初期費用の回収をクラウドファンディングにて実施しました。
もともとは法人の設立費として30万円集めはじめたのですが、開始24時間でプロジェクトが達成。
リニューアル予定だったサイトの制作費をストレッチゴール70万を目標に集め、70万円も終了1週間前に達成。
残りの1週間で、リバ邸を全国に広めるため講演会費をストレッチゴール100万円に設定して集めました。
プロジェクトの文章にも書かせて頂いた通り、リバ邸の理念である「現代の駆け込み寺」「自由なアウトプットの場」は、必要とされている。
支援の金額と人数を見て改めて実感致しました。
今後、リバ邸は以下の3つのコンセプトを掲げて活動を展開していきます。
リバ邸だけの枠組にとどまらず、各団体やオンラインサロン、コミュニティとコラボし、リバ邸を通して様々な経験や繋がりを提供していきます。
リバ邸が目指すベーシックインカムのような仕組みをつくっていきます。
最近あった事例でいうと、アパレルブランドからのTシャツ無料提供や、準備段階ではありますが、農家さんからの野菜無料提供など。
このように、リバ邸で衣食住を提供することにより固定費を下げ、挑戦し、失敗しても、最悪ここに戻って来れば生きられるという環境にしていきたいと思っています。
例えば、Youtuberに特化したリバ邸、Ubereatsに特化したリバ邸。
昔、有名漫画家たちが売れる前に住んでいた「トキワ荘」のような、切磋琢磨しあえる形を目指します。
株式会社リバ邸広報担当 大堀悟
メールアドレス livertyhouse.info@gmail.com
大和ハウス工業(株)はこのほど、「夫婦の家事シェア実態調査」を行った。全国の30代~40代の既婚男女10000人のうち、配偶者と同居している9700人を分析対象として設定した。その中から共働きで、家事分担比率が「夫4割:妻6割」、「夫5割:妻5割」、「夫6割:妻4割」である夫婦を家事シェア層とし、それ以外を非家事シェア層と定義。家事シェア層、非家事シェア層を男女別それぞれ100人ずつ計400人回収した。
それによると、家事分担率は妻7割:夫3割以上の家庭が83.7%と8割超となった。妻の家事分担率が7割以上と思っているのは、夫76%に対して妻91%と、15%以上の開きがあり、夫婦間の認識にズレが生じている。
家事分担率の理想を夫に聞くと、「妻6割:夫4割」が16.8%、「妻5割:夫5割」が27.3%。一方、妻の理想は「妻6割:夫4割」が15.9%、「妻5割:夫5割」が15.3%だった。
また、夫側からみた現在の家事シェア比率の平均は「夫2.5割:妻7.5割」だった。理想の比率を聞くと、「夫3.3割:妻6.7割」と約1割のシェア比率で「理想」に近づくことがわかった。一方、妻側からみた現状の家事シェア比率は「夫1.4割:妻8.6割」、理想の比率は「夫3.0割:妻7.0割」で、理想のギャップは約1.6割と夫側よりやや高いものの、家事シェア比率を「夫5割:妻5割」にしなければいけないわけではなく、お互いあと1割程度、歩み寄りたいという気持ちであることが分かった。
ニュース情報元:大和ハウス工業(株)
(株)リビングくらしHOW研究所(東京都千代田区)はこのほど、「親の家」についてアンケート調査を行った。調査対象は全国の女性。調査期間は2018年4月25日~5月6日。有効回答数は715人(平均年齢45.5歳)。親の家の悩みの段階を年代別にみると、30代以下は「今はまだ大丈夫だが将来が心配」77.1%、40代では74.6%と、30・40代では、親の家はまだリアルな問題でない方が多いようだ。一方、50代は「今まさに悩んでいる」が25.0%を占め、60代以上では「以前は大変だったがひと段落した」が37.6%になることから、親の家に関する「心配」は、50代~60代に具体的な悩みとなり、課題解決のプロセスを経て、ある程度収束していくという流れのようだ。
親の家の悩み(複数回答)で多かったのは、全体1位は「家の片付け」で61.0%。「片付け」は、親が元気なうちに始まることも多く、相続、売却やリフォームなどがあり、幅広い層が問題意識を持っているようだ。「ため込んである荷物の処分に3ヵ月かかり、体調不良になった」(65歳)、「片付けで自分の一生が終わる気がする」(59歳)などの声もあった。
現在の親の家の現状では、最も多いのは「親や自分、親戚が住んでいる」で81.5%。11.2%は「誰も住んでいないが家はある(空き家)」となっている。空き家があると答えた方に、今後その家をどうしたいかを聞いた質問では、全体の45.0%が「売却したい」、35.0%が「わからない」、8.8%が「いずれは自分や兄弟・子ども・親戚などが住みたい」と回答している。
ニュース情報元:(株)リビングくらしHOW研究所
三井不動産(株)は6月20日、「(仮称)三井アウトレットパーク横浜ベイサイド建替え計画」(神奈川県横浜市金沢区)の計画概要を発表した。
日本初の本格アウトレットとして1998年9月に開業した「三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド」(開業当時の施設名:横浜ベイサイドマリーナショップス&レストランツ)を、本年9月2日(日)の営業をもって一時閉館し、建替えを行う。
施設は横浜シーサイドライン「鳥浜」駅から徒歩5分に立地。鉄骨造・地上3階建て。現在約80店舗の店舗数を約150店舗に拡充する。国内外のファッションブランド・高感度セレクトショップ・キッズ・スポーツ&アウトドア・生活雑貨など、幅広いブランドをより一層充実させ、幅広い世代が楽しめる施設を目指す。
解体着工は本年9月、開業は2020年春の予定。
ニュース情報元:三井不動産(株)
「日本モダンガール協會」を立ち上げ、自らモダンガール(=モガ)を追いかける淺井カヨ(あさい・かよ)さんと、音楽史研究家の郡修彦(こおり・はるひこ)さん。大正末期から昭和初期にかけての文化やライフスタイルに惚れ込んだご夫婦がつくり上げた「新文化住宅」とは? 完成に至るまでの苦労話、個性的な暮らしぶり、そのすべてをご紹介します。【連載】
ひとつのテーマで住まいをつくりあげた方たちにインタビュー。自分らしい空間をつくることになったきっかけやそのライフスタイル、日々豊かに過ごすためのヒントをお伺いします。1920~30年代に流行した「文化住宅」をゼロから建てる、という挑戦
細い通りが入り組み、時折子どもたちの元気な声が響く東京都小平市の住宅街。一般的な住宅が立ち並ぶ中、和風の木造建築に青緑色の三角屋根の洋館が付いた一戸建てが異彩を放っています。表札は「小平新文化住宅」。淺井カヨさんと郡修彦さんが、2016年の秋に建てたご自宅です。古い建築物への造詣が深い2人が熱望したのは、1920年代から30年代にかけて流行した和洋折衷の「文化住宅」でした。現在は、当時の文化を伝えるため、随時見学会を開催していらっしゃいます。
レトロな自転車とともに自宅の前に立つ淺井さん。このドレスは1920年代のアメリカのドレスを再現したもの。「ドレスは、古着を見本として仕立屋さんに持ち込んで、同じものをつくってもらうことが多いですね」(写真撮影/内海明啓)
この家を建てるにあたって一番苦労したのは、工務店を見つけることだったそう。
現在の住宅とは資材も工法もまったく違うため、引き受けられる工務店が都内では見つからなかったのです。
半年間あちこちで断られ続け、最終的にはハウスメーカーや工務店とユーザーのマッチングサービスを提供しているザ・ハウスを通して、あきる野市の来住野(きしの)工務店と奇跡的な出会いを果たすことができました。
「妥協は絶対にしたくありませんでした。希望通りの家ができないのなら何もいらない、という気持ちでしたからね」淺井さんは、そう振り返ります。
工務店探しに奔走していた時期、設計図を見せてもなかなか理解してもらえないことに困った郡さんがつくった1/40の模型。「計画は細部まで決まっていたので、あとは実現してくれる工務店を見つけるのみでした」と郡さん(写真撮影/内海明啓)
伝統的な素材と工法にこだわり尽くしたエクステリア壁面に板を少しずつ重ねて取り付ける工法は「下見板張り」といって、昭和初期の木造建築では一般的なものだったそう。こうした古い工法で仕上げるためには、工務店と何度も打ち合わせを重ねなければなりませんでした。
玄関の引き戸の格子は「横に5本、縦に9本」という、当時からある形のひとつを参考にしたもの。寸法もすべて細かくオーダーしたそうです。
2階の面積を小さくしたり、屋根瓦の代わりに金属製のスレートを使用したりしているのは地震対策。かつての文化住宅に最新の耐震技術を盛り込むことも、テーマのひとつでした(写真撮影/内海明啓)
表札を固定する2本のマイナスねじは、よく見ると縦方向に止められています。これは、雨が降ったときに水がたまらないので、さびを防げるという昔ながらの知恵なのだとか(写真撮影/内海明啓)
小さくかわいらしい庭には、立派な3本の和棕櫚(わじゅろ)が植えられています。「昔の洋館には棕櫚(しゅろ)が付きものだから、絶対に欲しかったんですよ」と淺井さん。クレーンでつり、前もって掘っておいた穴に植え付けてもらったのだそうです(写真撮影/内海明啓)
庭の片隅には、パクチー、パセリ、バジルなどが青々と葉を茂らせていました。「今は雑草防止のために庭全体に小石を敷いているのですが、いずれは取り除いて畑にする予定です。できる限り食べるものをいろいろつくって、生活道具は自然素材のものにしたいですね」
玄関脇には、ピンク色の可憐なバラが咲いていました。モダンガールが帽子をかぶっている様子に似ていることから、品種名は「モガ」。「この家の完成と同じ、2016年の新種なんです」と淺井さん(写真撮影/内海明啓)
居間、台所、お風呂も、当時のライフスタイルを取り入れてでは、家の中にお邪魔しましょう。まず目につくのは、現役で使っているという黒電話。以前は昭和38(1963)年製のものを使っていましたが、その後、昭和8(1933)年製という、より古いものに“機種変更”したそうです。
「見学に来る若い人のなかには、黒電話のダイヤルの回し方が分からない人もいますよ」という淺井さん。ちなみに携帯電話は持っていません(写真撮影/内海明啓)
四畳半の居間では、2人の祖父母の家財道具が日常的に使われています。淺井さんの実家からやって来たのは、立派なちゃぶ台と柱時計。柱時計は裏に「昭和四年」と記されています。長い間眠っていたのですが、つい最近時計修理の職人さんに見せたところ、動くように直してくれたのだそうです。
郡さんの実家に眠っていたのは、火鉢。祖父母の結婚記念品だったという1930年代の桐たんすは、削り直したというだけあってとてもきれいです。
障子にはめ込まれた、付け書院(明かり取りの装飾は)古い木造建築が解体されるときに譲ってもらったもの。「襖(ふすま)を切り抜いてこの装飾を入れてあるので、夜は奥の部屋から漏れる光でほんのりと明るいんです」(写真撮影/内海明啓)
火鉢は大正時代のもの。四畳半くらいだと、これですぐに暖まるのだそうです(写真撮影/内海明啓)
鏡台と衣紋掛け(着物を掛ける用具)も、あるお屋敷が解体されたときに譲ってもらったそう。「だんだんと人とのつながりができてきて、いろいろなものをお譲りいただけたことはうれしいですね」と笑う淺井さん(写真撮影/内海明啓)
キッチンには、昔ながらの形をしたガス七輪が。本当はかまどを使いたかったのですが、住宅が密接しているので煙を出すことができず、断念したのだそう。
「冬は火鉢のために炭をおこさなければならないのですが、自動消火機能が付いたコンロだと、途中で消えてしまうんですよ。そこで昔ながらの鋳物(いもの)コンロを使っています」と淺井さん。昔のものと今のもの、それぞれの短所と長所を理解した上で、ライフスタイルに合うものをていねいに選んでいます。
シンクは、職人さんが手作業でつくり上げた「人造研ぎ出し」。種石(天然石を細かく砕いたもの)とセメントを塗りつけて、固まったところを研磨するという昔ながらの技法です。これを手がける職人さんも、もう少ないのだそう。
炊飯器や電子レンジはありません。「現代の料理本はそういった調理器具がある前提で書かれていることが多いです。大正~昭和初期の献立で昔ながらの調理器具を使って料理をしています」
冷蔵庫は電動ではなく、大きな板氷で冷やす氷冷式です。「新居に合わせて特注でつくってもらいました。近所に氷屋さんがあるので、時々、買いに行きます。氷を自転車で運ぶのは大変です」と淺井さん。
しかし、決して無理をして昔風の暮らしをしているのではなく、この生活が一番自分たちにしっくりくるのだそうです。「何でも使い捨てにするような慣習も、だんだん見直されつつありますね? 昔の生活を見直すきっかけになれたらと思っています」と2人は言います。
生ものは買ってくるとすぐに調理、果物などは外に出して水につけておく……など、電気冷蔵庫に頼らない暮らしを楽しむ2人。「冷凍保存もできないから、あるもので料理をするようになります。無駄がなくていいですよ」と郡さん(写真撮影/内海明啓)
光沢のあるタイル張りの浴室も、文化住宅を再現したもの。現在の建築業界では、滑るので危険だという理由から、原則として浴室の床に光沢のあるタイルは張らない決まりになっているのだそう。「何かあったら自己責任で、ということで、なんとか張ってもらえたんです」と淺井さん。
当時の文化住宅では、浴室の木枠を白く塗るのが一般的でした。明るく見えることと、水気を弾いて湿気を防ぐことがその理由だったそう(写真撮影/内海明啓)
洋風建築の魅力を最大限に活かした応接室と2階こちらは、こだわりの応接室です。漆喰(しっくい)の壁、高い天井、出窓の木枠。どれもこれも、大正末期から昭和初期の洋館がもっていた特徴です。「窓枠は特注なんです。ひとつひとつの寸法を細かく指定して、職人さんにつくってもらいました」と淺井さん。細部へのこだわりが、統一感を生み出しています。
後ろに積んである箱には、郡さんのレコードが詰まっています。郡さんは古いレコードなどの音源をCDに復刻するお仕事をされているのです。「この部屋には約2000枚、博物館に寄託したものは約5000枚あります。内容は、ほとんどが昭和の流行歌とクラシックですね」(写真撮影/内海明啓)
郡さんの祖父母が、昭和5(1930)年に結婚記念として購入した蓄音機「ビクトローラ4-40」。昭和4(1929)年にアメリカで製造されたもので、電気ではなく、ぜんまいの力でターンテーブルを回します(写真撮影/内海明啓)
洋風の応接室にぴったりのシャンデリアは、1920年代のフランスのもの。骨董屋さんで見つけたそうです(写真撮影/内海明啓)
最後に2階を見せていただきましょう。思わず歓声をあげたくなるようなこの部屋は、淺井さんの私室。「和洋折衷」というのが大正末期から昭和初期の文化住宅の特色ですが、2階はまさに洋風です。所狭しと並ぶコレクションは、淺井さんが子どものころから集めてきたもの。
貴重な資料が並ぶ本棚は一見の価値あり。『主婦之友』シリーズや、昨年復刻された『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎著)の初版本なども並んでいました(写真撮影/内海明啓)
この部屋の主役は、旧高田義一郎邸が解体されるときに譲ってもらったという、昭和初期の窓だそう。木枠の塗料をはがして塗り直し、割れていたガラスのみ新品に入れ換えました。「この窓をどうしても使いたかったので、2階は窓に合わせて設計したんです」と淺井さん。新しく再現したものと、実際に当時使われていたものがあちこちでミックスされているデザインからも、2人らしさが伝わってきました。
窓の持ち主だった高田義一郎さんは医学博士であり、文筆家でもあった方。以前から著書の『らく我記』を愛読していた淺井さんにとって、窓との出会いは思わぬ幸運でした(写真撮影/内海明啓)
「1920年代~30年代の普遍的なかっこよさも、ものを無駄にせず、自然を大切にする生活も、もっともっと発信していきたいですね。ここは生きた博物館のようにしたいと思っています」と語る2人は、当時の文化に憧れるだけなく、実際に生活に取り入れて楽しんでいます。「一生遊べる家が出来上がりましたね。2人だったからできたことです」と語る淺井さんの晴れ晴れとした笑顔が印象的でした。
淺井さんの著書『モダンガールのスヽメ』(2016年/原書房)。大正末期から昭和初期の文化に興味をもった理由から、当時のライフスタイルについての歴史的考察に至るまで、読み応え満点の1冊です(写真撮影/内海明啓)
●取材協力・郡修彦さん
東京生まれ。作曲家・音楽評論家の故・森一也先生に師事。SPレコード時代の音楽史を、CD解説書・新聞・雑誌・同人誌に発表している。「山田耕筰の遺産」「古賀政男大全集」「古賀政男黄金時代の集大成」「復刻盤軍歌・愛国歌撰集」等を手がけ、企画・構成・復刻の「SP音源復刻盤信時潔作品集成」は平成20年度(第63回)文化庁芸術祭大賞を受賞。元・昭和館音響専門委員、平成15(2003)年5月から翌年4月まで月1回、NHK「ラジオ深夜便」に出演し、選曲・録音・解説を担当。平成19(2007)年11月よりライブハウスにてSP盤鑑賞会を定期開催中。
こんにちは、おだっち(@rikuya_oda)です!!
この度は、トビタテ留学JAPANの第9期生に選出して頂きました!!去年の夏から準備をしてきたので、本当に長い闘いでした。。。
とはいえ、先輩の方からも言葉をいただきましたが、まだスタートラインになったばかりなので、引き続き走り続けます。
そして、2月からお世話になったリバ邸に別れを告げまして、7月からしばらくはホームをレスした生活をします(笑)。主な懸念点は炊きたてのご飯を食べられる回数が減りそうなことくらいですが、楽しんで日本での生活を送ろうと思います!
奢られヤーではありませんが、もしお呼び頂ければすぐに馳せ参じますので、お誘いお待ちしております。
それでは、また!!
(株)矢野経済研究所は、国内の非住宅木造市場を調査し、2020年度までの市場動向・見通しなどを発表した。
調査期間は2018年3月~5月。調査対象は、非住宅分野の木造構造建築物に取り組む事業者(ゼネコン、ハウスメーカー、集成材メーカー、建築金物メーカー等)。同調査における非住宅木造市場とは、「産業用建築物」で「木造」構造の建物を対象としている。
それによると、2016年度の国内の非住宅木造市場規模は面積ベースで423万8,000m2(前年度比106.5%)、工事費予定額ベースでは6,702億円(同106.5%)となった。建築着工ベースにおける床面積は公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律(木促法)が施行された2010年度以降は右肩上がりに推移している。2014年度には、消費増税の反動減の影響から民間分野の木造構造建築物が減少したことで全体も減少に転じたが、その後は堅調に推移している。
非住宅分野の木造構造建築物を展開する建設事業者の特徴は、 耐火構造部材を活用し「中高層建築物」へ積極的に取り組む事業者と、住宅用一般流通木材を活用し、在来軸組工法や2×4工法を応用した建築を行う、「低層建築物」へ積極的に取り組む事業者の2つ。「中高層建築物」へ積極的に取り組む主な事業者は、(株)竹中工務店、鹿島建設(株)、住友林業(株)、(株)シェルター等が挙げられる。「低層建築物」へ積極的に取り組む事業者には、住友林業(株)、ポラテック(株)、三井ホームコンポーネント(株)等が挙げられ、これまで住宅市場で展開してきたノウハウを活かし、非住宅市場へ展開している。
また、2020年度の国内の非住宅木材市場規模は、面積ベースで480万m2(2016年度対比113.3%)、工事費予定額ベースで7,953億円(同118.7%)と予測。今後も職人不足による労務費の高騰は続くとみられ、平米単価は上昇基調に推移することが考えられる。現在、東京オリンピック・パラリンピック関連施設の着工が進み、五輪特需が景気を下支えしているが、開催年の2020年度以降は、工事費高騰により先送りとなっていた民間分野の案件需要が高まることが予測される。
ニュース情報元:(株)矢野経済研究所
(株)マンションマーケットは、同社運営のマンション相場情報サイト「マンションマーケット」のデータを用いて、東京都港区の30エリアを対象に、マンションの平均平米単価を算出。2017年と2018年の価格を比較し、上昇率ランキングを発表した。それによると、上昇率が最も高かったのは「西麻布」で4.48%の上昇。2017年4月は平均平米単価が974,182円だったのに対し、2018年4月は1,017,851円となった。2位は「南青山」で4.09%の上昇。2017年4月は1,041,329円だったのに対し、2018年4月は1,083,906円に上昇した。
3位は「高輪」で3.93%の上昇(851,429円→884,863円)。4位は「浜松町」で3.82%の上昇(770,619円→800,073円)。5位は「西新橋」で3.58%の上昇(937,296円→970,895円)となった。
全体的なランキングを見ると、「西麻布」や「南青山」といった港区でも人気のあるエリアが上位にランクイン。2017年4月時点でもマンション価格は高水準だったにも関わらず、そこから更に4%以上の上昇を見せている。「浜松町」と「西新橋」の上昇率が高いのは、再開発と利便性が理由のようだ。
ニュース情報元:(株)マンションマーケット
2018年6月15日に住宅宿泊事業法(いわゆる「民泊新法」)が施行され、住宅宿泊事業者は届け出をすれば、民泊を行えるようになった。民泊新法が施行されて、民泊は今後どうなるのだろう?【今週の住活トピック】
「住宅宿泊事業届出住宅のための外国人観光旅客向け多言語文例集」を作成/東京都民泊新法で義務付けた「多言語による利用者向けの説明」の手引きに
民泊新法では、施設の利用案内や生活環境を守るためのルールを外国語で適切に案内することを義務付けていることから、東京都では、民泊利用の外国人観光客向けの文例集を作成して、後押しをしている。東京都が作成した、多言語文例集の内容を見てみよう。
●多言語文例集の一部
多言語文例集の一部(出典:東京都「住宅宿泊事業届出住宅のための外国人観光旅客向け多言語文例集」より)
このように具体的な文例が日本語、英語、中国語、韓国語で紹介されている。なお、「繁体字」は台湾、香港、マカオで、「簡体字」は中国やシンガポール、マレーシアで使われている言語のようだ。
文例の内容は多岐にわたり、次のような事項に分けて文例が紹介されている。
•届出住宅の設備の使用方法に関する案内
•最寄り駅等の利便施設への経路と利用可能な交通機関に関する情報
•騒音の防止のために配慮すべき事項
•ごみの処理に関し配慮すべき事項
•火災防止のために配慮すべき事項
•避難経路
•火災、地震その他の災害が発生した場合における通報連絡先に関する案内
2020年の東京五輪で観光客の宿泊施設不足の対策として、国や東京都では民泊を促進したいと考えている。
政府は以前から民泊促進のために、旅館業法の規制緩和や国家戦略特区の活用などを行ってきた。しかし、旅館業法(簡易宿所)では住宅地での営業ができない、特区民泊では原則1室25平方メートル以上が必要などのほか、衛生面や安全確保面での厳しい条件などもあり、ハードルが高いとして違法な民泊運営が後を絶たなかった。
違法民泊が騒音やゴミ出しなどの近隣トラブルにつながるとして、健全な民泊を促進するために施行されたのが民泊新法だ。民泊新法の特徴は、民泊に関わる3つの事業者(「住宅宿泊事業者」「住宅宿泊仲介業者」「住宅宿泊管理業者」)に対してそれぞれ届け出や登録を義務付けて、監督できるようにしていることだ。特にトラブルの多い「家主不在型」の住宅宿泊事業者には、住宅の管理を住宅宿泊管理業者に委託することを義務付けることで、仲介業者と管理業者の双方からもチェックできるようにしている。
民泊新法の対象となる事業者(出典:国土交通省「民泊制度ポータルサイト」より転載)
民泊新法では、旅館業法(簡易宿所)や特区民泊に比べると条件が緩くなっていて、特に宿泊室の面積が小さい「家主同居型」の場合は、過度な条件を付けないようにしている。それでも、住宅宿泊事業(民泊)の届け出を行っていることがわかる標識を掲げること、本人確認や宿泊者名簿を管理すること、周辺住民からの苦情などに常時対応すること、2カ月ごとに届け出先に定期報告をすることなどの必要がある。
写真/PIXTA
一方で、旅館業界や賃貸住宅業界では事業を圧迫するとして、民泊新法には一定の規制を求めてきた。その結果、民泊として提供できる日数を180日以内とするなどのルールも設けられた。ただし、地方自治体が独自の条例を制定することで、ルールを変えることができるとしている。
地方自治体のほうでは、地域トラブルを避けるために、規制緩和ではなく規制強化に乗り出す動きが目立った。複数の自治体では住宅地での民泊営業を禁止したり、180日以内の制限をさらに短縮したりなどの条例を制定した。また、分譲マンションの場合は、それぞれの管理規約に民泊禁止を盛り込む動きも加速している。
民泊の普及にはまだ時間がかかる?民泊新法の施行に合わせて、次のような民泊に関する調査も実施されている。
リビン・テクノロジーズの調査によると、民泊の制度には63.0%が賛成するも、57.8%は「民泊を利用したいと思っていない」という結果だった。
クレアスライフの調査によると、不動産投資オーナーで「所有物件を民泊にしたいとは思わない」人は77%だった。
楽天コミュニケーションズの調査によると、民泊運営事業者に「今後も運営物件を増やしたいか」について聞いたところ、大幅に増やすが11.3%、増やすが36.0%、現状維持が35.7%、減らすが7.0%、大幅に減らすが3.0%、やめるが7.0%だった。
民泊自体は一定の評価を得ているものの、民泊に消極的な人の理由を見ると、総じて近隣や他の居住者などとのトラブルや住宅の劣化が進むことなどを懸念していることがうかがえる。また、賃貸経営をする不動産投資オーナーと民泊運営事業者では、民泊に対する考え方が大きく異なる点も注目したい。
すでに民泊を運営したり利用したりする一定の層については民泊に積極的であるが、すそ野が広がるにはまだ時間がかかると考えてよいのだろう。
民泊新法の施行で、健全な民泊は増える?さて、民泊新法による届け出は順調に進んでいるのだろうか?
2018年3月15日から届け出の受付が始まったが、届け出は伸び悩んでいる。6月になって駆け込みの届け出もあったようだが、さまざまな規制にハードルの高さを感じたり、煩雑な届け出の手続きを嫌って、届け出を断念した民泊オーナーも多いようだ。
他方で、観光庁は民泊物件をインターネットなどに掲載する仲介業者に対して、無許可民泊物件を掲載しないように求めている。民泊仲介大手のエアビーアンドビーが、無許可や届け出予定のない民泊物件の掲載をやめたために掲載数が大幅に減少したり、6月15日以降の予約のキャンセルを直前で行ったことで利用者が混乱したりといった報道が話題にもなった。
このように、施行直後の現状は、民泊新法による民泊の届け出が低調なうえ、民泊仲介サイトの掲載物件も減少している。健全な民泊の促進が目的だから規制が厳しいということだろうが、健全な民泊として運営しやすい工夫やサポートを充実させていくことも求められる。
とはいえ、民泊に注目した新たなサービスも増加している。民泊事業者向けのセキュリティサービスや保険の提供がも始まった。さらに、チェックインや鍵の受け渡しの負担軽減のために、ホテルのフロントで代行したり、コンビニに専用機器を設置したりといったサービスも始まった。
健全な民泊の普及には、個人が運営事業者となる場合の負担軽減のサポートや、ホテルや賃貸住宅とは異なる付加価値の提供なども必要で、まだ課題も多いようだ。民泊はまだ新しい宿泊サービスなので、ルールの見直しやバックアップ体制の強化などを図りつつ、日本らしい成熟したサービスへと育ってほしい。
●参考:民泊に関する情報提供サイト