プチ・アトリエ

所在地:新宿区四谷
10万2,600円(税込) / 23.2平米
中央線「四ツ谷」駅 徒歩6分

都心ど真ん中の四谷にある、ミニマムサイズのレトロビル。2階の小さな1区画をアトリエや事務所にかがでしょうか?



室内は約23㎡のスペースと設備のみという本当にシンプルな空間。いらないものは削ぎ落とされ、かえって心地よい空間です。



スチールサッシの窓、Pタイルの床、水色のドアなど ... 続き>>>.
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下町、路地奥の住み家

所在地:台東区根岸
9万2,000円 / 30.96平米
日比谷線「三ノ輪」駅 徒歩9分

下町の古い長屋を改装し、新しい形にリノベーション。狭いスペースを最大活用するために、階段箪笥を採用しています。



場所は台東区根岸。三ノ輪・入谷や谷中方面など、下町エリアに興味のある方に出会いの物件になるのでは。



古く小さく、薄暗かったこの建物に、和のイメージを重ねて改装したの ... 続き>>>.
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新しい生活をスタートするなら

所在地:杉並区高円寺南
9万円 / 34平米
中央線「高円寺」駅 徒歩5分

たっぷりと陽光が当たる高円寺のレトロなマンション。



今回の募集区画は4階ですが、エレベーターがありません。頑張って階段で上りましょう。周囲には高さのある建物が少ないので、部屋からの眺望も程よいです。



間取りはコンパクトな2DKですが、洋室間の引き戸を外して広々と使うのも手です ... 続き>>>.
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昭和の市場でなにかが起こる

所在地:世田谷区松原
10万8,000円(税込) / 21.27平米
京王線・世田谷線「下高井戸」駅 徒歩1分

小さくてもいいから、自分の店を持ちたい!そう思っている方は、ぜひご覧ください。



ここ1〜2年で、明らかに人の流れが変わってきている、下高井戸駅。おいしいカレーとクラフトビールが楽しめるお店ができたり、友人がバーバーを始めて、待ち合いスペースで面白い企画展を開いたり。



雑誌やウ ... 続き>>>.
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千駄ヶ谷のマルチプレイヤー

所在地:渋谷区千駄ヶ谷
24万8,400円(税込) / 64.37平米
副都心線「北参道」駅 徒歩5分

レイアウトしやすそうな、長方形のワンルーム。角部屋で2面バルコニーなので、光がよく入るし、風通しも良い。そんな万能な事務所で、お仕事してみませんか。



北参道駅から徒歩5分、千駄ヶ谷駅からは徒歩6分。さまざまなアパレル事務所が密集するエリアです。新宿方面や原宿・渋谷方面へ出るにも ... 続き>>>.
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株式会社リバ邸、株式会社CARAVAN JAPANと事業提携

株式会社リバ邸(所在地:東京都江東区、代表取締役:片倉廉、以下「当社」)は、株式会社CARAVAN JAPAN(所在地:東京都大島町岡田10番地、代表取締役:近藤佑太朗)と事業提携を致しましたことをご報告致します。

 

*株式会社CARAVAN JAPAN様のプレスリリースの転載となります。

 

「現代の駆け込み寺」を創る株式会社リバ邸と共に、株式会社CARAVAN JAPANが、東京都大田区で多様化した場創りをスタート!

株式会社CARAVAN JAPAN(所在地:東京都大島町岡田10番地、代表取締役:近藤佑太朗、以下、「当社」)は、株式会社リバ邸(所在地:東京都、代表取締役:片倉蓮、以下、「リバ邸」)と、東京都大田区の物件において事業提携を致しましたことをご報告致します。

1. 株式会社CARAVAN JAPANについて
当社は創業以来、「21世紀の新しい暮らしインフラを創る」をミッションに、地域の方々(LOCAL)、外国人を含む観光客(GLOBAL GUEST)、運営に携わる若者(CARAVAN MEMBER)の三方を結びつけることで多様化した場創りを提案をしてきました。おかげさまで、伊豆大島の宿泊施設(CARAVAN FLAKE、開業日:2017年 6月10日)では、年間3000人以上のゲストが来客し、累計70人超の大学生がインターンとして運営に関わっています。また長期間より強く彼らを結びつけるための新たな場所の提案として、当社2拠点目となる場を東京都 港区赤坂(CARAVAN CANVAS 、開業日:2018年 4月1日)でシェアハウス事業を行っております。

2. 事業提携の意義
リバ邸とは、「現代の駆け込み寺」をコンセプトに掲げ、「世の中の枠組みや空気に苦しくなった人たちが集まる居場所であり、そこで各自が何かしら独自のアウトプットを追求する場所」をシェアハウス事業を通して各地に創っている企業です。今回の事業提携は、リバ邸のコンセプト・当社の理念に共感し合い、共同で新たな価値の提案を目指す為、始まりました。既に海外に家を持つリバ邸にノウハウを助力いただき、大田区西六郷の地で、海外の多様な価値観が混ざり合う場創りに励みます。

3. 物件概要
⑴ 当物件は、羽田空港から約15分、風情ある蒲田エリアに位置します。雑色商店街を5分ほど歩くと見えてくるのが”CARAVAN VISTA” です。1Fのゲストルームでは様々な国の人々が宿泊し、2Fでは個性豊かな住民たちがシェアハウスとして生活する、これまでにない異色の住空間になっております。そして1F奥のコモンスペースでは、その日のゲストや住民たちと、自由に交流することができます。雑色という下町を感じる土地にいながら、気軽に国際交流が体験できるのです。

1Fは個室が5つあるゲスト用空間になっており、ここには日本を訪れた外国人たちが泊まります。せっかく日本に来たならばいい思い出を作ってほしい。私たちは、【いい思い出】とは「人」とともにあると思っています。ゲストには、住んでいるシェアハウスの住人に温かく迎えられて、交流を楽しんでもらいたいと考えています。
2Fは個室が7つの住人用空間。日本に拠点を置く人々がこちらに住みます。住民同士の交流はもちろんのこと、1Fに降りればゲストと交流を行うことができます。古き良き日本らしさが漂う「下町」で、他言語を用いて人と触れ合うという、貴重な体験がここにはあります。同時に、シェアハウスの住人にとっては生活の本拠である為、1Fと2Fで宿泊空間と生活空間を分けることで、プライバシーを守り、過度なストレスにならぬよう配慮をしております。多様化した空間は、安全で安心な生活空間が存在してこそ生まれるものだと考えております。

4. シェアハウスの費用等
【家具付き個室】
初月:¥124,000(うち初期費用¥77,000)
2月目以降:1か月¥67,000(うち共益費¥10,000)
*貸出し家具 - テレビ・エアコン・ベッド・マットレス・カーテン・収納ボックス・ハンガー

【家具無し個室】
初月:¥77,000(うち共益費¥10,000)
2月目以降:1か月¥67,000(うち共益費¥10,000)
*共用備品 - 大型TV・洗濯機(4つ)・乾燥機(3つ)・キッチン(IHコンロ)・炊飯器・電子レンジ・調味料・冷蔵庫・トイレ(3箇所)・シャワー(2箇所)・ケトル・コーヒーメーカー・Wii・ボードゲーム・その他、日用雑貨
※家具は全てレンタルになります。
※共益費の内訳(水道料金・電気料金・ガス料金・WIFI使用料・日用品を含む)
※最低契約年数は6ヶ月です。
※敷金・礼金・管理費・仲介手数料はかかりません。

5.その他
・株式会社リバ邸に関してはこちらをご覧ください
http://liverty-house.com/

・住民応募のお問い合わせに関してはこちらをご覧ください
http://caravanstory.com/vistaresident/

■会社概要
株式会社CARAVAN JAPAN (CARAVAN JAPAN co.,Inc)
代表取締役:近藤 佑太朗(CEO:YUTARO KONDO)
設立 : 2017年 1月27日
HP : http://caravanjapan.me/
所在地 : 〒100-0102 東京都大島町岡田10番地 CARAVAN FLAKE内
本件問い合わせ先(担当:佐藤): info.caravan.26@gmail.com

 

株式会社リバ邸について

当社は、「現代の駆け込み寺」をコンセプトに掲げ、「世の中の枠組みや空気に苦しくなった人たちが集まる居場所であり、そこで各自が何かしら独自のアウトプットを追求する場所」をシェアハウス事業を通して各地に創っている企業です。今回の事業提携は、「21世紀の新しい暮らしインフラを創る」をミッションに掲げるCARAVAN JAPANの理念に共鳴したことから起こりました。

 

本プレスリリースのお問い合わせ先

株式会社リバ邸広報担当 大堀悟

メールアドレス livertyhouse.info@gmail.com

転載元CARAVAN JAPAN様記事 「現代の駆け込み寺」を創る株式会社リバ邸と共に、株式会社CARAVAN JAPANが、東京都大田区で多様化した場創りをスタート!

南軽井沢ライトリノベーション

所在地:横浜市西区南軽沢
17万5,000円 / 72.41平米
湘南新宿ライン・東海道線・東急東横線・みなとみらい線・京急本線「横浜」駅 徒歩15分

横浜駅周辺の商業エリアを抜け、平坦でたどり着ける住宅エリアの南軽井沢。その一角に立つマンションの1室が今回ご紹介の物件です。



室内は5月に内装がリノベーションされたばかりです。間取りは玄関が中央にあって、入って右手側に洋室が二つ、左手側にLDKとそれに隣接して和室が一つあります ... 続き>>>.
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駅横スタイリッシュ【メゾネット】

所在地:横浜市青葉区荏田北
14万7,000円 / 65.58平米
東急田園都市線「江田」駅 徒歩1分

江田駅の真横にある物件のご紹介です。外観はシャープさが際立ち、RCのスクエアなボリュームに付いているのは窓だけという潔さ。江田駅をご利用になる方であれば、一度は見たことがある建物ではないでしょうか。



室内はというと、同じくスタイリッシュな印象です。メゾネットで上階にリビングダイ ... 続き>>>.
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住みながら始める小さな店

所在地:杉並区高円寺北
14万6,117円(税込) / 52.04平米
中央線「高円寺」駅 徒歩7分

自宅の庭先や玄関先で始める店、そんなイメージに近いでしょうか。ちょっと昔の光景でいえば、店の奥に茶の間があって、住むと働くが隣り合わせのどこかほほえましいあの感じ。懐かしさが残る団地独特の雰囲気と、個性あふれる高円寺のカルチャーを生かして、そんな店の現代版になるのではと思える物件 ... 続き>>>.
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レンガと庭の新生活

所在地:世田谷区赤堤
9万5,000円 / 29.33平米
小田急線「豪徳寺」駅 徒歩7分

レンガ張りの壁に無垢のフローリング、コンクリートむき出しの天井。雰囲気良くリノベーションされた部屋に、庭がついてきます。



ガタンゴトンと電車が通る音が、時折聞こえてくるロケーション。道を挟んで向こう側に、世田谷線が通っています。ゆっくり走っているためか、そこまで音は気にならない ... 続き>>>.
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歌舞伎町一丁目再開発、地上40階の高層複合施設を建設

東京急行電鉄(株)と(株)東急レクリエーションが推進する「歌舞伎町一丁目地区開発計画(新宿 TOKYU MILANO再開発計画)」が、東京圏国家戦略特別区域における国家戦略都市計画建築物等整備事業として、6月14日、内閣総理大臣による認定を受けた。
同計画では、「新宿 TOKYU MILANO」跡地を中心とした約4,600m2の敷地に、地上40階・地下5階、約225mの高層複合施設を建設する。劇場、ライブホール、映画館など、複合エンターテインメント施設のほか、多様な滞在ニーズに対応するホテルや地域の社交場となるレストランなどの宿泊・交流機能を一体的に整備する。

また、空港連絡バスルートの形成による歌舞伎町エリアへのアクセス性の向上や、西武新宿駅前通りおよび計画地周辺道路のリニューアル整備によるまちの回遊性とにぎわいを創出。あわせて、隣接するシネシティ広場と一体となった「屋外劇場的都市空間」を形成。歌舞伎町全体へのにぎわいの波及を目指す。

今後、東京圏国家戦略特別区域の特定事業として、2019年7月の着工、2022年度の竣工を目指し、計画の具体化を進めていく。

ニュース情報元:東京急行電鉄(株)

三田の市街地再開発、複合用途集積の街へ

住友不動産(株)が参画する「三田三・四丁目地区第一種市街地再開発事業」が、6月22日付けで東京都知事より再開発組合の設立認可を受けた。
同地区は、JR「田町」駅の西側300mの国道15号線、及び三田通りに面した“札の辻交差点”角地に位置する。都心の交通至便が高いエリアで、国家戦略特区に認定、特定都市再生緊急整備地域にも含まれ、国際的に魅力的な市街地形成が求められている。

同事業では、約4haの区域に、田町・三田エリア最高の高さ約215m、同社開発ビルにおいて最大となる延床面積19万6,000m2超の業務棟を中核とし、住宅、商業、学校、文化・交流など多様な機能を備えた全4棟、総延床面積約22万5,500m2の大規模複合開発を推進する。

I街区には地上42階・地下3階・高さ約215m、II街区には地上6階・地下1階・高さ約22.5m、III街区に地上9階・地下1階・高さ約31.5m、地上4階・地下2階・高さ約12.5mの建物を建設する。総事業費は約1,620億円。

さらに、新たにバリアフリー化した歩道橋や歩行者デッキなどを新設し、地区と周辺市街地を繋ぐ安全で快適な歩行者ネットワークを形成するほか、隣接街区と一体で合計約15,400m2もの緑地や広場などを設け、災害時の対応拠点ともなる充実した都市基盤整備を行う。

2018年度に工事着工、2023年度に工事完了を予定している。

ニュース情報元:住友不動産(株)

2018年度インスペクション市場、6万1,400件と予測、矢野経済研究所

(株)矢野経済研究所はこのたび、既存住宅インスペクション(住宅診断・検査)市場を調査し、その結果を発表した。対象は既存住宅インスペクション事業者、関連団体等。調査期間は2018年3月~4月。それによると、2016年度の既存住宅インスペクション(住宅診断・検査)の市場規模は、件数ベースで4万5,000件、金額ベースで約21億8,000万円と推計。そのうち、売主が物件を流通させる前に行う「売主主体」のインスペクション件数は3万件、金額ベースで約13億5,000万円、買主がリフォーム・リノベーション計画の参考とする「買主主体」のインスペクション件数は1万5,000件、金額ベースで約8億3,000万円と推計した。

また、2017年度の市場規模は、件数ベースで5万2,500件、2018年度は6万1,400件と予測。このうち、「売主主体」のインスペクションでは、大手不動産事業者が自社取扱物件に対し「インスペクション済」であることを付加価値としたり、売主に対するサービスの一環として事業者の負担でインスペクションを行うなど、その活用を積極化させている。

また、一般消費者を主要顧客とする「買主主体」のインスペクションでは、消費者の中古住宅に関する品質意識の高まりから、近年は件数ベースで年率10%程度の成長率で推移している。同社は、今後も現状と同水準の成長を維持していくものと予測している。

ニュース情報元:(株)矢野経済研究所

三井不動産、名古屋駅前に新たなランドマーク

三井不動産(株)は6月22日、「(仮称)名古屋三井ビルディング北館」を着工した。同計画は、名古屋最大のビジネス地区である名駅地区、名古屋駅とも地下街直結で徒歩4分以内という立地に、地上20階・地下2階、延床面積29,000m2の建物を建設。地下1階から地上3階までの商業施設と、最先端の設備を備えた5~19階までのオフィスを計画している。

商業施設はラグジュアリーブランドが軒を連ねる名駅通りのハイエンドなブランドストリートに面するだけでなく、地下街とも直結しエスカレーターでのスムーズな導線を実現。建物屋上にはオフィスワーカー専用のリフレッシュガーデンを用意する。オフィスでもなく自宅でもない「サードプレイス」と呼ばれる空間で、テナント企業の「働き方改革」の取り組みに貢献していく。竣工は2021年1月末の予定。

ニュース情報元:三井不動産(株)

別府温泉&NY、別府温泉&東京、二地域で暮らし働く魅力とは? 2人のフリーランスに聞いてみた

別府駅を降り立つと、そこにたなびくのはいく筋の湯けむり。
観光名所として知られるこの場所を、第二の生活の拠点として選ぶ人がいるという。今回、別府&NY、別府&東京に暮らす2人に話を伺うことができた。彼女たちはなぜ二地域居住の拠点として、あえて温泉地・別府を選んだのだろうか? 二拠点生活は、定住よりどんなメリットを公私ともにもたらすのだろうか? その魅力などを伺った。

別府&NY。移動距離1万1130Kmのデュアルライフ

ヤノユウコさんは現在、NYと大分県・別府を行き来して仕事を回している。パタンナーという仕事で独立して10年。昨年からNYと行き来を始め、その移動距離は片道約1万1130Kmにも及ぶ。「日本の精密なパターンが海外の方では需要があるみたい」と肌で実感したヤノさんは今後も海外に目を向けて仕事の幅を広げていこうと目論み中だ。

別府とNYを行き来するヤノさん。別府では主にパタンナーとしてCADデータでデザインを描き起こしている(写真撮影/フルカワカイ)

別府とNYを行き来するヤノさん。別府では主にパタンナーとしてCADデータでデザインを描き起こしている(写真撮影/フルカワカイ)

服づくりを学びたいと宮崎から上京して、都内のファッション専門学校に通学したのち、大手のアパレルブランドにパタンナーとして就職。当時、ファストファッションの先駆けブランドとして人気を集めていたときに唯一新卒枠で配属され、他の人から見ても羨むような、まさに時代の先端の部署で働くチャンスを得たのだった。

しかし、ファストファッションは通常よりも販売サイクルが早かった。「大量生産、大量廃棄」という方向性と自分の洋服づくりに対しての考えに違いを感じ、良好な職場環境よりも自分の服づくりと生き方を見直そうと2年半で退職。その後、パタンナーとして複数の国内ブランドで修行を積んだのちフリーランスとして独立する。フリーランスは場所や時間にとらわれず、自分のイメージした生活ができる。そう思って選んだ道だったが、いざ独立してみると全然違った現実がヤノさんを待ち受けていた。

仕事を失う怖さよりも、自分を消費されるほうが怖かった

独立当初は都内に通える辻堂(神奈川県)に生活拠点をおき、プライベートでは趣味のサーフィンなどに時間を費やしていた。しかし公私ともにバランスが取れていた時期は短く、あっという間に仕事が増え、自宅作業で一日中引きこもるような生活が続いた。

「パタンナーの単価が低いものも多く、量をこなさないといけなかったんですね。また都内に気軽にいけるので頻繁に打ち合わせに行ってましたが、それでも往復で3時間はかかってしまい、いつの間にか仕事だけの生活になってしまいました」

辻堂の後は、鎌倉の古民家で海から徒歩1分の立地に住んでいたヤノさん。一見、充実した暮らしを過ごしているような気もヤノさん自身していたが、当初イメージしていたフリーランスとしての働き方と目の前の現実は全く違っていた。「ファストファッションのように自分や自分がつくった洋服が消費されていくのは違う」。その原点の思いや東日本大震災をきっかけに、九州移住を考え始めたヤノさん。友人の紹介をつてに、1年ほど九州各地を見回った結果、思い切って別府を拠点にすることを選んだという。

「窓から見える湯けむりが毎日の気温や湿度によって違うので見ていて飽きないんです」と語るヤノさん(写真撮影/フルカワカイ)

「窓から見える湯けむりが毎日の気温や湿度によって違うので見ていて飽きないんです」と語るヤノさん(写真撮影/フルカワカイ)

温泉=早めの体力回復に。また観光地はクリエイターにとっては刺激の場に

「もともと多拠点をするつもりで移住先を選んだのですが、別府は友人の勧めもあり、温泉地のなかでもずば抜けて景観もよく人もオープンでいながら個性的で面白く優しい人が多いのが最大の魅力でした。多忙であっても温泉があれば心身の回復が早い。また源泉も豊富なので、さまざまなお湯を日替わりで楽しめるのがいいですね。別府は国際観光地なので、人が多国籍かつ流動的なんですよね。平日と週末でも歩いている人の年齢層も家族構成も全く違う。多くは県外から訪問してくるので、外部からの情報も入ってきやすいです。わりと一定の場所にいるようで、日々違った風景や人間関係が別府にはあるので新鮮な気持ちで日常を過ごしています」とヤノさん。当初心配していた仕事の量は、減らした分、自分の好きなやりかたで作業ができているという。

「別府に拠点を変えた分、都会で過ごす時間も貴重になりました。都会ではインプット、別府ではアウトプットと自然にスイッチが切り替わるようになり作業の質も効率も格段に上がりました。また拠点が離れていることで周囲のクライアントがスケジュールを調整してくれるようになったんですね。スケジュールに余裕がある仕事だけを相談してくれるようになった分、自分のやりたいことに時間を割けるようになれたので、オーダー服のデザインや製作、裁縫ワークショップの開催が定期的にできるようになったんです」

ワークショップのときの様子(写真提供/ヤノユウコ)

ワークショップのときの様子(写真提供/ヤノユウコ)

多拠点生活は「失敗はつきもの」と思えば怖くない

「今は別府を拠点としてNYには2カ月、そのほか不定期で東南アジアや東京へとあちこち行ってますが、別府以外の滞在は友人宅やAirbnb、ゲストハウスなど。移動はLCCを使えば生活コストは私の場合はそこまで甚大ではないです。別府は共同浴場が月1000円前後で利用でき、湧き水を汲む場所もあるので光熱費が安い。また飲食も観光地価格ではなく住民価格で利用できるお店がたくさんあるので他の温泉地よりも単価が安く済むんじゃないでしょうか。私は、人生において“後悔しないほう”と“どうなるか分からないほう”を選択する、ということだけは心がけてきました。30代後半での移住はもちろん不安になることもありましたが、もともと場所によってルールは違うもの、失敗はつきものと思えば、意外とあとから楽しめることが自然とついてきます」

そう語るヤノさんは今後、裁縫ワークショップを通じて知り合った地元の人たちとチームとなり、国内外で依頼された仕事を回していき、大分の雇用創出をしていくことが目標とのこと。消費されないものづくりの楽しさを大分に根付かせていきたい。そんな思いで今後はNYだけにとどまらずタイや発展途上国にも目を向け活動をスタートさせている。

二拠点居住者を中心とした交流会。別府では定期的に移住者交流会が開催されお互いの情報交換の場になっている(写真撮影/フルカワカイ)

二拠点居住者を中心とした交流会。別府では定期的に移住者交流会が開催されお互いの情報交換の場になっている(写真撮影/フルカワカイ)

東京&別府。自分の仕事の価値を見直す生活スタイル

別府駅前にある老舗映画館「別府ブルーバード劇場」で働く森田真帆(もりた・まほ)さん(37歳)は、東京では映画ライター、別府では映画の番組編成を担当している。居住場所により職業も変えている、珍しいパターンでの勤務だ。また私生活ではシングルマザーとして17歳の子とともに実家で暮らしつつ、別府との二拠点居住を実現させている。

森田さんは映画ライターのかたわら、映画館の上映番組の企画編成、およびイベント企画立案で映画監督や俳優陣のキャスティング、当日の司会進行、アテンドまで行っている(写真撮影/フルカワカイ)

森田さんは映画ライターのかたわら、映画館の上映番組の企画編成、およびイベント企画立案で映画監督や俳優陣のキャスティング、当日の司会進行、アテンドまで行っている(写真撮影/フルカワカイ)

もともと東京の杉並区出身の森田さん。現在は自分で企画した映画イベントごとに別府を行き来。大体1カ月に1週間位の滞在だが、多いときは月の半分は別府で過ごしている。別府はもとより九州にも地縁がないなかでこの生活を選んだのは、何より映画館の「ブルーバード」に心底惚れ込んだからだ。

大学時代から映画業界に興味をもち、大学を中退してハリウッドへ留学。現地で出会ったアメリカ人との間に子どもを授かり帰国。アメリカ在住時その当時から映画コラムを担当していた会社の編集部に就職。シングルマザーとして、子育てに毎日追われながら、海外の映画祭取材や、俳優、監督のインタビュー記事を書く日々が続いた。あまりに忙しい生活が続き、世界がだんだんとモノクロと化していくことを感じた森田さん。体調を崩し、失意の中にいたときに別府在住の親友に会いに行ったのが居住のきっかけとなった。

もともと移住希望ゼロだった森田さん。この映画館の外観に魅せられて人生が一変した(写真提供/森田真帆)

もともと移住希望ゼロだった森田さん。この映画館の外観に魅せられて人生が一変した(写真提供/森田真帆)

映画の専門家だったのに、初めての体験をしたのがこの映画館だった

「滞在中にふらりと寄ったのがこのブルーバード劇場でした。まず外観に惹かれてふらふらと中に入りました。階段を昇るとまるで昭和の時代の映画館にタイムスリップしたような劇場が目の前に広がっていて、すごく懐かしい匂いがしました。当時の私は、狭い試写室で映画を観ることが日常になっていたけれど、そのとき、母親と一緒にワクワクしながら観た映画体験を思い出したんです。その日は、お客さんが誰もいなくて、映画館でたった一人、自分ひとりだけ席につき、映画を鑑賞しました。映画が始まると、あの空間の中で映画の世界に没頭できて、ただただ胸を打たれて涙が止まらなかった。もう一度、心から映画が面白いと思えたんです」と森田さん。そして、映画館の館長である岡村照さんに会ったのが二拠点居住のきっかけとなった。「そもそも映画が始まる前、照館長がお煎餅をくれて(笑)。今の映画館は音を出さない!とか、喋らないとか、いろんな決まりごとの映像が予告編の前に流れる場所まであるのに、お煎餅って(笑)。おかしくてクスクス笑っちゃってましたね」

「この映画館に出会うまで、いつの間にか映画は『個』で観るものになっていました。試写室でも、都会の映画館でも『一人』で観て『一人』で帰る。それが当然だと思ってたんですが、帰りに照館長に「この映画面白かったやろ」って話しかけられて、おしゃべりしているうちにいつの間にか『一人ぼっち』という感覚が消えていた。その感覚が忘れられなくて、多くの人と一つの映画を見ることで生まれる映画体験の素晴らしさ、この映画館の良さをなんとか広めたいと、知り合いの映画監督や俳優にお願いしてイベントを定期的に開催しています」

映画館で俳優・青柳尊哉さんとのトークショーの様子。お互いにスニーカーでラフなスタイルでやるのが別府ブルーバード劇場流(写真提供/森田真帆)

映画館で俳優・青柳尊哉さんとのトークショーの様子。お互いにスニーカーでラフなスタイルでやるのが別府ブルーバード劇場流(写真提供/森田真帆)

別府で学んだのは、自分の仕事の価値と人との向き合い方

二拠点居住で仕事内容も異なるとなると一見とても忙しいように見えるが、森田さんにとってはむしろライターの仕事に良い変化があったという。「映画館で働くと、映画を観た直後のお客様の素直な感想が聞けるようになったので、観客の顔を想像しながら、どう作品の魅力を伝えるかをより具体的に文章に落とし込めるようになったんですね。どんな情報をお客様は求めているか、想像するよりははるかにクリアになりました」

また、別府は公衆浴場で24時間温泉に入れるところもあるので、どんなに遅い時間に仕事を終えても疲れを癒やすことができる。またまちが狭いのでみんなが「ひとつのまち」にいる感覚がある。都会は匿名性が高いですが、別府はその逆。だからこそ皆が腹を割って付き合える感覚が心地いいし、移動も都内よりはすぐできるので便利です。監督や役者の方々も、イベントが終わった後に美味しいご飯を食べて温泉に入ると取材だけでは見えなかった、その方自身の魅力をもっと知ることができるようになる。

公私を場所によって分けられ、自分にしかできない仕事ができる

都会との二拠点で一番ネックになるのが移動時間と生活コストだが、森田さんはそれ以上のメリットがあると強く語ってくれた。「別府は大分空港から1時間くらいですが実際移動するとそこまで大変な距離ではないです。むしろスイッチの切り替えをするにはフライトの時間を含めてちょうどいい感じ。それがないと都会とのスピード調整ができないですね。生活コストはLCCを使ったり、リサイクルショップで家具を購入したりするとそこまでかからなかった。食費も。別府にいるとおばちゃんたちがどんどん美味しいものを持ってきてくれるんで、毎回お金を使わず太って帰るくらいです(笑)。

それよりも、自分だけにしかできない仕事を実現していくことが何より人生を豊かにすると確実に言えます。なので、年々忙しくなりますがブルーバードに関わりたい気持ちは3年前よりも増しています」

温泉地という場所を選ぶことにより多拠点生活をする上でデメリットとなる移動疲れがクリアになり、湯けむりというどこにでもない風景を目の前にすることによって仕事の切り替えができる。また観光地の割に生活コストが高くないことが別府の魅力なのだと感じる。

「副業・複業」が注目されるなか、今回取材したお二人のようなフリーランス生活に興味をもつ方もいるかもしれません。1つの地域に限らず、二拠点、三拠点と複数の地域で暮らしたり、仕事したりする生き方も以前よりは増えてきているようです。自分は仕事に、生活のなかで最も大事にしたいものは何か。もし現状抱えている問題があれば生活スタイルの変化で打破できる可能性はないか。あらためて自分の働き方と生活スタイルについて見直しをしても良い時期がきているのかもしれません。