
16万5,000円 / 66.7平米
東急田園都市線「駒沢大学」駅 徒歩4分
大きく取られた窓。敷地内の大きな庭にはたくさんの木々が生え、マツやモミジ、キンカン、ユズなど色とりどり。隣の敷地にはイチョウ。眺めるだけで、心が落ち着く風景です。庭と空が楽しめる、開放的で気持ちの良い空間です。
LDKはゆとりある15畳。それに6畳の和室が2部屋。レトロな建具と ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
どうもお久しぶりです。
リバ邸渋谷住人歴満6ヶ月カジワラです。
今月もいつの間にか終わってしまいました。
今月のトピックスとしては
・アドラー心理学の自助グループに参加
・哲学関連の知り合いがtwitterでできた
・図書館をよく利用するようになった
・介護という仕事にも慣れてきた
・もやしもんの面白さを再確認
ってところかなぁ。
今月特に語りたいトピックスといえば「もやしもん」かな。
え?リバ邸全く関係ない?
・・・だから?
みなさん「もやしもん」読んだことあります?
結構前にアニメ化されたりドラマ化されて話題になったんですけど。
菌が見える主人公・沢木直保の農大キャンパスライフを送る漫画なんですけど。
え、知らない?
仕方ない。すこし説明しましょう、そうしましょう。
色々いいところはあるのですが、個人的にもっとも推しポイントは、主人公の幼馴染「結城蛍」が可愛いという点。
しかも黒ゴス。可愛い。
え?幼馴染が可愛い漫画なんぞ珍しくない?推しポイントにしては平凡すぎる?
ノンノン。
みなさん、「蛍」という名前、さらに黒ゴスと言われて女の子だと想像していませんか?
残念!彼はれっきとした男なのです!
そう彼はいわゆる男の娘なのです!
↑10巻と11巻の表紙が「結城蛍(ゆうき けい)」
個人的に悶えたシーン(もちろんどのシーンの蛍も可愛いが)は10巻の「男同士でそういうのって駄目じゃん!」と13巻での「溶連菌、僕もらおうか?」からの一連の流れ。
まじで13巻のこの一連の流れは本気で直保(主人公)とゴールインしろ!!!と本気で念じました(通じたかどうかは実際にご覧になってお確かめください)
おもわず同人誌も探しましたが、絵がうまい&そっくりな上にそのキャラが言いそうなセリフでイチャラブストーリー展開のものと言う全条件を満たすものがなくて大変悔しい思いをしました。
誰でもいいので、これなら!という蛍×直保同人誌をご存知でしたら教えて欲しいくらしです。
(え?掛け算で表記するあたり腐ってる?中学生の頃一瞬腐男子やってました。現在はNL50GL30BL20くらいの趣味配分かなぁ?)
ちなみに「もやしもん」は健全かつかなり為になる知識も楽しく知ることができる漫画ですので、当然図書館には所蔵されています。
ぜひみなさんも図書館へ行って借りてください。
で、最終的に買ってください。
石川雅之先生にお金を貢ぎましょう。
以上ただの布教でした。バイビー。
こんにちは、すみです。
webエンジニアのインターンの面接のために東京へ来たんですが、東京の住居探しもかねて事前にLINEで連絡してリバ邸startupにお邪魔しました。
住民の皆さんは何かしらインターンか起業をされている方ばかりで結構親近感が湧く思いでした。お世話になったのが一泊のみだったので住民の方とお話する機会がほとんどなかったのが残念ではありました。(皆さん何かしら自分の作業集中していたので声をかけにくくはありましたが…汗)
立地が「池尻大橋駅」から徒歩で数分かつ渋谷にも一駅、周りにはスーパーやコンビニもあるため住むにはとてもいい場所ではないでしょうか。渋谷にはIT系の会社が集中しているのでインターンする際の住居として最高の環境に思えます。
現在男女とも一名ずつ住民募集中です!興味ある方は気軽に連絡して、遊びに来て下さい。
→問い合わせLINE@:@usk2357n
https://line.me/R/ti/p/%40usk2357n
引越し予定の有無にかかわらず間取図を眺めては、「ああこんな家いいな」「ソファ置くならここでしょ」「え、何この間取り斬新だな?」「このスペース何置くの?」とあれこれ想像したことのある方はいませんか?
さらには「いやぁ惜しいなぁ。これでコンロ横に作業スペースがあれば完璧なのになぁ~」「あぁ~この謎の仕切りがなければパーフェクトルーム!」などと、実際に住むわけでもないのに偉そうに難癖をつけている人はいませんか?
ええ、そうです。わたしのことですね。はいみなさんこんにちは、ライターの夏生さえりです。
今回はSUUMOジャーナルさんにて「理想の間取りと暮らしを書いてみてください」という、わたしのための仕事がやってまいりました。うれしい。うれしすぎる。これまで何度となく間取りを見て妄想しては難癖をつけてきたかいがあった(と思う)!
本記事より3回にわたって、理想の間取りと、そこでの暮らしを精密に妄想してまいります。心の奥に誰にも触れられない(そしてどこにも存在しない)理想の間取りをお持ちのみなさん。「おいおいそこは違うだろ」「いや、これは……同意せざるを得ない」等、ツッコミながらぜひご覧くださいませ。【連載】
恋愛妄想ツイートが話題のTwitterフォロワー数合計19万人の人気ライター・夏生さえりが間取りを見ながら暮らしを妄想。著書に『今日は、自分を甘やかす』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『口説き文句は決めている』(クラーケン)、『やわらかい明日をつくるノート ~想像がふくらむ102の質問~』(大和書房)。第1回 恋人と暮らしたい賃貸編
さて第1回目は「付き合いたての恋人と暮らしたい賃貸編」! ってこれは編集部からもらったお題だったのですが、付き合いたての恋人と一緒に暮らすなんて、ちょっと、ちょっと、急展開じゃない!?
いや、もしかしたらイマドキの子は「付き合ってください!」「はい!」「じゃ、次のデートは不動産屋で!」「はい!」とかってサクサク同棲が決まるのかもしれない。山といえば川というように、付き合うといえば住むのかもしれない。「好き!」といえば「住も!」というのかもしれない。
といろいろな可能性を考えてみても(?)正直想像がしづらいので、まずは理想の間取りを考える前に、理想の住み始めを考えてみました。
~以下、無駄な文章となりますので読み飛ばしていただいても構いません~
付き合って1カ月半。今回の彼氏は、これまでの彼氏とは比べものにならないくらい好きだなという自覚があり、今までだったら友達と遊ぶのも楽しいし~仕事も楽しいし~という気持ちで彼氏とは週1会えれば超絶十分っていうかむしろお腹いっぱいっていう気持ちでいたのに、今回の彼氏とは2日に2回の頻度で会っているわけです。こんなのもはや、二人で一つ。いや、むしろあなたはわたし、わたしはあなた状態ですよ。
「なんか毎日一緒にいるね」
とかLINEでもやりとりしちゃうくらいの仲で、でも「舞い上がってはいけない、始まりがあれば終わりもある。それが自然の摂理だから。サークルオブライフ」と自分の中の仙人みたいな人がささやいてくるから、できるだけ冷静を装って過ごすこと2カ月と1週間。
運命の日がやってきます。そう、一人暮らしの家の更新タイミングですね。
「やば、あたし再来月で更新だ。引越そうかなぁ」
って何気なく言ったら、彼が「え、じゃあ一緒に家借りて住む?」とか言ってくるわけです。
え? あーいや、うん、うれしいよ。うれしいんだけど、こういうときってどういう顔したらいいんだろう? 好きだけど、でもほら、もしさ、もしうまくいかなかったらどうする? わたしの中のおつぼね姉さんも、カクテル回して髪をかき上げながら言ってるよ? 「若さの勢いで一緒に住むと大変なのよねぇ」って。たしかに同棲して万が一別れることになったら大変だって聞くじゃん? だから軽い気持ちでは同棲とかしたくないじゃん? でもそんな不吉なこと口にできないじゃん? どういうつもりなのか知りたいけど聞けないじゃん? と思っていると彼が「あ、ごめん、もし心配していたらって思って言うけど、結婚を前提に考えていて……。あ、いや、俺一人で決められることじゃないけど……。その……、軽い気持ちじゃないってことを言いたくて……」って言ってくれて、万事解決。完全無欠。千載一遇。超絶最高。結婚死魔翔。夜露死苦。
それで一緒に暮らす家を探すことにするわけ。そしてトントンと家が見つかって、契約したときにはまだ付き合って3カ月半。え~~~人生ってこんなにトントンと進むものなのぉ~~!?!?!?(もしドラマだったら、ここでオープニングの音楽が鳴る)。
~ここまで無意味でした~
最後まで読んでもらえるか心配になってきました。ここからはサクサクまいりましょうか。
付き合いたての二人、理想の間取りはこれ。上記のような、付き合って3カ月程度の二人が住むならどんな家がいいか……? 真剣に考えました。ええ、それはそれは真剣に考えましたとも。まずは理想を書き連ねました。
(最後らへんは間取図とは関係なくなってしまったのですが、)これらを全てかなえてくれる間取りが……こちらです!
(イラスト/岩間淳美)
イッツ ア パーフェクトルーム~!!!
これだ! 付き合いたての二人が暮らすのに、これ以上の部屋はない!!! それでは細かく見ていきましょう。
(イラスト/岩間淳美)
最初の理想は、ズバリ「階段を上りたい」。
ロフトも憧れるし、リビングと寝室が分かれているタイプのメゾネットも憧れる。なんなんでしょうね、あの憧れは。ちょっと変わった部屋に住んでいる感? 今回は、玄関を開けるとすぐ階段! というパターンにしてみました。
でも、実際は階段ってめんどくさいんですよね。家を出たところで忘れ物に気づいたときとかもう最悪。開けて階段を上り、上ったものは下りなくてはならず、「あ、電気消してなかった!」と気づけば階段を再び上り、上ったものは下りなk…(略)。
一人暮らしだったら、あの「必殺:かかとだけで歩く技」または「必殺:つま先だけで歩く技」を駆使して靴のまま上がってしまうこともあるかもしれないけれど、二人暮らしだとそうもいかない。だから階段なんて、本当は面倒でなんのメリットもない。……と分かっていても、子どもが居ないうちこそ、こういうわがままを詰め込んだ部屋に住みたい……。
むやみに風を感じたい(イラスト/岩間淳美)
それから、とにかく多めの窓は譲れない。わたし以前、窓が少なめの小さな家に住んでいたことがあるんですけどね、徐々に穴ぐらに住んでいるような気分になってくるんですよ。よく言えば、地中に棲むモグラさんみたいな感じ。悪く言えば、ただのアリの巣みたいな感じ。隠れ家みたいで悪くないと思う日もあったけれど、やっぱり窓が多ければそれだけ開放的な気持ちになるし、日がさんさんと入る部屋では喧嘩する気もなかなか起こらないのではないか(と、いう願望を込めています)。
「あ~、風きもちいいね~」
って言いたいし、「うん」と言いながら目を細めている彼の顔も眺めたいので、窓は二面にわたっていてほしい。かつ、大きめの窓は、間に壁が入らずつながっているタイプがいい。バーンと開け放つことができるタイプのやつ。
夏は窓を開け放って、広いベランダで一緒に洗濯物を干したりするんだよねぇ。ああ、いい。いい。いい。
スライドするとワンルームのやつ(イラスト/岩間淳美)
広いリビングにも当然憧れる。理想は15畳くらい! ……だけれど、実際には金銭的に難しいのも事実。なので、リビングと寝室がつながっていて、スライド式の仕切り扉がついているパターンがいいのではないでしょうか。このとき、重要なのは「スライドしたときに壁が出っ張ったりせず、きれいなワンルームのように使える」という点。このちょっとした違いが、この後の二人の人生を変えることになるのです(嘘です)。
仕切り扉がある家って結構あるのだけれど、扉収納部分が出っ張っていたり、なぜか両側の壁が出っ張っていたりして、きれいな長方形というわけにはいかないことが多い。綺麗であればあるほど家具を置ける可能性が広がるし、なによりスッキリして気持ちがいいはず。
普段は開けっ放しにしておいて、たまに具合が悪くて先に眠りたいときなんかは仕切ればいいよね。
ドアは1つがいい(イラスト/岩間淳美)
さらに、お気づきだろうか。リビング、寝室へのドアは1つしかない……ということに。
ドアは多ければ確かに便利なのだけれど、家にいる限り必ず顔を合わせなくてはいけないつくりのほうが絶対いい。例えば些細なことで喧嘩をしたとき。例えば忙しくてすれ違う時間が増えてしまったとき。同じ家にいるのに顔も合わせない時間が増えたら悲しいでしょ?
トイレは遠くに(イラスト/岩間淳美)
そして、付き合って3カ月で一番大事なのはトイレがリビングから遠いこと。これは、学校で習ったフレミングの法則よりも大事なことです。
リビングの真横にあるトイレ、寝室に隣接しているトイレ、壁が薄くて音が聞こえるトイレ。ああいうものは、まだ自分を取り繕いたい恋人たちのために消滅してほしい。お腹痛くなったらどうするのよ。安心してトイレに行ける生活をどうか確保してください。
目の前が花屋(イラスト/岩間淳美)
さて、窓から見えるもので最高なのは何でしょうか? 海もいい。川もいい。夜景もいいかも。けれどわたしが憧れるのは、「窓から見える花屋」です。
花屋っていいですよね。季節ごとに変わる色とりどりな花たちは眺めているだけでうれしいし、大事な人のためにおそるおそる入っていく男の人も見える。部屋に飾る花に困ることもないし、友人の誕生日プレゼントを買い忘れた夜も大丈夫。
この部屋であれば、ダイニングテーブルの横の窓から見えるといいな。紅茶でも飲みながら「あ、あの人この前も来ていたな」なんて考えていたら「またお花屋さん見てるの?」って彼が聞いてきて。
「おはなやさん」なんてかわいい響き……。と思って、じっと顔を見ていただけなのに「じゃあ俺も買ってこよっかな」とか言って、その日以来ちょこちょこ買ってきてくれるようになるんだよなぁ。
それでいつのまにか花の名前なんて、バラとカスミ草しか知らなかった彼が、「デルフィニウムがきれいだったよ」とか「トルコキキョウがたくさんあった」とか言うようになって、家の中には常に彼が買ってきた生花が……。うっ、うらやましすぎて息が苦しくなってきた。
もはや間取りは関係ないのでは? という声は聞こえないふりをするなら、あとはこれでしょう。
駅前が最高東京に住んでいる人しかピンとこないかもしれないのですが、(東京に住んでいてもピンとこない可能性があるのですが)、付き合いたてカップルが住んでいてほしいのは東急大井町線沿い。いや、わたしが住みたいだけかも。
二子玉川でもいい。自由が丘でもいい。でももっといいのは、大岡山か尾山台。上野毛でもいいな……。小さな商店街がたくさんあって低い建物ばかりで、世田谷区なのにのどかで、駅がこぢんまりとしている大井町線……。
「駅前のケーキ屋、安かったから」とか言ってお土産買って帰ったら「えーー!? わたしも今日買ったのに!?」とか言って、
「ちなみに何?」
「じゃあ、せーので開けよう」
「「せーの」」
って同じモンブラン買ってきていてほしい。モンブラン地獄。甘んじて受け入れよう。
彼氏が優しいそして最後の理想は、彼氏が優しい、です。
優しさに勝る間取りなし。ってどこかの慣用句的な言葉もつくりたくなるくらい、結局大事なのは優しさです。互いに想い合って、どうかすてきな暮らしを。
5000字を超えようとしており、そろそろ終わりにしたいと思うのですが、まだ言いたいことがたくさんある。
カウンターキッチンで一緒にご飯をつくるとか、クローゼットは半分ずつ使おうね!って言っていたのに結局互いのものが入り乱れるようになっちゃうとか、彼が買ってきた謎の置物が部屋の中で浮いているけど許しちゃうとか、観葉植物を買って水やり当番を決めるとか、お風呂掃除をちょっとサボったらすぐにバレて怒られるとか、散らかった部屋を二人で見つめながら「よし、やるか」と顔を見合わせるとか、ソファに座って夜な夜なあいのりを見るとか、買ったお菓子を勝手に食べられたとかくだらない理由で喧嘩したりとか、眠れない夜に一緒に散歩にでかけるとか。
ああ、これから同棲を検討しているみなさん。
少し狭い玄関で、「ただいま!」と言うと「ただいま!」と言う。こだまでしょうか? いいえ、一緒に住んでいる恋人です! という暮らしをエンジョイしてくださいね!!!
付き合いたての二人が暮らす、理想の間取り賃貸編いかがでしたか? みんなの理想も聞いてみたい……。次回は、「ついに検討、理想の間取り購入編」です。お楽しみに!!!!!!
東京都はこのたび、「都民生活に関する世論調査」(平成30年7月実施)の結果を公表した。この調査は、都民の日常生活に関わる意識や、都政に何を望んでいるかなどを把握するために毎年行っているもの。調査期間は平成30年7月6日~7月22日、8月21日~8月31日。回収率は61.9%(有効回収標本数1,856標本/標本数3,000標本)。
暮らしは、昨年の今ごろと比べて楽になりましたか?では、「楽になった」は3%、「苦しくなった」は24%、「変わらない」は71%だった。「苦しくなった」と答えた人の理由は、「税金や保険料の支払いが増えた」が38%と最も多く、次いで「営業不振などで給料や収益が増えない、又は減った」35%、「家族の増加や物価の上昇などで毎日の生活費が増えた」27%、「教育費が増えた」と「失業、退職、病気などで働き手が減った」がそれぞれ19%となっている。
これから1年間の暮らしむきはどうなると思いますか?では、「楽になる」は4%、「苦しくなる」は34%、「変わらない」が56%。「苦しくなる」と答えた人が、今後切りつめていこうと思うものは「外食費」が44%で最も多く、次いで「食費」42%、「被服費(身の回り品を含む)」37%、「旅行」30%、「住居費(光熱水費を含む)」29%などの順。
現在の生活に満足していますか?では、「満足」は54%、「不満」は41%。住居形態別にみると、「満足」は持家で6割を超え、持家以外よりも18ポイント高い。一方、「不満」は持家以外で5割を超え、持家よりも17ポイント高くなっている。
今住んでいるところが住みよいところだと思いますか?では、「住みよいところだと思う」は84%、「住みよいところだとは思わない」は10%、「わからない」は7%。エリア別にみると、すべてのエリアで「住みよいところだと思う」は多摩東部で9割近くと多い。性・年齢別にみると、特に大きな差はみられなかった。
今住んでいる地域に今後も住みたいですか?では、「住みたい」は77%、「住みたくない」は11%。「住みたい」と答えた人の理由は、「買物など日常の生活環境が整っているから」が51%で最も多く、次いで「自分の土地や家があるから」42%。「住みたくない」と答えた人の理由は、「地域に愛着を感じないから」が32%で最も多く、「通勤・通学に不便なところだから」24%が続く。
東京に今後もずっと住みたいと思いますか?では、「住みたい」は78%、「住みたくない」は10%。「住みたい」と答えた人の理由は、「交通網が発達していて便利だから」が76%で最も多く、次いで「東京に長く暮らしているから」47%、「医療や福祉などの質が高いから」32%、「文化的な施設やコンサート・スポーツなどの催しが多いから」20%などの順。「住みたくない」と答えた人の理由は、「生活費が高いから」が55%で最も多く、次いで「人や車が多過ぎるから」53%、「住宅が狭い・密集しているなど住宅事情が悪いから」35%、「通勤・通学ラッシュがひどいから」27%などが続いた。
ニュース情報元:東京都
(独)住宅金融支援機構はこのほど、住宅融資保険を活用したリバースモーゲージ型住宅ローン【リ・バース60】の本年7月から9月までの利用実績等を公表した。【リ・バース60】は、満60歳以上の方が対象のローン。毎月の支払は利息のみで、元金は利用者が亡くなった時に担保物件の売却などにより一括して返済するというもの。
それによると、7月~9月の付保申請戸数は100戸となり、前年同期(28戸)に比べ大幅に増加した(対前年同期比357.1%)。付保実績戸数は45戸、対前年同期比642.9%。付保実績金額は8.0億円、対前年同期比888.9%。取扱金融機関数(年度末累計)は43機関で、対前年同期比153.6%となった。
申込者属性(平均)は、年齢69歳、年収394万円。「年金受給者」が56%、「会社員」が23%、「パート、アルバイト」7%、「会社役員」5%、「個人経営」5%など。資金使途は、「戸建新築」が43%、「新築マンション購入」が27%、「戸建リフォーム」が16%、「中古マンション購入」7%、「借換」6%。
資金計画(平均)は、所要額3,428万円、融資額1,811万円、毎月返済額は3.5万円。必要理由は、「住宅が古い」45%、「住み替え」23%、「借換え」5%、「子供と近居」4%など。利用タイプ(割合)は、「ノンリコース型」89%、「リコース型」11%だった。
ニュース情報元:(独)住宅金融支援機構
(独)住宅金融支援機構はこのたび、2018年度「民間住宅ローン利用者の実態調査(民間住宅ローン利用者編)」の調査結果を発表した。
調査対象は2018年4月~2018年9月に民間住宅ローン(フラット35含む)を借入れた方。調査時期は2018年10月3日~10月11日。回答数は1,500件。
それによると、利用した金利タイプは「変動型」が57.0%(前回調査56.5%)と引き続き6割近くと多く、「固定期間選択型」は25.3%(同30.1%)で減少、「全期間固定型」は17.7%(同13.3%)で増加した。
今後1年間の住宅ローン金利見通しは、全体では「ほとんど変わらない」が49.2%で前回調査(59.0%)よりも減少。「現状よりも上昇する」が41.7%で、前回(29.1%)よりも増加した。「全期間固定型」では、「現状よりも上昇する」が引き続き半数以上の55.6%(前回55.0%)となった。
住宅ローンを選んだ理由は、【フラット35】以外では「金利が低い」が76.2%でトップ。【フラット35】利用者では「返済額を確定しておきたかった」が60.8%で最も多かった。
ニュース情報元:(独)住宅金融支援機構
国土交通省は11月28日、2018年8月分の「不動産価格指数(住宅)」と「不動産価格指数(商業用不動産)(第2四半期分)」を公表した。指数は2010年の平均を100としたもの。
それによると、8月分の全国の住宅総合は前年同月比2.2%増の111.9(先月:112.9)で、45ヶ月連続の上昇となった。住宅地は101.4(同104.3)、戸建住宅は101.2(同102.1)、マンション(区分所有)は142.2(同141.5)。
都道府県別では、東京都の住宅総合は126.0(対前年同月比+2.1%)、住宅地111.6(同-3.8%)、戸建住宅113.5(同+3.2%)、マンション143.7(同+3.9%)。大阪府の住宅総合は116.2(対前年同月比+6.6%)、住宅地113.4(同+11.7%)、戸建住宅100.3(同+5.6%)、マンション141.0(同+1.1%)。
また、第2四半期分の全国の商業用不動産総合は123.1(前四半期:123.6)。店舗は135.9(同138.1)、オフィスは133.2(同136.4)、マンション・アパート(一棟)は134.3(同136.0)となった。
ニュース情報元:国土交通省
(株)東京カンテイは11月28日、2018年10月度「中古マンション価格天気図」を発表した。これは全国47都道府県のファミリータイプ中古マンション流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの。
それによると、全国で天候が改善したのは5から4地域に減少。横ばいは30から23地域に減少。悪化は12から20地域に急増。47都道府県のうち前月比価格が下落した地域数は21から35地域に大幅に増加した。10月度は全国的に弱含みの傾向が見られ、特に東北、北陸・甲信越地方、九州地方では天候悪化地域が増加している。
首都圏は東京都が前月比0.3%下落、神奈川県は0.6%下落、千葉県は0.2%下落、埼玉県は0.7%下落。首都圏平均は0.3%下落した。近畿圏は大阪府が0.5%上昇、兵庫県は0.4%下落、京都府は2.3%下落。中心府県は弱含みの傾向。郊外部は滋賀県で0.5%、奈良県で1.5%それぞれ上昇。近畿圏平均は0.2%下落した。中部圏は愛知県が0.9%上昇、岐阜県は2.6%下落。三重県は1.9%下落、静岡県は0.1%上昇。中部圏平均は±0.0%の横ばいだった。
地方圏をみると、北海道は前月比0.9%下落の1,592万円、札幌市は0.8%下落し1,643万円。事例が集中する中央区では0.6%、豊平区では2.2%それぞれ下落。札幌市では10区中7区の価格が下落した影響で北海道全体の価格を押し下げた。
宮城県は、0.5%下落し1,940万円。仙台市は0.2%下落し1,989万円。仙台市では最も事例の多い青葉区で0.3%下落。次いで事例の多い宮城野区では0.6%、太白区では1.4%それぞれ上昇したものの、若林区では3.9%、泉区では1.2%それぞれ下落し、同市の価格が下落した。
福岡県は2.8%下落し1,891万円、福岡市は3.3%下落し2,321万円。福岡市では7行政区すべてで価格が下落しており、明確な下落傾向を示した。最も事例の多い中央区では2.6%、次いで事例の多い東区では1.2%の下落率。同県では事例の多い地域で軒並み価格が下落している。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
複合商業施設のコンサルティングを行う(株)やまき(東京都港区)は、茨城県「水戸」駅前のマイムビルの再生事業に着手すると発表した。事業主体「合同会社やまき水戸開発」を設立し、複合型オフィス「M’s International(エムズインターナショナル)(仮称)」の開発を進める。
同ビルは、今年9月に閉店した「丸井水戸店」を複合オフィスビルとして再生するもの。常磐線・水郡線・鹿島臨海鉄道大洗鹿島線「水戸」駅徒歩1分に立地する地上10階・地下3階。延床面積は約3万7,681m2。
ビルの最大の特徴は最上階に位置するオフィスで、働くメンバーのための会員制サロンを設置すること。快適なオフィス生活をサポートするための「コンシェルジュサービス」をはじめ、「バー&レストラン」「ライブラリーラウンジ」、シアタースペースを設けた「カンファレンス」、「フィットネスジム」などを備える。
2Fは物販・サービスを中心とした商業フロアで、オフィスと連携した業務サービスやケータリング、仕事の疲れを癒すサービスを提供するテナントも誘致する。また、2階メインエントランスは、JR水戸駅直結のペデストリアンデッキを使用することで雨の日も濡れずにダイレクトインが可能。水戸駅前のランドマークタワーとして、2019年秋にグランドオープンを予定している。
ニュース情報元:(株)やまき
神奈川県の閑静な住宅街に暮らすスター猫は、インスタグラムをはじめ、写真集やカレンダーも出版するなど“ねむかわいい”ことで人気の、エキゾチックショートヘアのNikoちゃん(メス・5歳)とPokoちゃん(オス・3歳)。飼い主であるMakiさん夫婦とともに暮らしている。【連載】スター猫のお宅訪問!
インスタグラムで人気のキーワードといえば「猫」。多くのフォロワーを魅了するスター猫たちは、どんな暮らしを送っているのだろう。暮らしの工夫を聞いてみた。
Instagramより(写真提供/Makiさん)
中古一戸建てを1階はリノベーション、2階はDIY白い外観に、春にはバラが咲き乱れるという広く美しい庭。まるで写真集から出てきたかのような家。Makiさん夫妻は2011年に築5年の中古一戸建ての物件を購入後、リノベーションをしたのだとか。
Makiさんの家の間取り
「リノベーションをしたのは1階だけ。もともとは上がり框(かまち)の和室があったのですが取っ払って、トイレやキッチンの位置も変えました。リノベーションをお願いしたのは、恵比寿にあるインテリアショップ『PACIFIC FURNITURE SERVICE』のリノベーションサービス。昔からここのアメリカンで無骨な家具が好きだったので、デザイン重視で依頼しました。一番気に入っているのは、トイレ・洗面などの水まわり。壁をペンキ塗りで、床はグレーと白の格子模様にしたいとお願いしました。色みが『PACIFIC FURNITURE SERVICE』ならではのカラーなので、自分ではなかなかできないですよね」
1階のリノベーションはPACIFIC FURNITURE SERVICEに依頼。春にはウッドデッキがバラに包まれる(写真撮影/片山貴博)
リノベーションのイメージはMakiさんによるもの。
「お金のことは夫が担当で、テイストについては何も言われることはなかったんです(笑)。もちろんやれなかったこともあります。部屋の壁のペンキ塗りはお金がかかるのでやめました。ただ、今となってはそれでよかったかなと思います。猫を飼っているので壁が汚れてしまうこともあるのですが、ペンキ塗りだと拭くとはげてきてしまって、手入れが大変なので。2階の間取りは変えずに、ドアにペンキを塗ったり取手を取り替えたり、自分たちでDIYしました」
Nikoちゃん・Pokoちゃんの部屋の壁はニュアンスにこだわったブルー系に塗り、台湾のMYZOO「LUNA キャットステップ」でデコレーション。Pokoちゃんはカーテンの隙間から外を眺めるのが好きだそう(写真撮影/片山貴博)
猫も人も心地いい暮らしをソファ以外は「手持ちの家具があったのであまり買い替えていない」というこだわりのインテリアに囲まれた、ヴィンテージ感の漂う落ち着いた空間は、NikoちゃんとPokoちゃんにとっても居心地がよさそう。最初の猫・NikoちゃんはMakiさんたちがこの家に引越してから2年目にやってきた。
Nikoちゃんは猫用ベッドの中からお出迎え(写真撮影/片山貴博)
「ちょっと顔が潰れたような犬や猫が好きで。以前はフレンチブルドッグを飼いたいと思っていたんです。たまたまエキゾチックショートヘアを飼っている人が載っている本を見て、その瞬間にビビッときて。そこからずっと飼いたいと思いつつもペットショップで見かけなかったので、そのうちブリーダーさんを通して買いたいなと思っていたんですね。ただ、命を預かることが怖く、なかなか勇気が出なくて、それで2年ほどかかってしまったんです。命を守れるかとか、もしも亡くなったとき耐えられるのかとか考えてしまって。それがある日、ペットショップでNikoと出会って、『うちの子だ!』と覚悟を決めたんです」
触ると嫌がるけど姿が見えないとニャーニャー鳴くというツンデレのNikoちゃん(写真撮影/片山貴博)
運命的な出会いによって家族がひとり増えたMakiさん一家。「今までいなかったのが信じられないくらい」という猫との暮らしにもう一匹が加わったのはその2年後だ。
専用の部屋にはベッドも(写真撮影/片山貴博)
「Nikoは典型的なツンデレで、普段はプイッとしているのですが、私がちょっと庭に出たりしているだけで寂しくてニャーニャー鳴くんですよね。2匹いたら寂しくないのかなと思ったのがもう1匹飼おうと思ったきっかけです。Pokoが来た最初のころ、Nikoはどうしていいのか分からないという感じでした。Pokoは小さくて力加減が分からないからNikoに馬乗りになったり噛んだりして、それをNikoは嫌がっていたんですけど、いまでは猫パンチをくらわせて威嚇するなど強くなりました(笑)」
リビングには、木製の宇宙船ベッドやダンボールハウス、ハンモックなどがたくさん。いただきものも多く、どんどん増えてきてしまったのだとか。2階には2匹専用の部屋もあり、毎日2匹はそれぞれ好きな場所で心地よさそうに過ごしている。そこには、猫と心地よく暮らすためのちょっとした工夫も。
窓に取り付けられるタイプのハンモックは、外を眺めたり、日差しを浴びながら寝るのが気持ちいいらしく2匹とも大好きだそう。猫のためのダンボール製インテリアはタイのペット雑貨の会社・KAFBOのオリジナル、木製の宇宙船ベッドは台湾のペットグッズデザイン会社MYZOOのもの。どちらも日本で購入可(写真撮影/片山貴博)
最初はあまり高いところには登れなかったPokoちゃん。KAFBOのダンボール製インテリアに登っているうちに筋力が付いて椅子の上にも乗れるようになったとか(写真撮影/片山貴博)
窓際のハンモックでくつろぐのが大好きな2匹。ハンモックはAmazonで購入したものにカバーをつけて(写真撮影/片山貴博)
「Nikoは家具で爪研ぎなどはしないのですが、Pokoは一時期2階の壁をガリガリしていたので、爪研ぎをしないように爪研ぎ防止のビニールを貼ったりもしていました。うちの子はどちらも高いところに登れないので、キャビネットの上などは荒らされなくて済むので助かります(笑)。よくお花が咲く時期には生花を飾っているのですが、NikoもPokoもあまり興味がないようで食べたりしないんですよね。机の上にあっても、よけるものだと認識しているようでよけて歩くんですよ。ラグは敷いていると毛がついて掃除が大変なので、使うときだけ敷くようにしています。水飲み場は、水がたくさんこぼれるとむく材の床が腐ってしまうと思って、まわりに珪藻土のマットを敷いて水はね予防をしています」
2階の洋室にある猫用トイレには珪藻土を塗ったカバーをつけて目隠し。においもそれほど気にならなくなったそう(写真撮影/片山貴博)
日常がより豊かになる猫との暮らし猫と人がお互いに心地よい関係性で暮らしているMakiさん一家。猫との生活で一番変わったことは、「旅行に行かなくなった」ことだとか。
「Pokoが来てから旅行に行くこともなかったのですが、昨年ひさしぶりに夫婦で一泊旅行に行きました。一泊だったのでお留守番してもらったのですが、もう心配で心配で(笑)。家にはカメラを3台設置しているので、まめにチェックしていました。ごはんのとき以外はほとんど寝ていましたね(笑)。
普段はiPhoneで撮影をすることが多いというMakiさん。カメラを使用することもあるとか(写真撮影/片山貴博)
玄関横にあるNikoちゃんそっくりの人形。愛犬・愛猫のオーダーメイドぬいぐるみをつくる「PECO Hug」がモデル例としてつくってくれたものだとか。思わずNikoちゃんと間違えてしまうことも(写真撮影/片山貴博)
今まで動物と暮らしたことがなかったので、動物を飼っているみなさんがよく言う『家族の一員だから』という言葉にあまりピンときていなかったんです。けれど、今はすごくよく分かります。性格的にも、手のかかり方も、5歳と3歳の子どもと暮らしている感じ。Nikoはおませな5歳の女の子で、Pokoは甘えん坊で手がかかる3歳の男の子。どちらもかわいいですね。旅行に行けなくなったことを悲観しているわけではなく、日常はより楽しくなりました。今はただただ長生きしてほしい。NikoとPokoが元気で、幸せだなと思ってほしいですね」
庭を散歩するのが大好きだという2匹が外をより見られるように、いつかウッドデッキをサンルームにしたいという夢をふくらませるMakiさん。2人と2匹の暮らしは、これからもさらに快適にアップデートされていきそうだ。
リードをつけて庭を散歩するのが大好きだというNikoちゃんとPokoちゃん。庭に出るとぐるぐると何周も回るそう(写真提供/Makiさん)
KAFBOのダンボール製ハウスですやすや寝ていたNikoちゃんとPokoちゃん(写真撮影/片山貴博)
FRKが公表した最新の「不動産流通業に関する消費者動向調査」によると、住宅を購入した人の銀行やローンの選び方に変化が見られたという。イマドキの購入者像について、調査結果を分析していこう。【今週の住活トピック】
「第23回(2018年度)不動産流通業に関する消費者動向調査」結果を公表/不動産流通経営協会(FRK)ネットで住宅ローンの手続きをする人が急増中!?
この調査は、FRKの会員会社の協力により、首都圏で2017年度に住宅を取得した人を対象にWEBアンケートを実施したもの。当然ながらといっていいのか、不動産情報の収集はインターネットによるという回答は92.1%に達した。
さて、問題のネット専用の住宅ローンの利用状況を見ていこう。
住宅ローンを提供する金融機関のなかには、対面型の店舗がなく、インターネット上での取引を中心に営業している「ネット銀行」も増えている。加えて、対面型の店舗を中心に営業する一般的な銀行のなかにも、インターネットだけで審査申込から契約、融資までのほとんどを行う「ネット専用の住宅ローン」を提供する事例が増えつつある。
まず、「ネット銀行」の住宅ローンを利用している割合を見ると、17.5%に達した。特に、新築住宅購入者では22.5%と高く、前年度調査の15.7%からの増加が目立っている。さらに、「一般の銀行で提供されるネット専用の住宅ローン」を利用している割合は15.4%と、前年度調査の5.8%から急増。新築住宅でも既存住宅でも、いずれの購入者でも大きく伸びているのが特徴だ。
その結果、「両方を利用している」を合わせると、住宅ローン利用経験者全体のうち34.0%がネット専用の住宅ローンを利用したことになり、存在感を増していることがうかがえる。
新築・既存別 住宅ローンのネット利用状況(出典/不動産流通経営協会「第23回不動産流通業に関する消費者動向調査」より転載)
このようにネット専用の住宅ローンの利用者が増えているのは、金利が低いからだろう。人を介さないことでコストを削減できることに加え、対面型の店舗を持たないネット銀行ではさらなるコスト削減が可能だ。それを金利に反映しているので、より低金利なローンを求めた人が多いという結果ではないかと思う。
ミックスプランで金利上昇のリスクを分散?次に、住宅ローンの金利タイプの選び方を見ると、民間ローンでは相変わらず「変動金利型」が多く、2018年度調査では59.3%だった。注目したいのは、「ミックスプラン」(9.5%)だ。最近では1割程度の人が常に利用するようになっている。ミックスプランとは、異なる金利タイプを組み合わせて借り入れるもの。どういった組み合わせが多かったかを見ると、「全期間固定金利型と変動金利型」が最多の47.4%、次いで「固定金利期間選択型と変動金利型」が42.1%だった。
金融機関によってはミックスプランを提供していなかったり、提供していても選択できる金利タイプが決まっていたりする場合もある。そのため一概には言えないが、超低金利ではあるが金利上昇リスクが大きい「変動金利型」に、当初の金利をできるだけ長く固定する金利タイプを組み合わせることで、金利上昇リスクの分散を図った人が多いのではないだろうか。
利用した民間ローンの金利タイプ(出典/不動産流通経営協会「第23回不動産流通業に関する消費者動向調査」より転載)
60代以上では、「大きすぎない家」や「子の近くに住む」が動機にでは、住まいに対する意識も変わっているのだろうか?
今回の住宅購入を決めた動機を聞いたところ、世帯主の年代によって異なる住まい観を見せた。
まず、30代では「もっと広い家に住みたかった」(58.6%)や「資産として家をもちたかった」(50.7%)が多くなっているが、40代・50代・60代以上では「老後のことなどを考えて家をもちたかった」(40代:41.1%・50代:50.8%・60代:40.6%)が多くなり、さらに60代では「住まい方に合わせて大きすぎない家に住みたかった」(31.7%)が多くなるなど、顕著な違いが見られた。
ライフイベント要因で見ると、20代では「結婚を機に家をもちたかった」(43.2%)、30代では「子どもの誕生や成長で住まいが手狭になった」(50.1%)、60代以上では「子どもの独立などで家族が減った」(17.8%)が多いという想定どおりの結果となっているが、60代以上で「子の近くに住むことになった(住みたかった)」が16.8%にも達した点に注目したい。最近話題となっている「近居」についても、調査結果に表れたということだ。
さて、ネット専用の住宅ローンが普及していることを強く印象付けた調査結果だったが、ローンを選ぶ際に低金利ということだけで選んでよいのだろうか?
ネット専用住宅ローンは、好きな時にインターネットで手続きができるといっても、審査を受けるための必要書類をそろえて郵送するなどの手間が発生するし、審査結果が出るまでの時間もそれだけかかる。また、対面で相談したり、直接商品の違いについて詳しい説明を聞いたりといったことが難しい側面もある。ほかにも、提供される住宅ローン商品の種類や事務手数料などの諸費用に違いがあるなどトータルに考えて、“自分に適した住宅ローン”を選ぶという観点を忘れずにいてほしい。
(株)スタイルポート(東京都渋谷区)はこのたび、3年以内に新築マンションを購入または検討した1,030人を対象に、「VRを活用した住まい選びに関する消費者意識調査」を実施した。調査期間は2018年11月2日(金)~11月7日(水)。調査方法はインターネット。実際にVR内覧コンテンツを体験したうえで回答してもらった。
それによると、完成前の部屋をVRで内覧できるコンテンツがあれば「役に立つ」と回答した人の割合は88.8%。うち、「非常に役に立つ」と回答した人は43.2%、「やや役に立つ」と回答した人は45.6%だった。「非常に役に立つ」と回答した理由としては、「実際に行かなくても、部屋全体を見られる」「モデルルームは自分が購入する部屋が見られるとはかぎらないので」というコメントが挙がった。
また、VR内覧ができれば「モデルルームに行く必要はない」との回答は25%、「モデルルームに行きたい気持ちになる」と回答した人は75%だった。「モデルルームに行きたい気持ちになる」と回答した理由については、「ある程度イメージを掴んでから実物(モデルルーム)を見て確かめたい」「VRの面白さから興味が沸き、素材や質感などより詳しく知りたくなる」などがあった。
部屋選びの際に参考になるものとしては、1位が「モデルルーム」で85.6%、2位「VR内覧コンテンツ」61.8%、3位「間取り図」54.6%。新築マンションを検討する際に最も参考になると言われてきた「モデルルーム」に次いで、「VRによる内覧」も有効なツールとなってきているようだ。さらに、90.8%の人が「VRによる内覧はマンション購入時に必要だ」と回答し、「VR内覧によって購入意欲は高まると思う」と回答した人は49.8%と全体の約半数を占めた。
ニュース情報元:(株)スタイルポート
(株)オールアバウトと大阪ガス(株)はこのほど、「家計と暮らし調査」の結果を発表した。
この調査は消費税増税決定直後の2018年10月19日~10月24日に行ったもの。対象は関東(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)と関西(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県)在住の20~60代の男女1,000名。調査方法はインターネット。
家計で減らしたいものは何ですか?では、全世代で1位に挙がったのは「電気代」で49.3%だった。次いで「水道代」(44.4%)、「ガス代」(40%)と光熱費が続き、生活インフラ費用を見直したい意向が明らかになった。一方、減らしたくないものは、全世代で「預貯金」が1位だった。
年代別に「減らしたいもの」を見てみると「通信費」の削減意向に特徴がある。20代で30%、30代で32.5%、40代で40%となり、年代が上がるごとに「通信費」を削りたい意向が高まる結果となった。20代にとっての「通信費」は「食費」や「外食費」よりも削れない必要経費として捉えられ、40代にとっての「通信費」は「電気代」「水道代」「ガス代」と同じように、節約できるものと捉えられていると推測できる。
収入が増えたら家計で増やしたいものは何ですか?では、60代を除く全世代で1位に挙がったのは「預貯金」だった。全体のTOP3は「預貯金(49.5%)」「旅行費(41.5%)」「旅行以外のレジャー費(35.0%)」といったレジャー関連の費用が挙がり、貯金はしつつも家族や夫婦で旅行などを楽しみたいという意向が伺える。
10年前と比較して家で過ごす時間が増えましたか?では、「増えた」(「増えたと思う」と「まあ増えたと思う」の合算)が60.8%となり、家で過ごす傾向が高まっている。また、今年の冬に家で過ごす時間は、53.7%が「増えると思う」(「増えたと思う」と「まあ増えたと思う」の合算)と回答。外出よりもインドアな余暇を志向する傾向がこの冬も続くようだ。
今年の冬家で過ごす時間が「増えると思う」と感じている人の過ごし方は、「テレビ視聴(38.4%)」「のんびり過ごす(28.4%)」「家事(25.5%)」という結果だった。
ニュース情報元:(株)オールアバウト
虎ノ門一丁目地区市街地再開発組合が推進する「(仮称)虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」が、このたび上棟した。竣工は2019年12月を予定している。
同ビルは「虎ノ門ヒルズ 森タワー」の隣接地において、グローバルレベルの大規模オフィス、約6,300m2の商業施設を有する地上36階建ての超高層タワー。日比谷線虎ノ門新駅(仮称)や既存の銀座線虎ノ門駅とも連結する。
1階には、空港リムジンバスや都心と臨海部を結ぶBRT(バス高速輸送システム)も発着可能なバスターミナルを設置。4階には約3,000m2の「イノベーションセンター」を開設する。起業家や大企業のエグゼクティブが集うサロンやイノベーターを育成するイベントスペース等も設ける。
2014年に誕生した「虎ノ門ヒルズ 森タワー」のほか、今回上棟した「(仮称)虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」と建設中の「(仮称)虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」、計画中の「(仮称)虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が加わることで、「虎ノ門ヒルズ」は、区域面積7.5ha、延床面積80万m2に拡大。約30万m2のオフィス、約720戸のレジデンス、約26,000m2の商業店舗、約15,000m2の緑地空間を備え、道路や鉄道などの交通インフラとも一体化した複合都市となる。
ニュース情報元:森ビル(株)
(株)リクルート住まいカンパニーはこのほど、首都圏の新築マンション購入者が選んだデベロッパーと管理会社の顧客満足度ランキングを「SUUMO AWARD」として初めて発表した。「SUUMO AWARD」は、首都圏で2014年以降に新築マンションを購入した人を対象に、マンションデベロッパーや管理会社の品質や価格、取り組み内容などの満足度について尋ねたものをランキングにしたもの。「デベロッパーの部」の調査期間は2017年9月7日~2017年10月23日、回答者数は3,796名。「管理会社の部」の調査期間は2018年2月15日~2018年3月5日、回答者数は5,495名。
それによると、「デベロッパーの部」のにおいて、総合評価で最優秀賞を獲得したのは「三井不動産レジデンシャル」だった。購入者から「他社より多少高くても買いたい」「マンションを探している人に勧めたい」と思われている。優秀賞には「野村不動産」「三菱地所レジデンス」「住友不動産」「積水ハウス」が選ばれた。
品質と価格のバランスで最優秀賞を獲得したのは「エフ・ジェー・ネクスト」。優秀賞は「大成有楽不動産」「オープンハウス・ディベロップメント」「東レ建設」「グローバル・エルシード」。「高級感」で最優秀賞に選ばれたのは「野村不動産」。優秀賞は「三菱地所レジデンス」「住友不動産」「東京建物」「ゴールドクレスト」。
また、「マンション管理会社(100戸以上)の部」において、「管理サービスの総合満足度」で最も高い評価を得たのは「住友建物サービス」だった。優秀賞には「野村不動産パートナーズ」「大和ライフネクスト」が選ばれた。
ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー
大地震に台風、豪雨、土砂崩れ……。近年大きな災害が日本を襲っている。住宅への被害も甚大だ。被災した場合に住宅ローンの返済はどうなるのか、心配する人も多いだろう。そんななか、増えてきているのが、自然災害に遭った時に返済の一部を免除する住宅ローンだ。どういったものだろうか?
災害への備えの基本は火災保険と地震保険
近年、テレビや動画で災害の映像が流れ、胸が痛む機会が多くなった気がする。地球温暖化の影響もあるのだろうが、日本はもともと地震や台風などの被災リスクが高い。そんな日本に住むからには、災害への備えは必須だ。
住宅ローンの災害への備えは、基本は「火災保険」と「地震保険」だ。
住宅ローンを借りる際に、「火災保険」に必ず入らなければならない。ただ、火災保険と言っても、基本となる火災や落雷、爆発、風災、雪やひょうによる損害を補償するだけでなく、水災(台風や豪雨などによる洪水、土砂崩れなど)を補償するタイプもある。補償範囲をどこまで広げるかは加入者が決めることになる。
また、火災保険では補償されない、地震や噴火、津波を補償する「地震保険」は、火災保険に付帯されるもので任意に加入するもの。ただし、地震保険は、被災者の生活の安定を目的とした保険なので、震災後の生活に困らない程度の補償内容となっている。地震による被害を再建できるほどのものではない。
大災害に遭って幸い命は助かったとしても、ローン返済中にマイホームが損壊した場合は、住宅ローンの返済に加えて、家の補修や避難先の確保などさまざまな支出が増える。火災保険・地震保険だけでは補償に限度があるので、それ以外にも備えておく必要がある。
自然災害に被災したときに返済の一部を免除する特約付きの住宅ローンが登場甚大な被害が増えるなか、被災直後に、被災の程度に応じて一定期間にわたり、住宅ローンの返済を免除する特約を付けた住宅ローンが次々と登場している。
2つの事例を見ていこう。
三井住友銀行の「自然災害時返済一部免除特約付住宅ローン(約定返済保障型)」では、半壊で6回分、大規模半壊で12回分、全壊で24回分の住宅ローンの返済が免除され、罹災証明書提出後に引き落とされた分をまとめて払い戻す仕組みとなっている。この特約を付ける場合は、住宅ローンの金利が0.1%上乗せされる。
三井住友銀行「自然災害時返済一部免除特約付住宅ローン(約定返済保障型)」(三井住友銀行のホームページより一部転載)
新生銀行の「安心パックS」の場合は、「自然災害時債務免除特約」と「コントロール返済」、介護リスクに備える「安心保障付団信」がセットになっている。自然災害時債務免除特約では、三井住友銀行と同様に半壊で6回分、大規模半壊で12回分、全壊で24回分の住宅ローンの返済が免除されるが、銀行に連絡した直後から引き落としが止まり、罹災証明書はそのあとで提出すればよい仕組みとなっている。安心パックSをつける場合は16万2000円の事務取扱手数料が必要だが、金利は変わらない。
いずれの銀行も、新規に住宅ローンを借りる場合に特約をつけることができ、ローン返済中の被災に対して1度限りの免除となる。
また、三井住友銀行では、「自然災害時返済一部免除特約付住宅ローン」で、金利に0.5%上乗せで、地震や噴火、津波で全壊した建物のローン残高の50%相当が免除される「残高保障型」のタイプを選ぶこともできる。
これ以外にも類似の特約を用意している金融機関はあるが、対象となる災害や免除内容、コストなどがそれぞれで異なるので、条件などを詳しく確認してほしい。
自然災害への備えを厚くしたい人は、こうした特約の付けられる住宅ローンを選ぶという選択肢ができたことになる。
なお、もし大規模災害に被災して住宅ローンを抱えて生活に困窮するようなことになった場合は、自己破産を回避し、金融機関に「自然災害による被災者の債務整理に関するガイドライン」(2016年4月より運用)に基づく住宅ローンの免除・減額などを申し出る道もある。
何事もなければ問題なく返済できる住宅ローンであっても、自然災害など自分ではどうしようもない原因で、返済が難しくなる可能性もある。そうしたことにあらかじめ備えておくことが、自然災害の多い日本でマイホームを買う心得だろう。
巨大地震の発生確率が高い現状ではあるが、甚大な自然災害が起きないことを願うばかりだ。
●取材協力初めての家づくりについてまとめた『考えない 探さない ラクして整う住まい考』(KADOKAWA)を2018年9月に上梓したばかりの暮らしのエッセイスト&整理収納アドバイザーの柳沢小実さん。それまでの賃貸の暮らしとこれからの生活を考えて出した答えは、物量は少しだけ少なく、一目で分かる収納に、ということだという。旅好きでもあり、身軽に暮らしたいという思いが詰まったご自宅に伺って、家づくりや暮らしについて話を聞いた。【連載】
料理家、インテリアショップやコーヒーショップのスタッフ……etc. 何かの道を追求し、私たちに提案してくれるいわば「プロ」たちは、普段どんな暮らしを送っているのだろう。プロならではの住まいの工夫やこだわりを伺った。
キッチンは、左右からアクセスできるよう、アイランド型に。シンク下の収納はダイニング側に食器を、キッチン側に調理道具などを収納している(写真撮影/嶋崎征弘)
東京都内にある柳沢さん宅は一戸建て。玄関から階段を上がった先には、広々と明るいLDKが広がる。取材陣が伺うと、柳沢さんは、さっとキッチンへ向かってお湯を沸かし、茶器を選んで、茶葉を出して、お茶を入れてくれた。その一連の動きはとてもスムーズだ。アイランド型のキッチンで、ダイニングとの境もないので、左右からアプローチしやすい。さらに、ダイニングとリビングもひとつながりなので、とても開放感がある。あえて壁をつくらなかったという理由が、一瞬にして伝わってきた。
運んできてくれたお茶は、かわいらしい花模様が入った茶器。ここ数年通っている台湾で購入したものだという。
(写真撮影/嶋崎征弘)
「すっきり暮らしたいという思いもありますが、こういう食器は我慢できなくて、つい買ってしまうんです。物欲って抑えられないときもありますよね」と笑いながら話す。物欲があるとはいえ、このすっきりした空間はどうやって生まれ、どのようにキープしているのだろう?
ハウスメーカーで実現した「白い箱」のような家家を建てるに当たって、建築家や工務店などの選択肢があるなかで、柳沢さんはハウスメーカーを選んだ。理由は、蓄積されたノウハウがあることや、長く住むことを考えてアフターケアがきちんとなされることだったという。
「家具はそれまで使っていたものを活用するので、『機能的な白い箱』のようなシンプルな家にしてもらいました」
すっきりと広く感じる理由は、この「シンプルさ」にもあるのかもしれない。造作家具などを必要以上につくらず、壁や床の面が大きく見えているから、開放感を感じられるのだろう。
また、整理収納アドバイザーの資格をもつだけあり、出し入れしやすい収納にも心を配っている。
「この家に引越すに当たって極端に減らしたわけではありません。私はミニマリストではないので、物量が少ないわけじゃないし、物は好きなんです。意識しているのは、『少ない』じゃなく『少なめ』にするということ」と言う。
ほんのちょっと少なめにするだけで、積み重なったり、奥に入り込んだりということがなくなり、探し物をする手間が減るというわけだ。余白が生まれれば、出し入れしやすくなる。だから、お茶を入れるという作業も、スムーズに流れるようにできていたのだ。
物を少なめにキープしつつ、それらを分かりやすく収納しているのも、スムーズな動きの理由のひとつ。例えば、キッチンの引き出しは、どこを開けても、ひと目でどこに何があるかがすぐ分かる。フタ付きの収納グッズなどは使わず、中に入っているものが見渡せるようにしている。
引き出し内は無印良品のケースで仕切っている。カトラリー、木製のスプーン類、小さなもの、レンゲなどと大まかに分類。「奥には使用頻度の低いカトラリーを入れています。すぐには捨てられなくて」(写真撮影/嶋崎征弘)
旅先で購入したという器は、食器棚の中できちんと並んでいるし、キッチンカウンターの上に置きっぱなしにしていても絵になっている。好きだからといってぎゅうぎゅうに詰め込んだりせず、出し入れしやすい状態にしているのはさすがだ。
「仕事も家事もしなくちゃいけない。忙しいからこそ、簡略化してラクに暮らせるようにと思っています。おおざっぱでめんどうくさがりだからこそ、散らからない工夫をしているんです(笑)」
その考え方はキッチンに限らず、クローゼットや洗面所などのスペースでもしかり。
「好きだから、つい増えてしまう」という洋服は、クローゼットを開ければそのほとんどが目に入るように掛けて収納している。
「物量を把握できるし、畳みジワが嫌だということもあります。それに、洗濯物を畳みたくないという理由もあるんです(笑)。めんどうな家事はできるだけ省きたい。忙しくてもきちんと収納できている状態をキープするためには、効率よく家事をこなさないといけないですから」
洋服だけでなく、バッグ類もS字フックでかけて見やすく、取り出しやすく。クローゼットは壁一面を3つに仕切り、左が柳沢さん、中央が夫、右は裁縫道具や梱包材などの日用品を収納(写真撮影/嶋崎征弘)
洗濯物を干すにも、クローゼットに収めるにも同じハンガーを使っているので、洗って乾いた状態のまましまえる。伸びやすいニット類はくるくる丸めてかごの中へ入れているが、それ以外はほぼ掛けているので、こちらも扉を開ければ一目瞭然。家事は自分のライフスタイルに合わせて変えていけばいいのだ。
寝室のキャビネットの上にはアクセサリー類を並べている。その日のコーディネートに合わせ、さっと手に取れて便利(写真撮影/嶋崎征弘)
必要以上の収納スペースはつくらない扉付きの食器棚は、上部はガラス製なので好きな食器を眺めることができ、下部は木製の扉で料理本を詰め込んでいても圧迫感がない。賃貸時代にデザインやサイズを吟味してやっと見つけた家具で、大切に使われていることがよく分かる。
2つ目のこの食器棚は以前から持っていた方の奥行きと合うサイズと色、さらに掃除のしやすい脚付きのデザイン、ガラス扉でほどよく物が隠せる、など条件を決めて見つけた(写真撮影/嶋崎征弘)
扉を開けると料理本やレシピファイルが並ぶ。扉を締めればすっきり。使う場所の近くにしまうというのも収納の鉄則だ(写真撮影/嶋崎征弘)
「料理本はダイニングで読むことが多いので、置き場所は食卓の近くに。大切に使ってきた家具はそのまま新しい家でも活躍しています。家を建てるからといって、必要以上に収納スペースをつくるのは避けました。例えば、階段上の空間を利用すれば、パントリーを設置することもできたんです。でも、果たしてそのスペースを活用するほど物を持つか、きちんと管理できるかを考えたら、私には必要ないという結論になりました」
吊り戸棚をつけない代わりに、奥行きの狭い棚板を壁に設置。茶葉などを見せて収納している(写真撮影/嶋崎征弘)
仕事をしながら家事もこなす柳沢さんにとって大切なのは、パッと見て物量を把握でき、出し入れしやすいこと。過剰な収納は必要ないのだ。同じ理由で、キッチンのつり戸棚も設置せず、クローゼットはウォークインタイプはやめてシンプルなつくりにした。そのぶん、キッチンは上部に開放感があって広々と感じるし、寝室もシングルベッドを並べておいても余裕が持てている。
夫婦それぞれの場所をキープして、共有場所はすっきりとリビングテーブルは置かず、床を見せることで広さを感じられるリビングに。「家具を買うときは本当に必要か吟味してから。夫と相談して、なるべく一生使えるものを、と思っています」。ソファはハンス・J・ウェグナーのもの(写真撮影/嶋崎征弘)
一人ではなく、夫と暮らしているからこその工夫も随所にある。「お互いに個人的に持っている物もありますよね。私の場合は家で仕事をするので仕事関係のものや書籍や雑誌など。夫は趣味の山登りの道具類がたくさんあるんです」。柳沢さんのものは仕事部屋があり、夫には寝室の横に通称「山部屋」があるので、それぞれで物量を管理するようにしている。リビングやダイニングに置きっぱなしにしない。そして、お互いにその部屋に関しては干渉しないと決めているので、共有のスペースであるLDKをすっきりさせることができている。
柳沢さんの仕事部屋には好きな書籍や雑誌、勉強中だという中国語のテキストなどが並んでいる。この4畳半ほどのスペースがあるおかげでリビングダイニングには物が置きっぱなしにならずにすむ(写真撮影/嶋崎征弘)
(写真撮影/嶋崎征弘)
無理せず、我慢せず、できることを話を聞いていると、暮らしやすいということは、好きなものを大切にし、無理をしないということが伝わってくる。
「仕事も家事もしているので、いかに気持ちよくラクに暮らせるかが大切。めんどうくさがりだから(笑)、それでもすっきりできる方法を考えてこの状態になったんだと思っています」
ダイニングの食器棚の横にある椅子。ここがご主人の仕事かばんなどの定位置。日中は、コード類を収納したバッグを置いている(写真撮影/嶋崎征弘)
柳沢さんがずっと試行錯誤して実践し続けてきた収納法や家事に対する考え方は、家を建てずとも真似できる工夫がたくさんある。
「プライベートでも仕事でも、海外に行くことが多いので、身軽でいたいというのもあります。パッと準備して出かけたいし、帰ってきたときに片付いている状態のほうが気持ちいいですよね」
物量は少なめにし、物の場所をきちんと決めておくことで、それを実現させている。
シンク下には、好きで集めているという茶器やフルーツ柄のグラスなどを並べている。旅や仕事で行った台湾などで購入したもの。「決してミニマリストではない」という言葉にもうなずける。我慢はせず、暮らしを楽しむことも大切(写真撮影/嶋崎征弘)
物も収納スペースも、自分たちに必要なものを選べばいい。一般的な「こうあるべき」という概念に縛られず、それまでの自分たちの暮らし方をきちんと把握して考えた家だからこそ、今の柳沢さんの暮らしにとてもフィットしているのだろう。
「年内に2回台湾に行くんです」とうれしそうに笑う。きっと旅の準備はてきぱきとスムーズで、楽しんで帰ってきたときには、すっきりとして明るい家が迎えるに違いないのだ。
世の中は、三連休でしたね。
うちは、息子が少し風邪っぽいので、遠出の予定はキャンセルしました。
金曜日。
良い天気でしたが、屋内遊び。
おもちゃ屋さんで、在庫一掃セールの「パトメガボー」を発見。
税込3024円が、1080円! 安い
安いけど、予定外だし。。。
会社(昼休み中)の夫にlineで相談すると、自分が休みの日まで保留することを提案されました。
この案件は、いったん持ち帰りか…。
念のため、店員さんにセールはいつまでか尋ねたら、
「無くなり次第終了です。」
とのこと。
それで。。。購入しました!
初・戦隊ヒーローもの玩具です。
土曜日。
曇って肌寒いので、また屋内遊び。
お父さんが休みなので、一緒に江戸博に行きました。
展覧会「玉 ―古代を彩る至宝―」(2018/10/23-2018/12/09)を見ました。
(↑ 写真撮影可でした)
7階の喫茶室で休憩タイム
国技館と隅田川が見えます。
私はフルーツあんみつ、息子はオレンジジュース
ここで大失敗。
「氷抜きで」とお願いするのを忘れて、お水のコップに氷をせっせと移し替えました。
フルーツあんみつは、とても美味しかったです
息子は、「オレンジジュースが美味しかったです」と言っています。
そして今日は、3人で公園散歩。息子は自転車ブイブイ・・・・・・・
息子が「お母さんは弱っています、って書いて。」と膝の上で言ってます、なう。
入力限界。ではまた~~~
関西テレビの放送圏内にお住いの皆さ~ん!
今夜2:15~3:40
「ファミリー 二人のママがいる」
が、放送されます。
今年の24時間テレビに出演したあのファミリーのドキュメント番組です
特別養子縁組にご興味のある方、是非ともご覧下さい。 (…私は観れません)
(株)東京カンテイは11月20日、2018年10月の「新築木造一戸建て住宅平均価格」月別推移を発表した。これは、敷地面積100m2~300m2、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内、木造で土地・建物ともに所有権の物件を調査したもの。
それによると、10月の首都圏新築一戸建ての平均価格は、前月比+3.0%の3,941万円と3ヵ月連続で上昇した。東京都は+3.3%の4,801万円と3ヵ月連続上昇。神奈川県は+2.6%の4,261万円と2ヵ月連続上昇。千葉県は+1.0%の3,151万円と反転上昇。埼玉県は+1.0%の3,356万円と反転上昇。首都圏は1都3県全てで上昇となった。
近畿圏の平均価格は+2.4%の3,015万円と3ヵ月ぶりに反転上昇。府県別では大阪府が+0.4%の3,296万円と僅かながら連続上昇。兵庫県は+4.3%の3,033万円と3ヵ月ぶりの反転上昇。京都府は+7.7%の3,238万円と反転上昇。近畿圏主要3府県ではいずれも上昇となった。
愛知県の平均価格は-0.5%の3,234万円と2ヵ月連続下落。前年同月比でも-3.3%と下落している。中部圏全体でも-0.2%の3,046万円と連続下落。福岡県は+1.7%の2,905万円と反転上昇している。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
(株)東京カンテイは11月20日、2018年10月の「中古木造一戸建て住宅平均価格」月別推移を発表した。これは、敷地面積100m2~300m2、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内、木造で土地・建物ともに所有権の物件を調査したもの。それによると、10月の首都圏中古一戸建て価格は、前月比+3.5%の3,659万円と3ヵ月連続上昇した。都県別では、東京都は+3.5%の5,617万円と3ヵ月連続上昇。神奈川県は+0.8%の3,926万円と連続上昇。千葉県は-4.8%の2,100万円と4ヵ月ぶりの反転下落。埼玉県は+2.5%の2,458万円と2ヵ月連続の上昇となった。首都圏では千葉県が弱含んだが、他の都県はいずれも上昇した。
近畿圏の平均価格は、前月比+3.0%の2,593万円と反転上昇。大阪府は+3.2%の2,770万円と反転上昇。兵庫県は-0.5%の2,604万円と2ヵ月連続で下落。京都府は+6.9%の3,653万円と反転上昇した。近畿主要3府県では、兵庫県は下落したものの、他の2府は反転上昇し強含みとなった。
愛知県の平均価格は+1.3%の2,871万円と3ヵ月連続上昇。中部圏全体では-1.7%の2,290万円と3ヵ月ぶりに下落した。福岡県の平均価格は前月比+3.9%の2,003万円。前年同月比でも+16.3%と大きく価格が上昇している。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
(株)東京カンテイは11月20日、2018年10月の「新築小規模木造一戸建て住宅平均価格」月別推移を発表した。これは、敷地面積50m2以上~100m2未満、最寄り駅からの所要時間が徒歩30分以内かバス20分以内、木造で土地・建物ともに所有権の物件を調査したもの。それによると、10月の首都圏新築小規模一戸建ての平均価格は、前月比+1.6%の4,542万円と反転上昇した。都県別では、東京都は+1.1%の5,424万円と反転上昇。神奈川県は+1.9%の4,032万円と3ヵ月ぶりに反転上昇。千葉県は+2.8%の3,918万円と反転上昇。埼玉県は+0.3%の3,693万円と3ヵ月連続上昇。首都圏の小規模一戸建て価格は、1都3県全てで上昇した。
近畿圏の平均価格は、前月比+2.1%の3,266万円で反転上昇。大阪府は-0.7%の3,132万円と7ヵ月ぶりに反転下落。兵庫県は+7.8%の3,733万円と大きく反転上昇。京都府は+2.0%の3,046万円と反転上昇。近畿圏の主要府県では大阪府が7ヵ月ぶりに下落に転じたが、兵庫県、京都府ともに反転上昇したため、近畿圏全体で上昇となった。
愛知県は前月比-1.2%の3,833万円と反転下落。中部圏全体では-1.0%の3,711万円と反転下落した。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
(株)矢野経済研究所は11月21日、2018年第3四半期の住宅リフォーム市場に関する調査結果を公表した。
同調査における住宅リフォーム市場とは、「10m2超の増改築工事」「10m2以下の増改築工事」「設備修繕・維持関連」「家具・インテリア等」の4分野をさす。調査期間は2018年7月~9月。
それによると、2018年第3四半期(7~9月)の住宅リフォーム市場規模は1兆4,467億円、前年同期比で9.9%減と推計。猛暑・豪雨・台風に加え、北海道での地震など自然災害に見舞われ、概して低迷した。2018年1~9月期は、4兆3,062億円(前年同期比5.3%減)となった。
また、2018年の住宅リフォーム市場規模は、5.9~6.1兆円と予測。第3四半期が大きく落ち込んだことが影響し、通年でみると6兆円を割り込む可能性があるものとみている。
ニュース情報元:(株)矢野経済研究所
三菱地所(株)、東京商工会議所、(株)東京會舘による共同プロジェクト「丸の内二重橋ビル」(千代田区丸の内三丁目)の竣工式が、11月21日に執り行われた。同ビルは、東京メトロ千代田線「二重橋前〈丸の内〉」駅直結、東京メトロ有楽町線「有楽町」駅直結、東京メトロ日比谷線・千代田線、都営三田線「日比谷」駅に直結する地上30階・地下4階建て。「富士ビル」「東京商工会議所ビル」「東京會舘ビル」の3棟の一体建替えにより、本年10月15日に竣工した。
低層部は、三菱地所による丸の内仲通り路面店舗を中心とした店舗、東京商工会議所による貸会議室、賃貸オフィス及び事務局、東京會舘による高級レストラン、チャペル、バンケットを配置。高層部は皇居外苑を正面に望む賃貸オフィスとなり、三菱地所と東京會舘の共同所有となる。
商業ゾーン「二重橋スクエア」では、本物志向のファッションから仲通りに面したテラス席を備える飲食店舗まで、日本初出店や新業態を含む25店舗(飲食17店舗、物販店舗7店舗、サービス1店舗)が出店。都心型MICE(大きな集客効果を望めるビジネスイベントの総称)の誘致促進を目的に、「DMO 東京丸の内」が拠点を構え、エリア内のMICE施設を国内外に情報発信していく。
また今回の開発において、隣接する新東京ビル及び地下鉄コンコースとの地下接続工事を実施し、東京駅と地下鉄2駅とをつなぐバリアフリー対応の地下歩行者ネットワークを整備した。これによって、京葉線「東京」駅から都営三田線「日比谷」駅、東京メトロ「日比谷」駅・「二重橋」駅・「有楽町」駅まで雨に濡れずに移動が可能になる。
ニュース情報元:三菱地所(株)
(株)東京カンテイは11月21日、2018年10月度「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70m2価格月別推移」を発表した。それによると10月の首都圏中古マンション価格は、全域で弱含んだ影響から前月比-0.3%の3,625万円と引き続き下落した。都県別で見ると、東京都は-0.3%の4,879万円と直近のピークだった8月よりもやや水準を下げた。神奈川県は-0.6%の2,873万円、千葉県は-0.2%の2,016万円と再びマイナス。埼玉県では-0.7%の2,278万円と6ヵ月ぶりに反転下落している。
近畿圏平均は、前月比-0.2%の2,219万円と僅かに下落、2月以来の上昇傾向が一服した。大阪府では+0.5%の2,431万円と4ヵ月連続上昇。一方、兵庫県では神戸市や西宮市などの弱含みから、-0.4%の1,904万円と3ヵ月ぶりに下落した。
中部圏平均は、前月から横ばいの1,838万円。愛知県では主要エリアの大半が強含みで推移したことから、+0.9%の1,999万円と引き続き上昇し、2,000万円の大台目前まで迫っている。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
住居を、生活の場というだけでなく、より趣味や嗜好を楽しむ場としてとらえる人が増えています。そうした層に応えるべく出てきた考え方が「コンセプト賃貸」。基本的な居住空間に、好みの生き方や趣味を楽しめる空間を合体させた賃貸住宅です。
この考え方に基づき、木下工務店レジデンスが開発したのが、住居にガレージを組み込んだガレージハウス。 その実態を探ってみましょう。
木下工務店レジデンスはこれまで、施主(土地所有者)の要望に沿って数々の賃貸住宅を開発・供給していますが、数年前から、社長の中村秀雄(なかむら・ひでお)さんの指揮のもと、「コンセプト賃貸」に乗り出しました。
背景には、生き方や趣味を重視して住宅選びをする人が増えてきたことがあります。ニーズが細分化されている今日、標準的な賃貸住宅だけでは限界があります。また駅から遠いなど、賃貸住宅に不利な土地にはそれを解消するだけの魅力が必要になります。
「コンセプト賃貸の皮切りとして立案したのが、ガレージを賃貸住宅に取り入れたガレージハウスです」と、株式会社木下工務店レジデンス建築部設計課の八木橋毅(やぎはし・つよし)さんは語ります。
通常、ガレージといえば戸建住宅のもの。賃貸住宅では、ガレージを借りるとしても住居から離れた場所になってしまうことがほとんどです。「ならば、住居とガレージをパッケージ化して賃貸で提供すれば、クルマの愛好者に喜んでいただけると考えました」(八木橋さん)
ガレージは多目的に使えるため、居住者には四輪車の愛好者だけでなく、バイク、自転車、カヤック、陶芸など、さまざまな趣味の愛好者を想定しました。
「実は5、6年前、ある施主様のご要望で、車庫付き賃貸を開発したことがあります。この経験で、間口が大きく、柱のない大空間の構造強度を高める方法など、設計ノウハウは蓄積されていました」と、同社の建築部 設計課・課長の向原良幸(むこはら・よしゆき)さんは振り返ります。
設計課では、新たなガレージハウスを企画するに当たって、社内の意見を集め、いくつもの案を提出しては検討を重ねました。さらに女性設計者の意見を取り入れるなど、従来のガレージハウスのイメージを超える商品をめざしました。
その結果、生まれたガレージハウスが「Espace」(エスパース)。大きな空間を、ガレージにとどまらず、幅広い用途に利用できることから、商品名には、フランス語の「空間」を意味する言葉を選びました。
夜のエスパース外観(実際には夜間にガレージを開けることはほとんどないが、開けていただいた)。シックな外観やガレージの広さがよくわかる(写真撮影/織田孝一)
ガレージを使う人の気持ちに沿った、心憎い設計エスパースの特色は次の点です。
1階のガレージ空間は6m×6.6m、自動車を横に2台並べて駐車できる広さがあります(現在は1台置くタイプも提供しています)。「大きな空間を確保する一方、そのために家賃があまり高くならないようにすることも必要で、そのバランスに苦労しました」(向原さん)
最も大変だったのは、居住空間とは違って、車庫(ガレージ)空間は都道府県条例によって規制されるため、それに合わせたサイズなどの調整が必要なことでした。「そのため、基本構造は同じでも仕上げを微妙に変えなくてはなりません」(向原さん)
ガレージには、入口に電動シャッター、大切なクルマやバイクを盗難などから守る防犯カメラ、居住空間に排気ガスや臭気がおよばないようにする換気扇、クルマの手入れなどのとき便利な大型の手洗いなどを装備しました。また、壁には有孔のペグボードを装着、フックで道具などを掛けられるようになっています。居住者に使いやすくするとともに、賃貸なので、壁に穴を開けないですむようにするねらいです。
ガレージの上の居住空間は、広く感じられるように、続き間のようなシンプルなプランとし、視線が遠くまで届くようにしました。居住空間とガレージは内部階段でつながっているので、行き来するときにいちいち外に出る必要はありません。
外観は従来のガレージハウスにあった倉庫的なイメージをなくし、風格を持たせることをめざしました。
「エスパースの顔でもある正面の電動シャッターには、高級感のある木目調の面材を使用し、2階にはガラス調パネルを用いたバルコニーを設けました」(八木橋さん)。落ち着いた外観色には3つのパターンを用意し、周辺環境に応じて提供できるようになっています。
(写真撮影/織田孝一)
ガレージと2階の住居部分は内部の階段でつながっているので、移動のときに外に出る手間は不要だ(写真撮影/織田孝一)
新築物件を探し歩くなかで、エスパースに出合う実際にエスパースに入居している方に話を聞いてみました。
大手自動車メーカーの技術者であるT・Nさん(37)は、東京・武蔵村山市にあるエスパースに、2018年9月に入居しました。
「以前は賃貸1DKに住んでいましたが、そろそろ家を建てようと思ったのがきっかけです。クルマ通勤を想定し、土地を探しているとき、たまたま武蔵村山市で建築中のエスパースが目に留まりました」(Nさん)
早速ネットで調べ、間取りなどを確認してみると、趣味のクルマを楽しむ生活ができることが分かり、すぐに問い合わせ、契約に至りました。
「前の住まいではクルマは青空駐車していたので、新築するならガレージ付きと考えていました。しかし新築は長期的に考えなければならない事項が多く、やり直しもむずかしく、迷いました。そんなときにこのガレージハウスに出合って、ゆくゆくは物件を購入するにしても、ここに賃貸で住みたいと思いました。ほぼ即決でしたね」(Nさん)
電動シャッターのあるガレージ入口。上の黒い部分に扉が巻き取られるため、開けたときに照明が隠れるようなことがない。奥に見える作り付けの棚は非常に便利(写真撮影/織田孝一)
壁に取り付けられた有孔のペグポードは「これから利用するのが楽しみ。使い方を思案中」(Nさん))とのこと(写真撮影/織田孝一)
水栓二つを持つ大型の手洗いも使いやすい(写真撮影/織田孝一)
2階のリビングルーム。隣接して手前にキッチン、バス、トイレがある(写真撮影/織田孝一)
ガレージハウスが変えた週末の生活Nさんは設備にも満足しています。「電動シャッターは扉を回転させて巻き取るタイプなのが気に入っています。オーバースライダータイプだと、扉の開放時に照明が使えないからです。また換気扇に強弱の二つのモードがあること、二つの水栓と大きめの受けボウルがある手洗いも便利。つくり付けの棚も非常に役立っています」。
Nさんの愛車はキャデラックCTS-V。キャデラックの中でも最もパワフルなエンジンを持つ高級スポーツセダンです。このほか、スバル・レヴォーグを所有しています。
「この家に住むようになってから、週末が楽しみになりました。ガレージで音楽をかけたり、クルマの手入れをしたりと、週末をゆっくり過ごすことが増えました」(Nさん)
部屋の位置にもよりますが、Nさんの選んだ部屋は棟の端に位置し、ガレージ前にかなり広いスペースがあるため、ガレージからクルマを出して動かしやすく、クルマで来る友人を呼ぶときに便利であることにも満足しています。
木下工務店レジデンスではエスパースを、東京、埼玉、千葉、神奈川のほか、大阪、兵庫、名古屋でも展開しています。働き方改革が潮流となり、日本人の個人の時間の充実に注目が集まっています。そうした中で、エスパースからは賃貸住宅の新しい可能性が見えてくるようです。
ガレージに置かれたチェアもお気に入り。週末ここに座り、音楽を聴いたり、クルマの手入れをするのが至福の時(写真撮影/織田孝一)
チェアから愛車キャデラックCTS-Vを眺める(写真撮影/織田孝一)
住環境研究所が既婚の50代以上の中高年に調査したところ、家族と常に一緒にいるより、それぞれの自立を期待する声の方が大きいことが分かった。夫婦や子どもとの関係はどうありたいと見ているのか、どんな住まいがよいと思っているのか、イマドキの中高年の意識を詳しく見ていこう。【今週の住活トピック】
「中高年の生活・住まいに関する意識調査」を発表/住環境研究所イマドキの中高年は家族のまとまりより“個々を尊重”する傾向に
既婚で50代以上というと、夫婦だけの生活がこれから長く続くことが想定される。夫婦の関係について聞いたところ、【A】「夫婦といえども一人の時間がほしい、それでこそ仲良く暮らせる」のほうが、【B】「会話があってこそ分かり合える、共有の時間を多く持ちたい」より多く支持されたことが分かった。
この傾向は、年代別では定年前後の「55~59歳」と「60~64歳」、性別では「女性」に顕著に見られたという。仕事中心の夫が定年後に自宅に長くいるようになると、生活スタイルが変わってしまうことから、互いの自立を望む声が多くなるのだろう。特に女性にその傾向が強いわけだ。
自立を期待する人が多いことは、夫婦にとどまらず、子どもとの関係にも影響する。【A】「子どもは社会人になったら自立すべきだ(家を出るべきだ)」と【B】「子どもが結婚してもできればいっしょに(近くで)暮らしたい」のどちらかを聞くと、やはり子どもの自立を望む声が多かった。
子どもに関する意識(出典:住環境研究所「中高年の生活・住まいに関する意識調査」より転載)
ちなみに、筆者の知人の事例だが、同居している社会人の娘に自立をするようにと、一定期間の家賃補助を条件に促したところ、その期間が過ぎて家賃補助を打ち切ったら自宅に帰ってきてしまったという。なんということか!
モノへのこだわりは減少、シンプル・コンパクトな住まいに夫婦でも親子でも自立を望む声が多数の中高年は、まだまだ働きたい、生きがいをつくったり体力をつけたりしたいという人が多く、元気そのもののようだ。そんな中高年の暮らしや住まい感については、どうだろう?
まず、モノについては【A】「すっきりシンプルに生活したい、不必要なものはどんどん処分する」が【B】「将来使う可能性のあるものは、スペースの許す限り処分せずとっておく」を上回っている。特に【B】は、2000年の58%(ほとんどB40%+Bに近い18%)から2018年の22%(同19%+3%)へと大きく下がっている。モノや過去の思い出へのこだわりが減っているということだろう。
その結果、住まいの広さについても、【A】「今の家は大きすぎる、もっとコンパクトな家に住みたい」と【B】「今の家は狭すぎる、もっと広い家に住みたい」では、わずかに【A】のほうが多く選択された。住居形態別で若干の違いがあり、持ち家一戸建てでは【A】が、賃貸では【B】が多い傾向があったという。
上:モノに関する意識、下:住まいの広さ(出典:住環境研究所「中高年の生活・住まいに関する意識調査」より転載)
住まいの広さについては、「どちらともいえない」人が大半で、必ずしも中高年がコンパクトな住まいを好むとは言えないだろう。かつて取材したあるシニア層は、一戸建てからマンションに住み替えたのだが、狭くて困ると言っていた。そのマンションの専有面積は80平米台だったのだが……。“今より”コンパクトな住まいというのが、実際にどの程度の広さを指しているのかは、それぞれで異なるのだろう。
とはいえ、筆者はシニア層の方にはコンパクトな暮らしを勧めている。子どもが泊まるかもしれない部屋は不要だし、過去の思い出の品も断捨離して、掃除などの家事負担を減らして、体力が落ちても快適に暮らせるような住まいを選ぶほうが良いと思うからだ。はたして、皆さんはどうお考えだろうか?
(株)読売広告社都市生活研究所とR&D局は、このたび「都市生活者のワークスタイルと暮らしの変化 研究レポート」を作成した。2017年12月に行った調査から、フルタイムで働く20代~60代の男女1,998人の結果をもとに分析したもの。
それによると、テレワークを活用してオフィスに出勤しなくていい働き方をしたいと思いますか?では、フルタイムワーカーの24.3%が「5年後くらいまでにはテレワークを利用した働き方をしたい」と考えていることが分かった。「いつかはしたい」(29.7%)までを含めると半数以上にのぼる。「したくない(オフィス勤めでよい)」は45.7%だった。
また、テレワーク利用意向者は4つのタイプに分かれ、利用モチベーションも異なることが分かった。「ビジネス力向上志向タイプ」は、テレワーク活用でビジネスの生産性をあげたいと考えるタイプで17.5%。「プライベート充実志向タイプ」は、テレワーク活用でプライベートを充実させたいと考えるタイプで16.9%。ほかには、テレワーク活用が現状の不満低減に繋がると考える「現状改善志向タイプ」(21.1%)、テレワーク活用意向はあるが利用目的はまだ漠然としている「受動的受け入れタイプ」(44.5%)に分かれる。
テレワークを利用したいと思ったきっかけは、「ビジネス力向上志向タイプ」は、『通勤の分の時間が活用できる』や『自分のペース・自由な時間で仕事ができる』といった理由が多く、「プライベート充実志向タイプ」には、『通勤がないので身体が楽』『仕事と家庭の両立ができる/しやすくなる』が多い。また、『生活拠点を置く場所が都心に捉われず自由に考えられる』といった、暮らし方に関する回答も多かった。
ニュース情報元:(株)読売広告社
国土交通省はこのたび、平成30年第3四半期(H30.7.1~H30.10.1)の地価LOOKレポートを発表した。それによると、主要都市の地価は全体として緩やかな上昇基調が継続している。地価LOOKレポートは、主要都市の高度利用地等を対象に、四半期毎の地価動向を調査し先行的な地価動向を明らかにするもの。調査対象は全国100地区で、東京圏43地区、大阪圏25地区、名古屋圏9地区、地方圏23地区。そのうち住宅系地区は32地区、商業系地区は68地区。
平成30年第3四半期の地価動向は、上昇が96地区(前回95)、横ばいが4地区(同5)、下落が0地区(同0)となり、上昇地区数の割合は3期連続して9割を上回った。
上昇している96地区のうち、0-3%の上昇が81地区(前回82)、3-6%の上昇が15地区(同13)(「駅前通」(札幌市)、「新宿三丁目」「歌舞伎町」「渋谷」(以上 東京都)、「横浜駅西口」(横浜市)、「太閤口」「伏見」「金山」(以上 名古屋市)、「心斎橋」「なんば」「福島」(以上 大阪市)、「三宮駅前」(神戸市)、「博多駅周辺」(福岡市)、「下通周辺」(熊本市)、「県庁前」(那覇市))。
今回の地価動向は、東京圏の住宅系3地区(「品川」「豊洲」「立川」(以上 東京都))で横ばいから0-3%の上昇に転じ、東京圏の商業系2地区(「新宿三丁目」「歌舞伎町」(以上 東京都))及び地方圏の商業系1地区(「県庁前」(那覇市))で3-6%の上昇に上昇幅を拡大した。
圏域別でみると、三大都市圏(77地区)のうち、東京圏(43)では上昇が41地区(前回39)、横ばいが2地区(同4)となった。横ばいから上昇に転じた地区は3地区、上昇幅を拡大した地区は2地区、上昇幅を縮小した地区は1地区、上昇から横ばいとなった地区は1地区だった。大阪圏(25)では、平成30年度1四半期から3期連続ですべての地区で上昇となった。名古屋圏(9)では、平成25年第2四半期から22期連続ですべての地区で上昇となった。
用途別でみると、住宅系地区(32)では、上昇が31地区(前回29)、横ばいが1地区(同3)。横ばいから上昇に転じた地区は3地区であり、上昇から横ばいとなった地区は1地区だった。商業系地区(68)では、上昇が65地区(同66)、横ばいが3地区(同2)。上昇幅を拡大した地区は3地区、上昇幅を縮小した地区は1地区、上昇から横ばいとなった地区は1地区だった。
ニュース情報元:国土交通省
東京ガス(株)都市生活研究所はこのたび、都市生活レポート『「夫婦入浴」のすすめ~たまにはお風呂で夫婦の本音トークを~』を発行した。これは、2014年1月に行った「生活分野別定点調査2014(2)」(対象:一都三県在住15~79歳男女、回答者数:2,600名)と、2017年2月に行った「家族入浴に関する調査」(対象:一都三県在住25~69歳既婚男女、回答者数:2,963名)の結果をまとめたもの。
それによると、夫婦で一緒に入浴している人は、20代では月1回以上が52%と、若年層ほど夫婦一緒に入浴する割合が高い結果となった。新婚のときは一緒にお風呂に入ることがあっても、子どもが生まれたり仕事が忙しくなったりして、徐々に一緒にお風呂に入る機会は減るようだが、50代でも約5人に1人(約20%)が2~3か月に1回くらい一緒にお風呂に入っているようだ。
「夫婦入浴」に対してどのようなイメージを持っていますか?では、夫婦で入浴する人はしない人と比べて、「節約できる」「一回で済む」といった経済的・機能的な価値に加えて、「仲が良くなる」「会話が弾む」「楽しい」といった情緒的なメリットを感じている。一方、夫婦で入浴する習慣のない人が抱く「きゅうくつ」「くつろげない」といったマイナスのイメージは、実際に夫婦で入浴している人はあまり感じていない結果となった。
「こころ」と「からだ」の健康状態については、夫婦入浴する人の方が「こころ」と「からだ」ともに「良好である」と回答する割合が高い。夫婦で一緒に入浴することで、会話が増えて日頃のストレスが和らいだり、自分では気づかないからだの変化をパートナーが気づく、というメリットもあるようだ。
ニュース情報元:東京ガス(株)都市生活研究所
東海旅客鉄道(株)(JR東海)はこのほど、東京駅八重洲口における商業開発等の計画概要を公表した。同社は東京駅八重洲口の商業施設「東京駅一番街」において、八重洲北口付近に商業区画「TOKYO Me+(トウキョウミタス)」を設けている。八重洲周辺の再開発の進展、訪日外国人等の増加など、近年の環境の変化を捉え、商業区画の再開発を行うこととした。
八重洲北口エリアでは、商業区画を約2倍に拡充し、お土産店をリニューアルするとともにカフェ等を新設する計画。商業区画の面積は約900m2から約1,600m2となる。店舗の詳細については今後選定を行っていくが、話題や人気の商品等を取り揃えていく考え。
また八重洲南口エリアにおいては、現在のJR東海ツアーズ東京支店を八重洲北口エリアから南口エリアに移転し、旅行情報の発信、きっぷ・旅行商品の販売を行う予定。併せて八重洲中央南口改札と周辺店舗のレイアウトを変更し、きっぷうりば・新幹線改札・物販店をより利用しやすい配置とする。
2019年1月中旬に南口エリアより工事着手、2020年春頃に北口エリアの商業施設を営業開始する予定。
ニュース情報元:東海旅客鉄道(株)
冬は重ね着が楽しい季節。でも、厚手の洋服は収納場所に困りますよね。かさばりがちな冬の衣類をスッキリ、おしゃれにクローゼットなどに収納する方法を、整理収納アドバイザーの村上直子さんに伺いました。
冬の衣類は、見せる収納と隠す収納のメリハリが大切
厚手のコートやマフラー、肌寒いときに部屋で羽織るカーディガン……冬の衣類はかさばるうえに、体温調節のために着脱する回数も多いもの。ちょっと気を抜くと、玄関やリビングにあふれてしまい、部屋がゴチャゴチャしてきませんか? 整理収納アドバイザーの村上直子(むらかみ・なおこ)さんにその原因を聞くと、第一には、「生活スタイルや動線、使用頻度を考えず、収納場所を決めているから」なのだそうです。
「例えば全ての衣類を、その都度クローゼットにしまうことができれば、スッキリするかもしれません。でも実際には面倒だったり、ニオイや湿気が残って、すぐにクローゼットに入れる気にはならなかったりすることもありますよね。それが散らかる原因。それなら、さっと置くだけの“見せる収納”と、しっかりクローゼットの中にしまって“隠す収納”に分けて、手間を減らすほうが現実的です」(村上さん)
確かに、クローゼットにいちいちしまうのは、面倒くさくてできないことも多いですよね。ではどのように見せる収納と隠す収納を使い分けたらよいのでしょう。今回は実際に村上さんが実践しているアイデアをご紹介します。
整理収納アドバイザーの村上直子さん(写真撮影/蜂谷智子)
見せる収納家具は、インテリアのポイントとしてふさわしいものを見せる収納としてまず村上さんが見せてくれたのは、おしゃれなカゴ。こちらに部屋で羽織るカーディガンを入れています。見せるための収納には、適当な家具はNG。何も入れていなくてもインテリアとして部屋に置きたいと思うものを、活用するのがポイントだそう。
「見せる収納を部屋のアクセントにしたいなら、いくつかの用途が思い浮かぶような、お気に入りの入れ物を入手しましょう。『部屋着を入れるだけだから』と、ランドリーボックスのような柔らかな収納箱をリビングに置く人がいますが、たくさん入る分、膨らんでだらしない印象になってしまうことも。収納力よりもインテリアとしての価値を重視したほうが、かえって節度のある使い方ができるものです」(村上さん)
さっと脱いだカーディガンや膝掛けを、このカゴへ(写真撮影/蜂谷智子)
見せる収納は部屋のインテリアのポイントにもなる高品質な家具を(写真撮影/蜂谷智子)
外に出しておく衣類は、期間や用途を限定して置きっぱなしを防ぐまた玄関脇のラックも、雰囲気のあるものを選びましょう。村上さんは、玄関のラックにはお子さんが帰ってきてから学校に行くまでの間、制服を掛けているそう。
「制服以外は、この場所には掛けません。子どもにとって2階の部屋に制服を片付けるのは手間ですし、制服は思いのほか、ホコリや汗がついています。ですから、玄関のラックは干したり消臭スプレーをかけたりして衣類を休ませる場所にしているんです。子どもが学校に行っている間はラックが空になるので、昼間に来客があっても、玄関がスッキリ。ラックは来客にコートを掛けてもらうスペースとして活用します」(村上さん)
玄関にラックを置くと、つい家族の上着類全てを掛けてしまい、こんもりと見苦しくなるもの。使う頻度の高いものだけにするなど、用途を限定することが大切なようです。
また、裏技として、扉の裏を利用した収納方法もおすすめだそう。着たばかりでクローゼットに入れるのはためらわれるコート類は、扉の裏側にフックをセットしてつるしておくと、邪魔になりません。ここにつるすのも、当日着たものに限定し、衣類を休ませたらクローゼットへ。
透かし模様が美しいラックは玄関のイメージを格上げ。衣類を掛けすぎないのがポイント(写真撮影/蜂谷智子)
消臭スプレーなどをセットしておくと、家族が自発的に衣類のケアもするように(写真撮影/蜂谷智子)
扉の裏を活用した収納は、すぐにでも真似できるアイデア(写真撮影/蜂谷智子)
クローゼットは、収納用引き出しの容量を最大限に活用するクローゼットの中が整理できず、いざというときに着たい服が見つからない。服を掘り当てたときにはクローゼットの中がメチャクチャに……整理が苦手な人にはよくあることですが、そういう人は収納用の引き出しの使い方やサイズの選び方を見直す必要がありそうです。
「大前提として、収納ボックスに入れる衣類は、縦に並べて収納しましょう。上に積み重ねて行くと下の服を取り出すたびに引き出しの中を掻き回すことになってしまいますよね」(村上さん)
また、村上さんが特に伝えたいのが、収納用の引き出しのサイズ選びです。
「収納用の引き出しを用途よりも深いものを選ぶ人が多いのですが、上に隙間ができてもったいないですよ。洋服を縦に並べて入れたときにピッタリとおさまる高さを選びましょう」(村上さん)
引き出しの中にデッドスペースができないように、例えば厚めのセーターや夫のボトムスやシーツなどのかさばるものなら36cm、靴下や下着ならば18cmなど、アイテムによって高さを変えることが必要だとのこと。引き出しの中にピッタリと服が入れば、整った印象になり洋服も選びやすいですね。
「収納ケースの選び方のポイントは収納ケースの高さと奥行きの使い方。押入れなどの奥行きがある場合は、収納ケースを前後で使うことをお勧めします。手前がシーズンのよく着る物、後ろを季節外のものにして前後で衣替えをしましょう」(村上さん)
畳んだ衣類を縦に入れてしまえば、洋服が一覧できて服選びが簡単に。高さが引き出しの高さに合っていて、デッドスペースができていないことにも注目(写真撮影/蜂谷智子)
ストール、マフラー類をしまう、ボックスのニ段活用術冬になって増えてくるのが、ストール・マフラーなどの“巻物”類。ファッションに変化をつけるのに重宝しますが、案外使いたいときに見当たらないことが多いのではないでしょうか。そんな巻物を分かりやすく収納するのが、ボックス使い。シーズンオフのときはクローゼットの上の棚にしまって、出番が来たら箱ごと下に下ろし、出し入れする側を前に倒せば取り出しやすくなります。
「ソフトな箱型収納は、箱自体を折り畳んでしまえる優れもの。使わないときは小さく畳んでおきましょう。輸入家具店などで3つ1500円ぐらいで手に入ります」(村上さん)
収納ボックスは軽くて取っ手つきで、厚い底がある。まとめやすく高い場所への上げ下ろしもしやすい(写真撮影/蜂谷智子)
ニット類はシワにならず、型崩れしないハンガー使いがおすすめニットはシワになりやすく、厚手のものはかさばってしまい、引き出しにしまいにくいもの。着用頻度の高いものはハンガーに掛けることも多いと思いますが、掛け方を間違うと伸びたり、跡がついたりしてしまいます。そこで村上さんが実践しているハンガーの使い方を教えていただきました。
「ハンガーは滑らないタイプのハンガーを使って、畳みながら掛けると跡がつきにくいですよ。ニットを毎回洗うのは手間ですが、着たものを引き出しにしまうのは抵抗があるものです。ハンガーに掛けておけば通気性もよく、お気に入りが見当たらなくなってしまうこともありません」(村上さん)
ニットは畳んでからハンガーに掛ければ肩が伸びることもない(写真撮影/蜂谷智子)
衣類を出し入れするのは毎日のことですから、できるだけ無理なく効率よく片付けしたいですね。村上さん流の収納術なら、生活動線や衣類のケアのことも考えられているので、スッキリと部屋が片付くだけでなく、毎日のおしゃれも楽しくなりそうです。厚着になっていく時期に備え、衣類の収納を見直してみませんか?
●取材協力(株)アイアンドシー・クルーズはこのほど、リフォームの検討・実施に関するアンケート調査を実施した。調査は全国の35歳~70歳、住宅リフォーム経験のある男女を対象に、2018年10月29日~10月31日の期間、インターネットで行った。有効回答数は240。
それによると、40.6%が「住宅リフォームの経験がある」と回答した。また、実施したリフォームにかけた費用は「100万円~300万円」が最も多く33%。次いで「50万円未満」「50万円~100万円」がどちらも20%。「300万円~500万円」12.5%、「500万円~1,000万円」10%と続く。「1,000万円以上」という回答も4.2%あった。
リフォーム業者を決める際にどのようなことが不安でしたか?では、46.7%の方が「金額が妥当かわからない」と回答している。2位は「工事内容が適切かわからない」26.3%、3位は「信頼できる業者かわからない」25%と続く。
リフォーム工事の依頼先を決める際に、複数業者からの見積もり内容を比較(相見積もり)することは、悪質な業者と契約してしまうトラブルを回避する方法のひとつとして、国民生活センター等でも推奨されている。実際にリフォームをした方も、78.3%が「複数業者を比較するべきだった」と回答している。
「複数業者を比較するべきだった」と回答した理由には、「相場が分からないので言われた額が妥当かどうか不安だった」(50代男性)、「家を建てたときのハウスメーカー1社しか検討しなかったので、もしかしたら相場よりずっと高価格だったのかもしれない」(40代男性)など、1社からの見積もりだけでは金額の妥当性が判断できないというものが多くあった。
ニュース情報元:(株)アイアンドシー・クルーズ
イケア・ジャパン(株)は15日、イケア初となる東京都心型店舗を、原宿に出店すると発表した。開業は2020年春を予定している。場所はJR「原宿駅」徒歩1分、東京メトロ千代田線「明治神宮前〈原宿〉駅」徒歩1分という駅前の好立地。NTT都市開発(株)が2017年3月より開発中の複合ビル「原宿駅前プロジェクト」(渋谷区神宮前1丁目)の中に位置する。
今回の店舗は、より多くの方にイケアでの買い物体験を楽しんでもらうための同社初となる都心型店舗。都心部での生活のニーズは今後も大きくなることが見込まれていることから、オンラインショッピングなどにも力を入れていく考えだ。
同社代表取締役社長のヘレン・フォン・ライス氏は、「東京都心部での出店を通し、より多くの日本の消費者の皆さまに、イケアを体験していただけることを大変うれしく思います。日々の暮らしのお悩みや、ニーズにお応えできる商品や解決策を、インスピレーションあふれる環境でご提供できますことを楽しみにしております。」とコメントしている。
ニュース情報元:イケア・ジャパン(株)
東京都はこのほど、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合の設立を認可した。
今回の組合設立認可により、地下鉄日比谷線虎ノ門新駅(仮称)整備と一体となって、周辺の広場空間と立体的に連続する広場を整備し、交通結節機能強化とにぎわいの創出を図る。また、業務、商業、文化・交流機能や生活・業務支援機能などの多様な機能を導入するほか、防災対応力強化も行い、国際的なビジネス・交流拠点の形成を図る。
施行地区は港区虎ノ門一丁目及び虎ノ門二丁目各地内、約2.2ヘクタール。総事業費は約2,126億円。A-1街区(約236,420m2)に地上49階・地下4階、A-2街区(約8,780m2)に地上4階・地下3階、A-3街区(約7,900m2)に地上12階・地下1階の複合ビルを建設する。用途は事務所、店舗、ホテル、ビジネス発信拠点、住宅など。
2019年3月に権利変換計画認可、同年10月に工事着手、2023年2月に建物竣工の予定。
ニュース情報元:東京都
東京都はこのほど、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、平井五丁目地区市街地再開発組合の設立を認可した。同事業の施行地区は、江戸川区平井五丁目地内の約0.7ヘクタール。地上31階・地下1階からなる複合ビル(用途:住宅、店舗、保育所、駐車場等)を建設する。商業機能の更新と都市型住宅等の整備を行うとともに、地域の防災活動に貢献する施設を配置し、安心・安全と賑わいのある新たな生活拠点を創出する。
住宅は多様なタイプを供給予定。子育て支援施設や地域貢献用集会室の整備を行い、様々な世代の交流を促す。総事業費は約198億円。2019年11月に権利変換計画認可、2020年4月より工事着手、建物竣工は2023年8月を予定している。
ニュース情報元:東京都
(株)不動産経済研究所は15日、2018年10月度・首都圏「マンション市場動向」を発表した。それによると、10月の新規発売戸数は2,895戸、対前年同月(2,817戸)比2.8%増で2カ月連続の増加となった。地域別発売戸数は、東京都区部1,462戸(全体比50.5%、前年同月比14.6%増)、都下271戸(同9.4%、24.1%減)、神奈川県448戸(同15.5%、28.1%減)、埼玉県439戸(同15.2%、6.6%増)、千葉県275戸(同9.5%、84.6%増)。東京都のシェアは59.9%だった。
新規発売戸数に対する契約戸数は1,955戸で、月間契約率は67.5%。前月の66.5%に比べて1.0ポイントアップ、前年同月の60.7%に比べて6.8ポイントアップした。1戸当り平均価格、1m2当り単価は、5,946万円、88.9万円。2018年9月は5,137万円、80.0万円だたので、前月比総額では809万円(15.7%)のアップ、m2単価は8.9万円(11.1%)アップしている。
地域別平均価格、1m2当り分譲単価は、東京都区部6,984万円、112.0万円。都下5,476万円、78.4万円。神奈川県5,450万円、73.5万円。埼玉県4,135万円、59.5万円。千葉県4,587万円、64.0万円。
即日完売物件はなし。【フラット35】登録物件戸数は2,781戸だった。なお、2018年11月の発売戸数は3,500戸の見込み。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所
(株)不動産経済研究所は15日、2018年10月度・近畿圏「マンション市場動向」を発表した。10月の新規発売戸数は1,775戸、対前年同月(1,465戸)比310戸、21.2%増、対前月(1,859戸)比84戸、4.5%減となった。 地域別発売戸数は、大阪市部810戸(全体比45.6%、前年同月比47.0%増)、大阪府下483戸(同27.2%、85.1%増)、神戸市部171戸(同9.6%、25.7%減)、兵庫県下92戸(同5.2%、58.6%減)、京都市部66戸(同3.7%、44.5%減)、奈良県79戸(同4.5%、3,850.0%増)、滋賀県28戸(同1.6%、47.2%減)、和歌山県46戸(同2.6%、666.7%増)、京都府下での発売はなかった。
新規発売戸数に対する契約戸数は1,379戸で、月間契約率は77.7%と好調。前月の72.8%に比べて4.9ポイントのアップ、前年同月の74.2%に比べて3.5ポイントアップした。
1戸当り平均価格、1m2当り単価は、3,657万円、68.7万円。前年同月比は戸当り価格は2カ月連続のダウン、m2単価は2カ月ぶりのアップ。2018年9月は4,043万円、63.6万円だったので、前月比総額では386万円(9.5%)のダウン、m2単価は5.1万円(8.0%)のアップ。
地域別平均価格、1m2当りの分譲単価は、大阪市部3,126万円、82.0万円。大阪府下4,232万円、60.6万円。神戸市部4,391万円、76.6万円。兵庫県下4,229万円、56.9万円。京都市部2,948万円、72.7万円。奈良県3,284万円、50.8万円。滋賀県4,817万円、62.2万円。和歌山県4,054万円、57.0万円。
即日完売物件は224戸(全体の12.6%)、【フラット35】登録物件戸数は935戸(同52.7%)だった。なお、2018年11月の発売戸数は1,600戸程度の見込み。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所
(株)東京カンテイは14日、2018年10月の「三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移」を発表した。それによると、10月の首都圏・分譲マンション賃料は、前月比+3.0%の2,846円/m2と引き続き上昇した。都県別でみると、東京都は23区内からの事例増加に伴い+1.0%の3,370円/m2と上昇し、直近1年間での最高値を更新した。神奈川県は+0.4%の2,121円/m2で小幅ながらプラスに転じた。埼玉県では+3.0%の1,701円/m2と比較的大きく上昇。一方、千葉県では平均築年数が進んだことから、-0.4%の1,563円/m2と再び下落した。
近畿圏では主要エリアが横ばい~弱含みとなり、前月比-0.1%の1,805円/m2と僅かに弱含み。大阪府では築古物件からの事例が増加して平均築年数が18.6年→20.4年と進み、-4.7%の2,009円/m2と大幅な下落。一方、兵庫県では横ばいの1,632円/m2に留まった。
中部圏は前月比+0.9%の1,755円/m2、愛知県は+1.1%の1,795円/m2と引き続き上昇した。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
スタイリングもこなす料理研究家として、雑誌や書籍でさまざまなお菓子のレシピを提案している桑原奈津子さん。前回は、定番の朝ごはんとそのつくり方についてお聞きしました。今回は、桑原家のキッチンと、愛用している調理道具や器について、お話を伺います。【連載】料理家のキッチンと朝ごはん
料理研究家やフードコーディネーターといった料理のプロは、どんなキッチンで、どんな朝ごはんをつくって食べているのでしょうか? かれらが朝ごはんをつくる様子を拝見しながら、美味しいレシピを生み出すプロならではのキッチン収納の秘密を、片づけのプロ、ライフオーガナイザーが探ります。築55年の戸建をリノベーション。月日を経て味わいを増すキッチン
「工場や学校っぽい雰囲気が好き」だという桑原さん。キッチンツールや家具なども、無駄な装飾を省いた業務用のものが好みだそうです。けれども、桑原さん宅のキッチンは「業務用」という言葉からイメージされる無骨さとは無縁の、あたたかみのある雰囲気。
窓枠には、自家製の梅干しやフルーツのシロップ、空き瓶や保存容器などをディスプレイするように並べて収納。インテリアとしてキッチンになじんでいます(写真撮影/嶋崎征弘)
あたたかな日が差し込むダイニングスペースには、雑種のキップル(左)、ハチワレ猫の小鉄(右)、黒猫のクロ(出演拒否)のふかふかベッドが仲良く並んでいました(写真撮影/嶋崎征弘)
12年前にリノベーションした築55年の一戸建ての窓枠や柱などを、当時のまま残していることが、ぬくもりを感じさせる一因のようです。そこに、てらいのないスタイリングを得意とする桑原さんの手が加わることで、甘すぎないけれども穏やかでほっとする、独自の世界観が築き上げられていました。
「クリナップ」の調理実習台。大勢で使うことを前提でデザインされたシンクは、手前からでも横からでも洗い物ができる仕様。作業台下の収納スペース奥側にはボウルなどの調理道具、手前には「無印良品」の密閉ボックスを並べ、小麦粉や砂糖のストックを収納(写真撮影/嶋崎征弘)
桑原家の家具やキッチンツールの大半は、素材がステンレスもしくは木、色は白でそろえられています。すべてのものを同じタイミングで集めたわけではないのに、素材感や色が統一されているから、ものを出しっぱなしにした「オープン収納」を取り入れていても、キッチン全体がすっきりと、まとまって見えます。
ステンレス製キッチンと調和する、淡いグレーの背面カウンターは「校庭にあった水飲み場のイメージ。小石を混ぜて固めたセメントを、職人さんが手作業で研ぎ上げてくれました」。使い込むほど味の出る素材です(写真撮影/嶋崎征弘)
「調理台にも背面カウンターにも引き出しが少ないので、新たに引き出し付きのワゴンを買い足しました。仕事場っぽい雰囲気にしたかったので、家具より工具入れが合うのではないかと思って、ネットで探しました。キッチンまわりの細々としたものを整理するのにとても便利ですよ」
「トラスコ」の「エースワゴン」にスパイスやカトラリー、トングなどを収納。同行のカメラマンさんいわく、「フォトスタジオでもよく使われているスチールワゴンです。ぼくもほしい」そうです(写真撮影/嶋崎征弘)
最初にリノベーションを行ったのは12年前ですが、その後も少しずつ手を加え続けている桑原家。「収納スペースの中に取り付ける予定だった固定式の棚板は、あえて2年ほど設置しなかったんです。実際に使ってみて、ここだと確信できてから取り付けを依頼しました」。3年前には、本格的な修繕工事も実施。当時予算の都合などもあり、建築家と相談のうえ後回しにしていた外壁や屋根などに手を加えたそうです。
ウォールナットのダイニングテーブルは190 x 100cm。テーブルに合わせた6脚のチェアはすべてデザイン違い。アメリカの工場用の照明は、アンティークショップで見つけたもの(写真撮影/嶋崎征弘)
ダイニングテーブル背面に置いた白い飾り棚は、桑原さんが大学生のときに買ったもの。「薬棚のようなたたずまいが気に入っています」。前面がガラス扉なので、美しいコーヒーカップやティーポットなどを飾りながら収納(写真撮影/嶋崎征弘)
気に入ったものを長く大切に使うことで、自然と生まれた”統一感”前回、桑原さんが朝ごはんをつくる際に使用したキッチンツール一式はこちら。「気に入ったものは長く使うほうです。ゆで卵をつぶすのに使ったザル、野菜の水切りに使ったサラダスピナーは、わたしの実家で使っていたものを譲り受けました。20~30年以上前のものなので、残念ながらメーカーや商品名は分かりません……」
画像の上、2本は「ウェンガー」のブレッドナイフとスナックナイフ。右のゴムベラは、継ぎ目のない一体型を愛用。中央の小さなボウルは調味料や食材をちょこっと入れるのに便利なので、たくさん持っているそうです(写真撮影/嶋崎征弘)
朝ごはんに合わせる水出しコーヒーは多めにつくって、冷蔵庫にストックしているとのことでしたが、「紅茶も多めに淹れて、冷蔵庫にストックしています。水出しコーヒーと同じように、アイスで飲みたいときはそのまま、ホットで飲みたいときは電子レンジで温めればいいだけなので手軽ですよ」。
コーヒーは「KINTO」のジャグに、紅茶は「HARIO」のティーサーバーにストック。コーヒーはストックを切らさないようジャグを2本使い、「1本がなくなりそうになったら、もう1本つくるようにしています」(写真撮影/嶋崎征弘)
水出しコーヒーは「iwaki」のウォータードリップサーバーで抽出しています。「サーバーの大きさが400mlちょっとなので、1本のジャグに2回分入れています。1回の抽出に4時間、2回だと8時間。時間はかかりますが、放っておくだけでできるので手間はかかりません」
お取り寄せしているコーヒー豆を、その都度「Bodum」のグラインダーで挽いて水出ししているそうです。時間をかけて抽出するため、苦みやエグみの少ない、さっぱりとまろやかなコーヒーが淹れられます(写真撮影/嶋崎征弘)
「業務用」のキッチンツールのなかにも、桑原さんのお気に入りアイテムがあるそうです。例えば、あちこちで少しずつ集めたステンレスのメジャーカップは「計量するだけでなく、水分の多いものをすくったり、小さなボウル代わりに使ったり。多用途に使えるので便利です。無駄のないデザインで、見た目がシンプルなところも気に入っています」
お気に入りのメジャーカップの奥にあるスケールも業務用。「感度が高いので計量スピードが早く、精度も高いんですよ。業務用なので丈夫で、とても古いものですがまだまだ現役。壊れる気配はありません」(写真撮影/嶋崎征弘)
砂糖・塩を入れている容器も業務用です。ステンレスふたの内側にある凸部分を本体ケースにひっかけると、ふたを開けたままにできるというスグレモノ(写真撮影/嶋崎征弘)
工場や学校っぽい雰囲気が好きだとは言っても、「実用的なもの」ばかりではない桑原さんのキッチン。トースターの上に置かれた木製トングは、「はさみ型なのでトーストしたパンをはさみやすいんですよ。トングでトースターから取り出したパンは、木製トレーの上に置くと、溝にパンくずが落ちて散らからない仕組みなんです。かわいらしくて、いいでしょう(笑)」と、おちゃめに語ってくれました。
トーストだけでなく、お菓子やサラダをはさむのにも使いやすいという木製トング。よくあるステンレス製のトングよりあたたかみがあるので、テーブルにそのまま出してもスタイリングの邪魔になりません(写真撮影/嶋崎征弘)
大好きな器を大事に収めるために設計した、天井まである大型収納料理研究家という職業柄、桑原さんはたくさんの食器やグラス、スタイリング小物などをお持ちです。にもかかわらず、そういったものが出しっぱなしになっていないのは、シンク横に造り付けた大型タワー収納のおかげ。よく使う食器や調理道具はシンクのすぐ横の棚にまとめ、あまり使わない雑貨類は上の棚に保管しているそうです。
使用頻度の低いお菓子の型や木製トレーなどは、左側の棚に。スタイリング用に保管しておきたい小物のほか、あまり使わないホットプレートやたこ焼き機などは上段に収納。明確にゾーニングされていました(写真撮影/嶋崎征弘)
冷蔵庫のサイズに合わせて造り付けているため、収納スペースの奥行きは約70cmと深めです。奥行きが深いと食器棚としては扱いづらいものなのですが、桑原さんは手前に使用頻度の高いもの、奥側に使用頻度の低いものを収めることで、使い勝手をよくしていました。収めるものの高さに合わせて、棚板の幅が微調整されていることも、ものの探しやすさ、出し入れしやすさに直結しています。
グラス、マグ、平皿、小鉢、汁椀など、ジャンルごとにざっくり分類。お皿は似たサイズごとに重ねて収納しています。ココットや小さいグラスなど、こまごましたものはプラスチックのかごにまとめて取り出しやすく(写真撮影/嶋崎征弘)
「収納スペースがいっぱいなので、以前ほど食器を買わなくなりました。最近はお気に入りのショップに出かけても、見るだけのことが多いです。今使っているものが割れたり、欠けたりしたら、その分は買っていいことにしているんですが、食器って意外と丈夫で長持ちするんですよね(笑)。うちにあるものは、気がつくとどれも長いこと使っているものばかり。使い込むうちに愛着が増すように感じます」
「食器はまとめてそろえず、一枚ずつ集めてもいい」という桑原さん。おすすめは、「お皿なら、白い陶器のもの。磁器よりもあたたかみがあり、使うほどに味がでます。パスタでもカレーでも、おでんでも煮物でも、フルーツでも合いますよ」(写真撮影/嶋崎征弘)
グラスのおすすめは、「うすはりほど薄くないシンプルなタンブラーや、背の低いロックグラスのようなタイプが使いやすいと思います。ビールでもワインでも、お茶でもジュースでも、違和感なく使えます」(写真撮影/嶋崎征弘)
よいものを長く大切に使いたいという想いが深い桑原さん。お母様から譲り受けたもの、大学生のころに買ったもの、アンティークショップで出合ったもの。桑原さんのキッチンには、時間をかけて集めたお気に入りがあふれていました。そのアプローチは、何年にもわたって手をかけ続ける家づくり、キッチンづくりにも表れています。
桑原さんのキッチンや愛用品を拝見し、そのお話を聞くにつれ、改めて「家づくりは急がなくていい」「いきなりゴールを目指さなくていい」のだと感じました。少しずつ積み重ねながら、時とともに味わいを増していく桑原家。ここから紡ぎ出される、素朴ながらも研ぎ澄まされたおいしいお菓子のレシピを、これからも楽しみにしています。
●前編はこちらスタイリングもこなす料理研究家として、雑誌や書籍でさまざまなお菓子のレシピを提案している桑原奈津子さん。前回は、定番の朝ごはんとそのつくり方についてお聞きしました。今回は、桑原家のキッチンと、愛用している調理道具や器について、お話を伺います。【連載】料理家のキッチンと朝ごはん
料理研究家やフードコーディネーターといった料理のプロは、どんなキッチンで、どんな朝ごはんをつくって食べているのでしょうか? かれらが朝ごはんをつくる様子を拝見しながら、美味しいレシピを生み出すプロならではのキッチン収納の秘密を、片づけのプロ、ライフオーガナイザーが探ります。築55年の戸建をリノベーション。月日を経て味わいを増すキッチン
「工場や学校っぽい雰囲気が好き」だという桑原さん。キッチンツールや家具なども、無駄な装飾を省いた業務用のものが好みだそうです。けれども、桑原さん宅のキッチンは「業務用」という言葉からイメージされる無骨さとは無縁の、あたたかみのある雰囲気。
窓枠には、自家製の梅干しやフルーツのシロップ、空き瓶や保存容器などをディスプレイするように並べて収納。インテリアとしてキッチンになじんでいます(写真撮影/嶋崎征弘)
あたたかな日が差し込むダイニングスペースには、雑種のキップル(左)、ハチワレ猫の小鉄(右)、黒猫のクロ(出演拒否)のふかふかベッドが仲良く並んでいました(写真撮影/嶋崎征弘)
12年前にリノベーションした築55年の一戸建ての窓枠や柱などを、当時のまま残していることが、ぬくもりを感じさせる一因のようです。そこに、てらいのないスタイリングを得意とする桑原さんの手が加わることで、甘すぎないけれども穏やかでほっとする、独自の世界観が築き上げられていました。
「クリナップ」の調理実習台。大勢で使うことを前提でデザインされたシンクは、手前からでも横からでも洗い物ができる仕様。作業台下の収納スペース奥側にはボウルなどの調理道具、手前には「無印良品」の密閉ボックスを並べ、小麦粉や砂糖のストックを収納(写真撮影/嶋崎征弘)
桑原家の家具やキッチンツールの大半は、素材がステンレスもしくは木、色は白でそろえられています。すべてのものを同じタイミングで集めたわけではないのに、素材感や色が統一されているから、ものを出しっぱなしにした「オープン収納」を取り入れていても、キッチン全体がすっきりと、まとまって見えます。
ステンレス製キッチンと調和する、淡いグレーの背面カウンターは「校庭にあった水飲み場のイメージ。小石を混ぜて固めたセメントを、職人さんが手作業で研ぎ上げてくれました」。使い込むほど味の出る素材です(写真撮影/嶋崎征弘)
「調理台にも背面カウンターにも引き出しが少ないので、新たに引き出し付きのワゴンを買い足しました。仕事場っぽい雰囲気にしたかったので、家具より工具入れが合うのではないかと思って、ネットで探しました。キッチンまわりの細々としたものを整理するのにとても便利ですよ」
「トラスコ」の「エースワゴン」にスパイスやカトラリー、トングなどを収納。同行のカメラマンさんいわく、「フォトスタジオでもよく使われているスチールワゴンです。ぼくもほしい」そうです(写真撮影/嶋崎征弘)
最初にリノベーションを行ったのは12年前ですが、その後も少しずつ手を加え続けている桑原家。「収納スペースの中に取り付ける予定だった固定式の棚板は、あえて2年ほど設置しなかったんです。実際に使ってみて、ここだと確信できてから取り付けを依頼しました」。3年前には、本格的な修繕工事も実施。当時予算の都合などもあり、建築家と相談のうえ後回しにしていた外壁や屋根などに手を加えたそうです。
ウォールナットのダイニングテーブルは190 x 100cm。テーブルに合わせた6脚のチェアはすべてデザイン違い。アメリカの工場用の照明は、アンティークショップで見つけたもの(写真撮影/嶋崎征弘)
ダイニングテーブル背面に置いた白い飾り棚は、桑原さんが大学生のときに買ったもの。「薬棚のようなたたずまいが気に入っています」。前面がガラス扉なので、美しいコーヒーカップやティーポットなどを飾りながら収納(写真撮影/嶋崎征弘)
気に入ったものを長く大切に使うことで、自然と生まれた”統一感”前回、桑原さんが朝ごはんをつくる際に使用したキッチンツール一式はこちら。「気に入ったものは長く使うほうです。ゆで卵をつぶすのに使ったザル、野菜の水切りに使ったサラダスピナーは、わたしの実家で使っていたものを譲り受けました。20~30年以上前のものなので、残念ながらメーカーや商品名は分かりません……」
画像の上、2本は「ウェンガー」のブレッドナイフとスナックナイフ。右のゴムベラは、継ぎ目のない一体型を愛用。中央の小さなボウルは調味料や食材をちょこっと入れるのに便利なので、たくさん持っているそうです(写真撮影/嶋崎征弘)
朝ごはんに合わせる水出しコーヒーは多めにつくって、冷蔵庫にストックしているとのことでしたが、「紅茶も多めに淹れて、冷蔵庫にストックしています。水出しコーヒーと同じように、アイスで飲みたいときはそのまま、ホットで飲みたいときは電子レンジで温めればいいだけなので手軽ですよ」。
コーヒーは「KINTO」のジャグに、紅茶は「HARIO」のティーサーバーにストック。コーヒーはストックを切らさないようジャグを2本使い、「1本がなくなりそうになったら、もう1本つくるようにしています」(写真撮影/嶋崎征弘)
水出しコーヒーは「iwaki」のウォータードリップサーバーで抽出しています。「サーバーの大きさが400mlちょっとなので、1本のジャグに2回分入れています。1回の抽出に4時間、2回だと8時間。時間はかかりますが、放っておくだけでできるので手間はかかりません」
お取り寄せしているコーヒー豆を、その都度「Bodum」のグラインダーで挽いて水出ししているそうです。時間をかけて抽出するため、苦みやエグみの少ない、さっぱりとまろやかなコーヒーが淹れられます(写真撮影/嶋崎征弘)
「業務用」のキッチンツールのなかにも、桑原さんのお気に入りアイテムがあるそうです。例えば、あちこちで少しずつ集めたステンレスのメジャーカップは「計量するだけでなく、水分の多いものをすくったり、小さなボウル代わりに使ったり。多用途に使えるので便利です。無駄のないデザインで、見た目がシンプルなところも気に入っています」
お気に入りのメジャーカップの奥にあるスケールも業務用。「感度が高いので計量スピードが早く、精度も高いんですよ。業務用なので丈夫で、とても古いものですがまだまだ現役。壊れる気配はありません」(写真撮影/嶋崎征弘)
砂糖・塩を入れている容器も業務用です。ステンレスふたの内側にある凸部分を本体ケースにひっかけると、ふたを開けたままにできるというスグレモノ(写真撮影/嶋崎征弘)
工場や学校っぽい雰囲気が好きだとは言っても、「実用的なもの」ばかりではない桑原さんのキッチン。トースターの上に置かれた木製トングは、「はさみ型なのでトーストしたパンをはさみやすいんですよ。トングでトースターから取り出したパンは、木製トレーの上に置くと、溝にパンくずが落ちて散らからない仕組みなんです。かわいらしくて、いいでしょう(笑)」と、おちゃめに語ってくれました。
トーストだけでなく、お菓子やサラダをはさむのにも使いやすいという木製トング。よくあるステンレス製のトングよりあたたかみがあるので、テーブルにそのまま出してもスタイリングの邪魔になりません(写真撮影/嶋崎征弘)
大好きな器を大事に収めるために設計した、天井まである大型収納料理研究家という職業柄、桑原さんはたくさんの食器やグラス、スタイリング小物などをお持ちです。にもかかわらず、そういったものが出しっぱなしになっていないのは、シンク横に造り付けた大型タワー収納のおかげ。よく使う食器や調理道具はシンクのすぐ横の棚にまとめ、あまり使わない雑貨類は上の棚に保管しているそうです。
使用頻度の低いお菓子の型や木製トレーなどは、左側の棚に。スタイリング用に保管しておきたい小物のほか、あまり使わないホットプレートやたこ焼き機などは上段に収納。明確にゾーニングされていました(写真撮影/嶋崎征弘)
冷蔵庫のサイズに合わせて造り付けているため、収納スペースの奥行きは約70cmと深めです。奥行きが深いと食器棚としては扱いづらいものなのですが、桑原さんは手前に使用頻度の高いもの、奥側に使用頻度の低いものを収めることで、使い勝手をよくしていました。収めるものの高さに合わせて、棚板の幅が微調整されていることも、ものの探しやすさ、出し入れしやすさに直結しています。
グラス、マグ、平皿、小鉢、汁椀など、ジャンルごとにざっくり分類。お皿は似たサイズごとに重ねて収納しています。ココットや小さいグラスなど、こまごましたものはプラスチックのかごにまとめて取り出しやすく(写真撮影/嶋崎征弘)
「収納スペースがいっぱいなので、以前ほど食器を買わなくなりました。最近はお気に入りのショップに出かけても、見るだけのことが多いです。今使っているものが割れたり、欠けたりしたら、その分は買っていいことにしているんですが、食器って意外と丈夫で長持ちするんですよね(笑)。うちにあるものは、気がつくとどれも長いこと使っているものばかり。使い込むうちに愛着が増すように感じます」
「食器はまとめてそろえず、一枚ずつ集めてもいい」という桑原さん。おすすめは、「お皿なら、白い陶器のもの。磁器よりもあたたかみがあり、使うほどに味がでます。パスタでもカレーでも、おでんでも煮物でも、フルーツでも合いますよ」(写真撮影/嶋崎征弘)
グラスのおすすめは、「うすはりほど薄くないシンプルなタンブラーや、背の低いロックグラスのようなタイプが使いやすいと思います。ビールでもワインでも、お茶でもジュースでも、違和感なく使えます」(写真撮影/嶋崎征弘)
よいものを長く大切に使いたいという想いが深い桑原さん。お母様から譲り受けたもの、大学生のころに買ったもの、アンティークショップで出合ったもの。桑原さんのキッチンには、時間をかけて集めたお気に入りがあふれていました。そのアプローチは、何年にもわたって手をかけ続ける家づくり、キッチンづくりにも表れています。
桑原さんのキッチンや愛用品を拝見し、そのお話を聞くにつれ、改めて「家づくりは急がなくていい」「いきなりゴールを目指さなくていい」のだと感じました。少しずつ積み重ねながら、時とともに味わいを増していく桑原家。ここから紡ぎ出される、素朴ながらも研ぎ澄まされたおいしいお菓子のレシピを、これからも楽しみにしています。
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