民泊物件、適法確認できないのは約16%

観光庁はこのたび、2018年9月末時点における民泊物件の適法性の確認結果を公表した。それによると、住宅宿泊仲介業者等55社の取扱件数合計は延べ41,604件、前回から16,666件増加した。そのうち「違法認定あり・削除対象」(2,232件)と「適法性の確認不可・再報告対象」(4,353件)を合わせた6,585件については適法と確認できず、合計件数に対する割合は約16%。前回調査と比べて約4ポイント改善されている。

「違法認定あり・削除対象」又は「適法性の確認不可・再報告対象」となった主な理由(重複回答)としては、「事業者の氏名等が異なっているもの」が37%、「所在地が異なっているもの」28%、「施設名称が異なっているもの」22%、「届出番号が異なっているもの」12%、「その他」52%だった。

ニュース情報元:観光庁

「不動産は売り時」76.9%、価格が上がったため

野村不動産アーバンネット(株)はこのほど、「住宅購入に関する意識調査(第16回)」を実施した。この調査は2019年1月11日(金)~1月20日(日)、不動産情報サイト「ノムコム」の会員を対象に行ったもの。有効回答数は1,498人。それによると、不動産の買い時感については、「買い時だと思う」(8.7%)と「どちらかと言えば買い時だと思う」(29.2%)を合わせた37.9%(前回比0.1ポイント減)が「買い時」と回答した。一方、「買い時だと思わない」は42.3%(同1.5ポイント増)。

買い時だと思う理由については、「住宅ローンの金利が低水準」が67.8%(同3.0ポイント減)と最も高かった。次いで「今年の10月に、消費税が増税予定である」が56.0%(同4.8ポイント増)、「今後、住宅ローンの金利が上がると思う」が25.9%(同5.0ポイント増)。

今後、不動産価格はどうなると思いますか?では、「下がると思う」が38.6%(同3.9ポイント増)と、2011年の調査開始以降最も高かった。次いで「横ばいで推移すると思う」が30.6%(同2.1ポイント減)。「上がると思う」が19.2%(同1.2ポイント減)と続く。

下がると思う理由には、「人口減少、空き家の増加により二極化がすすむ」や「景気の先行きが不透明だから」などがあり、上がると思う理由には、「2020年オリンピック、大阪万博などのイベントが予定され、都市部の不動産価格は上がると思うから」「建設費(人件費、材料費)が上昇しているから」などがあった。

また、今年10月に予定されている消費税増税で、住宅購入計画に「影響を受ける」が53.3%、「影響を受けない」が32.4%となった。「影響を受けない」と回答した方の理由では、「住宅ローン減税の期間延長など、消費税増税に伴う住宅取得支援施策が予定されているため」が43.3%と、最も高かった。

不動産の売り時感については、「売り時だと思う」(22.1%)、「どちらかと言えば売り時だと思う」(54.8%)を合わせた76.9%(前回比0.5ポイント減)が「売り時」と回答。理由は「不動産価格が上がったため」が52.5%(同0.5ポイント増)、次いで「今なら好条件での売却が期待できるから」が48.2%(同1.4ポイント減)となっている。

ニュース情報元:野村不動産アーバンネット(株)

【フラット35】金利、3カ月連続低下

(独)住宅金融支援機構はこのたび、2019年2月の住宅ローン【フラット35】等の金利を発表した。【フラット35】は、融資率9割以下が1.310%~1.960%(前月1.330%~1.960%)、融資率9割超が1.750%~2.400%(同1.770%~2.400%)となり、最低金利が3カ月連続低下した。
【フラット20】は、融資率9割以下が1.250%~1.900%(同1.260%~1.890%)、融資率9割超が1.690%~2.340%(同1.700%~2.330%)。前月と比べると最低金利は低下したが、最高金利は僅かに上昇している。

【フラット50】の融資率9割以下は1.690%~2.190%(同1.720%~2.220%)、融資率9割超は2.130%~2.630%(同2.160%~2.660%)と、最低金利・最高金利ともに低下している。

ニュース情報元:(独)住宅金融支援機構

マンション化率、12.53%に拡大

(株)東京カンテイはこのほど、「都道府県・主要都市のマンションストック戸数&マンション化率 2018」を発表した。マンション化率とは、全国の世帯数に占める分譲マンション戸数の割合を示すもの。それによると、2018年のマンション化率は、2017年から0.12ポイント拡大して12.53%となった。最もマンション化率が高いのは「東京都」の27.40%。2位に「神奈川県」(22.77%)、3位「大阪府」(19.39%)と続く。地方圏では「福岡県」の15.62%が三大都市圏と遜色ない水準。中枢都市を有する「広島県」では初めて10%の大台に達した。

また、最も伸びが大きかったのは「大阪府」で前年から0.27ポイントの上昇。2016年まで7年連続トップだった「東京都」は0.20ポイントの上昇と、2番手に留まった。大阪市内では、大規模タワーマンション開発に加えて投資用のワンルーム・コンパクトマンションも数を増やしており、大阪府におけるストック戸数の増加分はこの5年間で最も多い16,668戸に達している。3位には「兵庫県」と「広島県」がともに0.17ポイントの上昇で続いている。

ニュース情報元:(株)東京カンテイ

2018年のマンション分譲戸数、2年ぶりに増加

(株)東京カンテイはこのたび、2018年のマンション市場動向を調査した「マンションデータ白書 2018」を公表した。それによると、2018年の全国の新築マンション分譲戸数は、前年比+6.6%増の96,681戸で2年ぶりに増加した。首都圏全体では49,884戸と前年比+5.0%の増加。東京都は+0.8%と僅かに増加し29,691戸。神奈川県は同+5.9%の10,591戸、千葉県は同+17.7%の4,603戸、埼玉県は同+20.3%の4,999戸と、いずれも大幅に増加。首都圏では供給が人気エリアや通勤利便性の高いエリアに集中する動きが見られた。

近畿圏は、21,089戸と前年比+3.0%の増加。大阪府は14,064戸で同+7.0%、兵庫県は4,219戸で同+3.0%と増加したが、京都府は1,624戸で同-6.2%の減少となった。奈良県は282戸で同+43.9%の増加、滋賀県は797戸で同-18.6%の減少、和歌山県も103戸で同-68.4%と大きく減少した。大阪市内を中心にタワーマンション供給が進んでおり、大阪府が数を伸ばす一方、京都府は用地取得の困難さから減少している。

中部圏は5,701戸と前年の4,643戸と比べ+22.8%と大きく増加。愛知県は4,376戸と前年比+24.7%の大幅増加。岐阜県は460戸で同+212.9%、三重県は232戸で同+7.9%とともに増加。静岡県は633戸で同-18.1%と大きく減少した。

ニュース情報元:(株)東京カンテイ

2018年の新設住宅着工戸数、2年連続減少

国土交通省はこのたび、2018年の住宅着工動向を発表した。それによると、2018年は新設住宅着工戸数が前年比2.3%減の942,370戸で、2年連続の減少となった。持家は同0.4%減の283,235戸で2年連続減少。貸家は同5.5%減の396,404戸で7年ぶりの減少となった。分譲住宅は255,263戸(前年255,191戸)で微増。うち、マンションは110,510戸で同3.8%減、昨年の増加から再び減少に転じた。一戸建住宅は142,393戸で同3.0%増、3年連続の増加となった。

地域別でみると首都圏の総戸数は同4.9%減の322,586戸。近畿圏は同2.6%増の142,289戸。中部圏は同3.2%増の112,253戸だった。

ニュース情報元:国土交通省

12月の住宅着工戸数、前年同月比2.1%増

国土交通省はこのたび、平成30年12月の住宅着工動向を発表した。それによると、12月の住宅着工戸数は前年同月比2.1%増の78,364戸だった。
利用関係別でみると、持家は前年同月比4.8%増の24,415戸で3か月連続の増加。貸家は同7.9%減の30,788戸で4か月連続の減少。

分譲住宅は、同16.5%増の22,756戸と5か月連続増加。そのうち、分譲マンションは同28.6%増の9,546戸で5か月連続増加。分譲一戸建住宅は同8.5%増の13,006戸と先月の減少から再び増加した。マンションが増加し、一戸建住宅も増加したため、分譲住宅全体で増加となった。

ニュース情報元:国土交通省

【ファミリー編】大宮駅まで30分以内・中古マンション価格相場が安い駅ランキング

東北や北陸に向かう新幹線各線に加え、JR各線や東武野田線、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)が乗り入れる大宮駅は、埼玉県屈指の一大ターミナル駅。交通の便がよく、商業施設も充実した大宮駅周辺に住めたら何かと便利だろう。そこで大宮駅から30分圏内にある、中古マンションの価格相場を調査してみた。前回のカップル編に続き、今回は専有面積70平米以上~100平米未満のファミリー向け物件の価格相場が安い駅トップ10をご紹介しよう。●大宮駅まで30分以内の物件相場が安い駅TOP10
順位/駅名/価格相場(沿線/所在地/大宮駅までの所要時間)
1位 指扇 1650万円(JR川越線/埼玉県さいたま市/11分)
2位 新白岡 1780万円(JR宇都宮線/埼玉県白岡市/17分)
3位 東鷲宮 1785万円(JR宇都宮線/埼玉県久喜市/24分)
4位 東浦和 1980万円(JR武蔵野線/埼玉県さいたま市/23分)
5位 北上尾 2300万円(JR高崎線/埼玉県上尾市/10分)
6位 新座 2490万円(JR武蔵野線/埼玉県新座市/27分)
6位 東川口 2490万円(JR武蔵野線/埼玉県川口市/27分)
8位 春日部 2500万円(東武野田線・東武伊勢崎線/埼玉県春日部市/21分)
9位 南与野 2580万円(JR埼京線/埼玉県さいたま市/7分)
10位 西浦和 2680万円(JR武蔵野線/埼玉県さいたま市/19分)

トップ3の価格相場は大宮駅より2500万円以上もお手ごろ

1位は価格相場1650万円のJR川越線・指扇(さしおうぎ)駅。今回の調査の基点にした大宮駅の価格相場は4330万円だったので、そこから電車で3駅離れるだけで2680万円も安くなるというわけだ。駅周辺は住宅地の合間に田畑が広がり、駅西側には荒川が流れるのどかな環境。とはいえ住宅地だけあって、周辺住民の生活を支えるスーパーやドラッグストアなどの店舗も県道沿いを中心に点在している。

2位のJR宇都宮線・新白岡駅は1987年、駅東側に広がる住宅地「白岡ニュータウン」の誕生とともに開業した比較的新しい駅。白岡ニュータウンは30年以上をかけて継続的に開発・分譲されてきたため、分譲のたびに若い世代が流入して住宅地の高齢化が防がれているのが特徴。加えて日当たりに配慮した街区割りや、緑道や公園を配した街並みも評価され、2017年には「グッドデザイン賞」を受賞している。中古マンションの数はさほど多くないが、価格相場は1780万円で大宮駅に比べるとぐっとお手ごろ。駅周辺に幼稚園や保育園があり、幼い子がいるファミリーには便利だろう。

3位も2位同様にJR宇都宮線が通る東鷲宮(ひがしわしのみや)駅で、価格相場は2位よりもわずかにアップした1785万円。調査時点ではSUUMO掲載の中古マンションの物件数がトップ10中で最も多く、お気に入りの物件が探しやすそうだ。駅周辺には幼稚園や保育園、小・中学校、公園などが点在しており、子育て世代に便利。駅前にスーパーがあるほか、駅から歩いて3分ほどで日帰り温泉施設「百観音温泉」があるのもうれしいところだ。

JR宇都宮線東鷲宮駅(写真/PIXTA)

JR宇都宮線東鷲宮駅(写真/PIXTA)

大宮&浦和の両方に行きやすい駅や、駅周辺を再開発中のエリアにも注目

埼玉県を代表する駅として、大宮駅と並んでよく挙がる駅に浦和駅がある。そんな浦和駅まで2駅・約15分、大宮駅までは6駅・約23分という便利なロケーションにあるのが、4位のJR武蔵野線・東浦和駅だ。

東浦和駅周辺はスーパーやドラッグストアが充実し、住宅の合間には小・中学校が点在。暮らしやすく開発されている一方、駅東側には豊かな自然が残されている。見沼代用水路にふちどられ、大きな池や田園がのどかな景観を織り成す一帯には野生生物の姿も。春は用水路沿いの桜並木が咲き誇り、自然に親しみながら子どもを育てられる環境だ。

見沼代用水西縁(写真/PIXTA)

見沼代用水西縁(写真/PIXTA)

トップ10のなかで大宮駅まで最短時間で行けるのは、9位にランクインしたJR埼京線・南与野駅。駅西側では2023年の完了を目指して再開発が進められている。開発済みの区画には歩道を広く設けた街並みが広がり、公園やマンション、スーパーや子ども用品店「西松屋」などの商業施設も備わる。今後も再開発が進むにつれて街の魅力向上が期待でき、JR埼京線1本で池袋や新宿、渋谷に行くこともできる注目の街と言える。

埼玉県各地からランクインしたトップ10には住宅街として暮らしやすいように整備された駅が多く出そろった。しかしひと口に「住宅街」と言っても、大宮駅や浦和駅といった主要駅までの近さや、周辺環境、物件の需給バランスなどにより価格相場にはかなりの違いがあり、トップ10だけでも1000万円以上の開きがあった。後悔しないためにも、価格帯と環境のバランスを見極めながら慎重に物件探しをしたいものだ。

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている大宮駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、築年数40年未満、物件価格3億円以下、専有面積70平米以上100平米未満の物件(敷地権利は所有権のみ)
【データ算出期間】2018年8⽉1⽇~2018年10⽉31⽇
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、平日の日中時間帯の検索結果から算出(乗換なし)
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している