
12万~12万5,000円 / 40平米
中央線・井の頭線「吉祥寺」駅 バス7分 「武蔵野営業所」バス停 徒歩2分
人がつどいながら、ゆるやかになにかを生み出して行く場になればいいな、という想いから生まれたテラスハウス。
武蔵野のどこかのんびりとした空気の中、おだやかに暮らし、働く生活はいかがでしょうか。
2018年12月に完成したばかりの建物は、オーナーの住戸を除いた2部屋が募集中。
... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
京都市内在住、「コミュニティダンス・ファシリテーター」という肩書きで活動する千代その子さん(31)。とあるプロジェクトのために訪れ、街と街の人々にもすっかり惚れ込んだ兵庫県豊岡市の城崎温泉をもうひとつの拠点にするべく2018年に社団法人を設立。ダンスを通した地域貢献を実践しています。連載【デュアルライフ(二拠点生活)レポート】
これまで、豪華な別荘が持てる富裕層や、時間に余裕があるリタイヤ組が楽しむものだというイメージがあったデュアルライフ(二拠点生活)。最近は、空き家やシェアハウスなどのサービスをうまく活用することで、若い世代もデュアルライフを楽しみ始めているようです。SUUMOでは二つ目の拠点で見つけた暮らしや、新しい価値観を楽しむ人たちを「デュアラー(二拠点生活者)」と名付け、その暮らしをシリーズで紹介していきます。日本にもっともっと踊れる場が増えればいいのに
「物心ついたときには踊っていた」という千代さん。3歳でバレエをはじめてから今まで「息をすること」と同じくらい、日々の中で「踊ること」が当たり前にある人生を歩んできました。17歳でイギリスへバレエ留学。その後、イタリアのダンスカンパニーへの所属や、バレエ講師になるための再留学など、海外での経験が、千代さんの「踊ること」や「ダンサーとしての職業観」へ大きく影響を与えました。そして帰国後、フリーのダンサーやバレエ講師として活動していくなかで、
「どうすれば日本でダンサーが自立して生きていけるんだろう。ダンスが自然に在る世の中にもっとしたいけれど、その在り方ってなんだろう、という疑問に行きつき、大学院の政策学研究科に入りました」
千代さんが代表を務める一般社団法人ダンストーク(Danstork)が主催する「KINOSAKI OPEN DANCE CLASS」。住人も、旅行者も、大人も子どもも、ダンスの経験の有無も関係なく、誰でも普段着で気軽に参加でき、ダンスのもつ根源的な魅力や楽しさを体感できる(写真撮影/田中友里絵)
大学院では地域政策やまちづくりについて研究し、インターンシップをきっかけにNPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワークに所属。千代さんはそこで運命の職業「コミュニティダンス・ファシリテーター」に出合います。「コミュニティダンス」とは、ダンス経験の有無・年齢・性別・障がいにかかわらず、「誰もがダンスを創り、踊ることができる」という考えのもと、アーティストがかかわりながらダンスの力を地域社会のなかで活かしていく活動のこと。そしてそのためのワークショップ等の活動において、参加者一人一人の表現力や創造力を引き出し、全体を目的に向かって進行するのが「コミュニティダンス・ファシリテーター」。千代さんはその養成講座の日本初の開講に準備段階から携わり、また、自分自身も「コミュニティダンス・ファシリテーター」としての活動をスタートさせ、やってきたのが兵庫県豊岡市にある城崎温泉でした。
開湯から約1300年の歴史があり、かつては志賀直哉や島崎藤村など文豪に愛された城崎温泉。7つの外湯を巡って楽しむ「外湯めぐり発祥の地」で、旅行誌の人気温泉地ランキングでは常に上位!近年は外国人観光客が5年で約40倍に急増したことで注目を集めている(撮影/田中友里絵)
「ダンスってなんだろう?」の答えをくれた場所千代さんが兵庫県北部・豊岡市にある城崎温泉を初めて訪れたのは2012年。2年後に温泉街の中での開館を控えた、舞台芸術のアーティスト・イン・レジデンス施設としては日本最大級となる「城崎国際アートセンター」で行われるコミュニティダンスのプロジェクトのための視察でした。
「初めて来たのにどこか懐かしい雰囲気のする穏やかな街だなぁ、という印象でした」と千代さん。しかしそのときはまだ、自分がこの街とこんなに深くかかわることになるとは思っていなかったそう。しかし、そのプロジェクトの中心となるイタリア人アーティストの通訳兼コーディネーターを担当することになり、事前リサーチやアーティスト帯同のため、2014年・2015年にかけて京都から城崎温泉へ通う日々がはじまりました。
城崎国際アートンセンターは舞台芸術に特化したアーティスト・イン・レジデンスで、芸術監督は劇作家・演出家の平田オリザ氏が務める。年1回の公募により選ばれたアーティストは最長で3カ月の間滞在し、作品制作を行うことができる(撮影/田中友里絵)
「地元の人を巻き込まないと成立しないプロジェクトだったんですが、どの人が街の人でどの人が観光客か、最初は見分けすらつかなくて。地元の人はどこにいるんですかー!!って感じでした(笑)」
ほんの少しのとっかかりを掴んだら数珠つなぎのように人に人を紹介してもらい、地元の人を訪ねて街を歩きまわり、話を聞き、プロジェクトやダンスについて想いを伝え続ける日々。最初は「自分たちが踊る?」と、どこか警戒していた人たちの表情も、コミュニケーションを重ねるにしたがって次第に和らぎ、街を歩くと手を振ってくれたり、「その子ちゃんなにしとるん!?」と声をかけてくれたり、飲みに誘われることも。コツコツと、とにかく地道に関係性を深めていきました。
「実際の公演では、皆さんに舞台上で踊ってもらったんですが、公演前の1カ月はもう!ところどころ記憶がないほど、とにかく必死で。私のすべてを捧げたというか、作品をつくること・踊ること・踊る人・踊る場を考え続け……実は、こんなにダンスと真正面から向き合ったのは初めてだったのかもしれません。そして、踊りながらときどきふと思っていた”ダンスって何だろう”という疑問に、ひとつの答えが出た気がしたんです。そして私自身、踊ることが大好きだ!って」
千代さんがかかわったプロジェクトでは温泉街の旅館の若旦那たちも舞台に。今も滞在中の生活に必要なものを借りるなど、城崎温泉での活動をサポートしてくれている。「旅館・やまとやの若旦那の結城さんは親戚のお兄さんのような存在」(写真撮影/田中友里絵)
城崎国際アートセンターの近くにある喫茶店スコーピオ。お腹が空いたときはもちろん、一息つきたいときにもよく訪れる。マスターは、城崎に誰も知り合いのいなかった千代さんが最初に打ちとけ、さまざまな相談にのってくれた恩人(写真撮影/田中友里絵)
日本のどこにもないダンスの在り方を、ここ城崎温泉でプロジェクトが終わったあとも、しばらく城崎温泉のことが忘れられなかったという千代さん。せっかく築いた街の人との関係をどうにか続けられないか……それほどに、城崎温泉の人と街に魅了されていました。そんなとき、城崎の子どもたちのなかから 「ダンスを続けたい」という相談の連絡がきたのです。
「この街の子どもたちのダンスの環境を、私がかかわることでもしも変えることができるのであれば、なんだってしたい!そしてこの街なら、性別や世代、いろんな条件を越えてひとりひとりを大切にできて、ダンスを通したさまざまな繋がりをつくれるんじゃないか。踊る人も踊らない人もすべての人の身近にダンスがある。まさに現代のダンスの在り方が実践できるんじゃないかって思ったんです」
城崎温泉と京都を行き来しながら活動をするにあたり、家族の理解は得られたものの収入面や他の活動とのバランスなどクリアしなければならない問題も。
「私の気持ちだけで見切り発車のように事業をスタートしてしまったら、もし行き詰まったとき、純粋に“ダンス”が好き!って思ってくれた子どもたちからまたダンスを取り上げてしまうことになる。それだけは避けたくて、どうにかできる方法はないかを模索しました」
そんなとき、千代さんの考えに賛同した城崎国際アートセンターが場所を提供してくれることに!ほかにもさまざまな形で協力してくれる人が増え、2016年に「誰でも気らくにたのしめる、みんなのおどる場所」をコンセプトに掲げた「KINOSAKI OPEN DANCE CLASS」がスタートしました。3年目を迎えた今では、豊岡市だけでなく、周辺の市町からもクラスに参加する人たちも。このクラスの存在を聞きつけ、旅を兼ねてわざわざ関東方面から参加してくれた人もいたそう。そして昨年、この活動をさらに広げるべく、城崎温泉を所在地に置く一般社団法人ダンストーク(Danstork)を設立したのです。実際に、設立後は城崎温泉を軸にしながら活動エリアを広げ、出石町やお隣の養父市での「オープンダンスクラス」開催や、豊岡市内の高校でのダンスプログラムの実施など、千代さんはダンスの在る暮らしの愉しさや豊かさをより広く多くの人に届けています。
城崎国際アートセンターの田口館長(真ん中)と、職員でありダンストークのメンバーでもある橋本さん(左)。ふたりとも、千代さんの活動を応援してくれるよき相談相手 (写真撮影/田中友里絵)
城崎温泉では、町内に外湯(そとゆ)と呼ばれる公衆浴場が7つ点在している。地元の人は100円で利用できることもあって社交場のひとつになっており、大切なコミュニケーションの場に。「レッスン後に参加者と一緒になることも。いきなり裸のお付き合いです(笑)」 (写真撮影/田中友里絵)
家族と暮らす京都を拠点にしながら、月に1週間ほど(長いときで3週間滞在することも!)城崎温泉に滞在する暮らしは千代さんにとってどんな影響を与えているのかを聞いてみました。
「家族と暮らす京都は、生活面でサポートし合うことができるので、何かを学んだり吸収したりする環境が整っているインプットの場。そして城崎は、京都で得たものを使いながら集中してダンスと向き合う実践の場、という感じでしょうか。行き来することで、人や場ともいい意味での距離感を保つことができています。城崎にいたら京都に帰りたいなぁ、って思うこともあるし、京都にいるときは城崎に早く行きたい!って思いますしね(笑)」
千代さんの理想は、城崎や但馬を「すべての人のまわりに“ダンス”が当たり前のように在る」、そんな場所にすることだそう。そして、他の地域から注目され人が来る場所になれば、人と人との関わりのなかにまたダンスが生まれ、みんなにとってダンスが在って当たり前のことになっていく。それが地域社会をより豊かなものにできるダンスの力である、と千代さんは信じているからです。「私にとって、夢をかなえられる場所が城崎温泉なのかもしれません。踊っても踊らなくてもダンスは必ず、日々を豊かにしてくれます。大好きな城崎や但馬の人たちに、これからもそのことを伝え続け、場をつくり続けていきたい」と千代さん。
人が日常のなかで暮らしと仕事とのバランスをとるように、千代さんは日常の中で京都と城崎温泉をバランスよく行き来し、夢に向かって進んでいます。
(写真撮影/田中友里絵)
●取材協力京都市内在住、「コミュニティダンス・ファシリテーター」という肩書きで活動する千代その子さん(31)。とあるプロジェクトのために訪れ、街と街の人々にもすっかり惚れ込んだ兵庫県豊岡市の城崎温泉をもうひとつの拠点にするべく2018年に社団法人を設立。ダンスを通した地域貢献を実践しています。連載【デュアルライフ(二拠点生活)レポート】
これまで、豪華な別荘が持てる富裕層や、時間に余裕があるリタイヤ組が楽しむものだというイメージがあったデュアルライフ(二拠点生活)。最近は、空き家やシェアハウスなどのサービスをうまく活用することで、若い世代もデュアルライフを楽しみ始めているようです。SUUMOでは二つ目の拠点で見つけた暮らしや、新しい価値観を楽しむ人たちを「デュアラー(二拠点生活者)」と名付け、その暮らしをシリーズで紹介していきます。日本にもっともっと踊れる場が増えればいいのに
「物心ついたときには踊っていた」という千代さん。3歳でバレエをはじめてから今まで「息をすること」と同じくらい、日々の中で「踊ること」が当たり前にある人生を歩んできました。17歳でイギリスへバレエ留学。その後、イタリアのダンスカンパニーへの所属や、バレエ講師になるための再留学など、海外での経験が、千代さんの「踊ること」や「ダンサーとしての職業観」へ大きく影響を与えました。そして帰国後、フリーのダンサーやバレエ講師として活動していくなかで、
「どうすれば日本でダンサーが自立して生きていけるんだろう。ダンスが自然に在る世の中にもっとしたいけれど、その在り方ってなんだろう、という疑問に行きつき、大学院の政策学研究科に入りました」
千代さんが代表を務める一般社団法人ダンストーク(Danstork)が主催する「KINOSAKI OPEN DANCE CLASS」。住人も、旅行者も、大人も子どもも、ダンスの経験の有無も関係なく、誰でも普段着で気軽に参加でき、ダンスのもつ根源的な魅力や楽しさを体感できる(写真撮影/田中友里絵)
大学院では地域政策やまちづくりについて研究し、インターンシップをきっかけにNPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワークに所属。千代さんはそこで運命の職業「コミュニティダンス・ファシリテーター」に出合います。「コミュニティダンス」とは、ダンス経験の有無・年齢・性別・障がいにかかわらず、「誰もがダンスを創り、踊ることができる」という考えのもと、アーティストがかかわりながらダンスの力を地域社会のなかで活かしていく活動のこと。そしてそのためのワークショップ等の活動において、参加者一人一人の表現力や創造力を引き出し、全体を目的に向かって進行するのが「コミュニティダンス・ファシリテーター」。千代さんはその養成講座の日本初の開講に準備段階から携わり、また、自分自身も「コミュニティダンス・ファシリテーター」としての活動をスタートさせ、やってきたのが兵庫県豊岡市にある城崎温泉でした。
開湯から約1300年の歴史があり、かつては志賀直哉や島崎藤村など文豪に愛された城崎温泉。7つの外湯を巡って楽しむ「外湯めぐり発祥の地」で、旅行誌の人気温泉地ランキングでは常に上位!近年は外国人観光客が5年で約40倍に急増したことで注目を集めている(撮影/田中友里絵)
「ダンスってなんだろう?」の答えをくれた場所千代さんが兵庫県北部・豊岡市にある城崎温泉を初めて訪れたのは2012年。2年後に温泉街の中での開館を控えた、舞台芸術のアーティスト・イン・レジデンス施設としては日本最大級となる「城崎国際アートセンター」で行われるコミュニティダンスのプロジェクトのための視察でした。
「初めて来たのにどこか懐かしい雰囲気のする穏やかな街だなぁ、という印象でした」と千代さん。しかしそのときはまだ、自分がこの街とこんなに深くかかわることになるとは思っていなかったそう。しかし、そのプロジェクトの中心となるイタリア人アーティストの通訳兼コーディネーターを担当することになり、事前リサーチやアーティスト帯同のため、2014年・2015年にかけて京都から城崎温泉へ通う日々がはじまりました。
城崎国際アートンセンターは舞台芸術に特化したアーティスト・イン・レジデンスで、芸術監督は劇作家・演出家の平田オリザ氏が務める。年1回の公募により選ばれたアーティストは最長で3カ月の間滞在し、作品制作を行うことができる(撮影/田中友里絵)
「地元の人を巻き込まないと成立しないプロジェクトだったんですが、どの人が街の人でどの人が観光客か、最初は見分けすらつかなくて。地元の人はどこにいるんですかー!!って感じでした(笑)」
ほんの少しのとっかかりを掴んだら数珠つなぎのように人に人を紹介してもらい、地元の人を訪ねて街を歩きまわり、話を聞き、プロジェクトやダンスについて想いを伝え続ける日々。最初は「自分たちが踊る?」と、どこか警戒していた人たちの表情も、コミュニケーションを重ねるにしたがって次第に和らぎ、街を歩くと手を振ってくれたり、「その子ちゃんなにしとるん!?」と声をかけてくれたり、飲みに誘われることも。コツコツと、とにかく地道に関係性を深めていきました。
「実際の公演では、皆さんに舞台上で踊ってもらったんですが、公演前の1カ月はもう!ところどころ記憶がないほど、とにかく必死で。私のすべてを捧げたというか、作品をつくること・踊ること・踊る人・踊る場を考え続け……実は、こんなにダンスと真正面から向き合ったのは初めてだったのかもしれません。そして、踊りながらときどきふと思っていた”ダンスって何だろう”という疑問に、ひとつの答えが出た気がしたんです。そして私自身、踊ることが大好きだ!って」
千代さんがかかわったプロジェクトでは温泉街の旅館の若旦那たちも舞台に。今も滞在中の生活に必要なものを借りるなど、城崎温泉での活動をサポートしてくれている。「旅館・やまとやの若旦那の結城さんは親戚のお兄さんのような存在」(写真撮影/田中友里絵)
城崎国際アートセンターの近くにある喫茶店スコーピオ。お腹が空いたときはもちろん、一息つきたいときにもよく訪れる。マスターは、城崎に誰も知り合いのいなかった千代さんが最初に打ちとけ、さまざまな相談にのってくれた恩人(写真撮影/田中友里絵)
日本のどこにもないダンスの在り方を、ここ城崎温泉でプロジェクトが終わったあとも、しばらく城崎温泉のことが忘れられなかったという千代さん。せっかく築いた街の人との関係をどうにか続けられないか……それほどに、城崎温泉の人と街に魅了されていました。そんなとき、城崎の子どもたちのなかから 「ダンスを続けたい」という相談の連絡がきたのです。
「この街の子どもたちのダンスの環境を、私がかかわることでもしも変えることができるのであれば、なんだってしたい!そしてこの街なら、性別や世代、いろんな条件を越えてひとりひとりを大切にできて、ダンスを通したさまざまな繋がりをつくれるんじゃないか。踊る人も踊らない人もすべての人の身近にダンスがある。まさに現代のダンスの在り方が実践できるんじゃないかって思ったんです」
城崎温泉と京都を行き来しながら活動をするにあたり、家族の理解は得られたものの収入面や他の活動とのバランスなどクリアしなければならない問題も。
「私の気持ちだけで見切り発車のように事業をスタートしてしまったら、もし行き詰まったとき、純粋に“ダンス”が好き!って思ってくれた子どもたちからまたダンスを取り上げてしまうことになる。それだけは避けたくて、どうにかできる方法はないかを模索しました」
そんなとき、千代さんの考えに賛同した城崎国際アートセンターが場所を提供してくれることに!ほかにもさまざまな形で協力してくれる人が増え、2016年に「誰でも気らくにたのしめる、みんなのおどる場所」をコンセプトに掲げた「KINOSAKI OPEN DANCE CLASS」がスタートしました。3年目を迎えた今では、豊岡市だけでなく、周辺の市町からもクラスに参加する人たちも。このクラスの存在を聞きつけ、旅を兼ねてわざわざ関東方面から参加してくれた人もいたそう。そして昨年、この活動をさらに広げるべく、城崎温泉を所在地に置く一般社団法人ダンストーク(Danstork)を設立したのです。実際に、設立後は城崎温泉を軸にしながら活動エリアを広げ、出石町やお隣の養父市での「オープンダンスクラス」開催や、豊岡市内の高校でのダンスプログラムの実施など、千代さんはダンスの在る暮らしの愉しさや豊かさをより広く多くの人に届けています。
城崎国際アートセンターの田口館長(真ん中)と、職員でありダンストークのメンバーでもある橋本さん(左)。ふたりとも、千代さんの活動を応援してくれるよき相談相手 (写真撮影/田中友里絵)
城崎温泉では、町内に外湯(そとゆ)と呼ばれる公衆浴場が7つ点在している。地元の人は100円で利用できることもあって社交場のひとつになっており、大切なコミュニケーションの場に。「レッスン後に参加者と一緒になることも。いきなり裸のお付き合いです(笑)」 (写真撮影/田中友里絵)
家族と暮らす京都を拠点にしながら、月に1週間ほど(長いときで3週間滞在することも!)城崎温泉に滞在する暮らしは千代さんにとってどんな影響を与えているのかを聞いてみました。
「家族と暮らす京都は、生活面でサポートし合うことができるので、何かを学んだり吸収したりする環境が整っているインプットの場。そして城崎は、京都で得たものを使いながら集中してダンスと向き合う実践の場、という感じでしょうか。行き来することで、人や場ともいい意味での距離感を保つことができています。城崎にいたら京都に帰りたいなぁ、って思うこともあるし、京都にいるときは城崎に早く行きたい!って思いますしね(笑)」
千代さんの理想は、城崎や但馬を「すべての人のまわりに“ダンス”が当たり前のように在る」、そんな場所にすることだそう。そして、他の地域から注目され人が来る場所になれば、人と人との関わりのなかにまたダンスが生まれ、みんなにとってダンスが在って当たり前のことになっていく。それが地域社会をより豊かなものにできるダンスの力である、と千代さんは信じているからです。「私にとって、夢をかなえられる場所が城崎温泉なのかもしれません。踊っても踊らなくてもダンスは必ず、日々を豊かにしてくれます。大好きな城崎や但馬の人たちに、これからもそのことを伝え続け、場をつくり続けていきたい」と千代さん。
人が日常のなかで暮らしと仕事とのバランスをとるように、千代さんは日常の中で京都と城崎温泉をバランスよく行き来し、夢に向かって進んでいます。
(写真撮影/田中友里絵)
●取材協力ママ支援事業を行う(一社)仙台ママナビ(宮城県仙台市)は、異なる2つの新築分譲マンションのモデルルームが1度に内覧できるイベント「笑顔で暮らしたいママのフェスタ in 長町」を、2月25日(月)、仙台市で開催する。今回見学できるのは「パークタワーあすと長町」(JR「長町」駅徒歩2分、地上28階・総戸数468戸)と「プレシスあすと長町 エクレール」(JR「長町」駅徒歩4分、地上15階・総戸数139戸)のモデルルーム。通常なら1物件に長時間かけて回るモデルルームの内覧が、1度に複数、1回約30分(団体ツアー形式)、接客もなく気軽に見学できるイベントとして注目されている。
イベントには、三井不動産レジデンシャル、伊藤忠都市開発、一建設といった大手デベロッパー3社も協力。現在、仙台市青葉区内では都心部に新築分譲マンションの供給が集中している。そのような中、副都心である「あすと長町」エリア内の新築分譲マンションを連携し、改めて同エリア内のマーケットを活性化する取り組みとして企画された。また、平日の有閑モデルルームを活用し、ママと素敵な住まいとの出会いの場を提供していく。
当日は「子育てに適した街の条件とは?(仮)」「プロ直伝!子育てママの家選びメソッド」など、子育てに関するセミナーやお役立ちミニ講座を随時開催。片づけのポイントなどが学べるブースもある。
会場は「あすと長町デンタルクリニック2階」(JR「長町」駅より徒歩2分)。入退場は自由で参加費無料。10時から14時を予定している。
ニュース情報元:(一社)仙台ママナビ
(株)ジャパンネット銀行(東京都新宿区)はこのたび、ミレニアル世代とその親世代を対象に「住まいと暮らし」に関する意識・実態調査を行った。調査は2019年1月24日~1月28日にインターネットで実施。ミレニアル世代(18~25歳)の有職者男女300名、親世代(18~25歳の子どもを持つ40~59歳)の有職者男女300名より回答を得た。
居住環境を決めるうえで重視することは、「買い物に便利な立地であること」(ミレニアル世代:79%、親世代:80%)、「最寄りの駅やバス停から近いこと」(ミレニアル世代:65%、親世代:68%)のツートップは世代問わず共通していた。しかし、ミレニアル世代では「飲食店が多いこと」を挙げた人が32%と約3人に1人にのぼったが、親世代で同じ回答をした人はわずか7%。また、「都市の中心部であること」と回答したミレニアル世代は33%である一方、親世代では17%にとどまるなど、価値観の違いがみられる項目も見受けられた。
住まいを決めるうえで重視することについては、「住宅の性能がよいこと」(ミレニアル世代:69%、親世代:66%)はいずれの世代でも最多。その他の項目では、「住宅の内装が好みである(または自分で選べる)こと」を選んだ人の割合はミレニアル世代が約6割(56%)であるのに対して親世代は47%。「気軽に住み替えができること」の割合はミレニアル世代が約6人に1人(16%)で親世代が5%と、それぞれ10ポイント前後の差がみられた。
また、パートナーとは結婚する前に同居をしましたか(または同居したいと思いますか)?では、ミレニアル世代では「結婚する前に同居した(または同居したいと思う)」が57%で多数派に対し、親世代では「結婚する前に同居しなかった(または同居したいと思わない)」が79%と多数派。パートナーと暮らしはじめるタイミングについては、世代間で大きなギャップがあるようだ。
さらに、ミレニアル世代においては「結婚前後問わず同居はしない、またはパートナーはいらない」と答えた人も約3割(28%)。パートナー自体を不要とする人も含め、パートナーとの同居を望まないミレニアル世代は少なくないようだ。
持ち家や賃貸などにとらわれない、新しい暮らし方に興味はありますか?では、ミレニアル世代の約6割(57%)が「ある」と回答。親世代で同じ回答をした割合は37%だった。
ニュース情報元:(株)ジャパンネット銀行
マイボイスコム(株)(東京都千代田区)はこのたび、12回目となる「くらしと節約」に関する調査を行った。調査は2019年1月1日~5日、インターネットで実施。10,542件の回答を得た。それによると、2018年の生活について満足できた人(非常に満足できた(4.7%)+まあ満足できた(48.5%))は全体の53.2%と約半数。満足できた人の比率は、女性の方が男性よりやや高く、女性10~30代、60~70代では6割強、男性40~50代では4割強。
また、昨年1年間経費を節約した人(かなり節約した(7.6%)+まあ節約した(44.9%))は52.5%。経費を節約した理由としては、「将来の生活に備えて」が節約をした人の4割弱、「収入が少ない・減った」「出費がかさむことがあった・支出が多かった」が各2割。
今年節約を心がけようと思っている項目では、「食料品(調理に使う食材など)」「外食」「公共料金(水道・ガス・電気など)」「菓子・デザート類」が各20%台で上位にあがっている。「公共料金(水道・ガス・電気など)」は2012年調査をピークに減少傾向。
直近2~3ヶ月の消費意識(複数回答)については、「節約はしつつ、ちょっとした贅沢も楽しむ」「必要なもの以外はなるべく買わないよう、我慢する」が各4割弱だった。
ニュース情報元:マイボイスコム(株)
(株)不動産経済研究所は2月20日、2018年度「全国マンション市場動向」を発表した。全国における2018年のマンション発売戸数は8万256戸、2017年の7万7,363戸に比べて2,893戸(3.7%)の増加となった。対前年比で増加となるのは2年連続で8万戸台となるのは2014年以来。地域別に発売戸数をみると、首都圏は3万7,132戸(全国比46.3%)、近畿圏2万958戸(同26.1%)、東海・中京圏5,115戸(同6.4%)、北海道1,205戸(同1.5%)、東北地区1,773戸(同2.2%)、関東地区1,403戸(同1.7%)、北陸・山陰地区450戸(同0.6%)、中国地区2,667戸(同3.3%)、四国地区887戸(同1.1%)、九州地区8,666戸(同10.8%)。首都圏のシェアは3年連続で50%を下回った。
2018年のマンション平均分譲価格は、全国平均で4,759万円。2017年の平均価格(4,739万円)に比べて20万円、0.4%のアップ。m2単価は全国平均で71.3万円となり、2017年の69.6万円に比べて、1.7万円、2.4%アップした。平均価格が対前年比でアップしたのは2年連続、m2単価が対前年比でアップとなったのは6年連続となる。
事業主別の発売戸数をみると、トップは5年連続で住友不動産となり7,377戸。プレサンスコーポレーション5,267戸、野村不動産5,224戸、三菱地所レジデンス3,614戸、三井不動産レジデンシャル3,198戸、あなぶき興産2,450戸などが続く。
2019年における発売見込みは全国で約8.0万戸。2018年に比べ約0.02万戸、0.3%減の見込み。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所
(株)不動産経済研究所は2月19日、2019年1月度・首都圏「マンション市場動向」を発表した。それによると、1月の新規発売戸数は1,900戸、対前年同月(1,934戸)比1.8%減、対前月(7,462戸)比74.5%減となった。 地域別発売戸数をみると、東京都区部は606戸(全体比31.9%、前年同月比36.5%減)、都下161戸(同8.5%、30.6%減)、神奈川県311戸(同16.4%、3.3%増)、埼玉県584戸(同30.7%、134.5%増)、千葉県238戸(同12.5%、20.2%増)。東京都のシェアは40.4%だった。
新規発売戸数に対する契約戸数は1,283戸で、月間契約率は67.5%。前月の49.4%に比べて18.1ポイントアップ、前年同月の65.2%に比べて2.3ポイントアップしている。1戸当り平均価格、1m2当り単価は、5,653万円、81.3万円。2018年12月は5,896万円、86.2万円だったので、前月比総額では243万円(4.1%)のダウン、m2単価は4.9万円(5.7%)ダウン。
地域別平均価格、1m2当り分譲単価は、東京都区部が7,577万円、119.8万円。都下4,823万円、67.9万円。神奈川県5,084万円、71.4万円。埼玉県5,013万円、68.3万円。千葉県3,634万円、49.7万円。
即日完売は13戸(全体の0.7%)で、【フラット35】登録物件戸数は1,756戸(同92.4%)だった。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所
(株)東京カンテイは2月21日、2019年1月度「三大都市圏・主要都市別/中古マンション70m2価格月別推移」を発表した。
それによると、1月の首都圏中古マンション価格は前月比-0.5%の3,710万円と小幅に下落。都県別では、東京都は概ね横ばいの4,942万円。神奈川県は同-1.0%の2,903万円、埼玉県は同-1.0%の2,291万円、ともに3ヵ月ぶりの下落となった。前月に直近の最高値を更新した千葉県でも同-0.2%の2,039万円と弱含んだ。
近畿圏は主要エリアが揃って横ばい~弱含みとなった影響から、同-0.3%の2,261万円と下落に転じた。大阪府は横ばいの2,467万円となり、連続上昇も6ヵ月間でストップ。兵庫県では、同-0.7%の1,931万円と3ヵ月ぶりに価格水準を下げた。
中部圏は同+1.5%の1,931万円、愛知県は同+2.1%の2,098万円と上昇している。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
(株)不動産経済研究所は2月19日、2019年1月度・近畿圏「マンション市場動向」を発表した。それによると、1月の新規発売戸数は1,044戸、対前年同月(1,091戸)比4.3%減、対前月(2,760戸)比62.2%減となった。地域別発売戸数は、大阪市部が543戸(全体比52.0%、前年同月比2.8%増)、大阪府下221戸(同21.2%、12.6%減)、神戸市部76戸(同7.3%、50.0%減)、兵庫県下95戸(同9.1%、前年と同値)、京都市部78戸(同7.5%、116.7%増)、京都府下9戸(同0.9%、10.0%減)、滋賀県19戸(同1.8%、533.3%増)、和歌山県3戸(同0.3%、66.7%減)、奈良県での発売はなかった。
新規発売戸数に対する契約戸数は733戸で、月間契約率は70.2%。前月の72.1%に比べて1.9ポイントダウン、前年同月の78.1%に比べて7.9ポイントダウンとなったが、8カ月連続の70%超で好調は維持している。
1戸当り平均価格、1m2当り単価は、3,756万円、63.8万円。前年同月比は戸当り価格は2カ月ぶりのダウン、m2単価は2カ月連続のダウン。2018年12月は4,167万円、65.5万円だったので、前月比総額では411万円(9.9%)のダウン、m2単価は1.7万円(2.6%)ダウンした。
地域別平均価格、1m2当りの分譲単価をみると、大阪市部は3,513万円、75.1万円。大阪府下3,913万円、52.2万円。神戸市部5,047万円、64.4万円。兵庫県下4,255万円、55.1万円。京都市部3,255万円、65.1万円。京都府下3,243万円、45.0万円。滋賀県3,530万円、47.3万円。和歌山県3,670万円、42.5万円。
即日完売物件は2戸(全体の0.2%)で、【フラット35】登録物件戸数は624戸(同59.8%)だった。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所
理想の間取りをはちゃめちゃ自由に妄想するシリーズ、ついに最終回となりました! 1回目は「付き合って3カ月の恋人たちが住む家編」、2回目は「結婚直前の二人が購入するお部屋編」でしたが、3回目のお題は「4人家族で住みたいお家編」!
編集部いわく、「子どもができた後に買いたくなる家の間取りを妄想してください!」とのこと……。
子どもと住みたい家……。
子どもと住みたい家、ねぇ……。
うーん……。そんなこと言われて、「秘密の部屋が欲しい!」と思わない人がどこにいるのでしょうか……?(突飛な論説ですが、お許しください)。
秘密の部屋と言ってもね、別に扉が隠し扉になっているとか、そこへ入ると時空が歪むとか、はたまた賢者の石が隠されているとかそういうことではありません。要するに屋根裏部屋的なサムシングが欲しいんですよ。
家族はいつも一緒! オールウェイズトゥギャザー! ……といっても、やっぱりアローンになりたい日もありますよね。お母ちゃんだって、母である前に妻である前に、一人の女やねんな(涙ほろり)……な日もあるわけです多分。そんな日のための、秘密の部屋ですよ。
階段を上ったところにポツンとある秘密の部屋は、普段は「書斎」兼「シアタールーム」にするんです!
うぉぉおお! 最高な家になりそうな予感がする!
最終回は「子どもと住みたいお家編」
秘密の部屋については無限に語れてしまいそうなのですが、その気持ちをぐっとこらえて。まずは、住んでいる4人家族は一体どんな家族なのか、ディテールを思い描きましょうか。その先にしか理想の間取りは待っていない! 行くぜ!
~以下、無駄オブ無駄な文章となりますので読み飛ばしていただいても構いません~
きっと夫は、フリーのデザイナー。結婚するまでは雇われデザイナーをしていて、ベンチャー企業で夜中まで働いていたんだけど、結婚を機に「家族と過ごす時間以上に大事なものなんてないから」とか言って、一念発起でフリーランスへ転身。ちなみにメガネをかけていて、黒縁メガネ歴10年だったのに最近べっ甲柄に変えたんですよね。え? 妄想が細かすぎる? 知らないんですか? 神は細部に宿るっていう言葉を。ガンガン行くのでついてきてくださいね……。
そして、子どもは二人。どちらも女の子。とにかくよく喋る。喋る。喋る。最近なんて、「あたし、おとなになったら、オーラのあるおんなのひとになりたいの……」とか言い出しちゃって、なんだいこのオマセな子は! かわいすぎるじゃないの! って心の中でいつも悶えるような生活をしているわけです。
夫婦は本当に仲が良くて、3年付き合って結婚したのだけれど、子どもを産んでからというもの生活が一変。子ども部屋もない家で暮らしていたから、四六時中子どもと一緒。うん、まあ、子どもはかわいいですよ。すごくかわいいです。天使です。でも、でもね。夫と恋人時代みたいに過ごす時間ももっと欲しいな、あぁ望みすぎかな、あたしってばいつからこんな欲張りに……やだわばかばか。って子どもたちの桃のような頬を撫でながらほのかに悲しくなったときに、夫が言うわけです。
「家、買おうか」って。
「え? 家? 買うの?」
「うん。家族が住むのに適した家」
「……? 今だって十分じゃ……?」
「……“十分”かな? 僕はもっと君と一緒に過ごしたいって思ってるけど……」
はい、これ爆きゅん。いや、爆きゅんどころの騒ぎじゃない。これはきゅんのテロ。きゅん殺人事件。
それで二人で理想の家を考えるところから始まって、出来上がったのがこの家だってことです。
~以上~
よし、見えた。完全にこの家が見えてきた。むしろ暮らしているような気になってきた。
理想の間取りはこれそんな家族が住むなら、こんな条件を設けたい!
・安心安全な、ほぼワンフロア設計
・はちゃめちゃ広いリビング
・はちゃめちゃ広いウッドデッキ
・憧れていたアイランドキッチン
・秘密の部屋(書斎 兼 シアタールーム)
・夫婦の寝室は子ども部屋と離れている
・子ども部屋は思春期でも安心の設計
・リビングを通らないと子ども部屋に行けない
・トイレは二カ所
・収納がたっぷりある
・窓が多い
・海が見える!
あれ? フリーランスデザイナーの夫の仕事部屋は? と思ったかもしれませんが、夫は「みんなの姿を見るとつい一緒に遊びたくなっちゃうかわいいひと」なので、家のすぐ近くにオフィスを借りているのです(細かい妄想はまだ続く)。
そしてできた間取りがこちら!
(イラスト/岩間淳美)
はい、スペシャルドラスティックワンダフルルームオブザイヤー受賞おめでとうございます!!!!!
細かいポイントを見ていきましょう!
はちゃめちゃ広いリビング(イラスト/岩間淳美)
まず、家族で暮らしたい家の絶対的・マストオブマストは、とっても広いリビング……! 絵ではやや小さく見えるかもしれませんが、これはだいたい18畳くらいあります。広い!
子どもたちが「きゃーっ」ってはしゃいでコケても、どこにもぶつからないくらい家具をゆったり配置して。可能であれば、大型犬だって飼いたい。ゴールデンレトリバーがのっしのっしと歩いて、その横で子どもたちが疲れて眠って。それを眺めながらアイランドキッチンで料理をする。……ん? 極楽浄土かな……?
ちなみにこれまでの理想の間取りと同じく、窓はたっぷりつくっておきました。寒さに備えるべく、床暖房も完備。ちなみに天井は吹抜け箇所あり。開放感へのこだわりは誰にも負けない、開放王に俺はなるっっ!!
はちゃめちゃ広いウッドデッキ(イラスト/岩間淳美)
そしてリビングからつながっているテラスは、ウッドデッキに。開放王たるもの、夏は窓を開け放って、開放パラダイスにしなければ。そこでバーベキューをしてもいいな。簡易キャンプごっこもいい。広いウッドデッキで縄跳びの練習をする子どものビデオを撮る生活でもいい!!
夜、子どもが寝たら、夫婦でウッドデッキに出て、あたたかなコーヒーを飲みながら語り合ったりするのもいいかもしれない。良すぎて苦しい。
最高すぎる秘密の部屋(イラスト/岩間淳美)
そしてお待ちかねの、秘密の部屋。ここは本をたくさん置く、書斎にしたい。一人で本をよみふけったり、時にはお客さんを泊めたりと、用途はいろいろ。
夜ご飯後に秘密の部屋へと上がり、スクリーンで映画NIGHTをするのもいいですね。
「パパァ、きょうは、ぴーたーぱんがいい」
「いやだ、パパは今日こそトランスフォーマーを見たい」
と、ワーワー喧嘩している子どもみたいな夫を、うふふと笑って見つめる時間は超絶プライスレス……。秘密の部屋、最高すぎる。なにがなんでも手に入れたい。
ちなみに6畳ほどのその部屋へは、玄関横の階段から上がることができます。その心は、例えば家族に知られたくないほど落ち込んでいるとき、こっそり上へあがってこっそり泣くこともできるから……と。われながら最高の配慮では?
子ども部屋と離れた夫婦の部屋(イラスト/岩間淳美)
そして子ども部屋とは随分離れた場所にあるのが、夫婦の部屋。
子どもを持ったことがないのであくまで想像にすぎないのですが、ずっと「お母さん」「お父さん」でいるのって大変なんじゃないかな? とも思うわけです。子どもが寝た後は、ゆっくり夫婦で過ごす時間が欲しい。
子どもについて話したり、仕事の話をしたり、最近あったことを話したり。少しだけ気を抜ける時間が、この夫婦部屋によってつくれたらいいな……。
「ねえ」
「なに?」
「しあわせだね」
「うん」
って微笑みあって、髪をゆっくり撫でてもらえる時間もつくれる! そう、この間取りならね。
ちなみに子ども部屋は、高校生になったとき、妹にカレシとの会話を聞かれずに済むようにクローゼットを間に挟んでみました。まあクローゼット挟んでいても、少しは聞こえちゃうんですけどね(経験者は語る)。
たくさんあるクローゼット(イラスト/岩間淳美)
あまり物は持ちたくないのですが、それでも子どもが2人もいれば、やっぱり物は増えるわけで。クローゼットはたくさんあるほうがいいということで、山ほど配置してみました。助かる。
海が見えるそしてできれば、ここが「逗子」であって欲しい。海まで歩いて10分圏内に住むのが夢。それでやっぱりゴールデンレトリバーを飼って、おおらかに散歩をさせたい。
散歩に行く夫犬の散歩当番は、夫。オフィスから帰ってきた足音を聞くなり、犬が起き上がって尻尾をブンブンと振りだすんですよ。あ、犬の名前は多分「ロビン」ですね。子犬の顔を見た瞬間に、家族全員が「ロビン顔だな」って思ったからだと思います。
毎日散歩に行くのは大変なはずなのに、夫は一度も文句を言わずに行ってくれる。その後ろ姿に、時には頼もしささえ感じてしまうんですよ。
それでたまに、「私も行く!」って鍵を持って追いかけようとすると、子どもたちも慌てて「私も!」「私も!」って言ってさ。ただの散歩なのに4人でぞろぞろでかけて、さながらお出かけDAYですよ。
海沿いで犬と散歩そのまま家族4人で海辺まで行って、ロビンとボール遊びをして。ロビンが遊びまくったあと、舌を出してヘッヘッって笑うもんだから、「ロビン、幸せ?」って聞いてみたら、ぺろりと鼻をなめて舌を引っ込めて、キョトンとした顔をするわけ。なにを言ってるんだろう? ぼくはなにを聞かれているんだろう? って顔してさ。かわいい。かわいすぎる。
笑っている子どもそんなロビンを見て、きゃははって子どもたちが笑い始めて、一度笑い出すとおさまらないみたいで、きゃっきゃっきゃっと笑って。それを見ている夫まで、あははっあははっと、笑い始めちゃって。
波の音がざざーとして、ロビンの足跡がついた浜辺が視界に入って、西日が彼らの顔を照らして、まつげの影が少し落ちていて。
思わずポエマーになるそれで思わず
「あぁ瞬きが、シャッターになればいいのにな……」とか思っちゃうんだよね。
絶対思っちゃう。ポエマー爆誕。
爆誕ついでに家に帰ったら、日記にこう書いちゃう。
「彼らを包む光。祝福の波音。笑い声は弾け、あぶくとなって海へと溶け出す。海の向こうの異国のものよ、受け取ってくれ。波に溶かしたとある家族の愛の形をーー」。
最後に……。記事を書いているうちに、なぜか安っぽポエマーとして進化を遂げてしまった……。これ以上は危険なので、このあたりで終わりにしましょう。
それにしてもリアルに想像しすぎて、自分のカメラロールに海辺ではしゃぐ子どもとロビンの写真と、目を細める夫の写真が入っているのではないかという気持ちになっていたけど、わたしには子どももいないし、ロビンもいないし、べっ甲メガネの夫もいないんだった。ていうか、「ロビン顔」ってなんだ……?
妄想なのか記憶なのかが曖昧になってしまいそうなので、ここで自分が「秘密の部屋なしの普通の家」に住んでいることを思い出して終わりにします。海もない。つらい。
これにて全3話のお話は終わりです。楽しんでもらえましたか?
みなさんが素敵すぎるおうちで、素敵な暮らしをしていることを願っています……!