
13万円 / 47.5平米
丸ノ内線「新高円寺」駅 徒歩5分
コンクリートが弧を描く、個性的な空間。最上階の2部屋だけの、秘密のメゾネットです。
室内は吹き抜けのおかげで天井の高さは4m近く、窓面の大きさもあって開放的に感じます。コンクリート打ち放しが無機質でクールな印象ですが、窓面が南向きなので日当たりはしっかり。
広さとしては二人暮 ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
東京の都心に住む会社員のIさん(36)は、マウンテンバイク好きの夫(38)の趣味から高じて、長野県の蓼科(茅野市)との二拠点生活を送っています。平日過ごす都心の家は便利さを追求した立地でミニマムに、暮らしの楽しみは蓼科でと切り分けることで家族の生活を充実させているIさんのデュアルライフからは、仕事と子育ての両立のヒントもうかがえました。
連載【デュアルライフ(二拠点生活)レポート】3歳の男の子のママであるIさんが暮らす都心の家は、45平米の2DK。月に一度訪問する蓼科の家は家賃約2万円の賃貸で、18平米のワンルームアパートです。借り始めたのは2009年で、Iさん夫妻が2011年に結婚する前のこと。蓼科にある知人の別荘を訪問した際にマウンテンバイクにはまった夫が、自転車を置くスペースや東京の自宅からその都度持参する手間の軽減のための拠点として構えました。八ヶ岳がきれいに見えることが気に入ったという物件は、別荘ではないため管理費などのランニングコストが高額でなく、近隣には同じデュアラーとみられる人も住んでいるそうです。
どこを見ても絵画ような美しい山と空が広がる蓼科。この景色を見るだけで、東京での疲れを忘れ心から癒やされるという(写真撮影/飯田照明)
結婚した時点ですでにデュアルライフの“インフラ”は整っていたわけですが、共働き世帯であれば家事は土日にまとめてやらざるを得ないことは、よくある話。Iさんも当初は「土日を自分の家以外で過ごすことが成立するのか」という不安があったそうです。
しかしIさんのライフスタイルは「家事は省力化」。
料理は、宅配で届くものを使って一度にたくさんつくっておく、洗濯物は、畳んで収納、にはこだわらず洗濯乾燥機から取り出してそのまま使ったり。水まわりも全て強力な洗剤をかけて流すだけ。「たまるほどの家事はほぼないです。貴重な土日を家事にあてること自体をやめたい、という考え方にシフトしました」
また、とにかく立地の良さを求めた東京の家は、一部屋は夫の部屋でもう一部屋は寝室、ダイニングはテーブルと本棚のみ。「家がもうひとつあるから荷物を少なくできるので、手狭な部屋でも困りません」。掃除も毎日箒で30秒くらい掃くだけ。管理が必要な範囲を小さくできるのも、二拠点の利点のようです。
プロフィール 東京都心と蓼科(長野県茅野市)でデュアルライフを送るIさんご家族(写真撮影/古後さん)
移動時間は貴重な家族の時間蓼科の移動には、JRの特別急行「あずさ」を利用しています。回数券の割引を利用すれば、片道約4000円。もともとは車で通っていましたが、東京からの所要時間が渋滞で3時間をこえることが多く、少し遠いと感じたそう。「電車を利用すれば、乗車時間は家族の自由な時間。お酒を飲んだり、仕事をしたりすることもありますが、普段はなかなか時間がとれない家族とじっくり話せるいい機会でもあります」。東京にいると夫婦がそれぞれの用事を優先してしまい、家族で過ごす時間が削られることもありますが、蓼科では必ず家族3人で行動するので、その意味でも大切な時間だそうです。
東京では車を所有していないが、蓼科の生活には欠かせない。自家用車は蓼科のアパートに置いてフル稼働している(写真撮影/飯田照明)
アパートから車で15分位のところにスキー場のある生活。長男は早朝から大好きなスノーストライダーで遊び、疲れてぐっすり眠る健康的な週末を送っている(写真撮影/飯田照明)
長男のお気に入りトランポリン施設「BASE」。1分間ずつ交代制となっているため、小さい子どもから、本格的に練習したい人も同じ場で楽しむことができる。欧米ではウインタースポーツをはじめとするアスリートがしなやかな筋肉をつくるためにトランポリントレーニングを取り入れるのが当たり前となっているそう(写真撮影/飯田照明)
蓼科では、知人から3万円で購入した中古車をフル活用。アパートは無料の駐車場付きなので駐車場代はかかりません。滞在中は、マウンテンバイクで山道を下ったり、トランポリンのジムなど、アクティビティを満喫。生活用品は琺瑯(ほうろう)の食器やカセットコンロなどアウトドア用品を活用しているため、バーベキューを楽しむことも多いそう。また、東京では生活感の薄い都会ゆえに近所にない、ホームセンターや百円均一店、回転ずし店へ行くのも楽しみのひとつ。「東京では通勤への便利さで、快適な住環境は蓼科。両方あって初めて成立しているんです。もし蓼科の拠点をやめるなら、東京の家ももう少し広くて緑の多い場所を選んだと思いますね」
蓼科では夏はマウンテンバイクや登山、冬はスキーとアウトドアを存分に楽しむ生活。まだ3歳の長男はもう補助輪なしで自転車に乗れるという(写真撮影/左 飯田照明、右 古後さん)
生後1カ月半から一緒に蓼科へ通っている息子に、雄大な自然の中でさまざまな体験をさせられることも重要です。3歳にして補助輪なしの自転車に乗れるのは、おそらくそんな体験のたまもの。「自転車でジャンプできる! パパすごい! っていうリスペクトが強いんです。東京にいるだけではこうはならなかったかも」。川の水が飲めたり、鹿や馬に触れたりできるほか、いろんな人と会う機会も多いため、初めてのことに動じない性格に育っているそうです。
夫のもともとの知人や常連になったお店、また近所の温泉での会話などから、コミュニティーも広がってきています。そのなかで強く感銘を受けたのは、地元の夏祭りだったそう。「小さな神社でやっているお祭りなのですが、子どもたちがみんなすごくおしゃれしてやってきていて。きっととても大事なイベントなのだろうな、と。都会は外から来た人の集合体だから、このお祭りの “地元”な感じがとてもすてきでした。小さいときのそういう思い出は、すごくいいなって」。いまはまだ家族の時間優先の息子も、いずれここに住む友達と一緒に来れたら、と願っているそうです。
行きつけの蕎麦店、傍/katawaraでは無農薬の野菜に合わせと白・黒二種類の蕎麦が楽しめる。窓からの美しい景色もごちそう(写真撮影/飯田照明)
人気の「グリル野菜モリモリ盛ったベジ温そば」と「もろこしスープ」(写真撮影/飯田照明)
「いざとなれば二拠点目がある」は大きかった蓼科は避暑地や別荘地としても人気で、旅行先に選ぶ人も多い地域です。旅行との違いを尋ねると、「旅行は楽しい刺激がたくさんある一方で、知らない場所への交通手段を調べたり、限られた時間に予定を詰め込んだり、ちょっとしたストレスもありますよね。土地勘のある二地域目ではそのストレスがなく、旅行のいいところだけを体験できるようなものなんです」
東京での駐車場代以下の金額で蓼科なら部屋が借りられることは、Iさん夫妻の場合は自転車という物理的な荷物の大きさもありリーズナブル。拠点ならではの土地勘があることや、宿泊施設のチェックインなどを気にせずゆったり時間を使えることは、旅行のリフレッシュさをストレスなく満喫できることでもあります。大型連休など世間で費用が高くなるときは蓼科へ行き、他の場所への旅行は、安く済む時期などのタイミングを見て出かけています。
また、旅行と拠点の違いを強く実感したのは、東日本大震災のときだったそうです。「会社からも自宅待機と言われ、東京がどうなるか分からないとなったとき、いざとなれば私たちは蓼科に行けると思いました。自分たちの日常はパラレルであるという安心感は、すごく大きかったんです」
蓼科の住まいは18平米のワンルーム。壁は夫がDIYでつくった木製棚。趣味のマウンテンバイクやアウトドアグッズなどの収納になっている。窓からは八ヶ岳連峰の景色が一望できる(写真撮影/飯田照明)
ユニットバスは収納として利用。「この辺りにはたくさんの温泉施設があるので、お風呂はそちらでゆったり入っています(笑)」。ちなみに料理にはカセットコンロを利用。ガスを契約しないことで光熱費を削減している(写真撮影/飯田照明)
新鮮な地元の野菜や特産物が手に入る「たてしな自由農園 原村店」。Iさんの特にお気に入りは試飲もできる田舎味噌。出汁をとらなくても食材から出る味だけでおいしいお味噌汁は長男も大好物(写真撮影/飯田照明)
購入ではなく賃貸にこだわりIさんは二拠点生活を送るにあたって、家族の生活体系や関係性の調整が常に心にあったといいます。子どもが生まれる前は、車移動のほうがいいのか、場所はこのままでいいのか。雪山があるのだからと夫がスノーボードを始めた際には、のめり込むあまり本格的なゲレンデを求めて蓼科から足が遠のいたことも。「私たちの世代はライフイベントやスタイルの変化がある時期。どのように二拠点目を使っていくのか、考えることは増えますよね」。だからこそIさん夫婦が選んだのは、物件の購入ではなく賃貸で拠点を構えること。購入したとしてもそこまで高額ではありませんが、身軽でいるためにあえて賃貸を続けているそうだ。
実際、息子の出産前には、蓼科の家を持ち続けるかの議論にもなりました。平日の職住近接に、教育環境や待機児童が少ない地区を考慮して現在の家の場所を決めましたが、のびのびとした育児も両立させるには、蓼科の家が必要だと判断したそうです。「平日と週末では、求めていることが違うけれど、両方を満たした環境はすごく高い。だったら拠点自体を分けようよと考えたんです」
二拠点を構えることは旅行とは違い、日常の延長線上にあります。Iさん夫妻にとって蓼科は見知った土地でしたが、より良い場所を求めるがあまり、無理してしまうことには危惧もあるそう。ランニングコストも含め、持続可能かどうか。その見極めのためにも、購入よりも賃貸から始めるのは、賢くそして手堅い選択なのかもしれません。
おいしいコーヒー豆とマスターの五味さんとの楽しい会話を求め茅野市の面白い人たちはみんなここに集まる、と言われるサロン的コーヒー豆店「Molino coffee」。行くと誰かしらに会える茅野の名物スポット(写真撮影/飯田照明)
特急で東京に帰るまでの間、集中してワークしたいとき利用している茅野駅目の前のワークスペース「ワークラボ八ヶ岳」。蓼科の利用者にはIさんと同じようなデュアラー(二拠点生活者)も多いそう(写真撮影/飯田照明)
運転していると東南方向には富士山も(写真撮影/飯田照明)
●取材協力「西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業」が、3月15日付けで、新宿区より都市計画決定の告示を受けた。同事業は、西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発準備組合と、事業推進協力者・事業協力者として参画している野村不動産(株)、住友商事(株)、東京建物(株)、(一財)首都圏不燃建築公社、前田建設工業(株)が計画を進めてきたもの。
開発地は新宿区西新宿三丁目8~19番の約4.8ha。南棟・北棟の2棟の高層建物を建設し、それぞれ、住宅、店舗、生活支援施設等を導入する。住宅は2棟合わせて約3,200戸。いずれも最高階数は65階・高さ235mと、日本の分譲マンションでは最高階数、最高層となる。
また、同事業により、地区外周道路の拡幅とともに「初台」駅からの歩行者のバリアフリー動線の確保、質の高い住環境・みどり豊かな憩いの空間等を創出するなど、都市の魅力向上を促進するとともに、地域交流の場の整備を図る。
2020年度に本組合設立認可予定、2022年度に工事着工(解体工事含む)し、竣工は2029年度の予定。
ニュース情報元:野村不動産(株)
(株)リクルート住まいカンパニーは、このたび「2018年関西圏新築マンション契約者動向調査」の結果を発表した。調査対象は、2018年1月~2018年12月の関西圏新築分譲マンション購入契約者。集計数は1,125件。それによると、購入した物件の所在地は、「大阪市内エリア」が最も多く32%。「阪神間エリア」18%、「北摂エリア」16%が続く。購入価格は「3,500~4,000万円未満」が24%で最も多く、次いで「5,000万円以上」が21%。2017年より「5,000万円以上」が7ポイント増加し、平均購入価格は4,338万円となった。
専有面積は「70~75m2未満」が最も多く31%。次いで「60~70m2未満」が22%で続く。2017年と比べると、「70~75m2未満」が6ポイント減少、「75~80m2未満」は6ポイント上昇した。
契約世帯の総年収をみると、「600~800万円未満」が最も多く23%。次いで「400~600万円未満」「800~1,000万円未満」がともに19%で続く。2017年より「800~1,000万円未満」が微増、平均は821万円で、これまでで最も高い。
住まい探しにあたって求めた暮らし方のイメージで最も多いのは、「日々の生活がしやすい」で35%。以下、「仕事や通勤に便利」33%、「子育て・教育がしやすい」32%と続く。
ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー
(株)不動産経済研究所はこのたび、2019年2月度・首都圏「マンション市場動向」を発表した。それによると2月の新規発売戸数は2,323戸、対前年同月(2,490戸)比6.7%減で2カ月連続の減少。対前月(1,900戸)比22.3%増となった。 地域別発売戸数は、東京都区部922戸(前年同月比16.5%減)、都下156戸(同55.8%減)、神奈川県776戸(同40.6%増)、埼玉県396戸(同69.2%増)、千葉県73戸(同70.4%減)。東京都のシェアは46.4%だった。
新規発売戸数に対する契約戸数は1,525戸で、月間契約率は65.6%。前月の67.5%に比べて1.9ポイントダウン、前年同月の65.0%に比べて0.6ポイントアップしている。
1戸当り平均価格、1m2当り単価は、6,284万円、91.1万円。2019年1月は5,653万円、81.3万円だったので、前月比総額では631万円(11.2%)のアップ、m2単価は9.8万円(12.1%)アップ。
地域別平均価格、1m2当り分譲単価は、東京都区部7,841万円、118.0万円。都下5,387万円、78.1万円。神奈川県5,514万円、77.7万円。埼玉県4,907万円、69.7万円。千葉県4,187万円、58.7万円。
即日完売は40戸(全体の1.7%)で、【フラット35】登録物件戸数は2,248戸(同96.8%)だった。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所
(株)不動産経済研究所はこのたび、2019年2月度・近畿圏「マンション市場動向」を発表した。2月の新規発売戸数は1,281戸、対前年同月(1,818戸)比29.5%減、対前月(1,044戸)比22.7%増となった。 地域別の発売戸数は、大阪市部が624戸(前年同月比12.8%減)、大阪府下283戸(同46.1%減)、神戸市部126戸(同33.0%減)、兵庫県下165戸(同98.8%増)、京都市部10戸(同92.6%減)、奈良県8戸(同82.2%減)、滋賀県55戸(同52.2%減)、和歌山県10戸(前年供給なし)、京都府下での発売はなかった。
新規発売戸数に対する契約戸数は971戸、月間契約率は75.8%で9カ月連続の70%超。前月の70.2%に比べると5.6ポイントのアップ、前年同月の83.9%に比べると8.1ポイントダウンした。
地域別平均価格、1m2当りの分譲単価は、大阪市部が3,729万円、76.3万円。大阪府下4,151万円、56.3万円。神戸市部3,221万円、68.5万円。兵庫県下4,553万円、60.4万円。京都市部4,705万円、61.1万円。奈良県3,962万円、48.8万円。滋賀県3,687万円、49.0万円。和歌山県3,450万円、43.5万円。
即日完売物件は99戸(全体の7.7%)で、【フラット35】登録物件戸数は839戸(同65.5%)だった。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所
NTT都市開発(株)による「『(仮称)東桜一丁目1番地区建設事業』の計画提案に係る都市計画素案」が、3月15日付で都市計画決定の告示を受けた。この計画は、同社が都市再生特別措置法第37条の規定に基づき、名古屋市へ提案していたもの。
計画地は、久屋大通公園及び桜通に面した、同社保有「アーバンネット名古屋ビル」の北西に隣接。開発敷地面積は約1,934m2、延床面積は約30,900m2。地上20階、地下1階、塔屋1階の建物を建設する。
ICTを活用した最新鋭のワークスペースとオフィスサポート機能、オープンスペースににぎわいを与える商業施設を配置。久屋大通公園や地下街とつながりのあるオープンスペースや歩行者ネットワークの効果的な整備、土地の合理的かつ健全な高度利用を図ることで、同地区にふさわしい業務・商業・交流拠点の形成を目指す。
今後の計画としては、2019年9月に準備工事に着手、2022年1月に建物竣工、同年2月に開業予定。
ニュース情報元:NTT都市開発(株)
西日本旅客鉄道(株)は、JR西日本不動産開発(株)、中国SC開発(株)及び(株)ジェイアール西日本ホテル開発と共に、広島駅ビルの建替え計画を推進していくと発表した。同事業は、2014年9月に広島市が策定した「広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針」に基づいて検討してきたもの。新駅ビルは地上20階・地下1階とし、商業・ホテル・駐車場を導入。広島に新たな賑わいや交流を創出する施設を目指す。
商業として、店舗面積約25,000m2のショッピングセンターおよびシネマコンプレックスを計画。高層階には、JR西日本ホテルズの新規ブランド「ホテルヴィスキオ」(400室規模)を配置。駅北の「ホテルグランヴィア広島」とあわせ、国内外からの多様なニーズに対応していく。ホテルの事業主体は(株)ジェイアール西日本ホテル開発、運営は(株)ホテルグランヴィア広島を予定している。
なお、1965年の開業以来、50年以上にわたり運営してきた現駅ビル「ASSE(アッセ)」は、2020年3月末に閉館。2020年4月に建替え工事に着手し、2025年春に新駅ビルを開業予定。
ニュース情報元:西日本旅客鉄道(株)
株式会社リクルート住まいカンパニー(本社:東京都港区 代表取締役社長:淺野 健)は、関西圏(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)に居住している20歳~49歳の男女4600 人を対象にインターネットによるアンケート調査を実施。「SUUMOみんなが選んだ住みたい街ランキング2019 関西版」を発表した。果たして、気になる順位は?
圧倒的な強さを見せる「西宮北口」。「夙川」「岡本」「京都」のランクアップにも注目
住みたい街(駅)総合ランキングトップ10(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
住みたい街ランキング2019関西版のTOP3は「西宮北口」「梅田」「神戸三宮」SUUMO「住みたい街(駅)」関西版ランキング2019のTOP3に輝いたのは、前年と変わらず第1位が「西宮北口」、続いて第2位「梅田」、第3位「神戸三宮」。順位は前年と同じであっても、注目すべきはその得点にある。上位3位の街はすべて前年より点数を伸ばし、人気がさらに高まっていることが分かる。年代別ランキングでも、どの世代でも同じ順位で、この3エリアが幅広い世代に支持されていることがうかがい知れる。
住みたい街(駅)年代別ランキングトップ10(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
「阪急西宮ガーデンズ」のリニューアルでさらに好感度があがる「西宮北口」兵庫県「西宮北口」には、昨年11月に開業10周年を迎えたショッピングモール「阪急西宮ガーデンズ」がある。現在、開業以来2度目となる大きな改装工事の計画が進み、特に駅と直結する新館は、関西学院大による小学生向けの放課後学習支援施設が開かれるなど、ファミリー世代を意識したテナントが目立つ。
また駅の高架下には新たに認可保育所が開所する予定だ。西宮市は関西「住みたい自治体ランキング」(SUUMO調べ)でも例年1位を獲得しており、人気の高さがうかがい知れる。
住みたい自治体ランキングトップ10(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
北ヤードの開発、相次ぐ周辺の新築マンション供給で拡大する「梅田」エリア第2位「梅田」は現在、繁華街である曽根崎の小学校跡地にタワーマンションの建設が進んでいる。完成すれば56階建て、総戸数836というスケールとなる。分譲ではなく関西最大級の大型賃貸マンションで、「梅田駅まで徒歩5分圏内に住む」という生活が夢ではなくなる。他にも、中津、中崎町、福島など梅田駅周辺でも新築マンション供給が続いており、商業地域としてだけでなく、居住エリアとしての梅田圏も拡大してきている。
「梅田」のほか、地下鉄御堂筋線は「なんば」「天王寺」「江坂」と、直通する北大阪急行線「千里中央」も合わせるとTOP10に5駅がランクインした。地下鉄御堂筋線が大阪の、ひいては関西の背骨の役目を果たしている現況が見て取れる。
再整備計画の全容が見えはじめ、注目を集める「神戸三宮」第3位は「神戸三宮」だ。この駅に降り立つたびに、街の様相が大きく変化していることに驚かされる。JR、阪急、阪神、地下鉄西神・山手線、地下鉄海岸線、ポートライナーと6つもの駅からなる三宮エリア。この6つの駅をひとつの街としてイメージづくりをするべく2015年に策定された「三宮・再整備基本構想」がいよいよ可視化できる状態となった。
また、「夙川」「岡本」のランクアップにも注目。「夙川」は昨年の6位から5位へ、「岡本」は昨年の8位から6位へ順位が上昇した。ともに阪急神戸線の駅であり、阪神間を代表する人気の閑静な住宅街だ。
第5位の阪急「夙川駅」の近くにはJR「さくら夙川」駅があり、また第6位の「岡本」には、阪急「岡本」駅からさほど離れていないJR「摂津本山」駅には駅ナカに多くのショップ群が開業。駅前広場も拡大し周辺整備された。岡本はもともと学生街ゆえに比較的家賃が安く、加えて南東約1キロ圏内に大手スーパーが軒を連ね、暮らしやすい。
インバウンド効果で再評価される「京都」また、「嵐山」「烏丸」「京都」などが、観光ブームにより再認識された。一方、京都市内は地価が高騰し続けており、一般の人が住むには手が届きにくくなっている。その中で「桂」は市街地中心部からは離れるが、隣駅洛西口の京都府最大規模のイオンスタイル京都桂川ができ商業利便性が高い上に、大阪に約40分、京都には約10分と足回りが良く、住宅価格も手の届く範囲、ということが京都の地元民に支持されているようだ。
住みたい街(駅)総合ランキングトップ11~25(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
「明石」「尼崎」の躍進11位以下で特筆すべきは、31位から21位と急上昇した「尼崎」と、同じく34位から25位の「明石」。このふたつの街に共通している点は、ファミリー層に対する行政サービスの充実。「尼崎」は保育所の増設や学力向上を図り、2016年からは3年連続で転入者が転出者をうわまわった。新築マンションの供給も多く、かつての工場地帯という印象は年々薄れていっている。
また、「明石」も近年「子どもを核にしたまちづくり」を掲げ、中学生までの医療費無料化や第二子以降の保育料無料化など子ども施策を次々と打ち出し、人口も出生率も上昇。このように行政サービスと「住みたい街」の順位は、やはり比例するようだ。
「穴場だと思う街」でも第1位の「尼崎」。「大国町」が24位から6位に大躍進[関西] 穴場だと思う街(駅)ランキング(関西全体/3つの限定回答)(出典:リクルート住まいカンパニー)
続いては「穴場だと思う街(駅)」ランキングを見てみよう。
穴場だと思う街の1位に輝いたのは「尼崎」。前述のとおり「住みたい街」でも順位を上げた尼崎市は、今年1月24日、人口が9年ぶりに増加に転じたと発表。近年JR尼崎駅周辺はマンションや住宅の供給が増え、それにともない地元の小学校が増棟されるなど、さらに活性化している。市が進める教育や子育てに重点を取り組みが評価され、住みやすい街というイメージが定着したようだ。
滋賀県「草津」はタワーマンション「アトラスタワー草津」などの分譲マンションの供給が注目されている。
もっとも刮目すべきは24位から6位にまで昇進した「大国町」。大阪メトロ御堂筋線と四ツ橋駅の両方を利用することができ、「なんば」まで徒歩圏内と利便性の高さには定評がある。今年大規模なリニューアルが計画されている「なんばCITY」など、周辺はトレンド情報に事欠かない。
それにしても「穴場」というカテゴリーでさえ「西宮北口」が32位から第5位に食い込んでいる事実に驚かされる。ニシキタはそれだけ街が多面的で多様な魅力に富んでいるのだろう。
このように「住みたい街(駅)ランキング関西版」を見返してみると、鉄道の利便性に重きを置く傾向がさらに強まっているのではないかと考えられる。今年全線が開業したJR「おおさか東線」や2020年度に延伸の工事を終える予定の「北大阪急行線」が、今後ランキングにどのような変化をもたらすのか、注目したい。
極端に物量が少ないわけではないのに、そのミニマムな印象に驚かされる。グラフィックデザイナーの葉田いづみさんの住まいは、壁や床に面が広く、余白と収納部分とのメリハリがはっきりしているのだ。詰め込みすぎず、かといって、必要なものはきちんとそろっている。モノトーンで統一しながら、木の風合いも適度に取り入れて冷たくなりすぎないように。それは自身が手がけるデザインとどこか似ているように感じられる。グラフィックデザイナーならではの絶妙なバランス感覚の秘密を教えてもらった。
葉田さんがデザインを手掛けた『アトリエナルセの服』(成瀬文子著/文化出版局刊)(画像提供/葉田さん)
【連載】その道のプロ、こだわりの住まいダイニングでは、壁付けの棚だけを収納スペースに。夫婦それぞれが大切に長く持ち続けたい本を厳選している。右側の壁は何も飾らずにスッキリしていて広さを感じさせる(写真撮影/嶋崎征弘)
空間に足を踏み入れると、自然と背筋がしゃんとのびる感じがする。凛と美しく整えられたこの部屋は、グラフィックデザイナーの葉田いづみさん、木工作家である夫ともうすぐ小学生になる長男との3人の住まいだ。
3年前にリフォームしたマンションは、構造上間取りを変えることはせず、壁や床などの内装に手を加え、モノトーンを基調にした空間に仕上げている。壁や床は白とグレーを中心に、キッチンは業務用をイメージしてステンレスを多く使うように。テレビ台や椅子、棚などには夫が手がけたものもある。
「たくさんの色があると、どうまとめたらいいのか分からなくなってしまうので、色数は増やさないようにしています」
家具も雑貨も白や黒、グレー、ステンレスを選ぶようにすれば目にうるさくない。色が氾濫せず、すっきりとまとまって見えるというわけだ。
テレビ台は木工作家である夫の西本良太さんが手がけたもの。床置きにせず配線もきれいに隠しているさまはさすが。「広い壁に何か飾るのって難しい。あえてこのままにしています」(写真撮影/嶋崎征弘)
「面」をキープして、広く見せるリビング・ダイニングでは棚もテレビも壁付けのため、床はすっきりしている。大きな壁も特別に飾ったりはしていない。広い「面」があるおかげで、すっきりと清潔感のある雰囲気になっている。
「広い壁にものを飾るのが苦手なんです。バランスが難しくて悩んでしまう。だったら何もなくていいかな、と。ヌケ感というか余白があったほうが好きということもあります」
棚は一定の高さにそろえ、その上は開けるように。収納する本は棚に入るだけと決めているし、子どものおもちゃはケースに入るだけの分量をリビングに持ち込んでよし、としている。
「子どもはおもちゃを広げるし、夫は仕事柄いろいろな材料を収集しているし、散らかることもあります。でも、元に戻す場所が決まっているので、この片付いた状態にするのは苦にならないのかもしれません」
ケースに入りきらないおもちゃは寝室の収納スペースに。夫は自身の部屋にあれこれ入れていて、葉田さんはほとんどノータッチだという。持ち込む物量を意識し、余白を活かすことで、家族共有のスペースであるリビング・ダイニングのすっきり感が保たれている。
ソファ脇に積んでいるボックスが長男のおもちゃ入れ。放り込めばいいだけなので、自分できちんと片付けができる。ここからはみ出るものは、隣の寝室にあるベッド下のおもちゃスペースに(写真撮影/嶋崎征弘)
よく使うものは素材と色を厳選して出しっぱなしにキッチンも床の面が広い。見渡すと、一般的な家のほとんどにある食器棚が存在していないことに気が付く。
「調理台の下の引き出しに全部入っているので必要ないかな、と。奥行きも幅もあるので収納力たっぷりで、調理道具やキッチン用品などはほとんどしまっておける。よく使う道具だけ出しっぱなしにしています」
「業務用のキッチンが好きなのですが、オープンすぎると掃除が大変だから引き出しタイプにしました」という調理台。収納力たっぷりなので必要なものはすべて収まってしまう。色を抑えた空間だからこそ、窓辺のチューリップが映える(写真撮影/嶋崎征弘)
調理台上や壁付けの棚に置いている道具も、ステンレスや白、黒と色数を抑えて。リビング・ダイニングでのルールと同じだ。
食器棚しかり、一般的にはそろえてしまいがちな収納家具や雑貨でも、葉田さんは取り入れる際に必要かどうかじっくり吟味しているという。
「引き出しの中にケースがあったら便利だろうな、と思ってもすぐには買いません。紙袋でサイズを確かめて、やっぱり必要だと実感したら探すようにしています」
よく手にする道具は、使い勝手はもちろん、厳選しているため出しっぱなしのままでもすっきり。正面の壁はリフォーム時に薄いグレーのタイルを貼ってクールな印象に(写真撮影/嶋崎征弘)
仕事部屋でも子どもの絵やアート作品を飾ってほっと一息一方、仕事部屋は葉田さんにとっていちばん悩ましい場所なのかもしれない。自身が手がけた本はもちろん、好きな小説や仕事の資料などは、どうしても増えてしまうから。
「ダイニングと同じように、本棚に入るぶんだけと気を付けて、増えたら誰かに譲ったり処分したりして減らしています」
ボックスを積み重ねて本棚にし、一定の高さを保つようにしている。
窓からのやわらかい光が差し込む葉田さんの仕事部屋。グラフィックデザイナーという仕事柄、書籍や雑誌が多い(写真撮影/嶋崎征弘)
また、デスクの背面の壁にはほとんど物がなく、アート作品を床置きしているだけで一面が広く空いている。夫の商品や仕事道具も置いているが、白いボックスにまとめて重ね置きすることで、色数を増やさないように。見事に、自身が仕事に集中できる空気を生み出している。
壁に貼っているのは長男の絵。スタイリッシュな空間のなかで、ほっと心を緩ませてくれるかわいらしい作品(写真撮影/嶋崎征弘)
アート作品を飾るためのスペースを設ける必要なものしかないのかと思うと、決してそうではない。棚には子どもの絵が飾られていたり、夫の作品を収納小物として使っていたり、本棚の隙間にデザインが好きで捨てられない紙箱が積んであったりする。その塩梅が絶妙で、好きなもの、必要なものを厳選しているということが伝わってくる。
さまざまなアーティストの作品が並んでいる玄関。夫婦で好きなものを集めていて、ちょっとしたギャラリーのよう(写真撮影/嶋崎征弘)
「玄関の靴箱の上は、飾るためだけのスペースです。結構幅が広いので、いろいろ置いてしまうし、気が付くと夫が拾ってきた小石とかが無造作に並んでいることもあります。でもそれもおもしろい。ちょっと増えすぎだなと思ったときだけ整理しながら、ここは家族で好きに飾って楽しんでいます」
ドアを開けるとすぐ目に入る場所に、好きなアーティストや夫の作品、花などが並んでいる。ガラスや木の素材、さらに色も白と黒が多い。好きなものを並べても色が増えないということは、好みの基準をブラさずにもっているということなのだろう。
「私も夫も、雑貨やアートが好きなので、つい増えてしまいます。飾るスペースはここだけとしながらも、欲しいという気持ちもあって、いつもせめぎ合いなんです。悩ましい」と笑う。
収納と装飾、余白のバランスを大切に(写真撮影/嶋崎征弘)
ふとテーブルの上を見ると、天板は薄いグレーで木の椅子、入れてくれたお茶セットもトレーはグレーで器は白と、この家のルールが凝縮した世界になっていた。色であふれるのも、物が増えるのも、苦手だからやっていないだけと話すが、その確固たる基準があってこの空間が保たれている。気が付くと、しゃんと伸びた背筋がふんわり緩み、すっかりくつろいでいた。余白を活かしたキリッとした空間でありながら、子どもの絵やアート作品を要所に飾って楽しむ。モノトーンの内装でありながら、木製の家具や雑貨を少し取り入れて温かみを感じさせる。このメリハリは、デザイナーである葉田さんのバランス感覚が成せる技だ。
ダイニングの天井にさりげなく飾られている蛍光灯を模したオブジェは夫である西本さんの作品(写真撮影/嶋崎征弘)
「仕事部屋の本が増えてきちゃったので、また整理しないとなと思っています。あと、夫の部屋もカオスだったので年末に整理したのですが、きっとまたいろいろ持ち込んでいるだろうから、今どうなっているかは分からないです」と、悩みながらも楽しそうに笑う。この家での生活がとても居心地のいいものなのだとしっかり伝わってくる、そんな笑顔だった。
リビング・ダイニングでは、本のほかに、CDもこの棚に収まるだけにしているそう。上部には絵を一枚かけているが、そのほかの壁に何も飾っていない。収納と装飾、そして余白のバランスを取っていることがよく分かる。「これくらい限られたスペースの壁なら、何か飾ってもバランスが取りやすい気がします」(写真撮影/嶋崎征弘)
●取材協力