
10万5,000円 / 36平米
京急本線「雑色」駅 徒歩9分
あたたかな雰囲気にリノベーションされた部屋。ずっと遠くまで見渡せる景色もたまりません。
床は無垢フローリング、天井は抜いてコンクリートをあらわした内装。約36㎡の広いワンルームは、スペースにも余裕があります。
ゆったりとひとり暮らしでもいいですし、ふたり暮らしも問題なさそうで ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
東京都民なら、黄色の表紙の防災ガイドブック『東京防災』は、ご存じだろうか。
分かりやすいビジュアル、リアルなノウハウが話題となり、今は電子版など全国で入手可能となった。その『東京防災』の仕掛け人のひとりが電通の谷口隆太さん。
ほかにも、ラップグループ「スチャダラパー」と共同で、防災ソング「その日その時」を制作するなど、「防災・災害支援」を軸とした官民連携プロジェクトを推進している。
今回はその谷口さんに、活動内容や目指すところ、本人の防災対策についてお話を伺った。
「防災」は日常。意識が高くない人がターゲット
――最初に、谷口さんが防災の活動に関わるようになった経緯を教えてください。
子どもが楽しく暮らせる世界を目指したいと考え、以前の仕事では紛争地域に赴き、資金調達や実地調査など、現場で活動していました。その後、スマトラ島沖地震、パキスタン地震など、海外の緊急支援に関わるようになったのですが、そのうち、何か起きてから行くのが嫌になったんです。“起こらないようにするためにどうすればいいのか。そのためには民間セクターのほうが動きやすいと考え、2009年電通に入社しました。
そんななか、2011年に東日本大震災が起こりました。
「防災」を考えなきゃいけないことは思い知らされました。
ただ、震災の当事者でない限り、多くの人は記憶が薄れ、防災に関して「やらなきゃ」と思っているのに、やらなくなるのが普通です。だから、「防災」という言葉をあえて使わないで、いつもの暮らしのなかで無理なくできることを、いざというときの安心をプラスしようと始まったのが、「+ソナエ(プラスソナエ)」プロジェクトです。
――その一つが、『東京防災』であり、スチャダラパーさんとコラボした「その日その時」なんですね。
そうです。『東京防災』は、いざというときに「あ、防災の本、あったな」と気付いて手に取ってもらって、パニックになっていても理解できるように、最小限の文字と絵になっています。
スチャダラパーさんのラップは、いつもの暮らしの中で無理なく防災を身近に感じてもらいたくてつくりました。彼らもとても気に入ってくださって、よかったと思います。
■電通、スチャダラパーが共同で作成した防災ソング「その日その時」
――どちらもとても分かりやすく、リアルでした。私たちにとって災害に備えることがアタリマエになるのが理想的ですよね。
私たちがターゲットとしているのは「防災意識が高くない人」。防災に関しては、つい後回しになっている人。そういう人でも、普段の生活の延長線上なら対策できるはず。
8割以上の人が「地震が起きると思っている」と答えているのに、なにかしら具体的なことをしている人は3割にも満たないのが現実です。正直にいうと、防災の必要性を啓発するのは難しい。でも、クリエイティビティの力で、「なんだろう」「おもしろそうだな」「やってみようかな」と考えてもらうのが我々の役目と考えています。
もちろん、その土台であるものは信頼性のある裏付けが必要で、それが、我々の「+ソナエ・アルゴリズム」です。これまで蓄積された世界中の防災ノウハウをもとに、いつ、どこで、状況などを入力すると、約400の知見の中から、適切なコンテンツを対象者別、テーマ別に抽出するデータベースです。これらをもとに、さまざまなプロダクトを制作しています。
「防災に関する知識も、“知っているとちょっとカッコいい豆知識”として情報にまとめています」と語る谷口さん(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
当たり前の文化や日常の風景に“防災”を潜ませる――ビジネスとしての側面はどうでしょうか。どうしても、防災というと公共、地域のサービスというイメージが強いのですが……。
「多少高くても安心・安全な機能のあるプロダクト、サービスを買う」という人は多く、我々の試算では、安心・安全に関わる潜在市場は6.4兆円の規模とされ、さまざまな分野での需要拡大が期待できます。
左:「+ソナエ」プロジェクトのロゴマーク 右:潜在的防災市場規模(出典/ウェブ電通報 「新しい防災、はじめます(1)」(2015年8月31日公開))
――6.4兆円ですか。例えば、最近はキャンプブームで、軽量なキャンプ用品がたくさん出て、売れていますよね。
確かにそう。いいアイテム、いっぱいありますよね。アウトドア用品は、普段使いも便利だしそのまま防災用品として使えます。
また、日本防災産業会議の活動の一環として、防災知識のない営業でも使える「防災営業支援ツール」を制作しています。これは、各自治体が出しているハザードマップ等を参考にしています。
また、日常的な暮らしのなかに、“防災要素をプラスする”仕掛けも有効です。例えば、「贈る」という行為。日本人は、出産、引越し、入学など、折に触れてモノを贈る習慣があります。例えばお中元に日持ちのする飲み物、出産祝いに液体ミルクなど、大切な誰かのためにいざというときのソナエを贈るという習慣を提案しています。
――防災用品ってなかなか自分では買わないけれど、贈られたら確かにうれしい。「贈る防災」が習慣のひとつとして根付けば、すごくいいですね。どうしても災害はいつ起こるか分からないため、自分ではつい後回しになってしまうのも事実です。
でも、災害って地震だけじゃないでしょう。強風、ゲリラ豪雨、極暑による熱中症など、命にかかわる災害は、実は多い。そのため、もっと普段から情報にふれることで、1人1人の災害対応力を高めていく必要があります。その一環として、私が今取り組んでいるのが、防災情報配信チャンネル「City Watch」です。
これは、商業施設や公共施設、マンションやオフィスビルの共用部にある電子看板に、地域ごとに細かく分けた災害情報を配信するサービスです。前述の「+ソナエ・アルゴリズム」を使い、エリア特性とそのときの震度などの災害情報に基づいて、私たちが「どう行動すればいいか」を示す情報を自動で配信します。しかも英語をメインに多言語配信で、海外の方も安心ですし、強制的に配信されるので、誰もが平等に情報を得ることできます。
これなら、スマホのバッテリーを心配しながら、みんなが同じ情報をスマホで検索するという不合理な事態も避けられます。これを活用することで、街のどこにいても安心できて、住み続けたくなる街が増えることを願っています。
CityWatch 平常時の画面イメージ(提供/電通)
自分の防災対策は「特別なことはしていない」――話は変わりますが、電通での防災の取り組みなど教えてください。
私は企画には関わっていないのですが、「電通防」という活動で、9月の防災週間には、誰もが通るエントランスに、人工呼吸の人形を置いたり、地震時にオフィスがどうなるかリアルに再現したり。みんな真剣に見ていましたよ。
――まさしく、防災のプロである谷口さんですが、ご自身が普段行っている防災にはどんなことがあるのでしょうか。
普段持ち歩いているバッグには、バッテリーが2個、何かしら腹持ちする食べ物や飲み物が入っているくらいでしょうか。
3.11を機にこれらを持ち歩くようになったのですが、今は会社がフリーアドレスになって荷物を持ち歩いていたほうが楽なので、当たり前のスタイルとなりました。
最近は非接触で使えるモバイルバッテリーなど、技術も進歩しているし、お洒落なアウトドア用品や美味しい高級缶詰も増えているので、自分なりに楽しみながら備えられるといいですよね。いざというときに必要なものは人それぞれに違うはずですから。
――ご自宅ではなにか特別なアイテムなどご用意されているのでしょうか。
特別なことはしていないです(笑)。
ただ“普段使い”しているもののなかで、何が災害時に使えるか考えています。
普段子どもが自転車に乗るときに使うヘルメットは、地震のときも被らせようとか、いつも履いているこの歩きやすいスニーカーを、避難のときにも履いていこう、とか。
日常の暮らしのなかで、ちょっと視点を変えてみるだけで、いざというときに役立つアイテムは沢山あると思います。気取ったり、気合を入れすぎずに、日々の生活のなかでちょっとした“プラスアルファ”のとして防災を考える。それだけでも、いざというときに安心ですし、冷静な行動ができるようになると思います。
3.11の大震災の時には、汐留の社内にいた谷口さん。すぐに交通機関がすべてストップするだろうと考え、すぐ帰宅。帰宅難民にならずに済んだそう(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
●取材協力ビジネス街、とよばれる場所は数多い。なかでも新橋駅は「サラリーマンの街」というフレーズが代名詞といえるほど、企業だけでなく終業後に気軽に楽しめるリーズナブルでおいしい飲食店も集中する、ビジネスパーソンにとっては親しみ深い街だ。しかし、仕事後の楽しみを憂いなく満喫するためにも、その後の“足”は身軽でありたいもの。そこで、新橋駅へ電車で30分以内で行ける、ワンルーム・1K・1DKを対象にした家賃相場が安い駅ランキングを紹介する。新橋駅まで電車で30分以内、家賃相場の安い駅TOP19駅
順位/駅名/家賃相場/(沿線名/駅の所在地/新橋駅までの所要時間(乗り換え時間を含む)/乗り換え回数)
1位 葛西臨海公園 6万円(JR京葉線/江戸川区/29分/1回)
2位 弁天橋 6.05万円(JR鶴見線/神奈川県横浜市鶴見区/29分/2回)
3位 一之江 6.2万円(都営地下鉄新宿線/江戸川区/30分/2回)
4位 南行徳 6.3万円(東京メトロ東西線/千葉県市川市/29分/2回)
4位 船堀 6.3万円(都営地下鉄新宿線/江戸川区/28分/2回)
6位 花月園前 6.35万円(京急本線/神奈川県横浜市鶴見区/30分/3回)
7位 鶴見小野 6.45万円(JR鶴見線/神奈川県横浜市鶴見区/27分/2回)
8位 下総中山 6.5万円(JR総武線/千葉県船橋市/28分/1回)
8位 新子安 6.5万円(JR京浜東北線/神奈川県横浜市神奈川区/26分/1回)
8位 青砥 6.5万円(京成押上線/葛飾区/26分/0回)
8位 鹿島田 6.5万円(JR南武線/神奈川県川崎市幸区/25分/1回)
12位 国道 6.55万円(JR鶴見線/神奈川県横浜市鶴見区/26分/2回)
13位 矢向 6.65万円(JR南武線/神奈川県横浜市鶴見区/22分/1回)
14位 小岩 6.7万円(JR総武線/江戸川区/23分/1回)
14位 新川崎 6.7万円(JR横須賀線/神奈川県川崎市幸区/19分/0回)
16位 市川 6.8万円(JR総武線/千葉県市川市/21分/0回)
16位 葛西 6.8万円(東京メトロ東西線/江戸川区/25分/1回)
16位 足立小台 6.8万円(日暮里・舎人ライナー/足立区/28分/1回)
19位 舞浜 6.88万円(JR京葉線/千葉県浦安市/28分/1回)
新橋駅はテレビの街頭インタビューでもおなじみの場所だが、よく背景に映り込むSLは、新橋駅が日本の鉄道の発祥の地でありターミナルであった象徴。ランキングが東京、神奈川、千葉と各方面にバラけているのは、その歴史を思うと納得できてしまう。
1位は、江戸川区の葛西臨海公園。駅の南側には同名の、芝生広場や鳥類園などの施設のほか、水遊びができる人工渚を備えた葛西臨海公園がある。
新橋駅からは乗り換えが必要だが、東京駅でJR京葉線に乗り換えてしまえば、そこからの所要時間は約15分。京葉線は東京駅構内での移動距離が少しあるため、どうせそれを歩くならもう少し足を延ばして、健康のために東京駅―有楽町駅―新橋駅と歩いてみることが十分可能なのはうれしい点だろう。
葛西臨海公園(写真/PIXTA)
ランキング中で目立つのは、賃料6.5万円の駅が同率8位で4駅あることだ。千葉県船橋市の下総中山駅に、神奈川方面の鹿島田駅、都内の青砥駅と、同じ予算でいろいろな方面を選択できるのはちょっと珍しいように感じられる。
このうち、横浜市神奈川区が所在地の新子安駅は、ランキング中唯一、利便性抜群なJR京浜東北線の駅。東京駅のほか、横浜駅までは約6分、川崎駅までは約8分で乗り換えなしで移動できる。駅から約50mの場所に京急新子安駅があるため、実質京急本線との2路線が利用可能だ。
駅周辺には大きな商業施設などはないが、その分落ち着いた環境。飲食店なども少なめだが、駅前には深夜1時半まで営業しているスーパーもある。残業が多い、もしくは単身者で食事はたいがい同僚や友人と新橋駅で済ませてくる、という層なら不便を感じることはなさそうだ。
再開発進み、ファミリーも女性も快適にランキング内で一番アクセスがいいのは、所要時間が唯一20分を切る14位の新川崎駅だ。新橋駅へと同じく、品川へも乗り換えなしで15分以内で行くことができる。
近年再開発が進んでいるエリアであり、大規模マンションの建築も増えている。駅直結の大型商業施設「新川崎スクエア」があるため、買い物も便利。深夜1時まで営業しているスーパーもある。
16位の市川駅も、アクセスの良さが目立つ駅だ。所要時間が短いのは、快速の停車駅だから。総武線沿線のため、東京駅へ行くのにも乗り換えは不要だ。
駅の南口は大規模な再開発が行われ、無料の屋上展望台を設けられた駅直結の複合施設「I-linkタウンいちかわ」など、大型ショッピングセンターやスーパーなどが充実。駅前の商店街「アイアイロード市川」などもきれいに整備が進んでおり、ファミリー層だけでなく女性の単身者にとっても心強いだろう。
I-linkタウンいちかわ(写真/PIXTA)
賃料の傾向は、方面や路線にある程度偏りが出てもしかるべきものだ。これだけバラけて選択肢が豊富ということは喜ばしいことだが、裏を返せば、予算以外で何を重視して部屋を決めるのか、より深く考えさせられるということでもある。懐深いようでいて、よそより思考を求める――新橋駅はやはり、渋いオトナの街だけある。
●調査概要