月別: 2019年8月
リバ邸渋谷すごく暑い
すべての窓から眺望を

17万9,000円 / 70.89平米
東急東横線・東急多摩川線「多摩川」駅 徒歩9分
どの部屋にいても気持ちの良い眺望。東に西に広がる街並み。台所に立つと正面向いても、うしろを向いても窓の先に空が見えて。風通しもやはり気持ちよく。
特徴は窓からの眺望と間取りのバランスの良さ。マンションの立っている場所が周辺より高く、かつ6階に位置するため眺望は気持ちよく抜けてい ... 続き>>>.
デュアルライフ・二拠点生活[16]東京と小淵沢。「保育園落ちた!」がきっかけで始まった新たな暮らしとは?
新宿駅から特急あずさで約2時間、小淵沢駅に到着した。住所でいうと山梨県北杜市になる。標高は約880メートル。北に八ヶ岳、南に南アルプスを望む風光明媚なエリアだ。小淵沢には数多くの乗馬クラブがあり、「馬のまち」としても知られている。
駅から車で数分の場所に、安井さん家族が送るデュアルライフの拠点となる家があった。家族構成は安井省人さん(45歳)、妻の陽(あきら)さん(37歳)、5歳の双子の息子と娘。
連載【デュアルライフ(二拠点生活)レポート】これまで、豪華な別荘が持てる富裕層や、時間に余裕があるリタイヤ組が楽しむものだというイメージがあったデュアルライフ(二拠点生活)。最近は、空き家やシェアハウスなどのサービスをうまく活用することで、さまざまな世代がデュアルライフを楽しみ始めているようです。SUUMOでは二つ目の拠点で見つけた暮らしや、新しい価値観を楽しむ人たちを「デュアラー(二拠点居住者)」と名付け、その暮らしをシリーズで紹介していきます

日本産の木材、土、自然素材でつくられた家は4年ほど前に完成(撮影/片山貴博)
取材に訪れたのは7月中旬。降るような蝉の声と鳥のさえずりが耳に心地よい。

屋内外を自由に行き来するアビシニアンの「あちゃ」が出迎えてくれた(撮影/片山貴博)
省人さんは東京でいくつかの会社で仕事を兼業している。平日は神奈川県川崎市のマンションに一人で生活し、金曜夜から翌月曜の夜までを小淵沢で家族と過ごす。
二拠点生活に踏み切るきっかけは一時期話題になった「保育園落ちた!」だ。とはいえ、事態を前向きに捉えた。

火曜から金曜までは東京のオフィスで働く省人さん(写真提供/安井さん)
省人さんは当時をこう振り返る。
「子どもが生まれて、まず0歳児の時点で保育園に入れなかった。でも0歳のときはそもそも入園できる保育園も近所には1園しかなく、それほど大事には捉えていませんでした。しかし、結果として妻は仕事に復帰できないし、途方にくれました。そして、1歳の入園申し込みの時期が来たときに子どもにとっての都会暮らしについて深く考えるようになりました」
陽さんも言う。
「保育園を申し込むために、いろんな園を見学しましたが、田舎育ちの主人や、郊外のニュータウンで育った自分の環境に比べると、園庭が狭かったり、歩道のない道を子ども2人と歩く想像などをして、都会でのびのびとした子育てをすることの難しさを感じていました」
元々、夫婦の間では、遠くない将来、田舎暮らしをしようという話はしていた。伊豆、九十九里、茨城、福島、長野。結婚後は車でいろんな田舎を巡っていた夫妻。漠然とした将来の生活の下見のような意味もあった。保育園に入れない間にも刻々と時間が過ぎていく中で、もう少し先に描いていた田舎暮らし計画が、今の自分たちにとって必要なものとして、少しづつ現実的に考えられるようになっていった。

広いリビングには大きな窓を採用、緑の風景を眺めながらくつろげる(撮影/片山貴博)
「海沿いの生活にも惹かれましたが、そもそも、僕が兵庫の山あいのまち、妻が千葉の内陸の出身。二人ともサーフィンやマリンスポーツを楽しむというのも志向的にイメージできなかったし、山の姿に妙に落ち着くことに気づきました」
小淵沢にピンと来たのは陽さんだった。
「『水がきれいだから美味しいウイスキーができるんだよね』と言って水と自然の美しさを求めて白州に行ってみました。帰るときに小淵沢インターを使うんですが、そこで見た八ヶ岳と南アルプスの眺望に感動したのが最初のきっかけ。2人が好きなニュージーランドの風景にどこかしら似ているのも決めた理由のひとつです」

1階と2階、その上のロフトは吹抜けでつながっている(撮影/片山貴博)
二人はさっそく北杜市内の不動産屋を訪れた。そこで紹介されたのが現在の土地だ。
「周辺の土地相場に比べて、ここは斜面の雑木林でさらに安かった。約200坪の土地は都会では考えられない額でした」と省人さん。
2015年1月に土地を探し始めて3月に決定。長野県原村に営業所を構えるアトリエDEFとの打ち合わせが始まる。「木と土の力を活かして、自然に寄り添う暮らし」がコンセプトの工務店だ。床はカラマツ、梁は杉、土壁に漆喰(しっくい)という理想の家は8カ月で完成した。
双子の保育園もすぐに見つかり、陽さんはパート勤務で仕事復帰を果たしている。
「以前は正社員で働いていたので、給料こそ減りましたが、通勤時間も短くなり、ここでは余裕をもてる時間が増え、平日の出費がほぼゼロ。都会の子育てでは、子どもを連れて移動するだけでも一苦労で、心の余裕がなく、ふさぎ込んでしまうこともありましたが、移住後は開放的な環境で、自然と共に暮らす充実した毎日です」

小淵沢の夏は冷房いらず、冬は薪ストーブで暖を取る(撮影/片山貴博)

薪割りは省人さんの仕事。数年の間できれいに割るテクニックも身に付いた(撮影/片山貴博)
「割った薪は乾燥させて1、2年後に使えるようになります。エアコンはいらないし、光熱費として考えると川崎に家族で住んでいたころより安くすんでます」
省人さんは庭に畑をつくって、トマト、トウモロコシ、枝豆、かぼちゃ、さつまいもなどを育てている。

子どもの食育のためにも実験的にいろいろ植えてみたそうだ(撮影/石原たきび)
さらに、夏場はご近所さんから野菜のおすそ分けがある。
「今朝もお隣さんからじゃがいもとズッキーニの差し入れをいただきました。留守の場合は玄関先に置いてくれるんです。地元のみなさんに馴染んでご近所付き合いができるのか当初は不安もありましたが、杞憂でした。北杜市は移住者が多いから受け入れる土壌ができているんでしょうね」

こうしたうれしいおすそ分けも食事が楽しくなった理由のひとつ(撮影/片山貴博)
冬には「八ヶ岳ブルー」と呼ばれる真っ青な空と白い雪山とのコントラストが楽しめる。身近に絶景のある暮らしは最高だ。

晴れていれば夜は満天の星空を眺めながら山梨ワインを飲むといった贅沢なひと時も(撮影/片山貴博)

浴室は2階に設置して、入浴しながら窓外の景色を楽しめるようにした(撮影/片山貴博)
そして、何といっても移住を最も喜んでいるのは子どもたちだ。二人とも引っ込み思案だったが、小淵沢に来てからは社交的かつ活発になったという。

お気に入りのストライダーで家の周囲をぐるぐる回るのが今、子どもたちのお気に入りの遊び(撮影/片山貴博)
陽さんが言う。
「神奈川県川崎市で暮らしていた場所は交通量が多いので、子どもたちと道を歩いていても、ずっと『危ない!』と言わなきゃいけない。そういうストレスが子どもたちにも自然に溜まっていたんじゃないでしょうか」
二人の子どもはネット動画も見ないし、キャラクターグッズでも遊ばない。テレビもほとんどつけない。すぐそばにあるもので自由に自分たちで考えて遊ぶ。子ども部屋にあったオモチャは実にクリエイティブだった。

牛乳パックの船は息子、手前のお弁当箱は娘の作品だ(撮影/片山貴博)

独創的なコース設定のレール。リュックをかける棒は省人さんが白樺の枝でつくった(撮影/片山貴博)
省人さんは言う。
「最初はこっちでもパソコンを開いて仕事をしてましたけど、今は楽しいことが多すぎて徐々にしなくなりました。田舎暮らしは意外とやることが多いんです。その分、東京のオフィスと特急あずさの車内では集中して働いています(笑)」
今後について、省人さんは笑いながらこう言った。
「でも、せっかくだからまた違う土地にも暮らしてみたい。老後は海沿いもいいし、逆に都会という選択肢もあるなあという話はしています。あまり生きる場所を固定せず旅するように生きていけるといいなぁと」

子どもたちがつくったてるてる坊主は一家の未来も見守る(撮影/片山貴博)
最後に二拠点生活を検討している人たちへのアドバイスを聞いた。
「やりたいなら早く実行した方がいい。子どもが成長すれば生活環境を変えるのが大変になりますから。育てる場所が決まれば、その後の教育プランも立てやすいでしょう」
小淵沢に完全移住するか。別の場所でさらに田舎暮らしを満喫するか。あるいは、東京に戻るか。いずれにせよ、家族全員が大満足の二拠点生活は当分続きそうだ。
ミニマルに好きをつめこんで

2,480万円 / 39.96平米
東急池上線「石川台」駅 徒歩4分
さらりと足裏に心地よさが伝わる無垢フローリングに、自分の好みを詰め込む造作棚。ミニマルで快適な一人暮らしが目に浮かぶ空間です。
シンプルにリビングとベッドルームに分けられた1LDK。二つの空間を分ける間仕切りはピタリと収納の間に収まるようになっていて、ワンルームとしても使える設 ... 続き>>>.
無機質でクリーンなリノベハウス

17万1,000円 / 53.86平米
東急田園都市線「三軒茶屋」駅 徒歩4分
内装はやっぱりキレイな方が好き!という方にもピッタリな、リノベーションされたばかりの部屋のご紹介です。
内装・設備・間仕切り壁などをすべて取り払い、ゼロからリノベーション。コンクリートむき出しの天井に裸電球の無機質さと、壁は白をベースに、水色や黄緑色を差し色に塗装したクリーンな ... 続き>>>.
住める美術品

6万2,000円 / 15.66平米
副都心線・有楽町線「池袋」駅 徒歩9分
タイルやステンドガラスで彩られた共用部分は、まるで宗教建築のよう。コンクリートの建物なのですが、どこか有機的で温かみさえ感じるような、独特の感覚に包まれる物件です。
設計は建築家、梵寿綱(ぼん じゅこう)氏。都内にいくつかある氏の建築物は、どれも個性的な外観で異彩を放ち、一部に ... 続き>>>.
風抜けるメゾネット

20万5,000円 / 72.99平米
山手線「目黒」駅 徒歩7分
目黒の坂の途中にある、素敵なマンションに空室が出ました。風がすっと部屋を通り抜けると、それだけで未来が明るく見えるような、不思議とそんな気持ちになる部屋です。
レトロなマンションが多いこの近辺でも、外観のかっこよさが特に目を引きます。エントランスには涼しげな池があったりして、個 ... 続き>>>.
それぞれの書斎をもつ

12万円 / 46平米
世田谷線「世田谷」駅 徒歩4分
書斎となる部屋が二つある物件の紹介です。それぞれの作業部屋が欲しいふたり暮らしにぴったり。北側の部屋と南側の部屋に、大きな本棚と幅の広いデスクが付いています。本棚の高さは写真集やA4サイズのファイルなども入る大きさです。
内装は全体的にどこか古くてほんわかした雰囲気。壁と天井が ... 続き>>>.
「ただいま」のある日常

11万9,000円 / 39.5平米
西武有楽町線「新桜台」駅 徒歩1分
貸主も含めた4区画の入居者がほどよい距離感で交流し、アットホームな空気が流れる物件。
1フロア1区画のつくりで、今回の部屋は2階部分。玄関入ってすぐにリビング、奥に水回りやベッドスペースといった、奥行きのある間取りです。
収納がないですが、貸主の負担で設置することも可能。もし ... 続き>>>.
スッキリ暮らす

7万4,000円 / 27.02平米
東急田園都市線「梶が谷」駅 徒歩3分
落ち着いた街並みが広がる梶が谷駅から歩いて3分の、駅近マンションをご紹介します。
建物はコンクリートの外壁が印象的な、いわゆるデザイナーズ。エントランスホールも一面コンクリートに覆われ、無機質な空間に外からの光がうっすらと差し込むような、落ち着いた雰囲気です。
約27㎡のワン ... 続き>>>.
港の見えるヴィンテージマンション

26万6,000円 / 89.94平米
みなとみらい線「元町・中華街」駅 徒歩8分
山手の一角に白いレトロな外観が目をひくヴィンテージマンションがあります。1965年に山手界隈に住んでいた外国人向けにつくられ、全54戸の間取りはすべて異なります。
今回は2SLDKの間取りで、室内は改修されているので、キレイな仕上がり。明るい色味のフローリング、壁・天井の白によ ... 続き>>>.
カラフルアパートメント

6万円 / 13平米
都営浅草線「西馬込」駅 徒歩5分
建築家が自分の思想を自邸で表現するように、こちらの建物はオーナーが思い描いた色鮮やかな空間になっています。しかも自主施工によって。
1階にはオーナーの運営する輸入雑貨店、地下1階にはアイアンを加工する工場があります。海外のアパートメントにありそうなアイアンの門が、何かを予感させ ... 続き>>>.
地域に根差した劇場が誕生! 京都駅の東南部エリアが文化芸術都市に
「京都」といえば歌舞伎や能・狂言など伝統芸能のイメージが強いですよね。ところが、実は現代劇や小演劇のカルチャーも盛んなのです。
今、京都で最も注目を集めているエリアといえば、京都駅の東南部。京都市はここ一帯を「文化芸術都市」として発展させたい意向があるようです。そのようななか、先手を打つかのように一館の劇場が誕生しました。なんでも、京都では過去にない多くの機能を誇る施設なのだそう。いったい、どんな劇場なのでしょう。そっと、ドアを開けてみましょう。
さわやかな風が吹く鴨川沿いに話題の劇場が誕生京都を代表する一級河川、鴨川。春には遊歩道に桜が咲き誇る、市民の憩いの場です。

京都を南北に貫く、京都人の心のよりどころ、鴨川(写真撮影/吉村智樹)
涼やかな川風に吹かれながら、鴨川のほとりを歩いていると、樹々の向こうに真新しい劇場が顔を覗かせました。

鴨川の遊歩道、桜の木立の間から垣間見える話題の新劇場「THEATRE E9 KYOTO」(写真撮影/吉村智樹)
この劇場の名は、「THEATRE E9 KYOTO(シアター・イーナイン・キョウト)」。今年(2019年)6月22日にオープンしたばかりのニューフェイス。「E9」とは、劇場が建つ街「東九条」をイーストナインと訳してつけられたもの。

エントランスはガラス張りで明るい印象。「E9」とは劇場がある東九条を意味する(写真撮影/吉村智樹)
開館して間もない劇場ながら、公演スケジュールは驚くほどぎっしり! おめでたい狂言「三本柱」をこけら落としに、音楽劇、独り芝居、喜劇、ミステリー、舞踊、バーレスクなどなど、上演されるジャンルは多種多彩。知的好奇心をくすぐるラインナップとなっています。
ウワサの新劇場はカフェとコワーキングスペースを兼ね備えるさらにこの劇場の大きな特徴は、カフェとコワーキングスペースを併設していること。鴨川のせせらぎを眺めながら飲食を楽しんだり、仕事をしたり。ゆったりとした極上の雰囲気。

併設された「Cafe & Restaurant Odashi」(写真撮影/吉村智樹)
「コワーキングスペースは朝7時から夜11時まで年中無休で使えます。劇場とコワーキングスペースが一緒になっていて、さらにカフェまで備わった場所は日本中を探しても、なかなかないです。単にお芝居を鑑賞するだけではなく、さまざまな文化が交わる空間になっています」
「THEATRE E9 KYOTO」の支配人であり、運営する一般社団法人「アーツシード京都」の理事を務める蔭山陽太さん(55)は、そう言います。蔭山さんはこれまで「ロームシアター京都」をはじめ、京都・横浜・松本で4つの劇場で支配人を務めた名マネージャーです。

「THEATRE E9 KYOTO」の支配人、蔭山陽太さん。かつて札幌で和食の料理人をやっていた異色の経歴をもつ(写真撮影/吉村智樹)
5つもの小劇場が一気に閉館! 京都の演劇界を襲った危機楽しさがたっぷりと詰まった新劇場。しかし……幕が上がるまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。そもそもこの劇場が誕生した理由は、ある危機的状況がきっかけでした。
「ロームシアター京都を運営していたある日、芸術監督のあごうさとしさんから、『2015~2016年の間に京都市内の小劇場が5つもクローズする』という話を聴いたんです。京都の小劇場は民間経営が多く、建物の老朽化やオーナーの高齢化などが理由で維持できなくなっていたんですね」
京都は日本でもトップ5に入ると謳われる、演劇活動が盛んな街でした。そのような京都で主要小劇場が一気に5つも閉館になるなんて、文化的喪失の大きさは計り知れません。33年続いていた、京都の中心的な小劇場『アトリエ劇研』で最後のディレクターを務めていたあごうさとしさんと、現代美術と演劇を融合させてきた作家のやなぎみわさんは、蔭山さんに『新しい劇場をつくれないか』と相談を持ち掛けます。
「小劇場の文化が廃れていたのならば、『もう現代には需要がないんだ』と諦めるしかない。けれども、消滅するどの劇場もフル稼働だったんです。観る側、舞台に立つ側、ともにニーズがあった。そんななかでの閉館とあって、本当に残念だったんです。さらに、このまま劇場がない状態が続くと、京都から劇団や表現者が離れていったり、未来の担い手が辞めてしまったりしてしまう。私も強い危機感を抱き、『ひと肌脱ぎたい』という気持ちになりました」
新たな劇場を創設する新天地として選ばれた「東九条」京都の小劇場界が苦境にさらされる現況が忍びない。そこで蔭山さんたちは新劇場の開館を目指し、物件探しに奔走します。
ところが、これがなかなか見つからない。京都市内で最寄駅から徒歩圏内にあり、100席を設置できて、天井が高く、音や声が出しても周辺から苦情が来ない。そんな好条件に合う物件に出会えずにいました。
「どこにも物件がないので、私がそれまで個人的にお世話になっていた、リノベーションを得意とする株式会社八清の西村直己社長に相談しました。すると『東九条に、自社倉庫があります』とすすめてくださったんです」

かつては倉庫として使われていた建物(画像提供/THEATRE E9 KYOTO)
「東九条」とは、京都駅の東南側と鴨川の間をはさむ地域。交通至便でありながら、住民の高齢化と人口減少によって空き家や空き地が増え、エアポケットと化していた場所です。
指し示された空き倉庫は、鴨川の沿岸に建っていました。ここは、ほかにもJRと京阪電鉄「東福寺」駅や地下鉄「九条」駅からも歩いて訪れることが可能な、願ってもない地だったのです。
「京都という名だたる観光都市の、新幹線停車駅から徒歩圏内。世界的に見ても劇場の立地としては超一等です。『ここしかない』、そう思いました。ただ……」
ただ? そう、さっそく資金の問題が立ちはだかったのです。
クラウドファンディングで申請資金の調達に成功。もう後へは引けない!「倉庫を劇場にリノベーションするためには、建築審査会に申請書を提出して特例許可を得なければなりません。そして最も頭が痛いのが、申請をするだけでも、約1200万円がかかること。耐震や防音など専門家に依頼して調査をしないといけませんから」
申請のみで、およそ1200万円が飛んでいく。潤沢な資金は、もちろんありません。そこで蔭山さんたちは、クラウドファンディングを呼びかけます。設定は「オール・オア・ナッシング」。期限は3カ月。手数料を含めた目標額1400万円に達することができなければ、劇場を建てる計画そのものをあきらめることも考えました。
すると……。
「オープンできた今だからお話しますが、正直に言って『お金は集まらないだろう』と踏んでいました。新しい劇場の誕生を望んでいる人が、果たしてどれほどいるのだろうか……って。ところが、予想をはるかに超えた約1900万円を超える金額が集まったんです。とてもうれしかったし、驚きました。『劇場が生みだす文化を応援したいと考えてくださっている人が、こんなにたくさんいたんだ!』と。そして、『もう後には引けない』と、決意を新たにしました」

初期費用1200万円を集める段階で「劇場の建設は無理ではないか」と、あきらめかけていたという(写真撮影/吉村智樹)
うれしい出来事は、ほかにもありました。同時期に鴨川周辺でカフェとコワーキングスペースを営みたいと考えていた株式会社ラ・ヒマワリと巡りあい、一棟を共同でつくりあげる運びとなったのです。
地元企業の支援や、演劇を愛する人々の熱い想いに支えられたこうして申請に充てられる資金の調達をクラウドファンディングで成しえた蔭山さんたち。ところが、喜びも束の間、工事費は当初予想額の3倍、およそ2億円にまで膨れ上がりました。蔭山さんは資金繰りに明け暮れる日々を送ります。
さらに検査する箇所は日ごとに増え、検査されるたびに修正が求められ、開館を発表したあとでもまだ工事が進まない状況。このような逆境に陥るたびに、劇場の未来に可能性を感じた地元企業の支援や、演劇や表現を愛する人々の情熱によって支えられてきたのです。

壁には支援してくれた人たちの名が刻み込まれている(写真撮影/吉村智樹)
開館までに、蔭山さんにはもうひとつ、やらねばならない重要な仕事がありました。それは「地域住民から理解を得ること」。産声をあげる劇場は、新天地である東九条の街に根差さなければ意味がないと考えた蔭山さんは、できるかぎり住民たちとの交流を深める努力をしました。
「東九条にお住まいの皆さまに、劇場を続ける意義をご理解いただくために、地域のお祭には積極的に参加し、アーティストを呼んでワークショップも開催しました。そのおかげか、2度開催した公聴会では、劇場を開くことに反対する方はひとりもおられなかったんです」
多様な表現を可能にする「ブラックボックス」そうして、遂に幕を開けた「THEATRE E9 KYOTO」は、さまざまな表現に対応できるブラックボックス(四方八方が真っ暗なスペース)と呼ばれる劇場形式。これまで幾度も劇場の開館に立ち会ってきた蔭山さんですが、ゼロから3年、苦労の末に完成までたどり着き、理想の空間が目の前に開けたときは感慨もひとしおだったとか。

京都から消え去ろうとしていた「ブラックボックス」タイプの劇場を蘇らせた(画像提供/THEATRE E9 KYOTO)
客席には一見、普通のスタッキングチェアが設置されていますが、この椅子こそ、蔭山さんのこだわりでした。
「クッション性と反発性のバランスがちょうどよく、長く座っていても疲れない椅子を吟味しました。椅子の状態がよくないと、どんなにいいお芝居やパフォーマンスも、集中して鑑賞することができません。劇場や映画館、スタジアムの椅子を専門につくっている会社の協力を得て、小劇場向けに特別に研究開発された椅子を導入することができました。みなさんに長く親しんでいただけるかと思います」

「これからは団塊の世代が演劇を楽しむ時代。椅子の品質にはこだわり抜いた」という蔭山さん(写真撮影/吉村智樹)
アートのパワーで大きな変貌を遂げる「京都駅東南部エリア」「THEATRE E9 KYOTO」が注目される理由は、劇場の多様な機能、だけではありません。特筆すべきは劇場の立地。今後京都のトレンドを大きく左右する場所にあるのです。
2017年3月、京都市は「京都駅東南部エリア活性化方針」と題し、京都駅から鴨川をはさむ東南方面へかけての地域を「アートによって活性化させる」方針を打ちだしました。2023年度には近隣の駅東部へ京都市立芸術大学や京都市立銅駝美術工芸高等学校の移転が予定されるなど、今後は文化芸術に関連する多くの資源が集積してゆくエリアなのです。
京都駅から徒歩圏内の東九条に建てられた「THEATRE E9 KYOTO」は、アートによって変わってゆく街の、まさに先鞭をつける存在となりました。
「地域の人たちに育てられて、新しい人や新しい作品が生まれてくる。この劇場から、国内外で活躍するアーティストが生まれるかもしれないし、そうなってほしい。それが私たちの願いです」
目標は「100年続く劇場」。世界にその名を轟かせる劇場都市へ蔭山さんたちが高く掲げる目標は「100年続く劇場」。東九条が国内だけでなく世界の文化都市とつながる「劇場がある街」になるための、その一歩を踏み出したのです。
「地域に根差し、地域に認められ、地域に必要とされる劇場でありたいですね。劇場を訪れた方が、この街でお茶をしたり、食事をしたり、買い物をしたりして楽しむ。そして街が活性化する。地域に貢献できる劇場でありたい、そんなふうに考えています」
悠久の時を刻み、流れ続ける鴨川。そのほとりに誕生した新劇場もまた、100年後も人々の心にあり続けるのでしょうね。そのような想像がひろがり、胸が熱くなった一日でした。

「街の人々に愛され、100年続く劇場にしたい」。蔭山さんはそう熱く語る(写真撮影/吉村智樹)
●取材協力THEATRE E9 KYOTO/一般社団法人「アーツシード京都」
デュアルライフ・二拠点生活[15]70代で仕事も現役。「仕事があるから、山里田舎暮らしが楽しい」
今回、インタビューを受けて下さったのは、70代にして大阪で勤務する技術士(電気電子)の加藤進さん。2014年から大阪池田市と岡山県久米郡美咲町でデュアルライフ(二拠点生活)を満喫中です。その動機や経緯などについて、緑ゆたかな美咲町でうかがいました。連載【デュアルライフ(二拠点生活)レポート】
これまで、豪華な別荘が持てる富裕層や、時間に余裕があるリタイヤ組が楽しむものだというイメージがあったデュアルライフ(二拠点生活)。最近は、空き家やシェアハウスなどのサービスをうまく活用することで、さまざまな世代がデュアルライフを楽しみ始めているようです。SUUMOでは二つ目の拠点で見つけた暮らしや、新しい価値観を楽しむ人たちを「デュアラー(二拠点居住者)」と名付け、その暮らしをシリーズで紹介していきますデュアルライフのきっかけは、太陽光発電。妻の実家近くでたまたま見つけたのが美咲町
大阪から車で約2時間。美咲町は岡山県の中央部に位置する町で、山道を抜けて町に入ると美しい田園風景が広がる。その小高い丘の上にあるのが、加藤さんの家だ。私たちが到着するやいなや、加藤さんが真っ先に紹介してくれたのが、近くにお住まいの中村隆重さん。この方なくして、デュアルライフは成り立たないと感謝する。
「中村さんは私の師匠!今も土木会社に務めながら、人の田畑まで世話するパワフルな方で、すごく丁寧に教えて下さって。うちの田んぼも、もともと中村さんがずっと世話をしてくれていた関係から、今もサポートしていただいて。裏にある畑も中村さんの指導のおかげです」

加藤さん(右)と中村さん(左)。「加藤さんはすごく丁寧な方ですね」と中村さん。中村さんの畑は加藤さんの畑と隣同士(写真撮影/出合コウ介)
加藤さんがこの生活を始めたきっかけは、太陽光発電というからびっくり。
「私は電気工学科出身の技術士(電気電子)で、自分なりに楽しみながら太陽光発電をやりたかったわけですが、大きな敷地がいる。最初は大阪で探していたのですが、いい物件がなかなか見つからなくて。それなら田舎がいいなと、岡山県津山市にある妻の実家近くで探すことにしました。年に何度か帰っていたのですが、どうせ田舎に家を構えるなら、やはり妻が時々両親を見に行ける環境が欲しいなと思ったんです」
親(嫁)孝行と趣味生活の両立。まさに一石二鳥と加藤さんは笑う。地元の不動産店から3カ所紹介してもらい、この美咲町の物件を見た瞬間、「ここだ」とピンと来て即決した。
「築70年の物件は、柱と梁も立派で、太陽光を搭載するのに家の大きさもちょうどいい。義父の後押しも大きかったですね。山と田んぼ、家がぽつりぽつり。ここから見えるそんな景色も、すごく気に入りました」

(写真撮影/出合コウ介)

(写真撮影/出合コウ介)

庭の奥に山と田園が広がるこの景色が加藤さんのお気に入り。「この緑の絨毯がね、秋には黄金に変わるんです」と加藤さんの妻(写真撮影/出合コウ介)

「ここに座ってぽかんと外を眺めているだけで、気が晴れる。山から抜ける風も気持ちいいです」(写真撮影/出合コウ介)
技術者の血が騒ぐ?「ああしたい」「こうしたい」がいっぱい出てくる、田舎暮らし梅田の高層ビルで週4日パソコンに向かう加藤さん。今は月2、3回美咲町に通い、妻は津山市の実家へ、夫は田畑作業と農機調整に励み、リフレッシュ!「お互い気を使わず、好きなようにやっているのがいいんですね。でも、田畑はおまけでついてきたようなもので。田舎暮らしで畑くらいはやるつもりだったけど、まさか田んぼまでやることになるとは」と加藤さん。田んぼの登記簿謄本を譲度する場合の規制は厳しく、本当にできるかどうか審査が必要だ。加藤さんは「そこに山があるから登るように、そこに田んぼがあるから耕すだけ」と、行政書士の方に営農計画を造ってもらい、時間をかけて譲り受けた。1年目はそのまま中村さんに預かってもらっていたが、「このままじゃプランの趣旨に外れる」と2年目から奮起して、農業開始!
「素人がイチから始めるので、中村さんの教えやネット情報をたよりに、娘夫婦やその友達に手伝ってもらいました。1年目は田畑を耕す耕運機を使う初歩的なやり方でしたが、2年目からトラクターを使うなど、失敗しながら自分なりにソリューションを見つけて対処していくのもまた楽しい(笑)。それは畑も同じですね。稲作は実は繊細で、毎日水の状態を見て、水を充てる、水を引くなどの対処が必要ですが、中村さんがわずかな金額でやってくださるから、続けられるんです。何かあればスグに連絡下さるし、頼もしい味方です」

家から歩いて5分の場所にあるハート型の田んぼは2反(600坪)は物件購入時についてきた。中村隆重さんと加藤さんとお孫さん(写真撮影/出合コウ介)

今や田植えは家族の年中行事のひとつ「田植えの時期に合わせて来るようにしています」と娘さん(写真/ご本人提供)

畑にはキャベツやピーマン、トマト、キュウリなどの旬の野菜が育つ。「このあたりはムジナが出て、トマトの皮だけ残して食べるんです」(写真撮影/出合コウ介)
念願だった太陽光も、業務用10kwを屋根に上げ、申請から設計、電気工事、メンテナンスまで全部自分でやり、「古民家の柱は太陽光パネル800kgを支えてくれる頑丈なつくりでした」と大満足。家の電気配線も自ら工事(※)、井戸にポンプをつけて配水したり、草刈り機がオーバーヒートしたから自分で直したり、水やりが大変だから今度はスプリンクラーつくりたいと、田舎暮らしは技術屋の血が騒ぐそう。
「のびのび、マイペースにやりたいようにやれる環境がすごくいい。頭使うのも身体動かすのも大好きで、最初は漠然と始めた田舎暮らしでしたが、住み始めたら、ああしたい、こうしたいがいっぱい出てきて。今後は使っていない部屋のDIYもゆっくりしていきたいですね。もともと趣味だったアマチュア無線、今はお休みしています(笑)」

小高い丘の山裾にある加藤さんの家。太陽光発電が搭載され、田舎の町並みで一際目立つ(写真撮影/出合コウ介)

井戸にポンプを付けて、簡単に水が使えるように。さすが、エンジニア(写真撮影/出合コウ介)
「子どもたちがトカゲに触っているのを見て、お友達も触れるようになりました」もともと池田市でもしょっちゅう集まっていた仲良し家族だが、「家族イベントが増えました」と加藤さん。お孫さんたちもここがお気に入りで、川遊びしたり、BBQしたり。特に娘さんの次男坊は昆虫や生き物が大好き。今回、美咲町をおとずれたときも、あぜ道を歩くと足の踏み場もないほどの数の生まれたての小さなカエルにびっくり!トカゲや蝉、トンボと、本当に豊かな自然の恩恵を受けた生き物がいっぱい。「あれ、かなへび」。加藤さんのお孫さんがそっと教えてくれた。
「この子はねえ、本当に生き物が大好きでね。この前もかなへびを手のひらに3匹も乗せて、顔を見ては『かわいいかわいい』って喜んでいて。帰る時間になって、母親が捨てなさいと言うと、泣いて悲しがってるんですよ」と加藤さんは目を細める。孫の知らない一面が垣間見れたのも、「田舎暮らしのおかげ」と喜ぶ。

昆虫や生き物が大好きなお孫さんと(写真撮影/出合コウ介)

下流で川遊び。網で魚をとって、みんな楽しそう(写真/ご本人提供)

田んぼでとれたお米でつくるおむすびは最高!おばあちゃんを手伝う、娘さんの長男くん(写真撮影/出合コウ介)
バーベキューを楽しむ加藤さんとお孫さんたち(写真撮影/出合コウ介)

(写真撮影/出合コウ介)
小さいながらも地元の祭りも多く、桜祭りや夏祭り、花火大会など季節の行事を楽しみにしていて、「花火はね、田んぼの向こうに上がるんですが、これがまたキレイで。今では孫もこっちに地元の友達もできて、喜んでます」。夏休みには、お孫さんのお友達家族も訪れ、合宿を行うそう。
「住宅街では近所に気兼ねしますが、ここなら大声を出しても大丈夫だし、駐車スペースもいっぱい。気軽に集まれるのがいいですね。次男が昆虫や生き物を喜んで触っているのを見て、最初は怖がっていたお友達も触れるようになったんですよ」と娘さんが教えてくれた。加藤さんも「都会の子に田舎の良さを伝えられるのも、田舎暮らしの醍醐味(だいごみ)です」

娘夫婦の友達とその子どもたちもいっぱい遊びに来て夏を過ごすのも年中行事に(写真/ご本人提供)
偶然にも隣家の妻が同級生!「町内会を紹介してもらい、地元にもすんなり溶け込みました」「今日も着いた早々、近所の方から『豆が出来すぎたから取りに来て』と言われ、孫と取りに行って来ました。旬の食材をよくいただきます」。実は、隣にお住まいの中村勉さんの妻が加藤さんの妻と偶然同級生だったことから、町内会の人を紹介してもらい、地域に溶け込んでいった。

隣にお住まいの中村勉さんはもくもくと草刈り。この方の妻が加藤さんの妻と同級生だった。ちなみに、この近くの方々はみんな中村さんらしい(写真撮影/出合コウ介)
「おかげで、スムーズにお付き合いさせて頂けて、本当に助かりました。美咲町は外から来た人々に対して寛容というかそういう風土があり、2人ほど先輩の移住者の方がいらっしゃいましたが、私たち同様、初めての稲作も助けてもらいながらやっていたみたいです」
前出の中村隆重さんも、管理している11反のうち、9反は遠くに住んでいたり、手がまわらない方の田んぼを預かって面倒をみているという。当たり前のように支え合う精神。なるほど、週末だけ来ては楽しむ別荘とは違い、月に数回ではあるが、地域とつながってこその、二拠点生活。今後の目標は?
「都会でランニングマシンに乗るより、農作業をしていい汗かくのが気持ちいい!梅田での忙しいオン生活があるからこそ、田舎でのオフ生活。この生活を始めて、両方手放せないことがよく分かりました。みなさん、よく終活って言いますが、私は今の暮らしの延長線上に将来があると思っています。70歳で現役続行していますが1年契約です。1年、1年できる範囲で仕事をがんばり、この二拠点生活のまま、ピンピンころりといきたいものです(笑)」。70代でお仕事をしているだけでも驚きだったが、デュアルライフを通じて、思いがけなく、自分にぴったりのライフスタイルを見つけた加藤さん。今後も妻や子どもたち、その家族に囲まれて、末永く笑顔で暮らしていただきたいものだ。
※加藤さんは、第1種電気工事士の有資格者のため、ご自身で電気工事を行っています。電気工事士法により、電気工事は専門の資格を持つ者・事業者が行うことが定められています
朝はモーニングでゆったりと。ちょっぴり早起きして出かけたい「東京下町のカフェ」
夏休み♪満喫中
...ヤバいです。
カブトムシがどんどん卵を産んで、幼虫が順調に増えています…。
お久しぶりの更新です。世の中は三連休ですね!
息子の夏休みは、早いもので、もう前半が終わりそうですよ。
お盆明け後は、幼稚園の夏季保育やお泊り会、ピアノ教室の振替があるという過密スケジュールで、私と息子が二人でお出かけしてのんびりと過ごすのは難しい。
だから、ここ数日、予定が無い日は、せっせとお出かけしていました!
科学技術館では、4つのワークショップに参加して、大好きな実験まみれ
徳光さんのバス旅番組で使う映像を撮影していて、息子もカメラの前に(笑)。
息子はTBSとは縁があって、以前、TBSの気象情報に出たことがありますよ~。
そして、足立区のギャラクシティに再び行って、「ディノレース&クラフト」に挑戦。
頭上のネット遊具を見上げながら、恐竜の絵に色を塗って。
色を塗った恐竜が、大画面で立体映像になって動きます。(←子どもの足踏みに連動して、恐竜が走る仕組み。)
よーい、ドン!=3
息子のティラノサウルスは4位でした。
もう一度参加。
トリケラトプスで参戦して、5位でした。
このペーパークラフトを家に持ち帰って作りました。息子はハサミ担当、私は組み立て担当、、、のはずだったけど、私がほぼ作りました。
ギャラクシティでは、ネット遊具で遊んだり、プラネタリウムを見たり、種子をルーペで観察して描く遊びもしました。
この他には、じゃぶじゃぶ池で水遊びをしたり、たばこと塩の博物館で子供向けのイベントに参加したり、と夏休みを満喫しています!
「HARUMI FLAG」第1期販売、最高倍率は71倍
中央区晴海で開発が進む「HARUMI FLAG」、その第1期販売が7月26日(金)から8月4日(日)まで行われた。
「HARUMI FLAG」は、総開発面積133,906.26m2。住宅5,632戸(分譲住宅街区4,145戸、賃貸住宅街区1,487戸)、店舗・保育施設(区画数未定)、商業施設から構成される。オフィシャルサイトを開設した2018年10月31日から23,300件を超えるエントリーがあり、本年4月27日(土)に開設したパビリオンの見学者数も5,100組を超えるなど、販売前から注目されていた大規模プロジェクトだ。
第1期では、「SEA VILLAGE(A棟・B棟・D棟)」から211戸、「PARK VILLAGE(A棟・B棟・C棟・F棟)」から389戸、2019年首都圏最多とされる600戸を供給。結果、登録申込数は1,543組で最高倍率は71倍、平均倍率は約2.57倍となった。
登録申込者は30代が31%、40代も31%と、30代・40代で6割を占めた。属性は会社員が58%、会社経営者・役員が26%など。
三方向が海に囲まれ、レインボーブリッジなどを見渡すことができる「眺望の良さ」、都心6区の平均専有面積より20m2以上も広い「ゆとりあるプラン」、銀座へ約2.5km・中央区晴海という「利便性の高い立地」などが、主に評価されたという。
ニュース情報元:野村不動産(株)
「南町田グランベリーパーク」、11月13日にまちびらき
町田市、東京急行電鉄(株)および(株)ソニー・クリエイティブプロダクツは、官民連携で開発を進める「南町田グランベリーパーク」(東京都町田市)のまちびらきを、本年11月13日(水)に決定した。同計画は、田園都市線「南町田駅」の南側に広がる鶴間公園と、旧グランベリーモール跡地を中心とする約22ヘクタールのエリアで推進。郊外住宅地に魅力あふれる「新しい暮らしの拠点」を創り出すプロジェクトとなる。
234店舗が出店する商業施設の開発、新しいまちの玄関口となる駅や都市公園のリニューアルに加え、商業施設と公園の中間には、「スヌーピーミュージアム」が開館を予定している。
また、まちびらきに先駆け、10月1日(火)には「南町田駅」から「南町田グランベリーパーク駅」へと駅名を改称。合わせて、「スヌーピーミュージアム」(12月14日開館)のチケット販売も同日より開始する。
ニュース情報元:町田市
新築一戸建て平均価格、首都圏と近畿圏は下落
(株)東京カンテイは8月8日、2019年7月の「新築木造一戸建て住宅平均価格」を発表した。敷地面積100m2~300m2、最寄り駅から徒歩30分以内かバス20分以内、木造で土地・建物ともに所有権の物件を調査したもの。それによると、7月の首都圏新築一戸建ての平均価格は、前月比-1.1%の3,995万円、3ヵ月ぶりに反転下落し4,000万円を下回った。東京都は同-5.7%の4,861万円と2ヵ月連続下落。神奈川県は同-0.8%の4,390万円と2ヵ月連続下落。千葉県は同+3.3%の3,241万円と反転上昇。埼玉県は同+0.8%の3,482万円と反転上昇。首都圏では千葉県と埼玉県で上昇に転じたが、東京都と神奈川県では連続下落した。
近畿圏の平均価格は同-0.7%の3,138万円、3ヵ月ぶりに下落に転じた。府県別でみると、大阪府が同+3.9%の3,474万円で反転上昇。兵庫県は同-3.8%の3,101万円で3ヵ月ぶりに下落。京都府は同-1.6%の3,330万円で3ヵ月ぶりに下落に転じた。
愛知県は、同+3.5%の3,388万円と反転上昇。中部圏全体では同+2.0%の3,068万円、4ヵ月ぶりに上昇に転じた。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
中古一戸建て平均価格、首都圏は2ヵ月連続上昇
(株)東京カンテイは8月8日、2019年7月の「中古木造一戸建て住宅平均価格」を発表した。敷地面積100m2~300m2、最寄り駅から徒歩30分以内かバス20分以内、木造で土地・建物ともに所有権の物件を調査したもの。
それによると、7月の首都圏中古一戸建て平均価格は、前月比+1.7%の3,409万円、2ヵ月連続で上昇した。都県別では、東京都は同-4.2%の5,214万円と反転下落。神奈川県は同+3.0%の3,697万円と2ヵ月連続上昇。千葉県は同+2.2%の2,139万円と4ヵ月ぶりに上昇。埼玉県は同+1.8%の2,459万円と3ヵ月連続上昇。首都圏では東京都で下落した以外はいずれも上昇し、首都圏の平均値を上昇させた。
近畿圏の平均価格は、同-5.8%の2,496万円と3ヵ月ぶりに反転下落。主要府県別では、大阪府は同-0.1%の2,693万円と反転下落。兵庫県は同-8.8%の2,433万円と3ヵ月ぶりに反転下落。京都府は同-6.5%の3,393万円と反転下落。近畿主要3府県では、2府1県すべてで反転下落した。
愛知県の平均価格は、同+1.4%の2,835万円と2ヵ月連続上昇。中部圏全体では同-1.7%の2,194万円と4ヵ月連続下落。福岡県においては同-5.3%の2,013万円、3ヵ月ぶりに反転下落。前年同月比も-1.5%と再びマイナスの水準に戻った。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
小規模一戸建て平均価格、首都圏は2ヵ月連続下落
(株)東京カンテイは8月8日、2019年7月の「新築小規模木造一戸建て住宅平均価格」を発表した。これは、敷地面積50m2以上~100m2未満、最寄り駅から徒歩30分以内かバス20分以内、木造で土地・建物ともに所有権の物件を調査したもの。それによると、7月の首都圏新築小規模一戸建ての平均価格は、前月比-0.2%の4,537万円、2ヵ月連続で下落した。都県別でみると、東京都は同+1.7%の5,069万円と反転上昇。神奈川県は同+2.8%の4,135万円で3ヵ月連続上昇。千葉県は同+1.9%の3,907万円で反転上昇。埼玉県は同-2.9%の3,972万円で5ヵ月ぶりに反転下落した。
近畿圏の平均価格は、同+0.7%の3,408万円で3ヵ月連続の上昇。主要府県別では、大阪府は同-1.6%の3,295万円、3ヵ月ぶりに下落に転じた。兵庫県は同+4.1%の3,850万円、2ヵ月連続上昇。京都府は同+8.4%の3,319万円と反転上昇。
愛知県では、同-0.6%の3,711万円と2ヵ月連続で下落。中部圏全体では同-1.9%の3,627万円と、こちらも2ヵ月連続で下落となった。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
2019年上期の首都圏投資用マンション、平均価格は3,047万円
(株)不動産経済研究所はこのたび、2019年上期及び2018年年間の「首都圏投資用マンション市場動向」を発表した。それによると、2019年上期(1~6月)に首都圏で供給された投資用マンションは71物件、3,196戸。前年同期の93物件、4,623戸に比べて、物件数は22件(23.7%)減少、戸数も1,427戸(30.9%)減少した。
平均価格は3,047万円(前年同期3,088万円)、m2単価は115.4万円(同116.2万円)となり、戸当たり価格は41万円(1.3%)の下落、m2単価も0.8万円(0.7%)下落した。
供給が行われたエリアは、都区部は16区で前年同期の19区から3エリア減少したほか、都下が1エリア(前年同期2エリア)、神奈川県が7エリア(同9エリア)。また、2019年上期は500戸を上回ったエリアが無く、最多は330戸の品川区だった。練馬区が313戸で続いたものの、以下は江東区285戸、台東区276戸、板橋区227戸と300戸を上回ったのは2エリアのみにとどまっている。
2018年の一年間でみると、発売されたのは161物件、7,816戸。2017年の122物件、6,074戸と比べると、物件数は39物件(32.0%)、戸数は1,742戸(28.7%)、いずれも増加した。
平均価格は3,088万円、m2単価は115.0万円。前年の2,829万円、111.1万円に比べ、戸当たりは259万円(9.2%)上昇、m2単価も3.9万円(3.5%)上昇した。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所
名古屋市初、民間による分譲マンション建替え事業
関電不動産開発(株)、野村不動産(株)および(株)長谷工不動産は、8月1日より、名古屋市内初となる民間による区分所有建物の建替え事業に着手した。今回建替えるのは、名古屋市営地下鉄東山線「本郷」駅徒歩1分に立地する「本郷センターハイツ」。同物件は、複合型(商業・住宅)の区分所有建物であり、古くから「本郷」駅前の顔として機能していた。しかし築後42年が経過し、老朽化が進んでいたことから、2014年8月より建替えを含めた将来計画の検討を開始。2015年5月に管理組合において「建替え推進決議」が可決された。
2018年5月には関電不動産開発が店舗部分の区分所有権を買い取り、区分所有者の立場からも建替えを推進、同年8月に管理組合総会において建替え決議が可決され、事業パートナーとして野村不動産、長谷工不動産が加わった。
建替え後は地上15階建てになり、1階部分に商業施設、2階以上に94戸の住宅を導入する。完成は2022年11月の予定。
ニュース情報元:関電不動産開発(株)
都内の住宅着工戸数、3か月連続減少
東京都はこのたび、令和元年6月及び令和元年第2四半期の新設住宅着工を発表した。それによると、都内における6月の新設住宅着工戸数は11,203戸。前年同月比では、全体で10.5%減と3か月連続の減少となった。
利用関係別でみると、持家は1,425戸(前年同月比4.6%増、3か月ぶりの増加)、貸家は5,411戸(同17.5%減、3か月連続減少)、分譲住宅は4,175戸(同8.8%減、3か月連続減少)、マンションは2,397戸(同17.7%減、3か月連続減少)、一戸建ては1,725戸(同4.8%増、4か月ぶりの増加)。持家は増加したが、分譲、貸家ともに減少した。
第2四半期においては、新設住宅着工戸数は33,220戸。前年同期比では、貸家、持家、分譲住宅ともに減少し、全体で12.6%減と4期振りの減少となった。
地域別でみると、都心3区は1,609戸(前年同期比20.1%減、3期ぶりの減少)。都心10区は8,085戸(同8.0%減、4期ぶりの減少)。区部全体では25,576戸(同11.6%減、4期ぶりの減少)。市部では7,483戸(同16.9%減、5期ぶりの減少)。
※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区
ニュース情報元:東京都
「デュアルライフ・二拠点生活」「大学生がシニアと団地で暮らして世代間交流」【7月人気記事まとめ】
梅雨が終わったと思ったら急に暑い毎日が始まりました。さて、SUUMOジャーナルで7月に公開した記事では、「南房総や三崎港でのデュアルライフ」「無人本屋さんがつくったブックマンション」などの記事が人気でした。TOP10の記事を詳しくご紹介します。
7月の人気記事ランキングTOP10はこちら!
第1位:デュアルライフ・二拠点生活[13]8年目のリアル「二拠点生活のために会社を辞めました」
第2位:無人古本屋さん、今度は吉祥寺に「ブックマンション」をつくる
第3位: 二拠点生活(デュアルライフ)は日本で定着する? 先進国・フィンランドの暮らしを訪ねた
第4位:デュアルライフ・二拠点生活[12] 新鮮マグロに採れたて野菜。5組11人が集う三崎港ビューの“シェア別荘”とは?
第5位:「大手町」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング!2019年版
第6位:街とつながるライフスタイルホテル【後編】「ノーガホテル上野」で東京の食と文化とアートに触れる
第7位:地下鉄構想も!都心湾岸エリアの交通問題、五輪後はどうなる?
第8位:「老後に2000万円必要」、報道で始めたのは「節約」。でも住居費はなかなか節約できない?
第9位:大学生がシニアと団地で暮らす理由とは。世代間交流深める高蔵寺ニュータウンの今
第10位:「防災ゲーム」が楽しい! 子ども・大人へのオススメ3選
※対象記事:2019年7月1日~2019年7月31日までに公開された記事
※集計期間:2019年7月1日~2019年7月31日のPV数の多い順
第1位:デュアルライフ・二拠点生活[13]8年目のリアル「二拠点生活のために会社を辞めました」

(写真撮影/片山貴博)
空き家やシェアハウス、賃貸住宅などさまざまな形態をうまく活用してデュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ人たちをシリーズで紹介します。第13回目は二拠点生活8年目となった先輩デュアラ―菅原さん。人間関係・コスト・移動時間など、デュアルライフをするにあたっての気になるあれこれを聞いてみました。
第2位:無人古本屋さん、今度は吉祥寺に「ブックマンション」をつくる

(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
三鷹にある無人の古本屋さん『BOOK ROAD』のオーナーが、今度は吉祥寺に「ブックマンション」をつくったというのでお話を伺ってきました。「本を通したコミュニティ」づくりを目指しているというブックマンションのこれからの仕掛けにも注目です。
第3位: 二拠点生活(デュアルライフ)は日本で定着する? 先進国・フィンランドの暮らしを訪ねた

(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
日本で広がりつつあるデュアルライフ(二拠点生活)。とはいえ、実践者はまだまだ少数派です。そこで、二拠点生活を楽しむ人が人口の半数を超えると言われているフィンランドに、現地の二拠点生活事情を視察しに行ってきました。現地事情と日本での二拠点生活の普及の可能性についてまとめた記事をお楽しみください。
第4位:デュアルライフ・二拠点生活[12] 新鮮マグロに採れたて野菜。5組11人が集う三崎港ビューの“シェア別荘”とは?

(撮影/相馬ミナ)
1位の記事同様、デュアルライフ(二拠点生活)をご紹介する連載です。第12回目は、三崎港に建つ築80年の古民家で、週末移住を楽しむ5組の人々です。職業もバラバラの彼らがこの場所でデュアラーとしての第一歩を踏み出したきっかけ、物件を探すコツ、心地よく物件をシェアするためのルールなどを紹介します。
第5位:「大手町」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング!2019年版

(写真/PIXTA)
今回は日本屈指のビジネス街である東京・大手町駅へ電車で30分以内で行ける、ワンルーム・1K・1DKを対象にした家賃相場が安い駅ランキングをご紹介します。京葉線、千代田線、常磐線、都営新宿線、東西線、……と幅広い路線がランクイン、具体的な駅名や家賃相場は記事でご確認ください。
ライフスタイルホテルや五輪後の湾岸エリアの交通問題など、未来を感じられる記事がランクイン第6位:街とつながるライフスタイルホテル【後編】「ノーガホテル上野」で東京の食と文化とアートに触れる

(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
日本らしさを体験できる仕掛けや宿泊客と地域の人々が交流できる工夫があったりと、「宿泊する」以上の付加価値を備えている「ライフスタイルホテル」が注目されています。『地域との深いつながりから生まれる素敵な経験』がコンセプトのノーガホテルの取り組みやイベントなど、街のコンシェルジュとしてのこれからに期待です。
第7位:地下鉄構想も!都心湾岸エリアの交通問題、五輪後はどうなる?

(「HARUMI FLAG」全体像完成予想CG)
東京五輪後に人口が約2倍以上に増えると想定されている湾岸エリア。現在も地下鉄駅の整備やバス網の強化などが進められていますが、五輪後に向けて大規模なインフラ整備構想も控えています。新たな輸送システムBRTや地下鉄構想など、五輪のその先の未来にどんな生活が待っているのか想像してみました。
第8位:「老後に2000万円必要」、報道で始めたのは「節約」。でも住居費はなかなか節約できない?

(写真/PIXTA)
最近「老後2000万円」問題が話題となりましたが、その報道後に「節約」を始めた人が14%以上いることが分かりました。節約方法については男女差があり、男性はお金のかかるものをドンと節約、女性は回数の多いものをこまめに節約という傾向があるようです。詳細は記事をご覧ください。
第9位:大学生がシニアと団地で暮らす理由とは。世代間交流深める高蔵寺ニュータウンの今

(写真撮影/倉畑桐子)
少子高齢化対策として、UR都市機構・市・大学の3者が協力して「地域連携住居制度」の取り組みをしている団地があります。結果、自然な形で多世帯が交流しコミュニティが活性化する、という良い事例となりました。同じような悩みをもっている地域や人の参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください。
第10位:「防災ゲーム」が楽しい! 子ども・大人へのオススメ3選

(写真撮影/片山貴博)
地震に台風、集中豪雨など、自然災害とは無縁でいられない日本ですが、災害に巻き込まれたときにどうしたらいいか分からない人も多いのでは?そんな人にオススメしたいのが防災ゲーム。災害時に発生した状況判断を疑似体験できるので、いざというときに安全に行動するためにも、まずは気軽にできるゲームから始めてみませんか。
7月は、「デュアルライフについて」の記事が3本ランクインしました。デュアルライフについての認知度が上がることで、生活の幅が広がるきっかけになればと思います。他にも大学生がシニアと団地で暮らして地域活性化につながった記事や、遊びながら防災の知識をつけられる防災ゲームを紹介した記事もランクイン。興味がある記事はありましたか?
借地もやります【ニューニュータウン】

1,680万円 / 69.42平米(土地)
山手線・京浜東北線「田端」駅 徒歩17分
縁あってニューニュータウンの舞台となっている西尾久の借地を募集することになりました。既存の建物はかなり劣化が進んでいること、また築年数の都合上、建物を残す形では融資を受けることが難しいことから、今回は新築する人に向けてのご紹介です。
※全額自己資金での購入で既存の建物を引き継ぎ ... 続き>>>.
ハイスペックなエコハウスが並ぶ「山形エコタウン前明石」誕生! 全棟トリプルガラス搭載
JR山形駅から東へ車で20分ほど山形市の郊外に、新たに土地一区画が約210~260平米弱の建売住宅地の開発が進められている。名称は「山形エコタウン前明石」といい、その名の通り、エコを重視した住宅地である。東北芸術工科大学(山形市)と地元デベロッパーの荒正(山形市)、そして、アウトドアブランドのスノーピーク(新潟県三条市)がタッグを組んで立ち上げた。1棟の価格は3600万円台~4100万円台、間取りは3種類だ。6月末の暑い日、筆者は現地の見学会に訪れた。
エアコン1台で1年中、快適な室温をキープ
「山形エコタウン前明石」の大きな特徴はまず、全19区画に建つ予定の建売住宅が、すべてハイスペック・エコハウスであることだ。室内の温熱環境を保つため、外・内断熱を施し、窓にはペアガラスどころかなんとトリプルガラスの樹脂サッシを採用している。これは、今回採用した「ファース工法」に基づくもの。建物を高気密・高断熱に仕立て、小屋裏に取り付けたエアコン1台で、壁内から床下まで一定の温度の空気を循環させて、1年中、快適な室温を保つシステムである。北海道を拠点とする工務店が特許を取得している工法だ。建物の基本設計は東北芸術工科大学、実施設計はエネルギーまちづくり社(東京都)が担当した。
また、全住宅とも省エネルギーを目指し、自然冷媒ヒートポンプ給湯機、太陽光発電システムといった設備を標準搭載。ちなみに、年間の冷暖房の消費電力料金は約6万8000円と、山形県の平均的な料金の5割程度だという。この設備のみで、冬は半そでで過ごせるほど家全体が暖かく、夏は適度な涼しさを保てる。
「これは、HEAT20(2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会)が設定する、G2グレードをクリアしています」と、当住宅地の企画に関わった、東北芸術工科大学の教授であり建築家の竹内昌義氏は話す。
そもそも寒冷な山形県では、室内の温度変化で急激な血液低下を起こす「ヒートショック」で入浴中に亡くなる人が交通事故死よりも多く、2016年度には200人以上だった。こうした事情を問題視した県では、「やまがた健康住宅」という定義をつくり、住宅の高気密・高断熱化を推奨・サポートしている。

小屋裏の様子。高性能エアコンと熱交換式換気扇のほか壁内などに適温を送り込むダクトがある(写真撮影/介川亜紀)

室温や気温を確認できるパネルをリビングに設置(写真撮影/Isao Negishi)
高気密・高断熱に徹したから実現した、大きな窓と広々した間取りこうした高気密・高断熱住宅を設計する際に課題となるのが、住宅の開放感だ。延べ床面積は94.67~125.86平米と、都市部に比べ住宅が広い傾向にあるこのエリアとしては比較的コンパクト。室内の温かさは開口部から逃げるので、それを防ぐために、通常であればどうしても窓は小さくせざるを得ない。そこで、ここの建売住宅は、断熱性の高いトリプルガラスを採用することで、開口部を大きく取った。そのため、外の景色が見渡せるようになり、視覚的に広がりが増した。
また、間取りにも工夫して開放感を加えた。間取りは「吹き抜けのある家」「土間のある家」「デッキテラスのある家」の3種類。いずれも間仕切り壁を最小限にしたほか、1階玄関をリビングダイニングと一体化させた土間にする、1階から2階まで吹抜けにするなどだ。
とはいえ、こうした間取りがすんなりと決まったわけではない。「デッキテラスのある家」は2階にリビングダイニングを設け、そうした家族がくつろぐスペースからの眺望の良さと開放感が売りだ。首都圏では人気でも、ここ山形県では事情が異なった。
「リビングダイニングは1階にあること、また、部屋数が多い住宅のほうが売れます。ところが、竹内さんから提案された間取りのひとつは、2階にリビングダイニングのみがある。お客様の反応が不安でした」と、荒正の代表取締役、須田和雄氏は思い返す。
しかし、オープンハウスに訪れた30代夫婦に感想を聞くと、「リビングは1階にあるのが当たり前だと思っていましたが、実際にモデルハウスに入ってみると(日常生活に不自由はなさそうで)違和感はありませんでした」という答えが返ってきた。

1階のLDKからデッキにつながり、玄関が5.9畳の土間になっている住棟(写真撮影/介川亜紀)

土間の様子。カーポートから直結している(写真撮影/介川亜紀)

2階にLDKを配置した住棟。この掃き出し窓からも大型のデッキが連続する(写真撮影/介川亜紀)

デッキ部分。ホームパーティーが楽しめる広さ(写真撮影/Isao Negishi)
緑豊かなランドスケープ、アウトドアリビングでコミュニティ形成を狙うもうひとつの特長は、全体のランドスケープだ。敷地の境界線上は住民が誰でも散歩できるように、幅90cmの遊歩道になる。その中のいくつかの場所には、住民が自由に使えるベンチや井戸を配する予定だ。また、それぞれの住宅は塀などで囲まず、いくつかの箇所に常緑樹のシラカシや四季を感じられる樹木を植えて緩くゾーニングするのみだ。それぞれの庭はアウトドアリビングである。バーベキューグリルなどのアウトドア用品を置き、思い思いに楽しむ。
そのうちに、各住宅の草木が茂って住宅地全体が緑で一体化し、それぞれのアウトドアの楽しみも隣家同士でつながっていく。その姿に象徴されるように、徐々にコミュニティが形成されていくことを企画者たちはイメージしている。「室内が暖かいとかえって外に出るようになるのではないでしょうか。アウトドアの仕掛けがあればなおさらです」(竹内氏)
こうしたエコハウスにバーベキューなどアウトドアの楽しみを組み合わせる提案をしたのは、スノーピークである。同社営業本部東日本事業創造部シニアマネージャーの吉野真紀夫氏はこう話す。「オール電化も重要ですが、高性能な住宅に住みつつ、昔からの自然な火を囲む暮らしも目指したいと考えました」
山形では、仲間が集まり、屋外でサトイモの鍋を煮炊きする「芋煮会」という慣習があり、アウトドアに抵抗がないという声もあったようだ。

完成後のイメージパース。住棟が緑に囲まれ庭や通りで住人が交流している(資料提供/荒正)

完成後の街並みの模型。住棟の間には塀などがなく、住宅地全体がゆるくつながる(写真撮影/介川亜紀)

住棟の間には歩道をつくる。これに沿って植栽が計画されている(写真撮影/介川亜紀)
岩手県の注目住宅地、「オガールタウン日詰二十一区」がヒントにそもそも、なぜ、このような建売の高気密・高断熱のエコハウスと、緑豊かなランドスケープが融合した“ハイスペック”な住宅地がここに誕生することになったのだろうか。
きっかけは3年前に遡る。地主から相談を受け、現住宅地の敷地を荒正が購入する運びとなった。そこは市街化調整区域であり、当時は住宅地として開発することはできなかった。実際に着手したのは、市街地調整区域の開発要件が緩和された後の2018年のことだ。
しかし、すでに敷地購入当初から、荒正の須田氏は建売の住宅地として展開する計画を想定していたのだという。駅から遠く、利便性が優れているとはいえない場所であるからこそ、確実に販売するため、近隣の住宅地より明らかにエッジが立っている住宅地にしたいと考えた。
その具体的なコンテンツのひとつが、建売の住宅をハイスペックなエコハウスに仕立てること。そこで、東北芸術工科大学の竹内氏にアドバイスを求め、企画を進めた。もうひとつが緑豊かなランドスケープだ。「一昨年訪れた、岩手県紫波町にある『オガールタウン日詰二十一区』を見て“これだ!”と感じた。緑に囲まれた、まるで公園のような心地よさをもつエコハウスの住宅地でした」と須田氏。
紫波町を訪れたときの縁で、ランドスケープやアウトドアをキーに住民のコミュニティ形成をデザインする、スノーピークの合流も決まった。

「オガールタウン」の様子。「オガールタウン日詰二十一区」は町役場そばにある56区画の住宅地(写真撮影/エネルギーまちづくり社)
すでに購入手続きに入った30代の3人家族に、当住宅地の気に入ったポイントを聞いてみると、「居住中の賃貸マンションは、夏は暑くて冬は寒く、結露が原因でカビも生えます。このエコハウスは(断熱性が高く)そういう悩みは少ないのかもしれません。今よりランニングコストが抑えられるのはいい」「スノーピークのアウトドアグッズはおしゃれなイメージ。庭や周囲の散歩道にあるならぜひ使ってみたい」「コストパフォーマンス重視の住宅でなくていい」といった回答だった。
この住宅地に同じように魅力を感じる、住環境への価値観が近い居住者がこれから集ってくるだろう。そこから生まれる新たなつながりで、この住宅地のコミュニティやランドスケープ、もしかすると住宅も独自の変化を遂げていくのではないか。全住棟に居住者がそろった1年後、2年後にまた取材に訪れたい。
(構成・文/介川 亜紀)
・東北芸術工科大学
・スノーピーク
・荒正
・ファース工法
・エネルギーまちづくり社
マンション派・一戸建て派でどこが違う?何を重視して選ぶ?
リクルート住まいカンパニーが「『住宅購入・建築検討者』調査」を発表した。この調査は、住宅の購入・建築を検討している人を対象に、検討する物件の種別や重視する条件などを聞いたものだ。マンションか一戸建てかなど、物件の種別を検討している人にとって、参考になるにちがいない!?【今週の住活トピック】
「住宅購入・建築検討者」調査(2018年度)公表/リクルート住まいカンパニーそんなに多いの?一戸建て派が約7割
調査は、首都圏、東海圏、関西圏の三大都市圏と政令指定都市の中でもマンションの多い札幌市、仙台市、広島市、福岡市に住む、20歳から69歳の男女。つまり、住宅に占めるマンションの割合が高く、マイホーム=マンションという人が多い地域だ。
それでも、一戸建て派かマンション派かを聞くと、「一戸建て派」は69.3%と調査開始以来最高の割合になり、「マンション派」は21.4%にすぎなかった。特に「一戸建て派」が多いのは東海圏で84.4%にまで増える。逆に「マンション派」が多いのは福岡市で32.6%に増加し、一戸建て派は56.0%にまで減る。

一戸建て・マンション意向(単一回答)(出典:リクルート住まいカンパニー『住宅購入・建築検討者』調査(2018年度)より転載)
筆者は、利便性重視で虫嫌いでもあるので「マンション派」なのだが、マンションのストック数がここまで増えてもなお「一戸建て派」が多いことに驚いた。
「あっちもいいけど、こっちもね」並行検討が多いのが特徴だからといって、みんなが一戸建てだけを検討しているのではない。その背景を見ていこう。
まず、複数回答になるが、検討している種別を聞くと、「注文住宅」が65.8%と圧倒的に多い。一戸建てというだけでなく、自分で間取りや内装を決められる点も魅力に映るのだろう。次いで、「新築分譲マンション」の38.8%、「新築分譲一戸建て」の37.1%が僅差で並び、「中古一戸建て」の26.9%、「中古マンション」の26.2%となる。
次に、検討種別をクロスして見ると、「注文住宅」検討者は他の物件種も検討している割合が低く、“注文一本やり”の傾向が強いことが分かる。また、マンション検討者は「新築」と「中古」との並行検討者が多い(新築分譲マンション検討者の44.1%が中古マンションも検討、中古マンション検討者の51.1%が新築も検討)のが特徴。
「新築分譲一戸建て」検討者は、「注文住宅」(47.7%)も「新築分譲マンション」(41.5%)も「中古一戸建て」(35.9%)も多いので、“移り気”の傾向が見られるということか。
いずれにせよ、一戸建て・マンションや新築・中古を並行検討している人が多いということが分かる。

メイン検討種別ごとの並行検討状況(複数回答)(出典:リクルート住まいカンパニー『住宅購入・建築検討者』調査(2018年度)より転載)
「駅からの距離」強し、されど「耐震性能」は最優先次に、検討する際の重視条件について見ていこう。
今どきの住まい選びの条件では、「利便性重視」がますます強まっている。では、「駅からの距離」と比べて何を重視するか一戸建て・マンションそれぞれの検討者で違いを見ていこう。

住み替え時に優先する特徴【VS駅からの距離】(メイン検討種別/単一回答)(出典:リクルート住まいカンパニー『住宅購入・建築検討者』調査(2018年度)より転載)
一戸建て検討者では、「駅からの距離」=A:青よりB:オレンジが多いのは、「耐震性能」と「エコ性能」だ。デザイン性や設備仕様、間取りに対しては「駅からの距離」の方が優勢で、「遮音性」が最も拮抗するという結果だ。
一方、マンション検討者では、「駅からの距離」より優先されるのは「耐震性能」のみ。それ以外の条件では「駅からの距離」が優先される。これは、マンション検討者は筆者のような利便性重視の人が多く、したがって駅から近いという利便性の優先度が高いということだろう。
それでも、巨大地震発生の確率が高まる昨今、「耐震性能」が重視されるということが分かった。
ちなみに、「駅からの距離」の優先度については、実は男女差がある。男性は「駅からの距離」を優先する度合いが高く、駅からの距離より優先された「耐震性能」でも拮抗する状況にある。が、これに対して女性は「耐震性能」や「エコ性能」を「駅からの距離」より優先する度合いが高く、それ以外の条件でも比較的拮抗する状況にある。
つまり、女性の方が家にいる時間を大切にする傾向があり、「駅からの距離」も重視するものの、住まいの居住性への関心も高いということだろう。
こう見ていくと、住まいという箱の形が一戸建てであれマンションであれ、その中でどういった暮らしをしたいのかを家族でよく考えて、住まい選びの条件を挙げるということが大切なのだと思う。
外国のホテル

7万9,000円 / 23.04平米
京王線「桜上水」駅 徒歩7分
ワンルームをざっくりとした質感で改装した、外国のホテルみたいな一室です。壁や天井を抜き、コンクリートを塗装しています。
土足利用を想定してつくられた空間。オーナーさん曰く、実はそもそもホテルとして計画されていた建物を、建築時にマンションに切り替えたのだそうな。
その名残なのか ... 続き>>>.
赤坂プチスタジオ事務所

14万5,800円(税込) / 34.04平米
千代田線「赤坂」駅 徒歩6分
赤坂のレトロなマンションの一室ながら、カメラマンさんの物撮り用スタジオや海外アーティストの創作アトリエなど、クリエイティブな方々の創作の場所として使用されてきたこちらの空間。
2.8mの天高に真っ白に塗装された壁、そしてカメラマンさんが機材を吊り下げるために設置した天井の可動式 ... 続き>>>.
桜の木漏れ日部屋

13万円 / 43平米
日比谷線「広尾」駅 徒歩8分
南側開口部からの木漏れ日が気持ちいいリビングとベッドルーム。
バルコニーは奥行きがあり、春になったら目の前で桜を楽しめます。夏は緑がちょうどいい具合に日差しを押さえてくれるのでなんだか涼しげ。逆に冬場は葉が落ちてあたたかい日が入ります。
リビングとベッドルームとの間に扉はなく ... 続き>>>.
光と風のコーポラティブ

6,350万~7,490万円 / 51.73~65.67平米
世田谷線「世田谷」駅 徒歩5分
設計に若松均氏を迎え、世田谷はボロ市通り近くの角地に建設予定のコーポラティブハウスのご紹介です。
建物は低層住宅街の東南角地という好立地。建物の中央に吹き抜けの内庭を配し、全区画を角住戸にすることで独立性を確保しながら、風の抜けや光をうまく取り入れる設計になっています。
完成 ... 続き>>>.
まるで白い雲の中

23万7,600円 / 46.35平米
東急東横線「代官山」駅 徒歩3分
代官山徒歩3分の場所に立つ、真っ白な外壁のマンション。6階事務所物件のご紹介です。
室内も外壁同様、壁紙やフローリングは白に統一されていて、なんだか雲の中にいるような心地よさでした。
見晴らしのいいバルコニーは、テーブルや椅子を置くことができるサイズなので、ここにいる時間が長 ... 続き>>>.
紅葉坂を越えて【ワンルーム】

7万5,000円 / 23.2平米
京浜東北線・横浜市営地下鉄ブルーライン「桜木町」駅 徒歩10分
桜木町駅から向かうと「紅葉坂」という素敵な坂があって、それを過ぎて少し行くと、キリっとした顔立ちのマンションが姿を現します。
竣工して8年経ちますが、専有部も共用部もキレイに保たれています。
室内は無垢のフローリングが敷かれ、壁は白、天井はコンクリート打ち放しになっていて、キ ... 続き>>>.
空き家活用シェアハウス「リバ邸浦和」をリニューアル!記念イベントも開催
西麻布に小さなオフィス

8万5,000円 / 27.3平米
千代田線「乃木坂」駅 徒歩8分
価格で勝負させてください!このエリア、月極駐車場代が5万とか6万とかいう立地です。
エレベーター無しの4階、古いビル、ハイスペックな設備なし、スペシャルな内装なし、清潔感あり、陽当たり良好、静かな環境、2~3人でちょうど良いサイズの広さ。
共用屋上の階段が部屋の目の前なので、 ... 続き>>>.
歌舞伎町一丁目の再開発、8月より本格着工
東京急行電鉄(株)(東急電鉄)と(株)東急レクリエーションは、「歌舞伎町一丁目地区開発計画(新宿TOKYU MILANO再開発計画)」(東京都新宿区)の新築工事を、8月より本格着工する。同計画は、世界有数の都市観光拠点である新宿歌舞伎町エリアに、映画館・劇場・ライブホールなどのエンターテインメント施設、ホテルなどからなる地上48階・地下5階・塔屋1階、約225mの高層複合施設を整備するもの。
映画館は東急レクリエーションが、劇場、ライブホールなどのエンターテインメント施設は東急レクリエーション、ソニー・ミュージックエンタテインメント、東急電鉄の3社が出資する(株)TSTエンタテイメントが運営を行う。
また、東急ホテルズが運営する宿泊施設は、地上100mを超えるルーフトップや、高層階にはアート・音楽といった街の文化を織り込んだ客室などを整備。映画館・劇場・ライブホールなどのエンターテインメント機能とホテルが連動し、日本のナイトタイムエコノミーの活性化に貢献していく。
施設整備と合わせて、リムジンバスの乗降場整備や、西武新宿駅前通りのリニューアルなども実施。隣接するシネシティ広場には屋外劇場を整備するなど、まちの回遊とにぎわいを創出していく。
ニュース情報元:東急電鉄
横浜南部市場に複合商業施設、9月20日オープン
大和リース(株)は、金沢シーサイドライン「南部市場駅」前(神奈川県横浜市)に、複合商業施設「ブランチ横浜南部市場」を本年9月20日(金)にオープンする。「ブランチ」は同社が全国に展開する複合商業施設ブランド。「つどう、つながる、ひろがる」を施設コンセプトに、地域のコミュニティを育む拠点として体験型施設や交流スペースを設けている。
このたびオープンする「ブランチ横浜南部市場」(鉄骨造2階建)では、「発見」「体験 」「発信 」といった3つのテーマを掲げ、「食」のにぎわい創出に注力。飲食、物販、サービスを中心としたテナント構成としている。
また、施設内には芝生敷きの海辺広場など、緑豊かな空間や調理設備を整えた交流スペースを整備。交流スペースでは、物流エリアや経験豊かな関連棟事業者を講師に招き、食文化の発信や食を介したコミュニティの醸成を図る。
ニュース情報元:大和ハウス工業(株)
首都圏新築マンション坪単価、2018年は313.4万円
(株)東京カンテイはこのたび、「新築・築10年中古マンションの坪単価推移(首都圏)」を発表した。それによると、1980年~2018年の間での首都圏新築マンション平均坪単価で、最初のピークを迎えたのは1990年。東京都の坪単価は464.1万円と、全ての都道府県の中で最も高い値を示した。神奈川県においても347.5万円と高い水準で、坪単価が300万円を上回っていたのは京都府を加えた3地域のみだった。
次に価格のピークを形成していたのは、2008年前後のミニバブル期。しかし90年代バブル期のピークには程遠く、その後の景気後退や東日本大震災などによる影響もあり、新築マンション価格は横ばい~弱含みで推移している。
2013年に入ると、政府による金融・経済政策が奏功して景況感が改善。住宅取得支援策の拡充がマンション購入を後押しする形となり、価格は上昇トレンドへと移行。価格水準はミニバブル期のピークを早々に上回り、2018年時点においては90年代バブル期のピーク時に比べて8割~9割程度の水準まで迫り、首都圏平均坪単価は313.4万円、東京都は360.5万円。
築10年中古マンション平均坪単価においては、新築マンションと連動する形を示しており、最初のピークは1990年。東京都の坪単価は459.9万円と、バブル期特有のマンションニーズの高さから新築マンションと遜色ない水準まで上昇していた。また、新築・築10年中古マンションの坪単価の差は、2018年時点では概ね70万円~90万円の範囲に収まっているが、新築に対する中古の割安感では、東京都と千葉県で20ポイント近い差が生じている。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
近畿圏新築マンション坪単価、2018年は226.7万円
(株)東京カンテイはこのたび、「新築・築10年中古マンションの坪単価推移(近畿圏)」を発表した。それによると、1980年~2018年の間での近畿圏における新築マンション平均坪単価で、最初のピークを迎えたのは1990年~1991年。最も坪単価が高かったのは京都府の319.6万円だった。大阪府も281.1万円と高水準。滋賀県・奈良県・和歌山県はいずれも180万円前後の水準に留まっていた。
2000年代の前半には価格の大底圏を迎えていたが、その後は2008年前後のミニバブル期や2013年以降の価格高騰局面でそれぞれ段階的に価格水準が高まっている。2018年時点においては、近畿圏全体では226.7万円、大阪府は234.3万円。兵庫県と和歌山県の価格は90年代バブル期のピークを僅かながら超え、それぞれ216.2万円、179.7万円。滋賀県(176.3万円)や奈良県(172.4万円)でも遜色ない水準まで上昇している。
築10年中古マンションの平均坪単価では、最初のピークは1990年。最も坪単価が高かったのは大阪府の285.9万円で、同年の新築価格(281.1万円)を僅かに上回った。これらはバブル期特有の需給逼迫が影響した結果であるとみられる。
バブル崩壊後は不動産デフレによって価格水準が下がり続けていた中古マンションだが、2000年代の後半からは2008年前後のミニバブル期、2013年以降の価格高騰期を経て再び価格水準が押し上がってきている。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
東京都、「東京ゼロエミ住宅」新築等の助成事業を開始
東京都は、東京の地域特性を踏まえた省エネ性能の高い住宅を普及させるため、新たに「東京ゼロエミ住宅」の新築等に対する助成事業を開始する。
「東京ゼロエミ住宅」とは、家庭部門のエネルギー消費量の削減を目的としたもので、断熱性能や省エネ性能に優れる住宅のこと。今年度から新たに「東京ゼロエミ住宅」を新築した建築主に対し、その費用の一部を助成する。
助成対象住宅は、都内の新築住宅(戸建住宅・集合住宅)で、床面積の合計が2,000m2未満。助成対象は新築住宅の建築主(個人・事業者)。助成金額は戸建住宅が70万円/戸、集合住宅が30万円/戸。
ほかにも、対象住宅に太陽光発電システムを設置する場合は、10万円/キロワットの追加補助もある(上限100万円)。
ニュース情報元:東京都
原宿駅前の新施設、名称「WITH HARAJUKU」に決定
NTT都市開発(株)は、原宿駅前で開発を進めている「原宿駅前プロジェクト」(東京都渋谷区)の施設名称を、「WITH HARAJUKU(ウィズ ハラジュク)」に決定した。同施設は渋谷区神宮前1丁目、JR「原宿駅」徒歩1分及び東京メトロ千代田線「明治神宮前(原宿)駅」徒歩1分に誕生する地下3階・地上10階建て。2020年春に開業を予定している。
地下2階から地上3階にはライフスタイル雑貨、スポーツ、アパレル、コスメ、飲食店など、生活を彩る店舗を導入。3階には約300m2の多目的イベントホール「WITH HARAJUKU HALL」を配し、原宿における文化発信地としての役割を担う。4階以上は賃貸レジデンス。8階には明治神宮の森を一望できるパークビューレストランもオープンする。
施設名称には、訪れる世界中のさまざま人々が互いに高め合う場であると共に、街や集う人々に寄り添う存在でありたいという想いを込めている。
ニュース情報元:NTT都市開発(株)
リフォーム前に考えておきたい上手な要望整理の方法
リフォームでやりたいこと──「トイレを直したい」、「壁紙を変えたい」など、目に見えることは比較的挙げやすいが、中にはリフォームと一見無関係に見え、自分ではなかなか気付きにくい要望もある。そこで今回は、「家の不満」、「暮らしの不満」、「理想の暮らし」の三つの観点で、よくある要望とそれらをリフォームで解決するヒントを紹介。自分の中で漠然としているやりたいこと、隠れた要望に気付けると、その先のリフォーム会社とのやりとりもスムーズだ。
三つの視点でリフォームの要望を洗い出そう
POINT1.家の不満
家の老朽化による不具合やそれに伴う不安、家の中が寒い、暗いなど顕在化している不満を考えよう。まずは家の中で「変えたい」と思う場所を洗い出してみよう。
POINT2.暮らしの不満
漠然と感じる暮らしにくさを挙げよう。片付かない、家事に追われているなど、一見、暮らし方の問題と思えることも、家のリフォームで解消できる可能性も。
POINT3.理想の暮らし
「贅沢を言っていいならこんなことしたい」という理想も考えておこう。どんな空間があるとうれしいか、いつ、誰と使う空間かイメージして要望を膨らませよう。
ここからは、よくある悩みや要望をリフォームでどう解決するかのヒントを紹介
家の不満とリフォームのヒント●家の不満1
夏暑い&冬寒い 空調の効率が悪い
西日の当たる夏の午後は部屋の中が蒸し風呂状態。真冬は寒くて床から冷気が!キッチンや洗面室が寒くて小型ストーブが欠かせない。
●こんなリフォームで解決
窓の断熱性を上げ、壁や天井の性能もアップ
一戸建ての場合はサッシの交換や内窓の取り付け、壁や床、屋根裏などに断熱材を充填(じゅうてん)する。外付けブラインドやオーニング、庇などで熱を遮る方法も有効。マンションの場合は内窓の設置が一般的。

(画像/PIXTA)
●家の不満2
日当たりが悪い&暗い
リビングは壁に囲まれ、唯一光の入る窓ははるか遠く。自然光が届かず、一日中電気をつけっ放し。天井が低くて圧迫感も感じる。
●こんなリフォームで解決
壁や天井材を撤去したり、内装の色を変える
間仕切り壁を撤去して窓からの光を呼び込むほか、室内窓やガラスブロックなど光を通す建材を取り入れるのもオススメ。壁や床の色を白っぽい色に変えるだけでも外からの光が反射して明るく感じられる。
●家の不満3
物が出しっ放し 見るからに収納不足
収納に入りきらない物が床やテーブルに出しっ放し。押入れは物がギュウギュウで、取り出すのも、元に戻すのもひと苦労。
●こんなリフォームで解決
造作収納を取り入れ、空間を無駄なく使う
壁面や小上がり、ロフト、階段裏など、リフォームならデッドスペースを活かした収納の造作もお手の物。いつも出しっ放しになりがちな物は何か、どの部屋に収納があれば使いやすいか考えてみよう。
●暮らしの不満1
洗濯物を干したり畳んだりが面倒
洗濯機置場から干し場までが遠く、ぬれた洗濯物を運ぶのが苦痛。取り込んだ洗濯物の置き場所に困り、リビングが見苦しい。
●こんなリフォームで解決
室内干しスペースで、洗う~しまうまでをスムーズに
洗濯が大変なのは洗濯機と干す場所が遠いせいかも。洗い終えた衣類をすぐに仮干しできる室内干し空間や、取り込んだ洗濯物を畳む→アイロンをかける→しまう空間があるとストレスが減らせる。

(画像/PIXTA)
●暮らしの不満2
子どもの様子に目が届かない
学校であったことを聞いたり、宿題の相談に乗ったり、子どもの様子に目を配りたいけれど、キッチンから子どもの様子がわからない。
●こんなリフォームで解決
子どもの居場所をLDKや隣室に設ける
リビングの一角や隣の部屋に子ども用の空間を設けると、家事の間も様子や気配を確認しやすい。リビング隣の部屋は引き戸で開放できるようにしたり、室内窓をつけると中の様子が見え安心できる。
●暮らしの不満3
食事の支度に時間がかかる
キッチンの作業スペースが狭く、調理に集中できない。下ごしらえや盛り付けも、作業する場所を空けるのに手間取り時間がかかる。
●こんなリフォームで解決
カウンターやつり収納で、広いワークスペースを確保
キッチンの作業がしにくいのは、調味料ストッカーやまな板などが場所を占領し作業スペースが少ないせいかも。つり戸棚や背面カウンターなど物の置き場を確保すれば広くて使いやすいキッチンに。
●理想の暮らし1
疲れを癒やせる家にしたい
入浴タイムは仕事の疲れを癒やす、一日のうちで最もリラックスできる時間。リゾートホテルのようなお風呂で非日常感を味わいたい。
●こんなリフォームで解決
浴室をサイズアップ 眺めや機能もポイント
浴室を眺めのいい場所に移動させたり、サウナやジャグジー機能などを追加してバスタイムを贅沢にしよう。洗面や脱衣室と一体でリフォームすれば、既存よりもひと回り大きな浴室にできる場合も。
●理想の暮らし2
自然を感じられる暮らしがしたい
庭先に木や花を植えたり、料理に使うハーブを育てたり、家の周りを植物でいっぱいにして、緑や風、光が感じられる家にしたい。
●こんなリフォームで解決
サンルームを増設するなど、室内で植物を楽しむ仕掛けを
一戸建てで建ぺい率・容積率に余裕があるならサンルームの増築も可能。マンションならバルコニーに面した部屋の床を一部タイル張りや土間敷きにして、鉢植えなどを並べるコンサバトリー風にしても楽しめる。
●理想の暮らし3
気軽に人を呼べる家にしたい
ママ友や趣味の仲間、ご近所さんや親族など、気兼ねなく人を誘える家。ホームパーティーなどもかっこよく開ける家にしたい。
●こんなリフォームで解決
リビングにつなげて広く使える汎用空間を
畳スペースやデッキスペースなど、リビングにつけ足して使える空間があると大勢が集まったときに便利。来客と会話をしながら料理ができる対面型のオープンキッチンも使いやすい。

(画像/PIXTA)
ここに挙げたヒントはあくまで一例で、リフォームは家の状態・条件でできることは異なる。また家族構成やこれから先の暮らし方などでも、解決方法や優先すべきことは異なる。自分だけで結論を出してしまわず、まずは、予算などの条件をいったん横に置いて、不満や不安、かなえたい暮らしの理想を全て洗い出し、その上でどんな解決策が取れるか、プロに相談してみよう。
構成・文/木村寿賀子
東京都内の中央線の駅、家賃相場が安い駅ランキング 2019年
人気の街や路線は数多くあれど、人気に比例して家賃は高くなるものだ。沿線内でどの駅がお手ごろなのか、お目当ての駅の周辺地域で価格がどう変わるかは部屋探しの際、必ずポイントになる。そこで、SUUMO「関東 住みたい街ランキング2019」で上位の街を多く有し「2019年の住みたい沿線ランキング関東版」でも4位のJR中央線を分析。ワンルーム・1K・1DKの物件を対象にした最新の家賃相場ランキングから、人気の街の実態を確認してみた。順位/駅名/家賃相場/駅の所在地
1位 西八王子 4.70万円 八王子市
1位 高尾 4.70万円 八王子市
3位 日野 5.30万円 日野市
4位 国立 5.60万円 国立市
5位 西国分寺5.70万円 国分寺市
6位 国分寺 6.00万円 国分寺市
7位 八王子 6.10万円 八王子市
8位 東小金井 6.40万円 小金井市
9位 武蔵小金井 6.50万円 小金井市
10位 立川 6.70万円 立川市
11位 武蔵境 6.80万円 武蔵野市
12位 豊田 6.85万円 日野市
13位 三鷹 7.00万円 三鷹市
14位 吉祥寺 7.40万円 武蔵野市
14位 西荻窪 7.40万円 杉並区
16位 阿佐ヶ谷 7.50万円 杉並区
16位 高円寺 7.50万円 杉並区
18位 中野 7.80万円 中野区
18位 荻窪 7.80万円 杉並区
20位 東中野 8.10万円 中野区
21位 大久保 8.80万円 新宿区
22位 水道橋 10.93万円 千代田区
23位 市ヶ谷 11.00万円 千代田区
23位 御茶ノ水 11.00万円 千代田区
25位 四ツ谷 11.10万円 新宿区
26位 新宿 11.11万円 新宿区
27位 信濃町 11.38万円 新宿区
28位 東京 11.40万円 千代田区
29位 代々木 11.50万円 渋谷区
30位 神田 12.10万円 千代田区
31位 飯田橋 12.20万円 千代田区
32位 千駄ヶ谷 12.30万円 渋谷区
東西に長いJR中央線、正式名称中央本線のうち、東京都内に当たるのは東京駅から八王子市にある高尾駅まで。本記事で取り上げるのはこの区間にある32駅が対象だ。
1位は、八王子市が所在地の西八王子駅と高尾駅。東京駅からの所要時間は1時間を超えてしまうが、高尾駅は通勤特快などの各快速列車、西八王子は快速と中央特快が利用できる。都心への出社に少し時間はかかってしまうが、高尾駅は始発のため、車内は座って通勤できるのはメリットだ。ともに都内ではあるが、緑が豊かに残る街。郊外でののんびりした子育てと都心での勤務を両立させられるため、特にファミリー層は選択肢に入れたい地域だ。
中央線沿線でSUUMOで発表している「関東 住みたい街ランキング2019」でトップなのは、吉祥寺駅だ。2019年度版では3位だが、17年には1位にも輝いている同駅は、家賃ランキングでは西荻窪と同率の14位。通勤快速と快速などの停車駅で、JR中央線以外にも京王井の頭線と、中野駅から直通する東京メトロ東西線も利用でき、交通の利便性も抜群だ。
界隈はパルコやロフトなど大きな商業施設が多く、オシャレなお店にも事欠かない。一方で、駅北側には戦後の闇市から続くディープな飲食店街「ハモニカ横丁(ハーモニカ横丁)」や、初心者からコアなファンまで喜ばせる上演ラインナップの「吉祥寺シアター」もあり、年齢を問わず魅力的な街なのはよく知られている。シングルからファミリー層までどんな世帯でも満足させる街だが、あえて言うなら、遊びに来ても楽しい場所だけに常に街に多くの人があふれていることが気になる点だろうか。
吉祥寺駅の隣駅、三鷹駅も、住みたい街ランキングの上位常連だ。2019版の同ランキングでは16位で、本記事のランキングでは家賃も吉祥寺駅よりも少しお手ごろな13位。JR総武線も利用でき、東京メトロ東西線も乗り入れている。どちらも三鷹駅が始発のため、乗車時に座れる可能性が高いのはうれしいところだ。駅の所在地は三鷹市だが、駅の南口は三鷹市、北口側は武蔵野市と自治体が異なる。
三鷹の森ジブリ美術館があることで有名な街だが、同じく人気エリアである吉祥寺と比べると閑静で、その分ファミリー向けの印象。井の頭恩賜公園など大きな公園があるのは吉祥寺だが、三鷹駅南口からはその井の頭恩賜公園へ向かう川沿いの遊歩道が整備されている。

井の頭恩賜公園(写真/PIXTA)
日常生活の買い物先になるスーパーや商店街なども充実しており、自然が多く残り、葉物野菜などをつくる農家も多く存在。そのため、直売所が街のあちこちにあり、新鮮な野菜を入手しやすいことも、食にこだわりたい世帯には大きなポイントだろう。
18位の中野駅は、中央特快や通勤快速などの停車駅。同率で18位の荻窪駅や、同じ中野区の東中野駅が20位のことを考えると、交通コスパが良いのは中野といえるだろう。
再開発進み、リノベ物件も充実中野駅は漫画などのサブカルチャーの集積地である「中野ブロードウェイ」や、コンサートが行われる「中野サンプラザ」といった商業施設のイメージが強いが、北口にある大きな商店街「中野サンモール商店街」など、日常の買い物を安く済ませられる場所にも恵まれた下町の面も持ち合わせている。オシャレで手軽な価格の飲食店も充実している。

中野サンモール商店街(写真/PIXTA)
近年は再開発が進み、警察大学校の跡地に明治大学などの新キャンパスが開校。オシャレなライトアップが売り物の公園としても整備されている。その影響か、単身者向けの古い物件がリノベーションされて賃貸に出されるケースも増えており、特に女性にとっては目移りしてうれしい悩み、となりそうだ。
人気のある路線は、それだけの理由がある。率直にいってしまえば、沿線中のどの駅を選んでも、過ごしやすさと楽しさを満喫できそうだ。その中でどうやって部屋を選ぶかで、生活や人生の中で重視するものが可視化されそうなのも、部屋探しの大きな楽しみのひとつだろう。
●調査概要【調査対象駅】中央線の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2019/2~2019/4
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
都内の中央線の駅、家賃相場が安い駅はどこ? 家賃相場全駅ランキング
人気の街や路線は数多くあれど、人気に比例して家賃は高くなるものだ。沿線内でどの駅がお手ごろなのか、お目当ての駅の周辺地域で価格がどう変わるかは部屋探しの際、必ずポイントになる。そこで、SUUMO「関東 住みたい街ランキング2019」で上位の街を多く有し「2019年の住みたい沿線ランキング関東版」でも4位のJR中央線を分析。ワンルーム・1K・1DKの物件を対象にした最新の家賃相場ランキングから、人気の街の実態を確認してみた。順位/駅名/家賃相場/駅の所在地
1位 西八王子 4.70万円 八王子市
1位 高尾 4.70万円 八王子市
3位 日野 5.30万円 日野市
4位 国立 5.60万円 国立市
5位 西国分寺5.70万円 国分寺市
6位 国分寺 6.00万円 国分寺市
7位 八王子 6.10万円 八王子市
8位 東小金井 6.40万円 小金井市
9位 武蔵小金井 6.50万円 小金井市
10位 立川 6.70万円 立川市
11位 武蔵境 6.80万円 武蔵野市
12位 豊田 6.85万円 日野市
13位 三鷹 7.00万円 三鷹市
14位 吉祥寺 7.40万円 武蔵野市
14位 西荻窪 7.40万円 杉並区
16位 阿佐ヶ谷 7.50万円 杉並区
16位 高円寺 7.50万円 杉並区
18位 中野 7.80万円 中野区
18位 荻窪 7.80万円 杉並区
20位 東中野 8.10万円 中野区
21位 大久保 8.80万円 新宿区
22位 水道橋 10.93万円 千代田区
23位 市ヶ谷 11.00万円 千代田区
23位 御茶ノ水 11.00万円 千代田区
25位 四ツ谷 11.10万円 新宿区
26位 新宿 11.11万円 新宿区
27位 信濃町 11.38万円 新宿区
28位 東京 11.40万円 千代田区
29位 代々木 11.50万円 渋谷区
30位 神田 12.10万円 千代田区
31位 飯田橋 12.20万円 千代田区
32位 千駄ヶ谷 12.30万円 渋谷区
東西に長いJR中央線、正式名称中央本線のうち、東京都内に当たるのは東京駅から八王子市にある高尾駅まで。本記事で取り上げるのはこの区間にある32駅が対象だ。
1位は、八王子市が所在地の西八王子駅と高尾駅。東京駅からの所要時間は1時間を超えてしまうが、高尾駅は通勤特快などの各快速列車、西八王子は快速と中央特快が利用できる。都心への出社に少し時間はかかってしまうが、高尾駅は始発のため、車内は座って通勤できるのはメリットだ。ともに都内ではあるが、緑が豊かに残る街。郊外でののんびりした子育てと都心での勤務を両立させられるため、特にファミリー層は選択肢に入れたい地域だ。
中央線沿線でSUUMOで発表している「関東 住みたい街ランキング2019」でトップなのは、吉祥寺駅だ。2019年度版では3位だが、17年には1位にも輝いている同駅は、家賃ランキングでは西荻窪と同率の14位。通勤快速と快速などの停車駅で、JR中央線以外にも京王井の頭線と、中野駅から直通する東京メトロ東西線も利用でき、交通の利便性も抜群だ。
界隈はパルコやロフトなど大きな商業施設が多く、オシャレなお店にも事欠かない。一方で、駅北側には戦後の闇市から続くディープな飲食店街「ハモニカ横丁(ハーモニカ横丁)」や、初心者からコアなファンまで喜ばせる上演ラインナップの「吉祥寺シアター」もあり、年齢を問わず魅力的な街なのはよく知られている。シングルからファミリー層までどんな世帯でも満足させる街だが、あえて言うなら、遊びに来ても楽しい場所だけに常に街に多くの人があふれていることが気になる点だろうか。
吉祥寺駅の隣駅、三鷹駅も、住みたい街ランキングの上位常連だ。2019版の同ランキングでは16位で、本記事のランキングでは家賃も吉祥寺駅よりも少しお手ごろな13位。JR総武線も利用でき、東京メトロ東西線も乗り入れている。どちらも三鷹駅が始発のため、乗車時に座れる可能性が高いのはうれしいところだ。駅の所在地は三鷹市だが、駅の南口は三鷹市、北口側は武蔵野市と自治体が異なる。
三鷹の森ジブリ美術館があることで有名な街だが、同じく人気エリアである吉祥寺と比べると閑静で、その分ファミリー向けの印象。井の頭恩賜公園など大きな公園があるのは吉祥寺だが、三鷹駅南口からはその井の頭恩賜公園へ向かう川沿いの遊歩道が整備されている。

井の頭恩賜公園(写真/PIXTA)
日常生活の買い物先になるスーパーや商店街なども充実しており、自然が多く残り、葉物野菜などをつくる農家も多く存在。そのため、直売所が街のあちこちにあり、新鮮な野菜を入手しやすいことも、食にこだわりたい世帯には大きなポイントだろう。
18位の中野駅は、中央特快や通勤快速などの停車駅。同率で18位の荻窪駅や、同じ中野区の東中野駅が20位のことを考えると、交通コスパが良いのは中野といえるだろう。
再開発進み、リノベ物件も充実中野駅は漫画などのサブカルチャーの集積地である「中野ブロードウェイ」や、コンサートが行われる「中野サンプラザ」といった商業施設のイメージが強いが、北口にある大きな商店街「中野サンモール商店街」など、日常の買い物を安く済ませられる場所にも恵まれた下町の面も持ち合わせている。オシャレで手軽な価格の飲食店も充実している。

中野サンモール商店街(写真/PIXTA)
近年は再開発が進み、警察大学校の跡地に明治大学などの新キャンパスが開校。オシャレなライトアップが売り物の公園としても整備されている。その影響か、単身者向けの古い物件がリノベーションされて賃貸に出されるケースも増えており、特に女性にとっては目移りしてうれしい悩み、となりそうだ。
人気のある路線は、それだけの理由がある。率直にいってしまえば、沿線中のどの駅を選んでも、過ごしやすさと楽しさを満喫できそうだ。その中でどうやって部屋を選ぶかで、生活や人生の中で重視するものが可視化されそうなのも、部屋探しの大きな楽しみのひとつだろう。
●調査概要【調査対象駅】中央線の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2019/2~2019/4
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
さよなら原宿!<思い出の部屋>

43万2,000円(税込) / 64.19平米
山手線「原宿」駅 徒歩3分
さよなら原宿! とうとうこの日がやってきました。
引越のお知らせみたいな物件紹介になりますが、我々東京R不動産は、長い間慣れ親しんだ原宿を離れることになりました。
大好きなこのビルとの出会いは12年前。
あまりにもチャーミングな外観に、もしやのコルビュジエ作ではと冗談半分のう ... 続き>>>.
さよなら原宿!<木陰の部屋>

23万7,600円(税込) / 35.17平米
山手線「原宿」駅 徒歩3分
さよなら原宿! とうとうこの日がやってきました。
引越のお知らせみたいな物件紹介になりますが、我々東京R不動産は、長い間慣れ親しんだ原宿を離れることになりました。
大好きなこのビルとの出会いは12年前。
あまりにもチャーミングな外観に、もしやのコルビュジエ作ではと冗談半分のう ... 続き>>>.
誰でもコンサート♪♪
浅草橋でひっそりと

27万円 / 79.23平米
都営浅草線・総武線「浅草橋」駅 徒歩4分
高架下の向かいにひっそりと立つ、味のあるマンションの1階路面部分。
浅草橋付近は高架沿いの飲食店や、一般の人でも気さくに対応してくれる問屋街が続き、下町風情を感じます。
建物は駅から徒歩4分の立地ですが、人通りは少なめです。そのためアトリエ兼ショップや、ショールームなど、特定 ... 続き>>>.
50年はダテじゃない

22万6,800円(税込) / 60平米
銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅 徒歩10分
個人的に大好きなビルをご紹介できる時点でとてもうれしいのですが、ドアを開けて直感的に感じる気持ち良さにもしびれるものがありました。
レトロな雰囲気をうまく残しながら手を加えられた室内。床はモルタル、壁面はきれいに白く塗装されています。古くなったサッシがなるべく目立たぬよう、窓枠 ... 続き>>>.
本と暮らす

8万9,000円 / 30.26平米
都営大江戸線「新江古田」駅 徒歩4分
★賃料が下がりました
ワンルームをざっくりとした質感で改装した、どこか異国の雰囲気を感じさせる一室です。建築士のオーナー自ら設計を手掛け、壁や天井を抜き、コンクリートを塗装しています。
室内は土足利用を想定してつくられていて、住居としてはなかなか珍しいかたち。それだけではあり ... 続き>>>.
俺たちの畑

8万円 / 34.78平米
日暮里舎人ライナー「谷在家」駅 徒歩3分
それぞれ独立した住居部分とは別に、建物前の畑と、共用のリビング・キッチンスペースが使える物件です。共用、というワードが出るとシェアハウスと勘違いされがちですが、違います。これもまた、魅力的な暮らし方のひとつ。
建物に関わる人たちが、ただ住む以上に豊かな関係を築いてくれたら、とい ... 続き>>>.
南青山でスタートを

11万8,800円 / 19.05平米
銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅 徒歩5分
南青山のみゆき通りを少し入ったところにある、レトロな外観のマンション。落ち着いた環境でコンパクトなオフィスを探している方、スタートアップを考えている方にオススメの物件です。
内装はグレーのカーペットの床に白い壁紙といったシンプルなオフィス仕様。原状回復義務はありますが、室内の改 ... 続き>>>.
地に足をつけて働く

23万1,000円 / 68.57平米
都営浅草線「東日本橋 」駅 徒歩3分
問屋街、東日本橋。
いわゆる問屋街の中心とは反対側に位置しますが、空気はここまで流れています。
古ビルの3階。
使い勝手の良い形。
駅からの距離。
3路線利用できる利便性の良さ。
オフィスとしてもショールーム的な使い方にもオススメです。入口ドアが2つあるので、用途によって使い ... 続き>>>.
劇的Before -高円寺でDIY-

14万8,000円 / 54.43平米
中央線「高円寺」駅 徒歩9分
20万円を上限に、改装費をオーナーさんが負担してくれるのに加えて、工具の無償貸与と、オーナーさんご自身が週末返上でDIYを手伝ってくれるサポート付、というユニークな試みで募集させていただくこの戸建。
高円寺駅から北側に歩き、早稲田通りを超えて少し歩いたあたりにある戸建で、アトリ ... 続き>>>.
高額マンションランキング、新築価格トップは「有栖川ヒルズ」
(株)東京カンテイはこのたび、「全国 高額マンションランキング(新築価格)」を公表した。それによると、1位には東京・港区の「有栖川ヒルズ」がランクイン。同物件は(株)日計が分譲した1991年竣工の6階建て・総戸数14戸、平均専有面積235.92m2の広さを有する。一住戸あたりの平均分譲価格は21億315万円にも及び、平均坪単価は2,947万円。
2位には東京・港区の「ドムス南青山」(1988年竣工)が、平均坪単価2,913万円でランクイン。3位には東京・渋谷区の「アルティーム原宿」(1992年竣工)が、平均坪単価2,798万円で続く。
上位50物件は、すべてバブル期(1986年~1992年)の分譲物件であり、分譲価格が異常なまでに高騰した時期の記録的な数字ばかりが並ぶ結果となった。また、トップ50のうち49物件は東京都に立地しており、「麻布」「青山」「赤坂」「広尾」「松濤」などの高級住宅地を擁する「港区」と「渋谷区」に集中している。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
8月の【フラット35】金利、3カ月連続低下
(独)住宅金融支援機構はこのたび、2019年8月の住宅ローン【フラット35】等の金利を発表した。それによると、【フラット35】の融資率9割以下は1.170%~1.870%(前月1.180%~1.870%)、融資率9割超は1.610%~2.310%(同1.620%~2.310%)、最低金利は3カ月連続低下となった。
【フラット20】は、融資率9割以下が1.110%~1.810%(同1.120%~1.810%)、融資率9割超が1.550%~2.250%(同1.560%~2.250%)。【フラット50】は、融資率9割以下が1.520%~2.020%(同1.590%~2.090%)、融資率9割超が1.960%~2.460%(同2.030%~2.530%)と、それぞれ金利は低下している。
ニュース情報元:(独)住宅金融支援機構
マンション中古流通価格、トップは「虎ノ門ヒルズレジデンス」
(株)東京カンテイはこのたび、「全国 高額マンションランキング(中古価格)」を発表した。それによると、1位には東京・港区の「虎ノ門ヒルズレジデンス」(2014年竣工)がランクイン。同物件は森ビルが分譲した52階建てのタワーマンション。2018年の中古流通事例数は18で、平均坪単価は1,715万円だった。
2位には東京・港区の「パークコート赤坂檜町ザタワー」(2018年竣工)が、平均坪単価1,318万円でランクイン。3位には東京・港区の「フォレセーヌ赤坂檜坂」(2016年竣工)が、平均坪単価1,124万円で続く。
トップ5は全て港区の物件が占めた。また、上位50物件はすべて東京都の物件であり、都心4区(港区・渋谷区・千代田区・新宿区)がランキングを独占する結果となった。
1位「虎ノ門ヒルズレジデンス」を筆頭に、2位「パークコート赤坂檜町ザタワー」、8位「六本木ヒルズレジデンス」、26位「ワテラス タワーレジデンス」のように、開発当初から注目を集めていたマンションのランクインが多いことも特徴的。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
不動産価格指数、住宅総合は53ヶ月連続上昇
国土交通省はこのたび、2019年4月の「不動産価格指数(住宅)」と、第1四半期分の「不動産価格指数(商業用不動産)」を発表した。指数は2010年の平均を100としたもの。それによると、4月の全国の住宅総合は前年同月比1.9%増の114.7、53ヶ月連続して前年同月比で上昇した。住宅地は99.6(前年同月比-1.6%)、戸建住宅は103.6(同+1.2%)、マンション(区分所有)は147.7(同+4.2%)。
都道府県別でみると、東京都の住宅総合は131.6(同+4.0%)、住宅地は122.1(同+1.1%)、戸建住宅は112.9(同+1.6%)、マンションは148.6(同+5.3%)。大阪府の住宅総合は125.0(同+7.5%)、住宅地は122.6(同+8.1%)、戸建住宅は106.8(同+7.0%)、マンションは153.3(同+4.7%)。
また、第1四半期分の全国の商業用不動産総合は123.9(同+0.3%)。店舗は143.5(同+3.9%)、オフィスは137.6(同+0.9%)、マンション・アパート(一棟)は134.5(同-1.1%)だった。
ニュース情報元:国土交通省
6月の住宅着工戸数、3か月ぶりの増加
国土交通省は7月31日、令和元年6月分の住宅着工統計を公表した。それによると、6月の住宅着工戸数は前年同月比0.3%増の81,541戸、前年同月比で3か月ぶりの増加となった。利用関係別にみると、持家は同12.9%増の28,394戸、9か月連続の増加。貸家は同12.2%減の30,645戸、10か月連続の減少。
分譲住宅は同7.8%増の21,870戸、3か月ぶりの増加。そのうち、マンションは同4.2%増の8,597戸、3か月ぶりの増加。一戸建住宅は同10.0%増の13,096戸、先月の減少から再びの増加となった。
ニュース情報元:国土交通省
首都圏上半期のマンション供給戸数、前年同期比13.3%減
(株)長谷工総合研究所はこのほど、2019年上半期「首都圏・近畿圏分譲マンション市場動向」を公表した。それによると、首都圏における上半期の新規供給戸数は1,002件の1万3,436戸、前年同期比13.3%減となった。1回当たりの供給戸数が10戸未満の小分け供給物件が651件を占め、構成比は65.0%だった。
地域別の供給状況は、さいたま市、千葉市、横浜・川崎市以外の神奈川県は前年同期を上回った。その他の地域は前年同期を下回り、都内23区、都下、千葉市以外の千葉県では大幅に減少している。
近畿圏上半期の新規供給戸数は581件の7,514戸、前年同期比17.3%減。高水準の供給が継続していたワンルームマンションの供給戸数は26物件1,761戸にとどまり、前年同期(32物件2,776戸)を大きく下回った。また、首都圏と同様、10戸未満の供給にとどまる小分け供給物件が中心で、581件中387件、構成比では66.6%を占めた。
近畿圏の初月販売率は74.0%となり、前年同期(74.1%)並。ワンルームマンションを除いた初月販売率も71.4%と前年(69.5%)を上回り、2年ぶりに70%台に回復した。
ニュース情報元:(株)長谷工総合研究所
クリエイティブなスカイブルー

18万1,440円(税込) / 40平米
副都心線・千代田線「明治神宮前<原宿>」駅 徒歩9分
天井が抜かれて、コンクリートむき出しになったラフな空間。そして四角い端正な顔立ちに、うすいスカイブルーの外観。内と外どちらにもグッときてしまいました。
どこかクリエイティブな香りをかもし出すこの建物は、やはりアパレルやデザイン系といった業種の事務所が多く入居しています。
室内 ... 続き>>>.
公園前で暮らす、働く

10万2,600円(税込) / 37.8平米
山手線「高田馬場」駅 徒歩6分
公園の前に立つレトロマンション。室内はリノベーションで生まれ変わっています。
各部屋それぞれ違うテイストで、オーナーが改装をしているこの建物。今回は2階の角部屋。掲載している写真は、原状回復前のものです。
コンクリートの壁に塗装したパステルグリーンが印象的ですが、こちらはクリ ... 続き>>>.
デュアルライフ・二拠点生活[14] 11年目のリアル「子どもの入園を機に、ほぼ完全移住しました」
二拠点生活(デュアルライフ)は楽しそう。でもずっと続けると、どんなことが起きるのか。今回は、二拠点生活11年目、週末だけの田舎暮らしから、ほぼ移住生活となった先輩デュアラ―の暮らしを紹介。きっかけや当初の目的はもちろん、子どもの教育、働き方の変化、親の介護、コミュニティなど、これまでのデュアルライフをインタビューしました。
今回、インタビューを受けてくださったのは、建築家の高木俊さん。2008年から、東京都江東区の住まいと千葉県館山市で二拠点生活を始め、現在は、妻と2人のお子さんとともにほぼ完全移住をしています。
連載【デュアルライフ(二拠点生活)レポート】これまで、豪華な別荘が持てる富裕層や、時間に余裕があるリタイヤ組が楽しむものだというイメージがあったデュアルライフ(二拠点生活)。最近は、空き家やシェアハウスなどのサービスをうまく活用することで、さまざまな世代がデュアルライフを楽しみ始めているようです。SUUMOでは二つ目の拠点で見つけた暮らしや、新しい価値観を楽しむ人たちを「デュアラー(二拠点居住者)」と名付け、その暮らしをシリーズで紹介していきますどこかハワイを思わせる丘の一軒家を週末の家に

高木俊さん(写真撮影/片山貴博)
――二拠点生活を選んだきっかけは?
当初は妻の母が古民家暮らしをしてみたいと、都内から車で行ける古民家を探していたんです。また、私たち夫妻にも、娘が生まれ、自然豊かな環境でも子育てしたいと思うように。本格的に探し始めたところ出合ったのが、現在の館山の住まいでした。急勾配の坂道を上った丘の上に位置しているので、周囲に建物がなく、開放的。温暖な気候、海が近い、丘の上。どこか妻の好きなハワイに似ているなぁと。そこで、思い切って購入したんです。自分たちの手でどんどんリフォームしていくつもりでしたので「借りる」選択肢はありませんでした。

室内は壁をぶちぬき、リビング、ダイニング、ワークスペースを兼ねた、ひとつの大空間に(写真撮影/片山貴博)
――当初は、こちらの館山の住まいは、週末の家だったんですよね。
そうです。月に一度、家族全員と犬と猫と一緒に大移動していました。草むしりをしたり、家の中をDIYしたり、のんびり過ごすはずが、意外とすることはいっぱいありました。また、妻の父が若くして病に倒れ、介護が必要になったことも、二拠点生活を選んだもうひとつの理由でした。たまには田舎でのんびり過ごさせてあげたかったんです。そのうち、訪れる頻度こそ変わりませんでしたが、滞在日数が長くなり、仕事が許す限り、1週間程度こちらにいましたね。家屋の改修をまとまってやることができました。
子育て重視で移住へ。仕事環境も少しずつ変化――その後、2012年に家族で移住するわけですが、何故でしょうか。
息子が生まれ、娘が幼稚園に入園する前のタイミングのときに、妻と“東京でずっと子育てするイメージがわかない”という話になり、定住を決めました。当時の東京都内の住まいは賃貸で身軽でしたし。
東京はいろいろ恵まれていますが、どうしても閉塞感がある。雄大な自然の前では、人間が決めたルールなんてふき飛んでしまう。そんな自然の力を子どもたちと共に肌で感じたいと思ったんです。
移住を決める前に、地元の運動会をのぞいてみたりして、ここでの子育てをイメージしてみました。散歩していると、道行く子どもたちが「こんにちは」とあいさつしてくれるのもいいなぁと思いました。ここは1学年20人ほどの1クラス。小・中とずっと一緒なので、結束力も強い。保護者みんなが子どもたち一人ひとりを知っているので、社会全体で子どもたちを育てる姿を目の当たりにしています。

周囲に建物がなく、森の中に急に現れたような趣の住まい。敷地は1000坪以上で、まだ手付かずの場所も(写真撮影/片山貴博)

庭にはハーブや果実を収穫できる植物が生育。今日は、サラダの彩りに、食べられる花、エディブルフラワーを摘む贅沢さ(写真撮影/片山貴博)

取材時には、大豆ミート、ドライベジタブルなどを使ったランチをご馳走してもらった(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
――現在、高木さんの仕事はどうされているのでしょうか。
現在、本業の設計の仕事とは別に、東京理科大学で1スタジオの授業を持っているので、週に一度、僕だけ東京に戻っています。オフィスも一応都内に残していて、夜は妻の実家に泊まっています。都内に設計の仕事があれば、頻繁に現場に行くなど、フレキシブルに働いています。
実はここに拠点を移して3年経ったころから、少しずつ地元(千葉)の仕事を増やしている最中なんです。田舎では「建築家に設計を頼む」という文化はあまりないので、今までどおりとはいきませんが、だんだん地元の友人が増え、仕事につながるケースも少なくありません。地元の青年団、小学校のPTAなどには、必ず地元の大工さん、職人さんがいて、顔を出しているうちに自然と人脈ができるんです。
――コミュニティが仕事につながるんですね。
狭い社会ですし、僕は臆せず飛び込んでいける性格なんです。
確かに東京をベースにしたほうが、仕事も多く、収入面ではメリットが大きいかもしれません。でもここでなら、自給自足をしたり、物々交換をしたり、都会とは別の価値観で十分暮らせて行けるんではないかなと思っています。暮らしの延長が仕事になっていると実感しています。
都会は都会で刺激がたくさんあり、都会暮らしを決して否定はしません。でも、たくさん働いてたくさん稼ぐ働き方でなくてもいいなと思っているんです。とはいえ、何があるのか分からないので、都内のオフィスはそのまま残していますけど(笑)。最近は、後輩の建築家とシェアオフィスにするなど、コストは削減していますし、こちらで得た知見を都会で広める野望もあります。

もとからあったビニールハウスは修繕を加えて洗濯物干し場兼DIYの作業場に(写真撮影/片山貴博)

家の裏手には大きなテントを張れるスペースも。学生たちが寝泊まりした(写真撮影/片山貴博)
子育てを通してコミュニティに馴染む。義父の看取りも経験――ほぼ定住することで、暮らしはどう変わりましたか?
地元のコミュニティに深く関わるようになったことが大きいですね。今は、小学校のPTA会長をやっています。実は僕の大学のスタジオのテーマは「二地域居住」。この前は、学生たちが30人ぐらいやってきて、ウチに宿泊していきました。地元のみなさんの協力を得て、農作業など貴重な経験をさせてもらいました。家庭菜園もバージョンアップして、妻はパーマカルチャーを学ぶなど、僕よりずっとこの暮らしを謳歌しています。

1匹の犬と6匹の猫たちとも同居生活。猫たちは自分なりの居心地のいい場所を見つけるのが得意(写真撮影/片山貴博)

独立した広いキッチンにはたくさんの食器や調理器具が並べられている。最大30人分の食事を用意したこともあったそう(写真撮影/片山貴博)
――4年前からは、義理のお父さまと同居されたんですよね。
はい。近くの白浜にとてもいい介護施設があり、利用できるのは地域住民であることが前提だったことから、2015年より同居を始めました。週に5日、デイサービスに通い、月に一度は一週間の宿泊をお願いしました。その間、介護をしていた義母は東京で骨休めでき、よかったと思います。
残念ながら、2年前に義父は亡くなりました。お葬式はこの自宅で、近くの神社の宮司さんが取り仕切ってくれるなど、とてもアットホームな式になりました。この家で、義父を看取ることができたことは大変良かったと思っています。しばらくして、義母が古民家を求めた意図に気付くことができました。今では義母が週末に田舎を楽しんでいます。
――最後に、二拠点生活をしたい方たちにアドバイスをお願いします。
私たちの場合、子育てと田舎生活をほぼ同時に開始したので、慣れないことが多く、大変かなと思っていました。でも、できないことはできないと開き直れました。田舎生活の初心者だからこそ、周囲に素直に「助けて」とお願いできます。都会ではカッコつけていた、ってことなんでしょうね。都会にいたら、情報がいろいろ集まってくる分、自分の子育てを比較したり、焦ったりしていたでしょう。
特に子どものいる世代での二拠点生活は、学校の問題などハードルはありますが、子どもがいるほうが、地元のコミュニティに溶け込みやすいという利点は大きいと思います。
週末だけの二拠点生活から、ほぼ移住生活に移行した高木さんファミリー。とはいえ、将来子どもたちが東京の学校に進学したいと希望したら、妻の実家から通うこともできるとフレキシブルに考えているそう。仕事も子育ても決めすぎず、軽やかに拠点を変えるライフスタイルは、まさに新しい暮らし方といえるでしょう。

館山の住まいは丘の上に建つ、平屋の一戸建て。特に出かけなくても、自然を身近に感じる子育てができる(写真撮影/長谷井涼子)
【TOMOSHIBI×リバ邸】まず最初の一歩を、リバ邸立ち上げ希望者の共犯者募集をサポート開始。
パリの暮らしとインテリア[1]ヴィンテージ家具に囲まれたデザイナー家族のアパルトマン
私はフランスのパリに暮らすフォトグラファーです。パリのお宅を撮影するたびに、スタイルを持った独自のインテリアにいつも驚かされています。
今回はヴィンテージ家具を20年以上かけて少しずつ集めて生活を楽しんでいる、ブティックなどの内装を手がけるデザイナーのヴァレリーさん、ファッションデザイナーの仁美さんらが暮らすアパルトマンに伺いました。
連載【パリの暮らしとインテリア】フランス・パリで暮らす写真家が、パリの素敵なお宅を撮影。インテリアの取り入れ方から日常の暮らしまで、現地の空気感そのままにお伝えします。人気エリア11区から静かな『北マレ』への引越し
ヴァレリーさんと仁美さんが子どもたちと暮らすお住まいは、今パリの最新トレンド発信地として大人気の北マレ地区にあります。2005年に引越してきたときにはまだ「北マレ」というエリア名では呼ばれておらず、パリの中心地にある割にはとても静かなところでした。今では多くのギャラリーやおしゃれなカフェなどが点在し、活気がある地区に変化を遂げました。

お住まいの通りは北マレにあっても静かな通りです(写真撮影/Manabu Matsunaga)
以前は子育てにも人気な地区である11区に住んでいましたが、当時の家は子ども部屋が小さかったこと、子どもたちを公立の小学校に通わせるために、パリ中心部への引越しを決めました。ちなみにそのとき住んでいた家は、お二人自身でDIYで改装していたので、売買するときもすぐに買い手が見つかり、スムーズだったといいます。
今の住まいを見つけたきっかけはインターネットでのアノンス(通知)で、とても興味深い物件だったとのこと。
「長女のアリスと長男ジェレミーがまだ小さかったので、共働きの私たちにとって、お手伝いさん用の小さなスペースが隣接していたのがここと契約する決め手になりました」と仁美さん。

入り口の共用部分の階段は、最近ようやく工事が終了! カラーリングは住人たちで相談して決めました(写真撮影/Manabu Matsunaga)

窓から見える風景。向かいは歴史的建造物。マレ地区には古い館が点在しています(写真撮影/Manabu Matsunaga)
「ただ、部屋を自分たちでデザインしてDIYしていたので、完成には6カ月もかかりました。でも楽しい時間でした」(ヴァレリーさん)
購入した金額のプラス12%が改装費。もちろん業者さんに支払った額も含まれています。ヴァレリーさんの仕事柄、通常よりリーズナブルに収まったようです。

特に部屋の色合いには気を付けているとのこと。階段側面のグレーは自然素材のペンキFarrow&Ballで、自分たちでペイント。一部を塗ることでメリハリをつけています(写真撮影/Manabu Matsunaga)
偶然に見つけた椅子からインテリアのヒントを得るヴィンテージ家具をコレクションするきっかけになったのは、仁美さんが20年以上も前にドイツ旅行をしたときにさかのぼります。たまたま見つけたオレンジの椅子が始まりです。「パットンチェアーと呼ばれる椅子に目が留まって、当時10ユーロもしなかったのですぐに飛びつきました。それからはどんなものを加えていくか夫婦二人でよく話し合うようになりました」
ひと目惚れのパットンチェアー以降はほとんど衝動買いをせず、部屋の空間バランスや色合いなどを考慮して買い足して今日に至った様子。

最初に購入したヴィンテージのオレンジの椅子がイメージを膨らませました(写真撮影/Manabu Matsunaga)
家具にはいろいろな想いも詰まっているといいます。例えば息子のジェレミーの部屋に入る扉の上には、彼が生まれた記念に購入したネルソンクロックのオレンジの時計が飾られています。パリでは、子どもの出産時に記念品を購入することが多いのです。
今回写真には登場しないジェレミーは、バレエダンサーになるべくレッスンでオランダのサマースクールへ。お部屋は見せてもらえませんでしたが、彼の部屋にも少しヴィンテージ家具が置いてあるとのことでした。

息子のジェレミーが生まれた記念に購入した時計。奥がジェレミーの部屋になっている(写真撮影/Manabu Matsunaga)
東欧製のピアノ上には、ハンドプレーイングという小さなサーフボードのオブジェが飾られています。ヴァレリーさんはフランスのサーファーの聖地、ビアリッツ近くの街オースゴー出身で、子どものころからサーフィンをしていました。

ピアノは東欧のPetorf、イケアのデザインランプの横にはHand Playing(ハンドプレーイング)を飾っています(写真撮影/Manabu Matsunaga)
「気に入るのはどうしても北欧系の家具になってしまいますが、ソファと椅子の2点だけはフランスものです」
家具のアクセントになるような小物もところどころに配置されています。「最近では特にドナ・ウィルソン(ロンドンを拠点に活動するクリエイター)のぬいぐるみ、ブロッコリー、ピーナッツモチーフが気に入って少しずつ足していっています」(仁美さん)

ブロッコリー、ピーナッツモチーフが気に入っているが、次は狐を狙っているとのこと(写真撮影/Manabu Matsunaga)
「家具だけでなく、デザイン性が高い小物を飾ることも大好きです。食器に関してはフランスのツェツェ・アソシエのものが大好きですが、デリケートな陶器なので扱いが難しいですね。それでも食卓に登場する頻度は高いです」(仁美さん)

大好きなツェツェ・アソシエのカップでお茶の準備中。お茶の時間は大切な家族の対話に必要(写真撮影/Manabu Matsunaga)
料理はヴァレリーさんもよくつくるそうで、得意料理はパスタ。家族みんなの大好物! 仁美さんは、日曜日に必ずバスチーユのマルシェに季節の野菜や果物類を買いに行きます。

日曜日はヴァレリーさんの出番も多いです(写真撮影/Manabu Matsunaga)
将来的な計画も「今、改装を考えているところです。アリスが高校を卒業したタイミングで、彼女の部屋を使用人部屋に移そうかと。台所が2人で作業できないほど狭いので、キッチン部分を小さな寝室にして、隣接するサロン(ダイニングのような部分)をアメリカンオープンキッチンにしたいと考えているのです」(仁美さん)
改装を考える一方で、いい部屋があれば引越しも検討しているとか。仁美さんは不動産探しも趣味。アプリで自分の気に入った条件を力すると最新の情報のお知らせが来ることで、夢も広がり、寝る前のリラックスタイムになっているそうです。
「でも今は物件が高くてなかなか手が出るものはないんです。
特に今のこの場所がどこに行くのも便利なのでなかなか離れられませんね」
4人ともそれぞれの自転車を持っているので、あまり電車には乗らないそうです。
かつてヴァレリーさんがスケートボードのお店をやっていたせいか、子どもたちはスケートボードで出かけることも多いとのこと。

近所にはアリスはスケートボードで出かける(写真撮影/Manabu Matsunaga)

散歩を兼ねてよく行く近所のホテルレストランはアートセンスが満載(写真撮影/Manabu Matsunaga)

中庭には心地よいレストランもあります(写真撮影/Manabu Matsunaga)
お互いの興味をよく話し合い快適な住まいづくりを実践している素敵な夫婦でした。これからも家も家庭も進化していくと感じました。

30年も前からヴァレリーさんが少しずつ描き続けているデッサンを絵巻にして保存。
過去にギャラリーで展示したことがありますが、新しいものもあるのでまたやってみたいとのこと(写真撮影/Manabu Matsunaga)

ヴァレリーさん自身がスケッチした間取図(画像提供/ヴァレリーさん)

メザニン(中二階)から見下ろすサロン空間(写真撮影/Manabu Matsunaga)
神田を見守りながら

41万7,960円(税込) / 142.15平米
半蔵門線・都営新宿線・都営三田線「神保町」駅 徒歩5分
神保町・水道橋・九段下、三つの駅のちょうど中間地点に位置するレトロビル。
周辺は新旧の建物が混在していて、そのコントラストが面白く、「西神田百樹の広場」という広場が大きなビルのふもとに広がり、突然ひらけるエリアにあります。
そんな建物の3階部分。南側には、広場の緑と抜けが期待 ... 続き>>>.
△角地でまるごとどうぞ

50万7,600円(税込) / 168.72平米
都営浅草線「東日本橋 」駅 徒歩2分
大きく視界がひらける三角の角地に立つ一棟ビル。年々クリエイティブな業種の人たちが増える街、馬喰町・東日本橋エリアの中でもかなり目立つ立地です。
はじめにお伝えしておきますと、飲食店は不可。建物にはガスも来ていません。
1階は入り口の他にも建物の両脇に大きな窓面が2カ所。かなり ... 続き>>>.