月別: 2019年9月
カクカクとレトロな暮らし

10万2,000円 / 38.96平米
小田急線「成城学園前」駅 徒歩4分
カクカクとかわいらしい見た目のレトロなマンション。
室内に入ると、パッと見たときの派手さはありませんが、じわじわと心地良さそうだなという気持ちが芽生えてきます。
なんでだろう?と自らに問いかけてみると、少しずつ答えが見えてきて。
テーブルを置くゆとりがありそうなダイニング、 ... 続き>>>.
閑静な森の中で暮らす

4,100万円 / 54.82平米
東急田園都市線「桜新町」駅 徒歩10分
余裕のある敷地と緑に囲まれたレトロマンションの3階部分。「出来合いのものを購入するより、自分たちの暮らしに合わせてつくりたい」というオーナーが、2017年にスケルトンからリノベーションした物件です。
建物は1971年築のものですが、2017〜2018年にかけて大規模修繕をしたば ... 続き>>>.
子育て応援の賃貸住宅「ハグ・テラス」どんな住まい? 家賃もお手ごろに
さまざまな公的賃貸住宅が各自治体やUR(都市再生機構)、都道府県の住宅供給公社等を中心に供給されています。近年、老朽化や場所によっては空室増加が問題になり、建て替えや有効活用を迫られている物件が多くある一方で、一般の賃貸住宅同様、またはそれ以上の設備・サービスを充実させている物件もあることで注目を集めています。家賃は減免制度あり、学童保育にママカフェ併設と子育て世代にうれしい鹿児島県鹿屋市の公的賃貸住宅を訪れました。一体どんな物件なのでしょうか?
公的賃貸住宅って? 所得制限や減額措置あり?
「そもそも公的賃貸住宅ってなに?」という人もいるでしょう。
私たちの住環境は「住生活基本法」という法律によって守られています。特に低所得者や高齢者という住宅の確保が難しいとされる人に対し、一般の賃貸住宅よりも低い家賃で住めるよう、地方公共団体が中心となって住宅の整備を進めてきたのが、公的賃貸住宅です。近年、その入居対象に「子どもを育成する家庭」も入るようになったのです。
公的賃貸住宅にはさまざまな種類がありますが、大まかには、
1)地方公共団体が運営する住宅(公営住宅等)
2)地方公共団体が運営または認定する住宅(地域優良賃貸等)
3)URや地方住宅供給公社などが運営する住宅
の3つに分けられます。それぞれ入居条件や所得制限等があり、収入に応じた家賃の減額措置なども受けられます。

公的賃貸住宅の対象世帯と収入分位。国土交通省住宅局住宅総合整備課「公営住宅制度について」(2018年2月)を元に作成
自治体が積極支援! 学童とママカフェを併設する鹿屋市の「ハグ・テラス」そのような公的賃貸住宅のなかで、昨年度、国土交通大臣賞を受賞したのが、今回、紹介する鹿児島県鹿屋市の子育て支援施設「ハグ・テラス」です。

ハグ・テラスは鹿屋市の大きな幹線道路沿いにある。徒歩4分のところにグラウンドや野球場を有する鹿屋運動公園、徒歩10分圏内に幼稚園・保育園・中学校などが位置する、子育てに便利な立地(写真提供/株式会社OKOYASU BASE)
共用施設として24時間のコールセンター、コインランドリーを完備、防犯カメラなどの設備も充実しており、もちろん住居部分は子育て世帯に配慮された設計になっています。

敷地内の1階にあるコインランドリー。目の前に学童施設やママカフェがあるので、洗濯をしながらお茶をしたり、子どもを遊ばせることができる(写真提供/ユーミーコーポレーション株式会社)

74.99平米~79.03平米の2LDK・3LDKの住戸が40戸。指挟み防止機能の付いたクローゼットのドア、角の丸いカウンターなど、いたるところに子どもとの生活に配慮した設計がうかがえる(写真提供/株式会社OKOYASU BASE)
一般の賃貸住宅では、それらの施設・設備を備える子育て世帯向けの物件も数多く出ていますが、公的賃貸住宅は先に説明した通り、もともと家賃が低く設定されています。公的賃貸住宅の分類のうち、「ハグ・テラス」は「地域優良賃貸住宅」に分類され、1世帯当たりの収入月額が15万8000円~48万7000円の家庭が入居できます。所得に応じて適用される家賃の減免制度も含めると、74.99平米以上の2LDK~3LDKの賃料がなんと、5万1000円~5万3000円! この付近で築10年以内の集合住宅がそもそも希少、さらに同程度の広さを有する物件の賃料が7万円~7万5000円前後であることと比較すれば、どんなにお得に住めるかが分かります。
自治体と民間企業が組むことで魅力的な住まい、明るい街にそして注目したいのは、学童保育施設とママカフェが併設していること。
隣接する学童保育施設「アダプテッド アフタースクール」では、水泳・サッカー・空手・ダンス・体操などスポーツ系の習い事のほか、学研の教材を使用した学習塾を運営しています。ハグ・テラス以外の敷地で行われる習い事へは、すべて送り迎え付き! スタッフがそれぞれの小学校まで迎えに行き、習い事の送迎が終わった後は、帰宅予定時間まで子どもたちを見ていてくれます。

日が沈んだ後も、平日~土曜日の19時まで、延長で20時まで学童施設が開いている。送迎のバスや屋内からこぼれる光で夜の街が明るく優しい雰囲気に(写真提供/ユーミーコーポレーション株式会社)

学習室では、子どもたちが机を並べて学校の宿題を行う姿が見られる。中では、学研の教材を使用した学習塾も運営している(写真提供/株式会社OKOYASU BASE)

奥の入口にある靴箱から各部屋へとつながる廊下。時計や勾配天井、木の梁が優しく明るい空間を生み出している(写真撮影/唐松奈津子)
自治体と民間企業が組むことで魅力的な住まい、明るい街にハグ・テラスがあった場所には、もともと鹿屋市の古い市営住宅がありましたが、建物が老朽化し、建て替えを行うことになりました。この建て替えの担当となった鹿屋市職員、浦部ひとみさんは「建て替え後の市民の生活を考えた際に『どのような公営住宅が良いか』、鹿屋市の職員だけでは答えが出なかった」と言います。

鹿屋市の浦部ひとみさん。「行政の縦割り組織では本当に市民に望まれる施設は実現できないと考え、民間事業者の方の力を積極的に借りることにした」と言う(写真撮影/唐松奈津子)
そこで、この疑問を一般の企業に「公募」という形で投げかけました。その提案の中から選ばれたのが現在、ここを運営している株式会社OKOYASU BASEの代表取締役・小林省三さんたちのチームでした。OKOYASU BASEは、三光建設株式会社、ユーミーコーポレーション株式会社、宇住庵建築設計事務所の3社の構成メンバーと、アダプテッドスポーツかのやなど30社ほどの地元協力会社によって構成されています。小林さんは、株式会社Katasuddeの役員も務めており、ハグ・テラスだけでなく同じく鹿屋市にある「ユクサおおすみ海の学校」などの企画・運営も手がけています。

株式会社OKOYASU BASEの代表取締役・小林省三さん。ユクサおおすみ海の学校を運営する株式会社Katasuddeの役員も務める(写真撮影/唐松奈津子)
「私はもともと東京の建築事務所で働いていましたが、30歳のときに鹿屋市に戻り、家業の建築会社、ホテル等の関連事業の経営に携わるようになりました。5年ほど前から、これまでの経験を活かして鹿屋市の地域づくりにも関わっています。ちょうどそのころから鹿屋市で、学校や市営住宅といった公共施設に対する提案型公募の話が出てくるようになり、プロジェクトごとのメンバーを組んで積極的に参画しているのです」(小林さん)

ユクサおおすみ海の学校を海側から撮影。写真左手にはツリーハウス、広大な芝生、そしてその先は海、という絶好のロケーションにある学校で宿泊できる(写真撮影/唐松奈津子)
送迎バスに乗り降りする子どもたちの姿を通じて、街ににぎわいを感じるアダプテッド アフタースクールと隣接するママカフェ「mama cafe & dining A&R」の店内外には、送迎バスを待つ子どもたちの姿や、ママカフェを利用するお母さんたちの姿であふれています。この学童保育施設もママカフェも、ハグ・テラスの住民だけではなく、誰もが利用することができます。浦部さんは「学童や習い事を利用する鹿屋市全域の親子が集まり、街の拠点となる住まいができた」と言います。

ママカフェ「mama cafe & dining A&R」は多くのママと子どもたちでにぎわう。テラス席や外の遊具スペースも人気。もちろん、ハグ・テラス入居者以外も利用できる(写真提供/ユーミーコーポレーション株式会社)
他の地方都市同様、鹿屋市でも主な交通手段は車。ある場所から目的地へと車で移動する生活は、歩く人が見えない、車と駐車場ばかりの街をつくります。ところが、「このハグ・テラスができたことで、子どもたちの姿が多くの市民のすぐ側に、自然と見られる街になった」(浦部さん)そうなのです。
アダプテッド アフタースクールを運営する有限会社アダプテッドスポーツかのやの小西輝さんも、「ここで開催した夏祭りには、市内外から300人の人が集まってくれたんですよ」と、うれしそうに話してくれました。

有限会社アダプテッドスポーツかのやの小西輝さん。子どもたちの通う各小学校に迎えに行き、そこから水泳・サッカー・空手・ダンス・体操などのスポーツ塾、ハグ・テラス内のアダプテッド アフタースクールへと送迎している(写真撮影/唐松奈津子)

学童施設は公園に隣接。普段は学童施設から直接外に出られる子どもたちの遊び場、イベントのときなどには親子連れでにぎわう(写真提供/ユーミーコーポレーション株式会社)
このような公的賃貸住宅の「子育て世帯へ向けた機能の充実」は全国のさまざまな場所で、見られ始めています。例えば、石川県野々市市の「つばきの郷住宅」は、1~3階の市営住宅と4・5階の地域優良賃貸住宅が一つの建物になっていて、隣接地に保育園や児童館、広場などを併設・配置して、ハグ・テラス同様に国土交通大臣表彰を受けています。首都圏では神奈川県住宅供給公社が2020年1月末に「フロール元住吉」を完成予定ですが、託児機能付きのコワーキングスペースや子どもの放課後サポート、レンタルスペースなどを備えた地域交流スペース「となりの.」を併設する予定です。
また、URでは「コソダテUR」など、子育て世帯を積極的に応援する取り組みを行っていますし、首都圏をはじめとする各都道府県、市区郡では、2018年以降、子育て応援住宅認定制度を設けています。これは公的賃貸住宅に限らず、子育てしやすい環境を整えた住宅を認定・登録することによって、いっそう子育て世代に適した居住環境の整備を促進する狙いです。
住むことを検討している自治体の住宅支援制度はもちろん、ぜひ、公的賃貸住宅に対する取り組みや今後の動きにも期待して、情報をチェックしてくださいね!
●取材協力・鹿屋市「ハグ・テラス」
・ユクサおおすみ海の学校
・有限会社アダプテッドスポーツかのや
・ユーミーコーポレーション株式会社
・神奈川県住宅供給公社「フロール元住吉」
三茶に落ちた角砂糖

12万7,000円 / 30.33平米
東急田園都市線「三軒茶屋」駅 徒歩5分
白い箱に、中庭の緑を楽しめる大きな窓。中庭を囲むように三つのキューブが配置された、小さな集合住宅です。なんだか空から角砂糖が落ちてきたように見えませんか?
間取りは12.5畳の広々ワンルーム。玄関側にカフェテーブル、風呂側にベッドを配置、その間を仕切るように収納家具を配置すると ... 続き>>>.
桜と花火を待ちわびる

6,780万円 / 78.29平米
山手線「駒込」駅 徒歩5分
抜けのよいバルコニーからは、「隅田川花火大会」や「東京スカイツリー」がきれいに見られます。平成築の新耐震基準で建てられたマンションを、さわやかにリノベーションした物件です。
桜の名所「六義園」のある「駒込」駅から、商店街を抜けて徒歩5分。山手線の内側の、静かな住宅街の中にありま ... 続き>>>.
モダニズムRC造タウンハウス

27万5,000円 / 105.81平米
東急東横線・急大井町線「自由が丘」駅 徒歩8分
家の外と中がつながっているような、不思議な感覚におちいりました。
自由が丘から程近くの閑静な住宅街に立つ、鉄筋コンクリート造のタウンハウス。
まっ白な外壁と、こげ茶のレンガが室内まで続き、最大天井高3.3mの板張り勾配天井と相まって、スケールの大きいリビングダイニングの空間に ... 続き>>>.
攻めのアトリエハウス

45万円 / 110.43平米
東急東横線「学芸大学」駅 徒歩11分
気持ちがすこぶる高まる視覚的な興奮と、どう使いこなすかという妄想が膨らみに膨らんで今にも頭が爆発してしまいそうです!
1984年の建設当時、攻めに攻めまくった前衛的な戸建てだったことは想像に難くありませんが、それは35年経った今でも同じ。
写真と図面だけではなかなかこの建物の ... 続き>>>.
グランドクロス【改装素材】

3,380万円 / 59.18平米
副都心線「東新宿」駅 徒歩3分
上空から見ると十字架の形をしている、かなり特徴的な建物。室内のつくりも三角形で、ちょっと不思議な形をしています。
約10年ほど前にフルリノベーションされ、そこからも少しずつ改装を重ねてきました。現在のつくりは小分けの部屋が多い状態なので、素材として考えて、ここから好きな形に改装 ... 続き>>>.
その平屋折り紙つき

35万円 / 120.9平米
東急東横線「学芸大学」駅 徒歩5分
周りの環境、砂壁状の外壁、庭の雰囲気、仕立ての良い室内など、グッとくるポイントがたくさんありました。
駒沢通り沿いの駐車場入り口から続く通路を抜けた先に立つ、少し変わった物件ですが、建物の周りが駐車場のため、高い建物がなく、庭の植栽から上には青空が広がります。
天井高が最大で ... 続き>>>.
中華街ディープ

7万2,000円 / 27.76平米
みなとみらい線「元町・中華街」駅 徒歩8分
ここは横浜中華街の際(きわ)。
どこからどこまでが中華街か、意見が分かれるところですが、ボクの中では際です。なので、平日・休日問わず賑わっている街ですが、ここはそれほどうるさくありません。
その際にある建物の4階が今回の物件です。室内は足場板がざっくり敷き詰められ、壁は白とダ ... 続き>>>.
さわやかなレトロ

9万6,000~9万8,000円 / 37平米
中央線「西荻窪」駅 徒歩4分
西荻窪の裏道に立つ、ほっこりレトロな外観の建物。外観の雰囲気はすてきだけれど、室内の水回りが少し古かったこの建物で、空室だった部屋が続々とリノベーションされています。
場所は駅からほど近く、活気のある八百屋や、感じのいい喫茶店が並ぶ通り沿い。個人的には西荻窪で一番好きな通りです ... 続き>>>.
竹下通りのすぐそば!

15万4,000円(税込) / 44.28平米
山手線「原宿」駅 徒歩3分
竹下通りのすぐ側にある、タイル張りのレトロな建物。立地重視のスタートアップや少人数事務所にオススメの物件です。
建物の目の前がコインパーキングなので、視界をさえぎる建物もなく、抜けがあり明るく気持ち良い印象。
内装はタイルカーペットのいわゆる一般的な事務所仕様。1LDKだった ... 続き>>>.
上京から半年。
光のハコ

16万円 / 39.74平米
井の頭線「駒場東大前」駅 徒歩2分
駒場東大前のおだやかな商店街に、突如現れるスタイリッシュな建物。生活感のない雰囲気は、住居兼事務所をお探しの方にぴったりかもしれません。
ご紹介の区画は南西の角部屋、ワンルーム。ほぼガラス張り状態で、太陽光をたっぷりと取り入れられます。西側は住宅に面していますが、個人的には「誰 ... 続き>>>.
目黒の秘密基地 – 5名からどうでしょう –

26万1,360円(税込) / 50.69平米
山手線「目黒」駅 徒歩10分
元印刷工場がひと味違うオフィススペースとして始動を始めてから早7年。多様な業種が混じり合う、まるで秘密基地のような空間です。
今回の募集は中サイズの区画「C」。ガラス張りの入り口が目立ちます。黒色のモルタル床と白い壁面がスマートな印象。
個室の外に出れば、フロアの全8区画でシ ... 続き>>>.
野方の不思議

10万1,852円(税込) / 15平米
西武新宿線「野方」駅 徒歩2分
「野方文化マーケット」という名前を聞いたこと、ありますか?
長屋が軒を連ねたカオスな場所が、野方の商店街に突如あらわれます。
ここは終戦直後につくられた生鮮食品市場だったのだとか。聞けば、当時は他の街からわざわざ買い物客が来ていたほど栄えた時期があったようですが、時を経た現在 ... 続き>>>.
やりたいことやりきった集合住宅

10万9,000円 / 27.56平米
井の頭線「久我山」駅 徒歩2分
4・5階にオーナーが住む集合住宅。自宅の内装はもちろん、1~3階の賃貸部分でも、オーナーがやりたかったことを、しっかりやりきってます。
賃貸部分は間取りや内装がさまざま。さらに中庭に「SOLSO FARM」で選んできた植物を植えたり、1階にトレーニングルームをつくったり。
ほ ... 続き>>>.
ここから羽ばたく【オーナーチェンジ】

1,480万円 / 24.02平米
半蔵門線「水天宮前」駅 徒歩3分
★ 価格が下がりました ★
昨年、賃貸の入居者募集をした水天宮前のリノベーションオフィス。今度はオーナーチェンジで募集します。
落ち着いた雰囲気のシンプルな内装にリノベーションされた小ぶりなオフィス。間取りは無駄なく、面積全てを有効活用できます。4人程度までは対応できる広さで ... 続き>>>.
公園脇の巨大開口空間

30万5,877円(税込) / 133.78平米
西武新宿線「下落合」駅 徒歩6分
静かに流れる川に沿って、下落合駅から歩くこと数分。小さな公園に隣接したレトロマンションの、ポテンシャル溢れる1階部分をご紹介します。
以前は工務店の資材置き場などで使われていて、天井高は約3.7m。見慣れない程大きなガラスサッシが4枚はめられた、でかい開口部に一瞬怯みます。
... 続き>>>.
相模大野シンプル!

10万円 / 41.51平米
小田急線「相模大野」駅 徒歩1分
玄関を開けると、光沢のあるコンクリート打ち放しの壁・天井や、金属のパーティションなど、無機質でスタイリッシュな空間が広がります。
ワンルームの空間にはステンレスのフレームキッチンが設置されていて、この空間とマッチしています。またキッチンの上の蛍光灯や、壁の上の間接照明がアクセン ... 続き>>>.
透明感のある白いワンルーム

7万5,000円 / 25.69平米
東急田園都市線「藤が丘」駅 徒歩1分
改札を出てすぐ!というより、駅と直結型のデザイナーズ物件。
駅と一体になった建物は、外観や室内・共用部など、全体を通して白が印象的です。今回はこちらのワンルームを募集。
南向きのシンプルな部屋は、床・壁・天井が、すべて白を基調に整えられてます。ただガラスや黒のドアがアクセント ... 続き>>>.
気持ちよさを最大に!- 天井高2.9mのポテンシャル –

7,980万円 / 61.78平米
井の頭線「下北沢」駅 徒歩5分
※これは通常の売買物件情報ではありません。コーポラティブハウスの参加者募集のお知らせです
下北沢駅から徒歩5分。にぎやかな商店街から住宅街に入った落ち着いた環境。北西の角地に建設中の、9世帯のちいさな低層マンションのの3階区画。
こちらは最上階の北西の角部屋で、このマンション ... 続き>>>.
ミニマルライフを自由設計

4,580万円 / 36.85平米
井の頭線「下北沢」駅 徒歩5分
※これは通常の売買物件情報ではありません。コーポラティブハウスの参加者募集のお知らせです
下北沢駅から徒歩5分。にぎやかな商店街から住宅街に入った落ち着いた環境。北西の角地に建設中の、9世帯のちいさな低層マンションの2階の区画です。
このサイズがコーポラティブハウスでつくられ ... 続き>>>.
艶やかな大きめワンルーム

11万1,000円 / 49.69平米
南武線「向河原」駅 徒歩9分
のんびりした雰囲気の街で、家はキリッと格好良く暮らしたい!そんな物件をお探しの方におすすめです。
最寄りは南武線の向河原駅、そこから徒歩8分の物件です。武蔵小杉駅のひとつ隣なので、自転車で武蔵小杉まで行くのも良いと思います。すぐ近くには多摩川があるので、サイクリングもいいんじゃ ... 続き>>>.
カラフルアパートメントの下【1階路面店舗】

10万円 / 67.52平米
都営浅草線「西馬込」駅 徒歩5分
R不動産で何度も募集している、オーナーが自ら改修し、独特で色鮮やかな空間が魅力的な賃貸住宅(ワンルーム)。その1階部分の店舗・オフィスを募集します。
現在はオーナーが輸入のタイル・照明・水栓・雑貨・アイアンワークなどを扱うショールーム兼オフィスとして使用中。室内はいびつな菱形、 ... 続き>>>.
ぜいたくな眺望と温もり空間

5,280万円 / 58.3平米
日比谷線「恵比寿」駅 徒歩4分
鎗ヶ崎の交差点近くの好立地に立つ、渋い雰囲気のマンション。最上階の12階に恵比寿の空を見渡せる、気持ちのいい空間が待っています。
リビングも寝室も窓が大きく、この眺めを余すことなく楽しめます。南向きで日当たりがいいのもうれしいです。
内装はアンティーク店を営んでいたオーナーに ... 続き>>>.
わんぱくハウス

11万9,000円 / 76.83平米
埼京線「十条」駅 徒歩11分
不格好だけど愛嬌のある戸建て。
谷状になった地形に立ち、家と家の間の細いスペースを縫うようにつくられた階段を下りた先にあります。
玄関が二つある不思議なつくり。引き戸の玄関の先は、広い土間と天井高3.2mの居室。少し薄暗く感じますが、壁を白く塗装すれば明るさも増し、いい雰囲気 ... 続き>>>.
頭がまわらねえ
ひっそりと自由気ままに

14万4,800円 / 67.03平米
京王線「仙川」駅 徒歩14分
京王線の仙川はここ10年ほどでずいぶんと変化し、スーパーやホームセンターが揃い、小さな商店がたくさん増え、洒落たカフェやベーカリーなども見かけるようになり、利便性の高い駅になりました。
そんな駅のにぎわいを背に15分も歩くと、緑地の連なるゾーンが出てきて、通りから一本曲がり車が ... 続き>>>.
変則的立体構成トリプレット

13万円 / 29.93平米
東急大井町線・東急目黒線「大岡山」駅 徒歩3分
これぞ一級建築士事務所ビーフンデザインの設計!という感じが満載の、トリッキーな構成のトリプレットは、全4戸のこじんまりとした新築集合住宅の1階部分。
玄関となる窓サッシを開けて半階下がると、地面を掘り込んで半地下状になったリビングスペース。半地下とはいえご覧の通りの大開口なので ... 続き>>>.
駒場の森に包まれる

16万5,000円(税込) / 33.87平米
小田急線・千代田線「代々木上原」駅 徒歩8分
青々と輝く緑からこれからの季節は紅葉まで、存分に楽しめます!
借景の木立が生かされ、まるで森の中にいるような雰囲気の部屋。
コンクリートの無機質な表情に、情緒豊かな景色がぱっと映え、温かみのある無垢フローリングは、外の木々に呼応するかのよう。景色を切り取る窓の不可思議な配列も、 ... 続き>>>.
空き家活用シェアハウス「リバ邸下町」が全部屋個室へ!
リバ邸から見る「良い」のアップデート ~新たなコミュニティの在り方~
【リバ邸×ギークハウス】競争ではなく共創、素敵な居場所がたくさん出来る社会へ。
予想外を楽しむ -濃縮タイプ-

9万円 / 30.42平米
有楽町線・副都心線「地下鉄成増」駅 徒歩3分
甲冑を着て鉄砲を構える武士のマークでお馴染みの?地域密着型居酒屋とピンクの外観が名刺代わりの破天荒な建物。いきなり濃いです 笑
気を取り直して螺旋の外階段を上って玄関を開けると、景色が一転。もともとは細切れで暗かった空間が、リノベーションでボードが取り払われブレースやデッキプレ ... 続き>>>.
インテリアカラーの伝道師が自宅マンションをリノベーション。見習いたいプロの技! あの人のお宅拝見[14]
日本の住宅では白系のビニールクロス壁が長らく主流で、欧米のようなインテリアペイントはまだ一般的ではありません。カラー・コミュニケーションデザイナーとして活躍する秋山千恵美さんは「Colorが暮らしを豊かにする」ことを唱え続ける伝道師。昨年ご自宅をリノベーションしたと聞き、住まいの色選びなど色々!?とお話を伺ってきました。連載【あの人のお宅拝見】
「月刊 HOUSING」編集⻑など長年住宅業界にかかわってきたジャーナリストのVivien藤井繁子が、暮らしを楽しむ達人のお住まいを訪問。住生活にまつわるお話を伺いながら、住まいを、そして人生を豊かにするヒントを探ります。断捨離で家と共に自分らしさを“整え”、ベースのカラーをつくる
私が秋山千恵美さんと出会ったのは15年近く前。「インテリアペイントや綺麗な壁紙を楽しむ文化を日本に普及させたい」と、株式会社カラーワークスを立ち上げた千恵美さんは夢を熱く語っていました。新宿のビルの一角、小さなブースのショールームで。
今では自社ビルを持ち、30名以上の従業員を抱え、インテリアカラー業界の“ゴッド・マザー”的存在になる成長ぶり。千恵美さんのバイタリティーと努力の賜物と尊敬しつつ、同い年の女性として共感できることが多いので、今回のお宅訪問は楽しみ。
ご自宅は東京湾岸エリアの高層マンション。「今まで住んでいた住戸より眺めが良い住戸が、売りに出たので買い替えたの」と千恵美さん。同じマンションの32階へ住み替えた、築12年のリノベーションです。
リビングルームへ案内していただくと、その眺望に目を奪われました。住宅では珍しい、天井から床までのフィックス窓が一面に! 撮影当日は薄曇りの天気でしたが、東京湾が眼下に広がっています。

「海が見える、この景色が気に入って住み替えを決めました」ソファ・セットはイタリアのブランド『GERVASONI』。黄緑色のチェアは『IDÉE』で購入(写真撮影/片山貴博)
「今回の住み替えで、まずやったことが断捨離。それで自分の嗜好も整理できたの。好きなものに北欧モノが多いことに気付いたりとか」

「今は、壁の色でインテリアのベースが整った状態。例えば、着る洋服が決まって、それに合うアクセサリーやバッグを選ぶように、これから色を楽しむインテリアをコーディネートしていく感じ」(写真撮影/片山貴博)
実は千恵美さんの本宅は、神奈川県の海辺にある一戸建なのですが
「私は仕事にも便利なこちらのマンションが生活の拠点。時々、本宅に帰る形(笑)」
今、憧れのデュアル・ライフ。というか、河口湖に別荘もお持ちなのでトリプル・ライフ!?
「今回は自分のためだけを考えて選んだら、落ち着けるグレー系のモノトーンがベースになったの」と。
モノトーン・ベースながらプロの技が見られます。
リビングの天井梁が横に渡った構造、その天井梁に敢えて壁紙を貼っているのです。幾何学模様の壁紙を、天井梁に沿って横に渡し、連続して壁の天井から床へと縦に貼るデザイン。腰壁のように壁紙を横に貼るデザインは多いですが、縦に部屋のアクセントとして効かせる壁紙は、技あり!ですね。

天井梁に沿って貼られた壁紙。カラーワークスが扱う英国老舗ブランド『Farrow&Ball』、ペイントの色に合わせて作られる壁紙。幾何学模様の壁紙柄【Tessella(テッセラ)】は49柄ある中でも人気柄(写真撮影/片山貴博)
「壁紙とペイントが同じブランドでできる『Farrow&Ball』の良さを、やっぱり自分で使って実感しました。色の合わせやすさ、濃淡の調整など壁紙色も一緒に選べます。私は同系色で濃淡を付けるのが好きなの」

『Farrow&Ball』ペイント132色の色見本。伝統的な製法と最高品質の顔料で製造する英国のペイントブランド。色見本の前後左右で選ぶと調和をとることができ、反対色を使って家具などを塗装しコントラストをつけることもできる(写真撮影/片山貴博)
今回、壁色にはグレーを主に、ホワイト系、ピンク系など5~6色が使われているとのこと。「ベースが真っ白だと空間のニュアンスが出しづらいものです」とも。

色選びをする際はいつも、少量のサンプルポットを使って何種類かを実際の部屋に塗り、朝昼夜の光でその表情を確かめて選ぶのだそう。今回施工前の壁にグレーを試し塗りした様子(写真撮影/秋山千恵美さん)
グレーの壁には、自作のカラフルな英文ポスターが映えます。「私が出版した本の1ページをレインボーカラーでポスターにしたの」。カラーにまつわる言葉が並んでいました。デジタル印刷が簡単にできる今、こういうのもアイデアですね。

コーヒーテーブルは高さと色の違うものを3種類。「必要な所に動かしやすいし、高さに合わせて使い勝手があっていいですよ」。1つは窓際のアームチェアの横に(写真撮影/片山貴博)
リビングとオープンにつながるキッチンも、グレーを基調に整えられています。
「もともとあった1部屋を潰して、オープンキッチンにしたの」。カウンター付きのキッチンはオーダーメード。

ここにも壁紙のアクセントを縦使い。手前の面材と奥の面材に色の濃淡をつけているので奥行きが増しています。さすがプロの技!(写真撮影/片山貴博)
ミーレ社(独)のビルトインオーブンやワインセラー、冷蔵庫など機器のブラックを、ペンダント照明で調和させる所も上手いカラーデザイン。高さをそろえることも、“整える“デザインのポイントと教えてくれました。
部屋ごとの個性をインテリアペイントで表現千恵美さんがカラーの仕事を選んだ経緯を伺った。
「私は幼いころから池坊で華道を習っていて、お花が好きだったのね。フラワーアレンジの修業をしようとアメリカに行ったとき、ペイントの見本市に行き、出会ったのがペンキを使ったインテリア空間づくり。感動して、日本に広めたいと思ったの」
思ったら、即行動するのが千恵美さん。米国研修を経て、カラーワークス社を設立、米国ペイントの輸入販売とペイントの楽しさを伝える活動を始めました。
私が今回驚いたのは、モノトーンのカラーだけでなく、カーペットを敷いた床。廊下から居室全体に敷かれたグレーのカーペットは、ホテルのよう。
「実は、元の床が濃い茶色のフローリングだったのですが、それを張り替えるには手間もコストも大変なので、上からカーペットを張ることにしました」

廊下のBefore → After。フローリング床をカーペットに、カラーをブラウンからグレーに。明るく柔らかで女性らしい空間、全く印象が変わっています(写真撮影/片山貴博)
「廊下の壁には、ピンクのペイントを使っています。自然光が入るリビングとは違う照明の光なのと、お風呂から出て来たときに見える壁なのでリラックスできる明るめの色を選びました」
カラーコーディネートで大切なことは、色同士の関係性に加えて“光の色”を考慮することだそう。
この廊下の突き当たりの扉、元はクローゼットとして設計されていた場所。千恵美さんは、そこを書斎にリノベーション。

扉の向こうはイエローグリーンの壁に、PCデスクとチェアがセットされた書斎(写真撮影/片山貴博)
以前から使っていたスチールキャビネットに天板をセットして、クローゼットが書斎に大変身。
「郵便物や書類をひとまずここに置くことで、リビングが散らからなくて助かるのよ」
窓も無いおこもり空間なので、仕事も集中できてはかどりそう。

愛用のキャビネットは英国老舗ブランド『BISLEY』。狭いながらも、お気に入りのものに囲まれたコージーな書斎(写真撮影/片山貴博)
リビング以外の空間は、目的に合わせて色使いを楽しんでいるようです。
寝室は海を感じるブルー系のインテリア。

ベッドヘッドとサイドテーブルの高さをそろえて空間を整え、ここでは水平ラインを意識したボーダーをデザインに(写真撮影/片山貴博)
ベッドの向かい側の壁には、友人のアーティスト・Lyさんに描いてもらったお気に入りキャラクター・LUVくんのイラストが一面に! 大人っぽい子ども部屋のような楽しいデザイン。

外の海に沿ったラインをイラストに取り込んで、景色と壁が一体に感じられるよう描かれていた(写真撮影/片山貴博)
そしてこちらの部屋は、千恵美さんのワードローブ部屋。ここは正しく元気が出そうな千恵美カラーが、天井までペイントされています。

今回の住み替えで、相当な洋服やバッグを断捨離したそう。ミラー付きのスライドドアで使い勝手が良さそうなクローゼット(写真撮影/片山貴博)
千恵美さんらしい色だと思ったら、何と! このペンキ色は『CHIEMI PINK』という名前だそう!

「『Farrow&Ball』英国本社が、私の誕生日に贈ってくれたの。『CHIEMIはPINKが好きでしょ』って」。確かに缶にネームが書かれています(写真撮影/片山貴博)
こんな風に、カラーを楽しむ暮らしを日本の住まいに広めたいのですね。
実は私の家を建てたときには、千恵美さん自らがペイントしてくれました。15年経った今も『Farrow&Ball』の壁紙とペイントを使った寝室だけは変わらず綺麗なままです。
「ペンキは失敗しても塗り変えられるから良いのよ!」と、千恵美さんに笑顔で言われると
“人生だっていくらでもやり直せるよ!”って、励まされている気分になります。
昨年、千恵美さんは一般社団法人 日本カラーマイスター協会を設立。「色の基本知識」や「色の力」を理解して生活に活かせるライフカラースタイリストや、色の大切さを伝えるカラーマイスターを育成中。
「ワインや料理のように、カラーも楽しむものになってほしいの。自分をより美しく自分らしく表現できるものだから」

今年の『Farrow&Ball』新作発表会では、ペイントアーティストのさとうたけしさん(右)からも「僕を育てていただいたのは千恵美さん」と。発表会のテーマカラーは“赤”(写真撮影/カラーワークス)

(上)何も下書きなしに、ローラーだけを使って描き出す (下)ロンドンのビッグ・ベンのある街並みと『Farrow&Ball』のペンキ缶の絵があっと言う間に完成!(写真撮影/カラーワークス)
アーティストとのコラボレーションや、ペイントする楽しみを体験してもらう子ども向けのワークショップも熱心に行っている。
「自分の色、自分らしさが分かると、人と比較する必要が無くなるでしょ。日本人は、もっと自由なカラーで自己表現して欲しい」
カラーマイスター協会を通じて、第二、第三の千恵美さんを育てているようです。

「朝、船が行ったり来たりするのをボーっと眺めてるの」海外出張も多く多忙な千恵美さんの大切なひと時(写真撮影/片山貴博)

「ソーダ水の中を♪貨物船がとおる……」ユーミンの歌が聞こえてくるのは私たち世代だけ?(写真撮影/片山貴博)
カラフルな人生を送る人たちがあふれる世の中にしようと千恵美さんは今日もエネルギッシュに活動しながら、このおうちに帰ってリラックスしていることでしょう。
秋山千恵美カラー・コミュニケーションデザイナー、株式会社カラーワークス副社長。
1963年長野県生まれ。1998年株式会社カラーワークス設立。一般住宅から企業、店舗まで、空間の色や商品の提案・アドバイスに幅広く活躍する。2018年一般社団法人日本カラーマイスター協会を立ち上げ、代表理事に就任。色彩を研究・分析する米国カラーマーケティンググループの日本人唯一のボードメンバー。
著書に『COLOR WORKS ~色の力を伝えたい~』(LD&K BOOKS)、『色を楽しむ、色と暮ら すインテリアペイント』(主婦の友社)、『COLORFUL LIVING 美しい色と暮らす』(文化出版局)など。
COLORWORKS(株式会社カラーワークス)
一般社団法人日本カラーマイスター協会
実家の方が賃貸より良かった!10代・20代に何が起きている?
リクルート住まいカンパニーが「2018年度 賃貸契約者動向調査」を発表した。2018年度に賃貸住宅に入居した18歳以上の男女を対象に調査したものなのだが、若い世代は賃貸住宅より実家のほうが、住み心地が良かったと考えているようだ。詳しく見ていくことにしよう。【今週の住活トピック】
「2018年度 賃貸契約者動向調査」を公表/リクルート住まいカンパニー
調査は全国を対象に実施されているが、リリースでは首都圏の結果を分析した項目と全国の結果を分析した項目を紹介している。
まず、首都圏で、住んでいる賃貸住宅で実際に利用している設備の満足度を見ると、画像1のようになった。

設備に対する満足度 上位20項目(首都圏の各設備利用者/単一回答)(出典:リクルート住まいカンパニー「2018年度 賃貸契約者動向調査」より転載)
2018年度については、「24時間出せるゴミ置き場」(68.3%)を筆頭に、賃貸住宅の設備に関する満足度は高いようだ。特に、「室内干し」(62.9%)は前年・前々年より大きく上昇しており、共働きで日中に家にいないからだろうが、2人世帯に満足度が高いのが特徴だ。
ただし、実際に利用している人に満足度を聞いているので、満足度が高い設備が賃貸住宅で普及しているというわけではない。設備ごとで利用者が多いのは「エアコン付き」「独立洗面台」「都市ガス」「TVモニター付インターフォン」「インターネット接続可(有料の個別契約が必要)」「温水洗浄便座」「追い焚き機能付きの風呂」などだ。
満足度が上位でも、「二重サッシ」「遮音性能の高い窓」「断熱・遮熱性能の高い窓」「アクセントクロス」「スマートキー」などでは、利用者は少なくなる。
次に、全国で、「今回契約した賃貸物件と以前住んでいた実家の満足度」を比較した結果(画像2)を見よう。

年代別 今回契約した物件への満足度合い(単一回答)(出典:リクルート住まいカンパニー「2018年度 賃貸契約者動向調査」より転載)
注目したいのは、10代・20代の若い世代では、今回契約した新居(賃貸)より実家の方が、満足度が高い点だ。
もちろん、40代以上のほうが高い家賃を負担できるので、性能の高い賃貸住宅を選べるということもあるのだろう。一方で、実家の建築時期で見ると、2001年以降に建築された持ち家の実家で満足度が高いことから、実家の性能の違いの影響が大きいことがうかがえる。
建築時期を2000年前後で区分けしているのは、耐震性や省エネ性、遮音性などを共通のルールで表示する「住宅性能表示制度※」が、2000年10月から本格的に運用開始されたからだ。この表示制度は任意の制度なので、必ず新築時に表示しなければならないというものではないのだが、住宅の性能に対する関心が高まって、新築住宅の性能のレベルを引き上げたといわれている。
※既存(中古)住宅は2002年12月から運用開始
なお、実家が引越しをしている場合は、主に小中学生のっときに住んでいた住宅について調査しているということなので、10代・20代の若い世代の実家ほど、2001年以降建築された性能の高い住宅である可能性が高いわけだ。性能の高い実家に住んでいた経験を持つ若い世代に、賃貸住宅の性能に不満を感じる人が多いと考えてよいだろう。
居室の広さ、バストイレ別、クローゼットの有無……あなたはどっちを選ぶ?再び首都圏の分析結果に戻るが、今回、間取りや仕様などのプランの違うものを「二者択一」で選択させる調査をしていて、その結果がイマドキなので紹介したい。
まず、部屋探しの決め手になるのは、ダントツで「家賃」、次に「路線・駅やエリア」「最寄駅からの時間」といった立地条件となる。今回の調査結果でも、同じ結果が出ている。となると、家賃の制約条件のなかで、広さや設備をどう比較検討するかということになる。
他方、最近のひとり暮らしの部屋選びでは、バス・トイレ別が好まれ、トイレ・バス・洗面一体の3点ユニットは嫌われる傾向にある。そこで、今回の調査では画像3のような比較でどちらをより選びたいか聞いている。

【広い居室+バストイレ一緒】VS【狭い居室+トイレ独立】(首都圏のひとり暮らし/単一回答)(出典:リクルート住まいカンパニー「2018年度 賃貸契約者動向調査」より転載)
この結果を見ると、ひとり暮らし全体では、バストイレ一緒でも居室の広い【A】6畳+3点ユニットのほうが選ばれているが、学生に絞ってみるとその差は僅差になり、【B】3畳+ロフト+バストイレ別を「必ず選びたい」という人が多くなった。バストイレ別が決め手なのか、物を持たないミニマムライフを好むために狭い部屋を許容しているのか、というのは不明だが、社会人とは選択基準が異なる点が興味深い。
ほかには、クローゼットありに軍配が上がる結果も出ている。
→【A】6畳+トイレと洗面台が一体+クローゼットあり>【B】6畳+トイレと独立洗面台+クローゼットなし
また、2人家族については、居室の広さが選ばれる傾向があった。
→【A】6畳+LDK(10.5畳)>【B】4.5畳+LDK(12畳)
最近はLDKに広さを求める傾向にあるが、さすがに4.5畳の居室は狭すぎるということだろう。
意外に居室の広さの影響が大きいという印象を持ったが、居室が3畳や4.5畳は狭すぎるということもあるのか、長くいる居室の重視度が強いということなのか、いろいろと考えさせられる結果だ。
さて、住まい選びは総合的に評価するものなので、予算、希望の広さ、立地、プランなどを相対的に比較検討することになる。暮らし方や好みが反映されることもあるだろう。一方、住宅の性能は住み心地に大きく影響する。住んでみてからその違いを実感することが多いが、性能が高い住宅は建築費用もかかる。となると、家賃に影響する。
このように、総合的に評価することは意外に難しい。無理のない予算はいくらか、そこでどういった暮らし方をするか、その住まいは何を備えているか、広さや立地、仕様などの何を重視すべきか、といったことを冷静に見極めることが大切だ。
木造に愛をこめて

8万3,000円 / 19.42平米
山手線「目黒」駅 徒歩7分
単身向けの木造アパートの一室を使いやすく、そして居心地よくリノベーションしたこちらの物件。
天井が抜かれ、その高さは3mオーバー。天高が上がるだけでこんなにも印象が変わるのだと、実感させられる空間です。
梁に沿ってライティングレールが2本取り付けられているので、雰囲気の良いペ ... 続き>>>.
しばらくぶりのスケルトン

43万2,000円(税込) / 65.39平米
銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅 徒歩4分
「骨董通り」にて47年ものあいだ立ち続ける重厚なマンション。時代の流れや、変わりゆく街並みをどっしりと見守ってきました。
今回ご紹介するのは、約65㎡で7階の角部屋。形は幅約8mの正方形で、天井高は現時点で2.5m、梁下は2mです。
OAフロア仕様のベーシックな事務所の区画を ... 続き>>>.
心ひかれるカスタムオフィス

28万9,850円(税込) / 87.14平米
山手線「渋谷」駅 徒歩8分
外観と立地だけでビビビっと来ちゃいました。渋谷と代官山の中間くらいに位置する渋いレトロマンション。カクカクと雁行するその姿は、なにか引きつけられるものがあります。
立地柄やはりクリエイティブな業種の方々に愛されているようで、天井が抜かれていたり、スタジオとして使われていたりと、 ... 続き>>>.
エブリデイ森林浴

9万3,000円 / 44.6平米
京王線「仙川」駅 徒歩10分
木々が茂る丘の中腹に、ひっそりと立つ建物。耳を澄ますと、鳥の鳴き声や木の葉が揺れる音が聞こえてきて、山奥の山荘にでも来たような気持ちになってしまいますが、ここ、渋谷や新宿から電車で20分ほどの場所なんです。
まず初めに注意点から。建物はかなり古いです。室内もところどころダメージ ... 続き>>>.
無国籍家屋

21万円 / 81.06平米
小田急線・南武線「登戸」駅 徒歩4分
「旅する大家」として、世界中をバックパッカー旅行で回り続ける、僕の大家仲間の横山さんのエネルギーがギュッと凝縮されたようなこちらの物件。
2階がアパート、1階がワンフロア専有の貸家となっている建物の1階部分にあるこの空間は、横山さんの琴線に触れたものたちが、和洋折衷という表現で ... 続き>>>.
カモナマイハウス!

14万4,000円 / 48平米
湘南新宿ライン・横須賀線「西大井」駅 徒歩10分
出迎えてくれるのはご覧の植栽!
「うちにおいでよ!」と気軽に人を呼びたくなるような、魅力的な専用アプローチを備えた部屋に空きが出ました。
異国情緒あふれるもりもりグリーンの陰にそっと隠れた、マンション1階の木陰にある一室。住人みんなで使うオートロックのエントランスとは別に、この ... 続き>>>.
緑をまとうデザイナーズ

7万6,000~7万9,000円 / 20.14~20.27平米
都営大江戸線「新江古田」駅 徒歩9分
2019年7月にできたばかりの新築デザイナーズ物件。
単身者向けのコンパクトな間取りで、足裏に心地良い無垢フローリングやキッチンなど内装にこだわったつくりです。ハンガーパイプや収納棚以外に大きな収納がないので、収納用品は用意が必要です。
道路側の部屋(302・402・403号 ... 続き>>>.
不規則にカクカクと

13万円 / 35平米
東急田園都市線「池尻大橋」駅 徒歩10分
緑道沿いにどっしりと立つこのマンションの姿は、かっこいいの一言。室内は良くも悪くもきれいにフルリフォームされていますが、大好きなこのマンションを紹介せずにはいられませんでした。
部屋が位置するのは北東の角部屋。直射日光はそこまで入りませんが、北と東の二面から柔らかな光が入ります ... 続き>>>.
木漏れ日の平屋

11万2,000円 / 33平米
井の頭線「浜田山」駅 徒歩10分
モルタルの外壁で、木枠の出窓が正面についている、特徴的な木造の平屋。木々に埋もれるような外観にグッときました。
灰色がかった青のドアを開けると、室内はコンパクトな空間。フローリングや、柱の木目に、温かみを感じます。
南北の両側が障子の引き戸になっていて、晴れた日には葉の影が障 ... 続き>>>.
竹林デザイナーズ

8万4,000円 / 28.05平米
東急田園都市線「たまプラーザ」駅 徒歩6分
駅から徒歩6分、デザイナーズ物件のご紹介です。
エントランスに入ると、吹き抜けの中庭があって、竹林が上に上にとのびています。共用部は整っていて、ちゃんと管理された建物だとわかります。
室内はワンルームの真ん中に収納ユニットがある、ロの字型の空間。真ん中に収納があるなんて、邪魔 ... 続き>>>.
デュアルライフ・二拠点生活[18]東京と北海道洞爺。小屋を建て、土を耕す。仲間と一緒に「つくる」を楽しむ生活とは?
新千歳空港から車で約1時間30分。到着したのは火山に温泉、美しい眺めで、旅人を魅了する洞爺湖です。周囲約50kmの湖畔は見どころが満載。カフェやレストラン、ワイナリーなど、魅力的なスポットも点在しています。そんな湖の西側に位置する洞爺湖町月浦が、今回ご紹介するデュアルライフの舞台。主役のふたり、宇野豪佑(うのごうすけ)さんと加奈(かな)さんの暮らしぶりは?インタビュー、スタートです。連載【デュアルライフ(二拠点生活)レポート】
これまで、豪華な別荘が持てる富裕層や、時間に余裕があるリタイヤ組が楽しむものだというイメージがあったデュアルライフ(二拠点生活)。最近は、空き家やシェアハウスなどのサービスをうまく活用することで、さまざまな世代がデュアルライフを楽しみ始めているようです。SUUMOでは二つ目の拠点で見つけた暮らしや、新しい価値観を楽しむ人たちを「デュアラー(二拠点居住者)」と名付け、その暮らしをシリーズで紹介していきます2011年の震災をきっかけに、考え始めたこれからのこと
取材に訪れたのは8月中旬。前日の雨がウソのように晴れ渡り、お盆を過ぎると急に秋めいてくる北海道には珍しく、気温も30度を超える暑さ。照りつける日差しのなか、仲間たちと小屋づくりをしていた宇野さんは、作業の手を止め「こんにちは」と、笑顔で迎えてくれました。

洞爺の拠点をふたりは『Blue Village』と命名。湖の真ん中に浮かぶ中島から、有珠山に昭和新山まで見渡せる(写真撮影/川村一之)
自然のなかで土に触れ、自分たちの手でつくる生活の場を、北海道の洞爺湖町に求めた豪佑さんと加奈さん。豪佑さんは兵庫県三田市出身で大学から東京へ、加奈さんは東京生まれの東京育ち。北海道に縁のなかったふたりが、洞爺を選んだ理由も気になるところですが、まずはデュアルライフのきっかけから聞いてみましょう。

東京では宇野さんが個別指導の学習塾、加奈さんは訪問療育と、いずれも子どもに関わる仕事に携わっている。洞爺では土地の自然と互いの経験を活かしたワークショップ『旅する學校』なども企画(写真撮影/川村一之)
「きっかけは2011年の震災でした。そのとき僕はシンガポールにいたのですが、海外で報道されるニュースと国内にいる家族や友人から聞く情報が違っていて、日本の政治や経済のシステムに違和感をおぼえたんです。ライフラインが断たれることへの不安もありました」
そんなときに、自然の循環を取り入れながら自給自足に近い暮らしを実践する人たちと出会った宇野さんは、「とても人間らしいというか自然に見えて、自分もそんな暮らしがしたいとワクワクしました。僕以上に加奈は自然のなかでの暮らしを求めていたと思います」

薬膳アドバイザーの資格をもつ加奈さん。お裾分けでもらった梅の実をシロップに。色もきれいなジュースはやさしい味わい(写真撮影/川村一之)
豪佑さんにとって妻の加奈さんは、一番の理解者で思いを分かち合う同志。
「僕がSNSで発信した言葉に加奈が反応してくれて、会うことになったんです。学生時代は顔見知り程度で、ちゃんと話すのはその時が初めてだったのに、待ち合わせした喫茶店で何時間も話し込んで。そこから付き合いが始まりました」

兵庫の山間出身で海外経験も長い豪佑さん。設計や建築の経験はなくとも、自分で調べてとにかく行動を起こす(写真撮影/川村一之)
その後ふたりは結婚。自然を大切にし、既存のシステムに頼らず持続可能な暮らし方を模索するなかで、東京を離れ別の場所に移り住むことを現実問題として考え始めます。
「海外に住むのもアリだよねって、ふたりでニュージーランドにも行きました。ニュージーランドは自然エネルギーの利用が普及していたり、マオリの文化が継承されていたり、国民の意識が高く、国全体で豊かな自然に感謝しながら暮らしている印象でした」
そんなニュージーランドから帰国して、次に訪れたのが北海道の洞爺湖。
「湖を取り巻く風景や空気感がニュージーランドに似ていると思いました。実際に移住することを考えたら、食べ物は日本のほうがおいしいし、北海道なら東京と関西にいる互いの両親にもすぐ会いに行けますしね」と加奈さん。

ニュージーランドから帰国後出合った洞爺は海も湖も山も近く北海道の中では最も温暖な地域だ(写真撮影/川村一之)
湧き水に恵まれた高台の原野で、キャンプしながら小屋づくり洞爺湖町の空き家バンクで土地を見つけたのが2017年の夏。湖を望む高台にぽっかり開けた400坪の土地を手に入れた豪佑さんは、自分たちが思い描く理想の暮らしの実現に向けて、2018年春から本格的に小屋づくりをスタート。

森の木々に埋もれるようにポツンとたたずむ小屋。昨年秋には屋根もかけられ、雪にも耐えて2年目を迎えた(写真撮影/川村一之)

三角屋根にはソーラーパネルを載せて太陽光発電で電気を確保。快適に発電しているそう(写真撮影/川村一之)
「図面を描いて材料をそろえて、仲間に手伝ってもらいながらゼロからつくっていきました。ただ、斜面を整地して小屋の基礎部分をつくるのは、さすがに自分たちだけでは難しくて、地元の方に助けていただきました」と豪佑さん。

窓枠の取り付けも一つひとつ手作業。東京から駆けつけた頼もしい助っ人がこの日も大活躍(写真撮影/川村一之)
東京でそれぞれの仕事を続けながら、まとまった時間ができると洞爺にやって来て、小屋づくりのキャンプ生活。文明の利器に頼りすぎない生活は、ふたりにとっては不自由さよりも楽しさのほうが勝っているよう。

小屋の内部は天井も高くロフト付き。「都内のワンルームよりずっと広いですし、キッチンも外につくったのでスペース的な狭さは感じません」と豪佑さん(写真撮影/川村一之)

壁には噴火湾産のホタテの貝殻を原料にした塗り壁材「ホタテ漆喰」を使用。虫よけに天井から下げた藍色の蚊帳がブルーの壁に似合っている(写真撮影/川村一之)
「東京にいるときは思考が先行して、頭ばかりが働いている状態でしたけど、洞爺にいるときは考えるより先に、体が直感に従って動く感じがします。庭のブルーベリーが青くなってきたから摘むとか、自然をより身近に感じられる気がします」と加奈さん。
そんな加奈さんを一番近くで見ている豪佑さんは、「3m近くある小屋の屋根にのぼってビスを打ったり、東京ではしないようなことも平気みたいで、むしろ楽しんでいる感じですよね。そばで見ていても溌剌としているなって思います」とうれしそう。

加奈さんは電動カッターの扱いも慣れたもの。材料は購入したものもあるが多くは廃材を利用(写真撮影/川村一之)
楽しくもワイルドな小屋づくりのキャンプ生活が2年目を迎えた今年の夏、豪佑さんと加奈さんは隣接する土地の一戸建てを購入。さらにフィールドを広げています。

今年新たに購入した隣接する土地の築25年の一戸建て。資金はふたりの両親から借り入れ、書類なども作成し、毎月返済をしている。この先はゲストハウスとして使う予定(写真撮影/川村一之)
子どもたちの五感を刺激する、新しい体験の場をつくりたい新たに購入した平屋の一戸建ては持ち主が亡くなったあとは使われず、遺族も管理が大変ということで売却を考えていたそう。「家の管理を任されている方がいて、草刈りや畑仕事で定期的に来ていたので、僕らも小屋づくりをしながらいろいろ教わって、もし売却するときは教えてほしいと話していたんです」

購入した一戸建てのリビング。窓の外は洞爺湖を一望できる広いウッドデッキ(写真撮影/川村一之)

二面に窓を設けたビューバス。湯船につかって洞爺湖を眺められるこの家の自慢(写真撮影/川村一之)
電気も水道もガスも整っている一戸建ては、今後ゲストハウスとして使うことを計画中。「10年くらい使われていなかったので、これから少しリノベーションして来年の春にはオープンできたらいいなって思っています。いずれは洞爺に拠点を移すつもりなので、僕も塾の運営は信頼できるパートナーに任せて、こっちでも教育に関わる仕事をする予定です」

一戸建てのリビングの奥には障子を開放して続き間として使える和室もあり、ゲストハウスとして大人数での宿泊もできそう(写真撮影/川村一之)
加奈さんも「訪問療育の仕事を今年の春でいったん辞めました。彼と一緒に洞爺のこの場所と、自分たちの経験を活かして、子どもたちの新しい体験の場をつくれたらいいなって思っています」
早くも次のステップへと踏み出している豪佑さんと加奈さん。

購入した一戸建てと小屋との間には焚火を囲めるファイヤースペース。仲間たちと語り合う大切な場所(写真撮影/川村一之)
「もともと自分が旅好きなのもあって、子どもたちと一緒に自然を体験しながら共同生活をする『旅する學校』というイベントを企画していました。小屋もつくり始めたばかりでしたが、それも含めて新しい体験になるかなと思って、洞爺でも去年の夏に開いたんです」

小屋の前につくった石積みのガーデンキッチンはイベントでも大活躍。作業しているとご近所さんが「食べきれないから」と、庭のとれたて野菜や海の幸を届けてくれるそう(写真撮影/川村一之)

小屋のすぐそばにある湧き水はそのまま飲め、地元の人も汲みに来る隠れた名水。夏場は冷たくドリンクを冷やす天然の冷蔵庫(写真撮影/川村一之)
最初は日常と違いすぎる環境に、声も出せなかった子が、時間を過ごすうちに友だちができて楽しくなってくると、「絶対にイヤ!」と抵抗していた外のトイレも平気になっていく。どんどん変化する子どもたちの表情に、ふたりも目が離せなかったといいます。
「子どもの適応能力は僕らが想像している以上に高くて、驚かされることのほうが多いです。僕らの暮らしは始まったばかり。仲間もどんどん増えていて、どうなるか分からない部分もありますが、それも含めて楽しみたいですね」

取材日に泊まりに来ていた加奈さんのご両親。普段は東京都心暮らしだが、すでに洞爺がお気に入りだそう(写真撮影/川村一之)

広いフィールドで次は何をつくるのか?「親たちが過ごす家を建ててもいいし、これだけ広かったら何でもできますよね」と豪佑さん(写真撮影/川村一之)
緑道沿いのワンルーム

9万8,000円 / 32.4平米
東急田園都市線「池尻大橋」駅 徒歩8分
春には桜並木となる池尻の緑道。脇に流れる小川には、魚がいたり、たまに水浴びにくる小鳥たちを見かけることもあります。
やっぱり好きなこのレトロマンション。
スッキリとしたワンルームは、一人暮らしにちょうど良いサイズで、しかも目の前は桜並木。南向きの最上階の角部屋で、半分は青い空 ... 続き>>>.
静かな始まり

16万2,000円(税込) / 52.05平米
中央線「四ツ谷」駅 徒歩10分
元印刷工場の香りをわずかに残して、次なる入居者を待つ空間。シンプルかつレトロな外観ながら、なんだか気になるといいますか、そそる表情をしています。
少し大きな間口と横にワイドな窓から、ちらっと雰囲気のいい空間が見えたらかっこいいんだろうな、とこの姿を見て思ったり。
室内はスケル ... 続き>>>.
暮らし広がる通り庭

13万円 / 36.48平米
京王線「上北沢」駅 徒歩7分
玄関からバルコニーにつながる土間は、まるで京町家の「通り庭」。実用的な使い方だけでなく、椅子を置いてくつろいだり、小さなサンルームのようにして植物を育てたり。趣味のスペースとしても使えそうです。
使い方次第で暮らしがちょっと楽しくなるしつらえのある物件のご紹介です。
場所は、 ... 続き>>>.
ゆとりを感じるワンルーム

9万5,000円 / 28.4平米
井の頭線「久我山」駅 徒歩2分
部屋が空いたら、その都度落ち着いた雰囲気の部屋に改装している、このマンション。今回リノベーションされた部屋は天井が高く、開放的な空間が特徴です。
間取りはワンルーム。水回りをまとめて箱の形にし、その上をロフトにしています。ロフトに寝ることはできませんが、荷物を載せることは可能な ... 続き>>>.
極めてみたいミニマムを

9万8,000円 / 20.4平米
小田急線・千代田線「代々木上原」駅 徒歩9分
カクカク、シャキシャキ、凸凹ナシ。
柱や梁に邪魔されないコンクリートのすっきりな箱はいかがでしょう。
部屋の個性は自分でつくり出すのが好きという方に、キャンバスのようなシンプルでクリーンでスタイリッシュな真白空間がおすすめです。
キッチン・バス・トイレ、機能あるものは全て片側 ... 続き>>>.
大人の階段のぼる部屋

8万9,000円 / 33.71平米
京浜東北線・東急池上線・東急多摩川線「蒲田」駅 徒歩13分
30歳代以上の大人ニーズもきっと満たしてくれます。
すこし充実を求めたくなってきた一人暮らしに、期待してしまうあれこれを、10万円以内で見事にバランスさせた理想的なワンルーム! 蒲田が検討対象になる方なら、独身生活はここに長居してしまいそうです。
まずよかったのは、隅々までき ... 続き>>>.
蚕糸の森ビューを独占!

10万7,000円 / 38.35平米
丸ノ内線「東高円寺」駅 徒歩3分
ワイドなルーフバルコニーからの眺望がすごいのなんのって。
程よく味わいある白いマンションの最上階、角部屋。東側のバルコニーは、ぜいたくにも5階フロアの「蚕糸の森公園」ビューを独占しています。
室内は白い壁紙と、フローリング調のクッションフロア。建具など、古さが残っているのが程 ... 続き>>>.
光をつかまえる

10万円 / 26.3平米
中央線「高円寺」駅 徒歩6分
水回りを囲むような「コ」の字型の室内は、明るい光で満たされていました。玄関とキッチンの2面がほぼ窓なので、一日中明るく暮らせます。
無垢材を使った床は素足に気持ちよく、爽やかな印象。部屋のつくりもはじめは違和感がありましたが、室内で実際に試してみると、なるほど納得できるかたちで ... 続き>>>.
27styles

15万5,000~27万8,000円 / 36.25~65.45平米
千代田線「湯島」駅 徒歩3分
建築家が提案する、全27区画が全て違うプランの新築物件です。一般的な集合住宅の設計手法とは異なるスタート地点から考えられ、住戸の環境に応じて、建物の内側からつくっていくというやり方にチャレンジしています。
構造体を検討しつつ、最も効率的に容積を確保するところからスタートした設計 ... 続き>>>.
風抜けるリノベーション

12万5,000円 / 49.68平米
東急池上線「洗足池」駅 徒歩8分
ふつうの木造アパートを無垢の床材、シンプルなキッチンでリノベーション。ふたり暮らしにも、子どもがいる家族でも使いやすいように改装されています。
もとの部屋を見ているだけに、こんなにも変わるものか…!とちょっと感動。わかりやすく変更されたのは床とキッチン、部屋仕切りの部分なのです ... 続き>>>.
東高円寺クリーンボックス<天井高3.1m>

37万8,000円(税込) / 136.7平米
丸ノ内線「東高円寺」駅 徒歩1分
天井高は約3.1m!形はほぼ四角く、クリーンで解放感のあるハコです。北側の開口部から見えるのは、チラチラと揺れる歩道の緑。2面から優しく入る光の具合も相まって、なんとも心地良かったです。
内装は、まっ白に塗装された天井に、こちらも白い凹凸間のないフラットな壁紙と、ノーマルなタイ ... 続き>>>.
まだ見ぬおもしろ店舗との出会い

43万2,000円(税込) / 55.64平米
東急東横線「学芸大学」駅 徒歩1分
学芸大学駅から徒歩1分の路面店舗。東側の商店街から一本路地に入りますが、建物前の通りは、人の流れが途切れることはありません。
学芸大学駅の移りゆく街並みの中、25年ものあいだ、地元の方から愛されながら営業されていた町の本屋が、駅前の店舗に統合するため、募集する運びとなりました。 ... 続き>>>.
あの名作が見たくなる!?

1,480万円 / 25.05平米
日比谷線「仲御徒町」駅 徒歩5分
近未来の荒廃した世界を描く『マッドマックス』という映画を見たことはありますか?
広大な砂漠で、改造したゴツい車やバイクを走らせるモヒカン頭の荒くれ集団に、さすらいの一匹狼が立ち向かうという物語で、独特の世界観を持つ作品です。
まるで少年が夢見る格好良さを、そのまま反映させたか ... 続き>>>.
天高5mの吹き抜け+河川敷ワイドビュー

29万円 / 119.65平米
南北線「赤羽岩淵」駅 徒歩5分
荒川の河川敷が目の前に広がるロケーション。それをダイナミックに見せる、高さ5mの窓と吹き抜け空間。
賃貸マンションの中にあったオーナー区画を、内装のメンテナンス、浴槽の交換などをし、賃貸募集することになりました。
窓やトップライトから効果的に光を取り込む設計で、南向きではない ... 続き>>>.
自分だけの空

11万5,000円 / 60.57平米
東急田園都市線「鷺沼」駅 徒歩18分
自宅にルーフバルコニーって憧れます。こちらの物件、メゾネットの上に約9畳のルーフバルコニーがあります。
南向きで陽当たりも良く、3階の屋上に位置するので眺望もバッチリです。こんなルーフバルコニーがあったら、椅子・机を置いて読書をしたり、野菜を育てたりと、妄想が膨らみます。
さ ... 続き>>>.
パズリング!

7万8,000円 / 42.08平米
都営三田線「志村坂上」駅 徒歩1分
無数にある細長い木製パネルを、床と天井に入ったスリットに嵌め込むことで、どこで仕切るか?どこを隠すかを、まるでパズルをするかのように自由に組み替えられる面白い部屋。
チャコールグレーの長尺シートの床と木製パネルの色のメリハリが効いた空間ですが、木製建具に囲まれているおかげで無機 ... 続き>>>.
近畿圏の新築マンション、契約率は2カ月連続で8割超
(株)不動産経済研究所はこのたび、2019年8月度「近畿圏のマンション市場動向」を発表した。それによると、8月の新規発売戸数は1,341戸。対前年同月(1,378戸)比2.7%減、対前月(1,788戸)比25.0%減となった。 地域別発売戸数は、大阪市部が792戸(全体比59.1%)、大阪府下277戸(同20.7%)、神戸市部87戸(同6.5%)、兵庫県下68戸(同5.1%)、京都市部83戸(同6.2%)、京都府下4戸(同0.3%)、奈良県19戸(同1.4%)、滋賀県11戸(同0.8%)、和歌山県での発売はなし。
新規発売戸数に対する契約戸数は1,138戸で月間契約率は84.9%、2カ月連続で8割を超えた。前月の83.1%に比べると1.8ポイントアップ、前年同月の80.6%に比べると4.3ポイントアップした。
1戸当り平均価格、1m2当り単価は、3,054万円、65.5万円。2019年7月は4,713万円、76.0万円だったので、前月比総額では1,659万円(35.2%)ダウン、m2単価は10.5万円(13.8%)ダウン。
即日完売物件は36戸(全体の2.7%)で、【フラット35】登録物件戸数は630戸(同47.0%)だった。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所
8月の首都圏マンション、新規発売は21.1%増
(株)不動産経済研究所はこのたび、2019年8月度「首都圏のマンション市場動向」を発表した。それによると、8月の新規発売戸数は1,819戸。対前年同月(1,502戸)比21.1%増、対前月(1,932戸)比5.8%減となった。 地域別発売戸数は、東京都区部が1,201戸(全体比66.0%)、都下129戸(同7.1%)、神奈川県374戸(同20.6%)、埼玉県63戸(同3.5%)、千葉県52戸(同2.9%)。東京都のシェアは73.1%だった。
新規発売戸数に対する契約戸数は1,371戸で、月間契約率は75.4%。前月の67.9%に比べると7.5ポイントアップ、前年同月の64.5%に比べると10.9ポイントアップしている。
1戸当り平均価格、1m2当り単価は、6,405万円、89.5万円。2019年7月は5,676万円、86.0万円だったので、前月比総額では729万円(12.8%)アップ、平米単価は3.5万円(4.1%)アップ。地域別平均価格、1平米あたりの分譲単価は、東京都区部が7,173万円、98.5万円。都下5,990万円、92.0万円。神奈川県4,649万円、66.7万円。埼玉県4,915万円、70.0万円。千葉県4,121万円、57.2万円。
即日完売は11戸(全体の0.6%)で、【フラット35】登録物件戸数は1,728戸(同95.0%)だった。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所
「駒沢公園」隣接に複合施設、10月竣工
UDS(株)(東京都渋谷区)は、複合施設「Tote 駒沢公園」(東京都世田谷区)を本年10月末に竣工すると発表した。同施設は東急田園都市線「駒沢大学駅」徒歩9分、「都立駒沢オリンピック公園(駒沢公園)」の隣に誕生する地上7階建の複合施設。土地所有者の「駒沢公園地域のためになる土地活用をしたい」という想いを受け、同社が企画立案した。
1階には、パティスリー&カフェが入居。2階には待機児童の多い地域ニーズに応え、小規模認可保育園を計画している。3階はシェアオフィス&スタジオ「Tote work & studio」、4・5階にはSOHO利用も可能な賃貸住宅を導入することで、好きなことをビジネスにしたり、家族との時間を大切にしながら働くことをサポートしていくという。
ニュース情報元:UDS(株)
基準地価、全国的に回復傾向
国土交通省は9月19日、令和元年都道府県地価調査の結果を発表した。各都道府県知事が7月1日における基準地の1平米あたりの価格を調査し、国土交通省が全国の状況をとりまとめたもの。調査地点は全国約2万1,500地点。それによると、全国平均では、全用途平均が0.4%上昇(前回+0.1%)と、2年連続上昇した。上昇幅も拡大しており上昇基調を強めている。用途別では、住宅地は0.1%下落(同-0.3%)で下落幅の縮小傾向が継続。商業地は1.7%の上昇(同+1.1%)と3年連続上昇。
三大都市圏では、全用途平均が2.1%上昇(同+1.7%)、住宅地は0.9%上昇(同+0.7%)、商業地は5.2%上昇(同+4.2%)といずれの用途でも上昇。各圏域(東京圏・大阪圏・名古屋圏)においても上昇が継続し、上昇基調を強めている。
地方圏では、商業地が平成3年以来28年ぶりに上昇。工業地も平成4年以来27年ぶりに上昇に転じた。全用途平均・住宅地は下落幅の縮小傾向が継続している。
背景として、景気回復、雇用・所得環境の改善、低金利環境の下で、交通利便性等に優れた地域を中心に住宅需要が堅調であること。オフィス市場の活況、外国人観光客等の増加による店舗・ホテル需要の高まりなどが挙げられる。
ニュース情報元:国土交通省
分譲マンション賃料、首都圏は上昇を維持
(株)東京カンテイは9月17日、2019年8月度「三大都市圏・主要都市別/分譲マンション賃料月別推移」を発表した。それによると、8月の首都圏・分譲マンション賃料は東京都が牽引し、前月比+0.6%の2,952円/平米と上昇を維持。都県別では、東京都は同+0.5%の3,526円/m平米と3カ月連続上昇。一方、神奈川県は同-0.3%の2,150円/平米、埼玉県は同-0.3%の1,671円/平米と小幅に下落。また、千葉県では同-1.3%の1,593円/平米と、7カ月ぶりに1,600円を割り込んだ。
近畿圏においては、主要エリアがマイナスとなり、前月比-1.3%の1,881円/平米と3カ月ぶりに下落。府県別でみると、大阪府は築浅事例が減少したことで、同-2.3%の2,107円/平米と大きく下げた。兵庫県でも同-0.6%の1,665円/平米と弱含んだ。
中部圏は前月比-2.2%の1,718円/平米。愛知県では同-2.2%の1,762円/平米と引き続き下落、年初以来の最低値を示した。
ニュース情報元:(株)東京カンテイ
歴史的建造物「旧九段会館」、一部保存し複合ビルに
東急不動産(株)と鹿島建設(株)が出資する合同会社ノーヴェグランデは、このほど「(仮称)九段南一丁目プロジェクト」の新築工事に着手した。
同プロジェクトは、1934年に完成し、2019年9月には登録有形文化財に登録された歴史的建造物「旧九段会館」(東京都千代田区)を、一部保存しながら建て替えるもの。
東京メトロ半蔵門線・東西線、都営新宿線「九段下」駅徒歩1分に立地。「水辺に咲くレトロモダン」をコンセプトに、地上17階・地下3階の複合ビル(事務所、店舗、集会場、駐車場等)が誕生する。
皇居外苑のお濠に面するという都内随一の立地を活かし、新築部分全てのフロアからお濠や皇居外苑の四季を楽しめるよう、お濠側に開放的な窓面の設置を計画している。また、保存部分の屋上には、ラウンジや自然を感じられる庭園も設置するという。
竣工は2022年7月の予定。
ニュース情報元:東急不動産(株)
町内会の会長を押し付けられた! 休日は潰れてクレームも多発。どうすればいいの?
一戸建てでもマンションでも、避けて通れないのが自治会や町内会の「役員」です。夫婦共働き世帯や高齢者世帯も増えて、担い手そのものが不足する一方で、町内会・自治会の仕事が増え、バランスがとれなくなっているといいます。では、どうすれば解消するのでしょうか、専門家と考えてみました。
ある日、突然「町内会長」に。メリットは……ほとんどない?
町内会、自治会、町会。さまざまな呼び方がありますが、防犯や防災、清掃など、地域を暮らしやすくするための自治組織が自治会・町内会。分譲マンションや賃貸アパート・マンションでも、地域のこうした組織に入っていることが多いもの。しかし、近年、町内会にまつわるニュースはネガティブなものが多く、現場でも「あつれき」「負担感」が問題になっているといいます。では何が負担なのか、今年4月より約300世帯の町内会の会長をしている神奈川県藤沢市の30代男性Aさんに話を聞いてみました。
「町内会に加入したのは3年ほど前。一戸建てを購入して引越してきたときです。それが今年に入り、『来年度の町会の会長をお願いします、順番でまわっているので断れませんよ』と言われ、引き受けることになりました」と経緯を話します。任期は1年ですが、引き継ぎ時にはダンボール4箱分の文書や資料、備品などがまわってきて、まずその多さにびっくり。また、役員同士でも基本的には情報などは印刷して紙で共有する、多いときはほぼ毎週会合がある、なにかあるとすぐに電話・突撃訪問があるなどの「文化の違い」に面食らったといいます。
「お祭りなど伝統を大事にしたい気持ち、地域を大切にしたい気持ちは分かるのですが、平日午前にも打ち合わせが入るなど、会社員で務まる内容ではありません。また、週末もできたら家族や友人と過ごしたい。町内会が何のために活動しているのか、正直、メリットが分かりません」

画像/PIXTA
また、ご近所に住む人はほとんどが良い人と言いつつも、「何もしないけれど声は大きい(しかも折れない)高齢者」がいて、クレーム処理係のようになってしまうのも負担が大きいようです。
「兄はマンションに住んでいて、同じように町内会の会長をしたのですが、議事録作成などは外部企業にアウトソースして、なにかあったときにハンコを押すだけだったと言っていました。あまりの差にびっくりしています」とAさん。
町内会は任意。「行事をゼロベースで見直す」のもアリ?Aさんのコメントをもとに、現在の町内会の不満点をまとめると、(1)町内会の加入・役職を断ることができない、(2)行事・会合が多数あり、目的が不明瞭、(3)高齢者が多く、進め方・情報共有の方法が時代に追いついていない、(4)進め方を改善しようとしても拒まれる、(5)平日にも会合があり、仕事と両立できないといったところでしょうか。
地域活性化コンサルタントで、まちづくりや町内会・自治体の問題についても詳しい水津陽子さんによると、日本全国、ほぼどこの町内会も同じような問題を抱えているといいます。
「町内会の役員の多くは70代で、これまでのやり方をなかなか変えられずにいます。一方で、町内会に求められる役割は防災・防犯・清掃・地域活性化・子どもの見守りと増えるばかりなのに、新しい人・若い人が加わらないので、いつものメンバーに負担が偏りがち。変わりたいけれど、変われないジレンマ、過渡期なんです」と水津さん。

画像/PIXTA
では、こうした「負担感」「やらされ感」を軽減し、うまくやるにはどうしたらよいのでしょうか。
「そもそもですが、本来、自治会・町内会への加入はあくまで『任意』、強制できません。Aさんのように加入した後に聞いていない役が回ってきて、順番だからと強制され困惑する人は少なくありません。昔は慣習やルールで仕方なく受けてきたと思いますが、今ではそれが未加入の理由の一位。やりたくない人に『これはやってきたことだから』『昔からのやり方で』と押し付けるやり方では担い手は減るばかり。また、自治会・町内会の活動は法律で定められた役割でもありません。極論を言えば、一旦すべてやめても誰にも罰せられません。会員の総意で今、必要な活動や運営法をゼロベースで見直してもいいのです」と大胆な提案をします。
住みやすい町に町内会は不可欠。時代にあったかたちにアップデート一方で、インターネットなどで交わされるような、「町内会・自治会などなくしてしまえ」論には反対だといいます。
「今の町内会が時代にあっていないだけで、住民自治の仕組みが必要であることは間違いないと思います。昨今、自然災害が日本各地で多発していますし、サポートが必要な高齢者も増えている。ただ、行政には人手も予算も不足しています。自分たちの町は自分たちで住みよくしていく、関わりは不可欠といっていいでしょう。カギは、時代にあったやり方に変えていけるかどうかなんです」と水津さん。
「町内会では、未だに規約がないところもありますし、個人情報の取り扱いが前時代なところも。これを改善し、ITをサポートしてくれる会員やボランティアを募集し、回覧板や広報紙の配布は最小限にするなど、できることはたくさんあります」(水津さん)
先ほどAさんが不満にあげていた、5つの悩みでいうと、(1)町内会の加入・役職は強制ではなく、(2)若い人の意見も尊重、希望や都合に合わせて参加できるルールや仕組みに変え、(3)行事・会合はゼロベースで見直して、必要なものを残す、(4)規約や個人情報の取り扱いも時代にあわせ、(5)情報化を進めることで会合や連絡等、意見交換や合意形成など、情報交換や参加ができるようにするなどが必要なようです。
今まで、慣例で進めてきた町内会も、「リストラ(再構築)」とアップデートが必要な時期に来ているんですね。また、最近では町内会の加入率が低下したことで、危機感を抱き、変革に挑んでいる町内会も少なくないそう。
「千葉県浦安市では防災活動に力を入れ、東日本大震災では発災当日に住民の安否確認を行い、簡易トイレや飲料水を配布、その後の避難生活では会独自の積立金から仮説トイレや給水車等を配備するなど、日ごろの活動の真価を発揮した自治会もあります。新宿区では会員アンケートを行い、あったらいいと思う事業の希望を聞いたり、協力者を募るなどして活性化した事例もあります。最近では兵庫県西宮市で19歳の短大生が自治会副会長になったところ、清掃への参加が2割増えたという例もあります」(水津さん)
なかなか一筋縄ではいかない町内会の問題ですが、それもそのはず、30世帯程度小規模な町内会もあれば3000世帯と大規模な町内会もあり、歴史も背景も、今までの取り組みも異なるため、ずばりと効く処方箋はないのかもしれません。ただ、都市であっても地方であっても、人が暮らしていく以上、コミュニティは不可欠です。「やりたい人が」「やりたい内容で」「できるときに参加する」を基本に、ゆるく住んでいる町に関わっていく方法を考える、今はその模索の段階なのかもしれません。
●取材協力水津陽子さん HP
合同会社フォーティR&C代表。経営コンサルタント、地域活性化・まちづくりコンサルタント。石油会社、官公署、税務会計事務所勤務等を経て1998年に行政書士、経営コンサルタントとして独立。地域資源を活かした地域ブランドづくり、観光振興など、地域活性化・まちづくりの講演セミナーなどを行う。近著に『トラブル解消、上手に運営! 自治会・町内会お悩み解決実践ブック』(実業之日本社)がある
風とワルツを

11万9,000円 / 52.6平米
都営新宿線「大島」駅 徒歩4分
すーっと上空を流れていく風は実に爽やかで、まるでその風に包み込まれているような感覚さえ覚えます。おまけに窓からの景色は遮るものがないパノラマビュー。
そんな条件のもと、オーナーがリノベーションする時に出した答えは、ふわりと空間を仕切りながらも、つながりを持たせたワンルーム。
... 続き>>>.
空とひとつながり

16万5,000円 / 54.53平米
井の頭線「駒場東大前」駅 徒歩9分
大きな窓面とトップライトによって得られる開放感にやられてしまいました。これは気持ちいい!
立地は駒場東大前駅と池ノ上駅のちょうど中間くらいの静かな住宅街。渋谷や中目黒、下北沢と魅力的な店が多いエリアへもすぐに出られる穴場的な立地です。
室内は開放的というだけではなく、暮らし ... 続き>>>.
古くて小さなハコ

12万9,600円(税込) / 13.22平米
銀座線「日本橋」駅 徒歩2分
桜並木沿い十字路の一角にたたずむ、1929年築のレトロなビル。その3階部分、わずか13㎡ほどの空間です。
小さな空間とはいっても、天井高は2.78mと高く、壁や天井はアイボリーの色で塗装された魅力的な空間。古い建物に特有の壁面の装飾がよく映えています。
ふたつ並んだ縦長の窓の ... 続き>>>.
軽やかな部屋

8万5,000円 / 34.78平米
東海道線「大船」駅 徒歩10分
駅から少し歩いた住宅街の一角に立つ、顔立ちのスッとした物件。
建物は4つの住戸の短辺を連続させた細長い形状になっていて、各住戸のアプローチは道路側から奥に向って延びています。
室内の構成は凄くシンプル。水回りが1カ所に配置されていて、それ以外の部分が広いワンルームになっていま ... 続き>>>.
マイクロオフィス <売買>

1,580万円 / 19.32平米
山手線「新宿」駅 徒歩9分
20㎡未満のミニマムなワンルーム。デザインを生業とするオーナーが、こだわってリノベーションした空間です。
角部屋のため、2方向から柔らかい光が差し込む室内。床にウォールナットの無垢材が敷かれ、天井は抜いて白く塗装されています。
北西側の壁は、玄関扉まで全て黒板塗装。さらに可動 ... 続き>>>.
ひとり暮らしのステップアップ!

10万円 / 33.24平米
西武新宿線「野方」駅 徒歩1分
建築家のオーナーが独身時代に購入し、自身でリノベーションを手がけ、工夫を凝らしながら楽しく住み続けてきたワンルーム。
学生時代や社会に出て間もない頃に住むことが多い、変わり映えのない定型ワンルームを脱して、広さも仕様も自由度もちょっとだけステップアップを目指す部屋として、無理し ... 続き>>>.
住宅でも高まる「スマートロック」人気。どんな鍵?なぜ人気がある?
「スマートロック」が普及し、進化している。それはさまざまなメリットがあるからだ。スマートロックとはどんなものか、なぜ普及しているのかについて見ていこう。【今週の住活トピック】
近づくだけで解錠できる最強のスマートロック発売/エナスピレーション
「スマートロック」とは、鍵(キー)を使わずに玄関の解錠や施錠をする仕組みのこと。従来は、鍵を錠前に差し込んで、錠前の形状と鍵ヤマが一致することで解錠するのだが、スマートロックはITを使って一致することを認証する。認証の方法はいろいろあるが、最近では、スマートフォン(スマホ)を使う方法が一般的になっている。
そのメリットは利便性にある。帰宅したときに、鍵を探して取り出し、ダブルロックなら2回差し込んで解錠するという工程が不要になる。なかにはスマホを近づけるだけで解錠できるものもあり、両手に荷物を持っていても解錠がラクにできる。

(画像提供:エナスピレーション)
また、スマートロックの多くは、一定時間を過ぎると自動で施錠するオートロック機能が備わっているので、鍵のかけ忘れの心配がない、という防犯上のメリットも。
「ファミリーキー」や「ゲストキー」の合鍵を発行することも可能で、不在時に一定時間だけ解錠できるゲストキーを使って知人を入室させることも可能だ。
その一方で、スマホを持たずに外に出て自動施錠で締め出されることもあれば、システムトラブルや電池切れなどで認証が行われないというリスクもある。そうした場合の対応方法をあらかじめ用意しておく必要もある。
今回リリースを紹介した、エナスピレーションのスマートロックは、スマホアプリに加え、指紋、カード、暗証番号などさまざまな解錠方法に対応することで、締め出しにも対応し、開き戸だけでなく引き戸にも使える製品だという。
こうした多様な製品が登場することで、スマートロックの利用者が増えているのが現状だ。
住宅を仲介する現場では、「セルフ内見」のニーズが高かった!そもそも筆者が、住宅のスマートロックを知るようになったのは、住宅を仲介する現場で使われるようになったことからだ。
賃貸住宅や中古住宅を仲介する場合、部屋の内見のために、借り手や買い手側の不動産会社の営業担当者が大家や売り手側の不動産会社から鍵を受け取り、現地に行って鍵を開ける必要があった。あるいは、内見する家のどこかに設置されたキーボックスの暗証番号を聞いて、営業担当者がキーボックスから鍵を取り出して解錠するかになり、いずれの方法でも営業担当者が必ず現地に行かなければならない。
案内する側にとっては、住み替えのオンシーズンになると、平日の夕方や週末に内見者が増えて手が回らないという課題があり、内見する側にとっては、好きな時間に見たい、営業担当者なしでじっくり見たいという要望があった。
この課題を解決したのが、スマートロックだ。スマートロックを使うことで、営業担当者不在でも「セルフ内見」ができるようになった。
また、賃貸住宅では、入居者が入れ替わるとその都度、防犯上の理由から鍵を交換するのが一般的だ。所有する貸室の鍵をスマートロックに切り替えれば、鍵自体(キーシリンダー)を交換する必要がなくなるため、手間も費用も掛からない。こういったこともあって、特に賃貸住宅でスマートロックが普及していった。
さて、不動産会社や大家側の課題は別として、利用する側の利便性も認知されるようになった。特にITの利用に慣れている若い世代にとっては、スマートロックの認証方法を理解し、上手な活用も検討できるので、より利便性を感じることができる。
住宅にスマートロックが搭載されていない場合でも、既存の鍵にカバーをかぶせる後付けの製品を使って、個人単位で利用することもできる。こうした環境を受けて、今後もスマートロックの普及と進化が続くことだろう。
ざっくりとラフリノベ

9万9,000円 / 30.13平米
井の頭線「富士見ヶ丘」駅 徒歩1分
使い込まれてアジがでた足場板を床に敷き詰め、天井は抜かれてコンクリートむき出しに。ざっくりとラフにリノベーションされた空間は、やはり普通の住宅とは一味違った雰囲気をかもし出しています。
3年ほど前に一棟丸ごとリノベーションされ、外観から生まれ変わったこちらの建物。共用部はレトロ ... 続き>>>.
グリーンビューをいかして

23万5,620円(税込) / 59.01平米
山手線「品川」駅 徒歩3分
品川駅から徒歩3分。「さくら坂」というゆるやかな坂道沿いに、ひっそりと立つ古いマンションがあります。その昔、居住用の分譲マンションとしてつくられた建物は、立地の良さもあってか現在では事務所が多く入居しています。
そんなマンションの一室をいい感じに改装して使ってみませんか。貸主に ... 続き>>>.
白く、清く、やわらかく

10万円 / 28.9平米
東急田園都市線「三軒茶屋」駅 徒歩8分
「なるべく白で統一したい」とオーナーがこだわった空間は、見事なまでに清く白く。それでいて、ところどころ設けられた曲線により、どこかふわっとやわらかくもあって。
あまり生活感のないギャラリーのようなこの空間で、のんびりと一人暮らしを楽しんでみませんか。
掃き出し窓の先にはちょっ ... 続き>>>.
”結婚のご報告です”

フットワーク軽く、渋谷へ中目黒へ

2,880万円 / 36.4平米
東急田園都市線「池尻大橋」駅 徒歩6分
「好立地」とは人によって異なると思いますが、このお部屋に住みそうな方をイメージしたときに、「いい立地だなぁ」と思ったわけです。
渋谷・中目黒系、独身、業種はデザイン関係、10万円以上の賃料を何年も払っている方。
この立地なら、今の賃貸のお部屋と比較しても、ご満足いただけるのではな ... 続き>>>.
住宅弱者のサポートを!元厚労省 村木厚子さんら全国組織を設立
「一般社団法人全国居住支援法人協議会」が設立された。といわれてもよく分からない人が多いだろう。住まいに困っている人を支援しようという団体なのだが、その呼びかけ人が元厚生労働事務次官の村木厚子さんやホームレス支援などで知られる奥田知志さんという、実践的な方々なのだ。どういった団体なのか、直接お二人に伺ってきた。「一般社団法人全国居住支援法人協議会(以下、全居協)」とは、「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律の一部を改正する法律(以下、改正住宅セーフティネット法)」で指定された「住宅確保要配慮者居住支援法人(以下、居住支援法人)」による全国組織となる。
これでは分からないと思うので、もっとわ分かりやすく説明しよう。
賃貸住宅の入居が難しい人たちの居住を支援する団体を組織化賃貸住宅を借りようとする場合、家賃滞納の可能性が高いとか、孤独死の危険性があるといった理由から、入居を受け入れてもらえない人たちがいる。低額所得者、被災者、高齢者、障害者、子育て世帯などとされ、総称して「住宅確保要配慮者」と呼ばれており、その数は増え続けている。
こうした人たちの住宅として、かつては公的住宅が受け皿となっていた。ところが、家余りの今は、これ以上たくさん公的住宅を造る状況ではないため、政府は民間の住宅を活用しようと考え、住宅セーフティネット法を改正し、以下の施策を設けた。
・住宅確保要配慮者向け賃貸住宅の登録制度を設ける
・登録住宅の改修費用や入居者の家賃などに経済的な支援をする
・住宅確保要配慮者に対する居住支援の活動をする団体を「(住宅確保要配慮者)居住支援法人」に指定し、後押しをする

国土交通省の資料より転載
この「居住支援法人」は、2019年5月6日時点で38都道府県213法人が指定され、賃貸住宅への入居にかかわる情報提供や相談、見守りなどの生活支援、登録住宅の入居者への家賃債務保証などの業務を行っている。

国土交通省の資料より転載
この居住支援法人の全国組織が、今回設立された「全居協(ぜんきょきょう)」だ。
全国組織の呼びかけ人のユニークさに注目全居協の設立に注目した理由は、その呼びかけ人の存在にある。
呼びかけ人は、元厚生労働事務次官・津田塾大学客員教授の村木厚子さん、全国賃貸住宅経営者協会連合会会長・三好不動産社長の三好修さん、生活困窮者全国ネットワーク共同代表・NPO法人抱撲理事長の奥田知志さんだ。
村木厚子さんといえば、厚生労働省で数少ない女性局長として活躍していたとき、郵便料金の割引制度の不正利用に関して虚偽有印公文書作成・行使の容疑で逮捕・起訴され、164日間も拘置所に留め置かれ、その後、無罪が確定した、という経歴の持ち主だ。

村木厚子さん/生活に困っている人たちには共通の課題があります(写真撮影/内海明啓)
一方、奥田知志さんは、30年以上続くホームレスの支援などで知られている人だ。
こうしたユニークな人たちが呼びかけ人となっているからには、“法律ができたのでとりあえず全国組織をつくりました”といった、絵に描いた餅の団体ではないだろうと興味を持って、お二人に話を伺うことにした。

奥田知志さん/好んでホームレスになっている人はいません。必ず理由があります(写真撮影/内海明啓)
まず、村木さんだが、当初は労働省で障害者雇用に取り組んできた労働畑の出身だった。中央省庁再編で厚生労働省になった際、旧厚生省と旧労働省の交流人事として、障害者福祉の担当課長に任命され、そのまま児童福祉など福祉畑に留まることになる。そして、あの冤罪事件に巻き込まれる。拘置所を出たのち、生活困窮者対策の担当になると、生活に困窮する背景には、拘置所にいた人たちと同じような共通の課題があることが分かった。退官後の今も、生活に困っている人への支援を続けている。
また奥田さんの場合、牧師として北九州市八幡の教会に赴任したときが、かつて街を活気づかせた炭鉱の閉山や製鉄所の縮小などにより街の活力がなくなり、野宿者が増えだしたころに当たった。彼らの支援を始めたのが原点となり、ホームレスへの炊き出しや自立支援などのボランティアを行うNPO法人抱撲(ほうぼく)を立ち上げる。現在、設立から31年目を迎え、今では半年間の自立プログラムで、9割を超える人が自立できるようになっているという。
「住宅」ではなく「居住」を支援するという意味お二人とも、生活困窮者には「ハード+ソフト」の支援が必要だと口をそろえる。
奥田さんには、印象深い事例があるという。最初に支援したホームレスの事例だ。
活動開始当時は、野宿している人には住所がないので、生活保護も受けることができない。そこで、アパートを借りられるようにして、生活保護の受給もできるようにした。これで自立支援が終わったと思っていたら、実際には問題の解決にならなかったというのだ。その後アパートを誰も訪れていなかったら、半年後に近隣から異臭の苦情が出た。訪れてみると、部屋はゴミ屋敷と化し、電気などのライフラインも止まっていた。

(画像/PIXTA)
奥田さんは「経済的困窮を解消するだけでは不十分で、社会的孤立の解消も必要」と痛感したという。困窮している人の中には精神的な障害があったり自立した生活を送れなかったりする人もいるので、見守ってくれる人、サポートしてくれる人の存在も必要だ。つまり彼らに支援するのは「ハウス」ではなく「ホーム」だと。
村木さんも今回、名称に「住宅」ではなく「居住」を使っていることがポイントだという。
児童養護施設を出た後の子ども、刑務所を出た後の人たちが、立ち直ったかのように見えても元に戻ってしまうことがある。その理由は、例えば、児童施設で育つ子どもは、決められた献立の食事を日々提供されていて、家庭では当たり前の「明日何を食べたいか」聞かれたこともなければ、前日の残り物を食べたこともない生活をおくっている。皆で守るルールしか知らず、自分なりの楽しみを見つけたり、周囲の人と折り合いをつけたりする経験が不足しているのだ。したがって、地域の人たちとのつながりのある生活をとり戻し、そのネットワークに組み込まれるようにすることが重要なのだ。それには、住む場所(ハード)だけでなくそこに暮らす人への支援(ソフト)が必要だという。

村木厚子さん/困っている人たちの尊厳や人生を大切にしたいんです(写真撮影/内海明啓)
奥田さんも、家族の機能を社会化することの重要性を語る。従来の日本の社会保障制度は、企業と家族が支える仕組みになっていたが、雇用システムも変われば家族も脆弱化して、人を支える仕組みが崩れてしまった。これまで家族が担ってきた機能をいかに社会が担えるかが、支援のカギになるという。

奥田知志さん/「ハウスレス」ではなく「ホームレス」なんです(写真撮影/内海明啓)
さて、今回の居住支援のカギになったのは、省庁の連携だ。
厚生労働省の福祉分野では、養護施設や老人福祉施設、医療施設といった「施設」で受け入れるか、自宅にいながら通所施設に通う形でサポートするかになるので、施設に入れず住宅のない人へのケアができない。一方、生活困窮者が住宅を借りにくい実態を把握しているのは、国土交通省の住宅分野だ。住宅に困る人がいる一方で、近年では、空き家の増加という課題を抱えている。
村木さんたちが開催していた非公式な勉強会に参加していた国土交通省の女性官僚が福祉分野に深く関心を持つようになり、両省の抱える行政課題がうまく重なって成立したのが、改正住宅セーフティネット法だ。この法律によって、居住支援法人ができ、その全国組織となる全居協が成立した。つまり、両省の連携がなければ、全居協もできなかったことになる。

(画像/PIXTA)
また、「行政だけでなく、それに関わる民間も縦割りになっていた」と奥田さんは指摘する。
全居協の会員登録数は、7月末時点で153(総会議決権有の1号会員75、無の2号会員47、団体の賛助会員13、個人の賛助会員18)。このうち、いわゆる福祉系の法人と不動産系の株式会社が半数ずつの構成になっているのも、大きな特徴だ。
さらには、刑務所を出所した人の居住支援を課題に抱える法務省も、全居協の活動に関心を示しているという。居住支援が再犯防止に役立つからだ。縦割りの行政としては珍しく、3省が連携する可能性が出てきたというのも興味深い。
全居協は今後どんな取り組みをする?何に期待する?さて、全居協は立ち上がったばかりだ。今後はどういった活動になるのだろうか?
村木さんによると、「ハード面では実際に使える住宅をどれだけ供給できるか、ソフト面では多様なニーズに対して既存の制度(国土交通省の住宅セーフティネット制度や厚生労働省の介護保険や障害者福祉、生活困窮者自立支援制度など)をしっかり活用できるか、また、それだけでは対応できない点もあるので、それを補う仕組みをどこまで柔軟につくれるかが課題」だという。また、「持続可能にしなければならないので、事業として継続できるモデルにしていくことが必要」だとも。そのためには「支援居住法人が、まず集まって理念を共有すること、情報交換をすること、よい事例を参考に事業モデルをつくり上げることに取り組んでいきたい」
一方奥田さんは、「居住支援法人を本業とするのは難しい」と言い切る。どういうことかというと、「それぞれの本業である福祉や不動産の業務を通じて、困っている人を助ける活動に広げることで支援するのが居住支援法人。だから、本業の事業モデルの価値を多様化するしかなく、居住支援という新しい価値を創造することが必要」と、事業モデルの必要性を指摘する。ただ、「全居協に多様なプレイヤーが参加してくれた。異業種の枠組みの中でそれぞれ違う視点から事業を検討し、新しい持続性のある事業構想を持つことで、縦割り行政のハブの役割も担える」と考えている。
そして、お二人共通の願いは、「全国の困っている人と全居協の居住支援法人とをつないでいくこと」だ。信頼できる人たち同士、協力し合っていかないといけないので、頼りにできる組織にしていきたいという。
今後、全居協を中心とした居住支援法人が、困っている人たちの救世主になることを筆者も大いに期待している。
○全国居住支援法人協議会のサイト名古屋・円頓寺商店街のアイデアに脱帽! 初の「あいちトリエンナーレ」会場にも
2019年10月14日(月)まで開催中の「あいちトリエンナーレ2019」。愛知県で2010年から3年ごとに開催されている、国内最大規模の現代アートの祭典は今年で4回目。企画展「表現の不自由展・その後」の展示中止問題を耳にした人も多いだろうが、それは全体の作品の中の一部。ほかにも愛知県の街中を広く使って、さまざまな現代アートを展示しているイベントだ。筆者は毎回参加しており、現代アートに詳しくなくても、気負わずに世界の新しい感性に触れられる場だと感じている。
都心部の美術館を飛び出して、名古屋市内外の街なかで作品の展示や、音楽プログラムを実施する2会場のうち1つに、名古屋の下町にある商店街が選ばれた。ここ数年、店主手づくりの祭りの開催などで話題を集め続ける、円頓寺(えんどうじ)商店街だ。四間道・円頓寺地区では10カ所でアートの展示などのプログラムが実施されている。
店主のパワーを集積してシャッターを開けた、名古屋の元気な商店街
円頓寺商店街は、名古屋駅から2km以内の距離。高層ビル群から北東へ15分ほど歩くと、精肉店が店頭でコロッケを揚げる、昔ながらの下町の風景が広がる。すぐ隣には、江戸時代からの土蔵が残る街並みの四間道(しけみち)エリアもあり、タイムトリップしたような気持ちにさせられる。この「四間道・円頓寺」地区が、今回初めて、「あいちトリエンナーレ」の会場の一つに選ばれたのだ。
昨今、全国にある商店街の多くがシャッター街と化しているように、かつて円頓寺商店街も衰退の道をたどっていた。そんな円頓寺界隈を活性化させようと、2005年には円頓寺界隈に特化した情報誌が発行され、2007年には「那古野下町衆」という有志のグループが結成された。以来、円頓寺界隈の情報発信や魅力ある新店の空き店舗への誘致など、少しずつ商店街復活に向けて取り組んできた。
そして2013年に、店主が企画した「円頓寺 秋のパリ祭」が大ヒット。このイベントでは、アーケード街に、人気フレンチのデリや花、ブロカント(古道具)などを売る屋台約80店舗が並び、アコーディオンの演奏が流れる。今年で6年目を迎えるが、年々熱が高まり、近年は歩きにくいほどの人出だ。
また、2015年には老朽化していたアーケードを改修。これは太陽光パネルを搭載し、売電で商店街の収入も得られるという優れものだ。この年、パリ最古といわれるアーケード商店街「パッサージュ・デ・パノラマ」と姉妹提携し、パリ祭は本場のお墨付きとなった。

2015年に改修し、モダンで実用的に生まれ変わったアーケード。現在はトリエンナーレ仕様で、アーケードから吊るされたロープが珊瑚色になっていることにも注目。これはトルコ出身のアーティスト、アイシェ・エルクメンによる作品「Living Coral / 16-1546 / 商店街」(2019年)(写真撮影/倉畑桐子)
あいちトリエンナーレの候補地になり、新理事長が芸術監督を案内四間道・円頓寺界隈が「あいちトリエンナーレ2019」の開催地に内定という第一報があったのは、2018年1月だという。前後の活動について、「喫茶、食堂、民宿。なごのや」のオーナーで、円頓寺商店街振興組合で2018年5月から理事長を務める田尾大介さんにお話を聞いた。
「僕はこれまでも、円頓寺界隈を訪れる機会がなかった人を、宿に引き込んできました。あいちトリエンナーレを含め、今取り組んでいることのすべては、これまで『商店街が盛り上がればいい』と思って行動してきたことの延長線上にあります」と話す。
「2年ほど前に、四間道・円頓寺界隈があいちトリエンナーレのまちなか会場の候補地になっているという話があり、2017年から、津田大介芸術監督や実行委員会の方が、度々下見に訪れるようになりました。僕たちは、一緒に街の見どころなどを案内して回りました」

「なごのや」の名物タマゴサンド。きれいに巻かれた熱々の玉子焼きと、マヨネーズ和えのキュウリが好相性で、リピートしたくなるやさしい味(写真撮影/倉畑桐子)

1階が喫茶店兼食堂、2階がゲストハウスになっている「なごのや」。外国人旅行客も多く訪れる、商店街のランドマークだ(写真撮影/倉畑桐子)
プロジェクトチームを結成し、街とアーティストをマッチング「津田大介芸術監督は、アーケードのある商店街と、古い街並みが気に入ったと話していました」と振り返るのは、あいちトリエンナーレ実行委員会事務局の竹内波彦さんだ。
開催地に決定後すぐに、田尾さんたち円頓寺商店街界隈のメンバーは、まちなか展開のプロジェクトチーム「あいちトリエンナーレ 四間道・円頓寺地区推進チーム」を結成。
「街の中のどこにアートを展示するかを、僕らもゼロベースから考えなくてはなりません。『こういうところにこんな空きスペースがあるから使えるのでは』とこちらから提案することもあれば、逆に『このような展示をしたいから、それに合う場所はないか』というアーティストやキュレーターからの要望もありました。街とアーティストとのマッチングはかなり大変でした」
円頓寺商店街には古くから続く店も多い。「この地域の歴史も生かした展示がしたい」と考えるアーティストも多かった。
「やはり、初めてのことなので……引き受けたときはこんなに大変だとは思わなかった」と苦笑いする田尾さん。最初に話を聞いたときは、「いいじゃん!」と手放しで喜んだという。
「県内で行われる一番大きなアートイベントであり、アートで地域を盛り上げるというテーマもいい。商店街やこの地域に人が訪れるきっかけをどうつくるかは、いつでも一番の課題です。中でも“アート”という切り口は、自分たちだけでは持てないものなので、円頓寺界隈に新たな魅力を持ち込んでもらえることがうれしかったですね」
また、円頓寺界隈にはギャラリーもあり、プロジェクトチームの中には、元々アートに興味を持っているメンバーもいたという。
「視察のときから、そういったメンバーの観点をプラスして、街を紹介できたのもよかったのではないかと思います」

円頓寺商店街の中にある「ふれあい館えんどうじ」では、会場マップの配布や有料展示のチケットを販売(写真撮影/倉畑桐子)
地域住民に理解を求める事前準備に、何より注力当初から田尾さんは、事務局側に「地元の人あってこその商店街」だと強調していた。「あいちトリエンナーレが来ることで、街の良さやあり方が変わってしまうなら、必要ないと思いました」と話す。
「田尾さんに『まず、住民の人に向けて説明会を開かないと』と言われて、初めて気付かされた。ありがたかったです」と、前出の竹内さんは言う。
プロジェクトチームからの提案を受け、2018年12月、あいちトリエンナーレ実行委員会事務局は、地域住民に向けた説明会を旧那古野小学校の体育館で実施した。津田大介芸術監督からの企画概要の説明に、約80人の住民が耳を傾けた。これは前例がないことだという。また今年4月には、ジャーナリストの池上彰氏を招き、同じ場所で事前申込者向けのプレイベントも実施している。
「あいちトリエンナーレで新しいお客さんが来たら、お店の人は喜ぶけれど、地域に住む人の反応は違いますよね。今回のことに限らず、地域の人に迷惑をかけるイベントなら意味がない。だから、事前の段取りには何より注意を払いました」と田尾さん。
説明会の実施によって、地域に住む人も「街に何が起きているかが分かっているし、変化の具合も受け入れられる範囲だと知っている」ことから、「変に日常を変えられることなく、街自体はすごくいいスタートを切ることができました」と話す。
会期中は毎週、木曜から日曜の19時から「円頓寺デイリーライブ」という音楽プログラムが実施されている。長久山円頓寺駐車場の特設ステージで、さまざまなアーティストが、アコースティックの弾き語りなどの音楽ライブを繰り広げる。
「それでも、人が集まりすぎてどこかに迷惑がかかるようなこともなく、音楽が好きな人がやって来て、いい感じに過ごしている。これなら、アートと一緒になった街づくりもいいなと思えます」と田尾さん。

「円頓寺デイリーライブ」が行われるのは、鷲尾友公による「情の時代」がテーマの壁画「MISSING PIECE」(2019)前(写真撮影/倉畑桐子)
商店街の中にトリエンナーレを取り込んで、一体となったおもてなし四間道・円頓寺地区の10カ所の展示やプログラムのうち「メゾンなごの808」「幸円ビル」「伊藤家住宅」の3つの見学は有料となっているが、他は無料。自由に作品を見て回りながら、名古屋市町並み保存地区である四間道や、円頓寺商店街、江川線を挟んで隣接する円頓寺本町商店街をブラブラ散策できる。勝手に自分の名前を掲示するというグゥ・ユルーの「葛宇路」(2017年)や、古いスナップ写真の人物への妄想を膨らませ、ポーズを再現したリョン・チーウォー+サラ・ウォンの「円頓寺ミーティングルーム」(2019年)など、考える前にクスッと笑ってしまうような作品もあり、肩肘を張らずに楽しめる。

円頓寺銀座街店舗跡に自分の名前を掲示した標識は、グゥ・ユルーの作品「葛宇路」(2017年)(写真撮影/倉畑桐子)
円頓寺商店街・四間道界隈店舗では、「トリエンナーレチケット提示サービス」として、割引や1ドリンク付きなどのサービスを38店が実施。8店は「トリエンナーレコラボメニュー」として料理やドリンク、グッズを提供している。
また、期間中は「パートナーシップ事業」として、界隈の6つのギャラリーで展示やイベントを開催。それらの情報は、円頓寺界隈の情報誌の別冊として、1冊のパンフレットに分かりやすくまとめられている。

界隈で店を営む女性メンバーで制作する円頓寺・四間道界隈の情報誌『ポゥ』の別冊として、あいちトリエンナーレのガイドブックを発行(写真撮影/倉畑桐子)
「商店街としては、訪れる人への対応という意味で、いつもどおりのおもてなしをしているつもりです。トリエンナーレの総合案内所である『ふれあい館えんどうじ』も商店街の中に設置していますし、店側はサービスに協賛するだけでなく、街の中にトリエンナーレを取り込んで、本体と一緒になっておもてなししている気持ちです」と田尾さん。
会期中は、四間道・円頓寺地区における拠点「なごのステーション」にあいちトリエンナーレ実行委員会事務局のスタッフも常駐する。ボランティアスタッフも多く、各店も協力的なので、訪れた人が「どこをどう回ったらいいのか?」と迷うことも少なそうだ。
店によっては、リョン・チーウォー+サラ・ウォンの作品に写真を提供したり、越後正志の「飯田洋服店」(2019年)のために古い什器を探したりするなど、アーティストの作品制作を手伝ったケースもあり、まさに、街とあいちトリエンナーレが一体となって取り組んでいる印象がある。

越後正志の「飯田洋服店」(2019年)は、円頓寺本町商店街にある実際の店との出会いから生まれた作品(写真撮影/倉畑桐子)

円頓寺界隈に住む人が昔の写真を提供した、リョン・チーウォー+サラ・ウォンの「円頓寺ミーティングルーム」(2019年)(写真撮影/倉畑桐子)
「円頓寺デイリーライブ」の終了後も、訪れた人が余韻に浸れるよう、夜7~8時ころからのドリンクやスイーツメニューを自主的に充実させたという店もあるという。
「デイリーライブというナイトエンターテインメントは、あいちトリエンナーレで初の試みです。愛知芸術文化センターなど別会場での展示が終わってから、こちらのライブに流れてくるお客さんもいるので、そういった人にも引き続き楽しんでもらえれば」と田尾さんは話す。

作品の展示も行われている拠点「なごのステーション」は、円頓寺商店街と四間道エリアの間に位置する。作品の制作期間中は、2階がアーティストの作業場や宿泊所としても活用された(写真撮影/倉畑桐子)
パートナーとして選ばれるような、「面白い」街づくりを最後に、全国の商店街の示唆にもなるような、日ごろからの取り組みはないかと聞いてみた。
「トリエンナーレで言えば、誘致するものではなく選んでもらうもの。商店街で何かをしたからトリエンナーレがくるのではなくて、自分たちが価値を出し合った結果、こういう広がりにつながっていくのではないでしょうか。
商店街とは、商売をしながら街をつくっていくものなので、一つ一つのお店の魅力や、サービスの良さの集合体で成り立っています。それでお客さんを満足させて、また来たいと思わせる何かがあるか、ということ。街の数だけ色々な展開があると思いますが、いつか芸術監督が下見に来たときに、『面白そうだ』と思われる街になっているかどうかです。それは自分たち商店主自身が、いかに日ごろからお客さんのことを考えているかによるのでは」
「一時的にワーッと盛り上がるのではなく、好きな人が思い思いに過ごしながら、街とアートが融合している方がいい」と話す田尾さん。そういった意味で、四間道・円頓寺界隈とあいちトリエンナーレは合っているように感じるという。
トリエンナーレの期間終了後については、「壁画やロープは街の中に残せるだろうし、“アフタートリエンナーレ”のように、今回の縁で繋がったアーティストやキュレーターのみなさんと、何かを仕掛けるのも面白そうですね」と思いを巡らせる。
「これをきっかけに、1日に一人か二人でも、この界隈をフラフラするファンが増えてくれたらいいな」とのことだ。
アートには詳しくないけれど、筆者は2010年のスタート時から、毎回あいちトリエンナーレを楽しんでいる。これまでは愛知芸術文化センターを中心に見ていたが、今回、円頓寺界隈のファンになり、街とアートが一体となった「まちなか会場」の魅力に目覚めた。あいちトリエンナーレを回る楽しみがまた増えた。
●取材協力・円頓寺商店街振興組合
・あいちトリエンナーレ実行委員会事務局
神田川沿いのおすすめ部屋

13万3,000円 / 52.7平米
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代官山シンプル暮らし – 最上階 –

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のんびり店舗

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縦にも横にも広く

11万9,000円 / 51.08平米
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アスレチック in 桜木町

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駅から程近い紅葉坂の交差点に、全144戸の大きなマンションが立っています。エントランスはガラス張りで、オートロックの奥には優雅なホールがあります。
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心地よきブルー

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白い塗装に映えるブルーの壁面。床は無垢フローリングを敷き詰めて。色合いと素材に心地よさを感じるリノベーション物件のご紹介です。
無垢の床は素足で歩いても心地がよく、やわらかい光がバルコニーから入ってきます。ゆったりくつろげるリビングや、レンガで覆われたスタイリッシュなキッチン、 ... 続き>>>.
「デュアルライフ(二拠点生活)」「小さな家、タイニーハウス」【8月人気記事まとめ】
ようやく暑さがやわらぎ、空や風に秋の気配が感じられるようになりました。さて、SUUMOジャーナルで8月に公開した記事では「館山市や小淵沢、岡山県でのデュアルライフ」、「JR中央線の家賃相場が安い駅ランキング」などの記事が人気でした。TOP10の記事を詳しくご紹介します。
8月の人気記事ランキングTOP10はこちら!
第1位:デュアルライフ・二拠点生活[14] 11年目のリアル「子どもの入園を機に、ほぼ完全移住しました」
第2位:デュアルライフ・二拠点生活[16]東京と小淵沢。「保育園落ちた!」がきっかけで始まった新たな暮らしとは?
第3位:「タイニーハウス村」誕生!? 山梨県小菅村から未来の住まいを発信
第4位:マンション派・一戸建て派でどこが違う?何を重視して選ぶ?
第5位:間取りがマドラーに!間取りに動かされるマドリストが増殖中?
第6位:東京都内の中央線の駅、家賃相場が安い駅ランキング 2019年
第7位:パリの暮らしとインテリア[1]ヴィンテージ家具に囲まれたデザイナー家族のアパルトマン
第8位:マイクロブルワリーは地域を泡立たせる! 今こそ訪れるべき都内の名店3選
第9位:デュアルライフ・二拠点生活[15]70代で仕事も現役。「仕事があるから、山里田舎暮らしが楽しい」
第10位:今人気のスポット「上野桜木あたり」誕生には、熱い思いがあった!
※対象記事:2019年8月1日~2019年8月31日までに公開された記事
※集計期間:2019年8月1日~2019年8月31日のPV数の多い順
第1位:デュアルライフ・二拠点生活[14] 11年目のリアル「子どもの入園を機に、ほぼ完全移住しました」

(写真撮影/片山貴博)
空き家やシェアハウス、賃貸住宅などさまざまな形態をうまく活用してデュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ人たちをシリーズで紹介します。第14回目に登場するのは二拠点生活11年目の先輩デュアラー。二拠点生活を始めたきっかけや地元のコミュニティに溶け込むコツ、働き方の変化など、参考になる話が満載です。
第2位:デュアルライフ・二拠点生活[16]東京と小淵沢。「保育園落ちた!」がきっかけで始まった新たな暮らしとは?

(撮影/片山貴博)
1位の記事同様、二拠点生活をご紹介する連載です。第16回目は、関東と小淵沢で二拠点生活を楽しむ家族です。夫は週末のみ、妻と子は移住という生活スタイルを選択した家族の自然素材をふんだんに使って建てた家での充実した日々、移住後の暮らしの変化などを紹介します。
第3位:「タイニーハウス村」誕生!? 山梨県小菅村から未来の住まいを発信

(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
山梨県小菅村に10~25平米ほどの小さな家「タイニーハウス」が続々と建てられているというので、取材に行ってきました。タイニーハウスが増えている理由や取り組みについて、そして小さくてもトイレ・風呂・キッチンなど家としての機能を完備している“快適な住まい”タイニーハウスの魅力をたっぷりお届けします。
第4位:マンション派・一戸建て派でどこが違う?何を重視して選ぶ?

(イラスト/PIXTA)
住宅の購入・建築を検討している人に、検討物件の種別や重視する条件などを聞いた「『住宅購入・建築検討者』調査」が発表されました。他の人がどのような物件を検討しているのか、どのような条件を重要視しているのかも参考に、自分たちの暮らしに最適な家探しをしてみてくださいね。
第5位:間取りがマドラーに!間取りに動かされるマドリストが増殖中?

(画像提供:(株)人間)
かき混ぜる棒の先が小さな「間取図」になっている、その名も『間取ラー』というマドラーをご存じでしょうか?専用ケースには、間取図のモデルとなった物件の築年数や地域の情報が記載されており、思い出や妄想に浸ることも可能とか。気になったら購入してみると、会話のきっかけになるかもしれません。
パリで暮らすデザイナー家族の生活や都内のクラフトビールのお店紹介など、読んでワクワクする記事がランクイン第6位:東京都内の中央線の駅、家賃相場が安い駅ランキング 2019年

(写真/PIXTA)
家探しをするときには、どの沿線のどの駅に住むかも重要なポイント。今回は、JR中央線のワンルーム・1K・1DKの物件を対象にした家賃相場ランキングをご紹介します。人気の街を多く擁するJR中央線、果たしてどのようなランキングになったか?結果は記事でご確認ください。
第7位:パリの暮らしとインテリア[1]ヴィンテージ家具に囲まれたデザイナー家族のアパルトマン

(写真撮影/Manabu Matsunaga)
パリで暮らす写真家が、パリの素敵なお宅について紹介する連載です。第1回目は、ヴィンテージ家具を20年以上かけて少しずつ集めて生活を楽しんでいる家族のお宅を訪問。ヴィンテージ家具をコレクションするようになったきっかけ、こだわりの家具やインテリアのコツなど、楽しいお話を伺ってきました。
第8位:マイクロブルワリーは地域を泡立たせる! 今こそ訪れるべき都内の名店3選

(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
小規模でビールを生産する醸造所「マイクロブルワリー」の数が増えたことにより、日本各地にご当地クラフトビールが誕生しています。今回は数あるマイクロブルワリーの中から「ガハハビール」「イサナブルーイング」「ライオットビール」の3店舗をご紹介。各店のこだわりやメニューの数々をお楽しみください。
第9位:デュアルライフ・二拠点生活[15]70代で仕事も現役。「仕事があるから、山里田舎暮らしが楽しい」

(写真撮影/出合コウ介)
1位、2位の記事同様、二拠点生活をご紹介する連載です。第15回目は大阪と岡山県でデュアルライフを満喫中の加藤さん。田んぼや畑仕事を行いつつ、念願だった太陽光発電を始めたりと、田舎暮らしを楽しんでいるといいます。都会と田舎の二拠点生活での充実した毎日をご覧ください。
第10位:今人気のスポット「上野桜木あたり」誕生には、熱い思いがあった!

(写真撮影:飯田照明)
JR日暮里駅から歩いて約10分の場所に、「上野桜木あたり」という名称の人気スポットがあります。古民家を活用したビアホールや塩とオリーブオイルの専門店、ベーカリーが、地元の人や観光客に大人気!この人気スポットの仕掛け人NPO法人の椎原さんに、古い建物を残して町を再生していく取り組みについても伺いました。
7月に続き、8月も「デュアルライフについて」の記事が3本ランクインしました。1カ所に縛られず生活拠点を増やすことで、生活の幅や自由が広がる暮らしを選択する人が多くなってきたようです。他にも「家に暮らしを合わせる」タイニーハウス、住宅街の古民家を活用した「上野桜木あたり」の地元密着型のお店の記事もランクイン。家は大きければ大きいほどいい、新しいもののほうがいい、そういった価値観が変わってきているのかもしれませんね。
スリル満点⁈ しながわ水族館
お久し振りの更新です。
先日の台風15号は、すさまじい暴風雨でしたね!千葉県内の停電地域で早く電気が復旧しますことをお祈りします。
台風が過ぎ去った後は、連日の猛暑でグッタリ。やらなきゃいけないことがたくさんあるのに、頭が痛いし体がだるいしで、最低限の家事だけやっていました。
今日はやっと涼しくなって、体調回復です。
さて、先日、前々から興味がありつつも行く機会が無かった、しながわ水族館に行ってきました。
昔ながらの水族館で派手さは無いけれど楽しめました。予想外にスリル満点な事件もありました。
生き物とのふれあいコーナーにいたのは、ドクターフィッシュ。息子の手の角質をパクパク。
流氷の天使クリオネ。
水中ショーを見ました。
イルカショーも見ましたよ。愛嬌たっぷりのイルカたちが可愛らしかったです
一番インパクトがあったのは、電気ウナギです。
うちのお父さんには、動物全般に嫌われるという特殊能力があるのですが、そのお父さんが水槽に近づき、息子が水槽のガラスに触った途端!!
ブゥーンという不気味な音を立てて、電力表示が745Vになりました。
こわいっ!
すぐに息子を水槽から引き離しました💦
他のお客さんが同じようなことをしていても50Vくらいだったのに、よっぽど気に障ったのかしら?
でも…電気ウナギの気持ちが、分からなくもない…
出口付近ではサメに睨まれました。
夫婦の誕生日翌日だったので、水族館のレストランでパフェをサービスしていただきました。息子にも分けて、3人で仲良く食べました。
デュアルライフ・二拠点生活[17] 都会のオフィスを離れ、徳島で働き・暮らす夏 “ワーケーション”で働き方改革を
徳島県三好市(みよしし)、周囲を山に囲まれた吉野川の渓谷は大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)と呼ばれ、国の天然記念物や名勝にも指定された観光の名所でもある。渓流を利用したラフティング、紅葉などで人気の高い場所だ。そんな自然に恵まれた山間の街をサテライトオフィスとして社員が長期滞在し、働き、暮らす。そんな試みを野村総合研究所(以下、野村総研)が行っているという。巨大IT企業と山間の街、意外な組み合わせが生み出す効果とは? 三好市に行ってみた。
徳島県三好市。四国では一番広い市で、日本で初めてのラフティング世界選手権や、アジアでは初となるウェイクボード世界選手権も開催されるウォータースポーツの街としても注目を集めている(写真撮影/上野優子)

三好市の市街地の中心にあるJR阿波池田駅。特急も停まる四国交通の古くからの要所。ホームが5つあるのは四国ではこの駅と高松駅のみで、鉄道マニアによく知られた駅だ(写真撮影/上野優子)
連載【デュアルライフ・都会と地方とで新しい働き方を】今、デュアルライフ(二拠点生活)に注目が集まっています。空き家やシェアハウスなどのサービスをうまく活用することで、特別な富裕層、リタイヤ層でなくてもデュアルライフを楽しむ選択肢がでてきているのも背景です。しかし、自分の希望する仕事は都会にしかないし、いける頻度も限られるし、デュアルライフの実現に、自由な働き方は不可欠。そんな新しい働き方に取り組む企業や、個人についてシリーズで紹介していきます。徳島県三好市をサテライトオフィスにした実験的な取り組み

古くからの面影が残る本町通り。このあたり一帯は、幕末から明治にかけて刻みたばこ産業で発展してきた(写真撮影/上野優子)
四国のほぼ真ん中に位置し、古くから宿場町としても栄えてきた三好市は、さまざまな人とモノとが交流する拠点となってきた歴史を持つ。中心街となるJR阿波池田駅を降り、アーケード付きの昔ながらの商店街、刻みたばこ業で栄えた商家の並ぶ風情ある街並みを抜けた先に三好市交流拠点施設『真鍋屋』愛称MINDE(ミンデ)がある。広い中庭を有するこの空間は、江戸時代は刻みたばこ業、その後、醤油(しょうゆ)製造で栄え、三好のシンボルとも言える場だった。事業終了後、この真鍋屋の土地家屋は持ち主の好意により市に寄贈、リノベーションを経て、現在の地域交流拠点施設となった。野村総研では、三好市をサテライトオフィス兼宿泊場所として年に3回、約1カ月間ずつ従業員を派遣しており、今回はここ、真鍋屋がその場となった。三好キャンプと呼ばれるこの取り組みは、2017年冬から始まりすでに5回。普段は東京大手町・横浜のビルで働くのべ60人余りの社員が参加し、実験的な活動が続いている。

歴史を感じさせる真鍋屋MINDEの外観(写真撮影/上野優子)

正面。「MINDE(みんで)」は食べてみんで、寄ってみんで、のように気軽にしてみない?という意味でつかわれる地元の方言(写真撮影/上野優子)

真鍋屋は大きなガラス窓の開放的な日本家屋が中庭を取り囲む構造。中庭ではマルシェやジャズフェスティバル、結婚パーティーが行われることも(写真撮影/上野優子)
起きてすぐ起動! 明るい時間に街と自然を堪能私たち取材班が真鍋屋に着くと、サテライトオフィスと中庭を挟んだ古民家カフェ「MINDE KITCHEN(ミンデキッチン)」へ。まずは野村総研の従業員の方と一緒にランチをいただいた。ここでは、新鮮な地元の野菜を使った食事が楽しめ、2階部分はドリンク片手に自習する学生たちも。ランチの間も、ベビーカーを押した地元のママや、夏休み前で早く授業を終えた高校生たちがやってくる。中庭には地域猫の「ぬし」ちゃんがパトロール。生活者がいる風景、普段の都会の社員食堂とは違う、リラックスした雰囲気だ。

リノベーションで梁部分をむき出しにしたことで開放的な空間になっている(写真撮影/上野優子)

2階の畳スペースで勉強をしていた地元高校生たち。2階には他にも会合やサークル活動などにも使えるフリースペースも(写真撮影/上野優子)

(写真撮影/上野優子)

野菜中心でヘルシーなビュッフェスタイルのランチが提供されている(写真撮影/上野優子)
そしてワークスペースへ。昼食を終え、午後の業務が始まった。真鍋屋の中庭を望む土間タイプの室内に、大きなテーブルを置き、各々ワークを行う。東京との会議は、会議システムを使って音声や資料のやり取りをする。従業員参加者に聞くと、音声の遅れ等、特に不便は感じないという。

中庭に面したワークスペース。お試しオフィスとして、三好市に起業・開業する際の準備拠点としても利用ができる(写真撮影/上野優子)

ワークスペースを対面のカフェから望む。中庭を挟んですぐだから仕事中のちょっとした休憩にもカフェとの間を行き来できる(写真撮影/上野優子)

仕事中もふいと中庭に現れる地域猫のぬしちゃん(写真撮影/上野優子)
実は徳島は県全域に光ファイバーが普及した通信環境が強みの県、CATV網の普及率は7年連続日本一という。交通利便性が低く、企業誘致が難しい課題に対し、この環境を活かして企業のサテライトオフィスを誘致しようと長く取り組んできたことが成果を上げてきており、現在65社(うち三好市は8社)の誘致に成功している。通信網は、その環境にどれだけ利用があるかで速度に差が出る。高速道路に例えると利用者の多い都会は渋滞しているのに比べ、ここ徳島はガラガラの道路をスイスイと走行しているようなものだという。
このワークスペースの2階と奥の主屋部分が宿泊できるようになっており、野村総研の従業員はそれぞれ個室に寝泊まりしている。ダイニングキッチン、リビングは共用で、仕事を終えると、近くのスーパーに買い出しに行ってみんなで鍋を囲み、朝はそれぞれ好きなものを好きな時間に食べて仕事に臨む。

左/ワークスペースの奥の共同ダイニングキッチン 右/2階の宿泊場所。もともと民家として利用されていたのでアットホームな雰囲気(写真撮影/上野優子)
「宿泊施設がオフィスですから、朝のスタートダッシュがとにかく早いですね。東京だと、9時から仕事を始めるにも、1時間以上前には家を出て、まず満員電車通勤に疲れ、仕事のスイッチを入れるのにコーヒーで一服、と起動に時間がかかるところが、ここなら、起きて朝食を食べたらすぐにフル稼働です。7時から仕事を始めて16時に終えてしまうといったことも。先日、夕方の明るいうちから、かつてたばこ産業や宿場町として栄えた歴史ある街道や吉野川の自然をレンタサイクルでめぐるツアーに参加してきました。とにかく1日を有効に使えますね」(従業員参加者)
通勤時間に追われ、毎日同じ景色を見ている都会での働き方とは時間の流れ方が大きく違うわけだ。

ポルタリングと呼ばれるレンタサイクルのツアーで、ガイドが付いて、史跡を巡りながら説明を受けることができる。今回は夕方5時から1時間ほどのツアーに参加。半日コースや一日コースなども。地元を盛り上げる企画として事業化しており海外からの問い合わせも多いそう(写真提供/野村総合研究所)

キャンプ参加者が撮影した土讃本線の大歩危小歩危。偶然出会った地元の撮り鉄に、吉野川水面ぎりぎりで撮れるスポットを案内してもらったおかげで、このような絶景が撮れた。前日の雨で増水した川と特急南風を収めた一枚は人気鉄道雑誌が運営する「今日の1枚」に選ばれ、三好の方もとても喜んだそう(写真提供/野村総合研究所)

夕方の真鍋屋。カフェは18時まで営業しており、手前側には、22時まで営業する日本酒バーも。地域の人たちの交流の場となっている(写真撮影/上野優子)
一度きりで終わらない、地域の人との交流とビジネスを生む工夫も野村総研ではこのキャンプで地域貢献や、地域特有の課題解決にも挑戦している。地元の学校へのロボットやVRをテーマとした出張授業、行政職員向けに業務改善を目的としたIT勉強会、鳥害獣害や水害などに対するITを活用した対策検討などだ。またこれらオフィシャルな活動だけでなく、「四国酒祭り」や「やましろ狸まつり」といったローカル活動へのボランティア参加も積極的に行っている。キャンプには前回参加した従業員を案内役として必ず1名以上入れることで、せっかく顔見知りになった縁が途切れずに、次のキャンプ参加者につなげていけるよう運営も工夫をしている。この三好キャンプにも早期から関わり、毎回参加している野村総研 福元さんが街中を歩けば、役場の人、商店の人、あちこちから声をかける人が現れる。今回が初めてという参加者も、おかげでスムーズに地域の人たちとの交流に入ることができたという。

三好市へ貢献したいとの思いから出前授業で実施している、カードを使ってゲーム形式で情報システムを学ぶプログラム。3DVRやリモート操作ロボットの最新IT機器体験も用意しており、子どもたちからはいつもと違った授業で、初めての体験ができたと好評を得ている。講師役の従業員も、素直に喜んでくれる様子を見て喜びを感じるという(写真提供/野村総合研究所)

真鍋屋で開催された三好市へ新たに移住された方と先輩移住者との交流を目的としたBBQ交流会。野村総研従業員は会場設営や炭焼き担当としてサポート参加。移住者には三好で新しい事業を起こしている方もいて、自身の働き方の見直しという観点からも、野村総研従業員が気づきや刺激をもらう場となった(写真提供/野村総合研究所)
「都会では職場の人間関係ばかりになりがちですが、ここでは多様な人と交流を持つ場があり、その出会いからいろんなところを案内していただきました。商店街を歩いていても、JR四国の備品をシンボルにした鉄道好きにはたまらないおしゃれなカフェやゲストハウス、都会にあっても驚くほど種類が豊富なワインショップなど、個性あるお店も多いんです。歴史的にさまざまな人たちが行き交う宿場町だったことからも、情報感度の高い人が集まりやすい街だそうです。今では馴染みのお店も増えて気軽に行くことができます」(福元さん)

農家の方の誘いで、野菜収穫と野菜のみのBBQを体験。トマト、ナス、キュウリなどの夏野菜の収穫はほとんどの社員が初体験で、その場でかじる採りたて野菜のおいしさにも感激。トマトが苦手だった社員が食べられるようになったとも(写真提供/野村総合研究所)
非日常環境での経験をキャリアの見直し、イノベーションに野村総研といえば、シンクタンクとしての役割はもちろん、コンサルティング、システム開発など、幅広い分野でビジネスを支える企業。そんな野村総研がこのキャンプで挑戦していることは、働き方改革の推進、地域貢献活動、そしてイノベーションの創出だ。都心に人も職も一極集中しているなか、地方は高齢化や過疎などにより地域社会の担い手が減り、従来からのインフラ、生活環境が維持できなくなってきている。政策でもビジネスでも地方創生は大きなテーマだ。
「行政や地域事業、イベントに関わる体験を持つことで、地方ならではの新しい価値を発掘することや、同じ従業員でも、異なる経験やスキルを持ったメンバーによる共同生活の中から、新たな価値を生み出す相乗効果にも期待しています。私自身もそうですが、50歳くらいの年齢を迎える人に積極的に参加してもらいたいと思っています。会社としては、これからも活躍してほしい、一個人としては、あと10年以上は続くビジネスパーソンとしてのキャリアをどうしていきたいか、どんなことが生み出せるか、刺激のある場で考える機会ができます。ここでの時間の流れ方、さまざまな経験や出会いは、後から振り返ったとき、きっとキーポイントになっていると思いますね」(福元さん)
実際、参加者からは、自分の働き方や時間の使い方を見直すきっかけになった、地域課題に直接触れるので、その後のアンテナや関心も広がったと、キャンプ終了後の働き方にもプラスの効果が表れているようだ。

「うだつ」のある街並み。「うだつが上がらない」とは、うだつがあるような立派な家を建てられるほどは、まだ出世していないということ(写真撮影/上野優子)
取材班が訪ねた日の夜は、今回の宿泊場所の共用キッチンダイニングで地元の市役所の人たちと、持ち寄り式の懇親会が行われていた。三好市もほかの地方都市同様、高齢化、少子化が進む。そんななか、市役所の人をはじめ三好市の人たちは、街の住み心地を上げ、持続可能な産業を育てていくために、野村総研のような「関係人口」の知恵や力に期待している。「関係人口」とは、そこに暮らす「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉。日本全体の人口が減っていく中で、一人の人が一つの地域に縛られるのではなく、複数の地域と関わることで、活躍の機会を増やすとともに、地域にとっては、地域社会の一部担い手となってもらおうという発想だ。

市役所の皆さんからのお手製の天ぷらや、きゅうりのからし漬などの持ち込みに、野村総研の従業員の皆さんは前日からつくったラタトゥイユやピクルスでおもてなし。三好の話が弾む(写真撮影/上野優子)

野村総研メンバーより三好に来て体験したこと、気に入った風景などを即席スクリーンにプレゼンテーション。市役所の皆さんには見慣れた風景が、訪れる人にどんな印象を与えているのか聞き入る(写真撮影/上野優子)
参加者の一人、市役所の中村さんは言う
「地方市役所と都会のIT企業、まったく異なる環境で働く人たちがこうして交流することに、進化の可能性を感じています。今日、焼いているこのお肉は猪で、畑を荒らす害獣ですが、豚よりもうまみが強くおいしいんです。三好の資産としてもっと広げていけないか、安定的に供給していくために日々考えています。三好に住んでいる人間には当たり前で目にとまらないことが、都会の人の目にはどう映っているのか、刺激をもらうことで私たちも進化していくきっかけになればと。このような出会いや機会を大切にしていきたいですね」

猪肉の特徴を話す市役所の中村さん。徳島県では「阿波地美栄(あわじびえ)」として消費拡大を狙っている(写真撮影/上野優子)
たった1日だけだったが、見学と取材とでこのキャンプに触れ、今、置かれている都会の環境の方が、むしろ仕事がしづらいのではないかと気付かされた。満員電車に乗り降りし、人混みの邪魔にならない速さで歩き、フロアに行くためにエレベーターに並び、会議のたびにいろんな部屋を行ったり来たり。蛍光灯でいつも同じ明るさのオフィスにいると、いつ夕日は沈んだのか、雨はいつ止んだのかに気が付くこともない。一日の天気の変化を感じ、生活者がすぐそばにいる環境だからこそリラックスして発揮できる集中力や、ビジネスを生むための生活者目線がここでは強く持てる気がした。リモートワークが普及して、仕事などどこでもできるのだと思っていたが、それは単に合理性の追求だけではなかった。積極的にここでしかできない体験や交流をするという24時間の使い方すべてが成果であり、個人にとって価値あるものだろう。働き方と住まい、幸せのために重要なこの要素が柔軟に混じり合う三好市のような地方がビジネスを生む場としてより機能していくことに期待したい。
富ヶ谷の特等席

11万5,000円 / 39.58平米
小田急線「代々木八幡」駅 徒歩12分
ばーんと目に飛び込んでくる開放的な景色。東大のグラウンドがバルコニーの先にあるおかげで、しっかりと青い空が見渡せて、室内にはさんさんと太陽の光が降り注ぎます。
今まで何度もこのマンションをご紹介してきましたが、今回の間取りの使いやすさは上位に入ってくると思います。
リビングは ... 続き>>>.
ガレージと秘密基地

65万円 / 240平米
東急東横線「都立大学」駅 徒歩8分
シャッター付きのガレージと、その横にファミリールームが付いた、心をくすぐられるテラスハウスです。
ガレージはシャッター部分の幅が約4.9m、奥行きが約6m。車のサイズにもよりますが、基本的には2台まで駐車可能です。ただし入り口の高さが約1.6m強なので、車高をご確認下さい。車以 ... 続き>>>.
まちごと楽しむ暮らし方

9万7,000円 / 46平米
山手線「田端」駅 徒歩14分
西尾久で始まっている「ニューニュータウン」プロジェクト。始動に向けて私たちも何度も足を運んでいますが、このエリアではもっとも存在感のあるマンションに空きが出たので、ぜひ紹介させていただきたく。
**LINK|/nntn0|「ニューニュータウン西尾久」始まります!**
室内はほ ... 続き>>>.
昭和の6畳間

6万1,000円 / 22.08平米
京王線「笹塚」駅 徒歩6分
目の前には小さな児童公園。そしてその向こうに中学校の校庭。おだやかな空気につつまれた、懐かしさあふれるアパートの一室です。
一見なんてことない和室ですが、窓からの眺めと畳がつくる空気感がのどかでいい。窓辺に座布団とちゃぶ台を置いてまったり過ごすのが気持ち良さそう。
木造のため ... 続き>>>.
パン屋さんへのラブコール

10万8,000円(税込) / 38.06平米
京浜東北線・東急池上線・東急多摩川線「蒲田」駅 徒歩13分
パン屋さん限定で募集します!
この際だから思い切ってわがままも言っちゃいます。まずはこの町に皆無と言ってもいい「アトリエ系パン屋さん」に限定させてください。
なぜって東京にはおいしいパン屋さんがたくさんあるというのに、この町には私たちが日々通いたくなるような、心ときめくパン屋さ ... 続き>>>.
睡眠が生活の満足度に影響する?現代人が重視する睡眠の時間と質
コロナが、全国の20代~60代の男女1000人を対象にした、「暮らし」と「暖房」に関する意識調査を実施したところ、多くの人が睡眠を重視していることがうかがえる結果になったという。体が資本のフリーランスである筆者も、睡眠には気をつけている。住まいでできる工夫も含めて、睡眠について考えてみよう。【今週の住活トピック】
「『暮らし』と『暖房』に関する意識調査」を実施/コロナ「睡眠」はリラックスできるだけでなく、生活の満足度を高める効果も大!?
この調査では、最初に「現在の生活に点数をつける」質問をしている。その結果、平均点は65.5点となった。
次に「100点になるためには何が必要か」を聞いたところ、最も多い答えは「旅行に出かける」(47.1%)で、次が「身体を動かす」(36.2%)となり、アクティブな行動が加われば、点数が上がるという人が多かった。その一方、「住んでいる家/場所を変える」などの変化を求めたり、「睡眠時間を増やす」などのリラックスできる行動を求めたりする人も多く、不足していると感じるものは人それぞれということだろう。

Q.あなたの生活が100点になるためには、どういったことが変わったり、必要だったりしますか。(複数回答)(出典:コロナ「暮らし」と「暖房」に関する意識調査)
「家にいるときに、どのようなシチュエーションが安心・リラックスできるか」を聞くと、半数近い45%の人が「睡眠しているとき」と回答した。
「睡眠」は、リラックスできる手段ではあるが、現在の生活に不足しがちで、生活の満足度を下げる要因にもなっているとみてよいのだろう。

Q.あなたは家にいるとき、どのようなシチュエーションが一番安心・リラックスできますか。(複数回答)(出典:コロナ「暮らし」と「暖房」に関する意識調査)
快適な温度と湿度を保ち、光や音を遮る工夫で眠りやすい寝室をこの調査では、自宅の冬の生活について、「部屋が寒くて起きられない」「部屋が寒いと寝付けない」「寒さで目が覚める」などの不満を感じる人が多いことも分かった。夏の生活でも同様に、暑さが睡眠の弊害になることがある。「睡眠」の時間と質を上げるには、「寝室の室温」がカギになるわけだ。
ほかにも、「部屋の湿度」や「光」、「音」が睡眠を妨げることがある。つまり、快適な室温と湿度を保ち、光や音を遮るように工夫することで、睡眠の時間と質を上げることができる。
それには、冷暖房機器を上手に使ったり、窓を複層ガラスにすることで断熱性を高めたりといったことが効果的だ。複層ガラスは冬の結露を防止する効果もあるし、防音効果が高いタイプもある。カーテンや雨戸などを上手に利用するのも手だろう。
複数の部屋があれば、風通しが良く、音や光を入れにくい部屋を選ぶといった工夫も考えられる。窓の位置や音が伝わる壁との距離などを考慮して、ベッドを配置するのもよいだろう。室内を落ち着いたカラーにするなど、内装や照明の工夫、寝具の工夫なども考えたい。
こうして、住まいの設備、内装、インテリアなどを工夫することで、睡眠の時間や質を向上させる効果が期待できるようになる。
とはいえ、寝室の条件を整えたからといって、それだけで長くぐっすりと眠れるわけではない。規則的な生活を送り、睡眠のコアタイムと呼ばれる「0時~6時」を睡眠時間に充てられるようにするなど、眠る人のほうの工夫も必要だ。
失敗しない中古の選び方
中古リノベに興味はあるけど、「複数の物件を見ても違いがよくわからない……。何に注意してチェックするべき?」などと不安で踏み出せずにいる人も多いのでは? 今回は、物件選びのチェックポイントをご紹介します。
物件選びのポイント1.立地や周辺環境など、いくら資金や熱意があっても変えられない要素を確認
物件の下見に行くと、その住まいでどのように暮らせるのかをイメージしたくなるため、ついつい内装デザインや間取りなどに注意が向いてしまうもの。しかし、気を取られがちな部分の大半は、基本的にリノベで自分の好みに合わせて変更できる。物件選定時にまず見るべきは、立地や日当たりなど、購入後に変えようと思っても変えられない要素。ここをしっかり見定めるためにも、希望するライフスタイルを明確にしておこう。
また、契約電気容量の変更や追いだき機能付き給湯器への交換など、購入後のリノベ工事に含められると思い込んでいたら、実は不可能だったと判明するケースもある。下で紹介する項目を参考に住まいに何を求めるのかを整理して、一つひとつ確認しながら物件を見比べてみよう。
■立地(マンション・一戸建て)
物件の立地条件や周辺環境は、購入した後から変えるわけにいかない要素の代表格。資産価値を大きく左右する要素でもある。まずは、どの鉄道路線・駅の近くなのか、最寄駅までのアクセス手段や所要時間がどうなっているかなど、交通面での条件を確認。また、商業施設や医療機関、学校などとの位置関係、治安や防災レベルなどもチェックしよう。
■日当たり・眺望(マンション・一戸建て)
近隣の建物などで日照や視界が極端に遮られることなく、許容範囲になっているかを確認。また、隣接地がコインパーキングなどの場合、将来的に高い建物ができる可能性もあるので注意。候補が絞られてきたら、役所の都市計画図などで、周辺がどのように変わりそうなのかをチェックしよう。また、時間帯によってどう変化するかも確認しておきたい。
■共用部(マンション)
マンションの場合は、玄関扉やサッシ、バルコニーは「普段は入居者が専用的に使える共用部」という位置付けになる。このため、物件を購入しても自分の好みに合わせて変えることはできないので注意しよう。また、ジムやシアタールームといった共用施設の数や種類は、多くなるほど管理費や修繕積立金の負担が増えるということも覚えておきたい。
■契約電気容量(マンション)
購入後に変えられると思ってしまいがちな要素の一つだが、築年が古いマンションなどでは思うようにいかないこともある。マンション全体の容量が決まっていて、すでに各住戸の契約容量合計が上限ギリギリになっていると増やせないことがあるのだ。現在の契約容量がどうなっているのかと、後から増やせるのかは売主や仲介会社に確認しよう。
■給湯器(マンション)
給湯器が古いと追いだき機能がついていないことがあるが、交換するには、外壁に新たに配管用の穴を開けなくてはならないこともある。しかし、管理規約で外壁に穴を開けることが禁じられているマンションも少なくないため、希望する給湯器に変えられないこともあるのだ。給湯器の機能や、どのような機種に交換できるのかは購入前にチェックしたい。

(画像提供/PIXTA)
物件選びのポイント2.希望のリノベを実現できるかと、想定外の工事やコストが発生する可能性をチェック物件を選ぶ上では、希望するリノベを実現できるかどうかという視点も欠かせない。ただし、この点を確認するには、専門の知見を要する。間取り変更などを伴う大掛かりなリノベはもちろんだが、床材の張り替え程度でも、思わぬ制約で希望どおりにいかなかったり、思った以上のコストが必要になることがあるからだ。
また、一戸建ての場合は「柱や筋交いなどに補強工事が必要」「壁や天井に断熱材を入れるべき」など、想定外の工事を要することもある。そこで、リノベ会社には物件探しの段階から相談をもちかけておきたい。アドバイスを受けながら理想の住まい像をある程度詰めておき、気になる物件の見学には同行してもらおう。下で紹介する、要望が多いリノベ内容と物件のチェックポイントも参考にしてほしい。
■間取り変更でLDKを広くしたい(マンション・一戸建て)
例えば、リビングと隣接した居室の仕切りを取り払ってゆとりあるLDKにするなど、複数の部屋を一つの広い空間にしたいという要望は多い。ただし、一戸建ての場合、構造を支える役割を果たしている壁もあり、このような壁は撤去できない。また、壁式構造のマンションにも同じことがいえる。設計図書などを基に専門家に判断してもらおう。
■水まわりスペースを移動させたい(マンション・一戸建て)
キッチンや浴室、トイレなどの水まわり設備は、排水がスムーズに流れるよう、配管に傾斜をつける必要がある。このため、既存の場所から大きく移動させるには、排水管に傾斜をつけられるよう、水まわり部分の床面を高くする必要が出てくることも。当然、その分コストがかさむので、専門家の意見を聞きながら現実的な落としどころを確認したい。
■床材を張り替えたい(マンション)
床材によっては、直下階の住戸に音が響きやすくなってしまう。入居者間のトラブルを防ぐため、管理規約で床材の材質や遮音性に関して規定・制限を設けているマンションも少なくない。「カーペット材のみ使用可」「材質によっては遮音シート併用」など、ルールはさまざま。住戸だけでなく、管理規約の内容も確認する必要があると覚えておこう。
そもそも、住まいに求める条件が固まっていなければ、物件選びの際も軸が定まらず、場合によっては購入後の後悔につながることもある。住まい探しを始める前に、新居でどのようなライフスタイルを実現させたいのか、そのためにはどのようなリノベを施すべきなのかを、リノベ会社に相談しながら整理しておこう。候補物件を絞ったらリノベ会社にも現地に出向いてもらい、求めるリノベを施せるのかという視点でチェックしてもらうといい。その上で、理想の住まいを手に入れよう。
構成・文/竹内太郎
求む!ちょっと手入れしたい人

11万円 / 61.79平米
都営三田線「蓮根」駅 徒歩5分
生産緑地がある、のんびりとした雰囲気が漂うまち、板橋区蓮根。駅前の商店街を抜けた場所にある建物の一室を、オーナーと一緒に改装しました。
子育て世代からの「和室いいよね」という声を受け、和室がある3LDKの間取りを生かして、暖かい雰囲気にイメージチェンジ。リビングの床には、兄弟サ ... 続き>>>.