収まりがいい家<オーナーチェンジ>

所在地:神奈川県横浜市港北区師岡町
1,960万円 / 53.6平米
東急東横線「大倉山」駅 徒歩13分

約1年前に賃貸の入居者募集をさせて頂きました大倉山のリノベ物件。今度はオーナーチェンジで募集をさせて頂くこととなりました。



この物件の特徴は見せる収納、見せない収納のバランスがよく、室内はすっきり、広々としていて、床面積以上に空間の広がりが感じられること。



約3年前に改装を行 ... 続き>>>.
Posted in 未分類

「名古屋駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2019年版

日本の三大都市圏のひとつである名古屋圏、その玄関口である名古屋駅は、2027年開業予定のリニア中央新幹線の設置駅であり、再開発の真っ最中にある。地元企業であり世界的な陶器メーカーのノリタケカンパニーリミテドによる商業施設などの開設が予定されており、様変わりが楽しみな地域だ。そこで、名古屋駅へ電車で30分以内で行ける、シングル向け物件(10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DK)を対象にした家賃相場が安い駅ランキングを紹介、ねらい目の駅を探してみた。
(※本記事中ではJR線, 近鉄名古屋線、名古屋市営地下鉄線の「名古屋駅」まで30分としており、名鉄「名古屋駅」については、同駅からの徒歩分数を含めた時間を表記しています。また、乗り換えが発生する駅については乗り換え時間を含んで表記しています)
名古屋駅まで電車で30分以内、家賃相場の安い駅TOP19駅

順位/駅名/家賃相場/(沿線名/駅の所在地/名古屋駅までの所要時間)
1位 島氏永 3.48万円(名鉄名古屋本線/愛知県稲沢市/24分)
2位 木田 3.75万円(名鉄津島線/愛知県あま市/26分)
3位 今伊勢 3.80万円(名鉄名古屋本線/愛知県一宮市/26分)
4位 国府宮 3.85万円(名鉄名古屋本線/愛知県稲沢市/20分)
5位 開明 3.86万円(名鉄尾西線/愛知県一宮市/27分)
6位 妙興寺 3.90万円(名鉄名古屋本線/愛知県一宮市/26分)
6位 植田(名古屋市営) 3.90万円(名古屋市営地下鉄鶴舞線/愛知県名古屋市/27分)
6位 稲沢 3.90万円(JR東海道本線/愛知県稲沢市/13分)
9位 原(愛知) 4.00万円(名古屋市営地下鉄鶴舞線/愛知県名古屋市/29分)
9位 塩釜口 4.00万円(名古屋市営地下鉄鶴舞線/愛知県名古屋市/26分)
9位 大里 4.00万円(名鉄名古屋本線/愛知県稲沢市/20分)
9位 石仏 4.00万円(名鉄犬山線/愛知県岩倉市/23分)
13位 石刀 4.05万円(名鉄名古屋本線/愛知県一宮市/29分)
14位 奥町 4.15万円(名鉄尾西線/愛知県一宮市/28分)
15位 新清洲 4.25万円(名鉄名古屋本線/愛知県清須市/15分)
16位 江南(愛知)4.30万円(名鉄犬山線/愛知県江南市/27分)
17位 新木曽川 4.33万円(名鉄名古屋本線/愛知県一宮市/25分)
18位 名鉄一宮4.34万円(名鉄名古屋本線/愛知県一宮市/20分)
19位 七宝 4.35万円(名鉄津島線/愛知県あま市/24分)
19位 甚目寺 4.35万円(名鉄津島線/愛知県あま市/21分)

自然豊かな環境でゆったりとした子育てを

名古屋駅は、地下鉄、JR、近鉄、名鉄の各線の名古屋駅がごく近接しており、ひっくるめて「名古屋駅」として扱われている、中部地方では最大規模のターミナル駅だ。4位の国府宮駅は、快速特急や急行などが停車し、 2027年に開業予定のリニア中央新幹線の影響を受けて駅周辺の再整備の計画を検討している。今後は、買い物や子育てなど生活利便性のさらなる向上などが期待できる。
また、駅付近の尾張大國霊神社では毎年旧暦正月13日に「はだか祭」が行われ、大都会の名古屋駅から電車で20分という立地にありながら、緑豊かで歴史を感じることができるエリアだ。

5位の開明駅は普通線のみの停車駅で、列車は平日はほぼ1時間に2本のみ。名古屋駅へのアクセスだけでいえばランキング内ではやや不利、といえそうだが、周囲は自然豊かな環境。子どもをゆったり育てる環境が整っていることがメリットかも。

名古屋市内に住むことを希望するなら、ランキングの中で最も家賃が安い6位の植田駅に注目したい。同じ名古屋市営地下鉄鶴舞線の沿線である9位の原駅と塩釜口駅はそれぞれ植田駅の隣駅で、所在地はすべて天白区。どちらの駅へも距離は約1キロのため、徒歩圏内だ。

鶴舞線は、名鉄豊田線に直通しており豊田市方面へ向かうため、数多いトヨタの関連企業への通勤にも便利。また、鶴舞線・名鉄豊田線ともに沿線上に南山大学を中心に大学が存在し、植田駅、原駅、塩釜口駅の3駅とも名古屋市内や近郊の大学生に人気の地域だ。その中で植田は比較的、若い子育て世帯が目立つ印象がある。駅近くに大きなスーパーがあり買い物に便利なことや、閑静な住宅街のためだろう。

南山大学(写真/PIXTA)

南山大学(写真/PIXTA)

一方で塩釜口は学生や単身者にうれしい定食屋などの飲食店が充実している。近場の3駅だが、世帯構成によってどこを選ぶか考えたい。

利便性だけでなく、歴史情緒あふれる環境で充実した生活を期待

名古屋駅までの所要時間がいちばん短いのは、稲沢市の稲沢駅。同率6位であり名古屋駅と同じ市内にある植田駅の半分となれば、とにかく移動時間を短縮したい人にとっては大きな魅力だろう。抜群のアクセス性にもかかわらず落ち着いた住宅街であるが、かつては尾張の国の政治や文化の中心地として国衙が置かれてきた地であり、江戸時代に宿場町として栄えた名残を示す史跡が町のあちこちに残る。短縮した移動時間を利用して知的好奇心を満たせれば、充実した生活も楽しめるかもしれない。

稲沢駅(写真/PIXTA)

稲沢駅(写真/PIXTA)

愛知そして名古屋は、強固な郷土愛に基づいた根強い地元志向で知られる。グローバル企業のトヨタ自動車を有しているため移動は車のイメージは強いが、電車のアクセスは現代社会ではかかせないもの。電車移動の視線でみれば、また新しい街や駅の魅力がみつけられるに違いない。

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている名古屋駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2019/5~2019/7
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、平日の日中時間帯の検索結果から算出(乗換時間を含む) ※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している。JR線, 近鉄名古屋線、名古屋市営地下鉄線の「名古屋駅」としており、名鉄「名古屋駅」については、同駅からの徒歩分数を含めた時間を表記。また、乗り換えが発生する駅については乗り換え時間を含んで表記している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が2回までの駅を掲載

アドレスホッパーに聞いた「Hostel life」「ADDress」「HafH」の違いって?

暮らしの多様化にともない、昨年から続々と登場しているサブスプリクション型住居サービス。国内外で複数ある拠点で泊まり放題・暮らし放題になるというものです。いろんなサービスがありますが、違いはあるのでしょうか。サービス開始から半年経つ「ADDress(アドレス)」「Hostel life(ホステルライフ)」「HafH(ハフ)」、そして3つのサービスすべてを利用した、家を持たない暮らしを送るアドレスホッパー・野口福太郎さんに話を聞きました。
「コスパのHostel life、ノマドのHafH、暮らしのADDress」(野口さん)

現在大学4年生の野口福太郎さんは、2019年1月までは埼玉県浦和市で実家暮らしをしていましたが、2月からアドレスホッパーになりました。

アドレスホッパー・野口福太郎さん(右)。「HafH」の、西新井拠点のホステルで仲良くなったインド人と鎌倉観光したときの写真(写真提供/野口福太郎さん)

アドレスホッパー・野口福太郎さん(右)。「HafH」の、西新井拠点のホステルで仲良くなったインド人と鎌倉観光したときの写真(写真提供/野口福太郎さん)

「学校、就職活動、アルバイトの日々に単調さを感じていたなかで、アドレスホッパーの市橋正太郎さんのことを知りました。僕はもともと物質よりも精神的豊かさを大事にしているのですが、アドレスホッパーはまさに究極のミニマリストだと思ったんです。僕ももっと冒険的に生きてみたい、とゲストハウス暮らしを始めたところ、さまざまな国、属性の人が入り乱れているのが面白くて」

3つのサービスを利用したきっかけは、「まだサービスを併用したことがある人がおらず、自らが比較しつつ旅するように暮らしてみようと思った」とのこと。かかった費用、体験して野口さんが感じたことを、各サービスの特徴とともにまとめてみました。

3サービス利用で、1カ月間でかかった金額は?

「食費や移動費を含めて約23拠点利用で30万円以上かかりましたが、今までは旅をする感覚で利用していたので、想定内です。生活拠点としての利用にシフトすれば、10万円ほどで抑えられるはず」

<内訳>※食費・雑費除く
・サービス利用料金 計10.2万円
ADDress 5万円(クラウドファンディング限定プラン(※))
HafH 3.2万円(「ときどきハフ」プラン(月10泊))
Hostel life 2万円(平日プラン・複数月利用)
・交通費 約12.3万円

※現在は年間会員(1カ月4万円)で提供

3サービス、それぞれの特徴、魅力を比べてみた

■二拠点生活の推進に力を入れる「Hostel life」

ホステル併設のバーや取り組みを通じて、利用者同士だけでなく、地域の方や海外観光客とのコミュニケーションも活発に行われています(写真提供/Little Japan)

ホステル併設のバーや取り組みを通じて、利用者同士だけでなく、地域の方や海外観光客とのコミュニケーションも活発に行われています(写真提供/Little Japan)

メンバーカード「ホステルパス」を持つことで、全国の登録ホステルが泊まり放題になります。地方が抱える問題の解決策として注目されている「関係人口」増加の糸口にと、柚木理雄さんが全国を旅して暮らしてみて生み出したサービスです。東京都心部の職場や学校の近くの拠点を利用する一方で自宅として郊外や地方の好きな拠点に住む、地方に住む人が東京の拠点で二拠点生活を送る、多拠点を旅するように暮らす、などの利用方法を提案。
現在、国内13カ所、海外1カ所の登録ホステルがあります。今後は登録ホステル数を増やしつつ、千葉県等に現在4拠点あるホステルパスが家賃に含まれている「多拠点シェアハウス」も増やしていく予定とのこと。

野口さんが考える魅力:「コスパ」「利便性の高さ」

「特にサービスの中心の場所となるゲストハウス『Little Japan』は家のような感覚で過ごせて、スタッフさんもいい人ばかり」(野口さん)(写真提供/Little Japan)

「特にサービスの中心の場所となるゲストハウス『Little Japan』は家のような感覚で過ごせて、スタッフさんもいい人ばかり」(野口さん)(写真提供/Little Japan)

「『平日プラン』では金・土曜、土・日曜の宿泊ができませんが(日~木曜のみ利用可)、かなりのコスパを発揮します。ユーザーは年齢層がバラバラですが、つながりもできていて、人と関わることが好きな人にはオススメです。
拠点も利便性が高いところが多いので、首都圏での通学・通勤時間の短縮にもいいと思います」

■世界を旅して働く「HafH」

海外拠点数が多いのも特徴で、世界中でリモートワークすることができます(写真提供/KabuK Style)

海外拠点数が多いのも特徴で、世界中でリモートワークすることができます(写真提供/KabuK Style)

「副業」「テレワーク」「ワーケーション」など働き方改革が話題ですが、実際はどうしたらいいのか分からない人は多いのが現状。そんな日本の未来のヒントを、世界の旅先に気軽に探しに行けるようにと、自身も旅をしながら働いて日本の素晴らしさを知ったという大瀬良亮さんが立ち上げたサービスです。あえて地方である長崎に拠点を置き、地方から世界へアプローチする可能性に挑戦しています。
海外の拠点数も複数あり、国境を超え、地域とのつながりを生み出すイベントも。例えば「旅する料理人」の会員が拠点を巡って各地で料理をふるまい、お客さんと地元との架け橋になっているそうです。
現在、16の国と地域で138拠点があります。

野口さんが考える魅力:「拠点数の多さ」

写真/Legian Village Hotel(インドネシア:バリ)

写真/Legian Village Hotel(インドネシア:バリ)

「3サービスの中で、ずば抜けて拠点数が多いです。現在、国内外に138拠点があります。旅をする上では、“宿探し”“足(移動手段)の確保”が2大障壁となりますが、そのうちの“宿探し”の心配がなくなり、旅がしやすくなります。
旅での使用はもちろんですが、フリーランスやデジタルノマドの人、いろいろな場所で二拠点生活をしてみたい人にも合っていると思います」

■空き家を活用した拠点を全国でシェア「ADDress」

宮崎県日南市の拠点では、15年間シャッターが閉じられていた油津商店街の空き家をリノベーション。地元住民とのワークショップでコンセプトを決め、1階を「いつでも無料でレコードが聴ける交流スペース」に。レコードプレーヤーのメンテナンスを近所のバーのマスター、施錠管理は近所の写真屋さんが行うなど、地元住民と協力して運営しています(写真提供/ADDress)

宮崎県日南市の拠点では、15年間シャッターが閉じられていた油津商店街の空き家をリノベーション。地元住民とのワークショップでコンセプトを決め、1階を「いつでも無料でレコードが聴ける交流スペース」に。レコードプレーヤーのメンテナンスを近所のバーのマスター、施錠管理は近所の写真屋さんが行うなど、地元住民と協力して運営しています(写真提供/ADDress)

話題のシェアサービスを全国に広め、地域の活性化に取り組んでいる佐別当隆志さんが中心となり、空き家を”住む””働く”拠点「Co-Living(コリビング)」に。多拠点生活によって全国で人口を”シェアリング”して関係人口を増やし、人口減少や過疎化の問題を解決することも目指しています。
現在、国内に24拠点があり、年内に50拠点を目指しているとのこと。利用者の年齢層が20~70代と幅広いのも特徴的です。地域イベントへの参加など地域とのコミュニティづくりにも力を入れているだけあり、人との出会い、地域との深いつながりを求める人が多いとのこと。
今までは会員募集がクラウドファンディングに限定されていましたが、公式サイトから申し込みができるようになりました。また、ANA等と提携して移動を定額制または格安で利用できるMaaSの実証実験も予定しています。

野口さんが考える魅力:「安心感」

「お子さんやお孫さんと一緒に拠点へ行く人も多いようです。二拠点生活にもいいかもしれません」(野口さん)

「お子さんやお孫さんと一緒に拠点へ行く人も多いようです。二拠点生活にもいいかもしれません」(野口さん)

「立派な家に、充実のアメニティがあり、家を管理する“家守(やもり)”さんがいるので、安心感があります。普段ゲストハウスとしても利用されている家の一室がADDressの拠点になっている場合もありますが、基本的に拠点を使用するのは会員のみです。その分、近しい間柄になれます。
宿泊施設というよりも、家で暮らす、という感覚です。家族も無料利用(一親等以内か12歳までの孫)ができるところも他のサービスにはないポイントです。移住を検討している人にもいいのではないでしょうか」

結局、サブスク型住居サービスってどう?

野口さんいわく、サブスク型住居サービスを利用したアドレスホッパーの暮らしをするにあたり、学校やインターンでの仕事、家族との兼ね合いによる制限、移動の多さ、少ない荷物の中で紛失物が出たときの困難(iPhoneを野尻湖に沈めて大変な思いをしたとのこと)など、不便はあったと言います。

それでも「毎日新しい人や出来事と出会えて、常にフレッシュな状態。素敵なコミュニティに混ぜてもらい、自らも生み出せたりしている。ただその土地に行くだけでなく、コミュニティがあることで地域での暮らしを何倍も面白くしてくれる。人に囲まれて生きている感じがします。これからもサブスク型住居サービスを利用し続けたい」と野口さん。

「特に九州を巡ったときは素敵な人たちとの出会いの連続。観光よりも一歩その地に踏み込んだ経験ができ、その人たちに会うためにまた訪れたいと思う場所がたくさん増えました」(野口さん)。写真は「HafH」の直営店「Nagasaki SAI」にて(写真提供/野口福太郎さん)

「特に九州を巡ったときは素敵な人たちとの出会いの連続。観光よりも一歩その地に踏み込んだ経験ができ、その人たちに会うためにまた訪れたいと思う場所がたくさん増えました」(野口さん)。写真は「HafH」の直営店「Nagasaki SAI」にて(写真提供/野口福太郎さん)

「今の便利な世の中に不満はありません。そんな生活に慣れきってしまうと、人間としての生きる力や感性が鈍っていきそうになります。でも今は、常に新しい環境にワクワクすることが、『豊かに生きる』ことなのではないかと感じています」

アドレスホッピングは、定住する暮らしでは得られない刺激に日々、出会うことができます。一期一会の出会いもいいけれど、サブスク型居住サービスを使うことで、その出会いはもっと深いものに。地域ごとに“ふるさと”をつくる、そんな暮らし方なのだと感じました。

今回は3つのサービスについてご紹介しましたが、今後ももっといろいろなものが登場するかもしれません。理想の暮らし方を外の世界に探しに行く、いわば暮らしの冒険家をサポートするサービスと言えるかもしれませんね。

●取材協力
ふくたろう’s Note
Hostel Life
HafH(ハフ)
ADDress

アドレスホッパーに聞いた「Hostel life」「ADDress」「HafH」の違いって?

暮らしの多様化にともない、昨年から続々と登場しているサブスプリクション型住居サービス。国内外で複数ある拠点で泊まり放題・暮らし放題になるというものです。いろんなサービスがありますが、違いはあるのでしょうか。サービス開始から半年経つ「ADDress(アドレス)」「Hostel life(ホステルライフ)」「HafH(ハフ)」、そして3つのサービスすべてを利用した、家を持たない暮らしを送るアドレスホッパー・野口福太郎さんに話を聞きました。
「コスパのHostel life、ノマドのHafH、暮らしのADDress」(野口さん)

現在大学4年生の野口福太郎さんは、2019年1月までは埼玉県浦和市で実家暮らしをしていましたが、2月からアドレスホッパーになりました。

アドレスホッパー・野口福太郎さん(右)。「HafH」の、西新井拠点のホステルで仲良くなったインド人と鎌倉観光したときの写真(写真提供/野口福太郎さん)

アドレスホッパー・野口福太郎さん(右)。「HafH」の、西新井拠点のホステルで仲良くなったインド人と鎌倉観光したときの写真(写真提供/野口福太郎さん)

「学校、就職活動、アルバイトの日々に単調さを感じていたなかで、アドレスホッパーの市橋正太郎さんのことを知りました。僕はもともと物質よりも精神的豊かさを大事にしているのですが、アドレスホッパーはまさに究極のミニマリストだと思ったんです。僕ももっと冒険的に生きてみたい、とゲストハウス暮らしを始めたところ、さまざまな国、属性の人が入り乱れているのが面白くて」

3つのサービスを利用したきっかけは、「まだサービスを併用したことがある人がおらず、自らが比較しつつ旅するように暮らしてみようと思った」とのこと。かかった費用、体験して野口さんが感じたことを、各サービスの特徴とともにまとめてみました。

3サービス利用で、1カ月間でかかった金額は?

「食費や移動費を含めて約23拠点利用で30万円以上かかりましたが、今までは旅をする感覚で利用していたので、想定内です。生活拠点としての利用にシフトすれば、10万円ほどで抑えられるはず」

<内訳>※食費・雑費除く
・サービス利用料金 計10.2万円
ADDress 5万円(クラウドファンディング限定プラン(※))
HafH 3.2万円(「ときどきハフ」プラン(月10泊))
Hostel life 2万円(平日プラン・複数月利用)
・交通費 約12.3万円

※現在は年間会員(1カ月4万円)で提供

3サービス、それぞれの特徴、魅力を比べてみた

■二拠点生活の推進に力を入れる「Hostel life」

ホステル併設のバーや取り組みを通じて、利用者同士だけでなく、地域の方や海外観光客とのコミュニケーションも活発に行われています(写真提供/Little Japan)

ホステル併設のバーや取り組みを通じて、利用者同士だけでなく、地域の方や海外観光客とのコミュニケーションも活発に行われています(写真提供/Little Japan)

メンバーカード「ホステルパス」を持つことで、全国の登録ホステルが泊まり放題になります。地方が抱える問題の解決策として注目されている「関係人口」増加の糸口にと、柚木理雄さんが全国を旅して暮らしてみて生み出したサービスです。東京都心部の職場や学校の近くの拠点を利用する一方で自宅として郊外や地方の好きな拠点に住む、地方に住む人が東京に拠点と二拠点生活を送る、多拠点を旅するように暮らす、などの利用方法を提案。
現在、国内13カ所、海外1カ所の登録ホステルがあります。今後は登録ホステル数を増やしつつ、千葉県等に現在4拠点あるホステルパスが家賃に含まれている「多拠点シェアハウス」も増やしていく予定とのこと。

野口さんが考える魅力:「コスパ」「利便性の高さ」

「特にサービスの中心の場所となるゲストハウス『Little Japan』は家のような感覚で過ごせて、スタッフさんもいい人ばかり」(野口さん)(写真提供/Little Japan)

「特にサービスの中心の場所となるゲストハウス『Little Japan』は家のような感覚で過ごせて、スタッフさんもいい人ばかり」(野口さん)(写真提供/Little Japan)

「『平日プランでは』金・土曜、土・日曜の宿泊ができませんが(日~木曜のみ利用可)、かなりのコスパを発揮します。ユーザーは年齢層がバラバラですが、つながりもできていて、人と関わることが好きな人にはオススメです。
拠点も利便性が高いところが多いので、首都圏で通学・通勤時間の短縮にもいいと思います」

■世界を旅して働く「HafH」

海外拠点数が多いのも特徴で、世界中でリモートワークすることができます(写真提供/KabuK Style)

海外拠点数が多いのも特徴で、世界中でリモートワークすることができます(写真提供/KabuK Style)

「副業」「テレワーク」「ワーケーション」など働き方改革が話題ですが、実際はどうしたらいいのか分からない人は多いのが現状。そんな日本の未来のヒントを、世界の旅先に気軽に探しに行けるようにと、自身も旅をしながら働いて日本の素晴らしさを知ったという大瀬良亮さんが立ち上げたサービスです。あえて地方である長崎に拠点を置き、地方から世界へアプローチする可能性に挑戦しています。
海外の拠点数も複数あり、国境を超え、地域とのつながりを生み出すイベントも。例えば「旅する料理人」の会員が拠点を巡って各地で料理をふるまい、お客さんと地元との架け橋になっているそうです。
現在、16の国と地域で138拠点があります。

野口さんが考える魅力:「拠点数の多さ」

写真/Legian Village Hotel(インドネシア:バリ)

写真/Legian Village Hotel(インドネシア:バリ)

「3サービスの中で、ずば抜けて拠点数が多いです。現在、国内外に108拠点があります。旅をする上では、“宿探し”“足(移動手段)の確保”が2大障壁となりますが、そのうちの“宿探し”の心配がなくなり、旅がしやすくなります。
旅での使用はもちろんですが、フリーランスやデジタルノマドの人、いろいろな場所で二拠点生活をしてみたい人にも合っていると思います」

■空き家を活用した拠点を全国でシェア「ADDress」

宮崎県日南市の拠点では、15年間シャッターが閉じられていた油津商店街の空き家をリノベーション。地元住民とのワークショップでコンセプトを決め、1階を「いつでも無料でレコードが聴ける交流スペース」に。レコードプレーヤーのメンテナンスを近所のバーのマスター、施錠管理は近所の写真屋さんが行うなど、地元住民と協力して運営している(写真提供/ADDress)

宮崎県日南市の拠点では、15年間シャッターが閉じられていた油津商店街の空き家をリノベーション。地元住民とのワークショップでコンセプトを決め、1階を「いつでも無料でレコードが聴ける交流スペース」に。レコードプレーヤーのメンテナンスを近所のバーのマスター、施錠管理は近所の写真屋さんが行うなど、地元住民と協力して運営している(写真提供/ADDress)

話題のシェアサービスを全国に広め、地域の活性化に取り組んでいる佐別当隆志さんが中心となり、空き家を”住む””働く”拠点「Co-Living(コリビング)」に。多拠点生活によって全国で人口を”シェアリング”して関係人口を増やし、人口減少や過疎化の問題を解決することも目指しています。
現在、国内に24拠点があり、年内に50拠点を目指しているとのこと。利用者の年齢層が20~70代と幅広いのも特徴的です。地域イベントへの参加など地域とのコミュニティづくりにも力を入れているだけあり、人との出会い、地域との深いつながりを求める人が多いとのこと。
今までは会員募集がクラウドファンディングに限定されていましたが、公式サイトから申し込みができるようになりました。また、ANA等と提携して移動を定額制または格安で利用できるMaaSの実証実験も予定しています。

野口さんが考える魅力:「安心感」

「お子さんやお孫さんと一緒に拠点へ行く人も多いようです。二拠点生活にもいいかもしれません」(野口さん)

「お子さんやお孫さんと一緒に拠点へ行く人も多いようです。二拠点生活にもいいかもしれません」(野口さん)

「立派な家に、充実のアメニティがあり、家を管理する“家守(やもり)”さんがいるので、安心感があります。普段ゲストハウスとしても利用されている家の一室がADDressの拠点になっている場合もありますが、基本的に拠点を使用するのは会員のみです。その分、近しい間柄になれます。
宿泊施設というよりも、家で暮らす、という感覚です。家族も無料利用(一親等以内か12歳までの孫)ができるところも他のサービスにはないポイントです。移住を検討している人にもいいのではないでしょうか」

結局、サブスク型住居サービスってどう?

野口さんいわく、サブスク型住居サービスを利用したアドレスホッパーの暮らしをするにあたり、学校やインターンでの仕事、家族との兼ね合いによる制限、移動の多さ、少ない荷物の中で紛失物が出たときの困難(iPhoneを野尻湖に沈めて大変な思いをしたとのこと)など、不便はあったと言います。

それでも「毎日新しい人や出来事と出会えて、常にフレッシュな状態。素敵なコミュニティに混ぜてもらい、自らも生み出せたりしている。ただその土地に行くだけでなく、コミュニティがあることで地域での暮らしを何倍も面白くしてくれる。人に囲まれて生きている感じがします。これからもサブスク型住居サービスを利用し続けたい」と野口さん。

「特に九州を巡ったときは素敵な人たちとの出会いの連続。観光よりも一歩その地に踏み込んだ経験ができ、その人たちに会うためにまた訪れたいと思う場所がたくさん増えました」(野口さん)。写真は「HafH」の直営店「Nagasaki SAI」にて(写真提供/野口福太郎さん)

「特に九州を巡ったときは素敵な人たちとの出会いの連続。観光よりも一歩その地に踏み込んだ経験ができ、その人たちに会うためにまた訪れたいと思う場所がたくさん増えました」(野口さん)。写真は「HafH」の直営店「Nagasaki SAI」にて(写真提供/野口福太郎さん)

「今の便利な世の中に不満はありません。そんな生活に慣れきってしまうと、人間としての生きる力や感性が鈍っていきそうになります。でも今は、常に新しい環境にワクワクすることが、『豊かに生きる』ことなのではないかと感じています」

アドレスホッピングは、定住する暮らしでは得られない刺激に日々、出会うことができます。一期一会の出会いもいいけれど、サブスク型居住サービスを使うことで、その出会いはもっと深いものに。地域ごとに“ふるさと”をつくる、そんな暮らし方なのだと感じました。

今回は3つのサービスについてご紹介しましたが、今後ももっといろいろなものが登場するかもしれません。理想の暮らし方を外の世界に探しに行く、いわば暮らしの冒険家をサポートするサービスと言えるかもしれませんね。

●取材協力
ふくたろう’s Note
Hostel Life
HafH(ハフ)
ADDress