
9万9,000円 / 36.67平米
東急池上線「洗足池」駅 徒歩8分
古い木造アパートを思いきり気持ちよくリノベーション。高い天井、大きな窓からこぼれる自然光、経年変化の美しさも楽しめる内装です。
建物全体をリノベーションしたのが約7年前。木肌の感触を楽しめる無垢の床や、経年のおもむきと清潔感を両立している柱と壁。よく光と風の通る大きな窓。ひと目 ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
マグニチュード8.0以上、あるいは震度7以上の大地震が日本のここかしこで起こっている。そして近い将来、南海トラフ巨大地震、首都直下地震が起こる可能性も大いにある。そんな中、マイホームの耐震性はとかく気になるもの。住宅購入検討者の約4人に3人が旧耐震マンションを選ばないようにしているという調査結果を受けて、マンションの旧耐震と新耐震についてあらためて掘り下げてみたい。
約4割が旧耐震マンションの建築時期を知らなかった
まず、建築基準法の改正によって、建物の耐震基準が厳しくなったのを境に、それ以より前の耐震基準を「旧耐震基準」、それ以後の耐震基準を「新耐震基準」と呼ぶことは、ご存じだろうか? 知っている人の中でも、いつを境に基準が厳しくなったのかという境目の時期まで、厳密な意味で分かる人はさほど多くないのではないだろうか?
リニュアル仲介株式会社がサービス利用者(住宅購入検討者)を対象に行った調査で、基準が厳しくなった時期を知っているかどうかを尋ねたところ、「はい」、つまり、知っていると回答したのは全体の58.3%。残りの41.7%は知らないという結果になった。
約6割が旧耐震基準の建築確認申請時期を知っており、年代による違いはほとんどなかった(リニュアル仲介株式会社「マンションの耐震性に関するアンケート」(2019年8月22日~24日実施・リニュアル仲介「物件提案ロボ」利用者対象・回答者数501名・以下同)
では、「基準が厳しくなった時期」の正解はというと、答えは昭和56年(1981年)6月。この年の6月に建築基準法が大きく改正され、建物の耐震強度の最低基準が引き上げられたからだ。そのため、建築確認済証の日付が6月1日以降になっている建物は「新耐震基準」、それより前の建物は「旧耐震基準」と呼ばれることになった。つまり、建築確認済証の交付がこの年の6月1日より前か後かで、基準となっている耐震強度が異なることになるのだ。
ここで注意したいのが、境目となるのが「建築確認済証の交付時期」だということ。マンションは建築確認の申請を経て建築が始まるため、「うちのマンションは昭和57年(1982年)3月に完成しているから新耐震基準で建てられているはずだ」などと考えるのは早計で、昭和57年に完成していたとしても、建築確認済証の交付時期が昭和56年(1981年)6月よりも前だったマンションは決して少なくない。旧耐震か新耐震かを確かめるには、完成時期ではなく、建築確認済証の交付時期をチェックする必要があるのだ。
なお、耐震基準は、その10年前の昭和46年(1971年)5月にも強化されており、この時期よりも前のマンションは、さらに基準が緩かったことになる。
マイホーム購入検討者の4人に3人が旧耐震マンションを避けている調査では、「マンションを購入すると仮定した場合、立地が良ければ、旧耐震基準のマンションでも構わないか、あるいは立地が良くても、旧耐震基準のマンションは避けるか」という質問で、旧耐震基準マンションの購入意向も尋ねているが、その質問に対しては、76.0%、つまり約4人に3人が「避ける」と回答。特に、若い世代と高齢の世代で、旧耐震マンションを避ける傾向が顕著に表れた。
全体の76.0%が、「立地が良くても、旧耐震基準のマンションは避ける」と回答。20代、30代、60代以上では、8割以上が避けると答える結果になった
ただし、ここで注意したいのは、旧耐震マンションだから耐震性能が新耐震マンションよりも劣っていると考えるのは、それこそ早計という点だ。それは、旧耐震基準の時期に建てられたマンションでも、新耐震基準を上回るような強度で建てられたマンションも存在するからだ。特に、ヴィンテージマンションと呼ばれる物件には、その傾向が強い。
また、旧耐震マンションの中には、大規模修繕時などに耐震補強を施されたことで、新耐震基準を満たしているものもある。耐震補強が行われるようなマンションは、管理組合がきちんと機能していて管理が充実している傾向があり、一概に旧耐震の時代に建てられたから悪い、と言い切れるものではなさそうだ。
つまり、新耐震か旧耐震かは、中古マンションを選ぶ際のひとつの目安にはなるが、同時にあくまでも目安にすぎないということ。最後は物件ごとに判断するのが賢明なようだ。
旧耐震基準マンションは、今あるマンション全体の約16%では、今、日本にあるマンションのうち、どのくらいが旧耐震基準で建てられているのだろうか?
国土交通省が公表している分譲マンションストック戸数は、平成30年(2018年)末の時点で約654.7万戸。うち、旧耐震基準で建てられたマンションは約104万戸であることから、旧耐震基準のマンションの比率は約16%だ。平成25年(2013年)末時点では、分譲マンションストック約601万戸に対して、旧耐震基準のマンションは約106万戸であり、旧耐震基準マンションの比率は18%であったことから、旧耐震基準のマンションは、この5年間で数でも比率でも減っていることが分かる。
平成30年(2018年)末時点のマンションストック総数は約654.7万戸であり、増加中。一方、旧耐震基準ストックは約104万戸で減少傾向だ(出典:国土交通省「分譲マンションストック戸数」)
6年後に旧耐震基準のマンションはなくなる?国土交通省「住生活基本計画(全国計画)」(計画期間:平成28年度~平成37年度)では、計画策定時である平成25年(2013年)12月末時点の旧耐震住宅の比率を18%と示した上で、12年後の令和7年(2025年)にはこの旧耐震基準の住宅(一戸建て含む)をおおむね解消することを成果指標としていた。その達成のために、計画の目標を、「多数の区分所有者の合意形成という特有の難しさを抱える老朽化マンションの建替え・改修を促進し、耐震性等の安全性や質の向上を図る」と設定。「マンション耐震化マニュアル」を作成するなどして、建て替えと耐震改修の両輪で耐震化を促進している。
旧耐震基準ストックは、平成30年(2018年)末時点では約16%に減っているので、2013年末からの5年間でマイナス2%を達成できたということになる。問題は、残りの年数でこれがゼロになるのかどうかだ。東京都「マンション実態調査結果」(平成25年3月)では、旧耐震基準マンションのうち、耐震診断を実施していないマンションは82.9%。そして、耐震改修を実施したのは、5.9%とごくわずかだ。建て替えもそうだが、こうした耐震改修のスピードアップが課題となっているのは間違いないだろう。
この記事を読むと、これから中古マンションを買う人は、検討物件が旧耐震基準マンションか新耐震基準マンションかが気になることだろう。旧耐震基準マンションであれば、もともと十分な耐震性能を備えているか、もしくは耐震改修を施しているかどうかを確認するのが望ましい。
そして、すでに中古マンションを所有している人は、自分のマンションが旧耐震か新耐震かを確認してみよう。旧耐震基準マンションだった場合は、管理組合に積極的に参加することによって、耐震診断や耐震改修の提案をすることもできるだろう。耐震基準に対する意識の高まりが、より安全で安心なマンション生活につながることを期待したい。
住まい選びでは、家そのものだけでなく、公園やスーパー、病院など周辺環境も重要な要素のひとつ。お気に入りのスーパーがあるとその街に住みたくなったり、街に愛着が湧いたりしますよね。今回は、暮らしを楽しくしてくれる首都圏の「ご当地スーパー」とその特色をテレビ番組『マツコの知らない世界』(TBS系)にも出演した「スーパーマーケット研究家」の菅原佳己さんに聞いてきました。
スーパーの注目ポイントは、お惣菜とポップ広告
スーパーと聞いて、あなたが思い浮かべるのはどのお店でしょうか。小売業界の売上高ではおなじみの「イオン」が首位を走り、ついでセブン&アイHDの「イトーヨーカドー」が追うという構図になっています。ただ、スーパーマーケット研究家の菅原佳己さんによると、大手はもちろん、全国津々浦々、その土地で愛されている「ご当地スーパー」は今も元気で、そこには「生産するメーカー、販売するスーパー、購入する消費者」、それぞれの歴史と文化がつまっているのだそう。
「一見、ネットが日本各地の情報を網羅しているよう思えますが、まだまだ知られていない食品や食材があるもの。だから、各スーパーの目利きバイヤーは、いつも新しいものを我先に見つけて販売してやろう、新しい食べ方や食材を提案しようと考えているんです。スーパーは、そうした熱意や思いがあるほど面白い」とその魅力を明かします。
「スーパーマーケット研究家」の菅原佳己さん(写真提供/菅原佳己さん)
そんな各バイヤーの努力をダイレクトに感じられるのが、「お惣菜とポップ広告」だと言います。
「食品以外の衣料品なども扱う総合スーパーの売上は苦戦していますが、食品を中心に扱うスーパーの中には売上好調の店も少なくありません。カギを握っているのはお惣菜です。各社、メニューはもちろん価格、品質で差別化をはかり、惣菜の割合は年々大きくなっています」(菅原さん)
惣菜がアツい理由は、ひとり暮らしや夫婦共働きが増え、「中食」というライフスタイルが定着したこと。確かに以前の「スーパーのお惣菜」といえば、揚げ物が中心で、手抜きというイメージが強かったのですが、今は、「ヘルシー」で「おしゃれ」、さらに「美味しい」のだとか。筆者もですが、とかく子育てしているお母さん・お父さんに時間の余裕はありません。「食事づくりのために家族がイライラするくらいなら、お惣菜を買って、ニコニコ過ごそう」と考える人が増えているのでしょう。ゆえに「惣菜を制するものは、スーパーを制す」という状況になっているのだそう。そしてもう一つのカギは「ポップ広告」。
「とにかく、今、普通に商品を並べていてもモノは売れません。だから、モノがうまれた背景、ドラマを伝える必要がある。例えば、地元の農家が育てたこだわり野菜を扱う、山梨県八ヶ岳の麓のスーパー『ひまわり市場』では、くすっと笑えて、へーとためになるポップが、商品のファンを増やすきっかけになっています」(菅原さん)。なるほど、情報を伝えるだけでなく、思いを伝えるから「買ってみようかな」という行動になるんですね。
菅原さんの9選。首都圏・近郊の注目ご当地スーパーは?規模には大小の差はあれど、個性あふれる店舗がひしめく首都圏で、今、菅原さんが注目している特徴的なスーパーをご紹介していきましょう。
惣菜で強さを見せる「サミット」(本社・東京都杉並区/東京中心に115店舗展開)
「お惣菜に注力していて、どれも内容・価格・味ともにバランスがよいものばかり。毎年、スーパーマーケットトレードショーで開催される『お弁当・お惣菜大賞』で入賞を果たしている実力派。30種類以上ある揚げ物もクオリティが高く、美味しいですよ」
サミットの三元豚とんかつ(写真提供/菅原佳己さん)
おしゃれで気の利いている「成城石井」(本社・神奈川県横浜市/171店舗展開)
「元・一流レストランのシェフらが開発したエスニックな惣菜、流行を先取りしたスイーツは、毎日、彼ら自身が調理もする本格的なシェフの味。品ぞろえも価格帯、バリエーションもとにかく『さすが』のひとこと。来客があっても、慌てないですみますよね。スーパーとレストランを融合させたグローサラントという新業態も注目です」
成城石井のモーモーチャーチャー(写真提供/菅原佳己さん)
元祖スーパーマーケット「紀ノ国屋」(本社・東京都新宿区/9店舗展開)
「日本で初めて、アメリカンタイプのレジとカートを導入して、スーパーマーケットの業態を始めたのがこの紀ノ国屋。青山の本店にいくと『ああ、これが元祖スーパーの紀ノ国屋……』と感慨に浸れます。各国の食材のほか、ロゴ入りのオリジナルグッズも充実していて、お土産にもオススメです」
パスポートなしで行ける海外「ナショナル麻布スーパーマーケット」(本社・東京都港区/3店舗展開)
「日本とは違うスーパーの空気が流れているのが、ナショナル麻布です。1階の食品だけでなく、2階は本場のハロウィン、クリスマスなどのパーティーグッズが満載。日本のスーパーでは見かけない珍しい商品がそろっていて、外国に行ったよう。各国大使館が近隣にあり、お客さんも国際色豊か。海外旅行にでかけた気分になりますよ!」
ナショナル麻布スーパーマーケット(写真提供/菅原佳己さん)
(写真提供/菅原佳己さん)
会長のイチオシに注目。勢いのある「OKストア」(本社・神奈川県横浜市/108店舗展開)
「商品点数を絞り、毎日低価格の『EDLP(Every Day Low Priceの略。特売はせずに毎日低価格)路線』で多くのファンから支持されています。商品の状況を報告する独自のポップ『オネストカード』の存在も信頼獲得につながっています。惣菜も充実していて、パンは店舗で生地からつくっているほか、大きなピザがワンコイン以下(税抜き価格)! でも、チープな感じがしません。個人的には『会長のオススメ』商品がハズレがなく好きです」
会長のおすすめ品(写真提供/菅原佳己さん)
商品の状況を報告するオネストカード(写真提供/菅原佳己さん)
大きなピザ(写真提供/菅原佳己さん)
さいたまで独自路線を貫く「ヤオコー」(本社・埼玉県川越市/172店舗展開※グループ店含む)
「もともと、惣菜に注力していた埼玉県のスーパー。お惣菜の味を均一にせず、地元のお母さん方が食べ慣れた味をということで、北部と南部で少しずつ味が異なることで、埼玉の地域に根ざして愛されてきました。埼玉を中心に千葉や東京郊外などで展開。おはぎとからあげの美味しさには定評があり」
ヤオコーのおはぎ(写真提供/菅原佳己さん)
商社の総合力が光る「業務スーパー」(本社・兵庫県加古郡/838店舗展開※フランチャイズ含む)
「その名の通り、業務用食品を多く扱いますが、神戸物産という商社が運営しているため、よく見ると直輸入の世界の名品に出会えます。おうちカフェにも使えそうなフレンチフライやワッフルも本場ベルギーの冷凍食品で、味も姿もトレビアン。コストカットのためにパッケージは簡素で大容量。冷凍品なら日持ちするので、冷凍庫をキレイにしてから買いに行くといいでしょう」
かつてスーパーといえば、安さで勝負する「価格競争」のイメージが強かったのですが、最近では「時短」「手抜き感がない」「毎日の食卓がちょっと楽しくなる」という意味で、家庭のご飯をサポートする企業という側面もあるんですね。また、ときには日常から抜け出し、「逗子や羽村など郊外にも独自の魅力で惹きつけるスーパーがあるので、ぜひ訪れて」と菅原さんは続けます。
湘南にこの店あり!「スズキヤ」(本社・神奈川県逗子市/12店舗展開※グループ店含む)
「神奈川県の逗子を中心に湘南、鎌倉に店舗を構えるスーパー。多くの著名人や文化人など昔からの顧客を満足させてきたのは、素材の良さだけでなく、丁寧な仕事の中身と言えます。ひとつひとつの目玉を取り除いた春のホタルイカ、パックのなかでバラの花のように華やかに盛り付けられているスモークサーモンの美しさは秀逸。今でいうSNS映えを先取りしているかたちですよね。逗子や葉山、鎌倉のメーカーと共同で開発したプライベートブランド商品はここでしか買えませんし、絶品です」
目玉を取り除いたホタルイカ(写真提供/菅原佳己さん)
見た目も美しいスモークサーモン(写真提供/菅原佳己さん)
ここでしか買えないオリジナル商品も多数、そろえる(写真提供/菅原佳己さん)
羽村に引越したい「福島屋」(本社・東京都羽村市/5店舗展開※グループ店含む)
「東京都心から1時間ちょっとかかりますが、この店のためだけに羽村に行く価値ありです! 福島屋は『家庭の食を豊かに』を合言葉に、お惣菜はどれも手づくり、無添加です。無農薬で育てた自然栽培の野菜や果物、全国各地の絶品や、生産者とつくったオリジナル商品など、こだわりの逸品ばかり。月2回しか入荷しない幻の要冷蔵醤油『きあげ』、素材のよさがしみじみ美味しい『おむすび』など、魅力を挙げたらきりがありません!」
食べた人は感動すると評判。福島屋のおにぎり(写真提供/菅原佳己さん)
スーパーの競争が激しさを増す首都圏近郊エリアに注目最後にスーパー激戦区としてオススメのエリアを聞きました。
「23区は大型スーパーに適した土地はもう少なく、再開発でマンションの1角に出店するか、もしくはミニスーパーの形態になります。だから今、スーパー激戦区になっているのが、準郊外といわれるエリアです。例えば、調布~仙川。ライフ、クイーンズ伊勢丹、成城石井、いなげや、マルエツ、食品館あおば、ヤオコーなどバラエティ豊かなスーパーが目白押しです。こうした準郊外は人口流入が続き、新しい業態にもチャレンジしやすいんでしょう。また、八潮~草加にはイトーヨーカドー、西友、ベルク、マルエツ、ヨークマート、マルコーなどの千葉・埼玉・東京の有力スーパーが勢ぞろいしています。スーパーの競争が激しいエリアに住むということは多種多様な食材との出会いがあなたを待っているということ。毎日の、スーパーの買い物も楽しくなるのではないでしょうか」
スーパーはいつものところでいいやと慣れている店・同じ店に行きがちです。
もちろん、大手のスーパーは安心感がありますが、地域ならではの店、普段、行かないお店にいくとまた発見があるはず。もちろん上記のような競争の激しい、スーパー巡りを楽しめる地域を選ぶのも楽しいですね。スーパーで思わぬ発見・出会いがあると、一日がちょっとだけ得した気分で過ごせるに違いありません。
実は筆者は、マンションの管理組合の理事長を経験している。仕事柄、マンション管理に関する情報に触れているということもあるが、やはり「快適に暮らし続けたい」「資産価値を下げたくない」と思っているからだ。なのに、にもかかわらず、理事の役員をやりたくないと考えている人がなんと多いことか。詳しく見ていこう。【今週の住活トピック】
「マンション居住者に対する、理事会運営に関する調査結果」を公表/つなぐネットコミュニケーションズ(マンション・ラボ)マンションの理事会役員未経験者の8割が「役員になりたくない」!?
マンション・ラボの調査結果によると、マンションの管理組合の理事会役員を経験したことがあるのは、58.9%(現在役員8.6%+以前役員経験あり50.3%)で、残りの41.1%が経験したことがないと回答した。
41.1%の役員未経験者(1031名)に、「マンションの理事会は、マンションの資産価値を守り、住民の暮らしをよくするために、さまざまな活動を行っています。あなたは理事会役員になりたい(なってもいい)と思いますか?」と、その意義も記載して質問したところ、なんと81.9%が「思わない」と回答したのだ。
なぜだろう?理事会役員になりたくないと回答した約8割の人(844名)に、理由を尋ねた結果は下図の通りだ。
Q.マンションの理事会役員になりたくない理由を教えてください(複数選択可)(出典:マンション・ラボ「マンション居住者に対する、理事会運営に関する調査結果」より転載)
「拘束されそうだから」「面倒臭いから」「忙しいから」がほぼ4割に達している。
では、現実問題、どのくらい拘束されるのだろうか?
理事会の運営にどの程度時間を取られるかは、マンションによって異なる。築年数が経つほど、建物や設備で修繕や交換が必要な不具合が生じたり、居住者が入れ替わることでマナーに意識差が生じたりで、理事会で検討すべき課題が多くなるからだ。さらに、マンションの規模(戸数)などによっては、役員の輪番頻度や開催頻度なども変わるだろう。
マンション・ラボでは、調査結果の詳細をレポートしている。それを見ると、理事会の運営実態はおおむね次(上位3位まで紹介)のようになる。
■理事会の開催頻度(単一回答)
1.「1カ月に1回程度」(57.6%)、2.「2カ月に1回程度」(22.2%)、3.「3カ月に1回程度」(10.6%)
■理事会の主な開催曜日・時間帯(複数回答)
1.「日曜日の日中(午前)」(40.0%)、2.「土曜日の日中(午前)」(33.3%)、3.「土曜日の日中(午後)」(16.4%)
■理事会の所要時間(単一回答)
1.「1時間以上2時間未満」(60.1%)、2.「1時間未満」(18.3%)、3.「2時間以上3時間未満」(16.1%)
つまり、「1カ月に1回、土日の午前か午後に、2時間未満を理事会の運営に充てる」のが一般的な拘束時間になるようだが、マンションの資産価値を守ることに、この程度の時間を割くことが難しいということなのだろうか?
一方で、役員未経験者に「理事会の役割や取り組みの内容をご存じですか?」と聞いたところ、「知っている」が55.1%、「知らない」が44.9%だった。「知らない」人には、ぜひ、その意義を知っていただきたい。
快適な暮らしや資産価値の維持のために、欠かせない理事会運営まず、マンション・ラボが、役員経験者に「理事会の主な議題」を聞いた結果を紹介しよう。
■理事会の主な議題(上位10位まで)
1.大規模修繕工事の検討
2.住民トラブル・マナー対策
3.管理費・修繕積立金の見直し
4.マンション管理規約の見直し
5.駐輪場の見直しや改善
6.駐車場の見直しや改善
7.防災対策の向上や改善
8.共用部分の省エネ化対策
9.防犯対策の向上や改善
10.地域の自治会や町会への参加
マンションの管理組合では、マンションの日常の管理やマンションの建物とインフラ設備(電気・ガス・水道やエレベーター、テレビ視聴設備等)の改修、管理規約(ルールブック)の見直しなど、快適に暮らすためのあらゆることを議決していく。
ほとんどのマンションでは、管理会社に業務を委託してその助言の下、理事会で重要なことを決めていき、年に1回開かれる組合の総会で承認をしていく。
なかでも最も重要なのは、お金の使い方だ。なによりもお金がなければ、改修が必要であっても工事ができないので、不具合のあるまま暮らすか、改修費用を全戸追加徴収するかになる。お金があっても、限られたお金のなかで優先順位を決めながら使っていかなければ、どこかで不足してしまうこともある。
そこで、管理費や修繕積立金の見直しをしたり、大規模修繕工事の発注先や工事内容を検討したり、駐車場に空きが増えれば管理組合に入る金額も減るので対応を検討しなければならないし、今の暮らしに合うように防犯性や省エネ性などを引き上げていく必要もあるしで、資産価値を守ることとお金の管理は重要な課題となる。
併せて、マナー違反やトラブル解消の手立てを打ち、必要があればルールを改定し、民泊や個人情報保護などの新たな課題にスピーディーに対処する必要もある。
適切な管理が行われないと、マンションに不具合があるままだったり、マナーが悪いことが明らかだったり、他のマンションと比べて性能が劣っていたりして、いざ売却しようとしたときに、思う金額で売れないということになる。
マンションであれ一戸建てであれ、快適に暮らすためには、マイホームの建物や設備のメンテナンスを行い、近隣住人とトラブルのないようにマナーを守って暮らすように努める必要がある。そのために、管理会社の助言を得ながら、理事会で話し合って決めていくことが、面倒だったり、拘束されると感じたりするのはどうなのだろう。しかも、毎年ではない。マンションによるが、10年に1回など頻度はそう多くはない。
重要性を理解していただき、ぜひ積極的に理事会の役員を担っていただきたい。
息子は、先週、風邪をひいて、近所のクリニックで薬を処方してもらいました。
薬を飲ませて、外遊びをひかえ、咳と鼻水が治ったな~と思っていたら、昨日の午後、38度6分の熱!
今日は幼稚園を休ませて、かかりつけのクリニックに連れて行きました。
そこで、今シーズン4回めのインフルエンザ検査とのどの検査。
その結果、溶連菌が陽性でした!
幼稚園は出席停止です。
抗菌薬を飲み始めて24時間、かつ解熱していれば登園しても良いそうですが、しばらく自宅で静養させます。
きっと、イベント続きで疲れたのでしょう。
とんだり跳ねたり走ったりは禁止。
息子が2歳の頃に、お絵かき遊びが出来るようにと「2カラーせんせい」をあげました。
息子は喜んで遊んでくれたのですが、その頃はまだ、筆圧コントロールが出来ませんでした。
しばらく使っているとスクリーンがズタボロ状態になり、、、いつしか、隅っこに追いやられました。
それをまた引っ張り出してきて遊んでいるので、修理してあげようと思いました。
ところが、交換用スクリーンの販売が中止されているではありませんか
メーカーに送ると修理してくれるというサービス(有料)も終了しています
どうしよう???
ネットで調べると、類似品のスクリーンを取り外して、2カラーせんせいのスクリーンと交換するという方法がありました。
そこで、私もやってみました。
【ビフォー】
↓
【アフター】
元のきれいな状態に戻りました
使用したのはこちらです。
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スクリーンを取り外す目的で購入したジッキースーパーライトですが、薄いから本棚に収納できるし、軽いので持ち運びに便利で、なかなか使い勝手の良い品物です。
でも今のところ、息子のお絵かきには、2カラーせんせいが合っています。
銀座、丸の内や霞が関にも近い、東京都心に位置する新橋駅はオフィスがひしめくビジネス街。明治期に新橋~横浜(桜木町)間に国内初の鉄道が整備された、日本の鉄道発祥の地でもある。現在はJR各線、東京メトロ銀座線、都営浅草線が通り、多くの通勤客が日々利用している。そんな新橋駅まで30分以内にある、中古マンションの価格相場を調査。専有面積20平米以上~50平米未満の広さがある、シングル向け物件の価格相場が安い駅TOP10を見ていこう。●【シングル編】新橋駅まで30分以内の価格相場が安い駅TOP10(11駅)
順位/駅名/価格相場(沿線/所在地/新橋駅までの所要時間)
1位 鶴見 1935万円(JR京浜東北線/神奈川県横浜市/22分)
2位 大森町 2378万円(京急本線/東京都大田区/25分)
3位 西馬込 2489.5万円(都営浅草線/東京都大田区/23分)
4位 川崎 2500万円(JR東海道本線 /神奈川県川崎市/15分)
5位 平和島 2580万円(京急本線/東京都大田区/17分)
6位 王子 2589万円(JR京浜東北線/東京都北区/22分)
7位 押上 2630万円(都営浅草線/東京都墨田区/17分)
8位 田端 2640万円(JR山手線/東京都北区/18分)
9位 とうきょうスカイツリー 2680万円(東武伊勢崎線/東京都墨田区/27分)
9位 亀戸 2680万円(JR総武線/東京都江東区/16分)
9位 住吉(東京) 2680万円(東京メトロ半蔵門線/東京都江東区/19分)
1位は京浜東北線・鶴見駅。駅前広場をはさんだところに駅舎がある、京急本線・京急鶴見駅も利用できる。2017年に京急鶴見駅直結の商業施設「ウィングキッチン京急鶴見」ができるなど、近年の再整備により駅周辺には商業施設が充実している。
鶴見駅からは新橋駅まで約22分で行けるほか、JR京浜東北線で横浜駅まで約10分、川崎駅までは約3分で到着。鶴見駅の価格相場1935万円は、ランキング4位だった川崎駅の2500万円や、トップ10圏外だった横浜駅の2980万円と比べるとだいぶリーズナブルなので、横浜・川崎エリアで働く人にとっても住まいとして注目のエリアだろう。
JR鶴見駅東口(写真/PIXTA)
2位は京急本線・大森町駅で、価格相場は2378万円。1位・鶴見駅はショッピングも楽しめる繁華街であるのに対し、大森町駅は古くからの住宅街といった雰囲気。1駅隣りにある5位・平和島駅で京急本線の特急に乗り換えると品川駅まで約10分と都心に近いので、その点で価格相場が鶴見駅よりもアップしているのかもしれない。駅周辺に大型商業施設はないものの、スーパーやコンビニ、日常使いできる飲食店はそろっているので、一人暮らしならば不自由なく生活できそうだ。
3位は新橋駅まで乗り換えせずに行ける、都営浅草線・西馬込駅。東京の地下鉄で最南端の駅であり、都営浅草線の始発駅でもあるので、通勤ラッシュの時間帯も座って乗車できるのがうれしいところ。駅周辺にスーパーやドラッグストア、コンビニがあり、日常の買い物は手軽に済ませられる。駅前にある区の施設「ライフコミュニティ西馬込」にはトレーニングマシンが備わり、1回330円で筋トレができるのも魅力だ。
新橋駅を基点にお得な住まいを探すなら、新橋駅より南側が有利!?今回のランキングを見てみると、1~5位の駅は新橋駅よりも南側、6位以下は新橋駅より北側、と真っ二つにわかれていた。なかでも7位の都営浅草線・押上駅と、同額9位の東武伊勢崎線・とうきょうスカイツリー駅、JR総武線・亀戸駅、東京メトロ半蔵門線・住吉駅の4駅は、半径2kmの円内に収まるエリアに集中している。
特に、東京スカイツリーをはさんで東側にある都営浅草線・押上駅と、西側にある東武伊勢崎線・とうきょうスカイツリー駅は、ほぼ同じ場所と言えるほどに接近。とうきょうスカイツリー駅は2012年まで使用されていた改名前の駅名「業平橋(なりひらばし)駅」と聞いたほうがピンと来る人もいるかもしれない。
さて、押上駅、とうきょうスカイツリー駅ともに駅を出ると展望台をはじめ水族館、数々のショップが居並ぶ「東京スカイツリータウン」へ。駅から少し離れると東京の下町風情が残る住宅街が広がり、西側には隅田川が流れている。のんびり住むにもよし、商業施設で遊ぶにもよし、という両得なエリアと言える。
東京スカイツリータウン(写真/PIXTA)
トップ10の11駅を見る限り、新橋駅から見て北側よりも南側のほうが価格相場はリーズナブルであるとの傾向が浮かび上がった今回のランキング。今回はシングル向け物件を調べたが、専有面積がより広い物件だとこの傾向は変わるのか? 次回は専有面積50平米以上~80平米未満の物件の価格相場について紹介したい。
●調査概要日本の三大都市圏のひとつである名古屋圏、その玄関口である名古屋駅は、2027年開業予定のリニア中央新幹線の設置駅であり、再開発の真っ最中にある。地元企業であり世界的な陶器メーカーのノリタケカンパニーリミテドによる商業施設などの開設が予定されており、様変わりが楽しみな地域だ。そこで、名古屋駅へ電車で30分以内で行ける、シングル向け物件(10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DK)を対象にした家賃相場が安い駅ランキングを紹介、ねらい目の駅を探してみた。
(※本記事中ではJR線, 近鉄名古屋線、名古屋市営地下鉄線の「名古屋駅」まで30分としており、名鉄「名古屋駅」については、同駅からの徒歩分数を含めた時間を表記しています。また、乗り換えが発生する駅については乗り換え時間を含んで表記しています)
名古屋駅まで電車で30分以内、家賃相場の安い駅TOP19駅
順位/駅名/家賃相場/(沿線名/駅の所在地/名古屋駅までの所要時間)
1位 島氏永 3.48万円(名鉄名古屋本線/愛知県稲沢市/24分)
2位 木田 3.75万円(名鉄津島線/愛知県あま市/26分)
3位 今伊勢 3.80万円(名鉄名古屋本線/愛知県一宮市/26分)
4位 国府宮 3.85万円(名鉄名古屋本線/愛知県稲沢市/20分)
5位 開明 3.86万円(名鉄尾西線/愛知県一宮市/27分)
6位 妙興寺 3.90万円(名鉄名古屋本線/愛知県一宮市/26分)
6位 植田(名古屋市営) 3.90万円(名古屋市営地下鉄鶴舞線/愛知県名古屋市/27分)
6位 稲沢 3.90万円(JR東海道本線/愛知県稲沢市/13分)
9位 原(愛知) 4.00万円(名古屋市営地下鉄鶴舞線/愛知県名古屋市/29分)
9位 塩釜口 4.00万円(名古屋市営地下鉄鶴舞線/愛知県名古屋市/26分)
9位 大里 4.00万円(名鉄名古屋本線/愛知県稲沢市/20分)
9位 石仏 4.00万円(名鉄犬山線/愛知県岩倉市/23分)
13位 石刀 4.05万円(名鉄名古屋本線/愛知県一宮市/29分)
14位 奥町 4.15万円(名鉄尾西線/愛知県一宮市/28分)
15位 新清洲 4.25万円(名鉄名古屋本線/愛知県清須市/15分)
16位 江南(愛知)4.30万円(名鉄犬山線/愛知県江南市/27分)
17位 新木曽川 4.33万円(名鉄名古屋本線/愛知県一宮市/25分)
18位 名鉄一宮4.34万円(名鉄名古屋本線/愛知県一宮市/20分)
19位 七宝 4.35万円(名鉄津島線/愛知県あま市/24分)
19位 甚目寺 4.35万円(名鉄津島線/愛知県あま市/21分)
名古屋駅は、地下鉄、JR、近鉄、名鉄の各線の名古屋駅がごく近接しており、ひっくるめて「名古屋駅」として扱われている、中部地方では最大規模のターミナル駅だ。4位の国府宮駅は、快速特急や急行などが停車し、 2027年に開業予定のリニア中央新幹線の影響を受けて駅周辺の再整備の計画を検討している。今後は、買い物や子育てなど生活利便性のさらなる向上などが期待できる。
また、駅付近の尾張大國霊神社では毎年旧暦正月13日に「はだか祭」が行われ、大都会の名古屋駅から電車で20分という立地にありながら、緑豊かで歴史を感じることができるエリアだ。
5位の開明駅は普通線のみの停車駅で、列車は平日はほぼ1時間に2本のみ。名古屋駅へのアクセスだけでいえばランキング内ではやや不利、といえそうだが、周囲は自然豊かな環境。子どもをゆったり育てる環境が整っていることがメリットかも。
名古屋市内に住むことを希望するなら、ランキングの中で最も家賃が安い6位の植田駅に注目したい。同じ名古屋市営地下鉄鶴舞線の沿線である9位の原駅と塩釜口駅はそれぞれ植田駅の隣駅で、所在地はすべて天白区。どちらの駅へも距離は約1キロのため、徒歩圏内だ。
鶴舞線は、名鉄豊田線に直通しており豊田市方面へ向かうため、数多いトヨタの関連企業への通勤にも便利。また、鶴舞線・名鉄豊田線ともに沿線上に南山大学を中心に大学が存在し、植田駅、原駅、塩釜口駅の3駅とも名古屋市内や近郊の大学生に人気の地域だ。その中で植田は比較的、若い子育て世帯が目立つ印象がある。駅近くに大きなスーパーがあり買い物に便利なことや、閑静な住宅街のためだろう。
南山大学(写真/PIXTA)
一方で塩釜口は学生や単身者にうれしい定食屋などの飲食店が充実している。近場の3駅だが、世帯構成によってどこを選ぶか考えたい。
利便性だけでなく、歴史情緒あふれる環境で充実した生活を期待名古屋駅までの所要時間がいちばん短いのは、稲沢市の稲沢駅。同率6位であり名古屋駅と同じ市内にある植田駅の半分となれば、とにかく移動時間を短縮したい人にとっては大きな魅力だろう。抜群のアクセス性にもかかわらず落ち着いた住宅街であるが、かつては尾張の国の政治や文化の中心地として国衙が置かれてきた地であり、江戸時代に宿場町として栄えた名残を示す史跡が町のあちこちに残る。短縮した移動時間を利用して知的好奇心を満たせれば、充実した生活も楽しめるかもしれない。
稲沢駅(写真/PIXTA)
愛知そして名古屋は、強固な郷土愛に基づいた根強い地元志向で知られる。グローバル企業のトヨタ自動車を有しているため移動は車のイメージは強いが、電車のアクセスは現代社会ではかかせないもの。電車移動の視線でみれば、また新しい街や駅の魅力がみつけられるに違いない。
●調査概要暮らしの多様化にともない、昨年から続々と登場しているサブスプリクション型住居サービス。国内外で複数ある拠点で泊まり放題・暮らし放題になるというものです。いろんなサービスがありますが、違いはあるのでしょうか。サービス開始から半年経つ「ADDress(アドレス)」「Hostel life(ホステルライフ)」「HafH(ハフ)」、そして3つのサービスすべてを利用した、家を持たない暮らしを送るアドレスホッパー・野口福太郎さんに話を聞きました。
「コスパのHostel life、ノマドのHafH、暮らしのADDress」(野口さん)
現在大学4年生の野口福太郎さんは、2019年1月までは埼玉県浦和市で実家暮らしをしていましたが、2月からアドレスホッパーになりました。
アドレスホッパー・野口福太郎さん(右)。「HafH」の、西新井拠点のホステルで仲良くなったインド人と鎌倉観光したときの写真(写真提供/野口福太郎さん)
「学校、就職活動、アルバイトの日々に単調さを感じていたなかで、アドレスホッパーの市橋正太郎さんのことを知りました。僕はもともと物質よりも精神的豊かさを大事にしているのですが、アドレスホッパーはまさに究極のミニマリストだと思ったんです。僕ももっと冒険的に生きてみたい、とゲストハウス暮らしを始めたところ、さまざまな国、属性の人が入り乱れているのが面白くて」
3つのサービスを利用したきっかけは、「まだサービスを併用したことがある人がおらず、自らが比較しつつ旅するように暮らしてみようと思った」とのこと。かかった費用、体験して野口さんが感じたことを、各サービスの特徴とともにまとめてみました。
3サービス利用で、1カ月間でかかった金額は?「食費や移動費を含めて約23拠点利用で30万円以上かかりましたが、今までは旅をする感覚で利用していたので、想定内です。生活拠点としての利用にシフトすれば、10万円ほどで抑えられるはず」
<内訳>※食費・雑費除く
・サービス利用料金 計10.2万円
ADDress 5万円(クラウドファンディング限定プラン(※))
HafH 3.2万円(「ときどきハフ」プラン(月10泊))
Hostel life 2万円(平日プラン・複数月利用)
・交通費 約12.3万円
※現在は年間会員(1カ月4万円)で提供
3サービス、それぞれの特徴、魅力を比べてみた■二拠点生活の推進に力を入れる「Hostel life」
ホステル併設のバーや取り組みを通じて、利用者同士だけでなく、地域の方や海外観光客とのコミュニケーションも活発に行われています(写真提供/Little Japan)
メンバーカード「ホステルパス」を持つことで、全国の登録ホステルが泊まり放題になります。地方が抱える問題の解決策として注目されている「関係人口」増加の糸口にと、柚木理雄さんが全国を旅して暮らしてみて生み出したサービスです。東京都心部の職場や学校の近くの拠点を利用する一方で自宅として郊外や地方の好きな拠点に住む、地方に住む人が東京の拠点で二拠点生活を送る、多拠点を旅するように暮らす、などの利用方法を提案。
現在、国内13カ所、海外1カ所の登録ホステルがあります。今後は登録ホステル数を増やしつつ、千葉県等に現在4拠点あるホステルパスが家賃に含まれている「多拠点シェアハウス」も増やしていく予定とのこと。
野口さんが考える魅力:「コスパ」「利便性の高さ」
「特にサービスの中心の場所となるゲストハウス『Little Japan』は家のような感覚で過ごせて、スタッフさんもいい人ばかり」(野口さん)(写真提供/Little Japan)
「『平日プラン』では金・土曜、土・日曜の宿泊ができませんが(日~木曜のみ利用可)、かなりのコスパを発揮します。ユーザーは年齢層がバラバラですが、つながりもできていて、人と関わることが好きな人にはオススメです。
拠点も利便性が高いところが多いので、首都圏での通学・通勤時間の短縮にもいいと思います」
■世界を旅して働く「HafH」
海外拠点数が多いのも特徴で、世界中でリモートワークすることができます(写真提供/KabuK Style)
「副業」「テレワーク」「ワーケーション」など働き方改革が話題ですが、実際はどうしたらいいのか分からない人は多いのが現状。そんな日本の未来のヒントを、世界の旅先に気軽に探しに行けるようにと、自身も旅をしながら働いて日本の素晴らしさを知ったという大瀬良亮さんが立ち上げたサービスです。あえて地方である長崎に拠点を置き、地方から世界へアプローチする可能性に挑戦しています。
海外の拠点数も複数あり、国境を超え、地域とのつながりを生み出すイベントも。例えば「旅する料理人」の会員が拠点を巡って各地で料理をふるまい、お客さんと地元との架け橋になっているそうです。
現在、16の国と地域で138拠点があります。
野口さんが考える魅力:「拠点数の多さ」
写真/Legian Village Hotel(インドネシア:バリ)
「3サービスの中で、ずば抜けて拠点数が多いです。現在、国内外に138拠点があります。旅をする上では、“宿探し”“足(移動手段)の確保”が2大障壁となりますが、そのうちの“宿探し”の心配がなくなり、旅がしやすくなります。
旅での使用はもちろんですが、フリーランスやデジタルノマドの人、いろいろな場所で二拠点生活をしてみたい人にも合っていると思います」
■空き家を活用した拠点を全国でシェア「ADDress」
宮崎県日南市の拠点では、15年間シャッターが閉じられていた油津商店街の空き家をリノベーション。地元住民とのワークショップでコンセプトを決め、1階を「いつでも無料でレコードが聴ける交流スペース」に。レコードプレーヤーのメンテナンスを近所のバーのマスター、施錠管理は近所の写真屋さんが行うなど、地元住民と協力して運営しています(写真提供/ADDress)
話題のシェアサービスを全国に広め、地域の活性化に取り組んでいる佐別当隆志さんが中心となり、空き家を”住む””働く”拠点「Co-Living(コリビング)」に。多拠点生活によって全国で人口を”シェアリング”して関係人口を増やし、人口減少や過疎化の問題を解決することも目指しています。
現在、国内に24拠点があり、年内に50拠点を目指しているとのこと。利用者の年齢層が20~70代と幅広いのも特徴的です。地域イベントへの参加など地域とのコミュニティづくりにも力を入れているだけあり、人との出会い、地域との深いつながりを求める人が多いとのこと。
今までは会員募集がクラウドファンディングに限定されていましたが、公式サイトから申し込みができるようになりました。また、ANA等と提携して移動を定額制または格安で利用できるMaaSの実証実験も予定しています。
野口さんが考える魅力:「安心感」
「お子さんやお孫さんと一緒に拠点へ行く人も多いようです。二拠点生活にもいいかもしれません」(野口さん)
「立派な家に、充実のアメニティがあり、家を管理する“家守(やもり)”さんがいるので、安心感があります。普段ゲストハウスとしても利用されている家の一室がADDressの拠点になっている場合もありますが、基本的に拠点を使用するのは会員のみです。その分、近しい間柄になれます。
宿泊施設というよりも、家で暮らす、という感覚です。家族も無料利用(一親等以内か12歳までの孫)ができるところも他のサービスにはないポイントです。移住を検討している人にもいいのではないでしょうか」
野口さんいわく、サブスク型住居サービスを利用したアドレスホッパーの暮らしをするにあたり、学校やインターンでの仕事、家族との兼ね合いによる制限、移動の多さ、少ない荷物の中で紛失物が出たときの困難(iPhoneを野尻湖に沈めて大変な思いをしたとのこと)など、不便はあったと言います。
それでも「毎日新しい人や出来事と出会えて、常にフレッシュな状態。素敵なコミュニティに混ぜてもらい、自らも生み出せたりしている。ただその土地に行くだけでなく、コミュニティがあることで地域での暮らしを何倍も面白くしてくれる。人に囲まれて生きている感じがします。これからもサブスク型住居サービスを利用し続けたい」と野口さん。
「特に九州を巡ったときは素敵な人たちとの出会いの連続。観光よりも一歩その地に踏み込んだ経験ができ、その人たちに会うためにまた訪れたいと思う場所がたくさん増えました」(野口さん)。写真は「HafH」の直営店「Nagasaki SAI」にて(写真提供/野口福太郎さん)
「今の便利な世の中に不満はありません。そんな生活に慣れきってしまうと、人間としての生きる力や感性が鈍っていきそうになります。でも今は、常に新しい環境にワクワクすることが、『豊かに生きる』ことなのではないかと感じています」
アドレスホッピングは、定住する暮らしでは得られない刺激に日々、出会うことができます。一期一会の出会いもいいけれど、サブスク型居住サービスを使うことで、その出会いはもっと深いものに。地域ごとに“ふるさと”をつくる、そんな暮らし方なのだと感じました。
今回は3つのサービスについてご紹介しましたが、今後ももっといろいろなものが登場するかもしれません。理想の暮らし方を外の世界に探しに行く、いわば暮らしの冒険家をサポートするサービスと言えるかもしれませんね。
●取材協力暮らしの多様化にともない、昨年から続々と登場しているサブスプリクション型住居サービス。国内外で複数ある拠点で泊まり放題・暮らし放題になるというものです。いろんなサービスがありますが、違いはあるのでしょうか。サービス開始から半年経つ「ADDress(アドレス)」「Hostel life(ホステルライフ)」「HafH(ハフ)」、そして3つのサービスすべてを利用した、家を持たない暮らしを送るアドレスホッパー・野口福太郎さんに話を聞きました。
「コスパのHostel life、ノマドのHafH、暮らしのADDress」(野口さん)
現在大学4年生の野口福太郎さんは、2019年1月までは埼玉県浦和市で実家暮らしをしていましたが、2月からアドレスホッパーになりました。
アドレスホッパー・野口福太郎さん(右)。「HafH」の、西新井拠点のホステルで仲良くなったインド人と鎌倉観光したときの写真(写真提供/野口福太郎さん)
「学校、就職活動、アルバイトの日々に単調さを感じていたなかで、アドレスホッパーの市橋正太郎さんのことを知りました。僕はもともと物質よりも精神的豊かさを大事にしているのですが、アドレスホッパーはまさに究極のミニマリストだと思ったんです。僕ももっと冒険的に生きてみたい、とゲストハウス暮らしを始めたところ、さまざまな国、属性の人が入り乱れているのが面白くて」
3つのサービスを利用したきっかけは、「まだサービスを併用したことがある人がおらず、自らが比較しつつ旅するように暮らしてみようと思った」とのこと。かかった費用、体験して野口さんが感じたことを、各サービスの特徴とともにまとめてみました。
3サービス利用で、1カ月間でかかった金額は?「食費や移動費を含めて約23拠点利用で30万円以上かかりましたが、今までは旅をする感覚で利用していたので、想定内です。生活拠点としての利用にシフトすれば、10万円ほどで抑えられるはず」
<内訳>※食費・雑費除く
・サービス利用料金 計10.2万円
ADDress 5万円(クラウドファンディング限定プラン(※))
HafH 3.2万円(「ときどきハフ」プラン(月10泊))
Hostel life 2万円(平日プラン・複数月利用)
・交通費 約12.3万円
※現在は年間会員(1カ月4万円)で提供
3サービス、それぞれの特徴、魅力を比べてみた■二拠点生活の推進に力を入れる「Hostel life」
ホステル併設のバーや取り組みを通じて、利用者同士だけでなく、地域の方や海外観光客とのコミュニケーションも活発に行われています(写真提供/Little Japan)
メンバーカード「ホステルパス」を持つことで、全国の登録ホステルが泊まり放題になります。地方が抱える問題の解決策として注目されている「関係人口」増加の糸口にと、柚木理雄さんが全国を旅して暮らしてみて生み出したサービスです。東京都心部の職場や学校の近くの拠点を利用する一方で自宅として郊外や地方の好きな拠点に住む、地方に住む人が東京に拠点と二拠点生活を送る、多拠点を旅するように暮らす、などの利用方法を提案。
現在、国内13カ所、海外1カ所の登録ホステルがあります。今後は登録ホステル数を増やしつつ、千葉県等に現在4拠点あるホステルパスが家賃に含まれている「多拠点シェアハウス」も増やしていく予定とのこと。
野口さんが考える魅力:「コスパ」「利便性の高さ」
「特にサービスの中心の場所となるゲストハウス『Little Japan』は家のような感覚で過ごせて、スタッフさんもいい人ばかり」(野口さん)(写真提供/Little Japan)
「『平日プランでは』金・土曜、土・日曜の宿泊ができませんが(日~木曜のみ利用可)、かなりのコスパを発揮します。ユーザーは年齢層がバラバラですが、つながりもできていて、人と関わることが好きな人にはオススメです。
拠点も利便性が高いところが多いので、首都圏で通学・通勤時間の短縮にもいいと思います」
■世界を旅して働く「HafH」
海外拠点数が多いのも特徴で、世界中でリモートワークすることができます(写真提供/KabuK Style)
「副業」「テレワーク」「ワーケーション」など働き方改革が話題ですが、実際はどうしたらいいのか分からない人は多いのが現状。そんな日本の未来のヒントを、世界の旅先に気軽に探しに行けるようにと、自身も旅をしながら働いて日本の素晴らしさを知ったという大瀬良亮さんが立ち上げたサービスです。あえて地方である長崎に拠点を置き、地方から世界へアプローチする可能性に挑戦しています。
海外の拠点数も複数あり、国境を超え、地域とのつながりを生み出すイベントも。例えば「旅する料理人」の会員が拠点を巡って各地で料理をふるまい、お客さんと地元との架け橋になっているそうです。
現在、16の国と地域で138拠点があります。
野口さんが考える魅力:「拠点数の多さ」
写真/Legian Village Hotel(インドネシア:バリ)
「3サービスの中で、ずば抜けて拠点数が多いです。現在、国内外に108拠点があります。旅をする上では、“宿探し”“足(移動手段)の確保”が2大障壁となりますが、そのうちの“宿探し”の心配がなくなり、旅がしやすくなります。
旅での使用はもちろんですが、フリーランスやデジタルノマドの人、いろいろな場所で二拠点生活をしてみたい人にも合っていると思います」
■空き家を活用した拠点を全国でシェア「ADDress」
宮崎県日南市の拠点では、15年間シャッターが閉じられていた油津商店街の空き家をリノベーション。地元住民とのワークショップでコンセプトを決め、1階を「いつでも無料でレコードが聴ける交流スペース」に。レコードプレーヤーのメンテナンスを近所のバーのマスター、施錠管理は近所の写真屋さんが行うなど、地元住民と協力して運営している(写真提供/ADDress)
話題のシェアサービスを全国に広め、地域の活性化に取り組んでいる佐別当隆志さんが中心となり、空き家を”住む””働く”拠点「Co-Living(コリビング)」に。多拠点生活によって全国で人口を”シェアリング”して関係人口を増やし、人口減少や過疎化の問題を解決することも目指しています。
現在、国内に24拠点があり、年内に50拠点を目指しているとのこと。利用者の年齢層が20~70代と幅広いのも特徴的です。地域イベントへの参加など地域とのコミュニティづくりにも力を入れているだけあり、人との出会い、地域との深いつながりを求める人が多いとのこと。
今までは会員募集がクラウドファンディングに限定されていましたが、公式サイトから申し込みができるようになりました。また、ANA等と提携して移動を定額制または格安で利用できるMaaSの実証実験も予定しています。
野口さんが考える魅力:「安心感」
「お子さんやお孫さんと一緒に拠点へ行く人も多いようです。二拠点生活にもいいかもしれません」(野口さん)
「立派な家に、充実のアメニティがあり、家を管理する“家守(やもり)”さんがいるので、安心感があります。普段ゲストハウスとしても利用されている家の一室がADDressの拠点になっている場合もありますが、基本的に拠点を使用するのは会員のみです。その分、近しい間柄になれます。
宿泊施設というよりも、家で暮らす、という感覚です。家族も無料利用(一親等以内か12歳までの孫)ができるところも他のサービスにはないポイントです。移住を検討している人にもいいのではないでしょうか」
野口さんいわく、サブスク型住居サービスを利用したアドレスホッパーの暮らしをするにあたり、学校やインターンでの仕事、家族との兼ね合いによる制限、移動の多さ、少ない荷物の中で紛失物が出たときの困難(iPhoneを野尻湖に沈めて大変な思いをしたとのこと)など、不便はあったと言います。
それでも「毎日新しい人や出来事と出会えて、常にフレッシュな状態。素敵なコミュニティに混ぜてもらい、自らも生み出せたりしている。ただその土地に行くだけでなく、コミュニティがあることで地域での暮らしを何倍も面白くしてくれる。人に囲まれて生きている感じがします。これからもサブスク型住居サービスを利用し続けたい」と野口さん。
「特に九州を巡ったときは素敵な人たちとの出会いの連続。観光よりも一歩その地に踏み込んだ経験ができ、その人たちに会うためにまた訪れたいと思う場所がたくさん増えました」(野口さん)。写真は「HafH」の直営店「Nagasaki SAI」にて(写真提供/野口福太郎さん)
「今の便利な世の中に不満はありません。そんな生活に慣れきってしまうと、人間としての生きる力や感性が鈍っていきそうになります。でも今は、常に新しい環境にワクワクすることが、『豊かに生きる』ことなのではないかと感じています」
アドレスホッピングは、定住する暮らしでは得られない刺激に日々、出会うことができます。一期一会の出会いもいいけれど、サブスク型居住サービスを使うことで、その出会いはもっと深いものに。地域ごとに“ふるさと”をつくる、そんな暮らし方なのだと感じました。
今回は3つのサービスについてご紹介しましたが、今後ももっといろいろなものが登場するかもしれません。理想の暮らし方を外の世界に探しに行く、いわば暮らしの冒険家をサポートするサービスと言えるかもしれませんね。
●取材協力