
14万4,000円 / 38.5平米
山手線「目黒」駅 徒歩9分
ただ日当たりが良いだけではない心地よさを感じるのはなぜだろう。それがこの部屋に入った時の第一印象です。
白く塗装された壁面に太陽の光が当たり、それが反射して室内はキラキラと美しい光で満たされています。角部屋で窓が二面にあるのも大きいですね。窓からは抜け感ある景色、風通しがよく室 ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
向井さんは、平日は東京で仕事をし、週末は妻と息子が住む長野県松本市にある浅間温泉で築50年の家をリノベしながら過ごすという、二拠点生活を送っている。その暮らしぶり、二拠点生活を始めた経緯や、始めてからの変化を聞いた。連載【デュアルライフ(二拠点生活)レポート】
これまで、豪華な別荘が持てる富裕層や、時間に余裕があるリタイヤ組が楽しむものだというイメージがあったデュアルライフ(二拠点生活)。最近は、空き家やシェアハウスなどのサービスをうまく活用することで、さまざまな世代がデュアルライフを楽しみ始めているようです。SUUMOでは二つ目の拠点で見つけた暮らしや、新しい価値観を楽しむ人たちを「デュアラー(二拠点居住者)」と名付け、その暮らしをシリーズで紹介していきます。「古い家を改装したい」という夢を実現
JR新宿駅から特急あずさで2時間半。長野県のほぼ中央に位置する松本市は、旧城下町らしい歴史的建造物が残る街並みが特徴だ。夏は過ごしやすいものの、冬は氷点下まで下がる厳しい気候だが、古くから温泉街も多く、とりわけ「浅間温泉」は1000年も続く歴史ある温泉街だ。
1000年の歴史を感じさせる浅間温泉の街並み(写真撮影/高木真)
向井家の庭先には、干し柿や玉ねぎを保存。生活を大切にしている様子がうかがえる(写真撮影/高木真)
今から6年前、3年間の中国・大連での駐在生活を終え、日本に帰国した向井さん一家。帰国後に改めて拠点を考えたとき、もともとアウトドアが大好きな家族にとって「東京」は、それほど魅力的に映らなかったのだという。
「住みたい場所に住めばいい」と考え、スキーやキャンプで何度も訪れたことのある信州・松本が自然と候補に挙がったのだという。
信州は、温泉あり、山あり、観光地としても人気のあるエリアなので、東京に住む家族や友人たちが、喜んで足を運んでくれる。またネットショッピングを使えば、買い物にも不便を感じることはない。最近ではおしゃれなカフェやベーカリーも多くできているのだとか。さらに関西出身の向井さんと、東京に実家がある妻・Sさんにとっても、信州は便のよい場所だった。
2年ほど賃貸で生活した後、定住を考えたときに出合ったのが、この築50年の一軒家だった。「ワクワク感を、この家を見たときに感じた」とはSさんの言葉だ。
街角には、温泉水を飲めるスポットが存在する(写真撮影/高木真)
広い軒先は、庭と家のつなぎ役として、とても重宝しているそう(写真撮影/高木真)
浅間温泉は、松本駅から約4km、車で20分ほどと便がよく、向井さんの家は100坪の土地に40坪ほどの大きさの家が建っている。家も、広すぎず狭すぎずちょうどいい大きさだった。こうして、立地ありきで中古物件を手に入れることになった。
大工だった祖父と、建築関係の仕事をしていた父をもつSさんにとって、古い家を改装して住むというのは昔からの夢だった。その夢を実現するチャンスを、この家を見たときに感じたのだそうだ。なお当時2年近く売りに出されていたにもかかわらず、買い手が付かなかったこの家は、向井さん一家が購入しなければ、2週間後に取り壊しになる運命だったとか。
この家の中心的存在である広いリビングダイニング(写真撮影/高木真)
閃きを実現するセルフリノベこうして、実際に購入した家をDIYでセルフリノベーションして住むことにした向井さん一家。夫妻と、当時小学2年生だった息子の3人に加え、Sさんの父に助けを借り、一気にリノベーションを始めたのが今から4年ほど前。
「こんな風にしたいけれど、どうしたらいいだろうか、と考えているうちに、パッとひらめくのです」と話すSさん。向井さんは週末しか松本にいない。そのため、平日はSさんが1人でできる作業だけ進め、週末に家族で大きな作業を行うサイクルが出来上がっていった。
「家づくりのプロが“普通に”考えたらやらないようなことに挑戦してきた」と話す一家。例えば息子の“砦”となっている2階のロフトは、あえて天井を壊し、客間の天井を20cm下げてつくり出したスペース。また、信州らしさが感じられる「漆喰」を取り入れるため、夜な夜なネットで研究した妻は、あちこちから必要な材料を集め、実際に漆喰の壁を見事につくりあげてしまった。
2階の中央の部屋は、押入れをなくして、息子の秘密基地につながる階段を設置(写真撮影/高木真)
息子の砦となっているロフト部分は、8畳の客間と同じ広さのスペース(写真撮影/高木真)
毎日がアウトドアところで向井家にはエアコンも暖房もない。あるのは薪ストーブと、客間に用意のある電気ストーブ1つ。冬の寒さには、この家の顔といってもいいこの「薪ストーブ」が活躍する。この薪ストーブのある生活が、一軒家を購入するきっかけになった最大の理由でもある。
この家の顔といえる信州発エイトノットの薪ストーブ(写真撮影/高木真)
薪ストーブのオーブンを利用してつくるメニューの定番はピザ(写真提供/向井さん)
まるで釜で焼いたような美味しさとのこと(写真提供/向井さん)
「薪ストーブの生活は、すごく労働が求められる。毎年2~11月の間に、薪となる木材を求めてりんご園などへ出かけています。手伝いをした対価として、いらなくなった木をもらってくるんです」と話す向井さん。こうして集めた木材を、切断して庭の棚で乾燥させておき、冬の間、薪としてストーブに使うという。
すっかり薪割りの名人(写真撮影/高木真)
2月から11月の間に、薪ストーブ用の薪を調達し冬に備える向井一家。これだけの薪が、ひと冬でなくなってしまうのだそう(写真撮影/高木真)
またリビングの天井の角に通気口を開けたことで、2階にも薪ストーブの暖が伝わる仕組みになっている。これで寒い冬も薪ストーブの柔らかい暖かさが、家中に伝わる。「それでも密閉度が低いので、寒いときは寒いです」と笑う。そんなときは、暖かい温泉に浸かりに行けばいい。
1階の暖かいな空気は、この通気口を通して2階に渡る(写真撮影/高木真)
「薪の火つけや火加減は息子の仕事」と話す向井さん。リノベ作業でも大活躍した息子は、家づくりから、日々の家のメンテナンスまで、積極的に自分の住む家とかかわっている。
今や薪ストーブの名人となった息子(写真撮影/高木真)
「毎日がアウトドアみたいな生活なので、むしろアウトドアに出かける機会は減りました」とのこと。その代わり、引越しをしてから近所に住むアルピニストや山小屋のオーナーなどの登山にかかわる人と多く知り合い、家族で「登山」を楽しむようになったのだとか。
「入居したころは、周りの家の家主は、80代のおじいちゃんやおばあちゃんばかりでした。でも代替わりしてきて、東京から長野へ戻ってきた家族がいたり、市内から移り住んだ家族がいたり、息子の同級生も増えてきた。いろいろな世代が混ざっているこの街の雰囲気はとてもいいです」と向井さん。
ご近所付き合いも親密で、庭先で一緒にバーベキューを楽しんだり、息子は、近くのお寺でサッカーや野球、バドミントンなどをするようになったのだとか。最近では、近くに借りた小さな田んぼでもち米をつくり、年末には地域の人たちと餅つきを楽しむこともあるという。
家の近くに借りた畑では、もち米を育てている(写真提供/向井さん)
中古物件の良さは、自由度が高いこと「中古の家なので、気兼ねなく手を入れて変えられる」と話すSさん。大人3人と子ども1人だけで、梁を付け替え、壁を壊し、床を張り替えるといった作業を全てこなした向井さん家族にとって、引越してきた当初から2年間は、週末のほとんどをDIYに費やしたのだそうだ。プロの手は最低限しか借りず、家族だけで取り組んだプロジェクトゆえに、今ではすっかり愛着ある家が出来上がったという。
客間の上には息子の秘密基地が。天井を20cmほど下げてロフトスペースをつくった(写真撮影/高木真)
「まだ完成まで7割ほど」という向井邸。今は屋根瓦を塗り替えているところだという。今後は、中学生になる息子のための小屋を、庭先につくるつもりなのだとか。「どんな部屋にするか、今家族で相談しているところ」と向井さんはうれしそうに話す。
「日々の生活を大事にして生きているので、正直先のことを考えてはいません。松本の生活は、“別荘”で生活しているみたいな感覚なので、将来東京に戻りたくなったら東京に戻ればいいし、子どもの学校などで移動することになったら移動したらいい、そんな風に考えています」とはSさんの言葉だ。
住みたいところに住む「マルチハビテーション」を体現している向井家からは、日々の生活を大切にしながら、住む家のために、自分たちで考え、手を動かし、守っていることが伝わってくる。家族にとって心地いい場所が何なのか、探りながら行うリノベ作業が、家族の形をつくる上で、とても大切な時と場所なのだ。「“くたボロ”まで作業しても、かけ流しの温泉に入れるだけで生き返る」と話す向井さん。毎週末は温泉で英気を養い、平日は東京での仕事に精を出す二拠点生活は続く。
浅間温泉の街並みが見渡せるサンルームは、ゆったりとした時が流れる(写真撮影/高木真)
DIYセルフリノベについて書いたSさんのブログ分譲マンション、特に居住者の多い大規模なマンションで、各種のシェアリングサービスが広がっている。そしてついに、身近な「傘」のシェアリングサービスも開始される。詳しく見ていこう。【今週の住活トピック】
2つの分譲マンションに新サービス導入/京急電鉄マンションで広がるシェアリングサービス
マンションで最初に広がったシェアリングサービスは、「カーシェアリング」ではないかと思う。土地の狭い都心部でマンションの敷地内に駐車場を確保することが難しかったり、若年層が車を所有しなくなったりといった背景を受けて、車をシェアするサービスが取り入れられるようになった。
同様に、「自転車」のシェアリングサービスも見られるようになった。レンタサイクルシステムを運営する企業が増えたこともあるが、2段式駐輪ラックなどでは上段の利用が面倒で使い勝手が悪いといったことも、背景にあるのだろう。買うには高額な電動アシスト自転車を利用できるのも、魅力のひとつかもしれない。
東日本大震災以降は、マンションの防災対策が強化されるようになり、防災備品を全戸分ストックしたり、炊き出し用のかまどを備えたりするマンションが、特に大規模なもので増えてきた。それにつれて、大型の工具やバーベキューセットなど、各家庭で備えるには場所を取るが、被災時には役立つような「モノ」のシェアリングサービスも見られるようになった。
そして、最新トレンドとして注目されそうなのが、「傘」のシェアだ。
マンション暮らしの筆者は、空を見上げて「まだ大丈夫かな」と思ってエントランスを出たら、パラパラと雨が降りだして、あわてて傘を取りに家に戻り、電車を1本乗り逃がすということがある。70戸程度の一般的なマンションでもそうなのだから、大規模マンションなら自宅まで往復するのにさらに時間がかかりそうだ。乗り逃がすのも2本3本となるだろう。
「傘」シェアリングサービスがマンションで登場!さて、京急電鉄(京浜急行電鉄)が傘シェアリングサービス 「アイカサ」 とタイアップして、「プライムパークス上大岡 ザ・レジデンス」(全200戸)と「プライムスタイル川崎」(全168戸)の2物件で、マンションと最寄駅の間で傘シェアリングの無料(1時間以内)利用サービスを提供すると発表した。
これには伏線がある。マンションだけでなく、最寄駅にも傘シェアリングサービスが行われていないと実現できないからだ。
利用イメージ図(画像提供:アイカサ)
傘シェアリングサービスのアイカサに話を聞くと、鉄道沿線のサービス提供に力を入れていて、現在、JR東日本、京成電鉄、ゆりかもめ、京急電鉄、西武鉄道、小田急電鉄、西日本鉄道、福岡市営地下鉄の8社でサービスの提供をしているという。最も利用件数が多いのが、自宅やオフィスと行き来する「駅」だからだそうだ。
2物件の最寄駅である京急本線「上大岡駅」と「京急川崎駅」には、2019年度内に順次設置し、マンションの入居開始(いずれも2021年3月下旬予定)時の傘シェアリングサービスを実現することになっている。
利用方法は、LINEで場所や在庫本数を確認し、傘の持ち手のQRコードを読み取って、通知される番号でダイヤルロックを解除して傘を取り出すというもの。返却も同様だ。マンションと駅の間で1時間以内の利用なら無料だが、24時間以内の利用も70円でできるようになっている。
設置例(画像提供:アイカサ)
そもそも、この仕組みでビジネスになるのかをアイカサに聞いてみた。一度利用すると、その便利さからかリピート率が高いので、いろいろなシーンで傘を利用してくれるようになるのだという。
傘立ての中に何本か傘を常備している一般家庭が多いと思うが、急な雨でビニール傘を買い、傘立ての傘が増えていったりビニール傘がゴミと化したりすることも多いだろう。傘シェアリングは、便利なだけでなく、ゴミの減量や街の美化などにもつながると考えられる。
マンションへの傘シェアリング導入は、今後増えるかどうか注目したい。
あるときはアロマ教室、またあるときは居酒屋や人狼ゲーム会場……。奄美大島の集落にある一軒の古民家が、世代を超えて地域の人々をつなげる場を提供している。今回は、この『HUB a nice d!』を訪問。自己実現の場を求めていた山本美帆さんが、周囲を巻き込みながら、いつしか彼らの自己実現の場にもなる地域のHUB拠点を立ち上げたプロセスを取材した。
夫の転勤でキャリアを閉ざされたママたちの声が空き家探しのきっかけに
そもそもの発端は、6年前、山本美帆さん(34歳)が夫の転勤で奄美大島のほぼ南端、瀬戸内町の阿木名集落に引越してきて、個人事業主としてベビーマッサージの講師を務める傍ら、「赤ちゃん先生」という世代間交流の事業に携わっていたころまで遡る。地域のママたちが同じ悩みを抱えていることに気づいたのだ。
「みなさん、自分のキャリアややりたいことがあるのに、夫の転勤など、自分の意思ではない要因でキャリアを閉ざされてしまっていたり、夢が実現できずにいたんです。あるいは、やりたいことに向けて勉強したり資格を取ったりしても、それを活かす場がないと。アロマ教室やハンドメイド教室などを開きたくても、公民館のようなスペースは行政が管理しているため、利益が出るような活動には使えなくて」(山本さん)
自分自身、そうした“場”を求めていたこともあり、それなら自分でつくってしまおうと、空き家や空きスペースを探し始めたのが3年前。都市部と違って、不動産会社にも空き家物件の情報はない。区長にも協力してもらいながら、内装を自分で自由に変えられる賃貸住宅を1年ほど探したが、借りられる空き家は見つからなかった。そこで、あまりに古くて候補から除外していた物件を再検討し、ようやく最終的に決断に至ったのが、昭和33年(1958年)築の古民家。空き家歴5年になる物件だった。
大工、建築家を加えた3人チームでリノベーションを開始空き家を改装するにあたって、大工の中村栄太さん(34歳)の協力を仰いだ山本さん。少しでもコストを抑えたいこともあり、柱など使えるものはなるべく残そうと考えていたが、シロアリの被害がひどいことが判明。かなり手を入れなければならないことが分かり、「プロの目で見てもらわないと」と考え、中村さんの中学・高校通して部活の先輩だった建築家の森帆嵩さん(35歳)にもチームに入ってもらうことになった。
「奄美は同級生、同窓生のつながりが強いんです」(森さん)
こうして、同世代の3人チームが結成されたのが2年前の2017年6月。賃貸契約を結んで、8月には地域の人たちにも手伝ってもらいながら解体し、この年の11月から建築を始めた。プロでなければできない部分は大工の中村さんが担当。DIYできる部分は、山本さんはじめ地域の人たちにも手伝ってもらった。
「SNSで呼びかけて集まってもらいました。多いときで30~40人が参加してくれたのではないでしょうか」(山本さん)
「奄美は人手が少ないので、なんでも自分たちでやるんです。引越しも業者に頼まずにみんなでやるし、建物の上棟などもそう。女性たちは炊き出しをしてくれたり」(森さん)
工事やDIYと並行して、地域の人たちにも加わってもらいながら「場の使われ方」を話し合った。コンセプトは「地域のコミュニティ」「みんなで集える空間」。当初は、子育て世代にフォーカスしたサロンのようなものをイメージしていたが、やがて軌道修正をすることになる。
「2018年2月に半分出来上がったところで、資金がショートして、工事が止まってしまったんです」(山本さん)
鹿児島県の起業家スタートアップ支援金と自己資金とを併せて資金を用意していたが、それでは足りなくなってしまったのだ。
改修前の状態。昭和33年(1958年)築だったため、試行錯誤の末、建築当時の状態に回復させることで強度を確保するという考え方に落ち着いた森さん。先輩の建築家に相談したり、自身でも伝統再築士の資格を取得したりした(画像提供/HUB a nice d!)
(画像提供/HUB a nice d!)
(画像提供/HUB a nice d!)
リフォーム工事の様子。DIYしたのは、(1)床材の加工(2)漆喰壁などクロス以外の塗装(3)土間打ちのコンクリートの運搬(4)外壁や屋根の塗装など。子どもたちも遊び感覚で楽しみながら手伝ってくれた(画像提供/HUB a nice d!)
集落の人たちが求めていたのは世代間をつなげる“食”の場だった資金不足で計画が立ち行かなくなってしまった山本さんに、鹿児島県の出先機関の女性所長がアドバイスをくれた。
「集落として取り組むのであれば、国の交付金が受けられるよと教えてくださったんです。そこで、集落のミーティングに出席して、どんな使い方をしたいかと聞いてみたら、『おじいちゃんおばあちゃんから子どもまで一緒に食事ができる地域食堂があるといい』といった声があがりました」(山本さん)
飲食できる場が求められていることが分かり、山本さんたちは軌道修正を決めた。業務用のキッチンを入れるなど設計図を大幅に変更。工事を再開できるだけの資金も調達できたことから、第二期の工事を開始した。
「子どもたちにはキッズスペースを、正座がつらいお年寄りには掘りごたつ形式のカウンターをつくりました。段差を設けているので、完全バリアフリーではありませんが、いろいろな世代がちょっとずつ我慢しながら一緒に使えるような設計です」(森さん)
こうして『HUB a nice d!』は、2018年10月29日に完成した。
左から、中村栄太さん、山本美帆さん、森帆嵩さん。34歳、34歳、35歳と、奇しくもほぼ同い年の3人がそろった。建築当時の強度に復元したこの建物は、2018年9月の台風で島内が多くの被害に見舞われたときも、被害がなかったという(画像提供/HUB a nice d!)
土間から上がる伝統的なつくり。「おじいちゃんの家みたいな懐かしさは失くしたくありませんでした」(森さん)(画像提供/HUB a nice d!)
カウンターは掘りごたつ形式でラクに座れるようになっている(画像提供/HUB a nice d!)
大工の中村さんのこだわりが詰まっている天井(画像提供/HUB a nice d!)
地元になかった「週末居酒屋」が中高年男性陣に大好評完成から約1年。現在、『HUB a nice d!』は、アロマ教室やベビーマッサージ教室、スキンケア講座や子育てサロンに加えて、平日昼のカフェ、土曜の昼のカレー店、金土の夜の居酒屋と、曜日や時間帯ごとに、いろいろな使われ方をしてきた。特に居酒屋は、店主である納裕一さん(35歳)が2018年12月に始めて以来、週末ごとに大盛況なのだという。
「本業は看護師ですが、以前から居酒屋をやってみたかったんですよね。やってみて分かったのは、この場がいろいろな人をつなげているということ。島内と島外の人をつなげるだけでなく、同じ集落に住む若い世代と上の世代もつなげてくれて。そういう機会が意外となかったので、焼酎を飲みながらいい感じにゆるくつながりができるのは、とてもうれしいです」(納さん)
地元に居酒屋がなかったことから、今までは隣町に飲むに行くしかなかった一人暮らしの高齢お年寄りの男性陣から絶大な支持を集めている「週末居酒屋」。一方、近所に住む高齢の女性はというと、「ずっと空き家だった家に、こんなふうに人が集まって来るようになったことで、町が明るくなった」と、こちらも大いに喜んでいるのだとか。
夫の転勤で熊本県から引越してきて以来、月に2回ほど通っている女性は、「仕事をしていないこともあり、地域とのつながりがなかったので、集落の人たちと仲良くなれる場があることはとてもありがたい」と語る。『HUB a nice d!』が、島外と島内、集落内の世代間をつなぐ役割を果たしていることが分かる。
(画像提供/HUB a nice d!)
この日のオススメは豚のアゴ肉鉄板焼とシビユッケ。納さんは豚バラ大根も得意料理だ(画像提供/HUB a nice d!)
地域食堂では家庭料理を提供。大人300円、小学生~高校生100円、未就学児は無料だ(画像提供/HUB a nice d!)
カメラマンを迎えてのカメラ講座では、子どもたちをのびのび遊ばせながら参加できる。ママたちは学びに集中し、チビッコたちは遊びに熱中(画像提供/HUB a nice d!)
HUB a nice d! を造る過程でアドバイスや協力をくれた阿木名まちづくり委員会のみなさん(画像提供/HUB a nice d!)
地域の社会人有志が自主的に実行委員会を起ち上げた「瀬戸内町近未来会議」というイベントの事前勉強会の様子。大人に混ざって高校生たちも参加(画像提供/HUB a nice d!)
心理ゲーム「人狼」の会場になることも。まさにやりたい人がやりたいことをする“場”となっている(画像提供/HUB a nice d!)
完成から1年。さまざまな人にさまざまな使われ方をすることで、地域にしっかりと根づいた『HUB a nice d!』は、第36回「住まいのリフォームコンクール<コンバージョン部門>」で優秀賞を獲得した。そのタイトルは「多世代で繋がり人や情報が集まる夢の芽が花開く地域のHUB拠点」というもの。事実、『HUB a nice d!』は今も、「実験と挑戦の場」として、人々のチャレンジショップの役割を果たしていると山本さんは語る。また、DIYは、コスト削減や、参加者がその後も愛着を持ってかかわってくれることというメリットがあるが、森さんによると「自分たちで修復できるので、長期間のメンテナンスコストも抑えることができる」とのこと。事業自体のサステナビリティを高めるというメリットも再発見することとなった。
山本さん自身の自己実現が発端となり、それが周りのママたちへ、やがて地域のみんなの自己実現へと連鎖して広がったこの挑戦。その過程には、コミュニティ活動を持続させるという重要課題へのヒントがありそうだ。
●参考もう12月ですねー!早いもので、今年もあと一ヶ月です。
さて、先日、マザー牧場に行きました。
夏頃からずっと行きたいねと話しながらも、台風や、お父さんの多忙や、息子の体調不良やらで行けず、やっと行けました。
息子は元気だけど、お遊戯会が控えているから、念のため、厳重に防寒してクルマでお出かけです。
到着後すぐにキウイ狩りをしました!
ついつい、1.4キロも収穫しちゃいました。
追熟させてから食べます。甘いといいなぁ。
それから、馬の牧場へ移動して、、、
エサやりと、
乗馬をしました♪
去年は乗馬を怖がっていたのに、ずいぶんと成長したものです。
突然、息子が斜面をゴロゴロ・・・・・・どうしたの!?
マイブームの遊びらしい・・・。どおりで、最近、枯れ草をどっさり服にくっつけて帰宅するわけだ💦
クリスマスっぽい恰好をしたヒツジさんがいました
牛の乳しぼり体験もしました。
初めて牛の乳しぼりをした息子の感想は、「ツルツルで、プニョプニョで、あったかかった。」
あと、仔豚のレースも見ました。希望する子は抽選でレースに参加できるのですが、息子はしませんでした。
息子が参加しないので、お父さんは残念そうでした。 (←しつこく誘っていた💦)
息子は、ブタのお尻を叩いて走らせるのがイヤなんだと。
その理由に、だよね~っと納得しました。
でもよく見ていると、お尻を叩かなくても仔豚は勝手に走っていましたよ
台風15号や19号は、全国各地に大きな被害をもたらしました。神奈川県の一部や千葉県では、建物の屋根が飛び浸水するなどの事例が多数確認されています。
屋根が飛んでも一部損壊? 困難を極める罹災証明の発行作業
筆者は台風15号の後、被害の大きかった千葉県館山市に赴き、家屋の被害状況を調査し被害状況に応じて「全壊」「大規模半壊」「半壊」「一部損壊」等を認定・証明する「罹災証明」を発行する自治体職員に同行しましたが、その作業は困難を極めるものでした。現地に赴く役所の職員は必ずしも建物の専門家ではない中、各部位について5段階で評価を行うのですが、評価は担当者によってばらつきがありそうです。また、ただ屋根が飛んだだけでは「一部損壊」ですが、現実には屋根がなければ生活はできないため、政府が要件を緩和し、屋根が吹き飛んだといったケースでも「半壊」とみなすこととしたのは幸いでした。
1995年の阪神・淡路大震災を受け、2001年に業界団体連合会が発行した「瓦屋根標準設計・施工ガイドライン」に準拠した建物であったかどうかが今回、屋根が吹き飛ぶといった被害の分かれ目だったことが、全日本瓦工事業連盟・全国陶器瓦工業組合連合会 合同調査チームの被害視察で分かっています。
そしていくつかの被災現地では、高額な、あるいは不要な修繕費用を請求されたり、建物が十分に乾かないまま修繕を行うことでカビが発生するなどの2次的被害も起きているようです。
タワーマンションでも発生した思わぬ被害河川が決壊する、処理しきれない雨水で浸水するといった被害は全国各地で発生。タワーマンションの建設などで発展著しかった武蔵小杉のタワーマンション10数棟のうち2棟は、排水管からの逆流などで地下階にある電気関係設備が浸水し、各戸の電気はもちろん、エレベーターが使えない、水道ポンプが被災したことから水やトイレも利用できないといった状況が続きました。
武蔵小杉駅周辺や、多摩川周辺はハザードマップで浸水の可能性が指摘されていました。多摩川はもともと大きく蛇行しており、それを直線に付け替えつつ堤防を整備してきた経緯があります。そうしてできた土地に工場がたち、企業の廃業などで土地が売却されそこにタワーマンションが建ち並ぶといった、土地利用履歴の変遷がありました。
被害を受けやすい建物の特徴とは?これからの不動産選びでは、ハザードマップの確認はもちろん、現状に応じた対策が必須となりましたが、ここでは、台風などで被害を受けやすい建物の特徴をあげてみます。
(写真/PIXTA)
●1階が「半地下」
低層の住宅が建ち並ぶ地域では、より大きな建物を建てる、階数を稼ぐといった目的で、あえて土地を掘削し、地盤面より低い半地下の部屋が設けられていることがあります。高台にあり自然に排水できればいいのですが、通常は生活排水を問題なく排水できていても、台風などの豪雨時には下水道管からの逆流や道路側からの雨水の流れ込みによる浸水被害が発生するおそれがあります。排水ポンプが設置されていたとしても、ポンプの処理能力を超える水には対応できず、万一停電になれば稼働もしません。半地下部分にトイレがあれば、排水が逆流を起こす可能性も高まります。半地下の居室であれば水圧でドアが開かなくなるといった事態も考えられます。
●屋根に「軒」がない
軒(のき)とは「外壁より外に突出している屋根部分」のことです。昨今は、デザイン上の理由から、あるいは敷地が狭いなどの理由で軒が少ない、あるいはまったくないといった「軒ゼロ建物」が散見されますが、軒がないとどうしても、横殴りの暴風雨などの場合には雨漏りしやすくなります。これといった対処方法はありませんが、屋根裏の点検口をのぞくなどして、雨漏りがないかの定期的な点検をお勧めします。
●サッシに「雨戸」がない
最近では外観上の理由から、またはコストダウンの観点から、雨戸を設置していない建物も多いのです。暴風で飛来物に遭遇した場合、雨戸があれば一定程度被害を防ぐことができますが、ガラスだけでは被害を防ぐにも限界があります。前述した工事ガイドラインに基づかない屋根瓦が周辺から飛んでくるとひとたまりもありません。シャッターや雨どいを後付けしたり、ガラスの破片が散らばりにくいフィルムを張るなどの対処方法が考えられます。
●バルコニーに「オーバーフロー管」がない
「オーバーフロー管」とは、万が一排水口が詰まったり、想定以上の雨で排水しきれないときのための2次的な排水口のこと。雨水が室内側に溢れてくるのを防ぐために、サッシより下部に設置されている必要があります。後からオーバーフロー管を取り付ける場合には、工事方法や取付位置に十分な注意が必要です。
●メンテナンス不足でバルコニーや屋上の防水機能が著しく劣化している。
バルコニーや屋上は「FRP防水」「ウレタン防水」「シート防水」「アスファルト防水」といったさまざまな手法で、雨水の浸透を防ぐ工事が行われていますが、劣化が進行したり、暴風雨などで棄損していると、そこから雨水が流れ込み建物内部を傷めます。防水の耐久年数はその工法によって10~20年とまちまちですが、定期的な点検と必要に応じた補修が欠かせないのです。
いかがでしたでしょうか。年々高まる気候変動リスクに備え、これから家を建てる方も、すでに買って住んでいる方も、万が一の備えはできる限りしておきたいところですね。
東京の家賃は、高額だ。特に23区の家賃相場の高さはよく知られているが、その中でも穴場の街や、狙い目の駅はあるはず。そこで、ワンルーム・1K・1DKの物件を対象とした、東京23区内の家賃相場が安い駅の最新ランキングを分析。上位20の駅から、気になる街をピックアップした。東京23区内の家賃相場が安い駅TOP17
順位/駅名/ 家賃相場/ (沿線名/駅所在地)
1位 葛西臨海公園 5.90万円(JR京葉線/江戸川区)
2位 京成金町6.00万円(京成金町線/葛飾区)
2位 金町 6.00万円(JR常磐線/葛飾区)
4位 北綾瀬 6.20万円(東京メトロ千代田線/足立区)
4位 篠崎 6.20万円(都営新宿線/江戸川区)
6位 一之江 6.30万円(都営地下鉄新宿線/江戸川区)
6位 京成立石 6.30万円(京成押上線/葛飾区)
6位 堀切菖蒲園 6.30万円(京成本線/葛飾区)
6位 柴又 6.30万円(京成金町線/葛飾区)
6位 竹ノ塚 6.30万円(東武伊勢崎線/足立区)
6位 船堀 6.30万円(都営地下鉄新宿線/江戸川区)
12位 江戸川 6.38万円(京成本線/江戸川区)
13位 亀有 6.40万円(JR常磐線/葛飾区)
13位 成増 6.40万円(東武東上線/板橋区)
13位 谷在家 6.40万円(日暮里・舎人ライナー/足立区)
16位 堀切 6.48万円(東武伊勢崎線/足立区)
17位 お花茶屋 6.50万円(京成本線/葛飾区)
17位 京成高砂 6.50万円(京成金町線/葛飾区)
17位 六町 6.50万円(つくばエクスプレス/足立区)
17位 地下鉄成増 6.50万円(東京メトロ有楽町線/板橋区)
昨年の同ランキングでは目立ったのは足立区だったが、2019年版では印象的なのは、葛飾区のランクインぶりだろう。家賃相場自体は去年と同じだが、順位は、京成金町駅と金町駅はそれぞれ同率4位から同率2位、堀切菖蒲園駅は11位から6位と上がっている。シングルが手ごろに借りられる街としては、今年の注目は葛飾区のようだ。(2018年ランキング)
その京成金町駅とJR常磐線の金町駅との駅間距離は約150mと近いので、実質2つの沿線を使える。さらにJR常磐線は東京メトロ千代田線と直通運転しているため、千代田線も入れれば実質は3路線の沿線と考えてもよく、交通アクセスは抜群だ。
同じく葛飾区で、6位の京成立石と13位の亀有駅は、昨年はランク外。昨年は上位20駅は6.40万円に収まっている中、今年は6.50万円、やや相場が上がっている中で、狙い目かもしれない。
京成押上線の京成立石駅は普通列車のみの停車駅だが、押上線は都営浅草線と直通。そのため、日本橋や新橋などのビジネス街へも乗り換えなしで30分以内で利用することができる。
駅の南口には、日常の買い物に便利なアーケードの商店街とともに、映画のロケ地などにもなったノスタルジックな「立石仲見世商店街」がある。レトロな雰囲気の個人商店とともに、いわゆる「せんべろ」といわれるリーズナブルな飲み屋が立ち並び、昔ながらの下町情緒があふれる。地元民だけでなく観光客も訪れる名物商店街だが、今年6月、超高層タワーマンションや商業施設などが整備される、再開発事業の都市計画が決定。古き良き時代の名残を惜しむにも、また将来の都市環境を見越しても、チェックしておいて損はないだろう。
漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の舞台で知られる亀有駅は、漫画のイメージほどは下町ではない印象だ。各駅停車のみの停車駅だが、駅前には家電量販店やニトリなども入っているイトーヨーカドーなど商業施設があり、ちょっとした買い物にも便利。駅前の劇場「葛飾区亀有文化ホール(かめありリリオホール)」はコンサートだけではなく渋谷や池袋の大劇場で公演される注目の演劇作品が別日程で上演されることもある。
亀有駅(写真/PIXTA)
昨年トップがランク外、板橋区のニューフェイスは?昨年版のランキングでトップだったのは板橋区の西高島平駅だったが、今年はランク外の45位(ちなみに家賃相場は6.90万円)。2019年に入り、新築の物件が急激に増えた影響が最も大きい。
板橋区では唯一、昨年ランク外から成増駅が登場した。
東武東上線の急行停車駅。東京メトロ有楽町線・副都心線の地下鉄成増駅とは連絡していないが、距離は約250mで徒歩圏内のため3路線利用でき、交通の便は良い。駅ビル「エキア成増」には飲食店のほか成城石井などのスーパーは入っている。ほかにも周辺には24時間営業のスーパーもあり、ファミリー層だけでなく帰宅が深夜になる多忙な単身者にも心強い。
東武東上線 成増駅(写真/PIXTA)
駅前にはチェーン系の飲食店が充実した商店街がある。商店街といえば個人商店を期待してしまいそうなところだが、成増駅はモスバーガーの誕生の地であり、1号店である成増店が今も営業中。そう考えると、チェーン系飲食店がしのぎを削るのもさもありなん、と思えなくもない。
東京は来年のオリンピック開催へ向け、あちこちで再開発や整備が進められている。社会イベントや環境によって経済状況が変わるのは当然のことだが、家賃は人生の支出にとって大きなウエイトを占めるもの。賢い部屋探しのためにも、その変化を見逃さずにいたいものだ。
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