
16万5,000円(税込) / 45.13平米
都営大江戸線・つくばエクスプレス「新御徒町」駅 徒歩5分
台東区小島は古い建物がたくさん残っていて、ノスタルジックな景色が広がるエリア。
物件がある蔵前小学校通りは道が広くて視認性が高く、近くには飲食店や観葉植物屋、ギャラリーなどがあります。車通りは多くないので、落ち着いた印象です。
以前は印刷関係の事務所として利用されていたこの物 ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
「リファイニング建築」という手法を使うと築44年のマンションでも新築並みによみがえるという。三井不動産と青木茂建築工房が手掛けた完成事例の見学会に参加したのだが、知らされていなければ新築のマンションだと思うほどだ。しかし、before/afterの写真を見ると、確かに骨格は同じだ。どうやって再生するのだろう。
【今週の住活トピック】「ヴァロータ氷川台」のリファイニング前の外観(画像提供:三井不動産)
リファイニング建築「ヴァロータ氷川台」外観(筆者撮影)
建て替えでも耐震改修でもない、「リファイニング建築」という選択肢現行の耐震基準(1981年6月以降に適用)より前の旧耐震基準の建築物は、今後発生すると予測される巨大地震で倒壊のリスクがある。そのうえ、集合住宅であるマンションでは、各戸に水まわりの設備があり、給排水管が縦横に張り巡らされている。こうしたものの老朽化で、日々の生活に困難をきたすようになる。さらに、今の生活にはインターネット環境やセキュリティの強化など、時代に応じて必要とされる設備機器などもある。
こうした課題の解決のため、旧耐震基準のマンションは、「建て替え」をするか「耐震改修を含む大規模な改修工事」をするかになる。ところが、第3の選択肢があるという。それが「リファイニング建築」だ。リファイニング建築は、建築家の青木茂氏が提唱する、旧耐震基準の建物を解体することなく新築同等に再生することが可能な建築手法だ。
一般的な耐震改修工事では、マンションの外壁やバルコニー側にブレースと呼ばれる「四角の中にV字型」などの骨組みを追加する。見た目の外観も悪くなり、部屋からの視界を塞ぐことになるので居住者に不満が生じやすい。一方、リファイニング建築では、外観や眺望を損なわないような耐震補強をする。
加えて、現行の法規制に適合させる再生を行うことで、新たに建築確認の検査済証を再取得する。築年数の古い建築物では、建築当時の法規制に適合していても、法改正によって現行法規に適合しないことが多い(既存不適格という)。すべてを現行法規に適合するように再生して、建築確認を申請することで、増築が可能になってより柔軟な設計プランができるようになる。
具体的には、完成事例を見た方が分かりやすいだろう。
リファイニング建築で室内も新築同様に冒頭のリファイニング建築の外観写真は、三井不動産が商品企画を手掛け、青木茂建築工房が建築的な再生をした「ヴァロータ氷川台」だ。スタイリッシュな新築のマンションという印象だが、室内の印象も全く違う。
「ヴァロータ氷川台」のリファイニング前後の内観(画像提供:三井不動産)
通常のリフォームでも間取りや内装の変更は可能だが、リフォームではできない変更がいくつかある。画像では分かりづらいが、元あったバルコニーの右半分側が室内の居住空間に変わっている。サッシも交換されているが、室内空間を広げたことで右側のサッシは天井までのハイサッシを入れることができ、開放的な室内空間になった。
外から見えないところでは、壁に耐震補強に加え、床や壁に断熱材を入れて断熱性能を引き上げ、隣戸との壁には遮音材を入れるなどして、住宅としての基本性能も引き上げた。
マンション全体のプランについても、屋外廊下を屋内廊下に変えて、エレベーターを増築した。また、エントランスの位置を変更して、元の駐車場の場所を居住空間として有効活用できるようにした。1階部分の平面図を見ると分かりやすいが、容積率に余裕があったことから、共用部の増築(黄緑色部分)や専有部の増築(水色部分)、ウッドデッキの新設(黒色部分)などを行っている。
1階平面図(画像提供:青木茂建築工房)
その結果、1階住戸には専用デッキが設けられ、外から直接扉を開けて、デッキを通って室内に入ることもできる動線を確保した。デッキからの玄関口にあたる部分は、フローリングではなくタイル張りにしている。さらに、床を下げたことで上階の天井高は2400mmのところ、1階は2700mm確保できるようになった。
1階住戸には出入りできる専用デッキが新設された(101号:筆者撮影)
また、エントランスの位置を変えたことで、元のエントランス部分は居室空間に変わった。その結果、広いウッドデッキとアイランドキッチンのある魅力的な住戸が誕生した。
元のエントランス部分は居室空間になった(102号:筆者撮影)
建築技術によって新築並みに生まれ変わったものの、検査済証を再取得するには多くの法規制に適合させる必要があった。まず、現行の日影規制に適合させるために、屋上の階段室の塔屋を撤去することで課題をクリアした。さらに、東京都の建築安全条例では、主要な出入口に一定の幅の通路を確保することが求められるという課題があった。この物件では通路幅を3m以上確保する必要があったが、通路幅は2.5mであったため、エントランスに庇(ひさし)を設けることでクリアした。
エントランスに庇を設けることで条例に適合させた(筆者撮影)
このようなさまざまな制約を工夫して解消しながら、新築並みのマンションとしてよみがえらせることができたわけだ。
分譲マンションでは管理組合の合意形成が高いハードルにさて、「ヴァロータ氷川台」は19戸の賃貸マンション。三井不動産と青木茂建築工房が提携してリファイニングした物件の5事例目に当たる。5事例はいずれも、不動産オーナーが所有する賃貸マンションだ。実は、賃貸マンションでは、リファイニング建築を活用するメリットが大きいという。
まず、「建て替え」と比べると、建築費を約7割に抑えられ、工期を2年程度から10カ月程度に短縮できる。工事期間は賃借人を入れることができないので、無収入期間をかなり短くできるわけだ。それでいて、賃料は新築の場合の約9割と高めに設定できるので、投資額に対する回収期間も短くできる。耐震改修で耐震性を引き上げても、改修後の賃料を以前の額より上げることは難しいというので、新築の約9割まで上げられるリファイニング建築なら建て替えや耐震改修より賃貸経営上のメリットは大きいといえるだろう。
では、分譲マンションではどうなのだろう?
青木茂建築工房のこれまでのリファイニング建築の実績を聞くと、公共施設や学校、病院、旅館まで幅広く手掛けているが、分譲マンションの実績はわずか2事例だという。相談はあるものの、管理組合の合意形成に至らずに話が先に進まないことが多いのだそうだ。
青木茂氏によると、建築物のほとんどはリファイニング建築による再生が可能だという。構造となる躯体(くたい)そのものがよほど劣化して使用に耐えないなどの事情がない限りは、技術的には再生が可能だという。
建て替えが必要な老朽化した分譲マンションも、建築費を抑えられ、工期短縮によって仮住まい期間を短くできるリファイニング建築のメリットは大きいはずだが、区分所有者が高齢化するなどで建築費の捻出が高いハードルになってしまうのだろう。
SDGsに資するリファイニング建築の普及を目的に協会の設立もさて、老朽化した建築物の大規模改修では建築費の融資を受ける場合が多いだろうが、これまでは金融機関ごとにそれぞれの事例を審査して融資条件を決めていたため、十分な返済期間が確保できないことが多かった。しかし、リファイニング建築のように新築並みの長期的な融資が一般的になれば、老朽化した建築物の再生も促進されることになる。
他方で、リファイニング建築は躯体の約8割を再利用するので、建て替えに比べると廃棄物もCO2の排出も少ない。持続可能な社会の実現のために、SDGsが注目されているが、SDGsにも貢献する仕組みとして、一層の活用が期待される。
こうした背景を受けて、リファイニング建築の普及促進を目的に「一般社団法人リファイニング建築・都市再生協会」の設立が予定されているという。筆者自身も、老朽化したマンションは建て替えざるを得ないと思っていた。第3の選択肢があることをもっと多くの人が知るようになれば、今後ますます増えていく老朽化マンションの手立てになるだろう。
東北や北陸、甲信越など各エリアに向かう新幹線の起点駅であり、全国各地と東京を結ぶ玄関口として多くの人が利用する東京駅。日本を代表する鉄道網の要所というだけではなく、8月に新店舗を加えて計153店舗となってグランドオープンした「グランスタ東京」などのエキナカ施設も充実しており、まるでひとつの街のよう。そんな東京駅の近くに住めばさぞかし便利だろうとは思うものの、駅周辺はオフィスや商業施設が大半を占めており、住宅は多くない。そこで、東京駅までアクセスしやすく、かつ物件の価格相場がリーズナブルな街を調査! 東京駅まで30分圏内にある、中古マンションの価格相場が安い駅トップ10をご紹介しよう。●東京駅まで30分以内の価格相場が安い駅TOP10
【シングル向け】
順位/駅名/価格相場(沿線/所在地/東京駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 鶴見 1530万円(JR京浜東北・根岸線/神奈川県横浜市/25分/1回)
2位 西川口 2215万円(JR京浜東北・根岸線/埼玉県川口市/26分/1回)
3位 京急川崎 2230万円(京急本線/神奈川県川崎市/29分/1回)
4位 蕨 2250万円(JR京浜東北・根岸線/埼玉県蕨市/29分/1回)
5位 川口 2305万円(JR京浜東北・根岸線/埼玉県川口市/23分/1回)
6位 川崎 2360万円(JR東海道本線/神奈川県川崎市/19分/0回)
7位 板橋本町 2390万円(都営三田線/東京都板橋区/30分/2回)
8位 下板橋 2399万円(東武東上線/東京都豊島区/25分/1回)
8位 板橋区役所前 2399万円(都営三田線/東京都板橋区/28分/2回)
10位 大森町 2424.5万円(京急本線/東京都大田区/29分/1回)
【カップル・ファミリー向け】
順位/駅名/価格相場(沿線/所在地/東京駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 扇大橋 2439.5万円(日暮里・舎人ライナー/東京都足立区/30分/1回)
2位 松戸 2490万円(JR常磐線/千葉県松戸市/27分/0回)
3位 足立小台 2525万円(日暮里・舎人ライナー/東京都足立区/27分/1回)
4位 小菅 2550万円(東武伊勢崎線/東京都足立区/25分/1回)
5位 東船橋 2680万円(JR総武線/千葉県船橋市/30分/1回)
6位 四ツ木 2780万円(京成押上線/東京都葛飾区/30分/1回)
7位 堀切菖蒲園 2800万円(京成本線/東京都葛飾区/28分/2回)
8位 西船橋 2835万円(JR京葉線/千葉県船橋市/29分/0回)
9位 梅島 2898.5万円(東武伊勢崎線/東京都足立区/29分/1回)
10位 五反野 2960万円(東武伊勢崎線/東京都足立区/27分/1回)
専有面積20平米以上~50平米未満の「シングル向け」と、専有面積50平米以上~80平米未満の「カップル・ファミリー向け」、それぞれの価格相場が安い駅トップ10は上記の通り。ランクインした駅のうち、気になる駅について見ていきたい。
シングル向けの1位は、JR京浜東北・根岸線の鶴見駅。価格相場はトップ10で唯一の1000万円台、1530万円だった。駅の東口側には駅ビル「CIAL鶴見」があり、食品からファッション、生活雑貨まで購入でき、レストランフロアで食事もできる。駅西口側にもスーパーや飲食店があるので、仕事帰りにも気軽に買い物や食事がしやすい環境だろう。
鶴見駅前(写真/PIXTA)
鶴見駅からは東京駅まで約25分で行けるほか、横浜駅までも3駅・約10分という好立地。駅東口側の広場の先にある、京急本線の京急鶴見駅が利用できる点も便利だ。ちなみに価格相場が2360万円だったシングル向け6位の川崎駅は、鶴見駅からJR京浜東北・根岸線で1駅。たった1駅違うだけで価格相場が830万円もダウンすると考えると、鶴見駅は狙い目に思える。
カップル・ファミリー向けの1位は、日暮里・舎人ライナーの扇大橋駅。日暮里・舎人ライナーは、JR線も乗り入れる日暮里駅を紀点にして見沼代親水公園駅までの全13駅を結ぶ路線だ。扇大橋駅は日暮里駅から5駅目で、荒川に架かる橋「扇大橋」の北側に位置している。駅の周辺にはスーパーや飲食店、コンビニが点在するものの大型商業施設はなく、静かな住宅街が広がる。駅から5分ほど歩くと食材の安さで評判の「業務スーパー」もある点は、食べ盛りの子どもがいるファミリーにうれしいポイントだ。
扇大橋駅から日暮里・舎人ライナーで日暮里方面へ1駅進むと、カップル・ファミリー向け3位の足立小台(あだちおだい)駅へ。この駅が位置するのは北に荒川、南に隅田川が流れる、中洲のような東西に長い地形。駅の東側に家電量販店、西側にホームセンターとスーパーがある。
足立小台駅近くの住宅街の様子(写真/PIXTA)
東京、千葉、埼玉、神奈川の多彩なエリア&路線からランクインシングル向けの2位以下も見ていこう。2位には1位・鶴見駅と同じJR京浜東北・根岸線の西川口駅がランクイン。東京駅までの所要時間も1位とほぼ同じだが、東京駅をはさんで南方の神奈川県横浜市に鶴見駅、北方の埼玉県川口市に西川口駅、という位置関係で両駅間はJR京浜東北・根岸線で1時間以上離れている。そして西川口駅の両隣には、4位・蕨駅と5位・川口駅がある。
そんな西川口駅の環境は、駅ビル「ビーンズ西川口」をはじめ商業施設が充実。スーパーにドラッグストア、ディスカウントストア「ドン・キホーテ」から多彩な飲食店までがひしめく、にぎやかな街並みが広がる。駅から徒歩20分圏内に日帰り温泉施設が2軒あり、近所で気軽に休日のリフレッシュができる点も魅力的だ。
シングル向けの上位には神奈川県や埼玉県の駅が並んだが、7位~10位には都内の駅がランクイン。そのうち8位の東武東上線・下板橋駅は東京駅まで約25分で行けるほか、池袋駅まで2駅・約4分という便利なロケーション。さらに駅から8分ほど歩くと、JR埼京線の板橋駅も利用できる。下板橋駅周辺は繁華街という感じではないが、スーパーやドラッグストア、コンビニは点在していて日々の買い物には困らない。ショッピングを楽しむときや遊ぶ場合は池袋駅まで行き、普段は静かな住宅地である下板橋駅周辺で暮らす。そんな生活もアリだろう。
カップル・ファミリー向けの2位以下はというと、東京都と千葉県の駅が入り乱れる結果になった。そのうち、8位のJR京葉線・西船橋駅をピックアップ。この駅はJRの総武線、武蔵野線、京葉線に加えて東京メトロ東西線と東葉高速鉄道が乗り入れている。東京駅までJR京葉線1本で行けるほか、東京メトロ東西線に乗れば、都心の日本橋駅や大手町駅などにも乗り換えせずに行くことが可能だ。西船橋駅周辺には「西船近隣公園」をはじめ気軽に立ち寄れる公園が複数あり、保育園や小中学校も点在。スーパーやドラッグストアといった日常生活を支える買い物環境も充実し、ファミリーで暮らしやすそうな街だ。
西船近隣公園(写真/PIXTA)
さて、東京駅を紀点にしてリーズナブルな街を調べた今回のランキング。東京駅からは各地へと路線が延びているだけあって、調査対象である「東京駅から30分圏内」の駅は膨大な数にのぼる。実際にランクインした駅の立地も、神奈川、埼玉、東京、千葉と多地域にわたった。自力でやみくもに、中古マンションの価格相場が安い駅を調べだすのは容易ではないだろう。東京駅へのアクセスのよさを基準に住まい探しを考えている人は、今回のランキングをぜひ活用してほしい。
●調査概要※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が2回までの駅を掲載