住宅展示場の見学予約数が増加!?住宅展示場の賢い活用法

ファジー・アド・オフィスが企画・運営を行う総合住宅展示場「ハウジングステージ」の見学予約申込数で見ると、7月~9月の住宅展示場の見学予約件数が前年同期間で増加しているという。コロナ禍でも、住宅展示場で見学をしようという人が増えているのは、なぜなのだろうか。【今週の住活トピック】
「コロナ禍での住まいづくりに関する意識・実態調査」を公表/ファジー・アド・オフィスコロナ禍の生活の変化で住まいに新しいニーズ

同社の総合住宅展示場の見学予約申込数の場合で見ると、2020年7月~9月の件数が前年同期間とを比較して約4倍にも増えたという。2019年7月~9月という期間は、10月からの消費税増税の直前で駆け込み需要が落ち着いたころに当たるなど住宅を取り巻く環境は大きく異なっているため、単純に比較することはできないが、それでも増加したという点は注目だ。

その理由を考えてみよう。同社が「コロナ禍での住まいづくりに関する意識・実態調査」を実施したところ、外出を控えるようになった(83.2%)り、日常生活における衛生意識が高まった(60.6%)りしている。

また、コロナ禍での働き方の変化については、調査対象が総合住宅展示場「ハウジングステージ」に来場して会員登録をした人に限定される(有効回答327件)が、「自宅でのテレワークが増えた」(男性41.1%、女性21.6%)、「オンラインでの会議が増えた」(男性42.1%、女性13.4%)と回答し、特に男性で在宅ワークが増える変化が目立った。

出典:総合住宅展示場ハウジングステージ「コロナ禍での住まいづくりに関する意識・実態調査」

出典:総合住宅展示場ハウジングステージ「コロナ禍での住まいづくりに関する意識・実態調査」

それを受けて、「家族との時間や在宅勤務について考えるうえで、今後の住まいや暮らしに欲しくなったもの」を聞くと、「(家族がそれぞれの時間を過ごせる)広いリビング」は男性44.2%、女性49.6%と男女ともに多い回答となった。一方で、男性では「(在宅勤務のための)自分専用の個室や間仕切りされたスペース」(52.6%)が、女性では「(外出しなくても)遊べる広い庭・屋上・バルコニー」(52.2%)がそれぞれ最多となった。

37.1%の女性が現在働いていないと回答していることから、働き方の変化による影響が大きい男性で個室ニーズが高まり、女性では在宅家族の時間を充実させる住宅の屋外空間への関心が高まったといえるだろう。

出典:総合住宅展示場ハウジングステージ「コロナ禍での住まいづくりに関する意識・実態調査」

出典:総合住宅展示場ハウジングステージ「コロナ禍での住まいづくりに関する意識・実態調査」

こうして見てきたように、新型コロナの影響による暮らし方の変化が、新たな住宅ニーズを生んで住み替えなどを検討するようになるが、それをきっかけに住宅展示場を訪れようとする人が増えたと考えられるだろう。

住宅展示場を訪れるなら目的を明確に

これから住宅展示場を訪れる人はどんなことに気をつけるのがよいのだろう?訪れる目的はいくつかのパターンがあると思う。

第一に、住み替えを検討しているが、既成の分譲住宅ではなく注文住宅で家を建てたいと考え、ハウスメーカーのモデルハウスを見学するという目的が挙げられる。

第二に、住み替えで一戸建てを検討しているが、工法の違いや最新設備の情報などの基本的な知識を得たくて、モデルハウスを見学するという目的もあるだろう。

ほかにも、住宅展示場ではさまざまなイベントが催されている。例えばこれからなら、ケーキづくりやクリスマスリースづくりなどが想定できる。コロナ禍で遠出を控えていた人が、近くの住宅展示場のイベントに参加してみるといった目的もあるだろう。

住宅展示場を賢く利用する方法とは?

第一と第二の目的の場合でいえば、各ハウスメーカーが力を入れる住宅のモデルハウスが一度に見られる住宅展示場ならではの効率的な見学方法がある。

まず見学する前に、どんな情報を求めて訪れるのかを明確にしておこう。例えば、すでに住宅ポータルサイトで、ハウスメーカーの比較検討をしている場合なら、どのような違いを確認したいのかを考えておきたい。あるいは、基本情報を知りたいなら、工法の違いを知りたいとか、耐震性や省エネ性について知りたいとか、具体的にテーマを絞り込んでおきたい。展示場を漫然と見てしまうと、情報の多さで整理がつかないといったことに陥りやすいからだ。

さて住宅展示場では、まずは展示場全体をぐるりと回って、住宅の違いを確認しよう。ぐるりと回るだけだと住宅の外観を見ることになるが、例えば木材を多用していたり、欧米風の輸入住宅であったり、3階建ての住宅であったりといった違いを見て、各社の特徴を押さえておこう。

気になる住宅があれば、1つのモデルハウスに1時間などと時間を決めて、数社回るようにしたい。数社の説明を聞いて比較検討することで、住宅の基礎的な知識が増えていくし、渡される住宅のカタログには説明にない情報が載っていることも多い。

具体的にハウスメーカーが絞れているなら、自分の希望する条件などを伝えながら、モデルハウスを見学するとよいだろう。モデルハウスは広い土地に建てられることが多いので、間取りにゆとりを感じたり、最新設備が豊富に搭載されているので、どれも便利に見えたりするものだが、実際にはそれぞれ広さや予算が限られるので、あらかじめそれを前提に説明をしてもらうとよいだろう。

もちろん住宅展示場の説明員はセールスが目的なので、自社の住宅を売り込むことになる。断り切れないといったことのないように、あらかじめ訪問目的や見学時間などを決めておくことが大切だ。

住宅展示場では、画像や動画だけでは分からない色味や質感、空間でのサイズ感や印象などが分かるのがメリットだ。一方で、予算以上の住宅がモデルになることもあり、憧れが先行して収集がつかない場合もある。上手に活用すれば欲しい情報が効率的に入手できるので、楽しんで見学するようにしてほしい。

驚きの眺望を手中に

所在地:目黒区目黒
25万円 / 73.82平米
山手線・南北線・都営三田線「目黒」駅 徒歩13分

14階建てのマンションの最上階に、素晴らしい眺望の部屋が待っていました。



ワイドな窓からは東京の街を遠く向こうまで見渡せて、眼下に広がる建物の小ささが、この部屋が上層階であることを物語っています。空気が澄んでいる時には、富士山がとてもきれいに見えるそう。



太陽の光も「これでも ... 続き>>>.
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ビラモデルナ【最上階、ていねいな部屋】

所在地:渋谷区渋谷
25万8,500円(税込) / 36.16平米
山手線「渋谷」駅 徒歩7分

ル・コルビジェの弟子である坂倉準三が設計した、元祖デザイナーズマンション。住戸を斜めにずらした雁行型で、個性的かつ表情豊かなコンクリートの建物は、SF映画の世界観を彷彿とさせます。



中心にあるシンボルツリーや、レトロなエントランス、空中廊下にもまた心をぐっとつかまれました。



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まるで小さなまちのように

所在地:中央区日本橋横山町
11万3,300~11万7,700円(税込) / 6.96~7.44平米
都営新宿線「馬喰横山」駅 徒歩1分

馬喰横山の問屋街にある築68年のレトロなビル。このたびリノベーションされ、店舗をはじめとするシェアスペースに生まれ変わりました。



今回はビルの2階にある5つの区画の募集。入居者はそれぞれの専用部分の他にも5階の共用の事務所やキッチンスペース、フロアの空きスペースなどを利用できま ... 続き>>>.
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六義園の緑に寄り添って

所在地:文京区本駒込
12万3,200円(税込) / 37.09平米
山手線・南北線「駒込」駅 徒歩2分

六義園の真横に位置するため、窓からは目の前にあふれんばかりの緑が見えます。



室内は若干暗め。天高は2.3mと低め。キッチンはコンパクト。玄関から入って見えにくい所に位置しているのもうれしい。手洗いはトイレ内にあります。



床材はクッションフロア。改装も相談ですが、そこまでしたく ... 続き>>>.
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月収2万円で「山奥ニート」歴7年。自分の価値や感情を生まれて初めて知った

最寄駅から車で2時間という和歌山県の山奥に、廃校になった小学校を再利用して、全国からニートや引きこもりの若者14人が共同で生活するシェアハウス「NPO共生舎」がある。月額1人2万円で、ネット付きの居住スペースと食事代をまかなう。「自分自身がかつて引きこもりで、今は山奥ニート」と話すのは、同NPO理事で、この春に著書『「山奥ニート」やってます。』(光文社 刊)を上梓し、話題を呼んでいる石井あらたさんだ。その山奥生活について、詳しい話を聞いた。5月に発売された書籍『「山奥ニート」やってます。』は1万8000部(3刷)と売れ行き好調(写真提供/石井あらたさん)

5月に発売された書籍『「山奥ニート」やってます。』は1万8000部(3刷)と売れ行き好調(写真提供/石井あらたさん)

地域の人々との交流は大切な生活の一部

“山奥ニート”石井さんの生活は、朝はだいたい11時に起きてから今日は何をしようかと考え、焚き火をしたり、リビングで他の人とゲームをしたり、読書したりという、まさにその日暮らし。「自分も含めてニートは先のことを考えるのが苦手だと思う。『今』だけを考えて生きている」と話す石井さん。都会がコロナ禍でマスクや消毒に追われる緊張感ある生活なのと対照的に、コロナ禍でも生活は以前と全く変わりないと話す。

一方で共生舎は、これまで見学者や移住希望者の受け入れを行っていたが、この8月からは全面停止。再開のめどは立っていないという。「(感染症リスクを考えると)地域の方たちと交流しにくくなる」というのが理由だ。石井さんたちが暮らすのは、平均年齢80歳、山奥ニートの他に、徒歩圏内の住人はたった5人という集落。10代から40代の共生舎の住民たちは、キャンプ場の清掃や、梅農家のお手伝いなどをしながら、同じ村や近くの村に住む人たちと関わっている。また、スポーツを一緒に楽しんだり、祭りなどの村の行事にも積極的に関わっているので、こうした配慮は重要だ。

石井さんたちが住む五味集落までの道(写真提供/石井あらたさん)

石井さんたちが住む五味集落までの道(写真提供/石井あらたさん)

五味集落(写真提供/共生舎)

五味集落(写真提供/共生舎)

地元の年配者との交流は自然の流れ(写真提供/石井あらたさん)

地元の年配者との交流は自然の流れ(写真提供/石井あらたさん)

“山奥ニート”になったきっかけは福島でのボランティア

今は、好きなことをしたり、地元の人々のお手伝いをしながら、気ままに山奥ニートライフを送る石井さん。ブログのアフィリエイトで得る月2万円が主な収入だが、それでも家賃0円ということもあって、十分な生活を送れていると感じている。

そんな石井さんが山奥ニートになったきっかけは、2012年に東日本大震災のドブ掃除のボランティアとして出向いた福島での出来事に遡る。当時、すでにニート生活2年目。たまたま友人と旅をしていた広島で東北の被災状況を見て、改めて自分の人生を振り返り「好きなことをやって、死ぬ瞬間に後悔しないようにしたい」と思ったそうだ。そんな石井さんをさらに突き動かしたのが、NPO の人に言われた一言だった。

「ニートや引きこもりの人は、大きな力を溜め込んでいる。でもそれを活かせる機会がない。でもこういう非常時では、それが何より助かる」

以来、「誰かに必要とされたい」という思いを募らせ、同じ思いを持つニート仲間を探しはじめた。同時にニートが集まれば、何か起こるのではないかと漠然と考えるようになった。「同じ種類の人間が集まれば、互いに強化しあって、そこから何か文化のようなものが生まれるのではないか」と思ったのだ。

こうしたなかで出会ったのが、今も山奥で生活を共にする“ジョーくん”だ。彼の紹介で、2014年にNPO 共生舎のことを知り、「親の目を気にせず、思う存分引きこもる」ために山奥で生活することを決めた。

山奥の遊びの鉄板、焚き火。夏は河原で泳いだり、バーベキューも楽しめる(写真提供/石井あらたさん)

山奥の遊びの鉄板、焚き火。夏は河原で泳いだり、バーベキューも楽しめる(写真提供/石井あらたさん)

「こんな場所が近くにあるのは、ちょっと自慢」(石井さん)(写真提供/石井あらたさん)

「こんな場所が近くにあるのは、ちょっと自慢」(石井さん)(写真提供/石井あらたさん)

人がいること自体が希少な山奥だから感じる“人”の価値

アニメを観て、ゲームをして、SNSして、寝る。ある意味、今も「引きこもったまま」。それでも、都市部で暮らしていたときよりも人とのふれあいは圧倒的に増えた。村おこしやビジネスなどで能動的に集落に関わっているわけではない。「引きこもる範囲が自分の部屋から、集落に広がったんです」と石井さん。

山奥で暮らし始めてみて、こもることが目的でやってきたにもかかわらず、NPOの事務を一手に引き受け、その生活が楽しい故に、自然と集落の人や地域の人たちとの交流が増えていった。そんな中で石井さんが気付いたことは「便利なところには、便利な分、人が多い。人間が希少な分、山奥では一人の人間の力が非常に大きいので、価値が大きい」ということ。

お祭りのお手伝いも集落から感謝されている(写真提供/石井あらたさん)

お祭りのお手伝いも集落から感謝されている(写真提供/石井あらたさん)

「この山奥ぐらい不便な場所というのは、僕たち共生舎の住民がここからいなくなったら向こう100年人が住まなくなってもおかしくない。そのおかげで、(地域に住むほかの)みんなが優しくしてくれる。人間が希少なので、何よりも貴重な存在として扱ってくれる」と続ける。

つい先日、11月3日に行われた集落の祭りを共生舎の住人十数人で手伝った。毎年、山の上のお宮までお参りに行くのだが、そこまでたどり着ける地域の人は2人しかいない。「『あんたらがいなかったら、寂しい祭りになっただろうなぁ。来てくれてありがとう』と言われました。枯れ木も山のにぎわいじゃないですけど、一人ひとりは大して役に立ちませんが、頭数いるだけでも喜ばれるのが山奥です。お酒飲むのに付き合うだけで、すごく喜んでくれるんですよ」と、山奥生活で、改めて「人がいることの価値」を体感していると話す。

ニワトリも放し飼い(写真提供/石井あらたさん)

ニワトリも放し飼い(写真提供/石井あらたさん)

家でも人の気配を感じながら、心地よく生活している

石井さんが拠点にしている共生舎での住民たちのメインの交流場は、広いリビング。共生舎はいわゆるシェアハウスだが、廃校になった小学校を利用しているため、スペースは十分すぎるほどに広い。

シェアハウスといえば、都会だと音や臭いなどが問題になりがちだが、そういったトラブルは皆無。それぞれがソーシャルディスタンスを保ちながら生活しているという。

広々としたリビングでは、テレビの前を陣取ったり、本棚前で読書したりと、好きなことを悠々と楽しめる(写真提供/共生舎)

広々としたリビングでは、テレビの前を陣取ったり、本棚前で読書したりと、好きなことを悠々と楽しめる(写真提供/共生舎)

「40畳ぐらいあるリビングに、8~10人が常にいて、好きなことをしています。
リビングが広いと、部屋の隅と隅で別の話ができるんです。そうすると、あっちのほうで面白い話をしてるなと思ったら、そっちに席を移って話に加わることができる。狭いリビングだと、一つの話をしていたらその話に参加するしかない。別々の部屋だと、面白いことしているか分からない。広い一つのリビングだからこそ、自分が加わる話題を選ぶことができて、ある種Twitterのような、ゆるいコミュニケーションができます。実際、リビングにいるけどそれぞれで別のことで遊んでいる光景をよく見ますね。
上手に距離を保ちながら、一緒にゲームをしたり、映画を観たりする人もいれば、一人で読書する人もいます」

住居スペースの広さを確保しにくい都市部と比べ、山奥は家の中も、外も開放的なのだ。

(写真提供/石井あらたさん)

(写真提供/石井あらたさん)

山奥生活に向いているのは、自分で楽しいことが見つけられる人

石井さんが集落にやってきてから過去7年に、累計40人がこの共生舎で生活をしてきた。見学には200人が訪れた。「住みたいという人を選り好みしようとはしなくなった」が、いくら広い居住空間で生活しているとはいえ、血のつながりや、もともと知り合い同士でもない他人が共同生活を送るには、ルールが必要。

NPOの運営は現在石井さんを含む古参の3人が“独裁政治”で担っている。「ニートたちは概ね仲がいいのですが、何かを決めるときは3人で相談して決めています。そんなことは1年に1度あるかないかですが」と話す。「ほとんどの場合、この山奥が合う人は残って、合わないと思う人は自然と去っていく」

共生舎の住民でノリでつくったミニコミ誌。16Pのうち4Pの共生舎の概要のほかは、漫画やレシピ、映画の感想、ボードゲームの攻略記事などかなり自由な内容。Vol2も予定している(写真提供/石井あらたさん)

共生舎の住民でノリでつくったミニコミ誌。16Pのうち4Pの共生舎の概要のほかは、漫画やレシピ、映画の感想、ボードゲームの攻略記事などかなり自由な内容。Vol2も予定している(写真提供/石井あらたさん)

今年だけですでに4人が入れ替わった。「(山奥での生活は、)自分で楽しいことが見つけられる人が向いていると思う」と石井さん。都会のいいところである、思いもよらない出会いはなかなかないので、出会いなしには生きられないという人には、山奥は向かないのかもしれない。またお互いが好き勝手にやっていることを面白がれるかどうか、それが共同生活の秘訣だ。

ちなみに、住民全員がニートというわけではなくリモートワークで働く人がいたり、一時的な滞在組と永住組が混在したりしている。

(写真提供/石井あらたさん)

(写真提供/石井あらたさん)

「『(仕事をしていてもしていなくても、滞在でも永住でも)どちらでもいいよ』というスタンスは、ニート支援をする他のNPOなどの組織と比べて、とても珍しい立ち位置。誰にも先のことなんて分からないのに、どうするかなんて決められないから。だから『どちらでもいい』んです」と、いたってシンプルな理由で寛大な方向性が決められている。

過ごし方も、仕事をする・しないも、お互いとの関わり方も、「どちらでもいい」。時にNPOなどの取り組みの“●●しなければならない”に息苦しさを感じる人もいるように思う。

ただ、共同生活をする上で、それぞれが何らかの手伝いをすることはほぼ暗黙の了解で義務のようにはなっているとのこと。食事を用意する、掃除をする、ゴミ出しをするといったことを、住民は厳しい決め事をせずに自然と手を貸し合いながら生活している。

(写真提供/石井あらたさん)

(写真提供/石井あらたさん)

山奥ニートになって、“自分が知らなかった感情”を知った

著書で、生まれて初めて「マジギレした(マジで怒った)」事件について触れた石井さん。普段は温厚で、嫌なこともすぐに忘れる性格だが、山奥生活を始めて3年目に、どうしても人やモノに当たらずにはいられない日があった。それは「自分の知らなかった感情」だった。

“マジギレ”だなんて、ネガティブなイメージがあるかもしれないが、今では石井さんはポジティブに受け止めている。「“マジギレ”したというのは、それだけ僕が人と関わって生きているという証拠だと思う。人と関わったからこそ、自分を知ることができた。自分がムカっとする相手に会ったときにどんな反応をするのかを知るということは、逆に自分が何に心地よさを感じ、何に嫌悪するのかが分かるようになるということだから」(石井さん)

(写真提供/石井あらたさん)

(写真提供/石井あらたさん)

(写真提供/石井あらたさん)

(写真提供/石井あらたさん)

自分の感情を自然に発露できた山奥での生活のおかげで、怒り、心地よさ、嫌悪といった「感情」が自分の中に芽生えたと感じている。

それに、感情的であることは悪いことではないとも思っている。
「一人で生きていくということはかなり大変で、強い人でないと生きられない。弱い人は、弱い人同士が繋がって、生きていく方がいい。感情的になるということは、弱さも見せていくということ。だから、人と人の“しがらみ”もある程度必要だと思うんです」

コロナ禍で山奥生活を再確認

石井さんは、1カ月だけ共生舎に住んだことのある女性と3年前に結婚した。現在3カ月に1度、1カ月ほど名古屋に住む妻のところに滞在する“二拠点生活”を送っている。

山奥の生活はコロナ禍での変化がまったくない分、「マスクが必須になった都会は、以前以上に息苦しく映る」と石井さん。街中を歩くにもどこか罪悪感を抱かずにはいられず、何も考えずに歩ける山奥の暮らしがやはり好きだと再認識している。

とはいえ、都会の生活も嫌いではない様子。「山奥の生活の一番の魅力は生活費の安さ。都会の良さは、遊ぶ場所がある、新しい面白い人と出会える、食べ物の選択肢が多いということ。それぞれにいいところがある。都会のいいところを山奥に持っていけたら面白そうだと思うんですよね」

2020年2月10日(ニートの日)に登壇した「ニート祭り」の様子(写真提供/石井あらたさん)

2020年2月10日(ニートの日)に登壇した「ニート祭り」の様子(写真提供/石井あらたさん)

コロナ禍でオンラインでのコミュニケーションが一般的になり、石井さんは山奥にいながらにして地元の友達とのオンライン飲み会も頻繁に楽しむようになった。確かに、山奥での不便さも尊いものだが、都会の良いところも取り入れれば、より住みやすくなりそうだ。

「山奥にも住む人が増えたら最高」と話し、「共生舎に住むことは物理的に難しくても、周辺集落にもっと人が移り住んでくれたらうれしい」と続ける。「将来的には、妻も山奥生活することを考えているようです」

コロナ禍のこの半年、外出規制になったり、先の予定を全てキャンセルすることも余儀なくされた。予定やルーティンがベースにあった毎日が一変し、日々の過ごし方や、暮らしたい場所、仕事観など、価値観が大きく変わった人も多いだろう。それぞれが新しい生き方を模索するなかで、“山奥ニート”石井さんの「先を考えず、その時その時を思うままに暮らしているのに充実感を感じられている」生き方は、凝り固まった私たちの価値観にちょっと変化を与えてくれるように思う。

石井さんは、「就職して働いている人は、やっぱり立派です」と言いつつ、このウィズコロナ時代を「先のことを考えることが苦手な僕たちにとっては生きやすい時代」と話す。「働くこと以外なら、なんでもやる気があるんです」という石井さんは、山奥の暮らしをもっと楽しんでやろうと大きな野望を抱いている。

『「山奥ニート」やってます。』(石井あらた 著、光文社 刊)●取材協力
石井あらたさん
1988年生まれ、名古屋市出身。自称「山奥ニート」。浪人・留年・中退の末ひきこもり。2014年から和歌山県の山奥に移住。NPOの支援を受けるはずが、移住3日後に代表が亡くなり、理事として自主運営を開始。人口5人の限界集落の木造校舎に、ネットを通じて集まった男女14人と暮らしている。2017年に会社員の女性と結婚。現在は山奥と街の二拠点生活をしている。
Twitterアカウント:@banashi
ブログ:山奥ニートの日記
YouTube:山奥ニート葉梨はじめ
『「山奥ニート」やってます。』(石井あらた 著、光文社 刊)

キャンバスみたいな

所在地:三鷹市下連雀
10万5,000円 / 43.25平米
中央線・井の頭線「三鷹台」駅 徒歩12分

井の頭公園まで歩いて7分程の場所にある、DIY可能な物件。キャンバスのような戸建を、自分好みに変えてみませんか?



外観は普通の戸建と違いないのですが、中は今までに住んだ方の手によって塗装された壁や天井、取り付けたハンガーパイプなど、手づくりの温かみを感じられる内装でした。



D ... 続き>>>.
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キャンバスみたいな

所在地:三鷹市下連雀
10万5,000円 / 43.25平米
中央線・井の頭線「三鷹台」駅 徒歩12分

井の頭公園まで歩いて7分程の場所にある、DIY可能な物件。キャンバスのような戸建を、自分好みに変えてみませんか?



外観は普通の戸建と違いないのですが、中は今までに住んだ方の手によって塗装された壁や天井、取り付けたハンガーパイプなど、手づくりの温かみを感じられる内装でした。



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自分だけの花見やぐら

所在地:目黒区青葉台
12万5,000円 / 35.57平米
日比谷線・東急東横線「中目黒」駅 徒歩10分

部屋からこれだけバッチリ桜と目が合う目黒川沿いの物件。部屋から眺める景色がどれだけ居心地の良さを左右するのか、現地を訪れた際に改めて実感しました。



目黒川の真ん前、桜ビュー。ということを除いては、いたって普通の内装です。



ベランダは南西向きで日当りよし。大通りにも面していない ... 続き>>>.
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自由が丘の顔になる

所在地:目黒区緑が丘
44万円(税込) / 89.84平米
東急東横線「自由が丘」駅 徒歩7分

自由が丘の2階建て路面店をまるっと借りられます。大きな間口と使いやすい間取りが魅力で、床やサッシを変えるだけで良くなりそうな物件。



事務所や物販店舗が可能で、軽飲食店は相談。ちなみに両階に水道とガスが引かれています。



建物が位置するのは自由が丘駅の東側、片側一車線道路沿い。車 ... 続き>>>.
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風吹き抜ける家

所在地:国分寺市内藤
20万8,000円 / 169.36平米
中央線「国立」駅 徒歩12分

広い庭に向けて取られた大きな窓、というよりは、もはや壁一面が窓です。住宅街の角地に立ち、全部屋が南向き、1階の天井は2.4mと高め。家全体に開放感があり、心地いい空間です。



1972年築ですが、内装は全体的に清潔感があり、大切に時間が育まれてきたのだろうな、と感じます。木製サッ ... 続き>>>.
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そのままを引き継いで

所在地:新宿区東五軒町
14万~47万円(税込) / 32.96~129.96平米
東西線「神楽坂」駅 徒歩10分

神楽坂駅から徒歩約10分ほどのところにある、スタイリッシュでミニマムな外観の気になる建物。室内はいたるところに使われた木の風合いと、大小さまざまな窓からの光が相まってやさしい印象の空間です。



おかげで、とんがった印象の多い細長い間取りも、やわらかく感じます。今回は、三つのパター ... 続き>>>.
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コロナ禍で50万円以下プチリフォームが増加! 換気、テレワーク、おうち時間の見直しで

新型コロナウイルスの影響で、おうちで過ごす時間が増え、自宅をリフォームする人が増えているといいます。リフォームというとトイレやキッチン、バスなどの水まわりがまず頭に浮かびますが、新型コロナウイルスの影響か換気や内装の工事も増えているとか。どんな工事が多いのか、一戸建て・マンションのリフォームのプロに聞いてみました。
「換気」や「抗ウイルス対応壁紙」「除菌水」のリフォームが急増中!

今、不動産市場のなかで、最も活況といわれているのがリフォームです。在宅時間が増えたことで、長年、放置されてきた「家の不具合」「故障箇所」などに気が付き、リフォームを依頼するという流れがあるようです。

「今回、新型コロナウイルスの対策として、換気が大きく注目されました。2003年以降、分譲された住宅には24時間空調換気が義務付けられていますが、それ以前の建物はそうではありません。『動いているのか分からない古い換気扇を交換したい』との問い合わせから、熱交換機能付きや24時間換気機能付きの換気扇をご案内することは多かったですね」と話すのは、静岡鉄道株式会社 不動産分譲事業部リフォームグループ 茂木 仁志さん。

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

先のことは誰にも分かりませんが、来年以降の第二波、第三波を考慮し、早めに対策をして「家を快適にしておこう」「より安全な環境にしたい」という人も多そうです。

「抗ウイルスなどの壁紙や床材、抗菌水などは、もともとよく知られている商品ではないと思います。ですから、『換気扇を交換したい』という問い合わせから、話が広がっていくことが多いですね」と茂木さん。建物の状況にもよりますが、総額でも50万円ほどの少額で収めている人が増えているといいます。

事例内容:一戸建ての玄関ドアをリフォームして通風ドアに 施工費用:36万円~ 施工期間:1日 (写真提供/静鉄リフォーム)

事例内容:一戸建ての玄関ドアをリフォームして通風ドアに
施工費用:36万円~
施工期間:1日
(写真提供/静鉄リフォーム)

事例内容:外から帰ってすぐに手洗いできるよう、玄関入ってすぐのところに洗面台を増設 施工費用:15万円~ 施工期間:4日 (写真提供/静鉄リフォーム)

事例内容:外から帰ってすぐに手洗いできるよう、玄関入ってすぐのところに洗面台を増設
施工費用:15万円~
施工期間:4日
(写真提供/静鉄リフォーム)

「コロナの影響で、収入減を予測している人が多いのだと思います。壊れてしまって生活できない『修繕』は別ですが、しなくても暮らしが成立する高額リフォームは、『贅沢品』という側面があるんです。それゆえになかなか高額にはなりにくいのではないでしょうか」(茂木さん)とその理由を明かしてくれました。

ちなみに予算をおさえつつ、プチリフォームで頼りになるのがDIYです。実際、コロナウイルスの影響もあって、ホームセンター各社の売上は好調ですが、特にDIY用品がよく売れているといいます。近年は塗料や手軽に加工できる壁紙・床材が出ているので、気軽にチャレンジしやすくなっているのかもしれません。

おうちオフィス化計画は、リビングまわりに机を配置する人多数

コロナの影響で増えたといえば、テレワークです。『おうちオフィス化計画』、リフォームでさらに充実したものにしたいと考えている人はいることでしょう。筆者もその一人で、大人2人がそろって自宅作業してもストレスがないよう、リフォームを検討しています。

「特にマンションにお住まいだと、室内の広さに余裕がある、または部屋が余っているというご家庭は少ないもの。そのため、クローゼットなどに書斎をつくろうという人はあまり多くないように思います。多いのは、リビングの一部にパソコン台をつくって子どもを見ながら仕事ができるようにするご依頼です。家族の生活音は、ヘッドホンをしてしまえば意外と気にならないようですね」(茂木さん)

事例内容:マンションのリビングにカウンター机を造作 施工費用:10万円~ 施工期間:2日 (写真提供/静鉄リフォーム)

事例内容:マンションのリビングにカウンター机を造作
施工費用:10万円~
施工期間:2日
(写真提供/静鉄リフォーム)

50万円のリフォームなら、どこまでできるの? 期間はどのくらい?

リフォーム検討者として気になるのが、ほかにも50万円以下でどんなリフォームができるのか、という点です。茂木さんに目安を伺いました。

「通常のトイレなら節水トイレに交換し、床と壁天井の内装も施工できます。また、12畳ほどのLDKの壁天井クロスの張り換え、テレワーク用の作業台を設置するのもいいですね。ただ、マンションも一戸建てでも、建物の状況によるので、一概には言えません。基本的には、住まいの下見や素材のご相談のあと見積もりという流れになり、見積もり作成まで無料というのが一般的です」と解説します。

次に50万円以下でできるリフォームの例を紹介していきましょう。おうち時間の増加により、「家で遊べる」「家が楽しい」と、リフォームを考えているなら、以下のようなケースが参考になりそうです。神奈川県を中心にリフォーム事業を展開する株式会社フレッシュハウスが手掛けた事例から紹介しましょう。

事例内容:インナーガーデンをつくって、家なのにカフェ気分が楽しめる 施工費用:床部分10万円、上部スポット等照明追加工事5万円※面積により金額は変わります 施工期間:2日 (写真提供/フレッシュハウス)

事例内容:インナーガーデンをつくって、家なのにカフェ気分が楽しめる
施工費用:床部分10万円、上部スポット等照明追加工事5万円※面積により金額は変わります
施工期間:2日
(写真提供/フレッシュハウス)

事例内容:階段の手すりを使ってデスクをつくり、趣味のDTMコーナーに 施工費用:5万円~※机にする材料や面積などにより金額は変動します 施工期間:1日 (写真提供/フレッシュハウス)

事例内容:階段の手すりを使ってデスクをつくり、趣味のDTMコーナーに
施工費用:5万円~※机にする材料や面積などにより金額は変動します
施工期間:1日
(写真提供/フレッシュハウス)

事例内容:吹抜けに大型スクリーンプロジェクターを設置。家が映画館に早変わり 施工費用:スクリーン取り付け10万円、手すり変更(既存の手すりを撤去し、新たに枠を設けて強化ガラスをはめ込み)30万円 ※プロジェクターやスクリーンの費用は含みません 施工期間:同時施工で2日 (写真提供/フレッシュハウス)

事例内容:吹抜けに大型スクリーンプロジェクターを設置。家が映画館に早変わり
施工費用:スクリーン取り付け10万円、手すり変更(既存の手すりを撤去し、新たに枠を設けて強化ガラスをはめ込み)30万円
※プロジェクターやスクリーンの費用は含みません
施工期間:同時施工で2日
(写真提供/フレッシュハウス)

室内以外にも、「部屋から目に入る場所」に手を加える人も増えているようです。例えば新潟県を中心にデザイン性の高い注文住宅、リフォームなどを手掛ける株式会社アンドクリエイトでは、以下のようなリフォームができるといいます。

事例内容:青石と青砂利を敷くことで庭をおしゃれに。家庭菜園スペースもつくっておうち時間を楽しめるように 施工費用:7万円(材料費のみ)施工は施主 施工期間:2日 (写真提供/アンドクリエイト)

事例内容:青石と青砂利を敷くことで庭をおしゃれに。家庭菜園スペースもつくっておうち時間を楽しめるように
施工費用:7万円(材料費のみ)施工は施主
施工期間:2日
(写真提供/アンドクリエイト)

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事例内容:タタミコーナーと浴槽から眺める庭をつくった。2階タタミコーナーと浴槽から見える坪庭バルコニーを枕木で隣地目隠し施工し、植木鉢と石敷きを行った 施工費用:25万円 施工期間:3日 (写真提供/アンドクリエイト)

事例内容:タタミコーナーと浴槽から眺める庭をつくった。2階タタミコーナーと浴槽から見える坪庭バルコニーを枕木で隣地目隠し施工し、植木鉢と石敷きを行った
施工費用:25万円
施工期間:3日
(写真提供/アンドクリエイト)

こうして事例を見ると、やっぱりリフォームって、快適になるだけでなくおしゃれになりますよね。目にする空間が自分好みだと、やっぱりストレスなく暮らせる気がします。

「インスタグラムをはじめ、SNSの影響は大きいと思います。弊社でもリノベアイテムをそろえたECサイト『HAGS』と提携しており、インスタ映えするようなおしゃれな建材をお客様がWEB上で選ぶこともできます」(茂木さん)

最後にもう一つ聞いておきたいのが、リフォームを依頼してから着工までにかかる期間です。もともと、建設業の人手不足から施工までに時間がかかるなどと言われていましたが、コロナの影響も加わったことで、依頼してから施工まで、余計に時間はかかるのでしょうか。

「工事の規模や内容にもよりますが、弊社の場合は相談して現地確認後、1週間ほどでプランの提案、ご契約から1週間程度で工事着工を心がけています。ただ、住設機器メーカーのショールームで現物を確認するとなると時間がかかってきます。現在、各社ショールームの週末予約が取りにくい状況が続いているので、その場合、お時間をいただく場合がございます」(茂木さん)

なんと、やっぱりここにもコロナの影響があるんですね。新しい生活様式にはさまざまな不便もありますが、住まいに関心が高まるのは個人的にとても良いことだと思っています。住まいを大事にすれば、暮らしの充実度や満足度は高まるはず。気軽にできるリフォームが多くの人に広まり、「わが家って、手入れするとめちゃ快適じゃん!」という人が増えてほしいなと思います。

●取材協力(※50音順)
静鉄リフォーム 
アンドクリエイト
フレッシュハウス

つつましくも清々しい部屋

所在地:杉並区和田
8万円 / 21.1平米
丸ノ内線「新中野」駅 徒歩8分

一口にリノベーションといっても、とびっきりのおしゃれを目指したわけでもなく、装備を格段にグレードアップしたわけでもなく。



でも、率直な印象は 「これで十分!」



築50年を迎えた建物にそっと寄り添う物静かな空間は、ペンキ塗りの壁や裸電球が妙にしっくりときて、まどろみの時間が心地 ... 続き>>>.
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小さなレトロ – 住居可 –

所在地:渋谷区千駄ヶ谷
11万円(税込) / 29.83平米
副都心線「北参道」駅 徒歩3分

小さなレトロマンションの一室に一目ぼれしました。



いわゆるヴィンテージマンションなど、大きくて魅力的な外観の建物は割と知られているものですが、小さな建物で外観の良いものは、「こんな建物あったんだ!」という、突然の出会いと発見があったりして、その分うれしくなります。



エレベータ ... 続き>>>.
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アーチ窓の部屋

所在地:世田谷区太子堂
9万円 / 22.15平米
東急田園都市線「三軒茶屋」駅 徒歩4分

10万円以下の賃貸って、なかなか特徴のある物件を見つけるのは難しいと思うんです。そんな中見つけたのが、今回の物件。



コンクリート打ちっ放しが基調のクラシックな内装に、大きなアーチ窓が印象的な室内。



窓際部分のみ天井が高くなっていて、一番高いところで3.4m程の天井高があります ... 続き>>>.
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【柳沢小実さんインタビュー】暮らし上手なあの人のモノと家

改めてわが家を見回すと、気に入らない一角や整理すべきモノが目についたり、逆に物足りなさを感じたり……。
自分にとって何が大切か、この機会にもう一度考えてみてはどうだろう。
しっかりした価値観をもってモノを選び、家を整えた、暮らし上手な柳沢小実さんの家と話をヒントにしてみよう。

好きなモノを愛でたいから余白を大事に、キレイにしまう

モノを買うときは置き場や使い方を想像する

旅や暮らしにまつわる本を数多く著しているエッセイストの柳沢小実さん。整理収納アドバイザーの資格をもつ専門家でもあり、「機能的な白い箱をつくるつもりで建てた」という家は、どこを見渡してもさっぱりとしている。「耐震性や断熱性を第一にして、インテリアは余白を残しておきたかったんです」
言葉どおり、この家のモノは白い壁や窓の光を背景に、自らの居場所を心得て収まっている印象。「モノは好きでよく買いますが、置き場所や使い方が想像できるモノに限っています。物欲をコントロールしているんです」

だから衝動買いはしない。するとしても、それは前から欲しくてイメージしていたモノに出合ったとき。あるいは、服や食器などあらかじめ決めたジャンルだけ。また、妥協して中途半端なモノを二つ買うようなら、高くても本当に欲しいモノを一つ買う。「でないと、結局満たされません」
「少なく」ではないが「少なめ」にもつ。それも柳沢さんから学びたい暮らしの態度だ。「もち過ぎると、モノに振り回されてしまいます。特にキッチンとクロゼットは広さに対して物量が多いので、あふれないよう気をつけます」

閉めて隠せばそれで解決という状況をつくりたくないからクロゼットの扉も常時開けているという。「家で仕事をしているので余計に気になるんでしょう。リビングにもあえて造作収納を設けず、お気に入りの家具に入るだけのモノをもつようにしています。好きなモノはキレイにしまって、いつも愛でていたいんです」

おしゃれに見えるコーナーも実用的。椅子の上のイエローのバッグは来客時にDMや書類など夫のものを一時的にしまうためのもの。スタンドに掛けてあるのはハタキ。スツールはスタックできるものを 

おしゃれに見えるコーナーも実用的。椅子の上のイエローのバッグは来客時にDMや書類など夫のものを一時的にしまうためのもの。スタンドに掛けてあるのはハタキ。スツールはスタックできるものを 

アジアの食器は料理をおいしく見せてくれる

アジアの食器は料理をおいしく見せてくれる

アンティークの本棚も食器棚に。カップ&ソーサーは北欧、グラスはオールドバカラと種類を決めている

アンティークの本棚も食器棚に。カップ&ソーサーは北欧、グラスはオールドバカラと種類を決めている

収納は「省エネ」にして家時間を楽しむ

さらにポイントは、無駄と無理がないこと。「収納で大事なのは狭い場所にたくさんしまうテクニックではなく、置き場を決めるなどの簡単なルールです。置き場所は動線とセットにすれば無理がありません。例えばわが家も、夫が帰宅してからダイニングの椅子に座るまでの動線上で、鍵もリュックもコートも片付くようにしてあります。収納が得意な人だけが頑張るのではなく、家族でシェアでき、ラクに片付く省エネ収納でないと続きません」

昨年まで、年に6回は海外を旅していた柳沢さん。旅先で買ったモノも多く、仕事の合間、大好きな中国茶でひと息つく時間にそれらを眺める。「旅の風景がよみがえりますが、思い出として懐かしむというより、必ずまた行きたいと思わせてくれる現在進行形の感情です」。片付けに終始するのではなく、こんなふうにモノと付き合える家をつくって暮らしたい。

アーチの奥はリビング続きの柳沢さんの仕事部屋。扉はなく、程よい見え方が部屋をキレイに保つモチベーションに

アーチの奥はリビング続きの柳沢さんの仕事部屋。扉はなく、程よい見え方が部屋をキレイに保つモチベーションに

朝の光が爽やかだというダイニング。端正なキッチンはオーダーメードで、壁付けにコンロ、アイランドにシンクがあるⅡ型。 下部収納はダイニング側からも使えるようにして食器を収めた

朝の光が爽やかだというダイニング。端正なキッチンはオーダーメードで、壁付けにコンロ、アイランドにシンクがあるⅡ型。下部収納はダイニング側からも使えるようにして食器を収めた

キッチンの造作棚も一面ではなく控えめに。カウンターの上にはよく使うモノが置いてある

キッチンの造作棚も一面ではなく控えめに。カウンターの上にはよく使うモノが置いてある

モノに振り回されないように、愛おしいモノたちだけを厳選して大切にする。そのために必要なのは簡単なルールをつくること。柳沢さんのおかげで、なんだか収納をシンプルに考えるための糸口が見えてきた。

構成・取材・文/今井早智 撮影/平野太呂

エッセイスト 柳沢小実さん
衣・食・住・旅・台湾について綴るエッセイスト。収納好きが高じて、整理収納アドバイザー1級を取得。最新刊は読売新聞の連載をまとめた文庫『おうち時間のつくり方』(だいわ文庫)。そのほか、『これからの暮らし計画』(大和書房)、『大人の旅じたく』(マイナビ出版)文庫判も。
*HP
*Instaglam

緑に隠れるように

所在地:武蔵野市吉祥寺北町
26万9,500円(税込) / 83.12平米
中央線・井の頭線「吉祥寺」駅 徒歩18分

吉祥寺駅から歩くこと約18分。ケヤキ並木に寄り添うように、どっしりとしたレトロマンションが立っています。



今回ご紹介するのはこのマンションの1階、路面店舗。敷地内の大きな植栽に隠れるように、無骨で広々とした空間があります。



正面の入り口から入って手前側の一画が事務所として、西 ... 続き>>>.
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下町ならではのシェア生活

所在地:墨田区京島
6万4,000~7万1,000円 / 11~11.3平米
京成押上線「京成曳舟」駅 徒歩6分

下町風情が残る墨田区京島に2020年2月に誕生したシェアハウスのご紹介。全19部屋の男女比は半々、学生から30代の社会人まで若い世代が一緒に住んでいます。



クリエイティブな人たちが切磋琢磨しながら暮らせる場所になればという思いから、共用分には広いワークスペースを用意。書類や製作 ... 続き>>>.
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ふるさと納税で“体験型”返礼品が増加中!ウィズコロナ時代の地域応援

2008年に制度が開始し、「おトク」というイメージで2015年ころから急速に利用が広まったふるさと納税。返礼品は食品や伝統工芸品のイメージが強いが、近年、バリエーションが広がっている。なかでも「体験型」が増加しており、地域活性につながっているという。
「体験型」増加の背景と実態、そしてウィズコロナ時代の今だからこその「ふるさと納税」活用について、ふるさと納税サイト「さとふる」広報と、自治体担当者へ聞いた。

5割近くの自治体が「体験型」の開発を実施・検討

「さとふる」でも体験型の返礼品は増えており、バリエーションも多彩だ。旅行券・宿泊券、食事券、テーマパークや水族館等アミューズメント施設の入場券や、マリンスポーツ・ゴルフ・スカイダイビング等アクティビティの体験チケットもある。
地域産業を活かした「コスメの手作り体験」「伝統工芸品づくりの体験」や、「農業体験」「漁師体験」「地元テレビやラジオへの出演券」、中には「1日町長体験」などユニークなものも。

「寄附額1万円前後、都心から程近い場所の旅行券や、その土地で利用できる観光チケット、花火大会の入場券なども人気があります」と、「さとふる」広報の谷口明香さん・道岡志保さんは語る。
二人によれば、「体験型」増加の背景には2つの理由があるという。

ひとつは、ふるさと納税をPRの場として捉える自治体・事業者が増えたこと。食品や伝統工芸品などの特産品でなくとも、「その地域ならではの体験」を提供することで地域活性化や地域PRにつなげたいと考える自治体や事業者がアイデアを出しあい、オリジナルの返礼品を生み出している。

もうひとつが、2019年の地方税法改正だ。制度の趣旨に反する返礼品増加や過度な競争を抑制するため、返礼品の基準が変更された。それに伴い、全国的に返礼品の見直しが行われた。「さとふる」の調査によれば、法改正後、新しい取り組みを開始・検討した自治体は6割以上。取り組み内容として最も多かったのが「体験型返礼品の開発(45.7%)」だった。

化粧品の原料が採掘される愛知県東栄町では「手作りコスメ体験」を提供(画像提供/さとふる)

化粧品の原料が採掘される愛知県東栄町では「手作りコスメ体験」を提供(画像提供/さとふる)

複数の市町をまたいだツアー型の返礼品も

2019年度の調査で、ふるさと納税の寄附受け入れ額が前年度比1.3倍となった埼玉県も「体験型」に力を入れる自治体のひとつだ。その背景について、埼玉県 企画財政部 地域政策課 地域振興担当の高田尚久さんは、「実際に寄附自治体を訪問する機会をつくることで、地域により深く触れてもらい、魅力を体験していただきたい」と語る。

県内各市町村で、それぞれの特色を活かした返礼品が生まれている。
例えば2019年度、県内で最も受け入れ額が多かった秩父市では、「秩父プレミアムツアー~オトナの酒蔵めぐり~」と題して、普段見学できない「イチローズモルトウイスキー」秩父蒸留所の見学ツアーを提供。開始以降、定員いっぱいまで申し込みがあるという。
航空自衛隊入間基地を擁する狭山市では、市庁舎屋上から航空祭を観覧できるチケットが人気だ。
※コロナウイルス感染症拡大のため、本年は秩父蒸留所見学ツアー、入間航空祭、ともに中止。

秩父市の返礼品「オトナの酒蔵めぐり」の様子(画像提供/秩父地域おもてなし観光公社)

秩父市の返礼品「オトナの酒蔵めぐり」の様子(画像提供/秩父地域おもてなし観光公社)

狭山市の返礼品「入間航空祭観覧席」。ブルーインパルスの曲技飛行も見られるとあって、毎年人気(画像提供/大金歩美)

狭山市の返礼品「入間航空祭観覧席」。ブルーインパルスの曲技飛行も見られるとあって、毎年人気(画像提供/大金歩美)

県では、こうした県内各地で提供されているプランを県ホームページで一覧化して紹介するほか、市町村と県の協力により複数市町村を周遊・滞在する体験型返礼品のコースも開発している。
「地域全体を周遊・滞在し、満喫していただきたい。単独ではアピール度が弱い返礼品を複数組み合わせることで魅力を高める狙いもあります」と高田さん。
例えば、小川町・川島町いずれかへの寄附に対する返礼品として一昨年用意されたのが、「畑から蔵へ 大豆の旅」と題された体験型プラン。小川町にある農場で大豆の収穫体験を行った後、川島町にある醤油の蔵元で、仕込み蔵の見学と醤油づくりの一部工程が体験できるというものだ。

小川町での大豆収穫体験の様子(画像提供/小川町)

小川町での大豆収穫体験の様子(画像提供/小川町)

体験型返礼品の実施後に観光者の数が増加した自治体は複数あり、地域を訪れるきっかけとして機能しているという。
「訪問していただいた際、市内の別の場所に立ち寄ったとの声もあります。寄附をきっかけに地域のグルメや名所に触れていただくことで、各市町村のPRにつながっているようです」(高田さん)

継続的に寄附を行ったり、2回3回とその地域を訪問するリピーターも生まれている。「地域が好きになった」「また来たい」という声のほか、移住に興味を持つ寄附者もいるとのこと。自治体内で新規創業した事業者が返礼品の提供者となる事例もあり、地元起業者への支援にもつながっている。

コロナ禍での「体験型」実施方法には各地域頭を悩ませており、今年は中止としたプランも複数存在するという。一方、コロナ禍で近距離の旅行(マイクロツーリズム)が人気を集めるようにもなった。高田さんは「都心から1~2時間でアクセスできる本県の体験型返礼品が注目される機会も増えるのではないか」と期待を寄せる。

都内でも、「ここでしか味わえない体験」を提供

従来、ふるさと納税制度における「過度な返礼品競争」について反対の立場を表明してきた渋谷区も、「ふるさと納税の影響による税収減を看過できない」と、2020年度より制度活用を開始した。渋谷区総務課ふるさと納税担当主査の増子義明さんは、こう意気込む。
「ご存じのとおり、渋谷区ではふるさと納税で寄附が集まる農産物や海産物等の特産品はありません。しかしながら、渋谷でしか味わえない魅力的な体験やサービスは多数ある。商品を売るのではなく、渋谷のコトを体験してもらうことで、渋谷のファンにシティプライドを持ってもらい、渋谷区の応援団を増やす取り組みにつなげていくことを目指しています」

2020年10月現在、レストランでの食事券やホテルのスイートルーム宿泊券、高層ビル展望施設のチケット、ファッション性の高いTシャツやトートバックといった返礼品のバリエーションが準備されている。

渋谷区の返礼品の中には「渋谷スクランブルスクエア」の展望施設「SHIBUYA SKY」入場チケットも。約230mの高さから、スクランブル交差点や富士山、東京スカイツリーなどを一望できる(画像提供/渋谷区)

渋谷区の返礼品の中には「渋谷スクランブルスクエア」の展望施設「SHIBUYA SKY」入場チケットも。約230mの高さから、スクランブル交差点や富士山、東京スカイツリーなどを一望できる(画像提供/渋谷区)

一方、コロナ渦での募集開始となり、店舗の休業や事業自粛などを受け、申し込み受付開始当初は返礼品の一部が提供できない状況にもあった。
「正直、申し込みは少ないものと覚悟していた」という増子さん。
しかし、蓋を開けてみれば、約1カ月で113名と、想定を超える数の寄附申し込みがあった。

現時点では特定の返礼品に人気が集まっている訳ではないが、レストランでの食事券が比較的申し込み件数が多いという。提供を延期している返礼品についても、今後、コロナウイルス感染状況の推移を見ながら、「事業者と調整の上、順次提供していく予定」とのことだ。

オンラインを活用したプランも登場

新型コロナウイルスの影響を受け、移動自粛が続く中、新たに生まれたのがオンラインを活用した「体験型」だ。
山形県庄内町では「蔵元と語りながら地酒を飲もう〈地酒3種付き〉」と題し、テレビ会議で現地の酒造と寄附者をつなぐプログラムを行った。寄附者は事前に郵送で届いた地酒を片手に参加。蔵元から日本酒の基本知識や酒造の特徴を教わりながら、和気あいあいと語らったほか、オンラインで酒造の案内も行なわれた。

参加者からは「地域とつながって応援できるという、ふるさと納税の本質を実感できてよかった」「コロナが落ち着いたら実際に庄内に行って、直接蔵元さんに会ってみたい」といった声があがり、事業者からも「初めての人への販促として良い企画、ここから蔵のコアなファンが増えたらうれしい」との感想が得られた。

山形県庄内町の返礼品「蔵元と語りながら地酒を飲もう」の様子(画像提供/株式会社ROOTs)

山形県庄内町の返礼品「蔵元と語りながら地酒を飲もう」の様子(画像提供/株式会社ROOTs)

「さとふる」では、お盆の帰省の時期に合わせた「オンライン帰省を楽しむ」特集を公開。地酒やフィンガーフードなど、パソコンの前で、遠方の家族と一緒に楽しめるような返礼品や、送り先を2カ所に分ける方法などを紹介した。
「帰省自粛の流れを受けて、以前からあった『お墓参り』や『見守り代行』の返礼品も今後、よりニーズが高まってくるかもしれません」(谷口さん)

「地域を応援する手段」としての活用が増加

「さとふる」では、新型コロナウイルスによる外出自粛要請が出た4月ころから、寄附額が全体的に増えているという。4月単月の比較では、昨年比1.8倍以上となった。

「自宅で過ごす時間が増え、食品等の返礼品ニーズが増したことももちろん大きいと思います。
そこに加えて、新型コロナウイルスの影響で経済的に困っている事業者が多いことは広く知られた事実。移動自粛で現地に行くことも難しくなった中で、地域を応援したい・手助けしたいという思いを持つ方は増えているのではないかと思います」(谷口さん)

ふるさと納税を活用した「応援」の仕方もさまざまだ。
例えば、コロナ禍で打撃を受けた産業の代表例である観光業。ふるさと納税では、宿泊チケット等の発送をもって寄附先の自治体から事業者へ代金が支払われるため、宿泊施設に先にお金を落とすことができる。

文化・芸術・スポーツに対する支援例もある。例えば長崎県諫早市では、返礼品に地元サッカーチーム「V・ファーレン長崎」のユニフォームを用意。寄附金の使い道としても「Jリーグ『V・ファーレン長崎』への応援」を選べる。

長崎県諫早市の返礼品。地元サッカーチームV・ファーレン長崎のユニフォーム(画像提供/さとふる)

長崎県諫早市の返礼品。地元サッカーチームV・ファーレン長崎のユニフォーム(画像提供/さとふる)

「都内のレストランで、地域食材を味わう」返礼品も。熊本県上天草市や三重県松阪市の返礼品の中には、都内のレストランで、地域の食材を使ったコースを楽しめるというプランがある。

三重県松阪市の返礼品。東京都中央区日本橋のレストランで、松阪・三重食材のコースが楽しめる(画像提供/さとふる)

三重県松阪市の返礼品。東京都中央区日本橋のレストランで、松阪・三重食材のコースが楽しめる(画像提供/さとふる)

実際に、ふるさと納税が地域の大きな助けとなることを示唆するデータもある。
「さとふる」と事業構想大学院大学の調査によれば、返礼品原材料の調達、生産・加工、雇用等が全て地域内で行われた場合、最大767億円の域内雇用者所得が生まれるという試算だ。

「事業者単位でなく、地域全体に還元できるのがふるさと納税の特徴のひとつ。特定の事業者だけではなく、広く地域を応援したいということであれば、より有効な手段になり得ると思います。
また、自身の想いに合わせて税金の使い道を指定できること、スマホやパソコンから気軽に参加できることも特徴です。
地域経済に貢献しながら、美味しいものや楽しい体験を得ることができる。多くの人が楽しみながら参加することで、全国の地域にお金が巡っていく。気軽にできる地域貢献として、ご活用いただけると良いなと思います」(道岡さん)

スマホひとつで、気軽にできる地域貢献

コロナ禍で、地域経済は大きな打撃を受けた。例えばGO TOトラベルで旅行を楽しむことも地域貢献になるが、ふるさと納税を活用することで、より深く地域を知り、地域経済全体へ貢献することもできる。
同時に、地方移住への関心が高まる中、地域と関わる第一歩としても活用できそうだ。
今この時期だからこそ、ふるさと納税の活用に、今いちど注目してみてはいかがだろうか。

●取材協力
さとふる
埼玉県
東京都渋谷区

蓮根でゆるゆるリラックス

所在地:板橋区蓮根
11万4,000円 / 61.79平米
都営三田線「蓮根」駅 徒歩5分

「はすね」と読みます。生産緑地がある、のんびりとした雰囲気が漂うまち、板橋区蓮根。板橋区の北側に位置し、来るたびに、脱力してしまう空気感があります。



まずは気になる交通の便について。最寄りの蓮根駅から池袋駅までは25分、新宿駅までは30分。巣鴨駅で山手線に乗り継ぎでき、都心部へ ... 続き>>>.
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長屋なのに?! – 天高4.3m –

所在地:台東区東上野
19万8,000円(税込) / 80.56平米
銀座線「稲荷町」駅 徒歩6分

三角屋根がキュートな古い長屋。太い梁がむき出しで、2階の天井高はまさかの4m越え!建物本来の素材の良さを生かし、ていねいに改装された店舗を引き継ぐ方を募集します。



長屋は2階建て、募集区画は道路に面した部分で、1階と2階を利用でき、正面玄関と裏口があります。



奥の区画にはオー ... 続き>>>.
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グレー配色の戸建て

所在地:目黒区八雲
39万5,000円 / 127.8平米
東急東横線・東急大井町線「自由が丘」駅 徒歩14分

質感の違うグレーの配色がステキな戸建て。年月を経ていい色味になったフローリングや建具など、落ち着きがあります。



リビングには3層分の吹き抜けがあり、優しい光が天窓から入ってきます。広めのキッチンが魅力で、リビングを中心に開放的な空間が楽しめるはず。



中2階に和室1部屋、2階に ... 続き>>>.
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湯島、空を仰ぐアール窓

所在地:文京区湯島
15万5,000円 / 43.28平米
都営大江戸線「本郷三丁目」駅 徒歩5分

湯島天神の隣にそびえたつ、コンクリートのツインタワー。今回はその最上階である8階の部屋をご紹介。三角屋根の高い天井と大きな窓のおかげで、パーンと開放感のある空間。なんだか、城の一番上にいるような優越感に浸れそうです。



間取りについては、約15畳の洋室をはじめ、キッチンや水まわり ... 続き>>>.
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湯島天神ヨコ、SF基地

所在地:文京区湯島
8万2,500円(税込) / 22.28平米
都営大江戸線「本郷三丁目」駅 徒歩5分

ずっと気になっていたんですよね。湯島天神の隣にそびえたつ、ツインタワー。コンクリートのずっしりとしたボリュームに絡むツタ。どこか退廃的な雰囲気を醸しながらも、その渋さがカッコイイ!ついにご紹介できること、うれしく思います。



今回は5階の北向き、コンパクトなワンルームです。窓から ... 続き>>>.
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広尾で山小屋暮らし

所在地:渋谷区広尾
28万円 / 90.03平米
日比谷線「広尾」駅 徒歩10分

生い茂るモミジを目の前で楽しめる、腰掛け付きのバルコニーがあり、天井が高く山小屋のような物件のご紹介。



内部は細長い形の4層のスキップフロアで構成されています。広々としたリビングはありませんが、天井高は一番高いところで圧巻の5m。



大きく吹き抜けた空間は、至る所から光が差し込 ... 続き>>>.
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ころんと戸建てをDIY!

所在地:世田谷区桜
12万9,000円 / 50.38平米
世田谷線「上町」駅 徒歩5分

どこかのんびりとした空気が漂う、世田谷線沿い。上町駅徒歩5分のところにある、ころんとしたフォルムが可愛らしい戸建ての紹介です。



間取りは、1階に洋室が1部屋とキッチン、水まわり。2階に洋室が2部屋です。ふたり暮らしにちょうど良いサイズ感。



1階をリビングに、2階をそれぞれの個 ... 続き>>>.
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根津らしい長屋

所在地:文京区根津
12万円 / 43平米
千代田線「根津」駅 徒歩4分

根津らしい物件だなあ。



1926年築、少し錆びたトタンの外観、木密エリアの小さな路地に連続して並ぶ長屋。僕が勝手に思い描いている根津の要素が詰まっていて、自然とそう思いました。



決してデザインに特化してリノベーションをされているわけではありませんが、建物のたたずまい、土間から ... 続き>>>.
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【GOODLIFE GYM東日本橋×リバ邸】リバ邸住民のパーソナルトレーニング受講が初回無料に〜リバ邸住民の健康的な体作りへのサポート〜

株式会社リバ邸(所在地:東京都江東区、代表取締役:片倉廉、以下「当社」)は、GOODLIFE GYM東日本橋店(所在地:東京都千代田区、代表:鈴木涼太、以下「G […]

ワンルーム付きの楽園

所在地:文京区弥生
13万2,000円 / 25.13平米
千代田線「根津」駅 徒歩7分

緑に囲まれた約100㎡のルーフバルコニーを備える、ワンルームのご紹介です。



広いルーフバルコニー付きの物件をご紹介することは多々ありますが、ここまでルーフバルコニーが主役となる物件は、あまりなかったように思えます。



ルーフバルコニーから見えるのは、東京大学の敷地の緑や、遠くま ... 続き>>>.
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表参道裏、気品漂う家

所在地:渋谷区神宮前
70万円 / 102.24平米
銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅 徒歩3分

表参道ヒルズの裏側にあたる立地。表通りの喧騒から少し距離をおいた、ひときわ静かな住宅街にこの家はあります。



3つの住戸からなるテラスハウスは、外観とは趣の異なる内装が施され、しっとりとした外国人住宅といった印象。経年が味となってきた上質なフローリングを軸に、空間全体は白と紺と木 ... 続き>>>.
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「共につくろう、変わり続けるものづくりのまちを」工房一斉開放イベント 福井「RENEW」現地レポート

3万人の来場者が、全国から集う「RENEW(リニュー)」。2015年から福井県で毎年秋に開催されてきた、年に一度の工房一斉開放イベントです。

イベントの舞台である「丹南エリア」とは、鯖江市・越前市・越前町のこと。全国屈指のものづくりが盛んなエリアとして知られています。RENEWでは、それぞれの工房・企業を一斉に開放。来場者は職人と直接話したりワークショップに参加したりしながら、ものづくりを体感できます。
RENEWのイメージ・赤丸が目をひくポスター(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

RENEWのイメージ・赤丸が目をひくポスター(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

2020年、新型コロナウイルスによって多くのイベントが中止に追い込まれるなか、RENEWは7月に現地開催を決定。

「くたばってたまるか」

このステートメントを掲げ、現地では感染対策に留意し、オンラインで楽しめるコンテンツも用意。出展者76社(現地64社・オンライン12社)が参加し、2020年10月9日(金)から11日(日)の3日間、予定どおり開催を実現したのでした。

総合案内所である「うるしの里会館」周辺には、多くの人が集まる(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

総合案内所である「うるしの里会館」周辺には、多くの人が集まる(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

直前には台風の影響が心配されながらも、来場者は前年を上回る延べ約3万2000人にのぼり、オンラインからも延べ約1万4000人が参加。1出展者あたりの売上も前年より大幅に上昇し、ものづくりのまちは、いつにも増してエネルギーに溢れていました。

今年のRENEWが掲げたコンセプトは、「共につくろう、変わり続けるものづくりのまちを」。2020年のRENEWが見せてくれた、変わり続けるまちの新たな「景色」をお届けします。

※ 開催までの道のりはこちら

受け継がれてきたものづくりを「体感」する

RENEWの会場である福井県の丹南エリアには、多くの産業が集中しています。伝統的につくられてきた漆器、和紙、刃物、箪笥(たんす)、焼物、そして地場産業である眼鏡、繊維など。この土地にものづくりの技術が蓄積され、継承されてきました。

車で約45分ほどの圏内に点在する工房・企業を思い思いにめぐりながら、それぞれの出展者が提供するワークショップへの参加も可能(画像提供/RENEW実行委員会)

車で約45分ほどの圏内に点在する工房・企業を思い思いにめぐりながら、それぞれの出展者が提供するワークショップへの参加も可能(画像提供/RENEW実行委員会)

総合案内所がある「越前漆器&眼鏡エリア」は、徒歩圏内に最も出展者が集中。工房に併設された直営ショップが続々と増加している熱いエリアです。5年間RENEWを続けてきたことで、エリア外からの移住者が増加。ものづくりを継承しようと移住してきた若き職人たちが、率先して説明してくれるため、「工房」や「職人」の存在がグッと身近になります。

77歳の伝統工芸士に学んだ若き職人たちが、蒔絵(まきえ)を施したアクセサリーを販売する/駒本蒔絵工房 / KOMAYA(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

77歳の伝統工芸士に学んだ若き職人たちが、蒔絵(まきえ)を施したアクセサリーを販売する/駒本蒔絵工房 / KOMAYA(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

駒本蒔絵工房では、漆塗りのパーツに蒔絵(まきえ)を描いて、オリジナルアクセサリーをつくるワークショップへ。

参加者が漆で蒔絵を描いた後は、仕上げに職人が金箔や銀箔を施す(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

参加者が漆で蒔絵を描いた後は、仕上げに職人が金箔や銀箔を施す(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

職人さんによる熟練の技を間近で見られるのは、RENEWならではの醍醐味です。蒔絵職人さんと和やかにお話しできたおかげで、「また、ここに来たいな」と思うひとときを過ごしました。

越前和紙が受け継がれてきたエリアで、伝統的な紙すきからアート作品の制作まで「紙」を軸に幅広い制作を手がける/長田製紙所(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

越前和紙が受け継がれてきたエリアで、伝統的な紙すきからアート作品の制作まで「紙」を軸に幅広い制作を手がける/長田製紙所(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

「ほら、光の当たり具合によって紙の見え方が違うでしょう」

普段見ない角度から眺めてみたり、おそるおそる触らせてもらったり。越前和紙を製造する長田製紙所で、紙すきの工場に差し込む淡い光と職人さんの言葉を頼りに、ふすまサイズの紙と向き合います。

「手のおもむくままに」下書きなしでふすまの柄が描かれていく/長田製紙所(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

「手のおもむくままに」下書きなしでふすまの柄が描かれていく/長田製紙所(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

ふすまが一番美しく映えるように光がおさえられた工房で、身近な存在だったはずの「紙」が、はっと驚くほどに美しい姿を見せてくれます。紙すきの営みが、1500年以上続いてきたことを実感する瞬間です。

打刃物のハンドル「柄(え)」を製作する山謙木工所が、2020年に直売するショップをオープン/柄と繪(etoe)(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

打刃物のハンドル「柄(え)」を製作する山謙木工所が、2020年に直売するショップをオープン/柄と繪(etoe)(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

越前打刃物エリアでは、国内外から高い評価を受けている刃物を集めたファクトリーショップ「柄と繪(etoe)」へ。1カ月前にオープンしたばかりの建物に、作り手によって特色の異なる刃物がずらりと並びます。

「この刃物はご高齢の職人さんがつくっていて、製造できる数に限界があります。だからもう値段がつけられないんです。でも、その方しか持っていない素晴らしい技術でつくられているので、ここに置かせていただいています」

ものづくりの新たな発信基地に置かれたその刃物に、受け継がれていく歴史を感じずにはいられませんでした。

「これまでどおり」を支えた、適切な対策の積み重ね総合案内所の横には、「ローカルフード」として鯖江や福井にちなんだ食事を提供するキッチンカーが並んだ(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

総合案内所の横には、「ローカルフード」として鯖江や福井にちなんだ食事を提供するキッチンカーが並んだ(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

現地開催を実現するために、運営方法の変容が必要になった今年のRENEW。しかし昨年までに何度も訪れたことがある来場者は「いい意味で、例年と変わっていなくてよかった」と思ったんだとか。これまでと変わらずに職人さんと話して工房を見学でき、RENEWの空気を満喫できたといいます。

「現地開催することがゴールではなく、一人の感染者も出さないことが最低条件」

実行委員会はこの軸をぶらすことなく、コロナ禍で「これまでどおり」を実現する仕組みづくりに奔走しました。

受付で配布されるリストバンドで、参加者の行動経路を把握できる仕組みに(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

受付で配布されるリストバンドで、参加者の行動経路を把握できる仕組みに(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

昨年までは受付がなく、来場者は気ままに好きな箇所をめぐっていましたが、今年は受付を必須に。毎日検温した後、工房見学やワークショップで必須になるリストバンドが配布されます。それぞれの工房・企業でリストバンドの番号を記録するので、万が一の場合でも感染者の追跡が可能です。

参加者は地図が掲載されたパンフレットを持ち歩き、思い思いに気になる場所をめぐる(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

参加者は地図が掲載されたパンフレットを持ち歩き、思い思いに気になる場所をめぐる(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

新型コロナウイルスが現れて以来、対策をしていてもどこか後ろめたさがあった「移動」。その後ろめたさには、「移動した先で受け入れてもらえるのだろうか」という不安もありました。

しかしRENEWでは、適切な対策を用意した上で「ぜひ来てください」と受け入れる姿勢を発信してくれたことで、去年までと同じように安心して楽しめたように思います。県外からの来場者も多く、久しぶりの再会を喜ぶ場面もありました。

来場者を歓迎してくれたのは、工房を案内してくれた職人さんも同じ。「RENEWのおかげで、遠くから工房に来てくれる人がいるんだ、と知ることができました。だから今年も変わらず、たくさんの人が来てくれてうれしいです」と話してくれました。

3密を避け、RENEWのシンボル・赤丸マークの上に並ぶ来場者(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

3密を避け、RENEWのシンボル・赤丸マークの上に並ぶ来場者(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

「開催できるか、できないか。いつもどおりに開催できない環境なら、何ならできて、何ならできないのか。工夫できることはないのか」

現地開催の決断に向けて、RENEW実行委員長の谷口康彦さんはこう考えたと言います。

この言葉のとおり、適切な対策を重ねて地元や行政の理解を得れば、多くの人が安心して楽しめるイベントを実現できるかもしれない。2020年のRENEWは、コロナ禍でのイベント開催への希望も見せてくれました。

ものづくりのまちを「共につくる」ための、新たな挑戦

2020年、RENEWは3年間掲げてきたコンセプト「来たれ若人、ものづくりのまちへ」を初めて変更。

「共につくろう、変わり続けるものづくりのまちを」

掲げたコンセプトを体現するために、新たな企画を複数立ち上げていました。

越前市にある和紙問屋「杉原商店」の和紙ソムリエによるセミナー。「RENEW TV」としてオンラインコンテンツを数多く配信した(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

越前市にある和紙問屋「杉原商店」の和紙ソムリエによるセミナー。「RENEW TV」としてオンラインコンテンツを数多く配信した(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

現地開催と並行して、今年はオンラインでもRENEWを開催。ゲストによるトークから現場レポート、動画による工房見学まで、さまざまなコンテンツを配信しました。

今年初の取り組みのなかでもRENEWらしさが際立ったのが、産地の新たな可能性を探究する「RENEW LABORATORY」。各地で活躍する新進気鋭のデザイナーと、ものづくりを受け継ぐ5社がタッグを組み、120日間かけてオンラインで商品開発に取り組むプロジェクトです。普段使いできる漆のお弁当箱から、眼鏡づくりを解説する絵本まで、このプロジェクトによって完成した5つの商品が、初めてお披露目されました。

タッグを組んだデザイナーと出展者は、全員RENEWに関わったことがある作り手たち。RENEWが積み重ねてきた信頼関係があったからこそ、コロナ禍でもリモートで商品を完成させられたのでしょう。

デザイナーと出展者が1組ずつ手を携え、5チームが同時に商品を開発。デザイナー自らブースに立ち、ものづくりに込めた思い、職人へのリスペクトを熱く語るため、来場者も興味津々(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

デザイナーと出展者が1組ずつ手を携え、5チームが同時に商品を開発。デザイナー自らブースに立ち、ものづくりに込めた思い、職人へのリスペクトを熱く語るため、来場者も興味津々(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

足を止めてデザイナーとじっくり話し込む来場者が多く、「デザイナーの仕事ぶりや発想に触れられて、おもしろかった」と話す来場者も。時代に合わせて手段を変えながら、産地として真摯にものづくりと向き合い、柔軟に挑戦していく姿勢を感じました。

作り手、伝え手、使い手をつなぐために開催されている「ててて往来市 TeTeTe All Right Market」は、今年初めてRENEWに登場(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

作り手、伝え手、使い手をつなぐために開催されている「ててて往来市 TeTeTe All Right Market」は、今年初めてRENEWに登場(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

RENEWの会場にて同日開催されたのは、マーケットイベント「ててて往来市 TeTeTe All Right Market」です。福井県内だけでなく、近隣県含めて19組の作り手が出店。RENEWと開催時間をずらすことで作り手どうしの交流が実現し、ものづくりの可能性を拡げる新たなつながりが生まれていました。

誰もが自分に言い聞かせた「くたばってたまるか」

「コロナ禍でイベントを開催するには、誰かがリスクを引き受ける必要があります。1番目が出てこなければ、2番目、3番目が続かない。民間有志で運営しているRENEWが、1番目を引き受けることが望ましい、と考えました」

開催に至った経緯をこのように話してくれた、RENEW実行委員長の谷口さん。当日は予想以上に来場者が集い、満車になった駐車場の対応に追われながらも、「今年RENEWが担うべき役割は果たせたんじゃないでしょうか」と穏やかな表情で語ります。

2015年からの5年間で、RENEWに関わるお金も人も一気に増えました。名前が知られるようになったRENEWで万が一のことがあれば、他のイベントの開催判断にも大きくマイナスの影響が出てしまうでしょう。それでも現地開催を決断した背景には、「役割」を担う覚悟があったのです。

「RENEWに求められる役割は、かなり大きくなっています。5年前はいわば村おこしのサイズでしたが、今やすでに『自分たちの』という大きさではありません。時代のなかで必要とされている役割を常に考えながら動いています」

RENEW開催直前には、RENEW実行委員会が国土交通省の「地域づくり表彰」にて、国土交通大臣賞を受賞(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

RENEW開催直前には、RENEW実行委員会が国土交通省の「地域づくり表彰」にて、国土交通大臣賞を受賞(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

初開催から5年の歳月を経て、RENEWは各地の工芸祭がベンチマークする最先端の事例となりました。役割が大きくなっている──その強い実感の先に実現されたのが、今年のRENEWだったのです。

「うーん、正直……『わー、しんどいなぁ』と思うときもありますよ、1ミリくらいね。でも、少し無理をしてでも、そのしんどさを『糧』と言わなきゃいかんでしょう。そういう何もかもを凝縮したのが、今年掲げた『くたばってたまるか』でした。

この言葉もね、実行委員会の誰が言い始めたのか、もう覚えていないんですよ。でも、誰が言っても同じ気持ちでした。外側に発信するだけでなく、自分たちに言い聞かせていたんですよ。くたばってたまるか、と」

その決断を行政が支え、賛同した工房・企業が今年もRENEWへの出展を決め、思いに共鳴した参加者がRENEWに参加する。

「前を向く」「自分がやる」と決めた一人ひとりの思いが共鳴しあい、覚悟を後押しする土壌が、今年のRENEWを支える柱になっていました。

今年から結成された、RENEWと産地のサポーターチーム「あかまる隊」。ワークショップの企画や当日運営、取材などを担当し、県内外から約30名が集まった(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

今年から結成された、RENEWと産地のサポーターチーム「あかまる隊」。ワークショップの企画や当日運営、取材などを担当し、県内外から約30名が集まった(写真撮影/Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

時代に応え、時代を切り拓く「ものづくりのまち」

谷口さんは最後に、「最近よく聞かれること」について話してくれました。

「これからRENEWはどうするんですか、と何度も聞かれます。現段階で言えるのは、答えは今出すものではないということ。一年後の社会が抱える課題、RENEWに求められる役割は当然読めませんから、その答えを今の時点で出すものではない。変化に対応しましょう、それが答えですね。

そもそも私たちは、RENEWが時代の先頭で戦っている、なんて意識を持っていないんですよ。時代に応えようとしている、というのかな。うん、みなさんと一緒に時代を『つくっていく』ような感じかもしれない。それぞれの役割を担うみなさんと一緒にね」

コロナ禍であろうと3万2000人の来場者を受け入れられる産地のあり方、伝統産業が試みたことのない新しいものづくりの方法があること、そして開催を決断したRENEWにこれだけ多くの人が集まって、一緒にこの街の変化を見届けられたこと。今年のRENEWは、新しい景色をたくさん見せてくれました。

新型コロナウイルスの影響でさまざまな変更を余儀なくされた今年だけでなく、これまでも、そして来年も。

常にその瞬間の社会を捉え、変化に対応し自分たちで時代をつくっていく。未来への志を共有し、自らを更新し続ける産地の意志を感じました。

共につくろう、変わり続けるものづくりのまちを。共につくろう、変わり続ける「未来」を。

(画像提供/RENEW実行委員会)

(画像提供/RENEW実行委員会)

●撮影
Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)
●編集
Huuuu.inc

古き戸建てに愛を注いで

所在地:目黒区上目黒
16万円 / 49.84平米
東急田園都市線「池尻大橋」駅 徒歩10分

古いですが、少しずつオーナーが手入れをしながら、これまで暮らしてきた戸建て。



住む人がより暮らしやすくなるように手を加えて、日々の暮らしを楽しんでいただけたらと、改装も相談という条件でこの度募集を行うことになりました。



まずは料理好きの方に、うれしいお知らせ。飲食関係の仕事を ... 続き>>>.
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天井高にニヤリ

所在地:渋谷区上原
21万円 / 64.33平米
小田急線・千代田線「代々木上原」駅 徒歩4分

天井高っ!不意に現れた3mオーバーの天井高に、思わずよろこびの声がもれてしまいました。



容積大きめの空間は、太陽のあたたかな光がたっぷりと満ちていて、その気持ち良さに自然と頬がゆるみます。



低層でどっしりとした外観もさることながら、それに調和するようなすてきな内装。



壁紙で ... 続き>>>.
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赤坂、眺めのいい暮らし

所在地:港区赤坂
35万円 / 66.99平米
千代田線「赤坂」駅 徒歩5分

3方向に視界が抜けていて気持ちのいい一室。とにかく窓が多く、開放的。



ルーフバルコニーに椅子をだして夜景を眺める時間が癒しになりそう。リビングと寝室の両サイドにバルコニーがついているのも、ぜいたくです。どちらからも氷川神社の大きな木々が眺められるようになっています。



内装は白 ... 続き>>>.
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運河に浮かぶ

所在地:江東区塩浜
4,880万円 / 76.33平米
有楽町線・ゆりかめも「豊洲」駅 徒歩11分

豊洲運河にまるで浮かぶような、水辺好きにはたまらない一室。運河が一望できる開放的なリビングが魅力的です。



しかも2階の部屋なので、水辺が近い。個人的に運河沿いに住むなら断然低層階。立っていても座っていても、目の前に水辺が広がる感じがいいですよね。



室内は2013年にフルリーノ ... 続き>>>.
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気になるアンチエイジング、住まいの温熱環境が肌の満足度に関係!?

旭化成建材の快適空間研究所は、住まいの温熱環境(あたたかさ、涼しさ)と居住者の「アンチエイジング」意識・満足度の関係性に着目し、アンケート調査を実施した。「住まいの温熱環境」と「アンチエイジング」には関係があるという。どういったことなのだろう?【今週の住活トピック】
「住まいの温熱環境とアンチエイジング意識・満足度」調査結果について/旭化成建材30代から60代の女性は「肌の若々しさ」が最も気になる

「アンチエイジング」と聞くと、筆者などはドキッとしてしまうほど気になるワードだ。
快適空間研究所では、“肉体的・精神的な老化を少しでも抑え、心も身体も健康で、若さ・若々しさを保つこととそのための取り組み”を「アンチエイジング」と定義している。

まず、調査で「どのようなアンチエイジングに興味があるか」を聞いたところ、男女で違いが見られた。男女別のTOP3は次のようになる。
○女性が気になるアンチエイジングTOP3
1:「肌の若々しさ」56.9%
2:「体力の維持」52.8%
3:「気持ちの若々しさ」44.3%
○男性が気になるアンチエイジングTOP3
1:「体力の維持」48.1%
2:「足腰の力の維持」39.6%
3:「脳の力(考える力)の維持」28.7%

男性は全体的に女性よりアンチエイジングへの興味が低く、女性の過半数が気になる「肌の若々しさ」は男性では23.8%しか興味がなかった。

どのようなアンチエイジングに興味があるか(男女別)(出典/旭化成建材「住まいの温熱環境とアンチエイジング意識・満足度」調査結果についてより転載)

どのようなアンチエイジングに興味があるか(男女別)(出典/旭化成建材「住まいの温熱環境とアンチエイジング意識・満足度」調査結果についてより転載)

「肌の若々しさ」は、さらに女性でも年代によって興味の度合いが異なり、30代~60代で高いものの70代では過半数を割る46.8%に下がり、「体力の維持」や「足腰の力の維持」が逆転して上位に上がる。

住まいの温熱環境が「肌の状態」の満足度と関係あり

さて、この調査で旭化成建材らしいのが、住まいの温熱性能別に対象者を分類していることだ。分類方法は、実際の住宅全体の断熱性能と高い相関があるといわれる「窓ガラスの種類」により、シングルガラス:温熱性能「低」、ペアガラス:温熱性能「中」、Low-Eペアガラスまたはトリプルガラス:温熱性能「高」となっている。

この分類で、女性に「冬の肌の状況(乾燥・みずみずしさ)に満足しているか」を聞くと、温熱性能が高い住まいに暮らす女性ほど、「肌の状況」に満足している割合が高いという結果が出た。

冬の「肌の状況(乾燥・みずみずしさ)」に対する満足度(住まいの温熱性能別)(出典/旭化成建材「住まいの温熱環境とアンチエイジング意識・満足度」調査結果についてより転載)

冬の「肌の状況(乾燥・みずみずしさ)」に対する満足度(住まいの温熱性能別)(出典/旭化成建材「住まいの温熱環境とアンチエイジング意識・満足度」調査結果についてより転載)

また、室内の温度・湿度の「満足度」と冬の「肌の状況(乾燥・みずみずしさ)」満足度の関係を調べると、冬の「室内の温度」の満足度と「肌の状態」の満足度の相関係数は0.623、冬の「室内の湿度」の満足度と「肌の状態」の満足度の相関係数は0.705となり、いずれも相関関係にあることが分かったという。相関係数が高い、湿度のほうが肌の状態との関係性がさらに深いようだ。

温熱環境を高めるための、住まい手の行動がアンチエイジングには重要

この調査を担当した、快適空間研究所の主席研究員濱田香織さんに、調査結果について詳しく聞いてみた。
まず、この調査はアンケートによるものなので、実際に肌の状態を測定しているのではなく、回答者の主観として満足しているかどうかを分析している。ただし、これまでの研究論文などで、室内の温度や湿度と肌の水分量には関係性が高いという結果が出ているという。

また、温熱環境を正確に言うと、暑い寒いという体感に影響を与える6つの要素からなる環境のこと。温度、湿度、気流速、室内表面温度の4つの建築側要素と、活動状態(代謝量)と服装(着衣量)の2つの人体側要素からなっているという。アンケートでは、回答者にわかりやすいように「温熱環境(あたたかさ、涼しさ)」と表記して調査している。

こうしたことを踏まえて、再度調査結果を確認しよう。たしかに、住宅の温熱性能が高いほど肌の状態の満足度も高いという関係性が見られる。が、温熱性能の高い家に住めば肌の状態がよくなる、といった単純なものではない。

肌の状態は、特に室内の温度と湿度との相関性が高いが、温熱性能の高い住宅では外気温の影響を受けづらいので、適切な室温を保ちやすい。また、温熱性能が低い住宅では、加湿器などで室内の湿度を上げると窓や壁に触れた空気が冷えやすいので、そこで結露を起こしてしまう。つまり、性能が高い住まいであれば、効率よく適度な温度や湿度を維持しやすいということが、肌の満足度に関係してくるのだろう。

住まい手の生活上の工夫も必要だ。「エアコンを長時間使って空気が乾燥したときに加湿器を使ったり、室内に植物を置いたりなど、室内の温度や湿度に気を配ることも、肌にとっては大切なことでしょう。室内に温湿度計をおいてこまめに室内環境をチェックするのもおすすめです。」と濱田さんは言う。

さて、これからは乾燥した日々が続く季節になる。女性には最も気になる「お肌のうるおい」。筆者自身もこの調査結果を見て、アンチエイジング効果があると言われるクリームを塗るだけでなく、室内の温度や湿度にも気を配ろうと思った次第だ。

石段の先にある暮らし

所在地:杉並区成田西
22万3,000円 / 119.6平米
井の頭線「浜田山」駅 徒歩14分

石段を上った先にふっと開ける空と庭。少しだけ空に近くなり、周りの家々が少し遠くに見える。待っていたのは昭和48年築の懐かしさが編集された家でした。



場所は浜田山駅から徒歩圏の静かな住宅地。和田堀公園と善福寺川にほど近く、緑の中で散歩したり、子どもを遊ばせたりするには魅力的な環境 ... 続き>>>.
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ゆったり、爽快な庭

所在地:大田区田園調布
24万円 / 75.93平米
東急東横線・東急多摩川線「多摩川」駅 徒歩5分

せせらぎ公園のほど近く、1フロア1住戸、全部で3戸の小さなマンション。専用のテラスに向かってとられたワイドな窓のおかげで、視界に抜けがあり、室内は実際の面積よりも広く感じます。



あとは何より気持ちがいい!坂の上に立っている為、実質地下の車庫が1階でテラスが2階の高さ。1階だと心 ... 続き>>>.
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寄り添う暮らし

所在地:目黒区東山
14万円 / 46.8平米
東急田園都市線「池尻大橋」駅 徒歩9分

東山の丘に立つ素敵なレトロマンションの一室。遠くまで抜けた気持ち良い眺望に、池尻大橋駅と中目黒駅まで徒歩圏内と魅力的すぎる立地。



残念ながら撮影時の天気は曇りでしたが、少し台形に取られた南東向きのバルコニーからは、気持ちの良い太陽の光がバッチリと入ります。



ちょうど椅子に座っ ... 続き>>>.
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ラフに楽しむ山手【売買】

所在地:神奈川県横浜市中区麦田町
1,990万円 / 42.62平米
京浜東北線「石川町」駅 徒歩10分

紹介するのは、横浜、山手公園の裏手にひそむマンション4階の一室。山手と聞くと、どこかシャンとしたイメージですが、そんな環境の良さを享受しつつ、家に帰れば気張らずほっと一息。そんな暮らしが想像できる、ラフにリノベーションされた部屋です。



内装は、ヒノキの床板がさらりと心地よく、天 ... 続き>>>.
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「ウォーターズ竹芝」で浜松町駅まわりが素敵に! 水辺のまちはどう変わっていく?

駅から遠く不便、街の印象が薄い、などのイメージを持たれがちだった竹芝。浜松町駅周辺の開発とあわせて、「WATERS takeshiba(ウォーターズ竹芝)」として生まれ変わっています。この開発を通して浜松町~竹芝エリアはどのように変わっていくのか。また“住む場所””暮らす場所“としてはどうなのか?
ウォーターズ竹芝の開発を手がけたJR東日本の大野一聡さんに、まちづくりの狙いとこれからの水辺活用についてお話を聞きました。

ショッピングにホテル、エンターテインメントまでがそろう「ウォーターズ竹芝」

ウォーターズ竹芝がオープンし、素敵な場所になったと聞いて現地に向かった筆者。訪れたのが土曜日のお昼ごろだったこともあり、水辺に抜けるウォーターズ竹芝のテラスには小さな子どもを連れた家族の憩いの姿が。なんとも絵になる風景です。

「ウォーターズ竹芝では、水辺のワークライフスタイルと文化・芸術を提案できるまちづくりを目指しています。商業施設やホテル、劇場、オフィスのほかに船着場や干潟があるので、近隣にお住まいの方がよくお子さまを連れてお越しくださっていますね。コロナ収束後には、東京観光にいらっしゃる国内外のお客さまにもぜひ訪れていただきたいです」(大野さん、以下同)

ウォーターズ竹芝のテラス。空に抜ける芝生と水辺が開放的で気持ちがいい(画像提供/JR東日本)

ウォーターズ竹芝のテラス。空に抜ける芝生と水辺が開放的で気持ちがいい(画像提供/JR東日本)

船着場からの船に乗れば、美しい東京の水辺観光を楽しめる

船着場からの船に乗れば、美しい東京の水辺観光を楽しめる

ウォーターズ竹芝の空撮写真。水辺と緑の豊かなロケーションであることがよく分かる(画像提供/JR東日本)

ウォーターズ竹芝の空撮写真。水辺と緑の豊かなロケーションであることがよく分かる(画像提供/JR東日本)

ひと足、施設の中に入ると、外の開放感とはまた異なるラグジュアリーな雰囲気も感じられます。入っているお店も、都会的な海を目の前に、高級感漂うスタイリッシュな空間で音楽を楽しみながら飲食できる「BANK30」、レンタルスペースやキッチンにカラオケ設備を備える「SHAKOBA」など、大人が夜を楽しむためのコンテンツがそろっています。

施設のひとつ「アトレ竹芝」タワー棟のレストスペース。ゴージャスでラグジュアリーな大人の雰囲気(画像/アトレ竹芝)

施設のひとつ「アトレ竹芝」タワー棟のレストスペース。ゴージャスでラグジュアリーな大人の雰囲気(画像/アトレ竹芝)

浜離宮恩賜庭園や東京スカイツリーなど東京の眺望が楽しめる「メズム東京」のロビー(画像提供/メズム東京)

浜離宮恩賜庭園や東京スカイツリーなど東京の眺望が楽しめる「メズム東京」のロビー(画像提供/メズム東京)

レストラン「シェフズ・シアター」では、東京に集まる食材をつかった本格的なフレンチを「ビストロノミー」スタイルで楽しめます。オープンキッチンでライブ感も満点(画像提供/メズム東京)

レストラン「シェフズ・シアター」では、東京に集まる食材をつかった本格的なフレンチを「ビストロノミー」スタイルで楽しめます。オープンキッチンでライブ感も満点(画像提供/メズム東京)

40平米からある客室には、全室デジタルピアノや猿田彦珈琲のドリップコーヒーなど、五感を魅了する体験が用意されています。浜離宮恩賜庭園に面している客室は全室バルコニー付き(画像提供/メズム東京)

40平米からある客室には、全室デジタルピアノや猿田彦珈琲のドリップコーヒーなど、五感を魅了する体験が用意されています。浜離宮恩賜庭園に面している客室は全室バルコニー付き(画像提供/メズム東京)

劇団四季の上演が行われる「JR東日本四季劇場[秋]」撮影/下坂敦俊)

劇団四季の上演が行われる「JR東日本四季劇場[秋]」(撮影/下坂敦俊)

アトレ竹芝の中にある劇場型コミュニティスペース「SHAKOBA(シャコウバ)」。レンタルスペース、キッチン、カラオケ設備などを備える(画像提供/JR東日本)

アトレ竹芝の中にある劇場型コミュニティスペース「SHAKOBA(シャコウバ)」。レンタルスペース、キッチン、カラオケ設備などを備える(画像提供/JR東日本)

気軽に友人や家族と観劇やショッピングを楽しみながら、また記念日など、シーンに合わせて活用できそうです。

「『感性に遊び場を。』をコンセプトに、成熟した大人の方に楽しんでいただけるよう、多彩なお店がそろっています。新しい体験や学び、出会いを求める多くの方に満足してもらえる豊かな場所になればと思っています」

こんなに駅から近かった!? 水辺のアクセスに驚き

このウォーターズ竹芝、施設も本当に素敵なのですが、今回訪れて思ったのは「海までこんなに近かったっけ?」ということです。JR浜松町駅より徒歩6分の山手線内で一番東京の水辺に近い場所ですが、歩いていくとより近くに感じられることでしょう。さらに陸のアクセスだけでなく、海からもアクセスできるのがすごいところです。

海側をパノラマ画像で撮影。右奥が竹芝ふ頭、手前の高架はゆりかもめ。左奥の水色に反射する窓の建物がウォーターズ竹芝の施設のひとつ「メズム東京」が入るタワー棟(撮影/唐松奈津子)

海側をパノラマ画像で撮影。右奥が竹芝ふ頭、手前の高架はゆりかもめ。左奥の水色に反射する窓の建物がウォーターズ竹芝の施設のひとつ「メズム東京」が入るタワー棟(撮影/唐松奈津子)

「ウォーターズ竹芝前の竹芝地区船着場からは浅草・両国・お台場・豊洲・葛西などとを結ぶ定期航路船を運行しています。加えて7月からは羽田空港と竹芝を結ぶ羽田空港アクセス船の実証実験を始めています。11月からはナイトクルーズ船の運航も開始予定です。東京の水辺観光と日常の交通を支える場所になればと考えています」

浅草からの船! 筆者も乗りもの好きの息子とパパと一緒に、以前、日の出桟橋までホタルナに乗ったことがあります。「銀河鉄道999」の松本零士氏のデザイン、本当に格好いいんですよね。それがウォーターズ竹芝の船着場にも停泊している姿に興奮しました!

ウォーターズ竹芝の船着場に停泊するホタルナを発見!(撮影/唐松奈津子)

ウォーターズ竹芝の船着場に停泊するホタルナを発見!(撮影/唐松奈津子)

全国的に広がる「ミズベリング」の活動

そして今、観光や水運だけではなく、空間設計においても「水辺」が見直されつつあります。今回のウォーターズ竹芝のように近年、水辺を活用した心地のいい場所が増えてきたように感じるのは筆者だけではないでしょう。これには国土交通省が推進する「ミズベリング」の取り組みが全国の水辺活用を後押ししているようです。

「河川利用の規制緩和と合わせて、昔からのにぎわいを失ってしまった日本の水辺の新しい活用の可能性を創造していくプロジェクトが『ミズベリング』です。各地で『ミズベリング◯◯(地名)』として、水辺活性化に向けた活動が始まっています。

ミズベリング竹芝は、このミズベリングの枠組みを活かしてJR東日本が2017年3月に立ち上げました。竹芝エリアの水辺活性化に向けて、水辺総研、東京海洋大学、ココペリプラスなど、さまざまな団体と連携をして社会実験を進めています。

例えば干潟では、ハゼなど東京都の絶滅危惧種をはじめとする水生物調査やフィールドワーク、豊かな東京湾再生に向けた活動を行っているんですよ」

シアター棟の奥の階段を降りたところには干潟が。江戸前の海であった東京湾の再生に向けた環境づくりが行われている(画像提供/JR東日本)

シアター棟の奥の階段を降りたところには干潟が。江戸前の海であった東京湾の再生に向けた環境づくりが行われている(画像提供/JR東日本)

干潟のイメージ。クロダイ、スズキ、ハゼ、エビ、カニなどのほか、東京都の絶滅危惧種に指定されているミミズハゼなど多様な生物が存在する(画像提供/JR東日本)

干潟のイメージ。クロダイ、スズキ、ハゼ、エビ、カニなどのほか、東京都の絶滅危惧種に指定されているミミズハゼなど多様な生物が存在する(画像提供/JR東日本)

浜松町~竹芝エリア全体が変わりつつある!

オフィスや商業施設だけではなく、芸術・文化、交通、そして教育まで! 大野さんによると、そもそもこの浜松町~竹芝エリアは東京を代表する歴史とさまざまな可能性を持つエリアだったと言います。

「もともと増上寺や浜離宮など、江戸時代から続く歴史資産を有するエリアです。さらに1964年の東京オリンピックへ向けてモノレールや東京タワー、世界貿易センタービルなど、東京を代表する多くの施設が整備され、浜松町はまさに日本最先端の場所だったと言っても過言ではありません」

ウォーターズ竹芝のビジュアル・マップ。このエリアの見どころの多さがよく分かる(画像提供/JR東日本)

ウォーターズ竹芝のビジュアル・マップ。このエリアの見どころの多さがよく分かる(画像提供/JR東日本)

そして今また、このエリアは大きな開発計画の最中にあります。今回、浜松町駅を降りて、まず目の当たりにしたのも、駅周辺の至るところで大規模な工事が行われている様子でした。

工事が行われている浜松町駅の南側、浜松町二丁目付近の様子(撮影/唐松奈津子)

工事が行われている浜松町駅の南側、浜松町二丁目付近の様子(撮影/唐松奈津子)

筆者が訪れたのは9月上旬。ペデストリアンデッキはまだ完成しておらず、工事中の様子を仰ぎ見ながら歩きました。9月14日に開業した東京ポートシティ竹芝などの新しい建物はもちろん、きれいに舗装された歩道に「あれ、浜松町とか竹芝ってこんなにきれいな街だったっけ?」と印象を新たにしました。

浜松町駅から竹芝ふ頭へは建設中のペデストリアンデッキが伸びる。駅の向こうには東京タワーが!(撮影/唐松奈津子)

浜松町駅から竹芝ふ頭へは建設中のペデストリアンデッキが伸びる。駅の向こうには東京タワーが!(撮影/唐松奈津子)

東京ポートシティ竹芝脇の歩道を歩くと、船の舵輪をモチーフにした時計に出会う(撮影/唐松奈津子)

東京ポートシティ竹芝脇の歩道を歩くと、船の舵輪をモチーフにした時計に出会う(撮影/唐松奈津子)

“住む場所”“暮らす場所”としての可能性は?

それでは“住む場所”“暮らす場所”としてのポテンシャルはどうでしょうか。“働く場所”としてのオフィス街、また海辺は“遊びに行く場所”というイメージが強く、マンションなどの住宅はあまり見たことがないように思います。けれども、考えてみれば通勤が必要なオフィスワーカーにとってアクセス利便性はもちろん、ウォーターズ竹芝の風景は、筆者のように子どもがいるファミリーにとても魅力的に映ります。

「近隣で開業した東京ポートシティ竹芝以外にも、現在の周辺エリアでの開発が進んでおります。浜松町、竹芝、近隣の芝浦地区も含めて、今後10年で住む場所、暮らす場所としての機能も充実していくでしょう。私たちも水辺や文化、芸術を核にしたまちづくりを進め、訪れる人にも住む人にも居心地のいい場所となることを目指しています」

たしかに隣駅の田町駅周辺もここ数年で開発が進み、商業施設やマンションがかなり増えてきました。住むにも便利で、気持ちのいい水辺がある場所として、大きな可能性を秘めていますね。

アトレの2階から芝浦方面を望む。これからも開発が進み、水辺エリア全体がより住みやすく暮らしやすいエリアとなるだろう(撮影/唐松奈津子)

アトレの2階から芝浦方面を望む。これからも開発が進み、水辺エリア全体がより住みやすく暮らしやすいエリアとなるだろう(撮影/唐松奈津子)

ウォーターズ竹芝では、10月24日に劇団四季の『オペラ座の怪人』の公演が始まり、まちびらきが行われました。「これからも浜松町~竹芝エリアにはしばらく目が離せないな」――そんな予感と期待を膨らませながら、筆者も母として「今度は生きもの・乗りものが大好きな6歳の息子を連れて来よう」と思いながら竹芝を後にしました。

●取材協力
・ウォーターズ竹芝

優雅なる原宿ライフ

所在地:渋谷区神宮前
20万2,000円 / 44.52平米
副都心線・千代田線「明治神宮前<原宿>」駅 徒歩7分

原宿に住みたい!なかなかそう思うことはないかもしれませんが、住めば都とはまさにこのこと。スーパーマーケットも、1人でご飯を食べる店も、友人とワイワイ飲める店もちゃんとあります。



特に今回の建物が立つ神宮前二丁目は、ローカルな香りが色濃く残るエリア。



内装は質感の良い無垢フロー ... 続き>>>.
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経堂ルーバルライフ

所在地:世田谷区経堂
13万5,000円 / 52.43平米
小田急線「経堂」駅 徒歩6分

部屋面積よりも大きいルーフバルコニー。植物を育てたり、コーヒーを飲んだり、昼寝をしたりと使い方を妄想してみませんか?



低層住宅街にあるため周りには高い建物が少なく、4階なのに眺望が抜けていて気持ちがいいです。



内装は白の壁紙に深みのあるフローリングとシンプルでどんな家具でも合 ... 続き>>>.
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歴史ある建物にて

所在地:渋谷区代々木
23万円(税込) / 48.49平米
山手線・中央線「新宿」駅 徒歩6分

以前から気になっていた、緑が生い茂る細い道。引き込まれる様に奥へ奥へ進むと、歴史ある建物がひっそりと立っていました。



建物の中に入ると、古い学校のよう。タイル張りの壁、広くて緩めの階段、ガラスブロック、置かれている革張りの応接セット。最近の新しい建物にはない懐かしさが漂っていて ... 続き>>>.
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小さな雑木林のテラス

所在地:渋谷区元代々木町
11万9,000円 / 31.71平米
小田急線「代々木八幡」駅 徒歩5分

閑静で緑の多い元代々木町で、広いテラス付きかつ、リノベーション済みの部屋が出ました。



今回ご紹介するのは、レトロマンションの1階部分。2014年にリノベーションされていて、床は無垢フローリング、その他は白を基調につくられたシンプルな内装です。



窓の外は、大きな木が植え ... 続き>>>.
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