6つの庭がある平屋

所在地:千葉県松戸市秋山
7,490万円 / 117.64平米(建物) 337.71平米(敷地)
北総線「秋山」駅 徒歩4分

□価格が下がりました!



千葉県松戸市秋山の、山口誠デザインによる「カフェを併設した平屋」



2010年にオーナーの住居兼カフェとしてオープンしたこの建物。建築当時は雑誌などにも多く取り上げられました。



ホームベース型の敷地に十字形の平屋を配置し、建物中央のパティオと合わせて、 ... 続き>>>.
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欲張りなリビング

所在地:渋谷区広尾
6,800万円 / 103.68平米
山手線「恵比寿」駅 徒歩8分

広尾に立つレトロマンションのリノベーション済みの一室。開放感あふれる約28畳のリビングダイニングが、何とも魅力的です。



リビング室内からも見える緑は、南東側隣地の借景。日当たりもよく、気持ちがいいんです。



天井は抜いて白塗装、床はフローリングで、王道の組み合わせ。



また、階 ... 続き>>>.
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上原でスマートに暮らす働く

所在地:渋谷区西原
21万円 / 50.57平米
小田急線・千代田線「代々木上原」駅 徒歩10分

代々木上原の閑静な住宅街に、面白いデザイナーズマンションがどっしり構えています。長谷川逸子氏が設計を手掛けた、事務所も可能の1LDKをご紹介します。



建物はブロックを組み合わせたような見た目をしています。コンクリートのらせん階段を中心に、四方に各区画を配置し、隣と接しないように ... 続き>>>.
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桜新町、いい気分。

所在地:世田谷区新町
7万6,000円 / 26平米
東急田園都市線「桜新町」駅 徒歩3分

※女性1名限定 



桜新町の大通りからスッと入ったところにある、レトロで小さなマンションの部屋の紹介です。



南向き角部屋で日当たりがよく、日中は照明いらず。周囲は戸建てが並ぶエリアで、ベランダからの眺めもスッーっと抜けていて気持ちがいい。天気がよければ南西の方角に富士山が見えま ... 続き>>>.
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商店街で小商いを

所在地:大田区南久が原
16万5,000円(税込) / 55.06平米
東急池上線「久が原」駅 徒歩1分

久が原駅すぐの、久が原栄会商店街に位置する店舗付き住宅。



約10畳の店舗スペースがあり、天井高は2.66mと高め。シャッターを開ければ一面ガラス戸になっているので、通りからの視認性も高いです。ちなみに飲食店は不可。



1階にキッチンや浴室などの水回りがまとまっており、2階には洋 ... 続き>>>.
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ちょうどいいリノベオフィス

所在地:渋谷区千駄ヶ谷
21万1,090円(税込) / 43.6平米
副都心線「北参道」駅 徒歩5分

フローリングと塗装の壁。すごく特別な内装!というわけではありませんが、シンプルで素材感のある雰囲気は、自分たちのカラーを生かす空間づくりにちょうど良さそう。マンションの一室といえどしっかりオフィス仕様なので、お客さんも呼びやすいです。



事務所の他、予約制の教室やショールームなど ... 続き>>>.
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車好きへ、庭付きワンルーム

所在地:品川区北品川
11万9,000円 / 40.06平米
京急本線「北品川」駅 徒歩8分

無料の駐車場と専用の庭がついた、広さ約15畳のワンルーム。



室内は2面採光ですが、東側には建物があり光が遮られています。風通しはよく、窓を開けていると心地よいです。



注意点としてはクローゼットなど大型の収納がないので、ご自身で服用のラックなどをご用意いただく必要があること。

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レトロビルで始める

所在地:墨田区東駒形
14万9,600円(税込) / 51.6平米
都営浅草線「本所吾妻橋」駅 徒歩5分

レトロな外観のビルの1階。古い建具が残っていて、なんだか懐かしさを感じます。



可能な用途は事務所、店舗。飲食店は不可です。



1階は小上がりがあり、ゆるく空間を区切れそうです。小上がりの床材は、畳とフロアタイル。地下1階は天井高1.84mとかなり低いため、倉庫などにするのが良さ ... 続き>>>.
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愛しの代々木ライフ

所在地:渋谷区大山町
13万円 / 32平米
小田急線・千代田線「代々木上原」駅 徒歩9分

外壁の白いタイルがぱっと目を引く、愛らしいマンション。抜けた眺望があるわけではないけれど、隣の敷地の緑がちらりと見えて、風が抜けます。



間取りは1K。クローゼットの前にベッドを置けば、家具の配置がイメージしやすいつくり。収納も一人暮らしであれば問題ないかと。



キッチンは正面に ... 続き>>>.
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散歩は代々木公園へ

所在地:渋谷区代々木
25万円 / 113.26平米
小田急線「参宮橋」駅 徒歩9分

ナチュラルな質感で、さまざまな暮らしのかたちにフィットしそうな間取りが特徴の戸建て。



まずは注意点から。周囲を建物に囲まれていて隣との距離が近いため、開口の先に抜け感を求める人には向きません。



室内は窓が天井まで届くようにつくられていたり、壁の上部をガラスにしたりすることで効 ... 続き>>>.
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デザインちょっと

所在地:世田谷区上馬
13万円 / 36.6平米
東急田園都市線「三軒茶屋」駅 徒歩7分

シンプルだけど、ちょっぴりひねりの効いたデザインがいい。そんなワンルームをご紹介します。



壁・天井のベースはコンクリート打ち放し。片側の壁は白く塗りあげて、開口面の壁と床は合板張りで凝りすぎず、さっぱりしたつくり。好きなデザインの机や椅子を置いたり、グリーンを置いてみたり。自分 ... 続き>>>.
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親水公園ビューを楽しもう!-リノベ部屋-

所在地:江東区木場
13万円 / 35.78平米
東西線「木場」駅 徒歩8分

木場親水公園1列目のマンションの一部屋をご紹介。東側の窓やバルコニーからは、公園ビューを楽しめます。2面のバルコニーにくわえ窓も多いので、スッと風も通ります。



窓際にはカウンターがあり、ここで仕事をしたり、コーヒーを飲んでゆるりとリラックスする暮らしの想像がつきます。



さらり ... 続き>>>.
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てんこ盛りのガレージハウスwithペット

所在地:川崎市高津区北見方
16万8,000円 / 63.34平米
東急田園都市線・東急大井町線「二子新地」駅 徒歩16分

グループサイト「toolbox」でリノベーション。垂れ壁や袖壁をとり、ひとつながりの開放的なリビングにしました。



床はアカシアの無垢フローリング、キッチンはステンレスのフローティングキッチン。アクセントで使われたグレーが渋く、かっこいいデザインです。



戸建てならではの窓の多さ ... 続き>>>.
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段差でゆるく区切られて

所在地:川崎市高津区末長
12万7,000円 / 47.8平米
東急田園都市線「梶が谷」駅 徒歩3分

落ち着いた街並みが広がる梶が谷駅から歩いてたった3分の駅近マンション。



外観はコンクリートの壁が印象的ないわゆるデザイナーズです。エントランスホールも一面コンクリートに覆われ、無機質な空間に光がうっすらと差し込むような落ち着いた雰囲気です。



室内は約47㎡のスタジオタイプにな ... 続き>>>.
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空へ溶ける

所在地:横浜市港北区篠原西町
45万円 / 139.82平米
東急東横線「白楽」駅 徒歩4分

圧巻のリビングがある物件のご紹介です。



東横線の白楽駅からほぼ真っ直ぐに進んだ住宅街に、戸建てというより美術館などに近いファサードが印象的な建物がドーンと立っています。敷地内の緑も豊かで、スクエアな建物との調和しています。



天井高がざっと6mはあろうかという吹き抜けのリビング ... 続き>>>.
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休日のウッドバルコニー

所在地:横浜市西区北幸
8万2,000円 / 25.25平米
東海道線・東急東横線「横浜」駅 徒歩8分

横浜駅西口から高島屋とシェラトンホテルの前を通り過ぎ、川沿いを歩くこと5分。右手に見えてくる小さな緑道を抜けると、今回ご紹介する物件に到着です。



6階建てのこのビルは1階が店舗、ビル内も事務所として使用されている部屋があり、程よくキリリとした雰囲気が漂います。



室内はコンクリ ... 続き>>>.
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ゆるりとひそむ-事務所可-

所在地:渋谷区恵比寿
19万円 / 44.46平米
山手線・湘南新宿ライン・埼京線「恵比寿」駅 徒歩14分

恵比寿と広尾の間の住宅街に潜む、地下空間。天井の高さが約2.7mとやや高めなのと、南側の窓から光が入るおかげで地下特有の暗く、ジメッとした印象はありませんでした。



たっぷりの日差しや、ダイナミックな眺望はないけれど、こもり感のある空間はなんだか落ち着きます。



住居はもちろん、 ... 続き>>>.
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プチレトロオフィス in 小伝馬町

所在地:中央区日本橋小伝馬町
9万円(税込) / 25平米
日比谷線「小伝馬町」駅 徒歩3分

外観や共用部にレトロな雰囲気が残る小さなビル。その中にあるシンプルなオフィスのご紹介です。



1階に植物のお店が入っている小さなレトロビル。募集するのは、3階の南側です。日当たりが良く、窓からは向かいにある旧十思小学校のレトロな外観が眺められます。



手頃なサイズに、手頃な賃料。 ... 続き>>>.
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コロナ禍で二拠点生活がブーム? “先駆け”千葉県南房総市の今と課題

コロナ禍で地方移住や二拠点生活の熱が高まるなか、首都圏からのアクセスがよく、里山と海、両方を楽しめる地域として人気が高まっている千葉県の南房総エリア。2018年12月に取材した南房総市を再訪し、ヤマナハウスの変化や当時は二拠点生活をしていた川鍋宏一郎さんのその後と、南房総市の二拠点生活者、移住支援に関わってきた市、民間団体に、現状や課題について伺いました。
二拠点生活から南房総市に家を建築、また一歩移住に近づく

2016年ごろから東京に本社のある外資系IT企業に勤めながら、家族で住む横浜市と南房総市で二拠点生活をしてきた川鍋宏一郎さん。以前、取材をした際には、二拠点生活や移住を支援するヤマナハウスに週末通いながら、DIYスキルを学んでいました。その後、ヤマナハウスの近くに借りていた家と土地を購入し、2020年に家を新築。横浜との二拠点生活は継続しているものの、自身の生活の比重は南房総市が大きくなっています。
「コロナによるテレワークで都内に出社するのは月1回程度になり、週末は南房総市で過ごすようになりました。金曜日に横浜市内の綱島から高速を使って車で約1時間20分ほどかけて来ますが、日曜日の夜に家族が帰った後に、1週間ひとりで生活することもあります。南房総市は光回線が整っているので、仕事に不便はありませんし、とても静かで集中できます」

1500~2000坪の敷地の母屋を壊して家を建てた。「30年先でも暮らせる家」をイメージしてBESSというブランドで建てた家。カタログから開放的なデザインのWONDER DEVICEのFRANKを選んだ(写真撮影/片山貴博)

1500~2000坪の敷地の母屋を壊して家を建てた。「30年先でも暮らせる家」をイメージしてBESSというブランドで建てた家。カタログから開放的なデザインのWONDER DEVICEのFRANKを選んだ(写真撮影/片山貴博)

川鍋さん一家。子どもたちは裏山を駆け回ったり、川辺で遊んだり、自然と触れ合って過ごしている(写真撮影/片山貴博)

川鍋さん一家。子どもたちは裏山を駆け回ったり、川辺で遊んだり、自然と触れ合って過ごしている(写真撮影/片山貴博)

当初から土地には母屋と納屋がふたつありました。週末に母屋をDIYで修理しようと考えていた川鍋さんでしたが、床を剥がして基礎を確認するなどした結果、自分ひとりで直すのは困難だと分かりました。二拠点目に家を建てることに不安はなかったのでしょうか。

「もともと移住を見据えて二拠点生活をしていますが、横浜の自宅と南房総の家の二重ローンになってしまうので、悩みました。古い母屋は住居として整っていなかったので、以前は家族があまり来たがらなくて。長女は現在10歳で、小学校高学年~中学生になると習い事が始まり、このままでは少ししか田舎暮らしを体験させてあげられない。DIYしている時間はないなと思いました。それに、子育てはあと10年ほど。10年後に引越さない理由がありません。いつか移住したいと思っていても、年を重ねてからDIYや農業の知識を習得するよりも、今から準備を進めた方が良い。多少コスパが悪くても36歳の今、建てようと決めました」

納屋の中は、DIYするときの作業場になっている。いずれ納屋をきれいにして友人と一緒にくつろげる場にする予定(写真撮影/片山貴博)

納屋の中は、DIYするときの作業場になっている。いずれ納屋をきれいにして友人と一緒にくつろげる場にする予定(写真撮影/片山貴博)

知人から譲り受けたパワーショベルで裏山の開墾にひとりで挑む(写真撮影/片山貴博)

知人から譲り受けたパワーショベルで裏山の開墾にひとりで挑む(写真撮影/片山貴博)

キャンプ場をつくろうとパワーショベルで傾斜をならし平地に(写真撮影/片山貴博)

キャンプ場をつくろうとパワーショベルで傾斜をならし平地に(写真撮影/片山貴博)

現在は、二拠点目に本格的に居住することで、自身や家族、周囲の理解が変化しました。

「週末にキャンプやバーベキューを楽しみに来る一時的な場所ではなく、10年後にはここに住むんだとはっきりイメージできるようになりました。よく別荘と勘違いされるんですが、私にとって、南房総市は生活の場所。子どもたちも喜んで来るようになり、妻も草刈りなどを手伝ってくれます。地元の人にも本気だと伝わり、より親切にしてもらっています。地区の賛助会員になり、共同作業をする機会も増えました」

5年間、南房総市に関わりながら、平日は仕事、週末は裏山の整備や地域の作業があり、休みがなく大変な面も。とはいえ、好きなことを思い切りできる環境が気に入っています。

「これから、伐採した木を丸太にしてウッドデッキをつくろうと思っているんです」と川鍋さんは笑顔で語っていました。

アイランドキッチンのあるリビング。経年変化が楽しめる木の床材や壁材をふんだんに使っている(写真撮影/片山貴博)

アイランドキッチンのあるリビング。経年変化が楽しめる木の床材や壁材をふんだんに使っている(写真撮影/片山貴博)

「金曜の夜に車で来て、薪ストーブをつけてビールを開けると、1週間が終わったなとほっとします」と川鍋さん(写真撮影/片山貴博)

「金曜の夜に車で来て、薪ストーブをつけてビールを開けると、1週間が終わったなとほっとします」と川鍋さん(写真撮影/片山貴博)

自然豊かな場所で暮らせる一方で、仕事や家探しに課題も

内房の東京湾、外房の太平洋に面した海岸エリアと里山のある丘陵エリアがある南房総市。豊かな自然に惹かれ、移住先として注目されていますが、二拠点生活や移住の状況はどうなっているのでしょうか。移住支援を行っている南房総市役所企画財政課の山口幸弘さんに伺いました。

「住民票で確認できない二拠点生活者の把握は難しいのですが、Uターン、Iターンの移住が増えています。なかでも30、40代のIターンが多い印象です。移住前に登録してもらっている空き家バンク協議会の希望者は昨年の2倍以上。興味のある人は確実に増えていると感じています」

市として、無料でお試し移住ができるトライアルステイを実施。海が見えるエリア、里山エリア、都心から好アクセスなエリアの3地区に分かれて滞在するなかで、南房総市を肌で感じてもらう取り組みです。例えば、農業に関心のある参加者の場合、地域おこし協力隊員が同行し、地元の農家で農作業が体験できます。昨年は20家族を受け入れました。

丘陵エリアにあるヤマナハウス。春を迎えて草木が動き出した里山(写真撮影/片山貴博)

丘陵エリアにあるヤマナハウス。春を迎えて草木が動き出した里山(写真撮影/片山貴博)

移住者を受け入れるなかで、南房総市が課題とするのが、就労と住宅についてです。

「移住するためには仕事が大事ですが、農業は最初に畑整備や農機具をそろえるなどの投資が必要ですし、自然災害のリスクもあります。南房総市は事務職の求人が少ないので、工事関係や介護、配送等に就職する場合が多いようです。場所を選ばず仕事ができるIT系のフリーランスの方など職業によっては、支障のない方もいますが、サラリーマンの方は、理想を描いて移住してきても現実の生活とのギャップを感じてしまう人もいます。市として起業をする人を支援する取り組みをしていますが、なかなか難しい面があります」

住宅については、賃貸アパートが少なく、中古住宅が人気ですが、実際に貸したり売ったりできる物件が少ない現状があります。持ち主の高齢化で片付けができない、家を継いだ人が都心にいて管理できないという問題があるのです。

「高齢化が進む南房総市は住民がお互いに支え合って成り立っています。若い世代には、海岸清掃・生活道路の草取りなどの維持管理等地域の共同作業に参加してほしいです。それは、早くコミュニティに馴染んで、楽しく長く暮らせるコツでもあります。地域の活動に参加する以外には、若い世代は子育て、年配の方は釣りや庭づくりなどの趣味を通じて、地元に溶け込んでいます」

二拠点生活者や移住希望者を受け入れてきたヤマナハウスの現在

南房総市と業務提携して、移住支援に取り組んでいるのが、シェアオフィス運営を手掛けるHAPON新宿の創始者の一人、永森昌志さんです。HAPON新宿では、南房総市と一緒にイベントを行うほか、移住について相談できる「南房総2拠点サロン」やオンラインカフェを運営してきました。
なかでも、二拠点生活者や移住希望者が集まる場となっているのが、南房総市三芳にあるヤマナハウスです。
永森さんが「シェア里山」と呼ぶヤマナハウスは、約3500坪の里山にある古民家を改修し、希望者で古民家改修や畑仕事、裏山の整備などを行う場所。2018年に取材に訪れた際には、週末に年齢も職業もさまざまな人が集まり、田舎暮らしを楽しんでいました。二拠点生活や移住に対する関心が高まるなか、ヤマナハウスはどのような変化をしているのでしょうか。新緑が芽吹き始めた4月はじめのヤマナハウスを訪ねました。

築300年以上のヤマナハウス。都心から訪れた参加者に、里山ツアーや狩猟体験など1泊2日のプログラムが行われた(写真撮影/片山貴博)

築300年以上のヤマナハウス。都心から訪れた参加者に、里山ツアーや狩猟体験など1泊2日のプログラムが行われた(写真撮影/片山貴博)

月数回の寄り合いや、地ビールやジビエを楽しむイベントも(写真撮影/片山貴博)

月数回の寄り合いや、地ビールやジビエを楽しむイベントも(写真撮影/片山貴博)

訪れた時は、希望者にヤマナハウスや周辺の里山を体験してもらう見学ツアーの真っ最中。プログラムには、狩猟の講習会やヤマナハウスの裏にある里山探検、イノシシの解体があり、東京から来た参加者は、バーベキューでヤマナハウスのメンバーとの交流を楽しんでいました。

土間にコンクリートを打ってコミュニケーションスペースに。使っていない梁でつくったロングテーブル。かまどもワークショップで自作(写真撮影/片山貴博)

土間にコンクリートを打ってコミュニケーションスペースに。使っていない梁でつくったロングテーブル。かまどもワークショップで自作(写真撮影/片山貴博)

裏山での狩猟体験で罠を仕掛けるヤマナハウス副代表の沖さん(写真撮影/片山貴博)

裏山での狩猟体験で罠を仕掛けるヤマナハウス副代表の沖さん(写真撮影/片山貴博)

里山の植物や生き物に参加者は興味津々。水辺にはトウキョウサンショウウオの卵も(写真撮影/片山貴博)

里山の植物や生き物に参加者は興味津々。水辺にはトウキョウサンショウウオの卵も(写真撮影/片山貴博)

「2018年の取材時から3年が経ち、問い合わせは3倍以上になりました。週末だけ来ていた人が、都心に部屋を借りたまま、南房総市に移住し、都心へ月に何回か通う逆二拠点生活を始める人も増えてきました。コロナ禍で都心での自由度が減り、ストレス発散やリフレッシュできる田舎暮らしに関心が高まっているのでしょう」

永森さん自身、2007年から東京と南房総市との二拠点生活を経て、移住を経験しています。永森さんが仲間との共同運営でヤマナハウスをスタートしたのは2015年。古民家を遊び場にして仲間とDIYでリノベーションをするうちに、メディアに取り上げられるようになり、問い合わせが来るようになりました。

車座になり、ヤマナハウスや南房総の地域の課題についての講演を受ける参加者(写真撮影/片山貴博)

車座になり、ヤマナハウスや南房総の地域の課題についての講演を受ける参加者(写真撮影/片山貴博)

「私が南房総市に通うようになった当時、二拠点生活という言葉すらなく、情報も支援もありませんでした。田舎暮らしはしたいと思っていても、いきなりひとりで始めるのはハードルが高いと思います。そこで、改修した古民家をシェアして、二拠点生活や移住希望者の拠点をつくろうと考えたのです。家を借りなくても、週末にヤマナハウスに通うことで、二拠点生活や移住の助走期間にしてもらえれば」

さらに、移住へのハードルを下げてもらおうと始めたのが、南房総市に3カ月通いながら、狩猟を学べる「南房総2拠点ハンターズハウス」です。趣味を入り口にして南房総市を知ってもらう取り組みのひとつで、6回の狩猟講座に参加しながら、民宿に30泊できて15万円。募集を開始したところ、10名の定員はあっという間に埋まり、最終的に15名が参加しました。

ヤマナハウスのメンバーによるイノシシの解体。狩猟講座で学び、皮なめしなどのスキルも身につけた(写真撮影/片山貴博)

ヤマナハウスのメンバーによるイノシシの解体。狩猟講座で学び、皮なめしなどのスキルも身につけた(写真撮影/片山貴博)

「自活力、自給自足力をつけ、自分でサバイバルしていきたい欲求が高まっていると感じています。お金で買うのと同等かそれ以上に、自分でつくったものやその過程に価値を置く人が増えているんです」

とはいえ、都心からの参加者が多いこともあり、緊急事態宣言下では、地域での活動に悩んだことがあったといいます。

「地元の方へ自粛した方がよいか相談に行ったのですが、むしろぜひ作業に参加してほしいとお願いをされました。地域は70、80代の高齢者が多く、作業の担い手が不足しています。野山を放置すれば、道が通れなくなったり、田んぼの水路が埋まったりしてしまいます。草刈りなどを行い、とても感謝されました。こういった地元の活動に一人で出るのは気後れしても、ヤマナハウスに参加しながら、自分のペースで出られる時に出る形で無理なく馴染んでいってほしいと思っています」

飲食店の営業許可をとるため改修中のキッチン(写真撮影/片山貴博)

飲食店の営業許可をとるため改修中のキッチン(写真撮影/片山貴博)

見はらしのよい高台にウッドデッキを制作中。デッキの上にゲル(円形テント)を置く予定(写真撮影/片山貴博)

見はらしのよい高台にウッドデッキを制作中。デッキの上にゲル(円形テント)を置く予定(写真撮影/片山貴博)

ハーブ園ではミント、パクチーが元気に育っていた。これから藍染に使う蓼(たで)も栽培する(写真撮影/片山貴博)

ハーブ園ではミント、パクチーが元気に育っていた。これから藍染に使う蓼(たで)も栽培する(写真撮影/片山貴博)

「二拠点生活は、けっこう大変ですよ」と笑顔で話す川鍋さんに、苦労とそれ以上の充実を感じました。二拠点生活や移住対策について、ほかの自治体では模索中のところも多いですが、南房総市のように成功事例もあります。コロナ禍での価値観の変化を経て高まる需要と、受け皿となる市やヤマナハウスの取り組み。川鍋さんのように充実した暮らしを手に入れるための道のりは険しいですが、さまざまな支援をうまく利用することで、最初の一歩を踏み出せそうです。

●関連記事(2018年取材時の記事)デュアルライフ・二拠点生活[1] 南房総に飛び込んで生まれた、新しい人間関係や価値観

●取材協力
HAPON新宿

このポテンシャルやいかに!?

所在地:世田谷区三軒茶屋
23万8,700円(税込) / 84.16平米
東急田園都市線「三軒茶屋」駅 徒歩5分

「これは良くなりそうだな。」



この空間を見た途端、雰囲気の良いオフィスに生まれ変わる姿が、ハッキリと思い浮かびました。



三軒茶屋駅の南側、栄通り商店街を抜けた先に立つ、大きなレトロマンションの2階部分。



室内はいたってシンプルな事務所仕様ですが、余計な間仕切りがないうえ、ト ... 続き>>>.
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優しい部屋とふたり暮らし

所在地:世田谷区喜多見
3,000万円 / 61.74平米
小田急線「成城学園前」駅 徒歩13分

小さなレトロマンションの最上階が気持ちよくリノベーションされました。窓からはチラリと緑と青空が見え、風がよく通り抜けます。



2020年の工務店がスケルトンからフルリノベーションし、モデルルームとして使用していたこちらの物件。それだけになかなかぜいたくな装いです。



フローリング ... 続き>>>.
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元社宅でバランス良く

所在地:武蔵野市吉祥寺南町
14万4,000円 / 50.15平米
中央線「吉祥寺」駅 徒歩14分

吉祥寺駅から少し歩いたところ、コロッとした見た目が可愛らしい元社宅。程よく抜けた眺望と南向きの使いやすいゆったりリビング。このバランス感、いい感じです。



小ぶりな団地のような外観の建物は、元神戸製鉄の社宅。その名残りで敷地がゆったりとしているため、3階ですが気持ちよく眺望が抜け ... 続き>>>.
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アンティーク家具のような家

所在地:台東区寿
9万9,000円 / 30.31平米
銀座線「田原町」駅 徒歩1分

ナラ無垢材のパーケットフローリングの床に、ラワンをオイルで着色した壁。アンティークのデスクライトのような壁面ブラケット照明に、木製ドアや折れ戸。



ていねいにフルリノベーションされた物件は、まるで空間自体がアンティーク家具のよう。この空間なら、自分の集めたお気に入りの小物たちがき ... 続き>>>.
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透明感のある白いワンルーム

所在地:横浜市青葉区藤が丘
7万7,000円 / 25.69平米
東急田園都市線「藤が丘」駅 徒歩1分

改札を出てすぐ!というより、駅と直結型のデザイナーズ物件。



駅と一体になった建物は、外観や室内・共用部など、全体を通して白が印象的です。今回はこちらのワンルームの部屋が募集となりました。



南向きのシンプルな部屋で、室内は床・壁・天井、すべて白を基調に整えられてます。素材感やガ ... 続き>>>.
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野毛坂を超えて

所在地:横浜市西区戸部町
14万6,000円 / 45.4平米
京浜東北線「桜木町」駅 徒歩10分

パキッとした外観が特徴のマンションのご紹介です。



駅から野毛山公園に向かう途中を曲がり、少し進んだところ、丘の中腹に位置しています。裏側は山になっていて、緑いっぱいです。



室内は無垢の床、コンクリート打ちっ放しの壁・天井、シンプルなつくりになっています。壁は一部が白になってい ... 続き>>>.
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階層が楽しい、4層メゾネット

所在地:横浜市神奈川区入江
11万8,000円 / 41.07平米
京急本線「子安」駅 徒歩5分

こちらの建物はメゾネットの中でも非常に珍しい4層タイプ。



武骨な外観が目を引きますが、室内はそれと正反対に木のぬくもりあふれる空間が広がっています。



まず玄関を入って収納が多めにあります。その少し先、数段上がってLDKが広がっています。ここは1.5層分の高さがあって、面積以上 ... 続き>>>.
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人気落語家・柳家花緑が二拠点生活をはじめた理由。窓一面に富士山の見えるお気に入りの空間

筆者は落語や歌舞伎が趣味なので、たびたび劇場や寄席を訪れている。好きな落語家の一人が、人間国宝五代目柳家小さんを祖父に持つ「柳家花緑」師匠だ。
YouTubeの「柳家花緑チャンネル」を正月に見ていて、花緑師匠が二拠点生活を始めたことを知った。落語会で全国を飛び回る落語家が二拠点生活とは意外な気がするが、なぜその決断をしたのだろう。

寄席に落語会、全国を飛び回る落語家がなぜ?

人気落語家・柳家花緑が二拠点生活を実践する“デュアラー”になった!

早速取材を申し込んで快諾いただいてから、実現するまでに時間がかかってしまった。新型コロナウイルスの影響だ。それでも、2度目の「緊急事態宣言」解除後、東京の「まん延防止等重点措置」が適用される前に、取材に伺うことができた。

花緑師匠は現在、母親が暮らす目白の実家(師匠で祖父の五代目柳家小さんの家)近くの賃貸住宅を1拠点目とし、静岡県内の富士山の麓に2拠点目を構えている。その2拠点目に取材に伺った。

お宅に入ると、花緑師匠が気さくに迎えてくれた。このシーン、どこかで見たことがあると思ったら、三鷹市の古民家で開催される「井心亭寄席」で見慣れたシーンだと思い当たった。落語会が終わると壁にその日の落語の演目が貼られるのだが、花緑師匠はその横の窓から顔を出して、観客が演目を撮影する際に一緒に写るというサービスをしてくれる。筆者が知る限り、最もフレンドリーな落語家さんだ。

玄関ホール横の壁の穴から取材陣を笑顔で迎える花緑師匠(撮影:片山貴博)

玄関ホール横の壁の穴から取材陣を笑顔で迎える花緑師匠(撮影:片山貴博)

定席の寄席は都内に4カ所(浅草、上野、池袋、新宿)あるが、いずれも都心にある。名前の知られた落語家は全国の落語会にも呼ばれるので、首都圏内や地方への移動が多い。都心部に拠点を構えて移動するのが効率的、というのが一般的な考え方だろう。

「それではなぜ、二拠点居住をするのか?」この疑問を花緑師匠にぶつけてみた。ところが「当初は二拠点の生活を考えていなかった」と、予想に反した答えが返ってきた。

二拠点生活のきっかけ、実は「家を建てたかった」から

花緑師匠は2014年に「無印良品の家」の仕事で、倉敷の無印良品の施工事例を取材した。すると、すっかりその家が気に入ってしまい、「家を建てたい」と思うようになった。それからは、無印良品の家シリーズや他のハウスメーカーの家を見て回り、最終的に倉敷で見た「窓の家」を建てようと決断したという。

「妻にとっては裏切り行為です。10年前に結婚したときには、生涯賃貸で暮らそうねと話し合っていたのに、いきなり家を建てたいと言い出したんですから」と花緑師匠。それほど建てたいと思った家だが、目白で土地を探すと土地代だけで何億にもなる。かといって、狭い土地に小さな家を建てたいわけではない。実家である小さんの家は剣道の道場があるほど広かったので、家は広いものという感覚がある。それに、弟子を10人抱える花緑師匠には、一門が集まれる広い家が必要、という落語家ならではの事情もあった。

インタビュー中の花緑師匠。話が止まらないことでも有名(撮影:片山貴博)

インタビュー中の花緑師匠。話が止まらないことでも有名(撮影:片山貴博)

解決策が見いだせないまま、5年ほどたった。そんなときに、花緑師匠は、以前から関心のあったスピリチュアルで世界的に有名な方に相談する機会を得た。将来の家について「建っているのは、木々が多いところ。人はあまり通らない。都心へのアクセスはよい」というサジェスチョンを聞いて、「都心にこだわらなくてよいのだ」と気づいたという。

となると、どこに家を建てるか。思いついたのが、自身のTwitterに写真を何枚もアップするほど「富士山が好きだ」ということ。飲む水も、富士山の水を選んでいた。そんなときに静岡県の落語会で、富士山の麓には湧き水が豊富にあると聞いた。水道水が富士山の地下水という自治体もあるほどだという。花緑師匠は俄然、富士山の麓に興味を持ち、静岡県に住む知人にあちこち案内してもらったりした。そして今の場所にたどり着いたのだ。

家のテラスからは美しい富士山が見える(写真提供/柳家花緑師匠)

家のテラスからは美しい富士山が見える(写真提供/柳家花緑師匠)

二拠点居住に、初め妻は反対だった

妻の承諾は得られたのだろうか?「私は、実際に設計図ができるまで、反対していました」と花緑師匠の妻。それまでの花緑師匠は、「休みの日があると罪悪感にかられる」ほどワーカーホリックだった。休みもないのに、離れた場所に家を建てて、実際に行く機会があるのかと懸念したからだ。

ほかにも心配の種はあった。東京で生まれ育った花緑師匠に、田舎暮らしができるのか。行き来するための移動手段はどうするのか。妻は生活に根差したことを考えて、安易に賛成できなかったが、設計図ができた段階で、諦めて腹をくくったという。

花緑師匠も初めは、東京と同じ暮らしをイメージしていたので、駅からバスで行けばいいと思っていた。しかし、妻の心配を聞き、買い物のことなどを考えるとそうもいかないと思い直し、ペーパードライバー教習を受けるなどして車の運転をするようになった。

そして念願の家は2019年に竣工し、ようやく二拠点生活を始めることになったのだが、そこへ新型コロナウイルスが襲撃した。

花緑師匠の担当マネージャーは「コロナ禍だからこそ、二拠点生活ができてよかったと思います」と語る。最初の緊急事態宣言では、寄席や落語会がほぼ中止になった。今も以前より落語会が開かれる数は減っている。仕事が激減して精神的につらい時期に、東京から離れて豊かな自然の中で生活できたことが、心身ともによかったというのだ。しかも、コロナ禍だからこそ、時間をかけて2拠点目の新生活をスタートさせることができた。妻の懸念は、幸いにも解消されることになった。

大好きな空間で寛ぎ、庭仕事に勤しむ

では、富士山の麓で、花緑師匠はどんな暮らしをしているのだろう。
まずは、好きな空間をつくった。以前からあった家具に加え、“TRUCK FURNITURE”の家具などを新たに買いそろえて、ダイニング、リビング、2階の書斎とお気に入りの空間をつくっていった。

お気に入りの場所の一つ、2階から見たリビング。上部が吹抜けなので開放感がある。テーブルとブーメランチェア、オットマンなどをTRUCK FURNITUREで新たに購入した(撮影:片山貴博)

お気に入りの場所の一つ、2階から見たリビング。上部が吹抜けなので開放感がある。テーブルとブーメランチェア、オットマンなどをTRUCK FURNITUREで新たに購入した(撮影:片山貴博)

庭の手入れにも目覚めた。隣家に芝刈り機を借りるなど、庭を通じて近居づきあいも始まった。周囲に温泉が多いので、行きつけの温泉もできた。買い物は、JA(農業協同組合)の野菜市場で新鮮な野菜が安く買えるし、スーパーマーケットやホームセンターも大型な店舗があり、かえって東京より品ぞろえが豊富だという。

「普段の生活は東京とあまり変わりません。東京でも静岡でも落語の稽古をしますが、ここなら隣家と離れているので、夜に大声で稽古ができるくらいの違いです」。ただし、「余暇は一変しました。東京では、演劇や映画を見に行ったりしていましたが、ここでは自然を楽しんでいます」と花緑師匠。

二拠点生活には課題もあるが、窓の中の富士山には代えられない

敢えてデメリットを挙げるとしたら、どんなことかを聞いた。

ひとつは「田舎暮らしには、自然と付き合う必要があること」。東京に行っている間に蛾が大量発生して、庭の芝が枯れてしまったこともあった。また、虫がいると鳥がそれを食べにきて、その鳥を蛇が食べにくるといった食物連鎖で、庭の木に蛇が現れたこともあった。一方で、小鳥を餌付けできる楽しみもあり、ヒマワリの種を置いておくと小鳥が食べにくるそうだ。

庭の木に設置した小鳥の餌台。下に吊るしているのはライト入りのランタン(撮影:片山貴博)

庭の木に設置した小鳥の餌台。下に吊るしているのはライト入りのランタン(撮影:片山貴博)

また「地元のご近所付き合いも課題」だという。ごみの捨て方が違っていて、家までゴミ袋を返されたこともあったが、それが縁で仲良くなった。花緑師匠は妻がそうした付き合いが上手だというが、妻は静岡の人はフレンドリーだから付き合いやすいのだという。

ほかに、経済的な課題もある。浅草演芸場で10日間のトリ(寄席の目玉として最後に高座に上がる落語家)を取ったときに、毎日静岡から通ったら交通費だけでかなりかかったそうだ。また、目白の拠点を以前の半分程度の広さの賃貸住宅に住み替えてもいる。「要するに、何にお金を掛けるかのバランスが課題です」と花緑師匠。

最後に、花緑師匠が最も気に入っている空間を紹介しよう。2階の書斎には、無印良品の「窓の家」の特徴である、壁と一体化した窓がある。風景を絵画のように切り取る窓に目を向けると、そこには我が家だけの富士山がある。その富士山は、季節や時間、天気によって刻々と姿を変える。いつ見ても飽きることがないその姿に、花緑師匠は魅了されているという。

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上:コンランのソファに座る花緑師匠がお気に入りの空間。この日は曇っていたので富士山が顔を見せてくれなかった(撮影:片山貴博)。下:天気が良い日に撮影した写真を花緑師匠に提供してもらった

上:コンランのソファに座る花緑師匠がお気に入りの空間。この日は曇っていたので富士山が顔を見せてくれなかった(撮影:片山貴博)。下:天気が良い日に撮影した写真を花緑師匠に提供してもらった

2階の書斎横には大きなテラスがあり、テラスからも大きな富士山が見える。気候によっては屋外テラスで富士山を眺めることもあるという。

実は、天気予報を見ながら取材日を決めたのだが、残念ながらこの日は一日中曇りで、富士山が雲に隠れていた。いつもはこんな風に見えると、花緑師匠がiPadで撮影した写真を見せてくれた。花緑師匠によると「東京からお客様が来ると、いつも富士山が見えないんです。地元の知人が来るときはきれいに見えるんですけど」。どうやら、柳家花緑宅の富士山は、人見知りのようだ。

ポテンシャル眠る、地下スタジオ

所在地:目黒区目黒
13万2,000円(税込) / 53.44平米
東急東横線「祐天寺」駅 徒歩15分

数年前まで写真家さんの制作場所として使われていた地下スタジオ。



小さな戸建ての地下の一角で、通りからダイレクトにアプローチできるつくり。事務所のみならず、教室など人を招くような業種にも使いやすそうです。



エントランス周りも改装OKなので、「ここはなんだろう?」と思わせるような ... 続き>>>.
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スマートな最上階

所在地:目黒区目黒本町
14万5,000円 / 31.86平米
東急目黒線「武蔵小山」駅 徒歩3分

スッキリとシンプルに暮らせそうな最上階。天井高は約3mと、賃貸ではなかなかお目にかかれない高さです。



リビングや寝室はそれ程広くないのですが、この天井高のおかげで解放感は十分。



1フロアに1部屋のみで、四方向に窓があるのもいいですね。すーっと気持ちいい風が、室内を通り抜けます ... 続き>>>.
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どっしり心を落ち着かせて

所在地:世田谷区砧
23万円 / 89.03平米
小田急線「成城学園前」駅 徒歩6分



ゆとりある敷地にどっしりと。シックな色味のタイル張りの外観がそそるこのマンション。



見かけるたびにそのすてきな立ち姿に心惹かれ、ご紹介できるのを心待ちにしていましたが、ようやく賃貸で空きが出ました!



約89㎡と、ゆったりとした室内。内装は至ってシンプルで、古めかしく感じると ... 続き>>>.
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在宅ワークで浮いた通勤時間はどう使う?夕方以降の生活リズムに変化

旭化成ホームズのくらしノベーション研究所が、緊急事態宣言解除後の2020年9月に、在宅ワークにおけるくらしの現状について2回目の調査を行い、「在宅ワーク・夫と妻のニーズ」として報告書をまとめた。調査の結果では、週1回以上の在宅ワーカーが約8割を占め、在宅ワークが定着しているが、特に夕方以降の生活に変化が見られるという。どう変わったのだろうか。【今週の住活トピック】
調査報告「在宅ワーク・夫と妻のニーズ」/旭化成ホームズ

在宅ワーク日は、睡眠時間が長くなり、夕食時間が早くなる傾向

くらしノベーション研究所では、新型コロナウイルスの世界的感染拡大への対策として在宅ワークが急速に普及し、暮らしが「令和在宅ワークモデル」になったことに注目している。そこで、自社設計施工の住宅に住む、夫妻どちらかが在宅ワークをしている1492人に調査を行った。

緊急事態宣言解除後、感染拡大がひと段落した9月時点の在宅ワークの頻度を聞くと、次のようになった。この調査対象では少なくとも週に1日以上在宅ワークをしている人がほぼ8割に達している。

在宅ワークの頻度(出典/旭化成ホームズ「在宅ワーク・夫と妻のニーズ」調査報告書から転載)

在宅ワークの頻度(出典/旭化成ホームズ「在宅ワーク・夫と妻のニーズ」調査報告書から転載)

在宅ワークが今後も定着していることがうかがえる結果だ。となると、生活時間は変わるのだろうか?

通勤日と在宅ワーク日を比べると、在宅ワーク日は通勤時間が不要になる。その時間はどこにいくのだろうか?まず、起床時間が遅くなり、就寝時間は早くなり、その結果として睡眠時間が長くなっている。さらに、夕食の時間が早くなっている。同研究所では、夕食以降の生活時間の変化に注目している。

在宅ワークの頻度(出典/旭化成ホームズ「在宅ワーク・夫と妻のニーズ」調査報告書から転載)

在宅ワークの頻度(出典/旭化成ホームズ「在宅ワーク・夫と妻のニーズ」調査報告書から転載)

ほとんどの在宅ワーカーは、夕食前に仕事を終えているが、なかには夕食後に再び仕事する人もいる。仕事よりも家族との時間を重視する姿勢が、次の結果からもうかがえる。

「仕事が残っていても家族の夕食に合わせる」夫:62%、妻:66%
「夕食後にも在宅ワークをすることがある」 夫:58%、妻:57%

同研究所によると「長子が幼児、小学生の場合に夫の夕食時間の早まりが大きい」という。

在宅ワークで家族と時間を共有する機会が増えた

在宅ワークしている本人に、在宅ワークによる「機会」の増減を聞くと、夫・妻ともに「家族とのコミュニケーション」が最も増えたと回答した。次いで、夫は「家族一緒の夕食」と「通信販売の利用」、妻は「調理をする機会」と「家族一緒の夕食」が増えたとの回答が多かった。夫・妻ともに、家族と時間を共有する機会を増やしていることが分かる。

また、在宅ワークによる「不安」の増減を聞くと、夫・妻ともに「光熱費増の不安」が最も増えたと回答した。在宅時間が長くなれば、家で食事をする回数も増えるし、冷暖房機器や空気清浄機、PC等の端末機器などの使用時間も長くなる。光熱費の増加で家計が圧迫されることに不安を感じる、という構図だろう。

夫と妻で異なる在宅ワークを行う場所、それぞれのメリットは?

では、在宅ワークをどこで行っているのだろう。これについては、夫と妻の差が際立つ回答となった。

夫は「個室派」が約6割を占めたのに対して、妻は「LD(リビングダイニング)派」が7割以上を占めた。LDのどこで仕事をしているかというと、妻の5割近くがダイニングテーブルを使っており、それ以外の場所では、LDKの造り付けカウンターや書斎コーナーなどが挙がった。

また、夫がLDで仕事をするのは、共働きの場合が多く、妻が通勤している、どちらも在宅ワーク(同時に在宅ワークしているとは限らない)をしている場合は、「LD派」が4~5割に増加する。これに対して、妻が非就業(専業主婦)の夫の場合は、「個室派」が7割まで増加する。恐らく、妻が不在であればLDを専用できることが影響しているのだろう。

在宅ワーク時に一番使う場所(出典/旭化成ホームズ「在宅ワーク・夫と妻のニーズ」調査報告書から転載)

在宅ワーク時に一番使う場所(出典/旭化成ホームズ「在宅ワーク・夫と妻のニーズ」調査報告書から転載)

同研究所によると、LD派は、「仕事の合間に調理や洗濯などの家事ができる」を始めとして家事関連のメリットを挙げる人が個室派より多く、個室派は、「仕事に集中できる」ことを挙げる人がLD派より多いという。また、LD派ではほかにも、「日中は部屋が明るいから」、「机が広くてPCなどを置きやすいから」といった声もあった。

在宅ワークがきっかけで夫の家事時間が増加!?

在宅ワークによる夫の家事時間の増減を聞いたところ、家事時間が増えたという回答が多かった。特に、「若年層」(長子小学生以下、子がいない場合は40代以下)のほうが、「熟年層」(同中学生、50代以上)より「増えた」という回答が多い。さらに、夫の在宅ワーク場所が「LD派」のほうが、「個室派」より「増えた」という回答が多く、生活動線の中にあるLDで仕事をするほうが、家事参加が増える傾向にあるようだ。

夫の家事時間の増減(出典/旭化成ホームズ「調査報告:在宅ワーク・夫と妻のニーズ」リリースから転載)

夫の家事時間の増減(出典/旭化成ホームズ「調査報告:在宅ワーク・夫と妻のニーズ」リリースから転載)

在宅時間の増加で飼い犬の行動にも変化!?

話が変わるが、犬の情報サイト「INUNAVI」の「コロナ禍における愛犬の体調・態度の変化」調査によると、「コロナ禍で飼い主自身が家にいる時間が増えた」という回答は69.7%。一方で、愛犬のほうはというと、食欲や排便、睡眠の変化と比べて最も「変わった」という回答が多かったのが、「普段の行動の変化」(56.3%)だった。どう変わったかというと、ぶっちぎりのトップが「甘えん坊になった」だ。

コロナ禍の在宅時間の増加で、飼い犬ですら飼い主との関係に変化があったというのだから、家族間にも変化が生じるというのは納得できる。

さて、在宅ワークが今後も定着すると見られている。最近では、在宅ワークを前提として家を建てたり、買ったりする人が増える傾向にある。在宅ワークによって、家族と時間を共有する機会が増える一方で、光熱費増加の懸念や運動不足解消の必要性なども生じる。これからの住まい選びでは、在宅ワークの経験を活かして、快適な住まいの条件をよく考えてほしい。

気になるデザイン

所在地:世田谷区成城
13万3,000円 / 43.14平米
小田急線「成城学園前」駅 徒歩2分

成城学園前駅ほぼ目の前に立つマンションの一室が、2021年1月にリノベーションされました。



4階角に位置する今回の部屋。南西側が抜けているため、気持ちいい陽光が室内に差し込みます。



内装は、オフホワイトのような色で塗装された壁に、優しい色味のフロアタイル。寝室の、装飾が施され ... 続き>>>.
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公園前オフィスの再出航【オフィスも可】

所在地:中央区新川
24万6,000円 / 73.72平米
東西線・日比谷線「茅場町」駅 徒歩6分

目の前には緑多めの公園、1階には飲食店。室内はざっくりとした素地にシャープなキッチンや建具が加わったデザインのお部屋です。



建物の目の前は、児童用プール付きの公園。ベンチではサラリーマンがランチを食べていて、夏にはプールが開放されます。親子が楽しそうに遊ぶ声が聞こえる、のんびり ... 続き>>>.
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天高自慢、質のよい家

所在地:渋谷区代々木
26万円 / 54.6平米
小田急線「参宮橋」駅 徒歩7分

さらりと心地いい無垢材をふんだんに使ったミニマムな戸建て。最高5.7mの吹き抜け、猫と大型犬が相談できるのも魅力的。また人の出入りが少なければ住居兼事務所、事務所使用も可能です。



1階は2.8畳のクローゼットとお風呂、階段を上ると12.2畳のLDK、はしごを上ると7.2畳のロフ ... 続き>>>.
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銭湯がつないだ地域の絆を受け継いで。名物賃貸「パルコカーサ」の子育てコミュニティ

万人に受け入れられることが優先される賃貸住宅でも、あえて他と一線を画す個性や付加価値のある物件が増えてきました。その一つが東京・足立区の「PARCO CASA(パルコカーサ)」。その特色はコミュニティにあります。オーナーが「地域共同体としての賃貸住宅」という考え方のもと、入居者同士の交流、地域活動への参加などを打ち出し、人気物件となりました。2015年2月に完成してから約6年が経った今、あらためてその魅力を探りました。
〈50年以上続いた銭湯跡地に立つ6棟の賃貸住宅〉

「PARCO CASA」は、日暮里舎人ライナーの江北(こうほく)駅から徒歩10分、東武鉄道大師線大師前駅からは徒歩8分という静かな住宅地にあります。
もともとここは、大家さんの田口さん三兄弟(昌宏さん、順功さん、宗孝さん)の祖父が1965年(昭和40年)に開業、50年以上にわたって地域に親しまれてきた銭湯「たちばな湯」があった場所。祖父の後を父が引き継いで続けてきましたが、時代とともに銭湯の利用者も減り、父も高齢になったことから、銭湯を廃業し、跡地に賃貸住宅を建てることにしました。

(写真提供/田口さん)

(写真提供/田口さん)

(写真提供/田口さん)

(写真提供/田口さん)

(写真提供/田口さん)

(写真提供/田口さん)

長男の田口昌宏さんは「賃貸住宅をつくるなら、周辺に新しい物件ができても負けない魅力のあるものにし、安定的に長期経営したいと考えました。それには差別化が必要です。そこに地域コミュニティが活性化してほしいという気持がつながりました」と振り返ります。
 
古来、銭湯は地域の人々の交流の場という機能を果たしていました。そうした環境の中で、田口さん兄弟は幼いころから、銭湯の常連客など地域の人々と関わりながら成長し、その良さを実感していました。一方で近年、どの都市でも人間関係は希薄化し、地域の行事や活動に参加する住民も減っています。そこで田口さんたちは、賃貸住宅が一つのコミュニティであると同時に、入居者一人ひとりが地域コミュニティの一員という姿をめざしたのです。

(写真提供/田口さん)

(写真提供/田口さん)

田口さん兄弟は三人ともサラリーマンで、賃貸住宅経営の経験がなく、立ち上げ段階からハウスメーカーと賃貸管理会社の協力を仰ぎました。賃貸管理会社のハウスメイトパートナーズ(東東京支店)の支店長 伊部尚子さん(現・ハウスメイトマネジメント ソリューション事業本部 課長)は「新築物件は時間の経過とともに価値が下がるもの。そうならないことをめざしたコミュニティ重視型の賃貸住宅が、わずかながら出始めたころ、田口さんに出会いました。そして、この大家さんとならそうした賃貸が可能だと感じたのです」と語ります。
こうして2015年、敷地に6棟からなる賃貸住宅「PARCO CASA」が完成しました。

オーナーの田口昌宏さん(左)は町会の〇〇役も務める。ハウスメイトマネジメントの伊部尚子さん(右)は、“コミュニティ賃貸”の名付け親でもある。お二人の協力がPARCO CASAに結実した(写真撮影/内海明啓)

オーナーの田口昌宏さん(左)は町会の〇〇役も務める。ハウスメイトマネジメントの伊部尚子さん(右)は、“コミュニティ賃貸”の名付け親でもある。お二人の協力がPARCO CASAに結実した(写真撮影/内海明啓)

〈大家さんがきっかけをつくり、入居者に意識が生まれる〉

PARCO CASAは、基本的に子育て世帯を対象にしています。審査にあたっては、町会に参加し、地域社会との関係づくりに前向きであることが条件。実際、子どもや地域活動に関心がないという入居希望者を断ったケースもあるそうです。

(写真撮影/内海明啓)

(写真撮影/内海明啓)

田口さんは、入居者同士の親交を深めるため、バーベキュー(春、秋の年2回開催)、子ども向けのビニールプール設置(夏)などを行っています。「入居者主導でないとコミュニティの活動は継続しないと思います。大家としてまずは、それを促すきっかけづくりに力を入れました」

田口さんの考え方は、町会費の集金の方法にも表れています。「PARCO CASAが完成してすぐ、入居者の皆さんの親睦を深めるためにバーベキューを開催しました。入居者の中には積極的にリーダーシップをとってくださる方がいます。その方に町会の集金を依頼し、以後、入居者が持ち回りで班長を務め、手渡しで集金してくださるようにお願いしました」(田口さん)

(写真提供/田口さん)

(写真提供/田口さん)

(写真提供/ハウスメイト)

(写真提供/ハウスメイト)

一般的に町会費は家賃(共益費)に含めますが、あえて家賃とは別に支払ってもらい、しかも手渡しという形を取ったのは、コミュニティへの当事者意識を持ってもらうねらいがあります。このやりかたは今も続いています。
町会費は月500円、一般的な町会費よりも高めです。それでも地域に参加し、また見守られていることに入居者は満足しています。

こうした試みが奏功し、PARCO CASAは入居者が長く住み続ける人気物件となりました。
「なかなか部屋が空かないうえ、空いてもすぐ次の方が決まるため、仲介店にいるのに内部を見る機会のない社員も多いほどです」と仲介のハウスメイトショップ北千住店店長の牟田優作さんは言います
また、管理面でも利点は多く、「滞納やクレームがなく、管理の楽な物件です。入居者様にとってはオーナー様(大家さん)の顔が見え、普段からコミュニケーションが取れているため、相談しやすいようです」と同社東東京支店 管理担当・田中雄二さんも続けます。

PARCO CASAに隣接するたちばな公園。夏祭りや餅つき大会に利用されるなど、地域の共有スペースになっている(写真撮影/内海明啓)

PARCO CASAに隣接するたちばな公園。夏祭りや餅つき大会に利用されるなど、地域の共有スペースになっている(写真撮影/内海明啓)

(写真提供/田口さん)

(写真提供/田口さん)

〈住んで初めてコミュニティを意識する〉

現在の入居者の方々はどのように感じているのでしょうか。
竣工間もない2015年5月に入居したKさんは4歳の娘さん、1歳の息子さんを持つ4人家族。「私も夫も都内の実家暮らしで、新居を持つとき、通勤のしやすさを考えて探しました。家賃も都内の他の地域より安いし、デザインにも引かれて直感的に決めました」(妻のM.Kさん)。
それまでコミュニティを意識することはなく、「面倒なのではないか」という思いも正直あったそうです。「しかし住んでみると、町会の方々が先導して地域の人々をつなげてくれる環境があり、ありがたいと感じましたね。オーナーの田口さんがバーベキュー、夏祭り、餅つき大会などを通じ、親子で地域に関われるようにしてくださったことにも、安心しました。お子さんのいる家族が近所にいるのでつながりは自然にできていきました」
以前住んでいて転居した人が、故郷を訪ねるかのように、バーベキューのときに来るといったこともあり、「自分が将来どこに住むにしても、ここが出発点と言える喜びがあります」(M.Kさん)

敷地内で遊ぶ娘さんとM.Kさん。公園が隣接していること、スーパーの近さも魅力だったと語る (写真撮影/内海明啓)

敷地内で遊ぶ娘さんとM.Kさん。公園が隣接していること、スーパーの近さも魅力だったと語る (写真撮影/内海明啓)

一方、最初から地域コミュニティとのつながりを知って、2018年7月に入居したのがCさんご一家。5歳の娘さんがいるほか、この4月に第二子の誕生予定です。夫は茨城、妻が群馬の出身。2011年に結婚してすぐ住んだのはPARCO CASAにほど近い1LDKのマンションでしたが、お子さんが成長するにつれ手狭になり、物件を探しました。
「子どもを育てる中で、地域やコミュニティへの意識が強まりました。自分も子どものころは地域の人々にかわいがってもらい、成長できたという思いがあり、自分の子どもたちにもそういう環境を与えたいと思いました。そこでネットで物件を探し、PARCO CASAを知りました。最初は空きがなく、諦めかけましたが、ちょうど空きが出たので翌日に申し込み、運良く入居できました」(夫のS.Cさん)

それまでごく近い場所に住んでいたにも関わらず、町会も、地域の祭もよく知らずに暮らしていたそうです。「若いころはコミュニティを意識できませんが、子どもを持ったことでそれが大きく変わりました。バーベキューやプールなどは子どもがすごく喜ぶだけでなく、親としては、いろいろな方が子どもの相手をしてくれることがうれしいですね」

Cさんのご家族。4月には家族が一人増える。夫のS.Cさんはリモートワークが増えたため、メゾネット形式を活かし、1階の一角を仕事スペースとし、家族との生活は主に2階にしている(写真撮影/内海明啓)

Cさんのご家族。4月には家族が一人増える。夫のS.Cさんはリモートワークが増えたため、メゾネット形式を活かし、1階の一角を仕事スペースとし、家族との生活は主に2階にしている(写真撮影/内海明啓)

夫婦二人とも地元(西新井)出身で、2020年の4月から入居しているのがSさんご夫妻。この4月に長男誕生の予定です。二人は結婚前から一緒に住む家を探していたのですが、縁あってPARCO CASAに入居でき、2020年9月に結婚しました。
「幼いころから町内の行事などにも参加していたので、町会の方々とも知り合いで、そのまま自然に溶けこんだ感じです」(妻のE.Sさん)。「私の場合は地域と深く関わってきたわけではないのですが、これから子どもを持つ身としては、周囲に見守ってもらえる安心感があります」(夫のH.Sさん)

2020年に入居したばかりのSさんご夫妻。4月に長男誕生の予定だ。地元出身の二人はコロナ禍ということもあり、知人・縁者の多い地域で暮らす安心感を重視した。PARCO CASAのフローリングはすべて無垢材製で、子育てに適した柔らかさと温もりが特色(写真撮影/内海明啓)

2020年に入居したばかりのSさんご夫妻。4月に長男誕生の予定だ。地元出身の二人はコロナ禍ということもあり、知人・縁者の多い地域で暮らす安心感を重視した。PARCO CASAのフローリングはすべて無垢材製で、子育てに適した柔らかさと温もりが特色(写真撮影/内海明啓)

PARCO CASAの1階洋間。E棟を除きメゾネット形式で、1階に洋間2部屋(4.5~6.5畳)が、2階にLDK(12.5畳~13.5畳)がある(写真撮影/内海明啓)

PARCO CASAの1階洋間。E棟を除きメゾネット形式で、1階に洋間2部屋(4.5~6.5畳)が、2階にLDK(12.5畳~13.5畳)がある(写真撮影/内海明啓)

広々とした浴室は、銭湯一家に育った大家さんのこだわり。親子で入浴しやすいように、賃貸住宅には珍しい一坪タイプを採用 (写真撮影/内海明啓)

広々とした浴室は、銭湯一家に育った大家さんのこだわり。親子で入浴しやすいように、賃貸住宅には珍しい一坪タイプを採用 (写真撮影/内海明啓)

〈災害に対し、強さを発揮するコミュニティ〉

新型コロナの影響はPARCO CASAにも及んでいます。入居者から好評のバーベキューはできず、集まること自体ができなくなっています。この夏はビニールプールを貸し出し、交代で利用するようにしましたが、大きなイベントはできないままです。それでも「自粛中も隣近所と会えば挨拶は交わしますし、そばに知り合いがいるのは心強い」(M.Kさん)とのことです。

田口さんは、コロナ禍に限らず、災害対策や防犯にコミュニティが果たす役割の大きさも感じています。信頼できる人間関係があり、人の目が多いことはセキュリティ向上につながります。ハードウェアの点でも、PARCO CASAの敷地内には監視カメラが3台設置され、「今後、災害時用の雨水貯水タンクを設置したい」(田口順功さん)など、拡充を計画しています。
「足立区の取り組みに『ながら見守り』があります。これは日常生活の中で不審な人物や車両がないか気にかけ、子どもや地域の安全を守ろうという活動で、有志が自由に申し込んで参加できるもの。こうした情報も入居者には提供しています」(田口さん)

もともと田口さんは、入居者のコミュニティを醸成するに当たり、「強制はせず、積極的に情報を提供し、自主性に任せる」という姿勢で取り組んできました。このことがコミュニティを、入居者にとって、より自由で、縛りの緩やかな、快適なものにしたと考えられます。
これは田口さんが大手メーカーに長く勤務してきたこととも関係があります。「30年以上、顧客満足を起点に仕事をしてきましたから、賃貸住宅経営にもその視点が活かされたと思います」(田口さん)。
かつての地縁社会の良さを残しつつ、現代の入居者が満足できるコミュニティ。それをつくり上げてきたからこそ、PARCO CASAは愛される物件になったと言えるでしょう。

●取材協力
パルコカーサ
株式会社ハウスメイト

既存生かしのリノベーションアパート – 最上階 –

所在地:品川区南品川
13万8,000円 / 32.13平米
京浜東北線・東急大井町線「大井町」駅 徒歩4分

大井町駅からほど近く。既存のタイルや塀を残し、古いアパートを丸ごとリノベーションした物件です。



今回の募集は、一番気持ちいいルーフバルコニー付き最上階。建物の3階部分をまるごと使える、実質ペントハウスのような区画です。



用途は住居と事務所どちらでも。エレベーターが無く階段のみ ... 続き>>>.
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カクカクとレトロな暮らし

所在地:世田谷区成城
10万3,000円 / 38.96平米
小田急線「成城学園前」駅 徒歩4分

カクカクとかわいらしい見た目のレトロなマンション。



室内に入ると、パッと見たときの派手さはありませんが、じわじわと心地良さそうだなという気持ちが芽生えてきます。



なんでだろう?と自らに問いかけてみると、少しずつ答えが見えてきて。



テーブルを置くゆとりがありそうなダイニング、 ... 続き>>>.
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南青山でおだやかに-改装可-

所在地:港区南青山
20万円 / 53.46平米
銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅 徒歩6分

表参道徒歩6分という立地ながら、穏やかな空気が流れる古き良きマンション。大きな中庭をもつこのマンションは通り沿いからも眺められるので、ご存じの方も多いかも。



そのなかの、二面採光とゆったりめのバルコニーがうれしい4階の角部屋のご紹介。



設備面や間取りは住居仕様ですが、事務所と ... 続き>>>.
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西麻布、開放感を味方に

所在地:港区西麻布
15万円 / 37.62平米
日比谷線・都営大江戸線「六本木」駅 徒歩11分

大きめの窓とそこから見える抜けた眺望のおかげで、開放感があります。そんな清々しさを味方に、気持ちよく新しいスタートをきれそうな予感。



場所は西麻布、星条旗通りにずしりと立つマンションの6階。開口部は通りとは反対側にあり、西麻布と六本木方面が見渡せます。周辺の都会めいた雰囲気も楽 ... 続き>>>.
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シンプルがうれしいリノベオフィス

所在地:中央区日本橋横山町
45万1,000円(税込) / 95平米
総武快速線「馬喰町」駅 徒歩2分

問屋街のど真ん中という愉快な環境に、シンプルがうれしい理想的なオフィス。ビル全体がリノベーションされていて、「これくらいがちょうどいい!」と素直にうなずけるざっくり男前の仕上がりです。



1フロア1区画のオフィスビルで、今回募集するのは4階、約30坪。タイルを剥いだ床がいい具合に ... 続き>>>.
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高台に佇むヴィンテージ【賃貸】

所在地:渋谷区代々木
29万8,000円 / 75平米
小田急線「参宮橋」駅 徒歩8分

大使館などが並び、お屋敷街に佇むヴィンテージマンション、代々木コーポラス。ゆったりとした敷地には緑が茂り、レトロでモダンな建物からはなんとも言えぬ貫禄を感じます。



その中にある、2007年にリノベーションされた一室。



リビングは大きな窓の開口に、一面の緑。バルコニーにはデッキ ... 続き>>>.
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高台に佇むヴィンテージ【売買】

所在地:渋谷区代々木
7,180万円 / 75平米
小田急線「参宮橋」駅 徒歩8分

大使館などが並び、お屋敷街に佇むヴィンテージマンション、代々木コーポラス。ゆったりとした敷地には緑が茂り、レトロでモダンな建物からはなんとも言えぬ貫禄を感じます。



その中にある、2007年にリノベーションされた一室。



リビングは大きな窓の開口に、一面の緑。バルコニーにはデッキ ... 続き>>>.
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レッツBBQ!【駐車場2台付き】

所在地:世田谷区上用賀
30万円 / 135.5平米
東急田園都市線「用賀」駅 徒歩10分

電動シャッター付きのガレージと、内装の質の良さが特徴的な戸建て。そして広々としたテラスではBBQができちゃいます!



ガレージはシャッター部分の幅が約4.9m、奥行きが約6.6m。車のサイズにもよりますが、基本的には2台まで駐車可能です。ただし入り口の高さが約1.9mなので、車高 ... 続き>>>.
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安澤太郎氏「TAICOCLUBでは地域に何も残せなかった」。次は“LPK”で新しい日常をつくる

2018年に惜しまれつつも幕を下ろした野外音楽フェス「TAICOCLUB」。オーガナイザーの安澤太郎さんは「一時的な熱狂の繰り返しでは、その土地に何も残らなかった」と反省し、千葉県北部のとある場所で新たな取り組みを始めていた。彼が掲げる「LPK(リビング/ラボ・パーク・キッチン)構想」とは、フェスのような「非日常の演出」とは異なる、「日常と非日常の距離を近づける」ものだそう。安澤さんが試みる、田舎暮らしとも二拠点居住とも異なる新しい暮らし方とは?
「フェスのときだけテンションが上がる」のは健全なのか?(写真撮影/yoshihiro yoshikawa)

(写真撮影/yoshihiro yoshikawa)

音楽ファンの間で13年にわたり愛された野外音楽フェス「TAICOCLUB」は、2006年に長野県木曽郡で生まれた。毎年1万人近くを動員し、地方創生にも一役買っていたのは間違いないが、その歴史に幕を下ろしたのは、発起人である安澤さん本人だった。

なぜ、「TAICOCLUB」は終わらなくてはならなかったのか? 安澤さんは当時の思いを次のように語る。

「『TAICOCLUB』では、みんなが一年に一回、瞬発力的に盛り上がる場所をつくってきました。もちろんその良さはあったけれども、単に『イベントを始めて終える』繰り返しでは、その土地に何かが残るわけではないと気づいたんです。

そもそも僕は『TAICOCLUB』を始めたとき、そこにいる人たちが自分たちでカルチャーを積み上げていけるような場所をつくりたかったんです。でも、実際はそうなっていない。やりたかったことと現実の乖離が見えてきてしまいました」

安澤太郎さん(写真提供/安澤太郎さん)

安澤太郎さん(写真提供/安澤太郎さん)

安澤さんは「TAICOCLUB」の来場者の様子を眺めながら、なぜ人々がこれほどまでに楽しんでいるのか、考えを巡らせていたという。

「都市って人が多くて密集しているので、どうしても周りを気にしながら生活せざるを得ませんよね。例えばベランダでバーベキューをしたら隣の部屋に煙がいってしまうかもしれないし、楽器を演奏したら音が響いてしまうかもしれない。物理的にも精神的にもすぐに影響してしまう環境だからこそ、やりたいことがあっても、『迷惑かもしれないからやめておこう』と自分で自分を締め付けていると思うんです。

でも『TAICOCLUB』では、知らない人とも自然と話したり遊んだりしながら、大好きな音楽を心から楽しんでいる。それを見て、みんな日常で解放できないものを発散できる場所を求めているんだろうなと思いました」

(写真撮影/Mariko Kurose)

(写真撮影/Mariko Kurose)

フェスでの盛り上がりは、それだけ日常生活でたまったものがあることの証拠。だとしたら、都市生活者の非日常と日常の間には、あまりにも大きな乖離がある。安澤さんはその問題に気づいた。

「非日常体験で一気にテンションが上がって、日常でガクッと落ちてしまうのって、血糖値が急上昇して健康に良くないのと同じことだと思うんです。例えば結婚でも、結婚したあとの日常生活こそ楽しくあるべきなのに、結婚式のときがピークってきついですよね?

僕は非日常だけじゃなく、そのあとの日常生活もちゃんと楽しめるようにしたい。非日常に全部の楽しみがあるんじゃなくて、もう少し非日常を日常に組み込む暮らし方を考えてみたいと思ったんです」

そんな安澤さんが、知人の紹介を通じて知ったのが千葉県北部の土地だった。

非日常を求めて自然が豊かな場所を求めようとすると、忙しい日常との両立は難しい。しかし、千葉なら都心部から車で約1時間で来られるうえ、ひらけた土地が気持ちいい。日常と非日常を近づけた暮らしを実験するのに、これ以上ぴったりの土地はないのではないか?―― 安澤さんの新たな挑戦の地がここに定まった瞬間だった。

「もう一つの自分の場所」が、非日常と日常の距離を近づける(写真撮影/cabcab)

(写真撮影/cabcab)

安澤さんが掲げる「LPK(リビング/ラボ・パーク・キッチン)構想」とは、まるで公園の中で住むように暮らし、創り、表現する空間をつくることで、利用者や参加企業による主体的かつ継続的な活動を促すものだという。

「あまり運営側から『これをやります』とは言いたくないんです。そういう一方的なアプローチだと、僕らの考えている範囲のものしか生まれない。それはつまらないと思うんです。用意されたもので楽しむ機会は、すでに大型テーマパークなどで大資本が提供していますよね。

僕らの役割は、この土地で実現したいことがある人に、それができる箱やインフラを提供すること。その結果、みんなのクリエイティビティやこだわりがいっぱい集まった場所になればいいなと思っています」

(画像提供/安澤太郎さん)

(画像提供/安澤太郎さん)

その暮らし方は、「パソコンに外付けハードディスク等を装着する拡張のようなイメージ」だと、安澤さんは続ける。

「都市は狭くて行動が制限されたり、ものを置けなかったりするので、自分の趣味を思いっきりできる場所を外に大きく持ってもらうんです。例えば料理が趣味の人なら、ここに来れば他の人と一緒に好きなだけ料理ができる、というように。

都市は便利なので、住んでいると『ここでいいや』って思うようになってくるんですが、その中だけで暮らすのって、本当は面白くない。住んでいる場所とは別に自分の居場所を求めることで、その人の内部の均衡が保たれることがあると思うんです」

そのイメージはその場所である光景を目にした際、より確かなものになった。

「先日、東京に住んでいる知り合いが大きな犬を連れてきたんです。リードを離した瞬間、その犬がものすごい勢いでダーッと走っていって、もう全然帰ってこなくて(笑)。その犬は普段、ドッグランや家の近くの散歩で自分を満足させようとしていたけれども、本当はそれぐらい走りたかったんだろうなと。人間にも同じことが言えますよね。もう一つの自分の場所は、精神面だけでなく、身体面にも大きな変化をもたらすと感じています」

(写真提供/安澤太郎さん)

(写真提供/安澤太郎さん)

また、安澤さんは「もう一つの自分の場所」の必要性について、都市生活者の不動産の選び方が生み出している面もあると語った。

「そもそも不動産って、日々の暮らしを営む場所として生まれたはずです。ところが今は、『いかに良く暮らせるか』よりも、『こちらの方が将来高く売れそう』というように、資産価値で判断される傾向にある。日常生活は我慢して、売れた瞬間という非日常だけに喜びがあるのって、ちょっと偏っていますよね? 日常を豊かに過ごす上で最適な場所を住居に選べていないのなら、なおさら『もう一つの自分の場所』は必要だと思います」

「田舎暮らし」や「二拠点居住」とも異なる、新しい暮らし方を提案

安澤さんがLPK構想で目指す暮らしは、「田舎暮らし」や「二拠点居住」とは少し異なるようだ。

「僕は都心部が好きなので、東京での暮らしを捨てることはできません。そういう人にとって、田舎暮らしは現実的ではないと思います。また、二拠点居住だと、子どもにどちらの学校へ通わせるかなどのシビアな問題が絡んでくるので、そう簡単に決断できない人も多いのではないでしょうか。
でも、週末に車を1時間走らせるだけで簡単にアクセスできる場所があれば、都心部で過ごしながらも自分を自由に解放できる。そういう暮らし方があってもいいと思うんです」

(写真撮影/cabcab)

(写真撮影/cabcab)

安澤さんの提案する暮らしは、新たな刺激をもたらすものとして、地元の人々からも歓迎されているという。都市部からほどよい距離でひらけた土地を持つ地域は全国に存在する。都市部で暮らす人と地方で暮らす人の両方に受け入れられる新しい暮らし方が、そこから広がっていく可能性は大いにあるだろう。

現在千葉県北部にある土地が、LPK構想の舞台。まずは安澤さんの知人を中心に実験を進めていく。将来的には一般の人からの応募を受け付ける予定だが、時期は未定だ。

安澤さんは、LPK構想をどのように進めていくつもりなのだろうか?

「それは変な話、僕らもまだ分からないんです。でも、それでいいと思っています。共感してくれる方と一緒に、ゆっくり積み上げていけたらいいなと。今の世の中、最初にどーんと大きくつくったものが長く続いていくとは思えません。変えたいなと思ったときにソフトウェアのように柔軟に変えられる場所にしたほうが、結果的に長く残るものが生み出せるんじゃないかと思います」

かつては「TAICOCLUB」という「非日常」を築き上げた。その安澤さんが提案する新しい「日常」を早く見てみたいが、価値あるものこそ形成するのには時間がかかるもの。安澤さんの言葉をヒントに「日常」と「非日常」のバランスを見直しつつ、その街の変化を気長に見守りたい。

●取材協力
安澤太郎(やすざわ・たろう)
オーガナイザー。
2006年より13年間にわたり長野県木曽郡木祖村にて開催された野外ミュージックフェスティバルTAICOCLUBを主催。
TAICOCLUBは、コンセプトやジャンルにとらわれず、そのときに聴きたいアーティストが集まることで、感度のよいフェスティバルとして知られるようになった。その後、来場者数1万人の日本を代表する音楽フェスティバルの一つへと成長させ、2018年にその幕を降ろした。
現在は、クリエイティブと拘りが集まる多拠点居住空間や、そこでしか体験できない「物語のある音楽」をつくるプロジェクト「SOUND TRIP」等に取り組む。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科中退。

TAICOCLUB
SOUND TRIP

安澤太郎氏「TAICOCLUBでは地域に何も残らなかった」。次は“LPK”で新しい日常をつくる

2018年に惜しまれつつも幕を下ろした野外音楽フェス「TAICOCLUB」。オーガナイザーの安澤太郎さんは「一時的な熱狂の繰り返しでは、その土地に何も残らなかった」と反省し、千葉県北部のとある場所で新たな取り組みを始めていた。彼が掲げる「LPK(リビング/ラボ・パーク・キッチン)構想」とは、フェスのような「非日常の演出」とは異なる、「日常と非日常の距離を近づける」ものだそう。安澤さんが試みる、田舎暮らしとも二拠点居住とも異なる新しい暮らし方とは?
「フェスのときだけテンションが上がる」のは健全なのか?(写真撮影/yoshihiro yoshikawa)

(写真撮影/yoshihiro yoshikawa)

音楽ファンの間で13年にわたり愛された野外音楽フェス「TAICOCLUB」は、2006年に長野県木曽郡で生まれた。毎年1万人近くを動員し、地方創生にも一役買っていたのは間違いないが、その歴史に幕を下ろしたのは、発起人である安澤さん本人だった。

なぜ、「TAICOCLUB」は終わらなくてはならなかったのか? 安澤さんは当時の思いを次のように語る。

「『TAICOCLUB』では、みんなが一年に一回、瞬発力的に盛り上がる場所をつくってきました。もちろんその良さはあったけれども、単に『イベントを始めて終える』繰り返しでは、その土地に何かが残るわけではないと気づいたんです。

そもそも僕は『TAICOCLUB』を始めたとき、そこにいる人たちが自分たちでカルチャーを積み上げていけるような場所をつくりたかったんです。でも、実際はそうなっていない。やりたかったことと現実の乖離が見えてきてしまいました」

安澤太郎さん(写真提供/安澤太郎さん)

安澤太郎さん(写真提供/安澤太郎さん)

安澤さんは「TAICOCLUB」の来場者の様子を眺めながら、なぜ人々がこれほどまでに楽しんでいるのか、考えを巡らせていたという。

「都市って人が多くて密集しているので、どうしても周りを気にしながら生活せざるを得ませんよね。例えばベランダでバーベキューをしたら隣の部屋に煙がいってしまうかもしれないし、楽器を演奏したら音が響いてしまうかもしれない。物理的にも精神的にもすぐに影響してしまう環境だからこそ、やりたいことがあっても、『迷惑かもしれないからやめておこう』と自分で自分を締め付けていると思うんです。

でも『TAICOCLUB』では、知らない人とも自然と話したり遊んだりしながら、大好きな音楽を心から楽しんでいる。それを見て、みんな日常で解放できないものを発散できる場所を求めているんだろうなと思いました」

(写真撮影/Mariko Kurose)

(写真撮影/Mariko Kurose)

フェスでの盛り上がりは、それだけ日常生活でたまったものがあることの証拠。だとしたら、都市生活者の非日常と日常の間には、あまりにも大きな乖離がある。安澤さんはその問題に気づいた。

「非日常体験で一気にテンションが上がって、日常でガクッと落ちてしまうのって、血糖値が急上昇して健康に良くないのと同じことだと思うんです。例えば結婚でも、結婚したあとの日常生活こそ楽しくあるべきなのに、結婚式のときがピークってきついですよね?

僕は非日常だけじゃなく、そのあとの日常生活もちゃんと楽しめるようにしたい。非日常に全部の楽しみがあるんじゃなくて、もう少し非日常を日常に組み込む暮らし方を考えてみたいと思ったんです」

そんな安澤さんが、知人の紹介を通じて知ったのが千葉県北部の土地だった。

非日常を求めて自然が豊かな場所を求めようとすると、忙しい日常との両立は難しい。しかし、千葉なら都心部から車で約1時間で来られるうえ、ひらけた土地が気持ちいい。日常と非日常を近づけた暮らしを実験するのに、これ以上ぴったりの土地はないのではないか?―― 安澤さんの新たな挑戦の地がここに定まった瞬間だった。

「もう一つの自分の場所」が、非日常と日常の距離を近づける(写真撮影/cabcab)

(写真撮影/cabcab)

安澤さんが掲げる「LPK(リビング/ラボ・パーク・キッチン)構想」とは、まるで公園の中で住むように暮らし、創り、表現する空間をつくることで、利用者や参加企業による主体的かつ継続的な活動を促すものだという。

「あまり運営側から『これをやります』とは言いたくないんです。そういう一方的なアプローチだと、僕らの考えている範囲のものしか生まれない。それはつまらないと思うんです。用意されたもので楽しむ機会は、すでに大型テーマパークなどで大資本が提供していますよね。

僕らの役割は、この土地で実現したいことがある人に、それができる箱やインフラを提供すること。その結果、みんなのクリエイティビティやこだわりがいっぱい集まった場所になればいいなと思っています」

(画像提供/安澤太郎さん)

(画像提供/安澤太郎さん)

その暮らし方は、「パソコンに外付けハードディスク等を装着する拡張のようなイメージ」だと、安澤さんは続ける。

「都市は狭くて行動が制限されたり、ものを置けなかったりするので、自分の趣味を思いっきりできる場所を外に大きく持ってもらうんです。例えば料理が趣味の人なら、ここに来れば他の人と一緒に好きなだけ料理ができる、というように。

都市は便利なので、住んでいると『ここでいいや』って思うようになってくるんですが、その中だけで暮らすのって、本当は面白くない。住んでいる場所とは別に自分の居場所を求めることで、その人の内部の均衡が保たれることがあると思うんです」

そのイメージはその場所である光景を目にした際、より確かなものになった。

「先日、東京に住んでいる知り合いが大きな犬を連れてきたんです。リードを離した瞬間、その犬がものすごい勢いでダーッと走っていって、もう全然帰ってこなくて(笑)。その犬は普段、ドッグランや家の近くの散歩で自分を満足させようとしていたけれども、本当はそれぐらい走りたかったんだろうなと。人間にも同じことが言えますよね。もう一つの自分の場所は、精神面だけでなく、身体面にも大きな変化をもたらすと感じています」

(写真提供/安澤太郎さん)

(写真提供/安澤太郎さん)

また、安澤さんは「もう一つの自分の場所」の必要性について、都市生活者の不動産の選び方が生み出している面もあると語った。

「そもそも不動産って、日々の暮らしを営む場所として生まれたはずです。ところが今は、『いかに良く暮らせるか』よりも、『こちらの方が将来高く売れそう』というように、資産価値で判断される傾向にある。日常生活は我慢して、売れた瞬間という非日常だけに喜びがあるのって、ちょっと偏っていますよね? 日常を豊かに過ごす上で最適な場所を住居に選べていないのなら、なおさら『もう一つの自分の場所』は必要だと思います」

「田舎暮らし」や「二拠点居住」とも異なる、新しい暮らし方を提案

安澤さんがLPK構想で目指す暮らしは、「田舎暮らし」や「二拠点居住」とは少し異なるようだ。

「僕は都心部が好きなので、東京での暮らしを捨てることはできません。そういう人にとって、田舎暮らしは現実的ではないと思います。また、二拠点居住だと、子どもにどちらの学校へ通わせるかなどのシビアな問題が絡んでくるので、そう簡単に決断できない人も多いのではないでしょうか。
でも、週末に車を1時間走らせるだけで簡単にアクセスできる場所があれば、都心部で過ごしながらも自分を自由に解放できる。そういう暮らし方があってもいいと思うんです」

(写真撮影/cabcab)

(写真撮影/cabcab)

安澤さんの提案する暮らしは、新たな刺激をもたらすものとして、地元の人々からも歓迎されているという。都市部からほどよい距離でひらけた土地を持つ地域は全国に存在する。都市部で暮らす人と地方で暮らす人の両方に受け入れられる新しい暮らし方が、そこから広がっていく可能性は大いにあるだろう。

現在千葉県北部にある土地が、LPK構想の舞台。まずは安澤さんの知人を中心に実験を進めていく。将来的には一般の人からの応募を受け付ける予定だが、時期は未定だ。

安澤さんは、LPK構想をどのように進めていくつもりなのだろうか?

「それは変な話、僕らもまだ分からないんです。でも、それでいいと思っています。共感してくれる方と一緒に、ゆっくり積み上げていけたらいいなと。今の世の中、最初にどーんと大きくつくったものが長く続いていくとは思えません。変えたいなと思ったときにソフトウェアのように柔軟に変えられる場所にしたほうが、結果的に長く残るものが生み出せるんじゃないかと思います」

かつては「TAICOCLUB」という「非日常」を築き上げた。その安澤さんが提案する新しい「日常」を早く見てみたいが、価値あるものこそ形成するのには時間がかかるもの。安澤さんの言葉をヒントに「日常」と「非日常」のバランスを見直しつつ、その街の変化を気長に見守りたい。

●取材協力
安澤太郎(やすざわ・たろう)
オーガナイザー。
2006年より13年間にわたり長野県木曽郡木祖村にて開催された野外ミュージックフェスティバルTAICOCLUBを主催。
TAICOCLUBは、コンセプトやジャンルにとらわれず、そのときに聴きたいアーティストが集まることで、感度のよいフェスティバルとして知られるようになった。その後、来場者数1万人の日本を代表する音楽フェスティバルの一つへと成長させ、2018年にその幕を降ろした。
現在は、クリエイティブと拘りが集まる多拠点居住空間や、そこでしか体験できない「物語のある音楽」をつくるプロジェクト「SOUND TRIP」等に取り組む。慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科中退。

TAICOCLUB
SOUND TRIP

モノトーンコーデでいこう

所在地:川崎市中原区北谷町
10万4,000円 / 41.02平米
南武線「平間」駅 徒歩3分

平間駅は昔ながらの商店街がある、比較的のどかなところです。駅から歩くこと3分、住宅街の一角にスタイリッシュかつ重厚なコンクリートのマンションがあります。



オートロックを抜けると素敵な中庭が正面にあって、共用部はホワイトで整えられた、ゆとりのある設計になっています。



今回募集の ... 続き>>>.
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バリが溢れてる

所在地:横浜市鶴見区東寺尾
10万円 / 45.23平米
京浜東北線「鶴見」駅 徒歩20分

小高い丘の上。住宅街の一角に、個性的な集合住宅があります。内装も外装もバリが溢れています。



エントランスにはバリの石像が置かれ、外壁や塀にも手の込んだ装飾が施され、バリへのこだわりを感じます。



玄関に入ると、正面の装飾が彫り込まれたドアがとても印象的。水まわりはまるで海外のホ ... 続き>>>.
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みんなでつくる、みんなのまち「ミナガルテン」始動。ガーデン、キッチンなどをシェア

広島市佐伯区は、市内中心部と世界遺産の地・宮島の中間に位置するベッドタウン。昔ながらの人のつながりも残りつつ、約50年前に開通したバイパスと共に住宅地として発展した、新旧の顔が入り混じる街だ。そんな佐伯区・皆賀(みなが)エリアに、新しい試みを行う街づくりが始動している。街の名前は“minagarten(ミナガルテン)”。企画プロデュースを行う株式会社真屋の谷口千春さんにお話を伺った。
園芸関係の卸売業を営んでいた会社の温室や倉庫跡地が、街づくりの舞台

minagartenの街づくりが進む敷地の全体面積は約3100平米。谷口さんの祖父・父の代に稼業として営んでいた園芸事業会社の跡地だ。観葉植物や、土や鉢などの園芸資材の卸売や、初期のころには球根や苗の栽培も行っていたという。しかし、2017年夏、惜しまれながら事業を閉じることとなり、当時東京で働いていた谷口さんには、「残された土地や建物をどうするか」という課題が突き付けられることになった。
「谷口家の長女として、また仕事を通じて他県のまちづくりに関わってきた身として、いつかはこの地で何かすることになるかも知れないという漠然とした思いはありましたが、事業の閉鎖が急だったこともあり実感が持ちきれないままプロジェクトはスタートしました。2年近くの間、1~2カ月に1回程度、週末を使って東京と広島を行き来する日々。いよいよ身体が現地にないと進まないという段階まできて、ようやくこの4月に広島に戻ってきました」と振り返る谷口さん。
「皆賀は江戸時代には水長と書き、山からの水が滞留する場所でしたが、住民らが力を合わせて行った治水工事で改善。それを祝って、皆が賀す(祝う)という意味の現在の表記になったといいます。そのことを知ったとき、これは歴史からのメッセージだと思いました。この地につくるのは、地域の人々と社会とのさまざまなつながりを後押しする、そんな施設がいい。そう感じたんです」

(画像提供/minagarten)

(画像提供/minagarten)

(画像提供/minagarten)

(画像提供/minagarten)

まちづくりの核となるコミュニティ施設のリノベーション前の状態(画像提供/minagarten)

まちづくりの核となるコミュニティ施設のリノベーション前の状態(画像提供/minagarten)

社会とのつながりを育む「みんなの庭、わたしの庭、皆賀の庭」

「激しく変化する時代の中で、みんな新しい幸せの形を模索しているように思います。minagartenのメインコンセプトは『人と暮らしのウェルビーイング』。まずは体が健康であること、次に心が健康であること、そして、社会的に健康であること。その3つが満たされてこそ、本当の意味でウェルビーイング(幸福)な状態と呼べるのではないでしょうか。
今の時代、みんな会社や学校、家や家族など、たくさんのものを背負って生活をしています。その中での役割や立ち位置を縛られ、気づかないうちに疲弊してしまったり、本当の自分らしさが分からなくなってしまう人も多い。だからこそ、肩書きを脱ぎ捨て、一個人として趣味や興味・関心を通じてもっとフラットに人や社会とつながることのできる、サードプレイス的な居場所が必要だと思うのです」
minagartenは造語で、この地域の名前である「皆賀(みなが)」と、庭という意味のドイツ語「garten(ガルテン)」を組みあわせたものだ。英語ではなくドイツ語にしたのは、市民が農園をシェアして家庭菜園などを楽しむ「クラインガルテン」や、子どもたちの個性の芽を育む幼稚園「キンダーガルテン」にヒントを得たから。さらに、「ミナ」という音は、フィンランド語では「わたし」「個人」といった一人称を指すといい、日本語の「みんな」とは一見真逆の意味を持つ。「でも、その両方の幸せが同時に成立する世界をつくりたいと思いました。自分の大切な人が幸せじゃないと、自分一人だけが幸せということはありえない。そうやって自分のことのように思いやれる対象を拡張させて行った先にしか、世界平和はありえないんじゃないかと。皆賀という地域の庭であり、みんなの庭であり、誰にとっても私の庭であると感じられる。そんな場所にしたいと考えています」と、命名の経緯を語ってくれた。

17戸からなる住宅エリアと、シェアキッチンやカフェを備えた「みんなの場所」

minagartenの計画は、14区画の分譲地と3戸の賃貸住宅からなる住宅エリアと、住民だけでなく誰もが利用できるシェアキッチンやカフェを備えたコミュニティエリアから成る。コミュニティエリアは、かつての園芸資材倉庫を段階的にリノベーション。10月には先行して2階部分のシェアキッチンとレンタルスタジオがオープンを迎え、1階もイベントスペースとしての利用がスタートしている。
構想としては、1階にリーシング中のカフェは、コインランドリーを備えた「ランドリーカフェ」にしたいという。「子育てに家事にと忙しい人が、洗濯を理由に気軽に出かけられる。そこで出会う人との会話を通じて気分転換や情報交換ができる。そんな場所にしたいと思っています」と谷口さん。3階部分に計画中の2部屋の民泊ルームでは、一般の旅人以外にも、国内外のアーティストが長期滞在して作品制作する「アーティスト・イン・レジデンス」の仕組みも取り入れる。
中央の吹抜けを挟んで、2階のシェアキッチンの向かい側にはビューティーサロンの計画が進んでいる。「所有と使用を切り離して考えるスタイル。例えばトリートメントルームをネイルや美容鍼などフリーランスの事業者に貸し出すなど、空間シェアを進めていきたいですね」
さらに、隣接する木造倉庫もリノベーションし、ベーカリーを誘致する予定だという。

全体配置イメージ(画像提供/Minagarten)

全体配置イメージ(画像提供/Minagarten)

コミュニティスペースの配置イメージ(画像提供/minagarten)

コミュニティスペースの配置イメージ(画像提供/minagarten)

各種イベントや講座、研究会活動など。まずは新たなコミュニティの構築から

10月17~18日には、minagarten第1期オープンを記念したアートイベント「STAMP! STAMP! STAMP!」が開催された。大人も子どもも100人を超える参加者たちは、リノベーション前の1階の緑の床に、いろんな形のスポンジでつくったスタンプを押して、思い思いに個性の花を咲かせた。「minagartenはこれからもっともっと変わっていく。園芸倉庫だったBeforeの姿をなるべくたくさんの人に覚えていて欲しかった」と谷口さん。吹抜けのホール空間ではライブイベントも開催。多くの人が訪れ、特別な時間を過ごした。
シェアキッチンでは、すでにフラワーアレンジメントの教室や料理教室などが行われているほか、パティシエやコーヒーロースターの方が臨時カフェを営業するなど、新たな人の流れが生まれつつある。今後は住宅エリアの案内会や入居予定者の交流会なども開催予定だ。
さらには、かつての園芸事業関係者や、新たに集った園芸に興味のある人たちと一緒に「園芸研究会」を立ち上げ、建物裏のシェアガーデンをみんなでつくっていくプランも進行中。DIYでピザ窯も設置された。他には読書会などを主催する「ブック研究会」、地域や自らのルーツを解きほぐす「ルーツ研究会」なども。
「まずは小さなコミュニティをたくさんつくっていくこと。選択肢の多さは、そのままコミュニティの豊かさや、風通しの良さにも繋がります。人との出会いを通じて新たな道は開かれるものだと思います。みんなで楽しみながら、これからの人と暮らしの幸せを一緒に創っていける仲間を増やしていけたらいいですね」

「STAMP! STAMP! STAMP!」イベントの様子(画像提供/minagarten)

「STAMP! STAMP! STAMP!」イベントの様子(画像提供/minagarten)

【STAMP!STAMP!STAMP! 皆賀の庭に花が咲く】minagartenオープニングアートイベント

1階のイベントスペースで行われたライブイベントの様子(画像提供/minagarten)

1階のイベントスペースで行われたライブイベントの様子(画像提供/minagarten)

「皆賀の庭で花あそび スケカワミワの10月のスワッグづくり」の様子(スワッグとは花や葉を束ねて壁にかける飾りのこと)(画像提供/minagarten)

「皆賀の庭で花あそび スケカワミワの10月のスワッグづくり」の様子(スワッグとは花や葉を束ねて壁にかける飾りのこと)(画像提供/minagarten)

一戸建て住宅地でありながら、共用の庭を中心にした街づくりへ

一方、住宅エリアに関しては2020年11月時点で、宅地造成がほぼ終わった状態だ。街づくりの計画に賛同した、家づくりのパートナーである広島のハウスメーカー「イワキ」が、個々の家づくりを進めている。
minagartenの住宅地は、通常の宅地開発とは一味違う。アスファルトの道路の代わりに、分譲14世帯が区分所有する私有地に豊かな植栽を施した「みんなの庭」を設け、全世帯が共同で使用・運営するルールを定めている。家々を仕切るようなフェンスは極力排除するなど、建築や外構に一定のルールを設けることで、ゆとりと統一感のある街並み形成を可能にする計画だ。
「限られた面積の『わたしの家』から、広がりのある『わたしたちの街』へ……。緑とコミュニティの成長が何よりの資産。そんな街を住民一体となって育んでいきたいと思います」
住宅エリアには、14棟の注文住宅と、3戸の賃貸住宅が誕生する。モデルハウスの完成と、新たな街の街開きは2021年初夏を予定している。

minagarten住宅エリアのイメージ(画像提供/minagarten)

minagarten住宅エリアのイメージ(画像提供/minagarten)

minagartenはみんなで一緒に楽しみながらつくり上げていく街だ。この街の主役は、この街に関わる全ての人。パワフルに人生を楽しもうとする人が集まり、そのパワーがどんどんほかの参加者に伝染していく。人が人を呼び、活動は進化を続ける。谷口さんを見ていると、そのことを実感する。
今年初夏に街びらきを迎えるこの新しい街がどんな風に育っていくのか。谷口さんのお話を伺って、今から楽しみで仕方ない。

●取材協力
minagarten

サードウェーブ・東トーキョー

所在地:千代田区東神田
21万円 / 54.92平米
総武快速線「馬喰町」駅 徒歩2分

R不動産の原点ともいえる街、東トーキョー(東京の東エリア)。



問屋街だった街にクリエーターやギャラリーが増えて、その街にいる人が変わって。ぐるっと回ってサードウェーブに突入した感じ。



そこにあるリノベーションビルの一角。数年前に一棟全体が再度リノベーションされ、いい塩梅の雰囲 ... 続き>>>.
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スケールアウト・ワンルーム

所在地:豊島区千早
16万5,000円 / 70平米
有楽町線・副都心線「千川」駅 徒歩4分

規格外の間取りに圧倒!70㎡の広さをぜいたくにワンルームにした一室です。



部屋の中央に玄関や水回りがまとまり、コの字型の間取り。カクカクと死角ができるので、ワンルームと言っても、それぞれのスペースをゆるるやかにわけられ、レイアウトがしやすい形になっています。



大きめの家具をゆ ... 続き>>>.
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コロナ禍のシェアハウス暮らし「毎日の“おはよう”が心を平穏に」。ニーズに変化

2005年前後からブームになったシェアハウス。ここ数年で、1000冊以上の本を備える団地「ジェイヴェルデ大谷田」や商店街の空き店舗を活用した「寿百家店」など、バリエーションが見られるようになりました。コロナ禍で人々の住まい方や働き方が変化している今、新たな動きはあるのでしょうか。シェアハウス専門ポータルサイト「ひつじ不動産」、「ヨコスカシェアロッヂ」オーナー、入居者、それぞれに話を聞きました。
法改正を追い風に、個性派の物件が地方で次々と登場

シェアハウス専門ポータルサイト「ひつじ不動産」北川大祐さんは、「2013年に『違法貸しルーム通知』が出されてからの行政の地道な取り組みが、重要な役割を果たした」と言います。

「2013年9月6日に国土交通省から、いわゆる“脱法ハウス”の是正指導を強化する『違法貸しルーム通知』が出され、法適用が極端に厳格化されました。しかしその後、継続して行われてきたさまざまな関連法規の改正の結果、小規模の建物をシェアハウスに転用する際の法的基準が大幅に緩和・明確化。一方で、特定のシェアハウスへの不正融資が発覚した2019年の『スルガショック』により、粗雑なシェアハウス投資の危険性が広く認知されました。こうした流れのなかで中長期のていねいな運営を見据えた、小規模で良質なシェアハウスをつくるオーナーが再び増加しはじめたのです。

企画・設計・運営を個人、あるいは少人数の会社が行い、建築が特殊、あるいは作家性のある物件が多いのが特徴です」(北川さん)

コロナ禍以降はリモートワークで遠方でも仕事が出来る人が増えたことで、「都市部」「駅近」といった便利さより「落ち着いた環境」を優先。ある程度、社会人経験のある世代が、都心に通勤可能な郊外の物件を選ぶようになっています。

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

「シェアハウスはもともと『人との触れ合い』を持てる住居形態ですが、郊外エリアではコロナ禍でもその点がプラスに働いているケースがあるようです。『在宅勤務に最適な郊外型の豊かな環境』『個性的な小規模物件』、これに付随して生まれた『コミュニティの魅力』の3つが、コロナ以降に目を向けられている物件のポイントと言えます。都心から離れた小規模のシェアハウスであれば、一般家庭と感染リスクは大きく変わらないと考え、都心で押さえ込まれるような生活を送るよりはよいと考える方が、一定数おられるということでしょう」(北川さん)

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

例えば、池のほとりに立つ木々に囲まれた「すいれん館」(大阪府・東大阪市)は「静かな場所で過ごしたい」と希望する入居者が増加し、アトリエスペースやアウトドア用品のレンタルを行っている「ARTdoor’s(アートドアーズ)」(大阪市)では、入居者同士で趣味の時間を分かちあっているそう。ホテル調にリノベーションされた「MOTENA PLEASE(モテナプリーズ)」(大阪府豊中市)は、ヒノキを一部に使った大浴場などがゆったり過ごせて好評と言います。

入居者の暮らしぶりが、今にも見えてきそうな物件。コロナ禍で変わりつつあることが、事例に現れているようです。

都心から電車で約1時間でも自然がある「ヨコスカシェアロッヂ」

同じような変化が見られるのが、昨夏オープンした定員4名・女性限定のシェアハウス「ヨコスカシェアロッヂ」。東京駅から電車で約60分、横須賀中央駅から徒歩約5分。駅に大型ショッピングモールが隣接し、周辺には商店街やカフェ・コンビニ・ドラッグストアなどが充実。それでいて小高い丘に立つため見晴らしがよく、驚くほど静寂な環境です。

築約100年の長屋を活用した「ヨコスカシェアロッヂ」。関東大震災の廃材が使われており、味わいを活かしたデザインが特長です(写真撮影/五十嵐英之)

築約100年の長屋を活用した「ヨコスカシェアロッヂ」。関東大震災の廃材が使われており、味わいを活かしたデザインが特長です(写真撮影/五十嵐英之)

リビングの向かいには海を望む大きなデッキが。「朝、ここでコーヒーを飲むと自分のペースをつくれます」(H.Iさん)(写真撮影/五十嵐英之)

リビングの向かいには海を望む大きなデッキが。「朝、ここでコーヒーを飲むと自分のペースをつくれます」(H.Iさん)(写真撮影/五十嵐英之)

オーナーの多久和洋平さんは会社員時代、DIYでセカンドハウスをつくったのを機に「空き家をデザイン・改修・賃貸する」事業をスタート。三浦半島で4つのシェアハウスを運営しています。

「コロナで在宅勤務になり、住まい方の自由度が上がったことから、それまで横須賀と無縁だった方に入居を検討してもらえるようになりました。なかには山形や沖縄から来られる方も。就職で上京する方が、都心の密
集を避けるためにあえて横須賀を選ぶ例もあります。

物件への問い合わせは20代半ばから30歳前後の方が多いです。一人暮らしを体験して住まいへの価値観が定まり、プラスαを求めている年代なのかもしれません」(多久和さん)

リモートワークの閉塞感を抜け出すべく暮らしをチェンジ

はるさん(仮名・29歳)が「ヨコスカシェアロッヂ」に越して来たのは昨年8月。東京都中野区にあるワンルーム・賃貸アパートで一人暮らしをしながら、都心のオフィスで内勤の仕事をしていましたが、昨年3月にフルリモートに切り替わり、心境に変化が訪れたそう。

「誰にも会わない日々が続いて、引きこもりのような状態になってしまって。丁度、部屋の更新が迫っていたのですが、リモートが長引くことが予想できたので、『ほどよく人と関わりながら生活したい』と、シェアハウスを思いつきました」(はるさん)

一般的な賃貸アパートでは見られない「むき出しの梁」や「古材の床」が、何とも贅沢。アンティーク調の椅子も雰囲気たっぷりです(写真撮影/五十嵐英之)

一般的な賃貸アパートでは見られない「むき出しの梁」や「古材の床」が、何とも贅沢。アンティーク調の椅子も雰囲気たっぷりです(写真撮影/五十嵐英之)

海外へ留学していた時にルームシェアの経験があるはるさん。住まい方が変わることに、抵抗はありませんでした。
物件探しは、通勤が再開したときを考え「会社までドアツードアで約1時間以内」であること、「入居者が少人数で女性限定なこと」、以前の勤務地で親しみがあったことから「神奈川エリア」を条件に。
最終的に逗子の物件と「ヨコスカシェアロッヂ」に絞られましたが、駅周辺に何でもそろっている後者を選びました。

シェアハウスから坂を下ると5分ほどで商店街に。「徒歩圏内で日常の必要なものを何でもそろえられて、とても便利です」(はるさん)。横須賀には日本とアメリカンな雰囲気が融合した「どぶ板通り商店街」(写真)のようなユニークな商店街も(写真撮影/五十嵐英之)

シェアハウスから坂を下ると5分ほどで商店街に。「徒歩圏内で日常の必要なものを何でもそろえられて、とても便利です」(はるさん)。横須賀には日本とアメリカンな雰囲気が融合した「どぶ板通り商店街」(写真)のようなユニークな商店街も(写真撮影/五十嵐英之)

「中野区にいたのは通勤がしやすいというだけの理由なんです。都内にもシェアハウスはありますが、狭いし、家賃が高いので、私にとってメリットはありませんでした」(はるさん)

二段ベッドなので下部にものが置けるほか、すき間を有効活用したオープン棚も。ディスプレイを楽しみながら、しっかり収納できます(写真撮影/五十嵐英之)

二段ベッドなので下部にものが置けるほか、すき間を有効活用したオープン棚も。ディスプレイを楽しみながら、しっかり収納できます(写真撮影/五十嵐英之)

そんなはるさんの平日は、始業の少し前に起床。その後、身支度が完璧でないときや集中したいときは自室、音楽をかけながらタスクをこなしたいときなどは共用のリビングと、内容や気分で仕事をする場所を分けています。

「ただ、誰かが先にリビングを使っていたら部屋に戻ります。4人いる入居者のうちテレワークをしているのは2人だけなので、今のところ困ることはありません。互いに何となく譲り合い、たまたま休憩が合ったときは一緒にコーヒーを飲んだり、ランチに出かけたり。ゆるく心地いい関係を築いています。もともと満員電車がとてもストレスだったので、ここに来て『自分は在宅勤務の方が合っているな』としみじみ感じますね」(はるさん)

気持ちに開放感が生まれ、料理・ヨガ・海と毎日が充実

昨年7月から入居しているH.Iさん(30歳)は、都内の会社で総務をする会社員。以前は横浜市の1K・賃貸マンションで一人暮らしをしていましたが、契約の更新が近づいて来たのと、単身住まいを10年続け、家電のほとんどが耐用年数を迎えたことから心機一転、引越すことにしました。

各部屋に大きな窓があり、採光も十分。身支度がしやすいよう、すべての部屋に洗面台がついています(写真撮影/五十嵐英之)

各部屋に大きな窓があり、採光も十分。身支度がしやすいよう、すべての部屋に洗面台がついています(写真撮影/五十嵐英之)

「そのころ、仕事がテレワークに切り替わり、週1回出社すれば済むようになったんです。遠方でも構わないので、環境のよいところにしようと思いました」(H.Iさん)

「一から家電をそろえるのはもったいない」と、家具・家電つきのシェアハウスを選択肢に入れたH.Iさん。しかし他人と住むことに不安もありました。そのため賃貸マンションも考えますが、内見するうちにシェアハウスへの思いが高まっていきます。

キッチンのカウンターは作業台とテーブルを兼ねていて、仕事をしたり、入居者同士でおしゃべりしながら料理をしたり、過ごし方の幅が広がります(写真撮影/五十嵐英之)

キッチンのカウンターは作業台とテーブルを兼ねていて、仕事をしたり、入居者同士でおしゃべりしながら料理をしたり、過ごし方の幅が広がります(写真撮影/五十嵐英之)

「外出自粛とリモートワークが重なって家にこもりがちになっていたため、メンタルの疲れを感じていたんです。『適度に人と触れ合える暮らしっていいな』と、ひかれました。

最初に男女混合・100人規模のシェアハウスを見学したのですが、入居者の顔が見えにくく、コミュニティが完全に出来上がっているのが難しそう。少人数・女性限定の『ヨコスカシェアロッヂ』を選びました。
同じ条件の下だとおのずと似た性格が集まるのか、お互い干渉しない人ばかりで、楽しく過ごせています。人数が少ないと逆に目が届きやすく、厳格なルールがなくても共用スペースをきれいに保てるんですね」(H.Iさん)

平日は午前中にメールやチャットを返し、13時から14時まではランチ休憩。午後はデータ作成やオンライン会議などをして、19時にはプライベートタイムです。

「以前は窓を開けても味気ない風景でしたが、今は木々が多くて海も見えて、四季を感じられます。自室のほかに広いリビングが使えるので、気分転換がしやすいです」(H.Iさん)

「自室で仕事をするのは主に午前中ですが、集中したいときにも使います。今は週一度の出勤が、ほどよいペースです」(H.Iさん)(写真撮影/五十嵐英之)

「自室で仕事をするのは主に午前中ですが、集中したいときにも使います。今は週一度の出勤が、ほどよいペースです」(H.Iさん)(写真撮影/五十嵐英之)

H.Iさんの部屋は窓に向かってデスクが置かれており、開けると清々しい緑が広がります(写真撮影/五十嵐英之)

H.Iさんの部屋は窓に向かってデスクが置かれており、開けると清々しい緑が広がります(写真撮影/五十嵐英之)

往復約2時間半の通勤時間がなくなったことで「ゆとり」が生まれ、同時に郊外型シェアハウスならではの「仲間」と「自然」を手に入れ、ライフスタイルも大きく変化したそう。

「料理をするようになって、最近はよくパンを焼いています。入居者同士で誘い合ってヨガをすることも。休日は缶酎ハイを持って散歩がてら海へ。公園感覚でふらりと行けるのが最高だなと思います」(H.Iさん)

日常で何気なく人と関われる幸せをコロナ禍で気づく

職場にあった何気ないコミュニケーションがコロナによって断たれたものの、シェアハウスでそれを取り戻す結果となり、H.Iさんもはるさんも「人と接すること」の大切さを実感しています。

「壁越しに生活音を聞いたり、『おはよう』の挨拶を交わしたり、軽いノリでご飯を食べにいったり。たわいもないことが、心を平穏にしてくれているものだなと。『シェアハウスって面倒そう』と思う人がいるかもしれませんが、全然そんなことはなくて、私はおすすめです」(H.Iさん)

「ヨコスカシェアロッヂ」が上手くいっているのは少人数だからで、もしテレワークをする人が増えれば、さらなる工夫が求められるかもしれません。ただ、心地よさの理由はそれだけでなく、前提としてはるさんとH.Iさんが自分に最適なシェアハウスを選び、共同生活のなかで人とのつながりを大事にする思いを持てているからではないでしょうか。コロナ禍で価値を見つめ直したことが、より自分らしい暮らしをもたらす結果になったよう。シェアハウスとは何かを考えるうえで、参考にできる好例といえそうです。

●取材協力
ひつじ不動産
ヨコスカシェアロッヂ
すいれん館
ARTdoor’s(アートドアーズ)
MOTENA PLEASE(モテナプリーズ)

余白を残したワンルーム

所在地:世田谷区南烏山
13万円 / 39.24平米
京王線「芦花公園」駅 徒歩4分

自由度が高い広めのワンルームという間取りに加え、入居者によって一部カスタムができるという空間。このままでもすでにいい雰囲気ですが、最後に自分好みの仕上げができるという余白には、やはり胸が高鳴ってしまうもの。



有孔ボード面は自由に塗装が可能なうえ、原状回復も必要ありません。ここは ... 続き>>>.
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夢と現実の狭間で

所在地:目黒区碑文谷
30万円 / 76.88平米
東急東横線「都立大学」駅 徒歩10分

これは現実の世界!?自身に問いかけてみましたが、どうやら夢ではないようで。



はっとそんな気にさせられてしまうのも、無理はありません。アールがかった壁面、約3mにもなる天井高、そして外と内の境があいまいになる位に大きく取られた窓。その窓に切り取られた、のどかな風景と青い空は、まる ... 続き>>>.
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コの字の空間

所在地:川崎市中原区木月
8万8,000円 / 29.4平米
東急東横線「元住吉」駅 徒歩8分

ワンルームは意外と家具のレイアウトや、部屋の使い方が難しいものです。なんとなくエリアを分けて使いたいと思うと、少し広い部屋に住まないとダメ、ということになります。



でも、こちらの物件はワンルームでも、なんとなくエリア分けができて、暮らしやすそうなプランになっています。



ワンル ... 続き>>>.
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横浜でキメる

所在地:横浜市西区北幸
14万円 / 42.8平米
東急東横線・湘南新宿ライン・東海道線「横浜」駅 徒歩10分

横浜駅西口から徒歩10分。



ビル群を抜け、運河沿いをゆく頃には、ぽっかりと見える空に気持ちも少しゆるみます。そこにすっきりと決まったこの建物。



室内は連続した大きな開口部から差し込む光を、ナラの無垢フローリングが受け止めて、スタイリッシュでありながら優しい表情。天井が高めで仕 ... 続き>>>.
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最大300万円の補助!「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の募集が開始

政府は、既存の住宅の性能を引き上げるリフォームを推奨している。「長期優良住宅化リフォーム推進事業」もその一つで、最大の場合300万円になる補助金を出している。令和3年度(2021年度)の募集が始まったが、令和3年度版で追加された項目もある。注意点なども含めて、どういった事業なのか説明していこう。【今週の住活トピック】
令和3年度「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の募集開始/国土交通省

長期優良住宅化リフォームでは、どんな工事が対象になる?

「長期優良住宅化リフォーム」とは、その名の通り、長期間にわたって高い性能を維持する住宅にリフォームすることだ。したがって、ベースになるのは、既存住宅への一定水準の劣化対策や耐震性と省エネ性の確保がなされることだ。

(出典/国土交通省「長期優良住宅化リフォーム推進事業」パンフレットより転載)

(出典/国土交通省「長期優良住宅化リフォーム推進事業」パンフレットより転載)

補助の対象になるためには、事前に「インスペクション(建物検査)」を行い、既存の住宅の状態を把握する一方、どういったリフォームを行ったかの記録(リフォーム履歴)を残し、今後どういったメンテナンスをするかの計画(維持保全計画)を作成することが求められる。

また、性能向上のリフォームだけでなく、インスペクションで指摘を受けた箇所の改修工事やバリアフリー工事、テレワークの環境整備のための工事(令和3年度追加項目)、高齢期に備えた住まいへの改修工事(令和3年度追加項目)など、いくつかの関連する工事も補助の対象になる。

さらに、性能向上のリフォームのほかにも、複数世帯が同居しやすい住宅とするためのリフォーム工事(三世代同居対応改修工事)や子育てしやすい環境整備のためのリフォーム工事(子育て世帯向け改修工事)、自然災害に対応するための改修工事(防災性の向上・レジリエンス性の向上改修工事=令和3年度追加項目)なども補助の対象になる。

(出典/国土交通省「長期優良住宅化リフォーム推進事業」チラシより転載)

(出典/国土交通省「長期優良住宅化リフォーム推進事業」チラシより転載)

引き上げる性能のレベルで変わる補助金の額

補助金の額は対象となるリフォーム工事費の1/3。ただし、リフォーム後の性能によって、補助金の限度額が変わる。
基準となるのは、国が定めた「長期優良住宅(増改築)」の認定基準に達しているかどうか。認定基準に達した場合は「認定長期優良住宅型」となり、認定基準に達したうえでさらに省エネ基準が高い場合は「高度省エネルギー型」となる。また、認定基準に達していない場合でも、劣化対策、耐震性、省エネ性が一定の水準に達した場合は「評価基準型」となる。それぞれの補助金の限度額は次の通り。

●補助限度額(戸当たり)
(1)評価基準型:    100万円 (150万円)
(2)認定長期優良住宅型:200万円 (250万円)
(3) 高度省エネルギー型:250万円 (300万円)

なお、「三世代同居対応改修工事を実施する場合」、「若者(40歳未満)や子育て世帯(18歳未満の子がいる世帯)が工事を実施する場合」、「中古住宅を購入し、売買契約後1年以内に工事を実施する場合」には、50万円が加算され、( )内の限度額になる。

個人が利用する場合は、申請タイプのうち「通年申請タイプ」になると考えられるので、上記のいずれかで申請することになるだろう。

補助金を使いたい場合は、業者選びに注意

さて、最大の注意点は、この補助金を申請できるのは、リフォーム工事の施工業者または買取再販事業者(中古住宅を買い取ってリフォームして売り出す事業者)ということだ。したがって、個人が利用する場合は、この事業の「事業者登録」をした施工業者を選ぶ必要がある。

この事業者の登録は現在受付中だが、以前の事業ですでに登録している事業者もおり、国土交通省では登録された事業者の情報を公表している。
○令和3年度 長期優良住宅化リフォーム推進事業・事業者情報の公表

求められる性能や補助金の計算方法など、施工会社でないと分からない点が多いので、まずは登録された事業者に相談してみるのがよいだろう。

コロナ禍で、在宅時間が長くなり、住まいの性能を気にする人が増えてきた。自宅に長くいるからこそ、地震による被災リスクが気になるし、省エネ性による快適さや光熱費の軽減を感じるようになる。性能向上のためのリフォームには費用がかかりがちだが、こうした補助金などでカバーする方法もあるので、リフォームを検討する際には知っておいてほしい。

○国土交通省「長期優良住宅化リフォーム推進事業」チラシ

色を楽しむ -ハーフペイントの家-

所在地:文京区本駒込
11万8,000円 / 31.28平米
山手線「駒込」駅 徒歩8分

ハーフペイントされた壁を、ブルックリンのペイントショップ「ベンジャミンムーア」の塗料で塗り替えしたうえで引渡しを受けられるこの物件。



お住まいいただく前に、数百色もある膨大なカラーチップの中から、お好きな色を決めていただけます。海外製の塗料なので、微妙なニュアンスのスモーキーな ... 続き>>>.
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どストライクな倉庫

所在地:板橋区若木
43万7,800円 / 187.9平米
東武東上線「上板橋」駅 徒歩8分

この顔、どストライクです!無骨さとスケールの大きさ、そして昔ながらのほっこり町工場感も合わせ持つその姿には、行く先を期待せずにはいられません。



事務所や店舗、アトリエとしての利用も相談可能なこちらの倉庫。まだ中は見られていませんが、1階の天井高は3m程との事。大きな鉄扉が2枚並 ... 続き>>>.
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桜が見守る爽やかリノベ

所在地:目黒区大岡山
10万4,000円 / 30平米
東急大井町線・東急目黒線「大岡山」駅 徒歩8分

大きな桜が見守るレトロマンションの一室。2020年にリノベーションされた室内は、足裏に伝わるオークのフローリングが気持ちよく、一人暮らしにおすすめのサイズ。



間取りは1DK。引き戸が壁際にすっきりと収まるので、ワンルームとして広く使うイメージがしっくりきます。クローゼットがDK ... 続き>>>.
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風そよぐワンルーム

所在地:品川区東五反田
14万円 / 32.2平米
都営浅草線「高輪台」駅 徒歩3分

緑豊かな住宅街に抜ける風が気持ち良く、愛着の湧いてくる眺めです。物件は3階ですが、バルコニーの前面が坂のため、実際には5階ほどの高さからの眺望が楽しめます。



間取りは12畳のワンルーム。窓が大きく、日もよく入るのがうれしい。収納がないこと、冷蔵庫をキッチン横に置くことを考えると ... 続き>>>.
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ルーバルにつながる白い部屋

所在地:渋谷区千駄ヶ谷
15万円 / 51.33平米
副都心線「北参道」駅 徒歩6分

ほぼ部屋と同じサイズのルーフバルコニーが付いた、レトロマンションの一室。



内装はフロアシート、壁紙ともに白で統一。ポイントで建具をベージュに塗装しています。



イメージはゆったりとぜいたくに一人暮らし。事務所利用は不可ですが、家での作業が多い方や、このエリアで働くアパレルやデザ ... 続き>>>.
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青山は心得たもの

所在地:港区南青山
13万9,000円(税込) / 27.63平米
銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅 徒歩5分

青山にある大好きなマンション。ツボを得た立地でありながら、気取らず飾らずの真摯な姿勢に、いつ来てもほっとする場所です。



波打つバルコニーがアクセントとなった外観は、それぞれの窓から住人の顔が見え隠れするようなあたたかさがあって、ふしぎと親しみを感じられます。このあたたかな雰囲気 ... 続き>>>.
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うれしい三拍子

所在地:渋谷区恵比寿南
12万円 / 29.5平米
山手線・湘南新宿ライン・埼京線「恵比寿」駅 徒歩7分

スカッと抜けた眺望、感じよくリノベーションされた内装、3駅が徒歩圏内の立地。そんなうれしい三拍子の揃ったワンルームのご紹介。



まずは眺望について。この部屋はマンションの11階に位置し遮るものがないため、気持ちの良い眺めが室内からも楽しめます。さらに南向きなので日当たりが良いのも ... 続き>>>.
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緑そよそよ、南青山

所在地:港区南青山
40万4,140円 / 84.28平米
銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅 徒歩7分

エントランスの木を囲むようにとられた大きな窓から、緑がそよそよと風に揺れる様子が気分を軽やかにします。あらゆる方向に窓があり、日中は電気をつけなくても作業ができるほどの明るさ。



室内は白を基調としたシンプルな内装で、家具さえ入れればこのまま気持ちよく使えそうです。床は木目調のフ ... 続き>>>.
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ほっと落ち着く家 -新築-

所在地:豊島区駒込
32万円 / 84.99平米
山手線「駒込」駅 徒歩4分

質良く、やわらかい色合いの内装でまとめられた、とことん落ち着ける、居心地のよい新築戸建ての紹介です。



2階のリビングダイニングの吹抜け部分の天井高は約4.5m。3階の住空間に、ゆるくつながりを持たせることで、違う場所にいても、お互いをなんとなく感じながら暮らすことが出来そうです ... 続き>>>.
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レトロを楽しむ麻布十番

所在地:港区三田
12万5,000円 / 40平米
南北線「麻布十番」駅 徒歩5分

正面はドドンとオーストラリア大使館という場所にある、日向坂の中腹に立つマンションの4階。



共用部や室内に漂うレトロさがこの物件のチャームポイント。所々古さは感じますが、うまく住みこなしてこのレトロ感を楽しむのはどうでしょう。日当たりがよく、南北に窓もあるので、スッと風も通せます ... 続き>>>.
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空と緑を眺める

所在地:三鷹市井の頭
13万7,000円 / 73.83平米
井の頭線「三鷹台」駅 徒歩3分

窓から覗く緑に、ポカポカと差し込む光、気持ちよく抜けた青空。ガタンゴトンと走る電車を眺め、なんとものんびりとした空気がただよいます。



間取りはしっかり広さが確保できる3LDK。子育て中のファミリーもゆとりを持って暮らすことができそうです。リビングと南側の洋室との仕切りを開ければ ... 続き>>>.
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ツリーハウスのある空間「椿森コムナ」が素敵!不動産会社が宅地計画を中止した理由

千葉駅から徒歩9分、千葉公園沿いに「ツリーハウスカフェ&コミュニティスペース 椿森コムナ」があります。運営しているのは地元千葉をメインに展開する不動産会社・株式会社拓匠(たくしょう)開発です。同社は千葉県内にもコミュニティ活動を目的としてパン屋をはじめとした複合商業施設も運営しています。なぜ不動産会社がコミュニティスペースを運営するのか、その想いを聞きました。
本物のツリーハウスと吊り橋に子どもも大人も思わず笑顔に! (写真撮影/片山貴博)

おしゃれで居心地よく、何より楽しい!「椿森コムナ」(写真撮影/片山貴博)

千葉を代表するターミナル千葉駅から10分ほど歩くと、住宅街に突然、木製の階段とデッキ、ツリーハウスが見えてきます。何もしらない人であれば、「えっ?なに?ココ?」と驚くことでしょう。木製の階段を登ると、一面にウッドチップが敷き詰められ、おしゃれなキッチンカーがあり、さまざまな人々がコーヒーを片手に思い思いに過ごしています。

階段を登るとそこはカフェスペース。取材日は月に1度の「農の市」が開催されていて出店も多く、より和やかな雰囲気に(写真撮影/片山貴博)

ツリーハウスとそれをむすぶ吊橋。子どもはもちろん、大人もはしゃいでしまう(写真撮影/片山貴博)

2021年1月に拡張してできた「椿森コムナ」のテラス席。施工を担当したのはなんと宮大工。拡張した場所と既存の建物に違和感がない(写真撮影/片山貴博)

(写真撮影/片山貴博)

とはいえ、不動産会社である拓匠開発には、カフェなどの飲食店の企画運営経験のある人はおらず、施設運営のカギとなる人物を求めて、千葉県内のカフェを巡っていたそう。

「おしゃれなカフェがあるという噂を聞いてそのお店を訪ねたところ、たまたま出会えたのがジーザスさんでした。実はそのカフェにいらっしゃったのはお手伝いに来ていた3日間だけ、出会った日が最終日だったんです。その場でコムナの企画を説明し、施工中の現地を見学。木々を見てもらって、その場で話がまとまりました」と振り返ります。

執行役員の湯浅さん、中央がジーザスさん。右は椿森コムナを知り拓匠開発に入社したという経営企画部の石井友美さん(写真撮影/片山貴博)

(写真提供/拓匠開発)

場所をつくるきっかけとなった木々も、変化したといいます。
「サクラも当初は元気がなくて、申し訳なさそうに花をつける程度でしたが、年々、人に見られるようになって、樹勢を増してきたように思います。春のサクラ、新緑のカシ、秋の紅葉したイチョウ、キンモクセイなど、季節ごとに風景もうつろっていく。夏は池をあがってくる風が心地よいし、四季折々の発見があるんですよ」とジーザスさんは解説します。

オープンエアだからこそ、雨の日、寒い日などの苦労は絶えませんが、何よりもこの場所で「大人も子どもも笑い声が絶えない」ということに喜びを感じるそう。

月に1度、日曜朝は7時から営業し、マルシェを開催(写真撮影/片山貴博)

月に1度、日曜朝は7時から営業し、マルシェを開催(写真撮影/片山貴博)

千葉の新鮮野菜や岡山のしょうゆ、オリーブオイルなどさまざまな美味しいものが並ぶ(写真撮影/片山貴博)

千葉の新鮮野菜や岡山のしょうゆ、オリーブオイルなどさまざまな美味しいものが並ぶ(写真撮影/片山貴博)

初めてでも常連でも! また来たくなる居心地のよさ

利用者はどう思っているのでしょうか、訪れていた人に聞いてみました。

「私は何度も来ていて、今日は知り合いと来ました。今日のような昼間もいいですが、夏の夜、仕事終わりにビールを一杯、飲んで帰るのが幸せです。向かいの公園には池があるので、風が心地よいんですよ」と地元在住の女性が教えてくれました。一緒にいた若い女性は、「今日、初めてきました。あのツリーハウスや吊橋って、大人も登っていいんですか? ワクワクします。あとで絶対、登ろう(笑)」と楽しそう。

こちらのカフェは常時開店している。左の小屋はポートランドのタイニーハウスに着想を得たもの(写真撮影/片山貴博)

カフェで提供され、椿森コムナの名物となっている「BAMBIバーガー」。肉の焼ける匂いが食欲をそそります(写真撮影/片山貴博)

同じグループの男性も「大人も登れるなら、ツリーハウスに登りたいですよね(笑)。自分はキャンプが好きなんですが、今回、初めて訪れました。まさか近所にこんな場所があるとは思わず。すごく居心地がいいですねえ、またぜったい来ると思います」とにこやかです。

来場者には、ジーザスさんの人柄、センスのファンもいるそうだとか。
「駅を歩いていてジーザスさん!って声をかけられることもあります。この1年、コロナ禍でしたが、屋外ということもあって、人が途絶えることはありませんでした。運営では大変なことも多かったけど、はっきりとコムナの存在価値が見えてきたなあと思っています」とジーザスさん。

この場所に『あったらいいな』と思う空間をつくる。それが仕事

椿森コムナはファンや常連客に愛される場所となり、採算も確保して継続的に運営できる状態だとか。
「イベント開催や飲食の売上などで、無事に運営できてきます。地元のご高齢の方々が、毎朝、千葉公園を散策されるのですが、コムナでコーヒーを飲んで、無人販売の野菜を買っていってくださいます。また、コムナの運営は、弊社を知っていただくきっかけになり、採用にも良い影響を与えています。会社の取り組みや想いを体感してもらえる場所として、価値のある活動だと思っています」と湯浅さん。

奥渋の異世界へようこそ

所在地:渋谷区富ヶ谷
21万円 / 53.8平米
千代田線「代々木公園」駅 徒歩4分

「奥渋」こと神山通りを少し脇に入り、小ぶりな門をくぐると目に飛び込んでくる小さな異世界。樹齢100年を超す大きなクスノキを中心に、緑豊かな植栽に囲まれた、すてきな中庭が出迎えてくれます。



ところ狭しと住宅が立ち並ぶエリアですが、緑と抜け感ある眺望を確保するため、どの住戸も中庭を ... 続き>>>.
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団地×リノベ×高円寺

所在地:杉並区高円寺北
13万9,000円 / 52.04平米
中央線「高円寺」駅 徒歩7分

気になるキーワードが並ぶ住まいの紹介です。

場所といい、昔懐かしい建物といい、刷新された室内といい、絶妙なバランス感を気に入ってくれる方も多いのではないでしょうか。



舞台は高円寺、元社宅だったしぶーい団地をテーマに、設計を担当したのはR不動産の馬場正尊率いるOpen A。2棟あ ... 続き>>>.
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浅草橋 古家に隠れたラフな部屋

所在地:台東区浅草橋
11万円 / 33平米
都営浅草線「浅草橋」駅 徒歩3分

築60年を超えて、いまなお現役の浅草橋の木造戸建。10年ほど前に改装され、1階は店舗、2階は住居かオフィスのイメージで部屋を切り分け、懐かしさ漂う部分を生かしながらざっくりと仕上げられました。



今回空きの出た2階は、2面に窓がとれた仕切りのないワンルームと、屋根上の物干場が賃貸 ... 続き>>>.
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手を伸ばせば、鬼子母神

所在地:豊島区雑司が谷
8万3,000円 / 20.2平米
副都心線「雑司が谷」駅 徒歩3分

部屋の窓から目と鼻の先の位置にあるのは、重要文化財の神社「鬼子母神」。歴史を感じる大きな樹木や拝殿が近くにあり、なんだかご利益を感じます。



部屋はミニマルなワンルーム。



鉄筋コンクリート造ということに加えて、4方向全てが他の部屋に面しておらず独立性が高いので、近隣との音の問題 ... 続き>>>.
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カッコウの巣の傍で

所在地:神奈川県横浜市青葉区奈良町
16万円 / 99.78平米
東急田園都市線「青葉台」駅 バス15分 「第9公園前」バス停 徒歩2分

玄関を開けると目の前はリビングダイニング。バルコニーに面した大き目の窓と、吹き抜けでほどよい開放感。



白い壁紙のベースに、建具や巾木など、ウッディな要素がちりばめられ、一番大きな壁にはザラっとした素材の淡いパープルの壁紙。床はモルタルのクリア塗装仕上げ。



「ベーシックないい感 ... 続き>>>.
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ミニ戸建てをアトリエ店舗に

所在地:台東区三筋
10万9,000円(税込) / 30.73平米
都営浅草線「蔵前」駅 徒歩8分

◯賃料が下がりました◯



アトリエ?はたまたギャラリー?使い方を妄想しただけでワクワクする、ころんとしたフォルムがキャッチーで可愛らしい戸建て。



まるっと使えて改装可能なので、自分の世界観を表現できる楽しさがあります。うれしいことにフリーレント1.5ヶ月つきです。



全体で約3 ... 続き>>>.
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ペットと暮らす、自然派テラスハウス

所在地:世田谷区代沢
17万8,000円 / 54.18平米
井の頭線「池ノ上」駅 徒歩8分

緑もりもりのアプローチ、床や階段に無垢材を使用した、自然の要素が詰まったテラスハウス。



猫と小型犬の飼育、人の出入りが少なければ事務所も可能。なんと無償でカーシェアも使用できます。



全4戸のメゾネット。間取りは1LDKで、収納が足りれば二人暮らしも可能な広さです。



南側の壁 ... 続き>>>.
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クラシックとルーフバルコニー

所在地:目黒区東山
25万円 / 57.9平米
東急田園都市線「池尻大橋」駅 徒歩8分

★賃料が下がりました★



木とガラスの間仕切りが印象的。床のカーペットも相まって、クラシックな印象の内装が素敵です。



この間仕切りの先にある小部屋は、もともと、洋服好きのオーナーさんが好きなものを見せるように収納できるようにとつくったもの。ガラスの向こうにトルソーを並べて、その ... 続き>>>.
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天高×光の空間【屋上付き】

所在地:渋谷区富ヶ谷
38万5,000円(税込) / 77.51平米
小田急線「代々木八幡」駅 徒歩12分

レトロ感漂う古ビルの、広々とした屋上付き1フロア独占の物件です。



目玉は4面採光で窓が多く、日の入りがバッチリなところ。撮影時は曇っていましたが、それでも十分な明るさでした。



アスベスト除去工事が終わったばかりの室内は、スケルトン状態。2DKの住居が3部屋並んでいた名残で出入 ... 続き>>>.
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定額の「ホテル住まい」コロナ禍でスタンダードに? 長期滞在プランが続々

2021年に入ってから、「ホテルに住む」というコンセプトのもと、長期滞在向けのプランが次々と登場しています。以前からホテルに住む人はいましたが、芸能人やインフルエンサーなど一部の人に限られていた印象。ところが背景を探ってみると、このコロナ禍で生まれた「ホテルに住みながら、やりたいことに集中する」新しい暮らしの価値観が見えてきました。
「ホテルに住む」という新しいライフスタイルの選択肢

コロナ禍でテレワークの推進やワーケーションに注目が集まるなどライフスタイルが大きく変化し、定住を基本とする今までの「住まい方」が変わろうとしています。ホテルの長期滞在プランは、短期の賃貸と捉えることもできます。今まで、主にリゾート目的で利用されていたホテルに「住む」という選択肢が増えたのです。ホテル住まいのメリットは、どこに住んでも、賃貸のような一連の契約や初期費用が一切不要であること。清掃付きで、洗濯はランドリーサービスが利用でき、おいしい料理をルームサービスで楽しむこともできます。

新しく登場しているホテル長期滞在プランは、一定期間を定額で利用できるサブスクリプションサービス(以下、サブスク)です。最近では、2021年2月に予約を開始した帝国ホテルの定額で1カ月間泊まれるプランが注目を集めました。観光や出張の需要が減る中、利用者を増やしたいホテルと新しいニーズが一致した形です。

三井不動産ホテルマネジメントでは、新しいライフスタイルに着目。2月にホテルを活用した、新しい住まいと暮らしの形を提案する2種類のサブスク「サブ住む」の提供を開始しました。

「サブ住む」(利用期間:2021年3月1日~6月30日)は、三井不動産ホテルマネジメントが展開する3ホテルブランド・全国12都道府県38施設を活用したプランで、ホテルでの新たな過ごし方を提案するサービスです。

全国にある35施設のうち好きなホテルを楽しめる「HOTELどこでもパス」と全国にある38施設のうち気に入ったホテルにゆっくりと滞在する「HOTELここだけパス」(画像提供/三井不動産ホテルマネジメント)

全国にある35施設のうち好きなホテルを楽しめる「HOTELどこでもパス」と全国にある38施設のうち気に入ったホテルにゆっくりと滞在する「HOTELここだけパス」(画像提供/三井不動産ホテルマネジメント)

全国さまざまな場所で多拠点生活を実現する「HOTELどこでもパス」と、契約や初期費用が不要でセカンドハウス等として活用できる「HOTELここだけパス」の2種類を定額料金で利用できます。「HOTELここだけパス」では、30泊の定額料金(都内15万円~)で、お気入りのホテルにじっくり住むことができます。

三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミアのデラックスツインは、30泊定額21万円で大浴場やフィットネスも無料で使える(画像提供/三井不動産ホテルマネジメント)

三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミアのデラックスツインは、30泊定額21万円で大浴場やフィットネスも無料で使える(画像提供/三井不動産ホテルマネジメント)

三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスの大浴場。仕事に集中したあとは、贅沢な施設でゆっくりくつろげるのがうれしい(画像提供/三井不動産ホテルマネジメント)

三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロスの大浴場。仕事に集中したあとは、贅沢な施設でゆっくりくつろげるのがうれしい(画像提供/三井不動産ホテルマネジメント)

無料で安定したWi-Fiを利用でき、ホテルのサービスを割引や定額で受けられるところもある(写真/PIXTA)

無料で安定したWi-Fiを利用でき、ホテルのサービスを割引や定額で受けられるところもある(写真/PIXTA)

また東急は、旅するような暮らし方ができる定額制回遊型住み替えサービス「tsugi tsugi(ツギツギ)」をスタート。全国の東急ホテルズ35施設、東急バケーションズ4施設を対象に、「60泊体験プラン」「30泊体験プラン」を用意しています(「60泊体験プラン」4月16日(金)、「30泊体験プラン」5月9日(日)申込締切)。観光やローカルな生活体験を楽しみながら、全国に「ただいま」と帰れる場所をつくろうという試みです。

「30泊体験プラン」18万円、「60泊体験プラン」36万円(いずれも税・サービス料込)で、同伴者1名まで無料で利用できます(写真は下田東急ホテル)(写真提供/東急ホテルズ)

「30泊体験プラン」18万円、「60泊体験プラン」36万円(いずれも税・サービス料込)で、同伴者1名まで無料で利用できます(写真は下田東急ホテル)(写真提供/東急ホテルズ)

ホテルに定額で「住める」! 長期滞在向け定額プラン

このサブスクが話題になる前から、コロナ禍以降、苦境に立たされたホテル業界は、テレワーク需要に活路を見出し、デイユースプランの販売を開始していました。2021年に入り、続々と定額で長期滞在ができるサブスクプランが登場します。
前述の帝国ホテルのほかにも、たくさんあります。

疲れたらコーヒーや軽食、マッサージのルームサービスを受けてもいい(写真/PIXTA)

疲れたらコーヒーや軽食、マッサージのルームサービスを受けてもいい(写真/PIXTA)

例えば、ANAインターコンチネンタルホテル東京の「ホーム アウェイ フロム ホーム」(利用期間:2021年3月1日~7月15日、8月15日~11月15日/30泊35万円~)は、フィットネス利用無料やルームサービス、ランドリーサービスの特別割引など各種サポートが充実。赤坂・六本木・霞が関まで各徒歩圏内というロケーションで、ビジネスやワーケーションなどさまざまな利用ができそうです。

京王ホテルの「“暮らす”@theHOTEL」(利用期間:2021年2月22日~5月15日/30泊21万円~)
は、朝食の無料サービスが付くシンプルなプランが好評で既に完売しました。

充実のサービスが魅力の有名ホテル暮らしのプランにバリエーションが増えてきています。

都心で暮らすように泊まるリーガロイヤルホテルの「Home Hotel」ホテルに長期滞在している間は、家事から解放されて、仕事に集中したり、食事を楽しんだりできる(画像提供/リーガロイヤルホテル)

ホテルに長期滞在している間は、家事から解放されて、仕事に集中したり、食事を楽しんだりできる(画像提供/リーガロイヤルホテル)

ここで、定額で長期滞在できるプランのひとつをご紹介しましょう。
全国に11店舗のホテルを展開するリーガロイヤルホテルグループでは、4月より長期滞在プラン「Home Hotel」(利用期間:2021年4月1日~9月30日)を大阪、京都、広島、小倉、肥後橋、リーガグラン京都で販売しています。「Home Hotel」企画の背景をリーガロイヤルホテル総支配人室の竹村梓さんにたずねました。
「長期滞在型プランは、大阪・関西万博をむかえる2025年に向けてコロナ前から構想していました。コロナ禍でホテル業界が厳しい局面を迎えた2020年は、社会情勢の変化に伴い、テレワークの増加や長距離の移動後に家族との接触を避けたいなどお客さまのニーズの変化を感じた年でした。アフターコロナを見据えた長期的な観点から新しい試みを行っています」(竹村さん)
長期滞在の定額プランは、ビジネスなどの出張向けのシンプルプラン(30泊15万円~)とホテルで寛ぎの時間を堪能できるデラックスプラン(30泊30万円~)です。ビジネスや家のリフォーム、通院や看護など、一時的にホテル住まいが必要となった人を想定し、部屋タイプ、金額など幅広いラインナップをそろえました。

客室イメージ。デラックスフロアデラックスツイン30泊40万円は、贅沢な時間を堪能できる部屋に泊まれるプラン(画像提供/リーガロイヤルホテル)

客室イメージ。デラックスフロアデラックスツイン30泊40万円は、贅沢な時間を堪能できる部屋に泊まれるプラン(画像提供/リーガロイヤルホテル)

「デラックスプラン」は、ロイヤルスイミングクラブのプール、サウナ、大浴場が無料で利用可能。長期滞在中の健康づくりをサポートしてくれるサービスだ(画像提供/リーガロイヤルホテル)

「デラックスプラン」は、ロイヤルスイミングクラブのプール、サウナ、大浴場が無料で利用可能。長期滞在中の健康づくりをサポートしてくれるサービスだ(画像提供/リーガロイヤルホテル)

コロナ禍でテレワークなどのホテルの需要が増加した理由はどこにあるのでしょうか。
「ホテルが快適で自宅のように安心できる場所だと信頼していただいた結果だと考えています。プランの内容では、お客さまのセキュリティを守りつつ、『ホテルで暮らす』利便性や快適性を追求しました。専用フロアやエレベーターには、利用者様しか入れないセキュリティシステムを導入しています」(竹村さん)

リーガロイヤルホテル(大阪)では、長期滞在者専用フロアを用意し、入り口にセキュリティドアを設置しました。さらに、自動洗濯乾燥機、電子レンジ、トースターを無料で利用できるユーティリティールームを新設。館内は無料でWi-Fi接続でき、インターネットに接続されたパソコンが利用できるビジネスセンターにはパソコンを持参できるブースもあり、滞在中無料で利用可能です。館内直営レストラン&バーやルームサービス、ランドリーサービスを割引で受けられるので、面倒な家事から解放され、仕事や余暇に時間をたっぷりと使えます。

「大阪・関西万博やIR(カジノのほかホテルや劇場、国際会議場や展示会場、ショッピングモールなどが集まった統合型リゾート)誘致に関わる方など、国内外のお客様の長期需要を見込んでいます。今回の販売での利用状況やニーズを踏まえ、今後のプランに活かしていきたいと思っています」(竹村さん)

リーガロイヤルホテルが、2021年2月19日にホームページや雑誌などで「Home Hotel」の情報を公開したところ、販売開始前にもかかわらず、問い合わせが100件以上あったといいます。その他のホテルでも、予約開始後すぐに満室になったプランも。「ホテルに住む」ことへの関心は、着実に高まっています。コロナにより加速する暮らしの最適化。アフターコロナを見据え、ホテルの模索が続きます。

●取材協力
・三井不動産ホテルマネジメント
・リーガロイヤルホテル
・東急ホテルズ

蚕糸の森公園と暮らす

所在地:杉並区和田
22万6,000円 / 59.52平米
丸ノ内線「東高円寺」駅 徒歩3分

公園を気軽にいつでも楽しめます!緑と水が豊かな、蚕糸の森公園の最前列、新築マンションの一室。窓からは気持ちのいいモサモサの緑を臨みます。



緑の近い環境にマッチするよう、床には国産ヒノキの無垢材を使用。素足に気持ちよく、シンプルな白い壁にもよく映えます。



間取りは洋室が二つに約 ... 続き>>>.
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桜の樹の横で

所在地:三鷹市上連雀
12万4,000円 / 50.16平米
中央線「三鷹」駅 徒歩12分

桜並木の遊歩道沿い、春には満開の桜、夏には気持ちのいい新緑を見上げます。窓を開けていると鳥のさえずりが聞こえ、なんともホッとする空気感です。



三鷹駅からしばらく線路沿いに西に歩いたところ、控えめな遊歩道沿いにたつ可愛らしいレトロマンションの一室。なんでもこの遊歩道、かつては中央 ... 続き>>>.
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生活にルーバルの彩を

所在地:新宿区北新宿
19万円 / 72.43平米
都営大江戸線・中央線「東中野」駅 徒歩6分

約44㎡のビッグなルーフバルコニー付き。さて、ここで何をしましょう。椅子を出して朝食を食べたり、本を読んだり。春には神田川沿いの桜並木ビューもたのしめます。



おうち時間が多くなった今、気軽に外と接続できる空間があるのは、素直にうらやましいなと感じます。きっと生活の彩りになってく ... 続き>>>.
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長引くコロナ不況、知っておきたい住宅支援。ひとり親向けの「セーフティネット住宅」も充実へ?

国土交通省は、セーフティネット住宅に登録するための基準となる、ひとり親世帯向けのシェアハウスの要件を新設した。これによって、家賃が低額な住宅にひとり親世帯が入居できる選択肢が増える。どういったことか、詳しく見ていこう。【今週の住活トピック】
ひとり親世帯向けシェアハウスの基準を新設/国土交通省セーフティネット住宅とは、住宅を借りるのが難しい人のための住宅

新型コロナウイルスの感染拡大による雇用環境の悪化で、ひとり親世帯は失業や減収など、生活を脅かされている。特に非正規雇用のひとり親の場合、事態はより深刻だろう。住宅の確保は生活の基盤であるため、低額な家賃の住宅を借りやすくする政策が望まれる。

それに対応するのが、「セーフティネット住宅」だ。どういった住宅なのかを説明しよう。

低額所得者や高齢者、被災者、子育て世帯など、入居審査などで不利となり住宅確保が難しいと言われている人は、政策的に住宅確保要配慮者とよばれている。こうした人たちが賃貸住宅の入居を希望したときに、入居を拒まない住宅を登録しているのがセーフティネット住宅だ。ひとり親世帯(18歳未満の子ども)で一定額以下の月収の場合は、この住宅を利用できる。

セーフティネット住宅には、住宅確保要配慮者の入居を拒まない住宅とそうした人たち専用の住宅の2タイプがある。専用の住宅の場合、大家は2つの補助が受けられる。ひとつが住宅の改修費に対する補助で、もうひとつが入居者の家賃を安くするための補助だ。専用住宅は、これらの補助を受けて家賃や家賃債務保証料が設定されるので、借りる方には経済的メリットが大きい。

また、セーフティネット住宅に登録されるには、一定の広さや耐震性などを満たす必要がある。登録基準は、一戸の場合とシェアハウスの場合で異なり、これまではひとり暮らし用のシェアハウスの基準しか設けられていなかった。今回は、シェアハウスの基準に「ひとり親世帯用」の基準を新設したため、ひとり親世帯の選択肢が増えることになる。

セーフティネット住宅のマッチングや入居支援をする団体がある

セーフティネット住宅は、自身で「セーフティネット住宅情報提供システム」のサイトから探すことができる。物件の概要や写真、家賃、敷金・礼金、問い合わせ先などもこのサイトで確認できる。しかし、セーフティネット住宅の特徴は、マッチングや入居支援してくれる相談窓口もあることだ。

各地にある「居住支援法人」は、登録されたセーフティネット住宅の情報を提供するだけでなく、生活支援などの相談に応じることになっている。入居者にとっては、家賃債務保証や、見守りなどの生活支援などの幅広いサポートを受けることができるのが大きなメリットなのだ。

住宅確保要配慮者にあたる人で、賃貸住宅の入居に困難を抱えている場合にはまず、自分が住む自治体のサイトで「居住支援法人」を検索し、その中から相談窓口を見つけて相談することをお勧めしたい。

さて、新型コロナウイルスの影響で、一部の業態の雇用が喪失するといった事態も起きている。なかには、住居費の負担に困って金利の高い消費者金融から借りることを考えている人もいるかもしれない。しかし、きちんと探せば、利用できる救済措置が見つかることもある。困ったときこそ、適切な相談窓口に相談して、多くの情報を集めることが大切だ。

●登録住宅について:セーフティネット住宅情報提供システム
●住宅確保要配慮者居住支援法人について:国土交通省

やさしさ香る神楽坂

所在地:新宿区赤城下町
14万2,000~14万4,000円 / 38.47平米
東西線「神楽坂」駅 徒歩4分

目から肌から、そのやさしさを感じて、なんだか心地よいなーと、気持ちがほぐれるこの空間。



無垢フローリングに、白のペンキや漆喰できれいに塗装された壁面。そして南側の窓からさんさんと舞い込んでくる、太陽の光。



一人でも二人でも笑顔で暮らせそうな、バランスの良い間取りに、小型犬か猫 ... 続き>>>.
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クリエイティブオフィスin青葉台

所在地:目黒区青葉台
36万1,900~35万5,200円(税込) / 57~62平米
日比谷線・東急東横線「中目黒」駅 徒歩9分

★賃料下がりました★



こんなオフィスで働きたい。そう思わせてくれるかっこいい一室。ラフさと上質さがミックスされた、程よいバランスのデザインです。



7階と8階の2フロア募集中。



7階はミーティングスペースがつくられた間取り。トイレが男女で分けられるよう二つあり、細かい気配りが ... 続き>>>.
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日々のくらしにアトリエを

所在地:新宿区赤城下町
14万2,000~14万4,000円 / 38.47平米
東西線「神楽坂」駅 徒歩4分

のんびりと神楽坂で暮らしながら、自宅の一部にアトリエを構える。そんな姿がはっきりと目に浮かぶ空間です。



おまけに小型犬か猫1匹までであれば、ペット飼育も可能。大切な相棒と、こんなすてきな空間で暮らせるなんて・・・



2021年3月にリノベーションされたばかりの、こちらの建物。全 ... 続き>>>.
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穏やかな暮らしを、レトロな団地にて【賃貸】

所在地:川崎市多摩区三田
9万円 / 45.43平米
小田急線「生田」駅 徒歩12分

大きな木々に囲まれた、レトロな団地の最上階。階段で5階まで上るのはちょっと疲れるかもしれません。でも、その先に待っている部屋を見たら、そんなのはどこかへ行ってしまうでしょう。



窓の先には団地内に植えられ、大きくなったサクラの木。写真を撮影した日はちょうど満開。お部屋は花見の特等 ... 続き>>>.
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穏やかな暮らしを、レトロな団地にて

所在地:川崎市多摩区三田
1,490万円 / 45.43平米
小田急線「生田」駅 徒歩12分

★ 価格が下がりました! ★



大きな木々に囲まれた、レトロな団地の最上階。駅から物件までは急勾配の坂道が続き、追い討ちをかけるように部屋は5階で、階段で上るという・・・

でもその先に待っている部屋を見たら、そんなのはどこかへ行ってしまうでしょう。



窓の先には団地内に植えられ、 ... 続き>>>.
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光あふれる大空間

所在地:大田区南雪谷
25万8,500円(税込) / 112.37平米
東急池上線「雪が谷大塚」駅 徒歩5分

高い位置にある窓から効果的に光を取り込む、倉庫のような広々とした空間。ゆるやかな勾配が付いた天井は高さ3.7~4mほど。心地よい自然光が差し込む開放的なつくりです。



もともとは金型製作所だったこちらの物件。中原街道から一本入った通りの路地の奥にひっそりと立っています。



現状の ... 続き>>>.
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公園を眺める暮らし

所在地:港区赤坂
15万3,000円 / 33平米
日比谷線・都営大江戸線「六本木」駅 徒歩5分

東京ミッドタウンまで徒歩6分。そんな都心にもかかわらず、起きてカーテンを開けた瞬間に広がる緑いっぱいの眺望は、毎日見ても飽きがこなそうです。



部屋から見えるのは、六本木の真ん中に位置する檜町公園の緑と高層ビル。ジョギングをする人、弁当を食べる人、昼寝をする人、目を凝らせば高層ビ ... 続き>>>.
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都心派に捧ぐ

所在地:渋谷区南平台町
14万円 / 33.7平米
井の頭線「神泉」駅 徒歩8分

やっぱり都心暮らしは譲れない!というあなたへ。



都心アクセスよく、落ち着いた雰囲気の渋谷のすみか、南平台。周辺には飲食店も多く、代官山までも徒歩圏内です。何よりこの立地が魅力的。



部屋が位置するのは、貫禄のあるレトロマンションの8階。角部屋に位置し、2面のバルコニーからの眺望 ... 続き>>>.
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ポテンシャルを秘めたハコ

所在地:渋谷区代々木
51万7,000円(税込) / 119.87平米
小田急線「代々木八幡」駅 徒歩3分

代々木八幡宮と代々木公園のあいだという立地が魅力的なビルの、1フロア独占の物件が出ました!



貸主が承諾した内容なら改装が可能なので、自分好みのオフィスをつくりたいという方、いかがでしょうか?



Pタイルの床と壁・天井が白い壁紙のシンプルな内装。高さ約2.4mの天井を上げると、ち ... 続き>>>.
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高円寺、ざっくり爽やかリノベーション

所在地:杉並区高円寺北
9万3,000円 / 32.4平米
中央線「高円寺」駅 徒歩10分

ゴツっとしつつもスマート、いい塩梅に改装された角部屋のワンルームです。スーッと抜ける風が気持ちよく、白と鮮やかなターコイズの組み合わせが爽やかです。



天井は抜いて、若干高めの2.57m。壁とリビングの天井の半分はコンクリートでゴツゴツ、もう半分は木毛センメント板を残し全体を白く ... 続き>>>.
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広尾でリノベ済み住居を

所在地:渋谷区広尾
19万4,000円 / 53.16平米
日比谷線「広尾」駅 徒歩5分

「広尾散歩通り商店街」近くのマンション。配管をあえて見せるようにデザインされた共用部、室内は木の建具や、古い扉、コンクリートがむき出しになった壁などが風合いよく、いいものを残す形でリノベーションされています。



東側と西側に背の高いマンションがあるため、洋室は少し暗めですが、LD ... 続き>>>.
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開放感を公園前で

所在地:世田谷区下馬
13万8,000円 / 37.21平米
東急田園都市線・世田谷線「三軒茶屋」駅 徒歩15分

世田谷公園前、三宿通り沿いに位置するマンションの、最上階角部屋。公園ビューではありませんが、抜けた眺望と2面バルコニーによる、日当りの良さがおすすめです。



リビングは8畳程の広さで、小さなダイニングテーブルと、ソファー、テレビくらいなら置けそうです。



寝室は5畳程で、ダブルベ ... 続き>>>.
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パーティしたい

所在地:大田区大森北
18万円 / 89.02平米
京浜東北線「大森」駅 徒歩8分

約3mの高い天井がLDKをより広く、大きくみせてくれる部屋。パーティ向きの雰囲気にそわそわワクワクしてしまいます。



最近まで民泊で使われていた部屋。現在設置してある家具や家電は無償譲渡も可能です。



南を向いたLDKへ入る自然光が実に美しい。カウンターキッチンのスペースをこれだ ... 続き>>>.
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バランス重視の二人住まい

所在地:目黒区中央町
17万円 / 55平米
東急東横線「学芸大学」駅 徒歩7分

敷地を植栽で囲われた、がっしりとした外観のレトロマンション。



南東向きのやわらかな日当たりと、抜ける眺望、使いやすそうな間取りや設備など、バランスの良さが魅力です。



55㎡の部屋は広々とした1LDK+ウォークインクローゼット。窓際に大きなリビング、そして個室は1部屋。部屋数を ... 続き>>>.
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真っ白空間でかろやかに

所在地:港区元麻布
20万円 / 50.66平米
南北線・都営大江戸線「麻布十番」駅 徒歩7分

ほわりと光を反射する、真っ白な空間。ひとえに白といっても、壁は漆喰(しっくい)仕上げ、天井は打ち放しのコンクリートに白い塗装など、各所異なる素材感。



潔くシンプルな空間は、なんだかすっきりと軽やかに暮らせそうな予感がします。



造り付けの収納が多いのもこの部屋のポイント。空間に ... 続き>>>.
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表参道で切るスタート

所在地:渋谷区神宮前
23万1,000円(税込) / 50平米
銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅 徒歩7分

表参道駅を降りて、まい泉通りを進み、少し路地を入ると、都会の喧騒が嘘だったかのように静かなエリアがあります。



そんな穴場的な立地に、オフィスを構えてみませんか。



内装はどちらかというと、普通の住居といった出立ち。大きく普通の物件と異なるのは、その窓の大きさ。床から天井まで大き ... 続き>>>.
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アナタ色に染めて

所在地:中央区日本橋人形町
35万円 / 102.52平米
半蔵門線「水天宮前」駅 徒歩2分

いつかは自分も、と憧れる一棟ビル。自分たちの使い方に合わせて建物全体をアレンジできるっていうのが何よりも魅力なんだと思います。今回ご紹介する小ぶりな一棟ビルは、事務所用途だけでなく、住居でも店舗でも使える懐の深い物件です。この建物をどう使いこなすかはアナタ次第。



ワンフロア約1 ... 続き>>>.
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じわじわ系!?

所在地:川崎市宮前区宮崎
12万5,000円 / 65.21平米
東急田園都市線「宮崎台」駅 徒歩5分

日々、いろんな物件と運命的な出会いを果たしている僕ら。



パッと見て「うおー」とテンションが最高潮に達する物件もあれば、じわっとその良さが心に染みてきて、なんだか忘れられない物件もあったり。



今回の物件はまさに後者。



とんでもなく眺望が良いわけではないけれども抜けていて、青空 ... 続き>>>.
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じわじわ系!?

所在地:川崎市宮前区宮崎
12万5,000円 / 65.21平米
東急田園都市線「宮崎台」駅 徒歩5分

日々、いろんな物件と運命的な出会いを果たしている僕ら。



パッと見て「うおー」とテンションが最高潮に達する物件もあれば、じわっとその良さが心に染みてきて、なんだか忘れられない物件もあったり。



今回の物件はまさに後者。



とんでもなく眺望が良いわけではないけれども抜けていて、青空 ... 続き>>>.
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光差す戸建て

所在地:中野区野方
19万8,000円 / 76.81平米
西武新宿線「野方」駅 徒歩6分

高い天井までいっぱいに取られた窓から気持ちよく光を取り込む戸建て。明るく穏やかな家族の生活が目に浮かびます。



とにかく気持ちがいいのは天井高最大3.8mのリビング。南から光と風を取り込む朗らかな雰囲気は、家族が自然と集まる空間になりそうです。



窓や天井高の気持ち良さだけでなく ... 続き>>>.
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