”池袋の隣の地味な駅=大塚”が4年で大変貌! 星野リゾート進出など地元不動産屋7代目の軌跡

「最近、大塚がアツいらしい」。そんな話を耳にすることが増えてきた。きっかけは、2018年に、あの星野リゾートが都市型ホテル「OMO」東京第1号を大塚で開業したこと。「東京大塚のれん街」も同時に登場し、大きな話題になった。
その旗振り役は、行政でも大手デベロッパーでもない、地元・大塚の山口不動産。
今回は、代表取締役CEOの武藤浩司さんに、大塚のこれまでとこれからどうなっていくのか、個人的な心のうちを含めて、お話を伺った。

仕掛け人は社員7名の不動産会社

2022年4月に大塚で街イベント「ba fes.(ビーエーフェス)」が開催されると聞き、足を運んだ。本格クラフトビールを楽しめるビアフェスのほか、ステージパフォーマンス、フリーマーケット、「OMO5東京大塚by星野リゾート」でのDJイベントなど、さまざまな催しが大塚の街のあちこちで開催され、おおいににぎわっていた。

4月22日(金)~24日(日)に行われた「北東京を象徴するビアフェス」。地元、南大塚のビアバー「TITANS」が厳選する、東京北部のマイクロブリュワリーと海外のブリュワリーのビールが集合(写真撮影/相馬ミナ)

4月22日(金)~24日(日)に行われた「北東京を象徴するビアフェス」。地元、南大塚のビアバー「TITANS」が厳選する、東京北部のマイクロブリュワリーと海外のブリュワリーのビールが集合(写真撮影/相馬ミナ)

会場は、東京大塚のれん街の隣、山口不動産が管理する駐車場にて開催(写真撮影/相馬ミナ)

会場は、東京大塚のれん街の隣、山口不動産が管理する駐車場にて開催(写真撮影/相馬ミナ)

フェス専用のリサイクルカップを使用するなど、環境に配慮も(写真撮影/相馬ミナ)

フェス専用のリサイクルカップを使用するなど、環境に配慮も(写真撮影/相馬ミナ)

ba01ビル地下1階の「ping-pong ba」では、地元民が出品するフリーマーケットも(写真撮影/相馬ミナ)

ba01ビル地下1階の「ping-pong ba」では、地元民が出品するフリーマーケットも(写真撮影/相馬ミナ)

街の景色を変えた仕掛人は山口不動産の代表、武藤さん。所有するビルに「ba(ビーエー)」と名付け、駅前のロータリーや分電盤にも「ba」のロゴが施されている。大塚駅に降り立った人に「これはなんだろう」と思わせる仕掛けだ。
「そもそも、山口不動産は、この辺りに広い土地を持っていた地主である山口家が、自分の土地・不動産を管理する会社。祖母が山口家の13代目でした。他のどの街でもあるような、不動産を保有して賃料収入を得るだけの会社でした」。親族経営ゆえに冒険はしないのが基本。テナント収入で利益を得ることが優先され、銀行から多額の融資を受けてまで新事業を推進することには消極的になりがちな体質だ。
「でも、それだけでは、面白くないし、小さな会社だからこそ、意思決定はスピーディに行えることも利点なんです」

開発前の大塚(写真提供/山口不動産)

開発前の大塚(写真提供/山口不動産)

現在の風景。大塚駅北口には、ba01、ba02、ba03、ba05、ba06、ba07と6つの建物が点在(写真撮影/相馬ミナ)

現在の風景。大塚駅北口には、ba01、ba02、ba03、ba05、ba06、ba07と6つの建物が点在(写真撮影/相馬ミナ)

baのロゴ(写真提供/山口不動産)

baのロゴ(写真提供/山口不動産)

山口不動産は、この駅前広場のネーミングライツ(命名権)を取得して、2021年3月に「ironowa hiro ba」と命名。豊島区は、支払われた命名権料を広場の維持管理に充てる、という仕組み。その向こうに見えるのは、「OMO5東京大塚by星野リゾート」(写真撮影/相馬ミナ)

山口不動産は、この駅前広場のネーミングライツ(命名権)を取得して、2021年3月に「ironowa hiro ba」と命名。豊島区は、支払われた命名権料を広場の維持管理に充てる、という仕組み。その向こうに見えるのは、「OMO5東京大塚by星野リゾート」(写真撮影/相馬ミナ)

山口不動産代表取締役CEO武藤浩司さん。東京大学を卒業後、メガバンク、大手監査法人を経て、同社へ入社。2018年より現職。インタビュー取材に同席した会社の看板犬・Naluちゃんと一緒に(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

山口不動産代表取締役CEO武藤浩司さん。東京大学を卒業後、メガバンク、大手監査法人を経て、同社へ入社。2018年より現職。インタビュー取材に同席した会社の看板犬・Naluちゃんと一緒に(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「星野リゾート」誘致からスタートした「baプロジェクト」

「ba」とは「場」の意味。「魅力ある『場』を提供していける会社になりたい」という想い、「b」は『being』で「いること」、「a」は『association』で「つながり」という意味合いもある。
この「ironowa ba project(いろのわ・ビーエー・プロジェクト)」は、2018年に、星野リゾートの都市型ホテルが入るビルを「ba01」、賃貸マンションの建物を「ba03」として同時に竣工したことから始まった。さらに、カフェや飲食店が入居している駅前のビルを「ba06」、その向こう側にあるオフィスビルを「ba07」と改名した。

狙いは「“大塚”のまちの体温をあげたい」。

星野リゾート側も、都市観光ホテルブランドを立ち上げるにあたって、観光地ではないけれど滞在すれば、その街の魅力を暮らすように体験できる立地を想定しており、下町情緒の残る「大塚」はまさにぴったりだった経緯もある。
「これまで大塚といえば『池袋の次の駅』といったイメージくらいしかなく、わざわざ降りる場所ではなかったでしょう。それを何とかしたかったんです。『どこに住んでいるの? 』 って聞かれて『大塚』って答えたら、『すっげぇ、いいなぁ 』って憧れられる。それが目標です」と武藤さん。

「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」をコンセプトにした「OMOブランド」。都内初となった「OMO5東京大塚by星野リゾート」は、単に宿泊するだけでなく、「ご近所を楽しむ」という視点でユニークなサービスを展開(写真撮影/相馬ミナ)

「寝るだけでは終わらせない、旅のテンションを上げる都市観光ホテル」をコンセプトにした「OMOブランド」。都内初となった「OMO5東京大塚by星野リゾート」は、単に宿泊するだけでなく、「ご近所を楽しむ」という視点でユニークなサービスを展開(写真撮影/相馬ミナ)

縦空間や壁面を有効活用した櫓(やぐら)寝台のような造りで、秘密基地気分で楽しめるゲストルーム(写真提供/山口不動産)

縦空間や壁面を有効活用した櫓(やぐら)寝台のような造りで、秘密基地気分で楽しめるゲストルーム(写真提供/山口不動産)

同時オープンでインパクト。積極的なテナント誘致で街の顔を変えていく

そのための戦略は、ある意味シビアだ。
注目度の高い星野リゾートと、内装や賃料などの厳しい交渉の末、誘致に成功。この誘致が決定されたことで、飲食店プロデュースの株式会社スパイスワークスの下遠野亘さんを巻き込むことができた。昭和の風情の居酒屋が並ぶ「東京大塚のれん街」と星野リゾートのホテルの同時オープンにこぎつけたことで、大いに話題になり、各メディアに取り上げられた。
「星野リゾートの都市型ホテルの都内一号店でなければ、さらには同時オープンでなければ、インパクトは与えられないと考えました」

昭和の佇まいを残しながら改築した居酒屋の集合体「東京大塚のれん街」(画像提供/山口不動産)

昭和の佇まいを残しながら改築した居酒屋の集合体「東京大塚のれん街」(画像提供/山口不動産)

さらに、入るテナントも「このお店が大塚にあったらイメージがよくなるはず」という観点を優先。さらに食通が足繁く通うことで知られる目黒にある焼鳥店「やきとり阿部」の阿部友彦氏が手がける「やきとり結火」の出店を自ら打診。武藤さん自身が、求心力のあるテナントを仕掛けている。

「やきとり結火」は、焼鳥の名店「鳥しき」で修業し独立した店主の阿部友彦氏の3店舗目になる。ソムリエによるワインのセレクトと焼鳥のマリアージュを楽しめる (画像提供/山口不動産)

「やきとり結火」は、焼鳥の名店「鳥しき」で修業し独立した店主の阿部友彦氏の3店舗目になる。ソムリエによるワインのセレクトと焼鳥のマリアージュを楽しめる(画像提供/山口不動産)

「採算性だけを考えれば、コンビニやドラッグスストア、飲食のチェーン店のテナントを入れるのが正解なのかもしれません。だけど、それではどこでもある街になるでしょう。大塚だからこそ出会える味、経験を提供したいんです。メガバンクや監査法人で働いたこともあるので、数字がいかに大事かは理解しています。しかし、数字だけみていても楽しくない。クリエイティブなこと、アイデアフルなことに投資したい。要はバランスですね」

持続性のあるイベント開催で、大塚を知ってもらうのが第一歩

こうして、「ironowa ba project」の発足を皮切りに、さまざまな分野の人を巻き込み、大塚の街を盛り上げる試みにもトライしている。前出のフェスもそのひとつ。山口不動産グループが直接経営する、星野リゾートのOMO5が入るba1の1階「eightdays dining」では、休日には店外のデッキで小さなイベントを開催することもある。

山口不動産グループが経営するカフェダイニング「eightdays dining」(写真提供/相馬ミナ)

山口不動産グループが経営するカフェダイニング「eightdays dining」(写真提供/相馬ミナ)

ビアフェスでは、「eightdays dining」デッキ部分にお店が出店していた(写真提供/相馬ミナ)

ビアフェスでは、「eightdays dining」デッキ部分にお店が出店していた(写真提供/相馬ミナ)

当初は社員のみの活動だった清掃活動も、お揃いのユニフォームや軍手を身に着けて認知度を上げたことで、テナントで働く人、賃貸マンションに暮らす人なども巻き込んでいき、インスタ等を通してたくさんの人が参加する清掃活動「#CleanUpOtsuka」へと発展した。

「#CleanUpOtsuka」は週2回開催。日常活動のほか、100人規模のゴミ拾いイベントを定期的に開催している。 (画像提供/山口不動産)

「#CleanUpOtsuka」は週2回開催。日常活動のほか、100人規模のゴミ拾いイベントを定期的に開催している(画像提供/山口不動産)

「定期的に開催することで顔見知りが増えたり、大塚という街に愛着を持ってもらえます。コロナ禍で変更を余儀なくされましたが、持続的に開催すれば、『大塚ってなんか面白いな』と興味を持ってもらえる方が増えるはず。実際に、大塚駅のあちこちにある『ba』ロゴに興味を覚え、ネット検索から、僕のnoteにたどり着いた方が、当社の物件を契約してくださったんです」

とはいえ、「まちづくりの仕掛け人」という紹介のされ方には違和感があるという武藤さん。
「おこがましい気がして (笑)。まちを『つくっている』という意識なんて僕にはないですし、僕がしたいのは、“大塚に来てみたら、住んでみたら楽しいな”と思ってもらうこと。僕は、“大塚のまちの体温をあげたい”というのが一番近いかなと思っています」

駅南口は開発が進む北口と雰囲気が異なる。サンモール商店街では趣のある路地散策を楽しめる(写真撮影/相馬ミナ)

駅南口は開発が進む北口と雰囲気が異なる。サンモール商店街では趣のある路地散策を楽しめる(写真撮影/相馬ミナ)

(写真撮影/相馬ミナ)

(写真撮影/相馬ミナ)

都電荒川線が走る、大塚おなじみの風景(写真撮影/相馬ミナ)

都電荒川線が走る、大塚おなじみの風景(写真撮影/相馬ミナ)

「あくまでも個人的な思い」もモチベーションのひとつに

純粋に「育った街を盛り上げたい」という想いとは別に、武藤さん個人の「自分の人生もなんとかしたい」という切実な事情も動機になっている。
そもそも、山口不動産は、元地主の親族経営の会社。武藤さんの祖母は、外孫である武藤さんに期待し、いずれは会社を継がせたいという、未来予想図があった。武藤さんは、東京大学を卒業後、メガバンクへ入行し、大手監査法人へ。ただ、ほどなくしてうつを患ってしまい、退職。当初描いていたよりずっと早く、祖母の会社の山口不動産に入社することになった。

「冒険をせずとも、粛々と日常の業務をこなしていけば、食べてはいけるんですよね。でも、それで本当にいいのかとずっと自問していました。私自身、友人たちの活躍に置いて行かれた気分にもなっていたんです。祖母の想いはあれど、自分が社長職を継げるかどうか、保証も何もなかった。親族内でも社内でも認めてもらうのは、実績が必要だ。そういう自分自身の焦燥感も、モチベーションになっていたと思います」
 
「今後の目標は? 」という質問に、「SUUMOの『住みたい街ランキング』で大塚が上位になること」と答えてくださった武藤さん。このプロジェクトを通して、同じ志を共にする人材も雇用でき、良い循環が生まれているという。武藤さん自身が、自分のうつのこと、親族間の確執、決して成功だけでははない失敗のアレコレなど、「通常なら隠しておいても普通のこと」を、note「僕はまちづくりなんてしてない~大塚からまちの体温を上げる」で発信していることも注目されている。

「noteで赤裸々に語ったおかげで、僕個人に興味を持ってくださったメディアから取材を受けることが多く、大きなPRになっています」(画像提供/山口不動産)

「noteで赤裸々に語ったおかげで、僕個人に興味を持ってくださったメディアから取材を受けることが多く、大きなPRになっています」(画像提供/山口不動産)

「発信を始める前に比べて、僕たちの取組みに共感してくださる方、協力の意思表示をしてくださる方が目に見えて増えたのが、何よりも嬉しい変化でした」。
こうした「あくまでも個人的なエモーション」が、人々を巻き込み、街を変える原動力になる。そんなある意味、原始的なうねりのようなものを「大塚」という街は生み出しているのかもしれない。

●取材協力
ironowa ba project | 山口不動産株式会社
note「僕はまちづくりなんてしてない~大塚からまちの体温を上げる」

コロナ禍でインテリアへの関心が高まる!20代から50代まで幅広い層がインスタを参考に

一条工務店が実施した、「住まいのインテリアに関する意識調査」の結果によると、コロナ禍で在宅時間が増え、インテリアへの関心が高まっているという。この調査では、インテリアにこだわりたい理由や選ぶときに参考にする媒体なども聞いている。詳しく見ていくことにしよう。

【今週の住活トピック】
「住まいのインテリアに関する意識調査」結果を発表/一条工務店

コロナ禍で在宅時間が増えた人のうち、6 割以上がインテリアにこだわるようになった

「住まいのインテリアに関する意識調査」では、63.4%が「コロナ禍で在宅時間が増えた」と回答した。在宅時間が増えた人に、「在宅時間が増えたことで、インテリアにこだわるようになったか」と聞くと、「とてもこだわるようになった」が 14.7%、「ややこだわるようになった」が 50.9%で、6 割以上がインテリアへのこだわりが増したと回答した。

さらに、インテリアへのこだわりが増した人に、「こだわるようになった場所」を聞くと、圧倒的に「リビング」が多く、87.3%に達した。

在宅時間が増えたことでインテリアにこだわるようになった場所  上位 5 項目(出典/一条工務店「住まいのインテリアに関する意識調査」結果より転載)

在宅時間が増えたことでインテリアにこだわるようになった場所(上位5項目)複数回答(出典/一条工務店「住まいのインテリアに関する意識調査」結果より転載)

インテリアの参考にする媒体として、Instagramが存在感を発揮!

次に、「インテリアを選ぶときに参考にする媒体はどれか」を聞いたところ、20代以下・30代・40代では「Instagram」が1位となった。また、50代・60代以上では「雑誌」が1位だったが、50代では2位に「Instagram」が挙がるなど、幅広い年代でInstagramがインテリア選びに大きな影響を与えていることがわかった。

インテリアを選ぶときに参考にする媒体 複数回答(出典/一条工務店「住まいのインテリアに関する意識調査」結果より転載)

インテリアを選ぶときに参考にする媒体 複数回答(出典/一条工務店「住まいのインテリアに関する意識調査」結果より転載)

また、20代と30代では「YouTube」という回答も上位に挙がっている。インテリアのプロが選んで提案してくれる「雑誌」、「インテリアショップ」、「モデルハウス」といったものよりも、一般の生活者が選んだインテリアを見せることの多い「Instagram」や「YouTube」が上位に挙がっていることから、若い世代ではインターネットで日常的に、より身近で真似しやすいものを参考にする傾向がある、と考えられるだろう。

インテリアにこだわるのは居心地のいい空間にしたいから、わずかながらSNS映えも

この調査で「インテリアにどの程度こだわりたいか」と尋ねると、どの年代も7割以上がこだわりたいと回答したが、その傾向は若い世代ほど強く見られた。また、特徴的なのは、「全てにこだわりたい」という人も一定数いるものの、多くの人は「妥協する点はあるが一部こだわりたい」と、限定的にこだわりたいという意向を示している点だ。

インテリアにどの程度こだわりたいか(出典/一条工務店「住まいのインテリアに関する意識調査」結果より転載)

インテリアにどの程度こだわりたいか(出典/一条工務店「住まいのインテリアに関する意識調査」結果より転載)

また、全てまたは一部こだわりたいと回答した人に、「インテリアにこだわりたい理由」を聞くと、すべての年代で、「居心地のいい空間にしたい」がダントツで最多(20代以下:71.4%、30代:81.1%、40代:84.3%、50代;81.7%、60代以上:90.7%)だった。

2位と3位には「気分が上がる」と「インテリアが好き」が入り、居心地のいい空間にいると気分が上がると感じる、インテリア好きが多いということもうかがえる。

インテリアにこだわりたい理由 複数回答(出典/一条工務店「住まいのインテリアに関する意識調査」結果より転載)

インテリアにこだわりたい理由 複数回答(出典/一条工務店「住まいのインテリアに関する意識調査」結果より転載)

注目したいのは、「SNS映えを意識」が20代以下で他の年代よりも高いことだ。他の年代でも「来客からの視線」といった周囲からの見られ方を意識してはいるが、InstagramなどのSNSでどう映るかも意識しているのが20代以下の特徴だ。

若者が「住まい」に対してどのような意識を持っているのかをさらに理解するために、別の調査も見てみよう。
SHIBUYA109エンタテイメントが18-24歳に「Z世代の住まいに関する意識調査」を実施したところ、「理想の暮らし」として上位に挙がったのが、「Wi-Fi等インターネット環境が整っている」(56.5%)、「セキュリティがしっかりしている」(48.8%)、「自分の好きなインテリアに出来る」(43.3%)だった。ネット環境・セキュリティ・インテリアが、理想の住まいのキーワードになっているわけだ。

あなたの理想の暮らしを教えてください 複数回答(出典/SHIBUYA109 lab.調べ「Z世代の住まいに関する意識調査」結果より転載)

あなたの理想の暮らしを教えてください 複数回答(出典/SHIBUYA109 lab.調べ「Z世代の住まいに関する意識調査」結果より転載)

同社は並行して、Z世代へのグループインタビューも行っているが、「Instagramなどでは、部屋全体のインテリアを好みのテイストに変えるのは現状の金銭面的にハードルが高いことから、写真に映る部屋の一部分だけオシャレにする工夫を凝らしている事例も見られ、写真に映る部屋の一部分を “SNS映え”な雰囲気に演出している」と指摘している。

画像に映る部屋のインテリアにこだわるという傾向は、イマドキの若者の特徴のようだ。それにしても、写真や動画がたくさん見られるInstagramは、インテリアに対する影響がここまで大きいのかと驚くばかりだ。

コロナ禍においては、長くいる部屋のインテリアを居心地のいいものにしたいと考えたり、画像に映る部屋のインテリアをセンスよくしたいと考えたりする人が増えたようだ。筆者も会議や取材等で、オンラインミーティングを利用する機会が一挙に増えた。筆者などは部屋を片づけるのが面倒なので、画面の背景は書斎風の写真を当て込んでいるが、背景がおしゃれな室内だったらいいのになあと思うことがある。

●関連サイト
一条工務店「住まいのインテリアに関する意識調査」
SHIBUYA109エンタテイメント「Z世代の住まいに関する意識調査」

代官山に佇むヴィンテージ

所在地:渋谷区代官山町
24万円 / 64.98平米
東急東横線「代官山」駅 徒歩8分

代官山の広い敷地にそびえ立つヴィンテージマンションの一室。



長いアプローチを抜けた先に佇む、渋くて格好良い13階建てのヴィンマン。代官山、渋谷、恵比寿駅まで徒歩圏内と魅力的すぎる立地に加え、都心で、これほどぜいたくに確保された敷地に立つマンションは、数えるほど。背の高い木々に囲 ... 続き>>>.
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ナチュラルモダンに再誕

所在地:渋谷区桜丘町
21万円 / 66.91平米
山手線「渋谷」駅 徒歩7分

桜丘町のレトロマンションがナチュラルでモダンな雰囲気に生まれ変わりました。



存在感のある自然な色合いのフローリング。キッチンや洗面所に艶のある白タイルをあしらい、窓枠や玄関など部分的に黒を差し込むなど、バランス感のよさを感じる内装。



収納は寝室のクローゼットの他にストックルー ... 続き>>>.
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ほどよさ、がいいオフィス

所在地:渋谷区渋谷
17万6,000円(税込) / 34.71平米
銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道」駅 徒歩6分

余計なものがなく、内装のほどよい感じが小洒落た雰囲気のオフィス。場所は青山学院大学のすぐそば、クリーム色のレトロマンションの一室です。



角部屋で窓が多く、光も風も確保した区画。L字のバルコニーが部屋を囲っています。植物を置いて窓の外にぼんやりと見えるようにしたら室内の雰囲気とも ... 続き>>>.
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しっくり、ほっこりワンルーム

所在地:荒川区西日暮里
6万9,000円 / 27平米
山手線・常磐線「日暮里」駅 徒歩8分

異素材ミックスな内装が心地よく、ほっこりするワンルームのご紹介。手触り感があって心地よくしっくりくる感じ。よくあるワンルームはつるりとしていてなんか物足りない、という方におすすめの物件です。



天井は打ちっぱなしのコンクリート、壁は塗装で床は質感のあるシート。引き戸や東側の壁に使 ... 続き>>>.
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人生、段々と。

所在地:神奈川県足柄下郡湯河原町宮上
4,280万円 / 756.69平米(土地)
JR東海道本線「湯河原」駅  2㎞(車約5分)

13年前、原宿のマンションから湯河原に移住された売主さんご夫婦。

この地で、家族が2人から3人に増えました。

2022年秋、3人家族はさらに離れた土地に移住をします。



13年前は東京から離れることに不安を抱えながらの移住でしたが、

今はどこに住んでも仕事が成立することを悟られた ... 続き>>>.
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今、郊外で暮らすなら。【売買】

所在地:神奈川県藤沢市湘南台
2,480万円 / 50.31平米
小田急江ノ島線「湘南台」駅 徒歩2分

いつも美しい空間に仕立ててもらえる、「苑設計・計画」のリノベーション。つい先日完成したばかりで、郊外で暮らすなら今選びたいと個人的に強く思った物件です。



もともと2LDKで細かく分けられていた間取りを、壁を取り払いゆったりと広い空間に仕上げたマンションの一室。



床材はR不動産 ... 続き>>>.
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「新宿駅」まで30分以内、中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2022年版

多数の路線が乗り入れ、世界で最も1日の乗降客数が多い駅としてギネス世界記録にも認定された新宿駅。渋谷駅や池袋駅と並んで東京都内3大繁華街にも数えられ、さまざまな企業があるビジネス街でもある。そんな新宿駅までアクセスしやすい、中古マンションの価格相場を調査した。新宿駅まで30分圏内にある、専有面積20平米以上~50平米未満の「シングル向け」と、専有面積50平米以上~80平米未満の「カップル・ファミリー向け」、それぞれの価格相場が安い駅トップ15をご紹介しよう。

新宿駅まで30分以内の価格相場が安い駅TOP15

【シングル向け】
順位/駅名/価格相場(路線/駅所在地/新宿駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 大森 2480万円(JR京浜東北・根岸線/東京都大田区/24分/2回)
2位 西川口 2498万円(JR京浜東北・根岸線/埼玉県川口市/23分/1回)
3位 ときわ台 2500万円(東武東上線/東京都板橋区/20分/1回)
4位 西馬込 2535万円(都営浅草線/東京都大田区/28分/1回)
5位 川口 2580万円(JR京浜東北・根岸線/埼玉県川口市/20分/1回)
6位 本蓮沼 2780万円(都営三田線/東京都板橋区/24分/1回)
7位 平和島 2880万円(京浜急行本線/東京都大田区/30分/2回)
8位 南千住 2980万円(つくばエクスプレス/東京都荒川区/30分/2回)
8位 町屋 2980万円(東京メトロ千代田線/東京都荒川区/26分/1回)
10位 調布 2985万円(京王線/東京都調布市/22分/0回)
11位 馬込 2990万円(都営浅草線/東京都大田区/25分/1回)
12位 新井薬師前 2998万円(西武新宿線/東京都中野区/15分/1回)
13位 下板橋 3030万円(東武東上線/東京都豊島区/13分/1回)
14位 大山 3080万円(東武東上線/東京都板橋区/16分/1回)
15位 板橋本町 3085万円(都営三田線/東京都板橋区/22分/1回)

【カップル・ファミリー向け】
順位/駅名/価格相場(路線/駅所在地/新宿駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 読売ランド前 2639万円(小田急小田原線/神奈川県川崎市多摩区/24分/1回)
2位 京王稲田堤 2700万円(京王相模原線/神奈川県川崎市多摩区/28分/1回)
3位 百合ヶ丘 2730万円(小田急小田原線/神奈川県川崎市麻生区/26分/1回)
4位 中野島 2830万円(JR南武線/神奈川県川崎市多摩区/27分/1回)
5位 戸田 2980万円(JR埼京線/埼玉県戸田市/25分/0回)
6位 生田 3089万円(小田急小田原線/神奈川県川崎市多摩区/22分/1回)
7位 北戸田 3365万円(JR埼京線/埼玉県戸田市/27分/0回)
8位 京王多摩川 3480万円(京王相模原線/東京都調布市/26分/1回)
8位 朝霞 3480万円(東武東上線/埼玉県朝霞市/27分/1回)
10位 久地 3510万円(JR南武線/神奈川県川崎市高津区/29分/1回)
11位 戸田公園 3580万円(JR埼京線/埼玉県戸田市/23分/0回)
11位 西川口 3580万円(JR京浜東北・根岸線/埼玉県川口市/23分/1回)
11位 西調布 3580万円(京王線/東京都調布市/28分/1回)
14位 朝霞台 3665万円(東武東上線/埼玉県朝霞市/28分/1回)
15位 蕨 3680万円(JR京浜東北・根岸線/埼玉県蕨市/26分/1回)

予想外!?「シングル向け」トップ15のうち13駅は都内からランクイン

「シングル向け」の1位は東京都大田区に位置するJR京浜東北・根岸線の大森駅で、価格相場は2480万円。JR京浜東北・根岸線で品川駅に出て、JR山手線に乗り換えて大崎駅へ、さらにJR埼京線に乗り換えると新宿駅まで乗り換え2回・約24分。品川駅からJR山手線で恵比寿駅に向かい、JR湘南新宿ラインに乗り換える行き方もある。また、JR京浜東北・根岸線で大井町駅へ行き、JR埼京線直通のりんかい線に乗ると新宿駅まで乗り換え1回で済み、計約26分で到着する。

大森駅(写真/PIXTA)

大森駅(写真/PIXTA)

1位・大森駅は1876年開業という歴史ある駅で、路線は1本のみだが駅ビル「アトレ大森」が併設され、駅北側にも「大森駅ビルRaRa」があるなど駅周辺には商業施設が充実。大森銀座商店街「Milpa(ミルパ)」をはじめ商店街も駅の東口側・西口側の両方に広がっている。マンションなどの住宅は駅西口側に多く、古くからのお屋敷街・山王地区もこちら側に。東口側は商業施設やオフィスビルが多く見られ、東へ10分ほど歩くと京浜急行本線・大森海岸駅へ。さらに東に向かうと東京湾に続く運河沿いに「しながわ水族館」が見えてくる、多彩な顔を持つ街並みだ。こうした暮らしやすそうな環境でありながら、中古マンションの価格相場は4780万円だった新宿駅のおよそ2分の1、差額は2300万円。こう考えるとお得感のある相場に思えるだろう。

2位は1位と同じJR京浜東北・根岸線の西川口駅で、価格相場は2498万円。駅がある埼玉県川口市は県を代表する中核市の一つで、東京との都県境に位置している。新宿駅までは乗り換え1回・計約23分でたどり着く。西川口駅は5位にランクインした川口駅に隣接し、川口駅ほどには大規模に発展していないものの、5フロアにまたがる駅ビル「ビーンズ西川口」が併設されている。電車を降りてすぐに食料品の買い出しや食事、100円ショップで買い物もできる便利な環境だ。駅周辺にはスーパーや「ドン・キホーテ」があるほか、店舗が軒を連ねる商店街も複数。駅西口側を中心に広がる、「西川口チャイナタウン」があるのも楽しいところ。中国料理店を中心に中国食材のお店やカフェなど60店舗以上があり、あまり観光地化されていないため異文化ムードをひしひしと感じられるだろう。

3位は東京都板橋区にある東武東上線・ときわ台駅で価格相場は2500万円。東武東上線に乗ると5駅・約9分で池袋駅に行くことができ、JR埼京線に乗り継げば新宿駅まで計約20分だ。ときわ台駅は1935年の開業当時の様子を再現して2018年にリニューアルされた、レトロなスペイン瓦屋根の北口駅舎がシンボル。駅舎の隣接地には2019年に5階建て商業ビル「EQUiAときわ台」がオープンした。同ビルには飲食店やクリニックのほか、「成城石井」も出店しているので駅を出てすぐ買い物ができる。駅周辺は駅の開業とあわせて宅地分譲された住宅地で、景観ガイドラインが定められたエリアには美しい街並みが広がる。2000年代に入るとマンション建設も相次ぎ、古くからの住民だけではなくシングル層や若いファミリー層も流入。また、駅南口側には70以上の店舗が並ぶ「常盤台銀座商店街」があり、住民の暮らしを支えている。

ときわ台駅(写真/PIXTA)

ときわ台駅(写真/PIXTA)

さて、今回調査の基点駅にした新宿駅はJR各線をはじめ多数の路線が乗り入れている。しかしその割にランクインしたのは、乗り換えが必要な駅がほとんど。唯一、乗り換え0回だったのは、10位にランクインした東京都調布市にある京王線・調布駅だ。新宿駅までは京王線の特急で4駅・約22分で、価格相場は新宿駅よりも1795万円低い、2985万円となっている。

そんな調布駅は2012年に地下化されたことにともない、駅前の再整備が進められた。地域住民を困らせた「開かずの踏切」がなくなり駅の北側と南側の分断が解消されたほか、2017年には線路や地上駅があったスペースも活用して「トリエ京王調布」が誕生。この商業施設はA・B・C館からなり、地下1階で改札階に接続するA館には食品やファッション、レストランフロアがあり、B館には家電量販店が、C館にはシネマコンプレックスと飲食店が入っている。このほかにも駅周辺には「調布パルコ」などの商業施設が充実し、駅南側には市役所や、市立の図書館や文化センターといった公共施設が集結。駅から車で15分も走れば緑豊かな「神代植物公園」があるなど、自然が身近に感じられる環境なのもうれしいところ。現在は駅前広場の整備も進められており、2025年度末を目標とする完成を楽しみに待ちたい。

調布駅(写真/PIXTA)

調布駅(写真/PIXTA)

「カップル・ファミリー向け」トップ15は軒並み新宿駅の価格相場の半額以下

続いて「カップル・ファミリー向け」ランキングを見ていこう。ちなみに調査の基点にした新宿駅の中古マンション価格相場は7980万円。そしてトップ15にランクインした駅の価格相場は、いずれも新宿駅の2分の1以下となっていた。なかでも最も価格相場が低かったのは小田急小田原線・読売ランド前駅で、新宿駅の3分の1以下である2639万円だった。

読売ランド前駅(写真/PIXTA)

読売ランド前駅(写真/PIXTA)

1位・読売ランド前駅は神奈川県川崎市多摩区に位置し、小田急小田原線の通勤準急で登戸駅に出た後、快速急行に乗り換えると約24分で新宿駅に到着する。また、駅前からバスに乗ると約10分で遊園地「よみうりランド」に行くことができる。遊園地の隣接地にはフラワーパーク「HANA・BIYORI」や日帰り入浴施設「丘の湯」、ゴルフ練習場もあるので、子どものみならず家族みんなの休日のお出かけ先として活用できそう。読売ランド前駅周辺に目を向けてみると、北口側には日本女子大のキャンパスがあるため商業施設はあまりないが、駅前に郵便局や交番が見える。南口駅前には100円ショップを併設したスーパーやドラッグストア、ファストフード店があるほか、自家製ハム・ソーセージが人気の精肉店などが店を構える商店街が広がっている。この商店街には多摩区による「子育て支援パスポート」の協賛店も。18歳までの子どもがいる住民に発行されるパスポートを提示すると、代金が割引になるなど子育て世代にうれしいサービスが用意されている。

2位は京王相模原線・京王稲田堤駅で、価格相場は2700万円だった。新宿駅までは、京王相模原線の快速で調布駅に出て、京王線特急に乗り換えると計約28分。京王線直通の京王相模原線特急に乗れば、新宿駅まで乗り換えせずに30分前後で行くこともできる。京王稲田堤駅は1位・読売ランド前駅と同じ川崎市多摩区にある。読売ランド前駅から北に向かい、日本女子大のキャンパスを越えつつ車で10分ほど走ると京王稲田堤駅という位置関係だ。こちらの駅前に広がる商店街にも「子育て支援パスポート」協賛店がある点は要チェック。京王稲田堤駅から歩いて5分ほどのJR稲田堤駅まで続く商店街では、青果店や手作り豆腐店、ベーカリーなどが元気に営業中。駅前にはスーパーや100円ショップもあるほか、多摩区の行政サービスを担当する出張所があるのも何かと便利だろう。駅北口から北へ10分ほど歩くと多摩川の河川敷へ。河川敷にはのびのび過ごせる広場があり、多摩川を越えたほど近くには8位・京王多摩川駅がある。

3位は川崎市麻生区にある小田急小田原線・百合ヶ丘駅で、価格相場は2730万円。新宿方面に進んで1駅目が1位・読売ランド前駅、2駅目が6位・生田駅だ。百合ヶ丘駅南口のバスロータリー沿いにはドラッグストアや100円ショップを併設したスーパーや、持ち帰り弁当店、コーヒーショップなどの飲食店が立ち並ぶ。ロータリーを過ぎ、URの賃貸集合住宅を囲むように弧を描く道を歩けば、約10年前に新校舎が建てられた小学校やスーパーが見えてくる。周辺には児童館や複数の保育園もあり、子育て世代も多く住む街のようだ。また、新宿とは逆方面に1駅進むと駅前にショッピングモールや映画館がある新百合ヶ丘駅へ。百合ヶ丘駅前から歩いても15分ほどでたどり着く。ちなみに新百合ヶ丘駅の価格相場は4880万円と、百合ヶ丘駅よりも2150万円もアップ。駅前の商業施設は確かに新百合ヶ丘駅のほうが充実しているが、徒歩15分ほどでそうした商業施設の便利さを享受できるならば、住まいは百合ヶ丘駅周辺に構えるという選択も十分にアリだろう。

百合ヶ丘駅前付近の様子(写真/PIXTA)

百合ヶ丘駅前付近の様子(写真/PIXTA)

「カップル・ファミリー向け」トップ15で新宿駅まで乗り換え0回だったのは3駅。いずれもJR埼京線沿線で、新宿方面に向かって北戸田駅(7位、価格相場3365万円)~戸田駅(5位、同2980万円)~戸田公園駅(11位、同3580万円)の順に連続して並んでいる。3駅中で最も新宿駅寄りかつ価格相場が高かった11位・戸田公園駅は、スーパーやドラッグストア、100円ショップや無印良品などが入った駅ビル「ビーンズ戸田公園」を併設。徒歩10分圏内に総合病院やホームセンターもある、便利な環境だ。

しかし3駅中で最も価格相場が安かった5位・戸田駅も、商業施設の充実度は戸田公園駅に引けを取らない。駅前にスーパーや100円ショップ、書店や家電量販店が出店するショッピングビルがあり、ホームセンターや戸田市役所も徒歩10分圏内。また、7位・北戸田駅も2021年12月に駅高架下にスーパーが誕生したほか、駅から10分ほど歩くと「イオンモール北戸田」がある点も魅力的だ。この3駅に関しては「最寄り駅がどこにあたるか」にあまりこだわりすぎず、3駅の周辺エリアに広く目を向けて物件探しをし、自分好みの住まいに決めてもよさそうだ。

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている新宿駅まで電車で30分圏内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】
駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみ
シングル向け:専有面積20平米以上50平米未満
カップル・ファミリー向け:専有面積50平米以上80平米未満
【データ抽出期間】2022/1~2022/3
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、朝7時30分~9時の検索結果から算出(2022年3月28日時点)。所要時間は該当時間帯で一番早いものを表示(乗換時間を含む)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が2回までの駅を掲載

コトイロの家 -改装可能-

所在地:北区岩淵町
8万6,000円 / 27.54平米
南北線「赤羽岩淵」駅 徒歩2分

小屋裏現しによる3mを超える天井高と、大きな窓による明るく開放的な空間に、無垢フローリングの床、DIY可能と、気になるキーワードが盛りだくさんなこの物件。



かつて日光御成街道の第一の宿場町として栄えた北区岩淵町。センベロの赤羽駅まで徒歩10分にしてまだまだ穴場なこの街で、リノベ ... 続き>>>.
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窓も気分も開け放って

所在地:杉並区阿佐谷北
23万6,000円 / 85.01平米
中央線「阿佐ヶ谷」駅 徒歩7分

リビングの大きな窓を開け、ゆったりとしたルーフバルコニーに出ましょう。眺望と風が気持ちよく、気分も開放的に。涼しい季節にはテーブルを出してバルコニーで食事を楽しんでみるものよさそうです。



白と木を基調としたシンプルな内装。シャープで洗練されたデザインの家具がよく合いそうです。

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鮮明に感じる恵み

所在地:新宿区下落合
16万円 / 48.48平米
山手線・東西線・西武新宿線「高田馬場」駅 徒歩9分

広々としたルーフバルコニーで爽快な風に当たり、心も体も存分にリフレッシュしてみませんか。目の前に映るのは自然豊かな「下落合野鳥の森公園」の緑。ざわざわと揺れる木々が夏の訪れを伝えてくれているようです。



マンションは高台に立ち、目の前に高い建物もないという恵まれた環境に立っていま ... 続き>>>.
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子育て支援の“東西横綱”千葉県流山市と兵庫県明石市、「住みたい街ランキング」大躍進の裏にスゴい取り組み

2022年3月に発表された「SUUMO住みたい街ランキング2022」において、首都版で得点が最も伸びた街(自治体)に選ばれた千葉県流山市と、関西版で子育て世代の投票を特に集めた兵庫県明石市。共に子育てサービスが充実し、子育て環境が充実している点が支持につながりました。全国初の支援を次々と打ち出している流山市と明石市では、どのように子育てができるのでしょうか。子育て支援の最新事情を取材しました。

“「母になるなら、流山市。」「父になるなら、流山市。」”から12年、定着した駅前送迎ステーション、保育園数は5倍に

「住みたい街ランキング2022首都圏版」の、昨年より得点がジャンプアップした自治体ランキングで1位を獲得した流山は、自然豊かな住宅都市。つくばエクスプレス快速で秋葉原駅まで約20分。そのほか市内には、JR武蔵野線、常磐線、東武野田線、流鉄流山線など5線11駅があり、バス網も整備されています。流山おおたかの森駅前には、大型ショッピングモールや子育て支援施設、公園が充実。駅前に多くを集結させ、時間効率性をアップしたことで子育て世代や共働きカップルの得点が高い結果になりました。

流山おおたかの森駅前。2022年春開業したCOTOE(コトエ)は、約40店舗が入居する複合商業施設。保育所や学習塾が入ったこもれびテラスも近くにある(画像提供/流山市役所)

流山おおたかの森駅前。2022年春開業したCOTOE(コトエ)は、約40店舗が入居する複合商業施設。保育所や学習塾が入ったこもれびテラスも近くにある(画像提供/流山市役所)

流山グリーンフェスティバルの様子。春には住宅街で個人邸のオープンガーデンが催される(画像提供/流山市役所)

流山グリーンフェスティバルの様子。春には住宅街で個人邸のオープンガーデンが催される(画像提供/流山市役所)

流山が子育て家族の街として注目されたのは、「母になるなら、流山市。」「父になるなら、流山市。」のキャッチフレーズで2010年から展開された市のプロモーション活動です。2007年から開始されていた駅前保育送迎ステーション(保護者それぞれで保育園に子どもを送らなくても、駅前のステーションにまで送っていけば、そこから市内各所の保育園に送迎してくれる仕組み)も注目を集めました。流山市の子育て支援のサービスや支援を続けるなかでの課題、新しい子育て支援について、流山市マーケティング課河尻和佳子さんに伺いました。

「当時全国に先駆け開設した駅前保育送迎ステーションは、現在も稼働しています。2022年3月の利用児童は131名。『通勤前後に子どもを送り出せて時短になる』と保護者に好評ですが、実は徐々に利用者は減っています。理由は保育園の定員が入園を希望する児童数に追いついてきたためです。駅前保育送迎ステーションはもともと家の近くの保育園に預けられず、離れた園に空きはあっても待機児童になってしまうのを解消する目的ではじめた施策なので、保育園数が増えて利用者が減ることは目標に近づいていると言えます」(河尻さん)

駅前保育送迎ステーション。おおたかの森駅前、南流山駅前で児童を預けられる。通勤に使う駅で送り迎えができるので、通勤している共働き世帯に好評のサービスだ(画像提供/流山市役所)

駅前保育送迎ステーション。おおたかの森駅前、南流山駅前で児童を預けられる。通勤に使う駅で送り迎えができるので、通勤している共働き世帯に好評のサービスだ(画像提供/流山市役所)

保育園数は、10年余で5倍になり、定員も4倍強に増加。大規模な共同住宅等を建設する場合、事業者に保育所の設置を要請しています。今後、子どもたちが通うための小学校の新設も予定されているそうです。

流山市がさまざまな子育て支援策を打ち出し始めたのは、井崎義治市長が就任した2003年以降。流山市では今後住民の高齢化が進行し、将来、市の財政が厳しくなるリスクがありました。そこで、共働きが多い若い世代への子育て環境の整備を行い、移住者を呼び込み、少子高齢社会を支えようと考えたのです。全国初のマーケティング課を市役所に創設し、首都圏の子育て世代をターゲットにインターネット等でプロモーション活動をしたところ、「自分に語り掛けてくるようだ」と30代~40代の子育て世代から予想以上の反響がありました。

「流山市の人口は、10年間で約3.8万人増えています。年齢別人口でみると35~39歳代の人口が伸びており、その多くが首都圏からの移住者です。4歳以下の子どもの数も増え、合計特殊出生率は1.55。人口増加はつくばエクスプレス開業の効果もありますが、子育て施策が注目され、メディアでの露出が増え、知名度やイメージが向上したことも大きいと感じています」(河尻さん)

オンラインコミュニティNの研究室や女性創業支援で、自己実現をバックアップ

移住してきた子育て世代が街に定着している流山市では、今後、どのような支援が求められていくのでしょうか。

「日本の人口が減り続けるなかで、流山市の人口増加は2027年がピークと推計しています。今後も魅力ある街として共働きの子育て世代に選ばれるには、子育て環境の整備だけでは足りません。『子育てしながら、なりたい自分になれるまち』を目指し、そのきっかけの場づくりなどをしていきます」(河尻さん)

商工振興課では、女性の創業・起業支援として創業スクールを開講。100人以上に及ぶ卒業生の中には、創業のほか、NPO団体や街のコミュニティを立ち上げる人もいます。民間のシェアサテライトオフィスTrist(トリスト)は、都内に通勤していた子育て女性によって「地元でスキルを活かした仕事をしたい女性を応援する」ために設立されました。現在は、市内2拠点でリモートワークの場として、企業と一緒に復職プログラムを開発したり、利用者同士のコミュニティもつくられています。

講師を迎えて開講される創業スクールの授業風景(画像提供/流山市役所)

講師を迎えて開講される創業スクールの授業風景(画像提供/流山市役所)

2022年度の募集パンフレット。募集を開始すると2日で定員が埋まる盛況ぶり(画像提供/流山市役所)

2022年度の募集パンフレット。募集を開始すると2日で定員が埋まる盛況ぶり(画像提供/流山市役所)

さらに市民の「やってみたい」を形にするため、2022年1月末から、市民のためのオンラインコミュニティ「Nの研究室」が開設されました。

「アイデアの提案や仲間探しの場になればと企画しました。コメント欄では、2カ月で80人強の市民が参加し活発な意見交換が行われています。『虫が苦手なママのための昆虫教室』や『市内の名所で家族写真を撮るサービス』などの発案がプロジェクト化に向け進行しています」(河尻さん)

当初否定的なコメントが増える可能性を案じていたが、熱い議論が交わされ「面白そう」と市外から参加する人も(画像提供/流山市役所)

当初否定的なコメントが増える可能性を案じていたが、熱い議論が交わされ「面白そう」と市外から参加する人も(画像提供/流山市役所)

実際に、流山市に移住し、子育てをしている田中さん(専業主婦・30代)に、流山市の住み心地を取材しました。田中さんが夫と共に約3年間暮らしたアメリカ・ニューヨークから、里帰り出産のため愛知県の実家に戻ったのが2020年の1月ごろ。出産を経て6月に流山市へ引越し、1か月後に帰国した夫と家族3人で暮らしています。流山市へ移住した理由は、都心に出やすく、夫の通勤に便利なこと、徒歩圏内に商業施設や公園がたくさんあることが決め手でした。

「児童センターや支援センターを積極的に活用しています。月ごとにさまざまなイベントがあり、子どもは喜んで通っています。最新の子育て情報を知ることができるLINE配信も便利です」(田中さん)

コミュニティのイベントで娘を遊ばせる田中さん。「まわりのお母さんたちが子どもの成長を一緒に見届けてくれることがうれしい」と話す(画像提供/田中さん)

コミュニティのイベントで娘を遊ばせる田中さん。「まわりのお母さんたちが子どもの成長を一緒に見届けてくれることがうれしい」と話す(画像提供/田中さん)

田中さんは、NY mom’sナガレヤママムズという3歳以下の子どもをもつ母が参加できるコミュニティの3期目の運営に携わりました。昨年度の流山マムズ参加人数は、約90名。活動内容は、Facebookでの情報交換、月に一度の交流会、季節のイベント、月に数回少人数で集まる会、部活動(英語部、絵本部、ダンス部、ホームパーティー部などです。流山市に移住して間もない母親の加入が多く、情報交換の場になっているそうです。

田中さんの流山市の子育て支援についての満足度は、10点満点中8点。

「流山市は新しい保育園がたくさんでき、駅前保育送迎ステーションなど働くお母さんのための選択肢がたくさんあるのが良いですね。私は専業主婦なので、幼稚園ももっと充実させていただけたらうれしいなと思います」(田中さん)

自己実現の満足度を訪ねると、「料理が苦手なので8点くらいですが、10点を目指しています!」と明るく答えてくれました。

所得制限なく5つの無料化を続ける明石市。すべての子育て世代に支援を明石城跡につくられた明石公園では、週末にマルシェが催されることも(画像提供/明石市役所)

明石城跡につくられた明石公園では、週末にマルシェが催されることも(画像提供/明石市役所)

面積約50平方kmの兵庫県明石市は、目の前に明石海峡や淡路島を望む、海に面した街です。明石市では、2011年の泉房穂市長就任以降、「子どもを核としたまちづくり」を掲げてきました。「住みたい街ランキング2022関西版」では、夫婦+子育て世帯を対象にしたランキングで明石市として10位、明石駅は過去最高の7位。兵庫県民ランキングにおいては、初のベスト5入りと支持を集めました。明石市の子育て支援について、明石市役所に取材しました。

明石市の無料化施策の特徴は、現金を配るのではなく、サービスを提供すること。しっかり子どもに支援を届けていくために、今すでに発生している公共サービスを無料にしています。例えば、『おむつ定期便』では、経済的負担の軽減に加え、毎月支援員が家庭を訪問することで必要な支援につなげています。さらに、親の所得に関わらず、すべての子どもたちにサービスを届けるため、5つの無料化はすべて所得制限なしで提供されています。

【明石市独自である子育て支援の5つの無料化】※すべて所得制限、自己負担なし

1. こども医療費
2013 年より、中学3年生までの医療費を無料化。さらに 2021年に対象を高校 3 年生まで拡大
2. 中学校給食費
すべての市立中学校で提供している給食を、2020 年から無償化
3. 保育料
2016年から、第2子以降の保育料の完全無料化
4. 公共施設の入場料
天文科学館(市内外問わず高校生以下)、明石海浜プール(市内在住・在学の小学生以下)など
5. おむつ定期便
2020年より、子育て経験がある見守り支援員(配達員)が、0 歳児の赤ちゃんがいる家庭に紙おむつなどを直接お届け

おむつ定期便では、おむつを渡すだけでなく、子育て経験のある支援員が相談にのってくれる(画像提供/明石市役所)

おむつ定期便では、おむつを渡すだけでなく、子育て経験のある支援員が相談にのってくれる(画像提供/明石市役所)

市内に5カ所あるあかし子育て支援センターでは、就学前の子どもが入り混じって遊ぶ(画像提供/明石市役所)

市内に5カ所あるあかし子育て支援センターでは、就学前の子どもが入り混じって遊ぶ(画像提供/明石市役所)

ボールプールや滑り台、読み聞かせのできる図書コーナーもある(画像提供/明石市役所)

ボールプールや滑り台、読み聞かせのできる図書コーナーもある(画像提供/明石市役所)

長年子育て支援を継続した結果、定住人口は9年連続で増加し、2020年の国勢調査で30万人を超え過去最高に。25~39歳の子育て層が増加しており、0~4歳人口も増えています。合計特殊出生率は、2020年統計時に1.7に上昇しました。人口が増えるとともに、明石駅の公共施設がさらに充実し、商業施設、商店街ににぎわいが生まれ、市外からも人が集まるように。交流人口が増加し、商業地地価も毎年上昇しています。

明石駅前。大規模商業施設だけでなく、近くに公共施設や商店街がある(画像提供/明石市役所)

明石駅前。大規模商業施設だけでなく、近くに公共施設や商店街がある(画像提供/明石市役所)

明石駅前。大規模商業施設だけでなく、近くに公共施設や商店街がある(画像提供/明石市役所)

明石駅前。大規模商業施設だけでなく、近くに公共施設や商店街がある(画像提供/明石市役所)

人口が増加してからも、次々と新しい子育てサービスを実施。2020年9月に市内全公立幼稚園で給食をスタート(副食費は無料)したり、離婚前後の子どもを支援したり、さまざまな施策を行っています。離婚前後の養育支援では、面会交流のコーディネートのほか、2020年7月~2021年3月に、養育費の不払いがあった際、市が支払い義務者に働きかけを行い、不払いが続く場合に1か月分(上限5万円)の立て替えを行いました。「子どもに会えて成長を確認できてうれしい」「養育費がちゃんと支払われるようになった」と利用者から感謝の声が寄せられたそうです。

すべての子どもをまちのみんなで応援することが、まちの未来をつくる

明石市では、全小学校区に子ども食堂を配置していますが、運営団体は、まちづくり協議会や民生児童委員協議会、地区社会福祉協議会、ボランティア団体など住民主体の活動です。2020年度の子どもの利用者は、3916名でした。

食材は、地産地消にこだわり、管理栄養士によるバランスのとれた食事を提供したり、団体によって様々な工夫をしている(画像提供/明石市役所)

食材は、地産地消にこだわり、管理栄養士によるバランスのとれた食事を提供したり、団体によって様々な工夫をしている(画像提供/明石市役所)

小学校内や公民館、民間施設などで実施され、ボランティアによって運営されている(画像提供/明石市役所)

小学校内や公民館、民間施設などで実施され、ボランティアによって運営されている(画像提供/明石市役所)

また、街づくりの一環としてはじまった「本のまちづくり」は、子どもたちのこころの豊かさを育むことにつながっています。2017年に、子育て施設などが入る明石駅前ビルに移設オープンした、あかし市民図書館を中心に、「いつでも、どこでも、だれでも手を伸ばせば本に届くまち」を掲げ、さまざまな取り組みを行っています。

2017年からは、4か月児健診時に絵本2冊と読み聞かせ体験をプレゼントする『ブックスタート』、2018年から、3歳6か月児健診時に絵本1冊のプレゼントと読み聞かせのアドバイスを行う『ブックセカンド』を開始しました。2020 年の 4 月~5 月に未就学児を対象に実施した『絵本の宅配便』では、コロナ禍で外出自粛を余儀なくされた子どもと保護者がいつもと変わらず楽しい時間を過ごせるよう、絵本を各家庭まで配送。利用者には大変喜ばれ、多くのお礼のお手紙が図書館に寄せられたそうです。こうした取り組みが評価され、「Library of the Year2021」において、あかし市民図書館が優秀賞とオーディエンス賞をダブル受賞しました。

移動図書館車の「めぐりん」で本を選ぶ子どもたち。大小2台の移動図書館車が市内を巡回して本を届け、子どもが本に接する機会を市がたくさん提供している(画像提供/明石市役所)

移動図書館車の「めぐりん」で本を選ぶ子どもたち。大小2台の移動図書館車が市内を巡回して本を届け、子どもが本に接する機会を市がたくさん提供している(画像提供/明石市役所)

すべての子どもを街のみんなで支えるという、明石市が進める子どもを核とした街づくり。無償化するだけでなく、子ども食堂での見守りや面会交流支援など、寄り添う支援を行うことで、安心して子育てができる環境をつくっていると感じました。

それぞれ独自のサービスで支持を集めている流山市と明石市。ふたつの街づくりで共通するのは、子育て世代のニーズに応えられるように、常に変わり続けていること、子どもと一緒に自分の未来が描けることでした。

●取材協力
・流山市役所
・明石市役所

リボーン!見てくれこの姿!

所在地:台東区北上野
56万円(税込) / 151.48平米
日比谷線「入谷」駅 徒歩6分

ちょうどいいサイズ感の古ビルを、1棟まるっとリノベーション!スッキリとして気持ちのいいビルに生まれ変わりました。



もともとはボロボロで残置物もあって、見るも無残な状態だったそう。覚悟を決めたオーナーが、信頼できる棟梁とタッグを組み、しっかりと改装を施すとこうなります。



外観か ... 続き>>>.
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ナチュラルなアトリエ戸建て

所在地:杉並区西荻北
23万5,000円 / 101.86平米
中央線「西荻窪」駅 徒歩5分

ゆったりとしたサイズ感の戸建てに、アトリエや小商いに使えるスペースが付いてくる!日々の暮らしと職の距離感が近い、住居兼事務所や住居兼店舗をお探しだった方にぜひおすすめしたい物件です。



アトリエスペースは1階に設けられています。アトリエと居住部分の出入り口が分かれているため、店舗 ... 続き>>>.
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陽だまりの平家

所在地:中野区東中野
18万8,000円 / 53.7平米
都営大江戸線・中央線「東中野」駅 徒歩6分

ぽかぽかの窓辺で、ほっこりとした時間楽しめる平家。



ナラ材のフローリングやラワンの建具など、素材にこだわった内装と、庭がのんびりと楽しめるウッドデッキが魅力的な空間。2020年にリノベーション行い、この形に生まれ変わりました!



庭には松などの趣のある樹木が植えられ、すてきな雰 ... 続き>>>.
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ミントグリーンの爽やかな戸建

所在地:杉並区高井戸西3-15-22
21万円 / 79.96平米
井の頭線「富士見ヶ丘」駅 徒歩9分

かわいらしさが散りばめられた、爽やかな雰囲気の戸建て。



表記の床面積のほかに、屋根裏収納+駐車場がついている形で有効面積が広いのが魅力。各部屋がゆったりと広く、収納も大きくつくられているので生活がしやすそうです。



2階のリビングは窓際部分の天井が吹き抜けになっていて開放的。窓 ... 続き>>>.
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開放感を手に入れる

所在地:世田谷区赤堤
11万3,000円 / 38平米
京王線・世田谷線「下高井戸」駅 徒歩3分

大空を手に入れたかのような気分を味わえる、広々としたルーフバルコニーをご覧ください。手に余るそのサイズ感に夢が膨らみます。バルコニーにいると、北側の小学校から子供たちの元気な声が聞こえてきます。



窓の冊子や水まわりなどから年季を感じつつも、清潔感がありすっきりとした印象の室内。 ... 続き>>>.
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月に一度、満月の日は大切な人に会いに。「コロナ禍で会えない」から始まった生活直売店 福島県いわき市

月に一度、満月の日にだけオープンする店がある。そう聞いたのは一年ほど前のことだ。運営するのは鈴木智子さん。ご主人の康人さんとともにomotoという名のユニットを組み、鉄と布を素材とする生活道具を製作して展示を行う布作家である。私自身、2人とは数年前に知り合い、度々お会いしてきた。その智子さんが2年ほど前から、いわき市の自宅を月に一度開放して生活用品のお店を開いているという。この日だけごく普通の民家の前にコーヒースタンドが立ち、まるで小さなマルシェが出現したかのようになる。それにしてもなぜお店を?しかも満月の日に。そんな話を伺うために、いわきを訪れた。

(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

満月の日にだけ開く小さなお店に、女性たちが次々と

JRいわき駅から歩くこと約20分。周囲には大型スーパーやチェーン店が立ち並ぶ都市郊外の風景が続く。初めて訪れると「この近くにそんなお店が……?」と不安になるが、大通りから一歩奥まった位置に「生活直売店」の看板が見える。家の前にはテーブルが置かれ、コーヒースタンドも。そこだけ小さなマーケットのような空間が広がっている。

この家は、普段は智子さんと康人さん夫妻の住まいで、2人がつくる包丁やナイフなどの鍛冶道具や、布小物、衣服を製作するアトリエでもある。2人はomotoの名で全国のセレクトショップやクラフトマーケットなどに出展し作家活動を行っている。

その自宅兼アトリエが、月に一日だけ満月の日に「生活直売店」として様がわりする。

玄関入ってすぐ脇の棚には味噌や醤油などの調味料や食品。普段は作業場として使っている左手の部屋には食品や小物が陳列され、美味しそうな焼菓子やパンが並ぶショーケースも。奥の居間には衣服や雑貨などが販売されている。いずれも智子さん自身がセレクトした品で、「普段うちで使っているものか、使ってみて気に入ったもの」だという。もちろんomotoの品も置いてある。

(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

いわき市内のお客さんもいれば、県外からわざわざ訪れる人も少なくない。月に一度、この日しか開いていない小さなお店に、次々に洗練された格好の女性が入ってくるのに驚いた。みな満月の日を把握しているのだろうか? そう疑問に思ったが、omotoのインスタグラムを見て訪れる人が多いのだそうだ。

数カ月ぶりに会う智子さんは、とても元気そうに見えた。

 omotoの2人、鈴木康人さんと智子さん(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

omotoの2人、鈴木康人さんと智子さん(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

日常的な場で、大切な人たちに会えるように

智子さんが「生活直売店」を初めてオープンしたのは、コロナ禍が本格化した2020年のことだ。なぜお店を始めたのだろう。そう問うと、こんな話をしてくれた。

「近所によく通っていた自然食品店があったんですが、その店の女性が亡くなって会えなくなったのが一つのきっかけでした。お店の娘さんだったんですが、年齢も近くて、お店に行くたびに話をして。一言か二言他愛ない話をするだけですが、時々深い話になることもあって。とても気の合う人だったんです。彼女の顔を見に行くようなところもあって、いつもその店で買い物して毎回元気をもらっていました」

女性はしばらく入院していたのだが、コロナ禍でお見舞いに行くことも叶わなかった。

「会いたい人に会えずにいるうちに、会えなくなってしまう。そんなことが本当に起こるんだなって」

コロナ禍で、私たちは嫌というほどそのことを教えられた。
さらに、日常の些細なやり取りに人はどれほど励まされ、元気をもらっているのか。気付くきっかけにもなった。

「だから定期的に会いたい人たちに会える機会をつくれたらいいなと思ったんです。買い物の場なら、日常的に周囲の人たちに会うことができる。彼女がやっていたようなお店なら友達も来れるし、全然知らない人と出会う可能性も広がると思ったんです」

(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

実はお店を始める一年ほど前まで、鈴木夫妻は月に一度、やはり満月の夜に「満月講」という会を開いていた。この時は主にいわきの友人知人が一人一品、料理を持ち寄って楽しむ会で、メンバーは知り合い限定の親密な場だった。

満月の日なら、月によって休日にも平日にもなる。休日の異なる参加者全員に平等な日の選び方だったという。だが2019年秋の台風19号による水害で、休止を余儀なくされる。

「川の水が氾濫して約1.8メートルまで浸水したんです。いわき市の一部が水没して、うちも目の前まで水がきました。それでしばらく満月講をお休みにしていたら、翌年コロナが始まってそのまま再開できずで」

コロナ禍で、人と会う機会はぐっと減った。この期間、誰にも会えず不安を抱いた人は多かったのではないだろうか。静まり返ったまちを歩いて気付いたのは、たとえそれが見知らぬ誰かであっても、笑い声や話し声を耳にして得られる活力があるのだということ。誰にも会えない間、静かに心が蝕まれていくような、元気が失われていく感覚があった。

お店が開く日のみ、こうした看板が立てられる。室内の案内図(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

お店が開く日のみ、こうした看板が立てられる。室内の案内図(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

友人のおすすめ品を買える、小さな生協

そうして智子さんが始めた「生活直売店」では、その名のとおり、日用品や食品、衣服など日常生活で使う品を扱っている。お客さんにとって嬉しいのは、一般的なスーパーでは取り扱っていないような品も手に入ること。智子さんが実際に愛用している品が多いため、味噌も醤油も一種と種類は少ないが、乾物から下着まで品数は豊富。それも友人のおすすめを買えるといった安心感がある。

智子さん自身、2011年の東日本大震災以降、食べるものには気を遣ってきた。調味料や食材などできるだけ天然素材や無添加のもので美味しいものを選ぶ。衣類や生活雑貨も一度は使ってみたもの。日持ちのしない食品などは仕入れ前に事前予約を受け付ける。ちょっとした生協のようだ。

例えば、「これまでに出合ったなかで一番しっくりきた」と智子さんがお勧めしてくれたのが兵庫県の「薪火野」というベーカリーのパン。お客さんにも人気。中でも「パンデピス」は香辛料によるスパイシーな風味と蜂蜜の甘さがじんわり感じられる保存性に優れたパン菓子で、しっかりした硬さの生地と奥深い味で美味しい。そこらのパンとは違うぞという風格と味わいがあった。残念ながらパンデビスは今は新しいパンに変わっているが、スコーンやカンパーニュなどもあり、それぞれが限定品なので、予約する人も多い。

「薪火野」の「パンペイサージュ」(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

「薪火野」の「パンペイサージュ」(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

家の前のコーヒースタンドでは、毎回違う出店者がコーヒーやドリンク、サンドイッチなどの軽食をふるまう。規模は小さくても小さなマルシェのようで、お客さんが都度新しさを感じられる工夫がされている。

「いわきの人たちって新しいもの好きなんです。目新しいものに探究心があるというか。なのでいつも用意する定番品と、その月にしかない新しい企画や展示をするスタイルがいいかなと思って。飲食も違う出店者に出てもらえば、毎回違う味のコーヒーを飲めてお客さんの楽しみにもなりますし」

(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

もともと鈴木夫妻の家は古い家具や生活道具が並ぶしっとりした内装で、落ち着いた雰囲気(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

もともと鈴木夫妻の家は古い家具や生活道具が並ぶしっとりした内装で、落ち着いた雰囲気(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

オンラインとは違った買い物を

智子さんと話している間にも、お客さんが次々に訪れる。
「こんにちは~」「ちょっと見ていいですか?」「どうぞ~」「もう一つ腕抜き買っちゃった」「ありがとうございます!」そんな言葉が交わされて、智子さんは心から嬉しそうな顔をしている。お客さんの中には常連さんも少しずつ増えている。

「コロナでどこにも行けなくなって、オンラインで買い物する機会が増えましたよね。でも店頭販売にはモノを売り買いするだけじゃない良さがあると思うんです。写真と実物を見るのとでは全然違うし、モノの見方や使い方を知ったり。そんな買い物ができる場所をつくりたいと思ったのも、お店を始めた理由の一つかもしれません」

もともとomotoの2人が刃物や衣服を製作する上で大事にしてきたのも「一生使える品」であること。対面で説明して気に入って買ってもらえたら、その後メンテナンスも請け負う。お客さんにはモノと長く付き合ってほしい。自分たちも長く付き合うつもりで品物を売っている。そんなスタンスでものづくりを行ってきた。

鍛冶職人の康人さんがつくるデザイン性のある包丁。その布カバーを智子さんがつくる(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

鍛冶職人の康人さんがつくるデザイン性のある包丁。その布カバーを智子さんがつくる(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

智子さんが手がけるomotoの衣服。染めも行っている(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

智子さんが手がけるomotoの衣服。染めも行っている(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

お客さんもスタッフも

そんな成り立ちの店だからか、生活直売店は買い物の場としてだけでなく、集まった人たちの束の間の憩いの場になる。

店は毎回お昼12時ごろにオープンして閉店は19時。昨年夏に訪れたときは、夕暮れ時になると、どこからともなく店の前に人が集まってきて、ベンチに腰かけて夕涼みしながら話が弾んだ。康人さんがもぎたてのキュウリをお皿に山盛り出してくれて、スタッフもお客さんも一緒になってみんなでかじった。蚊取り線香の匂い。夏休みの夜のような、懐かしく穏やかな空気が心地よかった。

昔はこんな夕涼みの光景があちこちにあったのだろう。今はそうした暮らしからどれだけ遠く離れてしまったのかと思う。

お客さんは、ご近所さんや県外からの方も。常連さんも多い(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

お客さんは、ご近所さんや県外からの方も。常連さんも多い(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

いま智子さんの知り合いの女性たちが数名入れ替わり立ち替わり、スタッフとして店を手伝ってくれている。それもお金を稼ぐためというより、友達の延長上で手伝いをしながら買い物客との交流を楽しんでいる。そんな風に見えた。

カメラマンで、普段omotoの活動写真を撮っている白石ちか(シロヤマ写真館)さんも、生活直売店の時は度々お手伝いをしている。

「お客さんと話すのもすごく楽しいんです。感覚を共有できるようないいお客さんばっかりなので。ほかのお店で展示会が減っていることもあって、月に一回ここで知人に会えるのは本当に嬉しい」

手伝って得たバイト代を、この生活直売店で買い物するのに使うと言うスタッフもいた。楽しく働いたお金でいい品物も手に入る。お客さんが少ない日もあるだろうけれど、omotoの2人と顔を合わせて楽しく時間を過ごせればそれで十分なのかもしれない。

私自身、智子さんや康人さんに会いに出かけて、話して帰ってくるとそれだけでいつも元気をもらう。そこに直売店のようなきっかけがあると、遠方からでも出かける後押しになる。

(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

「私はお店を始めてから積極的に外に出るより、できるだけここに居て来てくれる方たちを迎え入れたいなと思うようになりました。外に出ることも自分にとって大事ではあるけれど、ここを充実させる方に気持ちが強くなっています」(智子さん)

智子さんは将来、お店を常設にすることも考え始めている。これから先、どういった形になるかはわからないけれど、この店が身近な人たちとの大切な接点であることは変わらないだろう。そしてその入口は、まちに開かれ、少しずつ広がっている。

お客さんにとっても、こうした小さくても信頼できる店が生活圏内にあることは心強い。店はいまも昔も、そこに集まる人たち同士が心を通わせ合える貴重な場所になるからだ。

(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

(写真撮影/白石ちか(シロヤマ写真館))

●取材協力
omoto「生活直売店」

高井戸のエアポケット

所在地:杉並区高井戸東
4,580万円(税込) / 62.52平米
井の頭線「高井戸」駅 徒歩2分

南東角部屋の明るい室内からエアポケットのようにぽっかりと空いた見晴らしのよい景色を望む、なんとも心地がよいこの物件。



環八沿いのマンションと聞いて、ある程度の交通音も想定して撮影に向かったのですが、環八から一番離れた部屋で、大通り沿いにマンションが遮音壁のように広がっていること ... 続き>>>.
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交錯するリノベオフィス

所在地:渋谷区神宮前
85万1,400円(税込) / 142.15平米
副都心線・千代田線「明治神宮前<原宿>」駅 徒歩3分

クリエイティブで、刺激の溢れるオフィス空間で働きたい。リラックスできて、気持ちのよい場所も欲しい。レトロな雰囲気を残した大きいスペースを自由に使いたい。そんな要望に応えることができそうな可能性を、ビシビシと感じる「バトンタッチオフィス」のご紹介。



品良く、シンプルに。これが意外 ... 続き>>>.
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御苑様の御成り

所在地:新宿区内藤町
24万円 / 54平米
丸ノ内線「新宿御苑前」駅 徒歩7分

新宿御苑を一望できる、これに尽きます。部屋まで迫ってくるような迫力のある緑を感じていただきたい。眺望もさることながら、御苑から吹き込む風は都心で感じるものとは思えないほど気持ちのいいものでした。



1969年築ということを忘れてしまうほどに洗練されたリノベーションが施され、落ち着 ... 続き>>>.
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北海道「住み続けたい街ランキング2022年版」1位札幌市中央区、2位厚別区、続く3位は意外な“町”?!

リクルートは北海道に居住している人を対象に実施した「SUUMO住民実感調査2022 北海道版」を発表。札幌市内の駅を対象に実施された2022年「住み続けたい駅ランキング札幌版」の結果と併せて見ていこう。

「住み続けたい街(自治体)」と居住者が評価するポイントは?

「SUUMO住民実感調査2022 北海道版」は道内居住者に、“その街に住み続けたいかどうか”を聞いたアンケートをもとにした街ランキング。リクルートが例年発表している「住みたい街ランキング」とは異なるランキングだ。

今回の調査は、住んでみたいと憧れる街などではなく、すでにその街に住んでいる人が、今後も継続して住みたいとその街を評価するかどうかがポイントとなる。つまり、居住者の実感値が大きく反映された街ランキングといえるだろう。

〔北海道〕住み続けたい自治体ランキングTOP20

住み続けたい自治体ランキングの1位は「札幌市中央区」。そのほか、TOP20には、札幌市の全ての区がランクインする一方、3位「河東郡音更町」や6位「上川郡東神楽町」、10位「中川郡幕別町」、17位「河西郡芽室町」、18位「新冠郡新冠町」など、道内各地の“町”も多数ランクイン。

また、北海道ボールパークFビレッジの開業を控える「北広島市」は13位、札幌へも新千歳空港へもアクセスの良い「恵庭市」は19位に入ったほか、北海道新幹線の終点、新函館北斗駅のある「北斗市」は16位。道外からも広く観光客が訪れる「帯広市」や「函館市」はそれぞれ11位、13位という結果となった。

住み続けたい街として上位に選ばれた顔ぶれを見ていると、便利でにぎわいのあるエリアが多数ランクインしているのはもちろんだが、1位「札幌市中央区」、2位「札幌市厚別区」、5位「札幌市豊平区」、13位「北広島市」など、大規模な再開発が行われ、今後の街の姿に期待が高まるような街も支持を集めている。また、ランクインした郊外の街については空港へのアクセスや車移動がしやすく、観光資源も豊富な街が多い。

札幌市内およびその近郊都市の居住者が住み続けたいと評価するポイントとしては、電車やバスなどの利便性や買い物施設の充実、街のにぎわい、今後の街の発展性などが挙げられるが、札幌から離れた郊外の自治体に住む人にとっては、それらの項目よりも、自治体のサービスや生活にかかるコスト、子育て環境などが評価される傾向があるようだ。

それでは、ランキング上位のそれぞれの街について詳しく見ていこう。

「住み続けたい自治体」1位は札幌市中央区、2位は札幌市厚別区、3位は河東郡音更町

今回1位にランクインした「札幌市中央区」は、周知の通り、交通面でも生活面でも抜群の利便性があり、魅力的なスポットも豊富。都心ながら大通公園や円山公園など、豊かな緑も身近に感じられる街だ。住民も街の魅力として、「文化・娯楽施設が充実している」「いろいろな場所に電車・バスで行きやすい」「街にぎわいがある」などの項目を上位に挙げている。

札幌駅(写真/PIXTA)

札幌駅(写真/PIXTA)

さらに、道内最大のターミナル駅である札幌駅が位置する同区は、北海道新幹線の延伸や札幌オリンピック誘致などを控え、区内では続々と大規模な再開発計画が進められている。今後2030年に向けて札幌駅は南口周辺が再開発で大きく生まれ変わる予定だ。

2位の「札幌市厚別区」は札幌市内の中では郊外の住宅エリアとしてのイメージが強いが、交通利便性も高い街。新札幌副都心にはJR「新札幌」駅、地下鉄東西線「新さっぽろ」駅のほか、バスターミナルもあり、市内各地のほか、新千歳空港へのアクセスもスムーズだ。また、幹線道路や高速道路が近く、車移動もしやすい。

また、今回のランキングでは総合ランキングのほかにも、街の魅力項目別のランキングも集計しているが、札幌市厚別区は「ショッピングモールやデパートなどの大規模商業施設がある」という魅力項目のランキングでは、札幌市中央区や、市内最大級のショッピングセンターであるアリオ札幌が立地する札幌市東区を押さえ、1位にランクイン。新さっぽろ駅周辺は複数の大型商業施設が集積しており、今後も再開発により新たな商業施設やホテルなどが誕生予定で、さらににぎわいのある街へと進化していきそうだ。

ショッピングモールやデパートなどの大規模商業施設がある 自治体ランキング TOP10

総合ランキング3位の「河東郡音更町」は十勝平野のほぼ中央に位置する自治体で、JR帯広駅から市街地まで車で約15分。とかち帯広空港も車で約50分と、車や鉄道で道内各地へ移動しやすいことに加え、飛行機で本州へのアクセスも良好だ。

道内の町村の中では最多の人口を誇る音更町では農業や酪農が盛んで、地元の食材は地域の小中学校の給食にも使われている。また、観光スポットとしても広く知られるモール温泉が湧き出す十勝川温泉があり、足まわりの良さに加え、大自然の恵みを日常的に享受できる点も住む人にとっては大きな魅力だ。

十勝川温泉付近(写真/PIXTA)

十勝川温泉付近(写真/PIXTA)

今回のアンケートでは、「車での移動が便利」という点に加え、「ゴミ収集に関する自治体サービスが充実している」「物価が安い」などの項目も居住者からは高く評価されており、都心部とは一味違う住み心地の良さを感じられる街だといえそうだ。

「子育てに関する自治体サービスが充実している自治体ランキング」1位は白糠郡白糠町

今回の調査では、街の魅力項目別のランキングも集計したと前述したが、子育て世代が住まい選びをする際に気になる、子育てに関する自治体サービスについてのランキングも紹介しよう。

子育てに関する自治体サービスが充実している  自治体ランキング TOP10

1位にランクインした、道東、釧路市の西隣に位置する「白糠郡白糠町」は“子育て応援日本一の町”を掲げ、子育て世代に手厚い経済的な支援を行う自治体。町内の太陽光発電施設による収入を財源として、出産祝い金の支給、18歳までの医療費・保育料・学校給食費の無料化、新入学児童・生徒入学支援金の支給などを行っている。

次に、旭川空港が立地する2位「上川郡東神楽町」は総合ランキングでも6位にランクイン。アンケートで居住者が街の魅力の上位に挙げた項目を順に見てみると、「公共料金が安い」「治安が良い」「車での移動が便利」「住居費が安い」「物価が安い」などが挙げられ、それに続いて「子育てに関する自治体サービスが充実している」という項目が挙げられている。これらの評価ポイントからは、暮らしにかかわる経済的な負担が比較的軽いと感じている居住者が多いということがうかがえるのではないだろうか。道内で5番目に面積が小さい自治体ながら、人口に占める子どもの割合が比較的高いというのも納得だ。

3位の「北斗市」は函館市に隣接し、北海道の中では雪が少なく温暖な地域。新幹線最北端の駅である新函館北斗駅を有し、陸の玄関口ともいえる街だ。育児支援制度にも力を入れており、高校卒業までの医療費無料制度や市内小・中学生の給食費軽減制度などの経済的支援を行っている。また、保育所、幼稚園、認定こども園、放課後児童クラブなどの施設の数も充実しており、働き盛りの子育て世代も暮らしやすい環境が整っているようだ。

2022年「住み続けたい駅ランキング札幌版」では、札幌市電の駅が多数ランクイン

最後に、札幌市内に限定した「住み続けたい駅ランキング」を紹介したい。

〔札幌〕住み続けたい駅ランキングTOP20

ここまで見てきた北海道全域の住み続けたい自治体ランキングは今回初めて集計されたものだが、札幌市内に限定した住み続けたい駅ランキングは2020年にもリクルートは発表している。

前回のランキングでは、上位10駅は全て札幌市中央区という結果だったが、今回のランキングでも上位の駅のほとんどが札幌市中央区に位置し、上位20位の内9駅が札幌市電の駅という結果となった。

札幌市電(写真/PIXTA)

札幌市電(写真/PIXTA)

札幌市中央区の駅が軒並みランクインする中、それ以外のエリアから上位に入ったのは札幌市西区に位置する6位と15位の「琴似」(6位がJR函館本線、15位が地下鉄東西線)と、札幌市厚別区に位置する14位の「新札幌」(JR千歳線)だ。

JR「琴似」駅は札幌駅まで快速で1駅。駅周辺は計画的な整備が進められ、商業施設をはじめ、公共施設や医療施設、金融機関など、生活に必要なさまざまな施設がそろう。居住者が評価する項目の最上位には「利用しやすい商店街がある」が挙げられているが、JRと東西線の駅間に位置する琴似栄町通は西区随一の繁華街としても知られており、特にこの買い物利便性の高さが、街への評価へとつながっているようだ。

JR琴似駅(写真/PIXTA)

JR琴似駅(写真/PIXTA)

また、閑静な住宅地として知名度の高い円山公園を押さえ、今回1位にランクインしたのは「西線14条」(札幌市電)。前回ランキングの集計結果5位からの大幅ランクアップだ。居住者の評価する項目としては「街の住民がその街のことを好きそう」「人からうらやましがられそう」「歩ける範囲で日常のものはひととおりそろう」などが挙げられているが、大きな繁華街などはないエリアながら、ドラッグストアやスーパーなどの買い物施設は十分にそろい、落ち着いた生活を送ることができる住環境への満足度の高さがうかがえる結果となった。

今回のランキングでは、北海道版、札幌版共に札幌都心部が強く支持される結果となった印象もあるが、項目別ランキングなどを見てみると、街の大小にかかわらず、実にさまざまな街がランクインしているのは興味深い。住み続けたいと思う街に求めるものは人それぞれだと思うが、住んでいる人の実感値を反映したこのランキングは、住みやすさとは何かを考えるヒントにもなりそうだ。

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