
13万円 / 47.32平米
小田急線「世田谷代田」駅 徒歩5分
世田谷代田駅から徒歩5分のレトロマンの1室が、ダイナミックにリノベーションされています。でも、生活のイメージはすんなり湧いてきます。
まず初めに、マンションが環七に面していることをご承知おきください。目の前は環七と梅丘通りがぶつかる交差点で、昼夜問わず交通量は多め。車の走行音が ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
愛知県岡崎市にある「サルベージSHOP レトロカルチャー」は、不要なモノを持ち込み、それに相当する価値の必要なモノを持って帰ることができるという、物々交換で成り立つショップ。どんな物々交換が行われているのか、筆者も物々交換に参加しがてら、お話を聞いてきた。
廃棄物処分場の廃棄物を見て「なんとかしたい」と考案岡崎市は愛知県の三河地域に位置し、徳川家康公生誕の地として寺社や史跡が多く残る街。物々交換ショップ「サルベージSHOP レトロカルチャー」は、岡崎市南部ののどかな街にある。
住宅街に立つ2階建ての倉庫が「サルベージSHOP レトロカルチャー」。店の前に3台の車が停められ、大量の持ち込みもOK(写真撮影/倉畑桐子)
約50坪あるという2階建ての倉庫に、数千点の衣類や雑貨が並ぶ「サルベージSHOP レトロカルチャー」は目を引き、住宅街の中ですぐに見つけられる。リサイクルショップが好きな人であれば、「何かおもしろいものが見つかりそう」とワクワクすることは間違いない。
ここで「物々交換を楽しんでいってください!」と明るく迎えてくれるのは、代表の古田雄大さんと妻のゆうこさん。「サルベージ」とは“救済”という意味だという。捨てられてしまうモノの救済のために、古田さんが「サルベージSHOP レトロカルチャー」を始めたきっかけは、片付け業をしていた時のことだった。
本業の片付け・不用品回収事業の傍ら、「サルベージSHOP レトロカルチャー」を運営する古田雄大さん(47歳)。古民家改築の経験から地域の空き家の情報にも詳しく、貸主と借主のマッチングのボランティアも検討中(写真撮影/倉畑桐子)
海上自衛隊に入隊し、5年間の任期を満了した後、東京のIT企業に就職した古田さん。3年後、地元である愛知県岡崎市に戻り、前職の関連業を立ち上げたものの仕事が増えず、片付けや不用品回収、遺品整理のアルバイトを始めた。地域で信頼を得て整理事業が拡大する中で、市内の廃棄物処分場の様子を目の当たりにする。
「トラックの荷台から、まだ使える大量のモノを処分場に流し捨てる様子を見て、『なんとかできないかな。自分は持ち帰ることができないけど、これを欲しい人もいるよな』と考えたんです」
元々、古民家を購入して自力で改築するなど、古いモノが好きだった古田さん。まずは、捨てられてしまうモノを激安価格で販売するリサイクルショップを始めることにした。
店頭に立つのは、妻のゆうこさん(43歳)がメイン。こちらはパーティーグッズの棚の前(写真撮影/倉畑桐子)
「すると、次第に売り上げが気になるようになり、モノを救うために始めた事業なのに、これでは当初の目的とは違うなと。そして、うちが不要だと判断したものを販売するんじゃなくて、みんなが不要なモノを持ってきて、必要なモノを持って帰る方がいいなとひらめいたんです」
訪れた人が次々に足を止めたアクセサリーコーナー。子どもも大人っぽいアクセサリーに挑戦できる(写真撮影/倉畑桐子)
おしゃれな色のランドセルが棚に並んでいた(写真撮影/倉畑桐子)
誰もがいつでも気軽に来られる物々交換スタイルを確立「当初は入場料や参加費をもらうことも考えました。でも、モノを救うには『誰もがいつでも気軽に』来られなければ意味がないなと考えて、お子さんでもふらりと来られるように、完全に無料にすることにしました」と古田さん。
バトンを持ってポーズする子。子どもが気軽におもちゃや雑貨を選んでいけるのが魅力(写真提供/レトロカルチャー)
こうして、現在の「自宅の不要品を持ち込み、誰かの不要品を自由に持ち帰ることができる」というスタイルを確立。持ち込んだモノよりも多くもらいたいという場合は、相当額をこの店に募金する。また、何も持ち込まないけれど欲しいモノがある時は、店内にある瓶に500円を募金し、こちらも店の運営資金にするというシステムだ。
持ち込んだモノ以上に欲しいモノがある時は、店内にある瓶へ募金を(写真撮影/倉畑桐子)
「2020年のスタート時は、どのくらいの人が来てくれるか予想もつかず、1カ月のうち1週間だけオープンする形で数カ月続けたのですが、毎回、お客さんが多すぎて、お店の前に大混雑をつくってしまったんです」と古田さん。不要品の物々交換には多くのニーズがあった。
試行錯誤を経て、現在は週4日、午前中に営業する形式に。1日平均20人くらいが、1人当たり約10個の不要なモノを持ち込み、必要なモノを選んで持ち帰る。
不要なモノと必要なモノを交換できると、みんな思わずニッコリ(写真提供/レトロカルチャー)
「物々交換をせず、不要なモノを持ち込むだけで帰る人もいますし、何時間も商品を眺めるだけで楽しんでいく年配の方もいます」とゆうこさん。日課のように立ち寄る人もいて、地域の“遊べるコンテンツ”としても浸透しているようだ。
使い終わった語学学習の本などを持ち込んだ人(写真提供/レトロカルチャー)
「どうしても売れ残り、日にちが経ってしまったものなどは処分場へ持ち込みますが、それは月に1度、軽トラで半分くらいの量だけです」と古田さん。持ち込まれる商品数から考えると、かなりの量のモノを救済できているといえるだろう。
小説や絵本、ビジネス書など、さまざまな書籍が並ぶ本のコーナー。ゆうこさんが定期的に整理整頓している(写真撮影/倉畑桐子)
商品は持ち込まれ、人件費は夫妻が店頭に立って削減するとしても、家賃や光熱費などがかかるはず。古田さんに運営の費用面について尋ねると、「赤字です、赤字!」と笑う。「サルベージSHOP レトロカルチャー」の現金収入は、1年間約30万円の募金のみ。それに対して2階建ての倉庫の家賃は年間180万円だという。差額は古田さんの自腹で賄い、運営しているという状況だ。
「日々、利益が出る方法を模索していますが、なかなか難しいですね。古着の着物を使ったレンタル事業なども試しましたが、うまくいきませんでした。現在、『サルベージSHOP レトロカルチャー』は完全なボランティアです。でも、お金を稼ぐこと以外で幸せを感じられるのって豊かなことなんですよ」と古田さん。
環境問題に対する身近なアクションを起こすきっかけに持ち込まれるモノの中で一番多いのは古着や雑貨。人気商品は食品だという。
「お歳暮やお中元の余りの缶詰や食用油を寄付してくれる人や、自宅の家の庭でできた果物を大量に分けてくれる人、近隣の農家の人が規格外の野菜を持ち込んでくれるというケースもあります。朝、持ち込まれて店頭に並べると、すぐになくなります」
すぐに空っぽになってしまうという食品コーナー。筆者の訪問時、野菜や果物はすでになかった(写真撮影/倉畑桐子)
活動に賛同した企業が化粧品の在庫などを提供してくれることもあり、店内には新品の商品も見られる。「新品の商品は募金につながるのでありがたいですね」と古田さん。他に家電やウエディングドレスなども並び、まさに「なんでもある」という印象だが、珍しいモノでは、バイク販売会社が中古の原付バイクを提供してくれたケースもあったという。「原付バイクは欲しい人が多かったので、SNS経由で入札を実施し、購入権を得た方には入札価格を募金していただきました」
化粧品や医療用ウィッグを企画販売する企業から、使用期限が2カ月後という美容液の提供も。フリープライスで寄付を募って配布(写真提供/レトロカルチャー)
肌のハリをアップする美容液は大人気。期限が過ぎると廃棄物になってしまうところ、2200本が必要な人の元へ届いた(写真提供/レトロカルチャー)
レトロな原付バイクは、入札して購入権を得た必要としている人の元へ(写真提供/レトロカルチャー)
土曜日は小学生が多く訪れるという。
「小さい頃に遊んでいたおもちゃやぬいぐるみ、本を持ち込んでくれて、これから遊びたいおもちゃや文具などを持って帰ります。小学3、4年生の女の子は、アクセサリーやバッグを楽しそうに選んでいきますね」とゆうこさん。
子どもに人気のおもちゃコーナー。遊んで満足したら、また物々交換に持ち込んで循環(写真撮影/倉畑桐子)
古田さんは話す。「親御さんから聞いた話ですが、『おもちゃを捨てるよ』というと『絶対イヤ!』という子どもも、『おもちゃを物々交換に持っていって、誰かに使ってもらおうか』というと、自ら持っていくようになるのだと。このお店が、モノを大切に使って、まだ使えるモノを次の人に使ってもらうという循環を、自然と身に付けてくれるきっかけになったらうれしいです。現代の環境問題に対して、身近で楽しく行動を起こせることの一つとして、気軽に物々交換に参加してもらえたらと思っています」
きょうだいで来店しておもちゃを選び、募金していく子どもたち(写真提供/レトロカルチャー)
いざ物々交換。自分が持ち込んだ不要品の価値とは……?筆者も物々交換に参加してみた。来店した人は、まず、持ってきた不要品を店先にあるテーブルの上に並べる。大きな家具や5年以上前の家電、布団や枕、壊れているものや汚れているものなど、いくつか持ち込みNGのものがあるので、ホームページで確認を。
筆者は今回、子どもが使い終わった絵本やおもちゃと、使わなかったベビー用品など10点ほどを持ち込んだ。
店先のテーブルで、筆者が持ち込んだ商品を検品してくれるゆうこさん(写真撮影/倉畑桐子)
持ち込まれた品物は、ゆうこさんが検品する。「使えないものを持って来られると、ここでゴミになってしまいますから」
どうしても使えないものは持ち帰ってもらうというが、多くは、検品後ブラシをかけるなどしてきれいにしてから、衣類やおもちゃなど、ジャンルごとのコーナーに並べられる。
人手が足りないため、一気に持ち込まれると検品が間に合わず、良くも悪くも、「こんなモノが持ち込まれたの!? 」と驚くようなモノが混ざることもあるそう。だからこそ、ブランド物などの掘り出し物が見つかる楽しさもあるという。
その後、持ち込んだ人は自由に店内を見て周り、持ち込んだものと「だいたいの価値が合う」と自己判断した必要なものを持ち帰ることができる。持ち帰ったものを転売したり人に配ったりするのは禁止事項だ。
持ち帰る商品やタイミングは自由なので、「中には、消しゴム1個を持ち込んだだけで、大量の商品を持ち帰るような大人もいますが……」と表情を曇らせるゆうこさん。それは明らかにマナー違反だが、「持ち込んだモノに相当する価値の必要なモノを持ち帰る」という自己判断は、なかなか難しい。持ち込むモノを選ぶ時にも悩んだのだけれど、物々交換にはモラルが問われる気がする……。
アイテムごとに仕分けられたファッションのコーナー。物々交換であれば新しいコーディネートにも挑戦しやすい。ただ試着室はないので、「合わなかったらまた持ち込んで」とのこと(写真撮影/倉畑桐子)
物々交換が成り立つ社会を、いずれは地域の観光資源に「だから、物々交換が成り立っているということは、すごいことなんです。ここ岡崎市で成立しているということは、地域の人達のモラルが高いということであり、これは自慢できるものと言ってもいいと思う。物々交換の活動が、ゆくゆくは岡崎市の観光資源の一つになればうれしいですね」と古田さん。
実際、他の地域の人からも興味を持たれることが多いといい、東京や静岡、岐阜などから車で乗り付けて、大量の不要品を持ち込むケースもあるそう。ある時は、岡崎市に来た海外からの観光客が、SNSで調べて「レトロカルチャー」に立ち寄り、物々交換をしていったこともあるという。
「お店の立ち上げ当初、本当の幸せってなんだろうと考えました。行き着いたのは、地域の人を助けて、感謝が循環するような地域社会をつくり、その中で暮らすことでした。今、お店の存在が地域の人から感謝され、僕たちへの差し入れをいただくこともあります。環境問題に対して行動しながら、感謝が循環する場を自分たちで提供できていることは、とても幸せです」と古田さんは語る。
古着屋感覚で友達と一緒に来ると、ますます楽しい(写真提供/レトロカルチャー)
「実績を積み重ねたら、認可を受けて、いずれは就労継続支援B型事業所の就労対象者や、退職後のシニアが店頭に立てるようにしたいという目標もあります。また、自宅の不要品の整理が難しいシニアのために、高齢者支援団体や老人ホームと提携したいという計画も。レトロカルチャーの物々交換のモデルが、全国に広がっていってほしいと思います」と話してくれた。
元々リサイクルショップが好きで、日頃から寄付や購入をしている筆者にとって、物々交換はとても楽しかった。事前に持ち込むおもちゃをキレイに拭いたり、子どもの幼児期を思い出したりと、準備段階から充実していた。
モノとモノの価値の交換は、寄付とは違った緊張感やワクワク感があると思った。これからもモノを大切に使って、また物々交換に行ってみたいと思う。
筆者が物々交換でゲットしたのは、シャツとキャラクターグッズ計4点。とても気に入っている(写真撮影/倉畑桐子)
●取材協力
一般社団法人レトロカルチャー みんなの物々交換
2040年代をめどに、周辺一帯で大規模な再開発が計画されている東京都・新宿駅。現在も大いににぎわっている駅周辺の、さらなる発展が期待されている。JR各線をはじめ京王線、小田急線、東京メトロ丸ノ内線、都営地下鉄の新宿線と大江戸線が乗り入れる一大ターミナルでもあり、交通の利便性のよさもピカイチだ。そんな新宿駅周辺のシングル向け賃貸物件(10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DK)の家賃相場は、12万3000円と都内でも高め。便利な新宿駅にアクセスしやすく、家賃を抑えて住むにはどこがいいのだろう? 新宿駅から電車で30分圏内でありながら、家賃相場が安い駅のランキングをチェックしていこう。
新宿駅まで電車で30分以内の家賃相場が安い駅TOP19(20駅)順位/駅名/家賃相場(主な路線名/駅の所在地/新宿駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 京王よみうりランド 5.44万円(京王相模原線/東京都稲城市/30分/1回)
2位 西国分寺 5.8万円(JR中央線/東京都国分寺市/28分/1回)
2位 読売ランド前 5.8万円(小田急小田原線/神奈川県川崎市多摩区/24分/1回)
4位 朝霞 5.9万円(東武東上線/埼玉県朝霞市/29分/1回)
5位 生田 6.0万円(小田急小田原線/神奈川県川崎市多摩区/22分/1回)
5位 田無 6.0万円(西武新宿線/東京都西東京市/28分/1回)
5位 西武柳沢 6.0万円(西武新宿線/東京都西東京市/28分/1回)
8位 京王稲田堤 6.05万円(京王相模原線/神奈川県川崎市多摩区/28分/1回)
9位 稲田堤 6.1万円(JR南武線/神奈川県川崎市多摩区/29分/1回)
10位 和泉多摩川 6.4万円(小田急小田原線/東京都狛江市/22分/1回)
10位 百合ヶ丘 6.4万円(小田急小田原線/神奈川県川崎市麻生区/26分/1回)
10位 西調布 6.4万円(京王線/東京都調布市/28分/1回)
10位 飛田給 6.4万円(京王線/東京都調布市/29分/1回)
14位 中野島 6.5万円(JR南武線/神奈川県川崎市多摩区/26分/1回)
14位 久地 6.5万円(JR南武線/神奈川県川崎市高津区/28分/1回)
14位 京王多摩川 6.5万円(京王相模原線/東京都調布市/26分/1回)
14位 宿河原 6.5万円(JR南武線/神奈川県川崎市多摩区/26分/1回)
14位 狛江 6.5万円(小田急小田原線/東京都狛江市/20分/1回)
19位 向ヶ丘遊園 6.6万円(小田急小田原線/神奈川県川崎市多摩区/19分/1回)
19位 蕨 6.6万円(JR京浜東北・根岸線/埼玉県蕨市/26分/1回)
※21位以降は記事末に掲載
新宿駅から30分圏内にある駅のうち、徒歩15分圏内のシングル向け物件(10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DK)の家賃相場が最も安かったのは、京王相模原線・京王よみうりランド駅で家賃相場は5万4400円。京王相模原線の快速で調布駅へ出て、京王線の特急に乗り換えると新宿駅までは計約30分。京王線に直通の京王相模原線区間急行を利用すれば、乗り換え0回・約39分で行くこともできる。
京王よみうりランド駅(写真/PIXTA)
京王よみうりランド駅が位置する東京都稲城市は1965年に決定された多摩ニュータウン計画により都市開発されたエリアで、同駅周辺も都心のベッドタウンとして発展してきた。駅の北側を中心に住宅地が広がり、徒歩5分ほどの場所にはスーパーやドラッグストア、100円ショップ、書店などを備えたショッピングセンターも。コンビニも点在しているため、日ごろの買い物には困らないだろう。駅前にサッと食べられるような飲食店は多くないがが、駅から北へ15分ほど歩いて府中街道沿いに行くと増えてくる。府中街道を超え、駅から17分ほど歩けばJR南武線・矢野口駅も利用可能だ。
駅の南側に目を向けると、上空にゴンドラが見える。駅前の乗り場からゴンドラで10分弱、そこは遊園地「よみうりランド」だ。この遊園地の西側、駅から見ると南西方面のエリア一帯では現在、再開発が進行中。「TOKYO GIANTS TOWN(東京ジャイアンツタウン)」構想が掲げられ、読売巨人軍の新球場が2025年3月にオープン予定だ。そして「よみうりランド」が手がける水族館をはじめ、飲食店などの関連施設を含めたグランドオープンは2026年度中を目指している。周辺の区画整理により幹線道路の整備も進められているので、周辺住民の暮らしやすさもアップしそう。
西国分寺駅前の様子(写真/PIXTA)
2位には家賃相場が同額の5万8000円となった2駅がランクイン。その一つは東京都国分寺市に位置するJR中央線・西国分寺駅だ。JR中央線の快速で国分寺駅に行き、通勤特快に乗り換えると約28分で新宿駅へ。西国分寺駅から快速1本でも約33分で到着する。新宿駅の先にあるJR中央線沿線の四ツ谷駅や東京駅にもアクセスしやすいほか、埼玉県の南浦和駅や千葉県の新松戸駅・西船橋駅方面と結ばれたJR武蔵野線も乗り入れている。そんな西国分寺駅には駅ビル「nonowa(ノノワ) 西国分寺」が併設され、飲食店を中心とした店舗が改札内外で営業している。駅周辺には複数のスーパーやドラッグストアがあるほか、100円ショップやインテリア用品店、飲食店などが並ぶショッピングモールがあるのも便利。駅から南東へ7分ほど歩くと芝生広場や池が広がる「都立武蔵国分寺公園」があるので、息抜きに訪れてもいいだろう。
都立武蔵国分寺公園(写真/PIXTA)
読売ランド前駅(写真/PIXTA)
2位になったもう一つの駅は小田急小田原線・読売ランド前駅。神奈川県川崎市多摩区に位置しており、通勤準急で登戸駅に出て、快速急行に乗り換えると計約24分で新宿駅へ。乗り換えずに各駅停車1本で向かうと、新宿駅まで約42分だ。駅名からわかるように、読売ランド前駅は「よみうりランド」の最寄り駅の一つ。しかし「よみうりランド」から見て1位・京王よみうりランド駅は北側に、読売ランド前駅はバスで10分ほど離れた南側にあり、両駅間は直線距離で2km少々離れているので間違えないように注意したい。読売ランド前駅の北側には日本女子大学の附属中学・高校が佇む丘があり、住宅街は丘の周囲と、駅の南側。商店があるのは駅南側が中心で、駅舎の南口側にスーパーが併設されているほか、手づくりソーセージが評判の精肉店をはじめ鮮魚店やベーカリーといった個人商店や、ドラッグストア、コンビニなどが並んでいる。
上位に多くランクインした路線は小田急小田原線とJR南武線ここまでピックアップした上位3駅には京王相模原線、JR中央線、小田急小田原線という3路線の駅が並んだが、上位20駅を見てみると最多となった路線は6駅がランクインした小田急小田原線だ。新宿方面に向かって、10位・百合ヶ丘駅(家賃相場6万4000円)~2位・読売ランド前駅(同5万8000円)~5位・生田駅(同6万円)~19位・向ヶ丘遊園駅(同6万6000円)~上位20駅外の1駅(登戸駅、同6万9000円)をはさんで10位・和泉多摩川駅(同6万4000円)~14位・狛江駅(同6万5000円)という順に並んでいる。最も新宿駅寄りに位置するのは準急と各駅停車が停まる14位・狛江駅だが、新宿駅までの所要時間が最短なのは急行や通勤急行、通勤準急も停車する19位・向ヶ丘遊園駅だ。「新宿駅まで近い駅」を探す際は地図上の位置を参考にしがちだが、距離的な近さではなく時間的な近さを重視する際は、急行や準急といった駅に停車する列車種別にも目を向けるとよさそうだ。
向ヶ丘遊園駅(写真/PIXTA)
さて19位・向ヶ丘遊園駅から新宿駅に最短所要時間で向かうには、通勤急行で登戸駅に出てから快速急行に乗り換えるルートで計約19分。通勤急行1本でも、新宿駅まで約21分で到着できる。向ヶ丘遊園駅は神奈川県川崎市多摩区に位置し、かつては駅名の由来となった遊園地の最寄り駅として活躍していた。その遊園地は2002年に閉園したため、現存しない施設名を冠した珍しい駅となっている。駅の南方には豊かな緑を残した都市計画緑地「生田緑地」があり、広大な敷地内には美術館や科学館、「ばら苑」、「藤子・F・不二雄ミュージアム」などの施設が点在する。そうした自然や文化・観光施設を背景にして住宅地が広がる、落ち着いた街並みだ。
生田緑地ばら苑(写真/PIXTA)
そんな向ヶ丘遊園駅周辺では現在、大規模な再開発が進行中。同駅の北口周辺から隣駅の登戸駅にかけての一帯では区画整理事業が進められ、新たな道路整備に向けて中央銀座商店街通りの廃道・建物解体が行われるなど街並みが大きく様変わりしている。その一環として、2023年4月には商業・賃貸住宅の複合施設「GINZA FOREST」がオープン。駅前広場の工事も2025年度中の完了を目指して進められ、バスロータリーの広さが既存の約3倍に拡張される計画だ。さらに駅前広場をはさんだ一角には、商業店舗スペースを含む25階建てのマンションが2025年内に完成予定だそう。
駅南側の街並みも変化の過程にある。駅から徒歩5分ほど、1万1000平米超の敷地で商業・住宅複合開発が行われ、2024年7月のマンション入居開始に先立って4月にはスーパーや家電量販店など14店舗を備えた商業施設「クロス向ヶ丘」がオープンした。また生田緑地の敷地内東部、かつてあった遊園地「向ヶ丘遊園」跡地を「商業施設エリア」「温浴施設エリア」「自然体験エリア」の3つのゾーンに分けて開発する計画も発表されている。コロナ禍の影響もあってか2023年度竣工としていた当初計画から大きな遅れが発生しているようだが、今後の進捗に期待したい。
上位20駅で小田急小田原線に次いで多かった路線は、4駅がランクインしたJR南武線。沿線には9位・稲田堤駅(家賃相場6万1000円)、14位の中野島駅と久地駅と宿河原駅(同6万5000円)がある。そのうち家賃相場が最も安かった9位・稲田堤駅の様子を見てみよう。
京王稲田堤駅前の風景(写真/PIXTA)
神奈川県川崎市多摩区に位置する9位・稲田堤駅から新宿駅までは、まず登戸駅に出てから小田急小田原線の快速急行に乗って計約29分。8位にランクインした京王相模原線・京王稲田堤駅と徒歩5分ほどの位置関係にあり、両駅間を乗り換える人も多く利用している。かつての稲田堤駅はJR南武線の線路の北側にしか改札口がなく、朝のラッシュ時などは踏切に足止めされた人々や乗り換え客で駅周辺が非常に混雑していた。その解消に向けて工事が進められてきた橋上駅舎が、2023年8月についに完成。橋上駅舎および自由通路南側(南口)ができたことで、駅の利用しやすさがアップしたと好評だ。自由通路北側(北口)の工事も進行中で、完成後は線路をはさんだ北側・南側の行き来がしやすくなり利便性がより向上する。
駅周辺にはスーパーやドラッグストアのほか、飲食店も立ち並ぶ。ラーメン店も複数あり、豚骨系、家系、国産小麦麺などそれぞれ特徴的なので食べ歩きも楽しそうだ。京王稲田堤駅前にもスーパーや飲食店があるので、買い物にも食事にも便利な環境と言えるだろう。
●21位~45位
●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている新宿駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が20件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、築年数35年未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2023/8~2024/2
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンションのうち普通借家契約の物件のみ)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、朝7時30分~9時の検索結果から算出(2024年4月22日時点)。所要時間は該当時間帯で一番早いものを表示(乗換時間を含む)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が2回までの駅を掲載