「住みたい街ランキング」2024、東京勢弱体!? 1位、2位は東京外、吉祥寺はまさかの3位に退く

リクルートが、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)在住の20歳~49歳の男女9335人を対象に実施した「SUUMO住みたい街ランキング2024」を発表した。ランキング上位は常連が顔をそろえる中、あの吉祥寺を抑えて2位になった街がある。ランキングがアップした街を中心に、その背景をさぐってみよう。

【今週の住活トピック】
「SUUMO住みたい街ランキング2024 首都圏版」を発表/リクルート

住みたい街ランキング2024、1位は横浜、2位には吉祥寺を抜いた大宮

では、2024年の住みたい街(駅)ランキングの結果を紹介しよう。「横浜」が首位を、しかも得点を伸ばしてナンバー1になった。2位には、得点を落とした「吉祥寺」を抑えて「大宮」がその座に就いた。その結果、「北の大宮・南の横浜」が1・2位を占め、中に当たる東京勢の街は3位以下へと退く形になった。

住みたい街(駅)ランキング[1位~10位]

住みたい街(駅)総合ランキングトップ10(首都圏全体/3つの限定回答)(出典:リクルート)

詳しく見ていこう。今回2位の「大宮」は、2018年の9位から順位を4位、3位と上げて、ついに2位に至った。2018年に2位だった「恵比寿」は、吉祥寺、大宮に抜かれた後は4位をキープ、2018年に3位だった「吉祥寺」は恵比寿を抜いて2位をキープしていたが、今回は3位に退いた。

2018年に4位だった「品川」は2023年には11位までランクダウンしたが、今回はTOP10に返り咲いた。おおむねランキング14位くらいまでは、常連の街が調査時期によって入れ替わりながら、上位を維持している形だ。

住みたい街(駅)ランキング[11位~25位]

住みたい街(駅)総合ランキング11位~25位(首都圏全体/3つの限定回答)(出典:リクルート)

11位~25位までを見ると、「流山おおたかの森」「舞浜」「桜木町」「みなとみらい」などが、過去最高の順位になるなど、人気のある郊外の街の中で、ランキングの入れ替わりが見られた。さらに上位50位までを見ると、つくばエクスプレスのような新しい沿線の街がランクアップし、かつて人気を誇った東急田園都市線の街がランクダウンしたという印象を受けた。

また、SUUMOが2023年との得点を比較して、得点ジャンプアップしたランキングを分析したところ、1位は「横浜」(+123点)で、2位「秋葉原」(+91点)、3位は「北千住」(+57点)、4位「巣鴨」(+49点)、5位「練馬」(+48点)と東京駅より北側の駅が上位を占めたという。

「横浜」が大横綱ぶりを見せた理由は?

TOPの座を守っただけでなく、得点も伸ばした「横浜」。まさしく、大横綱という感じだが、その理由はどこにあるのだろう?

SUUMOの分析によると、「子育て世帯」での得点が伸びていることが大きな要因だという。近年、横浜市は、子育て支援を強化している。子どもを預かるサービスについて無料クーポンを配布(2023年6月~)したり、中学生まで医療費の無料化を所得制限なしで実施(2023年8月~)したりと、子育て施策に力を入れていることが影響したのかもしれない。

同じ横浜市にある「桜木町」と「みなとみらい」もランクアップしているが、みなとみらい地区で企業本社、研究施設等を誘致が進んでいるため、「働く」場としても注目されている。また、2023年に音楽特化型アリーナ「Kアリーナ横浜」、バーベキュー施設なども備えた「ザ・ワーフハウス山下公園」などのスポットもオープンし、「遊ぶ」場としての魅力も増している。こうした総合力が、横浜の強みなのだろう。

「横浜」の性別・ライフステージ別・年代別の順位と得点

SUUMO住みたい街ランキング2024首都圏版 記者発表会資料(出典:リクルート)

「大宮」と「吉祥寺」、天下分け目の鍵は?

大宮が人気を維持し、吉祥寺が人気を落とした形での入れ替わりとなったが、その要因はどこにあるのだろう?

おしゃれな街、公園のあるクリーンな街の印象が強い「吉祥寺」は、女性や夫婦+子ども世帯、40代に人気はあるが、「大宮」は男性や夫婦のみ世帯、20代・30代に人気が高かった。つまり吉祥寺は、大宮の人気に押されて、男性や20代・30代などから支持を得られにくくなったということだ。

2024年の属性別「大宮」「吉祥寺」の順位

2024年の属性別「大宮」「吉祥寺」の順位(出典:リクルート)

では、大宮が男性や20代・30代などに支持された理由はなんだろう?
その一つ目が、「働く」環境だ。「魅力的な働く場や企業がある」「コワーキングスペースなど仕事のできる施設がある」といった理由が高いのだ。近年は、東京都からの企業移転も多く、オフィス賃料も手ごろなため空室率も低くなっているという。今後、大型のオフィスビルの計画もあり、働く場としての魅力が街の人気を高めているのだろう。

二つ目は、商業施設の充実ぶりだ。「大宮」に住みたい理由として目立ったのは、「買う」と「遊ぶ」の環境(文化・娯楽施設の充実、ショッピングモールやデパートなどの大規模商業施設、街の賑わい)の高さだ。大宮駅周辺に店舗数が1000店を超える7つの商業施設があり、散歩デートもできる氷川神社参道の先には、NACK5スタジアム大宮を擁する大宮公園がある。

ちなみに、SUUMO編集長の池本さんは、TOP2・横浜と大宮の人気の要因として、それぞれ県内における「コンパクト東京」の価値にある、と指摘している。直径2km圏というコンパクトなエリアに、東京都心の街の魅力が凝縮しているからだ。これなら、わざわざ東京都内の街まで出かける必要はないということだろう。

大宮と横浜は「コンパクト東京」

SUUMO住みたい街ランキング2024首都圏版 記者発表会資料(出典:リクルート)

ジャンプアップの街、「秋葉原」と「練馬」の魅力とは?

上位以外で注目の街として、「秋葉原」と「練馬」を挙げておこう。

秋葉原は、先に挙げた「得点がジャンプアップした街(駅)ランキング」で横浜に次ぐ2位で、総合順位も過去最高位の29位になった。人気を押し上げたのは、男性、なかでも30代男性が支持したからだ。

と聞くと、秋葉原は“オタクの街”だからと思いがちだが、そればかりとはいえないようなのだ。街の魅力(住みたい理由)項目の上位を見ると、「コワーキングスペースなど仕事のできる施設がある」「魅力的な働く場や企業がある」と「働く」環境がカギになっているのだ。

オタクの街を想起させる、「メディアに取り上げられて有名」「街に賑わい」「文化・娯楽施設が充実」といった項目は、その次に来ている。また、特徴的だと思った項目は「周囲の目を気にせず自由な生活ができる」。オタクや外国人などを受け入れる懐の広さが、街の魅力になっているようだ。

「秋葉原」街の魅力(住みたい理由)項目TOP10

「秋葉原」の街の魅力項目TOP10(出典:リクルート)

練馬区は、東京23区の中でも自然が豊かな区だ。その中心にあるのが、練馬駅だ。筆者は電気系に弱いので秋葉原にはそれほど行く機会がないが、練馬文化センターの落語会にはよく足を運んでいる。練馬駅周辺には行政の施設が集約しており、賑わいもあって便利な街だ。近くにできた、ハリーポッターのスタジオツアー東京にはぜひ行きたいと思っている。

この練馬が、得点がジャンクアップした街(駅)ランキング5位、総合順位も過去最高位の48位になった。SUUMOの分析では、男性20代・女性40代で支持が伸びたというのも意外だった。子育て世帯向きの街だと思っていたからだ。

これは、遊園地「としまえん」跡地に、魅力的なテーマパークと東京都の都市計画公園である「練馬城址公園」ができることが大きいのではないか。公園内を貫く石神井川沿いに桜などの樹木が並び、防災井戸などもある場所だ。

練馬城址公園は、今後、広域防災拠点となるほか、緑と水の空間、交流活動が行われる空間などが誕生する予定。段階的に整備される計画だが、テーマパーク開園と合わせて一部が開園している。

もちろん、4路線が利用できる利便性の高さの割には23区の中でも賃料などが安く、コスパが良い街という点は、人気となる大きな理由だ。

「練馬」街の魅力(住みたい理由)項目TOP10

「練馬」の街の魅力項目TOP10(出典:リクルート)

さて、再び総合順位の上位を見ていこう。SUUMOでは、首都圏の都県別にもランキングを出している。東京都民ランキングでは、1位「吉祥寺」、2位「恵比寿」、3位「新宿」、神奈川県民ランキングでは、1位「横浜」、2位「武蔵小杉」、3位「桜木町」、埼玉県民ランキングでは、1位「大宮」、2位「浦和」、3位「さいたま新都心」、千葉県民ランキングでは、1位「船橋」、2位「流山おおたかの森」、3位「千葉」、茨城県民ランキングでは、1位「つくば」、2位「水戸」、3位「研究学園」、と、それぞれの街が上位を占めている。

一方で、「横浜」は東京都民で11位、埼玉県民で5位、千葉県民で6位など、広範囲からの支持を得ている。また、「横浜」は神奈川県民で得点が932点、「大宮」は埼玉県民で775点と、県内で圧倒的な得点を得ている。人気が分散する東京勢の街と比べると、“わが街”感が大きいというのも強みだろう。

●関連サイト
・SUUMOリサーチセンター「SUUMO住みたい街ランキング2024 首都圏版」プレスリリース

【東横線】家賃相場が安い駅ランキング2023年。3位は東白楽、2位は妙蓮寺、1位は?

渋谷駅と横浜駅という、2つの巨大ターミナル駅を結ぶ全長約24.2kmの東急東横線。「SUUMO住みたい街ランキング2023 首都圏版」の「住みたい沿線ランキング」では、JR山手線に次いで2位に選ばれている。沿線には中目黒駅や武蔵小杉駅など住宅地として人気の街も多いが、家賃を抑えつつ住むならどこがいいのだろう? 東急東横線全21駅の家賃相場が安い駅ランキングをさっそくチェック!

東急東横線沿線の家賃相場が安い駅ランキング

順位/駅名/家賃相場/駅所在地
1位 白楽 6.00万円(神奈川県横浜市神奈川区)
2位 妙蓮寺 6.10万円(神奈川県横浜市港北区)
3位 東白楽 6.35万円(神奈川県横浜市神奈川区)
4位 日吉 6.90万円(神奈川県横浜市港北区)
5位 菊名 7.00万円(神奈川県横浜市港北区)
5位 大倉山 7.00万円(神奈川県横浜市港北区)
5位 綱島 7.00万円(神奈川県横浜市港北区)
8位 元住吉 7.50万円(神奈川県川崎市中原区)
9位 反町 7.70万円(神奈川県横浜市神奈川区)
10位 多摩川 8.20万円(東京都大田区)
11位 武蔵小杉 8.50万円(神奈川県川崎市中原区)
11位 新丸子 8.50万円(神奈川県川崎市中原区)
13位 横浜 8.55万円(神奈川県横浜市西区)
14位 田園調布 8.70万円(東京都大田区)
15位 自由が丘 9.00万円(東京都目黒区)
16位 祐天寺 9.10万円(東京都目黒区)
17位 都立大学 9.30万円(東京都目黒区)
17位 学芸大学 9.30万円(東京都目黒区)
19位 中目黒 11.00万円(東京都目黒区)
20位 代官山 12.80万円(東京都渋谷区)
21位 渋谷 13.20万円(東京都渋谷区)

■関連記事:
【東横線】中古マンション価格相場が安い駅ランキング2023年。相互直通運転スタートで注目の駅は?
賃貸住宅トレンド2024は個性強め! 注目4キーワードは趣味特化・店舗兼用・省エネ性能・デジタル化

トップ3には連続する東白楽駅、白楽駅、妙蓮寺駅がランクイン

東京都から神奈川県まで線路が続く東急東横線。一人暮らし向け賃貸物件(ワンルーム・1K・1DK、10平米以上~40平米未満)の家賃相場を調査したところ、同じ路線内でも最高値~最安値で7万2000円もの開きがあることが判明した。最も安かったのは白楽駅で、家賃相場は6万円だった。

白楽駅(写真/PIXTA)

白楽駅(写真/PIXTA)

1位・白楽駅は神奈川県横浜市神奈川区に位置し、横浜駅までは3駅・約5分で行くことができる。各駅停車のみの停車駅だが、2駅隣の菊名駅で急行や通勤特急に乗り換えると渋谷駅までは計約36分だ。駅から南西に15分ほど歩くと神奈川大学の横浜キャンパスがあるため、学生の姿も多く見かける。駅改札前の「タリーズコーヒー」が神奈川大学とのコラボ店舗だったり、駅周辺にはリーズナブルな飲食店が豊富な点も、大学の最寄駅らしいところだ。

六角橋商店街(写真/PIXTA)

六角橋商店街(写真/PIXTA)

白楽駅の西口を出て神奈川大学へと向かう旧綱島街道を中心に広がる「六角橋商店街」には、飲食店はもちろんスーパーをはじめとする生鮮食料品店や雑貨店、クリニックなど約170もの店舗がずらり。日常の用事はこのあたりで済ませられそう。駅の北側には、魚釣りができる池の周囲に遊歩道がめぐる「白幡池公園」と緑豊かな「篠原園地」があり、地元住民の憩いの場として親しまれている。学生向けのリーズナブルな賃貸物件も多く、活気ある商店街や自然を感じる公園もある白楽駅周辺は、都会過ぎずにのびのび暮らしやすそうな街だ。

妙蓮寺駅(写真/PIXTA)

妙蓮寺駅(写真/PIXTA)

2位は神奈川県横浜市港北区にある妙蓮寺駅で、家賃相場は6万1000円。1位・白楽駅から渋谷方面に1駅目で、横浜駅までは4駅・約7分だ。駅の東口前には駅名の由来となった妙蓮寺の敷地が広がり、商店街は駅の西口側にある。コンビニやドラッグストア、スーパーのほかに、ファストフード店やカフェなどの気軽に利用できる飲食店も。自家焙煎コーヒー豆専門店やチョコレート専門店、作家物の器の展示・販売店など個性的なショップもあるので、散歩がてらお店めぐりをしてはいかがだろう。

妙蓮寺駅の北西方面には、大きな池がシンボルの「菊名池公園」がある。緑豊かな園内の池端には桜が植栽されているので、春はここでお花見をするのも楽しそう。また、同じ港北区内にあるJR新横浜駅までは自転車で10分たらず。そこまで行くと大型ショッピングモールがあるので、休日に足を延ばすのもよさそうだ。

東白楽駅周辺の風景(写真/PIXTA)

東白楽駅周辺の風景(写真/PIXTA)

続いて、家賃相場6万3500円で3位にランクインした東白楽駅は、1位・白楽駅から横浜方面に1駅目。東白楽駅(3位)~白楽駅(1位)~妙蓮寺駅(2位)と連続する3駅が、トップ3に並んだわけだ。東白楽駅は神奈川県横浜市神奈川区に位置し、2駅・約3分で横浜駅に到着する。駅周辺は商店街というよりは住宅地で、コンビニや飲食店が点在する程度。しかし横浜上麻生道路を南東に10分ほど歩けば「イオンスタイル東神奈川」があるので、買い物には困らない。その少し先には、JR東神奈川駅と京急東神奈川駅も。両駅の周辺には多彩な店舗がそろい、京急本線に乗れば品川方面にも行くことができる。

さらに、東白楽駅からJR東神奈川駅とは逆方向へと横浜上麻生道路を進むと、徒歩10分ほどで1位・白楽駅周辺の「六角橋商店街」にたどり着く。落ち着いた住宅地が広がる東白楽駅の近くに住みつつ、にぎわいある東神奈川駅や白楽駅の周辺にある商業施設を活用する……。そんな暮らし方ができそうだ。

家賃を抑えつつ渋谷に近い住まいを探すなら、元住吉駅や多摩川駅へ

ランキングを見てみると上位9駅を神奈川県内の駅が占めており、安く住むなら東京都内よりも神奈川県内の駅のほうが狙い目だとわかる。しかし「安く住みたい、けれどなるべく渋谷に近いほうがいい」という人もいるだろう。そんな場合は、上位9駅のうちでは最も渋谷駅に近い8位・元住吉駅はいかがだろう?

元住吉駅(写真/PIXTA)

元住吉駅(写真/PIXTA)

神奈川県川崎市中原区に位置する8位・元住吉駅の家賃相場は7万5000円。東急東横線・目黒線が乗り入れており、どちらかの路線で1駅隣の武蔵小杉駅に行って東急東横線の急行に乗り換えると、渋谷駅までは計21分前後で到着できる。東急目黒線は目黒駅経由で東京メトロ南北線や都営三田線と相互直通運転が実施されているため、永田町駅や四ツ谷駅、大手町駅や神保町駅にも元住吉駅から1本で行ける点も魅力の一つだ。

元住吉駅の東口側には「モトスミ オズ通り商店街」が、線路を渡った西口側には「モトスミ・ブレーメン通り商店街」があり、駅前はにぎわいのある雰囲気。コンビニやドラッグストアなどのおなじみのチェーン店から個性的な個人商店までそろい、買い物環境が充実している。また近年、住宅地として人気が高まった武蔵小杉駅(11位・家賃相場8万5000円)は東急東横線で1駅、自転車でも10分ほどの近さ。そこまで行くと大型のショッピングモールも利用できる。横浜駅までも各駅停車なら20分ほど、1駅隣の日吉駅で急行に乗り換えれば計約15分。渋谷駅にも横浜駅にも20分前後でアクセスできる、便利なロケーションだ。

元住吉駅よりもさらに渋谷駅に近い立地で、東京都内の駅で最も家賃相場が安かったのは東京都大田区にある多摩川駅。家賃相場は神奈川県内にある武蔵小杉駅や新丸子駅(両駅同額で11位・8万5000円)よりも安い、8万2000円で10位にランクインしている。多摩川駅にも停車する急行に乗れば、渋谷駅まで5駅・約16分だ。駅の東側には湧水池や芝生広場、隈研吾氏設計の休憩施設を備えた「田園調布せせらぎ公園・せせらぎ館」が広がり、西側には見晴らしのよい丘陵地「多摩川台公園」がある、公園に挟まれた緑豊かな環境。「多摩川台公園」の脇を流れる多摩川を超えれば神奈川県に入る、都県境間際のロケーションでもある。

多摩川台公園(写真/PIXTA)

多摩川台公園(写真/PIXTA)

10位・多摩川駅周辺には1駅隣の田園調布駅から続く閑静な住宅地が広がり、駅構内のコンビニやベーカリー以外だと商店は飲食店が数軒あるのみ。日々の買い物をする際は歩いて15分ほどの田園調布駅前のスーパーや商店街を利用するか、多摩川駅からそれぞれ自転車で10分弱の場所にある11位・新丸子駅や、東急池上線・雪が谷大塚駅を訪れるといいだろう。両駅の周辺にはコンビニやスーパーのほかにファストフードやラーメンなどの飲食店もそろっているので、自炊をせずに食事を済ませたい時にも出かけたい。

さて、多摩川駅からさらに渋谷方面に進むにつれて家賃相場は8万円台後半、9万円台……とどんどん上昇していく。自由が丘や中目黒、代官山といった有名な街が居並ぶ沿線から最後にもう1駅、学芸大学駅をピックアップしよう。東京都目黒区に位置する学芸大学駅は、家賃相場9万3000円で17位にランクイン。駅名の由来になった「東京学芸大学」は東京都小金井市に移転しているが、同大学の付属高校は徒歩15分ほどの場所にいまもある。駅周辺は飲食店が豊富で、そこを目的に遠くから訪れる人もいるような人気店も。駅高架下のスーパーや100円ショップ、食料品店をはじめ、日常生活を支える商店も多数ある。

学芸大学駅前(写真/PIXTA)

学芸大学駅前(写真/PIXTA)

そして注目は現在、学芸大学駅の高架下を中心にした南北約1km区間でリニューアルが進行中なこと。2023年秋には飲食店街「学大横丁」の外部空間などがアップデートされ、2023年冬には駅北側の駐輪場にスモールオフィスエリアが、2024年春にはカルチャー&フードエリアが誕生予定だ。より魅力的な街へと生まれ変わる学芸大学駅は、今後ますます人気も家賃相場も高まるかもしれない。

東急東横線は東京メトロ副都心線、みなとみらい線との相互直通運転が行われているため、渋谷駅から先の新宿三丁目駅や池袋駅、横浜駅から先の元町・中華街駅にも1本で行くことができる便利な路線。さらに2023年3月には日吉駅経由で相鉄・東急新横浜線との相互直通運転もスタートし、東海道新幹線の新横浜駅にも渋谷駅から乗り換えずに最速25分で到着可能となった。今回の調査結果を見ると沿線の家賃相場は全体的に安いというわけではないものの、家賃に見合うだけの魅力を備えた路線と言えるようだ。

●駅順の家賃相場一覧

駅順の家賃相場一覧

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている東横線沿線の駅(掲載物件が20件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2023/4~2023/9
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンションのうち普通借家契約の物件のみ)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

2022年の新築マンション平均購入価格、首都圏・関西ともに2001年以来の過去最高金額に!一方、平均面積は過去最低

リクルートの調査研究機関『SUUMOリサーチセンター』は、「2022年首都圏新築マンション契約者動向調査」の結果を発表した。その結果を見ると、新築マンションの価格上昇の影響がさまざまな形で表れていた。同じWITHコロナの2021年と比較して、どんな変化があるかを見ていきたい。

【今週の住活トピック】
「2022年首都圏新築マンション契約者動向調査」を発表/リクルート

首都圏の購入価格は5890万円で、2001年以降最高額に

調査は、新築マンションの購入契約者を対象に、2022年1月~12月に集計した、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県:5972件の結果をまとめたもの。

新築マンションの首都圏の平均購入価格は、5890万円だった。2021年より181万円増加し、2001年の調査開始以来最も高くなった。これは、「6000万円以上」が37.6%、「5000~6000万円未満」が21.8%など、5000万円以上の占める割合が全体の約6割に達しているからだ。特に「6000万円以上」は、10年前(5.5%)や5年前(30.5%)、前年(35.6%)に対して拡大し続けている。

購入価格(実数回答)(出典:リクルート「2022年首都圏新築マンション契約者動向調査」)

購入価格(実数回答)(出典:リクルート「2022年首都圏新築マンション契約者動向調査」)

自己資金比率は22.1%で前年(19.1%)より3ポイント増加している。にもかかわらず、購入価格が上昇した影響か、ローン借入額の平均は4963万円で前年(4941万円)より22万円増えている。特に借入額「5000万円以上」が45.3%と半数近くにまで拡大しているのが注目点だ。

世帯総年収も平均で1034万円となり、前年(1019万円)より増加。シングル世帯をのぞき、夫婦のみ世帯、子どもあり世帯、シニアカップル世帯のすべてで平均世帯総年収が1000万円を超えた。首都圏の新築マンションマーケットは、以前に比べ、より世帯年収の高い層を中心に動いていることが分かる。

なお、住宅ローンの契約形態は、「単独名義で契約」が69.0%、「世帯主と配偶者(パートナー)のペアローン」は29.9%で、ペアローンの割合は2018年以来、3割前後で推移している。

新築マンションの平均面積は、2001年調査開始以来で最も小さく

2022年の購入契約者のライフステージを見ると、最多は「子どもあり世帯」(第一子小学校入学前25.4%+小学校以上11.0%)の36.4%で、次いで「夫婦のみ世帯」の30.2%だった。一方、「シングル世帯」(男性7.3%+女性10.9%)は18.2%で、「シニアカップル世帯」(7.6%)とともに、2001年の調査開始以来最も高い割合になった。

購入した新築マンションの専有面積は、平均で65.9平米。前年の66.0平米とほぼ横ばいではあったが、2001年の調査開始以来最も小さいという結果になった。

専有面積(実数回答)(出典:リクルート「2022年首都圏新築マンション契約者動向調査」)

専有面積(実数回答)(出典:リクルート「2022年首都圏新築マンション契約者動向調査」)

また、「50平米未満」は「シングル男性世帯」で40.2%、「シングル女性世帯」で55.4%を占めるなど、全体に占めるシングル世帯の割合増加も、平均面積の縮小化に影響をしていると考えられる。

購入価格は、専有面積が狭くなるほど安くなる。面積の縮小化は、価格上昇によって手が届きやすい価格帯を求めた結果という見方もできるだろう。

東京23区の居住者の約37%が、購入時に他のエリアに流出

購入価格は都心部ほど高くなる。調査結果の平均購入価格を見ると、東京23区が7041万円、東京都下が5347万円、神奈川県が5553万円、埼玉県が5459万円、千葉県が4372万円だ。いずれのエリアも前年より上昇している。

一方、購入した物件の所在地は東京23区が最多の33.9%、次いで神奈川県の28.5%だった。注目点は、東京23区の割合が減少していることだ。5年前の2017年では東京23区は43.2%だったが、以降減少し続けている。

これを購入者の前住所とクロスして見よう。いずれのエリアも同じエリアで購入する割合が高いのだが、23区から23区への購入割合の減少が顕著だ。2017年では74.5%だったが、2022年では63.4%まで減っている。東京23区居住者の残りの4割弱が、購入の際に「他のエリアに流出した」ことになる。

契約前住所別 購入物件所在地(東京23区)※直近6年間の推移(出典:リクルート「2022年首都圏新築マンション契約者動向調査」)

契約前住所別 購入物件所在地(東京23区)※直近6年間の推移(出典:リクルート「2022年首都圏新築マンション契約者動向調査」)

この結果は、東京23区の新築マンションの価格が高くなりすぎたことから、手が届きにくいと思う人が他のエリアで購入したという流れに見える。専有面積の小さいものを探すのか、より低価格なエリアで探すのか、あるいは中古マンションや新築一戸建てなどの別の物件種を探すのか、といった選択を求められたのかもしれない。

関西圏も首都圏とほぼ同じ傾向が見られる

リクルートは首都圏の調査結果発表の翌日に、関西圏の結果も発表している。その結果を見ると、関西圏も首都圏と同様の傾向が見られる。ただし、価格などの数値は異なる。

関西圏の平均価格は5071万円で前年より上昇し、2001年の調査開始以来最も高くなった。自己資金比率は平均27.6%、ローンの借入総額は平均4304万円で、いずれも前年より上昇した。世帯総年収も平均が921万円に増加したが、ペアローンの割合は2割前後で推移している。

シングル世帯とシニアカップル世帯の割合が、2001年の調査開始以来最も多いのも首都圏と同じだ。平均専有面積は68.7平米で、こちらも2001年の調査開始以来最も小さい。

ただし、流出状況は首都圏とは異なる。関西圏で最も平均価格が高いエリアは、大阪市内の5528万円だ。次いで、京都エリア(5471万円)、北摂エリア(5140万円)、阪神間エリア(5052万円)の順となる。契約前住所別に購入物件所在地を見ると、大阪市内→大阪市内は75.5%で前年(68.7%)より増加している。むしろ、北摂エリア→北摂エリアが前年の84.8%から75.5%に減少し、北摂エリア→大阪市内への移動が前年の7.0%から13.1%へと増加している。エリア間の価格差が首都圏より小さいということもあるが、大阪市内に魅力的な物件が多かったという見方もできるだろう。
この点について、SUUMO副編集長の笠松美香さんに聞いた。大阪市内の新築マンションの供給が関西圏の中では堅調で、梅田エリアを筆頭に開発が続き、将来の発展期待性が高いことに加え、大阪市内の平均価格が5000万円台とまだ手が届きやすいことから、首都圏とは流出状態が異なるのだろう、ということだ。

さて、首都圏と関西圏の違いは「重視項目」でも見られる。物件を検討する上で重視した項目は「価格」が最も多く、首都圏で90.2%、関西圏で86.9%。次いで「最寄り駅からの時間」が首都圏で82.9%、関西圏で79.3%、「住戸の広さ」が首都圏で73.1%、関西圏で63.7%だった。

しかし、首都圏では「通勤アクセスの良いエリア」が59.7%で4位になるのに対して、関西圏では53.6%で6位だった。関西圏より通勤時間が長くなりがちな首都圏ならではのこだわりだろう。

マイホームを手に入れるには、価格、広さ、周辺環境、交通アクセスなどさまざまな重視項目から帰着点を見つける必要がある。どこを重視してどこを妥協するかは、人それぞれなのだろう。

●関連サイト
リクルート「2022年首都圏新築マンション契約者動向調査」
リクルート「2022年関西圏新築マンション契約者動向調査」

中古マンション市場、築20年以内が好調? 首都圏不動産流通の動向を解説

東日本不動産流通機構(以下、東日本レインズ)の「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」の結果を見ると、築20年以下の中古マンションのニーズが底堅いことが分かる。詳しく見ていくことにしよう。

【今週の住活トピック】
「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」を発表/(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)

首都圏の中古マンション市場は、築30年超物件の比率が拡大

データ元の東日本不動産流通機構について、説明しておこう。まず、指定流通機構とは、国土交通大臣指定の組織で、各地域の主な不動産会社が会員となっているもの。会員の不動産会社は、REINS(レインズ)と呼ばれるネットワークシステムに、不動産の情報を登録することで情報を共有している。東日本レインズは、全国のうち東日本地域を管轄している。

今回のデータは、東日本レインズが2022年の1年間において、REINSに新規に登録されたり成約の情報を得たりした、首都圏の中古マンションと中古一戸建ての物件を“築年数”の観点から分析し、市場動向をまとめたものだ。

今回の首都圏の市場動向の特徴の1つが、築年数の古い中古マンションの市場に占める比率が高いことだ。
中古マンションの市場を見ると、「築31年超」の物件が占める比率は、新規登録物件(新たに売り出した物件)で2021年44.7%→2022年46.9%に拡大し、成約物件(契約が成立した物件)で2021年29.7%→2022年31.5%に拡大している。その分、築年の浅い「築5年以内」や「築11~15年」が縮小している。

新規登録物件・成約物件ともに、「築5年以下」の比率が拡大している中古一戸建て市場と比べると、対照的な結果だ。

築20年以内の中古マンションの売買は好調?

特に注目したいのが、築20年以内の中古マンションの状況についてだ。

まず、築年帯別の平均価格を見ていこう。
売り出す側はできるだけ高く売りたいので、まずは希望価格で売り始める。一定期間で売れない場合は、価格を下げることになるし、買う側はできるだけ安く買いたいので、不動産会社を通じて価格交渉を行う。このため、新規登録価格よりも成約価格のほうが下がるというのが一般的だ。

中古マンションの平均平米単価と中古一戸建ての平均価格を見ると、新規登録物件と成約物件で、常に一定の開きがあるのは、このためだ。そして、それぞれ築年帯が古くなるほど下がっていく傾向が見られる。

上が中古マンションの築年帯別平均平米単価、下が中古一戸建ての築年帯別平均価格(出典:東日本レインズ「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」)

上が中古マンションの築年帯別平均平米単価、下が中古一戸建ての築年帯別平均価格(出典:東日本レインズ「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」)

次に、築年帯別の新規登録件数に対する成約件数の割合=「対新規登録成約率」を見ていこう。
中古マンションでは、「築6~10年」が最も対新規登録成約率が高く(35.2%)、「築0~5年」「築11~15年」「築16~20年」がおおむね28~30%程度となり、築20年を超えると下がり続けることが分かる。

これに対して、中古一戸建て市場の対新規登録成約率では、築6~築25年以内ではおおむね30~32%で横ばいとなっており、中古マンションに比べると築年帯別による対新規登録成約率の差が小さくなっている。

築年帯別の取引動向「対新規登録成約率(成約件数/新規登録件数)」(出典:東日本レインズ「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」から一部データ抜粋)

築年帯別の取引動向「対新規登録成約率(成約件数/新規登録件数)」(出典:東日本レインズ「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」から一部データ抜粋)

「対新規登録成約率」(出典:東日本レインズ「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)から一部データ抜粋」)

「対新規登録成約率」(出典:東日本レインズ「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」から一部データ抜粋)

中古マンションのカギは、広さ&築年か?

中古マンションには、「築年帯別平均価格」のデータもある。実はこちらを見ると、築20年以内までは新規登録件数と成約件数の平均価格がかなり近いことが分かる。

中古マンションの築年帯別平均価格(出典:東日本レインズ「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」)

中古マンションの築年帯別平均価格(出典:東日本レインズ「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」)

具体的に平均価格を見ていくと、次のようになっている。「築6~10年」では、成約平均価格が新規登録平均価格を上回っている。

○成約平均価格○新規登録平均価格築0~5年:6638万円6777万円築6~10年:6193万円6053万円築11~15年:5543万円5616万円築16~20年:5250万円5578万円

ではなぜ、築20年以内の平均価格では両者が近くなっていたのか。これは平均面積を見ると分かる。築20年以内までは、新規登録物件の平均面積は約55~65平米であるのに対し、成約物件の平均面積は約63~70平米と開きが大きくなっている。

中古マンションの築年帯別平均面積(出典:東日本レインズ「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」)

中古マンションの築年帯別平均面積(出典:東日本レインズ「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」)

したがって、築20年以内の中でも、面積が広いもののニーズが高く、その結果として成約物件の平均価格が高くなっていると考えられる。対新規登録成約率が最も高くなっている「築6~10年」は、「築年数×面積×価格」のバランスがよいということだろう。

そうはいっても、築20年以内の中古マンション平均価格は5000万円を超える高額となっている。平均価格が2000万円台となる「築26~30年」、「築30年超」の価格的訴求もあり、築年数の古いものへの需要も高いのが実態だ。

おそらく、築年数が浅いものの中でも面積が広いもの、築年数が古いものの中でも利便立地や管理状況のよいもの、などが選ばれて成約に結び付いているのだろう。築年数の浅いものの市場シェアが少ないからといって、それだけで売れるわけではなく、広さと価格とのバランスが大事だと理解しておきたい。

●関連リンク
「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2022年)」(公財)東日本不動産流通機構(東日本レインズ)

猫飼いさんの家選び、マンション・戸建て・リノベ、どれがいい?注意したいポイントは”ペットトラブルの防止”

2月22日は「猫の日」だったのニャー。「猫の日」にちなんで、ゼロリノベを運営するgroove agentが、東京都在住の猫を飼っている20~40代の男女1000人を対象に、猫と暮らす家に関してアンケート調査を実施した。それによると、猫と暮らす家にはお悩みがいろいろあるのだという。どんなことだろうか?

【今週の住活トピック】
「猫と暮らす家のお悩みランキング」を公表/groove agent

3位「家具や壁で爪をとぐ」、2位「毛が抜けて敷物や洋服につく」、そして1位は?

筆者はかつて「ペットは犬より猫? 散歩、しつけの手間が犬人気下落の要因か」という記事を書いたが、ペットフード協会の調査によると、飼育されるペットの頭数は、2014年以降ずっと猫が犬を上回っている。それほど、ペットとして猫の人気は高いのだ。

家族同様の愛猫でも、猫と暮らす家についてはお悩みも多いようだ。ゼロリノベの調査によると、お悩みの3位は「家具や壁で爪をとぐ」、2位は「毛が抜けて敷物や洋服につく」、そして1位は「猫飼育可能な物件が少ない」という結果だった。

出典:ゼロリノベ調べ

猫と暮らすうえで、家の中のことは対応方法を自身で工夫できたとしても、住める家自体が見つけにくいことが最大の悩みごとというわけだ。

猫と暮らすために住み替えるなら、新築戸建て?

調査対象者が現在猫を飼っている家は、「賃貸」が51%、「持ち家」が49%とほぼ同じだ。ただ、「猫と暮らす家」として満足しているのは全体の44%で、その内訳は「持ち家」が57%を占めたので、持ち家のほうがやや満足度が高いようだ。賃貸に不満を感じる理由としては、家が狭いことなどが挙がっているという。

では、「猫と暮らすために購入・住み替えするなら」どんな家がよいのだろう。結果は「新築戸建て」が最多の32%だった。「中古戸建て」の14%と合わせると戸建てが46%になり、マンション(新築マンションと中古マンションの合計で39%)より戸建てのほうが猫と暮らしやすいと思っている人が多いようだ。戸建てに住み替えを検討している人のコメントに、「管理組合などの規定に縛られない戸建てに住み変えたい」とあるように、マンションでは「管理規約」などでペット飼育に関する細かい制限があるからだろう。

出典:ゼロリノベ調べ猫の飼育が可能な物件を探す際に注意したいこと

猫の爪とぎ用のボードを壁に張ったり、こまめにブラッシングしたりと、猫を飼ううえでの工夫などはいろいろあるだろうが、ここでは、猫が飼える物件を探すときに注意したいことを説明しよう。

まず、賃貸物件について。はじめから「ペット可」で入居者を募集している物件を選びたい。その場合でも、ほかの入居者とのトラブルを避けるために、ペット飼育のための建物になっていたり、飼育のルールがあったりするほうがよいだろう。賃貸物件の中には、エントランスに足洗い場があったり、室内の壁のクロスを上下に分けて下の部分だけ張り替えできるようになっているものもある。また、一般的には、退去の際にはペットによる臭いや損傷について原状回復が求められるので、室内の仕様設備や契約書の内容などもしっかり確認したい。

次に、新築や中古のマンションの購入について。マンションには「管理規約」などの規則がある。必ず「ペット飼育可能」になっているか確認し、ペット飼育の条件としてどんなルールがあるかを詳しく調べよう。ペットの大きさや頭数に制限がある場合がほとんどなので、自分の希望通りに猫が飼えるか確認したい。ほかにも、ペット委員会などの飼育者の組織があり、予防接種を義務づけるなどの会則が整っているほうがよいだろう。ペット対応型マンションとして、ペット飼育のための共用設備や設計がなされているものもある。

新築か中古かについては、いろいろな考え方があるだろう。先ほどの調査結果では、猫と暮らすために購入・住み替えをするなら新築戸建てに住みたいと回答した人のなかには、「注文住宅にすれば自分たちにも猫にも住みやすい家が設計できるかもしれないから」とコメントした人もいて、分譲の新築物件ではなく注文住宅を建てるイメージをもっている人もいるようだ。同じ理由で、中古住宅を買ってリフォームやリノベーションをしたいと回答した人もいるだろう。

猫の安全や健康を守るには、滑りにくい床材やペットドア・キャットウォークの設置など、通常の住宅にはない仕様や設備を採り入れる必要がある。そういう意味では、中古住宅を買ってすぐに、あるいは一定期間が経ってからペット対応のリフォームをするという選択肢も有効だ。

最後に指摘したいのは、猫を飼っている人との情報交換も大切だということ。戸建てのほうが規制を受けることなく猫を飼える側面もあるが、マンションの場合には飼育仲間と情報交換ができるという側面もある。何を重視するかをよく考えて、詳しく調べたうえで物件を選ぶのがよいだろう。

さて、本連載の筆者の担当編集者は犬派らしいが、SUUMOジャーナルの記事で「猫」のテーマは人気だという。丸まって寝たり猫じゃらしで遊んだりする姿を見れば、癒やされて家事や仕事の疲れも解消されることだろう。室内で飼いやすいこともあって、猫人気は今後も続くと思われる。飼い主にとっても愛猫にとっても、暮らしやすい家が増えることを期待している。

●関連サイト
「猫と暮らす家のお悩みランキング」(ゼロリノベ調べ)

家事分担「妻9割、夫1割」が最多。夫婦で無理なく分担するには?

夫と妻が家事を分担している割合は、お宅ではどの程度だろうか? リンナイが、夫と妻にそれぞれ聞いたところ、「妻が10割」と回答したのは、妻のほうは23%いたが、夫のほうは8%しかいなかった。どうやら家事に対する認識にかなりの開きがあるようだ。

【今週の住活トピック】
「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」を公表/リンナイ

家事分担の割合、夫と妻で認識にズレがある!

こんなことが、あるのではないだろうか?
「夕食は何を食べたい?」と妻に聞かれた夫が、負担をかけまいと「なんでもいいよ」と答えたら、なぜだか妻の機嫌が悪くなった。

食事の後、夫が妻をいたわって「皿洗いをするよ」と言ってくれた。その後、妻がキッチンに行ってみると、たしかに皿は洗っていたが、シンクやコンロまわりは汚れたままで、キッチンの生ごみもそのままだった。妻は黙って後片付けをしたが、なんかモヤモヤした。

筆者がこんな想像をしてしまうような調査結果だったのが、リンナイの「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」だ。

最近の男性は家事参加にも積極的だというが、夫婦の家事分担割合を夫と妻それぞれに聞いた結果、最多は「妻9割、夫1割」(女性34%・男性28%)だった。夫が2割、3割という回答も多いが、特徴的なのは「妻10割」の結果だ。自分が10割していると思っている女性が23%いるのに対して、妻が10割していると思っている男性は8%しかいない。男性から見ると、自分も1割や2割はしていると思っているのに、女性側から見たら、家事の範囲とは思えないという認識のズレだろう。

夫婦の家事分担(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

夫婦の家事分担(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

男性が行っている掃除は、ごみ袋の取り替え!?

では、男性と女性がそれぞれ、自身は「どんな家事を行っている」と自認しているのだろうか? 掃除(男性53%/女性94%)、買物(男性50%/女性95%)、洗濯(男性41%/女性95%)が、男性が行っている家事のTOP3だ。女性が「パートナーにやってほしいと思う家事」の第1位(54%)が掃除なので、「掃除」は男性がしている、女性が男性にしてほしい、という点で一致しているように見える。

そこで、担当している具体的な家事について質問した結果を見よう。「掃除」については、次のような結果だった。なんと男性が行っている掃除の第1位は、「ごみ袋の取り替え」(37%)だった。

担当している具体的な家事:掃除(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

担当している具体的な家事:掃除(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

同様に、「食事」について見ると、男性が行っている第1位は「食器洗い・乾燥」(34%)だ。一方、女性は、「献立を考える」(94%)ことに始まり、調理後の「残った食材の保管・管理」(83%)や「食器・調理器具の収納」(83%)まで、一連の家事を8割以上で行っていた。

担当している具体的な家事:食事(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

担当している具体的な家事:食事(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

「献立を考えるのが面倒」という人は多い。「負担に感じる家事」を具体的に聞いた結果を見ても、最多の57%の女性が、献立を考えることを選んだ。何を食べたいか聞かれたときに、「なんでもいい」という回答が、いかに気が利かないものかわかるだろう。今どんな食材があるのかを聞いて、それで作れる献立を答えたら、家庭の平和が保てるのではないかと思う次第だ。

また、女性が「パートナーにも気にかけてほしい家事」として最多だったのは、食事では「コンロなど調理機器の掃除・手入れ」(39%)、掃除では「換気扇の油汚れ掃除」(39%)だった。

女性は家事を行う際に、いろいろなことを考えている

家事に対する夫と妻の認識の開きは、まだある。それぞれの家事で「重視するポイント」を聞いた結果を見よう。
食事を例に挙げると、女性は、「食材・食事の費用を抑えたい」(74%)、「手軽に作りたい」(66%)、「後片付けを楽にしたい」(64%)など、費用や調理・後片付けの手間などいろいろ考えている。男性は「特にない」(35%)という人も多く、「手軽に作りたい」では22%しか重視していない。

コンロの魚焼きグリルに入れて焼くだけと思って、「魚でも焼いて…」と言ったりすると、魚焼きグリルの掃除はけっこう手間がかかるので、墓穴を掘るかもしれない。

家事に関して重視するポイント:食事(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

家事に関して重視するポイント:食事(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

話し合って、上手に家事分担をしよう

リンナイのリリースには、「知的家事プロデューサー 本間朝子先生監修 家事シェア満足度チェックテスト」も紹介されている。その中からいくつか抜粋してみた。あなたの家庭ではどうだろうか?

■「家事シェア満足度チェックテスト」より抜粋
1.家事は家族で支え合ってするものだと思う
2.夫婦で家事のバランスややり方について話し合っている
3.散らかしたものはそれぞれ本人が片づけている
4.家事が思ったようにできなかった時も責められたり否定されることはない
5.家事が思うようにできない時は臨機応変にサポートし合っている

共働きだからといって、家事分担は5:5が理想的とは限らない。やり方にこだわりがある家事については、中途半端に分担しないほうがよい場合もあるし、互いにやり方を譲り合って共有し、互いの空き時間に行うのが効率的な場合もある。

また、女性が負担を感じる家事でパートナーに気にかけてほしい家事、たとえば「コンロなど調理機器の掃除・手入れ」、「水まわりの汚れ掃除」、「換気扇の油汚れ掃除」などを、男性が積極的に担当するといった分担もあるだろう。

女性である筆者は女性目線で記事をまとめてしまうのだが、女性の負担がいまだ大きいとはいえ、以前よりは男性の家事参加が増えていると感じている。SUUMOジャーナルの筆者の担当編集者は男性だが、家事分担サポートアプリを使って、妻との家事分担を話し合ったばかりだという。

家事を可視化して、無理のない分担方法を考えていくことで効率的に行うことができれば、空いた時間を子育てなど他のことに使うことができるだろう。そんな家庭が増えていくことを期待している。

●関連サイト
リンナイ「夫婦の家事分担」に関する意識調査

都民の約7割が東京に定住意向あり。交通利便性、住み慣れていること以外にカギとなる魅力とは?

東京都がこのほどまとめた「都民生活に関する世論調査」の結果によると、約7割が東京に定住意向があることが分かった。その理由となるのは、第一に発達した交通網なのだが、こうした利便性とは違う項目も上位に挙がっている。その理由とは……。

【今週の住活トピック】
「都民生活に関する世論調査」結果を発表/東京都

調査結果に表れる「住めば都」の実態

「都民生活に関する世論調査」は、東京都全域に住む満18歳以上の男女を対象に郵送やインターネットで実施し、1883人の有効回収を得たもの。

今住んでいる地域の住みよさを聞いたところ、「住みよいところだと思う」は81.5%、「住みよいところだと思わない」は8.8%と、8割を超える人が住みよいと思っている。さらに、今住んでいる地域に今後も住みたいと思うか聞いたところ、「住みたい」は69.5%、「住みたくない」は11.3%となり、約7割が今の地域に住み続けたいと思っている(=地域定住意向あり)ことが分かった。

一方、「東京は、全般的に見て住みよいところか」を聞くと、「住みよい」は58.0%、「住みにくい」は6.6%と、約6割が住みよいと思っており、これは地域の住みよさより低い結果となった。さらに、東京に今後もずっと住みたいと思うかを聞くと、「住みたい」は69.7%、「住みたくない」は9.1%となり、約7割が東京に住み続けたいと思っている(=東京定住意向あり)という結果に。「東京は住みよい」と回答した割合よりも、東京定住意向ありの割合のほうが高い点が興味深い。

次に、それぞれの定住意向を分析すると、いずれも、そこに「長く住んでいる」人ほど定住意向が高まる傾向が見られる。東京定住意向については、さらに「東京生まれであるかないか」で、約15ポイントの開きがあった。生まれた地域、長く住んでいる地域には、今後も住み続けたいと思う、つまりは「住めば都」となることがうかがえる結果だ。

地域定住意向(地域居住年数別)

東京定住意向(東京生まれか否か/東京居住年数別)

出典/東京都「都民生活に関する世論調査」の結果より抜粋転載

定住したいのは、「住み慣れているから」「利便性が高いから」のほかにも…

次に、それぞれの定住意向あるなしの理由を見ていこう。

「地域定住意向あり」の1308人にその理由を聞いた結果を見ると、次のような項目が上位に挙がった。
1. 買物など日常の生活環境が整っているから          66.3%
2. 自分の土地や家があるから                 43.0%
3. 地域に愛着を感じているから(住み慣れているから)     41.4%
4. 通勤・通学に便利なところだから              40.3%

また、「東京定住意向あり」の1313人にその理由を聞いた結果を見ると、次のような項目が上位に挙がった。
1. 交通網が発達していて便利だから              79.2%
2. 東京に長く暮らしているから                53.7%
3. 医療や福祉などの質が高いから               36.7%
4. 文化的な施設やコンサート・スポーツなどの催しが多いから  28.6%

住み慣れていることに加えて、地域の生活利便性や東京の交通網の発達などが住みたいと思う大きな理由になっているが、東京定住意向では、「医療や福祉の質の高さ」や「文化的な環境のよさ」など、利便性以外の要因もその理由として挙がっている点に注目したい。

東京定住意向の理由をさらに、東京生まれか否かで見ると、「交通の便利さ」はどちらも最多であるが、東京生まれの人は「長く暮らしている」ことが圧倒的に多い。これに対して、東京生まれでない人では、「文化的な環境のよさ」と「人間関係がわずらわしくない」が多くなっている。つまり、文化的な環境や地域の人間関係などは、東京生まれでない人の定住意向に影響を与える要因になっている、と言えそうだ。

東京に住みたい理由(東京生まれか否か別)

出典/東京都「都民生活に関する世論調査」の結果より抜粋転載

なお、地域定住意向がない理由は「地域に愛着を感じないから」(27.7%)「家賃などの住居費が高いから」(同率27.7%)、東京定住意向がない理由は「生活費が高いから」(62.2%)が最多となった。

文化的な活動への興味関心は高いが、楽しんでいるのは若い世代?

では、文化的な活動について、どう思っているのだろうか?
「東京には美術館や劇場、映画館など文化施設が集中し、さまざまな展覧会や公演が行われているが、こうした文化的な環境を楽しんでいるか」と聞いたところ、「楽しんでいる」(楽しんでいる+まあ楽しんでいる)が49.8%、「楽しんでいない」(楽しんでいない+あまり楽しんでいない)が48.8%と拮抗する結果となった。

東京の文化的な環境を楽しんでいるか

出典/東京都「都民生活に関する世論調査」の結果より転載

「楽しんでいる」という回答は、若い世代ほど多い傾向が見られる。20代男性では64.9%だったものが、60代男性では34.9%に、20代女性では77.9%だったものが、60代女性では51.2%になるなど、年齢が上がるにつれて「楽しんでいる」という回答が減っている。

なお、男性(全体平均44.6%)より女性(54.1%)のほうが「楽しんでいる」回答が多い傾向も見られた。また、東京都区部(53.2%)のほうが市町村部(43.1%)より「楽しんでいる」割合が高いが、これは都心部に文化施設が多いことが影響しているのだろう。

次に、「芸術や文化を鑑賞したり、文化イベントに参加したりすることに興味関心があるか」と聞いたところ、興味関心が「ある」(ある+少しある)は71.5%に達した。興味関心については「楽しんでいる」回答の内訳ほどには、年代や地域の差が見られなかった。

文化鑑賞・文化イベント参加への興味関心

出典/東京都「都民生活に関する世論調査」の結果より転載

また、どのような文化鑑賞や文化イベントに参加したいのかは、「映画」(58.5%)、「展覧会(美術・歴史・写真・文芸など)」48.3%、「コンサート(ポップスなど)」41.6%などが上位だった。

総務省が発表した「2022年の住民基本台帳人口移動報告」によると、「東京都は、2020年に減少した転入者数が3年ぶりに増加に転じ、増加を続けていた転出者数が減少に転じており、東京都への移動の動きが活発になりつつある」という。コロナ禍で感染拡大が激しかった東京都は、他県への転出が増加したものの、2022年には転入超過数が大幅に上昇した。

「東京一極集中」の要因として、東京に就業の機会が多いことを挙げることが多いのだが、今回の調査結果を見ると「仕事を見つけやすい、事業を起こしやすい」といった理由で、今後も住みたいと思う人はそれほど多くはなかった。住み続けたいと思わせるには、文化的な環境のよさなども大きな要因になることを、再認識した次第だ。

●関連サイト
東京都「都民生活に関する世論調査」結果

ZEHの認知率が直近5年間で最高値に!2030年度のZEH基準義務化については?

リクルートが注文住宅の「建築者」(過去1年以内に注文住宅を建築した人)と「検討者」(今後2年以内に注文住宅の建築を検討している人)に調査を実施した。今回は調査結果の中でも、「ZEH(ゼッチ)」に関する結果に注目して見ていこう。

【今週の住活トピック】
「2022年注文住宅動向・トレンド調査」を発表/リクルート

ZEH認知率は77.4%、直近5年間で最高値。経済的メリットは月8562円

リクルートが実施した2022年の調査結果によると、「ZEHの認知率(内容まで知っている28.6%+名前だけは知っている48.8%)」は77.4%となり、直近5年の中で最高値となった。注文住宅建築者の4人に3人以上が、ZEHを認知していることになる。

また、ZEHを導入した人に「光熱費等の経済的メリット」を聞いたところ、平均額は8562円/月になった。電気代は気候によって変わるので毎月同じ額ではないが、この額なら年間を通じて電気代のかなりの部分をカバーできるのではないか。一方で、金額帯別に見ると、「5000円以上10000円未満」が最多の29.2%だが、次に「2500円未満」(26.3%)が挙がるなど、実際には各家庭でばらつきが大きいことも分かる。

SUUMO副編集長・中谷明日香さんは、「ハウスメーカー大手各社も、ZEH商品の強化を図っていますし、ZEH導入による光熱費などの経済的メリットの大きさからも、今後も導入率は伸びていくのでないかと見立てています」と分析している。

ZEH導入による光熱費等の経済的メリット(全国/ZEH導入者)(出典:リクルート「2022年注文住宅動向・トレンド調査」より転載)

ZEH導入による光熱費等の経済的メリット(全国/ZEH導入者)(出典:リクルート「2022年注文住宅動向・トレンド調査」より転載)

2030年度にはZEH基準が義務化される!この認知度はかなり高い

ところで、ZEH基準が2030年度からの新築住宅で義務化されることをご存じだろうか?

経緯を説明しよう。政府は2050年カーボンニュートラル宣言を受けて、建築物の省エネ性強化を加速させている。建築物には「省エネ基準」が定められており、住宅以外の建築物では現行の省エネ基準に適合していないと新築できないことになっている。この省エネ基準について、新築住宅でも2025年度には適合するように義務化する予定になっている。さらに、2030年度以降は義務化する基準を「ZEH基準」に引き上げようとしているのだ。

ここまで認知しているのは、住宅の省エネ性能について関心の高い人に限られるのではないかと思うが、調査結果を見てみよう。「建築者」の認知度は34.1%と3人に1人は認知していることになるが、「検討者」の認知度はさらに高く50.2%と2人に1人が認知している状況だ。検討者が自分事としてとらえていることがうかがえる結果だ。

Z2030年度ZEH基準義務化の認知状況 上図:建築者 下図:検討者(出典:リクルート「2022年注文住宅動向・トレンド調査」より転載)

Z2030年度ZEH基準義務化の認知状況 上図:建築者 下図:検討者(出典:リクルート「2022年注文住宅動向・トレンド調査」より転載)

ZEH導入とZEH基準義務化は、同じZEHでも同じじゃない

さて、ZEHの導入で光熱費等の経済メリットが平均で月8562円だったというのは、太陽光発電などで電気を生み出しているからだ。住宅の省エネ性をいくら高めたとしても、住宅内でエネルギーを消費するので、エネルギー収支はマイナスになり、ゼロエネルギーの家にはならない。プラスマイナスゼロにするには、住宅の設備機器で電気をつくり、エネルギーをプラスする必要があるのだ。

最近は電気代が上がっているので、経済的メリットを大きく感じられることだろう。太陽光発電設備については、設置費用が100万円程度かかるといわれている。先行投資費用を電気代などの経済メリットによって、住みながら時間をかけて回収するという形だ。政府だけでなく、東京都でも新築一戸建ての太陽光発電設備の設置を推し進める予定だ。そこで、補助金を出したり、初期投資は電力事業者が負担する(屋根貸しや電気代の一定期間サブスクなど)手法を用いて、初期費用の負担軽減を図る仕組みを広げようとしたりしている。

一方、2030年度から新築住宅で適合義務化となる「ZEH基準」は、必ずしも太陽光発電などで電気を生み出すことを求めていない。現行の省エネ基準よりも省エネ性の高いZEH基準に引き上げて、住宅そのものの省エネ性の底上げを図ろうとしているのだ。

住宅の省エネ性を高めるにはいろいろな方法があるが、たとえば東京の気候なら、天井や壁・床を覆う断熱材をより厚くしたり、窓まわりのガラスを複層ガラスからLow-E複層ガラス(遮熱タイプ)に、窓枠も熱を伝えやすいアルミサッシから樹脂サッシに切り替えたりして、省エネ性の高いZEH基準を実現するといった具合になる。その分コストが上がるので、気になるのは建築費のことだろう。

気になる建築費の高騰、新築住宅へのZEH基準義務化の影響は?

近年は、資材不足や円安、燃料費の影響などで住宅の建築費が上がっている。この調査で「建築者」に対して「建築費高騰を認識していたか」を聞いたところ、75.1%が認識していたと回答し、41.6%が「建築費高騰の影響があった」と回答した。

一方、「検討者」に対して、「建築費高騰を認識しているか」を聞くと、建築者よりさらに多い89.7%が認識していると回答した。また、「建築費高騰の今後の予想」では、62.3%が「現在より上がっていく」、26.6%が「現在の水準が続く」と回答し、合わせて約9割が建築費は今後もさらに上がるか高騰したまま推移すると予想している。

建築費高騰の今後の予想(検討者/建築費高騰の認識者)(出典:リクルート「2022年注文住宅動向・トレンド調査」より転載)

建築費高騰の今後の予想(検討者/建築費高騰の認識者)(出典:リクルート「2022年注文住宅動向・トレンド調査」より転載)

調査では、「検討者」に対して「建築費高騰で予算オーバーした場合にどうするか」も聞いている。最多は「予算を増やす」の39.4%だったが、「土地費用を抑える」(27.4%)や「建築費と土地費用を両方抑える」(21.3%)など、建築プランへの影響もみられた。

建築費高騰で予算オーバーした場合の予算・建築プラン変更の有無(検討者/建築費高騰の認識者)(出典:リクルート「2022年注文住宅動向・トレンド調査」より転載)

建築費高騰で予算オーバーした場合の予算・建築プラン変更の有無(検討者/建築費高騰の認識者)(出典:リクルート「2022年注文住宅動向・トレンド調査」より転載)

では、省エネ基準の引き上げによる建築費のコストアップはどうだろう?
現行の省エネ基準に適合している住宅がすでに普及していることから、省エネ基準の義務化で建築費が上がるとは思えないが、2030年度以降のZEH基準の義務化では、建築費に影響があると考えられる。ただし、いまの建築費高騰とは違って、義務化によるコストアップは予想できることなので、政府は優遇制度などで支援するだろう。

すでに、住宅ローン減税の控除対象となる住宅ローンの限度額をZEH基準などで引き上げたり、【フラット35】S(【フラット35】の金利引き下げ制度)でZEH基準を追加して優遇するなどの手を打っている。今後も、「こどもエコすまい支援事業」による補助金などが予定されている。

建築物の省エネ性の引き上げについては政府が力を入れているので、減税や補助金、融資などのさまざまな支援策が用意されるだろう。こうした優遇制度を有効に活用して、希望する建築プランで省エネ性の高い住宅を建てられることを願っている。

●関連サイト
リクルート「2022年注文住宅動向・トレンド調査」

寝室は夫婦・パートナー同室、別室?実態とそれぞれのメリット

積水ハウス 住生活研究所では、“いい夫婦の日”に向けて、「夫婦の暮らしに関する調査(2022 年)」を実施した。この調査では、全国の20~60代既婚男女に、配偶者やパートナーと一緒に寝ているかどうかを聞いている。いわゆる夫婦同室・別室問題だが、その結果はどうなったのだろう?

【今週の住活トピック】
「夫婦の暮らしに関する調査(2022 年)」結果を報告/積水ハウス 住生活研究所

55歳以上の夫婦になると寝室は別々で寝ている。その理由は…

自宅において夫婦で最も長く過ごすのは、実は寝ている時間だ。もちろん、夫婦で生活時間が異なるという場合もあるだろうが、夜のほぼ同じ時間帯で寝ているという場合が多いだろう。では、そのときにどのように寝ているのだろうか?

今回の調査では、「ふだん配偶者・パートナーとどのように寝ているか」を聞いており、下のグラフのような結果になった。ダブルベッドかシングルベッドかなどの違いはあっても、「同じ部屋で寝る」という回答は年代によって大きく異なることがわかった。

出典:積水ハウス 住生活研究所「夫婦の暮らしに関する調査(2022 年)」より転載

出典:積水ハウス 住生活研究所「夫婦の暮らしに関する調査(2022 年)」より転載

55歳以上では、「別々の部屋で寝る」という回答が過半数を占めるが、20~54歳までは「同じ部屋」で寝る回答のほうが多い。なかでも、20~24歳については、ラブラブだからなのかわからないが、「一つの寝具で寝る」という回答が56.1%と極めて高くなっている。

ではなぜ、55歳以上になると寝室を別にする人が多くなるのだろうか?

別室で寝ている人に「別々に寝ることになった理由としてあてはまるもの」を聞いたところ、「相手のいびきや歯ぎしり、寝言などがうるさいから」(29.6%)、「お互いの生活時間がずれているから」(28.1%)、「配偶者・パートナーと最適な環境(温度設定など)が違うから」(24.5%)といった、快適に寝るための現実的な理由が挙がった。ほかにも、「1人の時間を持ちたいから」(27.6%)や「お互いのライフスタイルが違っているから」(27.0%)など、それぞれ個人の時間を尊重する理由も見られた。

出典:積水ハウス 住生活研究所「夫婦の暮らしに関する調査(2022 年)」より転載

出典:積水ハウス 住生活研究所「夫婦の暮らしに関する調査(2022 年)」より転載

やっぱり夫婦は同じ部屋で寝るべき!?

睡眠時間をしっかり確保することは日々の生活で大切なことだが、別室で寝ている人に「配偶者・パートナーと同じ寝室で寝たいか」と聞くと、16.3%は「同じ寝室で寝たい」と回答した。

出典:積水ハウス 住生活研究所「夫婦の暮らしに関する調査(2022 年)」より転載

出典:積水ハウス 住生活研究所「夫婦の暮らしに関する調査(2022 年)」より転載

「同じ寝室で寝たいと思いながら別室で寝ている人も意外といるのか」と、この結果に筆者は驚いた。そこで、その人たちの「同じ寝室で寝たい理由」を見ると、「夫婦だから」「特に離れる理由がないから」がいずれも34.4%で最多となった。夫婦は一緒にいるべきという考え方が根強いようだ。

出典:積水ハウス 住生活研究所「夫婦の暮らしに関する調査(2022 年)」より転載

出典:積水ハウス 住生活研究所「夫婦の暮らしに関する調査(2022 年)」より転載

次に多い理由は、「同じ寝室で寝るほうが経済的・省エネだから」(28.1%)という合理的なもの。「比較的年配の世代ならではだ」と思ったのは、別室で寝ていると自分や配偶者の健康面での異常に気づきにくいことなど、健康面の安心や見守りができる点なども一定の人が理由に挙げていることだ。

寝室が同室のほうが夫婦の仲が良い!?

同研究所で調査結果を分析したところ、「仲が良いと認識している人は、一緒の部屋で寝ている割合がより高くなる」という。そうはいっても、夫婦の仲の良さは、寝室が同室か別室かとは、直接的には関係はないと考える。

夫婦同室で寝ているところに、「別室で寝たい」というのは、いびきや冷暖房設定の違いで熟睡できないといった理由でもないと言い出しづらい、ということもあるかもしれない。ほかにも、家の部屋数や広さによって、それぞれに寝室が割り当てられないといった事情で同室にしているといったこともあるだろう。

このように、夫婦の寝室が同室か別室かは、さまざまな事情が重なって決まると考えられる。睡眠という心身ともに重要な活動の鍵を握る寝室だけに、互いが納得していればどちらでもよいのではないだろうか。

同室・別室、それぞれのメリットや工夫点

そうはいっても、寝室を同室にするか別室にするかで、それぞれにメリットがある。メリットの例を挙げてみよう。

●夫婦の寝室が「同室」のメリット
・スキンシップが増える
・一緒にいることで、会話が増えたり安心感を得られたりする
・相手の健康上の異常に気づきやすい

●夫婦の寝室が「別室」のメリット
・相手の影響を受けずに安眠を確保できる
・自分一人の時間を持てる
・ケンカの後などの気分をリセットできる

どのメリットを大きく感じるかは、それぞれの組み合わせで違ってくるだろう。正解は特にないのだ。ただ、希望通りにはいかないという場合もある。別室でスキンシップを持ちたいなら、時々同室の時間を持ったり、同室でもプライバシーを保ちたいなら、寝室を家具やパーテーションで仕切ったりといった工夫をする方法もある。

寝室をどうしたら互いが快適に眠れるか、ざっくばらんに話し合ってみるとよいだろう。「別室にしたい」と相手が言い出したからといって、相手への愛情が薄れたとは限らないのだ。

●関連サイト
積水ハウス 住生活研究所「夫婦の暮らしに関する調査(2022 年)」

コロナ禍で「風邪をひかなくなったと」感じる人が増加!どんな暮らし方が予防につながっている?

積水ハウスの住生活研究所が、「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022年)」を実施し、その結果を発表した。それによると、コロナ禍で風邪をひかなくなったという人が多いという。コロナ禍による生活様式の変化が常態化するいま、どんな暮らし方をしているのだろうか?詳しく見ていこう。

【今週の住活トピック】
「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022年)」結果を報告/積水ハウス 住生活研究所

6割以上がコロナ禍でインフルエンザや風邪をひかなくなったと思っている

調査結果によると、コロナ禍前と比較して「インフルエンザや風邪をひかなくなったと思うか」と聞いたところ、63.8%が「思う/やや思う」と回答した。その要因のひとつが、感染症への予防が習慣化していることにある。加えて、在宅勤務が増加した人ではインフルエンザや風邪をひかなくなったと思う回答が78.5%と多いことから、通勤などの外出機会が減っていることも挙げられる。

積水ハウス 住生活研究所「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022 年)」より転載

積水ハウス 住生活研究所「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022 年)」より転載

帰宅後は洗面所に直行?家の中にウイルスを持ち込みたくない

次に、「外出から帰宅後、まず室内のどこに行くか」を聞くと、「洗面所」という回答が最多になった。また、コロナ禍前は48.0%だったものが、現在は60.0%に高まり、帰宅後にまず手洗いという行動が習慣化していることがわかる。

積水ハウス 住生活研究所「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022 年)」より転載

積水ハウス 住生活研究所「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022 年)」より転載

手洗いや手の消毒のほかにも、「帰宅した際、家の中のどこも触らずにまず手を洗う」 が 25.3%(コロナ禍前9.9%)、「帰宅した際、玄関で除菌や消毒をする」が 18.7%(コロナ禍前6.5%)とコロナ禍前より増加しており、ウイルスを家の中に持ち込まない意識が高まっていることがわかる。

自宅の中でもマスクをつけるシーンがある!?

感染予防の習慣化のなかでは、マスク着用もあるが、自宅の中でもマスクをつける場合がある人も多い。この調査では、49.7%が現在、自宅の中でもマスクをつけることがあると回答したという。「在宅時にマスクをつけることが多いシーン」では、「自分の体調がよくない時」(29.0%)のほか、「家族の誰かの体調がよくない時」(24.3%)、「家族や友人と一緒にいる時」(15.5%)などが多かった。

マスクの取り扱いについて、住生活研究所が実施した「小さな暮らしアンケート~マスク編~(2022 年)」によると、使い捨てマスクの帰宅後の扱いについて、「捨てる場所」・「仮置きする場所」どちらも「リビング」が最多だった。次に多いのは、捨てる場合は「キッチン」(23.7%)、仮置きする場所は「玄関」(21.6%)となった。

積水ハウス 住生活研究所「小さな暮らしアンケート~マスク編~(2022 年)」より転載

積水ハウス 住生活研究所「小さな暮らしアンケート~マスク編~(2022 年)」より転載

Withコロナの状態が長引くなか、家の中の感染予防の行動が常態化している。これからは、帰宅後すぐ手洗いするためにあちこち触らずに洗面所に直行できる動線などを工夫したり、玄関に除菌・消毒剤の置き場所、リビングなどにマスクを置いたり捨てたりする場所を設けたりといった家づくりを考える必要もありそうだ。

寒くなると窓を開ける換気もしづらくなる。インフルエンザの感染拡大の懸念もあり、予防対策を続ける必要があるだろう。それにしても、在宅中もマスクをせざるを得ない状況からは早く脱出したいものだ。

●関連サイト
積水ハウス「自宅における感染症・風邪の予防意識・行動に関する調査(2022年)」

住宅購入時にみんなは何を重視する? 若年層は「IT重説」「電子署名」に高い利用意向

不動産流通経営協会(FRK)が公表した2022年度の「不動産流通業に関する消費者動向調査」によると、住宅を購入する際には、立地や建物を慎重に確認している人が多いことがわかった。高額な買い物となるだけに当然のことではあるが、どういった手順を経ているのだろう?調査結果を分析していこう。

【今週の住活トピック】
「第27回(2022年度)不動産流通業に関する消費者動向調査」結果を公表/不動産流通経営協会(FRK)

新築か中古かにこだわらなかった人が増加!

この調査は、FRKの会員会社の協力により、首都圏で2021年4月から2022年3月までに住宅を取得した人を対象にWEBアンケートを実施(有効回答1311件)したもの。新築住宅購入者は267件、中古(既存)住宅購入者は1044件だった。

まず筆者が注目したのは、「新築・既存にはこだわらなかった」と回答した人が増加していることだ。
●住宅購入にあたって探した住宅の種類で「新築・既存にはこだわらなかった」割合
新築住宅購入者:
2020年度:19.2%  2021年度:17.3%  2022年度:26.6%
中古住宅購入者:
2020年度:44.3%  2021年度:47.0%  2022年度:52.5%

新築住宅購入者では「新築住宅のみ」や「主に新築住宅」という人がまだ多いものの、中古住宅購入者ではこだわらなかった人が過半数に達した。これは、新築住宅(特に新築マンション)の販売が縮小する一方で、中古住宅市場が活性化していること、新築マンションの価格が上昇していることなどの影響もあるのだろう。

購入にあたって建物検査の利用が増えている!

中古住宅を購入する場合、建物の状態に不具合はないかが気になるものだ。一般消費者が見ただけではわからない点もあるので、専門家の確認もほしいところだ。今回の調査で、中古住宅購入者に対し、住宅購入にあたって建物検査を実施したかどうか聞くと、「何らかの建物検査を行った」人が52.2%となり、過半数を占めた。特に、中古一戸建て購入者については、実施した比率は72.1%とかなり高くなる。

出典:住宅購入にあたっての建物検査の実施状況(対象:中古住宅購入者)(出典/不動産流通経営協会「2022年度不動産流通業に関する消費者動向調査」より転載)

出典:住宅購入にあたっての建物検査の実施状況(対象:中古住宅購入者)(出典/不動産流通経営協会「2022年度不動産流通業に関する消費者動向調査」より転載)

さて、ここで言う「何らかの建物検査」について少し説明しよう。何らかのという表現となるのは、いろいろな形態があるからだ。

最も多いものが、中古住宅を仲介する不動産会社が売主から預かった中古住宅の「建物保証」をするケースだ。不動産会社自身がそれぞれの方法で住宅の大きな不具合がないことを保証するもので、建物に加えて「住宅設備保証」もするケース、住宅設備保証だけをするケースもあるが、建物保証にかかわるものが建物検査に該当する。

ほかにも、民間の検査機関が行っているホームインスペクション(原則売主が行うが、費用を買主が負担する場合もある)を行っている場合も該当する。また、検査と保険をセットした「既存住宅売買瑕疵(かし)保険」に加入する場合も、検査を行うので建物検査に該当する。

これらのいずれかを行った中古住宅を購入した人が、52.2%いたということだ。

大半が事前に水害ハザードマップを確認している

新築・中古を問わず、近年災害が甚大化していることもあって、災害リスクを気にする人も多いことだろう。調査結果を見ても、全体で91.2%が自然災害のリスクについて「考慮した」(57.6%)あるいは「やや考慮した」(33.6%)と回答した。

目を引くのが、「水害に関するハザードマップ」を確認した人の多さだ。「地震に関するハザードマップ」を確認した人もほぼ6割と高いので、関心の高さがうかがえるが、水害の場合は9割を超える高さとなっている。

事前に確認したハザードマップの種類について(出典/不動産流通経営協会「2022年度不動産流通業に関する消費者動向調査」より転載)

事前に確認したハザードマップの種類について(出典/不動産流通経営協会「2022年度不動産流通業に関する消費者動向調査」より転載)

実は、2020年8月28日から契約前の重要事項説明の際に、水害ハザードマップを提示することなどが、宅地建物取引業法の改正で義務づけられている。水害ハザードマップを確認した比率が9割と高いのは、近年の台風や集中豪雨による水害を目の当たりにして、早めに自らハザードマップを確認した人もいるだろうが、仲介会社からの重要事項の説明によって確認したという人も多くいるからだろう。

20代・30代では契約に関するデジタル化の意向が高い

不動産会社が買主に対面で重要な事項を書面で説明したり、対面で契約書を交付したり、というのが従来のスタイルだった。今ならメールやWEB会議の普及によって、WEB会議で重要事項説明を聞いて(=「IT重説」)メールなどで書面を受け取ったり、「電子署名」を使って売買契約書の交付を受けたりといったことができる環境が整っている。

今回の調査で、「IT重説」および「電子署名」の利用意向を聞いたところ、いずれも20代・30代で利用意向が高いことが分かった。

今後住宅を購入する際のIT重説の利用意向(出典/不動産流通経営協会「2022年度不動産流通業に関する消費者動向調査」より転載)

今後住宅を購入する際のIT重説の利用意向(出典/不動産流通経営協会「2022年度不動産流通業に関する消費者動向調査」より転載)

売買契約締結における電子署名の利用意向(出典/不動産流通経営協会「2022年度不動産流通業に関する消費者動向調査」より転載)

売買契約締結における電子署名の利用意向(出典/不動産流通経営協会「2022年度不動産流通業に関する消費者動向調査」より転載)

「IT重説を利用したいと思う理由」では、「不動産会社に行く手間が省けるから」(86.1%)と「重要事項説明を実施する日程調整の幅が広がるから」(65.0%)が多く、「IT重説を利用しないと思う理由」では、「住宅購入に関わる大事なことなので対面での説明がよいと考えるから」(75.2%)が多かった。

また、「売買契約締結における電子署名を利用したいと思う理由」では、「保管に場所を取らないから」(79.2%)、「パソコンやスマートフォンなどでいつでもどこからでも契約締結できるから」(63.0%)、「印紙税が発生せず費用負担が減るから」(62.1%)が多く、「売買契約締結における電子署名を利用しないと思う理由」では、「住宅購入に関わる大事なことなので書面がよいと考えるから」(84.1%)が多かった。

デジタル関連法案などの施行によって、今は買主と不動産会社双方が合意するなどの条件が整えば、契約に関するIT化が実際に行えるようになっている。

近年は、中古住宅を購入してリノベーションをしてから住むスタイルも普及している。その際には、隠れた不具合がないか建物検査事業者やリフォーム事業者と確認したり、災害リスクの程度を調べたりして、それらの対策を施すことが大切だ。購入とリノベを一体的に進めるには、契約が効率よくできるIT化を活用するのもよいだろう。快適な住まいを手に入れるために、賢い消費者になってほしい。

●関連サイト
不動産流通経営協会(FRK)「第27回(2022年度)不動産流通業に関する消費者動向調査」

「家に欲しい設備」アンケート結果が発表! 3位・防犯カメラ、2位・宅配ボックス、1位は?

日本トレンドリサーチがロゴスホームと共同で、「家に欲しい設備」に関するアンケートをインターネットで実施し、その結果を公表した。それによると、「モニター付きインターホン」がかなり重要な設備になっていることが分かる。詳しく見ていこう。

【今週の住活トピック】
「家に欲しい設備」についてアンケートを実施/日本トレンドリサーチ

欲しい設備、家に付いている設備のナンバー1は「モニター付きインターホン」

調査対象は全国の男女で1332件の有効回答を得たもの。このうち、「持ち家」に住んでいるのは55.3%。持ち家に住んでいない44.7%に対して、「家を購入するとしたら絶対に付けたい設備は何か」を聞いたところ、次のような結果になった。

家を購入するとしたら絶対に付けたい設備(複数回答可)(出典:日本トレンドリサーチ「家に欲しい設備」アンケート結果より転載)

家を購入するとしたら絶対に付けたい設備(複数回答可)(出典:日本トレンドリサーチ「家に欲しい設備」アンケート結果より転載)

TOP3には、「モニター付きインターホン」(51.2%)、「宅配ボックス」(44.6%)、「防犯カメラ」(42.6%)が挙がり、セキュリティや不在時対策などに重きが置かれていることが分かる。

これに対して、持ち家に住んでいる55.3%に、「購入した家にはどのような設備が付いているか」を聞いた結果は次のようになった。

購入した家に付いている設備(複数回答可)(出典:日本トレンドリサーチ「家に欲しい設備」アンケート結果より転載)

購入した家に付いている設備(複数回答可)(出典:日本トレンドリサーチ「家に欲しい設備」アンケート結果より転載)

持ち家の付帯設備についても、1位は「モニター付きインターホン」(53.8%)となった。一方、「宅配ボックス」や「防犯カメラ」は、10位と11位になり、「浴室暖房乾燥機」や「カウンターキッチン」が上位に挙がった。

これは、「モニター付きインターホン」の重視度が高いことに加え、持ち家への普及が広がっていると考えられる。セキュリティを重視していても、防犯カメラまで設置されている家はまだ少ないということだろう。

ひとくちに「モニター付きインターホン」というけれど

さて、モニター付きインターホンとは、テレビモニター付きドアホンともいい、「インターホンにテレビカメラを取り付け、住まいの中から外の様子や訪問者の顔を見ることができる装置」(SUUMO住宅用語大辞典)のことだ。あらかじめ訪問者の顔を確認すれば、不用意に玄関ドアを開けてしまうことが避けられる。

防犯面で役立つ設備だが、実はさまざまなものがある。今回の調査ではマンションか一戸建てかが明らかではないが、一戸建てではシンプルに、玄関にカメラ付きインターホン(子機)を設置して、家の中のモニター(親機)で来訪者を確認する形になる。

一方マンションの場合は、オートロック機能が付いている物件では、エントランスの自動ドアもモニターで応答しながら開けることができるので、エントランスと住戸の玄関の2段階のセキュリティに対応する。また、マンションの住戸内にはモニター画面が住宅情報盤に組み込まれていて、インターホンの機能のほかに火災報知設備やガス漏れセンサー、非常時の通報機能など住まいの安全を守る多様な機能が備えられているのが一般的だ。

さらに、モニター付きインターホンはさまざまに進化して、モニターがカラーになり画質も向上したり、録画機能が付いたりしている。カメラが広角レンズになって死角がないものもあれば、スマートフォンと連携して外出先でも来訪者が確認できるものもあり、いろいろな商品が登場している。

もし、注文住宅などで自身で商品を選べるのであれば、不審者の確認を徹底したいのか、子機を活用して住宅内の会話もしたいのかなど、どういった機能を重視するのかを見極めて、商品を選ぶとよいだろう。

また、現在は設置されていない中古住宅でも、後付けで設置できる場合もある。中古一戸建てでは、玄関のインターホンが電池式で配線がなくても設置できるものがある。中古マンションでは、さすがに個人でエントランスをオートロックにすることはできないが、管理組合の承認が得られれば、玄関にモニター付きインターホンを設置できることもある。

住まいの機能として、外部からの侵入を防ぐということも求められる。モニター付きインターホンが普及してきたのは、住む人の安全に配慮した結果だろう。上手に活用したいものだ。

●関連サイト
日本トレンドリサーチ共同調査「家に欲しい設備」についてアンケート結果
ロゴスホーム

低金利のうちに検討したい住宅ローンの借り換え! 注意点は?

住宅金融支援機構が、2021年度中に借り換えをした998人に調査をした「住宅ローン借換えの実態調査結果」を公表した。住宅ローンは超低金利が長く続いているが、こうしたなか、どういった借り換えが行われていたのだろう?今回は、住宅ローンの借り換えについて考えてみたい。

【今週の住活トピック】
「2021年度 住宅ローン借換えの実態調査結果」を公表/住宅金融支援機構

借り換えによって全期間固定型が減少し、変動型が増加

住宅ローンの借り換えとは、現在返済している住宅ローンの残金を一括返済して、別の住宅ローンを契約すること。返済しているローンの金利よりも、借り換え後の金利が下がれば、借り換えることで利息を削減することができる。

住宅ローンの金利タイプには、半年ごとに金利が見直される「変動型」、返済当初一定期間の金利を固定する「固定期間選択型」、返済中金利が変わらない「全期間固定型」がある。固定期間選択型は、当初固定期間を2年、3年、5年、10年などから選ぶもの。全期間固定型は、住宅金融支援機構と民間金融機関の提携ローン【フラット35】が代表的なものだ。

今回の調査結果によると、借り換えの前と後では、利用する金利タイプのシェアが、次のように変化していた。
〇借り換え前→借り換え後
変動型 40.4%→49.2%(+8.8)
固定期間選択型 45.4%→43.9%(-1.5)
全期間固定型 14.2%→6.9%(-7.3)

変動型が増えて、全期間固定型が減っているのが大きな特徴だ。ということは、全期間固定型を借りていた人が、借り換えで変動型に移ったということだろうか? 詳しい内訳を見ると、次のようになっていた。

金利タイプ別借換えによる構成比の変化(出典/住宅金融支援機構「2021年度 住宅ローン借換えの実態調査結果」)

金利タイプ別借換えによる構成比の変化(出典/住宅金融支援機構「2021年度 住宅ローン借換えの実態調査結果」)

低金利時代には、金利を固定する期間が長いほど金利は高く設定される。したがって、借り換えで低金利なローンを狙うなら、全期間固定型から金利が変動するものに、固定期間選択型の長いものからより短いものへといった借り換えが行われるのがセオリーだ。

調査結果を見ると、借り換え前後で同じ金利タイプを選んだ人が多いが、借り入れ当時と比べて金利水準が下がっていれば、同じ金利タイプへの借り換えでも低金利のローンを利用できるからだろう。しかし、なかにはセオリー通りではない借り換えをしている人もいる。変動型から固定期間選択型や全期間固定型など、より金利を固定する期間が長いもの選んだ事例だ。

借り換え理由はなんといっても「低金利」だが、金利上昇を不安視する人も

では、借り換えの理由を見ていこう。
当然ながら、「金利が低くなるから」と「返済額が少なくなるから」という理由が圧倒的に多い。適用される金利が低くなれば、残りの返済期間が同じでも返済額を少なくできる。収入の減少や物価の上昇に伴い、毎月の返済額を抑えることが最大の理由という場合もあるだろう。

一方、「今後の金利上昇・返済額増加への不安」を挙げた人も多い。金利上昇のリスクを避けたい場合は、全期間固定型を選ぶか、固定期間選択型のなかでも固定する期間が10年など長いものを選ぶのがセオリー。低金利のうちに、長期間金利を固定できるからだ。

ほかの理由については、ローンの優遇金利の仕組みを説明したほうがわかりやすいだろう。
固定期間選択型の場合、当初の固定期間で大幅に金利を引き下げ、以降は優遇幅が小さくなる「当初優遇タイプ」とずっと一定の金利を引き下げる「通期優遇タイプ」の2種類がある。前者の場合、借り入れ当初の金利は低いが、固定期間終了後の金利が当初と同じだとしても優遇幅が小さくなることで、適用される金利は上がってしまう。

同様に、全期間固定型の場合でも、性能の高い住宅であれば当初一定期間金利を引き下げる【フラット35】Sを利用した場合も、金利引き下げ期間が終わると優遇がなくなることで、適用される金利が上がる。

こうした事情から、ローンの適用金利が上昇するタイミングで借り換えたいとか、優遇幅を通期で適用させたいから借り換えたいといった理由が挙がるわけだ。

また、固定期間選択型の場合、固定期間終了後は再度固定期間を選ぶ場合もあるが、変動型に移行する場合もある。「変動金利に移行するのが不安」というのは、こうした事情だろう。

借換え後の金利タイプ別借換え理由(出典/住宅金融支援機構「2021年度 住宅ローン借換えの実態調査結果」)

借換え後の金利タイプ別借換え理由(出典/住宅金融支援機構「2021年度 住宅ローン借換えの実態調査結果」)

なお、今回の結果は2021年度に借り換えた人の調査なので、市場の金利上昇圧力が強まっている今後であれば、金利上昇リスクを避ける借り換えをする人がもっと増えるのかもしれない。

住宅ローンの借り換えで注意したい点とは?

住宅ローンの借り換えでは、新しい住宅ローンに切り替えることで、低金利などの条件がよいローンを借りることができる。ただし注意したいのは、完済するローンと新たに借りるローンについて、それぞれ手数料などの諸費用がかかることだ。

たとえ数十万円の諸費用を払っても、借り換えによる利息削減効果のほうが大きい、というのが前提だ。借り換え前後の金利差が小さかったり、ローンの残高が少なかったり、残っている返済期間が短かったりする場合、利息削減額よりも諸費用のほうが上回ってしまう可能性もある。諸費用と利息削減効果を必ず試算して、総合的に判断する必要がある。

また、借り換えは新規に借りる場合と同様に、融資審査を受けることになる。世帯収入が減っていたり転職したばかりであったり、あるいは健康面に不安があり団体信用生命保険(以下、団信)に加入できないといった場合には、借り換えができないこともある。

こうした注意点はあるものの、いまはすべての金利タイプで低金利であることに加え、金融機関の優遇金利がかなり低くなっている。借り換えで優遇金利が適用されることで、借り換え前後の金利差が大きくなるという人が多いだろう。

また、借り換えによって、希望の金利タイプを選べたり、団信にオプションを付けたりなどの見直しができるといったメリットもある。住宅ローンのメンテナンスの一環として、低金利のいまのうちに借り換えを検討するのもよいだろう。

●関連サイト
住宅金融支援機構「2021年度 住宅ローン借換えの実態調査結果」

コロナ禍後も家で運動する人増!自宅のどこで?どうやって?

コロナ禍で、運動不足を感じている人たちが自宅で運動をしたいと考えるようになった。こんな調査結果を積水ハウスが公表した。現在まで自宅での運動を続けている人が多いというが、どんな運動をどこでやっているのだろうか? 詳しく見ていこう。

【今週の住活トピック】
「自宅での運動に関する調査」結果を公表/積水ハウス

運動不足を感じて、自宅で運動する人が増加!?

筆者自身の話で恐縮だが、新型コロナウイルスが蔓延したとき、通っていたスポーツジムがクローズしてしまい、困ってしまった。体力づくりをしてきたので、トレーニングを中断すると元に戻ってしまうのではないかと不安になった。そこで思いついたのが、YouTubeを活用して筋トレやヨガなどを毎日行うことだ。

スポーツジム閉館時は、自宅で一日に何度も運動していた。開館してからは自宅での運動量は減っているものの、座りっぱなしの仕事だけに今も継続して運動するようにしている。

筆者と同じような人が多いということが、積水ハウスの調査結果にも表れていた。「コロナ禍で以前よりも運動不足になったと感じる」人が55.8%(「とてもそう感じる」と「ややそう感じる」の計)と半数を超えた。在宅勤務をしている人に絞ると、同じ回答は70.3%にもなった。

「運動したいと思うか」と聞くと、「自宅で運動したい」という人が55.0%に達し、「屋外で運動したい」(32.4%)や「ジムなどの施設で運動したい」(18.2%)よりも多いことがわかった。自宅で運動したいと考えている275人に、実際に自宅で運動をしているかを聞くと、「コロナ前から現在まで続けている」が30.2%、「コロナ禍で始めて、現在も続けている」が19.3%だった。筆者の場合は、19.3%に該当するわけだ。

一方、自宅で運動したいと回答したものの、現在自宅で運動していない人に理由を聞くと、2番目に多かった「運動が嫌い・面倒」(29.5%)は仕方がないとして、1番目に多かったのは「忙しい・時間がない」(38.8%)、3番目が「スペースがない」(20.1%)で、時間と場所が課題になっていたことが分かる。

女性のほうがコロナ前よりも自宅で運動している!?

では、自宅でどんな運動をしているのだろうか? 何らかの運動をしている人に、「どんな運動をしているか」を聞いたところ、男女でかなり違いがあることが分かった。

男性では、「屋外でのランニング・ジョギング・ウォーキング」が最多で、コロナ前(数年間)で55.1%、現在で54.1%と、過半数が屋外で走ったり歩いたりしている。2番目に多いのは「自宅での器具を使用しない筋力トレーニング」となり、男性は筋肉を使う運動が好きなようだ。

一方、女性も「屋外でのランニング・ジョギング・ウォーキング」が2番目になり、コロナ前から継続している人が多いようだが、それよりも多かったのが「自宅でのヨガやストレッチ」だ。コロナ前では36.4%だったが、現在では46.4%と大きく伸びている。女性では「YouTube動画を参考にしながらの運動」も10ポイント近く伸びているのも特徴だ。

どんな運動をしているか(男/女・コロナ前/現在別) (出典:積水ハウス「自宅での運動に関する調査」より転載)

どんな運動をしているか(男/女・コロナ前/現在別) (出典:積水ハウス「自宅での運動に関する調査」より転載)

全体的に運動する場所の違いを見ると、男性は、「ジムでの筋力トレーニング」と「ジムでのランニング・ジョギング・ウォーキング」がコロナ前から比べると現在では大きく減っていることから、ジムでの運動から自宅での運動へと場所を変えている傾向がうかがえる。また、女性もジムから自宅への流れが見られるが、加えて、コロナ前より自宅での運動量が増える傾向がうかがえる。

自宅での運動、やっぱりリビングが最多

さて、自宅で運動する場合は、どこで行っているのだろう? 結果はやっぱりというか、最も広い空間であろう「リビング」が71.9%と最多となった。次いで、「主寝室」が40.1%。筆者も、主にリビングでYouTubeを見ながら、ヨガをしたり踊ったりしているが、起きた時と寝る前に寝室のベッドの上で、腹筋やヨガをしている。納得の結果だ。

自宅で運動をしている部屋/空間(複数回答)(出典:積水ハウス「自宅での運動に関する調査」より転載)

自宅で運動をしている部屋/空間(複数回答)(出典:積水ハウス「自宅での運動に関する調査」より転載)

では、自宅での運動を続けるために、どんな工夫をしているのだろう? 最多は、「家具をどかしたり片づけたりする必要のない運動スペースを確保」の42.9%。これは重要なことで、筆者は初め仕事部屋にヨガマットを敷いてやってみたのだが、手を回したり足を伸ばしたりしたときに、ゴミ箱や書棚、椅子の脚などにぶつかってしまい、リビングに移動した。今わが家のリビングの家具はテレビ前に寄せられていて、思い立ったらすぐに運動できるスペースが確保されている。

2番目に多いのが「家事や仕事の隙間時間に実施」(35.6%)、3番目が「時間を決めて実施」(32.8%)となり、時間と空間を上手に活用している人が多いことがわかった。

自宅で運動する理由、感染症対策よりも多いのは?

気になるのが、「自宅で運動する理由」だが、興味深い結果となった。「費用がかからないから」(46.3%)が最多で、現実的な理由だった。続いて、「隙間時間を活用できるから」(40.1%)、「時間に縛られないから(好きなタイミングに運動ができるから)」(37.3%)となり、時間を有効に使えることが上位に挙がった。

屋外やジムで運動するには、女性の場合は身だしなみにも気を使う必要があるが、5番目の「人の視線を気にする必要がないから」も自宅のよさだろう。もっと多いと予想していた感染症対策については、「感染症の恐れがないから」(36.2%)の4番目だった。

自宅で運動を続けている理由(複数回答)(出典:積水ハウス「自宅での運動に関する調査」より転載)

自宅で運動を続けている理由(複数回答)(出典:積水ハウス「自宅での運動に関する調査」より転載)

さて、自宅で運動をするためには、時間を有効に使うことと、場所を確保することがカギだ。場所は、思い立ったらすぐ運動できるように、片づけなくてもよいスペースを用意して、ヨガマットなどの器具の置き場所をその近くに設けることをお勧めする。

コロナ収束後も、在宅勤務などが続き、自宅での運動も続くだろう。自宅は、仕事をしたり運動をしたりする場所にもなるので、これからは多様な機能を考慮して住まい選びをしてほしい。

●関連サイト
積水ハウス「コロナ禍で広がる自宅トレーニング、手軽に始める4つのヒント」

世帯年収アップも、住宅取得費や借入額も増加! 戸建注文住宅の実態調査2021年度の結果は?

住宅生産団体連合会(以下、住団連)の「2021年度戸建注文住宅の顧客実態調査」の結果が公表された。ウッドショックなど建築資材の高騰が指摘されていたので、コストアップが気になるところだが、どうなっていただろう。住宅ローンの借り方や住宅に設置する最新の設備などにも、影響はあったのだろうか?

【今週の住活トピック】
「2021年度戸建注文住宅の顧客実態調査」結果を報告/(一社)住宅生産団体連合会

昨年度よりも住宅取得費が増加し、借入額や自己資金が増加

この調査は、三大都市圏と地方都市圏に注文住宅を建てた人を対象に住団連が毎年行っているもので、2021年度で第22回目となる。

まず、注文住宅を建てた人の平均像を見ていこう。世帯主年齢の平均は39.9歳で、平均世帯人数は3.14人。夫婦に子どもが一人というのが、平均的な顧客層なのだろう。

次に、建てた注文住宅の平均像を見ていこう。
●建築費は3816万円(対昨年度1万円増)
●建築費の1平米単価は30.6万円(対昨年度0.5万円増)
●土地代を含む住宅取得費は5783万円(対昨年度446万円増)
●延べ床面積は124.5平米(対昨年度2.3平米減)
●自己資金は1481万円(対昨年度188万円増)
●借入額は4967万円(対昨年度366万円増)
●世帯年収は993万円(対昨年度29万円増)
●借入金の年収倍率5.00倍(対昨年度0.23ポイント増)
※土地の取得方法は、従前の敷地(建て替え)28.2%、新たに購入(54.1%)などがある。

住団連では、「世帯年収が増加したものの、建築費、住宅取得費が上昇し続けていることから、延床面積を抑制するとともに、自己資金や借入金を増やすことで対処している状況が読み取れる」と分析している。

約4割が夫婦で住宅ローンを借り、夫婦で返済する形をとっている?

住宅取得費が増加するにつれて、借入額も増加しているが、では誰が住宅ローンを借りているのだろう?結論から言うと、夫婦で力を合わせて借りている人が多いことがわかった。

夫婦2人でお金を出し合ってマイホームを買う場合、方法はいくつかある。
最近増えているのが「ペアローン」だ。ペアローンとは、1つの物件に対して、夫婦それぞれが自分の収入に応じて住宅ローンを借りるというもの。(ちなみに、ペアローンは夫婦に限らず、同居している親子などでも利用可能)

もう一つの方法が、「収入合算」。収入合算は、例えば夫が住宅ローンを借りる場合に、妻の収入を上乗せして、その収入に対してローンを借りるもの。民間金融機関の多くは「連帯保証型」の収入合算を採っているので、住宅ローンの返済をするのは夫だが、妻は夫の連帯保証人となって万一のときに返済の義務を負う。なお、妻の収入の全額ではなく、半分程度を上乗せできるとする金融機関が多い。(ちなみに、【フラット35】など一部のローンでは「連帯債務型」の収入合算を取り扱っている)
※ローンを借りた人を債務者といい、連帯保証が債務者の返済を連帯して保証するのに対し、連帯債務は二人とも債務者となる。

この調査では、ペアローンあるいは収入合算を利用しているかどうかを聞いている。その結果、39.6%がいずれかを利用して、夫婦(または親子)でローンを借りている。

また、ペアローンと収入合算と、どちらが多いかというと、収入合算が55.8%、ペアローンが44.2%という比率になった。

ペアローン・収入合算の利用状況(出典:住団連「2021年度戸建注文住宅の顧客実態調査」)

ペアローン・収入合算の利用状況(出典:住団連「2021年度戸建注文住宅の顧客実態調査」をもとにSUUMO編集部作成)

甚大化する災害や新型コロナウイルスの影響で、住宅のプランは変わった?

次に、住宅のプランを見ていこう。近年は、甚大化する災害や新型コロナウイルスなどの影響で、注文住宅のプランにも変化が見られる。

新しい生活様式などへの対応・関心を複数回答で聞いた結果から、採用した・あるいは関心があるの回答率の高い(30%を超える)ものを抽出してみた。

【テレワーク・オンライン授業環境への対応】
テレワークスペースの設置         43.3%
【ステイホームに対応した快適な居住性能】
良好な遮音性・防音性・省エネ性等     40.5%
【感染防止に配慮した住宅】
玄関に近い洗面スペース          41.8%
【災害時の自立的継続居住性能(レジリエンス性の強化)】
耐震性の確保(長期優良住宅等)      64.3%
創エネ設備(太陽光発電・エネファーム)  35.2%

自宅で仕事をしたり長時間自宅にいたりするので、仕事のスペースや住宅性能を求める意識が高くなっていることがわかる。また、災害も増えていることから、自宅のレジリエンス性への関心も高い。

こうした変化を受けて、最新設備・技術などの採用率が近年増加したものを調べると、以下の3つが顕著に伸びていた。

最新設備の採用率の比較

最新設備の採用率の比較(出典:住団連「2021年度戸建注文住宅の顧客実態調査」をもとにSUUMO編集部作成)

なお、最近注目されるZEH(net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語)についての回答を見ると、2021年度は「ZEHにした」割合は27.9%で、「検討は行ったが、ZEHにしなかった」が24.4%となった。ZEHの採用率は年々増加しているが、現状では3割弱といったところだ。

ZEHの検討の有無(出典:住団連「2021年度戸建注文住宅の顧客実態調査」)

ZEHの検討の有無(出典:住団連「2021年度戸建注文住宅の顧客実態調査」をもとにSUUMO編集部作成)

ZEHにしなかった理由では、「スケジュールが大きくかわってしまう」が 45.3%と最も高く、次いで「掛かり増し費用が高いと感じたから」が22.4%だった。ZEHにするには、住宅の省エネ性能を高めたうえで、太陽光発電パネルなどの創エネ設備に加え、エネルギー消費効率の良い給湯器や冷暖房設備、照明などを設置する必要があり、その分コストがかかる。そのため、ZEHではない住宅よりも費用が高くなることや、それをカバーするZEH関連の補助金の申請・承認に時間がかかることなどが、採用しなかった要因となっていることが考えられる。

注文住宅のメリットは、建て主が住宅の性能や間取り、設備を選べることだ。若い世帯では夫婦共働きが当たり前になり、住宅ローンも2人で力を合わせて借りている。調査結果の中には、「家事負担軽減に資する工事(ビルトイン食器洗機、浴室乾燥機、宅配ボックス、キッチン・洗面所・トイレに設置する収納等)」の採用率が50.2%という結果もあり、家事が楽になるものを積極的に選んでいることもうかがえる。

さらに、耐震性や省エネ性、災害対策などにも関心が高い。しかし、費用面の制約もあり、優先順位をつけて選んでいることがうかがえる結果だ。今はマイホームに対して求める機能も多様化しているので、ますます予算内で何を選ぶかしっかりと考えることが大切になっていくだろう。

●関連サイト
(一社)住宅生産団体連合会「2021年度戸建注文住宅の顧客実態調査」

シニア向け分譲マンションって高齢者施設とどう違う? 平均価格や提供サービス例は?

東京カンテイが、『シニア向け分譲マンション』の供給動向について分析した結果を公表した。ところで、シニア向け分譲マンションとはどういったものか、ご存じだろうか? 分析結果を参考にして、その実態を見ていこう。

【今週の住活トピック】
「『シニア向け分譲マンション』の供給動向分析」を公表/東京カンテイ

シニア向け分譲マンションとはどんなもの?

東京カンテイが分析したのは、これまで供給された(2023年までに竣工予定のものを含む)全国の98物件、1万4947戸(2022年6月末時点)のシニア向け分譲マンションについてだ。

『シニア向け分譲マンション』について、東京カンテイでは、区分所有建物(いわゆるマンション)であること、などの同社のデータベース登録基準に合致するという前提の下で、次のように定義している。
・敷地内にケア施設がある、または一棟全体が高齢者に配慮した設計である
・管理費とは別にケア関連サービスを受けるための費用条項がある

分譲マンションなので、購入して所有権を持ち、売却したり相続させたりすることができる。一般的な分譲マンションと違うのは、ハードとなる建物はバリアフリーなど高齢者が安全に住むことへの配慮がなされ、ソフト面では高齢者が望むさまざまなサービスの提供が求められるという点だ。

シニア向け分譲マンションは、一般的に、おおむね自立して生活できる高齢者を対象にしている。そのため、提供するサービスも健康維持が目的であったり、生活満足向上が目的であったりするものも多い。分析結果から具体的に見ていこう。

平均価格は4386万円、徒歩15分圏内の供給も多い

まず、どのエリアに供給されているかと言うと、以前は「東海地方」(特に静岡県)など、気候が温暖で過ごしやすい、あるいは自然豊かで温泉があるといった地域での供給が多かった。近年になると、東京・神奈川・千葉や大阪・兵庫などの都市圏での供給が多くなっている。

出典/東京カンテイ プレスリリース「シニア向け分譲マンション供給動向」より転載

出典/東京カンテイ プレスリリース「シニア向け分譲マンション供給動向」より転載

次に「最寄駅からの所要時間」を見ると、最多は「バス便」(30.6%)になる。これは、自然が豊かな地域に立地している影響が大きいが、バス停まで3分以内などの物件も多いという。一方、2番目に多いのが「徒歩5分以内」(24.5%)で、徒歩15分圏内の物件が全体の6割を占める。このように、自立した高齢者が対象なので、徒歩で移動できる場所の物件が多いのが特徴だ。

出典/東京カンテイ プレスリリース「シニア向け分譲マンション供給分布」より抜粋し、筆者が作成

出典/東京カンテイ プレスリリース「シニア向け分譲マンション供給分布」より抜粋し、筆者が作成

気になる価格はどうだろう?
2020年以降の供給物件で見ると、平均専有面積は60.08平米、平均価格は4386万円となっている。関東地方に限定して見ると、平均専有面積は59.15平米、平均価格は4245万円なので、全国平均とさほど変わらない。

また過去の推移を見ると、バブル期に面積は広く(66.14平米)、価格は高く(5879万円)なったが、2000年以降は、平均専有面積はおおよそ60平米、平均価格は3000万円台で落ち着いている。ただし、平均坪単価は2000年代199.9万円、2010年代200.5万円、2020年以降240.4万円と、近年は上昇傾向にある。

シニア向け分譲マンションではどんなサービスを提供している?

さて、シニア向け分譲マンションには、どんな施設が設けられているのだろう?

同社では、2000年以降に竣工した73物件を対象に、「食事サービス」「娯楽サービス」「医療サービス」「介護サービス」の4つに区分して、それぞれの設備の付帯状況を調べている。それぞれの区分で多いものを見ていこう。

■シニア向け分譲マンションにおける付帯施設の導入状況(対象:2000年以降竣工の73物件)
「食事サービス」
・レストラン・食堂94.5%

「娯楽サービス」
・ホビールーム60.3%
・娯楽室57.5%
・AVルーム46.6%
・カラオケルーム45.2%
・温泉28.8%
・体操室19.2%

「医療サービス」
・医療提携87.7%
・クリニック・診療所24.7%

「介護サービス」
・訪問介護事業所21.9%
・居宅介護支援事業所19.2%
※出典/東京カンテイ プレスリリース「シニア向け分譲マンションの付帯施設&ランニングコスト」より抜粋

食事サービスを提供する「レストラン・食堂」の導入率は94.5%と極めて高い。分譲マンションなのでキッチンが部屋にもあるはずだが、ここで提供される食事は栄養士などが考えた食事になっているので、家事負担の軽減だけでなく健康面でもメリットがあるだろう。

娯楽サービスでは、「ホビールーム」や「娯楽室」「AVルーム」「カラオケルーム」の導入率が特に高い。以前は、趣味ごとに部屋が設置される事例が多かったが、広い部屋を多目的に使えるように変わってきているという。AVルームやカラオケルームは、一般の大規模マンションでも多く設置される共用施設なので、利用者が多いということだろう。

また、医療サービスでは、「医療提携」の導入率が極めて高い。自立した生活を送れると言っても、病気やけがの心配もあって、医療サービスは頻繁に受けたいということだろう。半面、介護サービスは医療サービスに比べると導入率は高くはない。

こうしてマンション内に施設が多く設けられたり、いろいろなサービスを提供したりするので、管理費や修繕積立金は、一般の分譲マンションより高額になる。各種サービスによる便利さが高まれば、それに伴ってランニングコストも増えるということだ。こうした施設を活用して住人同士の交流を深めたいという、アクティブなシニアに向いていると言えるだろう。

高齢期に住む拠点はさまざまにある

高齢者の住まいとしては、ほかにも「有料老人ホーム」や「サービス付き高齢者向け住宅」などがある。

まず、有料老人ホームは、食事提供や家事支援、健康管理、介護サービスなどのいずれかが提供される介護施設で、利用料を支払う形になる。「介護付」「住宅型」などのタイプがあり、介護付きではホームが介護サービスを提供するが、住宅型では外部の介護サービスを利用する形になる。

次に、サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)は、高齢者が安心して住めるような建物で、安否確認や生活相談といったサービスが受けられるが、毎月賃料を支払う(長期間の賃料を前払いする場合もある)賃貸住宅である。「一般型」と「介護型」があり、一般型は主に介護度が軽い人が対象だが、介護度が重い人にも対応できるようにしたのが「介護型」だ。国の支援もあって、サ高住の供給数が増えているのも特徴のひとつだ。

住宅型の老人ホームや一般型のサ高住の中には、シニア向け分譲マンションに近いものもあるが、契約形態や費用面などに違いがあるので、違いをきちんと理解しておきたい。

さて、自宅を高齢期に向けてリフォームして住み続けることも含めて、高齢期を過ごす拠点にはさまざまある。立地、居室の状況、提供されるサービスの有無、介護サービスの受け方などがそれぞれ異なるので、どのように暮らしたいか、どういったマネープランを立てるかなどをよく考えて選んでほしい。

●関連サイト
東京カンテイ「『シニア向け分譲マンション』の供給動向分析」

都市部で混雑率の高い路線・低い路線のランキングは? 2021年度の都市鉄道の混雑率調査結果が発表!

国土交通省では、毎年度通勤通学時間帯における鉄道の混雑状況を調査している。大都市圏での通勤電車といえば、ぎゅうぎゅう詰めで混雑状況はかなり厳しいものがあるが、2021年度はどうだったのだろうか?

【今週の住活トピック】
「都市鉄道の混雑率調査結果(令和3年度実績)」を公表/国土交通省

コロナ禍で三大都市圏の混雑率は大きく減少

まず、三大都市圏の混雑率の推移を見てみよう。いずれの圏域も混雑率は、1975年度は200%前後とかなり混雑していたが、1980年代、90年代まで徐々に下がっていき、2000年以降からはおおむね横ばいとなっていた。ところが、2020年度、2021年度では大幅に混雑率が下がった。

三大都市圏の混雑率の推移

注)混雑率:最混雑時間帯1時間の平均(主に令和3年10月~11月の1日又は複数日の乗車人員データを基に計算したもの)

これは明らかに、コロナ禍における人流抑制が要因だろう。リモートワークや時差出勤が推奨されたことで、混雑率は大きく引き下げられた。2021年度は微増となったが、今後も新型コロナ感染状況の影響を受けそうだ。

さて国土交通省では、混雑率の目安を示している。1975年度の200%というと、体がふれあい相当圧迫感がある状態だ。コロナ前の東京圏の163%では、新聞を広げて何とか読める程度だろう。それが、2021年度には104%~110%の範囲になったので、定員乗車(座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる)レベルになっている。これなら通勤時間帯でも苦にはならない混雑具合だろう。

混雑率の目安イラスト

混雑率の目安(出典:国土交通省「資料1:三大都市圏の主要区間の平均混雑率の推移(2021)」)

JR東日本の中央線(快速)は、混雑率が山手線より高く、埼京線より低かった

そうはいっても、筆者が利用する電車は、たまに通勤時間帯に乗車するとけっこう混雑している。もう少し詳しく見ていこう。

資料3「都市部の路線における最混雑区間の混雑率」の中で、筆者が使っている東京圏のJR東日本「中央線(快速)」を見ると、中野→新宿(7:41~8:41)で混雑率は120%になっている。主要区間の平均108%よりはかなり高くなっている。
注)主要区間:国土交通省において継続的に混雑率の統計をとっている区間等

かつてゲキ混みと言われた山手線なら、もっと混雑しているのではないかと思って見てみると、「山手線内回り」新大久保→新宿(7:39~8:39)で103%、「山手線外回り」上野→御徒町(7:40~8:40)で94%だった。なんと中央線(快速)は山手線を上回っていた。山手線はターミナル駅が多いので、乗客の入れ替えが多いことも影響しているかもしれない。上野-御徒町間については、2015年に「上野東京ライン」が開業して、宇都宮線・高崎線・常磐線が東京駅に直接乗り入れることで、山手線の混雑が解消された影響もあるだろう。

では、同じようにゲキ混みと言われる埼京線はどうだろう?「埼京線」板橋→池袋(7:51~8:51)は132%と中央線(快速)を上回っていた。もっと混雑している路線を見つけて、不謹慎ながらちょっと嬉しくなった。

都市部で混雑率の高い路線・低い路線ランキング

では、今回の調査で最も混雑率の高い路線はどこなのだろう?気になったので、混雑率の高い順に紹介しよう。

■混雑率の高い路線ランキング
※都市部の路線における最混雑区間の混雑率(2021)より

1位:144%
東京都交通局「日暮里・舎人ライナー」赤土小学校前→西日暮里(7:20~8:20)
2位:140%
西日本鉄道「貝塚線」名島→貝塚(7:30~8:30)
3位:137%
JR東日本「武蔵野線」東浦和→南浦和(7:05~8:05)
4位:132%
JR東日本「埼京線」板橋→池袋(7:51~8:51)
4位:132%
JR西日本「可部線」可部→広島(7:30~8:30)
6位:131%
都営地下鉄「三田線」西巣鴨→巣鴨(7:30~8:30)
7位:130%
JR東日本「信越線」新津→新潟(7:27~8:27)
8位:128%
東京メトロ「東西線」木場→門前仲町(7:50~8:50)
9位:127%
東京メトロ「日比谷線」三ノ輪→入谷(7:50~8:50)
9位:127%
横浜市交通局「4号線」日吉本町→日吉(7:15~8:15)

全体的に見ると、住宅地から都心に向かう乗換駅のところで混雑しているという印象だ。人口の多い東京圏の路線が多いのも特徴だろう。

となると、今度は混雑率の低い路線も気になってくるではないか。どんな路線だろう?

■混雑率の低い路線ランキング
※都市部の路線における最混雑区間の混雑率(2021)より

1位:14%
関東鉄道「竜ヶ崎線」竜ヶ崎→佐貫(7:00~8:00)
2位:23%
能勢電鉄「日生線」日生中央→山下(6:45~7:45)
3位:29%
東海交通事業「城北線」比良→小田井(7:40~8:40)
4位:31%
阪堺電気軌道「阪堺線」今船→今池(7:30~8:30)
5位:32%
山万「ユーカリが丘線」地区センター→ユーカリが丘(6:30~7:30)

さて、路線別の混雑率に注目して紹介してきたが、コロナ禍で混雑率が下がっているのが実態だ。となると、気になるのはポストコロナ。コロナ感染が落ち着いても、リモートワークがある程度継続すると見られているが、すべての人がリモートワークをできるわけではない。仕事柄、通勤せざるを得ない人も多いので、通勤時の混雑状況というのも、住まい選びには重視したい点だ。

●関連サイト
国土交通省「都市鉄道の混雑率調査結果を公表(令和3年度実績)」

節電するという人9割超!住宅に自然の力を取り入れ省エネできる「パッシブデザイン」への関心も過半数超える

LIXIL住宅研究所では、異例の早さの梅雨明けとなった6月末に、全国の一戸建て居住者を対象に「今夏の家庭での節電」などについて調査を実施した。その報告書を見ると、節電に取り組むのは、電気料金の高騰が大きな理由となっているが、節電を社会的な課題を解決するために必要なことと見ていることもうかがえる。“パッシブデザイン”への関心度も調査しているので、結果を詳しく見ていこう。

【今週の住活トピック】
「今夏の家庭での節電に関する調査結果報告書」を公表/LIXIL住宅研究所

電気代や電力不足は気になるが、節電はそれだけの理由ではない?

猛暑が続くと、エアコンなどの冷房を使わざるを得ない。となると、電気料金の高騰も気になるところだ。LIXIL住宅研究所の調査結果によると、「今年の夏、電気料金の高騰は、自宅の家計費に影響があると思うか」という問いに、あるという回答が84.7%(深刻な影響がある:34.0%+若干影響がある:50.7%)だった。

次に、「今年の夏、自宅での節電に取り組もうと思うか」を聞くと、93.4%(徹底的に:11.9%+できるだけ:54.8%+最低限は:26.7%)が取り組もうと思うと回答した。では、取り組もうと思った人たちが、節電に取り組む理由は何だろう? その理由は次の通りだ。

出典:LIXIL住宅研究所「今夏の家庭での節電に関する調査結果報告書」

出典:LIXIL住宅研究所「今夏の家庭での節電に関する調査結果報告書」

電気代の負担減や電力不足への懸念などが理由として挙がる一方で、「節電に協力すべき」「無駄なことはしたくない」「脱炭素社会の実現のため」など、家計や生活へ支障があるからとということだけではなく、社会のために必要なこととして節電に取り組む前向きな姿も浮かび上がってくる。

エアコンの効率的利用のほかに、日差しや風を意識した節電対策も

では、自宅で節電に取り組もうと思っている人たちは、どんな節電対策を考えているのだろうか?

「扇風機を使用する(買う・増やす)」(55.1%)や、「冷房の設定温度を高めに設定する」(49.8%)、「家族が集うリビングなどを集中的にエアコンで冷やす」(30.3%)、「省エネタイプの家電(エアコンや照明器具など)に買い替える」(18.3%)といった対策が、上位に入っている。これらの対策は、一般的によく言わることだが、筆者は別の項目に注目してみた。

出典:LIXIL住宅研究所「今夏の家庭での節電に関する調査結果報告書」

出典:LIXIL住宅研究所「今夏の家庭での節電に関する調査結果報告書」

「日差しが直接部屋に差し込まないように、すだれやよしずを置く」(34.6%)
「窓際やベランダなどに水盆をおいたり打ち水して、温度が下がった風が入ってこさせる」(13.6%)
「植物による緑のカーテンを育てて日差しを和らげる」(12.0%)

これらに共通するのは、夏の暑い日差しを遮ったり、涼しい風を室内に通したりと、自然のエネルギーを上手にコントロールして、節電しようとする取り組みだ。

さて、今回の調査結果で興味深いのは、「省エネ性に優れたパッシブデザインの住宅(一戸建て住宅)について興味があるか」と聞いている点だ。どうやら興味があるという人が多いようだ。
「既にパッシブデザインの住宅に住んでいる」(4.7%)
「パッシブデザインの住宅にとても興味がある」(13.6%)
「どちらかというと興味がある」(40.7%)

「パッシブデザインの住宅」ってどんな住宅?

では、そもそも「パッシブデザイン」とは何だろう?

パッシブ(passive)とは英語で「受動的」という意味で、反対は「積極的、能動的」のアクティブ(active)となる。「アクティブデザイン」を先に説明すると、太陽光発電や冷暖房機器などの最新の設備を効率的に組み合わせることで、快適な居住空間を確保することを目指す設計手法のことだ。

これに対して、「パッシブデザイン」は自然エネルギーを有効に利用して、快適な居住空間を確保することを目指す設計手法だ。いずれの場合も、住宅の断熱性や気密性を高くして、夏の暑さや冬の寒さの影響を受けにくくするという点は共通する考え方だ。

パッシブデザインを具体的に見ていこう。夏涼しくするには、熱を遮り、室内に風を通すことが重要になる。かたや冬暖かくするには、冷気を遮断したうえで、熱を取り込んで蓄えることが重要になる。そのためには、主に次のような設計上の工夫が求められる。

○日差しを遮蔽する
夏の日差しは室内の温度を上げてしまうので、深い軒をつくって遮ったり、夏は葉を茂らせ冬は葉を落とす落葉樹を窓のそばに植えたりすることが有効になる。

○日差しを採り入れる
夏は太陽の位置が高いので深い軒が日差しを遮ってくれるが、冬は太陽の位置が低いので室内に日差しが届き、熱や光を室内に採り入れることができる。熱を壁や床にためることで蓄熱され、暖かさを保つこともできる。

軒

※軒とは:屋根の下部の突き出している部分のこと。屋根の延長上にある軒によって、雨や強い日差しから建物を守ることができる。(写真/PIXTA)

○風を取り込む
窓から風を取り込むことは、換気のためだけでなく、室内の熱を外に出す効果もある。暖かい空気は天井近くに上昇し、涼しい空気は床近くに留まるという特性があるので、高窓などから暖かい空気を外に出し、住宅の下の方にある窓から空気を取り込んで、住宅内に風の流れをつくることができる。

このほかにも、いろいろな設計上の工夫があるが、自然エネルギーを利用するには、日照時間や日差しの入る角度、窓の向きや大きさ・配置、その地域の風の通り道や時間帯の風の変化など、さまざまな設計上の計算が必要となる。
 
さて、もともと日本の住宅は、深い軒や庇(ひさし)、多くの窓、吹き抜けなどを上手に使って、夏涼しい家になるよう工夫していた。パッシブデザインは、以前から研究されてきたものなのだが、最近は、オフィスの設計手法として注目されている、「バイオフィリックデザイン」というものも登場している。

バイオフィリックデザインとは、植物や木材、自然光や自然音など、自然を感じさせる要素を採り入れることによって、そこで働く人の幸福度や生産性などを高めようとするものだ。日本でも、いくつかの企業が取り組んでいるほか、実証実験を行っている自治体もあり、職員のオフィスに対する満足度や主観的な作業効率の向上などを調べているという。

四季のある日本では、気候の変化に対応しなければならないのだが、自然の変化を身近に感じることもできる。自然と上手に付き合ってきた我々なので、節電についてもできる範囲で、自然エネルギーを活用したいものだ。

●関連サイト
LIXIL住宅研究所「今夏の家庭での節電に関する調査結果報告書」

「相続登記の義務化」空き家所有者の76%が知らない実態

空き家が増加している問題が指摘されている。その要因のひとつに不動産登記がされていないことが挙げられているが、カチタスが全国の空き家所有者(有効回答963人)に調査をしたところ、「相続登記の義務化」についての認知度はわずか2割程度だった。詳しく見ていこう。【今週の住活トピック】
「 第1回 空き家所有者に関する全国動向調査(2021年)」結果を公表/カチタス

空き家所有者の76.8%は「相続登記の義務化」を知らない

「相続登記」とは、相続により不動産を取得したときに、不動産名義を相続人に変更すること。一見当たり前のことのようだが、これまでは義務ではなく任意だったので、すぐに活用しない場合などでは相続登記をしないということが行われてきたのだ。

カチタスが空き家所有者に、相続登記の義務化を知っているか聞いたところ、「知っている」は23.2%しかおらず、「知らない」という人が大半だった。

(出典:カチタス「第1回 空き家所有者に関する全国動向調査(2021年)」)

(出典:カチタス「第1回 空き家所有者に関する全国動向調査(2021年)」)

では、空き家の相続について家族と話しているか聞いたところ、「家族と話していない」人が66.7%だった。空き家の登記情報や相続後の使用もしくは処分方法についてあいまいなままで相続となると、残る家族に迷惑がかかることもあるので、空き家をどうするかを家族できちんと話し合っておきたいところだ。

(出典:カチタス「第1回 空き家所有者に関する全国動向調査(2021年)」)

(出典:カチタス「第1回 空き家所有者に関する全国動向調査(2021年)」)

所有者不明の土地をなくしていくための対策

ではなぜ、相続登記が義務化されるのだろう?

空き家が管理されずに放置されることで、近隣トラブルや衛生上、防犯上などさまざまな問題を引き起こす「空き家問題」が話題になった。政府は、こうした迷惑空き家に対して、2014月11月に「空家等対策の推進に関する特別措置法」(空家対策特別措置法)を成立させ、私有財産である住宅に行政が関与できるような対策を取った。

一方で、放置された空き家や土地に対して管理を求めたり処分したりしようするときに、所有者が分からないという問題も浮き彫りになった。何代にもわたって相続登記がなされていないと、まずは最後の名義人からその相続人たちを探し出し、その相続人たちが他界していれば次の代に相続権が引き継がれるので、さらに次の代を探し……と、その土地の相続人の数がねずみ算式に膨れ上がる。放置された土地の所有者を探すために多大な時間と費用が掛かることに加え、土地を活用しようとした場合に相続人全員の合意を得るのは至難の業だ。

2017年に「所有者不明土地問題研究会」から最終報告が出されたが、そこには、「2016年時点の所有者不明土地の面積は約410万haで、九州本土の面積の約367万haをすでに上回る」という、衝撃的なデータが紹介された。その最終報告では、相続登記の義務化を含む、すべての土地の所有者が明らかになるための施策や、活用されない土地を手放す仕組みをつくることなどが提言された。

こうした提言を受けて、政府は対策に着手し、不動産登記法の改正、民法等の改正、相続土地国庫帰属法の新法制定などを行ったのだ。

法改正などによりどう変わる?何をしなければならない?

では、法改正などによって何が変わるのだろう?不動産の相続や登記などが、主に次のように大きく変わることになる。

(1)相続登記の義務化
不動産を取得した相続人は、そのことを知った日から3年以内に相続登記を行うことが義務づけられる。正当な理由がないのにこれを怠った場合は罰則(過料10万円以下)がある。ただし、登記手続きの手間や費用を軽減するなどの措置も取られる。
(2)住所等変更登記の義務化
登記をした名義人は、住所や氏名などの変更日から2年以内にその変更登記を行うことが義務付けられる。正当な理由がないのにこれを怠った場合は罰則(過料5万円以下)がある。
(3)土地の所有権を放棄しやすい仕組み
相続したものの土地を手放したい場合は、一定の要件(建物が立っていない、土壌汚染がない、権利関係に争いがないなど)を満たせば、国庫に返納できる。ただし、審査手数料や10年分の管理料などを負担する。

このほかにも、管理不全や所有者不明の土地・建物について、裁判所が管理人を選任して管理させたり、その土地に不明な共有者がいる場合は残りの共有者で管理できるようにしたりなど、土地の利用を図る方策も取られている。

2021年4月28日に公布されたこれらの法改正等は、原則として公布日から2年以内に施行されるが、相続登記の義務化は公布日から3年以内、住所等変更登記の義務化は公布日から5年以内に施行される予定となっている。

空き家を所有している人、今後に土地や住宅の相続が想定される人などは、相続登記の義務化などを視野に入れ、今から準備をしておくのがよいだろう。その際には家族で話し合ったり、その土地や住宅についてこれまでの経緯を知っている人から情報を集めたりすることも忘れずに。

「 第1回 空き家所有者に関する全国動向調査(2021年)」結果を公表/カチタス

【慶應義塾大学】三田・日吉キャンパスに便利で、家賃相場が安い駅ランキング&おすすめ学生街2021年

新年度がスタートし、大学進学を機に慣れない土地での生活が始まった人も多いはず。一方でコロナ禍によるオンライン授業の多さから、大学の近くに引越すかどうかまだ悩み中という人もいるのでは? そんな人の参考になるように、今回は慶應義塾大学で学部数の多い三田キャンパスと日吉キャンパスをピックアップし、それぞれの最寄駅である田町駅、三田駅まで電車で20分、日吉駅まで電車で15分圏内で、家賃相場(相場は駅から徒歩15分圏内の物件で算出)が安い駅を調査した。さらに今回は不動産会社の方に聞いた、各キャンパス周辺にある学生が住む街としておすすめの駅についてもご紹介しよう。
●田町駅、三田駅まで20分以内の家賃相場が安い駅TOP21(22駅)

順位/駅名/家賃相場(主な路線名/駅の所在地/所要時間/乗り換え回数)
1位 昭和島 7.4万円(東京モノレール/東京都大田区/19分/1回)
2位 流通センター 7.7万円(東京モノレール/東京都大田区/18分/1回)
3位 平和島 8.2万円(京浜急行本線/東京都大田区/16分/1回)
3位 武蔵小杉 8.2万円(JR横須賀線/神奈川県川崎市中原区/18分/1回)
3位 西馬込※ 8.2万円(都営浅草線/東京都大田区/14分/0回)
3位 大岡山※ 8.2万円(東急目黒線/東京都大田区/16分/0回)
7位 荏原町 8.3万円(東急大井町線/東京都品川区/18分/1回)
7位 馬込※ 8.3万円(都営浅草線/東京都大田区/12分/0回)
7位 洗足※ 8.3万円(東急目黒線/東京都目黒区/16分/0回)
10位 田園調布※ 8.35万円(東急目黒線/東京都大田区/20分/0回)
11位 川崎 8.4万円(JR東海道本線/神奈川県川崎市川崎区/16分/1回)
12位 中延※ 8.5万円(都営浅草線/東京都品川区/11分/0回)
12位 旗の台 8.5万円(東急大井町線/東京都品川区/18分/1回)
14位 京急蒲田 8.6万円(京浜急行本線/東京都大田区/18分/1回)
14位 緑が丘※ 8.6万円(東急大井町線/東京都目黒区/17分/1回)
14位 西大井 8.6万円(JR横須賀線/東京都品川区/12分/1回)
17位 蒲田 8.7万円(JR京浜東北・根岸線/東京都大田区/14分/0回)
18位 根津※ 8.8万円(東京メトロ千代田線/東京都文京区/18分/1回)
18位 白山※ 8.8万円(都営三田線/東京都文京区/19分/0回)
18位 西小山※ 8.8万円(東急目黒線/東京都品川区/14分/0回)
21位 大森 8.9万円(JR京浜東北・根岸線/東京都大田区/10分/0回)
21位 武蔵小山※ 8.9万円(東急目黒線/東京都品川区/11分/0回)
「※」の駅は三田駅を利用

●日吉駅まで15分以内の家賃相場が安い駅TOP15(15駅)

順位/駅名/家賃相場(主な路線名/駅の所在地/所要時間/乗り換え回数)
1位白楽5.9万円(東急東横線/神奈川県横浜市神奈川区/11分/0回)
2位妙蓮寺 6.00万円(東急東横線/神奈川県横浜市港北区/9分/0回)
3位東白楽 6.15万円(東急東横線/神奈川県横浜市神奈川区/13分/0回)
4位大口6.4万円(JR横浜線/神奈川県横浜市神奈川区/13分/1回)
5位大倉山 6.5万円(東急東横線/神奈川県横浜市港北区/4分/0回)
5位小机 6.5万円(JR横浜線/神奈川県横浜市港北区/14分/1回)
5位日吉本町 6.5万円(横浜市営地下鉄グリーンライン/神奈川県横浜市港北区/2分/0回)
8位東山田 6.6万円(横浜市営地下鉄グリーンライン/神奈川県横浜市都筑区/7分/0回)
8位高田 6.6万円(横浜市営地下鉄グリーンライン/神奈川県横浜市港北区/4分/0回)
10位綱島 6.7万円(東急東横線/神奈川県横浜市港北区/1分/0回)
10位菊名 6.7万円(東急東横線/神奈川県横浜市港北区/5分/0回)
12位日吉 6.75万円(東急東横線/神奈川県横浜市港北区/0分/0回)
13位中川 7万円(横浜市営地下鉄ブルーライン/神奈川県横浜市都筑区/15分/1回)
13位都筑ふれあいの丘 7万円(横浜市営地下鉄グリーンライン/神奈川県横浜市都筑区/15分/0回)
15位反町7.06万円(東急東横線/神奈川県横浜市神奈川区/15分/0回)

慶應義塾大学を代表する2つのキャンパス周辺の環境&家賃相場は?

慶應義塾大学の主なキャンパスといえば、多くの学部の1・2年生が通う日吉キャンパスと、同様に複数の学部の3・4年生や大学院生が通う三田キャンパス。特に東京都港区にある三田キャンパスは慶應義塾の原点といえる地だ。JRの山手線や京浜東北・根岸線が乗り入れている田町駅から大学へと向かう通り一帯は、リーズナブルな飲食店がひしめく学生街としても愛されている。田町駅周辺はビジネス街としても発展。すぐ近くには都営三田線と浅草線が通る三田駅があり、こちらも大学の最寄駅として利用されている。

慶應義塾大学 東門(写真/PIXTA)

慶應義塾大学 東門(写真/PIXTA)

そんな田町駅周辺のシングルタイプの賃貸物件(10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DK。駅から徒歩15分圏内。以下同)の家賃相場は11万4000円、三田駅の家賃相場は11万6000円。大学への通いやすさなら最寄駅周辺に住むのが一番だろうが、学生にとってこの家賃相場は高めに思える。実際、今回お話をうかがった「ハウスメイトショップ目黒店」の須田さんによると、「徒歩で通える三田周辺は家賃が高めのため、電車を使ってドア・トゥ・ドアでキャンパスまで30分以内にある物件を探す方が多い印象です」とのこと。上記ランキングで記載しているのは電車の乗車時間(駅からの徒歩の時間は含まない)なので、参考値として見てもらいたい。トップ10の駅の家賃相場は7万円台~8万円台で、田町駅や三田駅よりも3万、4万円ほど費用をおさえることが可能だ。

日吉キャンパスのイチョウ並木(写真/PIXTA)

日吉キャンパスのイチョウ並木(写真/PIXTA)

神奈川県横浜市港北区に位置する日吉キャンパスの最寄駅は、東急東横線と東急目黒線、横浜市営地下鉄グリーンラインが乗り入れている日吉駅。駅を出るとまず見事なイチョウ並木に目を奪われる。この並木沿いを進むと敷地面積約10万坪という広大なキャンパスにたどり着く。駅周辺にはにぎやかな商店街があり、学生が日常使いできる飲食店も多彩。駅直結の「日吉東急アベニュー」には食料品店からユニクロなどの服飾・雑貨店、家電量販店までそろっており、日常生活に必要な買い物はすべて駅周辺でまかなえそうだ。駅前の商店街を抜けると静かな住宅地が広がっており、住む街としても魅力的だ。

12位にランクインし、起点駅でもある日吉駅周辺の学生向け賃貸物件の家賃相場は6万7500円。都心に位置する三田キャンパスに比べれば、学生にも手が届きやすい価格帯だろう。実際、「日吉駅もしくは、近隣駅の徒歩圏内で探される学生が多いですね」と「ハウスメイトショップ武蔵小杉店」店長の高橋良平さん。日吉キャンパスは単位取得のため学校に行く機会が多い1・2年生時に通う人が多いので、特にキャンパスへの近さが重視されるようだ。

高橋さんは「近すぎると友人のたまり場になり、遠すぎると通うのが面倒になるので、学校から20分ほどの範囲で探すのもいいですよ」とアドバイスをくれた。確かに、大学の最寄駅近くに一人暮らしすると友達が入りびたりになりそう……。楽しい半面、一人の時間も大事にしたいタイプなら最寄駅に住むのは避けるのが無難かもしれない。

とにかく家賃が安いことを望むなら、駅からの距離や広さを妥協するのもよいだろう。しかし一度住まいを決めたらそう簡単には引越しするわけにもいかないので、安さばかりではなく住みやすい街かどうかも気になるところ。そこで先に登場したお2人に、三田・日吉の各キャンパスに通う学生の住む街としておすすめの駅を教えてもらった。

三田キャンパスに通う学生の住まいとしておすすめの駅3選

まずは三田キャンパスに通う学生も利用するという、「ハウスメイトショップ目黒店」須田さんがおすすめする街を紹介しよう。住む街を選ぶ際のポイントは、「交通の利便性が高い駅であること」と話す須田さん。「三田キャンパスを利用する3・4年生は、アルバイトや就職活動など学校外での活動が増えてくる時期。そのため学校への行きやすさをふまえたうえで、他の場所へのアクセスの利便性も高い駅を選ぶのがよいでしょう。特におすすめは東急目黒線の沿線。都営三田線と相互直通運転されていてキャンパスがある三田駅まで乗り換えせずに行けること、目黒駅に出れば都内の主要駅に行きやすいJR山手線に乗り換えられる点が魅力です」

武蔵小山駅前の様子(写真/PIXTA)

武蔵小山駅前の様子(写真/PIXTA)

武蔵小山商店街パルム(写真/PIXTA)

武蔵小山商店街パルム(写真/PIXTA)

なかでも須田さんイチ押しは、急行停車駅でもある21位の東急目黒線・武蔵小山駅。大学最寄りの三田駅までは都営三田線に乗り入れている東急目黒線で約11分で、家賃相場は8万9000円と少々高め。「開発が進み、近年は家賃相場が上がった点はネック。ですが、東京で最も長いアーケード商店街があって、買い物や外食にたいへん便利な環境です。街の治安もよいと評判で、学生の一人暮らしでも安心でしょう」。都内最長だというアーケード商店街「武蔵小山商店街パルム」は、全長約800m! 店舗数は約250軒にのぼり、例年は夏の納涼市や秋のサンバパレードなどイベントも豊富。あちこちの街へ出かけにくいコロナ禍では、自分の住む街自体にこうした楽しみがあることが特に魅力的に思える。

洗足駅前の風景(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

洗足駅前の風景(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

もう少し家賃相場をおさえたいなら、「東急目黒線の東京都区間内では比較的に家賃相場が安い、洗足(せんぞく)駅もおすすめです」と須田さん。洗足駅の家賃相場は武蔵小山駅よりも6000円低い8万3000円で、三田駅までは約16分だ。「駅前にスーパーやドラッグストアがそろっていて買い物に便利な環境です。駅周辺は閑静な住宅街で治安もいいですよ。ただ、人通りが少ない点が心配なら、住まい探しの際に駅までの道のりチェックも忘れずにしましょう」。この洗足駅前には美しいイチョウ並木が続き、並木通り沿いを中心に商店街が広がっている。日々の食事に役立つ惣菜店もあるほか、神保町に本店がある欧風カレーの名店「ボンディ」の支店も。商店街をめぐり、自分のお気に入りの店を探すのも楽しそうだ。

なかのぶスキップロード(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

なかのぶスキップロード(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

須田さんがもう1駅、おすすめしてくれたのが12位の都営浅草線・中延(なかのぶ)駅。家賃相場は8万5000円で、三田駅までは約11分。「都営浅草線と東急大井町線が利用できて便利。若者に人気の自由が丘駅までも1本で行くことができます。駅近くには商店街が3つあり、八百屋さんや精肉店などが並んでいるので食費をおさえる助けにもなるかも。駅前にユニクロがあるのもうれしいところです」。商店街のなかでも注目は、「なかのぶスキップロード」と呼ばれる中延商店街。中延駅から北に延びており、東急池上線の荏原中延駅まで約330mも続くアーケード商店街だ。買い物に利用できる商店街独自のポイントシステムも用意されているので、ポイントを貯めつつお得に買い物が楽しめる。

日吉キャンパスに通う1・2年生が住むなら、こちらの駅がおすすめ!

続いて日吉キャンパスに通う学生におすすめの街を、「ハウスメイトショップ武蔵小杉店」店長の高橋さんに伺おう。先述した通り、日吉キャンパスに通う学生は日吉駅や近隣駅に住むことが多いのだそう。「日吉駅や日吉近隣の東急東横線沿線は、飲食店をはじめ商業施設が充実している駅も多く、初めての一人暮らしでも安心して居住できる環境ですよ」と話す高橋さん。なかでも特におすすめの駅を3つ、教えてくれた。

元住吉駅前の風景(写真/PIXTA)

元住吉駅前の風景(写真/PIXTA)

川崎市中原平和公園(写真/PIXTA)

川崎市中原平和公園(写真/PIXTA)

おすすめ度1位は日吉駅の隣、東急東横線と東急目黒線が通る元住吉駅で、家賃相場は7万4000円。「駅を挟んで東西2つの商店街があり、チェーン系の店舗・地元の個人商店も含め約270店舗の商店が立ち並んでいます。主にファミリー層が住むエリアなので、落ち着いた住環境を求められる方には非常におすすめできる駅です」。また、駅から徒歩7分ほどの場所に広大な「川崎市中原平和公園」があったり、駅前を流れる渋川沿いに約2kmにわたる桜並木が続いていたりと、自然を感じられる環境なのも魅力だという。気軽に遠出しづらいコロナ禍において、近所にリフレッシュできる場所があるのは嬉しいものだ。

武蔵小杉駅前の風景(写真/PIXTA)

武蔵小杉駅前の風景(写真/PIXTA)

続いておすすめしてくれたのは東急東横線と東急目黒線、JR南武線が乗り入れている武蔵小杉駅。日吉駅までは2駅・約3分、家賃相場は8万2000円だ。「家賃の価格帯は少し上がりますが、住みたい街ランキングでも上位に入る、人気が高いエリアです。『ららテラス 武蔵小杉』や『グランツリー武蔵小杉』など大型商業施設も充実。乗り入れ路線も多く、都内への玄関口として非常に利便性が高い駅です」。「SUUMO住みたい街ランキング2021 関東編」で14位にランクインした武蔵小杉駅は神奈川県川崎市にあるが、駅東側を流れる多摩川を越えると東京都大田区に。東急東横線の通勤特急に乗れば、自由が丘駅まで1駅・約6分、渋谷駅まで3駅・約15分で行くことができる。日吉キャンパスまでの近さはもちろんのこと、せっかく進学で上京するならば都内までの近さも重視したい人にとっては、うってつけの環境と言えるだろう。

綱島駅近くには鶴見川も(写真/PIXTA)

綱島駅近くには鶴見川も(写真/PIXTA)

高橋さんおすすめの3つ目の駅は、10位にランクインしている東急東横線・綱島駅。元住吉駅とは逆側、日吉駅から下り方面へ1駅目に位置しており、家賃相場は6万7000円。日吉駅よりもわずかにではあるが低くなっている。「スーパーやドラッグストア、飲食店など、駅周辺には幅広いジャンルの店舗がとても豊富。2022年には東急新横浜線の新綱島駅が開業予定で、ますます利便性が高まる点も注目です!」と高橋さん。
東急新東横線は日吉駅~新横浜駅を結ぶ路線として開業予定で、同じく開業準備が進む新横浜駅~羽沢横浜国大駅・西谷駅を結ぶ相鉄新横浜線とともに、相鉄・東急直通線の連絡線としての役割を担う。開業したあかつきには相鉄線と東急線との相互直通運転が可能となる。新しく誕生する新綱島駅は綱島駅から100mほどの位置なので、このあたりに住むと将来的には2駅2路線が利用できるわけだ。ちなみに今回の調査でランキング1位になった相鉄本線・西谷駅は相鉄新横浜線の駅としても開業予定(2022年下半期)。新線開業によって西谷駅から日吉駅までは乗り換えせずに行けるようになるので、これから先の入学を考えている人には、住まいの候補地として注目してほしい。

新しく誕生する新綱島駅は綱島駅から100mほどの位置(写真提供/東急)

新しく誕生する新綱島駅は綱島駅から100mほどの位置(写真提供/東急)

さて今回はランキング調査に加え、これまで多くの学生を新生活へと送り出してきた不動産会社のお話を参考に、学生におすすめの街をご紹介した。安さ重視でランキングの駅を参考に探すもよし、環境重視でおすすめに挙げてもらった街で探すのもよし。自分好みの街に住んで、ぜひ楽しい新生活を送ってほしい。

●取材協力
ハウスメイトパートナーズ

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている田町駅まで20分以内、日吉駅まで電車で15分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2021/1~2021/3
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、朝7時30分~9時の検索結果から算出(2021年3月31日時点)。所要時間は該当時間帯で一番早いものか乗り換え回数が少ないものを表示(乗換時間を含む)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が1回までの駅を掲載

梅田駅まで60分以内、新築・中古の一戸建て価格相場が安い駅ランキング 2021年版

2021年3月、リクルート住まいカンパニーより発表された「SUUMO住みたい街ランキング2021 関西版」で「住みたい街」2位に輝いた大阪府・梅田駅。1位になった西宮北口駅と共に、1位・2位はなんと2013年より9年連続で同じ街が選出される結果となった。不動のツートップの一翼を担う梅田は、関西圏屈指の都市として発展してきた。駅周辺は商業施設やオフィスビルが林立し、住みたい街としても支持されてはいるものの、都市計画的に多くは商業地域に設定されており、一部、マンションとなっている以外は、宅地として利用されているスペースはかなり限られている。地価や物件価格の高さも考えても、新たに一戸建てを構えるのはなかなか難しいだろう。そこで今回は人気の街・梅田から電車で60分圏内にある、一戸建ての価格相場が安い駅を調べてみた。築1年未満の「新築編」と築1年以上~築15年未満の「中古編」、それぞれの価格相場が安い駅トップ10をご紹介しよう。●梅田駅まで60分以内の価格相場が安い駅TOP10
【新築一戸建て編】
順位/駅名/価格相場/土地面積中央値/建物面積中央値
(沿線/所在地/梅田駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 富田林(とんだばやし) 2290万円 102.71平米 94.39平米
(近鉄長野線/大阪府富田林市/49分/2回)
2位 千代田(ちよだ) 2380万円 112.86平米 99.78平米
(南海高野線/大阪府河内長野市/51分/2回)
2位 滝谷(たきだに) 2380万円 108.28平米 100.72平米
(南海高野線/大阪府富田林市/49分/2回)
2位 法隆寺(ほうりゅうじ) 2380万円 115.60平米 97.20平米
(JR関西本線/奈良県斑鳩町/44分/1回)
5位 高鷲(たかわし) 2480万円 114.68平米 95.58平米
(近鉄南大阪線/大阪府羽曳野市/35分/2回)
5位 平群(へぐり) 2480万円 130.17平米 102.06平米
(近鉄生駒線/奈良県平群町/52分/2回)
7位 北信太(きたしのだ) 2490万円 104.76平米 93.45平米
(JR阪和線/大阪府和泉市/45分/2回)
8位 恵我ノ荘(えがのしょう) 2570万円 112.17平米 97.60平米
(近鉄南大阪線/大阪府羽曳野市/33分/2回)
9位 萩原天神(はぎはらてんじん) 2580万円 87.78平米 90.66平米
(南海高野線/大阪府堺市東区/44分/2回)
10位 額田(ぬかた) 2585万円 135.76平米 98.96平米
(近鉄奈良線/大阪府東大阪市/41分/2回)

【中古一戸建て編】
順位/駅名/価格相場/土地面積中央値/建物面積中央値
(沿線/所在地/梅田駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 高安(たかやす) 2465万円 81.91平米 90.18平米
(近鉄大阪線/大阪府八尾市/37分/2回)
2位 恩智(おんぢ) 2500万円 89.11平米 87.88平米
(近鉄大阪線/大阪府八尾市/40分/2回)
3位 忍ケ丘(しのぶがおか) 2580万円 100.92平米 99.48平米
(JR片町線/大阪府四條畷市/32分/1回)
4位 若江岩田(わかえいわた) 2635万円 83.46平米 92.54平米
(近鉄奈良線/大阪府東大阪市/36分/1回)
5位 弥刀(みと) 2680万円 75.87平米 99.63平米
(近鉄大阪線/大阪府東大阪市/34分/2回)
6位 瓢箪山(ひょうたんやま) 2840万円 104.36平米 106.94平米
(近鉄奈良線/大阪府東大阪市/36分/2回)
7位 萱島(かやしま) 2850万円 82.99平米 100.19平米
(京阪本線/大阪府寝屋川市/22分/1回)
8位 寝屋川市(ねやがわし) 2880万円 99.70平米 104.08平米
(京阪本線/大阪府寝屋川市/25分/1回)
8位 香里園(こうりえん) 2880万円 91.53平米 100.59平米
(京阪本線/大阪府寝屋川市/28分/1回)
10位 光善寺(こうぜんじ) 2980万円 105.50平米 101.65平米
(京阪本線/大阪府枚方市/32分/1回)
10位 花園町(はなぞのちょう) 2980万円 67.17平米 93.15平米
(大阪メトロ四つ橋線/大阪府大阪市西成区/14分/1回)

「新築編」は大阪と奈良、両方の中心地に出やすい駅も上位に

まずは梅田駅から60分圏内にある、新築一戸建ての価格相場が安い駅から見ていこう。1位は近鉄長野線・富田林駅で価格相場は2290万円。駅周辺にはスーパーや家電量販店、ドラッグストアに100円ショップ、子ども用品店……と多彩な店舗があり、車がなくても買い物しやすそう。また駅から南へ徒歩10分ほどの富田林寺内町には、江戸中期から昭和初期に建築された商家や町家が残されている。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された街を歩くと、タイムスリップしたかのようだ。古い蔵や家屋を利用したショップや飲食店もあり、休日に訪れるのも楽しそう。寺内町を抜けた先には、河川敷が公園として整備された石川が流れている。暮らしに便利な商業施設と、日常の気分転換になる歴史・自然スポットの両方を兼ね備えている。

富田林寺内町の町並み(写真/PIXTA)

富田林寺内町の町並み(写真/PIXTA)

2位には価格相場が同額の2380万円となった3駅がランクイン。南海高野線で隣接する千代田駅と滝谷駅、そしてJR関西本線・法隆寺駅だ。そのうちの一つ、南海高野線・千代田駅は、駅が位置する大阪府河内長野市内でもいち早く宅地開発が進んだという住宅地。街並みを見ると大型マンションよりも一戸建て住宅のほうが多い様子。駅前には2軒のスーパーが点在するほか、駅の東西に延びる「千代田あいあい通り」の周辺には銀行、郵便局、青果店や文房具店などの個人商店からコンビニ、多彩な飲食店までさまざまに建ち並んでいる。この通りを西へ進んでいくと、「寺ヶ池公園」に到着。広々とした池を中心に美しく整備された園内には、滑り台などの遊具がある広場や、季節の花が彩る散策路、夏にオープンするプールもあり、地域の憩いの場となっている。

千代田駅と同じく2位になったJR関西本線・法隆寺駅は、駅名から推察されるように奈良県に位置している。駅から「法隆寺」の玄関口・南大門までは歩いて20分ほど。南大門の先は金堂や五重塔、夢殿をはじめとした貴重な建造物群や文化財の宝庫。世界文化遺産に指定された古刹を身近に感じて暮らせるとは、なかなか贅沢な街と言える。駅周辺には観光客にも利用される飲食店やショップがあるほか、スーパーやドラッグストア、JAの農産物直売所といった暮らしに根差した商店も。梅田駅までは乗り換え1回・約44分だが、同じく大阪を代表する駅である天王寺駅まではJR関西本線の区間快速で2駅・約23分。また、天王寺とは逆方面に向かうJR関西本線の快速に乗れば、奈良駅までは2駅・約11分で行くことが可能。大阪と奈良、両方のベッドタウンの役割を担える街と言えるだろう。

法隆寺(写真/PIXTA)

法隆寺(写真/PIXTA)

「中古編」は梅田駅の北東方面、京阪本線沿線に注目!

続いては中古一戸建ての価格相場が安い駅をチェック。1位は近鉄大阪線・高安駅で価格相場は2465万円。例年この駅併設の車庫を会場に、新型車両の展示などを行う「きんてつ鉄道まつり」が開催されることでも鉄道ファンには知られた駅だ。駅を出て西へ2分ほど歩くと、南北に流れる玉串川が見えてくる。この川沿い5kmほどにわたって約1000本のソメイヨシノが植栽されており、春の開花期は見事な景観に。川のほとりに点在する「あずまや」や公園とあわせて、地元住民の憩いの場となっている。駅から玉串川、さらにその先の中学校へと向かう通り一帯は商店街。食料品店や飲食店、クリニックなどが点在し、JAの農産物直売所では採れたての野菜や果物が手に入るのもうれしいところだ。

玉串川の桜(写真/PIXTA)

玉串川の桜(写真/PIXTA)

高安駅から近鉄大阪線で南に1駅、3分ほど乗車すると2位の恩智駅へ。玉串川沿いの桜並木は恩智駅前まで続いており、高安駅前から桜並木の下を15分ほど歩くと恩智駅前にたどり着く。1位と2位の駅はさほど離れていないこともあり、恩智駅の価格相場は1位から微増の2500万円だ。高架化された恩智駅の1階部分にはスーパーが入っているほか、駅前には書店や飲食店が並ぶアーケード商店街も。また、駅から徒歩約10分の場所には、2019年にオープンしたショッピングモール「アクロスプラザ八尾店」がある。スーパーに家電量販店、焼き肉や回転ずしなどの飲食店、さらに100円ショップや「ユニクロ」など21施設が営業中。ここなら日常生活に必要なものがまとめ買いできるだろう。

3位はJR片町線・忍ケ丘駅で価格相場は2580万円。大阪府四条畷(しじょうなわて)市内で唯一の駅(お隣の四条畷駅は大東市)で、徒歩10分少々の場所にある市役所の最寄駅でもある。駅名の由来になったのは、駅から西へ10分弱歩くとたどり着く「忍岡古墳」。墳丘上に神社が鎮座しており、竪穴式石室を見学することもできる。そんな歴史ある土地も、現在は落ち着いた住宅地。駅周辺にはさまざまな飲食店や複数のスーパーが点在し、住民の多さをうかがわせる。さらに駅から西へ徒歩なら20分少々、バスに乗れば約10分で「イオンモール四条畷」へ。スーパー、家電量販店から服飾・雑貨店や飲食店、さらには映画館まであり、日々の買い物に、休日の家族のおでかけ先に、と地域住民に活用されている。

中古一戸建てランキングは7位の萱島駅、同額8位の寝屋川市駅と香里園駅、10位の光善寺駅にも注目したい。この4つの駅はいずれも京阪本線の沿線で、萱島駅(7位)~寝屋川市駅(8位)~香里園駅(同額8位)~光善寺駅(10位)の順に連続している。電車ならそれぞれの駅より京阪本線で淀屋橋駅へ行き、大阪メトロ御堂筋線に乗り換える。すると乗り換え1回で梅田駅に行くことができる。

4駅のうち最も梅田駅寄りで、最も価格相場が安かった7位・萱島駅は、寝屋川の川面をまたぐような造りの高架駅となっており、ホームと屋根を突き抜けてクスノキの大木が茂る不思議な光景を目にできる。このクスノキは駅前にある萱島神社のご神木で、推定樹齢は700年。駅拡張時もご神木を切り倒さなくて済むように、クスノキを避けて囲うような構造のホームにしたのだそう。寝屋川をはさんで駅の西と東にはそれぞれ商店街やスーパーがあり、地域住民の暮らしを支えている。駅から東へ25分ほど歩くと3位・忍ケ丘駅からも行ける「イオンモール四条畷」に到着する。萱島駅と忍ケ丘駅は路線こそ違うものの、直線距離だと3.5kmほどしか離れていない。

萱島駅(写真/PIXTA)

萱島駅(写真/PIXTA)

駅の位置関係を見てみると、光善寺駅(10位)から見て南に香里園駅(8位)~寝屋川市駅(同額8位)~萱島駅(7位)と並んでおり、萱島駅の東方に忍ケ丘駅(3位)がある。「L」の字形に点在するこの5駅はいずれも梅田駅の北東方面に位置し、梅田駅まで乗り換え1回、約22分~32分という好ロケーション。梅田駅への利便性重視でしかも安く中古一戸建てを探す際は、まずこの5駅があるエリアに狙いを定めてもよいかもしれない。

今回は梅田駅を基点にして一戸建ての価格相場が安い駅を調査したが、新築と中古ではトップ10の顔ぶれがまったく違う結果となった。「中古編」のランキングで注目した忍ケ丘駅(3位)、萱島駅(7位)、寝屋川市駅と香里園駅(同額8位)、光善寺駅(10位)の5駅も、「新築編」のランキングではトップ10圏外。光善寺駅の20位が最高位であり、「中古編」3位の忍ケ丘駅にいたっては新築編では63位にとどまっている。ひと口に「一戸建て」と言っても、新築か中古かで価格相場がお得な街は変わってくるようだ。

●調査概要
【調査対象駅】梅田駅まで電車で60分圏内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】
駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、敷地権利は所有権のみ
■新築戸建て:新築物件(築1年以上の未入居物件を含む)
■中古戸建て:築15年以内
【データ抽出期間】2020/11~2021/1
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、朝7時30分~9時の検索結果から算出。所要時間は該当時間帯で一番早いものを表示(乗換時間を含む)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が2回までの駅を掲載

東京都民が移住・二拠点居住したいエリアランキング発表!選ばれる場所のポイントは「身近さ」と「住むイメージのつきやすさ」

リクルート住まいカンパニーが「移住」「二拠点居住」に焦点を当てて、その大票田となる東京都在住者に対して、どのエリアに拠点を持ちたいかを聞いた。票を集めたエリアをランキングした結果、意外に近いエリアがトップになった。詳しく見ていこう。【今週の住活トピック】
「東京都民が移住・二拠点居住したいエリアランキング調査」を公表/リクルート住まいカンパニー【東京都】八王子・奥多摩エリア と【神奈川県】鎌倉・三浦エリアが2トップ

東京一極集中が指摘されるなか、新型コロナウイルスの影響で東京都からの転出超過が続いている。また、働き方の変革が急速に進み、テレワークを導入する企業が増えたことで、地方への「移住」や都心と地方の二地域に拠点を持って行き来する「二拠点居住」がしやすくなり、いま注目が集まっている。

リクルート住まいカンパニーの調査では、東京駅から50km以上離れたエリアを「地方」と定義して、東京都在住の20代~60代に居住したいエリアを聞き、希望する順位に応じた得点を算出して、ランキングした。その結果は次のようになった。

「移住したい」エリアランキング 上位10

「二拠点居住したい」エリアランキング 上位10

「移住したい」「二拠点居住したい」エリアランキング 上位10(出典:リクルート住まいカンパニー「東京都民が移住・二拠点居住したいエリアランキング調査」より転載)

「移住したい」「二拠点居住したい」ランキングでは、順位は異なるが、「【東京都】八王子・奥多摩エリア」 と「【神奈川県】鎌倉・三浦エリア」が1位と2位になった。いずれも首都圏のエリアだ。

3位以降は顔ぶれが少し変わり、「移住したい」ランキングでは、3位「【北海道】石狩エリア」、4位「【沖縄県】離島・諸島エリア」 、5位「【福岡県】福岡エリア」といずれも東京から離れたエリアとなった。

一方、「二拠点居住したい」ランキングでは、3位「【神奈川県】湘南エリア」、4位「【静岡県】伊豆エリア」と東京から行き来しやすい距離のエリアが続き 、5位の「【沖縄県】那覇エリア」以降に遠方のエリアが入る結果となった。移住と違って、二拠点居住のほうが東京と行き来する頻度が多くなるからだろう。

さて、移住支援などを行っている「ふるさと回帰支援センター」への窓口相談者が選んだ移住希望地ランキング(2021年3月5日公表)では、「1位:静岡県 2位:山梨県 3位:長野県」となっている。調査対象者が同センターを訪れて相談をした人なので、積極的に情報提供や窓口相談を行っている自治体が上位に挙がる傾向がある。

そのため、リクルート住まいカンパニーの調査と結果に違いはあるが、リクルート住まいカンパニーの調査でも、静岡県の伊豆エリアの人気が高いことに加え、「移住したい」ランキングで18位~20位は長野県のエリアが占め、「二拠点居住したい」ランキングで7位と18位に長野県と山梨県のエリアが入るなど、その人気ぶりがうかがえる。

都民に身近な八王子・奥多摩エリアが人気なのはなぜ?

さて、筆者は東京生まれ・東京育ちのバリバリの東京都民だ。「都民の日」の10月1日は全国どこでも学校が休みだと思っていて、大学に入学して休みじゃないことに驚いたほどだ(小中高が公立だったので休みなだけだった)。そんな筆者にとって「八王子・奥多摩エリア」は、通勤圏の範囲でもあり、遠足やキャンプに行く場所でもある。そんな身近な場所が、移住や二拠点居住の場所として上位になるのはなぜか、筆者は疑問に思った。

この疑問をSUUMO副編集長の笠松美香さんにぶつけたところ、その謎が解明された。
SUUMOでは、2019年のトレンド予測キーワードとして「デュアラー=デュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ人」を挙げた。この際の調査で、全国を対象に二拠点居住したい場所を選んでもらったところ、おおむね6割~7割が自分の住む都道府県を挙げた。この結果を笠松さんは、「近くて愛着があり、イメージしやすい場所に二拠点目を持って行き来したいというニーズが強いのではないか」と分析したという。

また、今回の調査では、「地方移住または二拠点居住を検討している・強い関心がある」層と「関心あり」層が対象になるように調査対象者を絞っているため、なんとなくというより、具体的に移住先や二拠点目を考えてエリアを選択した人が多いという背景もある。

その結果、住むイメージがつきやすいエリア、家族が住んでいたりレジャーなどで何度も行ったりしたエリアが上位に挙がったというのだ。「八王子・奥多摩エリア」や「鎌倉・三浦エリア」、「湘南エリア」、「伊豆エリア」はまさにそうしたエリアなのだろう。

ほかにも、遠方でありながら、札幌を擁する「【北海道】 石狩エリア」や「【福岡県】 福岡エリア」などの地方の大都市や、「【沖縄県】 離島・諸島エリア」などの人気リゾートエリアが上位に入るのも理解できる結果だ。

レーダーチャートで分かる、エリアが人気な理由

さて、調査では地図を示すなどして具体的な自治体名を挙げているが、「八王子・多摩エリア」に含まれるのは「八王子市、青梅市、あきる野市、日の出町、奥多摩町、檜原村」だ。またリリースでは上位エリアのレーダーチャートを紹介している。これを見ると、そのエリアがどう見られたかがよく分かる。

「八王子・多摩エリア」では、車の移動がしやすく、住居費が安いこと、子育て環境が良いことが高く評価されている。高尾山や秋川渓谷、奥多摩湖などの豊かな自然が評価を上げる要因のようだ。都心部に行きやすい点も安心材料になっているのではないか。

【東京都】八王子・奥多摩エリア(八王子市、青梅市、あきる野市、日の出町、奥多摩町、檜原村)(出典:リクルート住まいカンパニー「東京都民が移住・二拠点居住したいエリアランキング調査」より転載)

【東京都】八王子・奥多摩エリア(八王子市、青梅市、あきる野市、日の出町、奥多摩町、檜原村)(出典:リクルート住まいカンパニー「東京都民が移住・二拠点居住したいエリアランキング調査」より転載)

一方、古都鎌倉や海のイメージが強い「鎌倉・三浦エリア」のレーダーチャートを見ると、「エリア内に賑わいがある街がある」点が特出して高い。エリアのイメージの良さや街に個性があることが人気を集めた要因だ。

【神奈川県】鎌倉・三浦エリア(鎌倉市、逗子市、横須賀市、三浦市、葉山町)(出典:リクルート住まいカンパニー「東京都民が移住・二拠点居住したいエリアランキング調査」より転載)

【神奈川県】鎌倉・三浦エリア(鎌倉市、逗子市、横須賀市、三浦市、葉山町)(出典:リクルート住まいカンパニー「東京都民が移住・二拠点居住したいエリアランキング調査」より転載)

さらに、「【沖縄県】 離島・諸島エリア」では、自然の豊かさが高く評価され、「【北海道】 石狩エリア(札幌市、江別市、千歳市、恵庭市、北広島市、石狩市、当別町、新篠津村)」では、医療施設の充実と食べ物がおいしいことなどが、「【静岡県】 伊豆エリア」では、気候の穏やかさやエリアの発展性などが、それぞれ高く評価されている。

60代の1位は「【静岡県】伊豆エリア」。リタイア後にはリゾート地が人気

次に、回答者の年代による違いを見ていこう。

20代、30代、40代、50代が「移住・二拠点居住したいエリアランキング」で1位と2位に「【東京都】八王子・奥多摩エリア」 と「【神奈川県】鎌倉・三浦エリア」を挙げたのに対して、60代では「【静岡県】伊豆エリア」、2位「【神奈川県】鎌倉・三浦エリア」、3位「【神奈川県】箱根・足柄エリア」と、静岡県・神奈川県のリゾート・温泉地が上位を占めた。リタイア後の生活を想定して選んだ場合、八王子・奥多摩ほど近くなくていいが、東京近郊でリラックスできる場所を選んだということだろう。

さて、笠松副編集長は、移住・二拠点居住の「子育て環境が良いから」ランキングにも注目していた。1位「【栃木県】宇都宮エリア」、2位「【香川県】高松エリア」など、適度に都市圏で生活と教育環境のバランスが取れている街が上位になったと言う。テレワークの普及で親たちの働く場所の自由度は広がったが、次は子どもの学ぶ場所の自由度が広がることを期待したい。

「アフターコロナの住宅市場」「家庭での子どもの学習スペース」【8月人気記事まとめ】

長引くコロナ禍で身も心も疲れる日々ですが、うまく付き合っていかないといけない状況にあります。「アフターコロナ」や「ウィズコロナ」をどうやって迎えるかが気になるところです。SUUMOジャーナルで8月に公開した記事でも「アフターコロナの住宅市場は買い時?売り時?」「コロナ禍で変わる賃貸物件のニーズ。多拠点、コミュニティ、ストーリーがキーワード」などが人気TOP10入りしました。詳しく紹介します。
2020年8月の人気記事ランキングTOP10はこちら!

1位 アフターコロナの住宅市場は買い時?売り時?
2位 コロナ禍で変わる賃貸物件のニーズ。多拠点、コミュニティ、ストーリーがキーワード
3位 「日本の省エネ基準では健康的に過ごせない」!? 山形と鳥取が断熱性能に力を入れる理由
4位 パリの暮らしとインテリア[5] 郊外の元農家を“週末の家”に。ヘアアーティストとアクセサリーデザイナー夫妻の休日
5位 台湾の家と暮らし[7]台北郊外の一軒家へ移住! 自転車クリエイターの自宅兼アトリエ
6位 遊休地に屋台などでにぎわいを。3密を避けたウィズコロナ時代のまちづくり
7位 SF映画みたいな「未来のまち」が現実に! テクノロジーを駆使したまちづくり
8位 ウィズコロナ、家庭での「子どもの学習スペース」のあり方を考える
9位 コロナ禍で申請数が減るも金利は上昇。長期固定ローン【フラット35】の利用者実態とは?
10位 新しい生活様式は睡眠不足を招く!?眠りのプロに聞く快眠スペースのつくり方
※対象記事:2020年8月1日~2020年8月31日までに公開された記事
※集計期間:2020年8月1日~2020年8月31日のPV数の多い順

1位 アフターコロナの住宅市場は買い時?売り時?

アフターコロナの住宅市場は買い時?売り時?

(画像/PIXTA)

新型コロナウイルスの感染拡大で、経済状況の悪化が危惧されていますが、住宅市場はたまっていた需要が噴き出し、活況を呈しています。取引数は減っているものの、価格は下落せず。むしろ「資産バブル」が再来してもおかしくない状況にあります。

2位 コロナ禍で変わる賃貸物件のニーズ。多拠点、コミュニティ、ストーリーがキーワード

コロナ禍で変わる賃貸物件のニーズ。多拠点、コミュニティ、ストーリーがキーワード

(写真提供/アパートキタノ)

全国賃貸住宅新聞の編集長が、注目を集めている賃貸物件やこれからの部屋探しを解説します。多拠点居住をする人たちは増加し、シェアハウスのようなコミュニティ型賃貸の支持が考えられる一方で、大家さんのコロナ禍への対応はまだ課題も多く存在します。

3位 「日本の省エネ基準では健康的に過ごせない」!? 山形と鳥取が断熱性能に力を入れる理由

「日本の省エネ基準では健康的に過ごせない」!? 山形と鳥取が断熱性能に力を入れる理由

(写真提供/山形県)

国の定める倍の断熱基準の省エネ住宅を推進している山形県と鳥取県。地形などの影響でヒートショックの危険が高く、コストのかかりすぎない全館空調システムなどを備えた健康省エネ住宅の普及を目指す「地方発の断熱性能向上革命」に取り組んでいます。

4位 パリの暮らしとインテリア[5] 郊外の元農家を“週末の家”に。ヘアアーティストとアクセサリーデザイナー夫妻の休日

パリの暮らしとインテリア[5]郊外の元農家を“週末の家”に。ヘアアーティストとアクセサリーデザイナー夫妻の休日

(写真撮影/Manabu Matsunaga)

パリ在住の写真家がこだわりの生活を紹介する連載。今回はパリ在住歴45年の夫婦が週末を過ごす、元農家を改装したセカンドハウスです。インテリアのヒントは、夫婦共通の趣味である旅先で見た著名人の家から得ているそうです。

5位 台湾の家と暮らし[7]台北郊外の一軒家へ移住! 自転車クリエイターの自宅兼アトリエ

台湾の家と暮らし[7]台北郊外の一軒家へ移住!自転車クリエイターの自宅兼アトリエ

(写真撮影/KRIS KANG)

台湾をこよなく愛するエッセイスト・柳沢小実さんが台湾の家を訪れる連載の今回の舞台は、台北郊外北投区の山の上にある古い一軒家。台北中心部の住まいを離れ、自宅兼アトリエとして自身で修繕した住まいは、人が少ないエリアにあるため新型コロナウイルスの影響も少なく、リスクに強い働き方にもつながったそうです。

6位 遊休地に屋台などでにぎわいを。3密を避けたウィズコロナ時代のまちづくり

(写真提供/Replace)

(写真提供/Replace)

高架下など都市部の遊休地を活用し、コロナ禍でも街のにぎわいを生み出すために選んだ方法は「屋台」。飲食店だけでなく、小型の移動型住まいやスポーツ体験提供などの取り組みも紹介します。

7位 SF映画みたいな「未来のまち」が現実に! テクノロジーを駆使したまちづくり

SF映画みたいな「未来のまち」が現実に! テクノロジーを駆使したまちづくり

(写真/PIXTA)

5月に可決された「スーパーシティ法案」により、AIやスマート技術を実装した街が実現の可能性を帯びてきました。パナソニックとトヨタのタッグにより目指す先端テクノロジーを活用した街では、地震の際にも外出先から被害状況が分かったり、停電時には自立型の防災都市にもなったりできるようになります。

8位 ウィズコロナ、家庭での「子どもの学習スペース」のあり方を考える

ウィズコロナ、家庭での「子どもの学習スペース」のあり方を考える

(写真提供/三菱地所)

子どもの学校や塾のオンライン授業は、どんな環境であれば集中できるのかは、子どもそれぞれ。子どものペースを見守る心構えとともに、限りある空間をうまく活用できる商品「箱の間」を紹介します。

9位 コロナ禍で申請数が減るも金利は上昇。長期固定ローン【フラット35】の利用者実態とは?

コロナ禍で申請数が減るも金利は上昇。長期固定ローン【フラット35】の利用者実態とは?

(写真:PIXTA)

【フラット35】利用者調査結果に、変化が起きています。住宅事業者の営業自粛により、2020年4月~6月の利用申請戸数は対前年期比89%減。所要資金や年収倍率の増加傾向が続く一方、住宅面積は減少しています。

10位 新しい生活様式は睡眠不足を招く!?眠りのプロに聞く快眠スペースのつくり方

ベッドに横たわる人の写真

(写真/PEXELS)

快眠セラピストの三橋美穂さんによる、快眠スペースのつくり方や睡眠の質を上げる方法の指南。大切なのは「明るさ」「温度」「湿度」「音」「寝具」の5つの要素です。また子ども部屋や一人暮らしなど、生活スタイル別の快眠のコツも解説します。

いまだ予断を許さないものの、さまざまな工夫をこらしてコロナ禍を乗り切るための前向きさや勇気をもらえるような今回のランキング。とはいえ、未曽有の流行り病であることは間違いなく、病気による直接的な体の不調以外にも、メンタルに支障をきたしてくる時期でもあります。無理をせず、「ウィズコロナ」を乗り切りましょう。

「『お店部屋』のすごい世界」「狭くても快適テレワーク!集中できる部屋のつくり方」【7月人気記事まとめ】

本来なら思う存分にリゾートなどで休暇を楽しみたい季節ですが、そうもいかないこの時世。おうちでの快適な時間の過ごし方には、ますます注目が集まっており、SUUMOジャーナルで7月に公開した記事でも「『お店部屋』のすごい世界。超本格ゲーセン、サイゼリヤを家で再現する人々」「狭くても快適テレワーク! 暮らし系YouTuberに学ぶ『集中できる部屋』のつくり方」などが人気TOP10入りしました。詳しく紹介します。
2020年7月の人気記事ランキングTOP10はこちら!

1位 「お店部屋」のすごい世界。超本格ゲーセン、サイゼリヤを家で再現する人々
2位 3カ月、駐車場に住んだバンライファー夫妻。40代後半で退職、家を売却した理由【バンライフの日々1】
3位 狭くても快適テレワーク! 暮らし系YouTuberに学ぶ「集中できる部屋」のつくり方
4位 2畳だけでも個室がほしい!コロナ禍で変わる、間取り意識
5位 駅距離よりも家の広さが欲しい?コロナ禍で変わる住まい選び
6位 想定外だらけから生まれた、都心の新しい商店街「BONUS TRACK」
7位 石川次郎さんが自宅にオフィスを移転!“豊かな隠居生活”とは? あの人のお宅拝見[16]
8位 都内37平米+三浦半島の11平米の小屋。親子3人の二拠点生活、コンパクトに暮らすコツは?
9位 「物件は水害ハザードマップのここです。」不動産取引の際に不動産会社による説明を義務化
10位 ”空き”公共施設をホテルやシェアオフィスにマッチング?「公共空間逆プロポーザル」がおもしろい
※対象記事:2020年7月1日~2020年7月31日までに公開された記事
※集計期間:2020年7月1日~2020年7月31日のPV数の多い順

1位 「お店部屋」のすごい世界。超本格ゲーセン、サイゼリヤを家で再現する人々

「お店部屋」のすごい世界。超本格ゲーセン、サイゼリヤを家で再現する人々

(写真撮影/戸矢孝一、千葉真理)

新型コロナウイルスの影響で、家で過ごす時間をいかに充実させるかが注目を集めています。「おうち時間」のこだわりが高じて、自宅に大好きなゲームセンターをつくり上げたり、部屋にサイゼリヤや駄菓子屋の店内を再現したり。“夢”を実現させた人々に、こだわりポイントを聞きました。

2位 3カ月、駐車場に住んだバンライファー夫妻。40代後半で退職、家を売却した理由【バンライフの日々1】

3カ月、駐車場に住んだバンライファー夫妻。40代後半で退職、家を売却した理由【バンライフ1】

(写真撮影/中川生馬)

バンを自宅やオフィスのようにして暮らす「バンライフ」の連載。今回は、1月からバンライフを始めた夫妻です。旅立ち直後に新型コロナウイルスがまん延、行き場を失ってしまうことに。災害時にも有用だといわれているバンライフの課題もみえてきました。

3位 狭くても快適テレワーク! 暮らし系YouTuberに学ぶ「集中できる部屋」のつくり方

奥平さんのリビングの写真

(写真提供/奥平眞司さん)

突然始まったテレワーク勤務で、オンとオフの切り替えができなかったり、作業スペースの捻出に戸惑ったりした人は多いのでは。暮らし動画を配信する人気ユーチューバー奥平眞司さんに、狭い部屋でも集中できる部屋づくりの秘訣を聞きました。

4位 2畳だけでも個室がほしい!コロナ禍で変わる、間取り意識

2畳だけでも個室がほしい!コロナ禍で変わる、間取り意識

(写真/PIXTA)

コロナ禍における住まいの意識調査によると、間取りの希望に変化が見られました。仕事に適した部屋や家具がないという課題から、最小限のスペースでもいいから集中できる個室の要望がみられました。

5位 駅距離よりも家の広さが欲しい?コロナ禍で変わる住まい選び

駅距離よりも家の広さが欲しい?コロナ禍で変わる住まい選び

(写真/PIXTA)

緊急事態宣言発令以降に住宅の購入やリフォームを検討した人を対象に実施した調査結果から見えた、コロナ禍による住まい探しへの影響を分析。テレワークを経験したことで、仕事専用のスペースを確保したり、通風や遮音性などの住宅の快適性をより重視したり、という傾向がうかがえました。

6位 想定外だらけから生まれた、都心の新しい商店街「BONUS TRACK」

想定外だらけから生まれた、都心の新しい商店街「BONUS TRACK」

(写真撮影/藤原慶)

人気の街・下北沢で、コロナ禍の真っただ中に誕生した商店街「BONUS TRACK」は、シモキタらしさをテーマに、個性的なお店がそろっています。一時は開業の延期も検討されましたが、日用品の買い物や散歩といった最低限の行動の中でもできるだけ豊かに過ごせるようにとの思いから、予定通りオープン。そんな思いもお聞きしました。

7位 石川次郎さんが自宅にオフィスを移転!“豊かな隠居生活”とは? あの人のお宅拝見[16]

石川次郎さんが自宅にオフィスを移転!“豊かな隠居生活”とは? あの人のお宅拝見[14]

(写真撮影/片山貴博)

雑誌編集界の大御所、石川次郎さんが、代官山に置いていた事務所を自宅に移転。出版業界でもテレワークが進み、海外取材も延期や中止になってしまったことがきっかけで、仕事をダウンサイジング。しかしその自宅兼事務所には、石川さんのこれまでの仕事がつまっていました。

8位 都内37平米+三浦半島の11平米の小屋。親子3人の二拠点生活、コンパクトに暮らすコツは?

都内37平米+三浦半島の11平米の小屋。親子3人の二拠点生活、コンパクトに暮らすコツは?

(イラスト/ぼんやりウィークエンド)

東京都内の37平米の賃貸と、三浦半島にある自分たちで建てた11平米の小屋を行き来して暮らすご夫妻に聞いた二拠点生活。広さよりもコンパクトにこだわり、「ないならつくろう」と建てた小屋で得たものは「自信」だったそう。小屋づくりを通してご夫妻の軸が共有できていたため、コロナ禍でも揺らぐことがはなかったそうです。

9位 「物件は水害ハザードマップのここです。」不動産取引の際に不動産会社による説明を義務化

物件は水害ハザードマップのここですよ!不動産取引の際に不動産会社による説明を義務化

(写真/PIXTA)

不動産取引時に、水害ハザードマップを活用し物件の所在地がどこかの説明を義務付けるよう法改正されました。その内容を解説するとともに、物件購入の検討段階で把握するべき情報や、注意点も紹介します。

10位 ”空き”公共施設をホテルやシェアオフィスにマッチング?「公共空間逆プロポーザル」がおもしろい

”空き”公共施設をホテルやシェアオフィスにマッチング?「公共空間逆プロポーザル」がおもしろい

(写真提供/公共R不動産)

小・中学校や自治体の庁舎、電柱、ごみ処理施設といった公共施設の老朽化や維持管理コストによる財政圧迫が、全国で大きな社会問題になっています。そういった公共施設の活用方法を、民間事業者がプレゼン形式で提案し、そのアイデアに賛同する自治体とマッチングする「公共空間逆プロポーザル」。良品計画と茨城県常総市がマッチングし市営住宅の活用に関するプロジェクトが始動するなど、新しい試みが広がっています。

家にこもらざるを得ないなら、いかに快適にするかの工夫の仕方を求めるとともに、長期的な目でも在宅仕事が続くならどうするべきかを考えている人が増えていることがうかがえるランキングでした。家の快適性の向上は生活自体の向上でもあるはず。新しいライフスタイルを、生活の潤いとして取り入れていきたいものです。

「“知的障害”への先入観を福祉×アートで超えていく」「コロナ禍で住まい選びのオンライン化進む」【6月人気記事まとめ】

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言は解除されたものの、感染者数の増加が報道され、まだまだ不安はぬぐえません。そんななかでは、少しでも前向きになれる話題や、今後への明るい兆しが求められるもの。SUUMOジャーナルで6月に公開した記事でも、「コロナ禍で住まい選びのオンライン化進む。売買・賃貸契約、住宅購入はどう変わる?」「香りで巣ごもり生活を快適に!アロマ空間デザイナーに聞くアロマの上手な使い方」などが人気TOP10入りしました。詳しく紹介します。
2020年6月の人気記事ランキングTOP10はこちら!

1位 “知的障害”への先入観を福祉×アートで超えていく。「ヘラルボニー」の挑戦
2位 台湾の家と暮らし[6] 台北の中心地の賃貸マンションをリノベーション! フォントデザイナーの自宅兼オフィス
3位 月1の飲み会が条件!? 沖縄独特のつながり「模合(もあい)」とは?【全国に広がるサードコミュニティ3】
4位 コロナ禍で住まい選びのオンライン化進む。売買・賃貸契約、住宅購入はどう変わる?
5位 横浜だからできたコロナ禍の地域対策。「おたがいハマ」って?【全国に広がるサードコミュニティ4】
6位 「ふるさと副業」で個人と地域の成長を。福井県が取り組む関係人口の新しいかたち
7位 住宅弱者に寄り添い続ける幼馴染の二人。官・民組んだ座間市の取組みとは
8位 「東京メトロ東西線」沿線の中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2020年版
9位 香りで巣ごもり生活を快適に!アロマ空間デザイナーに聞くアロマの上手な使い方
10位「東京メトロ東西線」全23駅の家賃相場が安い駅ランキング! 2020年版
※対象記事:2020年6月1日~2020年6月31日までに公開された記事
※集計期間:2020年6月1日~2020年6月31日のPV数の多い順

1位 “知的障害”への先入観を福祉×アートで超えていく。「ヘラルボニー」の挑戦

“知的障害”への先入観を福祉×アートで超えていく。「ヘラルボニー」の挑戦

(写真提供/松田さん)

自閉症の兄を持つ双子の兄弟が始めた福祉実験ユニット「ヘラルボニー」の活動は、「アート」を入り口に、知的障がいのある人のイメージの変革を促しています。工事現場の仮囲いや駅舎を使ったソーシャル美術館、職人技を駆使したアパレル製品などは、障がいに起因するこだわりをアートに昇華したもの。コロナ禍でも新しいアート体験ができるZOOMを利用した双方向型のオンライン美術館の企画なども行っています。

2位 台湾の家と暮らし[6] 台北の中心地の賃貸マンションをリノベーション! フォントデザイナーの自宅兼オフィス

台湾の家と暮らし[6] 台北の中心地の賃貸マンションをリノベーション! フォントデザイナーの自宅兼オフィス

(写真撮影/KRIS KANG)

台湾をこよなく愛するエッセイスト・柳沢小実さんが台湾の家を訪れる連載の今回の舞台は台北市の中心部・南京復興エリア。台湾では賃貸物件でもリノベ―ション可能な場合があり、フォントデザイナーのジョーさんの住居兼オフィスの玄関部は、日本の金沢で見たギャラリーを参考に。台湾の人のライフスタイルは、外食文化もあり家の外で過ごす時間が長いものですが、自分好みのデザインで家での時間が増えたそうです。

3位 月1の飲み会が条件!? 沖縄独特のつながり「模合(もあい)」とは?【全国に広がるサードコミュニティ3】

月1の飲み会が条件!? 沖縄独特のつながり「模合(もあい)」とは?【全国に広がるサードコミュニティ3】

(写真/PIXTA)

仲間内でお金を出し合って積み立てる、沖縄に古くからある助け合いの金融習慣「模合」は、現代でも息づいています。その形態はさまざま。経営者同士による互助や、沖縄に地縁のない者同士が仲間をつくる効果もあるそうです。

4位 コロナ禍で住まい選びのオンライン化進む。売買・賃貸契約、住宅購入はどう変わる?

コロナ禍で住まい選びのオンライン化進む。売買・賃貸契約、住宅購入はどう変わる?

(写真/PIXTA)

新型コロナウイルスの感染拡大以前から、不動産業界では契約時の重要事項説明などにIT化の活用が促されてきましたが、そのリモート化が一気に進みそうです。住宅メーカーやリフォーム会社による間取りや資金などについてのWEB相談会や、VRを使ってリフォームのプランニング例などを体験できるサービスなども行われています。

5位 横浜だからできたコロナ禍の地域対策。「おたがいハマ」って?【全国に広がるサードコミュニティ4】

横浜だからできたコロナ禍の地域対策。「おたがいハマ」って?【全国に広がるサードコミュニティ4】

(画像提供/おたがいハマ)

コロナ収束後の地域社会を見据え、横浜市はインターネットを活用し地域のコミュニティー活動を推進するプラットフォームを始めました。リアルで出会えないからこそオンラインで支え合う「ネット上のサードプレイス」で、オープンイノベーションに取り組む市民が多い、地元愛の強い横浜だから先鞭をつけることができた活動といえそうです。

6位 「ふるさと副業」で個人と地域の成長を。福井県が取り組む関係人口の新しいかたち

地方での副業「ふるさと副業」で個人と地域の成長を。関係人口の新しいかたち

(画像提供/大宮千絵さん)

地方と関わる新しい形「ふるさと副業」の実際の取り組み事例を、働き手と受け入れ側、双方の視点から紹介。自治体ながら民間の転職サイトを通じて「ふるさと副業」の求人を行った福井県は、プロの力を借りると同時に「関係人口」の増加を狙い、成果をあげています。

7位 住宅弱者に寄り添い続ける幼馴染の二人。官・民組んだ座間市の取組みとは

住宅弱者に寄り添い続ける幼馴染の二人。官・民組んだ座間市の取組みとは

(写真撮影/片山貴博)

高齢者や母子家庭など、住まいを探すことが難しい「住宅困窮者」に寄り添う、神奈川県座間市NPO法人「ワンエイド」は、不動産会社も運営し、必要があれば行政窓口にもつないで生活問題の解決までサポートを行っています。NPOと不動産会社が表裏一体となって活動する理由や、「断らない相談支援」を掲げる座間市役所の関係者ら「チーム座間」の思いを伝えます。

8位 「東京メトロ東西線」沿線の中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2020年版

「東京メトロ東西線」沿線の中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2020年版

(写真/PIXTA)

東京メトロ東西線沿線の中古マンション価格相場の最新ランキング。価格相場が2980万円の妙典駅は、浦安駅などに比べ知名度は高くなく、通勤快速・快速の通過駅なのに千葉県内の駅では価格相場が最高値。その理由も探っています。

9位 香りで巣ごもり生活を快適に!アロマ空間デザイナーに聞くアロマの上手な使い方

香りで巣ごもり生活を快適に!アロマ空間デザイナーに聞くアロマの上手な使い方

(画像提供/アットアロマ)

ブランディングの一環に「香り」を取り入れる企業が増えています。その背景とともに、自宅に居ながら気軽に気分を変えられるエッセンシャルオイル選びを紹介。在宅勤務の際に、仕事モードへの切り替えに適しているのはローズマリー、レモン、ユーカリ。新型コロナの影響で、抗菌・抗ウイルス作用の期待できるアイテムに反響が増えています。

10位「東京メトロ東西線」全23駅の家賃相場が安い駅ランキング! 2020年版

「東京メトロ東西線」全23駅の家賃相場が安い駅ランキング! 2020年版

(写真/PIXTA)

利便性の高さで人気の東京メトロ東西線に住むなら、ねらい目の駅はどこでしょうか。浦安駅は地盤改良工事や液状化対策を行い、地震対策が進んでいます。パリの雰囲気を思わせる神楽坂や江戸情緒の名残があちこちに残る門前仲町など、個性豊かな沿線の街の魅力を、最新の家賃ランキングから探ってみました。

新型コロナウイルスの感染拡大により進められた生活スタイルの変化が、業界のリモート化の後押しになったことは、少なくとも福音となったはず。また、これまで当たり前で気づけなかった地元の良さや特性を見直すきっかけにもなったようです。社会の在り方に改めて思いを巡らせる、ランキングからは、そんなことを感じ取れたように思います。

「新型コロナ影響での家賃や住宅ローンの救済策」「障がい者のテレワーク事情」【4月人気記事まとめ】

新型コロナウイルスのまん延により、経済活動への影響も深刻になっています。生活に直撃するダメージの軽減は、誰もが気になるところ。SUUMOジャーナルで4月に公開した記事でも、住まいに関する救済措置の記事がよく読まれました。人気TOP10の記事を詳しく紹介します。
2020年4月の人気記事ランキングTOP10はこちら!

1位 家賃が払えない!など新型コロナ影響に、国の「救済」続々と!知っておくべきこと速報
2位 【新型コロナ影響】住宅ローンが払えなくなった人への救済策は?
3位 民家の駐車場に“住める”!? 「バンライフ・ステーション」って?
4位 台湾の家と暮らし[4] 台南の歴史地区・安平の古民家に暮らし、アートで高齢者と若者をつなぐ活動も
5位 通勤できない精神障がい者に、テレワークで広がる働く機会。在宅雇用支援サービスのいま
6位 これがミニチュア!? Mozuがつくるコンセントの向こうの「小さな暮らし」
7位 ”痛み”とともに働く――精神障がい者がテレワークで得た変化
8位 若宮正子さん「これからの高齢者に必要なのは“デジタル”」。日本人の意識に課題も
9位 東京都心に残る宿場町「板橋宿」。歴史的”空き家”を活かし魅力再生
10位 老・病・死をタブーにしない。福島県いわき市のメディア『igoku(いごく)』の挑戦
※対象記事:2020年4月1日~2020年4月30日までに公開された記事
※集計期間:2020年4月1日~2020年4月30日のPV数の多い順

1位 家賃が払えない!など新型コロナ影響に、国の「救済」続々と!知っておくべきこと速報

新型コロナウイルスによる住まいの困りごと、救済情報を探そう

(画像提供/写真撮影:PIXTA)

新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動へのダメージで、生活に困窮するひとが大きな問題になっています。家賃が払えなくなった人への給付金や、所得が少なくても借りられるセーフティーネット住宅など、住まいへの救済措置はどんなものがあるのかを紹介しています。

2位 【新型コロナ影響】住宅ローンが払えなくなった人への救済策は?

【新型コロナ影響】住宅ローンが払えなくなった人への救済策は?

(写真/PIXTA)

1位と同じく新型コロナウイルスによる影響で、せっかく買った持ち家のローンの返済に困る人も多いはず。【フラット35】は返済期間の延長の特例措置や返済額軽減など、変更が可能。最後の手段であるマイホーム売却まで、さまざまな“打ち手”を解説しています。

3位 民家の駐車場に“住める”!? 「バンライフ・ステーション」って?

民家の駐車場に“住める”!? 「バンライフ・ステーション」って?

(写真撮影/中川生馬)

「バン」などの車中泊仕様の車を生活拠点にするライフスタイル、バンライフを営むバンライファーが昨年末、石川県の古民家を改装してオープンした、日本初の長期間“住める”民家の駐車場「バンライフ・ステーション」。バンライフの魅力を、ステーション利用者の声をまじえてリポートします。

4位 台湾の家と暮らし[4] 台南の歴史地区・安平の古民家に暮らし、アートで高齢者と若者をつなぐ活動も

台湾の家と暮らし[4] 台南の歴史地区・安平の古民家に暮らし、アートで高齢者と若者をつなぐ活動も

(写真撮影/KRIS KANG)

台湾をこよなく愛するエッセイスト・柳沢小実さんが台湾の家を訪れる連載の今回の舞台は、台湾南部の古都・台南市の小さな港町・安平。台湾では近年、古い町が若い人にも人気。築80年の一軒屋での暮らしや、まちおこし活動とともに、台湾の不動産問題にも触れています。

5位 通勤できない精神障がい者に、テレワークで広がる働く機会。在宅雇用支援サービスのいま

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

障がい者の雇用数は過去最高を更新していますが、職場になじめなかったり、雇用したくても企業側の環境が整わなかったりというミスマッチはいまだに大きな課題になっています。テレワークを活用して障がい者雇用を促進するサービスを展開している会社の実例からは、課題解決の糸口がみえてきました。

6位 これがミニチュア!? Mozuがつくるコンセントの向こうの「小さな暮らし」

これがミニチュア!? Mozuがつくるコンセントの向こうの「小さな暮らし」

(写真提供/MOZU STUDIOS)

一見何の変哲もないコンセントを開けると広がる、小さなお部屋の動画「こびとシリーズ」。高校生が住んでいそうなリアル感が受け、バズった、同シリーズを手掛けたミニチュアアニメクリエイター・Mozuさんが、創作のこだわりなどを教えてくれました。

7位 ”痛み”とともに働く――精神障がい者がテレワークで得た変化

”痛み”とともに働く――精神障がい者がテレワークで得た変化

(撮影/片山貴博)

障がいのため外出が難しくとも、テレワークでならば勤労は可能。支援サービスを利用し、最もリラックスできる自宅という環境でテレワーカーとして働くことで自信を取り戻し、障がいの症状の軽減にもつながった女性の、就職活動や日々の生活を聞きました。

8位 若宮正子さん「これからの高齢者に必要なのは“デジタル”」。日本人の意識に課題も

若宮正子さん「これからの高齢者に必要なのは“デジタル”」。日本人の意識に課題も

(写真撮影/片山貴博)

超高齢化社会を迎える日本で、シニアが快適に生活するために必要なことは何か。81歳でシニア向けのアプリを開発したICTエバンジェリストの若宮正子さん(現在85歳)が期待するのはAIスピーカー機器だそうです。そして、シニアがデジタル機器に親しみやすくなるための心持ちとは。

9位 東京都心に残る宿場町「板橋宿」。歴史的”空き家”を活かし魅力再生

東京都心に残る宿場町「板橋宿」。歴史的”空き家”を活かし魅力再生

(画像提供/向こう三軒両隣 撮影/浅田美浩)

東京23区内でありながら、大正や昭和初期の風情を残す板橋区本町エリア。ここ10年ほどはマンション開発の荒波を受けながらも、趣ある空き家をリノベーションした街づくりで、地域を活性化しています。

10位 老・病・死をタブーにしない。福島県いわき市のメディア『igoku(いごく)』の挑戦

老・病・死をタブーにしない。福島県いわき市のメディア『igoku(いごく)』の挑戦

(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

誰もが行く道でありながら「縁起でもない」と敬遠されがちな老いや死を“エモく”取り上げ、話題の福島県いわき市役所。活動の根本にあるのは、「自分が望む場所で最期まで暮らせる選択肢がある社会に」という想いでした。

新型コロナウイルスのまん延により「テレワーク」という単語を耳にしない日の方が珍しくなりました。ランキングからは、通常勤務の代替であるだけでなく、テレワークという働き方による可能性の大きさにも注目が集まりつつあるように感じられます。一過性の流行りで終わるのではなく、コロナというピンチが、働き方改革の本当のチャンスになるよう、祈りたいものです。

「テレワークで取り入れたい『家なかオフィス』アイデア」「学生が部屋選びで重視するのは?」【2月人気記事まとめ】

新年度が迫り、進学や就職など、ライフステージの変化を意識する季節になりました。SUUMOジャーナルで2月に公開した記事では、「自宅をオフィスに! テレワークで取り入れたい『家なかオフィス化』アイデア5つ」「家の個性をつくる三つのセオリー」などDIYやリフォームの参考になりそうな記事が人気を集める一方、「イマドキの学生の部屋選び、通学時短を重視する傾向に。ほかには…?」など、この季節ならではのものもよく読まれました。人気TOP10の記事を詳しく紹介します。
2020年2月の人気記事ランキングTOP10はこちら!

1位 自宅をオフィスに! テレワークで取り入れたい「家なかオフィス化」アイデア5つ
2位 築100年超の蔵付き古民家を鎌倉に移築再生、妥協無しで理想を追求したこだわりの家
3位 【カップル&ファミリー編】山手線で中古マンションの価格相場が安い駅ランキング 2020年版
4位 パリの暮らしとインテリア[4] アーティスト夫婦が暮らす歴史的集合住宅。旅のオブジェに囲まれて
5位 「秋葉原駅」から電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング! 2020年版
6位 テレワークが変えた暮らし[7] 湘南でマリンスポーツ&子育て。仕事の効率もアップ!
7位 2019年の首都圏の一戸建て市場動向、平均価格が公表結果によって違うのはなぜ?
8位 家の個性をつくる三つのセオリー
9位 縫製工場をリノベした自宅兼アトリエは、アートを楽しむ人たちで本日も大にぎわい
10位 イマドキの学生の部屋選び、通学時短を重視する傾向に。ほかには…?

※対象記事:2020年2月1日~2020年2月29日までに公開された記事
※集計期間:2020年2月1日~2020年2月29日のPV数の多い順

1位 自宅をオフィスに! テレワークで取り入れたい「家なかオフィス化」アイデア5つ

自宅をオフィスに! テレワークで取り入れたい「家なかオフィス化」アイデア5つ

(写真提供/リビタ)

テレワークに普及によって、働く場所の多様化が進んでいます。自宅で仕事をする場合に気になるのが、作業スペースのつくり方です。リビング内に設けるにはどうしたらいいのか、生活スペースと分けるのか、家が狭い場合はどうする?など、参考になりそうな、リノベーション事例やアイデアの数々を紹介しています。

2位 築100年超の蔵付き古民家を鎌倉に移築再生、妥協無しで理想を追求したこだわりの家

築100年超の蔵付き古民家を鎌倉に移築再生、妥協無しで理想を追求したこだわりの家

(写真撮影/高木 真)

こだわりの立地と建物を追求した結果、閑静な鎌倉エリアに岡山県から明治時代の古民家を移築した、趣のある日本家屋を紹介。斬新なデザインの欄間など、職人の手仕事で時間を超えて丁寧に再生された一方、生活スペースは世界各国のアンティークを取り入れた和洋折衷で個性的にしつらえられています。

3位 【カップル&ファミリー編】山手線で中古マンションの価格相場が安い駅ランキング 2020年版

【カップル&ファミリー編】山手線で中古マンションの価格相場が安い駅ランキング 2020年版

(画像提供/PIXTA)

東京屈指の利便性の誇る山手線沿線に住むとしたら、物件相場はどのくらいなのかをリサーチ。最安の鶯谷駅は4530万円、ターミナル駅の最安は5180万円……。約50年ぶりの新駅開通する品川エリアは? シングルで住むよりカップルやファミリーなら“お得”になる駅は? などなど深掘りします。

4位 パリの暮らしとインテリア[4] アーティスト夫婦が暮らす歴史的集合住宅。旅のオブジェに囲まれて

パリの暮らしとインテリア[4] アーティスト夫婦が暮らす歴史的集合住宅。旅のオブジェに囲まれて

(写真撮影/Manabu Matsunaga)

フランス・パリのモンマルトルにある、かつてパブロ・ピカソやモディリアーニらが暮らしていたアーティスト街です。現地に住むカメラマンが、芸術家のための集合住宅にアトリエ兼住宅を構える夫婦の暮らしを覗いてきました。

5位 「秋葉原駅」から電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング! 2020年版

「秋葉原駅」から電車で30分以内、家賃相場安い駅ランキング! 2020年版

(画像提供/PIXTA)

日本が誇るサブカルの街、秋葉原へのアクセスのよい街はどこなのか。注目すべきは東武伊勢崎線、そして、開発の進むつくばエクスプレスの沿線。中でも子育て支援の手厚さで知られる流山市は、育児と仕事の両立にも心強い味方となりそうです。

6位 テレワークが変えた暮らし[7] 湘南でマリンスポーツ&子育て。仕事の効率もアップ!

テレワークが変えた暮らし[7] 湘南でマリンスポーツ&子育て。仕事の効率もアップ!

(写真撮影/片山貴博)

職住近接の都会暮らしから、結婚をきっかけに湘南へと移り住んだ勝見さんは、夫婦でテレワーカー生活を送っています。共通の趣味のマリンスポーツを満喫する傍ら、限られた時間の中で子どもと過ごす時間をつくり出す上でもテレワークは理にかなっていると話してくれました。

7位 2019年の首都圏の一戸建て市場動向、平均価格が公表結果によって違うのはなぜ?

2019年の首都圏の一戸建て市場動向、平均価格が公表結果によって異なるのはなぜ?

(画像提供/PIXTA)

2019年の住宅市場の動向が出そろってきました。首都圏の新築一戸建て市場に注目してみると、調査結果によって平均価格が違うことが気になります。その理由とともに、新築戸建てを購入する際に気を付けたいことについて解説します。

8位 家の個性をつくる三つのセオリー

家の個性をつくる三つのセオリー

(画像提供/PIXTA)

家に個性やこだわりを盛り込めるのはリフォームの大きな楽しみです。快適な空間をつくるために必要な壁や建具などの選び方のコツは「素材」「仕上げ」「パーツ」。素材の活かし方やバランスのとり方を紹介します。

9位 縫製工場をリノベした自宅兼アトリエは、アートを楽しむ人たちで本日も大にぎわい

縫製工場をリノベした自宅兼アトリエは、アートを楽しむ人たちで本日も大賑わい

(撮影/筒井岳彦)

山形県で陶芸を手掛ける佐藤さんが選んだ家は、元縫製工場。工場ならではの構造は柱が少なく、広々としたアトリエでは自身の創作活動だけでなく地域の芸術活動も行うコミュニティースペースとしてもにぎわっています。

10位 イマドキの学生の部屋選び、通学時短を重視する傾向に。ほかには…?

イマドキの学生の部屋選び、通学時短を重視する傾向に。ほかには…?

(画像提供/PIXTA)

春は進学の季節、はじめての一人暮らしへの期待に胸躍らせることでしょう。そんな新入生たちが学生用マンションを選ぶ際に重視するのは、最寄駅までの近さよりも通学する学校の近くであることが決め手になるという調査結果を発表されました。移動時間の「時短」重視は、学生にも及んでいるようです。

例年になく早い桜の開花予想も発表され外出の楽しみな季節のはずが、新型コロナウイルス感染症の影響で自宅にこもる人も多いことでしょう。少し寂しい気持ちは致し方ないけれど、自宅での時間をより快適に過ごせるヒントを、リフォーム例やDIY例から探してみてはいかがでしょうか。

「2020年の不動産市場を読み解く3つのキーワード」「2020年の住まいトレンド」【1月人気記事まとめ】

2020年が始まってはや1カ月が経ちました。SUUMOジャーナルで1月に公開した記事では、2020年の住まい動向を分析した「2020年の不動産市場を読み解く3つのキーワードを発表!」「テレワークが住まいを変える!?2020年の住まいトレンドは『職住融合』」などが人気でした。TOP10の記事を詳しく紹介します。
2020年1月の人気記事ランキングTOP10はこちら!

1位 2020年の不動産市場を読み解く3つのキーワードを発表!
2位 テレワーク導入に900社が理解示さず。流山市の民間シェアオフィスが挑む高い壁
3位 意外に高い平成世代の持ち家志向、住宅ローン選びでは…
4位 日本に居ながら留学生活? 多国籍シェアハウスのリアルな住み心地を聞いてみた
5位 テレワークが住まいを変える!?2020年の住まいトレンドは「職住融合」
6位  “子育てに人気の街”弊害も。テレワークが変える郊外の子育て
7位 “暖房をつけても寒い”は家に問題が! 解決策は「住まいの温活」
8位 「リノベ・オブ・ザ・イヤー2019」に見るリノベーション最新事情。“断熱性能”など4つのキーワード
9位 お墓は必要? 将来どうする? 漫画で「墓活(はかかつ)」を考えよう
10位 テレワークが変えた暮らし[6]湘南で見つけた新しい生き方。「サーフィンを楽しむ70歳になりたい」

※対象記事:2020年1月1日~2020年1月31日までに公開された記事
※集計期間:2020年1月1日~2020年1月31日のPV数の多い順

1位 2020年の不動産市場を読み解く3つのキーワードを発表!

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

1月の恒例企画、さくら事務所会長の長嶋修氏による新年の不動産市場についての予測は「さらなる災害リスク」「不動産価格のピーク感」「政治の動き」がキーワードです。2019年に相次いだ自然災害や、消費増税の影響が、不動産にどうでるかを解説しています。

2位 テレワーク導入に900社が理解示さず。流山市の民間シェアオフィスが挑む高い壁

(写真/Pexels)

(写真/Pexels)

テレワークが推進されてはいるものの、企業における導入率はわずか19.0%。テレワーク定着のためのシェアオフィスを運営する尾崎えり子さんは、営業先の企業から「ママなんてバイトで満足でしょ」などと言われたこともあったといいます。その奮闘と成果を伺うと、日本の厳しい現状も見えてきました。

3位 意外に高い平成世代の持ち家志向、住宅ローン選びでは…

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

生活価値観や住まいについて「平成世代」「ロスジェネ世代」「バブル世代」に区分して比較。住宅ローン返済への不安が強い平成世代は、団体信用生命保険加入時にがん保障などの特約を手厚くしている傾向が顕著です。近年はプラスできる特約も多彩になっており、将来の不安解消へ向けた対策をしっかり行っている様子がうかがえました。

4位 日本に居ながら留学生活? 多国籍シェアハウスのリアルな住み心地を聞いてみた

(写真提供/ボーダレスハウス)

(写真提供/ボーダレスハウス)

日本に居ながら、異文化に触れることができ、語学力が向上すると注目を集めている多国籍シェアハウスの魅力や実態を、実際に住んでいる日本人、外国人の経験から紹介します。生活に根付いた生きた語学を互いに教えあえるだけでなく、多文化に触れることで将来の夢も広がっているようです。

5位 テレワークが住まいを変える!?2020年の住まいトレンドは「職住融合」

170497_sub05

住まい・飲食・雇用などの新たな兆しを見出すリクルートホールディングスによる「2020年のトレンド予測」の「住まい領域」では、家や街なかなどの「オフィス化」が進み、職場に縛られず住む街を選ぶことも進むと予想。DIYやリノベーションで自宅に快適なワークスペースをつくる動きや、実例にもふれています。

6位  “子育てに人気の街”弊害も。テレワークが変える郊外の子育て

(写真/片山貴博)

(写真/片山貴博)

2位にランクインした流山市の事例の続編です。子育てに人気の街であるがゆえに難しい仕事と家庭の両立を、テレワークでどう解決したか。また地域のコミュニティに参加することで実現した豊かな子育てや、子どものキャリア教育につながる取り組みも紹介しています。

7位 “暖房をつけても寒い”は家に問題が! 解決策は「住まいの温活」

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

暖房による光熱費が気になる季節ならではのトピック。屋内の暖房の熱を逃さない「家の温活」はどうしたらいいのか。戸建てとマンションのそれぞれの断熱リフォームや手軽なDIYの方法、これから家を買うときのチェック方法まで紹介しています。

8位 「リノベ・オブ・ザ・イヤー2019」に見るリノベーション最新事情。“断熱性能”など4つのキーワード

(写真提供/株式会社大城)

(写真提供/株式会社大城)

1年を代表するさまざまなリノベーション作品の受賞作から見えてきた最新事情を紹介。今回は住宅性能を向上させるリノベ事例に大きな注目が集まりました。リノベというと、デザインなどの見た目に注目が集まりがちですが、新築以上の機能性を追求した実例から、リノベの世界の転換期を感じることができます。

9位 お墓は必要? 将来どうする? 漫画で「墓活(はかかつ)」を考えよう

(画像提供/140B)

(画像提供/140B)

少子化や人口減少の進む現代日本では、生きている間に住む家と同じく亡くなった後の住まいであるお墓の在り方も、多様化が進んでいます。お墓にまつわる諸問題や疑問を取り上げた「まんが 墓活」著者にインタビューし、作品への思いや印象に残ったお墓について聞きました。

10位 テレワークが変えた暮らし[6]湘南で見つけた新しい生き方。「サーフィンを楽しむ70歳になりたい」

(写真撮影/片山貴博)

(写真撮影/片山貴博)

勤務先のテレワーク導入で湘南に引越した女性の事例。通勤や出社にかけていた時間やお金を、サーフィンや家庭菜園といった趣味ややりたいことに費やすうちに、人生設計までも変わりました。現在は会社務めを辞め、フリーの翻訳家として充実した生活を送っています。

2020年の住まいのトレンドがどうなるのかの予測や最新動向をチェックした記事は、1月ならではの結果と言えそう。また、暦の上では春とはいえ、まだまだ厳しい寒さが続く季節。家の断熱がDIYでもかなうなら、今からでもチェック、実践する価値がありそうです。

「東京23区の家賃相場が安い駅ランキング 2019年版」「家賃がマイホームに変わる?! 「家賃が実る家」がつくる住まいの新概念」【12月人気記事まとめ】

新しい年がはじまりました。今年の目標に、家の引越しや購入を考える人も多いのでは。SUUMOジャーナルで昨年12月に公開した記事では、そんな人にも改めて参考になる「東京23区の家賃相場が安い駅ランキング 2019年版」や「家賃がマイホームに変わる?! 「家賃が実る家」がつくる住まいの新概念」が人気でした。TOP10の記事を詳しく紹介します。
2019年12月の人気記事ランキングTOP10はこちら!

1位 東京23区の家賃相場が安い駅ランキング 2019年版
2位 テレワークが変えた暮らし[1] 理想の子育てと移住が叶った! 東京から山梨県北杜市へ
3位 家賃がマイホームに変わる?! 「家賃が実る家」がつくる住まいの新概念
4位 デュアルライフ・二拠点生活[22] 東京と長野県松本市。温泉街の一軒家を家族でセルフリノベ
5位 テレワークが変えた暮らし[2]千葉から石川県金沢市へ。移住先で始めた複業で新たな夢に挑戦
6位 奄美大島の空き家をみんなでDIY。街のみんなの夢をかなえる場になるまで
7位 リトル・コリアだけじゃない! “ごちゃ混ぜ”多国籍タウン、新大久保の最新事情
8位 台風被害からみえてきた、災害に備えた家づくり
9位 日本一の「自転車のまち」へ。サイクリストが集う茨城県土浦市の暮らし
10位 分譲マンションのシェアリングサービス、ついに傘も登場!
※対象記事:2019年12月1日~2019年12月31日までに公開された記事
※集計期間:2019年12月1日~2019年12月31日のPV数の多い順

1位 東京23区の家賃相場が安い駅ランキング 2019年版

東京タワー(写真/PIXTA)

東京タワー(写真/PIXTA)

高額で知られる東京の家賃。その中で穴場の街や狙い目の駅を探すならどこがおすすめ? 昨年のトップがランク外になるなど動きのあった2019年版の最新ランキングから見えてきた注目の地域は、葛飾区。昨年のランク外から6位に急上昇した京成立石駅をはじめとする駅の周辺環境や魅力について紹介しています。

2位 テレワークが変えた暮らし[1] 理想の子育てと移住が叶った! 東京から山梨県北杜市へ

(写真撮影/相馬ミナ)

(写真撮影/相馬ミナ)

東京・南青山の企業(取材当時)に在籍しながら、移住者に人気の山梨県北杜市に移り住んだ夫婦の体験談。アウトドア好きのふたりが「いつかしてみたかった」という田舎暮らしを「今」だと思った理由、南アルプスや富士山に囲まれた自然豊かな環境での子育ての話などを聞きました。

3位 家賃がマイホームに変わる?! 「家賃が実る家」がつくる住まいの新概念

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

「家賃を払い続けても、最後に何も手元には残らない」とは、よくいわれる言葉。ですが、その家賃を払い続けていると借りていた家がマイホームになる、賃貸と分譲のハイブリッドな新しい不動産システムがあります。その仕組みや利用者の声を紹介、解説します。

4位 デュアルライフ・二拠点生活[22] 東京と長野県松本市。温泉街の一軒家を家族でセルフリノベ

(写真撮影/高木真)

(写真撮影/高木真)

平日は東京で働き、週末は旧城下町らしい歴史的建造物と豊富な温泉に恵まれた長野県松本市で妻子と過ごす向井さんの生活を紹介。定住を考えたときに出合った築50年の一軒家で、古い家を改装して住むという昔からの夢をかなえました。薪の火つけは、息子の仕事。家のリノベ作業を通じた、家族にとって心地いい場所の探求が、家族の大切な時間になっているそうです。

5位 テレワークが変えた暮らし[2]千葉から石川県金沢市へ。移住先で始めた複業で新たな夢に挑戦

(写真撮影/イマデラガク)

(写真撮影/イマデラガク)

4年前に千葉県から石川県金沢市の移住をきっかけに、社内初のテレワーカーになった女性の経験談。本人だけでなく社内でも業務の効率化が進み、地元企業とのパラレルワークも両立させています。一方、テレワークならではのデメリットも……。

6位 奄美大島の空き家をみんなでDIY。街のみんなの夢をかなえる場になるまで

(画像提供/HUB a nice d!)

(画像提供/HUB a nice d!)

夫の転勤などで自分の意思ではない要因でキャリアを閉ざされてしまった女性たちの手により、古民家がリノベーションされて生まれた奄美大島の地域食堂。世代を超えて地域の人々をつなげる役割を果たし、「住まいのリフォームコンクール<コンバージョン部門>」で優秀賞も獲得した挑戦からは、コミュニティ活動の持続へのヒントも見つけられそうです。

7位 リトル・コリアだけじゃない! “ごちゃ混ぜ”多国籍タウン、新大久保の最新事情

(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

もはや韓国人だけでなく、中国やベトナム、ネパールなどさまざまな国や地域から人が集う多国籍タウン、新大久保。異国情緒あふれる飲食店やディープな「イスラム横丁」までの最新事情や、どのようにして外国人コミュニティが形成されたかを紹介します。

8位 台風被害からみえてきた、災害に備えた家づくり

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

2019年も全国で台風被害が相次ぎました。台風などで被害を受けやすい建物の特徴は「1階が半地下」「軒のない屋根」「防水機能が劣化したバルコニーや屋上」……万が一に備えるために、気を付けるべきことを解説します。

9位 日本一の「自転車のまち」へ。サイクリストが集う茨城県土浦市の暮らし

(写真撮影/相馬ミナ)

(写真撮影/相馬ミナ)

官民一体でサイクリングに特化したまちづくりを行っている茨城県土浦市。筑波山や霞ヶ浦など県を代表する風景を楽しめるサイクリングロードや、小さな子連れや手ぶらでもサイクリングできる環境整備などが功を奏し、首都圏から訪れる人も増えています。取り組みの深化を探りました。

10位 分譲マンションのシェアリングサービス、ついに傘も登場!

(画像提供/PIXTA)

(画像提供/PIXTA)

大規模分譲マンションでは車や電動アシスト自転車など各種シェアリングサービスが広がっていますが、最新トレンドとして注目されそうなのが、傘。思わぬ便利さから、一度利用するとリピート率が高いそう。プラスチックごみ削減が地球環境問題としても注目される昨今、ごみの減量にもつながりそうです。

松本市のデュアルライフ連載記事では、定住も意識した体験談であり、テレワーク連載記事とあわせ、いつにもまして地方への移住への関心の高さをうかがわせました。働き方改革が掲げられる近年ですが、より満足できる生活のために、自分主導で働き方を改革していくことも、また重要なことであるのかもしれません。

東京23区の家賃相場が安い駅ランキング 2019年版

東京の家賃は、高額だ。特に23区の家賃相場の高さはよく知られているが、その中でも穴場の街や、狙い目の駅はあるはず。そこで、ワンルーム・1K・1DKの物件を対象とした、東京23区内の家賃相場が安い駅の最新ランキングを分析。上位20の駅から、気になる街をピックアップした。東京23区内の家賃相場が安い駅TOP17
順位/駅名/ 家賃相場/ (沿線名/駅所在地)
1位 葛西臨海公園 5.90万円(JR京葉線/江戸川区)
2位 京成金町6.00万円(京成金町線/葛飾区)
2位 金町 6.00万円(JR常磐線/葛飾区)
4位 北綾瀬 6.20万円(東京メトロ千代田線/足立区) 
4位 篠崎 6.20万円(都営新宿線/江戸川区)
6位 一之江 6.30万円(都営地下鉄新宿線/江戸川区) 
6位 京成立石 6.30万円(京成押上線/葛飾区)
6位 堀切菖蒲園 6.30万円(京成本線/葛飾区) 
6位 柴又 6.30万円(京成金町線/葛飾区)
6位 竹ノ塚 6.30万円(東武伊勢崎線/足立区)
6位 船堀 6.30万円(都営地下鉄新宿線/江戸川区) 
12位 江戸川 6.38万円(京成本線/江戸川区)
13位 亀有 6.40万円(JR常磐線/葛飾区)
13位 成増 6.40万円(東武東上線/板橋区) 
13位 谷在家 6.40万円(日暮里・舎人ライナー/足立区)
16位 堀切 6.48万円(東武伊勢崎線/足立区)
17位 お花茶屋 6.50万円(京成本線/葛飾区)
17位 京成高砂 6.50万円(京成金町線/葛飾区)
17位 六町   6.50万円(つくばエクスプレス/足立区)
17位 地下鉄成増 6.50万円(東京メトロ有楽町線/板橋区)

今年の主役は葛飾区、新顔の魅力は下町?

昨年の同ランキングでは目立ったのは足立区だったが、2019年版では印象的なのは、葛飾区のランクインぶりだろう。家賃相場自体は去年と同じだが、順位は、京成金町駅と金町駅はそれぞれ同率4位から同率2位、堀切菖蒲園駅は11位から6位と上がっている。シングルが手ごろに借りられる街としては、今年の注目は葛飾区のようだ。(2018年ランキング)

その京成金町駅とJR常磐線の金町駅との駅間距離は約150mと近いので、実質2つの沿線を使える。さらにJR常磐線は東京メトロ千代田線と直通運転しているため、千代田線も入れれば実質は3路線の沿線と考えてもよく、交通アクセスは抜群だ。

同じく葛飾区で、6位の京成立石と13位の亀有駅は、昨年はランク外。昨年は上位20駅は6.40万円に収まっている中、今年は6.50万円、やや相場が上がっている中で、狙い目かもしれない。

京成押上線の京成立石駅は普通列車のみの停車駅だが、押上線は都営浅草線と直通。そのため、日本橋や新橋などのビジネス街へも乗り換えなしで30分以内で利用することができる。

駅の南口には、日常の買い物に便利なアーケードの商店街とともに、映画のロケ地などにもなったノスタルジックな「立石仲見世商店街」がある。レトロな雰囲気の個人商店とともに、いわゆる「せんべろ」といわれるリーズナブルな飲み屋が立ち並び、昔ながらの下町情緒があふれる。地元民だけでなく観光客も訪れる名物商店街だが、今年6月、超高層タワーマンションや商業施設などが整備される、再開発事業の都市計画が決定。古き良き時代の名残を惜しむにも、また将来の都市環境を見越しても、チェックしておいて損はないだろう。

漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の舞台で知られる亀有駅は、漫画のイメージほどは下町ではない印象だ。各駅停車のみの停車駅だが、駅前には家電量販店やニトリなども入っているイトーヨーカドーなど商業施設があり、ちょっとした買い物にも便利。駅前の劇場「葛飾区亀有文化ホール(かめありリリオホール)」はコンサートだけではなく渋谷や池袋の大劇場で公演される注目の演劇作品が別日程で上演されることもある。

亀有駅(写真/PIXTA)

亀有駅(写真/PIXTA)

昨年トップがランク外、板橋区のニューフェイスは?

昨年版のランキングでトップだったのは板橋区の西高島平駅だったが、今年はランク外の45位(ちなみに家賃相場は6.90万円)。2019年に入り、新築の物件が急激に増えた影響が最も大きい。
板橋区では唯一、昨年ランク外から成増駅が登場した。

東武東上線の急行停車駅。東京メトロ有楽町線・副都心線の地下鉄成増駅とは連絡していないが、距離は約250mで徒歩圏内のため3路線利用でき、交通の便は良い。駅ビル「エキア成増」には飲食店のほか成城石井などのスーパーは入っている。ほかにも周辺には24時間営業のスーパーもあり、ファミリー層だけでなく帰宅が深夜になる多忙な単身者にも心強い。

東武東上線 成増駅(写真/PIXTA)

東武東上線 成増駅(写真/PIXTA)

駅前にはチェーン系の飲食店が充実した商店街がある。商店街といえば個人商店を期待してしまいそうなところだが、成増駅はモスバーガーの誕生の地であり、1号店である成増店が今も営業中。そう考えると、チェーン系飲食店がしのぎを削るのもさもありなん、と思えなくもない。

東京は来年のオリンピック開催へ向け、あちこちで再開発や整備が進められている。社会イベントや環境によって経済状況が変わるのは当然のことだが、家賃は人生の支出にとって大きなウエイトを占めるもの。賢い部屋探しのためにも、その変化を見逃さずにいたいものだ。

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている東京23区内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2019/5~2019/7
【データ抽出条件】東京23区存在している駅かつ、東京23区にある物件のみ抽出。
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、平日の日中時間帯の検索結果から算出(乗換時間を含む) ※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

住まいの地震対策(釧路エリア)、9割以上が「対策しきれていない」

DCMホールディングス(株)は、「全国地震動予測地図」(政府発表)において地震発生確率の高いとされる釧路エリアを対象に、住まいの地震対策についてアンケート調査を行った。調査時期は2019年8月17日(土)~8月18日(日)。有効回答数は186。それによると、現在の地震対策の状況は、「一部準備している」が71%、「準備していない」が26%、「十分に準備している」が3%。釧路は地震危険度が高く対策は進んでいると思われたが、「一部準備している」「準備していない」と回答した人は合わせて97%と、9割以上の人が対策しきれていないと感じていることがわかった。

現在実施している家の中の地震対策は(複数回答)、「家具の転倒防止」(回答者数89)が最も多く、次いで「テレビの転倒防止」(同84)が続く。釧路エリアでは、地震への関心が高く基本的な地震対策は比較的進んでいると思われたが、上位の項目でも対策済みは約半数に過ぎず、引き続き対策が必要と言える。

今後、地震対策が必要だと思った箇所はどこですか?(複数回答可)では、「窓ガラスの飛散防止」(回答者数71)、「食器棚の飛び出し防止」(同70)、「冷蔵庫の転倒防止」(同60)が多く、新たな対策の必要性が浮き彫りになっている。

ニュース情報元:DCMホールディングス(株)

マンション選び、約8割が「妥協をしたことがある」

(株)カシワバラ・コーポレーション(東京都港区)はこのたび、「マンション生活に関する実態調査」を行った。

調査は2019年7月19日~7月23日、インターネットで実施。現在マンションに住んでいて且つ直近3年以内にマンションを購入・賃貸契約した、20歳~69歳の男女600名を対象に行った。

マンションを選ぶとき、何らかの妥協をしたことがありますか?では、78.5%が「ある」と回答。妥協してマンションを選んだ人が非常に多いことがうかがえる。また、現在住んでいるマンションに不満を持っていますか?では、53.2%が「不満がある」/「やや不満がある」と回答している。

「不満がある」/「やや不満がある」と答えた人が、実際に住んでみて初めて気づいた不満点は、1位が「収納が少ない」で39.8%。子どもと同居している人においては、50%の人が収納の少なさに不満を抱えていることが分かった。ほかには、「防音設備」(35.7%)、「キッチンが狭い」(24.8%)、「日当たりが悪い」(21.0%)といった、内見時には気づけない点が上位に挙がっている。

これまでに住んでよかったマンションは、どのような特徴がありましたか?では、「駅/バス停が近い(公共交通機関までのアクセスが良い)」が52.7%で1位。一方、これまでに住んで失敗したマンションは、どのような特徴がありましたか?の1位は、「防音設備が悪い」(31.7%)だった。

首都圏を中心に展開するマンションブランドにおいて、住んでみたいと思えるマンション1位は「プラウド(野村不動産)」で28.8%。2位は「ザ・パークハウス(三菱地所レジデンス)」で27%。3位は22.3%で「パークタワー(三井不動産)」が続いた。

ニュース情報元:(株)カシワバラ・コーポレーション

自宅の防災意識、最も高いのは「鹿児島県」

(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、「自宅の防災に関する意識調査」の結果を発表した。調査は、住まいが持ち家マンションか一戸建ての20~69歳の男女を対象に、2019年7月11日~7月16日、インターネットで行った。有効回答数は2400人。

それによると、現在の自宅を購入する際に防災を意識しましたか?では、「意識した」「少し意識した」と回答した人の割合が、一戸建ての購入者が34.5%に対しマンションの購入者が46.9%と、10ポイント以上高い割合となった。

現在の自宅を購入する際、防災面で意識したことでは、一戸建ての1位は「地震に強い構造」(62.8%)、2位は「立地」(45.4%)、3位は「新築」(27.2%)と続く。マンション購入者も1位は「地震に強い構造」(70.0%)、2位は「立地」(56.8%)だった。3位は一戸建て購入者と違い、「戸建てよりマンションを希望」(37.0%)となっている。

自宅の防災意識について、12の都道府県(北海道、宮城県、東京都、富山県、石川県、福井県、愛知県、大阪府、広島県、福岡県、熊本県、鹿児島県)で最も高かったのは「鹿児島県」(51%)。次いで「東京都」(45.0%)、「宮城県」「石川県」(共に44.0%)などが続き、一番低かったのは「富山県」(28%)だった。

ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー

「住宅ローン」借り換えに興味を持ったきっかけ、最多は「年金問題」

(株)エイチームフィナジー(大阪府大阪市)はこのたび、「家計の固定費に関する意識調査」を行った。
調査は30歳以上で住宅購入15年以内の男女を対象に、2019年7月24日~26日、インターネットで実施。サンプル数は336名。

それによると、老後2,000万円問題を受けて具体的な対策を考えていますか?では、47.3%の人が「はい」または「検討中」と回答した。また、固定費の見直しに興味がありますか?では、「はい」が72.3%。7割以上の人が固定費の見直しに興味を持っていることが分かった。

固定費の見直しでどのようなことを実施しましたか?または検討していますか?では、「通信費の見直し」を選択した人が51.4%と最も多く、「生命保険・損害保険の見直し」40.3%、「ガス・電気会社の乗り換え」32.1%と続く。「パートナーのおこづかいの見直し」は13.6%、「子どもの教育費」は9.9%と低く、できるだけ削らないようにしたいという家族への思いがうかがえる。

家計支出の特に大きな部分を占める「住宅ローン」。借り換えを実施、あるいは検討者が興味を持ったきっかけは、「年金問題」が52.7%と一番多かった。次いで「消費税増税」41.8%、「友人、知人の話」40.0%が続く。

ニュース情報元:(株)エイチームフィナジー

「住宅ローン」借り換えに興味を持ったきっかけ、最多は「年金問題」

(株)エイチームフィナジー(大阪府大阪市)はこのたび、「家計の固定費に関する意識調査」を行った。
調査は30歳以上で住宅購入15年以内の男女を対象に、2019年7月24日~26日、インターネットで実施。サンプル数は336名。

それによると、老後2,000万円問題を受けて具体的な対策を考えていますか?では、47.3%の人が「はい」または「検討中」と回答した。また、固定費の見直しに興味がありますか?では、「はい」が72.3%。7割以上の人が固定費の見直しに興味を持っていることが分かった。

固定費の見直しでどのようなことを実施しましたか?または検討していますか?では、「通信費の見直し」を選択した人が51.4%と最も多く、「生命保険・損害保険の見直し」40.3%、「ガス・電気会社の乗り換え」32.1%と続く。「パートナーのおこづかいの見直し」は13.6%、「子どもの教育費」は9.9%と低く、できるだけ削らないようにしたいという家族への思いがうかがえる。

家計支出の特に大きな部分を占める「住宅ローン」。借り換えを実施、あるいは検討者が興味を持ったきっかけは、「年金問題」が52.7%と一番多かった。次いで「消費税増税」41.8%、「友人、知人の話」40.0%が続く。

ニュース情報元:(株)エイチームフィナジー

マンション居住者の7割以上、被災後は自宅マンションでの生活を想定

(株)つなぐネットコミュニケーションズ(東京都千代田区)はこのたび、マンションの地震防災に関するアンケート調査を行った。調査は2019年7月12日~7月19日、全国の10代~80代の主に分譲マンションに住む方を対象に、インターネットで行った。サンプル数は2,284名。

それによると、大地震後の被災生活場所については、「自宅マンションで生活すると思う」がトップで73.4%。「自宅を離れて生活すると思う」7.7%、「わからない」が19.0%。

大地震発生後に不安に感じる点(複数回答)は、トップは「家族の安否」で61.2%。次いで「建物や設備の被害」52.1%、「自宅での被災生活」46.2%と続く。

各家庭で実施している防災対策(複数回答)は、「飲料水・食料の備蓄」が最も多く63.3%。「停電対策(非常用照明や充電機器など)」46.4%、「室内の安全対策(家具固定など)」37.7%などが続く。

地震防災情報への関心度については、「低いと思う・どちらともいえない」が60.7%と、「関心が高いと思う」39.3%を上回った。また、マンション内で実施される防災訓練に参加したことがありますか?では、「参加したことがない」が50.5%で、「参加したことがある」49.5%を上回るなど、防災への関心や意識が低いことがうかがえた。

ニュース情報元:(株)つなぐネットコミュニケーションズ

マンション居住者の7割以上、被災後は自宅マンションでの生活を想定

(株)つなぐネットコミュニケーションズ(東京都千代田区)はこのたび、マンションの地震防災に関するアンケート調査を行った。調査は2019年7月12日~7月19日、全国の10代~80代の主に分譲マンションに住む方を対象に、インターネットで行った。サンプル数は2,284名。

それによると、大地震後の被災生活場所については、「自宅マンションで生活すると思う」がトップで73.4%。「自宅を離れて生活すると思う」7.7%、「わからない」が19.0%。

大地震発生後に不安に感じる点(複数回答)は、トップは「家族の安否」で61.2%。次いで「建物や設備の被害」52.1%、「自宅での被災生活」46.2%と続く。

各家庭で実施している防災対策(複数回答)は、「飲料水・食料の備蓄」が最も多く63.3%。「停電対策(非常用照明や充電機器など)」46.4%、「室内の安全対策(家具固定など)」37.7%などが続く。

地震防災情報への関心度については、「低いと思う・どちらともいえない」が60.7%と、「関心が高いと思う」39.3%を上回った。また、マンション内で実施される防災訓練に参加したことがありますか?では、「参加したことがない」が50.5%で、「参加したことがある」49.5%を上回るなど、防災への関心や意識が低いことがうかがえた。

ニュース情報元:(株)つなぐネットコミュニケーションズ

地域の地震ハザードマップ、「確認したことがある」47.1%

SBIリスタ少額短期保険(株)は、9月1日「防災の日」にあわせて、全国の持ち家(一戸建て、分譲マンション)に住んでいる20代~60代の方を対象に、「地震・防災に関するアンケート調査」を行った。この調査は2012年から毎年実施しており、累計8回目。今回は2019年7月5日(金)~2019年7月11日(木)、インターネットで実施。有効回答数は1,116名。

近い将来、お住まいの地域で大地震が発生すると思いますか?では、「発生すると思う(どちらかといえばを含む)」が60.7%(昨年63.0%)、「被害を受けると思う(どらかといえばを含む)」が57.7%(同58.5%)と、いずれも昨年と比較して低下する結果となった。

地域の地震ハザードマップについては、「確認したことがある」(47.1%)が、「確認したことがない」(40.7%)を上回った。地震ハザードマップが避難場所や避難ルートの確認に役立つため、多くの方が活用しているようだ。

各家庭で行っている地震対策については、「非常用の食料・水の準備」が最も高く47.7%。「避難グッズ」(35.4%)、「家具の転倒・落下対策」(33.5%)が続く。

現在、不安に思っている災害は、最も回答が多かったのが「地震・津波」で64.5%。「豪雨、洪水、がけ崩れ、地滑り、土石流」(37.4%)が続いた。昨年調査と比較すると、ほとんどの災害において不安を感じている方が増加している結果となった。

ニュース情報元:SBIリスタ少額短期保険(株)

地域の地震ハザードマップ、「確認したことがある」47.1%

SBIリスタ少額短期保険(株)は、9月1日「防災の日」にあわせて、全国の持ち家(一戸建て、分譲マンション)に住んでいる20代~60代の方を対象に、「地震・防災に関するアンケート調査」を行った。この調査は2012年から毎年実施しており、累計8回目。今回は2019年7月5日(金)~2019年7月11日(木)、インターネットで実施。有効回答数は1,116名。

近い将来、お住まいの地域で大地震が発生すると思いますか?では、「発生すると思う(どちらかといえばを含む)」が60.7%(昨年63.0%)、「被害を受けると思う(どらかといえばを含む)」が57.7%(同58.5%)と、いずれも昨年と比較して低下する結果となった。

地域の地震ハザードマップについては、「確認したことがある」(47.1%)が、「確認したことがない」(40.7%)を上回った。地震ハザードマップが避難場所や避難ルートの確認に役立つため、多くの方が活用しているようだ。

各家庭で行っている地震対策については、「非常用の食料・水の準備」が最も高く47.7%。「避難グッズ」(35.4%)、「家具の転倒・落下対策」(33.5%)が続く。

現在、不安に思っている災害は、最も回答が多かったのが「地震・津波」で64.5%。「豪雨、洪水、がけ崩れ、地滑り、土石流」(37.4%)が続いた。昨年調査と比較すると、ほとんどの災害において不安を感じている方が増加している結果となった。

ニュース情報元:SBIリスタ少額短期保険(株)

都内の中央線の駅、家賃相場が安い駅はどこ? 家賃相場全駅ランキング

人気の街や路線は数多くあれど、人気に比例して家賃は高くなるものだ。沿線内でどの駅がお手ごろなのか、お目当ての駅の周辺地域で価格がどう変わるかは部屋探しの際、必ずポイントになる。そこで、SUUMO「関東 住みたい街ランキング2019」で上位の街を多く有し「2019年の住みたい沿線ランキング関東版」でも4位のJR中央線を分析。ワンルーム・1K・1DKの物件を対象にした最新の家賃相場ランキングから、人気の街の実態を確認してみた。順位/駅名/家賃相場/駅の所在地
1位 西八王子 4.70万円 八王子市 
1位 高尾 4.70万円 八王子市
3位 日野 5.30万円 日野市
4位 国立 5.60万円 国立市
5位 西国分寺5.70万円 国分寺市 
6位 国分寺 6.00万円 国分寺市 
7位 八王子 6.10万円 八王子市
8位 東小金井 6.40万円 小金井市
9位 武蔵小金井 6.50万円 小金井市
10位 立川 6.70万円 立川市 
11位 武蔵境 6.80万円 武蔵野市
12位 豊田 6.85万円 日野市
13位 三鷹 7.00万円 三鷹市
14位 吉祥寺 7.40万円 武蔵野市
14位 西荻窪 7.40万円 杉並区
16位 阿佐ヶ谷 7.50万円 杉並区
16位 高円寺 7.50万円 杉並区
18位 中野 7.80万円 中野区
18位 荻窪 7.80万円 杉並区
20位 東中野 8.10万円 中野区
21位 大久保 8.80万円 新宿区
22位 水道橋 10.93万円 千代田区
23位 市ヶ谷 11.00万円 千代田区
23位 御茶ノ水 11.00万円 千代田区 
25位 四ツ谷 11.10万円 新宿区
26位 新宿 11.11万円 新宿区 
27位 信濃町 11.38万円 新宿区
28位 東京 11.40万円 千代田区
29位 代々木 11.50万円 渋谷区
30位 神田 12.10万円 千代田区 
31位 飯田橋 12.20万円 千代田区 
32位 千駄ヶ谷 12.30万円 渋谷区

住みたい街ランキング常連の街、にぎやかさか閑静さか

東西に長いJR中央線、正式名称中央本線のうち、東京都内に当たるのは東京駅から八王子市にある高尾駅まで。本記事で取り上げるのはこの区間にある32駅が対象だ。

1位は、八王子市が所在地の西八王子駅と高尾駅。東京駅からの所要時間は1時間を超えてしまうが、高尾駅は通勤特快などの各快速列車、西八王子は快速と中央特快が利用できる。都心への出社に少し時間はかかってしまうが、高尾駅は始発のため、車内は座って通勤できるのはメリットだ。ともに都内ではあるが、緑が豊かに残る街。郊外でののんびりした子育てと都心での勤務を両立させられるため、特にファミリー層は選択肢に入れたい地域だ。

中央線沿線でSUUMOで発表している「関東 住みたい街ランキング2019」でトップなのは、吉祥寺駅だ。2019年度版では3位だが、17年には1位にも輝いている同駅は、家賃ランキングでは西荻窪と同率の14位。通勤快速と快速などの停車駅で、JR中央線以外にも京王井の頭線と、中野駅から直通する東京メトロ東西線も利用でき、交通の利便性も抜群だ。

界隈はパルコやロフトなど大きな商業施設が多く、オシャレなお店にも事欠かない。一方で、駅北側には戦後の闇市から続くディープな飲食店街「ハモニカ横丁(ハーモニカ横丁)」や、初心者からコアなファンまで喜ばせる上演ラインナップの「吉祥寺シアター」もあり、年齢を問わず魅力的な街なのはよく知られている。シングルからファミリー層までどんな世帯でも満足させる街だが、あえて言うなら、遊びに来ても楽しい場所だけに常に街に多くの人があふれていることが気になる点だろうか。

吉祥寺駅の隣駅、三鷹駅も、住みたい街ランキングの上位常連だ。2019版の同ランキングでは16位で、本記事のランキングでは家賃も吉祥寺駅よりも少しお手ごろな13位。JR総武線も利用でき、東京メトロ東西線も乗り入れている。どちらも三鷹駅が始発のため、乗車時に座れる可能性が高いのはうれしいところだ。駅の所在地は三鷹市だが、駅の南口は三鷹市、北口側は武蔵野市と自治体が異なる。

三鷹の森ジブリ美術館があることで有名な街だが、同じく人気エリアである吉祥寺と比べると閑静で、その分ファミリー向けの印象。井の頭恩賜公園など大きな公園があるのは吉祥寺だが、三鷹駅南口からはその井の頭恩賜公園へ向かう川沿いの遊歩道が整備されている。

井の頭恩賜公園(写真/PIXTA)

井の頭恩賜公園(写真/PIXTA)

日常生活の買い物先になるスーパーや商店街なども充実しており、自然が多く残り、葉物野菜などをつくる農家も多く存在。そのため、直売所が街のあちこちにあり、新鮮な野菜を入手しやすいことも、食にこだわりたい世帯には大きなポイントだろう。

18位の中野駅は、中央特快や通勤快速などの停車駅。同率で18位の荻窪駅や、同じ中野区の東中野駅が20位のことを考えると、交通コスパが良いのは中野といえるだろう。

再開発進み、リノベ物件も充実

中野駅は漫画などのサブカルチャーの集積地である「中野ブロードウェイ」や、コンサートが行われる「中野サンプラザ」といった商業施設のイメージが強いが、北口にある大きな商店街「中野サンモール商店街」など、日常の買い物を安く済ませられる場所にも恵まれた下町の面も持ち合わせている。オシャレで手軽な価格の飲食店も充実している。

中野サンモール商店街(写真/PIXTA)

中野サンモール商店街(写真/PIXTA)

近年は再開発が進み、警察大学校の跡地に明治大学などの新キャンパスが開校。オシャレなライトアップが売り物の公園としても整備されている。その影響か、単身者向けの古い物件がリノベーションされて賃貸に出されるケースも増えており、特に女性にとっては目移りしてうれしい悩み、となりそうだ。

人気のある路線は、それだけの理由がある。率直にいってしまえば、沿線中のどの駅を選んでも、過ごしやすさと楽しさを満喫できそうだ。その中でどうやって部屋を選ぶかで、生活や人生の中で重視するものが可視化されそうなのも、部屋探しの大きな楽しみのひとつだろう。

●調査概要
【調査対象駅】中央線の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2019/2~2019/4
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

東京都内の中央線の駅、家賃相場が安い駅ランキング 2019年

人気の街や路線は数多くあれど、人気に比例して家賃は高くなるものだ。沿線内でどの駅がお手ごろなのか、お目当ての駅の周辺地域で価格がどう変わるかは部屋探しの際、必ずポイントになる。そこで、SUUMO「関東 住みたい街ランキング2019」で上位の街を多く有し「2019年の住みたい沿線ランキング関東版」でも4位のJR中央線を分析。ワンルーム・1K・1DKの物件を対象にした最新の家賃相場ランキングから、人気の街の実態を確認してみた。順位/駅名/家賃相場/駅の所在地
1位 西八王子 4.70万円 八王子市 
1位 高尾 4.70万円 八王子市
3位 日野 5.30万円 日野市
4位 国立 5.60万円 国立市
5位 西国分寺5.70万円 国分寺市 
6位 国分寺 6.00万円 国分寺市 
7位 八王子 6.10万円 八王子市
8位 東小金井 6.40万円 小金井市
9位 武蔵小金井 6.50万円 小金井市
10位 立川 6.70万円 立川市 
11位 武蔵境 6.80万円 武蔵野市
12位 豊田 6.85万円 日野市
13位 三鷹 7.00万円 三鷹市
14位 吉祥寺 7.40万円 武蔵野市
14位 西荻窪 7.40万円 杉並区
16位 阿佐ヶ谷 7.50万円 杉並区
16位 高円寺 7.50万円 杉並区
18位 中野 7.80万円 中野区
18位 荻窪 7.80万円 杉並区
20位 東中野 8.10万円 中野区
21位 大久保 8.80万円 新宿区
22位 水道橋 10.93万円 千代田区
23位 市ヶ谷 11.00万円 千代田区
23位 御茶ノ水 11.00万円 千代田区 
25位 四ツ谷 11.10万円 新宿区
26位 新宿 11.11万円 新宿区 
27位 信濃町 11.38万円 新宿区
28位 東京 11.40万円 千代田区
29位 代々木 11.50万円 渋谷区
30位 神田 12.10万円 千代田区 
31位 飯田橋 12.20万円 千代田区 
32位 千駄ヶ谷 12.30万円 渋谷区

住みたい街ランキング常連の街、にぎやかさか閑静さか

東西に長いJR中央線、正式名称中央本線のうち、東京都内に当たるのは東京駅から八王子市にある高尾駅まで。本記事で取り上げるのはこの区間にある32駅が対象だ。

1位は、八王子市が所在地の西八王子駅と高尾駅。東京駅からの所要時間は1時間を超えてしまうが、高尾駅は通勤特快などの各快速列車、西八王子は快速と中央特快が利用できる。都心への出社に少し時間はかかってしまうが、高尾駅は始発のため、車内は座って通勤できるのはメリットだ。ともに都内ではあるが、緑が豊かに残る街。郊外でののんびりした子育てと都心での勤務を両立させられるため、特にファミリー層は選択肢に入れたい地域だ。

中央線沿線でSUUMOで発表している「関東 住みたい街ランキング2019」でトップなのは、吉祥寺駅だ。2019年度版では3位だが、17年には1位にも輝いている同駅は、家賃ランキングでは西荻窪と同率の14位。通勤快速と快速などの停車駅で、JR中央線以外にも京王井の頭線と、中野駅から直通する東京メトロ東西線も利用でき、交通の利便性も抜群だ。

界隈はパルコやロフトなど大きな商業施設が多く、オシャレなお店にも事欠かない。一方で、駅北側には戦後の闇市から続くディープな飲食店街「ハモニカ横丁(ハーモニカ横丁)」や、初心者からコアなファンまで喜ばせる上演ラインナップの「吉祥寺シアター」もあり、年齢を問わず魅力的な街なのはよく知られている。シングルからファミリー層までどんな世帯でも満足させる街だが、あえて言うなら、遊びに来ても楽しい場所だけに常に街に多くの人があふれていることが気になる点だろうか。

吉祥寺駅の隣駅、三鷹駅も、住みたい街ランキングの上位常連だ。2019版の同ランキングでは16位で、本記事のランキングでは家賃も吉祥寺駅よりも少しお手ごろな13位。JR総武線も利用でき、東京メトロ東西線も乗り入れている。どちらも三鷹駅が始発のため、乗車時に座れる可能性が高いのはうれしいところだ。駅の所在地は三鷹市だが、駅の南口は三鷹市、北口側は武蔵野市と自治体が異なる。

三鷹の森ジブリ美術館があることで有名な街だが、同じく人気エリアである吉祥寺と比べると閑静で、その分ファミリー向けの印象。井の頭恩賜公園など大きな公園があるのは吉祥寺だが、三鷹駅南口からはその井の頭恩賜公園へ向かう川沿いの遊歩道が整備されている。

井の頭恩賜公園(写真/PIXTA)

井の頭恩賜公園(写真/PIXTA)

日常生活の買い物先になるスーパーや商店街なども充実しており、自然が多く残り、葉物野菜などをつくる農家も多く存在。そのため、直売所が街のあちこちにあり、新鮮な野菜を入手しやすいことも、食にこだわりたい世帯には大きなポイントだろう。

18位の中野駅は、中央特快や通勤快速などの停車駅。同率で18位の荻窪駅や、同じ中野区の東中野駅が20位のことを考えると、交通コスパが良いのは中野といえるだろう。

再開発進み、リノベ物件も充実

中野駅は漫画などのサブカルチャーの集積地である「中野ブロードウェイ」や、コンサートが行われる「中野サンプラザ」といった商業施設のイメージが強いが、北口にある大きな商店街「中野サンモール商店街」など、日常の買い物を安く済ませられる場所にも恵まれた下町の面も持ち合わせている。オシャレで手軽な価格の飲食店も充実している。

中野サンモール商店街(写真/PIXTA)

中野サンモール商店街(写真/PIXTA)

近年は再開発が進み、警察大学校の跡地に明治大学などの新キャンパスが開校。オシャレなライトアップが売り物の公園としても整備されている。その影響か、単身者向けの古い物件がリノベーションされて賃貸に出されるケースも増えており、特に女性にとっては目移りしてうれしい悩み、となりそうだ。

人気のある路線は、それだけの理由がある。率直にいってしまえば、沿線中のどの駅を選んでも、過ごしやすさと楽しさを満喫できそうだ。その中でどうやって部屋を選ぶかで、生活や人生の中で重視するものが可視化されそうなのも、部屋探しの大きな楽しみのひとつだろう。

●調査概要
【調査対象駅】中央線の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2019/2~2019/4
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

洗濯機の利用頻度、「ほぼ毎日」41.1%

マイボイスコム(株)(東京都千代田区)はこのたび、7回目となる「洗濯機の利用」に関する調査を行った。調査は2019年6月1日~5日、インターネットで実施。10,283件の回答を得た。自宅の洗濯機のタイプは何ですか?では、「全自動洗濯機(乾燥機一体型ではない)」が最も多く50.2%と半数。「縦型洗濯乾燥機(全自動洗濯機+乾燥機)」が27.8%、「ドラム式洗濯乾燥機(全自動洗濯機+乾燥機)」が15.9%と続いた。

主利用洗濯機のメーカーは、「日立」が26.1%、「パナソニック」「東芝」が各2割。洗濯機の容量は、「7kg台」「8kg台」が洗濯機所有者の各2割で、ボリュームゾーンとなっている。

洗濯機の利用頻度をみると、「ほぼ毎日」が所有者の41.1%。「ほぼ毎日」は女性30~50代で各50%台、男性30代以上で3割強だった。

洗濯機購入時に重視する点(複数回答)としては、「省エネ(節水、節電等)」「大きさ・容量」が各6割、「洗浄力(汚れ落ちがよい)」「運転音の静かさ」が各5割。過去調査と比べると「省エネ(節水、節電等)」が減少した。

ニュース情報元:マイボイスコム(株)

マンション購入希望者、約6割が「親と同居をしたくない」

野村不動産(株)はこのたび、マンションの購入を希望する20代~50代のビジネスパーソン男女500名を対象に、「マンション購入に関する調査」を実施した。調査期間は2019年6月26日~6月28日。それによると、マンションを購入したいと考える理由は、最も多かったのが「資産になるから」で43.2%。「老後に適した住宅に住みたいから」が31.8%で続く。多くの人が資産としてマンションを持っていたいと考えており、老後を見据えているという事実も明らかになった。

マンション購入の予算については、最も多かったのが「3,000万円以上~4,000万円」で24.6%。約4人に1人は4,000万円以下で検討しているようだ。一方で、27.4%の人は4,000万円以上のいわゆる“高級マンション”の購入を検討しているということも分かった。中には、3億円以上のマンションを購入しようとしている人も一定数(1.4%)いるようだ。

新築か中古かでは、「中古マンション」(20%)に2倍以上の差をつけて「新築マンション」(50%)の購入を検討している人が多かった。また、老後に住むという限定したシチュエーションを仮定した場合、どのような点を重視するのかでは、「交通の利便性」が最も多く66.6%。次いで「周りの環境」(55.4%)、「価格」(53.2%)、「治安」(45.8%)の順に回答数を集めた。

マンション購入した場合、親と同居したいですか?では、「したい」8%、「どちらかと言うとしたい」は22%で、3割は同居に前向き。一方、「したくない」は36%、「どちらかというとしたくない」は23%で、合わせて約6割の人は、親と同居をしたくないと考えているようだ。

ニュース情報元:野村不動産(株)

オリンピック時に人気が出ていそうな街、1位は東京メトロ有楽町線「豊洲」

(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、「SUUMO住みたい街ランキング2019関東版 番外編」として、「2020年の東京オリンピックの時人気が出ていそうな街ランキング」を集計し、その結果を発表した。調査期間は2019年1月4日(金)~2019年1月11日(金)。有効回答数は7,000人。それによると、1位には東京オリンピックの会場が集積する有明エリアに近く、再開発も進む東京メトロ有楽町線「豊洲」がランクインした。オリンピック後の2021年には「豊洲地区1-1街区開発計画」が完成予定で、駅前には48階建てのマンションを開発中。総戸数は1000戸を超え、スーパーマーケットと保育所を併設、緑化空間も整備される。

2位には、JR山手線の「品川」がランクイン。また10位には隣駅の「田町」が入った。このエリアは国家的プロジェクトで注目が集まっており、羽田空港へのアクセスも良好。国や都は、品川駅~田町駅周辺を大手町や丸の内と並ぶ拠点と位置づけ、国際ビジネス・文化都市の形成を目指している。その一環として、2018年に駅名が決定した山手線新駅「高輪ゲートウェイ駅」周辺での大規模開発が挙げられる。

3位~5位にはJR山手線の「東京」「渋谷」「新宿」と続き、6位には外国人旅行者の増加などから地価が上昇している東京メトロ銀座線「浅草」がランクインした。

ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー

一戸建て派、約7割で過去最高

(株)リクルート住まいカンパニーはこのたび、2018年度「住宅購入・建築検討者」調査の結果を発表した。調査対象は、首都圏、東海、関西、札幌市、仙台市、広島市、福岡市に在住で、住宅の購入・建築、リフォームのタイミングだと感じている20歳~69歳の男女。調査時期は2018年11月5日(月)~11月13日(火)。有効回答数は1,307。

それによると、過去3カ月以内に住宅購入検討のための行動を行った人の割合は、全体の9.1%と過去4年で最も高い数値となった。購入検討状況をみると、「新規購入」が61.2%。次いで「買い替え」が29.3%。「買い替え」は前年より6ポイント増加した。

検討種別は「注文住宅」が65.8%でトップ。2014年から上昇し続けている。次いで「新築分譲マンション」(38.8%)、「新築分譲一戸建て」(37.1%)、「中古一戸建て」(26.9%)、「中古マンション」(26.2%)の順。

一戸建てかマンションか?では、「一戸建て派」は69.3%と調査開始以来最高。一方「マンション派」は21.4%で2014年以来減少が続き、過去最低となった。

新築か中古か?では、「新築派」が79.4%、「中古派」が7.3%。「どちらでもよい」は13.4%だった。

ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー

住宅購入意向者、「新築一戸建て・注文住宅を購入したい」36.8%

マイボイスコム(株)はこのたび、12回目となる「住宅の購入やリフォーム」に関する調査を行った。調査は2019年6月1日~5日、インターネットで実施。10,020件の回答を得た。それによると、現在の住まいは「持ち家一戸建て・2階建」が46.6%と約半数。「賃貸集合住宅」「持ち家集合住宅」がともに18.9%と約2割。関東、近畿では「持ち家集合住宅」が他地域より高く、東北や北陸、中部、中国、四国は「持ち家一戸建て・2階建」が各6~7割となっている。

住宅購入の経験は57.5%と約6割。「新築一戸建て・注文住宅を購入した経験がある」が26.3%、「新築マンションを購入した経験がある」が12.5%。また、全体の約25%は住宅の購入意向を持っているが、「時期はわからないがいずれ購入したい」(19.5%)が多数を占める。

最も購入したい住宅形態は、「新築一戸建て・注文住宅を購入したい」が36.8%。「新築マンションを購入したい」は全体の18.1%だった。

住宅リフォーム経験(複数回答)がある人は、全体の46.2%と5割弱。リフォームした箇所は「トイレ」(27.1%)、「浴室」(22.4%)、「外壁」(20.3%)、「洗面所」(20.0%)、「キッチン」(19.6%)など、水回りが多かった。

ニュース情報元:マイボイスコム(株)

老後の不安、「お金」が断トツ

(株)Insight Tech(東京都新宿区)は、このたび「老後の不安」をテーマにアンケート調査を実施した。調査方法インターネット。1,499名より回答を得た。それによると、老後に最も心配していることは何ですか?では、「お金」が71%で断トツ1位。次点の「健康」(20%)を大きく上回る結果となった。一方、老後に最も心配していることに対して何か対策を始めていますか?では、「対策を始めている」は28%に留まっている。

年金の受給額で生活できると思いますか?では、75%が「できないと思う」と回答。年代別で見ると、20代は72%、30代は77%、40代は76%、50代73%、60代以上79%と、いずれの年代でも「できないと思う」が大半を占めた。年金だけで老後の生活が送れると考えている方は、極めて少ないことが分かる。

現在の年金に関して不満に思っていることは何ですか?では、「年金制度」「国」といったキーワードが目立つ。「受給年齢」「払った分」との意見も多いことから、「あきらめ・失望」を持つ方も多いようだ。

一方、老後・将来のお金の備えに関して心配・懸念していることは何ですか?では、「年金」「貯金」「生活」「物価」「子供」などが目立った。年金だけでは不十分なのはわかっているが、子供にお金がかかることもあり貯蓄もできない、という現実が伺える。

ニュース情報元:(株)Insight Tech

自宅での涼の取り方、約半数が「電化製品を使わない」

リビン・テクノロジーズ(株)(東京都中央区)はこのたび、30歳以上の男女204人を対象に「自宅での涼の取り方」についてアンケート調査を行った。調査期間は2019年6月6日~16日。調査方法はインターネット。それによると、自宅でエアコンや扇風機などを使わずに涼を取ることが「ある」方は47.1%、「ない」は52.9%。エコな涼み方で夏を過ごす人が半数弱いることが分かった。

エコな涼み方をする方の具体的な方法は、「窓を開ける」が71.9%と圧倒的に多く、「うちわや扇子を使う」(37.5%)、「打ち水をする」「簾やよしずを掛ける」(共に25.0%)、「風鈴を吊るす」(19.8%)など、5感を使って涼む伝統的な方法も人気があるようだ。

夏を過ごしたい避暑地はどこですか?では、「特になし」が半数を占めるなか、「軽井沢」(14.6%)や「北海道」(6.3%)といった回答があった。また、長野県は「軽井沢」をはじめ「八ヶ岳」「白馬」「上高地」など県内の地名が多くあがり、避暑地として人気が高いようだ。

ニュース情報元:リビン・テクノロジーズ(株)

注文住宅の予算、約3人に2人が「3,000万円未満」で検討

(株)MayLightはこのたび、注文住宅の検討理由や、不安に感じている点についてアンケート調査を行った。アンケートは、20代から60代の男女300名を対象に2019年6月に実施したもの。それによると、注文住宅を検討している理由は何ですか?では、「自分の家が欲しい」が最も多く34.7%。次いで「こだわりの家に住みたい」26.6%、「毎月の家賃がもったいない」21.6%と続いた。経済的な観点からも注文住宅が注目されているようだ。

家づくりにあたって重視しているものは、もっとも多かった回答が「予算」で35.7%と、約3人に1人が最重視している。次いで、「広さ・間取り」(20.1%)、「立地」(18.6%)、「周辺環境」(13.1%)、「住宅設備」(12.1%)の順。全体的に分散した回答となり、家づくりに関して重視する点は人それぞれ違うようだ。

家づくりで不安なことについては、もっとも多かったのが「資金計画」で38.7%。「住宅ローン審査」も6.5%あり、45.2%の人が金銭面の不安を感じている。また、「ハウスメーカー選び」も29.6%で、約3人に1人がハウスメーカー選びに不安を感じている。

予算はどれくらいで検討していますか?では、「2,000~3,000万円未満」が最も多く38.7%。次いで、「1,000~2,000万円未満」25.6%、「3,000~4,000万円未満」20.1%、「4,000~5,000万円未満」8.0%が続く。全体の約3人に2人(64.3%)は3,000万円未満で検討しているようだ。

ニュース情報元:(株)MayLight

パートナーとシェアしたい家事、トップは「部屋の掃除・片付け」

テックマークジャパン(株)(東京都墨田区)はこのたび、同居パートナーとの家事や家電に関する調査を行った。調査は2019年4月18日~4月22日、インターネットで実施。20~59歳の同居経験者400名より回答を得た。それによると、パートナーとシェアしたい家事は何ですか?では、1位は「部屋の掃除・片付け」で66.5%。2位は「お風呂掃除」で56.5%、3位「ゴミ捨て」53.0%と続いた。男女別で見ると、男性の1位は「部屋の掃除・片付け」で70.5%、2位「食器洗い」(53.0%)、3位「お風呂掃除」(49.5%)に対し、女性の1位は「お風呂掃除」で63.5%、2位は同率で「部屋の掃除・片付け」「ゴミ捨て」(62.5%)となり、男女の違いが明らかになった。

家電に関することでパートナーに不満を持った経験がありますか?では、約半数の47.3%が「経験がある」と回答。具体的な内容は、「お手入れ・掃除をしない」がトップで37.0%、「正しい使い方をしない」(35.4%)、「使い方が乱暴・雑すぎる」(32.3%)が続いた。不満を持たれないためには、日々の掃除を忘れない・丁寧に使う・説明書通りに使用することが大事なようだ。

また、家電の使い方や掃除方法がきっかけで、23.8%が「別れたい」と考えた経験があると回答。中でも20代男性は34.6%と高く、些細なことが積み重なると、家電の使い方一つでも別れ話になってしまう可能性があるようだ。

ニュース情報元:テックマークジャパン(株)

駅近の定義、平均は「徒歩8.2分」

住まい選びなどで重要視される駅からの所要時間。「駅近」とよく耳にするが、「駅近」に対する定義は特にない。そこで、リビン・テクノロジーズ(株)は、「駅近は徒歩何分までか」についてアンケート調査を行った。

調査は2019年5月16日~6月5日、首都圏在住の20歳以上の男女を対象にインターネットで実施。180人より回答を得た。

「駅近」は駅から徒歩何分までですか?では、最も多いのは「徒歩10分」で31.1%。「徒歩5分」が25.0%で続く。「徒歩16分以上」も10.0%いて、アンケート全体の平均は「徒歩8.2分」だった。

住むなら駅から徒歩何分までが許容範囲ですか?では、「10分」が最も多く40.0%。「15分」(23.9%)、「5分」(12.2%)、「16分以上」(7.8%)と続き、平均は「10.2分」だった。駅近=徒歩圏内と考えている人が多いようだ。

駅からどのくらい離れると遠くて住めないと思いますか?では、最も多かったのは「20分」で29.4%。「15分」(17.8%)、「26~30分」(12.8%)、「31~35分」(9.4%)、「10分」(7.2%)と続き、全体の平均は「23.5分」だった。

ニュース情報元:リビン・テクノロジーズ(株)

10月の消費税増税、71.3%が「家計への負担が大きい」

博報堂消費税対策研究プロジェクトはこのたび、増税前後の意識・行動についてのアンケート調査を行った。調査は2019年3月26日~3月30日、インターネットで実施。20-60代の男女2,369名より回答を得た。
2019年10月の消費税増税について、前回の増税時(2014年4月)と比べて家計への負担が大きいと思いますか?では、全体で「そう思う」は46.8%、「ややそう思う」は24.5%、計71.3%の人が負担が大きいと答えた。この傾向は男性より女性で顕著であり、特に20代女性で76.7%、30代女性で77.7%、40代女性で81.6%となっている。

負担が大きいと感じる理由は、全体では「以前と比べて、収入が減った/少ないから」がトップで48.0%。「ライフステージの変化によりお金がかかるようになったから」(38.3%)、「欲しいもの・サービスへの出費が多くなったから」(25.1%)が上位3項目となっている。

負担が大きいと答えた割合の多い20-40代女性では、「ライフステージの変化によりお金がかかるようになったから」が20代女性50.0%、30代女性50.6%と5割を超え、40代女性も43.5%でトップに挙げられている。これらの層では他の層と比べて「育児や教育にお金がかかるようになったから」という理由も高く、子育て世代の女性が負担を大きく感じていることがわかる。

増税を踏まえて自分が実践すると思う行動は、「なるべく外食などを控えて、自炊・内食をする」(34.4%)、「お金のかからない暇つぶしをする」(29.7%)、「平日の夜や休日に、副業・小金稼ぎをする」(21.0%)が上位3項目にあがっている。

ニュース情報元:(株)博報堂

シェアしたい家事、トップは「掃除」

ケルヒャー ジャパン(株)はこのたび、「家事シェアの実態」に関するアンケート調査を行った。調査は全国の20~50歳代の共働き既婚者655名を対象に行ったもの。それによると、「家事シェア」はしたいですか?(単一回答)では、「したい」が34%、「どちらかといえばしたい」が37%、合わせて71%が「家事シェア」をしたいと回答しており、「家事シェア」のニーズが多くあることがわかった。シェアしたい家事については、「掃除」と答えた方が3分の1以上の237人でトップ。次いで「料理」「片付け」と続く。

あなたの家庭で「掃除シェア」はできていますか?(単一回答)では、「できていない」31%、「どちらかといえばできていない」32%。合わせて、63%の方ができていないと回答している。掃除を家族でシェアしたいと考えている方が多くいる一方で、思ったようにシェアできていないようだ。

パートナー・配偶者に掃除をしてほしい場所(複数回答)については、男性は「キッチン」と回答した方が多かった。多くの男性から、キッチンの掃除は「パートナー・配偶者のテリトリーだから」「掃除の方法がわからない」という声が挙がっている。

一方、女性は「お風呂場」と回答した方が多かった。「掃除をするのに力が必要だから」という声が多く挙がっている。カビ等しつこい汚れが目立つお風呂場の掃除には力が必要となり、男性にお願いしたいと思う女性が多くいるようだ。

ニュース情報元:ケルヒャー ジャパン(株)

購入不動産の立地、「10分以上を許容できる」は46%

リニュアル仲介(株)(東京都新宿区)はこのたび、購入不動産の立地に関するアンケート調査を実施した。調査は2019年6月7日(金)~6月11日(火)、インターネットで実施。621名より回答を得た。
自宅の購入は駅から徒歩何分まで許容できますか?では、「徒歩10分以内」は54%、「10分以上を許容できる」は46%、「7分以下」は22%だった。また、駅から16分以上、もしくはバス便でも構わないと回答した人が22.6%となり、約1/4の人が16分以上の距離を許容していることが分かった。

年代別にみると、20代は10分までと回答した人が66.7%に上り、若い世代は利便性を求めていることが分かる。対して、30代は16分以上やバス便を許容できる割合が29.3%と、ほぼ3割を占めた。子育て世代は駅からの距離に寛容なようだ。また、60代以上では5分までと回答する人が15.8%と、他の世代よりも突出しており、子育てを終えた世代は利便性を求める層が一定割合存在することが分かる。

自宅を購入する場所は、ライフスタイルを優先に考えますか?リセールバリュー(売却時の価格)を優先で考えますか?では、「ライフスタイル優先」が66.7%、「リセールバリュー優先」が33.3%。全体の2/3が「ライフスタイル優先」と回答した。

ニュース情報元:リニュアル仲介(株)

キッチンに対する不満、トップは「調理するスペースが狭い」

(株)ジャストシステムはこのたび、「30代から60代に聞く! キッチンの利用に関する実態調査」の結果を発表した。調査は30歳~69歳の男女1746名を対象に行ったもの。それによると、住まいにキッチンがある人のうち、女性の90.8%、男性の49.7%が「毎日キッチンを利用する」と回答した。利用目的は、女性の場合は「普段の食事のための料理」が最も多く92.1%、次いで「皿などの洗い物」(82.8%)、「特別な日のための料理」(31.8%)と続く。一方、男性で最も多い利用目的は「皿などの洗い物」で70.7%。「普段の食事のための料理」(61.5%)、「キッチンの掃除」(34.4%)が続く。

料理時のキッチンに対する不満は何ですか?では、「調理するスペースが狭い」が最も多く49.8%。次いで「食材などを置くための場所が取れない」「収納スペースが足りない」で、ともに46.0%。「調理機器などの置き場が足りない」が42.1%。総じて、キッチンが狭いために料理がしづらいという不満が多いようだ。

キッチンを掃除する際に思う不満としては、「換気扇の手入れに手間がかかる」が最も多く56.7%と半数以上。次いで「コンロの汚れが取れない」「こまかな隙間や角が洗いにくい」(ともに41.6%)、「グリルの手入れに手間がかかる」(35.2%)だった。

現在使っているキッチンのタイプで最も多かったのは「壁付けキッチン」で39.3%。「対面カウンター型」(32.6%)、「独立型(ダイニングとキッチンが分離されている)」(21.1%)が続き、「アイランドキッチン」を使っている人は5.1%と少数派だった。

ニュース情報元:(株)ジャストシステム

じめじめする梅雨の時期。部屋干しに困っていませんか?

ダイキン工業の調査結果によると、住宅内の空気で最も不快度が高い季節は、暑い夏や寒い冬よりも「梅雨」だったという。調査ではさらに、「部屋干し」について詳しく聞いている。部屋干しの実態や上手な干し方について見ていくことにしよう。【今週の住活トピック】
「住宅内の空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査」を公表/ダイキン工業雨の日などには「部屋干し」をする人が多数派

ダイキン工業が、洗濯物の部屋干しの実施状況を聞いたところ、「毎回部屋干ししている」は22.8%、「状況に応じて部屋干しすることがある」は62.0%と、部屋干しを実施する人が8割を超える結果となった。

この調査の対象が首都圏の共働き世帯男女400人であることから、勤務日の日中は家にいない共働き世帯では、「部屋干し」がよく行われているということだろう。

共働き世帯における部屋干し実施率(出典/ダイキン工業「住宅内の空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査」より転載)

共働き世帯における部屋干し実施率(出典/ダイキン工業「住宅内の空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査」より転載)

また、リンナイの「【熱と暮らし通信】『洗濯』に関する意識調査」でも、洗濯物の干し方について聞いている。こちらの調査対象は全国の男女1000人で、「日常で最も多く行っている干し方」と「雨の日の干し方」に分けて聞いている。結果は、「日常の干し方」で「外干し」が66.1%、「部屋干し」は29.7%と外干しが多いが、「雨の日の干し方」では「部屋干し」が70.0%、「乾燥機」が17.4%と部屋干しが多数を占めた。共働き世帯に限らず、雨の日は部屋干しという人が多数なのだ。

「部屋干し」のお困りごとは、場所を取る、乾かない、臭くなる

実は筆者についていえば、部屋干しを最もよく行う時期は3~4月、花粉症で外干しができないからだ。
部屋干しには、花粉やPM2.5、排気ガスなどの付着や紫外線による劣化を避けられるというメリットもある。

一方で、部屋干し特有のお困りごとも多い。ダイキン工業の調査で「部屋干しで困ること」を聞いたところ、「場所を取る」(41.6%)、「カラッと乾かない」(41.3%)、「洗濯物が臭くなる」(38.3%)、「時間がかかる」(37.5%)、「部屋がジメジメする」(32.4%)が上位に挙がった。

部屋干しにおける困りごと(出典/ダイキン工業「住宅内の空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査」より転載)

部屋干しにおける困りごと(出典/ダイキン工業「住宅内の空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査」より転載)

さらに「部屋干しで工夫していること」を聞いたところ、7割以上の人が洗濯物の間をあけたり、エアコンや扇風機の風を当てたりと、なんらかの工夫をしている一方で、2割以上の人が「何もしていない」と回答した。

部屋干しで工夫していること(出典/ダイキン工業「住宅内の空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査」より転載)

部屋干しで工夫していること(出典/ダイキン工業「住宅内の空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査」より転載)

部屋干しの工夫、プロが助言する効果的な方法とは?

では、具体的にどういった工夫が効果的なのだろうか?

ダイキン工業のリリースでは、家事アドバイザーの矢野きくのさんが次のポイントを挙げている。
・臭いは乾くのに時間がかかって菌が繁殖することによるので、エアコンの除湿機能を使って素早く乾かす。
・エアコンの除湿機能は干す30分くらい前から使うとより早く乾燥できる。
・エアコンの吸い込み口の近くに干すほうが湿気を素早くとれる。
・風の通りをよくするために、洗濯物同士はできるだけ離し、風の当たる面積を広くする。

また、リンナイのリリースでは、洗濯家の中村祐一さんが次のポイントを挙げている。
・臭いの原因菌は汚れがあって湿っている状態が続くと増殖するので、こまめに洗う。
・お湯を使うことで繊維や皮脂汚れが緩んで汚れが落ちやすくなる。
・衣類が乾くポイントは「服の表面積を広げる」「空気の流れをつくる」ことなので、洗濯物を広げた状態で換気扇をつけたり、扇風機や除湿器と併用したりするとよい。

さらに、干す場所については、リクルート住まいカンパニーのリリースで、「部屋物干しスペース」や「ランドリールーム」を紹介している。部屋干しのスペースを確保することで、時間や天気を気にせず干せるだけでなく、洗って干してたたむなどの「洗濯動線」が短くなるメリットもある。

ランドリールームを設置する際の注意点として、次のポイントを挙げている。
(1)エアコンを設置したり、自然の風が抜けるようにして「風通しの良い場所」にする。
(2)浴室や洗濯機置場との位置関係を考慮する。
(3)収納まで一気にできるようにファミリークロゼットを設置する。
(4)着脱や昇降が可能な物干しを選ぶ(使わないときに邪魔にならない)。

筆者の部屋干しの場所は、主に浴室だ。浴室乾燥機が使えるし、狭い空間なので短時間で乾く。加えて、人の目につかない場所という利点もある。ただし、洗濯物の数が多いとそれぞれが重なってしまうので、こまめに洗うことで解消している。電気代などの光熱費を気にする人もいるだろうが、プロの助言を参考にして、それぞれの家庭のライフスタイルに合う工夫をしたい。

●参考サイト
・リンナイ「【熱と暮らし通信】『洗濯』に関する意識調査」
・リクルート住まいカンパニー「梅雨の時期でも困らない!家事効率もアップ?室内物干しスペース、メリットと注意点」

定年退職後の暮らし、85.8%が「金銭面で不安」 

(株)マイスター60(東京都港区)は、定年退職後の老後対策などを調査するため、「定年退職後の暮らし」に関するアンケート調査を行った。調査は2019年3月22日~3月27日、インターネットで実施。50代会社員夫婦1,000名より回答を得た。

それによると、定年退職後の暮らしで金銭面に不安がありますか?では、「とても不安に感じる(40.4%)」、「どちらかというと不安を感じる(45.4%)」と、合わせて85.8%の方が不安を感じている。男女別だと女性の方が不安に感じている割合は高く、全体の87.4%が不安と回答した。

退職後の家計について、どの程度考えていますか?では、「しっかりと考えている」と回答した方は8.9%に留まり、「あまり深く考えていない」が44.0%と最も多かった。85.8%の方が老後の金銭面での不安を感じている一方、老後の家計については、考えていると回答した方と考えていないと回答した方はほぼ半々に分かれ、将来は不安だけれどあまり真剣には考えられていないという二面性が見て取れる。

自身及び配偶者が勤める会社に定年制度がないと回答した方(847名)を対象に、定年退職後は希望通りの働き方や暮らし方ができると思うかどうかを聞いた項目では、「実現できないと思う」との回答は11.8%。「実現できると思う」という回答(6.6%)よりも多く、「どちらかというと実現できないと思う」と回答した37.7%と合わせると、半数の49.5%が実現できないと感じている。

自身が勤める会社に定年制度がないと回答した男性480名を対象に、定年に向けて具体的な準備をしているかをそれぞれの活動項目で聞いたところ、現在取り組んでいると回答した方の割合が最も多かったのは「お金や資産運用の勉強(16.5%)」で、「これから取り組む予定」と回答した方も43.3%と最も多く、「過去充分に取り組んだ」と回答した7.1%を合わせると、全体の66.9%が資産運用に何かしらの関心がある(あった)ようだ。

ニュース情報元:(株)マイスター60

タワマンに「魅力は感じない」34%

(株)MayLightはこのたび、マンションの購入・売却に関するアンケート調査を行った。調査時期は2019年5月。20代から70代の男女300名を対象に行った。それによると、今後マンションの購入を検討していますか?では、最も多かった回答は「考えていない」で37.3%。次いで「金額次第では検討する」が29.5%。購入に否定的な人がやや多かった。売却を検討していますか?(マンション所有者限定)では、約半数である50.9%が「考えていない」と回答。「金額次第では検討する」が17.5%だった。

マンションに住むなら賃貸と所有どちらが良いと思いますか?では、半数以上の54.8%が「所有の方が良いと思う」と回答した。「賃貸の方が良いと思う」は14.6%。現時点では「所有したい」と考えている人の方が優勢と言える。

タワーマンションに魅力を感じますか?では、34%が「魅力は感じない」と答え、32%が「不安があるので好まない」と回答している。大都市では人気が高いと言えるタワーマンションだが、そこまで大きな支持は得ていないようだ。

マンションの資産価値に対して不安に感じる点は?では、「大規模修繕にかかる費用」「資産価値の減少」「地震や災害による被害」が、それぞれ30%程度。マンションを購入する条件としてもっとも優先度が高い回答は「立地」で、49%と約半数の人が回答している。

ニュース情報元:(株)MayLight

男性の5人に1人「自分ではまったく家事をしていない」

(株)プラネット(東京都港区)はこのたび、「家事分担」をテーマにアンケートを実施。家事について男性と女性の意識の差を調査した。調査は2019年4月17日~5月10日、インターネットで実施。4,206人より回答を得た。それによると、ふだん積極的に家事をしていますか?では、女性は「積極的に家事をしている」が約5割(48.8%)に対し、男性は約2割(21.2%)だった。「どちらかといえば積極的に家事をしている」は女性が24.3%、男性が24.0%。合わせると、女性では4人に3人が積極的に家事をしているが、男性では半数に届かず。また、男性では5人に1人以上(22.1%)が「自分ではまったく家事をしていない」と回答した。

しかし、年代別では傾向が違い、男性も20代・30代では、“積極的に家事をしている”計が5割を超えた(20代:57.2%、30代:51.0%)。一方、40代以降になると「あまり積極的ではないが家事をしている」、つまり“本音ではしたくない”人が多い。

配偶者・パートナーの家事満足度をエリア別でみると、最も満足度が高かったエリアは「北陸」で80.0%。2位は「東北」で67.2%、3位に「甲信越」と「四国」が66.7%で続いた。

配偶者・パートナーと同居している男性がしている家事のトップ3をみると、1位は「収集所にゴミ袋を出す」(68.9%)、2位「手で食器を洗う」(64.5%)、3位「浴室を掃除する」(60.7%)。女性が配偶者・パートナーにしてもらいたい家事のトップ3は、1位「浴室を掃除する」(61.3%)、2位「収集所にゴミ袋を出す」(60.5%)、3位「トイレを掃除する」(43.3%)。順位は違うものの「収集所にゴミ袋を出す」「浴室を掃除する」の2項目は共通していた。

ニュース情報元:(株)プラネット

「民泊」認知度は9割強、賛成派は6割超

リビン・テクノロジーズ(株)(東京都中央区)はこのたび、昨年6月15日の住宅宿泊事業法(民泊新法)施行から1年経った現在の「民泊」について、アンケート調査を行った。
調査は2019年4月26日~5月15日、インターネットで実施。同社運営の不動産比較査定サイト「リビンマッチ」を利用した40歳以上の男女469人を対象に行った。

それによると、民泊を知っていますか?では、「利用したことがある」「知っている」「なんとなく知っている」「聞いたことがある」の合計が、40代では97.6%、50代は98.9%、60代以上は97.6%となり、9割強の認知があることが分かった。

民泊新法施行から1年経った現在、民泊制度についてはどう思いますか?では、「賛成」は40代で17.8%、50代で14.6%、60代以上で18.4%。「どちらかと言うと賛成」は40代で52.4%、50代45.5%、60代以上45.9%。「賛成」「どちらかと言うと賛成」を合わせると各年代とも賛成派は6割を超えている。「どちらかと言うと反対」は40代23.8%、50代31.5%、60代以上28.5%。「反対」は40代6.0%、50代8.4%、60代以上7.2%だった。

「賛成」または「どちらかと言うと賛成」の理由には、どの年代からも『空き家(空室)の活用ができる』(40代:67.8%、50代:74.8%、60代以上:69.9%)が最も多く、『宿泊施設不足の解消になる』(40代:40.7%、50代:45.8%、60代以上:41.4%)、『地域が活性化する』(40代:25.4%、50代:26.2%、60代以上:42.9%)と続く。

一方、「反対」または「どちらかと言うと反対」の理由は、40代・50代で最も多かったのが『犯罪に利用されたら困る』(40代:72.0%、50代:54.9%、60代以上:51.4%)で、60代以上では『ゲスト(宿泊者)がマナーを守らない』(40代:48.0%、50代:38.0%、60代以上:52.7%)となっている。

ニュース情報元:リビン・テクノロジーズ(株)

部屋干しの場所、トップは「リビング」

ダイキン工業(株)はこのたび、住宅内の空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査を行った。調査は2019年4月19日~4月20日、インターネットで実施。首都圏在住の核家族世帯・既婚男女400名を対象に行った。
それによると、住宅内の空気に関する困りごとは「結露」が最も多く24.8%。次いで「温度差」(17.0%)、「乾燥」(15.5%)、「湿気がたまりやすい」(14.0%)、「カビ」(11.3%)が続く。上位TOP5のうち4つは湿度が関係したものだった。

梅雨時期の住宅内空気の不快度を高める一因といえる「洗濯物の部屋干し」。実施状況について聞いたところ、「毎回部屋干ししている」世帯は約2割(22.8%)だった。しかし、雨の日など「状況に応じて部屋干しすることがある」世帯は62.0%と、6割を超えている。

住宅内のどこで部屋干しを行いますか?では、生活の中心ともいえる「リビング」が最も多く46.6%。次いで「空き部屋」(22.7%)、「寝室」(21.5%)、「浴室」(19.8%)の順。

部屋干しをする時に気になること、困っていることは、「場所をとる」がトップで41.6%。僅差で「カラッと乾かない」(41.3%)が続く。ほかには、「洗濯物が臭くなる」(38.3%)、「時間がかかる」(37.5%)、「部屋がジメジメする」(32.4%)など。部屋干しの困りごとは、「場所」「湿度」「臭い」の3つに集約されるといえそうだ。

部屋干し時に工夫していることを聞くと、4人に1人は「何もしていない」(23.9%)と回答。7割以上(74.9%)が何らかの工夫をしているが、具体的な工夫の実施率は総じて低く3割未満。部屋干しの困りごとに対する決定的な解決策は見つかっていないようだ。

ニュース情報元:ダイキン工業(株)

不動産売却経験者、「専属専任媒介契約」が22.5%

(株)NEXERと(株)オフィスパートナーは、このたび「不動産売却に関するアンケート」を行い、その結果を発表した。調査は2019年5月28日~5月29日、インターネットで実施。994人より回答を得た。それによると、不動産を売却したことがありますか?では、「ない」が約8割(81.0%)。「ある」が15.2%、「現在検討している」が3.8%だった。売却経験者の媒介契約の種類では、「専属専任媒介契約」が22.5%、「専任媒介契約」が21.2%、「一般媒介契約」は明示型、非明示型を合わせて14.5%だった。

媒介契約は自身の売却の意向に合ったものを結ばないと、思うように売却が進まないなどのトラブルがある。媒介契約に関するトラブルに「あったことがある」は6.0%。トラブルや困りごとには、「希望金額の折衝を積極的にしてくれなかった」(40代男性)、「売るまでに時間がかかった」(50代男性)、「早く住みたいから、早急に家を明け渡してくれと言われた」(40代女性)などがあった。

ニュース情報元:(株)NEXER

住んでみたいマンション、トップは野村不動産「プラウド」

マイボイスコム(株)(東京都千代田区)は、このたび16回目となる「マンションのブランド」に関する調査を行った。調査は2019年5月1日~5日、インターネットで実施。10,312件の回答を得た。それによると、分譲マンション購入時期は「以前(4年以上前)購入した」が全体の18.5%。「将来(4年以上先)購入したいと思う」は5.5%、「最近(3年以内)購入した」「近々(3年以内)購入したいと思う」は各2%だった。また、「分譲マンションには関心がなく購入もしない」は63.0%と、6割以上いた。

マンション購入経験者・意向者の重視点(複数回答)をみると、「最寄駅からの距離」がトップで68.4%。次いで「生活環境の利便性(買い物、教育など)」(61.9%)、「日当たり・採光」(59.8%)、「間取り」(55.5%)が高い。

住んでみたいマンションブランド(複数回答)は、全体では「プラウド」(野村不動産)が7.9%、「ザ・パークハウス」(三菱地所レジデンス)、「ライオンズマンション」(大京)が各4~5%、「グランドメゾン」(積水ハウス)が約3%と続く。「プラウド」を選んだ理由には、『CMで観たときに、高級感があり、住めるのなら住んでみたいと思う』(女性57歳)、『大手の会社で伝統があり、安心安全で、その後のフォローも良い』(男性61歳)などがあった。

一戸建てかマンションか?では、「一戸建てに住みたい」は全体の52.8%、「マンションに住みたい」は21.3%。一戸建てに住みたい理由(複数回答)は、「庭を造ることができる」「駐車場代がかからない」「管理組合などのわずらわしさがない」が各4割で上位3位を占めている。

ニュース情報元:マイボイスコム(株)

住宅ローン減税が利用できない場合があった!4割が知らないその要件とは?

家を買ったときに利用する制度として、認知度抜群の「住宅ローン減税」。実は、利用できない場合もある。リニュアル仲介が543人に調査した結果によると、約4割もが知らない要件があったという。どういった場合に利用できないのか、詳しく説明していこう。【今週の住活トピック】
「『住宅ローン減税/築後年数要件』認知度調査」を発表/リニュアル仲介中古住宅の場合は新築住宅の場合より控除額が低い

まず「住宅ローン減税」についておさらいしておこう。

住宅ローンの年末残高の1%を10年にわたって所得税などから控除する制度だ。この制度は、消費税の増税時には拡充策が取られてきた。税率が5%→8%に上がったときには、対象となる住宅ローンの限度額を2000万円から4000万円(※1)に引き上げた。税率が8%→10%に上がるときには、3年延長(※2)することが決まっている。
※1:認定住宅(認定長期優良住宅・認定低炭素住宅)の場合は5000万円
※2:年末残高1%または建物価格の2%分を3年分割のいずれか低い額

ただし、中古住宅のように、売主となる個人から買主の個人が購入する「個人間売買」は、消費税の対象外となる。いずれの拡充策も消費税の増税に対する緩和策なので、消費税の対象外である個人間売買の中古住宅の場合は適用されない。したがって、中古住宅の場合の住宅ローンの限度額は2000万円のままで3年の延長もない。

中古住宅といっても、宅地建物取引事業者が個人から買い取ってリノベーションしたうえで販売するものは、個人間売買ではないので、消費税の対象となり、住宅ローン減税の拡充策も適用される。
誤解のないように、こうした前提をまず理解してほしい。

こんな場合は住宅ローン減税が利用できない!

もともと住宅ローン減税が適用されるには、一定の要件がある。
まず優遇されるのは、「マイホーム」だ。そのため、自ら居住する住宅に限定される。

次に、「所得の多い人」は対象とならない。制度を利用する年の合計所得が3000万円を超える人は利用できない。

ローンが「通常の住宅ローンではない」場合も、対象とならない。例えば、10年未満の返済期間の短いローンや親からの借入金、無利子またはそれに近いローンなどを使う場合も利用できない。

また、住宅として一定の品質を有するものを増やしたいという考えから、「取得する住宅」についても要件がある。最もよく知られているのは、家屋の登記簿面積が50平米以上ないと適用されないというもの。

単身者がマンションを買うときに、「面積が広くなる(55平米など)ので購入価格も高くなるが住宅ローン減税を受けられる」ものと「住宅ローン減税を受けられないけど面積が狭い(30~40平米台など)ので購入価格も安くなる」もののいずれを選ぶかで、迷う場合も多いと聞く。

さらに中古住宅の場合は、面積要件に加えて、一定の耐震性も求められる。そのための要件として、次のいずれかに該当する必要がある。
・家屋が建築された日から取得の日までの期間が20年以下であること。ただし、マンションなどの耐火建築物の場合は、25年以下
・新耐震基準に適合する建物であること(2年以内の耐震基準適合証明書がある、2年以内に既存住宅売買瑕疵担保(かしたんぽ)責任保険契約を締結しているなど)
・新耐震基準に適合しない建物を取得する際に、耐震改修工事を行って、耐震基準適合証明書などを得ること

約4割が建築後何年以内までといった要件を知らない!

さて、リニュアル仲介の調査では、中古住宅の場合の要件について聞いている。
まず、「築25年以上のマンションは、住宅ローン減税が利用できない」ことを知っているか聞いたところ、「知っている」は58.3%、「知らない」は41.7%となり、築後年数要件があることを知らないという人が約4割いることが分かった。

築25年以上のマンションは、住宅ローン減税が利用できないことをご存じですか?(出典/リニュアル仲介「住宅ローン減税/築後年数要件」認知度調査)

築25年以上のマンションは、住宅ローン減税が利用できないことをご存じですか?(出典/リニュアル仲介「住宅ローン減税/築後年数要件」認知度調査)

また、築後年数要件を満たさない場合でも、耐震性を満たせば住宅ローン減税の対象になることを知っているかどうか聞いたところ、「知っている」は45.6%、「知らない」は54.4%となり、知らない人はさらに増える結果となった。

「既存住宅売買瑕疵保険の付保」もしくは、「耐震基準適合証明書取得」で、住宅ローン減税が利用できるようになることをご存じでしたか?(出典/リニュアル仲介「住宅ローン減税/築後年数要件」認知度調査)

「既存住宅売買瑕疵保険の付保」もしくは、「耐震基準適合証明書取得」で、住宅ローン減税が利用できるようになることをご存じでしたか?(出典/リニュアル仲介「住宅ローン減税/築後年数要件」認知度調査)

今の住宅ローンの金利は、1%を下回るものもあるほど低くなっている。住宅ローン減税でローン残高の1%が控除されれば、当初10年間は利息がほとんどかからないという状態になるわけだ。

こうした減税制度はもれなく使いたいと思うものだが、利用できると思っていて、後になってできないと分かったら、大きなショックを受けることだろう。ここに記載したほかにも細かい要件はあるので、自分の場合は適用されるのかどうか、しっかり理解しておくことが大切だ。

住宅ローン減税、築後年数の緩和要件を「知らない」54.4%

リニュアル仲介(株)(東京都新宿区)はこのたび、住宅ローン減税の築後年数要件に関するアンケートを行った。調査は2019年5月17日~5月21日、インターネットで実施。543名より回答を得た。築25年以上のマンションは住宅ローン減税が利用できないことを知っていますか?では、「知っている」は58.3%と約6割、「知らない」は約4割の41.7%だった。

しかし、築25年以上の物件でも住宅ローン減税を受ける方法がある。その要件(築後年数の緩和要件)について「知っている」は45.6%、「知らない」は54.4%だった。

築後年数の緩和要件は、マンションの場合、その多くは1981年6月以降に建築確認が出された物件(新耐震)に限られるが、「既存住宅売買瑕疵保険を付保」もしくは「耐震基準適合証明書を取得」することで、木造の場合は築20年以上、マンションなどコンクリート造は25年以上の物件でも住宅ローン減税を受けることができるようになる。

ニュース情報元:リニュアル仲介(株)

雨の日の洗濯、「部屋干し派」が7割

リンナイ(株)はこのたび、洗濯の実態を探るべく、全国20~60代の男女計1,000名を対象に「洗濯」に関する意識調査を行った。調査時期は2019年4月25日~5月7日。調査方法はインターネット。家庭でどのような種類の洗濯機を使っていますか?では、最も多かったのは「乾燥機能無しの縦型洗濯機」で47.6%。次いで「乾燥機能付きの縦型洗濯機」25.4%、「乾燥機能付きドラム式洗濯機」18.3%の順。ドラム式よりも縦型を利用している方が多数派であることが判明した。利用している洗剤の種類は「液体型洗剤」が最も多く69.1%、次いで「粉末型洗剤」22.5%、「ジェルボール型洗剤」7.2%の順。

洗濯は自己流で行っていることが多い家事のひとつ。そのため失敗も多い。どんな失敗をしたことがあるか尋ねたところ、1位は「ティッシュやおむつなどを、洗濯物と一緒に洗ってしまった」で48.2%と、失敗経験者は約半数いることがわかった。「服が縮んでしまった」(42.7%)、「色移りした」(40.9%)も多い。

普段の洗濯物の乾かし方については、「外干し」が6割以上の66.1%。次いで「部屋干し」29.7%、「乾燥機」3.5%と続く。雨の日には「部屋干し」が70.0%になり、「乾燥機」が17.4%と、雨の日でも乾燥機を使用する人は2割未満にとどまるようだ。

部屋干しをする際の悩み1位は「洗濯物が乾きづらい」で49.7%、2位は僅差で「独特の臭いがすること」49.5%、それぞれ約半数の方が悩んでいる。

ニュース情報元:リンナイ(株)

自宅に防犯カメラ、「必要だと思う」52.6%

(株)NEXERと(株)White&Greenが共同で、関東在住の方を対象に「防犯カメラに関するアンケート」を行った。調査は2019年3月13日~3月27日に実施。825人より回答を得た。それによると、自宅に防犯カメラは必要だと思いますか?では、「必要だと思う」52.6%、「必要だと思わない」47.4%と、およそ半々という結果となった。

それぞれの回答理由をみると、必要だと思う理由には、「近所で空き巣被害があったので」(40代男性)、「夜などの子供の帰りが怖いから」(20代女性)など、防犯面に不安を抱いている回答が多くあった。

一方、必要だと思わない理由には、「治安が良い地域に住んでいる、隣近所が見な顔見知りで親しい」(70代男性)、「今のところトラブルもないので。維持費・初期費用が高いので」(40代男性)、「費用面の問題」(20代女性)など、必要性を感じていなかったり費用を気にする回答が挙がっている。

防犯カメラを「必要だと思わない」と回答した人に、一般的な費用よりも安く設置できる場合、防犯カメラを設置したいと思いますか?と聞いた項目では、「設置したいと思う」は6.6%、「設置したいと思わない」は93.4%と、9割以上の方は設置希望がないようだ。

ニュース情報元:(株)NEXER

災害時に困るのはライフラインの遮断。住宅の機能でどこまで備える?

地震や豪雨、川の氾濫などの災害が、近年は甚大化する傾向が見られる。住環境研究所が“被災経験”のある人に調査したところ、被災したときに困ったのは、「停電」や「断水」などライフラインがストップしたことだと分かった。調査結果を詳しく見ていこう。【今週の住活トピック】
「防災・災害意識と住まい調査」を発表/住環境研究所電気や水道などのライフラインの遮断が災害の課題

「地震」「水害」「台風」の被災経験のある25歳以上の既婚者に調査したところ、「停電」を経験した人は70%とかなり多く、「断水」を経験した人も43%もいることが分かった。これを災害別に見ると、「地震」被害の場合で、停電も断水も経験した割合が最も多くなっている。

■停電を経験した人の割合(全体:70%)
・地震被害:85%
・水害被害:69%
・台風被害:69%
■断水を経験した人の割合(全体:43%)
・地震被害:64%
・水害被害:43%
・台風被害:29%

断水が意外に多いように思うかもしれないが、巨大地震が起きれば、水源の水が枯れたり濁ったり、取水・浄水処理施設などの機能が損なわれたり、水道管が破裂したりといったさまざまな被害によって、断水を引き起こす可能性が高くなるという背景がある。

さらに断水は、水源から建物に給水するまでの異常だけでなく、実は停電とも関係がある。マンションなどの共同住宅の場合、各戸に水道を給水する方法はいくつかあるが、その多くは電気で動くポンプで水を送っているため、停電になると断水してしまうからだ。

ちなみに、ガス機器のなかには電源を必要とするものもあるので、ガスの使用も停電の影響を受ける場合がある。

災害時に困るのは、「家の片付け」「停電」「食料の入手」「飲み水の入手」「水洗トイレ」

次に「災害時に困ったこと」を聞くと、「家の片付け、掃除」26.6%、「停電、計画停電などで自宅の電気が使えない」25.7%、「食料の入手」25.0%、「飲み水の入手」23.3%、「自宅の水洗トイレが使えない」23.2%の順で、困った経験のある人が多いことが分かった。

また、断水経験のある人は、「自宅の水洗トイレが使えない」(38.5%)、「飲み水の入手」(37.4%)など、水に関して困った経験のある人が約4割にまで上がり、生活するうえでかなり困る様子がうかがえる。加えて、停電経験のある人は、「停電、計画停電」(31.2%)がお困り度ナンバーワンになるなど、ライフラインがストップすることの影響が大きいことが分かる。

災害時に困ったこと(出典/住環境研究所「防災・災害意識と住まい調査」より転載)

災害時に困ったこと(出典/住環境研究所「防災・災害意識と住まい調査」より転載)

住宅の機能で災害に備えるという方法もある

住宅の機能によって、災害に備えるという考え方もあるだろう。

災害に対応する住まい(建物、設備)への配慮の要望を聞いたところ、建物への要望では、地震対策として「倒壊しない強固な構造」75.3%「揺れによる室内の被害を抑える配慮」67.0%、台風対策として「飛来物に対する配慮がある(窓にシャッター等)」59.3%、「飛散に対する配慮がある(屋根の固定方法等)」55.2%などとなった。

設備への要望では、停電対策として「太陽光や蓄電池などにより最小限の生活が行える」46.1%、「電気のみに頼らない、ガスも併用した設備」36.5%、「大容量蓄電池などにより普段通りの生活が行える」34.9%などとなった。住環境研究所では、災害への住まいの対応として、台風対策や停電対策への要望も高いことに注目している。

また、被災経験のある人のなかでも住宅取得計画のある人に絞ると、要望の傾向は同じだが、要望の度合いがいずれも高まることも分かった。

災害に対応する住まい(建物、設備)への配慮の要望(出典:住環境研究所「防災・災害意識と住まい調査」より転載)

災害に対応する住まい(建物、設備)への配慮の要望(出典:住環境研究所「防災・災害意識と住まい調査」より転載)

最新の技術や設備によって、災害に備える機能を住宅に設けることは可能だ。もちろん、高い機能を付加すればそれだけ、コスト面もかかってくる。予算との兼ね合いでどこまで備えるかの優先順位をつけることになるが、住宅でも特に建物については、命や財産を守る箱にもなるので、あらゆる災害に備えられる機能をもたせることを強くお勧めしたい。

甚大な災害が増えるなか、災害への備えをする家庭も多くなっている。飲料水や食料品を備蓄したり、携帯の充電器を用意したり、懐中電灯を用意したり、風呂の水をためておいたり(水洗トイレで使用)と、万一に備えて家庭で用意できるものは怠らないようにすべきだ。

合わせて、建物や設備で災害に備えられる機能についても、新たに住宅を取得する際に考慮したり、必要に応じて居住中の住宅で耐震改修などのリフォームを行ったりといったことも検討してほしい。

災害時のライフライン、停電経験者は7割

(株)住環境研究所は、このたび「防災・災害意識と住まい調査」を実施し、その結果を発表した。この調査は、5年以内に戸建持家を取得した方で“被災経験がある方”、および住宅取得計画者で“被災経験がある方”を対象に、災害についての実態を調査し、今後の災害に備える住まいのあり方を探ったもの。調査は2019年2月28日~3月4日、インターネットで実施。サンプル数は1,403件。

それによると、被災した際に停電を経験した方は全体の70%にのぼった。災害別の内訳は「地震被害」で85%、「水害被害」で69%、「台風被害」で69%。また、断水を経験した方は全体で43%だった。内訳は「地震被害」で64%、「水害被害」で43%、「台風被害」で29%。被災時にライフライン関連がストップする状況が多く発生していることがわかる。

災害時に困ったことでは、「家の片付け、掃除」が26.6%でトップ。「停電、計画停電などで自宅の電気が使えない」(25.7%)、「食料の入手」(25.0%)、「飲み水の入手」(23.3%)、「自宅の水洗トイレが使えない」(23.2%)が続く。住まいのライフラインに関して備えが難しいことが伺える。

“被災経験がある”住宅取得計画者に、災害に対応する住まい(建物、設備)への配慮の要望を聞くと、建物への要望は、地震対策として「倒壊しない強固な構造」(78.2%)、「揺れによる室内の被害を抑える配慮」(74.8%)がある。台風対策としては「飛来物に対する配慮がある(窓にシャッター等)」(69.9%)、「飛散に対する配慮がある(屋根の固定方法等)」(68.9%)が、高い要望として挙がっている。

設備への要望としては、停電対策として「太陽光や蓄電池などにより最小限の生活が行える」(51.0%)、「電気のみに頼らない、ガスも併用した設備」(47.6%)、「大容量蓄電池などにより普段通りの生活が行える」(45.1%)があった。

ニュース情報元:(株)住環境研究所

マンション総合調査から分かる、マンション選びのポイントとは?

国土交通省は、5年ごとに実施しているマンション管理の実態に関する「マンション総合調査」について、平成30(2018)年度調査の結果を公表した。住活トピックでは、そのなかでも区分所有者に対して調査した項目を取り上げ、マンション選びのチェックポイントについて考えてみたい。【今週の住活トピック】
「平成30年度マンション総合調査結果」を公表/国土交通省マンション選びはなにより立地重視?

調査は、管理組合と区分所有者に対してそれぞれ行っているが、区分所有者に対して調査した項目をピックアップしながら、マンションを選ぶ際に何を考慮したのか見ていこう。

まず、マンション購入時に考慮した項目について聞く(複数回答)と、「駅からの距離など交通利便性」が72.6%で最多だった。ほかに上位に挙がった項目を見ると、3番目の「日常の買い物環境」(52.8%)、4番目の「周辺の医療・福祉・教育等の公共公益施設の立地状況」(39.4%)、6番目の「周辺の自然環境」(28.5%)と、立地に関する項目が上位に多いことが分かる。

住宅の基本性能より立地条件を重視して、マンションを選んだ人が多いことがうかがえる。

一方、2番目の「間取り」(63.7%)についてだが、広さは変えられないが、間取りはリフォームすれば変えることができるし、家具などで空間を上手く仕切って暮らすなどの工夫もできる。後から変えるには補強工事などが必要になる「建物の耐震性能」への考慮が、もっと多くてもよいのではないかと思う。

マンション購入の際に考慮した項目(複数回答)※新規調査項目(出典/国土交通省「平成30年度マンション総合調査」より転載)

マンション購入の際に考慮した項目(複数回答)※新規調査項目(出典/国土交通省「平成30年度マンション総合調査」より転載)

マンションの管理面では「管理会社」「管理規約」「管理費・修繕積立金の額」

マンションの維持管理で考慮した事項を聞く(複数回答)と、上位に挙がった項目は「優良なマンション管理業者であること」50.0%(前回=平成25年度調査41.7%)、「管理規約の内容が妥当であること」43.0%(前回33.4%)、「管理費及び修繕積立金の額が十分であること」41.8%(前回41.2%)となった。

維持管理で考慮した事項(複数回答)(出典/国土交通省「平成30年度マンション総合調査」より転載)

維持管理で考慮した事項(複数回答)(出典/国土交通省「平成30年度マンション総合調査」より転載)

マンションのルールブックと言える「管理規約」の内容の妥当性については、「考慮する」という回答が、前回の33.4%から43.0%へとこの5年でかなり上がっている。実は、マンションで民泊を可能とするのか否かを規約に明示するように、2017年(平成29年)に国土交通省が推奨するマンション標準管理規約が改正された。これを受けて、新築マンションはもちろん、既存のマンションでも管理規約を見直して民泊に関する記載を追加するなどの改訂をする事例が多かった。おそらく、こうした時代に応じた管理規約の内容になっているかどうか、関心が高まったことなどが背景にあるのだろう。

一方、大規模修繕工事の重要性は広く知られているので、そのために必要な修繕積立金の額についても、多くの人が考慮したことがうかがえる。

ちなみに、月額の修繕積立金の額の平均は1万1243円、駐車場使用料等からの充当分を含む修繕積立金の額の平均は1万2268円で、前回調査(1万783円、1万1800円)より増加している。

「特にトラブルがない」マンションが減少!?

マンション内のトラブルの発生状況を聞く(複数回答)と、「特にトラブルがない」という回答が23.2%になり、前回調査の26.9%より減る結果となった。

一方、トラブルが発生した内容については、「居住者間のマナー」が55.9%と最も多く、次いで「建物の不具合」が31.1%、「費用負担」が25.5%となった。また、前回調査より大きく増加したのは「その他」の項目だけだった。

トラブルの発生状況(複数回答)(出典/国土交通省「平成30年度マンション総合調査」より転載)

トラブルの発生状況(複数回答)(出典/国土交通省「平成30年度マンション総合調査」より転載)

トラブルとして過半数の「居住者間のマナー」については、カギを握るのが「管理規約」とそれに付随する「使用細則」だ。そのマンションでどういった暮らし方をすることになっているか、ルールブックの内容が重要になる。さらに、マナーを守らない居住者がいる場合、管理組合が注意を促すことになるが、それをサポートする「管理会社」のノウハウや助言が欠かせない。「費用負担」のトラブルも同様なので、管理会社や管理規約は、トラブル防止の観点でも考慮すべきポイントと言えるだろう。

調査結果を見ていくと、マンション選びでは「立地」や管理面の「管理会社」「管理規約」「管理費・修繕積立金の額」が重視されていることが分かった。

実は、チェックポイントとして、後から変えられない、変えるのが容易ではないことを重視するのが鉄則だ。例えば、管理規約や管理会社を変える場合、管理組合で審議をして、総会の場で規定数による多数決で決議する必要がある。管理組合が活発に運営されていないと、こうした合意形成を図ることが難しいのが実態だ。そういう意味では、マンションに住むなら管理組合の活動に関心をもって、積極的に関わっていってほしい。

共働き夫婦の63%が「家事分担できている」

パナソニック(株)は年々増加する共働き家庭に着目し、20~40代既婚男女を対象に「家事の時短」に関する意識・実態調査を実施した。調査は2019年4月10日(水)~4月12日(金)、インターネットで行った。はじめに、家事の分担状況を共働き男女1,522名に尋ねると、63%が「分担できている」と回答。多くの共働き夫婦にとって、家事の分担はもはや当たり前のようだ。そこで、「分担できている」と回答した500名に絞ってさらに調査を実施した。

それによると、自身で担当している家事は、男性1位は「ゴミ捨て」で64%。2位は「食事の片づけ・食器洗い」(48%)、3位「洗濯」(35%)と続く。女性1位は「料理」で74%。2位「食事の準備(配膳)」「洗濯物を取り込む・たたむ」(同率66%)、4位「買い物」「片付け」(同率60%)と続く。料理など主要な家事は女性が担当し、ゴミ捨てなど軽い家事は男性が担当する傾向にあるようだ。

家事の時間を短くしたいと思いますか?では、92%が「そう思う」と回答。また、家事の手間を減らしたいと思いますか?では、91%が「そう思う」と答えている。

家事の手間を減らしたい、または時短したいと回答した人に手間を減らしたいと思う家事の分野をきくと、1位は「洗濯(衣類を洗うことから服をたたみしまうところまで)」で53%。2位は「料理(調理から片付けまで)」(52%)、3位「掃除・片付け」(51%)という結果。僅差ながら「洗濯」に関して手間を感じる人が多いようだ。

洗濯を手間だと感じる理由には、「独身時代と違って洗濯回数や洗濯物の数が多くなったため」や、「干す時のシワを伸ばしたりひっくり返したりするのに手間がかかる」といった声があった。

ニュース情報元:パナソニック(株)

マンション選択理由、「立地環境が良かったから」は4年連続増加

国土交通省はこのたび、「平成30年度住宅市場動向調査」の結果を公表した。平成29年度中に住み替え・建て替え・リフォームを行った世帯を対象に、住み替え・建て替え前後や、住宅取得に係る資金調達の状況等を調査したもの。住宅取得にあたっては、同じ住宅の種類同士で比較検討した世帯が最も多かった。同じ住宅の種類との比較検討を除くと、注文住宅取得世帯は「分譲戸建住宅」と、分譲戸建住宅取得世帯は「注文住宅」と、中古戸建住宅取得世帯は「分譲戸建住宅」と比較検討している世帯が多い。

住宅の選択理由をみると、注文住宅取得世帯では「信頼できる住宅メーカーだったから」が50.7%で最も多い。分譲戸建住宅取得世帯では、「一戸建てだから/マンションだったから」が54.1%で最多。分譲マンション、中古マンション取得世帯では、「住宅の立地環境が良かったから」が最も多く、それぞれ72.3%、60.5%。「住宅の立地環境が良かったから」は、過去4年間継続的に増加している。

購入資金をみると、土地を購入した注文住宅新築世帯で平均3,971万円。建て替え世帯で平均3,491万円。分譲戸建住宅と分譲マンションの取得世帯でそれぞれ平均3,933万円、4,577万円。中古戸建住宅と中古マンションの取得世帯でそれぞれ平均2,814万円、2,819万円だった。

住宅ローンを有する世帯の割合では、注文住宅(新築)取得世帯が79.9%、注文住宅(建て替え)取得世帯が43.6%、分譲戸建住宅と分譲マンション取得世帯がそれぞれ72.6%と68.1%。中古戸建住宅と中古マンション取得世帯でそれぞれ54.1%と55.2%となっている。

ニュース情報元:国土交通省

首都圏の単身生活者、「持ち家」志向は約7割

(株)FJネクストは、首都圏の単身生活者を対象に「ひとり暮らしの“モノ持ちと節約”意識」アンケートを行った。調査は2019年2月22日~24日、インターネットで実施。首都圏在住で、ワンルームに住む独身・ひとり暮らしの20代・30代男女計400人に行った。モノを持つ生活、持たない生活のどちらを志向していますか?では、“モノを持つ”派(「持つ生活」19.8%+「どちらかといえば持つ生活」35.0%)が過半数の54.8%。ただし、“持たない”派(「どちらかといえば持たない生活」34.3%+「持たない生活」11.0%)も4割超(45.3%)で、両者の差は10ポイント弱とほぼ半々に分かれたといえる。

将来、自分の家(集合住宅、一戸建)、自分の車を持ちたいとお考えですか?では、家については「持ちたい」が67.8%、「すでに所有している」が1.5%と、“持ち家志向”の人は約7割(69.3%)だった。男女別でも同様の傾向がみられた。一方、車については「持ちたい」(48.5%)、「持ちたくない」(43.8%)が拮抗。「持ちたい」は半数に届かず、昨今の“若者の車離れ”をある程度裏付ける結果となった。

普段から節約・倹約を意識していますか?では、「とても意識している」31.5%、「ある程度意識している」50.0%を合わせて約8割(81.5%)が節約・倹約を普段から意識している。費用面で実際に心掛けている節約・倹約トップ5は「食費」(70.9%)、「外食代」(53.4%)、「飲み代」(41.4%)、「電気代」(36.8%)、「衣類代」(35.0%)で、飲食に関するものが上位となった。

節約・倹約のために実践している生活行動は、「自炊する」がトップで61.0%。「クーポン・割引券を使用する」(54.3%)、「衝動買いをしない」(51.5%)、「モノを大切に扱う」(42.0%)、「家計簿をつける」(40.2%)が続いた。

ニュース情報元:(株)FJネクスト

GWの過ごし方、「自宅でくつろいで過ごす」37.5%

インターワイヤード(株)が運営するネットリサーチのDIMSDRIVEは、このたび「大型連休の過ごし方」についてアンケート調査を行った。調査は2019年2月7日~2月22日に実施し、4,018人から回答を得た。普段の休日をどのように取得していますか?では、「カレンダー通りの休日がある」が47.0%と約半数。「ほぼ毎日休日である(休日と平日の区別はあまりない)」は3割弱、「カレンダー通りではない休日がある」は2割程だった。

「2~3日間の連休」の過ごし方について聞くと、7割以上が「自宅でくつろいで過ごす」と回答。次いで「(日用品以外の)買い物・ショッピング」は4割弱、「家事をまとめて片付ける」は3割、「趣味や勉強、ふだんできないことにチャレンジする」「国内旅行」「飲食店(外食)に行く」が2割程だった。また、「4日間以上の連休」の過ごし方についても、5割程の人は「自宅でくつろいで過ごす」と回答した。

連休中の自宅での過ごし方を詳しくみると、「テレビ・録画した番組を観る」が7割弱でトップ。次いで「インターネット・動画を見る」6割程、「読書(雑誌・漫画含む)」4割、「睡眠・寝だめ」「音楽鑑賞」が3割程。2割程が「何もしないでダラダラ過ごす」「DVD鑑賞」「ゲーム」と回答。

また、2019年春の大型連休についての過ごし方は、「自宅でくつろいで過ごす」が37.5%で最多。次いで「家事をまとめて片付ける」13.4%、「(日用品以外の)買い物・ショッピング」12.6%、「国内旅行」12.3%。混雑や費用が高いという理由から外出は控えるとの意見もあった。日々の疲れを解消すべく、連休を休養に充てる人も少なくないようだ。

ニュース情報元:インターワイヤード(株)

GW中に家を留守、約4割が「不安」

ALSOKはこのほど、20歳~69歳の男女を対象に「大型連休の防犯・防災に関する意識調査」を実施した。調査は2019年3月19日~21日、インターネットで実施。600人より回答を得た。今年のゴールデンウィークは何連休になる予定ですか?では、半数以上となる53.0%が「10連休」と回答。一方、「連休なし」との回答が21.7%で、平均すると「6.5連休」だった。

連休中、何日くらい家を留守にする予定ですか?では、平均は「2.0日間」で、「0日間」と回答した”おこもり派“は43.0%を占めた。何かしらの外出予定がある人の目的で最も多かったのは「国内旅行」と「ショッピング、買い出し」で、ともに35.4%。次いで「実家に帰省」(27.2%)、「遊園地・バーベキュー・ゴルフなど日帰りレジャー」(22.0%)、「友人と会う、デートなど」(19.4%)が続く。

ゴールデンウィーク中、家を留守にすることについての不安は、「とても不安を感じる」(11.2%)、「やや不安を感じる」(31.3%)で、約4割(42.5%)が家を留守にすることに不安を感じているようだ。

外出するにあたって気になることは、「玄関扉の鍵を閉めたか」(41.7%)、「全ての窓の鍵を閉めたか」(30.5%)と、扉や窓の施錠を気にしており、空き巣に対して警戒しているようだ。住居形態別に見ると、「玄関扉の鍵を閉めたか」については、集合住宅の3階以下に住んでいる人が最も多く47.2%。一方、集合住宅よりも窓の多い戸建て住宅に住む人は、「全ての窓の鍵を閉めたか」(41.2%)、「カーテンや雨戸・シャッターを閉めたか」(18.1%)を気にしている人が多い。

ニュース情報元:ALSOK

部屋探し、内見数は「3件」が最多

(株)アルティメット総研は、このたび「部屋探しと入居後のトラブル対策に関する意識調査」を行った。調査は2019年1月17日~2019年2月20日、同社運営サイト『ウチコミ!』の入居希望者会員を対象に実施。372名より回答を得た。部屋の内見をする際、どちらのケースが多いですか?では、「一度不動産会社へ行ってから内見」が64%、「直接現地で待ち合わせて内見」が36%。「一度不動産会社へ行ってから内見」が従来の部屋探しにおける慣習だったが、インターネット等の普及により、ネット上で問い合わせをし、現地で待ち合わせて内見をするという人が増えているようだ。

部屋探しで訪問した不動産会社の店舗数をみると、最も多いのは「1件」で32%。次いで「2件」29%、「3件」22%、「4件以上」10%、「0件」7%と続く。部屋を決めるまでに内見した物件数は、「3件」が最多で30%。「6件以上」21%、「2件」14%、「1件」12%、「4件」8%の順。「0件(内見はしなかった)」という人も7%いた。

入居後のトラブルとして、鍵の故障や紛失で部屋に入れなかったことはありますか?では、「ある」18%、「ない」82%。お風呂やトイレの水が出ない、詰まった経験がありますか?では、「経験はない」74%、「経験がある」26%。何らかのトラブルに遭遇してしまう方が少なからずいるようだ。

ニュース情報元:(株)アルティメット総研

「大阪駅」まで電車で30分以内の家賃相場が安い駅ランキング! 2019年版

関西で最も大きなターミナルJR大阪駅。交通アクセスの良さは、家選びの際に外せない重要ポイントだ。そこで、大阪駅まで電車で30分以内で行ける、ワンルーム・1K・1DKを対象にした家賃相場が安い駅TOP20をピックアップ。それぞれの街の特徴を紹介する。
(※大阪駅までの電車で30分以内:乗り換え時間や梅田駅からの徒歩分数を含む)
大阪駅まで電車で30分以内、家賃相場の安い駅TOP20駅

ランキングの見方:順位/駅名/家賃相場/(沿線名/駅の所在地)

1位 野崎 3.5万円(JR片町線/大東市)
2位 四条畷3.6万円(JR片町線/大東市)
2位 萱島 3.6万円(京阪本線/寝屋川市)
4位 大和田4万円(京阪本線/門真市)
4位 寝屋川市 4万円(京阪本線/寝屋川市)
6位 平野 4.22万円(JR関西本線/大阪市平野区)
7位 上新庄 4.3万円(阪急京都線/大阪市東淀川区)
7位 下新庄4.3万円(阪急千里線/大阪市東淀川区 )
7位 大日 4.3万円(地下鉄谷町線/守口市)
7位 長瀬 4.3万円(近鉄大阪線/東大阪市)
11位 淡路 4.4万円(阪急京都線/大阪市東淀川区)
12位 新森古市 4.45万円(地下鉄今里筋線/大阪市旭区)
13位 千林大宮 4.5万円(地下鉄谷町線/大阪市旭区)
13位 古川橋4.5万円(京阪本線/門真市)
13位 武庫之荘 4.5万円(阪急神戸線/兵庫県尼崎市)
13位 関目 4.5万円(京阪本線/大阪市城東区)
13位 関目成育 4.5万円(地下鉄今里筋線/大阪市城東区)
18位 星田 4.54万円(JR片町線/交野市)
19位 加美 4.55万円(JR関西本線/大阪市平野区)
20位 大阪港 4.6万円(地下鉄中央線/大阪市港区)

のどかさが残る野崎駅が1位に

1位は、大東市の野崎駅。JR片町線の普通列車のみの停車駅で、駅の近くには室町時代に築城されたといわれる野崎城の跡などがあり、自然も残るのんびりした環境の地域だ。

大きな商業施設などはないが、国道170号線が近いため、車での外出の多い人には便利といえそう。また、周辺には大阪産業大学など大学も複数ある。

大阪市内の駅でランキングトップなのは、6位の平野駅。駅周辺は深夜まで営業している飲食店もあるが、昔ながらの下町の雰囲気の残る住宅地だ。ノスタルジックな風情の平野本町通商店街などがある一方で、スーパーも充実している。また、勇壮なだんじり祭りで知られる杭全(くまた)神社などがあり、買い物以外でも、下町情緒や大阪らしさあふれるアツい地元愛を体感することができそうだ。

毎年行われる杭全神社のだんじり祭り(写真提供/PIXTA)

毎年行われる杭全神社のだんじり祭り(写真提供/PIXTA)

地下鉄谷町線の同名駅があるが、約1.2kmと距離は少し離れている。どちらも大阪市内の繁華街天王寺駅まで1本で行くことができるが、JRからのほうが所要時間は短い。近くにはスーパーグローバルハイスクール指定校で進学校である大阪教育大学附属高校平野校舎や同附属平野中学校、附属小学校、附属幼稚園があり、学齢期の子どものいる家庭にとっては気になるところだが、こちらの最寄りは谷町線のほうの平野駅になる。

7位の上新庄駅は、対象物件が4000件を超えており、ランキング中、他を圧倒して多かった。快速、準急の停車駅で特急は通過するが、阪急京都線は地下鉄堺筋線との直通路線。ビジネス街である北浜へ乗り換えなしで行ける。同率7位の下新庄駅とは同じ阪急でも異なる千里線だが、こちらも同じく堺筋線と直通している

上新庄駅近年はマンション建設も進んでいる。駅周辺は、深夜1時まで営業しているスーパーがあり、少し行けばホームセンターもあるため、買い物にも便利だ。

繁華街へ約20分。利便性の良さが魅力の長瀬駅

同じく7位の長瀬駅は、マグロの養殖やオリンピックのメダリストを輩出するなど話題が多く志願者数を増やしている近畿大学の本部がある。

近畿大学は学生数の多さでも知られるが、長瀬は普通列車のみの停車駅。駅周辺も大学までの道の周囲も、落ち着いた住宅地だ。大学生が多いため、飲食店が充実しており、また夜遅くても比較的人通りが多い。

大阪駅と同じく大きな繁華街がある難波駅までも、約20分で行くことができる。また、徒歩圏内にJRおおさか東線の長瀬駅があり、新大阪駅まで乗り換えなしで利用できるため、学生だけでなく新幹線での出張の多いビジネスパーソンにも利点は大きそうだ。

13位の武庫之荘駅は、関西屈指の人気路線、阪急神戸線で唯一のランクイン。「関西の住みたい街ランキング2019」では48位、「穴場だと思う街」でも12位に入っている。

周辺は比較的戸建て住宅が多く、駅東側には桜並木が広がる、閑静な住宅街。阪急車両の特徴として愛されるマルーンカラーと桜のコントラストは、ちょうど開花を迎えるこの季節にはインスタ映えもしそうだ。神戸方面へのアクセスも便利。もっとも特急は通過するので急ぐなら乗り換えが必要だが、通勤急行は利用できる。

神戸線と桜(写真提供/PIXTA)

神戸線と桜(写真提供/PIXTA)

大阪駅周辺は北口を中心に再開発が進んでいる。遊びにもビジネスにも魅力が増し、訪れたくなることもより増えそうだ。春は、ライフイベントの変化を迎える季節でもある。大阪らしさあふれる街から人気路線の穴場まで、自分の生活に合わせた素敵な住まいを、見つけたいものだ。

●調査概要
【調査対象駅】大阪駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2018/12~2019/2
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出(2万円~12万円で設定)

二地域居住、約6割が「興味ある」

(公社)全国宅地建物取引業協会連合会(全宅連)と、(公社)全国宅地建物取引業保証協会(全宅保証)は、このたび「住まい方の意識トレンド調査」の結果を公表した。
この調査は、いまの社会環境を含めた住まいに関して、生活者の思考とニーズを把握することを目的に行ったもの。調査は2019年1月24日~1月28日、インターネットで実施。20歳以上の男女2,400名から回答を得た。

あなたの住まいの環境で、最も重視するものは何ですか?では、「買い物施設や病院など利便施設の充実」が38.5%と最も多く、次いで回答の多かった「通勤のしやすさ」(18.8%)と「治安」(17.1%)に比べて倍以上のスコアであることから、生活のしやすさが最も求められていることがわかった。

将来、都市部と地方のどちらに住みたいですか?では、「都市部」が59.0%、「地方」が41.0%とやや都市部が地方を上回った。性別による差異は見られなかったが、年代別では20代、居住区分別では3世帯以上の2つの属性で「地方」が「都市部」を上回った。

また、平日は都市部、週末は地方で暮らすスタイルの二地域居住(週末移住)については関心が高いようで、約6割が「やりたい」あるいは「興味はある」と回答している。特に20代の関心が高く、「可能ならやりたい」「是非やりたい」の割合が他の年代と比べて高い。

住居を選ぶ際にリノベーション済みの戸建てやマンション、アパートへの抵抗はありますか?では、「全く抵抗ない」が27.6%、「少し抵抗はあるが、検討できる」が35.7%と、あわせて半数以上がリノベーション済みの物件に対して前向きであることがわかった。年代別では特に20代が抵抗が少ない一方で、30代は「絶対に検討したくない」割合が16.6%と全年代で最も高かった。

ニュース情報元:全宅連

ママの理想のマイホーム、「新築注文住宅」が66.0%

(株)インタースペースは、同社運営のママ向け情報サイト『ママスタジアム』にて、「マイホームに対する意識」調査を行った。調査は2019年2月19日~2019年2月28日、インターネットで実施。有効回答数は379名(~20代53名、30代221名、40代以上105名)。住宅購入にあたり、両親からの援助がありましたか?では、「援助は受けていない」が57.8%と過半数だったが、いずれかの両親からの援助を受けた人も4割以上となった。経済的側面からも、両親のサポートを受けている、いまどき子育て家族の姿が見えてくる。

理想のマイホームは持ち家ですか?賃貸ですか?では、「持家」と答えたママが74.1%と大多数。中でも「戸建の持家(新築注文住宅)」という回答が66.0%だったが、その理想を実現したママは約2割にとどまっている。一方で「賃貸と持家を臨機応変に」という考え方も2割強存在した。子どもの誕生や成長、パパママの通勤条件など、何かと変化が多い子育て世代だからこそ、臨機応変に対応することでリスクを軽減しようとしているのかもしれない。

理想のマイホームの立地・環境として重視したいポイントは、「立地」が最も高く69.4%。「商店街・スーパーの有無など買い物環境の良さ」(61.5%)、「日当たりや眺望の良さ」(55.7%)、「学区」(52.5%)が続く。「保育園・学童に入れそうか」という回答も2割弱あり、学区をはじめとする子どもの教育環境という視点は、ママたちにとってマイホーム選びの際にも重要な要素になっている。

理想のマイホームで重視するスペック・設備としては、「価格」が7割以上で最も高く、続いて「収納の多さ」「耐震性」「間取りや広さ」が6割程度だった。

ニュース情報元:(株)インタースペース

ペットの室内飼い、飼い主6割以上が「蓄積臭」を実感

パナソニック(株)は、住宅の変化などにより注目が集まっているペットの「室内飼い」に着目し、このたび「室内ペットの蓄積臭」をテーマにアンケート・調査を行った。調査は2019年2月20日(水)~2月22日(金)、インターネットで実施。現在室内でペットを飼育しており、ニオイが気になったことがある人500名を対象に行った。

飼育歴が長くなるにつれて家の中のペット臭は蓄積していくと思いますか?では、64%が「蓄積していると思う」と回答。多くの飼い主が室内ペットの「蓄積臭」を感じていることが分かる。

ニオイの強さを他のものに例えてもらうと、「生乾きの衣類のニオイ」(21%)、「公衆トイレの中のニオイ」(15%)などが挙がった。飼っているペットや年数にも左右されるとはいえ、室内のペット臭を不快なニオイだと感じている人は少なくないようだ。

室内のペット臭対策の現状については、「対策を始めてから現在まで途切れることなく継続している」と答えた人は34%と、約3人に1人。一方で、「対策をやめた時期がある」または「対策をしたことはあるが、現在は対策していない」と答えた人は、約半数(47%)に上った。対策をやめてしまった人の理由で最も多かったのは「ペット臭に慣れた」「面倒になった」で、共に47%。「ニオイが取れず諦めた」(30%)、「お金の余裕がなくなった」(9%)などの回答もあった。

また、室内のペットのニオイが原因でトラブルを経験した飼い主も少なくないようだ。具体的には、「蓄積臭」を感じている人318名のうち、「人を家に招いたときにニオイを指摘された」経験がある人が約4人に1人(26%)。「ニオイがついたままの服で外出してしまった」という人も約5人に1人(22%)に上っている。

ニュース情報元:パナソニック(株)

ひとり暮らし女性、交際費等予算は毎月平均44,799円

(株)エイブルホールディングスは、このたび「ひとり暮らし女性と実家暮らし女性の恋愛事情」をテーマにアンケート調査を行った。調査は2018年12月28日~2019年1月3日、インターネットで実施。国内在住10代~20代の女性914名(実家暮らし507名、ひとり暮らし407名)より回答を得た。

それによると、現在恋人がいると回答したのは「ひとり暮らし女性」で46%、「実家暮らし女性」で34%と、「ひとり暮らし女性」のほうが1割以上高かった。

恋人と過ごす場所で多いのは?では、1位は「ひとり暮らしの自分の家」で39%。次いで「ひとり暮らしの彼の家」28%と、どちらかのひとり暮らしの家で過ごすカップルが多い。「ひとり暮らし女性」は、恋人と過ごす際にも自宅に招くことが可能であったり、自宅で手料理を振舞えたり、実家特有の門限もなく、恋愛に有効であるようだ。

美容費・ファッション費・交際費の予算は、毎月の合計予算が「ひとり暮らし女性」は平均44,799円に対し、「実家暮らし女性」は平均39,009円と月間5,790円、年間ではおよそ70,000円近い差があった。内訳をみると、ファッション費は大差ないものの、交際費ではおよそ4,000円程多くひとり暮らし女性の方が使用していることが分かった。「ひとり暮らし女性」のほうが恋愛にも前向きで、オシャレや友だちとの交際費にも積極的にお金を使うようだ。

ニュース情報元:(株)エイブルホールディングス

関西圏新築マンション契約者、平均購入価格は4,338万円

(株)リクルート住まいカンパニーは、このたび「2018年関西圏新築マンション契約者動向調査」の結果を発表した。調査対象は、2018年1月~2018年12月の関西圏新築分譲マンション購入契約者。集計数は1,125件。それによると、購入した物件の所在地は、「大阪市内エリア」が最も多く32%。「阪神間エリア」18%、「北摂エリア」16%が続く。購入価格は「3,500~4,000万円未満」が24%で最も多く、次いで「5,000万円以上」が21%。2017年より「5,000万円以上」が7ポイント増加し、平均購入価格は4,338万円となった。

専有面積は「70~75m2未満」が最も多く31%。次いで「60~70m2未満」が22%で続く。2017年と比べると、「70~75m2未満」が6ポイント減少、「75~80m2未満」は6ポイント上昇した。

契約世帯の総年収をみると、「600~800万円未満」が最も多く23%。次いで「400~600万円未満」「800~1,000万円未満」がともに19%で続く。2017年より「800~1,000万円未満」が微増、平均は821万円で、これまでで最も高い。

住まい探しにあたって求めた暮らし方のイメージで最も多いのは、「日々の生活がしやすい」で35%。以下、「仕事や通勤に便利」33%、「子育て・教育がしやすい」32%と続く。

ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー

住みたい街、関西トップは2年連続「西宮北口」

(株)リクルート住まいカンパニーは、このたび「SUUMO住みたい街ランキング2019 関西版」を発表した。
関西(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)の居住者を対象に、2019年1月4日(金)~1月17日(木)、WEBアンケートを実施。有効回答数は4,600人。

それによると総合ランキングトップは、2年連続で「西宮北口」(阪急神戸線)だった。2位も昨年と変わらず「梅田」(地下鉄御堂筋線)がランクイン。3位は「神戸三宮」(阪急神戸線)、4位は「なんば」(地下鉄御堂筋線)、5位には「夙川」(阪急神戸線)が選ばれ、阪急神戸線や地下鉄御堂筋線の人気がうかがえる。

穴場だと思う街ランキングでは、昨年2位だった「尼崎」(JR東海道本線)が1位に輝いた。2位には昨年7位だった「江坂」(地下鉄御堂筋線)がランクイン。3位には昨年1位だった「塚口」(阪急神戸線)と、昨年13位だった「草津」(JR東海道本線)が選ばれた。

ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー

まち選びのポイント、平成世代は昭和世代よりも「職住近接」を重視

(独)都市再生機構(UR都市機構)は、4月1日の新元号発表、5月1日改元を前に、「平成世代と昭和世代の暮らし意識調査」を実施した。調査は2019年2月11日~2月13日、平成世代(16~29歳)と昭和世代(30~59歳)の男女を対象に、インターネットで実施。1,000名(10~50代の各年代において男性100名、女性100名の計200人)より回答を得た。

それによると、「都会」と「田舎」どちらに住みたいですか?では、両世代とも最多は「どちらかと言えば都会」で、平成世代37.5%、昭和世代35.5%だった。「都会」を選択した人は平成世代が19.3%、昭和世代が19.7%。合わせると、平成世代の56.8%、昭和世代の55.2%が“都会派”という結果になった。

一方、「田舎」または「どちらかと言えば田舎」を選んだ“田舎派”は、平成世代が38.5%、昭和世代が35.6%。年齢的に“都会派”が強いイメージを持たれがちな平成世代だが、昭和世代と同程度に田舎を好んでいることが分かった。

住む町を決める場合の重視点は、平成世代の58.0%、昭和世代の62.5%が「買い物環境の充実」を重視している。他方、平成世代では、同率で「職場・学校の近く」も最多となっており、「職住近接」を重視する傾向が見られる。

今住んでいる地域での家族以外との関わりの有無については、平成世代(50.5%)、昭和世代(54.5%)ともに半数以上が「ある」と回答。「ある」と答えた方の関わりの内容は、「ご近所(挨拶程度)」が両世代ともに最多で、平成世代70.4%、昭和世代68.3%で大差はなかった。しかし、より関わりが深い「立ち話程度」では、平成世代が32.7%、昭和世代が56.2%で、平成世代が昭和世代を大きく下回っており、“軽い関わり”を好む傾向がみてとれる。

ニュース情報元:UR都市機構

首都圏新築マンション契約者、平均購入価格は5,402万円

(株)リクルート住まいカンパニーはこのほど、「2018年首都圏新築マンション契約者動向調査」の結果を発表した。この調査は2001年より毎年行っているもの。今回の集計対象期間は2018年1月~2018年12月。集計数は3,760件。
それによると、購入した物件の所在地は「東京23区」が最も多く43%。「神奈川県」が24%と続く。ライフステージ別にみると、シングル世帯で「東京23区」の割合が全体に比べ高く、シングル男性世帯では54%、シングル女性世帯では59%だった。

購入価格は「6,000万円以上」が30%、「5,000~6,000万円未満」が23%で、5,000万円以上で全体の半数以上を占めた。分布は17年とほぼ同じだが、平均購入価格は2017年から50万円低下し5,402万円となった。

専有面積は「70~75m2未満」が最も多く43%。次いで「60~70m2未満」が24%。2001年に約6割だった75m2以上の割合が、2018年は2割となり、平均専有面積は68.6m2で2001年の調査開始以来最も小さくなった。

契約世帯の総年収は「600~800万円未満」が最も多く22%だが、1000万円以上の割合が徐々に増加傾向。平均は960万円で、これまでで最も高い。自己資金比率は2017年より5%未満が微増、平均18.8%となり、2001年の調査開始以来初めて20%を下回った。また、ローン借入総額は「5,000万円以上」が微増、平均4,693万円となり、2005年以降で最も高い。

住まいの購入を思い立った理由は、「子供や家族のため、家を持ちたいと思ったから」が最も多く42%。「現在の住居費が高くてもったいないから」32%、「もっと広い家に住みたかったから」24%と続く。「金利が低く買い時だと思ったから」は2017年(25.3%)から2.6ポイント減少し22.7%、2年続けての減少となった。

ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー

住宅省エネ基準別の睡眠満足度、築20年以上は築19年以内より不満

積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所は、このほど「睡眠状況に関する実態調査」を行った。調査対象は30~70歳代のセキスイハイム入居者14,000人。調査エリアは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、山梨県。2019年1月にWebアンケート方式で行い、829件の回答を得た。

それによると、睡眠の満足については、満足層が全体で66%、不満層が34%と、3割以上の人が睡眠に対して不満を感じていることがわかった。年齢別でみると中年層で睡眠不満が高く、30代(44%)、40代(42%)、50代(44%)で4割を超えている。

どういった点で睡眠に不満を感じているかでは、全体では80%が「日中に眠気がある」、77%が「夜中に目が覚めてトイレに行く」、67%が「睡眠時間が足りていない」、66%が「夜中に何度も目が覚める」、60%が「起床時刻より早く目が覚める」と回答している。

睡眠不満の内容別に生活状況を見ると、睡眠時間が足りない人は「朝、起きてから寝るまでの間に、二度寝、昼寝、夕寝などをしている」、「平日の睡眠時間は、6時間未満である」、「休日の起きる時刻は、平日の起きる時刻より2時間以上変動することがある」などでポイントが高く、日常生活の不規則性が睡眠不満の原因となっているようだ。

寝ている時に外部の音がうるさく感じるか?では、中年層では53%、高齢層では44%が「当てはまる」と回答。寝室の暑さ寒さ満足度では、中年層で31%、高齢層で22%が不満を抱いている。睡眠の満足度には寝室の音環境や温熱環境が関連していることが推測される。

住宅の省エネ基準別に睡眠満足度をみると、築20年以上の住宅に住む睡眠不満層は30%で、築19年以内の住宅に住む睡眠不満層(24%)と比べると、寝室温度の不満の割合が高い。

ニュース情報元:(株)住環境研究所

防災グッズ備蓄保有率、エリア別では北海道が最多

ソフトブレーン・フィールド(株)(東京都港区)はこのたび、「防災への備えに関する意識調査」を行った。調査は2019年1月11日(金)~1月15日(火)にインターネットで実施、20代~60代の男女4,259名より回答を得た。それによると、現在不安に思っている災害1位は「地震・津波」(68.2%)だった。次いで「豪雨・洪水などの水害」(32.4%)、「暴風・竜巻」(25.9%)の順。季節や時刻に関係なく発生する「地震」が不安であると多くの方が考えていることがわかる。

自宅周辺の指定避難場所について「知っている」は75.3%となり、前回(2016年)調査時の69.9%から5.4ポイント上昇。居住地域の地震ハザードマップについては、「家にある」が33.2%、「家にはないが見たことがある」が22.8%となり、2人に1人の方が地震ハザードマップをみたことがあるようだ。

防災グッズについて「備蓄・保管している」は48.8%と約半数。エリア別では「北海道」(53.8%)がもっとも多く、「関東」(51.5%)、「中部・北陸」(49.0%)と続く。備蓄している防災グッズは「懐中電灯」が88.6%でもっとも多く、「非常用飲料水」(67.9%)、「非常用持ち出し袋・防災セット」(55.9%)と続いた。ほかにも「非常食」(51.8%)や、「携帯ラジオ」(49.4%)など、非常時に使用するアイテムがランクインしている。

防災グッズの見直しをしていますか?では、「年に1回以上行っている」が41.6%、「数年に1回程度行っている」が43.4%となり、合わせて約8割以上の方がある程度の期間で防災グッズの見直しを行っている。

ニュース情報元:ソフトブレーン・フィールド(株)

住宅リフォーム潜在需要、すべての年代で増加

(一社)住宅リフォーム推進協議会はこのほど、「住宅リフォーム潜在需要者の意識と行動に関する調査」を行った。調査期間は2018年9月21日(金)~9月25日(火)。持ち家に居住する30歳以上の男女1万3,160件に予備調査を実施し、そのうち「10年以内にリフォームしたい」と回答した約1,861件から人口構成比に応じて割付抽出した1,000件を対象に本調査を行った。

それによると、“いずれリフォームしたい”と思うリフォーム潜在需要は、30才代が46.4%(前回調査時46.0%)、40才代が53.5%(同52.3%)、50才代が59.6%(同56.1%)、60才代が54.9%(同51.7%)、70才以上が44.5%(同40.1%)と、すべての年代において前回調査時よりも増加している。また、“10年以内にリフォームしたい”というリフォーム時期を具体的にイメージしたリフォーム意向層は、30才代、40才代の“若年代層”においてより高い伸び率を示した。

リフォーム平均予算額は、戸建て約269万円(前回調査:約292万円)、マンション約262万円(同約265万円)と、いずれも減少。築浅(築後年数10年未満)と築古(築後年数30年以上)の平均予算額比は、戸建て(築浅291.3万円、築古266.2万円)、マンション(同328.0万円、200.4万円)と共に築浅の方が高く、差額は戸建て約25.1万円、マンション127.6万円となっている。

「中古住宅購入者」の割合は、戸建てでは30才代、60才代、70才以上、マンションは30才代、40才代、50才代、70才以上で上昇しており、幅広い年代層において中古購入者層が増えている。特に、戸建ての30才代が20.8%、マンションの40才代が43.8%を示し、若年代を中心に中古住宅購入に対する抵抗感は薄まっているようだ。

また、リフォームを検討している人のうち、「不安や心配に思うことはない」と回答しているのは1割に満たず、9割以上が何らかの不安を抱いている。最も多くあげられた不安は「見積もりの相場や適正価格がわからない」であり、戸建て38.7%、マンション43.4%だった。ついで、業者に関連する不安要素として「施工が適正に行われるか」「業者選び、手続きが面倒そう」「いろいろな業者特徴を比較しにくい」なども高い割合を占めた。

ニュース情報元:(一社)住宅リフォーム推進協議会

「池袋駅」まで30分以内の家賃相場が安い駅ランキング 2019年版

東京の三大繁華街といえば、渋谷と新宿、そして池袋。交通や買い物など、いずれ劣らぬ便利な街だが、繁華街周辺の家賃は高額なもの。では、池袋へのアクセスが良い場所かつ、お手ごろ価格で部屋を探すならどこがいいのか。池袋へ電車で30分以内で行ける、ワンルーム・1K・1DKを対象にした家賃相場が安い駅ランキングを分析してみた。
池袋駅まで電車で30分以内、家賃相場の安い駅TOP20駅

順位/駅名/家賃相場/(沿線名/駅の所在地/池袋駅までの所要時間(乗り換え時間を含む)/乗り換え回数)
1位 上福岡 4.40万円(東武東上線/埼玉県ふじみ野市/28分/1回)
2位 柳瀬川 5.00万円(東武東上線/埼玉県志木市/25分/1回)
3位 鶴瀬 5.10万円(東武東上線/埼玉県富士見市/29分/1回)
4位 東久留米 5.20万円(西武池袋線/東京都東久留米市/17分/1回)
5位 朝霞台 5.30万円(東武東上線/埼玉県朝霞市/16分/0回)
6位 みずほ台 5.38万円(東武東上線/埼玉県富士見市/27分/1回)
7位 ひばりヶ丘 5.40万円(西武池袋線/東京都西東京市/14分/0回)
7位 朝霞 5.40万円(東武東上線/埼玉県朝霞市/17/1回)
9位 北朝霞 5.50万円(JR武蔵野線/埼玉県朝霞市/20分/1回)
9位 志木 5.50万円(東武東上線/埼玉県新座市/19分/0回)
9位 清瀬 5.50万円(西武池袋線/東京都清瀬市/20分/1回)
12位 所沢 5.60万円(西武池袋線・新宿線/埼玉県所沢市/21分/0回)
12位 西浦和 5.60万円(JR武蔵野線/埼玉県さいたま市/30分/1回)
14位 西高島平 5.75万円(都営三田線/東京都板橋区/30分/2回)
15位 ふじみ野 5.90万円(東武東上線/埼玉県富士見市/25分/0回)
15位 南与野 5.90万円(JR埼京線/埼玉県さいたま市/26分/0回)
15位 南浦和 5.90万円(JR京浜東北線・武蔵野線/埼玉県さいたま市/24分/1回)
15位 新座 5.90万円(JR武蔵野線/埼玉県新座市/27分/2回)
15位 秋津 5.90万円(西武池袋線/東京都東村山市/22分/1回)
20位 南鳩ヶ谷 6.10万円(埼玉高速鉄道/埼玉県川口市/30分/1回)

日用品も個性的な買い物も楽しめる駅が1位に

ランキング1位は、東武東上線の上福岡駅。ランキング上位には、同じく東武東上線と西武池袋線が目立つ。

上福岡駅は普通列車と準急のみが停車。東武東上線は東京メトロ副都心線と有楽町、東急東横線、みなとみらい線と直通運転しているが、時間帯によって、副都心線の列車も停車しない。しかし、所在地のふじみ野市では唯一の鉄道駅だ。

上福岡駅(写真提供/PIXTA)

上福岡駅(写真提供/PIXTA)

駅西口はショッピングモールや公共機関、住宅棟も備える複合施設「ココネ上福岡」があるほか、深夜2時まで営業している駅直結スーパーもあるため、日常の買い物に不自由することはないだろう。駅前には大きな広場があり、毎年夏には規模の大きな七夕祭りが開催され、住民の楽しみになっている。

駅周辺には高層マンションが増えているが、少しいけば閑静な住宅街。また、ラジコンやカブトムシなど個性的な専門店が並ぶ「中央通り商店会」や、さまざまな居酒屋がそろった「上野台銀座商店会」など大小約20の商店街があり、子育て家庭だけでなく、趣味や外食の充実を重視するシングルも満足できそうだ。

東京都内で最上位になるのは、西東京市のひばりヶ丘駅(西武池袋線)だ。池袋までは急行で2駅、ランキング内で所要時間がもっとも短い15分以内。新宿駅へも30分圏内で、渋谷にも乗り換えなしで行くことができ、交通利便性はかなり高い。

駅の南側はホームセンターや家電量販店、パルコなどがあり、ちょっとした買い物でもすべてまかなうことができる。一方で、駅近くにも大きな公園など自然を感じるスポットがあり、周辺の道路沿いも街路樹の整備が進んでいて、散歩するのも気持ち良い。また、東京大学大学院農学生命科学研究科付属の研究施設「西東京フィールド」の最寄駅であり、敷地内の博物館や環境や食に関する講演会は一般向けにも公開されているため、年代を問わず知的好奇心を充足させることができるだろう。

埼玉の文教地区と、国際色豊かなコンパクトシティ

ひばりヶ丘と同様に乗り換え不要なのが9位の志木駅。東武東上線の急行や快速も停車し、渋谷へも乗り換えなしで行ける。駅周辺は飲食店も充実。またカルディなどが入る東武沿線の商業施設「EQUiA」やマルイもあるため、少しおしゃれなものを手近で買いたいときにも便利だ。すぐ近くには24時間営業のお手ごろスーパーもあり、特に小さな子どものいる家庭にはありがたいだろう。

志木駅(写真提供/PIXTA)

志木駅(写真提供/PIXTA)

子育て家庭にとって気になる学校施設も、志木は要チェックの場所だ。志木駅は、慶應義塾志木高校や、立教大学新座キャンパスも最寄駅。ここを目指す生徒や学生のための学習塾なども充実している。

注意が必要なのは、志木駅の所在地は新座市だが、志木市と朝霞市の境界であるという点。住むところが、どこの学校に通えるのかは確認しておきたい。

ランキングから外れてしまうが、対象物件がいちばん多い駅は、21位に入っていた蕨駅(6.20万円、JR京浜東北線/埼玉県蕨市/20分/1回)だった。池袋までは乗り換えが必要だが、京浜東北線沿線のため、東京駅まで一本で行くことができる。

所在地の蕨市は、面積が約500万平米と、日本でいちばん小さな市として知られている。駅西口には市役所などの公共機関が集中しており、文字通りのコンパクトシティ。小回りが良いともいえそうだ。駅周辺にはスーパーも充実しているが、ノスタルジックな雰囲気の商店街「ピアロード商店街」もある。

近年は外国人の住民が増えており、珍しい外国の食材が手に入るお店もある。毎年3月には、在住クルド人たちのよるお祭りなども開かれ、国際色豊かな街でもある。

池袋は大きな繁華街だが、池袋まで足を延ばさなくても、買い物も教育環境も十分便利な地域が目立つ印象だ。世帯やライフスタイルに合わせて、一番しっくりくる場所はどこなのか。きめ細かに選ぶことができそうだ。

●調査概要
【調査対象駅】池袋駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2018/8~2018/10
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出

引越しをしようと思うきっかけ、トップは「結婚」

(株)クロス・マーケティング(東京都新宿区)は、20歳~69歳の男女を対象に「賃貸物件の部屋探しに関する調査」を行った。調査は2019年2月15日(金)~2月17日(月)にインターネットで実施。有効回答数は1,000。それによると、部屋探しをして引越しをしようと思うきっかけトップは「結婚」で約3割(28.2%)。次いで「入学・進学」(24.6%)、「就職」(21.3%)と、ライフステージ変化が引越しのきっかけとして多く挙がっている。男女比でみると、男性は「転勤」が22.8%で女性の16.0%より6.8ポイント高く、女性は「結婚」が35.0%で男性の21.4%より13.6ポイント高い。

部屋探しの方法としては「不動産会社の店舗に行った」が63.2%で最多。「物件検索のWebサイト見た」(30.3%)よりも、店舗に足を運んで相談する人が約2倍。「直接現地で見た」(16.7%)、「家族や友人・知人から物件を紹介された」(12.8%)が続く。

譲れない設備・サービスは「バストイレ別」が42.2%で最多。次いで「エアコン」(35.1%)、「室内洗濯機置き場」(26.6%)の順。特に女性の2人に1人は「バストイレ別」を求めているほか、男性よりも全体的に譲れない設備やサービス項目が多い傾向がみられた。

動画内見・オンライン内見は、どちらも利用経験者は全体で約1割。男性20代、女性30代は利用経験者が他年代よりも多いが、まだまだ浸透しているとは言い難い結果となった。

ニュース情報元:(株)クロス・マーケティング

マンション購入は「新築と中古両方検討」が4割超

新築マンションポータルサイト「MAJOR7」(メジャーセブン=住友不動産・大京・東急不動産・東京建物・野村不動産・三井不動産レジデンシャル・三菱地所レジデンス)は、全国のマンション購入意向者約77万人を対象に「新築分譲マンション購入意向者アンケート」を行った。調査は2018年12月11日(火)~12月24日(月)にインターネットで実施。2,866人(男性1,951人、女性915人)より回答を得た。

それによると、現在マンション購入を検討している理由は、前回調査(2018年2月発表)と同様、「資産を持ちたい・資産として有利だと思ったから」がトップで21.3%。「もっと広い住まいに住みたいから」18.1%、「もっと交通の便の良いところに住みたいから」17.9%が続いた。依然として、「資産価値」「広さ」「交通の便」がマンション購入検討理由の主な要素となっている。

理想とするマンションのタイプについては、前回調査と同様、トップは「信頼できる不動産会社が分譲するマンション」で60.8%。次いで「信頼できる建設会社が施工するマンション」59.6%、「管理会社が信頼できるマンション」53.3%。「不動産会社」「建設会社」「管理会社の信頼性」は、時間の経過に関わらず理想とするマンションのタイプとして、常に重視されるポイントであるようだ。

今、マンションを購入すべきタイミングだと感じますか?では、「買い時だと思う」との回答は9.6%、「どちらかといえば買い時だと思う」は32.0%となり、双方を合わせると「買い時だと思う」割合は前回調査と同様に全体の4割を超えた。買い時だと思う理由は「現在の住宅ローン金利は低水準だから」が60.7%で断トツの1位。次いで「2019年10月に消費税が10%に増税予定のため」が42.4%、「住宅ローン控除など購入支援制度があるため」が22.3%で続いた。

マンションについて新築と中古のどちらを検討していますか?では、「新築のみ検討」が49.0%、「中古のみ検討」が4.9%、「新築と中古両方検討」が43.9%となり、前回調査同様「両方検討」が4割を超えた。

ニュース情報元:住友不動産(株)

デュアルライフで「満足度が向上」8割弱

(株)リクルート住まいカンパニーは、このたび「デュアルライフ(2拠点生活)に関する意識・実態調査」を行った。調査対象は1都3県(東京・千葉・埼玉・神奈川)または2府1県(京都・大阪・兵庫)に在住の20~69歳の男女。有効回答数は1,039。それによると、デュアルライフ実施率は全国で1.3%。最も実施率が高い都府県をみると、関東では「東京都」で1.6%、関西では「京都府」で1.8%だった。また、デュアルライフの意向率は全国で14.0%。最も意向率が高い都府県は、関東では「東京都」で15.8%、関西では「大阪府」で14.9%だった。

実施者の属性を年代別でみると「20代」27.9%、「30代」29.1%、「40代」16.5%、「50代」13.1%、「60代」13.3%。20~30代で5割を超えている。家族構成では「単身」が15.0%、「既婚子なし」24.6%、「既婚子あり」40.6%、「その他同居」19.8%。「既婚子あり」が4割と一番高い。世帯年収では年収800万未満が5割を超えている。

デュアルライフ実施の理由として最も多いのは、「別荘として活用するため」で約3割(31.0%)。次いで「趣味を満喫するため」27.5%、「自然を感じられる環境で過ごすため」27.4%が続いた。実施前後での生活満足度の変化をみると、「満足度が上がった」は32.1%、「やや満足度が上がった」は46.2%。合わせて8割弱(78.3%)が満足度が向上している。

ニュース情報元:(株)リクルート住まい

「住宅にお金をかけたい」都道府県、1位は「秋田県」と「沖縄県」

ソニー生命保険(株)は、全国の20歳~59歳の男女を対象に、4回目となる「47都道府県別 生活意識調査」を行った。調査は2018年11月10日~11月21日、インターネットで実施。4,700名(各都道府県100名)より回答を得た。それによると、“自分は倹約家だと思う”方が多い都道府県は、1位が「佐賀県」で62.0%。2位「新潟県」「愛知県」「大阪府」(同率60.0%)となった。一方、“自分は浪費家だと思う”方が多い都道府県は、1位が「島根県」で44.0%。2位「秋田県」(42.0%)、3位「奈良」(40.0%)と続く。

1ヶ月のおこづかい平均額が最も高いのは「神奈川県」で44,050円。2位は「三重県」の36,900円、3位「東京都」32,700円。「神奈川県」が唯一4万円を超えた。貯蓄の平均額トップは「東京都」で639.1万円。2位「三重県」533.4万円、3位「大阪府」532.7万円となり、主に大都市圏やその周辺の県で平均額が高い。

また、消費傾向として『食事』にお金をかけたいと思う人が最も多いのは「島根県」で41.0%。『健康』にお金をかけたいと思う人が最も多いのは「石川県」で32.0%。2位にはかつて長寿県として知られていた「沖縄県」(31.0%)がランクインした。『住宅』にお金をかけたいと思う人が最も多いのは、「秋田県」と「沖縄県」(同率18.0%)。3位に「栃木県」「滋賀県」「徳島県」(同率17.0%)が並んだ。

ニュース情報元:ソニー生命保険(株)

女性の一人暮らし、「ご近所トラブルに巻き込まれた」18.1%

日本情報クリエイト(株)は、このたび「女性の一人暮らし」に関する意識調査を行った。調査は2019年2月14日(木)~2月15日(金)にインターネットで実施。全国20代~50代の女性1,306人から回答を得た。
それによると、物件を選ぶ際の決め手は「通勤・通学に便利」(34.8%)や「賃料」(32.2%)を重視するという回答が多かった。一人暮らしを始めるきっかけとしては、就職や転職を理由とした女性が過半数を占め、給与や勤務場所に合わせて部屋選びをする傾向がみてとれる。

ご近所トラブルに巻き込まれたことはありますか?では、「はい」が18.1%と、5人に1人近い割合でトラブルに巻き込まれた経験があるようだ。巻き込まれたトラブルは「騒音」が断トツのトップで66.9%。次いで「町内会・マンション組合問題」7.4%、「ゴミ出しのマナー」6.9%と続く。

近隣からの音で迷惑だと感じるのは「お酒を飲んで夜中まで騒いでいる声」27.5%、「足音」23.3%、「乱暴なドアの開閉音」16.4%など。近隣の騒音に頭を抱えている女性の割合は非常に高いようだ。

騒音に対してどのような対策を行いましたか?では、半数以上(54.4%)の方が「なにもしなかった」と回答。次いで、「大家さんや管理会社に連絡した」という回答があるものの、約3割(30.9%)と少なく、対策をしても効果がないと思い我慢している方が多いようだ。

ニュース情報元:日本情報クリエイト(株)

消費増税での駆け込み需要意向、住宅や車は前回より低下

(株)電通はこのほど、「全国1万人意識調査」を実施した。本年10月に予定されている10%への消費増税に向けて、全国の20~69歳の男女計10,000人を対象に行ったもの。調査時期は2018年12月21日(金)~12月25日(火)。それによると、消費増税までの間に「事前に購入する/買い置きする」などの対策を何かしら検討している人は67.1%、「ほとんどしない/全くしない」は22.5%、「わからない」は10.4%だった。何かしらの駆け込み需要をしようと考えている人が7割近く存在し、8%への消費増税時よりも駆け込み需要意向は高い。住宅や車、家電耐久財などの高額商品に関する駆け込み需要意向は12.1%と、前回(15.8%)よりも3.7ポイント低下した。

消費増税をきっかけに購入・利用の見直しをしたいと思うものは、「有料のメルマガ」が70.8%、「ソーシャルゲームなどの課金」が65.9%、「遊園地やレジャー施設の年間パスポート」が64.6%と高い割合を示している。これから利用が増えそうなお店としては「スーパーマーケット」が38.3%、「100円ショップ」が29.7%、「ネットショッピング」が28.5%、「ドラッグストア」が27.2%で高い数値となっている。

また、今回の消費増税の経済対策として、中小の小売、宿泊・飲食サービス業でキャッシュレス決済をすると最大5%のポイントが還元される。今後、ポイント還元が受けられるお店でキャッシュレス決済をする機会が増えると思いますか?では、「可能な限りキャッシュレスにしたい」との回答が約半数の48.9%だった。

ニュース情報元:(株)電通

ミレニアル世代、「結婚する前に同居」が多数派

(株)ジャパンネット銀行(東京都新宿区)はこのたび、ミレニアル世代とその親世代を対象に「住まいと暮らし」に関する意識・実態調査を行った。調査は2019年1月24日~1月28日にインターネットで実施。ミレニアル世代(18~25歳)の有職者男女300名、親世代(18~25歳の子どもを持つ40~59歳)の有職者男女300名より回答を得た。

居住環境を決めるうえで重視することは、「買い物に便利な立地であること」(ミレニアル世代:79%、親世代:80%)、「最寄りの駅やバス停から近いこと」(ミレニアル世代:65%、親世代:68%)のツートップは世代問わず共通していた。しかし、ミレニアル世代では「飲食店が多いこと」を挙げた人が32%と約3人に1人にのぼったが、親世代で同じ回答をした人はわずか7%。また、「都市の中心部であること」と回答したミレニアル世代は33%である一方、親世代では17%にとどまるなど、価値観の違いがみられる項目も見受けられた。

住まいを決めるうえで重視することについては、「住宅の性能がよいこと」(ミレニアル世代:69%、親世代:66%)はいずれの世代でも最多。その他の項目では、「住宅の内装が好みである(または自分で選べる)こと」を選んだ人の割合はミレニアル世代が約6割(56%)であるのに対して親世代は47%。「気軽に住み替えができること」の割合はミレニアル世代が約6人に1人(16%)で親世代が5%と、それぞれ10ポイント前後の差がみられた。

また、パートナーとは結婚する前に同居をしましたか(または同居したいと思いますか)?では、ミレニアル世代では「結婚する前に同居した(または同居したいと思う)」が57%で多数派に対し、親世代では「結婚する前に同居しなかった(または同居したいと思わない)」が79%と多数派。パートナーと暮らしはじめるタイミングについては、世代間で大きなギャップがあるようだ。

さらに、ミレニアル世代においては「結婚前後問わず同居はしない、またはパートナーはいらない」と答えた人も約3割(28%)。パートナー自体を不要とする人も含め、パートナーとの同居を望まないミレニアル世代は少なくないようだ。

持ち家や賃貸などにとらわれない、新しい暮らし方に興味はありますか?では、ミレニアル世代の約6割(57%)が「ある」と回答。親世代で同じ回答をした割合は37%だった。

ニュース情報元:(株)ジャパンネット銀行

2018年の生活、約半数が「満足できた」

マイボイスコム(株)(東京都千代田区)はこのたび、12回目となる「くらしと節約」に関する調査を行った。調査は2019年1月1日~5日、インターネットで実施。10,542件の回答を得た。それによると、2018年の生活について満足できた人(非常に満足できた(4.7%)+まあ満足できた(48.5%))は全体の53.2%と約半数。満足できた人の比率は、女性の方が男性よりやや高く、女性10~30代、60~70代では6割強、男性40~50代では4割強。

また、昨年1年間経費を節約した人(かなり節約した(7.6%)+まあ節約した(44.9%))は52.5%。経費を節約した理由としては、「将来の生活に備えて」が節約をした人の4割弱、「収入が少ない・減った」「出費がかさむことがあった・支出が多かった」が各2割。

今年節約を心がけようと思っている項目では、「食料品(調理に使う食材など)」「外食」「公共料金(水道・ガス・電気など)」「菓子・デザート類」が各20%台で上位にあがっている。「公共料金(水道・ガス・電気など)」は2012年調査をピークに減少傾向。

直近2~3ヶ月の消費意識(複数回答)については、「節約はしつつ、ちょっとした贅沢も楽しむ」「必要なもの以外はなるべく買わないよう、我慢する」が各4割弱だった。

ニュース情報元:マイボイスコム(株)

一戸建てに住む女性、約6~7割が「冬は非居室空間で寒さを感じる」

ダイキン工業(株)はこのたび、「住宅内の非居室空間と寒さに関する実態調査」を行った。調査は2018年12月4日(火)~5日(水)、一戸建てに住む首都圏在住の女性200名を対象にインターネットで行ったもの。
それによると、冬場に住宅内で寒さを感じる空間・場所トップは「洗面室・脱衣室」で約7割(71.0%)。次いで「廊下」(70.0%)、「玄関」(67.5%)、「トイレ」(59.5%)が続く。これら上位はいずれも非居室空間で、住宅内でも約6~7割の女性が「寒さ」を感じているようだ。また、「寝室」でも約3人に1人(33.0%)が寒さを感じており、非居室空間だけでなく、寝室のような居室空間においても「低温」の状態にいる女性が多いことが分かった。

空間・場所別の暖房器具の使用率をみると、「キッチン」は58.2%、「洗面室・脱衣室」は31.6%。また、「廊下」(5.3%)、「トイレ」(6.3%)、「玄関」(2.5%)などではほとんど暖房器具が使われていなかった。「キッチン」における暖房器具使用率が高くなっているのは、LDK空間でのエアコン使用が含まれていることが影響しているものと考えられる。

非居室空間で暖房器具を使っていない理由トップは「その空間・場所に暖房器具が設置されていないから」で45.9%。「寒くても我慢できるから」(37.8%)、「必要性を感じていないから」(35.7%)が続いた。非居室空間で寒さを感じている人が6~7割存在しているにもかかわらず、暖房器具は設置せず、我慢できると考えてしまう人が4~5割存在するようだ。

また、いずれかの非居室空間で「暖房器具を使っている」と答えた方に、非居室空間で使っている暖房器具に対する満足度を聞いたところ、約3割(33.1%)が「満足していない」(「全く満足していない」(6.2%)+「あまり満足していない」(26.9%))と回答。不満足の理由としては「すぐに暖かくならない」(37.2%)、「スペースをとって邪魔」(32.6%)、「暖房の効果が弱い」(30.2%)といった声が上位に上がっている。

ニュース情報元:ダイキン工業(株)

約6割がAIによる「暮らしの利便性向上」を期待

(株)ジャストシステムはこのほど、全国の17歳から69歳の男女1,100名を対象に「人工知能(AI)&ロボット月次定点調査」の結果を発表した。この調査は2017年6月から毎月1回実施しているもの。今回の調査では、AIの発達による「暮らしの利便性向上」について、「期待している」という回答は60.7%、「どちらともいえない」は23.3%、「期待していない」は12.9%だった。「期待している」人の割合を年代別に見ると、10代は61.0%、20代は64.0%、30代59.0%、40代57.0%、50代63.0%、60代60.0%で、いずれの世代でも6割前後の人が期待しているようだ。

時短や省エネにもつながる「AI家電」については、「ぜひ購入したい」が10.1%、「興味があり、購入を検討したい」は26.8%で、合計すると36.9%の人が購入に前向きであることがわかった。「興味はあるが、購入したいとは思わない」は25.0%、「興味がない」は21.6%、すでに「所有している」は4.5%だった。

また、AIが自分の仕事や生活にもたらす将来的な可能性について、「2017年と比べて期待が高まった」と答えた人は62.8%だった。理由は、「テレビ番組や書籍などで、AIの進歩に驚いたから」が最も多く41.1%、次いで「テレビ番組や書籍などで、AIに対する理解が深まったから」35.7%、「店頭でAI関連商品・サービスに触れる機会が増え、進歩に驚いたから」34.2%だった。

ニュース情報元:(株)ジャストシステム

災害時への「避難場所の確認や備蓄」、過半数がやっていない

(株)マクロミル(東京都港区)は、このたび「災害や防災に関する定点調査(第5回)」の結果を発表した。この調査は2017年2月より年2回実施しているもの。今回は全国20~69歳の男女1,000名を対象に、2019年1月29日(火)~1月30日(水)に実施した。それによると、最も恐れられている災害は「地震」で96%。過去の調査と同様に、ほぼ全員が選択している。2位は「豪雨、洪水」で66%と続く。居住エリア別でみると、「豪雨、洪水」のスコアは中国・四国・九州エリアでは74%にのぼった。西日本豪雨をきっかけに、特に被害が大きかったエリアでの「豪雨、洪水」への恐怖心が上昇していることがわかる。

大災害に対する“備え”の状況としては、最多が「避難場所や避難所の確認」で48%。最多とはいえ、半数は避難する場所を把握していないという状況のようだ。2位は「日用品・水・食料品などの備蓄」で47%。国や自治体より最低でも3日分、出来れば1週間分程度の家庭用食料品の備蓄が推奨されているが、半数の人は備蓄自体を行っていない実態が明らかになった。

大災害発生時に注目すると思う情報源としては、最多は「テレビ」で72%。「ニュースサイト」55%、「災害伝言サービス」51%、「ラジオ」47%、「家族からの情報」44%が続いた。

ニュース情報元:(株)マクロミル

約9割が増税後の生活に懸念、節約したいもの1位は「外食費」

サンケイリビング新聞社(東京都千代田区)はこのたび、20代から80代の女性1232人に「消費増税」に関するアンケートを行った。それによると、増税後の家計は「かなり厳しくなりそう」が39.5%、「少し厳しくなりそう」51.0%と、合わせて約9割の人が増税後の生活に懸念していることが分かった。増税後の買い物行動の変化(複数回答)としては、「購入する商品をより安いものに変更」(34.0%)、「より安く売っている店舗を探す」(32.7%)、「セールのときにまとめ買い」(31.9%)、「買う量を減らす」(31.3%)と、買い物に慎重になる考えであることが伺える。

増税を機に節約したいものは、全世代を通じて1位に「外食費」(47.1%)が選ばれた。一方、増税後も節約しないものとしては、「食費」が1位となっている。

また、キャッシュレスでのポイント還元施策に対しては、「普段は現金支払いが多いが、積極的にキャッシュレス決済をしようと思う」(32.1%)層が、「現金支払いに慣れているので、キャッシュレス決済は利用しない」派(20.8%)を上回る結果となった。「普段からなるべくキャッシュレス決済をしているので、特に変わらない」(41.9%)を含めると、約7割の人がクレジットカードや電子マネーなどを使うことに積極的なようだ。

ニュース情報元:サンケイリビング新聞社

転勤時の持ち家、「賃貸物件として対処」37.1%

東急住宅リース(株)はこのほど、「ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査」を行った。対象は転勤経験のある既婚男性ビジネスパーソン500名と、夫の転勤に伴い一緒に引越しをした経験のある既婚女性“転妻(てんつま)”500名の計1,000名。調査期間は2018年12月25日~2019年1月7日。希望の転勤スタイルとしては、「家族も一緒に引越しをすることが望ましい」と思う既婚男性が66.8%、転妻においても78.2%となり、“転勤は家族と一緒”が望ましいと考える人が多数派であることがわかった。しかし実態として、直近の転勤経験では、「家族一緒に引越し」が32.8%、「単身赴任」が67.2%と、「単身赴任」が多数派。理想と現実のギャップが見て取れる。

子どもの有無別では、「家族一緒に引越し」を選んだのは子どもがいる人で33.1%、子どもがいない人で31.6%と傾向に大きな差はみられなかった。しかし、子どもの成長段階別では差がみられ、子どもが就学する頃から「家族一緒に引越し」を選ぶ割合が増え、子どもが中学生の人では42.0%と最も高くなった。子どもの就学状況は、転勤で家族一緒に引越しをすべきか考える際、影響を与える要素となっているようだ。

転勤で家族一緒に引越しをした人の苦労は、「引越しの荷造り」が69.8%でトップ。「引越しの手続き(届出・公共料金など)」(58.7%)、「新居探し」(43.7%)が続いた。子どもがいる人では「子どもの園・学校探し」(27.4%)や「子どもの転園・転校手続き」(26.3%)も上位に挙がっている。

また、転勤前の住宅が持ち家の人の苦労1位は、「住宅の対処(住まなくなった持ち家をどうするか)」で51.7%と約半数。持ち家をどうするかという点は、転勤時の悩みのタネとなっているようだ。対処方法としては、「賃貸物件として第三者に貸した」が37.1%で最も高く、次いで「空き家の状態で保有した」(27.6%)、「売却した」(22.4%)が続く。

ニュース情報元:東急住宅リース(株)

「不動産は売り時」76.9%、価格が上がったため

野村不動産アーバンネット(株)はこのほど、「住宅購入に関する意識調査(第16回)」を実施した。この調査は2019年1月11日(金)~1月20日(日)、不動産情報サイト「ノムコム」の会員を対象に行ったもの。有効回答数は1,498人。それによると、不動産の買い時感については、「買い時だと思う」(8.7%)と「どちらかと言えば買い時だと思う」(29.2%)を合わせた37.9%(前回比0.1ポイント減)が「買い時」と回答した。一方、「買い時だと思わない」は42.3%(同1.5ポイント増)。

買い時だと思う理由については、「住宅ローンの金利が低水準」が67.8%(同3.0ポイント減)と最も高かった。次いで「今年の10月に、消費税が増税予定である」が56.0%(同4.8ポイント増)、「今後、住宅ローンの金利が上がると思う」が25.9%(同5.0ポイント増)。

今後、不動産価格はどうなると思いますか?では、「下がると思う」が38.6%(同3.9ポイント増)と、2011年の調査開始以降最も高かった。次いで「横ばいで推移すると思う」が30.6%(同2.1ポイント減)。「上がると思う」が19.2%(同1.2ポイント減)と続く。

下がると思う理由には、「人口減少、空き家の増加により二極化がすすむ」や「景気の先行きが不透明だから」などがあり、上がると思う理由には、「2020年オリンピック、大阪万博などのイベントが予定され、都市部の不動産価格は上がると思うから」「建設費(人件費、材料費)が上昇しているから」などがあった。

また、今年10月に予定されている消費税増税で、住宅購入計画に「影響を受ける」が53.3%、「影響を受けない」が32.4%となった。「影響を受けない」と回答した方の理由では、「住宅ローン減税の期間延長など、消費税増税に伴う住宅取得支援施策が予定されているため」が43.3%と、最も高かった。

不動産の売り時感については、「売り時だと思う」(22.1%)、「どちらかと言えば売り時だと思う」(54.8%)を合わせた76.9%(前回比0.5ポイント減)が「売り時」と回答。理由は「不動産価格が上がったため」が52.5%(同0.5ポイント増)、次いで「今なら好条件での売却が期待できるから」が48.2%(同1.4ポイント減)となっている。

ニュース情報元:野村不動産アーバンネット(株)

【ファミリー編】大宮駅まで30分以内・中古マンション価格相場が安い駅ランキング

東北や北陸に向かう新幹線各線に加え、JR各線や東武野田線、埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)が乗り入れる大宮駅は、埼玉県屈指の一大ターミナル駅。交通の便がよく、商業施設も充実した大宮駅周辺に住めたら何かと便利だろう。そこで大宮駅から30分圏内にある、中古マンションの価格相場を調査してみた。前回のカップル編に続き、今回は専有面積70平米以上~100平米未満のファミリー向け物件の価格相場が安い駅トップ10をご紹介しよう。●大宮駅まで30分以内の物件相場が安い駅TOP10
順位/駅名/価格相場(沿線/所在地/大宮駅までの所要時間)
1位 指扇 1650万円(JR川越線/埼玉県さいたま市/11分)
2位 新白岡 1780万円(JR宇都宮線/埼玉県白岡市/17分)
3位 東鷲宮 1785万円(JR宇都宮線/埼玉県久喜市/24分)
4位 東浦和 1980万円(JR武蔵野線/埼玉県さいたま市/23分)
5位 北上尾 2300万円(JR高崎線/埼玉県上尾市/10分)
6位 新座 2490万円(JR武蔵野線/埼玉県新座市/27分)
6位 東川口 2490万円(JR武蔵野線/埼玉県川口市/27分)
8位 春日部 2500万円(東武野田線・東武伊勢崎線/埼玉県春日部市/21分)
9位 南与野 2580万円(JR埼京線/埼玉県さいたま市/7分)
10位 西浦和 2680万円(JR武蔵野線/埼玉県さいたま市/19分)

トップ3の価格相場は大宮駅より2500万円以上もお手ごろ

1位は価格相場1650万円のJR川越線・指扇(さしおうぎ)駅。今回の調査の基点にした大宮駅の価格相場は4330万円だったので、そこから電車で3駅離れるだけで2680万円も安くなるというわけだ。駅周辺は住宅地の合間に田畑が広がり、駅西側には荒川が流れるのどかな環境。とはいえ住宅地だけあって、周辺住民の生活を支えるスーパーやドラッグストアなどの店舗も県道沿いを中心に点在している。

2位のJR宇都宮線・新白岡駅は1987年、駅東側に広がる住宅地「白岡ニュータウン」の誕生とともに開業した比較的新しい駅。白岡ニュータウンは30年以上をかけて継続的に開発・分譲されてきたため、分譲のたびに若い世代が流入して住宅地の高齢化が防がれているのが特徴。加えて日当たりに配慮した街区割りや、緑道や公園を配した街並みも評価され、2017年には「グッドデザイン賞」を受賞している。中古マンションの数はさほど多くないが、価格相場は1780万円で大宮駅に比べるとぐっとお手ごろ。駅周辺に幼稚園や保育園があり、幼い子がいるファミリーには便利だろう。

3位も2位同様にJR宇都宮線が通る東鷲宮(ひがしわしのみや)駅で、価格相場は2位よりもわずかにアップした1785万円。調査時点ではSUUMO掲載の中古マンションの物件数がトップ10中で最も多く、お気に入りの物件が探しやすそうだ。駅周辺には幼稚園や保育園、小・中学校、公園などが点在しており、子育て世代に便利。駅前にスーパーがあるほか、駅から歩いて3分ほどで日帰り温泉施設「百観音温泉」があるのもうれしいところだ。

JR宇都宮線東鷲宮駅(写真/PIXTA)

JR宇都宮線東鷲宮駅(写真/PIXTA)

大宮&浦和の両方に行きやすい駅や、駅周辺を再開発中のエリアにも注目

埼玉県を代表する駅として、大宮駅と並んでよく挙がる駅に浦和駅がある。そんな浦和駅まで2駅・約15分、大宮駅までは6駅・約23分という便利なロケーションにあるのが、4位のJR武蔵野線・東浦和駅だ。

東浦和駅周辺はスーパーやドラッグストアが充実し、住宅の合間には小・中学校が点在。暮らしやすく開発されている一方、駅東側には豊かな自然が残されている。見沼代用水路にふちどられ、大きな池や田園がのどかな景観を織り成す一帯には野生生物の姿も。春は用水路沿いの桜並木が咲き誇り、自然に親しみながら子どもを育てられる環境だ。

見沼代用水西縁(写真/PIXTA)

見沼代用水西縁(写真/PIXTA)

トップ10のなかで大宮駅まで最短時間で行けるのは、9位にランクインしたJR埼京線・南与野駅。駅西側では2023年の完了を目指して再開発が進められている。開発済みの区画には歩道を広く設けた街並みが広がり、公園やマンション、スーパーや子ども用品店「西松屋」などの商業施設も備わる。今後も再開発が進むにつれて街の魅力向上が期待でき、JR埼京線1本で池袋や新宿、渋谷に行くこともできる注目の街と言える。

埼玉県各地からランクインしたトップ10には住宅街として暮らしやすいように整備された駅が多く出そろった。しかしひと口に「住宅街」と言っても、大宮駅や浦和駅といった主要駅までの近さや、周辺環境、物件の需給バランスなどにより価格相場にはかなりの違いがあり、トップ10だけでも1000万円以上の開きがあった。後悔しないためにも、価格帯と環境のバランスを見極めながら慎重に物件探しをしたいものだ。

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている大宮駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、築年数40年未満、物件価格3億円以下、専有面積70平米以上100平米未満の物件(敷地権利は所有権のみ)
【データ算出期間】2018年8⽉1⽇~2018年10⽉31⽇
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、平日の日中時間帯の検索結果から算出(乗換なし)
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

「大宮駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2019年版

東京近郊の大都市圏、埼玉県。都道府県別魅力度ランキングでの低迷がなにかと話題にされてしまうが、それすら逆手にとるように今月2月22日から“埼玉ディス”で話題となった魔夜峰央の漫画『翔んで埼玉』の実写映画が公開予定で、改めて注目したい地域だ。そこで、「関東住みたい街ランキング 2018」総合ランキングで9位(埼玉県でトップ)にランクインしている大宮駅に注目。ワンルーム・1K・1DKの物件を対象に、大宮駅まで30分以内で行ける家賃相場の安い駅ランキングを分析、紹介したい。
大宮駅まで電車で30分以内、家賃相場の安い駅TOP20駅

順位/駅名/家賃相場/(沿線名/駅の所在地/大宮駅までの所要時間(乗り換え時間を含む)/乗り換え回数)
1位 藤の牛島 3.50万円(東武野田線/春日部市/20分/0回)
2位 鴻巣 3.90万円(JR高崎線/鴻巣市/21分/0回)
3位 八木崎 4.00万円(東武野田線/春日部市/19分/0回
3位 北春日部4.00万円(東武伊勢崎線/春日部市/27分/1回)
5位 北本 4.28万円(JR高崎線/北本市/17分/0回)
6位 内宿 4.50万円(埼玉新都市交通伊奈線/伊奈町/25分/0回)
7位 羽貫 4.51万円(埼玉新都市交通伊奈線/伊奈町/23分/0回)
8位 志久 4.55万円(埼玉新都市交通伊奈線/伊奈町/18分/0回)
9位 一ノ割 4.65万円(東武伊勢崎線/春日部市/26分/1回)
9位 武里 4.65万円(東武伊勢崎線/春日部市/29分/1回)
11位 東鷲宮 4.69万円(JR宇都宮線/久喜市/24分/0回)
12位 伊奈中央 4.73万円(埼玉新都市交通伊奈線/伊奈町/20分/0回)
13位 岩槻 4.80万円(東武野田線/さいたま市岩槻区/11分/0回)
14位 南桜井 4.85万円(東武野田線/春日部市/23分/0回)
14位 栗橋 4.85万円(東武日光線・JR宇都宮線/久喜市/29分/0回)
16位 吹上 4.90万円 (JR高崎線/鴻巣市/29分/0回)
17位 七里 5.00万円(東武野田線/さいたま市見沼区/8分/0回)
17位 南古谷 5.00万円(JR川越線・JR埼京線/川越市/18分/0回)
19位 原市 5.05万円(埼玉新都市交通伊奈線/上尾市/12分/0回)
20位 今羽 5.08万円(埼玉新都市交通伊奈線/さいたま市北区/9分/0回)

城下町、再開発が進むエリアなど、バラエティ豊かな顔ぶれ

1位は、藤の牛島駅。アーバンパークラインこと東武野田線は大宮駅から千葉県の船橋駅までを結ぶ沿線で、特急のアーバンパークライナーや急行列車の停車駅だ。

古くからの住宅街のため、雰囲気は静かだが、深夜まで営業している飲食店などは少ない。大きな買い物をするための商業施設などは、やや郊外まで出かける必要がありそうだ。しかしその分、個人商店や農家の直売所などがあるため、のんびりとした生活を満喫したい人にはおすすめ。

個性的な駅名の由来は、駅から徒歩で10分ほどにある国の特別天然記念物の巨木「牛島の藤」に由来している。4月中旬から5月上旬までの開花時期のみの公開だが、毎年多くの見物客が訪れる観光地としての面ももつ。

牛島の藤(写真/PIXTA)

牛島の藤(写真/PIXTA)

3位の八木崎駅も、東武野田線の沿線。アーバンパークライナーは一部停車するが、急行は通過する。

同じく閑静な住宅街だが、駅周辺にはイトーヨーカドー春日部店など複数のスーパーがある。また、スーパーサイエンスハイスクール指定校の県立春日部高校の最寄駅であるのも、子育て家庭には気になるところかもしれない。

13位の東武野田線・岩槻駅は、さいたま市内の駅。所在地の岩槻区はかつては「岩槻市」だったが、2005年にさいたま市に編入され、市内最大の区になった。かつては室町時代に太田道灌によって築かれたとされる岩槻城があり、その名残で今も城下町の雰囲気が残る。また、ひな人形など人形の街としても知られている。

駅東口には、区役所などの公共機関や病院、飲食店などが入る商業施設「WATSU」があるため、買い物も便利だ。また、駅西口は再開発が進み、歩行者専用道路の設置など小さな子どもがいる家庭なども安心でき、生活環境の向上も期待できるだろう。

岩槻駅(写真/PIXTA)

岩槻駅(写真/PIXTA)

少し離れた場所には自然が豊かに残っており、公園なども多い。東北自動車道の岩槻インターチェンジも近いため、車の利用を重視したい人には便利だろう。

大宮駅への自転車利用が可能な駅も

ランキング中、大宮までの所要時間が一番短いのは、17位の七里駅(東武野田線)だ。大宮駅まで10分以内だが、普通列車のみの停車駅。大宮駅までは約6kmなので、地域住民のなかには自転車で大宮へ赴く人も。駅の改札が南側のひとつしかないため、線路を渡ってのアクセスが不便だったが、駅舎の改修工事と北口の再開発が計画中だ。

新興住宅地で戸建てが多いが、きれいに区画整備されたなかに畑も目立ち、穏やかな環境。
駅前には夜11時まで営業しているスーパーがあり、少し行けば駐車所完備の業務スーパーなどもある。

20位の今羽駅(埼玉新都市交通伊奈線)も、大宮駅まで10分を切る。大宮駅までの距離は約5.5km。自然が多く残るが、駅周辺は大正製薬などの工場がある準工業地帯。商業施設は少ないが、駅南側を走るさいたま市を縦断する県道35号川口上尾線(産業道路)沿いには飲食店が充実している。国道16号と17号が近いため首都高速や東北自動車道へのアクセスが良いのは、車での外出が好きな人にはポイントだろう。

埼玉県は東京への便が良いため、ベッドタウンとしての側面が強い。そのため、大都市・大宮まで近い場所でも、車の利用が前提と思って良さそうだ。小さな子どものいる家庭は、外出の都合上車の所有を検討することも多いはず。地方の穏やかさと、都会の利便性の両方を求めるなら、埼玉県は魅力的な場所といえるだろう。

●調査概要
【調査対象駅】大宮駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2018/8~2018/10
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出