(株)不動産経済研究所はこのたび、「首都圏コンパクトマンション供給動向」を発表した。コンパクトマンションとは、住戸専有面積が30m2以上50m2未満で、ワンルームマンションとファミリータイプマンションの中間に位置する物件のこと。
それによると、2018年(1~12月)の首都圏発売は3,237戸で、全発売戸数3万7,132戸に占めるシェアは8.7%だった。2017年の2,697戸、シェア7.5%に比べると、戸数は540戸の増加、シェアは1.2ポイントアップ。戸数、シェアともに2015年以降4年連続で上昇した。
エリア別でみると、都区部2,597戸(全発売戸数に占めるシェア16.3%)、都下102戸(同2.8%)、神奈川県286戸(同3.5%)、埼玉県96戸(同2.2%)、千葉県156戸(同3.1%)と、都区部では全供給の16.3%をコンパクトマンションが占めている。また、市区別の供給上位は中央区(355戸)、台東区(238戸)、江東区(216戸)、渋谷区(204戸)、文京区(202戸)だった。
価格は高値が続き、2018年は平均4,439万円。前年同期の4,256万円と比べると183万円、4.3%上昇している。エリア別では、都区部4,645万円(前年同期比4.3%上昇)、都下3,833万円(同11.5%上昇)、神奈川県3,813万円(同7.0%上昇)、埼玉県3,386万円(同16.2%上昇)、千葉県3,194万円(同20.1%上昇)と、全エリアで上昇している。
コンパクトマンションの供給を売主別に見ると、2018年に最も供給を行ったのは住友不動産で、381戸だった。2位は266戸のモリモトで、首位の住友不動産と115戸の差。3位は明和地所で250戸、4位は日神不動産220戸、5位はオープンハウス・ディベロップメント214戸が続く。
ニュース情報元:(株)不動産経済研究所