タワーマンションに住んでいる人の8割以上が満足と回答!その理由は?

憧れのタワーマンションを購入して現在住んでいる人に、購入金額や間取りとその満足度、住んでみて良かったところ、悪かったところなどの本音を聞いてみました。これから購入を検討している人は要チェックな内容です!
購入金額は3000万~5000万円がトップ。半数が3LDKを購入

前回タワーマンションを購入予定の人に行った調査では、購入予定金額のトップは3000万~5000万円未満(34.0%)でしたが、実際に購入した人はどのくらいの価格で購入しているのでしょうか。

結果は3000万~5000万円未満が1位。全体の約半数(46.9%)を占め、購入予定者調査の34.0%よりも多い結果となりました。2位は5000万~7000万円未満で全体の3割強(34.6%)、3位は7000万~1億円未満(8.6%)でした。購入予定者で「7000万~1億円未満」と回答した人は21.0%だったので、購入予定の段階では高価格物件に目がいっていたけれど、実際に購入したのは希望より低めの価格帯の物件という人が多そうです。

【画像1】3000万円~7000万円未満を購入した人が8割を超えた(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像1】3000万円~7000万円未満を購入した人が8割を超えた(出典/SUUMOジャーナル編集部)

ちなみに今回調査の対象者の世帯年収を見ると、400万円~600万円未満と1000万円~1500万円未満がそれぞれ全体の2割(20.0%)、800万円~1000万円未満が19.0%と僅差で並びました。

【画像2】400万円~600万円未満と1000万円~1500万円未満がそれぞれ全体の2割を占めた(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像2】400万円~600万円未満と1000万円~1500万円未満がそれぞれ全体の2割を占めた(出典/SUUMOジャーナル編集部)

また、購入物件の間取りは3LDK(K・DK)が半数。続いて2LDK(K・DK)(28.0%)でした。3位は購入予定者調査では4LDK(K・DK)でしたが、今回は1LDK(K・DK)がランクイン(15.0%)しました。

【画像3】実際に購入した間取りは3LDK(K・DK)が一番人気(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像3】実際に購入した間取りは3LDK(K・DK)が一番人気(出典/SUUMOジャーナル編集部)

購入者の家族構成は、夫婦と子どもの世帯が38.0%、夫婦のみの世帯が36.0%、本人のみ(一人暮らし)は17.0%。一人暮らしの割合は前回よりも減ったものの、1LDK(K・DK)の間取りを選択した人は増加しました。

【画像4】夫婦のみ、または夫婦と子どもの世帯を合わせると7割を超える(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像4】夫婦のみ、または夫婦と子どもの世帯を合わせると7割を超える(出典/SUUMOジャーナル編集部)

住んでいる階はタワーマンションならではの20~24階が人気

一般的に、タワーマンションというとおおよそ20階以上の高層住宅を指します。高層階になるにつれ、景観も広がり眺望が抜群になります。実際に憧れのタワーマンションを購入した人は何階を選んだのでしょうか。

結果は1位が20~24階(21.0%)でした。2位は購入予定者調査で一番人気だった10~14階(19.0%)。購入予定者調査で2位だった40階以上はわずか4.0%でした。
実際に購入した階を見ると、1階~24階までを購入している人が8割。30階以上の超高層階を選ぶ人は少なかったようです。災害時の心配のほか、間取りや購入価格などを検討した結果、高層マンションであっても低層階を選ぶ人が多かったのかもしれません。

【画像5】1階~24階を購入した人が8割。40階以上を購入した人はわずか4%(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像5】1階~24階を購入した人が8割。40階以上を購入した人はわずか4%(出典/SUUMOジャーナル編集部)

住んでみてよかったのはセキュリティの充実や眺望、虫が出にくいところ!

次に、実際に住んでみてよかったところを聞いてみました。
1位は「セキュリティが充実している」で、半数の人が回答。タワーマンションは、エントランスのオートロックがあるのはもちろん、鍵を差し込むだけでエレベーターを操作できるなど、多重オートロックがあるマンションがほとんどです。ほかにも防犯カメラ、24時間有人管理システムなど、セキュリティは通常のマンションとは比較にならないほど充実しています。

2位は「眺望が抜群」(49.0%)、3位は同率で「景観、見晴らしの良さ」「上層階は虫(ゴキブリや蚊、ハエ等)が出にくい」でした。
「眺望が抜群」と「景観、見晴らしの良さ」は、満天の星空を自分のものにしたような気分にさせてくれたり、混雑する花火大会を自宅から鑑賞できる優越感や、カーテンを開けたままにしていても誰にも見られない開放感などを与えてくれます。
「虫が出にくい」では、夏でも蚊が家の中に入ってこない、ハエやゴキブリが出ないなどが挙げられます。小さなことかもしれませんが虫嫌いには安心ですね。

【画像6】5位以下は「周辺環境が良い」「冬は暖かい」「施設が整っている」などが続く(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像6】5位以下は「周辺環境が良い」「冬は暖かい」「施設が整っている」などが続く(出典/SUUMOジャーナル編集部)

一方、住んでみて悪かったところを聞いてみると、トップは「管理費が高い」(37.0%)、続いて「災害時(停電、地震、火事など)にはエレベーターがストップ」(34.0%)、「エレベーターの待ち時間が長い」(28.0%)でした。

「管理費が高い」は、マンションの修繕の際には最新機器や共用スペースの広さなどから修繕費が高くなることはありますが、管理費に関しては世帯数も多いのでそれほど高くない場合もあります。共用設備やサービスを利用する頻度が少ない人の場合には、管理費が高いと感じることがあるかもしれません。

「災害時(停電、地震、火事など)にはエレベーターがストップ」は、デメリットとして挙げる人が多い項目です。高層階に住めば住むほど、災害時にエレベーターがストップすると身動きが取れなくなり、不便を感じることが多そうです。

「エレベーターの待ち時間が長い」は、特に朝の通勤時間帯に感じるよう。低層階エレベーターと高層階エレベーターが分かれているマンションも多いですが、それでも朝は各駅停車のように各階に停まることにストレスを感じる人が多数です。

【画像7】4位以下は「地震のときに不便」「強風、洗濯物が干しにくい」「共有施設は思ったほど使う用事がない」が続く(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像7】4位以下は「地震のときに不便」「強風、洗濯物が干しにくい」「共有施設は思ったほど使う用事がない」が続く(出典/SUUMOジャーナル編集部)

最後に、住んでみての満足度ですが、「満足(している)」(44.0%)と「やや満足(している)」(38.0%)を合わせると82%。心配ごとはあるものの、全体の8割以上の人が購入したことに満足していました。

【画像8】「不満(である)」はなんと0%!(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像8】「不満(である)」はなんと0%!(出典/SUUMOジャーナル編集部)

実際にタワーマンションを購入した人を対象に行った今回の調査。購入金額は3000万~5000万円がトップでした。

住んでみてよかった点は、セキュリティが充実していること、眺望、景観や見晴らしの良さ、そして虫が出ないことを挙げる人が多く、悪かった点は、管理費の高さ、災害時にエレベーターがストップすること、エレベーターの待ち時間が長いなどが挙げられました。

実際に住んでみた満足度は8割超。「不満(がある)」が0%だったのにも注目です。エレベーターの待ち時間が長くても、管理費が高いと感じても、それを上回る魅力がタワーマンションにはあるようです。

●調査概要
・[タワーマンションに関する調査]より
・調査期間 2017年9月26日~28日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象:東京都・大阪府・名古屋市のタワーマンション(20階建て以上)に住んでいる方
・有効回答数:100名

憧れのタワーマンション!購入検討者に聞いた「住みたい階」は意外な結果に!? タワマン調査[1]

都市部を中心に増えているタワーマンション。そこに住むことに憧れをもつ人も多いですが、実際に3年以内にタワーマンションを購入する予定の人に、購入予定金額や間取り、住みたい階、購入する際に心配なことなどをズバリ聞いてみました。
購入予定金額トップは3000万~5000万円。間取りは3LDKが人気

駅近で設備が充実しており、人気エリアの物件には優雅な生活を送る富裕層や成功者が住んでいるイメージがあるタワーマンション。その購入予定金額は気になるところです。

結果は3000万~5000万円未満(34.0%)がトップでした。2位は5000万~7000万円未満(28.0%)、3位は7000万~1億円未満(21.0%)でした。
人気エリアにあるタワーマンションは高額ですが、都市周辺部など立地を選べば、同じクオリティでも人気エリアに比べると手が届く価格のよう。また、同じマンションでも、低層階は高層階に比べて価格がおさえられており、狙い目かもしれません。

【画像1】1億円以上の物件を購入予定の人は全体の1割程度(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像1】1億円以上の物件を購入予定の人は全体の1割程度(出典/SUUMOジャーナル編集部)

ちなみに、今回の調査回答者の世帯年収で最も割合が大きかったのは1000万円~1500万円未満(23.0%)、続いて600万円~800万円未満(19.0%)、400万円~600万円未満(17.0%)でした。

【画像2】1000万円未満の世帯年収が半数を超えた(51%)(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像2】1000万円未満の世帯年収が半数を超えた(51%)(出典/SUUMOジャーナル編集部)

また、購入予定物件の間取りは3LDK(K・DK)が45.0%と人気。続いて2LDK(K・DK)が30.0%、4LDK(K・DK)が16.0%でした。今回は夫婦と子どもの世帯が39.0%、本人のみ(一人暮らし)29.0%、夫婦のみの世帯が23.0%だったので、夫婦と子どもで住む、または今は夫婦2人だけだが将来子どもが生まれることを見据えて子ども部屋を確保できる3LDK(K・DK)を選ぶ人が多いのかもしれません。

【画像3】3LDK(K・DK)、4LDK(K・DK)のファミリー向けの間取りを購入予定が6割(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像3】3LDK(K・DK)、4LDK(K・DK)のファミリー向けの間取りを購入予定が6割(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像4】本人のみ(一人暮らし)で購入する人も約3割いる結果に(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像4】本人のみ(一人暮らし)で購入する人も約3割いる結果に(出典/SUUMOジャーナル編集部)

住みたい階は意外にも10~14階が1位

タワーマンションというと眺望の良い高層階に住むイメージがありますが、実際に購入予定の人が住みたい階は何階あたりなのでしょうか。

一番人気は10~14階(20.0%)。続いて40階以上(18.0%)でした。タワーマンションに抱いているイメージとして「眺望が良い」という回答が7割を超えていたので、高層階が一番人気かと予想していましたが、意外にも10~14階がトップに。これは、高層階になるにつれ購入価格が上がるほか、後で触れる災害時の心配が理由としてあるのかもしれません。

【画像5】20階以下を購入予定の人が全体の4割を占める(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像5】20階以下を購入予定の人が全体の4割を占める(出典/SUUMOジャーナル編集部)

とはいえ、通常のマンションなら10~14階も高層階です。さえぎる建物が少ないため眺めも良く、タワーマンションに抱いているイメージにある「駅から近い」(66.0%)、「アクセスが良く出かけやすい」(61.0%)、「通勤に便利」(44.0%)、「共有施設で休日を楽しめる」(39.0%)などを備えており、タワーマンションの良さを堪能できそうですね。

【画像6】眺望、駅近、アクセスの良さがそれぞれ6割を超えた(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像6】眺望、駅近、アクセスの良さがそれぞれ6割を超えた(出典/SUUMOジャーナル編集部)

購入する上で心配なのは、災害時、維持費、購入時の価格

良いイメージが先行するタワーマンションですが、購入する上で心配なことはあるのでしょうか。

多くの人が一番心配しているのは「災害時」のこと(61.0%)。例えば地震。高層階になるにつれ、その揺れは大きくなります。実際の揺れよりも大きく感じることもあるようで、高層マンションならではの心配といえるでしょう。また、地震などの災害によりエレベーターが止まることもあり、特に高層階に住んでいる場合にはその上り下りが大変なよう。20階に住む筆者の友人は、子どもに留守番をさせて買い物に出た際に地震が起こり、重い荷物を持ちながら階段を上るのに時間がかかり、自宅に着くまでの間子どもが心配だったと話していました。このような災害時の不安から、子どもがいるファミリーがあえて低層階を選ぶということもありそうです。

2位は「維持費が高い」こと(49.0%)。タワーマンションは、ゲストルームやキッズルーム、コンシェルジュサービスなど共有施設やサービスが充実していることが多く、通常のマンションよりも維持費が高いと思われています。確かにマンションの修繕の際には最新機器や共用スペースの広さなどから修繕費が高くなることはありますが、管理費に関しては世帯数も多いのでそれほど高くない場合もあるかもしれません。

3位は「購入時の価格が高い」こと(44.0%)。高層階になるにつれ眺望も良く、価格は上がります。憧れのタワーマンションに住むからには高層階に住みたいという希望はあるものの、購入金額を検討した結果、低層階に落ち着くというケースもあるようです。

【画像7】一番の不安は「災害時」で6割以上が回答。「維持費が高い」「購入時の価格が高い」も5割近い人が支持(出典/SUUMOジャーナル編集部)

【画像7】一番の不安は「災害時」で6割以上が回答。「維持費が高い」「購入時の価格が高い」も5割近い人が支持(出典/SUUMOジャーナル編集部)

セレブのイメージが強いタワーマンション。今回の調査では、購入予定額のトップは3000万~5000万円未満、住みたい階の一番人気が10~14階と、予想よりも低価格、低層階に落ち着く結果となりました。この結果を見て、少し頑張れば手が届きそうな印象を受けた人も多いのではないでしょうか。
災害時の心配や維持費の高さへの不安などはあるようですが、購入前に知っておけば、「こんなはずではなかった!」ということが少なそうですね。
眺望が良く、防犯上安全であったり、共用設備が充実していたり、24時間管理が安心といったメリットも多いタワーマンション。新たな家探しの候補に入れてみてはいかがでしょうか。

●調査概要
・[タワーマンションに関する調査]より
・調査期間 2017年9月26日~28日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象:東京都、大阪府、名古屋市のタワーマンション(20階建て以上)を3年以内に購入する予定がある方
・有効回答数:100名