ママの理想のマイホーム、「新築注文住宅」が66.0%

(株)インタースペースは、同社運営のママ向け情報サイト『ママスタジアム』にて、「マイホームに対する意識」調査を行った。調査は2019年2月19日~2019年2月28日、インターネットで実施。有効回答数は379名(~20代53名、30代221名、40代以上105名)。住宅購入にあたり、両親からの援助がありましたか?では、「援助は受けていない」が57.8%と過半数だったが、いずれかの両親からの援助を受けた人も4割以上となった。経済的側面からも、両親のサポートを受けている、いまどき子育て家族の姿が見えてくる。

理想のマイホームは持ち家ですか?賃貸ですか?では、「持家」と答えたママが74.1%と大多数。中でも「戸建の持家(新築注文住宅)」という回答が66.0%だったが、その理想を実現したママは約2割にとどまっている。一方で「賃貸と持家を臨機応変に」という考え方も2割強存在した。子どもの誕生や成長、パパママの通勤条件など、何かと変化が多い子育て世代だからこそ、臨機応変に対応することでリスクを軽減しようとしているのかもしれない。

理想のマイホームの立地・環境として重視したいポイントは、「立地」が最も高く69.4%。「商店街・スーパーの有無など買い物環境の良さ」(61.5%)、「日当たりや眺望の良さ」(55.7%)、「学区」(52.5%)が続く。「保育園・学童に入れそうか」という回答も2割弱あり、学区をはじめとする子どもの教育環境という視点は、ママたちにとってマイホーム選びの際にも重要な要素になっている。

理想のマイホームで重視するスペック・設備としては、「価格」が7割以上で最も高く、続いて「収納の多さ」「耐震性」「間取りや広さ」が6割程度だった。

ニュース情報元:(株)インタースペース

一般社団法人仙台ママナビ、大手デベ3社とママ向け合同イベント開催

ママ支援事業を行う(一社)仙台ママナビ(宮城県仙台市)は、異なる2つの新築分譲マンションのモデルルームが1度に内覧できるイベント「笑顔で暮らしたいママのフェスタ in 長町」を、2月25日(月)、仙台市で開催する。今回見学できるのは「パークタワーあすと長町」(JR「長町」駅徒歩2分、地上28階・総戸数468戸)と「プレシスあすと長町 エクレール」(JR「長町」駅徒歩4分、地上15階・総戸数139戸)のモデルルーム。通常なら1物件に長時間かけて回るモデルルームの内覧が、1度に複数、1回約30分(団体ツアー形式)、接客もなく気軽に見学できるイベントとして注目されている。

イベントには、三井不動産レジデンシャル、伊藤忠都市開発、一建設といった大手デベロッパー3社も協力。現在、仙台市青葉区内では都心部に新築分譲マンションの供給が集中している。そのような中、副都心である「あすと長町」エリア内の新築分譲マンションを連携し、改めて同エリア内のマーケットを活性化する取り組みとして企画された。また、平日の有閑モデルルームを活用し、ママと素敵な住まいとの出会いの場を提供していく。

当日は「子育てに適した街の条件とは?(仮)」「プロ直伝!子育てママの家選びメソッド」など、子育てに関するセミナーやお役立ちミニ講座を随時開催。片づけのポイントなどが学べるブースもある。

会場は「あすと長町デンタルクリニック2階」(JR「長町」駅より徒歩2分)。入退場は自由で参加費無料。10時から14時を予定している。

ニュース情報元:(一社)仙台ママナビ

ママたちの防災グッズ定番、1位は「おしりふき・ウェットティッシュ」

(株)カラダノート(東京都港区)はこのほど、「ママの防災に関する意識調査」を行い、その結果を発表した。調査は同社運営のメディア「カラダノートママ部」のユーザーを対象に、2018年8月22日~2018年8月28日に実施。調査方法はインターネット。528名から回答を得た。

それによると、防災について家族で話し合った経験があると回答したママは全体の85.4%。地域差はなく、どの地域も約8割の家庭で防災について話した経験があった。

一方、防災グッズを準備していると回答したママは、関東・近畿地方が66.66%と同率で最多。次いで中部地方の62.19%。首都圏から離れるほど防災グッズを準備している比率が下がり、災害を経験した地域よりも首都圏のママたちの防災意識が高いという結果になった。

ママたちの防災グッズの定番(複数回答)は、1位は「おしりふき・ウェットティッシュ」で93.5%、2位は「飲料」(81.7%)、3位「懐中電灯」(72.8%)、4位「非常食」(70.8%)、5位「おむつ」(45.8%)と続いた。

また、非常食に関してママたちの頭を最も悩ませているのは「どのくらいの量を準備したらいいか悩む」で27.8%。次いで「買い替えが面倒」(24.2%)、「賞味期限が近くなった食品を食べたり、調理する手間」(16.7%)が挙がった。非常食の管理方法として、「携帯のスケジュール機能で賞味期限が切れる数日前にアラームをセットする」という賞味期限切れを防ぐアイデアや、「訓練と称して非常食だけで調理する」という人もいた。

ニュース情報元:(株)カラダノート

イタリア仕込みのお料理ママが選んだのは「ドイツ製キッチン」、納得の理由とその使い心地は?

都内に土地を購入し家を建てた40代のHさんは、イタリアに留学経験のある子育て中のママ。注文建築で特にこだわったのは、キッチンのプランニング。イタリア本場でお料理を学んだとあって、数あるイタリア・ブランドのどこのキッチンが入っているのかな? と思いきや……。 新居にはドイツ製のキッチンが美しく収まっていた。その選択のワケを、興味津々で伺ってみた。
仕事も趣味もイタリアを満喫、モダンデザインのベースを学ぶ

都心の駅近なのに閑静な住宅街、希少な立地に3階建ての家を新築されたHさん。その3階、リビングとは完全に独立させた大きなキッチンがこの家の主役。

壁付けでキッチン~トールキャビネットを回して全長12m。中央にシンク付きのアイランドカウンターを備えた11畳の独立したキッチン・ダイニング(写真撮影/片山貴博)

壁付けでキッチン~トールキャビネットを回して全長12m。中央にシンク付きのアイランドカウンターを備えた11畳の独立したキッチン・ダイニング(写真撮影/片山貴博)

Hさんは2人の小学生のお子様がいる専業主婦、「結婚する前はインテリアの会社にも勤めていたので、家のイメージはある程度できていて、コンクリート打ち放しのモダンデザインにしたいと思っていました」とのこと。しかし、”戸建ては庭のある木造”と考えていた夫と意見が正反対⁉︎

「建築会社は信頼できる大手でなければダメだと言う夫に従って、打ち放しコンクリートを諦めました。その代わり、内装やキッチンは私の好きに選ばせてもらいました」

キッチン選びは、国内外メーカーのショールームを見て回ったそう。

「イタリアで暮らしているときにも、ショールームやミラノサローネ国際見本市でキッチンを見ていて大好きなブランドもあるのですが、イタリアのデザインはカッコいいけど適当な気がするんです(笑)。メンテナンスのことも考えて、輸入キッチンでも日本法人がしっかりしているブランドを選びました」

なるほど、イタリアを熟知している人の選択だ。

その御眼鏡(おめがね)にかなったのが、ドイツのポーゲンポール社のキッチン。
「扉材は鏡面仕上げのテカテカしたのが嫌だったの。マットなグレーにしたかったのですが、ポーゲンポールで思い通りのものが見つかりました」

柔らかいグレーなので、壁一面大きなキャビネットに囲まれているが圧迫感なく、家電の黒やお花の色が生きる。クォーツストーン製のカウンター、「このブラウンも私の好きな色」。広いアイランドで朝のお弁当づくりも手際良く(写真撮影/片山貴博)

柔らかいグレーなので、壁一面大きなキャビネットに囲まれているが圧迫感なく、家電の黒やお花の色が生きる。クォーツストーン製のカウンター、「このブラウンも私の好きな色」。広いアイランドで朝のお弁当づくりも手際良く(写真撮影/片山貴博)

ポーゲンポール(Poggenpohl)社は1892年創業のドイツを代表する老舗キッチンブランド。日本では約40年前から代理店により輸入販売されているが、2010年に日本法人も設立。「会社の信用性にうるさい夫も、了解してくれました」とHさん。

イタリアでお料理を学んだHさんは、カウンター高を95cmに要望。
「私の身長では高すぎると、他のキッチンメーカーからは否定されました(笑)。でも私には楽な高さだし、お料理を手伝ってくれる子どもたちも、すぐに背が伸びて私よりは高くなるでしょうから」

モダンデザインが好みのHさんは「シンプルでシャープなハンドル金具も気に入りました」(写真撮影/片山貴博)

モダンデザインが好みのHさんは「シンプルでシャープなハンドル金具も気に入りました」(写真撮影/片山貴博)

「つや消しのヘアライン加工は、マットな扉材との相性がいいでしょ。指紋や汚れも付きにくいし大正解」

ハンドルを引き出すと、さり気なく

ハンドルを引き出すと、さり気なく”poggenpohl”のロゴが現れる(写真撮影/片山貴博)

キッチン設備にもドイツの人気ブランドが並ぶ

シンプルなモダンデザインのキッチンには、よく見るとすてきな設備機器が搭載されている! コンロと換気扇は、ガゲナウ(GAGGENAU)社製。ドイツで1683年創業の歴史をもつ、人気ブランドだ。

換気扇のデザインを優先して選ばれたそう。クリーニングのサインが出たら、フィルターは簡単に取り外して食洗機で洗える(写真撮影/片山貴博)

換気扇のデザインを優先して選ばれたそう。クリーニングのサインが出たら、フィルターは簡単に取り外して食洗機で洗える(写真撮影/片山貴博)

コンロはIHクッキングヒーター、「4口にしたのですが、もう少し大きいものにしたほうが良かったかな……」とHさん。

IHコンロの手前にあるのは、電気の遠赤外線バーベキューグリル(写真撮影/片山貴博)

IHコンロの手前にあるのは、電気の遠赤外線バーベキューグリル(写真撮影/片山貴博)

バーベキューグリルは下に遠赤外線効果のある溶岩石が敷き詰められていて、炭火焼きのようにふっくらと焼き上がる。「お肉や野菜を焼くとおいしいですよ」

「グリルにカバーが付いているのが、ガゲナウ社の良いところです」(写真撮影/片山貴博)

「グリルにカバーが付いているのが、ガゲナウ社の良いところです」(写真撮影/片山貴博)

換気扇のフィルターをそのまま洗える、大型の食洗機もガゲナウ社(写真撮影/片山貴博)

換気扇のフィルターをそのまま洗える、大型の食洗機もガゲナウ社(写真撮影/片山貴博)

そして、壁付けのキャビネットにはドイツを代表するブランド、ミーレ(Miele)社のオーブンレンジがビルトイン。「オートメニューでピザを焼いたりもします」と話してくれた。

タテヨコのラインが美しく収まっている。キッチン全体のデザインにこだわる人が選ぶミーレの機器(写真撮影/片山貴博)

タテヨコのラインが美しく収まっている。キッチン全体のデザインにこだわる人が選ぶミーレの機器(写真撮影/片山貴博)

ドイツブランドがそろったキッチン。ブランドが違っても、根底に流れる質実剛健なドイツデザイン思想が共通であるからか、喧嘩すること無く整然と調和していた。

リビングとキッチン、独立させたレイアウトにある工夫

H邸のキッチンは2階のインナーバルコニーに面していて、都心でも十分な採光を考えられた設計。

大きく空が広がるバルコニーでは天体観測も楽しめる。「夏は大きなプールを広げて、子どもたちが大喜びです」(写真撮影/片山貴博)

大きく空が広がるバルコニーでは天体観測も楽しめる。「夏は大きなプールを広げて、子どもたちが大喜びです」(写真撮影/片山貴博)

そのバルコニーに沿って、キッチンと廊下でつながっているのがリビングルーム(写真の手前側)。

廊下の奥がキッチン、天井までの扉が開いた状態(写真撮影/片山貴博)

廊下の奥がキッチン、天井までの扉が開いた状態(写真撮影/片山貴博)

キッチンの扉を閉めた状態、階段から上がって来た手前がリビングルーム(写真撮影/片山貴博)

キッチンの扉を閉めた状態、階段から上がって来た手前がリビングルーム(写真撮影/片山貴博)

「LDKがオープンになっているプランは、キッチンの油やにおいが部屋に充満するので全く考えませんでした」

リビングとキッチンを廊下&バルコニーで距離をもたせ、個々の役割を明確にしている。そして、リビング側の大引き戸を閉めると、階段・廊下とも完全に独立した一室のリビングルームになる。

ウォールナットのフローリング床と合わせた特注の大引き戸(写真撮影/片山貴博)

ウォールナットのフローリング床と合わせた特注の大引き戸(写真撮影/片山貴博)

夫の選んだDENON社オーディオセットが、システム収納できれいに収まったリビングルーム。

60インチの大型テレビの前に、120インチのスクリーンが下りて来ると大迫力のシアタールームになる(写真撮影/片山貴博)

60インチの大型テレビの前に、120インチのスクリーンが下りて来ると大迫力のシアタールームになる(写真撮影/片山貴博)

「キッチンが私の部屋」だから、好きなものに囲まれていたい

「夫には書斎、子どもにも個室がありますが、1日の大半を過ごす私の部屋はキッチンなのです」

お料理だけでなく、お子様の宿題や事務仕事など。キッチンで過ごす時間が一番長いのがママの日常(写真撮影/片山貴博)

お料理だけでなく、お子様の宿題や事務仕事など。キッチンで過ごす時間が一番長いのがママの日常(写真撮影/片山貴博)

2.1mのトールキャビネットが4連で収納も豊富だが、「2連は子どもの書類やら一杯で、収納は足りないくらい!」

トールキャビネット内は、引き出しとシェルフで使い分け(写真撮影/片山貴博)

トールキャビネット内は、引き出しとシェルフで使い分け(写真撮影/片山貴博)

Hさんにとってはマルチな空間になっているキッチンですが、家族にとってはやはり食事の場。

「食事はできるだけ家族そろって食べるようにしています。テレビは無し! お話ししながら、しっかり食べることを大切にしています」

食事時にテレビを見ないのは、Hさんの育った習慣とのこと。そんなHさんが大切にしている習慣が、もう一つ……。

キッチンの窓辺に飾られた花。「母がいつも花を欠かさない人だったので、私も自然とそうなりました。そして、娘もお花屋さんが好きですね」(写真撮影/片山貴博)

キッチンの窓辺に飾られた花。「母がいつも花を欠かさない人だったので、私も自然とそうなりました。そして、娘もお花屋さんが好きですね」(写真撮影/片山貴博)

キッチンを調理の場としてだけでは無く、お子様とのコミュニケーションやご自身の時間を過ごす場にしているHさん。自分の部屋としてキッチンを心地よくするために、好きなカラーや素材を大切に選ぶことの意味を教えてくれた。

●取材協力
・ポーゲンポール東京(poggenpohl)

先輩ママたちの座談会! 保活前に知っておきたかったこと

認可保育園の発表が始まる季節ですが、まだまだ保活は続く、というご家庭も多いのではないではないでしょうか。保活を成功させたいママが事前に知っておくべきことは? 用意周到に保活をして希望の園に入園させることができたAさん、保活に失敗して会社を退職せざるを得なかったBさん、保活のために新しい仕事を始めたCさんの3人を集め、ママ座談会を実施。保活前に知っておきたかったことを聞きました。<今回の参加者>
Aさん:フルタイム正社員として出版社に勤務する3歳児ママ。第3希望だった駅近の小規模保育施設への入園が決まり、子どもが1歳のころに復職した

Bさん:正社員として勤務していたが、保活に失敗し、退職。子どもの幼稚園入園時からフリーのマーケティングプランナーとして働いている5歳児ママ。2人目妊娠中

Cさん:1人目の保活は途中で断念。2人目の妊娠を機に、もっていた資格を活かして無認可保育園の保育士に。3歳と2歳の年子を同時に第1希望の認可園に入園させた

スタートダッシュと役所からのアドバイスが成功のカギ!?

――みなさんがどんな保活をしたのか教えていただけますか?

Aさん「子どもが1月生まれだったため、0歳から預けるという選択肢はなく、激戦だと聞いていた1歳クラスへの入園にかけるしかありませんでした。とにかく復職したかったのと、子どもの預け先にはこだわりたかったので、産休中から保活を開始し、区役所でもらった冊子を片手に徒歩20分以内、もしくは電車で5駅以内の保育園を認可・無認可問わず片っ端から見学に行きました」

Bさん「産休中からってすごいですね! 産前勤めていた会社は私が初の産休取得者だったので『いろいろ大変だよ』とは聞いていたものの、生の声が入ってこない状況でした。うちの子は11月生まれなのですが、保活をスタートさせたのは0歳の夏ごろから。完全に乗り遅れてしまっていたと思います。ネットで情報収集しようにも、あまりまとまっているサイトってないんですよね……」

Cさん「私は区役所に頼りました。1人目のときに、自分たちで保活対策したつもりが入れなかったんです。それで区役所に通い詰め、担当の方にアドバイスをもらっていました」

――どんなアドバイスを?

Cさん「要は『要項が書かれた冊子をよく読む』ということなんですけど、こちらが見落としていた利用調整(※)に有利になるポイントを指摘してもらえたのは助かりました」
※利用調整……保育園に入園できるかどうかの選考のこと。定員数がオーバーした場合は、保育が必要な程度に応じて入園の可否が決められる

【画像1】「親身になってアドバイスをしてくれる役所の方と出会えたことが幸運でした。担当者によって対応が変わるので、何度か足を運んでみることをお勧めします」とCさん(写真撮影/はしもとゆふこ)

【画像1】「親身になってアドバイスをしてくれる役所の方と出会えたことが幸運でした。担当者によって対応が変わるので、何度か足を運んでみることをお勧めします」とCさん(写真撮影/はしもとゆふこ)

予約はすぐ満員に。見学会のスケジュール管理も一苦労

――なるほど。利用調整の基準や優先順位は複雑で、一見分かりづらい部分がありますもんね。保活で最も大変だったことはどんなことですか?

Aさん「私は利用調整の優先順位を上げることと保育枠を確実に確保するために、生後半年のころから5駅離れた無認可保育園に預けていたんです。最寄りの無認可園も見学したのですが、納得できるような保育環境ではなくて。預けていた園自体は駅近だったのですが、毎日離乳食のお弁当をつくって通わせるのは大変でした。その段階から保育園に預けながら働く姿をリアルに想像できたのはよかったんですけど……」

Bさん「私は情報の少なさに戸惑いました。息子は甘えん坊なので、自宅からの通いやすさに加え、アットホームな園を希望していたのですが、見極めようにも材料がなかったんです。1回の見学会だけでは『何となくよさそう』止まりで、『ここなら!』と思える園にあまり出合えなかったんですよね」

Cさん「人気のある園ほど情報公開しているなと思います。どんな園なのか分かって安心できるから、申し込みが殺到する。私、見学会の順番待ちや再予約のスケジュールに疲れ、1人目のときは途中で保活を断念しました。2回目の保活がうまくいったのは、無認可園の保育士といった立場で多くの保活ママさんとお会いし、情報がたくさん入ってきたことも一つの要因かと思います」

Aさん「確かに見学会の申し込みをしても、電話がつながらなかったり、『定員になったので、また後日かけてください』と言われたりした記憶があります。実は、今通わせている保育園は事前見学のスケジュールが合わず、見学なしで入園させた園なんです。結果として良い保育園でよかったんですけど、通ってみるまで不安でしたね」

【画像2】Bさんの保活当時のメモには、無認可園の保育料やキャンセル待ち人数などが残されている。 「預けたいと思う無認可園の保育料は10万円~15万円で、到底預けられる費用ではありませんでした」(写真撮影/はしもとゆふこ)

【画像2】Bさんの保活当時のメモには、無認可園の保育料やキャンセル待ち人数などが残されている。「預けたいと思う無認可園の保育料は10万円~15万円で、到底預けられる費用ではありませんでした」(写真撮影/はしもとゆふこ)

周辺の保育施設の数や生活環境を考慮した住まい選びを

――保活に力を注いでいたAさんが見学なしでお子さんを預けていたとは驚きです!

Aさん「実は、子どもが0歳の夏ごろから、当時住んでいた賃貸と同地域内での住宅購入を検討し始めていたんです。復職までに引越しを済ませて、住まいを整えておきたいなと思って。11月初旬の保育園申し込み時には購入物件が決まっておらず、どこに住むことになっても不便がない駅近の園しか候補にできなくて」

――保活は住まう地域とも密接にかかわってきますもんね。BさんとCさんは住まいにおいて「こうしておけばよかった」といったことはありましたか?

Bさん「私が当時住んでいたのは、東京の某区の端っこだったんです。自宅の近くに保育園はあったのですが、隣の区の管轄園だったので、申し込めたとしてもその区内の人より優先順位は下がります。自宅の周囲にいかに多くの預けられる保育施設があるかも大切だなと思いました」

Cさん「保育園もそうですが、子連れで生活しやすい環境かどうかをもっと意識すればよかったなと思います。妊娠中は出産が、産後は保活に成功することがゴールになりがちですが、保育園入園後も子どもとの生活は日々続いていくので。うちは年子だということもあり、小児科やスーパーに行くのも一苦労。近場にあると便利だなと思います」

【画像3】保活と購入物件選びを並行して行っていたAさん。「もっと早い段階でパートナーと長期的なライフプランを立てておくべきだったと思います。妊娠前や妊娠中に購入しておけば、もっと違った形になったかも」(写真撮影/はしもとゆふこ)

【画像3】保活と購入物件選びを並行して行っていたAさん。「もっと早い段階でパートナーと長期的なライフプランを立てておくべきだったと思います。妊娠前や妊娠中に購入しておけば、もっと違った形になったかも」(写真撮影/はしもとゆふこ)

ママネットワークに勝る情報源なし。つながりに出かけよう!

――最後に、これから保活を始める人に、保活で後悔しないためのアドバイスをいただけますか?

Cさん「保活のカギを握るのは情報だと思います。例えば地域の児童館や子育て支援センターなどには、同じように保活をしているママたちが集まっていて、情報をシェアし合っています。一人で黙々と保活をするよりはるかに楽しく、公開されていない情報が得られることもあります。園庭開放などにも出かけてみるといいと思いますよ」

Aさん「お住まいの地域によるかもしれませんが、私が通わせている小規模保育施設には、3歳クラス以降優先的に転園できる提携の認可園があることを、2歳クラスの途中で知りました。このことを知らず、2歳クラスへの進級時に『3歳でどこにも入れなかったら困るから』と転園していったお子さんがいました。こうした情報もママ友ネットワークがあれば入ってきやすいかもしれません。面倒でも外に出て、つながりをつくっておくことをオススメします」

Bさん「まさに私の保活メモに、『小規模保育は3歳児以降の預け先が確保できない』って書いてあります(笑)。Aさんがおっしゃったことを知っていれば、小規模保育園も検討内でした。先輩ママからの情報は侮れないですね。私の敗因は、スタートの遅さと粘りだったのだと改めて気づきました。母子手帳をもらうと同時に役所にある保育園情報を入手するといいのかもしれません。今お腹にいる2人目では仕事を続けられるよう、私も今から準備しています。保活に早すぎることはないと知ったので」

【画像4】「勤めていた企業の定時は10~19時。時短勤務が2歳までしか認められていなかったこともネックになりました。もし会社の制度が整っていなければ、事前に人事などと相談しておくと良いかもしれません」とBさん(写真撮影/はしもとゆふこ)

【画像4】「勤めていた企業の定時は10~19時。時短勤務が2歳までしか認められていなかったこともネックになりました。もし会社の制度が整っていなければ、事前に人事などと相談しておくと良いかもしれません」とBさん(写真撮影/はしもとゆふこ)

「妊娠したら、地域とのつながりをつくろう!」これが、先輩ママたちの結論でした。地域の役所や子育て支援センターに出かけ、こまめに情報収集をしたり、園庭開放や地域のイベントなどに参加し、生の声を集めたりすることが、保活を成功に導くポイントになりそうです。