日本橋兜町がウォール街からおしゃれタウンに大変貌! 「BANK」「K5」など旧銀行跡のカフェ、レストラン、ホテル、バーなど勢ぞろい

東京都の日本橋兜町・茅場町は、「日本のウォール街」とも呼ばれ、江戸時代から続く金融街として知られていますが、東京証券取引所「立会場」の閉鎖(1999年)を受け、一時期、街の活気が失われていました。ところが、近年は、新しいオフィスビルや商業施設が建設ラッシュ! 金融系スタートアップ企業が集積し、金融の街として復活しただけでなく、個性的な飲食店などにぎわいが生まれ、活気のある街へ生まれ変わりました。再活性化プロジェクトの経緯や話題のスポットを取材しました。

「日本のウォール街」日本橋兜町、再開発で新しい金融・ビジネス・文化の発信地に

日本橋兜町・茅場町は、東京都中央区にある歴史的な「証券・金融の街」です。東京メトロ日比谷線「茅場町駅」の10番出口を出て、平成通りを東京証券取引所へ向かうと、徒歩約1分のところに、日本橋兜町の新しいランドマークである大規模複合用途ビル「KABUTO ONE」があります。

街には歴史的建造物も残っている。右は、大正12年に建てられた旧第一銀行(写真撮影/池田礼)

街には歴史的建造物も残っている。右は、大正12年に建てられた旧第一銀行(写真撮影/池田礼)

日本橋兜町は日本ではじめて株式取引所がつくられた場所。写真は現在の東京証券取引所ビル(写真撮影/池田礼)

日本橋兜町は日本ではじめて株式取引所がつくられた場所。写真は現在の東京証券取引所ビル(写真撮影/池田礼)

KABUTO ONE。地上15階、地下2階、高さ82メートル(画像提供/平和不動産)

KABUTO ONE。地上15階、地下2階、高さ82メートル(画像提供/平和不動産)

KABUTO ONEには、オフィス、商業施設などが設けられ、金融機関や証券会社、IT企業などが多数入居し、約2千人が勤務しています。「日本の食文化と生産者を応援する食堂」をコンセプトにした「KABEAT(カビート)」やカフェ「KNAG(ナグ)」、スリランカレストラン「HOPPERS(ホッパーズ)」があり、平日でもにぎわいを見せています。

カフェ「KNAG」は、コミュニティスペースとしても利用できる(画像提供/平和不動産)

カフェ「KNAG」は、コミュニティスペースとしても利用できる(画像提供/平和不動産)

「KABEAT」。店内は、200坪、220席の広々とした大空間(写真撮影/池田礼)

「KABEAT」。店内は、200坪、220席の広々とした大空間(写真撮影/池田礼)

「KABEAT」ではお酒も提供(写真撮影/池田礼)

「KABEAT」ではお酒も提供(写真撮影/池田礼)

永代通りと平成通りの交差点に面するKABUTO ONEのガラス張りの大空間(アトリウム)には、世界最大規模のキューブ型大型LEDディスプレイThe HEARTがあります。「金融の心臓」を象徴して設けられたもので、マーケットの動向に連動して色が変わり、視覚的にマーケットを感じることができます。

高さ約14m、3層吹き抜けのアトリウム。見上げると巨大なThe HEARTがある(写真撮影/池田礼)

高さ約14m、3層吹き抜けのアトリウム。見上げると巨大なThe HEARTがある(写真撮影/池田礼)

株価が上昇すると赤に変わる(画像提供/平和不動産)

株価が上昇すると赤に変わる(画像提供/平和不動産)

現在の活況からは想像がしにくいですが、長年日本経済の中心地として発展してきた日本橋兜町・茅場町が、衰退の危機を迎えた時期があります。1999年、株券の電子化やインターネット取引などにより、東京証券取引所株券売買の立会場が閉鎖された影響で、多くの証券会社が移転し、活気を失ってしまったのです。

このような状況を打開するため、平和不動産は、2014年から現在に至るまで、日本橋兜町・茅場町再活性化プロジェクト(以後、再活性化プロジェクト)を進めています。プロジェクトの第一弾として建設されたのが、KABUTO ONEでした。KABUTO ONEは、金融関連の情報発信や人材育成のためのオフィス、投資家と企業の対話・交流促進を図るための施設。東京都が掲げる「国際金融都市・東京」構想の一翼を担っています。

KABUTO ONEには、ホールや飲食店があり、周辺には、2020年に開業したホテル「K5」のほか、飲食店を設けた複合施設「BANK」などが続々オープンしています。日本橋兜町・茅場町は、今まさに、東京の新しい金融・ビジネス・文化の拠点として、生まれ変わろうとしているのです。

KABUTO ONEを中心に店舗などが次々と建設されている(画像提供/平和不動産)

KABUTO ONEを中心に店舗などが次々と建設されている(画像提供/平和不動産)

新たに金融人材育成や起業を支える機能を街にプラス

当初から再活性化プロジェクトに携わっている平和不動産ビルディング事業部の伊勢谷俊光さんに経緯を伺いました。

「日本橋兜町は、明治時代、東京実業界の有力者であった渋沢栄一らにより、東京株式取引所がつくられ、その後も為替会社や通商会社などが設立されてきた歴史のある街です。再活性化プロジェクトのために行った有識者の座談会では、証券の街、金融の街というアイデンティティを守りながら、渋沢栄一の新しいことにチャレンジするマインドを継承しようと話し合いました。具体的には、金融人材の育成や海外からのスタートアップ企業受け入れ、投資家と企業の対話交流促進など、起業の拠点となる取り組みを推進しています」(伊勢谷さん)

取り組みの一環として、2017年に、資産運用を行う国内のスタートアップ企業や、海外から日本に進出する資産運用企業等を対象にしたサービスオフィス「FinGATE」シリーズをスタートしました。

FinGATE KAYABAを皮切りに、FinGATE KABUTO、FinGATE BASE、FinGATE TERRACE、FinGATE BLOOMの計5施設を展開しています。

FinGATE BLOOMの会議スペース(画像提供/平和不動産)

FinGATE BLOOMの会議スペース(画像提供/平和不動産)

「FinGATEシリーズは、FinTech(フィンテック)など金融ベンチャー企業や金融専門サービス事業者の発展への貢献にフォーカスした施設で、2023年6月現在、計5施設に約60社が入居しています。FinGATE KAYABAは、資産運用を中心とした金融ベンチャー企業を集めた施設。FinGATE KABUTOは、海外から運用会社として日本に来る企業を受け入れるためのもので、支援にあたる東京都の執行機関も入居しています」(伊勢谷さん)

※FinGATE……金融と技術を組み合わせた造語で、金融サービスと情報技術を結びつけた革新的な動きを指す。

FinGATEシリーズでは、金融サービスの立ち上げや経営に必要なオフィスなどのインフラ設備のみならず、起業家同士が交流できるスペースなど、コミュニティ機会の創出や行政連携支援などを充実させていることが特徴です。

1923年竣工の旧第一国立銀行をリノベした「K5」

再開発の目的は、金融の発展効果だけではありません。街の課題を解決し、さらに、にぎわいを生み出そうと、リニューアルとリノベーションを並行して進めてきました。

「再開発前は、細分化された土地に老朽化した建物が密集して立ち並び、地震や火事などの災害に弱いという課題がありました。KABUTO ONEは、中間層免震構造を取り入れ、The HEARTでNHK放送など災害情報を発信します。災害時の帰宅困難者受け入れ施設として指定を受けました」

街を盛り上げるために、飲食を中心とした店舗の誘致にも力を入れてきました。建物のリノベーションや内装含めて好評で、訪れた人からは、「街づくりにポリシーを感じる」「センスのいい街だね」という感想が寄せられているといいます。オリジナリティのある飲食店が多く、「どうやって個性的な店舗を集めることができたの?」という質問も多いそうです。

「もともと、日本橋兜町は、建物の1階部分が店舗ではなく証券事務所になっているビルが多かったため、外から人が来て回遊するような場所がありませんでした。店舗がないということは、マーケットがないということなので、店舗を集めるのは難しいエリア。街にはオフィスワーカーが多くて、夜は他のところへ飲みに行ってしまう。新しい人材を街に呼ぶためには、居たくなるような環境をしっかり整える必要があると考えました。クリエイティブな店舗を集めることができたのは、2020年2月に開業したK5の存在が非常に大きかったですね」(伊勢谷さん)

1923年に竣工した歴史的建造物、旧第一銀行の外観を残してリノベーション(写真撮影/池田礼)

1923年に竣工した歴史的建造物、旧第一銀行の外観を残してリノベーション(写真撮影/池田礼)

K5は、旧第一銀行の外観、躯体はそのままに、内部をリノベーションしたホテルと4つの飲食店からなる複合施設です。

石造りで重厚な雰囲気をまとう外観(写真撮影/池田礼)

石造りで重厚な雰囲気をまとう外観(写真撮影/池田礼)

「建物に魅力があり、人を惹きつけたのだと思います。印象深かったのは、米国の代表的なクラフトビールメーカーであるブルックリン・ブルワリーが、『自分たちが街の拠点をつくるんだ』という思いで一緒に取り組んでくれたことです。ブルックリン・ブルワリーは、元気がなかったブルックリンの街にブルックリン・ブルワリー酒造所ができ、そこを拠点に人が集まり、街が盛り上がったという歴史を持っているそうです。ブルックリン・ブルワリーのおかげで、『彼らがいるならやってみよう』という人も増えてきて、エネルギッシュでクリエイティブな方々に興味を持っていただけました」(伊勢谷さん)

K5の地下1階にあるブルックリン・ブルワリー世界初のフラッグシップ店「B(ビー)」(画像提供/平和不動産)

K5の地下1階にあるブルックリン・ブルワリー世界初のフラッグシップ店「B(ビー)」(画像提供/平和不動産)

K5の2~4階を占めるのが、ブティックホテルHOTEL K5です。ストックホルムを拠点に活動する建築家パートナーシップCLAESSON KOIVISTO RUNE(クラーソン・コイヴィスト・ルーネ)が、リノベーションしました。高級インテリアブランドとのコラボレーションも手掛けるデザインチームが、築97年のレトロな趣を活かしながらデザインした内装は、海外の方にも好評です。

「ホテルの利用者は8、9割が海外の方です。リノベーション物件や建物、デザインが好きな方が多いですね。カジュアルに利用したい方は、ビアホールやバーを使ってくださっています」(伊勢谷さん)

客室ごとにタイルが異なり、廊下のタイルと響き合うように一部同じタイルを使用している(写真撮影/池田礼)

客室ごとにタイルが異なり、廊下のタイルと響き合うように一部同じタイルを使用している(写真撮影/池田礼)

ベッドは藍染のカーテンで囲まれ、オリジナルの北欧家具が配されている(写真撮影/池田礼)

ベッドは藍染のカーテンで囲まれ、オリジナルの北欧家具が配されている(写真撮影/池田礼)

図書館とライブラリーが一体化したバーAo。館内だけでなく街の滞在を楽しめるように、宿泊客には兜町のお店で使用できる2000円のクーポンを配っている(無期限)(写真撮影/池田礼)

図書館とライブラリーが一体化したバーAo。館内だけでなく街の滞在を楽しめるように、宿泊客には兜町のお店で使用できる2000円のクーポンを配っている(無期限)(写真撮影/池田礼)

内観は、山梨拠点の造園家「Yard Works」が手掛けたグリーンでいっぱい(写真撮影/池田礼)

内観は、山梨拠点の造園家「Yard Works」が手掛けたグリーンでいっぱい(写真撮影/池田礼)

日本橋兜町・茅場町の見どころは? 話題のスポット「BANK」を紹介

「再活性化プロジェクトの前と後で、明らかに街を歩く人の姿が変わりました」と伊勢谷さん。以前は、スーツを着た人が多かったですが、最近では、私服の人や若い女性も増えていると言います。

話題のスポットをたずねると、2022年12月にオープンした複合施設「BANK」を紹介してくれました。商業施設フロアには、レストラン、カフェ、インテリアショップ、フラワーショップなど、さまざまな店舗が入居しています。注目は、Bakery bank(ベーカリー バンク)。水分量と粉の種類にこだわったパンを提供する人気店です。

Bakery bankの入口(写真撮影/池田礼)

Bakery bankの入口(写真撮影/池田礼)

お店のおすすめは、オリジナル熟成発酵バターを使用したクロワッサン。パリパリサクサクで、中はフンワリもっちり(写真撮影/池田礼)

お店のおすすめは、オリジナル熟成発酵バターを使用したクロワッサン。パリパリサクサクで、中はフンワリもっちり(写真撮影/池田礼)

お店の名前を冠した「BANK」(パンの種類:サワードゥ)も人気。季節変わりで数種類を提供(写真撮影/池田礼)

お店の名前を冠した「BANK」(パンの種類:サワードゥ)も人気。季節変わりで数種類を提供(写真撮影/池田礼)

フラワーショップFlowers fete(フラワーズ フェテ)。ドライフラワーブーケやポプリ、アロマディフューザーを販売(写真撮影/池田礼)

フラワーショップFlowers fete(フラワーズ フェテ)。ドライフラワーブーケやポプリ、アロマディフューザーを販売(写真撮影/池田礼)

「日本橋兜町には、歴史的な建物やそれをリノベーションしたものも多く、非常に見ごたえのある街だと思います。昔の植木市をモチーフにした体験型のグリーンフェスや、個性的な出店を飲みながら街歩きする兜町夜市など、イベントもたくさん開催していますので、日本橋兜町を知る機会として参加してみてください」(伊勢谷さん)

再活性化プロジェクトは、2023年現在も進行中で、2025年には、ハイアットの最新ライフスタイルホテルブランド「キャプション by Hyatt 兜町 東京」が竣工予定。さらに多くの海外のお客さんが街にやってきます。日本橋兜町・茅場町は、金融の街として再生しただけでなく、新たなビジネス・文化の発信地、東京の新しい観光地となりつつあると感じました。発展を続ける街は、海外からやってくる人だけでなく、今まで日本橋兜町・茅場町を訪れることがなかった新しい層の人たちも惹きつけています。個性的なカフェやレストランを巡りながら、金融の昔と今を感じに出かけてみませんか。

●取材協力
・平和不動産株式会社
・KABUTO ONE
・FinGATE
・K5
・BANK

銀座に商業施設「GICROS GINZA GEMS」竣工

野村不動産(株)とNREG東芝不動産(株)はこのほど、都心型商業施設「GICROS GINZA GEMS」の竣工を発表した。開業は本年11月16日を予定している。同施設は、NREG東芝不動産が所有していた「銀座第二東芝ビル」の建替事業。東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座」駅徒歩2分、JR山手線「有楽町」駅徒歩5分に立地する地下3階・地上11階建。

低層階(地下1階~2階)には旗艦店となる物販店舗を導入し、空中階(3階~11階)には世界初出店を含む飲食店舗をラインナップ。

人と人のつながりが生まれる新しい銀座の交差点、建築デザインにも採用した市松模様の交差をイメージし、施設名称を「GICROS GINZA GEMS」に決めたという。

ニュース情報元:野村不動産(株)

「HARUMI FLAG」第1期販売、最高倍率は71倍

中央区晴海で開発が進む「HARUMI FLAG」、その第1期販売が7月26日(金)から8月4日(日)まで行われた。
「HARUMI FLAG」は、総開発面積133,906.26m2。住宅5,632戸(分譲住宅街区4,145戸、賃貸住宅街区1,487戸)、店舗・保育施設(区画数未定)、商業施設から構成される。オフィシャルサイトを開設した2018年10月31日から23,300件を超えるエントリーがあり、本年4月27日(土)に開設したパビリオンの見学者数も5,100組を超えるなど、販売前から注目されていた大規模プロジェクトだ。

第1期では、「SEA VILLAGE(A棟・B棟・D棟)」から211戸、「PARK VILLAGE(A棟・B棟・C棟・F棟)」から389戸、2019年首都圏最多とされる600戸を供給。結果、登録申込数は1,543組で最高倍率は71倍、平均倍率は約2.57倍となった。

登録申込者は30代が31%、40代も31%と、30代・40代で6割を占めた。属性は会社員が58%、会社経営者・役員が26%など。

三方向が海に囲まれ、レインボーブリッジなどを見渡すことができる「眺望の良さ」、都心6区の平均専有面積より20m2以上も広い「ゆとりあるプラン」、銀座へ約2.5km・中央区晴海という「利便性の高い立地」などが、主に評価されたという。

ニュース情報元:野村不動産(株)

東京・京橋に美術館とオフィスの複合ビル

東京・京橋で工事が進められてきた美術館とオフィスの複合ビル「ミュージアムタワー京橋」が、このたび竣工した。
同ビルは、1952年の竣工以来、美術館のあるビルとして親しまれてきた「ブリヂストンビル」の跡地に、(株)永坂産業が2016年6月から建設を進めてきたもの。低層部には2020年1月に開館予定の「アーティゾン美術館」(7月1日にブリヂストン美術館から館名を変更)および展示施設、上層部には延べ15,000m2(約4,600坪)のオフィスフロアがある。

防災・BCP機能も強化。免震構造を採用することで高い耐震性能を確保し、72時間以上の電力供給が可能な非常用発電設備や防災備蓄倉庫を備えている。

また、京橋1丁目東地区の都市計画を共同で推進している同社と戸田建設(株)は本年4月、「ミュージアムタワー京橋」と2024年に竣工予定の「(仮称)新TODAビル」を含むこの街区の低層部を「京橋彩区」と命名。その運営組織として「一般社団法人 京橋彩区エリアマネジメント」を設立した。

「ミュージアムタワー京橋」は低層部のアーティゾン美術館、「(仮称)新TODAビル」低層部の文化貢献施設などと連携し、「アートと文化が誰にも近い街」の実現に向けた魅力的な街区となる。

ニュース情報元:(株)永坂産業

「誠品生活」日本1号店、「COREDO室町テラス」に出店

東京・中央区に本年9月27日(金)、商業施設「COREDO(コレド)室町テラス」がグランドオープンする。その2階に、台湾から日本初進出となる「誠品生活日本橋」の出店が決定した。
「誠品生活」は、「Books, and Everything in Between.(本とくらしの間に)」のコンセプトのもと、読書と文化の交流を育む場づくりに注力し発展してきた台湾発の文化情報発信拠点。台湾をはじめ、香港、蘇州、深圳などの国・地域ですでに48店舗展開し、それぞれ異なったテーマでその都市の文化や特色を取り入れた店づくりを行っている。

日本第一号店となる「誠品生活日本橋」では、「くらしと読書のカルチャー・ワンダーランド」をコンセプトに、「誠品書店(書籍ゾーン)」、「文具ゾーン」、「セレクト物販・ワークショップゾーン」、「レストラン・食物販ゾーン」の全4ゾーンで構成(店舗面積約870坪)。日本橋の歴史や暮らしの中で受け継がれてきた文化を「誠品生活」ならではの感性で編集し、創造的で多彩な文化情報を発信していく。

「書籍ゾーン」では、日本語の書籍を中心に、一部中国語を含む外国語書籍も企画展とあわせて取り扱う。ジャンルも文学を軸として、人文、アート、デザイン、ビジネス、旅、料理など、豊富に展開。長さ約30メートルの「文学回廊」コーナーを設け、世界的名作文学を揃える。

「文具ゾーン」では、オリジナル文具をはじめ、書斎にふさわしいアイテムや画材・紙製品など、世界中の文具ブランドからセレクトしたデザイン性の高いものを揃え、文具にまつわる企画展やワークショップも定期的に開催していくという。

なお、店舗の運営は(株)有隣堂が担当。書店の枠にとらわれない文化色豊かな店舗運営を行っていく。

ニュース情報元:三井不動産(株)

中央区晴海に「HARUMI FLAG パビリオン」オープン

東京・中央区晴海の都市開発プロジェクト「HARUMI FLAG」、その魅力が体験できる販売センター「HARUMI FLAG パビリオン」が、4月27日(土)にオープンする。「HARUMI FLAG」は、約13haの土地に5,632戸の分譲住宅・賃貸住宅と商業施設を含めた24棟を建築、保育施設やシニア住宅なども取り入れ、人口約12,000人が住む街とする一大プロジェクト。三井不動産レジデンシャル(株)、野村不動産(株)、住友不動産(株)など、大手デベロッパー10社が事業参画している。

「レインボーブリッジ」など東京湾を一望でき、三方を海に囲まれた眺望、多様な世代・ライフスタイルに対応できる多彩な施設、平均専有面積約84m2(第一工区)の広々とした住戸など、これまでにない「東京の新しい暮らし・価値」を提供するプロジェクトとして注目されている。

今回オープンする「HARUMI FLAG パビリオン」では、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)などの最新技術で、「HARUMI FLAG」で実際に暮らしているかのような臨場感を体験することができる。

また、5つのレファレンスルームでは、60m2台から100m2を超えるものまで、多様な世代・ライフスタイルに対応した間取りが体感できる。

さらに、新たな交通機関「東京BRT」、新しい駅「マルチモビリティステーション」、共用スペースや施設の紹介、中庭空間の見どころなど、5つのコーナーにて街の魅力を分かりやすく解説する。

施設は、都営大江戸線「月島駅」徒歩9分、「勝どき駅」徒歩15分、東京メトロ有楽町線「豊洲駅」徒歩15分に立地。見学は完全予約制(定休日:火・水・木)。なお、住戸の第一期販売は7月下旬から開始する予定。

ニュース情報元:三井不動産レジデンシャル(株)

ランナー人気でも再注目!銀座や半蔵門、“超都心”の銭湯に行ってみた

世界有数のお風呂好きである日本人にとって、広く、快適な近隣の銭湯は、内風呂では味わえない癒しに満ちたリラックス空間といえます。

ただし、その数が年々減っているのはご存じの方も多いでしょう。東京都の情報サイト「東京くらすWEB」によると、2005年に1025軒あった都内の銭湯は、2017年には562軒と10年余りでほぼ半減しています。

しかし「一浴場当たりの平均入浴人員」の推移に目を移すと“逆転現象”が生じていることが分かります。2013年に119人だったのが、2017年には132人にまで回復しているのです(すべて各年12月末現在の数値)。

古き良き銭湯が、年とともに姿を消していくなか、なぜ利用者が増えているのか? ひとつの理由として考えられるのが“銭湯ランナー”の増加です。

特にアツいのはランナーの聖地・皇居に近い銭湯

“銭湯ランナー”達が特に支持するのは、ランニングコースが整備された場所に近い銭湯。脱衣所に荷物を置き、ウェアに着替えて出走。ランニング後、銭湯に戻って汗を流す。銭湯を拠点にランを楽しむ人=銭湯ランナーというわけです。最近では「銭湯ランナー歓迎」をアピールする銭湯も少なくありません。

都内でランニングコースが整備されている場所は多々ありますが、何といってもその代表格は「皇居」の外周路でしょう。一周約5キロと距離的にキリが良い、信号がなく走りやすい、皇居のお濠の豊富な水や緑、歴史ある城郭などを眺めながら走れる、一部には高低差約30mの場所もあって、それなりにタフなコースでもある…などなどの好条件がそろい、「ランナーの聖地」とも呼ばれています。

ただ、皇居のそばとなると、エリアとしては「超」がつく都心部です。働く人は多くても、住人は少なく銭湯なんてないのでは…?とイメージしてしまいがち。

ところが! そんな超都心でも元気に営業し、ランナーの人気を集める銭湯はちゃんと存在しています。今回は皇居を挟み、東西に位置する2つの銭湯を訪ねてみました。

アフターのごほうび美食も魅力!銀座の一角にたたずむ銭湯銀座のど真ん中にたたずむ「銀座湯」(写真撮影/保倉勝巳)

銀座のど真ん中にたたずむ「銀座湯」(写真撮影/保倉勝巳)

まずは皇居の東側、中央区銀座1丁目の、その名もズバリ「銀座湯」。銀座界隈の各駅が徒歩圏で、例えば、都営浅草線宝町駅徒歩約1分、有楽町線銀座一丁目駅、銀座線京橋駅ともに徒歩約5分のほか、東銀座、銀座、有楽町、日比谷、東京なども利用できる希少なロケーションが特徴です。

営業開始は1975年。お客さんは地元中央区をはじめとした幅広い世代の住人が中心です。利用されるお年寄りのなかには、浜町や八丁堀、新富町方面から都営線や都バス、無料バスなどの公共交通を使って銀座や日本橋を訪れ、その前後に湯につかってコミュニケーションを楽しむ方も。また、食事、飲み会の前にひと風呂浴びたいという方や近隣で働くビジネスマンや店員さん、都営浅草線で成田、羽田へ直通であることから、深夜のフライト前や帰国後にここに寄ってサッパリしていく方、さらには地方から上京した就活生など、実に多様な人たちが訪れるそうです。

1階にある女湯の脱衣所(写真撮影/保倉勝巳)

1階にある女湯の脱衣所(写真撮影/保倉勝巳)

1階女湯のタイル壁画は隅田川の花火大会を描かれている(写真撮影/保倉勝巳)

1階女湯のタイル壁画は隅田川の花火大会を描かれている(写真撮影/保倉勝巳)

2階男湯のタイル壁画は銀座4丁目交差点(写真撮影/保倉勝巳)

2階男湯のタイル壁画は銀座4丁目交差点(写真撮影/保倉勝巳)

銭湯ランナーが増え始めたのは、2007年に始まった東京マラソン前後。皇居外周路の二重橋前まではジョギングで10分少々の距離なので、ウォーミングアップにちょうど良いことに加え、日本有数の旨い店集積地帯である銀座、日本橋の近さもランナー人気の要因でしょう。ランニングでしっかりカロリーを消費し、銭湯で汗を流した後、ビールで喉を潤してから美食を楽しむ、というわけです。

「皇居方面だけでなく、きれいで広いジョグコースが川岸に整備されている隅田川もランで10分程。川風に吹かれながらスカイツリーや屋形船を眺めて走ったり、下町情緒に浸りながらランニングできるのも銀座湯の良いところです」(時々銀座湯を利用する銭湯ランナー)

ただし、ランニングで利用する際には注意も必要。利用者の中心は一般の住人やビジネスマン、観光客などです。そのため、ラン利用であることを申し出る、ロッカーのカギ預けの際に名前を言う、ランニングは最長でも2時間、銭湯内ではランニングシューズの泥が床に落ちないように袋に入れて持ち運ぶこと、などのルール、マナーをお忘れなく。

上記を守って快適なランニング&アフターを!

ランナーズコミュニティが醸成された、最も皇居に近い銭湯半蔵門駅から徒歩2~3分「バン・ドゥーシュ」(写真撮影/保倉勝巳)

半蔵門駅から徒歩2~3分「バン・ドゥーシュ」(写真撮影/保倉勝巳)

お次は皇居の西側、千代田区麹町1丁目の「バン・ドゥーシュ」。半蔵門線半蔵門駅徒歩1分、有楽町線麹町駅徒歩5分と、こちらもアクセスは抜群の上、皇居外周路の半蔵門までは約300m、走れば2~3分の距離。“最も皇居に近い銭湯”と呼ばれています。

界隈にはオフィスや大学、ホテルなどが集まる一方、千代田区番町を中心に古くから高級マンションが多く、表通りから一本裏に入れば閑静な住宅街も。実はバン・ドゥーシュも110戸超の大規模マンションの1階につくられており、ランナーだけでなく地元在住の常連さんも多いといいます。

取材に答えていただいた橋富和子さん。銭湯利用者には毎回、ドリンク、レトルトカレーやご飯、カップ焼きそばなどをサービスしている。取材当日はアルファベットチョコレートだった(番台右)(写真撮影/保倉勝巳)

取材に答えていただいた橋富和子さん。銭湯利用者には毎回、ドリンク、レトルトカレーやご飯、カップ焼きそばなどをサービスしている。取材当日はアルファベットチョコレートだった(番台右)(写真撮影/保倉勝巳)

銭湯・マンションのオーナーで、1982年の営業開始時から番台に座る橋富和子さんは「『バン・ドゥーシュ』というハイカラな名前は、フランス語で“ジャグジー”の意味。マンションを分譲する際、販売会社さんが“洗練されたイメージにしましょう”とアイデアを出されたことが由来です。ランナーで混雑するのは週半ば~後半の18時~22時頃。近所にお住まいの方はその時間帯を避けて来られます。うちとしてはランナーさんと地元の方ともにご利用いただいていて、ありがたく思っています」と説明してくれました。

銭湯ランの拠点としても人気が出始めたのは、やはり東京マラソンの開始によってランニングブームが起きた2007年ころ。以降、近隣にはシャワー&ロッカー施設が整った“ランニングステーション”も増えたのですが、バン・ドゥーシュを根強く支持するある銭湯ランナーは「普通の銭湯に比べたらコンパクトだけど、ジャグジー付きの湯舟はランステにはない魅力。15~20キロと走り込んだ後、マッサージ代わりに浸かるのが好きです。ランナー同士助け合う雰囲気も良いんですよ。“僕はもう出ますのでここのロッカー、お次にどうぞ”なんて親切に教えてくれたり、洗い場でもシャワーや泡が飛び散らないように周りに配慮しながら使っていたり。バン・ドゥーシュで知り合いになり、ランニング仲間を増やしたランナーも珍しくないですよ」と話します。

出走前には、番台に預けたロッカーキーの番号と名前をホワイドボードに書き込み、戻ってきたら消すルール(写真撮影/保倉勝巳)

出走前には、番台に預けたロッカーキーの番号と名前をホワイドボードに書き込み、戻ってきたら消すルール(写真撮影/保倉勝巳)

番台前にはシューズラックを設置(写真撮影/保倉勝巳)

番台前にはシューズラックを設置(写真撮影/保倉勝巳)

もうすぐ街に新緑が映える季節。暑くもなく寒くもなく、ランニングには一年で最も適したシーズンを迎えます。今回紹介した銭湯を拠点に皇居ランを楽しむも良し、あるいは自宅近所の銭湯に聞いてOKなら、そこをベースにジョギングするもまた良し。なくすには惜しいご近所の癒し空間「銭湯」を、ランニングという新たな視点で活用してみませんか。

三井不動産と東京ガス、「日本橋スマートエネルギープロジェクト」始動

三井不動産(株)と東京ガス(株)は、共同で設立した三井不動産TGスマートエナジー(株)を通じて「日本橋室町三井タワー」内(東京都中央区)に「日本橋エネルギーセンター」を竣工し、4月1日より「日本橋スマートエネルギープロジェクト」を開始した。同事業は、両社の強み・ノウハウを活かして、既存ビル群も含めエネルギーを街ごとリニューアルする日本初の取り組み。日本橋室町周辺地域に、電気と熱を安定供給していく。

大型CGS(コジェネレーションシステム)を「日本橋室町三井タワー」地下のプラント内に設置、地下に独自に張りめぐらせた自営線により、周辺ビル・商業施設に向けて平常時・非常時ともにエネルギー供給を行うエネルギーネットワークを構築した。導入した大型CGSは災害時の信頼性が高い中圧ガス導管を活用して発電しており、広域停電時にも建物のBCP(Business Continuity Plan)に必要な電気の供給(年間ピークの50%)が可能になる。

供給対象は「三井本館」や「三越日本橋本店本館」といった重要文化財や、「武田グローバル本社」を始めとする既存建物を含む約20棟。また、帰宅困難者を収容する一時滞在施設にもエネルギーを供給し、面的なエネルギーレジリエンスを向上させ、安心・安全な街づくりに貢献する。

両社は、今回の日本橋における都心型スマートシティの取り組みを推進していくと同時に、今後、豊洲など他エリアにおけるスマートエネルギープロジェクトでも連携を予定。災害に強く、環境に優しい安定したエネルギー供給が支える魅力ある街づくりに取り組んでいく。

ニュース情報元:三井不動産(株)

「日本橋室町三井タワー」竣工、「COREDO室町テラス」9月27日グランドオープン

日本橋室町三丁目地区市街地再開発組合、三井不動産(株)が建設を進めてきた「日本橋室町三井タワー」(東京都中央区)が、3月28日(木)に竣工した。合わせて、商業施設「COREDO(コレド)室町テラス」のグランドオープンが、本年9月27日(金)に決定した。「日本橋室町三井タワー」は、日本橋再生計画第2ステージの旗艦プロジェクトとなる大規模複合ビルであり、日本橋エリアのグローバル化に寄与するプロジェクト。地下歩道を通じ、東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅、およびJR横須賀線・総武快速線「新日本橋」駅に直結。神田・東京駅周辺エリアと日本橋をつなぐ新たな拠点となる。

建物は地上26階・地下3階。様々な用途に利用できるホール&カンファレンス、緑あふれる潤いのランドスケープと大屋根を配した広場空間を備える。

地下1階、1階、2階の3フロアには、商業施設「COREDO 室町テラス」がオープンする。地下1階には、「三越前」駅・「新日本橋」駅地下歩道に面したバラエティ豊かな9店舗が揃う。2階には、台湾発「誠品生活」の日本1号店「誠品生活日本橋」(運営:(株)有隣堂)がオープンするなど、日本初出店を含む31店舗が集結する予定。

ニュース情報元:三井不動産(株)

東京駅前八重洲一丁目、再開発組合の設立認可

東京都は1月11日、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合の設立を認可した。土地の高度利用と都市機能の更新、交通結節機能の強化を図るとともに、安全で快適な歩行環境を創出する。
事業地は中央区八重洲一丁目地内の約1.3ヘクタール。地上50階・地下4階・高さ約250mの複合施設を建設する。業務・商業・居住・交流・生活支援等の都市機能を導入するとともに、帰宅困難者の受入などにより地域の防災対応力を強化していく。

総事業費は約2,104億円。権利変換計画認可は2020年度、工事着手は2021年度、建物竣工は2025年度の予定。

ニュース情報元:東京都

日本橋一丁目の再開発組合、都が設立認可

東京都は12月14日(金)、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、日本橋一丁目中地区市街地再開発組合の設立を認可した。施行地区は中央区日本橋一丁目地内、約3.0ヘクタール。業務・商業機能等の一体整備による高規格な複合機能集積地の形成や、歩行者ネットワークの強化による回遊性の創出、日本橋川沿いの良好な水辺環境の創出などにより、国際競争力を備えた良好な都市空間の創出を図る。

また、金融・ライフサイエンス拠点の形成に向けて、大規模カンファレンスホールやビジネス支援施設、海外からのビジネスパーソンにも対応したホテルを整備する。さらに、カンファレンスホワイエなどを活用した帰宅困難者受入スペースを確保するとともに、非常用電源設備や防災備蓄倉庫等を設置し、防災対応力の強化を図る。

事業地はA街区(約4,900m2)、B街区(約5,700m2)、C街区(約362,600m2)の3街区。A街区に地上5階・地下1階・高さ約38m、B街区に地上7階・地下1階・高さ約31m、C街区には地上49階・地下5階・高さ約287mの建物を建設する。用途は店舗、事務所、住宅、ホテル、カンファレンス施設など。

総事業費は約3,167億円。2019年度に権利変換計画認可、2020年度に工事着手、建物竣工は2025年度を予定している。

ニュース情報元:東京都

「COREDO室町テラス」、2019年秋グランドオープン

日本橋室町三丁目地区市街地再開発組合、三井不動産(株)は、「日本橋室町三丁目地区第一種市街地再開発事業 A地区」(東京都中央区日本橋室町三丁目)で建設中の建物名称を「日本橋室町三井タワー」とし、商業施設「COREDO室町テラス」を2019年秋にグランドオープンすると発表した。「日本橋室町三井タワー」は、三井不動産が取り組む「日本橋再生計画」において、日本橋エリアの情報発信拠点となる最新の複合ビル。敷地面積は約11,480m2、延床面積約168,000m2、地上26階・地下3階建の大規模複合開発だ。

地上5~25階にはオフィス(5~6階はオフィスロビー)、3階にはホール&カンファレンス、地下1階~地上2階には商業施設、また、地上1階には大規模な屋外広場空間を形成する。

地下1階では、地下歩道を通じて東京メトロ銀座線・半蔵門線「三越前」駅ならびにJR横須賀線・総武快速線「新日本橋」駅に直結。オフィス空間は、基準階専有面積が約4,300m2(約1,300坪)と都心最大級のフロアプレートを実現しており、効率的な執務室のレイアウトが可能となる。

地下1階~地上2階の商業施設「COREDO室町テラス」は約6,000m2のフロアに、日本初出店を含む国内外から約30店舗を集め、多様な顧客の獲得と賑わいの創出を実現。3階のホール&カンファレンスは、約375m2のメインホールに、3つのカンファレンスを備えており、日本橋エリアにおいてすでに運営している「日本橋三井ホール(COREDO室町1)」と連携し、日本橋エリアの多目的な交流機能を高めていく。

ニュース情報元:三井不動産(株)

日本橋エリアにオフィス・ホテル・商業の複合施設

日本紙パルプ商事(株)が中央区日本橋室町三丁目で推進してきた「(仮称)JPビルディング建替計画」が6月30日に竣工し、建物名称が「OVOL(オヴォール)日本橋ビル」に決定した。物件は、東京メトロ「三越前」駅、JR「新日本橋」駅に直結した、日本橋エリアの北の玄関口に誕生した、オフィス、ホテル、商業店舗からなる複合施設。地下3階・地上15階・塔屋2階。日本橋地区において複数の開発を行っている三井不動産(株)がプロジェクトマネジメントを受託し、事業を推進してきた。

2~7階はオフィスで、基準階は天井高2,800mmかつ無柱の大空間とし、さらに中央通り側の窓面を最大限開口させることで、オフィスワーカーにとって快適で見通しの良い空間を創出した。

1階と9~15階はホテル。上層階のホテルフロアでは、三井不動産グループ運営の「三井ガーデンホテル日本橋プレミア」(客室数:264室)が9月13日より営業を開始する予定。1階のホテルエントランスは、商業区画のカフェと連続した大空間とした。

地下1階・1階には、カフェを含めた5区画・約350坪の飲食・物販店舗を設け、日本橋の街にさらなる賑わいと交流の場を提供していく。 

ニュース情報元:三井不動産(株)

「日本橋高島屋三井ビルディング」竣工

三井不動産(株)は、重要文化財「高島屋日本橋店」を含む一帯街区において「日本橋二丁目地区第一種市街地再開発事業」を推進しており、6月30日、「日本橋高島屋三井ビルディング」を竣工した。
同施設は、地上32階、地下5階、延床面積約148,000m2のオフィス・商業施設などで構成される大規模複合施設。低層部には「日本橋高島屋S.C.新館(専門店)」が本年9月25日にオープンする。「日本橋高島屋S.C.本館(現:高島屋日本橋店)」と合わせ、日本初上陸や商業施設初出店などの専門店、計114店舗が出店する予定。

高層のオフィスフロアは、1フロア当たり約2,660m2の大型なオフィスであり、新世代の制震装置「HiDAX-R」(開発:鹿島建設(株))を導入。震度7クラスの地震に対して耐震安全性や事業継続性を確保する。また、より豊かに進化したオフィスを目指し、テナント企業向け会員制施設・サービス「mot. 三井のオフィス for Tomorrow / Mitsui Office for Tomorrow」を今秋から提供する予定。

建物外装は、「東京ミッドタウン」やドバイの「ブルジュハリファ」のデザインを手がけ、世界各国から評価を集めているSkidmore, Owings & Merrill LLP(SOM)が手掛けた。重要文化財である「日本橋高島屋」との連続性を持たせたファサードデザインとし、統一感のある景観形成を行いつつ歴史的なデザインとの融合を図っている。

ニュース情報元:三井不動産(株)