サ高住「パークウェルステイト浜田山」が追求する理想的な終の棲家とは?「人生100年時代」の最新住宅事情

うっかりしていたら、昨年還暦を迎えてしまった。私も立派なシニア世代だ。まだまだ元気なつもりだが「終の棲家をどうするか」という問題がたまに頭をよぎることがある。三井不動産レジデンシャル株式会社がシニアをターゲットにしたサービス付き高齢者向け住宅の新商品「パークウェルステイト浜田山」を誕生させたと聞き、そのプレス説明会と内覧会に参加してみた。
自立したシニアに向けた「住まい」としての快適さを重視したプランニング

同物件のある浜田山は渋谷と吉祥寺を結ぶ京王井の頭線沿線の静かな住宅街だ。現地は駅の北側を歩いて9分(約720m)。周辺は低層住宅が広がり、善福寺川緑地(約560m/徒歩7分)や三井の森公園(約970m/徒歩13分)も点在する緑豊かな環境だ。

テーマは街なかに居ながらにして樹々と静寂に包まれた「市中の山居」。住まいと庭園とが一体となって四季の息吹を肌で感じるように企画されたそうだ。「彩の庭」と名付けられたプライベートガーデンは約1100本のさまざまな樹木が植えられ、館内の随所から眺められるように設計されている。建物は地下1階地上3階建て、62戸の一般住戸と8戸の介護用住戸が備えられている。

安心して散策できる敷地内のプライベートガーデン「彩の庭」。四季折々の表情を楽しめる緑豊かな中庭だ(画像提供/三井不動産レジデンシャル株式会社)

安心して散策できる敷地内のプライベートガーデン「彩の庭」。四季折々の表情を楽しめる緑豊かな中庭だ(画像提供/三井不動産レジデンシャル株式会社)

ガーデンの緑が絵画のように印象的なエントランス(画像提供/三井不動産レジデンシャル株式会社)

ガーデンの緑が絵画のように印象的なエントランス(画像提供/三井不動産レジデンシャル株式会社)

高齢者向け住宅としては「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」と「住宅型有料老人ホーム」の2つが話題になっているが、同物件の場合は国土交通省の所轄による高齢者向け住宅である「サ高住」として企画されている。一方の「住宅型有料老人ホーム」は厚生労働省の所轄による「介護施設」になる。

つまりシニアが快適に暮らせる「住まい」としての位置づけで企画されている。同物件の場合は、入居する際は自立できる健康な状態が条件だ。ただサ高住で取りざたされる「要介護度が大きく進んだ場合に別の介護施設に移り住まなくてはならない」懸念は解決されている。本格的な介護用住居も用意されているからだ。

シニアの住まいのニーズの変化に応じて、自宅での介護でも、介護施設でもない、新たな選択肢を提供(イメージ)(画像提供/三井不動産レジデンシャル株式会社)

シニアの住まいのニーズの変化に応じて、自宅での介護でも、介護施設でもない、新たな選択肢を提供(イメージ)(画像提供/三井不動産レジデンシャル株式会社)

同事業の基本的なスキームは、三井不動産レジデンシャル株式会社が建物を開発したのち、三井不動産レジデンシャルウェルネス株式会社に建物を賃貸し、同社が入居者と終身建物賃貸借契約を締結する。同社は、生活相談やフロントサービスなど、入居者へのホスピタリティサービスを提供するほか、介護事業者やレストラン事業者への運営委託および医療機関との連携等を通じて、さまざまな専門性の高いサービスを提供する。

資生堂美容室と提携したヘアサロン、フィットネスルーム、大浴場なども

まずは共用施設から見学させてもらった。男女共に、檜風呂と石風呂の2種類の浴槽をしつらえた大浴場はバスタオルも用意され、着替えを持っていくだけの気軽さだ。自室の浴室を利用した場合の清掃の煩わしさを軽減できるようにという考えで設置されたそうである。確かに浴室の掃除は手間がかかるのでうれしい設備だ。

フィットネスルームでは200種以上の運動が可能というキネシスをはじめ、さまざまな機種が整っている。トレーナーが定期的に常駐するので初心者でも使い方を教えてもらえ、さらに希望すればパーソナルトレーニングも受けられる(予約制・有償)

またシアタールーム、アトリエ、ビリヤード場、自動麻雀卓を備えたゲームルームなどが備えられ、時間にゆとりのあるシニアが充実した1日を送ることができそうだ。各々経験がある人はもちろん、はじめて挑戦する場合も気軽に始められる多彩なラインナップで、趣味の幅が広がる。

特徴的なのはヘアサロンの存在だ。資生堂美容室提携でおしゃれなシニアの要望に応えられる施設は、「7割が女性」という入居者の想定に即したものだろう。送迎シャトルバスを活用して、日本橋エリアなどに買い物ツアーに出かけるアクティビティも用意されるようだ。「買い物とおしゃれ」は、これからのシニア女性には欠かせない。いつまでも身だしなみに気を配る方に満足してもらえる工夫だ。

イタリア・テクノジム社の人間工学に基づく最先端マシンを備えたフィットネスルーム(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

イタリア・テクノジム社の人間工学に基づく最先端マシンを備えたフィットネスルーム(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

資生堂美容室と提携したヘアサロン。カットやパーマだけではなくネイルやフェイシャルも受けられる(有料)(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

資生堂美容室と提携したヘアサロン。カットやパーマだけではなくネイルやフェイシャルも受けられる(有料)(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

大浴場「明鏡(めいきょう)・清香(せいか)」。自室のお風呂の利用頻度が低いという顧客の声から、男女共に、檜風呂と石風呂の2種類の浴槽をしつらえた(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

大浴場「明鏡(めいきょう)・清香(せいか)」。自室のお風呂の利用頻度が低いという顧客の声から、男女共に、檜風呂と石風呂の2種類の浴槽をしつらえた(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

58~100平米超の居室は都心高級マンションのクオリティ。クルマ椅子利用も視野に

次にプライベートスペースである各個室を見せてもらった。単身用の58平米超の1LDKと夫妻でも入居できる100平米超の2LDKの2つのタイプだ。いずれもスペースに余裕があり、ガーデンの緑が眺められる。バルコニーの手すりはガラスが使用され、室内からの眺望を大切にしていることが見て取れる。

特筆すべきは引き戸を多用した設計だ。水まわりを含めて出入りする場所は極力引き戸が採用されている。万一車椅子を利用することになっても、廊下の広さを含めて移動が簡単にできるように工夫されている。

単身入居者向けの1LDK。引き戸を開放すればワンルームにもなる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

単身入居者向けの1LDK。引き戸を開放すればワンルームにもなる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

100平米超の広い2LDK。家族が来ても宿泊できるように主寝室以外に個室が用意されている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

100平米超の広い2LDK。家族が来ても宿泊できるように主寝室以外に個室が用意されている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

急に具合が悪くなったときなど、万一の場合に対応することができるように居室にはスタッフと直接話せるスピーカーとマイクが用意されている。また、ホテルのカードキーのような仕組みで在室しているかどうかを把握。在室中にも関わらずトイレ前に取り付けられたセンサーに、一定時間反応がない場合、呼びかけや駆けつけの対応がなされる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

急に具合が悪くなったときなど、万一の場合に対応することができるように居室にはスタッフと直接話せるスピーカーとマイクが用意されている。また、ホテルのカードキーのような仕組みで在室しているかどうかを把握。在室中にも関わらずトイレ前に取り付けられたセンサーに、一定時間反応がない場合、呼びかけや駆けつけの対応がなされる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「もしも」の場合も介護ルームを用意。1.5人に1人の体制で看護スタッフを用意

元気なうちは自立して暮らせても、何かあれば病院に行き、そのまま入院ということになるが、ここでは介護が必要になった際に入室できる介護用住戸が8戸も用意されている。また大学病院(※1)との連携を軸として、24時間常駐の看護スタッフ(※2)や同一建物内にクリニック(※3)も設置、医療のプロたちが常に健康を見守る体制が用意されている。

訪問介護事業所「TOKIORI浜田山」が併設。介護サービスは、「ケアサービス(生活支援サービス)」「訪問介護サービス」「自費サービス」の3種類があり、入居者の要望に応じて支配人とケアマネジャーが提案してくれる。

介護用住戸で提供される「ケアサービス(生活支援サービス)」(※4)は、サービス料金に含まれており、日常的な服薬管理、健康管理、訪問診療所医師(主治医)の指示によるレジデンスの体制で可能な医療ケアへの対応をしてもらえる。また看護・介護スタッフと介護用住戸利用者の比率は、1.5:1相当の体制を実現しており、短時間・随時・緊急の場合でも24時間対応が可能だ。
要支援、要介護の認定を受けた方を対象とした「訪問介護」は、介護保険を利用したケアサービスで、一般住戸、介護住戸に関わらず利用可能だ(介護保険適用サービス)。本人の健康状態に応じて訪問医療や訪問看護(有償)によるサポートの利用も含めて、館内で看取りまでを行う予定だそうだ。

一般住戸での生活が難しくなった場合、住戸はそのままに、この介護用住居に移ることができる。夫婦のどちらかに介護が必要になった場合でも、最も近い距離で暮らせる。バルコニーから眺める中庭の緑が美しい(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

一般住戸での生活が難しくなった場合、住戸はそのままに、この介護用住居に移ることができる。夫婦のどちらかに介護が必要になった場合でも、最も近い距離で暮らせる。バルコニーから眺める中庭の緑が美しい(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

寝たままの体制で入浴できる浴室を介護スペースには設置。ほかに座ったまま入浴できる浴室も用意されている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

寝たままの体制で入浴できる浴室を介護スペースには設置。ほかに座ったまま入浴できる浴室も用意されている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

自然光を取り込むダイニングで朝・昼・晩の3食、コース料理も可能

ワイドなガラス窓から四季を感じる植栽と滝の織りなす美しい水景が眺められるダイニング「季饗(ききょう)」は、ホテルのレストランのような贅沢な空間だ。ゲストが来たときのための個室、夜のバー活用(週1回)、予約不要の自由喫食など、それぞれのライフスタイルにあわせて使えるそうだ。

食事は管理栄養士による栄養バランスが管理された上質な日替わり・定番メニューを提供。健康を意識したメニューや栄養バランスの分かるサービスはニーズが高いだろう。試食させてもらったが、目を楽しませてくれる盛り付けから、薄味に留意しながら深い味わいのある料理は満足度が高い。朝食500円、昼食850円、夕食1300円(すべて税抜)で提供される予定だが、十分に価値がある。さらに要望があればコースメニュー(有償・予約制)の提供も可能のようだ。

専属のシェフが栄養と健康に気を配り、和・洋・中のバラエティーに富んだ日替わりメニューや軽食等のアラカルトメニューなど提供してくれるダイニング(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

専属のシェフが栄養と健康に気を配り、和・洋・中のバラエティーに富んだ日替わりメニューや軽食等のアラカルトメニューなど提供してくれるダイニング(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

朝食の一例。和食も用意されている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

朝食の一例。和食も用意されている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

夕食の一例。洋食も用意されている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

夕食の一例。洋食も用意されている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

シニア世代の新たなライフスタイルに合わせたコンセプト

三井不動産レジデンシャルではシニア向け住宅事業を新たな成長戦略の柱の一つとし、2017年4月にはシニアレジデンス事業部を新設。人生100年時代に向けた新商品として、「パークウェルステイト」シリーズを発表、これからも展開していく予定だ。

というのも平均寿命が延びただけでなく、80歳代前半でも約8割が介護保険を利用していないなど、自立した元気な高齢者が増加したことで、静かな老後ではなく、もっとアクティブなライフスタイルのニーズが生まれている。

元気なときから介護が必要になったあとも、そして最期を迎えるときまでも、住み慣れた環境で暮らしたいと願う人は多い。しかし自宅介護は家族の負担が大きい。そんな人たちにとっての理想的な環境が用意されているのが同物件ではないだろうか。確かに入居金は単身者用でも1億3593万円(前払方式・80歳入居)、毎月94.4万円(月払方式・年齢不問)と高めの設定だ。ほかに月額利用料や光熱費も必要になる。しかし歳を重ねることをポジティブにとらえるためにも、このシニアレジデンスの誕生は「終の棲家」の選択肢を広げてくれるきっかけになりそうだ。

※1 順天堂大学医学部附属〈順天堂医院・ 練馬病院〉(総合科目)
※2 看護スタッフ1名常駐(週40時間常勤換算で常勤2名、非常勤3名(予定)によるシフト制。夜間(18時~翌9時)看護スタッフ1名。ただし休憩等による最少時は0名)
※3 クリニックによる提供サービス(健康診断・健康相談・生活アドバイス・健康管理等)に関わる費用は、基本サービス料金に含まれます
※4 ケアスタッフ1名常駐(週40時間常勤換算で常勤2名、非常勤3名(予定)によるシフト制。夜間(18時~翌9時)ケアスタッフ2名。ただし休憩等による最少時は1名)。介護用住戸の利用者がいない場合はケアスタッフの配置はございません

●取材協力
パークウェルステイト浜田山

介護を始めた年齢、「45~54歳」が最多

(株)オールアバウト(東京都渋谷区)はこのたび、介護経験者と介護未経験者を対象に、「親の介護」に関する調査を行った。介護経験者の対象は30~69歳の男女、サンプル数は計657名(男性219名、女性438名)。介護未経験者の対象は35~49歳の男女、サンプル数は計436名(男性220名、女性216名)。ともに2018年11月19日~11月22日、インターネットで調査を行った。

それによると、介護経験者が介護を始めた自身の年齢は、45~54歳のアラフィフ世代が最多の35.9%。44歳以下で介護をすることになった人は34.6%だった。また、回答者の約6割が「介護に対する心構えができていなかった」(「できていなかった」26.3%+「どちらかというとできていなかった」34.7%)と回答。親の介護を突然はじめることになった人が多いようだ。

介護期間については、「4~10年未満」が20.9%と最も多く、「10年以上」は11.9%。1年以上(「1~2年未満」17.5%+「2~3年未満」14.1%+「3~4年未満」10.8%)を合算すると75.2%となった。多くの人が急に親の介護をはじめることになり、しかも長期にわたって介護を行っている。

介護期間中の自身の就業状況は、男性の83.6%、女性の60.7%が働いていたと回答。「仕事をしていた」と回答した人のうち、「介護が始まる以前から仕事の状況は変わりない」と回答した人は男性の56%、女性の38.7%で、「働き方や雇用形態を変更した」と回答した人は男女ともに約3割(「会社に相談し、働き方を調整した」「調整が効きやすいよう、雇用形態を変更した」「会社の制度を使い、働き方を調整した」の合算)、介護のために「転職」した人は、男性で5%、女性で7.5%だった。また、「仕事を辞めた」と回答したのは、男性で6%に対し女性が20.7%、男女で約3.5倍の差が見られた。

介護で辛かったことは、肉体的負担をあげた人が約4割に対し、精神的負担と回答した人が約6割で最多。次いで「今後どうなるか見通しがつかないこと」が44.3%となり、“終わりが見えない”点も介護が辛いと感じるポイントのようだ。

介護の事前準備については、アラフォーで親の介護を始めた人の約7割が「事前に準備しておくべきだった」と回答。事前に準備をしておけば良かったと思うことは、「介護にかかわる心構えや覚悟」が48.9%で最多。次いで「介護サービスや介護制度についての理解」48.6%、「介護に関する情報収集」43.4%、「親・兄弟との役割分担や協力体制の構築」32.2%が続く。

一方、「親の介護の準備をしている」と回答した介護未経験者は1割で、約9割の人が準備をしていない。親の介護が始まると予想する時期をきいたところ、約4割が「まだわからない」と回答。次に「6~10年以内」が18.1%、「10年よりも先」が17.2%だった。

ニュース情報元:(株)オールアバウト

介護を始めた年齢、「45~54歳」が最多

(株)オールアバウト(東京都渋谷区)はこのたび、介護経験者と介護未経験者を対象に、「親の介護」に関する調査を行った。介護経験者の対象は30~69歳の男女、サンプル数は計657名(男性219名、女性438名)。介護未経験者の対象は35~49歳の男女、サンプル数は計436名(男性220名、女性216名)。ともに2018年11月19日~11月22日、インターネットで調査を行った。

それによると、介護経験者が介護を始めた自身の年齢は、45~54歳のアラフィフ世代が最多の35.9%。44歳以下で介護をすることになった人は34.6%だった。また、回答者の約6割が「介護に対する心構えができていなかった」(「できていなかった」26.3%+「どちらかというとできていなかった」34.7%)と回答。親の介護を突然はじめることになった人が多いようだ。

介護期間については、「4~10年未満」が20.9%と最も多く、「10年以上」は11.9%。1年以上(「1~2年未満」17.5%+「2~3年未満」14.1%+「3~4年未満」10.8%)を合算すると75.2%となった。多くの人が急に親の介護をはじめることになり、しかも長期にわたって介護を行っている。

介護期間中の自身の就業状況は、男性の83.6%、女性の60.7%が働いていたと回答。「仕事をしていた」と回答した人のうち、「介護が始まる以前から仕事の状況は変わりない」と回答した人は男性の56%、女性の38.7%で、「働き方や雇用形態を変更した」と回答した人は男女ともに約3割(「会社に相談し、働き方を調整した」「調整が効きやすいよう、雇用形態を変更した」「会社の制度を使い、働き方を調整した」の合算)、介護のために「転職」した人は、男性で5%、女性で7.5%だった。また、「仕事を辞めた」と回答したのは、男性で6%に対し女性が20.7%、男女で約3.5倍の差が見られた。

介護で辛かったことは、肉体的負担をあげた人が約4割に対し、精神的負担と回答した人が約6割で最多。次いで「今後どうなるか見通しがつかないこと」が44.3%となり、“終わりが見えない”点も介護が辛いと感じるポイントのようだ。

介護の事前準備については、アラフォーで親の介護を始めた人の約7割が「事前に準備しておくべきだった」と回答。事前に準備をしておけば良かったと思うことは、「介護にかかわる心構えや覚悟」が48.9%で最多。次いで「介護サービスや介護制度についての理解」48.6%、「介護に関する情報収集」43.4%、「親・兄弟との役割分担や協力体制の構築」32.2%が続く。

一方、「親の介護の準備をしている」と回答した介護未経験者は1割で、約9割の人が準備をしていない。親の介護が始まると予想する時期をきいたところ、約4割が「まだわからない」と回答。次に「6~10年以内」が18.1%、「10年よりも先」が17.2%だった。

ニュース情報元:(株)オールアバウト

千葉・浦安市に医療と介護の複合施設、ミサワホーム

ミサワホーム(株)は、千葉県浦安市において、まちづくり事業ブランド「ASMACI」の第二弾となる複合施設「(仮称)ASMACI浦安富岡」を着工した。同社は超高齢社会・少子化などの社会的課題の解決を目指し、コンパクトシティ型不動産開発などのまちづくり事業に取り組んでいる。今年4月には、複合施設「ASMACI」ブランドの第一弾として、医療・介護・保育・商業の機能を備えた「ASMACI浦安」をオープンした。同施設の東隣には市内より移転してきた浦安中央病院も開院。地域住民が安心して生活できる拠点施設となっている。

そのまちづくり事業第二弾となる「(仮称)ASMACI浦安富岡」は、浦安中央病院の跡地に建つ医療と介護の複合施設。浦安市が掲げる総合的な健康づくり計画「健康浦安21」の方針に基づき、居宅介護支援・訪問看護事業所や自立支援特化型のデイサービス、介護付き有料老人ホームなど、複数の介護機能を提供する。

また、医療との連携も視野にいれ、浦安中央病院によるサテライトクリニックも開院。「ASMACI浦安」との相互連携により、健康で安心して住み続けられるまちづくりを行っていく。

施設の設計・施工・監理は、大末建設(株)が担当し、誘致するデイサービスは(株)ポラリスが運営する。竣工は2020年2月、事業開始は同年4月を予定している。

ニュース情報元:ミサワホーム(株)

親の介護にかかった費用、平均で一月約7万3,000円

(株)ハルメク(東京都新宿区)は、11月11日の「介護の日」に合わせて、50~79歳のシニア女性400名を対象に「介護」に関するアンケート調査を行った。調査は2018年7月にWEBで行ったもの。現在・過去に親や配偶者の介護経験がありますか?では、約4人に1人となる26.3%が「あり」と回答した。介護対象者は「実母」が64.8%と群を抜いて多い。次いで「実父」(36.2%)、「義母」(30.5%)、「義父」(19.0%)、「配偶者」(6.7%)の順。

親の介護経験者が、介護にかかった費用は平均で約7万3,000円/月だった。また、今後、親や夫を「介護する」ことへ不安を感じている人(非常に不安+やや不安)は全体の78.6%。自分が「介護される」ことに不安を感じている人(非常に不安+やや不安)は81%と、不安度は非常に高い。

一方、自分が「介護されること」に備えている人(しっかり備えている+すこし備えている)は、全体のわずか35%。介護経験がない人では3割未満という結果だった。

将来「介護する」不安トップ3は、1位「お金が足りるのか分からない」で57.3%。2位「漠然とした不安がある」(49.3%)、3位「施設に入れるのか分からない」(31.5%)、4位「(一緒に)看てくれる人がいるのかわからない」(30.3%)、5位「仕事との両立が難しい(または不可能)」(26.0%)と続く。

介護経験者に、介護で「精神面」「身体面」で頼りにしている(していた)人をたずねたところ、いずれも「子ども」を頼りにした人が1~2割強。約8割は子どもを頼りにしていないようだ。

ニュース情報元:(株)ハルメク

介護が始まり変化したもの、1位は「時間」

(株)エス・エム・エスはこのたび、「介護をする家族の生活変化についての意識調査」を実施した。調査対象は介護に関わる家族394名。調査期間は2018年6月28日(木)~7月9日(月)。調査方法はインターネット。
介護が始まり、生活や仕事などで変化があったものはありますか?では、1位は「時間」で82.3%。2位「仕事」(58.6%)、3位「お金」(53.9%)と続く。具体的にどう変化しましたか?(フリー回答)では、「訪問介護、通院等で、自分の自由になる時間が激減した」「離職・実家に住み込み・金銭的援助・プライベートな時間はほぼない」「雇用形態の変更を検討中」などがあった。

介護が始まり、離職の経験はありますか?では、1位は「ない」で69.9%。2位は「自分自身が介護離職した」(25.5%)、3位に「近々自分もしくは家族が離職の予定」(3.5%)と続く。介護離職した・離職予定がある人は、生活費において親の年金よりも自身の貯金や家族の収入に頼っている傾向であることも分かった。離職後の生活費は、1位「自分の貯金」(51.0%)、2位「家族(夫や子供など)の収入」(48.1%)、3位「親の年金」(42.3%)だった。

2018年8月から介護保険サービスを利用する一部の人の自己負担割合が3割に引き上げられることについては、「知っている」は約半数。引き上げについては、「たくさん収入のある人からは取らないと、制度は崩壊する」「お金がある高齢者には負担してもらった方が良い」といった声があがっている。

ニュース情報元:(株)エス・エム・エス

介護が始まり変化したもの、1位は「時間」

(株)エス・エム・エスはこのたび、「介護をする家族の生活変化についての意識調査」を実施した。調査対象は介護に関わる家族394名。調査期間は2018年6月28日(木)~7月9日(月)。調査方法はインターネット。
介護が始まり、生活や仕事などで変化があったものはありますか?では、1位は「時間」で82.3%。2位「仕事」(58.6%)、3位「お金」(53.9%)と続く。具体的にどう変化しましたか?(フリー回答)では、「訪問介護、通院等で、自分の自由になる時間が激減した」「離職・実家に住み込み・金銭的援助・プライベートな時間はほぼない」「雇用形態の変更を検討中」などがあった。

介護が始まり、離職の経験はありますか?では、1位は「ない」で69.9%。2位は「自分自身が介護離職した」(25.5%)、3位に「近々自分もしくは家族が離職の予定」(3.5%)と続く。介護離職した・離職予定がある人は、生活費において親の年金よりも自身の貯金や家族の収入に頼っている傾向であることも分かった。離職後の生活費は、1位「自分の貯金」(51.0%)、2位「家族(夫や子供など)の収入」(48.1%)、3位「親の年金」(42.3%)だった。

2018年8月から介護保険サービスを利用する一部の人の自己負担割合が3割に引き上げられることについては、「知っている」は約半数。引き上げについては、「たくさん収入のある人からは取らないと、制度は崩壊する」「お金がある高齢者には負担してもらった方が良い」といった声があがっている。

ニュース情報元:(株)エス・エム・エス