「家に欲しい設備」アンケート結果が発表! 3位・防犯カメラ、2位・宅配ボックス、1位は?

日本トレンドリサーチがロゴスホームと共同で、「家に欲しい設備」に関するアンケートをインターネットで実施し、その結果を公表した。それによると、「モニター付きインターホン」がかなり重要な設備になっていることが分かる。詳しく見ていこう。

【今週の住活トピック】
「家に欲しい設備」についてアンケートを実施/日本トレンドリサーチ

欲しい設備、家に付いている設備のナンバー1は「モニター付きインターホン」

調査対象は全国の男女で1332件の有効回答を得たもの。このうち、「持ち家」に住んでいるのは55.3%。持ち家に住んでいない44.7%に対して、「家を購入するとしたら絶対に付けたい設備は何か」を聞いたところ、次のような結果になった。

家を購入するとしたら絶対に付けたい設備(複数回答可)(出典:日本トレンドリサーチ「家に欲しい設備」アンケート結果より転載)

家を購入するとしたら絶対に付けたい設備(複数回答可)(出典:日本トレンドリサーチ「家に欲しい設備」アンケート結果より転載)

TOP3には、「モニター付きインターホン」(51.2%)、「宅配ボックス」(44.6%)、「防犯カメラ」(42.6%)が挙がり、セキュリティや不在時対策などに重きが置かれていることが分かる。

これに対して、持ち家に住んでいる55.3%に、「購入した家にはどのような設備が付いているか」を聞いた結果は次のようになった。

購入した家に付いている設備(複数回答可)(出典:日本トレンドリサーチ「家に欲しい設備」アンケート結果より転載)

購入した家に付いている設備(複数回答可)(出典:日本トレンドリサーチ「家に欲しい設備」アンケート結果より転載)

持ち家の付帯設備についても、1位は「モニター付きインターホン」(53.8%)となった。一方、「宅配ボックス」や「防犯カメラ」は、10位と11位になり、「浴室暖房乾燥機」や「カウンターキッチン」が上位に挙がった。

これは、「モニター付きインターホン」の重視度が高いことに加え、持ち家への普及が広がっていると考えられる。セキュリティを重視していても、防犯カメラまで設置されている家はまだ少ないということだろう。

ひとくちに「モニター付きインターホン」というけれど

さて、モニター付きインターホンとは、テレビモニター付きドアホンともいい、「インターホンにテレビカメラを取り付け、住まいの中から外の様子や訪問者の顔を見ることができる装置」(SUUMO住宅用語大辞典)のことだ。あらかじめ訪問者の顔を確認すれば、不用意に玄関ドアを開けてしまうことが避けられる。

防犯面で役立つ設備だが、実はさまざまなものがある。今回の調査ではマンションか一戸建てかが明らかではないが、一戸建てではシンプルに、玄関にカメラ付きインターホン(子機)を設置して、家の中のモニター(親機)で来訪者を確認する形になる。

一方マンションの場合は、オートロック機能が付いている物件では、エントランスの自動ドアもモニターで応答しながら開けることができるので、エントランスと住戸の玄関の2段階のセキュリティに対応する。また、マンションの住戸内にはモニター画面が住宅情報盤に組み込まれていて、インターホンの機能のほかに火災報知設備やガス漏れセンサー、非常時の通報機能など住まいの安全を守る多様な機能が備えられているのが一般的だ。

さらに、モニター付きインターホンはさまざまに進化して、モニターがカラーになり画質も向上したり、録画機能が付いたりしている。カメラが広角レンズになって死角がないものもあれば、スマートフォンと連携して外出先でも来訪者が確認できるものもあり、いろいろな商品が登場している。

もし、注文住宅などで自身で商品を選べるのであれば、不審者の確認を徹底したいのか、子機を活用して住宅内の会話もしたいのかなど、どういった機能を重視するのかを見極めて、商品を選ぶとよいだろう。

また、現在は設置されていない中古住宅でも、後付けで設置できる場合もある。中古一戸建てでは、玄関のインターホンが電池式で配線がなくても設置できるものがある。中古マンションでは、さすがに個人でエントランスをオートロックにすることはできないが、管理組合の承認が得られれば、玄関にモニター付きインターホンを設置できることもある。

住まいの機能として、外部からの侵入を防ぐということも求められる。モニター付きインターホンが普及してきたのは、住む人の安全に配慮した結果だろう。上手に活用したいものだ。

●関連サイト
日本トレンドリサーチ共同調査「家に欲しい設備」についてアンケート結果
ロゴスホーム

リフォーム経験者500人に聞いた!プラン&設備の満足度ランキング

リフォーム成功の秘訣(ひけつ)は、自分たちの暮らしに合ったプランや設備を選ぶこと。
今回はプランと設備に分けて、先輩500人が「とても満足」と答えたものをランキングでご紹介。
実際に使ったからこそわかるリアルな口コミを参考に、わが家にぴったりなリフォームを探ってみよう。
プランの満足度ランキングTOP5

第1位 対面キッチン(満足度67%)

(画像提供/PIXTA)

(画像提供/PIXTA)

リビングに向いたキッチン 家族と会話がしやすい

壁側ではなくリビングやダイニングに向いたキッチンのこと。料理をしながら家族と会話ができたり、テレビを見たりすることができる。リビングとの一体感があり開放感も高い。

対面キッチンにしたら調理しながら部屋を見渡せるようになり、小さな子どもの様子がわかるのがうれしい。泣き出したときもすぐに駆けつけられます。(男性・36歳・一戸建て)テレビを見たり、夫と会話したりしながら料理できるのが楽しいです。同じ空間にいるから片付けも孤独感を感じず、家族と過ごす時間が増えました。(女性・60歳・一戸建て)以前は壁付けキッチンで別の部屋で料理をしていたけど、リビング一体の対面キッチンにしてから配膳がすごくラクに。家族も手伝いやすいです。(女性・55歳・一戸建て)壁付けから対面キッチンにしたら、リビングに光が入るようになり空間が明るくなりました。手元も見やすくなったので料理もしやすく一石二鳥。(女性・65歳・一戸建て)

第2位 部屋を広くした(満足度59%)

(画像提供/PIXTA)

(画像提供/PIXTA)

壁や廊下をなくして部屋を拡大 開放感のあるスムーズな動線に

隣接する個室や廊下などの間仕切り壁を取り払い、リビングやダイニング、部屋などの空間を広くするリフォーム。開放感が増して、明るさも確保できるため、快適性が向上する。

個室をなくして広いLDKにしたら家族が自然と集まるように。読書をしたり、PCをしたりと、各自が自由に過ごせてだんらんの時間が増えました。(男性・44歳・マンション)リビングを広くしてコーナーに机とイスを設置。PC作業をしたり、物を書いたりできるように。リモートワークが始まって予想以上に大活躍!(女性・31歳・一戸建て)和室とLDKの柱やふすまを取り払い、一続きの空間にしました。部屋全体が明るくなり、開放感たっぷり。狭くて暗いLDKが快適になりました。(女性・59歳・マンション)活用できてなかった二つの部屋をつなげて、寝室+セカンドリビングに。寝室でテレビを見ながらくつろげ、収納も増やしたので快適になりました。(男性・57歳・マンション)

第3位 大きな玄関収納(満足度55%)

(画像提供/PIXTA)

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玄関に大型収納をつくり外で使う物もすっきり収める

シューズクロークやウォークインの収納など、玄関を広げて大きな収納を設置すれば、家族の靴から外で使う雑多な物まで収納できる。土間スペースをつくるのも人気。

玄関収納を大きくしたので、家族全員の靴だけでなく、普段着のコート類やレインウェア、ペットの散歩用品なども収納できるのがうれしい。(男性・40歳・マンション)以前は収納しきれない靴を部屋の中の棚に収めていましたが、玄関収納を大きくしたことで全て収めることが可能に。居室内の棚を撤去できました。(男性・37歳・マンション)玄関に広い土間収納をつくりました。アウトドア用品やガーデニンググッズなど、部屋に持ち込みたくない汚れた物をそのまま収納できて便利です。(男性・61歳・一戸建て)靴が多いので玄関に箱を置いて並べていましたが見た目が残念……。そこで壁面収納にしてお気に入りのスニーカーを飾ったら、来客の反応も上々です。(女性・49歳・一戸建て)

第4位 大きな衣類収納(満足度51%)

(画像提供/PIXTA)

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大型クロゼットを設置 家族の衣類をまとめてイン

衣類や掃除道具などをまとめて収納できる大きなファミリークロゼットや、ウォークインクロゼットのこと。家の物を一カ所にしまうことができ、家事の効率化にもつながる。

使いにくかった押入れをクロゼットにリフォーム。衣類をたくさん掛けることができ、棚も自由につくれたので収納力が抜群にアップしました。(女性・54歳・一戸建て)寝室とリビングの間に大型のクロゼットを設置。両方からすぐに出入りでき、遅く帰った際に、先に寝ている夫を起こさずに着替えられます。(女性・45歳・一戸建て)ファミリークロゼットに家族の衣類を全て収納しています。洗濯物をしまう際に家族それぞれの収納に戻す必要がなく、家事がラクになりました。(女性・56歳・一戸建て)衣類や下着やタオルなどを全部収納できるクロゼットをつくりました。おかげで古いたんすを処分することができ、部屋が広くなりました。(男性・62歳・マンション)

第5位 インナーテラス(満足度49%)

(画像提供/PIXTA)

(画像提供/PIXTA)

外につながる半屋外空間 多彩な用途で使用できる

家の中や半屋外の空間につくったテラス。リビングなどが明るく開放的な空間になり、室内にいながら光や風も感じられる。部屋干しやガーデニングなど、多彩な使い方ができる。

中庭につながるインナーテラスを設置。冬は暖かい室内で外の光を感じられて、夏は風が入って涼しい。鳥の声を聞きながら飲むコーヒーは最高。(男性・58歳・一戸建て)リビングに面したインナーテラスで、柔らかな日差しを浴びながらゆったり過ごすのが幸せ。鉢植えを使って簡単なガーデニングも楽しめます。(女性・69歳・一戸建て)インナーテラスを部屋干しで使っています。急な雨でも洗濯物がぬれないし、蚊が多い地域ですが、蚊に刺されずに洗濯物が干せて快適です。(男性・37歳・一戸建て)花粉症のため常にリビングに室内干しで、物干し竿や洗濯物が邪魔でした。インナーテラスは洗濯物を干しても気にならず、花粉症対策も万全です。(女性・68歳・一戸建て)水まわり設備の満足度ランキングTOP10

第1位 お湯が冷めにくい浴槽(満足度69%)

(画像提供/PIXTA)

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保温性を高めたバスタブ 追いだきが少なくて経済的

二重構造のバスタブや風呂フタなどで保温性を高めた浴槽。お湯が冷めにくく、追いだきが減って経済的。JISの規定では4時間後の温度低下が2.5℃以内が基準。

以前のお風呂に比べるとお湯が冷めにくく、追いだきせずに、すぐ入れるのがうれしい。2時間くらい後でもそのまま入れます。(男性・32歳・一戸建て)夏の夜にお風呂に入れなかったときに、翌朝でもあまり冷たくなっていないから、ぬるい状態でそのままお風呂に入れます。(男性・58歳・一戸建て)うちは家族で入浴時間が違うので、お湯が冷めにくい浴槽は追いだきが少なくていいから省エネにつながっています。(女性・67歳・マンション)追いだきしなくても温かく入れるから、誰かがお風呂に入った後に急いで入る必要がなくて、気持ちにゆとりがもてました。(女性・58歳・一戸建て)

第2位 タンクレストイレ(満足度67%)

(画像提供/PIXTA)

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手洗い用タンクがなくトイレ空間がすっきり

これまでは便器の後ろに設置されていた、手洗い用のタンクがないトイレのこと。タンクがない分、空間を広く使える上に、掃除がラクになるというメリットもある。

タンクがないから見た目がスマートだし、空間の圧迫感がありません。これまでよりもトイレで落ち着けるようになりました。(女性・38歳・一戸建て)後ろの蛇口やタンクを掃除したり、水跳ねを拭いたりするのが面倒でしたが、今はタンクがないから掃除が減ってすごくラクです。(女性・49歳・一戸建て)以前は連続して水を流す際にタンクに水が貯まるのを待っていました。タンクレストイレは水道直結だからすぐに水が出て便利。(女性・36歳・一戸建て)タンクレストイレは溝のないスタイリッシュなデザインだから、わが家のトイレがホテルのようにおしゃれな空間になりました。(男性・37歳・マンション)

第3位 静音レンジフード(満足度65%)

(画像提供/PIXTA)

(画像提供/PIXTA)

動作音が静かで会話やテレビを邪魔しない

ファンを天井裏に設置するなど、特殊な設計によって、動作音を低減させたレンジフード。会話やテレビを邪魔しないため、オープンキッチンで大活躍。

今までのレンジフードに比べてびっくりするくらい音が静かです。キッチンで作動していてもテレビの音がしっかり聞こえます。(女性・39歳・マンション)音が静かなのはもちろんのこと、ライトがつくので鍋やフライパンなどの手元がよく見えて格段に使いやすくなりました。(女性・55歳・マンション)炒め物中にレンジフードを作動させても音が静かだから家族と会話できます。「うるさい」と言われることがなくなりました(笑)。(女性・58歳・一戸建て)「弱モード」だと、ほとんど気付かないくらい音が静かです。IHと連動してスイッチが入るので、切り忘れもなくて安心。(男性・62歳・一戸建て)

第4位 オート開閉の便座(満足度64%)

(画像提供/PIXTA)

(画像提供/PIXTA)

近づくとフタが自動で開閉「衛生的」と注目度UP

便器に近づくと自動でフタが開き、離れると閉まるオート開閉式の便座。トイレに触れずに用を足すことができ衛生的で、新しい生活様式の中で注目度が増している。

トイレのフタを触らなくていいから、家族や友人など、多くの人が使っても衛生的です。このご時世には安心感がありますね。(男性・35歳・マンション)自動開閉式だとキレイにトイレが使えるし、ニオイが充満しにくいのがうれしい。以前よりトイレが清潔になり、満足しています。(男性・61歳・一戸建て)屈んで便座を開閉しないので、腰への負担が少なくてラクです。70歳近くになって使いはじめてバリアフリーだと気付きました。(女性・68歳・一戸建て)トイレに近づくと自動で光がともってフタが開きます。夜中にトイレを使うときに眩しくなり過ぎず、目に優しいのが助かります。(男性・53歳・マンション)

第5位 引き出し式の収納(満足度61%)

(画像提供/PIXTA)

(画像提供/PIXTA)

一目瞭然で整理しやすく立ったまま取り出しやすい

引き出し収納は、奥に収納した物が一目でわかりやすく、物が取り出しやすい。スライドで棚が出てきたり、空間を小分けできたりと内部の工夫も多い。

以前はシンク下の収納が観音開きで、かがんで取り出すのが不便だったけど、今は上から引き出せるから姿勢がラクです。(男性・39歳・一戸建て)引き出し内が二段に分かれていて自動で中の棚が出てきます。こまごましたキッチンツールや調理器具が収まり整理しやすい。(女性・61歳・一戸建て)

第6位 自動洗浄レンジフード(満足度59%)

(画像提供/PIXTA)

(画像提供/PIXTA)

自動で洗浄してくれるから苦手な掃除をしなくていい

油のギトギト汚れが不快など、「苦手な掃除」の上位に入るレンジフードを自動洗浄。スイッチ一つで洗浄するタイプや、ファンのないタイプがある。

以前はガス台に乗って狭いレンジフードに手を伸ばして掃除していましたが、今はお湯を入れてボタンを押すだけで超簡単。(女性・61歳・一戸建て)ファンの掃除が必要ないレンジフードを採用。年に1回、外側のパーツを洗うだけなので格段にラクになりました。(女性・39歳・マンション)

第7位 浴室暖房乾燥機(満足度58%)

(画像提供/PIXTA)

(画像提供/PIXTA)

浴室や洗面室を暖房・換気 室内干しでも大活躍!

浴室や洗面室に暖房乾燥機を設置し、寒い季節に浴室内を暖かくしたり、入浴後に乾燥や換気したりできる。室内干しはもちろん、冬場のヒートショック対策にも効果的。

雨の日は洗濯物をつるして乾燥モードにすればよく乾く!乾燥機に入らない大物のシーツも竿を2本使って干せます。(女性・51歳・一戸建て)寒い日に浴室を先に暖めておけるのがありがたく、入浴が快適に。乾燥効果が高いのでカビやぬめりの防止にもなります。(女性・58歳・一戸建て)

同率第7位 ひんやりしにくい床(満足度58%)

(画像提供/PIXTA)

(画像提供/PIXTA)

断熱性の高い浴室の床 冬のお風呂が快適に

クッション層で断熱性を高めた浴室の床。床裏からの冷気が伝わりにくく、冬場でも足元がひんやりとしない。浴室の床でも室内に近い温度を実現。

寒い日でもお風呂の床の冷たさを感じず、浴室用のスリッパが必要なくなりました。柔らかいから床にひざをついても平気。(男性・60歳・一戸建て)冬の寒い時期の入浴の際の一歩目が冷たくないのがビックリ!水はけが良くて乾きやすいので、カビにくいのもうれしい。(女性・51歳・一戸建て)

第9位 IHクッキングヒーター(満足度54%)

(画像提供/PIXTA)

(画像提供/PIXTA)

火を使わない調理器 熱効率が高く掃除しやすい

電気で加熱をする電磁調理器。火が出ない分、安全性が高く、天板(てんばん)がフラットなため掃除がしやすい。熱効率が高いのでお湯が沸くのも早い。

思ったよりも火力が強くて、さまざまな料理も問題なし。火を使わないので、子どものお手伝いも安心して任せられます。(男性・39歳・一戸建て)五徳(ごとく)がなくてフラットだから、サッと拭くだけでキレイになります。火を使わないので部屋が暑くならないのもうれしい。(女性・56歳・一戸建て)

第10位 ステンレスの作業台(満足度53%)

(画像提供/PIXTA)

(画像提供/PIXTA)

クールな質感でサビにくくて機能的

耐水性や耐熱性、耐汚染性に優れていて、サビや汚れに強いステンレスのキッチン作業台。クールな質感やデザインも特徴で、どんなインテリアにも映える。

傷がつきにくく掃除も簡単で、耐久性が高いから長く使えそう。汚れを気にせず使えるから大ざっぱな私にぴったりです。(女性・61歳・一戸建て)業務用のようなオールステンレスのキッチンに。武骨なデザインがビンテージ風のインテリアにマッチしています。(男性・39歳・マンション)

今回は実際のリフォーム経験者が「このプランにして良かった!」「この設備を選んで正解!」という声を集めてみた。どんな風に暮らしが改善したのか、どのように暮らし心地が変わったのか、リアルな口コミだからこそ参考になる。自分たちの暮らしに照らし合わせてリフォームプランと設備を考えてみよう。

構成・取材・文/藤井たかの

ランキングおよび口コミ:過去2年以内にプラン変更やキッチン・トイレ・バスのリフォームを行った、500人を対象にWEBアンケート調査(2020年6月実施)。40人以上が採用したプラン変更のリフォームに関して「とても満足」、50人以上が採用した設備に関して「とても満足」と答えた割合が多い順にランキング(リクルート住まいカンパニー調べ 調査協力/ディーアンドエム)

新居の住宅設備修理費を無料で保証、リクルート住まいカンパニー

(株)リクルート住まいカンパニーは5月1日(火)より、無料相談サービス「スーモカウンター注文住宅」を通じて建築会社と契約した方を対象に、「スーモカウンター注文住宅 設備あんしん保証」の提供を開始する。
新居において、キッチン、バス、トイレ、洗面、給湯の5大住宅設備が万が一故障した場合、修理費を最長3年、累計10万円(税込)まで保証するというサービス。

スーモカウンターより紹介された建築会社との成約であること、請負契約締結後、1カ月以内にスーモカウンターへ契約報告(=保証申し込み)していること、などが条件。

2017年に同社が実施した調査によると、注文住宅検討者の51.6%が「設備が充実した家に住みたい」と回答し、38.0%が購入時に「アフターサービス・メンテナンス」を重視すると回答している。設備のアフターサービスに関する保証を無料で提供することで、理想の家づくりをサポートしていく。

ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー

日本人は多機能型のバス・トイレが好き? 欧米との違いはどこにある?

Houzz Japanがバスルーム(バス・洗面・トイレ)のリフォームについて、国際比較の調査をした。北米やヨーロッパの各国と比べて、日本の回答が大きく異なる点もいくつか見られた。どんな点が異なるのか?詳しく見ていこう。【今週の住活トピック】
「バスルーム リフォーム市場調査 2017年」を公表/Houzz Japan多機能好きの日本。世界各国との違いが鮮明に

調査対象の世界各国とは、北米2(アメリカ、カナダ)、アジア・太平洋地域3(オーストラリア、ニュージーランド、日本)、ヨーロッパ9(フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、ロシア、スペイン、デンマーク、スウェーデン、イギリス)の計14カ国※で、それぞれ過去1年から今後3ヶ月の間に「バスルームのリフォーム・リノベーションを行った」または「行う予定がある」人に、Houzzが調査をした。
※デンマークとスウェーデンの数字は合算

リフォームによる「バスルームの広さの変化」を聞くと、ほとんどの国がバスルームを拡張した割合よりシャワースペースを拡張した割合のほうが多かった。一方、バスルームを拡張した割合のほうが多かったのは、14カ国中、日本とロシアの2カ国のみ。日本では、浴槽の外で体を洗って浴槽につかる生活習慣があるからだろう。寒さの厳しいロシアも、バスタブに湯をためて身体を洗う習慣があるようだ。

【画像1】リフォーム・リノベーションによるバスルームの広さの変化(出典:Houzz Japan「バスルーム リフォーム市場調査 2017年」より転載)

【画像1】リフォーム・リノベーションによるバスルームの広さの変化(出典:Houzz Japan「バスルーム リフォーム市場調査 2017年」より転載)

また、日本人の多機能好きも明らかになった。「多機能トイレ」の採用割合は日本が突出して高く93%にも達した。2番目に採用率が高いアメリカとドイツではわずか29%と、その差は圧倒的だ。「多機能浴槽」の採用割合でも、日本が最も高い20%だが、次ぐカナダは15%。「多機能トイレ」の採用率と比べるとその開きは小さくなる。「多機能シャワー」の採用割合になると、イタリアの21%が最も高く、シャワー習慣の歴史が浅い日本はわずか8%で欧米各国より採用割合が低くなっている。

【画像2】リフォーム・リノベーションの内容:多機能設備(出典:Houzz Japan「バスルーム リフォーム市場調査 2017年」より転載)

【画像2】リフォーム・リノベーションの内容:多機能設備(出典:Houzz Japan「バスルーム リフォーム市場調査 2017年」より転載)

ほかの傾向についても簡単に紹介しておこう。

●アルコーブ浴槽(三辺を壁に囲まれた浴槽)の採用割合は、日本(72%)が飛びぬけて高い。
●一方で、2人用のサイズの浴槽の採用割合は、デンマーク、スウェーデン(43%)、ドイツ(41%)が高く、日本(17%)は真ん中あたり。
●大小の水流が選べるトイレの採用割合が高いのはもちろん日本(78%)だが、オーストラリア(70%)も高い。低いのはアメリカ(15%)、フランス(32%)、カナダ(33%)。
●洗面ボウルが2つ並んでいるダブルボウルを採用する割合が高いのは、アメリカ(48%)、フランス(35%)、カナダ(33%)。日本(14%)は下から3番目で、最も低いのはロシア(6%)。

掃除のしやすさは優先するが、照明の良さは気にしない日本

さて、バスルームをリフォームする際の機能的な優先事項を聞くと、「掃除がしやすい」ことを優先する傾向がどの国でも強いことが分かった。掃除のしやすさを優先する回答はニュージーランドの68%からイタリアの44%の間に分布しているが、ニュージーランドの68%、アイルランドの67%に次いで日本は66%と3番目の位置にいる。

これに対して、「照明がよい」を優先するという回答では、ほかの国がロシアの53%からイタリアの29%の間に分布しているのに対し、日本はわずか17%で最も少なかった。日本の照明への関心の低さが際立つ結果だ。

【画像3】バスルームのリフォーム・リノベーションにおける機能的な優先事項(出典:Houzz Japan「バスルーム リフォーム市場調査 2017年」より転載)

【画像3】バスルームのリフォーム・リノベーションにおける機能的な優先事項(出典:Houzz Japan「バスルーム リフォーム市場調査 2017年」より転載)

日本人は住宅の照明への関心度が低いと言われている。しかし最近では日本でも、間接照明やダウンライトなどを上手に利用した室内、光の明るさを段階的に調節できる調光機能付き照明をつけた浴室など、照明への関心も高まっている。海外の事例などを参考にして、照明にこだわったリフォームをするという視点も面白いと思う。

また、筆者が面白いと思った調査結果は、バスルームリフォームの依頼先だ。日本を含め14カ国中9カ国が「最も多く設計の仕事を依頼した専門家カテゴリ」は「建築家」となっているのに対し、アメリカ、カナダ、ドイツ、ロシア、イギリスはバスルームデザイナーやインテリアデザイナーとなっている。バスルーム専門にデザインしたり、インテリアと統一してデザインしたりする専門家が、これらの国では比較的身近な存在だということが分かる。

Houzzは、家づくりを考えている人と住宅の専門家が交流できる国際的なプラットフォームだが、専門家について、建築家やビルダーなどのほか、キッチン&バスデザイナー、インテリアデザイナー&デコレータ、ランドスケープアーキテクト&ランドスケープデザイナーといったカテゴライズをしている。水まわりなどの特定範囲専門のデザイナーに依頼することが、世界標準になっているということだろう。

どのようなリフォームをするかは、各国の生活習慣や住環境への関心度の違いなどが強く影響するものだ。しかし、日本のスタンダードにとらわれずに、思い切って浴槽を大きくしたり、装飾したり、あるいは洗面所を多機能にしたりといった、自分の暮らしに応じたリフォームを考えてみてはいかがだろう。

※なお、記事では国際比較の調査結果を使用しているが、日本についての詳細結果も公開されている。
協力:Houzz Japan