歴史的建造物「旧九段会館」、一部保存し複合ビルに

東急不動産(株)と鹿島建設(株)が出資する合同会社ノーヴェグランデは、このほど「(仮称)九段南一丁目プロジェクト」の新築工事に着手した。
同プロジェクトは、1934年に完成し、2019年9月には登録有形文化財に登録された歴史的建造物「旧九段会館」(東京都千代田区)を、一部保存しながら建て替えるもの。

東京メトロ半蔵門線・東西線、都営新宿線「九段下」駅徒歩1分に立地。「水辺に咲くレトロモダン」をコンセプトに、地上17階・地下3階の複合ビル(事務所、店舗、集会場、駐車場等)が誕生する。

皇居外苑のお濠に面するという都内随一の立地を活かし、新築部分全てのフロアからお濠や皇居外苑の四季を楽しめるよう、お濠側に開放的な窓面の設置を計画している。また、保存部分の屋上には、ラウンジや自然を感じられる庭園も設置するという。

竣工は2022年7月の予定。

ニュース情報元:東急不動産(株)

ランナー人気でも再注目!銀座や半蔵門、“超都心”の銭湯に行ってみた

世界有数のお風呂好きである日本人にとって、広く、快適な近隣の銭湯は、内風呂では味わえない癒しに満ちたリラックス空間といえます。

ただし、その数が年々減っているのはご存じの方も多いでしょう。東京都の情報サイト「東京くらすWEB」によると、2005年に1025軒あった都内の銭湯は、2017年には562軒と10年余りでほぼ半減しています。

しかし「一浴場当たりの平均入浴人員」の推移に目を移すと“逆転現象”が生じていることが分かります。2013年に119人だったのが、2017年には132人にまで回復しているのです(すべて各年12月末現在の数値)。

古き良き銭湯が、年とともに姿を消していくなか、なぜ利用者が増えているのか? ひとつの理由として考えられるのが“銭湯ランナー”の増加です。

特にアツいのはランナーの聖地・皇居に近い銭湯

“銭湯ランナー”達が特に支持するのは、ランニングコースが整備された場所に近い銭湯。脱衣所に荷物を置き、ウェアに着替えて出走。ランニング後、銭湯に戻って汗を流す。銭湯を拠点にランを楽しむ人=銭湯ランナーというわけです。最近では「銭湯ランナー歓迎」をアピールする銭湯も少なくありません。

都内でランニングコースが整備されている場所は多々ありますが、何といってもその代表格は「皇居」の外周路でしょう。一周約5キロと距離的にキリが良い、信号がなく走りやすい、皇居のお濠の豊富な水や緑、歴史ある城郭などを眺めながら走れる、一部には高低差約30mの場所もあって、それなりにタフなコースでもある…などなどの好条件がそろい、「ランナーの聖地」とも呼ばれています。

ただ、皇居のそばとなると、エリアとしては「超」がつく都心部です。働く人は多くても、住人は少なく銭湯なんてないのでは…?とイメージしてしまいがち。

ところが! そんな超都心でも元気に営業し、ランナーの人気を集める銭湯はちゃんと存在しています。今回は皇居を挟み、東西に位置する2つの銭湯を訪ねてみました。

アフターのごほうび美食も魅力!銀座の一角にたたずむ銭湯銀座のど真ん中にたたずむ「銀座湯」(写真撮影/保倉勝巳)

銀座のど真ん中にたたずむ「銀座湯」(写真撮影/保倉勝巳)

まずは皇居の東側、中央区銀座1丁目の、その名もズバリ「銀座湯」。銀座界隈の各駅が徒歩圏で、例えば、都営浅草線宝町駅徒歩約1分、有楽町線銀座一丁目駅、銀座線京橋駅ともに徒歩約5分のほか、東銀座、銀座、有楽町、日比谷、東京なども利用できる希少なロケーションが特徴です。

営業開始は1975年。お客さんは地元中央区をはじめとした幅広い世代の住人が中心です。利用されるお年寄りのなかには、浜町や八丁堀、新富町方面から都営線や都バス、無料バスなどの公共交通を使って銀座や日本橋を訪れ、その前後に湯につかってコミュニケーションを楽しむ方も。また、食事、飲み会の前にひと風呂浴びたいという方や近隣で働くビジネスマンや店員さん、都営浅草線で成田、羽田へ直通であることから、深夜のフライト前や帰国後にここに寄ってサッパリしていく方、さらには地方から上京した就活生など、実に多様な人たちが訪れるそうです。

1階にある女湯の脱衣所(写真撮影/保倉勝巳)

1階にある女湯の脱衣所(写真撮影/保倉勝巳)

1階女湯のタイル壁画は隅田川の花火大会を描かれている(写真撮影/保倉勝巳)

1階女湯のタイル壁画は隅田川の花火大会を描かれている(写真撮影/保倉勝巳)

2階男湯のタイル壁画は銀座4丁目交差点(写真撮影/保倉勝巳)

2階男湯のタイル壁画は銀座4丁目交差点(写真撮影/保倉勝巳)

銭湯ランナーが増え始めたのは、2007年に始まった東京マラソン前後。皇居外周路の二重橋前まではジョギングで10分少々の距離なので、ウォーミングアップにちょうど良いことに加え、日本有数の旨い店集積地帯である銀座、日本橋の近さもランナー人気の要因でしょう。ランニングでしっかりカロリーを消費し、銭湯で汗を流した後、ビールで喉を潤してから美食を楽しむ、というわけです。

「皇居方面だけでなく、きれいで広いジョグコースが川岸に整備されている隅田川もランで10分程。川風に吹かれながらスカイツリーや屋形船を眺めて走ったり、下町情緒に浸りながらランニングできるのも銀座湯の良いところです」(時々銀座湯を利用する銭湯ランナー)

ただし、ランニングで利用する際には注意も必要。利用者の中心は一般の住人やビジネスマン、観光客などです。そのため、ラン利用であることを申し出る、ロッカーのカギ預けの際に名前を言う、ランニングは最長でも2時間、銭湯内ではランニングシューズの泥が床に落ちないように袋に入れて持ち運ぶこと、などのルール、マナーをお忘れなく。

上記を守って快適なランニング&アフターを!

ランナーズコミュニティが醸成された、最も皇居に近い銭湯半蔵門駅から徒歩2~3分「バン・ドゥーシュ」(写真撮影/保倉勝巳)

半蔵門駅から徒歩2~3分「バン・ドゥーシュ」(写真撮影/保倉勝巳)

お次は皇居の西側、千代田区麹町1丁目の「バン・ドゥーシュ」。半蔵門線半蔵門駅徒歩1分、有楽町線麹町駅徒歩5分と、こちらもアクセスは抜群の上、皇居外周路の半蔵門までは約300m、走れば2~3分の距離。“最も皇居に近い銭湯”と呼ばれています。

界隈にはオフィスや大学、ホテルなどが集まる一方、千代田区番町を中心に古くから高級マンションが多く、表通りから一本裏に入れば閑静な住宅街も。実はバン・ドゥーシュも110戸超の大規模マンションの1階につくられており、ランナーだけでなく地元在住の常連さんも多いといいます。

取材に答えていただいた橋富和子さん。銭湯利用者には毎回、ドリンク、レトルトカレーやご飯、カップ焼きそばなどをサービスしている。取材当日はアルファベットチョコレートだった(番台右)(写真撮影/保倉勝巳)

取材に答えていただいた橋富和子さん。銭湯利用者には毎回、ドリンク、レトルトカレーやご飯、カップ焼きそばなどをサービスしている。取材当日はアルファベットチョコレートだった(番台右)(写真撮影/保倉勝巳)

銭湯・マンションのオーナーで、1982年の営業開始時から番台に座る橋富和子さんは「『バン・ドゥーシュ』というハイカラな名前は、フランス語で“ジャグジー”の意味。マンションを分譲する際、販売会社さんが“洗練されたイメージにしましょう”とアイデアを出されたことが由来です。ランナーで混雑するのは週半ば~後半の18時~22時頃。近所にお住まいの方はその時間帯を避けて来られます。うちとしてはランナーさんと地元の方ともにご利用いただいていて、ありがたく思っています」と説明してくれました。

銭湯ランの拠点としても人気が出始めたのは、やはり東京マラソンの開始によってランニングブームが起きた2007年ころ。以降、近隣にはシャワー&ロッカー施設が整った“ランニングステーション”も増えたのですが、バン・ドゥーシュを根強く支持するある銭湯ランナーは「普通の銭湯に比べたらコンパクトだけど、ジャグジー付きの湯舟はランステにはない魅力。15~20キロと走り込んだ後、マッサージ代わりに浸かるのが好きです。ランナー同士助け合う雰囲気も良いんですよ。“僕はもう出ますのでここのロッカー、お次にどうぞ”なんて親切に教えてくれたり、洗い場でもシャワーや泡が飛び散らないように周りに配慮しながら使っていたり。バン・ドゥーシュで知り合いになり、ランニング仲間を増やしたランナーも珍しくないですよ」と話します。

出走前には、番台に預けたロッカーキーの番号と名前をホワイドボードに書き込み、戻ってきたら消すルール(写真撮影/保倉勝巳)

出走前には、番台に預けたロッカーキーの番号と名前をホワイドボードに書き込み、戻ってきたら消すルール(写真撮影/保倉勝巳)

番台前にはシューズラックを設置(写真撮影/保倉勝巳)

番台前にはシューズラックを設置(写真撮影/保倉勝巳)

もうすぐ街に新緑が映える季節。暑くもなく寒くもなく、ランニングには一年で最も適したシーズンを迎えます。今回紹介した銭湯を拠点に皇居ランを楽しむも良し、あるいは自宅近所の銭湯に聞いてOKなら、そこをベースにジョギングするもまた良し。なくすには惜しいご近所の癒し空間「銭湯」を、ランニングという新たな視点で活用してみませんか。

都市機能強化と賑わい創出、「丸の内二重橋ビル」竣工

三菱地所(株)、東京商工会議所、(株)東京會舘による共同プロジェクト「丸の内二重橋ビル」(千代田区丸の内三丁目)の竣工式が、11月21日に執り行われた。同ビルは、東京メトロ千代田線「二重橋前〈丸の内〉」駅直結、東京メトロ有楽町線「有楽町」駅直結、東京メトロ日比谷線・千代田線、都営三田線「日比谷」駅に直結する地上30階・地下4階建て。「富士ビル」「東京商工会議所ビル」「東京會舘ビル」の3棟の一体建替えにより、本年10月15日に竣工した。

低層部は、三菱地所による丸の内仲通り路面店舗を中心とした店舗、東京商工会議所による貸会議室、賃貸オフィス及び事務局、東京會舘による高級レストラン、チャペル、バンケットを配置。高層部は皇居外苑を正面に望む賃貸オフィスとなり、三菱地所と東京會舘の共同所有となる。

商業ゾーン「二重橋スクエア」では、本物志向のファッションから仲通りに面したテラス席を備える飲食店舗まで、日本初出店や新業態を含む25店舗(飲食17店舗、物販店舗7店舗、サービス1店舗)が出店。都心型MICE(大きな集客効果を望めるビジネスイベントの総称)の誘致促進を目的に、「DMO 東京丸の内」が拠点を構え、エリア内のMICE施設を国内外に情報発信していく。

また今回の開発において、隣接する新東京ビル及び地下鉄コンコースとの地下接続工事を実施し、東京駅と地下鉄2駅とをつなぐバリアフリー対応の地下歩行者ネットワークを整備した。これによって、京葉線「東京」駅から都営三田線「日比谷」駅、東京メトロ「日比谷」駅・「二重橋」駅・「有楽町」駅まで雨に濡れずに移動が可能になる。

ニュース情報元:三菱地所(株)

「丸の内二重橋ビル」10月竣工、商業ゾーンは11月8日開業

三菱地所(株)は、東京商工会議所及び(株)東京會舘とともに、千代田区で開発を進める「丸の内二重橋ビル」の竣工日を2018年10月15日(月)、商業ゾーンの開業日を同年11月8日(木)に決定した。「丸の内二重橋ビル」は、丸の内三丁目に所在する「富士ビル」「東京商工会議所ビル」「東京會舘ビル」の3棟一体を建替えるもの。「丸の内」と「有楽町」の結節点に立地し、複合施設が軒を連ねる各エリアに連続性をもたせるとともに、一層の賑わいを創出するべく、文化、交流、観光などの機能を備えた複合ビルとなる。

建物は地下4階・地上30階・塔屋2階。東京メトロ千代田線「二重橋前<丸の内>」駅、都営三田線・東京メトロ日比谷線・千代田線「日比谷」駅、JR京葉線他「東京」駅の地下より接続予定。

地下1階から2階にわたる商業ゾーン名称を「二重橋スクエア」とし、本物志向のファッションからこだわりの飲食店舗まで、日本初出店や新業態の店舗を含む合計25店舗(飲食17店舗、物販7店舗、サービス1店舗)が出店する。

ニュース情報元:三菱地所(株)

神田に食住業一体のコミュニティビル、安田不動産

安田不動産(株)(東京都千代田区)は、食住業が一体となったコミュニティビル「錦町ブンカイサン」(千代田区神田錦町)を7月23日(月)にグランドオープンする。同プロジェクトは、築39年のビルをリニューアルしたもの。プラットフォームサービス(株)(東京都千代田区)を事業主体、ハバタク(株)(東京都千代田区)を企画運営者として、千代田区神田錦町に本社を構える3社が連携を図りながら事業化を行った。

1~2階は「食べられるミュージアム」をコンセプトに地方の生産者との繋がりを活かした食堂を、3階は「農耕型コワーキングスペース」として、起業家を対象とした会員制コワーキングスペースを設置した。

4~5階は「農耕型レジデンス&ラウンジ」(名称:「住まいは錦上へ」)。起業準備中・初期段階の起業家が、職住近接環境で事業創造に集中できる住宅機能を備える。

ニュース情報元:安田不動産(株)

有楽町にホテル・商業の複合施設、ヒューリック

ヒューリック(株)(東京都中央区)は、東京・有楽町二丁目において開発を進めている「HULIC SQUARE TOKYO(ヒューリックスクエア東京)」の開業を、本年10月に決定した。同施設は、東京メトロ「銀座駅」と「日比谷駅」から徒歩1分、JR・東京メトロ「有楽町駅」から徒歩3分、晴海通りに接する利便性・視認性ともに高い場所に位置する、地下2階・地上13階建て、延床面積15,782m2のホテル・商業からなる複合施設。

B1~3階には、「大人の街に、かつてない上質を。」をテーマに誘致した5つの店舗(レストラン、ライフスタイルショップなど)が入り、4~13階にはヒューリックホテルマネジメント(株)が運営する「ザ・ゲートホテル東京 by HULIC」が12月にオープンする。

ヒューリックブランドとして雷門に次いで2件目の複合施設で、外観は「水辺」と「柳」の揺らぎをイメージしている。

ニュース情報元:ヒューリック(株)

大手町二丁目再開発、商業ゾーン9月25日グランドオープン

NTT都市開発(株)と(独)都市再生機構が共同で進めている再開発事業「大手町プレイス」(千代田区大手町二丁目)において、商業ゾーン「大手町プレイス ショップ&レストラン」および国際カンファレンスセンター「大手町プレイス カンファレンスセンター」のグランドオープンが、2018年9月25日(火)に決定した。人と人がつながり、新しいものを生み出す場を表現した「OTE-MATCHオオテマッチ COMMUNITY HUB」をコンセプトに、ビジネスパーソンやビジターの方のつながりの拠点となる場を提供する。

2棟のオフィスタワー(ウエストタワー:地上35階・地下3階、イーストタワー:地上32階・地下3階)をつなぐ低層部の地下1階から地上2階に、個性あふれる26店舗(飲食19店舗、物販2店舗、サービス5店舗)が集結。日常の中にくつろぎの時間を提供するこだわりのレストラン、これまでの大手町になかった新しいシーンを提供するレストランバー、健康をサポートするサービスショップ等、多種多彩なショップ&レストランを展開する。

1・2階にオープンする「大手町プレイスカンファレンスセンター」は、国際会議から企業セミナーまで多彩な用途に対応。大手町駅連絡(予定)というロケーションのもと、分割可能な合計750m2のホールの他、複数のカンファレンスルームを備える。

9月25日(火)、26日(水)には、開業を記念して、元宝塚歌劇団月組トップスター・真琴つばさや、世界で活躍するダンサー・蛯名健一等が出演するイベントが開催される。

ニュース情報元:NTT都市開発(株)

神保町に書店・喫茶店・コワーキングスペースの複合施設、UDS

UDS(株)は4月11日、東京・神保町の旧・岩波ブックセンター跡地に、書店・喫茶店・コワーキングスペースの複合施設「神保町ブックセンター with Iwanami Books」を開業した。
施設は都営地下鉄三田線・新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅A6出口より徒歩1分。学術書から一般書、児童書や辞典など「考える」力を養う本を提供しつづける岩波書店の書籍9000点を揃えた「書店」、本を読みながらくつろげる「喫茶店」、本に囲まれた空間で仕事ができる「コワーキングスペース」の3つの機能を複合させ、「本と人との交流拠点」を目指している。
(1階)本が読めて買える喫茶店。画像:UDS

(1階)本が読めて買える喫茶店。画像:UDS


1階は、本が読めて買える喫茶店。店内を取り囲むのは、書籍約9000点が並ぶ本棚。本に囲まれた空間で楽しめるのはコーヒーやサンドイッチ、デザートなどの喫茶店の定番メニュー。本を読みながら、夜はお酒も楽しむことができる。フリーアドレスのコワーキングラウンジは全23席。著者を招いたトークイベントや読書会などのイベントにも使用していく。
(2階)会議室。画像:UDS

(2階)会議室。画像:UDS


2階には広さ28m2、プロジェクター完備の貸し会議室を設置。会議やワークショップなど、多用途に使用できる。
(3階)デスク。画像:UDS

(3階)デスク。画像:UDS


3階には、靖国通りに面した契約者専用のデスクスペース全8席を設置。目線を仕切れるパーテーションとカーテンをしつらえ、プライバシーを守りながら集中できる空間を作った。また、4名から13名向けの個室オフィスも設けている。

【施設概要】
●所在地:東京都千代田区神田神保町2丁目3-1 岩波書店アネックス1階・2階・3階
●交通:都営地下鉄三田線・新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅A6出口徒歩1分
●施設構成・規模:
1階:喫茶店、書店、ワーキングラウンジ、オフィス(234.31m2)
2階:会議室(28.76m2)
3階:オフィス・デスク(139.40m2)

ニュース情報元:UDS(株)