(株)リビングくらしHOW研究所(東京都千代田区)はこのほど、「親の家」についてアンケート調査を行った。調査対象は全国の女性。調査期間は2018年4月25日~5月6日。有効回答数は715人(平均年齢45.5歳)。親の家の悩みの段階を年代別にみると、30代以下は「今はまだ大丈夫だが将来が心配」77.1%、40代では74.6%と、30・40代では、親の家はまだリアルな問題でない方が多いようだ。一方、50代は「今まさに悩んでいる」が25.0%を占め、60代以上では「以前は大変だったがひと段落した」が37.6%になることから、親の家に関する「心配」は、50代~60代に具体的な悩みとなり、課題解決のプロセスを経て、ある程度収束していくという流れのようだ。
親の家の悩み(複数回答)で多かったのは、全体1位は「家の片付け」で61.0%。「片付け」は、親が元気なうちに始まることも多く、相続、売却やリフォームなどがあり、幅広い層が問題意識を持っているようだ。「ため込んである荷物の処分に3ヵ月かかり、体調不良になった」(65歳)、「片付けで自分の一生が終わる気がする」(59歳)などの声もあった。
現在の親の家の現状では、最も多いのは「親や自分、親戚が住んでいる」で81.5%。11.2%は「誰も住んでいないが家はある(空き家)」となっている。空き家があると答えた方に、今後その家をどうしたいかを聞いた質問では、全体の45.0%が「売却したい」、35.0%が「わからない」、8.8%が「いずれは自分や兄弟・子ども・親戚などが住みたい」と回答している。
ニュース情報元:(株)リビングくらしHOW研究所