家事分担「妻9割、夫1割」が最多。夫婦で無理なく分担するには?

夫と妻が家事を分担している割合は、お宅ではどの程度だろうか? リンナイが、夫と妻にそれぞれ聞いたところ、「妻が10割」と回答したのは、妻のほうは23%いたが、夫のほうは8%しかいなかった。どうやら家事に対する認識にかなりの開きがあるようだ。

【今週の住活トピック】
「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」を公表/リンナイ

家事分担の割合、夫と妻で認識にズレがある!

こんなことが、あるのではないだろうか?
「夕食は何を食べたい?」と妻に聞かれた夫が、負担をかけまいと「なんでもいいよ」と答えたら、なぜだか妻の機嫌が悪くなった。

食事の後、夫が妻をいたわって「皿洗いをするよ」と言ってくれた。その後、妻がキッチンに行ってみると、たしかに皿は洗っていたが、シンクやコンロまわりは汚れたままで、キッチンの生ごみもそのままだった。妻は黙って後片付けをしたが、なんかモヤモヤした。

筆者がこんな想像をしてしまうような調査結果だったのが、リンナイの「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」だ。

最近の男性は家事参加にも積極的だというが、夫婦の家事分担割合を夫と妻それぞれに聞いた結果、最多は「妻9割、夫1割」(女性34%・男性28%)だった。夫が2割、3割という回答も多いが、特徴的なのは「妻10割」の結果だ。自分が10割していると思っている女性が23%いるのに対して、妻が10割していると思っている男性は8%しかいない。男性から見ると、自分も1割や2割はしていると思っているのに、女性側から見たら、家事の範囲とは思えないという認識のズレだろう。

夫婦の家事分担(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

夫婦の家事分担(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

男性が行っている掃除は、ごみ袋の取り替え!?

では、男性と女性がそれぞれ、自身は「どんな家事を行っている」と自認しているのだろうか? 掃除(男性53%/女性94%)、買物(男性50%/女性95%)、洗濯(男性41%/女性95%)が、男性が行っている家事のTOP3だ。女性が「パートナーにやってほしいと思う家事」の第1位(54%)が掃除なので、「掃除」は男性がしている、女性が男性にしてほしい、という点で一致しているように見える。

そこで、担当している具体的な家事について質問した結果を見よう。「掃除」については、次のような結果だった。なんと男性が行っている掃除の第1位は、「ごみ袋の取り替え」(37%)だった。

担当している具体的な家事:掃除(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

担当している具体的な家事:掃除(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

同様に、「食事」について見ると、男性が行っている第1位は「食器洗い・乾燥」(34%)だ。一方、女性は、「献立を考える」(94%)ことに始まり、調理後の「残った食材の保管・管理」(83%)や「食器・調理器具の収納」(83%)まで、一連の家事を8割以上で行っていた。

担当している具体的な家事:食事(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

担当している具体的な家事:食事(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

「献立を考えるのが面倒」という人は多い。「負担に感じる家事」を具体的に聞いた結果を見ても、最多の57%の女性が、献立を考えることを選んだ。何を食べたいか聞かれたときに、「なんでもいい」という回答が、いかに気が利かないものかわかるだろう。今どんな食材があるのかを聞いて、それで作れる献立を答えたら、家庭の平和が保てるのではないかと思う次第だ。

また、女性が「パートナーにも気にかけてほしい家事」として最多だったのは、食事では「コンロなど調理機器の掃除・手入れ」(39%)、掃除では「換気扇の油汚れ掃除」(39%)だった。

女性は家事を行う際に、いろいろなことを考えている

家事に対する夫と妻の認識の開きは、まだある。それぞれの家事で「重視するポイント」を聞いた結果を見よう。
食事を例に挙げると、女性は、「食材・食事の費用を抑えたい」(74%)、「手軽に作りたい」(66%)、「後片付けを楽にしたい」(64%)など、費用や調理・後片付けの手間などいろいろ考えている。男性は「特にない」(35%)という人も多く、「手軽に作りたい」では22%しか重視していない。

コンロの魚焼きグリルに入れて焼くだけと思って、「魚でも焼いて…」と言ったりすると、魚焼きグリルの掃除はけっこう手間がかかるので、墓穴を掘るかもしれない。

家事に関して重視するポイント:食事(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

家事に関して重視するポイント:食事(N=男性1305、女性1045)(出典/リンナイ「『夫婦の家事分担』に関する意識調査」のリリースより転載)

話し合って、上手に家事分担をしよう

リンナイのリリースには、「知的家事プロデューサー 本間朝子先生監修 家事シェア満足度チェックテスト」も紹介されている。その中からいくつか抜粋してみた。あなたの家庭ではどうだろうか?

■「家事シェア満足度チェックテスト」より抜粋
1.家事は家族で支え合ってするものだと思う
2.夫婦で家事のバランスややり方について話し合っている
3.散らかしたものはそれぞれ本人が片づけている
4.家事が思ったようにできなかった時も責められたり否定されることはない
5.家事が思うようにできない時は臨機応変にサポートし合っている

共働きだからといって、家事分担は5:5が理想的とは限らない。やり方にこだわりがある家事については、中途半端に分担しないほうがよい場合もあるし、互いにやり方を譲り合って共有し、互いの空き時間に行うのが効率的な場合もある。

また、女性が負担を感じる家事でパートナーに気にかけてほしい家事、たとえば「コンロなど調理機器の掃除・手入れ」、「水まわりの汚れ掃除」、「換気扇の油汚れ掃除」などを、男性が積極的に担当するといった分担もあるだろう。

女性である筆者は女性目線で記事をまとめてしまうのだが、女性の負担がいまだ大きいとはいえ、以前よりは男性の家事参加が増えていると感じている。SUUMOジャーナルの筆者の担当編集者は男性だが、家事分担サポートアプリを使って、妻との家事分担を話し合ったばかりだという。

家事を可視化して、無理のない分担方法を考えていくことで効率的に行うことができれば、空いた時間を子育てなど他のことに使うことができるだろう。そんな家庭が増えていくことを期待している。

●関連サイト
リンナイ「夫婦の家事分担」に関する意識調査

ウィズコロナの今だからこそ、家族で家事シェアを進めよう!

コロナ禍で例年のようなレジャーや遠出が難しい昨今。在宅勤務を続ける会社もあり、家にいる人数と時間はいつもより増え、必然的に家事も増える……。つい、イライラする人もいるのでは。筆者もその1人だ。そこでこの時期を「家での過ごし方を見直す機会」と捉えて、家族で家事シェアについて考えてみてはいかが。筆者も実践してみた。
コロナ禍であらわになった、夫婦間や家庭内の問題

まず、家族が仲良くなければ、家事シェアは成り立たない。コロナ禍で気をつけるべき家庭内のストレスについて、社会心理学や精神保健福祉を専門とする大手前大学准教授の武藤麻美先生に聞いた。

夫婦ともに自宅にいる時間が増加したコロナ禍では、「コロナ離婚」や「コロナDV」といった問題もメディアで取り上げられていますが……。

「『コロナ離婚』について先に注意しておきたいことは、コロナはあくまできっかけであって、これが原因で離婚になるのではないということです。何らかの形ですでに存在していた夫婦間の問題が、在宅勤務の増加や休校、外出自粛などによって浮き彫りになってきたと考えられます」

ドキリとするお話だ。そして、この「夫婦間の問題」があらわになった原因として、次の2点が考えられるという。

「1点目は、在宅勤務が増えたことで、夫婦によっては家事シェアの配分がもともと対等でなくうまくバランスが取れていなかったところに、さらに片方に家事の負担が集中し、精神的な不満や体力的な限界などの問題が深刻化したという点です。特に共働き家庭の女性においては、家事と仕事 (テレワーク) のほかに、休校で子どもが日中も家にいることから増えた育児や、場合によっては夫の分の食事づくりなどまで行うことになり、いっそう負担がかかることになりがちです。ここで以前から夫婦でよく話し合っていて、家事のシェア配分が対等であったり、うまくバランスが取れていたりするカップルは、基本的にはそう大きく関係性が変わらず、逆に互いに補い合って、不安や緊張をほぐし合うことも可能です。

2点目は、各自がパーソナルスペース (心理的な縄張り) を思うように確保できないことから、フラストレーションがたまっていることが挙げられます。例えば、テレワークを行う自分専用の部屋やスペースがないことや、オンとオフの切り替えがうまくできないこと、周囲の音が気になって仕事に集中できないといったことなどから、男女ともに在宅勤務によるストレスを感じてしまうということが考えられます。

大手前大学現代社会学部心理学専攻准教授、武藤麻美先生。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士 (人間科学)。専門は社会心理学と精神保健福祉。公認心理師や精神保健福祉士、社会福祉士の国家資格も持つ(写真提供/武藤先生)

大手前大学現代社会学部心理学専攻准教授、武藤麻美先生。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士 (人間科学)。専門は社会心理学と精神保健福祉。公認心理師や精神保健福祉士、社会福祉士の国家資格も持つ(写真提供/武藤先生)

コロナ禍以前は、共働きまたは片働きをしていたことで、夫婦が子どもも含め、自然に適度な心理的距離を取ることができていました。日中は別々の空間や時間を過ごし、自分のペースやリズムを確保し、精神的な安定やバランスを取ることができました。しかし、コロナの問題により、急激な生活環境の変化が起きて、一つの場所・環境を皆で共有せざるを得なくなりました。各自がパーソナルスペースを確保できず、時間のリズムも狂うことになり、フラストレーションがたまって、喧嘩などを引き起こしてしまうのではないでしょうか」

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

「Iメッセージ」で素直な気持ちを伝えよう

では、家事の負担が家庭内で偏りがちな場合、バランスを取り直すにはどんな心がけが必要なのだろう。

「テレワークが増えたことで、家庭内の家事シェアのあり方を再考する機会にもなるのでは。これを機に、今後の家事・育児のシェアの配分について話し合うことも対策となるでしょう。これは夫婦だけでなく、子どもも良い意味で巻き込み、話し合うといいと思います」と武藤先生。

家族間での話し合いにあたり、ポイントを教えていただいた。

「自分の考えや意見を伝える際には、YOUメッセージではなくIメッセージを使用するといいですね。 『あなたは~をしてくれない!』と伝えるのではなく、『私は~をしてくれたらうれしい』『私は~を協力してくれたらすごく助かる』などと伝えると、相手が受け取る印象も大きく変わります。もちろん、パートナーだけでなくほかの家族、子どもに対しても、自分の考えや意見を伝える際に応用できますので、実践してみてください」

相手への非難や攻撃的な言い方になってしまいがちなYOUメッセージに対して、Iメッセージでは発信者目線の素直な気持ちを伝えることができるのだ。

「また、例えば子どもがお手伝いをしてくれた場合に、感謝を伝えるなどのポジティブな声かけを積極的に行うことで、子どもは自分の行動が人の役に立ち、喜んでもらえるという貴重な体験をすることになります。これは自己肯定感(自分のあり方や存在意義を肯定する感情)や自己効力感(ある状況下で自分は必要な行動がうまくできるという予期や自信)を育むことにも繋がりますから、ぜひお子さんとコミュニケーションを取りながら、家事シェアをされるといいのでは」

普段からよく手伝いをしてくれる、筆者の10歳の娘。娘専用のスポンジを買い、久しぶりに並んで洗い物をしてみたら、「家事シェアって楽しいね」とご機嫌に(写真撮影/倉畑桐子)

普段からよく手伝いをしてくれる、筆者の10歳の娘。娘専用のスポンジを買い、久しぶりに並んで洗い物をしてみたら、「家事シェアって楽しいね」とご機嫌に(写真撮影/倉畑桐子)

ほかにも、コロナ禍で長くなる家族の時間を心地よくするために、大切な考え方や取り組みを聞いてみた。

「家族全員におすすめのリフレッシュ対策としては、少しでもいいので、各々が自分の空間と時間を確保することです。例えば、一つの部屋に皆でとどまり過ぎないことや、時間を決めてリビングやダイニングに集まり、そのほかは自分の部屋で過ごしたり、社会的距離を保ったうえでの散歩や買い出し、ベランダやバルコニーで日光に当たること、目を閉じてゆっくり深呼吸する時間を設けることなどが効果的です。また、イヤフォンをして音楽を聴いたり映画やドラマを見たりして、自分だけの世界を確保することも効果があると考えられます」

「現状のコロナ禍に、家族間でよく話し合う姿勢を身につけることができれば、より良いパートナシップの構築につながるはずです。また、きちんと説明してあげるのであれば、テレワークは、子どもにとっては親が日ごろどのような仕事をしているのかを間近で見ることができる好機ともいえます。そして、親が家族のためにどのような家事をしているのかも、一緒に経験できる貴重な機会といえるでしょう」

コロナ禍での家庭内の問題は、家事シェアで家の中を快適にすることでカバーできる面も多いのかもしれない。

まずは家事の全体像を見せて「相談」を

具体的な家事シェアの方法を、「知的家事プロデューサー」として、妻と夫、それぞれの立場からの意見を聞くことも多い本間朝子先生に取材した。

「ウィズコロナで、家族が長時間家にいるので、家は汚れるし料理の回数は多くなり、家事は増えますよね。一方で、みんなが家にいることで『自然と家事シェアが進んでいる』という話も聞きます。『在宅ワークになった夫が家の中のことに興味を持った』という話や、『給付金で家の中を過ごしやすくプチリフォームをした』というも聞くので、今は家族で家事シェアがしやすい状況だとも言えます」

確かに、ステイホーム中に家族で大掃除をした家も多いはず。

自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。TVや雑誌、セミナーや著書を通じて、時短家事のアイデアを伝えている本間朝子先生(写真提供/本間先生)

自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。TVや雑誌、セミナーや著書を通じて、時短家事のアイデアを伝えている本間朝子先生(写真提供/本間先生)

「とはいえ、いきなり大きく家事の割合を変えるのは難しいかもしれません。そんなときは掃除や洗濯、食事の支度といった家事以外に、ストレスの元となる『名もなき家事』の解決策から始めてもいいですね。『名もなき家事』は大和ハウス工業さんが名付けたものですが、例えば、話を聞いていると『僕はゴミ捨てを担当している』と言いつつ、すでにゴミをまとめたゴミ袋を回収場所まで運ぶだけしかしていない夫が多くいます。でも担当するなら、各部屋にあるゴミを集めて、空になったゴミ箱に袋をかけるところまでやってください。『捨てに行く』のはゴミ捨てのほんの一部です」

本間先生はこれまでも、「家事を積極的にやる意思があるか」「基本的なスキルを持っているのかどうか」など、パートナーの資質を見極めて、名もなき家事の負担を軽減するよう提案している。

「年代によって、パートナーがどのカテゴリーに当てはまるかによっても状況が変わってきます。現在30代半ばくらいのミレニアル世代であれば、共働きは当たり前に考えていて、家事シェアも自然にできているケースも多いのです」

ここはミレニアル世代以上に向けたお話をお聞きすることに。

本間先生が制作した「家事シェアリスト」を見せてもらった。これは最初の家事シェア会議にオススメだ。

家庭ごとに項目をカスタマイズしてつくってみたい「家事シェアリスト」の例。家事の全体像をお互いに把握し、歩み寄って、理想の割合に近づけていく(画像提供/本間先生)

家庭ごとに項目をカスタマイズしてつくってみたい「家事シェアリスト」の例。家事の全体像をお互いに把握し、歩み寄って、理想の割合に近づけていく(画像提供/本間先生)

「特に男性は家事の全体像が見えていないことが多いので、全体像を見せるということが大切です。現状、女性の方が家事の比重が多いのであれば、今お互いが担当している家事を書き出して『こんな風に、自分の方が多くて辛い』と現実の姿を見せること。セミナーの参加者さんに聞くと、男性は7対3の3くらい家事ができていると思っているけれど、女性に聞くと9対1で自分が9だという話をよく聞きます。それを5対5にするのはパートナーも抵抗があるかもしれませんが、8対2や7対3の割合にできたら自分がラクになりますよね」

「多くの男性は、女性に喜んでほしいと思っています。また、褒められる機会が少ないので、女性が思う以上に、褒められたり、感謝されたりすることに喜びを感じます」と本間先生。だから、例えばパートナーの男性が掃除してくれたなら「すごくキレイになったね!」「ありがとう!」などと伝えるといいそう。

そして本間先生は、男性からの意見として、「家事を褒める以前に怒らないで」という声があると話す。
「男性は、せっかく取り組んだ家事を見て、女性からがっかりされると傷つきます。また、そばで見ていられると監視されるような気分になる人もいます。だから『買い物に行ってくるから、その間にここを掃除しておいて』などと任せると、『出かけている間にキレイにしてやろう』と張り切ってくれる人も多いですよ」とのこと。

料理の時短ができ、掃除がしやすい道具の配置になっている本間先生宅のキッチン。道具の置き場所を家族と話し合って決めているため、シェアしやすい(写真提供/本間先生)

料理の時短ができ、掃除がしやすい道具の配置になっている本間先生宅のキッチン。道具の置き場所を家族と話し合って決めているため、シェアしやすい(写真提供/本間先生)

本間先生宅の冷蔵庫の脇にはスプレーモップが。「キッチンの床が汚れたらひと拭き。ボトルから水が出るので、夫も水鉄砲感覚で楽しみながら床掃除をしてくれます」という。家族のテンションが上がる道具を用意することも大事(写真提供/本間先生)

本間先生宅の冷蔵庫の脇にはスプレーモップが。「キッチンの床が汚れたらひと拭き。ボトルから水が出るので、夫も水鉄砲感覚で楽しみながら床掃除をしてくれます」という。家族のテンションが上がる道具を用意することも大事(写真提供/本間先生)

筆者の家でも、娘が掃除しているといつも乱入する息子用に、キャラクター付きのフロアモップを購入したところ、張り切った(写真撮影/倉畑桐子)

筆者の家でも、娘が掃除しているといつも乱入する息子用に、キャラクター付きのフロアモップを購入したところ、張り切った(写真撮影/倉畑桐子)

家族への思いやりを家事シェアの前提に

本間先生のセミナーでは、グループワークで参加者と家事アイデアを共有している。
パートナーとの家事シェアで気をつける点として、以下のことを挙げてくれた。

・「なぜやらないの?」のYOUメッセージではなく、「私はこうしてほしい」のIメッセージで(前出の武藤先生のお話と同様)
・家事のやり方を直してほしいときは、「やり方が違う」ではなく「惜しい!」と伝える。そのあとに「こうしてくれたら、次は120点」などと明るく足りない点を伝える
・ケンカの元を避けるため、自分のこだわりがある家事は相手に頼まない
・素直に褒め言葉や感謝の気持ちが言えないときは、「ナイスサポート!」などの声掛けから始める

疲れていたり自分の心に余裕がなかったりして、感謝の言葉を口に出せないときでも、スポーツの「ナイスボール!」の感覚なら相手に伝えられそう。どれも子どもに対しても応用できそうだ。

「ただそれらも、パートナーがテレワークになるなどで、家事シェアがしやすい環境であることが前提です。そもそもハードな仕事であるとか、帰宅が遅い、単身赴任をしているなど、家事への参加が難しいケースもあると思います。また、家事スキルが低いパートナーもいます。その場合は『今のままでは大変だから、便利な家電やキットを取り入れたい』と相談してみては」

自動調理の電気鍋やロボット掃除機、食材とレシピがセットで配達されるミールキットなども、家事をかなり助けてくれるので検討しよう。

また、「共働きにも色々な状況があるので、踏まえておきたいことがあります」と本間先生。

「どちらかが家計を、半々ではなくメインで支えているという場合、やはり重責は一家の大黒柱の方にかかってきます。仕事でプレッシャーを抱えて働いてきた人たちが、『帰ってすぐに家事をするというのは辛く感じる』という声も耳にします。共働き=家事を半々ではなく、お互いが歩み寄り、納得いく形にするということが大切。家事シェア表もそのためにあるので、『自分はこれだけやっている!』と主張するのではなく、『今はこうだけど、もう少しこうできない?』と相談から始めてください」

子どもたちの自立と、未来のパートナーのためにも

次に、子どもやパートナーと一緒に取り組む家事シェアのアイデアと、子どもの年代によってオススメの家事をご紹介。「子どもと家事シェアすることは、本人の自立のためでもあるし、その子の未来のパートナーのためにもなります」と本間先生。

「給食当番表のような家事当番表をつくってローテーションをすると、家族で飽きずに家事シェアできますよ。頑張った人には特典があったり、1週間の家事が済んだらみんなにご褒美を用意したりするのも楽しいと思います。子どもには最初は教える必要があるので、やはり大変ですが、だんだん任せる範囲を広げていき、家庭内でやりやすいような形に合わせていってください」

ネット上のアイデアを参考につくった我が家の家事当番表。「弟も読めるように」と、娘がひらがなで家事の内容を書いた。子どもたちはまだ全部はできないので、「当番の週は親のサポート」でもOKに(写真撮影/倉畑桐子)

ネット上のアイデアを参考につくった我が家の家事当番表。「弟も読めるように」と、娘がひらがなで家事の内容を書いた。子どもたちはまだ全部はできないので、「当番の週は親のサポート」でもOKに(写真撮影/倉畑桐子)

家事シェアのアイデア

1)家事の候補を提示し、選択してもらう
「これをやって」ではなく、「洗濯物を干すのと洗うのではどちらがいい?」のように選んでもらうと、「自分はラクな方を選んだからいいか」「1/2個ならやろう」と納得してくれるもの。

2)制限時間を伝える
「4時までに床を拭いておいて」のように時間を伝えると、相手も自分の好きなタイミングで取りかかることができる。本間先生より、「相手がすぐ取り掛かってくれると思うのは間違い」とのこと。また、制限時間を過ぎたときには注意もしやすい。

3)肩書き制度を導入
子どもに「洗濯マイスター」「秘書さん」(パートナーには「チャーハンの匠」)などの肩書きを与えることで、本人もノリノリで家事に参加できる。肩書きのおかげでお願いもしやすくなります」と本間先生。

夏場は大量になりやすい、ペットボトルのラベルを剥がす作業。姉弟に「どっちが早いか競争。用意、スタート!」と声を掛けると、あっという間に終わった(写真撮影/倉畑桐子)

夏場は大量になりやすい、ペットボトルのラベルを剥がす作業。姉弟に「どっちが早いか競争。用意、スタート!」と声を掛けると、あっという間に終わった(写真撮影/倉畑桐子)

未就学児にオススメの家事

・箸を並べる
・食器を選ぶ
・料理の盛り付けの手伝い
・タオルをたたむ
・植物の水やり
・フロアモップで拭き掃除をする
・ペットボトルのラベルを剥がす

小学生からオススメの家事

・テーブルを拭く
・配膳の手伝い
・水出し麦茶をつくる
・料理のサポート
・ご飯を炊いて味噌汁をつくる
・使った食器を食洗機に入れる
・食器を洗う
・洗濯物を畳んで仕舞う
・床や窓を拭く
・自動掃除機が通る場所を片付ける
・ゴミ箱からゴミを集め、新しいゴミ袋をかける
・スプレーするだけの洗剤を使ってお風呂の浴槽洗い

タオルを畳む息子。バスタオルはまだ荷が重いのか、「小さいのだけ」と言ってカゴから選び、予想より丁寧に畳んだ(写真撮影/倉畑桐子)

タオルを畳む息子。バスタオルはまだ荷が重いのか、「小さいのだけ」と言ってカゴから選び、予想より丁寧に畳んだ(写真撮影/倉畑桐子)

「子どもに好きなスポンジを選んでもらい、親子で一緒に食器洗いをしてもいいですね。並んで家事をするとコミュニケーションの時間にもなります。未就学児なら、割れない食器を子どもの手が届くところに配置するなど、家事シェアしやすい環境づくりも大切です。いきなり難度が高い家事をシェアするとトラブルの元なので、本人ができることや、得意なことから始めましょう」

家族でホットプレートを使って料理するのもオススメだという。
「普段はお好み焼きなどをつくることが多いと思いますが、チャーハンや野菜炒めもホットプレートでつくりましょう。そこから、パートナーや子どもがキッチンでもつくりやすい流れができます」

3歳によるダイナミックなホットケーキづくり。生地を混ぜてホットプレートに落とすところまで自分でできた(写真撮影/倉畑桐子)

3歳によるダイナミックなホットケーキづくり。生地を混ぜてホットプレートに落とすところまで自分でできた(写真撮影/倉畑桐子)

前出の「家事シェア表」を子どもに見せるのも効果的だそう。
「子どもにも全体像を把握してもらうことで、『家族の健康のために、大人はこれだけのことをしてくれている』、『これから自分はこの部分に貢献するんだな』という意識を持ってもらう。これは、ウィズコロナの今だからこそ、より必要なことだと思います」

また、「家事シェア以前に、できるだけ家事を減らすことも考えてみてください」と本間先生。「その家事は必要なのか、みんなの取り組みで減らせないのかと見直すことも大切です。家事シェアの方法も、日々の中で少しずつ振り分けていくのか、週末に家族全員で取り組むのか、自分のことは自分で担当するのか。どのやり方が合うのかを模索しながら、家族に合う方法を見つけてください」とのことだ。

ホットケーキと一緒にソーセージも焼いて、ラクして楽しいランチに。ホットプレートは今後も家事シェアに活用していきたい(写真撮影/倉畑桐子)

ホットケーキと一緒にソーセージも焼いて、ラクして楽しいランチに。ホットプレートは今後も家事シェアに活用していきたい(写真撮影/倉畑桐子)

「ゴール設定が家事シェアではないですよね」と本間先生はにこやかに話した。そう、ゴールは家族が健康で楽しく、仲良く暮らすことだ。

2人の先生に共通して教わったのは、コロナ禍は家事シェアのタイミングでもあるということ。これを機に家族が一丸のチームとして「一緒に乗り越えよう!」という気持ちになることで、絆はより深まるはず。

私と子どもが「家事当番表」をつくっていたら、夫はスッと立って食器を洗い始めた。普段からシーツを洗って干すなど大物の家事を担当してくれるが、これを機に「名もなき家事」にも目を向けてくれるとよりうれしい。

今回、「あれもこれも自分でやらなくては」という思い込みを手放すと、思ったより家事シェアが進むことに気がついた。そこには、孤独な家事の反対側にある、家族と一緒に取り組む楽しさが、もれなくついてきた。

●取材協力
・武藤麻美先生 大手前大学
・本間朝子先生

パートナーとシェアしたい家事、トップは「部屋の掃除・片付け」

テックマークジャパン(株)(東京都墨田区)はこのたび、同居パートナーとの家事や家電に関する調査を行った。調査は2019年4月18日~4月22日、インターネットで実施。20~59歳の同居経験者400名より回答を得た。それによると、パートナーとシェアしたい家事は何ですか?では、1位は「部屋の掃除・片付け」で66.5%。2位は「お風呂掃除」で56.5%、3位「ゴミ捨て」53.0%と続いた。男女別で見ると、男性の1位は「部屋の掃除・片付け」で70.5%、2位「食器洗い」(53.0%)、3位「お風呂掃除」(49.5%)に対し、女性の1位は「お風呂掃除」で63.5%、2位は同率で「部屋の掃除・片付け」「ゴミ捨て」(62.5%)となり、男女の違いが明らかになった。

家電に関することでパートナーに不満を持った経験がありますか?では、約半数の47.3%が「経験がある」と回答。具体的な内容は、「お手入れ・掃除をしない」がトップで37.0%、「正しい使い方をしない」(35.4%)、「使い方が乱暴・雑すぎる」(32.3%)が続いた。不満を持たれないためには、日々の掃除を忘れない・丁寧に使う・説明書通りに使用することが大事なようだ。

また、家電の使い方や掃除方法がきっかけで、23.8%が「別れたい」と考えた経験があると回答。中でも20代男性は34.6%と高く、些細なことが積み重なると、家電の使い方一つでも別れ話になってしまう可能性があるようだ。

ニュース情報元:テックマークジャパン(株)

シェアしたい家事、トップは「掃除」

ケルヒャー ジャパン(株)はこのたび、「家事シェアの実態」に関するアンケート調査を行った。調査は全国の20~50歳代の共働き既婚者655名を対象に行ったもの。それによると、「家事シェア」はしたいですか?(単一回答)では、「したい」が34%、「どちらかといえばしたい」が37%、合わせて71%が「家事シェア」をしたいと回答しており、「家事シェア」のニーズが多くあることがわかった。シェアしたい家事については、「掃除」と答えた方が3分の1以上の237人でトップ。次いで「料理」「片付け」と続く。

あなたの家庭で「掃除シェア」はできていますか?(単一回答)では、「できていない」31%、「どちらかといえばできていない」32%。合わせて、63%の方ができていないと回答している。掃除を家族でシェアしたいと考えている方が多くいる一方で、思ったようにシェアできていないようだ。

パートナー・配偶者に掃除をしてほしい場所(複数回答)については、男性は「キッチン」と回答した方が多かった。多くの男性から、キッチンの掃除は「パートナー・配偶者のテリトリーだから」「掃除の方法がわからない」という声が挙がっている。

一方、女性は「お風呂場」と回答した方が多かった。「掃除をするのに力が必要だから」という声が多く挙がっている。カビ等しつこい汚れが目立つお風呂場の掃除には力が必要となり、男性にお願いしたいと思う女性が多くいるようだ。

ニュース情報元:ケルヒャー ジャパン(株)

男性の5人に1人「自分ではまったく家事をしていない」

(株)プラネット(東京都港区)はこのたび、「家事分担」をテーマにアンケートを実施。家事について男性と女性の意識の差を調査した。調査は2019年4月17日~5月10日、インターネットで実施。4,206人より回答を得た。それによると、ふだん積極的に家事をしていますか?では、女性は「積極的に家事をしている」が約5割(48.8%)に対し、男性は約2割(21.2%)だった。「どちらかといえば積極的に家事をしている」は女性が24.3%、男性が24.0%。合わせると、女性では4人に3人が積極的に家事をしているが、男性では半数に届かず。また、男性では5人に1人以上(22.1%)が「自分ではまったく家事をしていない」と回答した。

しかし、年代別では傾向が違い、男性も20代・30代では、“積極的に家事をしている”計が5割を超えた(20代:57.2%、30代:51.0%)。一方、40代以降になると「あまり積極的ではないが家事をしている」、つまり“本音ではしたくない”人が多い。

配偶者・パートナーの家事満足度をエリア別でみると、最も満足度が高かったエリアは「北陸」で80.0%。2位は「東北」で67.2%、3位に「甲信越」と「四国」が66.7%で続いた。

配偶者・パートナーと同居している男性がしている家事のトップ3をみると、1位は「収集所にゴミ袋を出す」(68.9%)、2位「手で食器を洗う」(64.5%)、3位「浴室を掃除する」(60.7%)。女性が配偶者・パートナーにしてもらいたい家事のトップ3は、1位「浴室を掃除する」(61.3%)、2位「収集所にゴミ袋を出す」(60.5%)、3位「トイレを掃除する」(43.3%)。順位は違うものの「収集所にゴミ袋を出す」「浴室を掃除する」の2項目は共通していた。

ニュース情報元:(株)プラネット

共働き夫婦の63%が「家事分担できている」

パナソニック(株)は年々増加する共働き家庭に着目し、20~40代既婚男女を対象に「家事の時短」に関する意識・実態調査を実施した。調査は2019年4月10日(水)~4月12日(金)、インターネットで行った。はじめに、家事の分担状況を共働き男女1,522名に尋ねると、63%が「分担できている」と回答。多くの共働き夫婦にとって、家事の分担はもはや当たり前のようだ。そこで、「分担できている」と回答した500名に絞ってさらに調査を実施した。

それによると、自身で担当している家事は、男性1位は「ゴミ捨て」で64%。2位は「食事の片づけ・食器洗い」(48%)、3位「洗濯」(35%)と続く。女性1位は「料理」で74%。2位「食事の準備(配膳)」「洗濯物を取り込む・たたむ」(同率66%)、4位「買い物」「片付け」(同率60%)と続く。料理など主要な家事は女性が担当し、ゴミ捨てなど軽い家事は男性が担当する傾向にあるようだ。

家事の時間を短くしたいと思いますか?では、92%が「そう思う」と回答。また、家事の手間を減らしたいと思いますか?では、91%が「そう思う」と答えている。

家事の手間を減らしたい、または時短したいと回答した人に手間を減らしたいと思う家事の分野をきくと、1位は「洗濯(衣類を洗うことから服をたたみしまうところまで)」で53%。2位は「料理(調理から片付けまで)」(52%)、3位「掃除・片付け」(51%)という結果。僅差ながら「洗濯」に関して手間を感じる人が多いようだ。

洗濯を手間だと感じる理由には、「独身時代と違って洗濯回数や洗濯物の数が多くなったため」や、「干す時のシワを伸ばしたりひっくり返したりするのに手間がかかる」といった声があった。

ニュース情報元:パナソニック(株)

入浴後の家事・育児、0歳児を持つ親は平均6.5つ

パナソニック(株)は(株)オールアバウトが協同で、「子育て世帯における冬場の生活実態調査」を行った。調査は2018年10月1日(月)~10月4日(木)、0歳~8歳までの子どもを持つ25歳~40歳の男女を対象にインターネットで実施。426名より回答を得た。
それによると、入浴後に行う家事・育児については、ほぼすべて(97.9%)の親が何らかの家事・育児に従事していることが分かった。内容は「子どもの寝かしつけ」が最も多く63.1%。「子どもの歯磨きをする」62.9%、「夕飯の食器のあと片づけ」46.5%が続く。ほかには、「子供と遊ぶ」46.2%、「子供の髪の毛をとかす」39.0%、「部屋の片付け・掃除」35.9%などがあり、0歳児を持つ親は平均で6.5つの家事・育児を行っていることも分かった。

入浴後から就寝までの所要時間については、「約2時間」が最多で21.4%。次いで「約4時間」20.0%、「約3時間」19.7%と、2時間以上が合わせて8割以上。1時間ほどで就寝ができている割合は母親で19.2%、父親で27.7%にとどまった。また、寝るときに体が「冷え切っていると思う」13.1%、「どちらかというと冷え切っていると思う」43.2%となり、合わせて約半数以上が就寝時までに体が冷え切っていることが明らかになった。特に女性では60.7%が「冷え切っている」「どちらかというと冷え切っていると思う」と回答、多くの女性が「湯冷め」状態に陥っているようだ。

お風呂上りに体を冷やさないよう、リビングの暖房をつけるようにしていますか?という質問では、「つけている」は57.9%と約6割。「つけていない」方も約2割ほどいる結果となった。リビングの室温をどのくらいに調整したらよいと思いますか?では、「20~25度未満」が約半数の49.6%と最も多い。一方で「20度未満」13.3%や、「25~30度以上」30.6%と低めまたは高めの室温を希望する人もいた。

睡眠の状態については、「どちらかというと快眠できていない」30.5%、「快眠できていない」22.5%と感じており、そのうち母親の結果を子どもの年齢別にみると、0~5歳の乳幼児を持つ母親の快眠度が低い。子どもの年齢が低いほど家事・育児の負担や、睡眠中の乳幼児のケアなどに労力がかかっているようだ。

ニュース情報元:パナソニック(株)

1日で正月を迎えられる状態に! 時短大掃除のポイントをプロが伝授

暮れも押し迫ってくると、気になりだすのは大掃除のこと。家を整えて気持ちよく正月を迎えたいと思う一方で、年末は仕事も山盛り、忘年会の予定も目白押しで忙しいですよね。そこで忙しい人に向けて1日で大掃除を終えるポイントとコツをプロにきいてきました。
年末の大掃除。時間がないときの“簡単に家の中をスッキリさせるワザ”

「新しい年を迎えるために、大掃除をしてきちんと家を整えたい」。そんな気持ちがありつつも、忙しい年末には大掃除まで手が回らないもの。それに、なんといっても寒くて掃除が辛いですよね。住まい方アドバイザーの近藤典子(こんどう・のりこ)さんによれば、気候的には冬は大掃除に適した季節ではないそう。

「暖かい季節なら、窓を開け放ってお掃除をしても辛くありませんよね。夏場は水気もよく乾きますし、軽装で体を動かせる。それに日も長いので、お掃除のしやすさでいったら、年末のような真冬よりも夏に軍配が上がります」(近藤さん)

とはいえひとつの区切りとして、年が改まる前にお掃除をしておきたい。そんな時に、おさえるべきポイントがあると近藤さんはいいます。

「お掃除は時間をかけて極めようと思えば、とても年末の1日では足りません。でも、忙しくて寒い年末に、全てを完璧にやろうとして消耗しなくてよいのです。年末には日々使う部分ではなく、ついつい後回しにして汚れを溜め込んでしまいがちなお掃除を簡単に効率よく片付けておきましょう。そこで時短でできて、格段に部屋がキレイに見えるポイントをお掃除すると、お正月を気持ちよく過ごせますよ」(近藤さん)

年末にやるべき掃除と、時短でキレイに見える掃除とは? さっそくその方法を教えてもらいましょう。

近藤典子さん 画像提供/近藤典子Home&Life研究所)

近藤典子さん 画像提供/近藤典子Home&Life研究所)

来年に持ち越してはいけないアノ汚れを、一気に取り払おう

大掃除というと、換気扇を外して洗ったり、バスルームのカビを徹底的に落としたりといった水回りの掃除に目がいきがちな人も多いのでは? ところが近藤さんによれば、重視するべきポイントは他にあるとのことです。

「水回りの掃除って、別に大掃除じゃなくてもいいと思うんです。料理は日々するものだし、お風呂も入りますよね。だから日常のなかの汚れが気になった頃合いに、休日を使って掃除してもよい。それよりも汚れのなかで一番の強敵は埃(ホコリ)です。埃落としは大掃除の機会にしっかりしておきたいですね」(近藤さん)

大掃除は1年の汚れを落とすだけではなく、来年も気持ちよく暮らしたいという願いを込めて行うもの。ならば知らない間に降り積もり、後々やっかいな汚れに変化してしまう“埃汚れ”こそ落とすべきだと、近藤さんはいいます。

「最初に埃が溜まりだした時は、吹いたら飛んでいくくらい軽いものです。ところがこれに湿気や生活汚れ、油汚れなどがつくと、張り付き現象が起こって、汚れのミルフィーユが形成されます。こうなるとこびりついてなかなか落ちないやっかいな存在に。たとえば油汚れも、油だけならすぐに落ちるんですよ。それに埃が張り付くから落ちにくい汚れになってしまうのです」(近藤さん)

床に溜まった埃は普段の掃除の際に取り去っている人も多いかもしれませんが、上部にも埃は溜まります。天井や棚の上など、家の上方は普段掃除しにくい箇所なので、大掃除でしっかり掃除しましょう。

埃を一掃する大掃除の手順は?

まず埃を落とす前に部屋にあるものをざっと片付けます。ここで気をつけるべきは「片付けることに一生懸命になりすぎない」こと。掃除と片付けは別物と心得ましょう。

「捨てられるものは捨てて、判断に迷うものは大きな袋に入れて自分の部屋に一時置き、年が明けてから徐々に片付ければよいのです。しまい込んでしまうと忘れるので、少し邪魔に思うくらいの目立つ場所に置いてくださいね。また埃を落とす前に窓や網戸を開けて風通しを良くしたら、レースのカーテンを外してソファや机、パソコンなどの埃がついて欲しくないものに掛けて置きます。埃落としが終わったら、そのレースのカーテンを外で叩いて埃だけ落とし、すぐに洗濯。脱水したレースのカーテンならそのままカーテンレールに掛けておけばすぐに乾き、一石二鳥ですよ」(近藤さん)

天井と壁は紙のモップで一気に埃を落とします。家具の表面も紙モップ。照明の電球部分の裏側は化学繊維のモップを使いましょう。
「10畳までぐらいのお部屋なら、ものの5~6分で埃落としが終わりますよ。そうしたら床も埃を集めて取り去ります。順番は上から下に行うこと。埃を取り去った後で拭き掃除をすれば、汚れが絡まらずに楽々と拭けるはずです」(近藤さん)

まず紙のモップと化学繊維のモップで埃をしっかりと落として取り去れば、その後の拭き掃除も楽になる(画像提供/PIXTA)

まず紙のモップと化学繊維のモップで埃をしっかりと落として取り去れば、その後の拭き掃除も楽になる(画像提供/PIXTA)

ココを磨けば、格段に部屋が輝いて見える! その箇所は?

部屋に降り積もった埃をリセットした後は、分かりやすく「部屋がキレイになった」実感を得られる場所を掃除しましょう。その場所とは、ズバリ“窓”なのです。

「窓掃除を難しく考えている人が多いのですが、とても簡単な方法があります。窓がキレイになると部屋が明るくなって、輝いて見えるのでお正月も気持ちよく過ごせますよ。しかも、一手間かけるだけで1年はキレイが長持ちする隠し技もあるんです!」(近藤さん)

近藤さんが窓掃除のために用意するのがストッキング。伝線したり使い古しでOKです。こちらの片足を切って袋をつくりストッキングの残りの部分をそのなかに詰めます。最後に切り口を縛れば、「ストッキングたわし」の出来上がりです。これが、窓を傷つけずに汚れを落とすのに、最適なのだそう。

道具は、このストッキングたわし、スクイージー、雑巾、バケツです。
手順は次のとおり。

1)ストッキングたわしで窓のガラスを円を描くようにこすり、静電気で表面の埃や汚れを取り除く
2)熱めのお湯で雑巾をゆるく絞り窓全体を洗うように拭く
3)窓の水滴をスクイージーで取り除く
※汚れが強い場合は1)と2)の間にストッキングたわしに住居用洗剤かクリームクレンザーをつけてこする

これでお掃除は終わり。とっても簡単なのに思いの外の出来栄えに、気分もアップしますよ。そして最後の仕上げに大切なのが「車の撥水剤を塗る」こと。

「塗るタイプの撥水剤を、窓ガラスの外側にだけ塗っておきます。撥水剤は水を弾いてくれるものですが、実は埃もつかなくなるのです。これで、1年は窓がキレイな状態が続きますよ。一年経ったらまたクリームクレンザーでコーティングを落としてお掃除し、撥水剤を塗りなおしましょう」(近藤さん)

また、網戸の掃除は大きな歯ブラシにも似た「洗車ブラシ」が役に立ちます。窓を閉めた状態で、網戸の目に沿って洗車ブラシでなぞるだけで、目の間に詰まった埃もキレイに取れてしまいます。

「車のボディ用の柔らかい洗車ブラシは毛足が長く、目に入り込んだ埃も簡単に取り除けます。またサッシの溝は掃除機のすき間ノズルに、ストローを貼り付けて一気に吸い取ってしまいましょう」(近藤さん)

憂鬱だった窓掃除が、この方法なら楽にできそうです。しかも、来年一年間、大掃除直後のキレイな状態が続くなら、ぜひ試してみたいですよね。

ストッキングたわしで窓を傷つけずに汚れを落とす(画像提供/近藤典子Home&Life研究所)

ストッキングたわしで窓を傷つけずに汚れを落とす(画像提供/近藤典子Home&Life研究所)

したたる状態の雑巾で洗い拭き(画像提供/近藤典子Home&Life研究所)

したたる状態の雑巾で洗い拭き(画像提供/近藤典子Home&Life研究所)

スクイージーは水や洗剤を切る際に便利(画像提供/近藤典子Home&Life研究所)

スクイージーは水や洗剤を切る際に便利(画像提供/近藤典子Home&Life研究所)

網戸は洗車ブラシでブラッシングするだけ!(画像提供/近藤典子Home&Life研究所)

網戸は洗車ブラシでブラッシングするだけ!(画像提供/近藤典子Home&Life研究所)

サッシはストローをつけたすき間ノズルで(画像提供/近藤典子Home&Life研究所)

サッシはストローをつけたすき間ノズルで(画像提供/近藤典子Home&Life研究所)

大変な労力をかけて大掃除をし、家中をピカピカにしたはよいけれど、そこで忙しい年末の限られた時間や気力を使い果たしてお正月……というのは、よくあるパターン。そんなことを繰り返さないためにも、今年は余力を残しつつ来年のお掃除のやる気を上げられる、“モチベーションアップ系”の時短大掃除にしてみませんか?

●取材協力
近藤典子Home&Life研究所

共働き夫婦の家事分担、「夫50%:妻50%」を実現しているのは1割程度

(株)マクロミル(東京都港区)はこのほど、「いい夫婦の日(11月22日)」にちなみ、夫婦の家事分担状況を調査した。調査対象は夫婦ともにフルタイムで働いている20~40代の既婚男女1,000名。調査時期は2018年10月17日(水)~10月18日(木)。それによると、家事の分担状況は「妻がほとんど担う」が27%、「妻が主だが、夫も少し分担」が38%と、あわせて64%の家庭では妻がメインで家事を担っていることが分かった。また、「妻と夫で分担」しているという家庭は31%だった。

夫婦間で何%ずつ家事を分担することが理想だと考えていますか?では、「夫50%:妻50%」と夫婦平等に分担したい人が4割で最多。次いで、妻の方がやや高めが理想だという回答で「夫40%:妻60%」が2割、「夫30%:妻70%」が2割となっている。一方、現実に目を向けると、最多は「夫10%:妻90%」が2割、次いで「夫20%:妻80%」も2割弱と、妻の負担が多い順に続いた。最も理想だと考えられている「夫50%:妻50%」を実現している夫婦は1割程度で、理想と現実の間には大きな開きがあった。

なお、家事分担の進み具合は、若い年代ほど進んでいるようだ。妻が90%以上の家事を分担している、“ほぼ妻が家事を担う家庭”の割合を比較したところ、40代は35%、30代は24%、20代は17%と、年代が下がるにつれて減少している。

ニュース情報元:(株)マクロミル

男性の家事・育児、参加時間は女性の6分の1

夢の街創造委員会(株)が運営する「出前総研」は、このたび「男性の家事・育児」と「普段負担を感じる家事」に関する調査結果を合わせて発表した。

「男性の家事・育児」に関する調査は2018年9月29日~10月8日に実施。既婚で子供のいる男女633名を対象に行った。「普段負担を感じる家事」については、2017年12月16日~22日、女性625名を対象に行った。

普段の育児や家事の参加頻度では、「毎日」と回答したのは男性の40.2%だったのに対し、女性は93.3%だった。一方で、男性の25.4%が「休日のみ」、15.6%が「気が向いた時」に家事・育児に参加していると回答しており、まだまだ男性の育児・家事参加は女性と比べて少ないことが分かる。

また、女性が普段行っている家事で「負担に感じている家事」は、1位が「掃除」で60.9%。2位は「料理」で47.9%。3位「食器洗い」46.0%と続く。「時短したい家事」では、1位が「料理」で60.9%。次いで、2位「掃除」60.2%、3位「食器洗い」35.6%、4位「食材や生活用品の買い物」30.3%。食事まわりの家事に関して負担を感じていることが分かる。

総務省が5年ごとに実施している社会生活基本調査によると、6歳未満の子どもを持つ夫婦の家事関連の時間では、男性が家事・育児にかかわる時間が1日平均1時間5分(うち、育児が48分)だったのに対し、女性は6時間48分(うち、育児が3時間42分)と男性の約6倍。

また、共働き家庭では男性が家事・育児にかかわる時間は1時間7分(うち、育児が47分)、女性は5時間27分(うち、育児が2時間47分)。専業主婦の家庭では、男性が54分(うち、育児が44分)だったのに対して、女性は8時間38分(うち、育児が4時間56分)と差は9倍にもなっている。女性の社会進出が進む中でも、男性の育児・家事参加時間は非常に短いようだ。

ニュース情報元:夢の街創造委員会(株)

平日の家事・育児時間、ママ全体の平均は4.8時間

東京ガス(株)都市生活研究所はこのほど、子育てファミリーを対象に「共働きの家計に関する調査」を実施した。

調査は2017年1月にインターネットで実施。調査対象は1都3県在住・28~44歳の既婚男女1,248名。

妻の働き方によって子育てファミリーをタイプ分けしたところ、平日の家事・育児時間は、ママ全体の平均が4.8時間であるのに対して、正規で週30時間以上働いている「フル共働きママ」も4.1時間と長く、0.7時間しか変わらなかった。パパ全体の平均が1.4時間であるのに対して、妻が正規で週30時間以上働いている「フル共働きパパ」は1.8時間で、4タイプのパパ(フル共働きパパ、準共働きパパ、補助働きパパ、専業パパ)の中では最も長いものの、0.4時間しか差はなかった。

「フル共働きママ」と「フル共働きパパ」を比べると、差は2.3時間あり、フル共働きでも家事・育児は妻に偏っている。家事分担比率では、夫の家事は自分が思うほど妻の評価を得られていないようだ。

また、7割以上のママは「ひとりの時間が欲しい」と思っており、働き方による違いはみられなかった。仕事・家事・育児に追われ、自分の時間が持てていないと感じているママが多いようだ。

「子供と過ごす時間を増やしたい」と考えているかどうかは、働き方によって違いがみられた。「専業ママ(専業主婦)」は、半数程度しか子供と過ごす時間を増やしたいと考えていない。しかし、「共働きママ」は子供と過ごす時間を増やしたいと考えており、特に「フル共働きママ」は8割近くが子供と過ごす時間を増やしたいと考えている。子供と十分に接する時間が持てていないと感じている「フル共働きママ」が多いようだ。

さらに、「フル共働きママ」は、「時間をお金で買いたいと思うことがある」「家事を効率化するモノやサービスにはお金を惜しまない」と答えた割合が他のタイプよりも高く、お金をかけてでも時間を生み出したいと考えていることがわかった。

ニュース情報元:東京ガス(株)

共働き夫婦の理想の休日。ママは「一人で」パパは「家族と」自宅で過ごしたい…

住環境研究所が「共働きで子育て中の25~39歳の男女」に調査したところ、休日の理想の過ごし方にパパとママで違いがあることが分かった。ママは「一人で」、パパは「家族と」自宅で過ごしたいというのだが、なぜこうした違いが生じるのだろう?【今週の住活トピック】
「『共働き子育て世帯』の生活・意識に関する実態調査」を発表/住環境研究所共働きのママは家事に大忙し!!

予想されることだが、住環境研究所の調査でも、共働きのママの家事負担が大きいことが浮き彫りになった。

家事時間を平日でみると、ママは「2~4時間未満」(45.4%)が最多で、次いで「4時間以上」(38.3%)。一方パパは「10分~2時間未満」(56.2%)が最多で、次いで「2~4時間未満」(19.5%)だった。
次に、休日でみると、ママが「4時間以上」(51.6%)、パパは「2~4時間未満」(38.1%)が最多だった。

共働きだからか、休日を使って家事に集中する家庭が多く、休日はパパの家事参加の頑張りも見られる。しかし、やはりママの家事負担は大きくなっている。

平日と休日の家事時間(出典:住環境研究所「『共働き子育て世帯』の生活・意識に関する実態調査」より転載)

平日と休日の家事時間(出典:住環境研究所「『共働き子育て世帯』の生活・意識に関する実態調査」より転載)

ママが休日は一人で過ごしたいのはなぜ?

休日は、過半数が「4時間以上も家事をしている」というママたち。家事以外の時間を含め、休みの日をどのように過ごしているのだろうか?

どちらも最多となったのは「外出して家族と過ごす」だった。特にママは71.9%が「外出」を選んでいて、パパより10%も多い。休日ごとに外出するわけにもいかないので、「自宅で家族と過ごす」人が2番目に多く、ママ・パパとも6割強とあまり違いがない。となると、ママは、「たまった家事をする」ことになり、ママの6割弱が「家事」を選び、パパより15ポイントも多い回答となっている。

つまり、「家事を忘れて家族で外出したい」→「でもお金もかかるから毎回できないし、自宅で過ごすと家事がたまっているのが気になる」→「家事を済ませないと自分が好きなことをする時間も取れない」→家事を済ませようという構図になっているのではないか? というのが筆者の予想だ。

こんな日々が続くので、「理想の休日の過ごし方」を聞くと、ママは「自宅で一人でゆっくりしたい」(42.8%)、「一切家事をせずくつろいで過ごしたい」(31.2%)、「外出して一人で過ごしたい」(20.2%)がパパと比べて高くなっている。「一人で」や「家事をしない」がキーワードになっている。

一方パパでは、「自宅で家族とゆっくりしたい」(44.7%)が最多で、「自宅で一人でゆっくりしたい」(35.0%)、「外出して家族と過ごしたい」(34.7%)、「自宅で子どもと遊んで過ごしたい」(32.5%)の順に多くなっている。ママに比べると、「一人もいいけど、家族や子どもともいたい」ということか。

現実と理想の休日の過ごし方(出典:住環境研究所「『共働き子育て世帯』の生活・意識に関する実態調査」より転載)

現実と理想の休日の過ごし方(出典:住環境研究所「『共働き子育て世帯』の生活・意識に関する実態調査」より転載)

ママが欲しい空間、持ち家では「ママコーナー」、賃貸では「ぐっすり眠れる寝室」

この調査では、「住まいにどんなスペースがあるといいか」について聞いている。住宅事情の違いによるのか、持ち家と賃貸では人気の場所が違った。

持ち家でも賃貸でも、一人でのんびり過ごすことができる「ママコーナー」のニーズが高いのだが、特に持ち家で高い。一方、賃貸では「ぐっすり眠れる寝室」のほうがニーズは高い。

共働きママが住まいにあると良いと思うスペース(出典:住環境研究所「『共働き子育て世帯』の生活・意識に関する実態調査」より転載)

共働きママが住まいにあると良いと思うスペース(出典:住環境研究所「『共働き子育て世帯』の生活・意識に関する実態調査」より転載)

筆者が思うに、今の住宅事情では、ママが一人でのんびりできる専用空間を取りづらいので、何かに集中できる「ママコーナー」のニーズが高くなるのだろう。
一方、一般的に賃貸住宅と比べると、永住が求められる注文・分譲住宅のほうが面積は広くなり、住宅の性能は高くなると言われている。賃貸の方が、部屋数や遮音性・省エネ性の問題で寝室の快適性に課題が生じると推測できる。

所得の伸び悩みや労働人口の減少などの要因から、今後も共働き世帯が増えると考えられる。共働きでは、ママだけに家事負担が大きくならないように、家族の家事参加や働き方の柔軟性などの改善が求められる。
とはいえ、当面の解決策として、家事負担を軽減したり家事参加しやすくしたりする、間取りや設備などの住まいの工夫でカバーすることも考えてほしい。加えて、くつろげる場所の確保ができれば、共働きママも頑張れることだろう。

約8割の妻、夫の家事に不満

ライオン(株)はこのたび、既婚で共働き30代~40代の男女各250名、計500名を対象に「夫婦の家事に関する調査」を実施した。調査期間は2018年5月25日(金)~5月29日(火)。調査方法はインターネット。夫の家事に不満がありますか?では、「ある」と回答した妻は24.4%、「たまにある」は54.4%。約8割の妻が、夫の家事に不満を持っていることが明らかになった。

妻が夫にしてほしい家事としては、1位「ゴミ捨て」(69.6%)、2位「風呂掃除」(64.8%)、3位「食器洗い」(40.8%)という結果。「ゴミ捨て」を選んだ理由には、「重たくて捨てるのが大変だから」(44歳・長野県)、「重たいので男の人にしてほしい」(30歳・大阪府)など、夫の手を借りたいという意見があった。「風呂掃除」についても、「体力を使うから」(39歳・埼玉県)、「重労働だから」(32歳・神奈川県)などが理由。「食器洗い」については、「手荒れするので」(41歳・神奈川県)という声が見られた。また、「自分で食べた分くらいはきれいにしてほしい」(30歳・大阪府)、「私が食事を作っているので、洗い物はやってほしいから」(39歳・埼玉県)といった意見もあった。

妻が自分でやりたいと思っている家事1位は、「日用品などの買い出し」(46.0%)だった。理由には、「高いものを買いそうだから」(40歳・兵庫県)、「節約してくれないから」(48歳・東京都)、「余計なものを買ってくるから」(36歳・山形県)など、家計を気にする声が多く見られた。2位は「洗濯」(41.2%)。「シワを伸ばさないから」(43歳・愛知県)という理由が最も多く、「下着を触られたくない」(41歳・愛知県)という、妻ならではの意見もあった。

一方、夫が自分でしたいと思う家事は、1位「ゴミ捨て」(56.4%)。妻が夫にしてほしい家事の1位と一致している。しかし、2位「洗濯」(45.2%)と3位「日用品などの買い出し」(40.0%)については、妻が自分でやりたいと思っている家事の2位と1位に重なる結果に。夫の方で積極的に家事をしていると思っていても、知らず知らずのうちに妻の不満は溜まっているのかもしれない。

ニュース情報元:ライオン(株)

既婚者の家事負担、「妻7割以上」が80%超

大和ハウス工業(株)はこのほど、「夫婦の家事シェア実態調査」を行った。全国の30代~40代の既婚男女10000人のうち、配偶者と同居している9700人を分析対象として設定した。その中から共働きで、家事分担比率が「夫4割:妻6割」、「夫5割:妻5割」、「夫6割:妻4割」である夫婦を家事シェア層とし、それ以外を非家事シェア層と定義。家事シェア層、非家事シェア層を男女別それぞれ100人ずつ計400人回収した。

それによると、家事分担率は妻7割:夫3割以上の家庭が83.7%と8割超となった。妻の家事分担率が7割以上と思っているのは、夫76%に対して妻91%と、15%以上の開きがあり、夫婦間の認識にズレが生じている。

家事分担率の理想を夫に聞くと、「妻6割:夫4割」が16.8%、「妻5割:夫5割」が27.3%。一方、妻の理想は「妻6割:夫4割」が15.9%、「妻5割:夫5割」が15.3%だった。

また、夫側からみた現在の家事シェア比率の平均は「夫2.5割:妻7.5割」だった。理想の比率を聞くと、「夫3.3割:妻6.7割」と約1割のシェア比率で「理想」に近づくことがわかった。一方、妻側からみた現状の家事シェア比率は「夫1.4割:妻8.6割」、理想の比率は「夫3.0割:妻7.0割」で、理想のギャップは約1.6割と夫側よりやや高いものの、家事シェア比率を「夫5割:妻5割」にしなければいけないわけではなく、お互いあと1割程度、歩み寄りたいという気持ちであることが分かった。

ニュース情報元:大和ハウス工業(株)

配偶者には任せられない家事、妻が選ぶ1位は「料理」

ジブラルタ生命保険(株)は、20歳~69歳の既婚男女2,000名(男性1,000名、女性1,000名)を対象に、アンケート調査「夫婦の通信簿2018」を行った。それによると、やって欲しいとは思うけれど、配偶者には任せられない家事に男女で違いがあることが分かった。
配偶者が行う家事について、夫の妻に対する評価をみると、「できる」(「よくできる」と「できる」の合計)は90.9%で、夫の9割以上が妻の家事に合格点をつけた。一方、妻の夫に対する評価は「できる」は58.5%と6割弱にとどまり、「努力しよう」が41.5%で4割強という結果。夫と妻の評価あきらかな違いがあることが分かった。

自身が得意な家事は何ですか?では、妻の回答は1位「洗濯」(54.2%)、2位「食材の買出し」(45.0%)、3位「料理」(44.4%)、4位「食器洗い」(38.4%)、5位「部屋の片付け」(33.0%)。半数以上が得意な家事として「洗濯」を挙げており、洗濯に自信があるという妻が多いようだ。一方、夫が得意だと思っている家事は、1位「ゴミ出し」(49.6%)、2位「食器洗い」(39.2%)、3位「風呂掃除」(36.4%)、4位「部屋の片付け」(27.4%)、5位「食材の買出し」(25.1%)の順。

配偶者に任せたい、または、やってもらうと嬉しい家事は何ですか?では、夫の回答1位は「料理」(65.6%)、2位「お弁当作り」(39.7%)、3位「洗濯」(37.2%)、4位「アイロンがけ」(30.9%)、5位「キッチンの掃除」(30.5%)。毎日の食事は、妻の手料理が嬉しいという夫が多いようすがうかがえる。一方、妻の回答1位は「ゴミ出し」(57.6%)、2位「風呂掃除」(46.3%)、3位「年末の大掃除」(43.1%)、4位「窓の掃除」(31.4%)、5位「食器洗い」(27.8%)。「ゴミ出し」や「風呂掃除」など、力がいる仕事を任せたいといった傾向があるようだ。

では、任せたいとは思っていながらも、任せられないと思っている家事はあるのか。配偶者に本当はやって欲しいが、任せられない家事はありますか?では、夫は「ない」(「特になし」と回答した人の割合)が66.4%で多数派となり、妻に任せられない家事はないという人のほうが多かった。一方、妻は「ない」が32.6%で、任せられない家事がないという人は少数派だった。

配偶者に任せられない家事がある方(1,010名)の結果をみると、男性回答では1位「親戚付き合い」(19.0%)、2位「部屋の片付け」(18.8%)、3位「年末の大掃除」(17.0%)、4位「ゴミ出し」(14.6%)、5位「風呂掃除」(11.6%)。何かと気を遣うことが多い親戚付き合いは、妻に完全に任せとくことはできないと思う夫が少なくないようだ。一方、女性の回答では、1位「料理」(48.8%)、2位「食材の買出し」(26.4%)、3位「部屋の片付け」(23.4%)、4位「食器洗い」(23.0%)、5位「洗濯」(22.4%)の順。夫に「料理」を任せることができないという女性が約半数となっている。

ニュース情報元:ジブラルタ生命保険(株)

家庭科“男女必修世代”の夫婦は、家事分担上手! ポイントは家事のすり合わせ?

花王の生活者研究センターが家庭科男女必修世代にあたる20~30代の夫婦を対象に、暮らし方や家事スタイルについて調査した。それによると、夫の家事参加が増え、妻の満足度も高くなっていることが分かった。ただし、それにはヒケツがあるようで、そのヒケツを探っていこう。【今週の住活トピック】
「くらしの現場レポート」を公表/花王 生活者研究センター若い世代ほど夫は家事参加に積極的、家庭科男女必修の影響はある?

筆者はこれまでも、夫婦間の家事分担に関するテーマを記事に取り上げてきた。

2017年5月に、大和ハウス工業が20~40代の共働き夫婦を対象とした調査で浮き彫りになった「夫が家事と思っていない『名もなき家事』が存在。やっているのは9割が妻」を書いた。この記事では、夫が見落としがちな「名もなき家事」が多く存在し、夫婦間の認識にズレがあることを紹介した。

一方で2018年2月には、積⽔ハウスの総合住宅研究所が、25~34歳(アラ30)の男性が家事参加に積極的という調査結果を紹介した「アラ30世代のパパは家事参加に積極的! 子どもも一緒に家事をするには?」を書いた。

若い世代になるほど、夫の家事参加が増加していく傾向にあるのだが、今回紹介する花王の生活者研究センターの調査では「家庭科男女必修世代」(20~30代の夫婦)といった、子どものころからの教育環境の違いに着目している。

例えば、夫が担当する家事についてみてみると、2016年9月の調査では、10年前に比べてすべての調査項目の家事で、担当する割合が上昇しており、40~50代の夫と比べても家事全般に参加していることが分かる。この10年で特に上昇幅が大きかった家事を見ていくと、「トイレ掃除」(13%→37%)、「食事の後片付け」(14%→36%)、「部屋の掃除」(13%→32%)や洗濯関連(「洗濯物を洗う」、「洗濯物を干す」、「洗濯物を取り込む」)となり、王道の家事にも積極的に参加していることがうかがえる。

家事別・夫が主に担当している割合(出典/花王・生活者研究センター「生活者の暮らしに関わる意識と行動について」)

家事別・夫が主に担当している割合(出典/花王・生活者研究センター「生活者の暮らしに関わる意識と行動について」)

夫婦の家事スタイルが「臨機応変型」ほど満足度が高い?

生活者研究センターでは、20~30代の子どものいる共働き夫婦10世帯への家庭訪問インタビューも実施しているが、家事を「大切な仕事」ととらえ、家事に対する夫婦間の意識の共有が図られているなどの特徴が見られたという。

2017年4月の調査では、夫婦それぞれに「家事は妻がほとんどしている」、「家事は『分担』を決めている」、「家事は明確な分担は決めずに『臨機応変』にできる方がしている」といった選択肢に回答してもらい、グループ分けして分析したところ、特に「臨機応変型」で夫の家事に対する妻の満足度が高いことが分かった。

その理由は、「臨機応変型」ほど、夫は家事に対して自信があり、妻も安心して任せられる状態にあるからのようだ。

夫の家事に対する妻の気持ち(家事シェアの状況別)(出典/花王・生活者研究センター「家事の意識実態について」)

夫の家事に対する妻の気持ち(家事シェアの状況別)(出典/花王・生活者研究センター「家事の意識実態について」)

夫が自信を持ってできる家事、妻が安心して夫に任せられると思う家事(出典/花王・生活者研究センター「家事の意識実態について」)

夫が自信を持ってできる家事、妻が安心して夫に任せられると思う家事(出典/花王・生活者研究センター「家事の意識実態について」)

「家事は大切な仕事」なので、やり方をすり合わせることがポイント

家事を「臨機応変」に行うということは、具体的にどういったことなのだろうか?

生活者研究センターによると、「家事の明確な分担を決めず、できる方ができるときに行い、手が空いているときは一緒に行うという、さりげなくフォローし合う臨機応変なスタイル」だという。それにはまず、家事や育児について夫婦で意識を共有し、互いの家事のやり方をすり合わせて最適な方法を選ぶことが前提となる。

例えば、「子育てを重視したいので家事は無理のない範囲でよい」とか、「家事をサポートする家電を使ったり、家事を外注したりして、家事負担はできるだけ減らす」とか、家庭における方針を夫婦間で共有したうえで、家事のやり方をすり合わせて最適なやり方を決めておくなどだ。

そうすれば、どちらがやっても不満が残らないし、急な用事で途中から交代しても問題なく終わることができる。また、臨機応変のスタイルが確立すれば、担当だからと相手に押し付けたり、できていないことにイラ立ったりすることも少ない。

なるほど、たしかにかつて夫の家事についての妻の不満は「自分でやったほうが早い」だった。やり方が違うのでけっきょくやり直すからだというのだが、家庭内の家事の最適化ができていれば不満にはならないだろう。

ただし、「臨機応変型」は上手くいくときはよいだろうが、相手にフォローを期待しすぎたり、どちらも時間がなかったりしたりして、家事の空白ができるというリスクもあるだろう。つまり、夫婦それぞれが互いの状況を理解して、無理なくできる範囲を割り出して、カバーしあうという課題解決能力が備わっていることが求められるように思う。

つまりは、分担する家事をある程度決めたり、未完成になってもよい家事を想定しておいたりなど、夫婦それぞれのスタイルや考え方に応じて、やり方を工夫するのがよいのだろう。

さて調査結果を見て、家庭科男女必修世代の男性の家事能力が高いことに驚いた。これは教育の影響もあるだろうが、親世帯に共働きが増えたことで父や自分も家事参加をした経験が多いといったことも関係しているのだろう。

ルールを決めるだけでなく、住まいの中のそれぞれの収納場所を用意したり、作業場所を決めたりといった工夫も効果があると思う。そしてなにより、互いに家事を行ったことに対する感謝の気持ちを表現することなど、思いやりの気持ちを持つことが重要だろう。

働く女性のホンネ、3人に1人は 「結婚後に夫が専業主夫になってもいい」!?

NPO法人日本FP協会は、全国の20代~50代の働く女性を対象に、ホンネや暮らしとマネープランについて調査を実施した。調査結果を見ると、働く女性の3人に1人が「結婚後に夫が専業主夫になってもいい」と回答するなど、そのホンネが見え隠れする状況が浮かび上がった。詳しく見ていこう。【今週の住活トピック】
「働く女性のくらしとお金に関する調査2018」を公表/日本FP協会20代の働く女性は、意外にも「家庭に注力したい」が過半数!?

まず、働く女性の意識について、「【P】外に出て働いていたい」と「【Q】家庭のことに注力していたい」のどちらが近いかを聞いたところ、「【P】に近い」が 60.0%、「【Q】に近い」が 40.0%となった。

【画像1】働くことについての意識として、「【P】外に出て働いていたい」と「【Q】家庭のことに注力していたい」のどちらにあてはまるか (単一回答)(出典/日本FP協会「働く女性のくらしとお金に関する調査2018」)

【画像1】働くことについての意識として、「【P】外に出て働いていたい」と「【Q】家庭のことに注力していたい」のどちらにあてはまるか (単一回答)(出典/日本FP協会「働く女性のくらしとお金に関する調査2018」)

「【Q】家庭のことに注力したい」は、年代が若くなるにしたがって増加し、20代では半数を上回る52.3%に達するなど、興味深い結果となった。一方、子どもの有無でみると、子どものいる女性のほうが「【P】外に出て働いていたい」が 66.8%と高くなり、子どもの教育費などを自分の収入で補おうとする背景もうかがえる。

また、仕事と子育ての両立について、「現在の仕事を続けていると、子育てとの両立は無理だと思うか」どうか聞いたところ、「そう思う」が54.7%(「非常にそう思う」18.3%+「ややそう思う」36.4%)と過半数となり、両立の難しさを感じている女性が多いことが分かった。

ほかにも、「(将来)夫が転勤になったら、今の職場を退職すると思う」(67.4%)、「(将来)出産するときは、今の職場を退職すると思う」(49.0%)など、働く女性が仕事を続けるうえでハードルになることが多いことも分かった。

働く女性の3人に1人が、夫の「専業主夫化」に肯定的

では、働く女性は、家庭における夫の存在についてどう思っているのだろうか?

「結婚後に(夫が望むなら)夫が専業主夫になってもいいと思うか」どうかを聞いたところ、なんと「そう思う」が32.2%、つまり3人に1人は夫が家事に専念する専業主夫化を肯定する結果となった。

さらに、専業主夫肯定派に、その理由を聞いたところ、「いろいろな家庭があってもいいと思うから」(54.7%)、「家事・育児も立派な仕事だと思うから」(28.0%)、「夫は仕事・妻は家庭という時代ではないと思うから」(27.7%)が上位に挙がった。働く女性は、家庭内の役割分担についても柔軟に考えているようだ。

さすがに「専業主夫」とまではいかなくても、夫にもっと家庭で頑張ってほしいと思う働く女性も多いだろう。

既婚の働く女性に「夫にもっと家庭で頑張って欲しいと思うこと」を聞いたところ、上位は「食事の片づけ(流しに運ぶ・洗う・しまう)」(35.8%)、「整理整頓(小物の片づけ・服や物をちらかさないなど)」(31.5%)、「お風呂の準備(お風呂掃除・お湯張り)」(30.9%)、「ゴミ出し(収集・分別・ゴミ捨て)」(30.1%)の順となった。

【画像2】夫にもっと家庭で頑張って欲しいと思うこと(既婚者対象、複数回答)(出典/日本FP協会「働く女性のくらしとお金に関する調査2018」)

【画像2】夫にもっと家庭で頑張って欲しいと思うこと(既婚者対象、複数回答)(出典/日本FP協会「働く女性のくらしとお金に関する調査2018」)

家事の王道である料理や掃除、洗濯も頑張ってほしいけど、せめて後片づけや準備などはもっと頑張ってほしいと思う女性が多いということだろう。

夫もだけど、住まいや設備にも頑張ってもらおう

働く女性は、仕事に家事にと大忙しだ。
家事負担を軽減するには、
・住まいや設備で負担を軽減する
・家族が家事参加しやすいように工夫する
などが必要だ。

例えばわが家は、キッチン脇に洗濯機があり、廊下をはさんで洗面・浴室があって、一直線の動線で行き来できる。台所仕事をしながら洗濯の進捗状況を確認できるうえ、今のような花粉のシーズンには、身につける洗濯物を浴室に運んで干して浴室乾燥機で乾かしているが、その動線も短くて済む。動線の短さは繰り返す作業が多いほど効いてくる。浴室乾燥機のほかにも、キッチンには食器洗い機がビルトインされている。

このように、住まいの工夫で家事負担を軽減することも考えたい。今後「IoT(Internet of Things)」住宅が普及して、家電や住宅設備がインターネットにつながるようになったら、さらに家事効率を手助けできるようになるだろう。負担が少ないほど、家事参加もしやすくなるという効果もある。

また、キッチンが狭かったり、作業スペースが小さく高さも合わなかったりすると、家事参加したくてもしづらいということになる。分別できる機能的な収納がないと、整理整頓もしづらくなる。住まい選びの際に「家事参加のしやすさ」なども考慮しておくのがベストだろう。

「#うちのインティライミ」というハッシュタグをご存じだろうか?夫の家事参加に対する不満をぶちまけるSNS投稿に、このハッシュタグをつけるのだ。それは、テレビドラマ「コウノドリ」でナオト・インティライミさんが演じる夫が、本来夫婦で主体的に取り組むはずの子育てを「手伝う」と言ったり、仕事を優先してしまったりするシーンがあったからで、「うちの夫も」という投稿が盛んになったのだとか。

漠然と「家事や育児をやるよ」という話し合いだけでなく、具体的に事前にすり合わせるコミュニケーションも重要だろう。そういう意味では、住まい選びのときこそ、具体的にどの家事は誰がどのようにやるのかをきちんと話し合っておき、そのうえで住まいを選ぶことで、住まいにも夫にも満足度が上がるのではないかと思う。

ダウンもレザーも、自宅でかんたん丸洗い!  実力派おしゃれ着洗剤を試してみた

春が近づき衣替えの季節がやってきました。冬物衣類をしまう際、ダウンジャケットやファー、レザージャケットなどのおしゃれ着をクリーニングに出すか迷ったことはありませんか?
なんといってもこうした冬物衣料のクリーニング代は高い!! 小さなファーでもクリーニングに出すと3000円ほど、ダウンやレザージャケットなんて5000円以上とられることもザラにあります。そんなおしゃれ着を、なんと家庭で水洗いできる洗剤があるとのこと。その実力を試してみました。
ダウンも革もファーも洗える! 実力派おしゃれ着洗剤とはコレだ!プロ・ウォッシュ(税込2,700円)+プロ革エッセンス(税込1,080円)と、ドライニング 液体タイプ(税込1,620円)ドライニング ゲルタイプ(税込1,620円)(写真撮影/ツマミ具依)

プロ・ウォッシュ(税込2,700円)+プロ革エッセンス(税込1,080円)と、ドライニング 液体タイプ(税込1,620円)ドライニング ゲルタイプ(税込1,620円)(写真撮影/ツマミ具依)

使うのは「プロ・ウォッシュ」と「ドライニング」という洗剤。ネット販売が中心のため、はじめて見る人も多いかもしれませんが、知る人ぞ知る洗剤なのです!

プロ・ウォッシュは、一般的なおしゃれ着用洗剤よりも衣類の保護成分が15~17倍も入っているとか。衣類の繊維をしっかり守ってくれます。さらに、プロ革エッセンスという加脂剤を使えば、革製品まで洗えるのです。

ドライニングは、水30Lに対して15ml目安と少量で使える濃縮タイプなので、セーターを1着10円で洗える計算に。とっても経済的です。天然原料で環境にもやさしく、オレンジのいい香りがします。
今回、それぞれの洗剤の販売元に、きれいに洗いあがるコツを聞いてきました。
早速、レザージャケットとフェイクファー付きダウンジャケットを丸洗いしてみることにします!

袖口にしみ付き、レザージャケットの丸洗いにトライ

まずはレザージャケットを洗ってみます。袖口に、コーヒーでしょうか……?
目立つシミがついてしまっていますね。全体的に色もくすんで、少しかび臭さも感じられます。
使用洗剤はプロ・ウォッシュ。袖口の汚れは落ちるでしょうか。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(1)洗う前に、汚れやほこりをブラッシングで落とします。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(2)洗濯桶や洗面台などで水をはり、プロ・ウォッシュをキャップの3分の1、プロ革エッセンスを約4~5滴入れて混ぜます。水が白濁してきたらOK。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(3)レザージャケットを入れて、全体が水につかるようにやさしく押してから、2~5分つけ置き洗いします。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(4)裏側にも水を通すようにして、優しくすすぎをします。すすいだらきれいな水に1~2分つけ置きします。

(5)洗濯ネットに入れ洗濯機を使って短時間で脱水します。しっかり脱水すると絞りジワができるので、 軽く済ますのがポイント。

(6)分厚めの肩幅に合ったハンガーに通し、両手で挟んでプレスするようにやさしくシワを伸ばしながら、形を整えます。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

フェイクファー付きダウンジャケットを洗ってみよう

続きまして、フェイクファー付きダウンジャケットをドライニングで洗ってみましょう。
ゴワゴワのフェイクファーは、買ったときのようなフワフワに生き返るでしょうか。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(1)つけ置き洗い時間が異なるので、洗う前にフェイクファーをダウンジャケットから取り外します。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依


(2)まずはフェイクファーから。洗濯桶や洗面台などに水をはり、ドライニングを適量入れて混ぜます。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(3)2~3分つけ置き洗いします。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(4)水で15秒ほどすすぎ、バスタオルなどで水気を取ります。

(5)ハンガーか平干しネットを使って、風通しのよいところで陰干しします。

(6)乾ききる前に低温設定にしたドライヤーで乾燥させながら、毛の流れに沿ってブラッシングするとボリューム感がアップします。(フェイクファーは熱に弱いのでドライヤーはなるべく離して当てるようにしてくださいね!)

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

次はダウンジャケットです。ドライニングをキャップの半分程度入れて混ぜます。ダウンジャケットは、水を吸うとかなり重たくなるため手で絞るのは大変。洗うときから洗濯機に水をためて使えば、そのまま脱水できるのでおすすめです。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(1)ダウンジャケットのジッパーを締めてたたみ、10~15分程つけ置き洗いします。ダウンジャケットは軽く浮いてくるので優しく適度に押し洗いします。

(2)洗濯機で15秒ほど脱水し、そのまま30秒ほどすすぎます。

(3)もう一度15秒ほど脱水します。脱水が足りない場合は短時間脱水を行うか、バスタオルなどで水気を取ります。

(4)ハンガーか平干しネットで風通しのよいところで陰干しします。室内で干される場合はダウンジャケットの下に新聞紙を敷いておくと、水滴のケアもできます。

(5)ある程度乾いてきたら手で軽くたたいて形を整えます。乾いたら最後にダウンジャケットを振りさばいて全体に空気を入れます。

仕上がりはいかに!?

さて、仕上がりをみてみましょう。
乾くまでに丸2日はかかりましたが、クリーニングに出すと1週間以上待つこともあるので、そう考えると早いですね。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

レザージャケットは袖口のシミがなくなって、ダウンジャケットのファーはふわふわになってる!!
レザーの質感も損なうことなく、素材を傷めずしっかり汚れが落ちてました! お見事!

実力派おしゃれ着洗剤を使ってみての感想

「家で洗えないものはクリーニングに出す」という常識を今まで疑うことさえしませんでしたが、実際にやってみると「全然できるじゃん!」と目から鱗でした。

慣れないうちはステップを確認しながら進めるので少し大変に思うかもしれませんが、基本的な手順は「水をためて洗剤を入れる→つけ置き洗い→短時間ですすぎ・脱水」なので、難しくありません。これで何千円も浮くなら相当お得! 衣替えの時期に限らず、いつでも気軽におしゃれ着を洗えます。

今回はレザージャケットとファー付きダウンジャケットでしたが、他のおしゃれ着の場合も含めうまく洗濯するためのポイントが気になりますよね。というわけで、今回使用した2つの洗剤の販売元からおしゃれ着洗濯のポイントを教えてもらいました!

●おしゃれ着洗濯のポイント(基本)
・白~淡い色のものと、色もの~黒やデニムなど色の出るものは、必ず分けて洗う(プロ・ウォッシュ)
・デリケートな素材のものや、大切なものは、必ず手洗いする(洗濯機の洗い機能を使わない)(プロ・ウォッシュ)
・洗った後は基本的なことだが、放置させずに、洗ったらすぐに形を整えて干す(プロ・ウォッシュ)
・洗濯機のドライコースやおしゃれ着コースよりも、つけ置き洗いがおすすめ(繊維は水に濡れているときが傷みやすくなるため)(ドライニング)
・洗濯機での脱水はなるべく短時間にすると衣類を傷めない。場合によってはバスタオルなどで水気を吸い取る(ドライニング)

これでやっと、冬の終わりにクリーニングで財布が寂しくなる思いから解放されそうです!
筆者が試したレザージャケットとダウンジャケットは、いずれも手洗い可能な洗濯表示ではありません。色落ちや縮みなどが起こっても、自己責任。皆さんもトライする場合は、そのリスクを念頭に置いてお試しください。

多少のリスクをとってもこの手軽さならアリだと、筆者は思いました! 浮いたお金で、新しい春服を買いに出かけてみてはいかがでしょうか?

●取材協力
・株式会社UYEKI(製品名『ドライニング』)
・アスパイラル(製品名『プロ・ウォッシュ』、『プロ革エッセンス』)

夕食時の「タイムアタック」事情、最短は2分のツワモノも! 働くママたちの時短テクとは?

仕事帰りにお子さんのお迎えや、買い物をこなすことも多い働くママ。夕食の準備は、1分1秒でも短くすませたいですよね! エスビー食品株式会社が、新製品「とろっとワンプレート」の発売にあわせて行った「夕食づくりにおける時短への意識」アンケートから、働くママのご家庭の驚くべき「夕食タイムアタック事情」が見えてきました。
時短夕食づくり、ママたちの最短タイムは?

アンケート結果によると、夕食づくりにかかる時間は「普段の夕食づくり」が平均「46分」であるのに対して、「特に時間がない日の夕食づくり」は平均「24分」なのだとか! 想像するだけで目が回りそうです。さらに、「過去の夕食づくりにおける最短調理時間」では、平均は「16分」。なかには、なんと「2分」という最短記録をもつ方もいたのだそう! 働くママたちの多くが、壮絶な「夕食タイムアタック」を繰り広げている様子がうかがえます。

回答数:500(画像提供/エスビー食品株式会社)

回答数:500(画像提供/エスビー食品株式会社)

働くママたちは、必然的に「時短テクニック」を身につけていくようです。「よくおこなう時短テクニック」では、「1皿で済むメニューにする」(54%)という回答が最多! 「調理済み食品を使う」(45%)、「品数を減らす」(38%)、「加熱方法を工夫する」(34%)、「切り方を工夫する」(26%)、「材料の種類を減らす」(18%)などを大きく上回りました。確かに、1皿で済めば、洗い物も最小限で済みますからね。

回答数=471(画像提供/エスビー食品株式会社)

回答数=471(画像提供/エスビー食品株式会社)

ワンプレートメニューにおすすめの副菜を紹介

けれどワンプレートなら何でも良いという訳ではなく、やはり腹持ちは重視したいところ。あくまで「主食ごはん」+「おかず」をワンプレートでサーブするのがベストバランスのようです。

回答数=122(画像提供/エスビー食品株式会社)

回答数=122(画像提供/エスビー食品株式会社)

この調査のきっかけとなった「とろっとワンプレート」シリーズは、ごはんに合うワンプレートのディナーが楽しめる、煮込み時間15分の時短食品。ただ、ご飯と煮込みだけだとちょっと寂しい気分になることも。そんなときのために、ワンプレートメニューにマッチする副菜を選ぶコツをエスビー食品株式会社の広報担当者に質問してみました。

「副菜を用意するのは一見面倒にも感じますが、レタスやベビーリーフのほか、にんじん、ブロッコリー、卵、ウィンナーなどを茹でたものなど、シンプルなものを盛り合わせるだけでもソースとともにおいしく楽しめます。煮込み料理は煮込み時間を使って、効率よく副菜の準備ができるのも特徴です」(エスビー食品株式会社広報担当)

「例えば『チーズィーチキン』などチーズ味のものには、スパイシーなカレー粉を使った副菜もアクセントになっておすすめです。例えば『ハッシュドポーク』などトマト味のものには、オムレツなど卵の副菜も相性が良いです」(同)

また、更に上をいく「時短副菜」は、「ピクルスやキャロットラペなどつくり置きできる副菜」なのだそう! 確かに、こういったものを冷蔵庫に常備しておけば、ささっとワンプレートに添えられますね。納得の時短ワンプレートになりそうです。ぜひ、夕食メニューの参考にしてみて下さい。

パートナーの家事に対する満足度、平均は65.4点

(株)DeNAトラベル(東京都新宿区)は、10代~70代の男女915名を対象に「家事の分担」に関する調査を行った。調査期間は2018年2月15日(木)~2月18日(日)。調査方法はインターネット。あなたは家事をやっている、あるいは手伝っていますか?では、女性は「やっている」が89.6%と圧倒的にやっている人が多かった。男性も「やっている」(37.7%)、「少しやっている」(37.3%)を合わせると7割を超えたが、まだまだ家事については女性の負担が大きいようだ。

パートナーは家事をやってくれる、あるいは手伝ってくれますか?では、男性は「やってくれる」が88.0%。しかし、女性の「やってくれる」は26.8%と男性との回答とに差がつく結果に。男性が家事をやっていると思っていても、女性はやっていないと思っているという認識の差があるようだ。

あなたがやっている家事を何ですか?(複数回答可)では、男性のベスト3は「ゴミ出し」(69.8%)、「食器洗い」(61.0%)、「掃除(風呂)」(59.4%)だった。一方、女性のベスト3は「料理」(93.5%)、「洗濯」(93.3%)、「買い物」(92.4%)。男性のやっている率が低い家事ほど女性がやっている率が高い傾向にあり、男女で役割分担をして家事をしている家庭が多いようだ。

パートナーにやって欲しい家事は何ですか?(複数回答可)では、男性のトップ3は「料理」(47.9%)、「掃除(部屋)」(39.8%)、「洗濯」(37.5%)となっており、男性がやっている率が低い家事が上位に挙がった。女性のトップ3は「ゴミ出し」(59.1%)、「掃除(風呂)」(54.5%)、「食器洗い」(45.5%)となり、「料理」「裁縫」など技術が必要なものというよりはパっと手伝える項目が上位に来ている。

パートナーの家事に対する満足度を100点満点で評価すると?では、全体の平均は65.4点。男女で分けると大きく差が開き、男性が79.0点なのに対し、女性は48.8点と低い評価となっている。まだまだ男性の家事への貢献度が足りていないようだ。

ニュース情報元:(株)DeNAトラベル

アラ30世代のパパは家事参加に積極的! 子どもも一緒に家事をするには?

積⽔ハウス 総合住宅研究所が「男性の家事参加(パパ家事)」の実態を調査したところ、特に25~34歳(アラ30)の男性が家事参加に積極的であることが分かった。子どもも一緒に、家族で家事をするために、住まいでどんな工夫をしたらよいだろう?【今週の住活トピック】
「家事参加についてのアンケート調査」を公表/積水ハウスアラ30パパは家事参加に積極的

調査対象は、⼦どものいるフルタイム勤務の既婚男性(20~60代)。炊事・洗濯・掃除といった王道の家事を「自分が行う」と答えたパパは、25~34歳(アラ30 )が半数近くに達し、35~44歳(アラ40)、45~54歳(アラ50)、55~64歳(アラ60)に比べて実施率に⼤きな差があり、家事参加に積極的であることが分かる。

【画像1】子どものいる男性の家事実施率(出典/積水ハウス「家事参加についてのアンケート調査」より転載)

【画像1】子どものいる男性の家事実施率(出典/積水ハウス「家事参加についてのアンケート調査」より転載)

パパが参加する定番家事は、「ゴミ出し」「⾵呂掃除」「⾷器洗い」がトップ3。なかでも、アラ30世代はすべての項目で実施率がトップとなり、幅広い家事に参加していることが分かる。
一方、配偶者(妻)の家事実施率が高いものは、「朝食・昼食・夕食を作る」や「洗濯物を干す・取り込む・たたむ・しまう」など、技術や経験が必要で、時間もかかる家事だった。

【画像2】自分(男性)が行う家事の内容(出典/積水ハウス「家事参加についてのアンケート調査」より転載)

【画像2】自分(男性)が行う家事の内容(出典/積水ハウス「家事参加についてのアンケート調査」より転載)

「家族みんなで家事参加」のために、住まいで工夫できる?

「家事を週に3回以上⾏う」家事積極パパと「家事をほとんどしない・まったくしない」消極パパに、「子どもも家事に参加させたい」かどうか聞くと、YES(そう思う・まあそう思う)の回答は、積極パパ(68.5%)のほうが消極パパ(61.8%)より高いものの、いずれも子どもの家事参加には肯定的だ。

ならば、子どもも一緒に家族で家事参加をするために、住まいの工夫も必要だ。

例えば、キッチンの高さは、女性の背の高さに合わせていることが多い。男性には低かったり、子どもには高かったりするので、踏み台などを使ったり、作業スペースを別に設けるなどの工夫をしたい。狭いキッチンに家族が入ると動線がぶつかって動きづらいといったこともある。広めのキッチンを選んだり、出入り口が1つではなく回遊できるようなものを選ぶと、「イライラ」も軽減されるだろう。

動線がシンプルなこともポイントだ。「ごみ箱に捨てる、ごみをまとめる、ごみを出す」とか、「洗濯物を洗う、干す、取り込む、たたんでしまう」など、家事は一連の作業が続くことが多い。家事コーナーなどがあって、作業を集中的に行えたり、動線がスムーズだと家族も参加しやすいだろう。

収納についても、しまう場所をそれぞれに決めておけば「ママしか分からないから、家族はできない」といったことが避けられる。「ルールが守られないから、自分でやったほうが早い」とママも思わないで、我慢して見守ることも大切だ。

調査結果では、家事積極パパほど、「頑張っていることを分かってほしい」と思っていることも浮かび上がった。パパや子どもが少しでも家事に携わったときには、それを認めてあげることが、最も効果があることは間違いないだろう。

世界5カ国の家事事情、家事を分担していない国1位は「日本」、リンナイ調べ

リンナイ(株)はこのたび、世界の共働き夫婦の家事事情を探るべく、日本(東京)、韓国(ソウル)、アメリカ(ニューヨーク)、ドイツ、デンマークの5カ国、30~49歳の男女計500名(各国100名)を対象に、「共働き」に関する意識調査を実施した。
調査時期は日本が2017年12月14日~15日、韓国が2017年12月18日~19日、アメリカが2017年12月18日~21日、ドイツが2017年12月18日~21日、デンマークが2017年12月18日~22日。調査方法はインターネット。

それによると、共働き夫婦の平日の時間配分は、家事時間が最も短いのは「ドイツ」で1日平均1.73時間、長いのは「アメリカ」で2.63時間ということがわかった。また、仕事は「日本」(1日平均9.19時間)、「韓国」(1日平均8.72時間)とアジアが最も長く、睡眠や夫婦の時間は「ドイツ」(睡眠:6.86時間、夫婦:2.55時間)や「デンマーク」(睡眠:6.71時間、夫婦:3.19時間)が最も長い。また、夫婦の時間に関しては、他国に比べ、日本(1.31時間)が最も短いことがわかった。

共働き夫婦の家事分担の実態では、世界5カ国で約8割(世界5カ国平均79.4%)が「夫婦で家事を分担している」ことがわかった。また、各国別で結果をみると、家事を分担している人が最も多い国は「アメリカ」(93.0%)となり、家事を分担していない人が最も多い国は「日本」(56.0%)であることが明らかになった。

配偶者(パートナー)の家事に対する協力度を100点満点評価で調査し、各国で男女別に結果を比べたところ、日本は男女の点数差が24.06点(男性:79.9点、女性:55.84点)と最も大きくなった。また、家事分担をしている人が多かった「アメリカ」は点数の男女差(男性:68.8点、女性:66.74点)が一番小さい結果となった。

分担している家事は、料理に関しては、各国ともに女性が多く担当していた。中でも日本と韓国は、「自分がやる」と答えた女性が半数以上。一方、「ドイツ」と「デンマーク」は「自分と配偶者(パートナー)共同で行う」と答えた男性が半数を超えた。

配偶者(パートナー)のことを好きかを調査し、家事を分担している人としていない人で各国別に結果を見たところ、5カ国すべての国で「家事を分担している夫婦」の方が、配偶者(パートナー)のことを好きと答える人の割合が多かった。

ニュース情報元:リンナイ(株)

アラ30男性は家事に積極的、「⼦どもも⼀緒に」志向、積水ハウス調べ

積水ハウス総合住宅研究所は、このほど、子どものいるフルタイム勤務の既婚男性(20~60代/全国)1886人を対象に、インターネットで「家事参加に関するアンケート調査」を実施した。

それによると、三大家事(炊事・洗濯・掃除に関する15項目)について「自分が行う」と答えた男性を見ると、25~34歳(アラ30)で50%近くにのぼり、35~44歳(アラ40)・45~54歳(アラ50)・55~64歳(アラ60)と大きな差が表れた。アラ30世代は他世代平均より約10ポイント高く、家事を積極的に取り組んでいる。

また、「家事を週に3回以上行う」という積極派の男性の68.5%が「子どもも家事に参加させたい」と考えているのに対し、「家事をほとんどしない・まったくしない」と答えた男性は61.8%と、意識の違いが表れた。子どものいる男性が自分で行う具体的な家事では、「ゴミ出し」「風呂掃除」「食器洗い」がトップ3だった。

さらに、家事積極派の男性には「頑張っていることを妻にわかってほしい」という思いを強く持っているといった特徴がある。家事積極派の男性では44.9%、月1回未満の家事をほとんどしない・まったくしない男性では35.2%と、約10ポイントの差がついている。

ニュース情報元:積水ハウス(株)

大掃除にも大活躍間違いなし!節約・時短になる家事のコツとは?

毎日繰り返し行う家事。細かいところまでやっていると時間がかかり、洗剤や雑巾などといった消耗品の費用も意外とかさむ。そんな悩みを解消するために、プロの裏技を参考にしてみてはどうだろう。家事代行サービスを運営する株式会社CaSy(カジー)は、家事代行キャストによる「家事の裏技選手権」を実施している。3回目となる今回のテーマは、「身近なものを利用した家事の裏技」。毎日の家事はもちろん、年末の大掃除にも活用できそうなノウハウがそろった。さっそくベスト3を確認していこう。CaSyの担当者に年末の大掃除に向けた掃除のコツも聞いたので、あわせて参考にして欲しい。

【第1位】ボディ用ナイロンタオルをスポンジ代わりに!【画像1】掃除するものに傷がつかず、コスパも優秀(画像提供/株式会社CaSy)

【画像1】掃除するものに傷がつかず、コスパも優秀(画像提供/株式会社CaSy)

ボディ用のナイロンタオルは、大切な体を洗うものなので、傷をつけにくい仕様になっている。そのため、シンクや浴槽などといった、あまり傷をつけたくない場所も安心して掃除ができるというメリットがある。また、泡立ちや水切れ、汚れ落ちもパーフェクト。掃除に使った後もすぐに乾くため、カビも生えにくく衛生的である。使用済みのものを再利用してもよし、100円ショップなどで購入するもよしと、コストパフォーマンスも優秀。

掃除をするときには、汚れが少ないところから汚れがひどいところといった順で行うのが基本。ボディ用ナイロンタオルを使って掃除をするときも同様だ。ボディ用ナイロンタオルや雑巾を無駄に消費しないためにも、「汚れの少ないところ→汚れがひどいところ」という順番は守りたい。

また、CaSy担当者によれば大掃除では「ドアスイッチや家電などの手あかがたまりやすい部分や機械の掃除も必要」とのこと。溝などの細かいところは、綿棒や先にティッシュをつけた楊枝で汚れを取り除くことができる。さらに、インターホンや郵便受けといったエクステリアの掃除も忘れずに行なおう。

さらに、忘れやすい盲点がスリッパの裏。汚れがついたままだと、せっかくきれいにした床もスリッパで汚れを広げてしまいかねない。スリッパの裏も、ボディ用ナイロンタオルで水拭きが効きそうだ。大掃除でスリッパの汚れを解消したい場合、新年を気持ち新たに迎えるために新しいスリッパに交換するのもオススメだ。

【第2位】ホコリ対策に!拭き掃除にリンスを活用【画像2】リンスには静電気防止効果がある(画像提供/株式会社CaSy)

【画像2】リンスには静電気防止効果がある(画像提供/株式会社CaSy)

ヘアケアに使うリンスだが、これには静電気防止効果がある。リンスをバケツの水に数滴加え、それで拭き掃除をすれば、棚や床などのホコリがたまりやすい場所でもホコリの蓄積を防ぐことができる。ホコリはぜんそくやアレルギーの原因にもなるので、健康を守るためにもリンス入りの水を利用して拭き掃除をするとよいだろう。

ホコリがたまりやすいところといえば、「冷蔵庫の上も、大掃除の際には忘れずに掃除して欲しい」とCaSyの担当者。調理時に舞った油がたまり、そこにホコリが降り積もって厄介な状態になっていることも多いそう。なかなか目に触れないこともあるが、年に一度ぐらいはピカピカにしておきたい。冷蔵庫の上にたまった汚れには、油汚れが含まれているため、酸性の油を中和できる、重曹スプレーなどのアルカリ性洗剤を利用して汚れを取るとよいとのことだ。

【第3位】冷凍庫に眠っているアレが大変身!?保冷材で消臭剤を手づくり【画像3】放置してしまいがちな保冷剤も(画像提供/株式会社CaSy)

【画像3】放置してしまいがちな保冷剤も(画像提供/株式会社CaSy)

ケーキなどの生菓子や生鮮食品についてきた保冷剤は、いつか使えると思って冷凍庫に保管するものの、入れっぱなしで放置されていることも多いはず。

保冷剤の中身は、実はにおいを吸着する成分でできている。保冷材の中身を空きビンなどに移し替えておくだけで、シューズボックスや冷蔵庫などといったにおいが気になりやすい場所で、消臭剤として活躍させられるのだ。また、オシャレなビンに入れたり、絵の具で色付けしたりすれば、素敵なインテリア小物に変身する。

今回、株式会社CaSyによって発表された家事の節約・時短裏技は、毎日の家事や、大掃除にもその効果を発揮するアイディアだった。さっそく家事にとり入れて、掃除にかかる時間や費用を大きく節約してはどうだろうか。

ニュース情報元:株式会社CaSy

子どもと一緒に家事をするきっかけ、1位は「子どもが『やりたい』といった」、大和ハウス工業調べ

大和ハウス工業(株)は、働くお母さん(ワーママ)を対象に「子どもの家事参加」に関する意識と実態について調査を行った。

2017年10月23日(月)~10月30日(月)にインターネット調査を実施。回答者数は500人(20代100人、30代200人、40代200人/子どもが家事に参加する・しない各250人)。また、10月28日(土)・29日(日)の2日間は、関東在住のワーママの6家庭、30代~40代の共働き家庭の女性(1歳~9歳の子どもを持つ)を対象に訪問調査を行った。

20代~40代のワーママに、子育てのストレスを聞くと、全体の67.0%が「ストレスを感じる」と回答。子育てとストレスは切り離せないようだ。今回の調査は、子どもと一緒に家事をする人(参加250人)と一緒に家事はしない人(非参加250人)を対象にしているが、家事非参加のワーママの子育てストレスは74.4%と、家事参加家庭に比べ約15%も高くなっている。

子どもと一緒にする家事については、「食後の食器を洗い場に運ぶ」、「料理・食事を食卓に並べる」(同率56.0%)、「洗濯物をたたむ」(49.2%)、「子どもの部屋の整理整頓」(48.4%)、「料理を作る」(47.2%)、「食品・日用品の買い物」(43.6%)などが多い。

子どもと一緒に家事をするきっかけは、「子どもが『やりたい』といった」(50.8%)がトップ。次いで「子どもの自立心を育てるためにお手伝いさせる必要性を感じた」、「子どもの教育や成長のためにお手伝いさせる必要性を感じた」(同率41.2%)となり、家事は子どもの自立心や教育・成長と密接に関わっていると感じているワーママが多い。

一方、子どもと家事を一緒にしないワーママに理由を聞いたところ、「自分でやった方が早い」(56.0%)が最も多く、「子どもにやらせると自分の負担が増える」(33.6%)、「自分でやった方がきれい」(28.8%)、「子どもがやるとイライラする」(26.0%)などがあげられた。

ニュース情報元:大和ハウス工業(株)

子どもと一緒に家事をするきっかけ、1位は「子どもが『やりたい』といった」、大和ハウス工業調べ

大和ハウス工業(株)は、働くお母さん(ワーママ)を対象に「子どもの家事参加」に関する意識と実態について調査を行った。

2017年10月23日(月)~10月30日(月)にインターネット調査を実施。回答者数は500人(20代100人、30代200人、40代200人/子どもが家事に参加する・しない各250人)。また、10月28日(土)・29日(日)の2日間は、関東在住のワーママの6家庭、30代~40代の共働き家庭の女性(1歳~9歳の子どもを持つ)を対象に訪問調査を行った。

20代~40代のワーママに、子育てのストレスを聞くと、全体の67.0%が「ストレスを感じる」と回答。子育てとストレスは切り離せないようだ。今回の調査は、子どもと一緒に家事をする人(参加250人)と一緒に家事はしない人(非参加250人)を対象にしているが、家事非参加のワーママの子育てストレスは74.4%と、家事参加家庭に比べ約15%も高くなっている。

子どもと一緒にする家事については、「食後の食器を洗い場に運ぶ」、「料理・食事を食卓に並べる」(同率56.0%)、「洗濯物をたたむ」(49.2%)、「子どもの部屋の整理整頓」(48.4%)、「料理を作る」(47.2%)、「食品・日用品の買い物」(43.6%)などが多い。

子どもと一緒に家事をするきっかけは、「子どもが『やりたい』といった」(50.8%)がトップ。次いで「子どもの自立心を育てるためにお手伝いさせる必要性を感じた」、「子どもの教育や成長のためにお手伝いさせる必要性を感じた」(同率41.2%)となり、家事は子どもの自立心や教育・成長と密接に関わっていると感じているワーママが多い。

一方、子どもと家事を一緒にしないワーママに理由を聞いたところ、「自分でやった方が早い」(56.0%)が最も多く、「子どもにやらせると自分の負担が増える」(33.6%)、「自分でやった方がきれい」(28.8%)、「子どもがやるとイライラする」(26.0%)などがあげられた。

ニュース情報元:大和ハウス工業(株)