広島県・広島市「住みたい街ランキング2023」駅1位は再開発進む広島駅! 尾道、天神川、五日市がランクアップの背景は?

「住みたい街ランキング」広島県版/広島市版が3年ぶりに発表された。広島駅周辺の再開発や広島市中区のサッカースタジアムの建設など、大きな開発案件が進行中の広島。ここ数年内の完成を控えた開発が多く、工事が着々と進むなか、住民の期待値も増している。そんな中での調査で、広島に暮らす人が「住みたい街」として挙げたのはどんな街なのか、調査の詳細をチェックしてみよう。

「住みたい街(駅)ランキング」、新駅ビルが2025年春に完成予定の広島駅が1位に! 

広島県 住みたい街(駅)ランキング

「住みたい街(駅)ランキング」で、2位以下に大差をつけて1位になったのは広島駅。現在、駅ビル及び駅前広場の工事が行われており、2025年には新駅ビルがお目見え予定だ。2階部分に広島電鉄の路面電車が高架で乗り入れる計画で、それに伴って駅前大橋を直進する新たな鉄道路線も整備中。完成後には駅前の風景は大きく様変わりしそうだ。

工事が進む広島駅南口の様子。奥がホテル棟で、手前の低い建屋の横に、路面電車が乗り入れる部分がつくられる。2023年3月撮影(画像/PIXTA)

工事が進む広島駅南口の様子。奥がホテル棟で、手前の低い建屋の横に、路面電車が乗り入れる部分がつくられる。2023年3月撮影(画像/PIXTA)

建て替え後の広島駅新駅ビルと南口広場、路面電車「駅前大橋線」のイメージ(画像/JR西日本) ※完成予想図(パース)は計画時・完成前イメージのため、実際とは異なる場合がある

建て替え後の広島駅新駅ビルと南口広場、路面電車「駅前大橋線」のイメージ(画像/JR西日本) ※完成予想図(パース)は計画時・完成前イメージのため、実際とは異なる場合がある

広島駅はJRの山陽新幹線と山陽本線、可部線、芸備線、さらには広島電鉄の各路線が乗り入れるターミナル。広島空港方面へのリムジンバスを始め、各方面への高速バスや路線バスの起点でもあり、駅の北側には、山陽自動車道に接続する広島高速5号線の整備も進む。まさに広島の陸の玄関口だ。

さらに、駅前の「エールエールA館」には中央図書館の移転計画があり、駅東側のフタバ図書跡地にはアパホテルによる高層ホテル、駅の北側では住友不動産ほかによるマンションや商業施設などの複合施設の計画も発表されている。新駅ビルにはホテルやシネコン、商業施設や駐車場なども予定されており、広島駅周辺の暮らしはますます充実したものになりそうだ。

広島駅は広島東洋カープの本拠地、Mazda Zoom-Zoomスタジアムの最寄駅でもある(画像/PIXTA)

広島駅は広島東洋カープの本拠地、Mazda Zoom-Zoomスタジアムの最寄り駅でもある(画像/PIXTA)

天神川や五日市など、商業施設が充実した街がランクアップ

2位は広島県第2の都市である福山の中心駅・福山駅、3位は複数の鉄道路線やバスターミナルを要する横川駅で、広島駅同様、前回ランキングからの変化はない。4位以下を見てみても、顔ぶれには大きな変化はないが、そんな中でも、「天神川」は5位から4位、「尾道」は7位から6位、「五日市」は10位から8位に順位を上げている。

4位の天神川駅は広島駅の隣駅で、自治体サービスや子育て施設の充実などでも注目度の高い、安芸郡府中町の入口となる駅。街の中心部には路面店の商業施設も多いほか、駅から歩いて行ける場所に、広島県内最大級の規模となるイオンモール広島府中があるのも人気の理由のひとつだろう。

6位の尾道は広島の人気観光地のひとつで、尾道水道を見下ろす傾斜地に広がる坂の街。移住者の受け入れにも力を入れており、県内外からの移住者が、古い建物をリノベーションして新たな店を開くケースも多い。近年はしまなみ海道を目指すサイクリストの拠点としても有名で、サイクリスト向けのホテルを備えた商業施設も人気を集めている。「住んでみたい」という気持ちを刺激する、個性のある街だ。

尾道水道に面した倉庫を改装してつくられた商業施設「ONOMICHI U2」(画像/PhotoAC)

尾道水道に面した倉庫を改装してつくられた商業施設「ONOMICHI U2」(画像/PhotoAC)

8位の五日市駅は広島市佐伯区の中心駅で、広島駅までは山陽本線で15分。広島造幣局前のコイン通りや国道2号線沿いなど、エリア内にはスーパーや飲食店など商業施設が充実し、石内地区のアウトレットモールや、西区のアルパーク、LECTといった大型ショッピングモールも利用圏。八幡川沿いの豊かな自然も身近にあり、利便性と環境のよさが共存する、暮らしやすい街だ。

広島造幣局では毎年「花のまわりみち」で、八重桜を中心とした敷地内の桜を公開している(画像/PIXTA)

広島造幣局では毎年「花のまわりみち」で、八重桜を中心とした敷地内の桜を公開している(画像/PIXTA)

このほか、20位までにランクインしている新井口や廿日市、下祗園、緑井なども、大規模な商業施設が存在するエリア。日々の買い物のしやすさがイメージできることが、住みたいと感じるベースのひとつになっているようだ。

「住みたい自治体ランキング」では、再開発が加速する「広島市中区」が1位に

広島県 住みたい自治体ランキング

「住みたい自治体」のランキングを見てみると、広島市中区がダントツの1位に。そのほか、ランキング上位の自治体の顔ぶれは、前回調査から大きな変化は見られない。

広島市中区は、行政機関や商業施設が集中する、広島の最中心部となるエリアだ。なかでも、紙屋町・八丁堀エリアは国が定める「都市再生緊急整備地域」に指定され、戦後以来の老朽化したビルの建て替えや、周辺の再開発が加速している。

基町の市営駐車場周辺では、広島商工会議所の移転に伴い、地上31階となる複合ビルが計画されている。広島YMCA周辺でもビル3棟の再開発、本通り商店街の入口付近でも、商店街を挟んで南北に2棟のビルを建てる計画が上がるなど、ビル開発の話題は尽きない。

広島サンモール周辺や、天満屋八丁堀ビルや広島三越を含むエリアの再開発、この夏に閉館するそごう広島店新館のその跡等、歴史ある商業施設にも再開発の動きがあり、市内中心部はこの後も大きく姿を変えていくことになりそうだ。

新サッカースタジアムが2024年開業! 街なかでの過ごし方に変化も

さらに、今広島の人の大きな関心の的となっているのは、中区基町エリアで工事が進む、新しいサッカースタジアムだろう。広島東洋カープが新スタジアムの建設後に大きく人気を伸ばした実績もあり、ワールドカップで熱を帯びたサッカー人気を加速し、サンフレッチェ広島の盛り上がりに期待する声は大きい。

スタジアムと併せて、隣接の広場エリアの整備や、旧太田川沿いの水辺活用なども計画されており、試合のある日だけでなく、普段から市民が気軽に利用できるスポットとして、注目が高まっている。

中央公園に計画されている新サッカースタジアムと広場エリア(画像/広島市)※完成予想図(パース)は計画時・完成前イメージのため、実際とは異なる場合がある

中央公園に計画されている新サッカースタジアムと広場エリア(画像/広島市)※完成予想図(パース)は計画時・完成前イメージのため、実際とは異なる場合がある

また、一足先に2023年3月には、旧広島市民球場跡地に、イベント広場を中心とする「ひろしまゲートパーク」がオープン。旧広島市民球場の記憶を継承しつつ、オープンエアでも楽しめるカフェや飲食店、ストリートスポーツを楽しめるエリアや、築山などで遊べるこどもひろば等も整備され、イベントのない日でも、気軽に出かけて気軽に遊ぶ、新しい外遊びのスタイルが定着しつつある。

さらに、広島城の三の丸エリアにも新たな商業施設の計画があり、これらの施設はペデストリアンデッキで繋がっていく。広島市中区に広がる、この中央公園周辺エリアが、広島の街なかの過ごし方に大きな影響を与えることは間違いなさそうだ。

変わりゆく街なかのの風景の中で、古い街並みの残るエリアに“穴場”イメージ

広島県 穴場だと思う街(駅)ランキング

ランキングでは、交通利便性や生活利便性が高いのに家賃や物件価格が割安なイメージがある駅についても調査している。結果、1位となったのは横川駅。総合順位でも3位にランクインしている、交通アクセスのよい街だ。

利便性の良さの一方で、横川駅周辺には歴史ある商店街が今も存在しており、人情味のあるコミュニティが息づく。ハロウィンに行われる「ゾンビナイト」や、梯子酒イベント、川沿いのマルシェのように、商店街などが中心となって行われるイベントもあり、独自の文化が根付く街でもある。

駅の北側や、広瀬北町、中広町といった周辺エリアには、中心部に近い割にまだまだ古い建物も多く残る。まとまった土地の少ない広島の中心部にあって、宅地やマンション化などに余力を残しているイメージがあることも、“穴場”と考えられるポイントかもしれない。

同様に5位の海田市も、山陽本線または呉線の2路線利用ができ、広島から約9分の交通アクセスのよい駅。瀬野川沿いの美しい自然や、「かいた七夕さん」など街独自のお祭りもあり、西国街道沿いの古い街並みも面影を残している。隣接する安芸郡府中町で宅地などの流通が少なくなっているなか、暮らしやすく、宅地・住宅開発にポテンシャルを感じる街として、認知されているようだ。

2024年以降、続々と大きな開発案件が完成を迎える広島。交通利便性の向上や、買い物する楽しさ、外遊びの新たな可能性など、広島の街暮らしはより一層充実したものになりそうだ。一方で、大型ショッピングモールのある街など、日々の買い物のしやすさも「住みたい街」のポイント。宅地やマンション、一戸建てなどを検討する際は、開発の中心地から少しだけ離れたエリアまで範囲を広げることで、買い物の利便性を確保し、開発の恩恵を受けられる選択肢を増やして、住まい探しができるかもしれない。

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SUUMO住みたい街ランキング2023 広島県版/広島市版

広島「住み続けたい街ランキング2022年版」1位は広島市おさえ府中町! 子育て環境や街の将来性などで高評価

リクルートでは、広島県に住んでいる人を対象にWEB調査を行い、「SUUMO住民実感調査2022 広島県版」を発表した。今住んでいる街(駅・自治体)について、住み続けたいかどうかを聞いたところ、駅では広島電鉄の「皆実町六丁目」(広島市)が、自治体では「安芸郡府中町」がそれぞれ第1位に。住んでいる人に愛されているのはどんな街なのか、詳細を覗いてみよう。

「住み続けたい駅」は広島電鉄の駅に集中 [広島県]住み続けたい駅ランキング2022 TOP20(リクルート調べ)

[広島県]住み続けたい駅ランキング2022 TOP20(リクルート調べ)

まず、「住み続けたい駅」のランキングを見てみると、ズラリと並ぶのは広島電鉄沿線の駅。
広島電鉄は、主に広島市内中心部を走る路面電車だ。駅間隔はJRに比べて狭く、より居住エリアに密着した駅と言うこともできる。ちなみに、同じくリクルートで広島県在住者を対象に実施した「住みたい街ランキング」(2020年同社)は、住んでいる街(駅・自治体)以外にも投票可能なのだが、そちらではJRの再開発や観光地として注目を集める駅や、複数路線を利用できるターミナル駅が中心にランクイン。それを考えると、よりリアルな暮らしに密着したエリアが支持を集めたことが見て取れる。
また、広島市は6本の川がつくる中州地帯に広がる街だ。JRは街の北寄りを東西に走り、広島の玄関口である広島駅と、いわゆる繁華街である紙屋町や八丁堀、オフィス街の大手町なども少し離れた場所に存在する。紙屋町や八丁堀を通る路線は広島電鉄やバスがメインで、この中心部エリアから、中州エリアに街が広がっていることも、広島電鉄の駅が多くランクインした理由のひとつだろう。

自治体では1位・安芸郡府中町、2位・広島市南区という結果に[広島県]住み続けたい自治体ランキング2022 TOP20(リクルート調べ)

[広島県]住み続けたい自治体ランキング2022 TOP20(リクルート調べ)

「住み続けたい自治体」のランキングを見てみると、「住み続けたい駅」のランクイン駅が多く所在する広島市南区が2位。それを押さえて1位となったのは、自動車メーカー・マツダ本社のある安芸郡府中町だ。駅ランキング10位の天神川駅も、所在地は南区だが、府中町の主要駅のひとつ。
ランキング上位の自治体の評価ポイントを見てみると、「ショッピングモールやデパートなどの大規模商業施設がある」「医療施設が充実している(病院や診療所など)」「魅力的な働く場や企業がある」といった日常生活に直結した利便性が評価されているのが分かる。
府中町では、「イオンモール広島府中」や「マツダ病院」、何よりマツダ本社の存在も大きいようだ。しかし、2位との大きな違いは、それに加えて、子育てや介護などのサービスや公共施設の充実などの項目について高い評価を得ていること。子育てについては、自宅から小学校までの距離1km以内率が広島県内第1位(府中町ホームページより)だったり、児童センターや子育て支援センターなどの施設が充実していたりなどのポイントが評価されているのではないかと思われる。
また、いずれの項目も住民評価の偏差値が非常に高いことにも注目だ。ほかの自治体に比べて、多くの項目について満足している人の割合が高い=街の魅力を実感している人が多いと言えるだろう。

学校や医療機関などが充実した皆実町周辺エリア

ここからはランキング上位の駅について少し細かく見ていこう。

まずは1位・皆実町六丁目と、その周辺エリアに存在する駅。2位の広大附属学校前や、5位の御幸橋もかなり近いエリアの駅だ。この街を選んだ人が魅力として挙げている項目には、「学びや趣味の施設がある(稽古事・カルチャースクールなど)」「医療施設が充実している(病院や診療所など)」が共通している。
学びという点で挙げるならばやはり広島大学附属の小学校と中高一貫校があること。学習塾なども多くあるほか、合格すれば近いところに引越すというケースがあることからも、教育に対して熱意のある人が多い傾向も頷ける。また、最寄駅ではないものの、「広島赤十字・原爆病院」や「県立広島病院」、「広島大学病院」などが近隣にそろっていることも、医療についての安心感を高めているのかもしれない。
5位の御幸橋については、近くに大規模な公園である「千田公園」や「中区スポーツセンター」、「広島市健康づくりセンター 健康科学館」などがそろうことも魅力項目に表れている。
また、魅力項目5位までには入っていないものの、「ゆめタウン広島」という大型ショッピングモールがあることも、皆実町周辺のベースポイントとしては高そうだ。

何でもそろう本通りと、古い商店街と新商業地区が混在する宇品エリア

3位の本通はアストラムラインの駅。アストラムラインは2017年の新白島駅開業でJRにも接続し、利便性が格段にアップした。「本通」という駅名は、広島の最中心部ともいえる商店街「広島本通商店街」が由来。商店街の周辺にも多くの商業施設がひしめき合い、ショッピング自体を楽しむことができるエリアだ。
歩いてすぐの紙屋町にはデパートやカルチャーセンター、徒歩圏内には県庁もあるほか、本通りを突き抜ければ、元安川と、緑豊かな平和記念公園へとつながる。住宅自体が多いわけではないが、暮らしている人の充実した毎日は想像に難くない。

紙屋町にあるそごう広島店・パセーラ(写真/PIXTA)

紙屋町にあるそごう広島店・パセーラ(写真/PIXTA)

4位には宇品四丁目、9位には宇品五丁目がランクイン。宇品は、皆実町からさらに南へ下ったところにあり、明治の宇品港開発以降、埋め立てられ拡大してきたエリアだ。広島電鉄宇品線も終点は広島港(宇品)となる。
電車通り沿いには古い商店などが多く、戦後の青空市の名残を残す、年季の入った商店街もある。「ゆめタウンみゆき」や「イオン宇品店」等のショッピングセンターがそろうほか、ベイエリアや宇品港寄りの新たな商業エリアには、「ドン・キホーテ」や「コーナン」、「フタバ図書」等の比較的規模の大きい路面店も多い。コンビニも点在し、日常の生活には非常に便利なエリアといえるだろう。

街からほど近い閑静な住宅街や、川沿いの緑道が整備されたエリアも

6位の銀山町と8位の的場町はいずれも広島駅の周辺エリア。広島駅まで徒歩5~15分ほどで、ターミナルとしての広島駅の利便性を活かしやすい街だ。京橋川や猿猴川といった川沿いの街でもあり、緑道も整備されている。
また、銀山町は「雰囲気やセンスのいい、飲食店やお店がある」という項目では1位となっている。京橋川沿いに整備されたオープンカフェのほか、大通りから入った路地にもおしゃれな飲食店が点在。「RCC文化センター」もあるので、習い事も充実しそうだ。

7位の白島は、「人にうらやましがられそう」という項目で堂々の1位。広島城の北東に位置し、交通量の多い大通りから一歩入れば閑静な住宅地が広がるエリアだ。近年、エリア内に複数のスーパーが開業し、エリアの西側にJR新白島駅が開業。日常の買い物の利便性とともに、広島駅方面へのアクセスが向上したことも魅力のひとつといえるだろう。

川岸の緑道の緑が美しい京橋川(写真/PIXTA)

川岸の緑道の緑が美しい京橋川(写真/PIXTA)

広島市内中心部へのアクセスのよい市区町が人気

住み続けたい自治体についてみてみると、先に紹介した安芸郡府中町、広島市南区に次ぐのは、3位・広島市中区。広島市の中心部にあたり、交通でも商業施設の面でも利便性の高いエリアで人気も頷ける。

続く同率4位の広島市西区と広島市佐伯区、6位の廿日市市は、同じJR・広電宮島線の路線に並ぶ市区だ。西区にあるJR西広島駅から宮島口駅まではJRと広電が並走。2線利用できるうえ、JRなら、広島駅から五日市駅(佐伯区)まで約15分、廿日市駅(廿日市市)まで約20分と十分通勤圏内。西区のアルパークやLECT、佐伯区のジ・アウトレット広島、廿日市のゆめタウン廿日市と、各エリアに大型のショッピングモールが存在し、旧国道2号線沿いを中心に、飲食店や各種の商業施設も豊富。住んでいる街で日々の買い物が完結できる。西に行くほど住宅価格のお手ごろ感も増し、マイホームの選択肢が広がることも人気の理由の一つかもしれない。

7位の安芸郡海田町にある海田市駅は、広島駅から3駅約10分。JR山陽本線とJR呉線の2路線利用ができる駅だ。また、広島駅方面から呉方面へと続く国道31号線沿いには飲食店やドラッグストア、スーパーなどがそろい、日常の買い物にも便利。さらには町のシルバー人材センターが運営する託児所があったり、七夕まつりなど町独自のイベントがあったりと、街ならではの特徴もある。

唯一広島市から離れていながらランクインしたのが8位の尾道市だ。尾道は尾道水道を見下ろす坂の町で、映画の町、最近では猫の町としても人気の観光地。さらに、しまなみ海道を渡るサイクリストの拠点としても知られる。

移住支援にも力を入れており、住宅支援のほか就職支援や創業支援、東京圏からの移住者には移住支援金の制度もある。子どもの医療費助成で中学生まで通院費用の助成があるのも魅力だ(広島県内では小学校6年生までが多数)。

尾道の街並みと尾道水道を見渡す、千光寺からの眺め(写真/PIXTA)

尾道の街並みと尾道水道を見渡す、千光寺からの眺め(写真/PIXTA)

住む人が「住み続けたい」と感じる街は、交通機関や商業施設はもちろん、子育てや学び、さらには医療に関する充実度など、共通する項目がいくつもあった。「暮らしやすさ」をベースにしつつ、「おしゃれな店が多い」「公園が充実している」「人からうらやましがられそう」といった、それぞれの街の特色にプラスアルファの魅力を感じ、「住み続けたい」という思いにつながっているのではないか。
「暮らしやすい街」をベースに、あなたに響く魅力ポイントのある街を探してみてはどうだろうか?

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SUUMO住民実感調査2022 広島県版

広島駅ビル「ASSE」建替え、新駅ビルは2025年春開業

西日本旅客鉄道(株)は、JR西日本不動産開発(株)、中国SC開発(株)及び(株)ジェイアール西日本ホテル開発と共に、広島駅ビルの建替え計画を推進していくと発表した。同事業は、2014年9月に広島市が策定した「広島駅南口広場の再整備等に係る基本方針」に基づいて検討してきたもの。新駅ビルは地上20階・地下1階とし、商業・ホテル・駐車場を導入。広島に新たな賑わいや交流を創出する施設を目指す。

商業として、店舗面積約25,000m2のショッピングセンターおよびシネマコンプレックスを計画。高層階には、JR西日本ホテルズの新規ブランド「ホテルヴィスキオ」(400室規模)を配置。駅北の「ホテルグランヴィア広島」とあわせ、国内外からの多様なニーズに対応していく。ホテルの事業主体は(株)ジェイアール西日本ホテル開発、運営は(株)ホテルグランヴィア広島を予定している。

なお、1965年の開業以来、50年以上にわたり運営してきた現駅ビル「ASSE(アッセ)」は、2020年3月末に閉館。2020年4月に建替え工事に着手し、2025年春に新駅ビルを開業予定。

ニュース情報元:西日本旅客鉄道(株)