梅雨時に気になる住まいのカビ、あなたのカビ対策は間違っていませんか?専門家直伝の対策法を解説!

梅雨の季節がやってきた。リンナイが、カビ専門家・千葉大学真菌医学研究センター准教授の矢口貴志先生監修により、カビに関する意識調査を実施した。普段やっているカビ対策が、実は逆効果という場合もあるようなので、詳しく見ていくことにしよう。

【今週の住活トピック】
「熱と暮らし通信 カビに関する意識調査」を発表/リンナイ

○か×か? あたなのカビ対策は正しい?

まずは、リンナイの「カビ対策○×クイズ」10問に挑戦してみよう。

■リンナイ作成「カビ専門家 矢口先生監修 カビ対策○×クイズ」
□ 1. 入浴後は浴室のドアを開けておく
□ 2. 重曹はカビに効く
□ 3. パッキンのカビはスポンジでこする
□ 4. 圧縮袋はカビを防ぐ
□ 5. 湿度と温度の2つの条件が揃うとカビが生える
□ 6. 浴室のカビ掃除は天井から
□ 7. 玄関はカビが生えづらい
□ 8. 冬の結露もカビの温床になる
□ 9. パッキンのカビ汚れは落ちない
□ 10. 使用後の洗濯機のフタは開けておく

自信のほどはいかがだろう? 実は1番は、今年の正月に筆者も実家でもめたばかり。実家で入浴後に浴室のドアを全開するように言われたが、そうすると浴室の湿気が部屋中に流れるからやってはいけないと答え、ひと悶着(もんちゃく)あったのだ。

正解は以下のとおり。
1. 入浴後は浴室のドアを開けておく (×)
2. 重曹はカビに効く (×)
3. パッキンのカビはスポンジでこする (×)
4. 圧縮袋はカビを防ぐ (〇)
5. 湿度と温度の2つの条件が揃うとカビが生える (×)
6. 浴室のカビ掃除は天井から (〇)
7. 玄関はカビが生えづらい (×)
8. 冬の結露もカビの温床になる (〇)
9. パッキンのカビ汚れは落ちない (×)
10. 使用後の洗濯機のフタは開けておく (〇)

正解数 判定結果 7 問以上カビ対策優等生5~6 問合格点4 問以下間違った知識でカビ対策を行っている可能性あり

筆者の場合、パッキンを歯ブラシでこすってしまったことがあることや、そもそも浴室の天井を掃除しないということなど、いくつか不正解はあったものの、7問以上正解の「カビ対策優等生」になれた。皆さんはいかがだったろうか?

正答率が低いのは、「カビが発生する条件」や「浴室の換気方法」

リンナイが意識調査対象者にこの○×クイズを行った結果から、正解率の低いものをいくつか見ていこう。

出典/リンナイ「熱と暮らし通信 カビに関する意識調査」

出典/リンナイ「熱と暮らし通信 カビに関する意識調査」

最も正解率が低かった(正解率11%)のは、「5.湿度と温度の2つの条件が揃うとカビが生える」だ。カビが発生しやすいのは、「湿度(60%以上)」「温度(20~30℃)」「栄養分(食べカス・人のアカなど)」の3つの条件が揃うこと。矢口先生によると「浴室はせっけんカス、湯アカ、皮脂などカビの栄養源になるものが多く、温度と湿度が高いため、カビが目立つ」のだという。逆にいうと、どれか1つの条件を満たさなければ、カビは発生しにくくなるということを覚えておきたい。

次に正解率が低かった(正解率27%)のは、「1.入浴後は浴室のドアを開けておく」。カビ発生の3つの条件のうち、「湿度」を下げるには、浴室の水分を取り除くことが重要だ。矢口先生によると「入浴後にドアを開けておくと、脱衣所や居室の湿度が高くなり、屋外に面した壁や家具の裏など、思わぬ場所で結露を起こしてしまう」という。やっぱり、ドアを閉めて浴室乾燥機でしっかり乾燥させるのがよいのだ。

リンナイの意識調査では、「普段どのように浴室を乾燥させているか」という質問に対して、60%が「換気扇を使用する」と答え、「浴室のドアを開ける」は43%だった。

出典/リンナイ「熱と暮らし通信 カビに関する意識調査」

出典/リンナイ「熱と暮らし通信 カビに関する意識調査」

ちなみに、浴室の窓を開けて屋外に湿気を出す場合、窓を全開にすると浴室内の中央部分の空気が多く移動してしまうので、窓は細めに開けて、壁際に空気が通るようにするのがよいという。もちろん、雨の日は、窓を開けずに換気扇を使うのがよい。

続けて正解率の低いものを見ていこう。「4.圧縮袋はカビを防ぐ」(正解率33%)については、圧縮袋は湿気を防いでくれるため、上手に使えばカビ予防にもなるが、衣類が少しでも汚れていると袋の中でカビが繁殖してしまう場合もあるという。

「2.重曹はカビに効く」(正解率42%)については、重曹ではカビを根元から取り除くことができないので、次亜塩素酸ナトリウムが配合されたカビ汚れ専用洗剤を使うのがよいと矢口先生。

梅雨を快適に過ごすには「溜めない」「止めない」「吸わない」

カビで悩むのは、「カビ汚れが落ちない」(カビ掃除の悩み不満1位:73%)だけでなく、せっかくカビを落としても「すぐにカビが復活する」(2位:64%)ことだ。

出典/リンナイ「熱と暮らし通信 カビに関する意識調査」

出典/リンナイ「熱と暮らし通信 カビに関する意識調査」

矢口先生によると、「空気中に浮遊するカビの胞子が落下して定着し、そこで発芽、菌糸を成長させ、さらに胞子をつくって増殖する」のがカビ発生のメカニズムで、「カビの菌糸が目地やパッキンの隙間などに入り込むと、カビ汚れ専用洗剤が浸透しづらく、落ちにくい汚れとして残る」「洗浄後、カビの菌糸が少しでも残っていると、またそこから生育を始め、カビ汚れがすぐに復活する」のだという。

そこで矢口先生は、「溜めない・止めない・吸わない」が梅雨を快適に過ごす3つのポイントになると助言している。

■矢口先生監修 梅雨を快適に過ごす3つのポイント
1. カビの栄養源を溜めない
カビの栄養源となるもの、浴室では皮脂、せっけんカス、湯アカなど、リビングルームなどでは食べカス、ダニの死骸、ふん、土などを含むホコリをこまめに取り除くことが必要。掃除は朝イチに、ウェットタイプのモップで拭き取り、そのあとで掃除機をかけるのがよい。

2. 空気の流れを止めない
空気のよどんでいる場所、家具の裏、部屋の隅、クローゼット内、下駄箱内などはカビが生えやすくなる。カビの胞子が定着しないように、扇風機、サーキュレーターなどを使用して、空気の流れをつくること、つまり換気が重要。

3. なるべくカビを吸わない
カビを多く吸いすぎると呼吸器系のアレルギーを起こすことがあるので、カビをなるべく吸わないようにして、快適な生活を心がけて。

意識調査の結果を見ると、自宅のカビ汚れが気になる場所の1位は「浴室」(92%)だが、2位には「エアコン」(43%)が挙がった。エアコン内部の湿気を放置するとカビが繁殖しやすいので、エアコンを使い終わったらすぐに電源を切らず、15~20分ほど送風運転して乾燥させるとよいという。また、梅雨時は部屋干しをしたくなるが、浴室乾燥機が備わっている場合なら、浴室のような小さな部屋は効率よく湿度を下げることができるので、浴室で衣類を乾燥させるのがオススメだという。

じめじめした梅雨をカビの汚れ取りに追われないように、正しい知識で快適に過ごしてほしい。

●関連サイト
リンナイ「熱と暮らし通信 カビに関する意識調査」

「ゴミには人間の本性が出る!」ゴミ清掃芸人・マシンガンズ滝沢さんインタビュー

賃貸でも分譲でも、住まい探しのときには「共用部のゴミ置き場をチェック」という話を聞いたことはありませんか? その大切さを多分、日本で最も痛感している芸人さんが、マシンガンズの滝沢秀一さんです。今回はゴミ清掃芸人の滝沢さんにコロナ禍のゴミと住まい、街のコミュニティのあり方まで聞いてきました。
ゴミ置き場は“伝染”する? ゴミ収集の目線で見た街と人の関係

お笑いコンビ・マシンガンズで活躍している滝沢秀一さん。2012年、妻の妊娠をきっかけに、「出産費用を稼ぐため」としてゴミ収集会社の仕事に携わり、そこで見た風景・人間模様を『このゴミは収集できません~ゴミ清掃員が見たあり得ない光景~』(白夜書房)にまとめて出版し、これが大ヒット。ゴミ清掃員の日常をつぶやき風にしたり、ゴミからみるお金もち世帯とそうでない世帯の違い、物件の見分けかた、回収できるゴミとそうでないゴミなど、おもしろくてためになる内容がぎっちりとつまっています。現在も芸人活動の傍ら、週2日のゴミ収集の仕事、著作の執筆に大忙しの日々を送っています。

緊急事態宣言下で何が起きたのかをまとめた、滝沢さんの最新の著作『やっぱり、このゴミは収集できません~ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと~』(白夜書房)(写真撮影/片山貴博)

緊急事態宣言下で何が起きたのかをまとめた、滝沢さんの最新の著作『やっぱり、このゴミは収集できません~ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと~』(白夜書房)(写真撮影/片山貴博)

「2020年、コロナ禍で緊急事態宣言が出されたときは、本当にすごい量の家庭ゴミが出されて大変でした。通常、年末年始は大量のゴミが出るんですが、それが2~3カ月続く感じです。ゴミ収集はインフラなので行わないわけにはいきませんし、休めない。キツかったですね」と振り返ります。滝沢さんによると、ゴミ出しには住まいや街、人間の暮らしそのものが反映されるのだといいます。

「ゴミって、人間の本性が出るんですよね。人が見ていないと思うと、人は“なんでもアリ”になるんだなって思います。そうですね、ゴミ置き場のなかでも、目安になるのがペットボトル資源です。ペットボトル資源がキレイに出されている集積場はいつもキレイ。ペットボトル資源が荒れているところは、可燃・不燃ともに汚れています」と驚きの事実を教えてくれます。

たしかにペットボトルは中身を出してゆすぎ、キャップをはずして、ラベルを剥がし、分別すると手間がかかります。「めんどくさいし、ま、いっか」と時には分別もせずに捨てたくなる気持ち、身に覚えがありますよね。また、ゴミ集積所には「ある法則」があるのだとか。

「清掃員同士でよく話題になるんですが、ゴミ置き場の美しさ・汚さって、伝染するんですよ。汚い集積所があるとだんだん汚くなっていくし、反対にキレイな集積所があると周囲もキレイになっていく。これってつまり人の目やコミュニティがあるからなんだと思います」(滝沢さん)

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『やっぱり、このゴミは収集できません~ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと~』(白夜書房)より(画像提供/白夜書房)

『やっぱり、このゴミは収集できません~ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと~』(白夜書房)より(画像提供/白夜書房)

よい街はみんなでつくる。人とのつながりが街を、地域を変えていく

滝沢さんは、ゴミ置き場が荒れているところは、人の目の行き届かないため、街に無関心な人が多くなって乱雑になる。一方、ゴミ置き場がキレイなところはご近所同士が助け合い、美しさを保っているのではないか……と長年の観察から推測します。そのため、ある程度、ご近所付き合い、地域への関心が必要だと考えるようになりました。

「人の目があると、やっぱり『○○班のゴミ』のように特定されるので、あまり乱雑にはできないのが人情ですよね。あと、ゴミの分別は、面倒くさいだけでなく、知らない・分からないという人も多いんです。そのため、自治体もチラシ類をつくってPRしているんですが、やっぱり人同士の会話・コミュニケーションにまさるものってないんですよ。教えてもらえれば、みんな分別するようになりますから。地域によっては清掃員に声をかけてくれる人がいたり、やっぱりよい街はみんなでつくるものだなあと思うようになりました」(滝沢さん)

(写真撮影/片山貴博)

(写真撮影/片山貴博)

まさかゴミの話から地域コミュニティの話まで行くとは、すごい展開です……。でも、ゴミの分別って分かりにくいですもんね。もちろん、行政からの告知も大事ですが、やはりご近所同士のなかで、聞ける・教えてもらえるのが一番であり、ゆるやかなコミュニティがあるほうが、人は住みやすいのではないでしょうか。

ただ、清掃の仕事をはじめたばかりのころは不燃ゴミのなかにアイスピックや包丁、かみそりが入っていて、怖い思いをしたこともあるそう。
「それに比べたら包丁や刃物をくるんで捨ててくれるなど、今はだいぶよくなりました。分別やゴミがひどいという話をしょっちゅうしているんですが、実は2000年以降、ゴミはゆるやかに減っていて、2001年度には5210万トンあったものが、直近では4272万トンにまで削減されました。分別も浸透し、若い世代は環境教育が浸透しているからだと思います」(滝沢さん)

環境省のゴミ総排出量のグラフの変化。こうして見ると、じわじわとゴミの排出量が減っているのが分かります(出典/環境省)

環境省のゴミ総排出量のグラフの変化。こうして見ると、じわじわとゴミの排出量が減っているのが分かります(出典/環境省)

今、気になるのは食品ロス。分別も家族全員で取り組むように

ゴミだけに限りませんが、小さなことだからいいや、1人くらいならいいやと軽く考えがちです。
「いやいや1人ひとりの積み重ねってすごいことですよ。可燃ゴミの中にビン・缶などの不燃ゴミが混ざっていると投入口の燃やす所が詰まってしまい、焼却炉の火を消して、詰まりを解消しなくちゃいけないんです。焼却炉の再点火にはなんと350万円もかかる。再点火の費用は、もちろん税金です! 小さな行動が大きく影響する例ですよね」といいます。今は一人ひとりの行動が街や地域を変えていくんだなと実感しているそうです。

2020年はコロナウィルス感染症、そしてレジ袋有料化と、ゴミ界隈にも大きな変化がありましたが、それ以上に今、滝沢さんが気になっているのが、「食品ロス」の問題です。

(写真撮影/片山貴博)

(写真撮影/片山貴博)

「お米とか、魚、野菜……。ほんとにびっくりするほど、食べものが捨てられているんです! 食品ロスの46%は家庭からって言われているんですが、その実感はありますね。大型連休明けやお中元やお歳暮の時期に手つかずの食べ物を回収するのはやっぱりつらいです……。足りないから買おうではなく、冷蔵庫にあるものでつくる、賞味期限や消費期限をチェックするなど、まだまだ、家庭でできることはあると思うんです。ぜひ、みなさんには知ってほしいですね」と力説します。

そのため、滝沢さん自身も今では自宅の冷蔵庫を小まめにチェックするようになり、消費期限・賞味期限を確認し、手元にある食材で調理するというスタイルに変わったそう。
「家族はチームなので、冷蔵庫を誰かがチェックすればいいわけです。『今日は○○の料理をつくろう』ではなくて、小松菜とたまごからできるものを考えるほうがよいでしょう。食材がなくても、お味噌汁とごはんだって立派な献立です。あと、子どもって大人や親の姿をよく見ていて、マネをするんですよね。だから、大人が分別していれば、子どもは自然と真似するようになる。うちの子どももしっかり分別できように育ちました(笑)」

家庭ゴミは1回3~4袋を目安に!

「年末年始は、大掃除・片付けしたゴミなどがでると思いますが、家庭から出せるのは1回3~4袋が目安です。それ以上出すなら、有料になる地域もあるので注意してください。ゴミ収集車の回収できる量は決まっているんです! あと、ゴミ袋の口はしっかり縛ってくれるとうれしいです! なぜか、“オレ流”を貫いて閉じてくれない人がいるんですよ……。口を縛ってないと、そこら辺にゴミが散乱して大変なんですよ、ぜひしっかり縛って出してください!」と、ゴミのネタはつきない滝沢さん。

ゴミ問題は教科書のような内容になりがちですが、そこはプロの芸人のトークで「宅配ピザのダンボールは油を吸っているから燃えるゴミです」「ごま油の容器に串を入れて燃えるゴミに捨てている人がいた。あれはさすがだった!」「永久保存版のビデオが捨てられていた。永久保存じゃないんかいっ」と自然と盛り上がります。そして現在、引越しを検討している人は、やっぱりゴミ置き場をチェックしましょう。滝沢さんのアドバイスだと「ペットボトルの日」のゴミがよさそうです。ぜひ、役立ててくださいね!

『やっぱり、このゴミは収集できません ~ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと』(滝沢秀一 著、白夜書房刊)●取材協力
滝沢 秀一さん
ゴミ清掃員、お笑い芸人
1976年、東京都生まれ。1998年に西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。「THE MANZAI」2012、14年認定漫才師。2012年、定収入を得るために、お笑い芸人の仕事を続けながらもゴミ収集会社に就職。ゴミ収集中の体験や気づきを発信したツイッターが人気を集め、話題を呼んでいる。
Twitter
『やっぱり、このゴミは収集できません ~ゴミ清掃員がやばい現場で考えたこと~』(滝沢秀一 著、白夜書房刊)

男性の5人に1人「自分ではまったく家事をしていない」

(株)プラネット(東京都港区)はこのたび、「家事分担」をテーマにアンケートを実施。家事について男性と女性の意識の差を調査した。調査は2019年4月17日~5月10日、インターネットで実施。4,206人より回答を得た。それによると、ふだん積極的に家事をしていますか?では、女性は「積極的に家事をしている」が約5割(48.8%)に対し、男性は約2割(21.2%)だった。「どちらかといえば積極的に家事をしている」は女性が24.3%、男性が24.0%。合わせると、女性では4人に3人が積極的に家事をしているが、男性では半数に届かず。また、男性では5人に1人以上(22.1%)が「自分ではまったく家事をしていない」と回答した。

しかし、年代別では傾向が違い、男性も20代・30代では、“積極的に家事をしている”計が5割を超えた(20代:57.2%、30代:51.0%)。一方、40代以降になると「あまり積極的ではないが家事をしている」、つまり“本音ではしたくない”人が多い。

配偶者・パートナーの家事満足度をエリア別でみると、最も満足度が高かったエリアは「北陸」で80.0%。2位は「東北」で67.2%、3位に「甲信越」と「四国」が66.7%で続いた。

配偶者・パートナーと同居している男性がしている家事のトップ3をみると、1位は「収集所にゴミ袋を出す」(68.9%)、2位「手で食器を洗う」(64.5%)、3位「浴室を掃除する」(60.7%)。女性が配偶者・パートナーにしてもらいたい家事のトップ3は、1位「浴室を掃除する」(61.3%)、2位「収集所にゴミ袋を出す」(60.5%)、3位「トイレを掃除する」(43.3%)。順位は違うものの「収集所にゴミ袋を出す」「浴室を掃除する」の2項目は共通していた。

ニュース情報元:(株)プラネット

来客時に掃除しておきたい家の場所、1位は「客間・リビング」

(株)プラネット(東京都港区)はこのたび、「玄関の掃除、整理に関する意識調査」の結果を発表した。調査は2018年12月7日~12月21日にインターネットで実施。3,785人から回答を得た。自宅に来客があるとき、家の中で丁寧に掃除しておきたい場所はどこですか?(複数回答)では、1位は「客間・リビング」で83.5%。2位「玄関」77.4%、3位「トイレ」59.1%、4位「台所」22.6%、5位「廊下」19.0%と続いた。男女別に見ると、3位の「トイレ」は差が最も大きく、女性(71.9%)が男性(50.7%)を大きく上回った。来客にきれいなトイレを使ってほしいという気遣いと同時に、トイレが汚い家だと思われたくないという女性の心理が垣間見れる。

玄関掃除の頻度では、全体で最も高かったのは「週に1回くらい」の29.2%。次いで「週に2~4回くらい」16.9%、「月に1回くらい」12.7%の順。自宅の玄関で気になることや悩みは何ですか?では、最も多かったのは「汚れやほこりがある」で51.5%。次いで「玄関が脱いだ靴で乱雑・いっぱいになっている」30.4%、「玄関が狭い」25.6%、「余計なモノや不用品が置いてある」23.4%の順。狭い玄関が脱いだ靴やガラクタで片付かないという悩みを抱えた人が多いようだ。

玄関掃除で重点を置くこととしては、1位が「玄関内側の、石畳・床タイル部分の掃除・清掃」で57.0%。2位「靴の整理・片付け」40.2%、3位「玄関内側の上りかまち」21.4%、4位「余計なモノや不用品の整理・片付け」21.0%。たたきの部分(土足スペース)をきれいにし、脱ぎ散らかされた靴を整理することが、玄関掃除の基本と言えそうだ。

ニュース情報元:(株)プラネット

世界9カ国の掃除時間、最も短いのは日本

ドイツ・ケルヒャー社(日本法人:ケルヒャージャパン(株))は、このたび世界9カ国で「掃除に関する意識調査」を実施した。それによると、最も掃除をする時間が長い国はロシアで、最も時間が短い国は日本だった。調査はアメリカ、イギリス、中国、ドイツ、日本、フランス、ブラジル、ポーランド、ロシアの9カ国、18~65歳・各国1,000人以上を対象に、WEBアンケートで行った。調査時期は2018年5月24日~6月6日。

一週間のうち、どれくらいの時間を掃除に費やしていますか?では、9カ国の中で「ロシア」が3.05時間と最も掃除に時間をかけていることがわかった。次いで「ポーランド」の2.40時間、「ブラジル」の2.25時間、「中国」の2.19時間と続く。一方で、日本は9カ国の中で最も短い1.09時間という結果だった。

家がキレイであることが重要かどうか?では、世界9カ国で平均94%が重要だと答えた。一方でキレイ好きなイメージがある日本は、9カ国の中で最も低い74%という結果。欧米とは異なり、日本は室内での土足文化がないことなど、各国によって清潔さの概念が違うのかもしれない。

また、ロボット掃除機を使用している家の割合は9カ国中、中国が平均の17%を大きく上回る38%となり、日本は14%と平均を下回る結果に。日本のみで聞いた家事代行サービスに関する質問では、9割の方が「家事代行サービスを使用したことがない」と答えた。日本人はロボットや家事代行に頼らず、自ら掃除する人が多いようだ。

ニュース情報元:ケルヒャージャパン(株)

半数は掃除嫌い!掃除のしにくさに不満大! 今どきの住まいはどうなっている?

マーシュが自宅の掃除を主に行っている男性250人、女性500人に「住環境と掃除に関するアンケート調査」を実施したところ、掃除が面倒などの理由で掃除嫌いの人が多いことが分かった。とはいえ、掃除のしやすさを改善する方法はあるのだろうか。【今週の住活トピック】
「住環境と掃除に関するアンケート調査」結果を発表/マーシュ半数が掃除嫌い。面倒、時間がかかる、疲れるなどがその理由

調査結果によると、「掃除の好き嫌い」を聞いたところ、「掃除が好き」と回答した人が27.2%であるのに対して、「掃除が嫌い」と回答した人は50.0%に至った。また、「現状の掃除後の仕上がり」については、満足:24.3%・不満:39.9%であるのに対して、「現在の掃除のしやすさ」については、満足:19.7%・不満:45.6%となり、圧倒的に掃除のしやすさへの不満が強いことが分かった。

Q.各項目について、あてはまるものをお選びください。(単一回答)(出典/マーシュ「住環境と掃除に関するアンケート調査」)

Q.各項目について、あてはまるものをお選びください。(単一回答)(出典/マーシュ「住環境と掃除に関するアンケート調査」)

いったい「掃除嫌い」の理由はなんだろう?
掃除嫌いと回答したうち、半数以上の人が次の理由を挙げた。

・面倒だから(66.9%)
・疲れるから(61.3%)
・キレイにしてもすぐに汚れるから(61.3%)
・時間がかかるから(59.2%)

どうやら、掃除がしやすくないことが、「面倒」に感じ、「時間がかかる」ので「疲れ」てしまい、またすぐ「汚れる」ことが不満につながるという構図になっているようだ。

リビングとキッチンが、ゴミが溜まって掃除が大変な2大スポット

では、掃除に不満を感じる場所は、家の中のどこだろう?
調査結果によると、「ゴミがよく溜まる場所」も「最も掃除が大変な場所」も、「リビング」、「キッチン」、「家具と壁のすき間」の順に多かった。特に、リビングとキッチンは、半数以上がゴミがよく溜まると回答するなど、掃除のしやすさに不満を感じる2大スポットと考えてよいだろう。

Q.ゴミがよく溜まっていると感じる場所を全て選択してください。(複数回答)また、最も掃除が大変と感じている場所を選択してください。(単一回答)(出典/マーシュ「住環境と掃除に関するアンケート調査」)

Q.ゴミがよく溜まっていると感じる場所を全て選択してください。(複数回答)また、最も掃除が大変と感じている場所を選択してください。(単一回答)(出典/マーシュ「住環境と掃除に関するアンケート調査」)

掃除道具と住まいの仕様・設備が、「掃除のしやすさ」の不満を解消

そうはいっても、大半の人が週に1日以上は、床に掃除機をかけたり、キッチンのシンクやコンロまわりを掃除したりしていて、たまには換気扇の掃除もしている。不満を解消する方法はあるのだろうか?

床の掃除については、「壁際のゴミが掃除機で吸い込みにくい」、「家具や家電と壁とすき間に掃除機のヘッドが入らない」、「使用可能時間の長いコードレス掃除がない」などの不満が挙がっていることから、掃除機などの掃除道具の機能が向上すれば、不満が解消される点も多いと考えられる。

ちなみに、筆者は掃除機だけは比較的高額なものを買うようにしている。性能が高いので、ヘッドの動きがスムーズでゴミも絡みにくいなど、ストレスが少なくて済むからだ。「リビング」の不満は掃除道具の機能向上がカギになるのではないか。

一方、キッチンについては最新のシステムキッチンを選ぶということになるだろう。
新築マンションのモデルルームの事例で説明すると、レンジフード、キッチンパネル、コンロの掃除がしやすくなっている。

最新のシステムキッチンならここまで掃除がラクになる(写真提供/三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス 相模大野」モデルルームのシステムキッチン)

最新のシステムキッチンならここまで掃除がラクになる(写真提供/三菱地所レジデンス「ザ・パークハウス 相模大野」モデルルームのシステムキッチン)

「フィルターレスレンジフード」とは、油がこびりついて掃除が面倒だったフィルターをなくし、整流板で油煙を吸引して、油煙を自動で空気と油に分離して、油をオイルトレーに回収するもの。フードや整流板を拭き掃除したり、オイルトレーの油を拭き取って洗ったりする必要があるが、掃除はかなりラクになる。ベタベタ汚れがなかなか落ちないという絶望感も解消されるだろう。

ガスコンロの主流になっている、天板が強化ガラスの「ガラストップコンロ」も汚れがつきにくく、掃除がしやすい住宅設備のひとつだ。一方、最近増えているのが、壁の汚れが水拭きで落とせるキッチンパネルだ。なかでも、ホーローパネルは掃除のしやすさに加え、マグネットが付くので使い勝手がよいと言われている。

ほかにも、汚れが付きにくいシンクなど掃除がラクになる商品が開発されているので、キッチンの掃除のしやすさは、最新機器でかなり改善されるようになったと言えるだろう。

かく言う筆者も掃除嫌いだ。その大きな理由は、普段から新聞やダイレクトメール、送ってもらった資料類などを散らかして、整理整頓を怠っているからだ。仕分けてからしまうべき場所に置くなどの作業に時間がかかり、掃除を始める前にすでに疲れてしまう。こればっかりは、掃除道具や住宅設備などでは、解消されそうにない。

自宅の中でゴミが溜まる場所、「リビング」が74.1%で最多

(株)マーシュ(東京都渋谷区)は、全国の20代~60代男女のうち、自宅の掃除をメインで行っている方を対象に、「住環境と掃除に関するアンケート調査」を実施した。
調査時期は2018年6月15日(金)~6月21日(木)。調査方法はインターネット。有効回答数は750。

それによると、普段使用する掃除機のタイプは、「紙パック掃除機」が44.0%で最も多かった。年代が高くなるほど所有率も高くなる傾向が見られ、特に60代においては男女ともに半数以上を占めている。2012年5月に実施した調査内の同様の設問では「紙パック式掃除機」が60.4%、「ロボット掃除機」が1.8%という結果に対し、今回の結果では「紙パック掃除機」が44.0%、「ロボット掃除機」が7.6%。紙パック掃除機が減少傾向で、ロボット掃除機が少しずつ増加傾向にあるようだ。

自宅の中でゴミがよく溜まっている場所は、「リビング」と回答した人が74.1%で最多。また、最も掃除が大変な場所についても「リビング」と回答した人が28.7%で最も多く、全体的に見てもゴミがよく溜まっている場所と最も掃除が大変な場所は傾向がほぼ一致していた。「洗面所」については男性よりも女性の方がゴミが溜まっていると回答した割合が高い。

掃除を好きか嫌いかの質問には、好きと回答した人が27.2%に対して、嫌いと回答した人は50.0%。また、現状の掃除の仕上がりについて満足と回答した人は24.3%に対して、不満と回答した人は39.9%だった。

ニュース情報元:(株)マーシュ

たった3時間でもできる!? 大掃除を始める前に知っておきたいポイント

気が付けば今年も残りあとわずか。年末最後の数日で、今年こそは気合いを入れて大掃除を!と思っている人も多いのでは?日ごろの掃除で「見ないふり」をしてきた気になる場所を、効率よく大掃除できるコツを紹介します。
大掃除=長時間の作業だと思っていませんか?

一人暮らしでも効率的に!大掃除を3時間で終えるコツ
(2015年12月11日掲載)

一人暮らしでも効率的に! 大掃除を3時間で終えるコツ

【画像1】(写真/thinkstock)

リビングで1時間、バス・トイレで1時間、キッチンで1時間、など場所ごとにかける時間を決めておくことも大事です。無理をしないために30分もしくは1時間単位で区切るのがいいでしょう。1つの場所にのめりこむと時間があっという間に過ぎてしまいますので、アラームを設定するなどして、最初に設定した時間が経ったらひとまず終了し、次の掃除に取り掛かるようにします。掃除を忘れがちなのは、目線より上の「高い場所」

大掃除前にチェック! 掃除を“忘れがち”なトップ10はココ
(2015年12月4日掲載)

大掃除前にチェック! 掃除を“忘れがち”なトップ10はココ

【画像2】(写真/thinkstock)

普段は床を中心に掃除する方が多いので、つい目線より上の部分を見落としてしまいがちなんです。大掃除のときは、『高い場所』から優先的にチェックしていくと、掃除のし忘れがなくなると思いますよ。ラップ、キッチンペーパー、ドライヤーで油汚れを撃退!?

年末の大掃除! キッチンの油汚れを簡単・キレイに落とすコツ
(2014年12月19日掲載)

年末の大掃除!キッチンの油汚れを簡単・キレイに落とすコツ

【画像3】(写真/thinkstock)

漬け置きができなくとも、洗剤の反応を高めることはできます。おすすめの方法としては、油汚れのある場所に洗剤を吹きかけたキッチンペーパーを置き、その上にラップを貼ります。汚れがきついところは、さらにその上からドライヤーをあてるとさらに反応が早まります。暫くしたら剥がしてタオルで拭き取ればOKです。蛇口やお風呂場の鏡で気になるアレ、どうやって落とせばいい?

水まわりの大掃除! カビ・水垢をすっきり落とすコツ!
(2014年12月16日掲載)

水まわりの大掃除! カビ・水垢をすっきり落とすコツ

【画像4】(写真/thinkstock)

お風呂場の鏡などは、カビの上にシャンプーなどの石鹸カスが付着し、その上にまたカビが重なるなどしています。方法として、まず浴室用の洗剤をかけてブラシでよくこすり、一回タオルでキレイに拭き取った後にカビ除去剤などをかけると良いですよ。清潔なベッドで新年を迎えましょう!

ベッドマットレスは清潔ですか? 家庭でできる簡単なお手入れ方法
(2014年12月6日掲載)

ベッドマットレスは清潔ですか?家庭でできる簡単なお手入れ方法

【画像5】(写真/123RF.COM))

マットレスをメンテナンスするにあたり、まず何から始めるべき?

「念入りに掃除機をかけることからはじめましょう。最近はベッド専用の掃除機なども販売されていますが、丁寧に行えば一般家庭にある普通の掃除機でも十分だと考えています。シーツなどのカバーを外し、時間をかけて表裏や側面までしっかりと掃除機をかけましょう。縦方向にかけた後、横方向にもかけてください」

いざ大掃除!と意気込んでみても、どれぐらいの時間をかけて進めるべきか、どこを優先すべきか、どんな方法で掃除するのか、が分からないと非効率になってしまいます。気持ちよく新年を迎えられるように、大掃除の進め方を見直してみてはいかがでしょうか。

大掃除にかけられる時間「1日以内」52%、ケルヒャージャパン調べ

ケルヒャージャパン(株)は、年末に向けて「大掃除」に関するアンケート調査を全国の20~60代の男女500名を対象に行った。調査方法はWEBアンケート。調査時期は2017年10月27日(金)~10月30日(月)。今年大掃除をしますか?では、「必ずする」33%、「する予定」48%、「しない」19%で、81%の方(必ずする+する予定)が実施以降であることが判明した。大掃除を面倒だと感じますか?では「そう思う」51%、「どちらかというとそう思う」34%、「あまり思わない」11%、「全く思わない」4%で、面倒だと感じている方(そう思う+どちらかというとそう思う)が85%いることが分かった。

大掃除にかけられる時間についても「1日以内」と答える方が52%という結果。昨年の調査時よりも、かけられる時間が1日以内と答える割合は9ポイント増加しており、更に時短意識が高まっているようだ。

また、家中の掃除は面倒だと感じ、大掃除に何日もかけることはできない…という意見が多い反面、汚れが気になる箇所はいくつも挙げられた。その中でも最も多くの方が挙げたのが「レンジフード・換気扇」。4位には「ガスコンロ・IHクッキングヒーター」がランクインし、キッチンまわりの汚れが気になる方が多い傾向が見られた。他にも、「窓」や「窓のサッシ」が上位にランクインするなど、窓まわりの汚れも気になるポイントのようだ。

汚れが気になる場所については、「普段から清掃できていない」と答えた方が61%で、普段掃除できていない理由の多くを占めたのは「掃除に時間がかかる」と「汚れが簡単に落ちない」だった。

大掃除に関するエピソードとしては、「普段やらないところを掃除することで気分が良くなる。」(20代・男性)、「換気扇に手が届かず掃除が大変だった。31日の夕方になっても終わらず結局年越しまで持ち越してしまった。」(30代・女性)、「子供の頃に読んでいた漫画を見つけてしまい、結局読んでしまった。」(30代・女性)、「人が足りなくて夜中までやった。」(40代・女性)、などがあった。

ニュース情報元:ケルヒャージャパン(株)