(一財)日本不動産研究所はこのほど、「住宅マーケットインデックス 2017年下期」の調査結果を公表した。
この調査は、東京23区の賃貸及び分譲マンションの賃料・価格について、新築・中古(築10年)、大型(80m2以上)・標準(40~80m2未満)・小型(40m2未満)の各タイプ別に東京23区、都心5区、城西・城南・城北・城東のエリア別、各区別に調査・集計したもの。データ数は36,754件(新築マンション価格事例7,479件、中古マンション価格事例1,269件、賃貸マンション賃料事例28,006件)。
それによると、都心5区(港区、千代田区、中央区、新宿区、渋谷区)のマンション賃料は、新築の大型タイプが5,833円/m2と前期比3.1%上昇、標準タイプが4,494円/m2で同2.8%上昇、小型タイプが4,399円/m2で同0.2%上昇。中古の大型タイプが5,198円/m2で前期比3.1%上昇、標準タイプが4,125円/m2で同2.9%上昇、小型タイプが4,145円/m2で同0.2%上昇。新築及び中古の大型と標準タイプは上昇しているが、小型タイプはほぼ横ばい推移となっている。
東京23区のマンション賃料は、新築の大型タイプが4,991円/m2で前期比6.7%上昇、標準タイプが3,354円/m2で同1.9%上昇、小型タイプが3,694円/m2で同1.2%上昇。中古の大型タイプが4,458円/m2で前期比6.6%上昇、標準タイプが3,104円/m2で同2.0%上昇、小型タイプが3,487円/m2で同1.2%上昇。新築及び中古の全てのタイプは上昇した。そのうち、大型タイプの上昇幅が最も大きく、新築と中古ともに6.5%を上回った。
都心5区のマンション価格は、新築大型タイプが170.6万円/m2で前期比11.8%低下、標準タイプが124.0万円/m2で同8.0%低下、小型タイプが133.7万円/m2で同0.4%上昇。中古大型タイプが131.6万円/m2で前期比10.6%上昇、標準タイプが110.0万円/m2で同5.7%上昇、小型タイプが107.6万円/m2で同4.6%上昇。新築の大型と標準タイプは大幅に下落したが、例年と比べて依然として高い水準。中古の全てのタイプは上昇しており、標準タイプは2期連続、小型タイプは4期連続で最高値を更新した。
東京23区のマンション価格は、新築大型タイプが143.9万円/m2で前期比2.3%低下、標準タイプが101.0万円/m2で同4.0%上昇、小型タイプが111.6万円/m2で同4.2%低下。中古の大型タイプが83.1万円/m2で前期比0.3%上昇、標準タイプが78.4万円/m2で同2.3%上昇、小型タイプが88.8万円/m2で同1.0%上昇。新築の大型と小型タイプは前期の最高値より低下したが、依然として高い水準。標準タイプは上昇し、1998年調査以来最高値となった。中古の全てのタイプは上昇傾向。標準タイプは10期、小型タイプは11期連続上昇し、最高値を更新した。
ニュース情報元:(一財)日本不動産研究所