練馬区で23区最大級のマンション建替え事業

東京建物(株)と旭化成不動産レジデンス(株)、(株)URリンケージ参画する「石神井公園団地」の建替え事業が、4月21日、区分所有者数の90%を超える賛成をもって、一括建替え決議が可決された。東京23区最大級のマンション建替え事業となる。
同団地は練馬区上石神井三丁目19番に立地。1967年(昭和42年)竣工、敷地規模42,681m2、総戸数490戸、全9棟のRC造地上5階建で、日本住宅公団により分譲された。

竣工から52年を経過し、建物・設備の老朽化と住民の高齢化が進み将来への不安が増加。管理組合では2007年(平成19年)に建替・修繕検討委員会を設置し、10年以上前から団地の再生について勉強と検討が重ねられてきた。その後2015年(平成27年)に3社が事業協力者として選定され、建替えに向けた協力を続けてきた。

解体工事は2020年度に着手する予定。建替え後は、敷地面積36,988m2(建築敷地)、地上8階建・7階建含む8棟構成、延床面積67,909m2、住戸数844戸(地権者住戸を含む)を計画している。

ニュース情報元:東京建物(株)

名古屋・錦二丁目再開発事業が着工

野村不動産(株)、旭化成不動産レジデンス(株)、NTT都市開発(株)及び(株)長谷工コーポレーションは、3月6日、「錦二丁目7番第一種市街地再開発事業」の新築工事に着手した。同地区は名古屋駅より東方向に約1.5km、名古屋市中区錦二丁目7番地内に位置する。錦二丁目地区は、かつて日本三大繊維問屋街に数えられるほどの発展を遂げたが、産業・流通構造の変化等により、現在は空きビルや駐車場が増加している。

このような状況の下、新たなまちづくりとして「これからの錦二丁目長者町まちづくり構想2011~2030」が策定され、複合市街地としてのまちづくりが期待されている。今回の再開発事業は、錦二丁目地区の再生・活性化をめざすリーディングプロジェクトとして位置づけられている。

開発はA地区(A棟、延べ面積:約45,050m2)とB地区(B棟、延べ面積:約4,900m2)に分けて行い、A地区には地上30階・地下1階の複合施設(住宅360戸、店舗、高齢者向け住宅42戸、駐車場)を、B地区には地上5階の駐車場・店舗を建設する。

また、かつて人々の交流の場となっていた「会所」や「路地空間」を再生・創出し、低層部の連続的な賑わいと交流、回遊性を向上させるほか、帰宅困難者のための一時避難スペースや防災備蓄倉庫等の防災支援機能も導入する。建物の竣工は2021年度の予定。

ニュース情報元:野村不動産(株)

中延の旧同潤会地区、都内最大規模の防災街区整備事業が竣工

旭化成不動産レジデンス(株)と(一財)首都圏不燃建築公社は、参加組合員として参画する「中延二丁目旧同潤会地区防災街区整備事業」を2月末に竣工する。防災街区整備事業の竣工事例としては東京都内で6例目、最大規模となる。同事業は、東京都の「木密地域不燃化10年プロジェクト」における「不燃化特区53地区」の1つ。関東大震災後の復興として、旧同潤会が建設した木造戸建住宅の面影が残る歴史ある地区。災害時の消火・避難活動に支障をきたさないために早急な不燃化対策が必要とされていた。

同事業の一環として総戸数195戸(権利者住戸72戸)の分譲マンション「アトラス品川中延」を整備。敷地北側(中延小学校側)に「防災公園」と、共用部として約68帖の「集会所」を用意。住民のコミュニティスペースとしての利用だけでなく、災害時に様々な用途で利用できるようデザインしている。敷地南側には公開通路を設けるとともに、全体を緑で包み込み、周辺環境と調和した、防災性の高い拠点を整備した。

整備事業の特徴は、関係権利者が140名に及ぶ大規模なものであったこと。第一種住居地域のため、駅前再開発などと比べて容積率・高さなどの制約も厳しく、合意形成に長い期間を要することが予想されたが、地域住民の防災意識の高さや品川区による積極的な組合サポートにより、準備組合設立から5年という短期間で竣工に至る。

ニュース情報元:旭化成不動産レジデンス(株)