東京23区、中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2021年版

東京23区内かつ駅から近いという条件を満たしつつ、安く住まいが探せる駅を調査。駅徒歩15分圏内にある中古マンションの価格相場を、シングル向け(専有面積20平米以上~50平米未満)とカップル・ファミリー向け(専有面積50平米以上~80平米未満)に分けてランキングした。そのトップ15の駅を紹介しよう。●東京23区内の価格相場が安い駅TOP15
【シングル向け】
順位/駅名/価格相場(沿線/所在地)
1位 梅島 1589.5万円(東武伊勢崎線/東京都足立区)
2位 馬込 1990万円(都営浅草線/東京都大田区)
3位 板橋本町 2210万円(都営三田線/東京都板橋区)
4位 板橋区役所前 2280万円(都営三田線/東京都板橋区)
5位 下板橋 2290万円(東武東上線/東京都豊島区)
6位 十条 2294.5万円(JR埼京線/東京都北区)
7位 大山 2380万円(東武東上線/東京都板橋区)
8位 大森町 2420万円(京急本線/東京都大田区)
9位 上野毛 2430万円(東急大井町線/東京都世田谷区)
10位 蒲田 2530万円(JR京浜東北・根岸線、他/東京都大田区)
11位 三河島 2630万円(JR常磐線、他/東京都荒川区)
11位 中村橋 2630万円(西武池袋線/東京都練馬区)
13位 西巣鴨 2640万円(都営三田線/東京都豊島区)
14位 亀戸 2680万円(JR中央・総武線(各駅停車)、他/東京都江東区)
15位 ときわ台 2685万円(東武東上線/東京都板橋区)

【カップル・ファミリー向け】
順位/駅名/価格相場(沿線/所在地)
1位 西高島平 2328.5万円(都営三田線/東京都板橋区)
2位 見沼代親水公園 2399万円(日暮里・舎人ライナー/東京都足立区)
3位 柴又 2430万円(京成金町線/東京都葛飾区)
4位 舎人 2539.5万円(日暮里・舎人ライナー/東京都足立区)
5位 小菅 2580万円(東武伊勢崎線/東京都足立区)
6位 小台 2635万円(都電荒川線/東京都荒川区)
7位 高野 2639.5万円(日暮里・舎人ライナー/東京都足立区)
8位 京成高砂 2680万円(京成本線、他/東京都葛飾区)
9位 竹ノ塚 2690万円(東武伊勢崎線/東京都足立区)
10位 扇大橋 2699万円(日暮里・舎人ライナー/東京都足立区)
10位 足立小台 2699万円(日暮里・舎人ライナー/東京都足立区)
12位 四ツ木 2740万円(京成押上線/東京都葛飾区)
13位 大師前 2780万円(東武大師線/東京都足立区)
14位 谷在家 2790万円(日暮里・舎人ライナー/東京都足立区)
15位 北綾瀬 2799万円(東京メトロ千代田線/東京都足立区)

シングル向け1位は、銀座駅まで乗り換えせずに行ける梅島駅

人口が集中する東京23区内には、JR各線をはじめ東京メトロに私鉄、都電……とさまざまな路線が走っている。2020年にはJR山手線に高輪ゲートウェイ駅、東京メトロ日比谷線に虎ノ門ヒルズ駅と、新駅が誕生したのも、まだ記憶に新しいところだろう。そんな鉄道網が充実した東京23区内なら、駅の近くに住まいがあればマイカーがなくても日常生活に困らないのは利点。とはいえ「駅近」だと物件価格は高くなりがちだ。

そんななか、シングル向け(専有面積20平米以上~50平米未満)の中古マンションの価格相場が最も安かったのは、東武伊勢崎線・梅島駅。普通列車(各駅停車)のみの停車駅で、この普通列車は3駅先の北千住駅からは東京メトロ日比谷線と直通運転している。そのため乗り換えなしで日比谷線の銀座駅や日比谷駅、霞ケ関駅、恵比寿駅などに行くことが可能だ。北千住駅で改めて東武伊勢崎線の普通列車または区間準急に乗り換えると終点の浅草駅へ。また、北千住駅から準急または急行に乗ると、押上駅から先は東京メトロ半蔵門線に乗り入れしており、大手町駅や永田町駅、渋谷駅に行くことができる。都心部の銀座、浅草、渋谷と各方面にアクセスしやすい駅でありつつ、物件の価格相場は2位よりも400万円以上安い1589.5万円だった。

梅島駅周辺には一戸建てとマンションが混在して建ち並び、公立の小中高校や、保育園、幼稚園が複数点在。駅高架下の東武ストアに加え、駅の北側と南側にもスーパーがあり、住民の多さがうかがえる。駅から北に徒歩10分ほどの場所には、オーストラリア・ベルモント市との友好親善のシンボルとして開設されたという異国情緒漂う「ベルモント公園」も。ほかにも住宅街の合間に公園が点在し、子どもたちの憩いの場となっている。

ベルモント公園(写真/PIXTA)

ベルモント公園(写真/PIXTA)

2位は都営浅草線・馬込(まごめ)駅。ここから都営浅草線で五反田駅まで約5分、三田駅まで約12分、大門駅まで約16分、新橋駅まで約18分。五反田駅からJR山手線や東急池上線に、三田駅から都営三田線、歩いてJR山手線やJR京浜東北線に、大門駅からは東京メトロ大江戸線に、新橋駅からは各種JR線、東京メトロ銀座線に、それぞれ乗り換えることもできる。地下鉄である馬込駅の地上出口周辺は商店街という感じではない。とはいえ小型スーパーの「まいばすけっと」やコンビニは点在しており、駅から歩いてすぐの環七沿いにはホームセンターも。そこから東に環七沿いを10分ほど歩くとスーパーもあるので、単身者ならば日ごろの買い物にはさほど困らないかもしれない。商店が少ないぶん、静かな住宅地といった趣ではある。

3位は都営三田線・板橋本町駅。ここから約7分の巣鴨駅でJR山手線に、約13分の春日駅で都営大江戸線や東京メトロ丸ノ内線、南北線の後楽園駅に連絡している。そのまま都営三田線に乗っていると、板橋本町駅から大手町駅まで約20分で到着する。駅周辺の様子を見てみると、帝京大学の板橋キャンパスや大学付属病院、帝京中学校・高校、さらに都立高校もあるため、若者の姿も多い。駅直結の「東京腎泌尿器センター大和病院」をはじめ、大学病院や総合病院など医療機関が充実している点も特徴だ。学校が多いけれど安い飲食店が建ち並ぶような学生街という印象ではなく、大小のアパートやマンション、一戸建てがひしめく住宅街。大型の商業施設はなく、地域住民向けのスーパーが点在している。

都営三田線・板橋本町駅(写真/PIXTA)

都営三田線・板橋本町駅(写真/PIXTA)

カップル・ファミリー向け物件を探すなら足立区に注目!

カップル・ファミリー向け(専有面積50平米以上~80平米未満)のランキング1位は都営三田線・西高島平駅。都営三田線の終着駅で、前出のシングル向け3位・板橋本町駅から下り方面に8駅・約14分という立地だ。板橋区の駅では最北端、さらに東京の地下鉄駅でも最北端に位置しており、10分も歩けば埼玉県和光市へ。ぎりぎり「東京23区内の駅」というわけだ。

西高島平駅の北側には物流倉庫群が広がり、さらに北には荒川が流れている。住宅地は駅の南側だが、コンビニは点在しているものの、商店街らしきものは見当たらない。2駅先の高島平駅に行けば駅近くにスーパーもあるが、日ごろの買い物環境としては充実していると言いがたい。その点が価格相場に反映されているのか、隣接する新高島平駅は2840万円、2駅先の高島平駅は3480万円だったのに対し、西高島平駅は2328.5万円とぐっと安い結果が出ている。

西高島平駅の駅前(写真/PIXTA)

西高島平駅の駅前(写真/PIXTA)

2位は日暮里・舎人ライナーの終着駅、見沼代(みぬまだい)親水公園駅。1位の西高島平駅は「東京の地下鉄駅で最北端」だが、こちらは東京23区内で最北端の駅で、駅のすぐ北側には埼玉県の川口市と草加市が広がっている。日暮里・舎人ライナーは日暮里駅~見沼代親水公園駅の13駅を所要時間約20分で結んでおり、途中の西日暮里駅でJR山手線・京浜東北線と東京メトロ千代田線に、日暮里駅でJR山手線・京浜東北線・常磐線(快速)や京成線に乗り換え可能だ。駅前にはかつての農業用水路を全長約1.7kmの親水路として整備した「見沼代親水公園」があり、春は親水路沿いに約70本の桜が咲き乱れる。駅北側にはスーパーや100円ショップ、飲食店を併設したホームセンターが、駅南側にもスーパーがあるので、買い物環境はよさそうだ。

3位は京成金町線・柴又駅。京成金町線は京成高砂駅~柴又駅~京成金町駅のわずか3駅を結ぶ路線で、京成高砂駅から先は日暮里方面に向かう京成本線、押上方面に向かう京成押上線へと分岐している。柴又駅といえば「寅さん」の愛称で親しまれた映画・ドラマシリーズ『男はつらいよ』の舞台。駅前から柴又帝釈天へと続く参道沿いには団子屋さんをはじめとした飲食店や土産物店がひしめいており、歩くだけでも楽しい雰囲気。帝釈天を過ぎると「葛飾柴又寅さん記念館」があり、さらにその先には江戸川が流れている。この川を越えて行き来する住民のために江戸初期から運航していた渡船「矢切の渡し」は、現在も帝釈天裏手の川岸から乗船可能だ。下町情緒漂う観光地に思えるが、古くからの住民が多く駅周辺には地域住民向けのスーパーやドラッグストアもある。

帝釈天参道(写真/PIXTA)

帝釈天参道(写真/PIXTA)

ここまではシングル向け、カップル・ファミリー向けそれぞれのトップ3についてふれたが、トップ15全体に目を向けてみよう。シングル向けはトップ15のうち4駅が板橋区の駅であり、路線別に見ると都営三田線と東武東上線が3駅ずつランクインしている。ではカップル・ファミリー向けも板橋区の駅が優勢かというとそんなことはなく、なんとトップ15のうち10駅が足立区の駅という結果に。路線では日暮里・舎人ライナーが6駅もランクインしていた。

区によって駅の数が異なるので、「区内に駅自体が多いから、板橋区や足立区がランキング上位にも多かったのでは?」という見方もあるだろうが、結論から言うとそうではなかった。今回の調査条件(駅徒歩15分圏内にSUUMO掲載物件が11件以上ある)に適う駅は、シングル向けが189駅、カップル・ファミリー向けが386駅あった。そのうちシングル向けランキングに登場した駅が最も多かったのは港区で全18駅、しかしトップ15入りした駅はゼロ。一方、板橋区の駅は189駅中に全8駅で、そのうち半数の4駅がトップ15以内にランクインしていたのだ。また、カップル・ファミリー向けランキングの調査対象となった駅が最多だったのは、港区・大田区・世田谷区が同数の各27駅だが、トップ15にはいずれの区もランクインしていない。しかし足立区の駅は調査対象駅が全22駅、そのうち10駅がトップ15入りしていた。

つまり23区内で安い中古マンションを探すなら、シングル向けは「(ほかにもあるものの)都営三田線や東武東上線の沿線、板橋区あたり」、カップル・ファミリー向けなら「断然、足立区! 路線は日暮里・舎人ライナー」が見つけやすいと言えるだろう。安さを重視しつつ効率よく住まい探しをするならば、ぜひ今回のランキングを参考にしてほしい。

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている東京23区内にある駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】
駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみ
シングル向け:専有面積20平米以上50平米未満
カップル・ファミリー向け:専有面積50平米以上80平米未満
【データ抽出期間】2020/9~2020/11
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

副業・多拠点生活・田舎暮らし、会社員でもやりたいことはあきらめない! 私のクラシゴト改革4

民間気象会社に勤めながら副業でカメラマンの仕事をしつつ、東京・京都・香川での3拠点生活を実現している其田有輝也(そのだ・ゆきや)さん。最初から柔軟な働き方が可能な職場だったのかと思いきや、其田さんの入社時点では、副業自体が認められていない環境だったそう。其田さんはどのように会社を説得し、現在の働き方・暮らし方を手に入れたのか?連載名:私のクラシゴト改革
テレワークや副業の普及など働き方の変化により、「暮らし」や「働き方(仕事)」を柔軟に変え、より豊かな生き方を選ぶ人が増えています。職場へのアクセスの良さではなく趣味や社会活動など、自分のやりたいことにあわせて住む場所や仕事を選んだり、時間の使い方を変えたりなど、無理せず自分らしい選択。今、私たちはそれを「クラシゴト改革」と名付けました。この連載では、クラシゴト改革の実践者をご紹介します。副業を認めてもらうために、入社一年目で会社と交渉

其田さんは大学生時代、フリーランスのフォトグラファーとして活動する夢があった。

一年間休学して世界を旅しながら写真を撮ったり、ファミリーフォトやウェディングフォトの仕事を請けるなどして、独立の可能性を探っていた。しかし、単価の低い仕事を多く受けるスタイルから抜け出せず、フリーランスへの道は断念。卒業後は、大学で学んだ気象予報の知識を活かせる民間気象予報会社に就職した。

プロモーション関連の部署を希望していたものの、配属されたのは希望とは異なる部署。其田さんは、「これでは自分のやりたいことが全然できない生活になってしまう」と感じ、副業でフォトグラファーの仕事を始めることを思い立つ。

当時、其田さんの会社では、副業は認められていなかった。しかし、其田さんは諦めることなく、約半年かけて交渉を重ねた末、会社に副業を認めてもらったのだ。一体どのように会社を説得したのだろうか?

「会社で副業が認められていないからといって、社内の全ての人が反対しているわけではありませんでした。本当に大変でしたが、若手に対して柔軟な姿勢を持っていて、かつ人事系の要職に就いている方に、直接相談して、少しずつ自分の味方になってくれる人を増やしていきました」

(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

其田さんは入社から2、3カ月を待たずして、会社と交渉を始める。新人の立場から会社に制度変更を訴えるのは勇気がいるはずだが、すぐに動いたのには理由があった。

「勤続年数が経ってから相談をすると、交渉のハードルがさらに高くなってしまうと思ったんです。副業で得たスキルや経験をどれぐらい会社にフィードバックできるのかを定量的に示さなければ、認めてもらえない気がして。でも一年目なら、そこまでシビアな要求はされないのではと思い、早めに行動しました」

それでも、説得する際には、副業で得られるスキルを会社に還元できる旨を、会社側にはっきりと伝えたという。

「副業を始めてしばらく経ってから、気象予報士のキャスター名鑑作成の仕事や顧客Webサイトのデザインリニューアルを任せてもらったんです。キャスターの写真撮影にも、冊子やWebサイトのデザインにも、副業で得られたスキルが活きています。『副業は本業にも役に立つ』と口で言うだけでなく、少しずつ地道に行動で示したことで、会社の信頼を獲得してこれたのではないかと思います」

コロナ禍で分かった、会社員でいることの価値

其田さんのInstagramやnote、TwitterなどSNSのフォロワー数の合計は約5万人。カメラメーカーのキヤノンや定額住み放題サービスのHafH、バンシェアのCarstayのプロモーションを請け負うなど、フォトグラファーとしての活動の場を広げている。撮影するだけでなく、SNSでの発信に力を入れたり、自分のWebサイトを検索サイトの検索結果で上位表示させるなどの努力も地道に重ねてきた結果だ。

キヤノンのプロモーションに利用した写真(写真提供/其田さん)

キヤノンのプロモーションに利用した写真(写真提供/其田さん)

(写真提供/其田さん)

(写真提供/其田さん)

これだけの実力があるならば、会社員を辞めて、フリーランスになったとしても十分にやっていけそうだ。しかし其田さんは、「自分は副業としてフォトグラファーの仕事をすることが独自化や差別化、リスクヘッジになると思っています」と強調する。

「副業を始めたてのころは、外国人観光客の写真を撮る仕事を中心に手掛けていたんですが、その仕事はコロナ禍の影響でほとんどゼロになってしまいました。今は企業からプロモーションの仕事をいただけるようになったので、副業の収入は徐々に回復していますが、もし会社員でなかったら一時的に収入がゼロになっていたことを思うと、やっぱり会社員をやっていてよかったと思います」

収入だけでなく、メンタルの面でも、副業のメリットは大きいという。

「平日に通勤して、土日に副業をしていると、休みがないので体がきつくなることもあります。でも、副業は好きなことなので、どんなに忙しくても精神的な辛さはないですね。会社でストレスを感じる出来事があったとしても、副業でリフレッシュできるので、心のバランスを保つ上でも、副業は効果があるなと感じました。ただ、自己管理がちゃんとできていないと体調を崩してしまい、会社や取引先に迷惑をかけてしまうこともあり得るので、その点には注意が必要です」

築100年の古民家を購入。東京・京都・香川の多拠点生活へ

もともと、東京と京都を拠点にフォトグラファーとして活動していた其田さん。コロナ禍によりテレワークが認められると、同じくフォトグラファーとして働く妻が暮らしている香川県高松市を含めた、3拠点での暮らしを始めた。

(写真提供/其田さん)

(写真提供/其田さん)

其田さんが利用している、HafH加盟ホステルのWeBase高松(写真提供/其田さん)

其田さんが利用している、HafH加盟ホステルのWeBase高松(写真提供/其田さん)

HafHに加盟しているNINIROOM(京都)ラウンジでテレワーク中の其田さん(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

HafHに加盟しているNINIROOM(京都)ラウンジでテレワーク中の其田さん(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

ところが、其田さんが始めたのはただの多拠点生活ではない。香川県でも街の中心部ではなく、田舎の築100年の古民家を購入し、田舎暮らしも同時に実現しようとしている。

仕事や暮らしに効率を求めるなら、拠点の場所は駅近がベストなはず。其田さんはなぜ、都心から遠く、しかも駅からも離れた場所に3拠点目を構えたのだろうか?

「都会でずっといそがしく働いていると、心がすり減ってしまう気がして。でも、田舎だけだと副業の単価がどうしても低くなってしまいがち。田舎と都会を行き来することで、心のバランスだけでなく、収入のバランスも保っていけるのではないかと考えました」

新たに物件を所有する場合、固定資産税や光熱費などの費用が発生する。多拠点生活において、こうした固定費は重くのしかかってくるのではないだろうか?

「香川県の古民家は、シェアハウスやゲストハウスとしての運営を視野に入れています。せめてランニングコストだけでも利用者と分担しあえる仕組みをつくれば、この暮らしを長く続けていけるのではないかと考えました。妻が現在もシェアハウスの経営をしているので、そのノウハウも活かしながら力を合わせてやっていければ。また、こんな変わった物件には、自分たちと共通する価値観を持った人たちが訪れてくれると思っています。ここで新しいコミュニティが生まれると思うと、今からすごく楽しみですね」

其田さん夫妻が自らの手でリノベーションを進めている香川県の古民家(写真提供/其田さん)

其田さん夫妻が自らの手でリノベーションを進めている香川県の古民家(写真提供/其田さん)

(写真提供/其田さん)

(写真提供/其田さん)

コロナ禍が追い風となって実現した現在の暮らしのメリットを、其田さんは次のように語る。

「時間を柔軟に使えることですね。以前は週5日出勤しなければならなかったので、地方へ出られるのは週末だけでした。でも今は、テレワークで会社の仕事をした後、すぐに副業やリノベーションの作業に移れます。1日の時間を無駄なく使えるようになり、この一年でガラッと生活は変わったなと感じています」

古民家の屋根を瓦から鉄の板に張り替える作業をしている。「これを土日だけやって東京と行き来していたら、全然終わらないんですよ(笑)。移動時間を挟まずに作業に取りかかれるから、働きながらリノベーションができるんです」(写真提供/其田さん)

古民家の屋根を瓦から鉄の板に張り替える作業をしている。「これを土日だけやって東京と行き来していたら、全然終わらないんですよ(笑)。移動時間を挟まずに作業に取りかかれるから、働きながらリノベーションができるんです」(写真提供/其田さん)

会社員をしながら、どこまでやりたいことをできるか挑戦中

フォトグラファーとしての副業、多拠点生活、田舎暮らし……と、次々と新しい挑戦をしてきた其田さん。今後については、「会社員をしつつ、地道にコツコツどこまでやりたいことを実現できるのか挑戦してみたい」と、意気込みを語る。

「今は働き方の選択肢が増えただけに、今後のキャリアについて悩んでいる方は多いと思うんです。そんな中で自分は、会社員とフリーランスを組み合わせながら新しいことに挑戦しつつ、テレワークや複業、多拠点の魅力を自身のSNSやメディアを通じて発信していきたいですね。もちろん、大変なことや辛いことも本当にたくさんあります。大切なのは諦めずに少しずつ前に進むこと。ちいさくはやく、行動に移すことが大切だと感じています。自分もまだ、もがきつつチャレンジしているフェーズなので、こんなやり方もあるんだと面白がってもらえたらうれしいです」

自分のやりたいことに向かって臆せず前進し続ける其田さん。その背中は、働き方や暮らし方に迷う私たちに、「会社員だからって、やりたいことをあきらめる必要なんてない」と、語りかけているように見える。

拠点の一つ、京都の東山での写真撮影をしている様子(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

拠点の一つ、京都の東山での写真撮影をしている様子(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

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仕事後にひとっ風呂!「小杉湯となり」で銭湯コミュニティを高円寺に

ワークスペースで根を詰めて仕事をしてから、30秒後には湯船でリフレッシュ――。そんな夢のような空間がある。舞台は若者に人気の街、東京・高円寺。昭和8年創業の人気銭湯、小杉湯の隣に誕生した「小杉湯となり」。

その狙いは? 利用料金は? 銭湯以外の売りは? ここを運営する株式会社銭湯ぐらしの代表・加藤優一さんに聞いた。
2階のワークスペースでガチの原稿を書く

小杉湯は高円寺駅北口から徒歩5分。

庚申通りを途中で左折します(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

庚申通りを途中で左折します(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

1日の平均利用客数は約300人。「終電で帰ってきた人にも利用してほしい」という思いから、営業時間は深夜1時45分までだ。

レトロな唐破風屋根が存在感を放つ(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

レトロな唐破風屋根が存在感を放つ(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

そして、その隣にあるのが一転モダンな外観の「小杉湯となり」。1階はカフェ、2階はワークスペース、3階は貸しスペースだ。2階の一角をちょいとお借りして、締め切りを過ぎたガチの原稿を書く。

建主は小杉湯、建築設計はT/Hが担当した(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

建主は小杉湯、建築設計はT/Hが担当した(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

2階では皆さん、黙々と仕事をしていらっしゃる。

これは……集中できるぞ(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

これは……集中できるぞ(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

原稿終了。合宿所のような雰囲気のおかげか、なかなかのものが出来上がった気がする。

番台の看板娘に470円を払って、いざ入浴

お次は、いよいよ銭湯タイムだ。下駄箱に靴を預けると、番台の看板娘に470円を払う。仕事道具以外は持ってきていないが、無料のレンタルタオルがあった。

「はーい、ごゆっくり」(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「はーい、ごゆっくり」(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

小杉湯には名物のミルク風呂、週替わり風呂、日替わり風呂、水風呂と温度と香りの違う4つの浴槽があり、わざわざ電車やバスに乗って遠方から訪れる客も多い。

「温冷交互浴」は小杉湯の代名詞(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「温冷交互浴」は小杉湯の代名詞(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

入浴後はロビーでくつろぐ。風呂上がりといえばビールだろう。

クラフトビールの品ぞろえがすごい……(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

クラフトビールの品ぞろえがすごい……(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

迷った末に大森山王ブルワリーの小杉湯限定ボトルにした。代表の町田佳路さんが自ら醸造している。

最高やないか……(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

最高やないか……(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

物語はここに建っていた風呂なしアパートから始まる

さて、時計の針をちょっと戻して「小杉湯となり」の話に戻す。

物語はもともとこの場所に建っていた風呂なしアパートから始まる。老朽化のために取り壊しが決まり、住民は次々に退去。それを機に「銭湯ぐらし」というプロジェクトがスタートした。

発起人は現・株式会社銭湯ぐらし代表の加藤優一さん(33歳)。あの「東京R不動産」の発起人がつくった設計事務所Open Aの社員でもあり、そこでは空き家の活用や全国の衰退したまちの再生などの仕事に携わっている。

小杉湯が好きすぎて、いまだに近所にある家賃3万円の風呂なしアパートに住んでいる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

小杉湯が好きすぎて、いまだに近所にある家賃3万円の風呂なしアパートに住んでいる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「取り壊しまで約1年。空き家にしておくのももったいないということで、小杉湯3代目の平松佑介さんに相談しました。最終的には、高円寺のクリエイターたちに声をかけることに。家賃0円で住める代わりに、銭湯に寄与する創作活動をしてもらうというプロジェクトを始めました」

こちらが在りし日の風呂なしアパート(写真提供/小杉湯となり)

こちらが在りし日の風呂なしアパート(写真提供/小杉湯となり)

「銭湯ぐらし」ではクリエイター同士による付かず離れずのコミュニティが生まれた。

共通点は「銭湯のある暮らし」を楽しんでいること(写真提供/小杉湯となり)

共通点は「銭湯のある暮らし」を楽しんでいること(写真提供/小杉湯となり)

コロナ禍の直前にプレオープンを果たすも……

アパート解体後も当時のメンバーらが中心になって、“銭湯込みでホッとできる開かれた場所づくり“を模索。その活動が2020年3月にプレオープンを果たした「小杉湯となり」として結実する。

1階はカフェ、2階はワークスペース、3階は貸しスペースになっている。
「スーパー銭湯はひとつの施設ですべてを完結させようとしています。でも、ここはあくまでも“拠点”。1日に1回、湯上りに小杉湯となりでリラックスしてそのあとちょっと飲みに行くとか。街に暮らすようなライフスタイルを定着させる場をつくりたいという思いがありました」

銭湯のような光が入る設計(写真提供/小杉湯となり)

銭湯のような光が入る設計(写真提供/小杉湯となり)

しかし、すぐにコロナ禍が到来。4月、5月は施設内営業をやめて、デリバリーとテイクアウトのみで対応した。

高円寺の飲食店とコラボした企画の一例(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

高円寺の飲食店とコラボした企画の一例(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

また、外出を控えている人たちのためにEC事業で「銭湯のあるくらし便」も始めた。「米ぬかやハーブなどの入浴セットで銭湯気分を味わってほしい」という試みだ。

捨ててしまう米ぬかなどを活用したお風呂のもとをお届け(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

捨ててしまう米ぬかなどを活用したお風呂のもとをお届け(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

自粛期間が終わったあとも、加藤さんはホッとできる場所をどうやって守っていくか悩んだ末、当面は会員制にして7月から再始動させることにした。月額2万円で各設備を使い放題というシステムだ(コロナが収束した後の運営方法や料金については、スタッフや会員と相談しながら決めていく予定)。

募集をかけると40名の枠はすぐに埋まった。現在は60名で運用している。1階はキッチン付きのカウンターとテーブル席、2階は畳を敷いた小上がりのワークスペース、3階はトイレ・シャワー完備の6畳間だ。

こちらは徐々に稼働を始めたころの1階の様子(写真提供/小杉湯となり)

こちらは徐々に稼働を始めたころの1階の様子(写真提供/小杉湯となり)

「最初は一人暮らしでフリーランスの人が集まるイメージ。でも、実際は夫婦ともにリモートワークになって家の中での居場所づくりが難しい方や、在宅育児等で息が詰まって気分転換をしたい女性などからも応募がありました」

男女比は半々ぐらい。純粋なコワーキングスペースというよりは、シェアキッチンでご飯をつくりに来る人や、風呂に入った後に昼寝して帰る人など、使い方は自由だ。加藤さんはここを「街の中にある、もう一つの家」と呼ぶ。

会員たちにも話を聞いてみよう。1階ではフリーランスデザイナーの男女が仕事をしていた。

スタバ感覚でコーヒーを飲みながら働いている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

スタバ感覚でコーヒーを飲みながら働いている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

男性(20代)が言う。

「ここを利用するのは気分転換ですね。拡張リビングというか。集中するときは2階、音を聞きながらの作業は1階と使い分けています。小杉湯ですか? 週に4、5回は入るかな。家にお風呂はありますけど(笑)」

会員の女性が手づくりのバスクチーズケーキを振る舞う

その時、キッチンから「バスクチーズケーキ食べたい人~?」という声。ほぼ全員が手を上げる。

スペインのバルが発祥のチーズケーキなんだそうですよ(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

スペインのバルが発祥のチーズケーキなんだそうですよ(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

彼女はイラストレーターのハラユキさんで、やはりここの会員。9月初旬から10月中旬にかけて小杉湯でスペインをテーマにしたイベントを開催するため、現地の料理を研究していた。

8月に『オラ!スペイン旅ごはん』を出版したばかり(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

8月に『オラ、スペイン旅ごはん』を出版したばかり(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

1階には駄菓子屋もあった。本当です。アルバイトのみずきさんが“経営”する「みずき屋」だ。

あ、伝説の「ペペロンチーノ」(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

あ、伝説の「ペペロンチーノ」(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「小杉湯に通っていたら、加藤さんに声をかけてもらって銭湯ぐらしに参加させてもらいました。駄菓子屋を開くのがずっと夢だったので、めっちゃ楽しい。今、大学3年生なんですが、コロナ禍で学科の実習ができないから、最近は主にここにいます(笑)」

今日は屋内のみだが、週末は軒下でマルシェを開催。ほかにもスタッフが自主開催するテイクアウトのカフェも人気だ(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

今日は屋内のみだが、週末は軒下でマルシェを開催。ほかにもスタッフが自主開催するテイクアウトのカフェも人気だ(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

掲示板で情報交換、ランチのおすすめマップも

さらに、屋内をもっと見て回ろう。加藤さんにあらためて案内してもらった。

掲示板では会員同士が情報交換(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

掲示板では会員同士が情報交換(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「平日ランチおすすめマップ」もうれしい(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「平日ランチおすすめマップ」もうれしい(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「2階には本棚を置きました。小杉湯関係者や高円寺の飲食店の人などが、それぞれの趣味のコーナーをつくっています」

中には銭湯ぐらしメンバーのお子さん「なっちゃん」の本棚も(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

中には銭湯ぐらしメンバーのお子さん「なっちゃん」の本棚も(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

銭湯のような“ゆるっ”としたコミュニティをつくりたい

最後に3階へ。ここは貸しスペースとして利用されている。

2階と比べて眺望が一段広がる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

2階と比べて眺望が一段広がる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

この辺りはそれほど高いビルがないので、抜け感が楽しめる。

「テラスにハンモックを入れたんですよ」とうれしそうな加藤さん(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「テラスにハンモックを入れたんですよ」とうれしそうな加藤さん(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

小杉湯の屋根越しに高円寺駅方面を望む(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

小杉湯の屋根越しに高円寺駅方面を望む(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

「まずは会員制にして利用者にとって安心安全な場所をつくる。コロナが終息したら、どのように高円寺というまちに開いていくかをみんなで考えたいと思います」

芝生の養生が済んだら多目的に使える中庭(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

芝生の養生が済んだら多目的に使える中庭(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

小杉湯に入って印象的だったのは、脱衣場でも、洗い場でも、そして浴槽でも、利用客同士が細やかな互いへの気遣いを見せていたこと。銭湯は年代を超えた人々が集まる学校のようなものなのかもしれない。

「そうなんですよ。銭湯は顔は見たことがあるけど名前は知らないという関係性がある場所。あれぐらいの距離感を目指して、“ゆるっ”としたつながりのある場所をつくりたいです」

ほどよい距離感が心地いい。しかも、すぐ隣に皆さんが大好きな銭湯。芝生の養生が終わるころには“いつもの日々”が戻っていてくれますように。

●取材協力
小杉湯
小杉湯となり

板橋一丁目の再開発事業を認可、東京都

東京都は8月23日、都市再開発法第7条の9第1項の規定に基づき、板橋駅板橋口地区第一種市街地再開発事業の個人施行(東日本旅客鉄道、野村不動産)を認可する。
事業地は、板橋区板橋一丁目地内の約0.4ヘクタール。地下3階・地上35階・高さ約130m、商業施設、公益施設及び都市型住宅等の多様な機能が集積した複合施設を建設する。

また、道路に歩道を新設するとともに歩道状空地を一体的に整備。駅コンコースから広場等へ通り抜けられる様に商業施設の店舗レイアウトを工夫することで、板橋駅から周辺市街地への回遊性を高める歩行者ネットワークを構築する。さらに、駅前広場の交通機能を補完するとともに、植栽や街路樹を配置し、魅力ある駅前空間を創出する計画。

総事業費は約240億円。権利変換計画認可は2020年3月、工事着手は同年10月、建物竣工は2024年12月の予定。

ニュース情報元:東京都

板橋一丁目の再開発事業を認可、東京都

東京都は8月23日、都市再開発法第7条の9第1項の規定に基づき、板橋駅板橋口地区第一種市街地再開発事業の個人施行(東日本旅客鉄道、野村不動産)を認可する。
事業地は、板橋区板橋一丁目地内の約0.4ヘクタール。地下3階・地上35階・高さ約130m、商業施設、公益施設及び都市型住宅等の多様な機能が集積した複合施設を建設する。

また、道路に歩道を新設するとともに歩道状空地を一体的に整備。駅コンコースから広場等へ通り抜けられる様に商業施設の店舗レイアウトを工夫することで、板橋駅から周辺市街地への回遊性を高める歩行者ネットワークを構築する。さらに、駅前広場の交通機能を補完するとともに、植栽や街路樹を配置し、魅力ある駅前空間を創出する計画。

総事業費は約240億円。権利変換計画認可は2020年3月、工事着手は同年10月、建物竣工は2024年12月の予定。

ニュース情報元:東京都

都内の住宅着工戸数、3か月連続減少

東京都はこのたび、令和元年6月及び令和元年第2四半期の新設住宅着工を発表した。それによると、都内における6月の新設住宅着工戸数は11,203戸。前年同月比では、全体で10.5%減と3か月連続の減少となった。

利用関係別でみると、持家は1,425戸(前年同月比4.6%増、3か月ぶりの増加)、貸家は5,411戸(同17.5%減、3か月連続減少)、分譲住宅は4,175戸(同8.8%減、3か月連続減少)、マンションは2,397戸(同17.7%減、3か月連続減少)、一戸建ては1,725戸(同4.8%増、4か月ぶりの増加)。持家は増加したが、分譲、貸家ともに減少した。

第2四半期においては、新設住宅着工戸数は33,220戸。前年同期比では、貸家、持家、分譲住宅ともに減少し、全体で12.6%減と4期振りの減少となった。

地域別でみると、都心3区は1,609戸(前年同期比20.1%減、3期ぶりの減少)。都心10区は8,085戸(同8.0%減、4期ぶりの減少)。区部全体では25,576戸(同11.6%減、4期ぶりの減少)。市部では7,483戸(同16.9%減、5期ぶりの減少)。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

東京都、「東京ゼロエミ住宅」新築等の助成事業を開始

東京都は、東京の地域特性を踏まえた省エネ性能の高い住宅を普及させるため、新たに「東京ゼロエミ住宅」の新築等に対する助成事業を開始する。
「東京ゼロエミ住宅」とは、家庭部門のエネルギー消費量の削減を目的としたもので、断熱性能や省エネ性能に優れる住宅のこと。今年度から新たに「東京ゼロエミ住宅」を新築した建築主に対し、その費用の一部を助成する。

助成対象住宅は、都内の新築住宅(戸建住宅・集合住宅)で、床面積の合計が2,000m2未満。助成対象は新築住宅の建築主(個人・事業者)。助成金額は戸建住宅が70万円/戸、集合住宅が30万円/戸。

ほかにも、対象住宅に太陽光発電システムを設置する場合は、10万円/キロワットの追加補助もある(上限100万円)。

ニュース情報元:東京都

東京都内の中央線の駅、家賃相場が安い駅ランキング 2019年

人気の街や路線は数多くあれど、人気に比例して家賃は高くなるものだ。沿線内でどの駅がお手ごろなのか、お目当ての駅の周辺地域で価格がどう変わるかは部屋探しの際、必ずポイントになる。そこで、SUUMO「関東 住みたい街ランキング2019」で上位の街を多く有し「2019年の住みたい沿線ランキング関東版」でも4位のJR中央線を分析。ワンルーム・1K・1DKの物件を対象にした最新の家賃相場ランキングから、人気の街の実態を確認してみた。順位/駅名/家賃相場/駅の所在地
1位 西八王子 4.70万円 八王子市 
1位 高尾 4.70万円 八王子市
3位 日野 5.30万円 日野市
4位 国立 5.60万円 国立市
5位 西国分寺5.70万円 国分寺市 
6位 国分寺 6.00万円 国分寺市 
7位 八王子 6.10万円 八王子市
8位 東小金井 6.40万円 小金井市
9位 武蔵小金井 6.50万円 小金井市
10位 立川 6.70万円 立川市 
11位 武蔵境 6.80万円 武蔵野市
12位 豊田 6.85万円 日野市
13位 三鷹 7.00万円 三鷹市
14位 吉祥寺 7.40万円 武蔵野市
14位 西荻窪 7.40万円 杉並区
16位 阿佐ヶ谷 7.50万円 杉並区
16位 高円寺 7.50万円 杉並区
18位 中野 7.80万円 中野区
18位 荻窪 7.80万円 杉並区
20位 東中野 8.10万円 中野区
21位 大久保 8.80万円 新宿区
22位 水道橋 10.93万円 千代田区
23位 市ヶ谷 11.00万円 千代田区
23位 御茶ノ水 11.00万円 千代田区 
25位 四ツ谷 11.10万円 新宿区
26位 新宿 11.11万円 新宿区 
27位 信濃町 11.38万円 新宿区
28位 東京 11.40万円 千代田区
29位 代々木 11.50万円 渋谷区
30位 神田 12.10万円 千代田区 
31位 飯田橋 12.20万円 千代田区 
32位 千駄ヶ谷 12.30万円 渋谷区

住みたい街ランキング常連の街、にぎやかさか閑静さか

東西に長いJR中央線、正式名称中央本線のうち、東京都内に当たるのは東京駅から八王子市にある高尾駅まで。本記事で取り上げるのはこの区間にある32駅が対象だ。

1位は、八王子市が所在地の西八王子駅と高尾駅。東京駅からの所要時間は1時間を超えてしまうが、高尾駅は通勤特快などの各快速列車、西八王子は快速と中央特快が利用できる。都心への出社に少し時間はかかってしまうが、高尾駅は始発のため、車内は座って通勤できるのはメリットだ。ともに都内ではあるが、緑が豊かに残る街。郊外でののんびりした子育てと都心での勤務を両立させられるため、特にファミリー層は選択肢に入れたい地域だ。

中央線沿線でSUUMOで発表している「関東 住みたい街ランキング2019」でトップなのは、吉祥寺駅だ。2019年度版では3位だが、17年には1位にも輝いている同駅は、家賃ランキングでは西荻窪と同率の14位。通勤快速と快速などの停車駅で、JR中央線以外にも京王井の頭線と、中野駅から直通する東京メトロ東西線も利用でき、交通の利便性も抜群だ。

界隈はパルコやロフトなど大きな商業施設が多く、オシャレなお店にも事欠かない。一方で、駅北側には戦後の闇市から続くディープな飲食店街「ハモニカ横丁(ハーモニカ横丁)」や、初心者からコアなファンまで喜ばせる上演ラインナップの「吉祥寺シアター」もあり、年齢を問わず魅力的な街なのはよく知られている。シングルからファミリー層までどんな世帯でも満足させる街だが、あえて言うなら、遊びに来ても楽しい場所だけに常に街に多くの人があふれていることが気になる点だろうか。

吉祥寺駅の隣駅、三鷹駅も、住みたい街ランキングの上位常連だ。2019版の同ランキングでは16位で、本記事のランキングでは家賃も吉祥寺駅よりも少しお手ごろな13位。JR総武線も利用でき、東京メトロ東西線も乗り入れている。どちらも三鷹駅が始発のため、乗車時に座れる可能性が高いのはうれしいところだ。駅の所在地は三鷹市だが、駅の南口は三鷹市、北口側は武蔵野市と自治体が異なる。

三鷹の森ジブリ美術館があることで有名な街だが、同じく人気エリアである吉祥寺と比べると閑静で、その分ファミリー向けの印象。井の頭恩賜公園など大きな公園があるのは吉祥寺だが、三鷹駅南口からはその井の頭恩賜公園へ向かう川沿いの遊歩道が整備されている。

井の頭恩賜公園(写真/PIXTA)

井の頭恩賜公園(写真/PIXTA)

日常生活の買い物先になるスーパーや商店街なども充実しており、自然が多く残り、葉物野菜などをつくる農家も多く存在。そのため、直売所が街のあちこちにあり、新鮮な野菜を入手しやすいことも、食にこだわりたい世帯には大きなポイントだろう。

18位の中野駅は、中央特快や通勤快速などの停車駅。同率で18位の荻窪駅や、同じ中野区の東中野駅が20位のことを考えると、交通コスパが良いのは中野といえるだろう。

再開発進み、リノベ物件も充実

中野駅は漫画などのサブカルチャーの集積地である「中野ブロードウェイ」や、コンサートが行われる「中野サンプラザ」といった商業施設のイメージが強いが、北口にある大きな商店街「中野サンモール商店街」など、日常の買い物を安く済ませられる場所にも恵まれた下町の面も持ち合わせている。オシャレで手軽な価格の飲食店も充実している。

中野サンモール商店街(写真/PIXTA)

中野サンモール商店街(写真/PIXTA)

近年は再開発が進み、警察大学校の跡地に明治大学などの新キャンパスが開校。オシャレなライトアップが売り物の公園としても整備されている。その影響か、単身者向けの古い物件がリノベーションされて賃貸に出されるケースも増えており、特に女性にとっては目移りしてうれしい悩み、となりそうだ。

人気のある路線は、それだけの理由がある。率直にいってしまえば、沿線中のどの駅を選んでも、過ごしやすさと楽しさを満喫できそうだ。その中でどうやって部屋を選ぶかで、生活や人生の中で重視するものが可視化されそうなのも、部屋探しの大きな楽しみのひとつだろう。

●調査概要
【調査対象駅】中央線の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2019/2~2019/4
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

都内の中央線の駅、家賃相場が安い駅はどこ? 家賃相場全駅ランキング

人気の街や路線は数多くあれど、人気に比例して家賃は高くなるものだ。沿線内でどの駅がお手ごろなのか、お目当ての駅の周辺地域で価格がどう変わるかは部屋探しの際、必ずポイントになる。そこで、SUUMO「関東 住みたい街ランキング2019」で上位の街を多く有し「2019年の住みたい沿線ランキング関東版」でも4位のJR中央線を分析。ワンルーム・1K・1DKの物件を対象にした最新の家賃相場ランキングから、人気の街の実態を確認してみた。順位/駅名/家賃相場/駅の所在地
1位 西八王子 4.70万円 八王子市 
1位 高尾 4.70万円 八王子市
3位 日野 5.30万円 日野市
4位 国立 5.60万円 国立市
5位 西国分寺5.70万円 国分寺市 
6位 国分寺 6.00万円 国分寺市 
7位 八王子 6.10万円 八王子市
8位 東小金井 6.40万円 小金井市
9位 武蔵小金井 6.50万円 小金井市
10位 立川 6.70万円 立川市 
11位 武蔵境 6.80万円 武蔵野市
12位 豊田 6.85万円 日野市
13位 三鷹 7.00万円 三鷹市
14位 吉祥寺 7.40万円 武蔵野市
14位 西荻窪 7.40万円 杉並区
16位 阿佐ヶ谷 7.50万円 杉並区
16位 高円寺 7.50万円 杉並区
18位 中野 7.80万円 中野区
18位 荻窪 7.80万円 杉並区
20位 東中野 8.10万円 中野区
21位 大久保 8.80万円 新宿区
22位 水道橋 10.93万円 千代田区
23位 市ヶ谷 11.00万円 千代田区
23位 御茶ノ水 11.00万円 千代田区 
25位 四ツ谷 11.10万円 新宿区
26位 新宿 11.11万円 新宿区 
27位 信濃町 11.38万円 新宿区
28位 東京 11.40万円 千代田区
29位 代々木 11.50万円 渋谷区
30位 神田 12.10万円 千代田区 
31位 飯田橋 12.20万円 千代田区 
32位 千駄ヶ谷 12.30万円 渋谷区

住みたい街ランキング常連の街、にぎやかさか閑静さか

東西に長いJR中央線、正式名称中央本線のうち、東京都内に当たるのは東京駅から八王子市にある高尾駅まで。本記事で取り上げるのはこの区間にある32駅が対象だ。

1位は、八王子市が所在地の西八王子駅と高尾駅。東京駅からの所要時間は1時間を超えてしまうが、高尾駅は通勤特快などの各快速列車、西八王子は快速と中央特快が利用できる。都心への出社に少し時間はかかってしまうが、高尾駅は始発のため、車内は座って通勤できるのはメリットだ。ともに都内ではあるが、緑が豊かに残る街。郊外でののんびりした子育てと都心での勤務を両立させられるため、特にファミリー層は選択肢に入れたい地域だ。

中央線沿線でSUUMOで発表している「関東 住みたい街ランキング2019」でトップなのは、吉祥寺駅だ。2019年度版では3位だが、17年には1位にも輝いている同駅は、家賃ランキングでは西荻窪と同率の14位。通勤快速と快速などの停車駅で、JR中央線以外にも京王井の頭線と、中野駅から直通する東京メトロ東西線も利用でき、交通の利便性も抜群だ。

界隈はパルコやロフトなど大きな商業施設が多く、オシャレなお店にも事欠かない。一方で、駅北側には戦後の闇市から続くディープな飲食店街「ハモニカ横丁(ハーモニカ横丁)」や、初心者からコアなファンまで喜ばせる上演ラインナップの「吉祥寺シアター」もあり、年齢を問わず魅力的な街なのはよく知られている。シングルからファミリー層までどんな世帯でも満足させる街だが、あえて言うなら、遊びに来ても楽しい場所だけに常に街に多くの人があふれていることが気になる点だろうか。

吉祥寺駅の隣駅、三鷹駅も、住みたい街ランキングの上位常連だ。2019版の同ランキングでは16位で、本記事のランキングでは家賃も吉祥寺駅よりも少しお手ごろな13位。JR総武線も利用でき、東京メトロ東西線も乗り入れている。どちらも三鷹駅が始発のため、乗車時に座れる可能性が高いのはうれしいところだ。駅の所在地は三鷹市だが、駅の南口は三鷹市、北口側は武蔵野市と自治体が異なる。

三鷹の森ジブリ美術館があることで有名な街だが、同じく人気エリアである吉祥寺と比べると閑静で、その分ファミリー向けの印象。井の頭恩賜公園など大きな公園があるのは吉祥寺だが、三鷹駅南口からはその井の頭恩賜公園へ向かう川沿いの遊歩道が整備されている。

井の頭恩賜公園(写真/PIXTA)

井の頭恩賜公園(写真/PIXTA)

日常生活の買い物先になるスーパーや商店街なども充実しており、自然が多く残り、葉物野菜などをつくる農家も多く存在。そのため、直売所が街のあちこちにあり、新鮮な野菜を入手しやすいことも、食にこだわりたい世帯には大きなポイントだろう。

18位の中野駅は、中央特快や通勤快速などの停車駅。同率で18位の荻窪駅や、同じ中野区の東中野駅が20位のことを考えると、交通コスパが良いのは中野といえるだろう。

再開発進み、リノベ物件も充実

中野駅は漫画などのサブカルチャーの集積地である「中野ブロードウェイ」や、コンサートが行われる「中野サンプラザ」といった商業施設のイメージが強いが、北口にある大きな商店街「中野サンモール商店街」など、日常の買い物を安く済ませられる場所にも恵まれた下町の面も持ち合わせている。オシャレで手軽な価格の飲食店も充実している。

中野サンモール商店街(写真/PIXTA)

中野サンモール商店街(写真/PIXTA)

近年は再開発が進み、警察大学校の跡地に明治大学などの新キャンパスが開校。オシャレなライトアップが売り物の公園としても整備されている。その影響か、単身者向けの古い物件がリノベーションされて賃貸に出されるケースも増えており、特に女性にとっては目移りしてうれしい悩み、となりそうだ。

人気のある路線は、それだけの理由がある。率直にいってしまえば、沿線中のどの駅を選んでも、過ごしやすさと楽しさを満喫できそうだ。その中でどうやって部屋を選ぶかで、生活や人生の中で重視するものが可視化されそうなのも、部屋探しの大きな楽しみのひとつだろう。

●調査概要
【調査対象駅】中央線の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2019/2~2019/4
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

都内の住宅着工数、2カ月連続減少

東京都は7月4日、「令和元年5月の新設住宅着工」を発表した。それによると、都内における5月の新設住宅着工戸数は10,340戸。前年同月比では、分譲、持家、貸家ともに減少し、全体で21.5%減と2カ月連続の減少となった。
利用関係別でみると、持家は前年同月比3.8%減の1,304戸で2カ月連続減少。貸家は同30.2%減の4,446戸、2カ月連続の減少。分譲住宅は同8.2%減の4,535戸で2カ月連続減少。マンションは同10.4%減の2,800戸、2カ月連続減少。一戸建ては同4.7%減の1,677戸で3カ月連続減少した。

地域別では、都心3区は301戸(前年同月比70.2%減、3カ月ぶりの減少)、都心10区は2,324戸(同37.7%減、4カ月ぶりの減少)、区部全体では7,552戸(同29.3%減、4カ月ぶりの減少)、市部は2,748戸(同12.1%増、2カ月ぶりの増加)となった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

西新宿五丁目の再開発組合、都が設立認可

東京都は7月4日、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、西新宿五丁目中央南地区市街地再開発組合の設立を認可した。これにより、同組合は法人格を得て再開発事業の施行者となり、事業に着手する。計画地は、新宿区西新宿五丁目及び六丁目各地内の約0.8ヘクタール。建物の不燃化・耐震化により、災害に強い市街地を形成し、防災倉庫等を整備することで地域の防災性向上を図る。

建物は地上43階・地下1階・高さ約160mの複合施設。良質な住宅の整備と併せて、店舗・保育所等を配置。広場や歩道状空地も整備し、にぎわい・憩いの場、緑と歩行者のネットワーク充実を図る。

総事業費は約273億円。権利変換計画認可と工事着手は2020年度、建物竣工は2023年度の予定。

ニュース情報元:東京都

空き家を抱えたらどうしたらいい? 東京都がつくった「東京空き家ガイドブック」話題

親から相続した家を空き家にしたくない、ましてや朽ちさせたくない。そう思いつつも、予防策や解決策を知る人はそう多くないのでは? そこで東京都はこの春、基礎知識や解決事例を分かりやすくまとめたガイドブックの無償提供を開始した。東京都の空き家事情や、提供の背景とは?
誰にでも分かりやすい、空き家のガイドブックを追求

2019年3月、東京都は、「東京空き家ガイドブック」を公開した。冊子を5000部用意するとともに、ホームページからダウンロードもできるようにした。いずれも無料だ。内容は、2016年12月から2018年3月まで実施した「東京都相続空家等の利活用円滑化モデル事業」で収集した空き家の事例と、空き家の解決の手がかりとなる基礎的な知識をまとめた「空き家のギモン」から構成されている。東京都職員が主導し編集したという。公開の理由を、住宅政策本部住宅企画部・空き家施策推進担当課長の磯山稔氏はこう話す。

「空き家が社会的な問題となって久しいのに、空き家を抱えている個人に向けた、具体的な解決策を紹介するガイドブックがありませんでした。そこで、実際の相談事例を交えた、分かりやすいガイドブックの制作に踏み切りました」

住宅政策本部住宅企画部・空き家施策推進担当課長の磯山稔氏(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

住宅政策本部住宅企画部・空き家施策推進担当課長の磯山稔氏(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

モデル事業が扱った63件の解決事例から15件を紹介

取り上げた15の事例は、モデル事業に選定されたNPO法人空家・空地管理センターと東京急行電鉄、ミサワホームが対応したもの。期間内に3事業者が対応した63件の解決事例の中から選定された。相談事例の内容を見ていくと、おおよそ下記のようにグルーピングできる。

まずは、「なかなか売れない古い家。費用がかからず早期解決する売却方法は?」「借地権付きの空き家が売れない時は?」など、固有の条件を持つ空き家を売却する方法を探るもの。

もうひとつは「敷地が狭く、活用が難しい家。何か良い活用方法はない?」「自分に一番適した利活用の方法は何でしょう?」など、空き家を所有し賃貸住宅などの利活用の方法を聞くものだ。

そのほか、「親族間で共有名義の建物の活用について、意見が合いません……」といった、親族間の問題を含んだものがみられるのも特徴だろう。

売却に関する悩み、利活用に関する悩み、どちらも適切な専門家への相談が大切(「東京空き家ガイドブック」より抜粋。資料提供/東京都)

売却に関する悩み、利活用に関する悩み、どちらも適切な専門家への相談が大切(「東京空き家ガイドブック」より抜粋。資料提供/東京都)

15事例それぞれにある「お悩み解決プロセス」が参考に

こうした空き家にはどのような問題であっても、解決に向けては、建築的なこと、売買に関すること、相続など法的なことなどさまざまな要素がからみ、一体何から着手していいか悩みがちだ。これは、個々人の空き家解決が長引く一因でもあるだろう。
当ガイドブックでは、それぞれの事例について、「相談内容」「お悩み発生プロセス」「状況課題」「(事業者からの)提案」「解決」「お悩み解決プロセス」に分けてそれぞれ端的にまとめられており、読者はどのような流れで、誰に相談し、どのような手続きを踏んで解決したらいいかがつかめる。また、「お悩み発生プロセス」のフロー図を見ると、読者が現在抱えているであろう悩みとの類似点を把握しやすい。

事例ごとに「お悩み発生プロセス」から「お悩み解決プロセス」まで、解決までの過程が時系列で把握できる(資料提供/東京都)

事例ごとに「お悩み発生プロセス」から「お悩み解決プロセス」まで、解決までの過程が時系列で把握できる(資料提供/東京都)

「空き家のギモン」には、空き家の問題点、相談窓口情報も

ガイドブック後半の「空き家のギモン」は、Q&Aの問答を基本にして、空き家についての基礎的な知識がまとめられている。その内容は、空き家を生じさせないために、また、空き家の状態が長期化しないために知っておくべき情報も多い。
例えば、下記のような内容だ。

Q.どんなときに空き家になるのですか?
A. 日本全国で見た場合、相続や転居、高齢者施設などに入居したときに空き家になるようです。モデル事業の相談事例では、相続時と高齢者施設への入居時などに空き家になる傾向が強いです。

そのほか、「Q.空き家を相続したら、まず何を確認すればいいのですか?」「Q。相続に関する手続きなどについて気を付けることはありますか?」「Q.空き家でも税金がかかるのですか?」などの問答からは、親など家の所有者と生前のうちから相続について話し合い、できれば必要な手続きを済ませておくことが重要だと分かる。

また、ガイドブックの前半に取り上げられた事例の解決策の「除却」「利活用」「管理」などについて、より踏み込んだ情報が盛り込まれている。終盤のページには空き家の利活用や相続について相談できる専門家による相談窓口、ワンストップ相談窓口などの情報がまとめられている。さらに、空き家に対する補助金などの支援制度や空き家・空き地バンクといった関連情報も付加されている。東京都内の空き家の現状から、空き家の成り立ち、解決策、相談窓口まで一気通貫して把握できる、空き家について初めて学ぶ人に必携の一冊といえるだろう。

上/後半冒頭のチェックリストで自分の空き家の問題を再確認できる。下/それぞれの空き家の課題に対して一般的な解決の流れや使える制度などが紹介されている(資料提供/東京都)

上/後半冒頭のチェックリストで自分の空き家の問題を再確認できる。下/それぞれの空き家の課題に対して一般的な解決の流れや使える制度などが紹介されている(資料提供/東京都)

区部、市部とも「ひどいボロ家」に関する苦情が問題に

さて、ところで、東京都内の空き家の現状やその特徴はどうだろうか? 2013(平成25)年の「住宅・土地統計調査」では東京の空き家率は11.1%だったが、2018(平成30)年の同調査では10.6%とわずかだが減少した。とはいえ実数は約81万戸に上り、47都道府県の中で最も多い。ちなみに、同調査で2018年時点の全国の空き家数は846万戸、空き家率は13.6%。過去最高の数字だ。
東京都23区内、特に交通至便な地域では空き家の問題はそれほど深刻ではないという。「いったん空き家になってもほどなく入居者が決まるなど、中古住宅が“循環”している様相です。平成28年に目黒区で調査したところ、約660棟あった戸建て空き家が、9カ月後には約30%埋まっていました」と磯山氏は話す。通常、空き家実態調査を行った後は空き家が課題となっている自治体では対策計画が立てられるが、23区のうち千代田区や中央区、港区では行われていない。「喫緊の課題とされていないからではないか」と磯山氏はみる。

東京都内で区部、市部ともに周辺住民から苦情が多いのは、「ひどいボロ家」、いわゆる特定空家にまつわるものであることが特徴的だという。長期間放置された空き家が朽ち、防災面、衛生面で支障をきたす。2018年の「住宅・土地統計調査」によれば、東京都の空き家約81万戸のうち、腐朽・破損のあるものは11万8900戸を占める。「東京都の場合、家が隣接する住宅地が多いだけに、特定空家があると苦情になりやすい」(磯山氏)

今回話を伺った磯山氏自身も、相続した家に買い手がつかず、図らずも空き家を抱えた経験があるという。現在の居住地と離れていたりすると、手続きなどがままならず思いのほか解決に時間を要することもある。家を相続する可能性のある人は、なるべく早く自分の事としてとらえ、対処法を探っておくべきだろう。当ガイドブックはすでに品薄だが、間もなく増刷予定だ。

●取材協力
・東京都住宅政策本部住宅企画部
・「東京空き家ガイドブック」

地下鉄構想も!都心湾岸エリアの交通問題、五輪後はどうなる?

2020東京五輪の開幕に向けて、選手村や各種競技施設の建設が急ピッチで進む。選手村は五輪後に約5600戸のマンションに生まれ変わり、老若男女さまざまな人が暮らす街となる。国家戦略特区やアジアヘッドクォーター特区といった東京圏の発展を担う拠点に指定され、訪日外国人の増加に対応した国際的ビジネス・交流拠点としての機能強化にも期待がかかる注目のエリアだ。

住む人も訪れる人も急激に増え続ける湾岸エリアで課題となっているのが交通アクセスだ。現状でも地下鉄駅の整備やバス網の強化などが進められているが、五輪特需やその後の需要増をにらんで大規模なインフラ整備構想も控える。五輪のその先の未来にどんな生活が待っているのか、想像してみた。

選手村の開発で晴海の人口が2倍に増える

中央区晴海5丁目で建設中の五輪選手村は、五輪後にリニューアルされ分譲や賃貸、シニア住宅やシェアハウスも含め約5600戸のマンション「HARUMI FLAG(晴海フラッグ)」として供給される。五輪から4年後の2024年には、約1万2000人が暮らす街が完成する予定だ。

「HARUMI FLAG」晴海ふ頭公園からの風景完成予想CG

「HARUMI FLAG」晴海ふ頭公園からの風景完成予想CG

中央区のデータによると、晴海地域の2019年6月1日時点の人口は1万4536人となっている。晴海5丁目のプロジェクトが完成すると、それだけで人口が現在の約2倍に増えるのだ。さらに晴海以外でも月島や勝どきなど周辺の湾岸エリアでタワーマンションの供給が活発になっており、人口が増加している。

こうしたなか、通勤・通学時の地下鉄駅の混雑や、都心方面への交通手段の確保といった課題に対応すべく、東京都交通局が対策を打ち出しているところだ。

東京都交通局担当者によると、有明、豊洲、晴海などの臨海部で大規模マンションの開発等により利用者が大幅に増えていることから、都営バスでは、2017年4月に東京駅から臨海部へ、深夜バスの運行を開始したとのこと。また、2019年4月には東京駅から銀座、勝どきを通り東京ビッグサイトへ向かう都05-2系統で増便を行うなど、地域住民のニーズをダイヤに反映しているという。
加えて、都営地下鉄では、大江戸線勝どき駅でのラッシュ時の混雑緩和に向けてホームや地上出入口の増設などの改良工事を実施し、2019年2月に一部完了したとのことだ。

写真上が改良前。下が改良後。線路の向こう側に新たにホームがつくられた(画像提供/東京都交通局)

写真上が改良前。下が改良後。線路の向こう側に新たにホームがつくられた(画像提供/東京都交通局)

BRTや地下鉄が実現すれば都心と湾岸が直結

さらに今、湾岸エリアの新たな輸送システムとして整備が進められているのがBRT(バス高速輸送システム)だ。BRTとは、連節バスの導入や走行環境の改善などにより、速達性・定時性を高めた運行を目指す交通システムのこと。東京都では都心と湾岸エリアを結ぶ「東京BRT」の開業準備を進めている。

計画では、2020年の東京五輪前に環状2号線の地上部道路開通後、虎ノ門~晴海二丁目のルートでプレ運行を開始させる予定。五輪後には虎ノ門~東京テレポート駅の幹線ルートに加え、虎ノ門~市場前駅の晴海・豊洲ルート、新橋駅~勝どきの勝どきルートの3系統を運行させる。2022年度に予定される環状2号線本線トンネル開通後には、新橋駅~晴海五丁目の選手村ルートを加えて本格運行させる考えだ。

(東京都都市整備局HPより)

(東京都都市整備局HPより)

さらに注目されるのが、都心と湾岸エリアを地下鉄で結ぶ構想だ。中央区が打ち出した銀座と国際展示場を結ぶルート案を受けて、「都心部・臨海地域地下鉄構想の新設及び同構想と常磐新線延伸の一体整備(臨海部~銀座~東京)」として2016年の交通政策審議会答申に盛り込まれた。

答申によると、地下鉄は臨海部から銀座を通り、東京駅まで延伸されるつくばエキスプレスへとつながる構想だという。着工時期などは未定だが、中央区では早期実現を目指して2018年10月に「都心・臨海地下鉄新線推進大会」を開催するなど、地元では大いに期待が高まっている状況だ。

水辺の風景が広がる開放的な街の発展に期待

では地元に住んでいる人たちは、湾岸エリアの住み心地や交通アクセスの現状と未来をどのように考えているのか。聞いてみた。

「駅まで歩く道は水辺が近く開放的で気持ちがいいです。東京駅の丸の内側や八重洲側行きなど複数の路線が通るバス停が近く、本数が多いのでそれほど待たずに通勤にも使えます」(晴海在住・30代会社員)

「隅田川の河口から東京湾が広がる景色が、自宅の窓から見られます。東京の水辺を見渡せる開放的な眺望は希少価値が高いし、なくなる心配もありません」(勝どき在住・40代会社員)

「今は大江戸線が混んでいるので乗るのが億劫になります。週末はシェアリング自転車で豊洲へ行ったり、豊洲から船でお台場に行ったりすることも。地下鉄ができると都心に出やすくなるので楽しみです」(晴海在住・Fさん)

「月島に住んで5年になりますが、最近はおしゃれなバーやカフェが増えており、今後も街としての発展に期待できます。ただ、保育園はたくさんあるけど入りづらいです。交通面では有楽町から深夜バスがあるので便利。豊洲まで行けば羽田空港までリムジンバスが出ています。車も豊洲から湾岸線にすぐに入れて、だいたい空いているので遠出もしやすいです。BRTはまだ実感がわきませんが、東京駅や有楽町に行きやすくなればうれしいですね」(月島在住・30代会社員)

人口の急増で交通や生活のインフラ整備が課題とはなるものの、今後の整備が進めば住み心地はさらに向上しそうな湾岸エリア。東京の未来を担うともいえる街の今後に期待したいところだ。

●取材協力
>東京都交通局
>東京都都市整備局

板橋・大山の再開発組合を認可、東京都

東京都は6月7日、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、大山町クロスポイント周辺地区市街地再開発組合の設立を認可した。
事業地は板橋区大山町地内の約0.7ヘクタール。特定整備路線である都市計画道路補助第26号線の整備や、建物の不燃化・耐震化により延焼遮断帯を形成し、災害に強い市街地の形成を図る。

A街区には地下1階・地上26階(約91m)、B街区には地上8階(約29m)、C街区に地上3階(約16m)、D街区に地下1階・地上26階(約95m)の建物を建設する。用途は住宅、店舗、駐車場等の予定。また、広場や歩道状空地等のオープンスペースを整備、防災性や利便性の向上とともに駅から周辺市街地への歩行者ネットワークを構築する。

総事業費は約166億円。権利変換計画認可は2020年5月、同年12月より工事に着手。建物竣工は2023年6月を予定している。

ニュース情報元:東京都

都内の住宅着工戸数、3か月ぶりに減少

東京都は6月6日、「平成31年4月の新設住宅着工」を発表した。それによると、都内における4月の新設住宅着工戸数は11,677戸。前年同月比では、分譲、持家、貸家ともに減少し、全体で5.3%減と3か月ぶりに減少した。利用関係別では、持家は前年同月比5.7%減の1,200戸で、3か月ぶりの減少。貸家は同10.0%減の5,588戸、3か月ぶりの減少。分譲住宅は同5.9%減の4,541戸で6か月ぶりの減少。マンションは同2.3%減の2,901戸、6か月ぶりの減少。一戸建ては同10.1%減の1,598戸で、2か月連続減少した。

地域別では、都心3区が651戸(前年同月比51.4%増、2か月連続増加)、都心10区が3,015戸(同56.0%増、3か月連続増加)。区部全体では9,003戸(同0.8%増、3か月連続増加)、市部は2,627戸(同22.2%減、4か月ぶりの減少)となっている。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

都内の住宅着工数、平成30年度は3年ぶりの減少

東京都はこのたび、「平成31年3月と平成31年第1四半期の新設住宅着工」および「平成30年度の新設住宅着工」を発表した。それによると、都内における3月の新設住宅着工戸数は1万5,289戸。前年同月比では、分譲、持家、貸家ともに増加し、全体で31.0%増と2か月連続の増加となった。

利用関係別でみると、持家は前年同月比14.7%増の1,347戸、2か月連続の増加。貸家は同3.1%増の6,119戸、2か月連続の増加。分譲住宅は同73.4%増の7,794戸で5か月連続の増加。マンションは同114.9%増の6,183戸で5か月連続の増加。一戸建ては同0.5%減の1,565戸で4か月振りの減少となった。

都心3区(千代田区、中央区、港区)は、前年同月比1386.8%増の3,479戸。都心10区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区)は同135.2%増の6,500戸。区部全体では同41.8%増の1万2,266戸。市部では同0.2%増の2,991戸となった。

また、平成31年第1四半期の新設住宅着工戸数は3万5,369戸。前年同期比では貸家は減少したが、持家、分譲住宅が増加し、全体で11.2%増と3期連続の増加。平成30年の新設住宅着工戸数は14万4,813戸。前年比では持家は増加したが、貸家、分譲住宅が減少し、全体で3.7%減と3年ぶりの減少となった。

ニュース情報元:東京都

都内の住宅着工数、2か月ぶりの増加

東京都はこのほど、「平成31年2月の新設住宅着工」を発表した。それによると、都内における2月の新設住宅着工戸数は10,046戸。前年同月比では、分譲、持家、貸家ともに増加し、全体で4.6%増加と、2か月ぶりの増加となった。利用関係別では、持家が1,222戸(前年同月比7.8%増、2か月ぶりの増加)、貸家が4,941戸(同0.9%増、3か月ぶりの増加)、分譲住宅は3,805戸(同10.9%増、4か月連続増加)、マンション2,127戸(同2.7%増、4か月連続増加)、一戸建ては1,595戸(同21.9%増、3か月連続増加)だった。

地域別でみると、都心3区は379戸(前年同月比43.5%減、2か月ぶりの減少)、都心10区は2,537戸(同9.5%増、3か月ぶりの増加)、区部全体では7,855戸(同1.4%増、3か月ぶりの増加)、市部では2,156戸(同17.5%増、2か月連続増加)となっている。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

都内の住宅着工戸数、2か月連続減少

東京都はこのたび、「平成31年1月の新設住宅着工」を発表した。それによると、都内における1月の新設住宅着工戸数は10,034戸。前年同月比では分譲は増加したが、持家・貸家ともに減少し、全体で4.7%減と2か月連続で減少した。利用関係別でみると、持家は前年同月比4.8%減の1,111戸、5か月振りに減少した。貸家は同16.2%減の4,656戸、2か月連続減少。分譲住宅は同11.5%増の4,191戸、3か月連続増加。マンションは同15.9%増の2,697戸で、3か月連続増加。一戸建ては同4.2%増の1,429戸で、2か月連続の増加となった。

地域別でみると、都心3区は前年同月比48.6%増の642戸、2か月ぶりの増加。都心10区は同11.8%減の2,291戸で2か月連続減少。区部全体では同11.7%減の7,271戸で2か月連続減少。市部は同21.1%増の2,751戸、2か月振りの増加となった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

神宮前六丁目地区の再開発事業を認可、東京都

東京都は2月15日、都市再開発法第50条の2第1項の規定に基づき、神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業の施行を認可した。再開発事業により、表参道と明治通り沿道の賑わいを結び、周辺の街並みと調和した商業拠点を形成する。また、老朽建築物の更新とともに、防災備蓄倉庫や自家発電施設を整備し、地域の防災性を向上させる。

施行者は神六再開発(株)(渋谷区神宮前)。施行地区は渋谷区神宮前六丁目地内の約0.3ヘクタール。地上10階・地下3階、高さ約49.5mの施設を建設する。総事業費は約180億円。工事着手は2020年度、建物竣工は2022年度の予定。

ニュース情報元:東京都

平成30年・都内の住宅着工数、3年ぶりに減少

東京都は2月6日、「平成30年12月及び平成30年第4四半期の新設住宅着工」、併せて「平成30年の新設住宅着工」のとりまとめを発表した。それによると、都内における12月の新設住宅着工戸数は10,963戸。前年同月比では、持家、分譲住宅は増加したが、貸家が減少し、全体で12.2%減少と2か月ぶりに減少した。利用関係別でみると、持家は前年同月比2.7%増の1,312戸、貸家は同25.1%減の5,025戸、分譲住宅は同3.4%増の4,592戸、マンションは同4.4%増の2,804戸、一戸建ては同0.8%増の1,751戸となっている。

平成30年第4四半期は、新設住宅着工戸数38,103戸。前年同月比では、貸家は減少したが、持家、分譲住宅が増加し、全体で4.3%増加と2期連続の増加。利用関係別では、持家は前年同期比11.6%増の4,289戸、貸家は同6.8%減の18,032戸、分譲住宅は同19.1%増の15,647戸、マンションは同30.2%増の10,284戸、一戸建ては同2.8%増の5,228戸。

また、平成30年の新設住宅着工戸数は144,813戸で、前年比では持家は増加したが、貸家、分譲住宅が減少し、全体で3.7%減と3年ぶりに減少した。地域別でみると、都心3区は前年比47.0%減の6,320戸、都心10区は同12.6%減の35,891戸、区部全体では同4.9%減の111,852戸、市部は同0.9%増の32,599戸。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

東京駅前八重洲一丁目、再開発組合の設立認可

東京都は1月11日、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合の設立を認可した。土地の高度利用と都市機能の更新、交通結節機能の強化を図るとともに、安全で快適な歩行環境を創出する。
事業地は中央区八重洲一丁目地内の約1.3ヘクタール。地上50階・地下4階・高さ約250mの複合施設を建設する。業務・商業・居住・交流・生活支援等の都市機能を導入するとともに、帰宅困難者の受入などにより地域の防災対応力を強化していく。

総事業費は約2,104億円。権利変換計画認可は2020年度、工事着手は2021年度、建物竣工は2025年度の予定。

ニュース情報元:東京都

都内の住宅着工戸数、2か月ぶりに増加

東京都は1月9日、「平成30年11月の新設住宅着工」を発表した。それによると、都内における11月の新設住宅着工戸数は14,964戸。前年同月比では持家、分譲、貸家ともに増加し、全体で32.4%増と2か月ぶりに増加した。利用関係別でみると、持家は1,463戸(前年同月比17.2%増、3か月連続の増加)、貸家は6,531戸(同11.8%増、2か月ぶりの増加)、分譲住宅は6,953戸(同69.9%増、4か月ぶりの増加)、マンションは5,203戸(同127.6%増、4か月ぶりの増加)、一戸建ては1,714戸(同4.6%減、3か月ぶりの減少)となった。

地域別でみると、都心3区は951戸(前年同月比272.9%増、4か月ぶりの増加)、都心10区は4,860戸(同88.9%増、2か月ぶりの増加)。区部全体では11,721戸(同43.1%増、2か月ぶりの増加)、市部では3,210戸(同4.8%増、3か月連続の増加)となった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

日本橋一丁目の再開発組合、都が設立認可

東京都は12月14日(金)、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、日本橋一丁目中地区市街地再開発組合の設立を認可した。施行地区は中央区日本橋一丁目地内、約3.0ヘクタール。業務・商業機能等の一体整備による高規格な複合機能集積地の形成や、歩行者ネットワークの強化による回遊性の創出、日本橋川沿いの良好な水辺環境の創出などにより、国際競争力を備えた良好な都市空間の創出を図る。

また、金融・ライフサイエンス拠点の形成に向けて、大規模カンファレンスホールやビジネス支援施設、海外からのビジネスパーソンにも対応したホテルを整備する。さらに、カンファレンスホワイエなどを活用した帰宅困難者受入スペースを確保するとともに、非常用電源設備や防災備蓄倉庫等を設置し、防災対応力の強化を図る。

事業地はA街区(約4,900m2)、B街区(約5,700m2)、C街区(約362,600m2)の3街区。A街区に地上5階・地下1階・高さ約38m、B街区に地上7階・地下1階・高さ約31m、C街区には地上49階・地下5階・高さ約287mの建物を建設する。用途は店舗、事務所、住宅、ホテル、カンファレンス施設など。

総事業費は約3,167億円。2019年度に権利変換計画認可、2020年度に工事着手、建物竣工は2025年度を予定している。

ニュース情報元:東京都

東京都の住宅着工戸数、2か月ぶりに減少

東京都は12月6日、「平成30年10月の新設住宅着工」を発表した。それによると、都内における10月の新設住宅着工戸数は12,176戸。前年同月比では持家は増加したが、分譲、貸家ともに減少し、全体で4.4%減と2か月ぶりに減少した。利用関係別でみると、持家は1,514戸(前年同月比14.9%増、2か月連続増加)、貸家は6,476戸(同4.6%減、2か月ぶりに減少)、分譲住宅は4,102戸(同10.9%減、3か月連続減少)、マンションは2,277戸(同22.3%減、3か月連続減少)、一戸建ては1,763戸(同13.5%増、2か月連続増加)。

地域別でみると、都心3区は309戸(前年同月比11.2%減、3か月連続減少)、都心10区は2,983戸(同0.7%減、2か月ぶりに減少)、区部全体では9,429戸(同9.7%減、2か月ぶりに減少)、市部では2,710戸(同19.2%増、2か月連続増加)となった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

都民生活に関する世論調査、「東京に今後もずっと住みたい」は78%

東京都はこのたび、「都民生活に関する世論調査」(平成30年7月実施)の結果を公表した。この調査は、都民の日常生活に関わる意識や、都政に何を望んでいるかなどを把握するために毎年行っているもの。調査期間は平成30年7月6日~7月22日、8月21日~8月31日。回収率は61.9%(有効回収標本数1,856標本/標本数3,000標本)。

暮らしは、昨年の今ごろと比べて楽になりましたか?では、「楽になった」は3%、「苦しくなった」は24%、「変わらない」は71%だった。「苦しくなった」と答えた人の理由は、「税金や保険料の支払いが増えた」が38%と最も多く、次いで「営業不振などで給料や収益が増えない、又は減った」35%、「家族の増加や物価の上昇などで毎日の生活費が増えた」27%、「教育費が増えた」と「失業、退職、病気などで働き手が減った」がそれぞれ19%となっている。

これから1年間の暮らしむきはどうなると思いますか?では、「楽になる」は4%、「苦しくなる」は34%、「変わらない」が56%。「苦しくなる」と答えた人が、今後切りつめていこうと思うものは「外食費」が44%で最も多く、次いで「食費」42%、「被服費(身の回り品を含む)」37%、「旅行」30%、「住居費(光熱水費を含む)」29%などの順。

現在の生活に満足していますか?では、「満足」は54%、「不満」は41%。住居形態別にみると、「満足」は持家で6割を超え、持家以外よりも18ポイント高い。一方、「不満」は持家以外で5割を超え、持家よりも17ポイント高くなっている。

今住んでいるところが住みよいところだと思いますか?では、「住みよいところだと思う」は84%、「住みよいところだとは思わない」は10%、「わからない」は7%。エリア別にみると、すべてのエリアで「住みよいところだと思う」は多摩東部で9割近くと多い。性・年齢別にみると、特に大きな差はみられなかった。

今住んでいる地域に今後も住みたいですか?では、「住みたい」は77%、「住みたくない」は11%。「住みたい」と答えた人の理由は、「買物など日常の生活環境が整っているから」が51%で最も多く、次いで「自分の土地や家があるから」42%。「住みたくない」と答えた人の理由は、「地域に愛着を感じないから」が32%で最も多く、「通勤・通学に不便なところだから」24%が続く。

東京に今後もずっと住みたいと思いますか?では、「住みたい」は78%、「住みたくない」は10%。「住みたい」と答えた人の理由は、「交通網が発達していて便利だから」が76%で最も多く、次いで「東京に長く暮らしているから」47%、「医療や福祉などの質が高いから」32%、「文化的な施設やコンサート・スポーツなどの催しが多いから」20%などの順。「住みたくない」と答えた人の理由は、「生活費が高いから」が55%で最も多く、次いで「人や車が多過ぎるから」53%、「住宅が狭い・密集しているなど住宅事情が悪いから」35%、「通勤・通学ラッシュがひどいから」27%などが続いた。

ニュース情報元:東京都

虎ノ門一・二丁目地区、再開発組合の設立認可

東京都はこのほど、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合の設立を認可した。
今回の組合設立認可により、地下鉄日比谷線虎ノ門新駅(仮称)整備と一体となって、周辺の広場空間と立体的に連続する広場を整備し、交通結節機能強化とにぎわいの創出を図る。また、業務、商業、文化・交流機能や生活・業務支援機能などの多様な機能を導入するほか、防災対応力強化も行い、国際的なビジネス・交流拠点の形成を図る。

施行地区は港区虎ノ門一丁目及び虎ノ門二丁目各地内、約2.2ヘクタール。総事業費は約2,126億円。A-1街区(約236,420m2)に地上49階・地下4階、A-2街区(約8,780m2)に地上4階・地下3階、A-3街区(約7,900m2)に地上12階・地下1階の複合ビルを建設する。用途は事務所、店舗、ホテル、ビジネス発信拠点、住宅など。

2019年3月に権利変換計画認可、同年10月に工事着手、2023年2月に建物竣工の予定。

ニュース情報元:東京都

平井五丁目地区、再開発組合の設立認可

東京都はこのほど、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、平井五丁目地区市街地再開発組合の設立を認可した。同事業の施行地区は、江戸川区平井五丁目地内の約0.7ヘクタール。地上31階・地下1階からなる複合ビル(用途:住宅、店舗、保育所、駐車場等)を建設する。商業機能の更新と都市型住宅等の整備を行うとともに、地域の防災活動に貢献する施設を配置し、安心・安全と賑わいのある新たな生活拠点を創出する。

住宅は多様なタイプを供給予定。子育て支援施設や地域貢献用集会室の整備を行い、様々な世代の交流を促す。総事業費は約198億円。2019年11月に権利変換計画認可、2020年4月より工事着手、建物竣工は2023年8月を予定している。

ニュース情報元:東京都

浜松町二丁目地区の再開発組合、東京都が設立認可

東京都は、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、「浜松町二丁目地区市街地再開発組合」の設立を11月9日(金)に認可する。同地区は、「浜松町」駅および「大門」駅に近接する利便性の高い立地であることから、交通結節機能の強化やにぎわいのある複合市街地の形成が求められている一方、老朽化した狭小な建物が建ち並び、防災面での課題を抱えている。今回の組合設立認可により、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図る。

事業地は港区浜松町二丁目地内の約0.7ヘクタール。住宅、事務所、公益施設、店舗等からなる地上47階・地下3階・高さ約190mの複合ビルを建設する。また、隣接街区から連続する歩行者デッキの整備により、駅と周辺市街地を立体的につなぐ安全で快適な歩行者ネットワークの形成を図る。地域コミュニティの結節点となる広場の整備や、帰宅困難者のための防災支援機能も確保する。

総事業費は約515億円。2019年8月に権利変換計画認可、2020年1月に工事着手、建物竣工は2026年3月を予定している。

ニュース情報元:東京都

浜松町二丁目地区の再開発組合、東京都が設立認可

東京都は、都市再開発法第11条第1項の規定に基づき、「浜松町二丁目地区市街地再開発組合」の設立を11月9日(金)に認可する。同地区は、「浜松町」駅および「大門」駅に近接する利便性の高い立地であることから、交通結節機能の強化やにぎわいのある複合市街地の形成が求められている一方、老朽化した狭小な建物が建ち並び、防災面での課題を抱えている。今回の組合設立認可により、土地の合理的かつ健全な高度利用と都市機能の更新を図る。

事業地は港区浜松町二丁目地内の約0.7ヘクタール。住宅、事務所、公益施設、店舗等からなる地上47階・地下3階・高さ約190mの複合ビルを建設する。また、隣接街区から連続する歩行者デッキの整備により、駅と周辺市街地を立体的につなぐ安全で快適な歩行者ネットワークの形成を図る。地域コミュニティの結節点となる広場の整備や、帰宅困難者のための防災支援機能も確保する。

総事業費は約515億円。2019年8月に権利変換計画認可、2020年1月に工事着手、建物竣工は2026年3月を予定している。

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東京都の住宅着工戸数、2か月ぶりに増加

東京都は11月6日、「平成30年9月及び平成30年第3四半期の新設住宅着工」を発表した。それによると、都内における9月の新設住宅着工戸数は12,053戸。前年同月比では、分譲住宅は減少したが、持家、貸家ともに増加し、全体で4.2%増と2か月ぶりの増加となった。利用関係別でみると、持家は1,423戸(前年同月比3.6%増、2か月ぶりの増加)、貸家は6,770戸(同11.8%増、6か月連続の増加)、分譲住宅は3,796戸(同7.6%減、2か月連続の減少)、マンションは2,201戸(同16.3%減、2か月連続の減少)、一戸建ては1,564戸(同10.9%増、2か月ぶりの増加)。

地域別でみると、都心3区は422戸(前年同月比21.0%減、2か月連続減少)、都心10区は3,028戸(同0.5%増、2か月ぶりの増加)、区部全体では9,547戸(前年同月比1.3%増、2か月ぶりの増加)、市部では2,478戸(同17.1%増、2か月ぶりの増加)となった。

また、平成30年第3四半期の新設住宅着工戸数は36,885戸。前年同期比では、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、全体で6.1%増と3期ぶりに増加した。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

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東京都の住宅着工戸数、2か月ぶりに増加

東京都は11月6日、「平成30年9月及び平成30年第3四半期の新設住宅着工」を発表した。それによると、都内における9月の新設住宅着工戸数は12,053戸。前年同月比では、分譲住宅は減少したが、持家、貸家ともに増加し、全体で4.2%増と2か月ぶりの増加となった。利用関係別でみると、持家は1,423戸(前年同月比3.6%増、2か月ぶりの増加)、貸家は6,770戸(同11.8%増、6か月連続の増加)、分譲住宅は3,796戸(同7.6%減、2か月連続の減少)、マンションは2,201戸(同16.3%減、2か月連続の減少)、一戸建ては1,564戸(同10.9%増、2か月ぶりの増加)。

地域別でみると、都心3区は422戸(前年同月比21.0%減、2か月連続減少)、都心10区は3,028戸(同0.5%増、2か月ぶりの増加)、区部全体では9,547戸(前年同月比1.3%増、2か月ぶりの増加)、市部では2,478戸(同17.1%増、2か月ぶりの増加)となった。

また、平成30年第3四半期の新設住宅着工戸数は36,885戸。前年同期比では、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、全体で6.1%増と3期ぶりに増加した。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

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「新宿駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2018年版

家を決めるとき、部屋の間取りや築年数と同じくらい重視したいのは、交通の便の良さだろう。趣味やライフスタイルの充実のためには、通勤や通学だけでなく、繁華街へのアクセスがどうかという点も大切なポイントだ。そこで、日本屈指の繁華街である新宿へ30分以内で行ける、ワンルーム・1K・1DKを対象にした家賃相場が安い駅ランキングを分析。それぞれの特徴を探ってみた。
新宿駅まで電車で30分以内、家賃相場の安い駅TOP20

順位/駅名/家賃相場/(沿線名/駅の所在地/新宿駅までの所要時間(乗り換え時間を含む)/乗り換え回数)
1位 稲城 4.80万円(京王相模原線/東京都稲城市/26分/1回)
2位 生田 4.90万円(小田急線/神奈川県川崎市/22分/1回)
3位 読売ランド前 5.00万円(小田急線/神奈川県川崎市/24分/1回)
4位 朝霞台 5.10万円(東武東上線/埼玉県朝霞市/25分/1回)
5位 ひばりヶ丘 5.20万円(西武池袋線/東京都西東京市/24分/1回)
6位 朝霞 5.50万円(東武東上線/埼玉県朝霞市/26分/2回)
7位 百合ヶ丘 5.60万円(小田急線/神奈川県川崎市/26分/1回)
8位 宿河原 5.70万円(JR南武線/神奈川県川崎市/27分/1回)
9位 京王よみうりランド 5.80万円(京王相模原線/東京都稲城市/24分/1回)
9位 京王稲田堤 5.80万円(京王相模原線/神奈川県川崎市/22分/1回)
11位 上井草 6.00万円(西武新宿線/東京都杉並区/26分/2回)
11位 南浦和 6.00万円(JR京浜東北線・武蔵野線/埼玉県さいたま市/29分/1回)
11位 向ヶ丘遊園 6.00万円(小田急線/神奈川県川崎市/20分/1回)
11位 国分寺 6.00万円(JR中央線・西武国分寺線ほか/東京都国分寺市/30分/0回)
11位 武蔵野台 6.00万円(京王線/東京都府中市/25分/1回)
11位 登戸 6.00万円(JR南武線・小田急線/神奈川県川崎市/16分/0回)
11位 西調布 6.00万円(京王線/東京都調布市/21分/1回)
18位 久地 6.10万円(JR南武線/神奈川県川崎市/29分/1回)
18位 和泉多摩川 6.10万円(小田急線/東京都狛江市/27分/1回)
20位 中野島 6.20万円(JR南武線/神奈川県川崎市/28分/1回)
20位 新百合ヶ丘 6.20万円(小田急線・多摩線/神奈川県川崎市/23分/0回)
20位 田無 6.20万円(西武新宿線/東京都西東京市/28分/1回)
20位 蕨 6.20万円(JR京浜東北線/埼玉県蕨市/25分/1回)

新宿から30分で、自然の豊かさ満喫

家賃相場が一番安かったのは、京王相模原線の稲城駅だった。稲城駅のある稲城市は東京都心のベッドダウン。都内であるが、市名を冠した品種の梨が特産品として知られるなど、緑が豊かな街だ。

稲城駅は区間急行、快速の停車駅。駅前周辺はマンションが多いが、少し歩けば畑なども目立つ。徒歩20分ほど行けば、総合体育館や野球場、自然林のなかの散策路が整備された広大な稲城中央公園があり、日常生活の延長で森林浴を楽しむことができる。

稲城中央公園(写真/PIXTA)

稲城中央公園(写真/PIXTA)

道路の整備が進んでおり道幅が広く、コンビニなどの駐車場も広い場所が多い。稲城インターチェンジも近いため、車を利用する人、車での外出が好きな人などにはうれしい。ゆったりとした環境で子育てをしたいファミリー層にフィットする街と言えそうだ。

4位の朝霞台駅の所在地は埼玉県。東武東上線沿線のため、新宿と同じく日本有数の繁華街である池袋まで乗り換えなしで、約20分で移動できる。また、駅前はJR武蔵野線の北朝霞駅と直結しており、交通利便性は抜群だ。6位の朝霞駅とは東武東上線の隣駅だが、朝霞台駅は急行が利用できる。

駅前はチェーンの飲食店や大型スーパーもあり、日常の買い物も不自由することはないが、住宅街は昔ながらののどかな雰囲気も残る。駅から徒歩5分ほどにある北朝霞ぶどう園では、夏のシーズンのみ旬のぶどうを一般向けに販売している。そういった地元の農家の生産した野菜や果物の直売所があちこちにあるため、大きな商業施設とはまた違った買い物の楽しみを味わえるのも魅力だろう。

同率11位の向ヶ丘遊園駅と登戸駅は、以前リリースした「『渋谷駅』まで電車で30分以内・家賃相場が安い駅ランキング 2018年版」で1位だった駅だ。付近に大学があるため学生や単身者向け物件が充実している。

登戸駅は、所要時間がランキング中、最短の16分。小田急線は東京メトロ千代田線と連絡しているため、大手町などのビジネス街へのアクセスも便利なほか、JR南武線も通っているため川崎へも乗り換えなしで利用できる。都心への移動時間をとにかく短縮したい人には、見逃せない街といえるかもしれない。

再開発が進む街、文化的な街……せっかく便利でも地元で満足?

おなじく11位の国分寺駅は、新宿までの乗り換え回数がゼロだ。駅周辺はホームセンターや24時間営業のスーパーもあり、飲食店の数も多い。

駅北口は再開発事業が進められており、今年春には再開発ビル「シティータワー国分寺ザ・ツイン」が開業。セレクトショップや東急ハンズなどの総合雑貨店、公共施設などが入るマンションで、ちょっと気負った買い物でも十分にまかなえそうだ。

シティータワー国分寺ザ・ツイン(写真/PIXTA)

シティータワー国分寺ザ・ツイン(写真/PIXTA)

20位の新百合ヶ丘駅も乗り換えなし。快速急行や急行、特急ロマンスカーが停車し、小田急多摩線の始発駅でもある。

新百合ヶ丘は芸術啓発に力を入れている街であり、駅前には映画館や文化施設が多い。大作映画をチェックできるシネコンだけでなく、名画の上映や併設の小劇場で演劇公演なども行われる「川崎市アートセンター アルテリオ」などがある。一般向けのコンサートも行われる昭和音楽大学も、新百合ヶ丘駅が最寄駅だ。住宅街は閑静で、付近の麻生川沿いは桜並木になっている。また、少し行けばのどかな里山の自然を活かした公園なども充実しており、せっかく新宿までのアクセスがよくても、休日は近所でも十分満足できてしまうかもしれない。

新宿駅はギネス記録に認定された、1日の乗降者数が世界一多い駅。乗り入れている路線の数も多いため、都内と神奈川県、埼玉県と、各地域の駅がバランスよくランクインしている印象だ。選択肢が多いのは迷いどころも増えるけれど、その悩みこそが部屋探しの大きな楽しみでもある。

●調査概要
【調査対象駅】新宿駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2018/6~2018/8
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出

東京五輪の選手村が巨大タウン「HARUMI FLAG」に【速報】

「東京 2020 オリンピック・パラリンピック」の後、東京・晴海に建設中の選手村がマンションや商業施設などで構成される巨大な街「HARUMI FLAG」になる。2018年10月31日(水)、「晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業」発表会にて開発コンセプト・ビジョン・名称が明らかになった。
5632戸を分譲住宅・賃貸住宅に

アツいドラマが繰り広げられる裏で、主役たる選手たちのオアシスとなる選手村。そんな舞台が、なんと開催後にマンションとして住めるようになる! しかも技術の粋を尽くした巨大な街になるという。その名も「HARUMI FLAG」。

約13ヘクタールの広大な土地に5つの街区で構成され、5632戸の分譲住宅・賃貸住宅と商業施設の合計で24棟が建築されるほか、保育施設、介護住宅などを整備。人口約12000人になる予定とのこと。その内容は?

「HARUMI FLAG」4つのテーマ

この新しい街が掲げるテーマは以下の4つ。

●ゆとりと変化を街に生み出す

5街区・6街区・7街区・小中学校に囲まれたCENTER CORE 完成予想 CG

5街区・6街区・7街区・小中学校に囲まれたCENTER CORE 完成予想 CG


駐車場は地下に設け、地上スペースを有効に活用。6街区:FLAG CORE 前の辻広場完成予想 CG

駐車場は地下に設け、地上スペースを有効に活用。6街区:FLAG CORE 前の辻広場完成予想 CG

広大な敷地には、直径約100mのCENTER CORE(中心広場)をはじめ、辻広場、中庭などのオープンスペースがそこかしこに。住居は2階以上に設け、各棟の1階は店舗や共用室にすることで、住人同士の交流が生まれるように工夫してある。

●本物の自然に包まれて暮らす

緑道公園と4街区の海からの風景完成予想CG

緑道公園と4街区の海からの風景完成予想CG


5街区:DOTS PLAZA 完成予想 CG

5街区:DOTS PLAZA 完成予想 CG

三方を海に囲まれたロケーションを活かし、開放的な海の眺めなどを満喫できる設計になっている。レインボーブリッジや東京タワーなどの東京ならではの景観を生活空間で楽しめるなんてぜいたく! 街中には約3900本、約100種の樹木が植えられ、四季の移ろいも感じられる。

●日本らしさが息づく

まちづくりには、日本の建築シーンをリードする気鋭のデザイナー25人が参加。統一感を大切にしつつも、それぞれの個性を活かしたデザインを実現した。

街路からエントランスに至るまで光の使い方を細かく設定したり、スカイラインに建築物の左右対称性をあえて崩す日本の伝統的手法「ダイナミックシンメトリー」を採用するなど、街の景観にもこだわる。

また「細部への気遣いとおもてなし」もポイントのひとつ。マンションでは、共用廊下を1.5m(通常のマンションでは1.2m)と広くし、車いすと人がすれ違えるゆとりをもたせている。17人乗りの大型エレベーターやバリアフリー法で定められた基準よりもゆるやかな 1/20(5%)以下の勾配スロープを設けるなど、街全体が誰もが快適に暮らせる空間となる。

●ご近所でつながる、分け合う

6街区:SORA TERRACE完成予想CG

6街区:SORA TERRACE完成予想CG


05街区:SPORTS BAR 完成予想 CG

5街区:SPORTS BAR 完成予想 CG


08_6街区:KODOMO PLAZA完成予想CG_result

6街区:KODOMO PLAZA 完成予想 CG


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7街区:商業施設完成予想 CG

タワー棟を除く分譲住宅では、2LDK~4LDKの1009通りの間取りを用意。分譲街区にはブックラウンジ、スポーツバー、キッズルーム、「CRAFT ROOM」など51の共用室が設置され、区の住民であれば街区を超えて利用可能。カーシェアリング、シェアサイクルなどシェアサービスも利用できるので、あわせて利用するのも楽しそう。

賃貸街区にも、シェアハウスやシニア住宅、介護住宅が設置される。スーパーマーケットや生活支援施設などの商業施設などのほか、小中学校、保育施設も設置される予定。

また、街のイベントや災害時のお知らせなどの街の情報が掲載される「タウンポータル」、地域のエネルギー状況を共有・管理する「エネルギーマネジメント」、街全体を監視する「セキュリティ」など、街全体をネットワークで繋いだサービスも提供される。

模型。次世代のエネルギーを供給する「水素ステーション」が設置されるなど、環境にも配慮した街になる

模型。次世代のエネルギーを供給する「水素ステーション」が設置されるなど、環境にも配慮した街になる

都心直結の新交通システム「BRT」を導入

「HARUMI FLAG」は、銀座へ約2.5km、東京へ約3.3kmと都心部へも好アクセスなだけでなく、豊洲まで約2.1km、国際展示場まで1.4km、台場まで約2.8kmと、湾岸エリアにも行きやすい場所に誕生する。交通には新たにBRT(バス高速輸送システム)が導入され、「HARUMI FLAG」と新橋駅・虎ノ門を結ぶ。新橋駅発5時台~24時台の運行が検討されており、朝のピーク時には1時間あたり12本の便が走るとのこと。朝のピーク時でも都心へのスムーズな移動が可能になる予定だそう。

選手村に住める、というだけでもワクワクするのに、さらにこんな未来な暮らしが待っているなんて……。価格はまだ発表されていないが、今から待ちきれない!

発表会時の様子

発表会時の様子

●今後のスケジュール
2019年 春 モデルルーム事前案内会開始
5月下旬 販売開始予定
2022年 秋 住宅棟(板状)竣工予定
2024年 3月 住宅棟(タワー)竣工予定

都内の住宅着工数、2か月ぶりに減少

東京都は10月4日、「平成30年8月の新設住宅着工」を発表した。それによると、都内における8月の新設住宅着工戸数は11,801戸。前年同月比では、貸家は増加したが、持家、分譲住宅ともに減少し、全体で8.1%減と2か月ぶりの減少となった。利用関係別でみると、持家は1,326戸(前年同月比14.3%減、2か月ぶりの減少)、貸家は6,529戸(同1.7%増、5か月連続の増加)、分譲住宅は3,880戸(同19.5%減、2か月ぶりの減少)、マンションは2,274戸(同26.8%減、2か月ぶりの減少)、一戸建ては1,558戸(同6.9%減、5か月ぶりの減少)。

地域別でみると、都心3区は444戸(前年同月比38.8%減、2か月ぶりの減少)、都心10区は2,631戸(同3.2%減、2か月ぶりの減少)、区部全体は8,786戸(同3.7%減、2か月ぶりの減少)、市部は2,985戸(同19.0%減、2か月ぶりの減少)となった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

「渋谷駅」まで電車で30分以内・家賃相場が安い駅ランキング 2018年版

住む場所を決めるときの大切な要素のひとつは、交通の便の良さだ。それぞれの勤務先や通学先へはもちろんだが、生活の充実度や満足度を高めるためには、繁華街へのアクセスの良さも、大いに気になるところだろう。そこで、日本を代表する繁華街のひとつである渋谷へ30分以内で行ける、ワンルーム・1K・1DKを対象にした家賃相場が安い駅ランキングを分析。それぞれの特徴を紹介する。
渋谷駅まで電車で30分以内、家賃相場の安い駅TOP24(26駅)

順位/駅名/家賃相場/(沿線名/駅所在地/渋谷駅までの所要時間(乗り換え時間を含む)/乗り換え回数)
1位 向ヶ丘遊園 6.0万円(小田急線/神奈川県川崎市/24分/1回)
1位 登戸 6.0万円(JR南武線・小田急線/神奈川県川崎市/22分/1回)
3位 久地 6.1万円(JR南武線/神奈川県川崎市/29分/2回)
3位 和泉多摩川 6.1万円(小田急線/東京都狛江市/24分/2回)
5位 京王多摩川 6.2万円(京王相模原線/東京都調布市/29分/2回)
6位 狛江 6.3万円(小田急線/東京都狛江市/22分/2回)
7位 戸田公園 6.34万円(JR埼京線/埼玉県戸田市/26分/0回)
8位 大倉山 6.35万円(東急東横線/神奈川県横浜市/29分/0回)
9位 戸田 6.4万円(JR埼京線/埼玉県戸田市/28分/0回)
10位 成増 6.5万円(東武東上線/東京都板橋区/24分/1回)
10位 柴崎 6.5万円(京王線/東京都調布市/27分/3回)
10位 西川口 6.5万円(JR京浜東北線/埼玉県川口市/29分/1回)
10位 調布 6.5万円(京王線・京王相模原線/東京都調布市/23分/1回)
14位 石神井公園 6.53万円(西武池袋線/東京都練馬区/25分/1回)
15位 喜多見 6.6万円(小田急線/東京都世田谷区/20分/2回)
15位 綱島 6.6万円(東急東横線/神奈川県横浜市/26分/0回)
15位 鹿島田 6.6万円(JR南武線/神奈川県川崎市/28分/1回)
18位 つつじヶ丘 6.7万円(京王線/東京都調布市/23分/2回)
18位 三鷹台 6.7万円(京王井の頭線/東京都三鷹市/26分/0回)
18位 久我山 6.7万円(京王井の頭線/東京都杉並区/16分/0回)
18位 和光市 6.7万円(東京メトロ有楽町線・副都心線・東武東上線/埼玉県和光市/27分/1回)
18位 日吉 6.7万円(東急東横線・目黒線・グリーンライン/神奈川県横浜市/24分/0回)
18位 矢向 6.7万円(JR南武線/神奈川県横浜市/30分/1回)
24位 たまプラーザ 6.8万円(東急田園都市線/神奈川県横浜市/28分/2回)
24位 宮の坂 6.8万円(東急世田谷線/東京都世田谷区/19分/1回)
24位 宮崎台 6.8万円(東急田園都市線/神奈川県川崎市/24分/0回)

トップ3は神奈川県川崎市

ランキングのトップ3は、神奈川県川崎市の駅が占めた。1位は、小田急線の向ヶ丘遊園駅。急行や通勤急行の停車駅であり、渋谷と同じく大繁華街である新宿へも乗り換えなしで30分以内と、交通利便性が高い街だ。駅から少し行くとファミリー向けの一戸建てが目立つ閑静な住宅地だが、専修大学(生田キャンパス)の最寄駅であり、学生や単身者向けの物件も充実している。

駅の近くには駐車場完備で深夜1時まで営業しているスーパーがあるほか、区役所や警察署などの公共機関も徒歩圏内。また、大規模な都市計画緑地「生田緑地」があり、郷愁を誘う里山の環境が保たれている。小さい子どものいる家庭にとっては、遠出しなくても自然に触れ合える機会に恵まれるのは魅力的だ。敷地内には「川崎市岡本太郎美術館」や「かわさき宙と緑の科学館」など文化施設もあり、子どもの成長過程に沿った情操教育を期待できるのもうれしいだろう。

生田緑地(写真/PIXTA)

生田緑地(写真/PIXTA)

同率1位の登戸駅は、向ヶ丘遊園駅の隣駅。この2駅の距離は600m弱で徒歩圏内だが、登戸駅では快速急行も停車するほか、JR南武線も利用できる。この登戸駅と向ヶ丘遊園駅間は現在土地区画整理事業が進行中。女性や子ども連れなどにとっても住みやすい明るい街づくりがすすめられる予定だが、現在の、昔ながらの個人商店が残る街並みもそれはそれで魅力のひとつであるといえるだろう。

渋谷駅再開発で、乗り換え路線の利便性がさらに向上

渋谷は現在、大規模な再開発プロジェクトがいくつも進行中だ。そのひとつが、渋谷駅構内の改良工事。JR山手線のホームから400m弱離れていて乗り換えに時間がかかっていたJR埼京線と湘南新宿ラインが、JR山手線ホームの隣に移る予定だ。今はまだ少し不便とはいえ、渋谷まで直通で乗り換えなしで利用できるJR埼京線は、7位の戸田公園駅と9位の戸田駅がランクイン。どちらも同じ埼玉県戸田市に位置している。

戸田公園駅は、快速の停車駅。渋谷だけでなく、池袋や大宮まで約15分、新宿まで約20分と、交通アクセスの良さは抜群だ。大きな商業施設はないが、駅にはショッピングセンターが直結。飲食店なども数多いとはいえないが、その分のどかで落ち着いた雰囲気がある住宅街だ。

学校や公園なども多い。駅周辺を中心に道路の整備が進み歩道が広いため、小さな子どもを連れての徒歩移動でも快適そうだ。ファミリーだけでなく単身者にとっても、近くの荒川の河川敷でジョギング、といった楽しみも見いだせそう。

戸田駅は、通勤快速は停車しないが、駅前に家電なども扱う商業施設「T-FRONTE」がある。また、少し行けばホームセンターなどもあるので、買い物をするのにより不自由しないのは戸田かもしれない。近くには戸田東インターチェンジなど複数のインターチェンジがあるため、電車だけでなく車でのお出かけに便利なのもポイントが高い。

日吉の銀杏並木(写真/PIXTA)

日吉の銀杏並木(写真/PIXTA)

SUUMO「住みたい街ランキング」常連の人気エリア近くの駅も

ランキング内で突出して所要時間が短いのが、18位の久我山駅だ。渋谷からたったの16分で急行も停車する駅だが、駅周辺はやはり静かな住宅街。しかし、駅前の公園や川沿いの桜並木が美しく、落ち着いた日々の生活のなかに小さなうるおいと癒やしを見つけられる街ともいえそう。SUUMO「関東 住みたい街ランキング2018(総合)」の上位常連である吉祥寺までは急行で1駅だが、距離は約3km。特別な買い物がしたいときは、吉祥寺まで散歩がてら歩いても楽しいかもしれない。

18位の日吉駅は、SUUMO「関東 住みたい街ランキング2018(住みたい沿線)」2位にランクインしている東急東横線の駅。通勤特急が止まるほか東急目黒線の急行も利用可能で、直通する東京メトロ南北線・都営三田線の始発駅でもあり、乗り換えなしの電車利用の多彩さが大きな魅力。慶應義塾大学(日吉キャンパス)の最寄駅であるため、学生向けの安価な飲食店が充実している。駅から15分ほどいけば量販店の「ドン・キホーテ」もあるため、単身者には過ごしやすい地域だろう。ただし、坂の多い横浜市にあるだけに、学生といえども地域内の移動手段が自転車では少し辛いところが、ちょっとした悩みになるかもしれない。

ピックアップした街はいずれも、閑静な住宅街だ。落ち着いた暮らしと繁華街までのアクセスの利便性が両立できるのはうれしいもの。生活と、仕事や遊びのメリハリをつけられれば、どちらもより充実させられるのではないだろうか。

●調査概要
【調査対象駅】渋谷駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る・乗り換え時間を含む)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2018/6~2018/8
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出

7月の住宅着工数、2カ月ぶりに増加、東京都

東京都はこのほど、「平成30年7月の新設住宅着工」を発表した。

都内における7月の新設住宅着工戸数は13,031戸、前年同月比では、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、全体で25.9%増と2か月ぶりの増加となった。

利用関係別でみると、持家は1,412戸(前年同月比17.4%増、2か月ぶりの増加)、貸家は6,715戸(同18.3%増、4か月連続の増加)、分譲住宅は4,884戸(同41.9%増、2か月ぶりの増加)、マンションは3,100戸(同48.4%増、2か月ぶりの増加)、一戸建ては1,726戸(同33.8%増、4か月連続の増加)となっている。

地域別でみると、都心3区は489戸(前年同月比20.4%増、2か月ぶりの増加)、都心10区は3,286戸(同42.2%増、2か月ぶりの増加)、区部全体では10,242戸(同27.6%増、2か月ぶりの増加)、市部では2,754戸(同20.7%増、2か月ぶりの増加)となっている。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

山手線29駅の家賃相場が安い駅ランキング! 2018年版

東京の交通の大動脈といえば、山手線。突出した利便性ゆえに、沿線は高いイメージも強く、検討する前に家探しの選択肢から外してしまう人も少なくはないだろう。しかし、人気の山手線といえど、穴場の地域はあるはず。ワンルーム・1K・1DKの物件を対象とした、山手線の全29駅家賃相場の調査結果を分析。狙いどころの駅や、それぞれの特徴を紹介する。山手線29駅の家賃相場が安い駅ランキング! 2018年版
順位/駅名/家賃相場/(駅所在地)
1位 田端8.10万円(北区)
2位 西日暮里8.30万円(荒川区)
3位 目白8.31万円(豊島区)
4位 大塚8.40万円(豊島区)
5位 駒込8.50万円(豊島区)
5位 高田馬場8.50万円(新宿区)
7位 日暮里8.60万円(荒川区)
7位 池袋8.60万円(豊島区)
9位 巣鴨9.00万円(豊島区)
9位 鶯谷9.00万円(台東区)
11位 大崎9.20万円(品川区)
12位 新大久保9.70万円(新宿区)
13位 上野9.76万円(台東区)
14位 五反田9.80万円(品川区)
15位 品川10.20万円(港区)
16位 目黒10.45万円(品川区)
17位 御徒町10.60万円(台東区)
18位 秋葉原10.75万円(千代田区)
19位 神田10.80万円(千代田区)
20位 代々木11.00万円(渋谷区)
21位 東京11.10万円(千代田区)
22位 浜松町11.20万円(港区)
23位 新宿11.40万円(新宿区)
23位 田町11.40万円(港区)
25位 渋谷11.50万円(渋谷区)
26位 恵比寿12.00万円(渋谷区)
27位 新橋12.40万円(港区)
28位 原宿12.80万円(渋谷区)
29位 有楽町12.85万円(千代田区)

都心を走る山手線。下町情緒もあふれる田端が1位に

安い駅ランキングのトップは北区の田端。都心を回遊する山手線のなかでは珍しく住宅地が目立ち、下町情緒が残る地域だ。駅周辺に大きな繁華街はなく、単身者が夜遅くまで出歩く楽しみは少ないかもしれない。しかし、ノスタルジックな雰囲気のあふれる商店街「田端銀座商店街」があり、ゆったり生活できる街といえそうだ。

田端駅は山手線だけでなく、同じく都心の大動脈である京浜東北線も利用できる。京浜東北線は昼間は快速運転になるが、その快速の停車駅であるため、横浜方面へのアクセスは抜群だ。また、隣駅で2位の西日暮里とは約700m、その向こうで7位の日暮里駅までも約1.3kmと駅間距離が狭く、両駅とも徒歩圏内。西日暮里は日暮里・舎人ライナーと東京メトロ千代田線、日暮里駅は同じく日暮里・舎人ライナーと京成電鉄、常磐線が利用できるため、交通アクセスの良さは大きな利点だろう。

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

その西日暮里駅と日暮里駅の駅間距離は約500m。山手線のなかで最も短く、乗車時間は約1分で、歩いたほうが早いともいわれるほどだ。日暮里駅は、昔ながらのレトロな雰囲気で人気の谷根千地区こと谷中・根津・千駄木周辺地区の最寄駅。人情あふれる地域での生活は、それだけで魅力だろう。

東京らしい下町風情が満喫できる一方で、谷根千はクリエーターショップが集中する、オシャレな観光地としても愛されている。日暮里駅には、そうしたクリエーターにとって欠かせない卸問屋である日暮里繊維問屋街も近い。プロや業者だけでなく一般人でも購入可能なうえ、洋服や下着なども格安で購入できる店もあり、趣味と生活の両立を満喫できる街といえるだろう。

とにかく繁華街に住みたいなら、狙い目は池袋!

渋谷・新宿・池袋など、山手線沿いの大きな繁華街のなかで、いちばんお手ごろ価格なのは7位の池袋だ。ともに11万円を超える渋谷、新宿に比べ、池袋は8万円台。交通アクセスや商業施設はいずれも同等の充実ぶりなので、とにかく繁華街の近くで生活したい! というならまず検討するべきは池袋、といえそうだ。

同じような規模の繁華街でありながら、渋谷や新宿に比べると池袋は、少し華やかさが控え目、というイメージがあるかもしれない。しかし、大規模な繁華街を抱える駅であれば必然的に住宅地域まで距離が必要となるが、池袋は地域によっては徒歩5分ほどに閑静な住宅地が広がっており、昔ながらの商店も営業している。そのためか池袋は、山手線全駅のなかで今回対象となった物件数が突出して多く、渋谷や新宿の約2倍。住みたい部屋のタイプをいろいろ検討できる選択肢の多さは見過ごせない。

池袋(写真/PIXTA)

池袋(写真/PIXTA)

また池袋は、区をあげてアニメなどクールジャパンカルチャーを推進している印象も大きいが、もうひとつ、劇場の街という側面がある。日本でトップクラスのクオリティーの作品が上演される劇場のひとつである駅西口の東京芸術劇場だけでなく、老舗のサンシャイン劇場、中規模作品が上演されるあうるすぽっと、これから話題になるかもしれない劇団の作品が上演されるシアターグリーンなど、規模を問わず多種多様な作品が楽しめるのも見逃せない。

2018年の「住みたい街ランキング」(SUUMO調べ)の関東編では、2位に山手線の恵比寿がランクインしている。オシャレさや飲食店の充実ぶりがその理由。夜遅くまで人通りが絶えないため、帰宅が深夜になったとしても、比較的安心して過ごせるのも、人気のひとつかもしれない。同じ渋谷区内に位置している代々木、渋谷の3駅のなかでは、いちばん物件数が多い。

オシャレな印象が先行しているため、日常の買い物をイメージするのが少し難しいが、駅近くには朝8時から営業しているスーパーもある。しかし、周囲のすてきな飲食店の引力が強すぎて、自炊する気力を保つ難しさが、いちばんの強敵かもしれない。

人気のある路線は、駅それぞれの魅力も大きい。よく知っているつもりの山手線でも、改めて探してみたら新しい魅力が見つかるもの。自分が住むつもりで眺めてみれば、いつもの車窓からの眺めもまた違って映るかもしれない。

●調査概要
【調査対象駅】山手線沿線すべての駅(掲載物件が11件以上ある駅からランキングを作成)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2018/4/1~2018/6/31
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出

6月の住宅着工数は3か月振りの減少、東京都

東京都は8月6日、「平成30年6月及び平成30年第2四半期の新設住宅着工」を発表した。都内における6月の新設住宅着工戸数は12,522戸、前年同月比では貸家は増加したが、持家、分譲住宅ともに減少し、全体で22.7%減と3か月振りの減少となった。利用関係別でみると、持家は1,362戸(前年同月1.4%減、3か月振りの減少)、貸家は6,561戸(同3.2%増、3か月連続の増加)、分譲住宅は4,576戸(同45.7%減、3か月振りの減少)、マンションは2,913戸(同57.8%減、2か月振りの減少)、一戸建ては1,646戸(同9.5%増、3か月連続の増加)。

地域別でみると、都心3区は576戸(前年同月比67.8%減、2か月振りの減少)、都心10区は3,128戸(同40.7%減、2か月振りの減少)、区部全体は9,306戸(同27.7%減、3か月振りの減少)、市部は3,172戸(同3.0%減、3か月振りの減少)だった。

また、都内の平成30年第2四半期の新設住宅着工戸数は38,025戸。前年同期比では、持家、貸家ともに増加、分譲住宅は減少し、全体で2.2%減と2期連続の減少となっている。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

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【2018年】東京23区の家賃相場が安い駅ランキング! 最安は5万円台

人生トータルの支出のなかで、大きな割合をしめるのが家賃。なかでも東京23区は家賃が高いことで知られるが、穴場や掘り出し物の地域はある。ワンルーム・1K・1DKの物件を対象とした家賃相場が安いトップ17の駅をピックアップし、それぞれの特徴を紹介する。東京23区内の家賃相場が安い駅TOP17

順位/駅名/ 家賃相場/ (沿線名/駅所在地)
1位 西高島平5.55万円(都営地下鉄三田線/板橋区)
2位 葛西臨海公園 5.70万円(JR京葉線/江戸川区)
3位 北綾瀬 5.90万円(東京メトロ千代田線/足立区)
4位 一之江 6.00万円(都営地下鉄新宿線/江戸川区)
4位 京成金町6.00万円(京成金町線/葛飾区)
4位 金町 6.00万円(JR常磐線/葛飾区)
7位 堀切 6.15万円(東武伊勢崎線/足立区)
8位 柴又 6.20万円(京成金町線/葛飾区)
8位 江戸川 6.20万円(京成本線/江戸川区)
8位 篠崎 6.20万円(都営新宿線/江戸川区)
11位 上井草6.30万円(西武新宿線/杉並区)
11位 堀切菖蒲園 6.30万円(京成本線/葛飾区)
11位 宮ノ前 6.30万円(東京さくらトラム(都電荒川線)/荒川区)
11位 竹ノ塚6.30万円(東武伊勢崎線/足立区)
11位 舎人公園 6.30万円(日暮里・舎人ライナー/足立区)
16位 青井 6.35万円(つくばエクスプレス/足立区)
17位 お花茶屋 6.40万円(京成本線/葛飾区)
17位 五反野6.40万円(東武伊勢崎線/足立区)
17位 京成小岩 6.40万円(京成本線/江戸川区)
17位 六町 6.40万円(つくばエクスプレス/足立区)
17位 新柴又 6.40万円(北総線/葛飾区)
17位 西新井 6.40万円(東武伊勢崎ほか/足立区)

家賃相場だけではない魅力の足立区

約半数を占めたのは、足立区の駅だった。23区の北端という立地などから比較的家賃相場がリーズナブルな印象がある区だが、実際にその通りといえそう。しかし足立区は、2006年に東京芸術大学が新キャンパスを開設して以降大学の誘致が進み、「SUUMO住みたい街ランキング2018」の穴場だと思う街で1位に北千住が選ばれるなど、家賃相場だけではない魅力がある。

3位の北綾瀬駅は東京メトロ千代田線の駅で、足立区内で最東端に位置する。日比谷や大手町などのビジネス街まで30分ほど、原宿や表参道など人気の遊び場も沿線だ。だが北綾瀬駅は、千代田線の支線という扱いの駅。上記の街がある駅へは、同じ千代田線内の隣駅、綾瀬駅での乗り換えが必要になる。しかし現在、北綾瀬駅内で工事が行われており、来年の2019年には日比谷や表参道などへも直通運転になる予定で、利便性は格段に向上する。少し先の時期へ向けて部屋を探すなら、最注目といってもいいかもしれない。

駅のすぐそばには、木立に囲まれ滝や水車も整備された「しょうぶ沼公園」がある。雑然とした街中にありながら水と緑に親しむことができるため、ファミリー世帯の憩いの場にもなっている。

東京都足立区 初夏のしょうぶ沼公園(写真/PIXTA)

東京都足立区 初夏のしょうぶ沼公園(写真/PIXTA)

同じ足立区の7位の堀切駅や11位の竹ノ塚駅、17位の五反野駅がある東武伊勢崎線は、東京メトロ日比谷線と半蔵門線と相互直通運転している。有楽町や渋谷など、通勤や遊びに頻繁に通うであろう街への乗り換えに便利で、所要時間も意外に少ない。勤務先などの立地によっては、穴場といえるだろう。

単身者や学生が暮らしやすい条件がそろう

葛飾区も数多くランクインしている。4位の金町駅はJR常磐線の各駅停車のみの駅だが、JR常磐線は東京メトロ千代田線と直通運転している。北綾瀬駅でも触れた日比谷や大手町などのビジネス街へ、やはり30分ほどで乗り換えなしで移動ができ、利便性は抜群だ。

駅周辺は商店街があり少しノスタルジックな雰囲気だが、24時間営業で駐車場完備のスーパーもある。単身者向けの低価格な飲食店も充実しているため、学生にとっては心強い街だろう。また、同率4位の京成金町駅は金町駅と約150mの距離で、互いに2線の利用が可能。最寄駅の路線にとらわれすぎることなく、好きな間取りの部屋を柔軟に選ぶことができそうだ。

東京 葛飾区 金町駅 北口駅前風景(写真/PIXTA)

東京 葛飾区 金町駅 北口駅前風景(写真/PIXTA)

ランクインした駅が東京の北と東に集中しているなかで、唯一西側の街にあるのが11位、杉並区の上井草駅だ。西武新宿線の各駅停車のみの駅だが、新宿までは約20分。乗り換えも不要なことを考えると、交通アクセスは決して悪くはない。

上井草は快速などが止まらないために杉並区内での家賃相場も低く抑えられている街ではあるが、ランクインしたのは、物件自体が小規模で安価に設定されているためだろう。西武新宿線内でターミナル機能を果たす高田馬場駅は、早稲田大学の最寄駅。そのため同大学を筆頭に、沿線の学校に通う学生向けの価格を抑えた物件が集中していることが理由といえそうだ。大きな商業施設などはないが、進学で一人暮らしを始めた若者にとっては同じ境遇の人が多く安心して住めて、勉学にも集中できる場所と考えてもいいかもしれない。

23区内と限っても、東京は広い。そして便利で、複雑だ。直線距離だけでは利便性は測れないが、生活スタイルやライフステージの変化によって、住むのに最適な場所は変化するもの。その見極めは難しいが、だからこそ、部屋探しは楽しいともいえるだろう。

●調査概要
【調査対象駅】東京23区内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2018年3⽉1⽇~2018年5⽉31⽇
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出

都内の住宅着工数、2か月連続増加

東京都は7月5日、「平成30年5月の新設住宅着工」を発表した。それによると、都内の新設住宅着工戸数は13,172戸。前年同月比では、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、全体で19.9%増と2か月連続の増加となった。利用関係別では、持家は1,356戸(前年同月12.4%増、2か月連続の増加)、貸家は6,368戸(同17.1%増、2か月連続の増加)、分譲住宅は4,941戸(同14.8%増、2か月連続の増加)、マンションは3,124戸(同15.2%増、7か月ぶりの増加)、一戸建ては1,760戸(同16.9%増、2か月連続の増加)。

地域別では、都心3区は1,009戸(前年同月比108.5%増、5か月ぶりの増加)、都心10区は3,728戸(同45.5%増、5か月ぶりの増加)、区部全体は10,680戸(同23.7%増、2か月連続の増加)、市部は2,451戸(同5.4%増、2か月連続の増加)となった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

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4月の住宅着工数、4か月ぶりの増加、東京都

東京都は6月6日、平成30年4月の住宅着工統計を発表した。それによると、都内の新設住宅着工戸数は12,331戸。前年同月比では、持家、貸家、分譲住宅ともに増加し、全体で5.5%増と4か月ぶりの増加となった。利用関係別でみると、持家は1,273戸(前年同月比0.2%増、4か月ぶりの増加)、貸家は6,208戸(同11.2%増、4か月ぶりの増加)、分譲住宅は4,824戸(同0.5%増、4か月ぶりの増加)、マンションは2,969戸(同9.4%減、6か月連続の減少)、一戸建ては1,777戸(同18.0%増、4か月ぶりの増加)。

地域別でみると、都心3区は430戸(前年同月比6.1%減、4か月連続の減少)、都心10区は1,933戸(同17.1%減、4か月連続の減少)、区部全体では8,934戸(同5.7%増、4か月ぶりの増加)、市部は3,377戸(同6.0%増、3か月ぶりの増加)となった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

平成30年第1四半期の地価動向、上昇地区は約9割

国土交通省は6月1日、平成30年第1四半期(H30.1.1~H30.4.1)主要都市の高度利用地地価動向報告(地価LOOKレポート)を発表した。調査対象地区は、東京圏43地区、大阪圏25地区、名古屋圏9地区、地方圏23地区の計100地区。うち、住宅系地区は32地区、商業系地区は68地区。

それによると、平成30年第1四半期の地価動向は、上昇が91地区(前回89)、横ばいが9地区(同11)、下落が0地区(同0)となり、上昇地区が全体の約9割(同約9割)となった。

上昇している91地区のうち、0-3%の上昇が76地区。3-6%の上昇が15地区(住宅系1地区(「福島」(大阪市))及び商業系14地区(「駅前通」(札幌市)、「渋谷」「表参道」(以上 東京都)、「横浜駅西口」(横浜市)、「名駅駅前」「太閤口」「伏見」「金山」(以上 名古屋市)、「心斎橋」「なんば」(以上 大阪市)、「三宮駅前」(神戸市)、「紙屋町」(広島市)、「博多駅周辺」(福岡市)、「下通周辺」(熊本市))。

圏域別では、三大都市圏(77地区)のうち、東京圏(43)では、上昇が36地区(前回35)、横ばいが7地区(同8)となり、約8割の地区が上昇となった。大阪圏(25)では、平成19年度第4四半期以来はじめてすべての地区で上昇となった。名古屋圏(9)では、平成25年第2四半期から20期連続ですべての地区で上昇。地方圏(23地区)では、上昇が21地区(前回21)、横ばいが2地区(同2)となり、約9割の地区が上昇した。

用途別でみると、住宅系地区(32)では、上昇が26地区(前回24)、横ばいが6地区(同8)となり、約8割の地区が上昇。横ばいから上昇へ転じた地区は2地区(「柏の葉」(柏市)、「下鴨」(京都市))で0-3%の上昇となった。商業系地区(68)では、上昇が65地区(前回65)、横ばいが3地区(同3)となり、ほぼすべての地区が上昇。横ばいから上昇へ転じた地区は1地区(「青海・台場」(東京都))で0-3%の上昇となり、上昇から横ばいへ転じた地区は1地区(「元町」(横浜市))だった。

ニュース情報元:国土交通省

都内住宅購入者の平均年収、トップは中央区

アルヒ(株)(東京都港区)は、同社の【フラット35】を利用した方の成約データを用い、都内高所得層の住宅購入事情を調査した。調査期間は2017年1月1日~2017年12月31日。
それによると、都内住宅購入者の平均年収が一番高いエリアは、中央区で882万円。文化や商業の中心地である銀座や日本橋、近年再開発が進む勝どきや月島も含むエリア。中央区の家族構成は、夫婦2人世帯と単身者が同数でともに31.73%、夫婦と子どもの世帯が29.81%、子どものいない世帯が6割を超えている。

2位は、赤坂や六本木、開発著しい田町などを有する港区で、799万円。住宅購入者の家族構成は、単身者、夫婦と子どもの世帯が同数でともに35.29%、夫婦のみの世帯が23.53%と続き、単身者にも子育て世代にも人気のエリアであることが分かる。平均年齢は37.3歳と他のエリアに比べて低く、働き盛りの世代が利便性を重視して住宅を購入するケースが多いようだ。

3位は渋谷や原宿、恵比寿などがある渋谷区で732万円。渋谷区の住宅購入者を見ると、家族構成は単身者が多く38.89%、続いて夫婦と子どもの世帯が29.17%、夫婦のみの世帯が18.06%。また、渋谷区の住宅購入者の約27.78%が女性で、うち半数以上が単身者だった。職業は、情報通信業の方が約2割を占めており、インターネット関連のベンチャー企業が集中するエリアらしい結果となった。

4位は吉祥寺がある武蔵野市(708万円)、5位は文教エリアとして人気がある文京区(686万円)、6位は目黒区(680万円)、7位に江東区(668万円)、8位に世田谷区(637万円)が続いた。

ニュース情報元:アルヒ(株)

東京都、6月の都民住宅募集概要を発表

東京都はこのほど、2018年6月度・都民住宅入居者の募集概要を発表した。募集戸数は、東京都施行型都民住宅(家族向)13団地・83戸。都内に居住していること、同居親族がいること、所得が定められた基準に該当すること、などが申込の条件。

申込書・募集案内の配布期間は6月4日(月)~6月12日(火)(※土・日は除く)。都庁、区役所、市役所、町・村役場、東京都住宅供給公社都営住宅募集センター・各窓口センターなどで配布する。申込受付期間は6月14日(木)まで。

ニュース情報元:東京都

29年度の住宅着工数、3年振りの減少、東京都

東京都はこのほど、「平成30年3月及び平成30年第1四半期の新設住宅着工」と「平成29年度の新設住宅着工」を発表した。■平成30年3月
都内における平成30年3月の新設住宅着工戸数は11,673戸。前年同月比では持家、貸家、分譲住宅ともに減少し、全体で8.0%減と3か月連続の減少となった。

利用関係別では、持家は1,174戸(前年同月比4.8%減、3か月連続の減少)、貸家は5,933戸(同3.9%減、3か月連続の減少)、分譲住宅は4,496戸(同14.4%減、3か月連続の減少)、マンションは2,877戸(同16.2%減、5か月連続の減少)、一戸建ては1,573戸(同11.0%減、3か月連続の減少)。

地域別では、都心3区は234戸(前年同月比63.0%減、3か月連続の減少)、都心10区は2,764戸(同4.7%減、3か月連続の減少)、区部全体では8,653戸(同7.4%減、3か月連続の減少)、市部は2,984戸(同9.8%減、2か月連続の減少)だった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

■平成30年第1四半期
平成30年第1四半期の新設住宅着工戸数は31,800戸。前年同期比では、持家、貸家、分譲住宅ともに減少し、全体で20.9%減と2期振りの減少となった。

持家は3,475戸(前年同期比4.5%減、17期連続の減少)、貸家は16,389戸(同12.4%減、2期振りの減少)、分譲住宅は11,686戸(同34.3%減、2期振りの減少)、マンションは7,277戸(同44.1%減、3期連続の減少)、一戸建ては4,253戸(同8.9%減、2期振りの減少)だった。

■平成29年度
平成29年度の新設住宅着工戸数は141,935戸。前年度比では、持家、貸家、分譲住宅ともに減少し、全体で7.6%減と3年振りの減少となった。

地域別でみると、都心3区は7,135戸(前年度比40.6%減、2年振りの減少)、都心10区は34,768戸(同16.3%減、2年振りの減少)、区部全体では109,741戸(同8.7%減、2年振りの減少)、市部では31,805戸(同3.6%減、2年連続の減少)となっている。

ニュース情報元:東京都

東京都、木造住宅の建替えサポート、借入金に対する利子補給

東京都は、木造住宅密集地域の不燃化を促進するため、自己資金だけでは住宅の建替えが困難な方向けに、金融機関からの借入金に対する利子補給事業を実施する。
「防災都市づくり推進計画で指定する整備地域」「防災都市づくり推進計画で指定する重点整備地域(不燃化特区)」「東京都木造住宅密集地域整備事業地区」のいずれか一つに該当する地区に、耐火又は準耐火構造の自己用住宅を建替えにより建設すること、かつ、都道府県税及び区市町村税を滞納していないことが条件。

利子補給額は、利用者負担利率の1%相当額(1%未満の場合は当該金利)で、補給期間は10年間とする。募集戸数は30戸。東京都庁や各区市町村窓口などでパンフレットを配布し、2018年5月14日(月)から2019年2月28日(木)まで受け付ける(※募集戸数に達したときは申込締切)。

ニュース情報元:東京都

東京都、5月度・都営住宅入居者を募集

東京都はこのほど、2018年5月度・都営住宅入居者の募集概要を発表した。
募集戸数は家族向・単身者向3,400戸(世帯向:2,350戸、若年夫婦・子育て世帯向:750戸、病死の発見が遅れた住宅等:300戸)。都内に居住していること、住宅に困っていること、所得が定められた基準に該当すること、などが申込の条件。

申込書・募集案内の配布期間は5月7日(月)~5月15日(火)(※土・日は除く)。都庁、区役所、市役所、町役場、東京都住宅供給公社都営住宅募集センター・各窓口センターなどで配布する。申込受付期間は5月17日(木)まで。

ニュース情報元:東京都

2月の住宅着工数、2か月連続減少、東京都

東京都は4月9日、平成30年2月の住宅着工統計を発表した。それによると、都内の2月の新設住宅着工戸数は9,600戸。前年同月比では、持家、貸家、分譲住宅ともに減少し、全体で22.4%減と2か月連続の減少となった。利用関係別では、持家は前年同月比7.7%減の1,134戸で2か月連続の減少、貸家は同18.8%減の4,899戸で2か月連続の減少、分譲住宅は同32.2%減の3,431戸で2か月連続の減少、マンションは同43.1%減の2,072戸で4か月連続の減少、一戸建ては同4.5%減の1,308戸で2か月連続の減少。

地域別でみると、都心3区は前年同月比26.7%減の671戸で2か月連続の減少、都心10区は同28.2%減の2,316戸で2か月連続の減少、区部全体では同24.1%減の7,746戸で2か月連続の減少、市部は同14.0%減の1,835戸で4か月振りの減少となった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

1月の住宅着工数、2か月ぶりの減少、東京都

東京都はこのほど、「平成30年1月の新設住宅着工」についてとりまとめを発表した。それによると、都内における1月の新設住宅着工戸数は10,527戸。前年同月比では、持家、貸家、分譲住宅ともに減少し、全体で30.5%減と2か月ぶりの減少となった。

利用関係別では、持家は1,167戸(前年同月比0.8%減、2か月振りの減少)、貸家は5,557戸(同14.5%減、2か月振りの減少)、分譲住宅は3,759戸(同49.7%減、4か月振りの減少)、マンションは2,328戸(同60.8%減、3か月連続の減少)、一戸建ては1,372戸(同10.3%減、3か月振りの減少)。

地域別では、都心3区は432戸(前年同月比90.5%減、2か月振りの減少)、都心10区は2,597戸(同67.0%減、2か月振りの減少)、区部全体では8,231戸(同36.5%減、2か月振りの減少)、市部では2,271戸(同5.0%増、3か月連続の増加)となった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

12月の住宅着工数、4か月振りの増加、東京都

東京都はこのたび、「平成29年12月及び平成29年第4四半期の新設住宅着工」についてとりまとめを発表した。■平成29年12月
都内における12月の新設住宅着工戸数は12,492戸。前年同月比では、持家、分譲住宅、貸家ともに増加し、全体で13.2%増と4か月振りの増加となった。

利用関係別では、持家は1,278戸(前年同月比8.0%増、8か月振りの増加)、貸家は6,710戸(同22.5%増、2か月振りの増加)、分譲住宅は4,443戸(同1.9%増、3か月連続の増加)、マンションは2,685戸(同5.6%減、2か月連続の減少)、一戸建ては1,737戸(同20.4%増、2か月連続の増加)。

地域別では都心3区は798戸(前年同月比73.1%増、4か月振りの増加)、都心10区は3,300戸(同22.3%増、2か月振りの増加)、区部全体では9,955戸(同14.4%増、2か月振りの増加)、市部では2,516戸(同8.9%増、2か月連続の増加)。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

■平成29年第4四半期
都内における平成29年第4四半期の新設住宅着工戸数は36,520戸。前年同期比では、持家は減少したが、貸家、分譲住宅は増加し、全体で3.3%増と3期振りの増加となった。

利用関係別では、持家は3,844戸(前年同期比7.0%減、16期連続の減少)、貸家は19,342戸(同6.8%増、3期振りの増加)、分譲住宅は13,138戸(同1.3%増、2期振りの増加)、マンションは7,901戸(同3.7%減、2期連続の減少)、一戸建ては5,086戸(同11.6%増、3期振りの増加)。

地域別では、都心3区は1,401戸(前年同期比19.6%減、2期連続の減少)、都心10区は8,878戸(同13.9%増、2期振りの増加)、区部全体では28,585戸(同4.5%増、3期振りの増加)、市部では7,851戸(同0.8%減、5期連続の減少)となった。

ニュース情報元:東京都

11月の住宅着工数、3か月連続の減少、東京都

東京都はこのほど、「平成29年11月の新設住宅着工」についてとりまとめを発表した。それによると、都内における11月の新設住宅着工戸数は11,298戸。前年同月比では、分譲住宅は増加したが、持家、貸家は減少し、全体で1.5%減と3か月連続の減少となった。

利用関係別では、持家は1,248戸(前年同月比11.0%減、7か月連続の減少)、貸家は5,842戸(同1.8%減、2か月振りの減少)、分譲住宅は4,092戸(同0.5%増、2か月連続の増加)、マンションは2,286戸(同7.6%減、2か月振りの減少)、一戸建ては1,796戸(同15.9%増、7か月振りの増加)。

地域別では、都心3区は255戸(前年同月比67.4%減、3か月連続の減少)、都心10区は2,573戸(同2.6%減、2か月振りの減少)、区部全体は8,189戸(同6.6%減、2か月振りの減少)、市部では3,062戸(同14.6%増、3か月振りの増加)となった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

ニュース情報元:東京都

代々木上原で家賃7万円。“普通の家賃”で都心に暮らす2組に話を聞いた

都心住まいにあこがれても、「家賃が高そう」と、都心で暮らすことを考えたことすらない人も多いのではないでしょうか。でも、探してみると意外に平均的な家賃で住める物件もあります。そこで、実際に都心にお住まいのかたに「意外と都心で暮らせるよ!」という体験談と部屋探しのアドバイスをうかがいました。

※平均的な家賃…一人暮らし世帯7万1000円、3人以上世帯11万円(出典:リクルート住まいカンパニー/2016年賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査【首都圏版】)
※都心…ここでは千代田区、品川区、渋谷区、新宿区、中央区、文京区、港区の7区を指します

「代々木上原」家賃7万円、一人暮らしのHさん

代々木上原に住むヘアメイクアーティストHさんは表参道のサロンに勤務する富山県出身の32歳。彼女の部屋のお家賃は、6.7万円にプラス0.3万円の管理費の計7万円。駅徒歩10分、代々木上原は坂が多いのですが、それほど気にはならないそうです。

Hさんは、下北沢の2DKでルームシェアをしたあと、2年後の更新タイミングで引越しをすることに。そのタイミングで出合ったのが、この代々木上原の物件です。すでに4年住み、つい先日2回目の更新を終えました。5年目に突入していることからも、なかなか気に入っている様子がうかがえます。

「渋谷駅まで、徒歩20分程度の距離なのに、わりと落ち着いた雰囲気です。緑も多くて静かな環境。物件探しのときは更新期限が迫っていて時間がなくあせっていたのですが、友人が紹介してくれた不動産屋さんが親切で、運よく気に入った物件が見つかりました」(Hさん、以下同)

引越しに当たってHさんが出した条件は「仕事で通う表参道に近い」「日当たりがよい」「建物がしっかりしていそうな『鉄筋・鉄骨』で、木造はNG」の3つが主なもの。ユニットバスで一口コンロ、洗濯機も外置き(ベランダ)ですが、それは仕方がないことと割り切っており、6.7万円と管理費3000円でこの物件なら文句はないと満足しているそうです。

【画像1】Hさんが勤務する表参道(写真/PIXTA)

【画像1】Hさんが勤務する表参道(写真/PIXTA)

築年数は30年と古めですが、リノベーションが施され、内装は白で統一されています。白熱灯の間接照明は特にお気に入りだそうです。これまでご近所づきあいや家そのものに関しては特にトラブルはありませんでしたが、一度だけねずみがはいってきた痕跡を見つけたことがあったそうです。直接遭遇はしませんでしたが、すぐに駆除業者を呼んで消毒と予防をしました。その後は痕跡もみつかりませんし、遭遇もしていませんが、怖い思い出になっているそうです。

「収納もたっぷりあります。3畳分あるロフトは、部屋とは区別してメイクの練習などのアトリエとして使っています。希望していた日当たりも3面採光で気持ちがいいです!」

今でも十分都心といえますが、“THE都心”への憧れの気持ちは尽きることがないようで「もっと都心に住みたい!」というHさん。表参道まで自転車通勤できる快適な毎日を過ごせているようです。

「北参道」家賃11万円、家族4人で暮らすNさん

副都心線北参道駅から徒歩7分、11万円の物件にお住まいのNさん(36歳)。ご主人と保育園に通うお子さま2人の4人で暮らしています。フリーのスタイリストとして働いていて、ご主人も同じ業界。昼間はお子さんを保育園に預けています。7階建ての3階にあるお住まいは1LDKで、広さは60m2弱、築年数は30年。住んで3年目とのこと。

以前は代々木にお住まいだったNさん、引越したきっかけは、「駐輪場」でした。「大きな地震があったときに駐輪場の屋根が壊れたのですが、大家さんは修復してくれず、駐輪場そのものがなくなることに。子育て世代の私たちに自転車は必須ですから、引越すしかありませんでした」(Nさん、以下同)

そのタイミングでNさんが2人目のお子さんを出産。上のお子さまを連れて遠方のご実家へと長期帰省している間にご主人があっという間に物件を決め、Nさん不在の間にお一人で引越し作業を敢行。その際、ご主人が決めた条件は「家賃」「間取り」「直感」という3つだったそう。「新居の要望を言う余裕もなかったのですが、なんとなく代々木の20万円の部屋と同じくらいのところを探してくれると思い込んでいました」

数カ月後、実家から帰ってきて新居にはじめて入ったHさん。外観に気になるところはないし、室内もリノベーションされていてきれいでした……が、「洗濯機は外置き、代々木の部屋にあった独立洗面台がないことに驚きました」

最初は憤ったものの、だんだんと慣れてきたそう。また、以前から9万円も家賃が下がったために、生活にはずいぶん余裕が出たといいます。「二人とも自営業(フリー)で、生活にあまりお金をかけるのは不安なので、ちょうどよいのかもしれません。今は不自由を感じなくなりました」

部屋数が少ないため、親子・夫婦喧嘩したときなども顔を合わせねばなりません。しかたなく一緒の布団で寝ることになるので、家族の距離が近くなり、以前よりもよりあたたかな生活ができているようです。

ところで、Nさんの部屋はどうして11万円という破格なのでしょうか。

不動産屋さんで20万円以下の物件を探していて11万円の部屋を見つけたご主人は、当初やはりすこし心配になったそう。実は、このお部屋は地方にお住まいのご高齢の方が、もともと投資用に購入した部屋。ただ、そこまで家賃収入に執着がなく家賃を安く設定しているとのこと。また、「住みやすいように」と床の張り替えなど、積極的にリフォームもしてくれるそうで、とてもいい大家さんに出会えたようです。

Nさんのマンションは管理員さんも古くから住んでいるご近所さんも親切だといいます。「いまだに回覧板があったり、ものをもらったりあげたりする」ような、古きよきご近所づきあいをしているそうです。

都心暮らしの一番のメリットは職場や目的地まで距離が近いこと。ネットショッピングでより生活が便利に

Hさんは都心暮らしについて「職場から近いのがいちばんです。自転車も使え、移動時間が短いし、タクシーを使っても安いです」とよさを教えてくれます。

Nさんは、もともとは都心で暮らすことを不便に感じていたようです。いちばん近いドラッグストアが人通りの多い竹下通りにあるなど、日常の生活に向かないと思っていたからです。ただ、いまはネットで日用品から食品までなんでも買えます。もともとは職場まで徒歩や自転車でいけることから都心に住み始めましたが、「都心でより便利に安く暮らせる時代が来た」とNさんは思っているそうです。

「どんな場所でも『住めば都』。意外とどこでも変わらない生活ができます。買い物するお店がなくても、ネットで探せます。それに、このあたりはタクシーの1メーター410円でどこでもいけますし、カーシェアリングを利用すれば子どもがいても移動が楽です。ママ友もたくさんいますが、みんな子育てに仕事にと、パワフルなのが都心。空気もみなさんが思っているほど悪くないですよ」(Nさん)

また、都心は意外と子どもを遊ばせやすいとも感じているそうです。「歩いていける国立競技場には子どもが自転車の練習をできる場所がありますし、代々木公園や新宿御苑も近いです。ただ、小さな公園など、家の近所に遊ぶ場所がないのがすこし不便かもしれません」(Nさん)

都心に普通の値段で住む 家探しのコツとは?

Hさんは「お部屋探しのコツは不動産屋さんと仲よくなること。不動産屋さんはやっぱり最新の情報をもっていて、仲よくなっておけばいち早く教えてくれます」と言います。

また、「妥協できる点とできない点を決め、優先順位をつけておきました。例えば私は同じユニットバスでも許せるタイプのものと許せないタイプのものがあったので、そういう細かいところまで決めて、たくさん見たほうがよいです。探せばあるので、あきらめない。よくばってもよいと思いますし、焦点を決めて探してみてください」とアドバイスしてくれました。

数年後にはお子さまの小学校入学に合わせて、勉強部屋確保のためにも引越そうと思っているNさん。ご夫婦での開業も予定されているそうですが、またこの近くに住むことになりそうです。都心の暮らしやすさを知っているからこそ、また都心へと引越したくなるのかもしれません。

探すのが難しいと思われがちな「都心の手ごろな部屋」。自分の譲れない条件を絞れば、希望の家賃に収まる物件は見つかりそうです。また、場所によっては静かな生活を送ることもできますし、ネットショッピングがより便利になり、日常生活にお金がかかり過ぎたり、日用品を買うお店がなくて不便ということも以前よりなくなってきたように感じます。都心に憧れをもっているかたは、都心暮らしを検討してみてもよいかもしれません。

10月の住宅着工数、2か月連続の減少、東京都

東京都はこのほど、「平成29年10月の新設住宅着工」についてとりまとめを発表した。それによると、都内における10月の新設住宅着工戸数は12,730戸。前年同月比では、貸家、分譲住宅は増加したが、持家は減少し、全体で1.0%減と2か月連続の減少となった。

利用関係別では、持家は1,318戸(前年同月比14.9%減、6か月連続の減少)、貸家は6,790戸(同1.7%増、7か月振りの増加)、分譲住宅は4,603戸(同1.4%増、2か月振りの増加)、マンションは2,930戸(同1.5%増、2か月振りの増加)、一戸建ては1,553戸(同0.7%減、6か月連続の減少)。

地域別では、都心3区は348戸(前年同月比30.3%減、2か月連続の減少)、都心10区は3,005戸(同22.5%増、4か月振りの増加)、区部全体では10,441戸(同5.6%増、4か月振りの増加)、市部では2,273戸(同22.4%減、2か月連続の減少)となった。

※都心3区:千代田区、中央区、港区
※都心10区:千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、台東区、墨田区、江東区、渋谷区、豊島区

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都民の生活実態、「持家」は61.3%・「借家・賃貸住宅等」は37.0%、東京都

東京都はこのほど、平成28年度東京都福祉保健基礎調査「都民の生活実態と意識」における調査結果を発表した。この調査は都内における各世帯及び世帯員の生活実態と意識を把握することにより、都における福祉・保健施策充実のための基礎資料を得ることが目的。昭和56年度から5年毎に行っており、今回で8回目。調査期間は平成28年10月12日~同年11月11日。調査対象者は都内に居住する6,000世帯及び調査基準日現在満20歳以上の世帯員。

世帯構成を世代別にみると、「二世代」の割合が最も高く40.5%、次いで「単身者」が30.7%、「夫婦のみ」が24.7%。「単身者」(単独世帯)のうち、60歳以上の割合は52.5%だった。また、18歳未満の子供がいる世帯は18.7%で、調査を開始した昭和56年度(42.7%)と比べて、2分の1以下となっている。一方、65歳以上の高齢者がいる世帯は46.0%で、昭和56年度(19.9%)と比べて2倍以上。

住宅の種類を所有関係別にみると、「持家」の割合は61.3%、「借家・賃貸住宅等」は37.0%。住宅の種類は、「持家(一戸建て)」が46.3%で最も高く、次いで「民間賃貸住宅(共同住宅)」が25.2%。

また、一戸建てでバリアを感じるところが「ある」と答えた人(899人)に、バリアを感じる箇所を聞いたところ、「住宅の玄関」の割合が54.4%で最も高く、次いで「道路から住宅の玄関に至るまでの通路」の割合が52.4%で続く。

共同住宅でバリアを感じるところが「ある」人(680人)に、バリアを感じる箇所を聞いたところ、「道路からマンション、アパートなどの共同住宅の共用出入口に至るまでの通路」と「お風呂、洗面所」の割合がともに44.0%で最も高い。

子育て支援としてどのような施策やサービスが有効だと思うか?では、「保育所の数や定員の増、保育サービスの質の充実」の割合が40.9%で最も高く、次いで「妊娠・出産、乳幼児健診などを支える保健医療体制の整備」が35.5%、「男性も女性も仕事と子育てが両立しやすい環境の整備」が34.7%となっている。

現在の東京のまちにおける建物、道路、駅、電車などの施設や設備のバリアフリー化の状況について、「進んでいる」と「やや進んでいる」を合わせた割合は48.4%、「進んでいない」と「あまり進んでいない」を合わせた割合は47.7%で、ほぼ同じ割合だった。

ニュース情報元:東京都