「SUUMO住みたい街ランキング2024」横浜が全世代で1位に!抜群の生活環境と市の取り組み強化で「子育て世代に選ばれる街」へ

リクルートが、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県)在住の20歳~49歳の男女9335人を対象に実施した「SUUMO住みたい街ランキング2024」を発表。今回は、”住みたい街”1位に輝いた「横浜」(神奈川県)にフォーカスし、街の魅力を探ります。

市を挙げて「子育てしたいまち ヨコハマ」を目指す

1位に輝いたのは「横浜」。7年連続の総合1位に加え、今回は「男女別・年代・ライステージ」すべてのカテゴリーで1位となりました。特に、子育て世帯(夫婦+子ども)のポイントが大きくアップ。若いファミリー層からの支持を集めています。

横浜市

横浜市

その背景にあるのは、近年の横浜市による子育て関連施策の強化。2022年12月に取りまとめられた「横浜市中期計画2022~2025」では、横浜市として初めて子育てを軸とした基本戦略「子育てしたいまち 次世代を共に育むまち ヨコハマ」が策定されました。これにより、今後さらに子育て世帯向けの施策が充実していくものと考えられますが、すでに実現、あるいは具体的な計画が進んでいるものもあります。

たとえば、2023年8月からの中学3年生までの医療費無料化です。ほかにも、2023年6月から新たに2つの施策がスタートしています。

・「はじめてのおあずかり券」無料クーポン配付開始
2023年4月1日以降に生まれた児童がいる世帯を対象に、市内の一時預かり施設を無料で体験できる電子クーポンを配付。対象児童1人につき24時間まで(※30分単位)

・「横浜子育てサポートシステム」無料クーポン配付開始
同じく、2023年 4月1日以降に生まれた児童がいる世帯が対象。地域で子どもを預け合う会員制・有償の支え合い活動「子サポdeあずかりおためし券」を配付。対象児童1人につき8時間まで無料で預かりを利用できる。また同年7月からは利用料を1時間800円から500円に改定

これらはいずれも、一時預かり施設や支援サービスの利用ハードルを下げ、便利さや施設の雰囲気などを知ってもらうための施策。その後の継続的な利用につなげ、子育て世帯に時間的・精神的なゆとりを持ってもらうことを目的としています。

市では、この「子育てにおける時間的・精神的なゆとり」を施策の柱にしていて、出産直後はもちろん、子どもが小学校・中学校に上がってからのサポートにも注力。市内にある小学生の放課後の預かり所(放課後キッズクラブ、放課後児童クラブ)の数は政令市で最も多く、2024年の7月からは、夏休みの昼食提供をモデル実施します。2026年4月からは、市立中学校で“みんなで食べる中学校給食”もスタート予定です。子どもたちの成長を支えるため、市の中学校給食専任の栄養士が献立を作るとともに、アレルギー代替食などの提供も検討されています。

また、2024年度の目玉施策の一つとして「子育て応援サイト・アプリ」のリリースも予定。産前・産後の手続きがスマホ一つで可能になり、負担を軽減するほか、アプリを通じ子育て世帯が必要とする情報も発信されていく予定です。

・「子育て応援サイト・アプリ」2024年6月末より
1、さまざまな行政手続きがアプリから可能に。わざわざ区役所へ行く手間や書類記入の手間を軽減(はじめは、妊娠・出産期の手続きを中心にスタートし、順次拡大)。
2、子育て世帯が知りたい情報をアプリ内に集約。地域のイベントや、必要な予防接種の情報など(利用者の住所や子どもの年齢、興味関心に応じた手続きやイベントの情報など)が届く。
3、その他、電子母子手帳や施設検索などの機能を搭載する予定。

さらに、10月からは出産費用の独自助成(最大9万円)もスタートし、安心して出産できる環境の充実が図られます。

こうした施策の影響もあってか、横浜市が実施している市民意識調査でも「子どもを安心して育てられる街」としての期待感が大きく上昇。2023年度の調査では「今後の横浜がどのようなまちになればよいと思うか」という問いに対して、「子どもを安心して育てられる」との回答が44.0ポイントと前回の24.6ポイントに比べ19.4ポイントも増加しています。

もちろん、これは市の取り組みに対する評価を直接的に反映したものではありません。ただ、横浜市としても子育て環境にまつわる市民の関心が高まっていることは十分に承知しているといい、今後のさらなる施策強化が期待できそうです。

他ジャンルの注目施設が続々と誕生

市の施策だけでなく生活環境の良さ、海辺のスケールの大きな自然環境や公園の数、遊び、ショッピング、グルメ、文化的な体験など、あらゆるものを兼ね備えるマルチな魅力は横浜の大きな特徴です。2020年から2024年にかけては、横浜駅・みなとみらい駅・桜木町駅周辺で大型商業施設の開業やリニューアル、さらには映画館やプラネタリウム、ギャラリー、アリーナといったカルチャー・エンタメ施設も相次いで開業しています。

「JR横浜タワー」(2020年6月開業)。2つの商業施設とシネマ、トークショーなどのイベントも開催されるアトリウムで構成。屋上広場「うみそらデッキ」からは、横浜港や横浜ベイブリッジを一望できる

「JR横浜タワー」(2020年6月開業)。2つの商業施設とシネマ、トークショーなどのイベントも開催されるアトリウムで構成。屋上広場「うみそらデッキ」からは、横浜港や横浜ベイブリッジを一望できる

「JR横浜鶴屋町ビル」(2020年6月開業)。商業施設の「CIAL横浜ANNEX」「ジェクサー・フィットネス&スパ24横浜」「JR東日本ホテルメッツ 横浜」のほか、小規模認可保育所も入る。歩行者デッキ「はまレールウォーク」で、JR横浜駅きた西口・JR横浜タワーと接続

「JR横浜鶴屋町ビル」(2020年6月開業)。商業施設の「CIAL横浜ANNEX」「ジェクサー・フィットネス&スパ24横浜」「JR東日本ホテルメッツ 横浜」のほか、小規模認可保育所も入る。歩行者デッキ「はまレールウォーク」で、JR横浜駅きた西口・JR横浜タワーと接続

「横浜赤レンガ倉庫」(2022年12月リニューアル)。新コンセプトに「BRND NEW “GATE”」を掲げ、開業してから初めてのリニューアル。新規出店25店舗を含む66店舗がそろい、フードコートも拡充された

「横浜赤レンガ倉庫」(2022年12月リニューアル)。新コンセプトに「BRND NEW “GATE”」を掲げ、開業してから初めてのリニューアル。新規出店25店舗を含む66店舗がそろい、フードコートも拡充された

「横浜コネクトスクエア」(2023年4月開業)。みなとみらいの中心エリアに誕生した、エリア最大級の複合ビル。低層部の商業施設、高層部のオフィスからなる。桜木町駅からペデストリアンデッキで一体化

「横浜コネクトスクエア」(2023年4月開業)。みなとみらいの中心エリアに誕生した、エリア最大級の複合ビル。低層部の商業施設、高層部のオフィスからなる。桜木町駅からペデストリアンデッキで一体化

「CeeU YOKOHAMA」(2023年12月開業)。スーパーマーケットの「イオンフードスタイル横浜西口店」をはじめ、24の専門店で構成。9階には各種クリニックやストレッチ、リラクゼーションサロンなどが集まる

「CeeU YOKOHAMA」(2023年12月開業)。スーパーマーケットの「イオンフードスタイル横浜西口店」をはじめ、24の専門店で構成。9階には各種クリニックやストレッチ、リラクゼーションサロンなどが集まる

これ以外にも、横浜駅きた西口では43階建のタワーに飲食店や子育て支援施設、ホテル、住宅などが入る「THE YOKOHAMA FRONT」が2024年3月に竣工。エンタメ系では、世界最大級の音楽特化型アリーナ「Kアリーナ横浜」が2023年9月に開業し、2024年春にはMARK IS みなとみらいに複合型映画館「ユナイデッドシネマ・みなとみらい」が、同じく2024年4月にはスポーツの国際大会やコンサート、大規模イベントなどに使われる「横浜BUNTAI」がオープン。挙げればキリがないほど、次から次へと注目のスポットが生まれ続けるエリアは全国を見渡しても稀です。

国内外の大企業が横浜を選ぶワケ

さらに、今の横浜は「働く場所」としての魅力も高まっています。今回の住みたい街ランキングでは、「横浜の街の魅力(住みたい理由)」として「魅力的な働く場や企業がある」がトップに。

実際、近年は自動車関連をはじめ横浜に本社機能を移す企業が増加。2022年にはいすゞ自動車が横浜ゲートタワーに本社を移転。2024年には独ボッシュの日本法人が横浜に新社屋を建設し、各地に点在する研究拠点もそこに集約される予定です。また、2019年の京セラ、2020年の村田製作所、2021年のソニー、2022年のLGなど、エレクトロニクスメーカーが研究開発施設を構える動きも目立っています。

横浜のビジネス環境が国内外から評価される理由は、東京都心や羽田空港へのアクセスの良さ、また、採用環境の良さが挙げられます。横浜市の人口は約376万人で、基礎自治体のなかで国内最多です。とりわけ、技術者・研究者の数が多く、令和2年の国勢調査では16万4920人で、政令市ナンバーワン。東京工業大学など理工系の大学も市内に9校と多く、特に技術部門の人材採用に課題を抱える企業にとっては魅力的です。さらに、企業立地促進条例など企業の進出を支援する市の制度も充実しています。

ちなみに、新たに横浜市が積極的な誘致を進めているのは、子育てに関連する商品やサービスを手掛ける企業。この点からも、市全体として「子育てしやすい街」を目指していることが伺えます。

2022年3月、みなとみらいにオープンした「YUMESAKI GALLERY(ユメサキギャラリー)」

2022年3月、みなとみらいにオープンした「YUMESAKI GALLERY(ユメサキギャラリー)」

また、みなとみらい地区に拠点を構える企業には、一部をギャラリーやミュージアムとして街に開放しているところが多いのも特徴のひとつ。横浜市と地域のルールのなかで、単にオフィスを構えるだけでなく「企業と街の人との交流を生むスペース」などの賑わいを生み出す空間を設けています。こうした取り組みが、他にはない街の特徴を生み出しているようです。

もともとの環境の良さに加え、次々と生まれる注目スポット、さらに、市の施策を含めた子育て環境の充実ぶりに、働く街としての魅力まで加わった近年の横浜。イメージだけでなく実力を伴った人気であることがうかがえます。「住みたい街ナンバーワン」に選ばれ続けるのも、当然といえるかもしれません。

●関連サイト
SUUMOリサーチセンター「SUUMO住みたい街ランキング2024 首都圏版」プレスリリース

【横浜駅30分以内】家賃相場が安い駅ランキング2023年。1位は5万円未満! ほかにも穴場駅が多数

神奈川県屈指のターミナル駅と言えば、JR各線をはじめ東急東横線や京急本線など6社が乗り入れている横浜駅。駅周辺にはオフィスビルに加え商業施設も充実し、観光地としてもにぎわっている。2023年9月には横浜駅東口側の臨港エリアに世界最大級の音楽に特化したアリーナ「Kアリーナ横浜」と「ヒルトン横浜」の開業が予定されているなど、駅周辺の大規模再開発も進行中で今後はさらなる発展が見込まれる。そんな横浜駅の30分圏内にある駅の家賃相場を調査! シングル向け物件(10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DK)の家賃相場が安い駅ランキングのトップ15を紹介しよう。

横浜中華街(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

横浜駅まで電車で30分以内の家賃相場が安い駅TOP15(16駅)

順位/駅名/家賃相場(主な路線名/駅の所在地/横浜駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 安針塚 4.95万円(京急本線/神奈川県横須賀市/29分/1回)
2位 京急田浦 5.05万円(京急本線/神奈川県横須賀市/26分/1回)
3位 いずみ野 5.5万円(相鉄いずみ野線/神奈川県横浜市泉区/23分/1回)
3位 善行 5.5万円(小田急江ノ島線/神奈川県藤沢市/29分/1回)
3位 桜ケ丘 5.5万円(小田急江ノ島線/神奈川県大和市/28分/1回)
3位 羽沢横浜国大 5.5万円(相鉄新横浜線/神奈川県横浜市神奈川区/12分/1回)
3位 追浜 5.5万円(京急本線/神奈川県横須賀市/24分/0回)
8位 汐入 5.55万円(京急本線/神奈川県横須賀市/30分/0回)
9位 さがみ野 5.6万円(相鉄本線/神奈川県海老名市/28分/2回)
9位 上星川 5.6万円(相鉄本線/神奈川県横浜市保土ケ谷区/10分/1回)
9位 鶴間 5.6万円(小田急江ノ島線/神奈川県大和市/28分/2回)
12位 六浦 5.65万円(京急逗子線/神奈川県横浜市金沢区/22分/0回)
13位 かしわ台 5.7万円(相鉄本線/神奈川県海老名市/30分/2回)
13位 成瀬 5.7万円(JR横浜線/東京都町田市/30分/1回)
13位 横須賀中央 5.7万円(京急本線/神奈川県横須賀市/27分/0回)
13位 湘南深沢 5.7万円(湘南モノレール/神奈川県鎌倉市/24分/1回)
※17位以下は記事末に記載

横浜に加え、渋谷や新宿方面にも乗り換え0回で行ける駅が3位に

横浜駅まで30分以内で行ける、家賃相場が最も安い駅は京急本線・安針塚(あんじんづか)駅。家賃相場はトップ15で唯一の4万円台、4万9500円だった。神奈川県横須賀市に位置し、2020年度調査では京急線全72駅のうち1日の平均乗降人員が最も少ないという穴場の駅。ちなみに横浜駅の家賃相場は8万5000円なので、安針塚駅の相場はそれよりも約3万5000円も低いわけだ。

安針塚駅(写真/PIXTA)

安針塚駅(写真/PIXTA)

安針塚という駅名は、駅から徒歩25分ほどの「塚山公園」にある三浦按針(みうらあんじん=ウイリアム・アダムズ)の供養塔「安針塚」に由来する。園内からは眼下に横須賀港、遠くに横浜や房総半島までを眺められるロケーション。この公園がある高台をはじめ安針塚駅周辺は山に囲まれており、谷間や丘陵地を通る入り組んだ道沿いに住宅が建っている。平地が少ないためか商店も豊富とは言えないが、駅前にスーパーがあるのは便利。京急本線で2駅目の8位・汐入駅まで行くと、駅周辺にショッピングモールや多彩な飲食店、海に面した「ヴェルニー公園」があるので休日に足を延ばすのもいいだろう。

塚山公園からの景色(写真/PIXTA)

塚山公園からの景色(写真/PIXTA)

2位は京急本線・京急田浦駅で家賃相場は5万500円。1位・安針塚駅から横浜方面に1駅目が2位・京急田浦駅で、両駅ともに金沢八景駅で京急本線の快特に乗り換えると横浜駅まで30分以内で行くことができる。JR横須賀線に名前が似た「田浦駅」があるが、京急田浦駅からは徒歩20分少々かかるので混同しないように注意が必要だろう。さて、1位と同じ横須賀市に位置する京急田浦駅の周辺は住宅地で、駅前を通る国道16号沿いには飲食店やコンビニが点在し、警察署も建っている。徒歩3分ほどの商店街にも飲食店やスーパーがあるので、コンパクトな範囲で買い物や食事が済ませられそうだ。

京急田浦駅(写真/PIXTA)

京急田浦駅(写真/PIXTA)

3位には家賃相場が同額5万5000円で5駅がランクイン。そのうち相鉄いずみ野線・いずみ野駅から横浜駅まで最短で向かうには、まず二俣川駅に行き、相鉄本線の通勤急行や快速に乗り換えると約23分で到着する。また、相鉄本線快速直通の相鉄いずみ野線快速に乗れば、乗り換え0回・約24分で横浜駅まで行くことも可能だ。駅は神奈川県横浜市の内陸部に位置し、駅前にはスーパーやドラッグストア、ホームセンターなどを備えたショッピングモールがある。駅前ロータリーを挟んだ向かい側には飲食店も。駅周辺に広がる住宅地の合間には農地も広がり、新鮮な農産物の直売所が点在しているのも嬉しいところだ。

この3位・いずみ野駅は横浜駅まで約23分で行けるだけではなく、渋谷や新宿方面にアクセスしやすい点も魅力。これは2023年3月に開業した相鉄・東急新横浜線のおかげ。開業に合わせていずみ野駅に停車するようになった相鉄いずみ野線の特急と通勤特急が、東急東横線と直通運転されているのだ。いずみ野駅から相鉄いずみ野線の通勤特急に乗ると、相鉄本線~相鉄新横浜線~東急新横浜線~東急東横線といつの間にか路線を変え、乗り換え0回で渋谷駅まで約52分で到着。さらに、渋谷駅から先は東京メトロ副都心線に直通運転されており、新宿三丁目駅までもいずみ野駅から乗り換え0回・約1時間で行くことができる。

このルート途中には、同じく3位の相鉄新横浜線・羽沢横浜国大(はざわよこはまこくだい)駅にも停車。つまり同駅からも乗り換え0回で、渋谷駅まで約35分、新宿三丁目駅まで約43分で到着できる。また、羽沢横浜国大駅にはJR埼京線直通の便も通っているため、そちらを利用すると渋谷駅まで約33分、新宿駅まで約38分で行くことも可能だ。

羽沢横浜国大駅(写真/PIXTA)

羽沢横浜国大駅(写真/PIXTA)

羽沢横浜国大駅から横浜駅までは、1駅隣の西谷駅から相鉄本線の通勤急行に乗り換えて計約12分。西谷駅とは反対方面に1駅進むと新横浜駅があり、そこから東海道新幹線に乗って静岡・名古屋・京都・新大阪方面に向かうこともできる。この羽沢横浜国大駅は相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線の建設にともなって2019年に開業した比較的新しい駅。名前からうかがえる通り横浜国立大学の最寄り駅でもあり、徒歩15分ほどでキャンパスにたどり着く。また、駅前は再開発が行われ、2021年には生鮮食品も扱うドラッグストアとクリニックモールがオープン。2024年春には地上23階建ての商業施設と住居の複合ビルが開業予定だ。

横浜駅から約10分の近さながら、9位は家賃相場が横浜駅より2万9000円もダウン

トップ15のうち横浜駅までの所要時間が最も短かったのは、家賃相場5万6000円で9位に入った横浜市保土ヶ谷区の相鉄本線・上星川駅。2駅先の星川駅で各駅停車から快速に乗り換えると、横浜駅まで約10分。乗り換えずに各駅停車1本でも約12分で行くことができる。駅前にはスーパーやドラッグストア、さまざまなクリニックに加えて飲食店も建ち並んでいる。食事処を備えた日帰り温泉施設も駅前にあり、駅から12分ほど歩くと入浴料500円でありながら温泉を利用した銭湯も。気軽に温泉でリフレッシュできる環境だ。

上星川駅(写真/PIXTA)

上星川駅(写真/PIXTA)

また、9位・上星川駅から横浜駅に向かう途中にある星川駅~天王町駅間は2022年に高架化されており、それにともなって全長1.4kmの高架下に「星天qlay(ホシテンクレイ)」が誕生している。2023年2月に第1期、4月に第2期開業を迎え、飲食店やスーパー、コワーキングスペースなどがオープン。今後はさらに新たなゾーンの開業も控えているので、上星川駅から足を延ばして訪ねるのもいいだろう。

ランキング上位には今回調査の基点にした横浜駅と同じ神奈川県内の駅が並んだが、13位にはトップ15で唯一の東京都内の駅となった成瀬駅が家賃相場5万7000円でランクイン。東京都町田市に位置する成瀬駅からJR横浜線で菊名駅に出て、そこから東急東横線の通勤特急に乗り換えると計約30分で横浜駅へ。また成瀬駅の1駅隣にある長津田駅には東京メトロ半蔵門線直通の東急田園都市線が通っているので、半蔵門線沿線の渋谷駅や表参道駅、永田町駅や大手町駅にも乗り換え1回で行くことができる。

成瀬駅(写真/PIXTA)

成瀬駅(写真/PIXTA)

13位・成瀬駅周辺の様子を見てみると、複数のスーパーやコンビニ、飲食店など日常生活に必要な商店は充実している。さらに成瀬駅から長津田駅とは反対方面に1駅進むと、大型商業施設が建ち並ぶターミナル駅の町田駅に到着。洋服やインテリア用品などのショッピングがしたいとき、気軽に町田に行けるロケーションなのも成瀬駅の魅力の一つだろう。

17~26位

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている横浜駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2022/4~2023/3
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンションのうち普通借家契約の物件のみ)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、朝7時30分~9時の検索結果から算出(2023年3月27日時点)。所要時間は該当時間帯で一番早いものを表示(乗換時間を含む)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が2回までの駅を掲載

【横浜駅30分以内】中古マンション相場が安い駅ランキング2023年。シングル向けTOP10はすべて2000万円未満

東京都内では「100年に一度」とも言われる再開発が各地で行われているが、神奈川県屈指のターミナル駅・横浜駅周辺でも数年来の大規模再開発・整備事業が進行中。2023年9月には横浜駅東口側の臨港エリアに世界最大級の音楽に特化したアリーナ「Kアリーナ」と「ヒルトン横浜」の開業が予定されているほか、今後も続々と新施設がオープン予定だ。今回はそんな注目が高まる横浜駅まで30分以内で行ける、中古マンションの価格相場が安い駅を調査してランキング。「シングル向け(専有面積20平米以上~50平米未満)」と「カップル・ファミリー向け(専有面積50平米以上~80平米未満)」、それぞれのトップ15を見ていこう。

横浜駅まで電車で30分以内にある中古マンションの価格相場が安い駅TOP15

【シングル向け】
順位/駅名/家賃相場(主な路線名/駅の所在地/横浜駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 仲町台 650万円(横浜市営地下鉄ブルーライン/神奈川県横浜市都筑区/18分/0回)
2位 星川 1219万円(相鉄本線/神奈川県横浜市保土ケ谷区/4分/0回)
3位 磯子 1430万円(JR京浜東北・根岸線/神奈川県横浜市磯子区/15分/0回)
4位 十日市場 1490万円(JR横浜線/神奈川県横浜市緑区/25分/1回)
5位 平間 1580万円(JR南武線/神奈川県川崎市中原区/19分/1回)
5位 鹿島田 1580万円(JR南武線/神奈川県川崎市幸区/17分/0回)
7位 港南中央 1730万円(横浜市営地下鉄ブルーライン/神奈川県横浜市港南区/14分/1回)
8位 金沢文庫 1799万円(京急本線/神奈川県横浜市金沢区/17分/0回)
9位 京急新子安 1890万円(京急本線/神奈川県横浜市神奈川区/7分/1回)
10位 新子安 1935万円(JR京浜東北・根岸線/神奈川県横浜市神奈川区/6分/0回)
11位 海老名 1948万円(相鉄本線/神奈川県海老名市/26分/0回)
12位 花月総持寺 1980万円(京急本線/神奈川県横浜市鶴見区/11分/1回)
12位 鶴見市場 1980万円(京急本線/神奈川県横浜市鶴見区/13分/1回)
14位 南太田 2020万円(京急本線/神奈川県横浜市南区/8分/0回)
14位 蒔田 2020万円(横浜市営地下鉄ブルーライン/神奈川県横浜市南区/12分/0回)
※16位~30位は記事末に記載

【カップル・ファミリー向け】
順位/駅名/家賃相場(主な路線名/駅の所在地/横浜駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 かしわ台 1798万円(相鉄本線/神奈川県海老名市/30分/2回)
2位 京急田浦 1890万円(京急本線/神奈川県横須賀市/26分/1回)
3位 桜ケ丘 2280万円(小田急江ノ島線/神奈川県大和市/28分/1回)
4位 さがみ野 2380万円(相鉄本線/神奈川県海老名市/28分/2回)
5位 善行 2405万円(小田急江ノ島線/神奈川県藤沢市/29分/1回)
6位 鶴間 2490万円(小田急江ノ島線/神奈川県大和市/28分/2回)
7位 下永谷 2539.5万円(横浜市営地下鉄ブルーライン/神奈川県横浜市港南区/18分/1回)
8位 京急富岡 2680万円(京急本線/神奈川県横浜市金沢区/18分/1回)
8位 六浦 2680万円(京急逗子線/神奈川県横浜市金沢区/22分/0回)
8位 小机 2680万円(JR横浜線/神奈川県横浜市港北区/14分/1回)
8位 相模大塚 2680万円(相鉄本線/神奈川県大和市/26分/2回)
8位 羽沢横浜国大 2680万円(相鉄新横浜線/神奈川県横浜市神奈川区/12分/1回)
13位 希望ケ丘 2748万円(相鉄本線/神奈川県横浜市旭区/16分/0回)
14位 洋光台 2780万円(JR京浜東北・根岸線/神奈川県横浜市磯子区/21分/0回)
15位 南林間 2799万円(小田急江ノ島線/神奈川県大和市/28分/1回)
※16位~30位は記事末に記載

「シングル向け」1位の価格相場は横浜駅の5分の1以下!

シングル向け(専有面積20平米以上~50平米未満)で最も中古マンションの価格相場が安かったのは、横浜市営地下鉄ブルーライン・仲町台駅。価格相場は2位以下と比べて群を抜いて安いのだが、こちらは、集計対象となる期間中に売りに出されていた物件が、戸数が多く築年数が古い、ある大型マンションに偏っていたため。今回紹介している駅は、集計対象が10戸以上存在することを条件としているものの、特定の物件の相場に引っ張られた形で、仲町台駅周辺の全体相場を表しているとはいえないのであくまでも参考値として見てほしい。ちなみに横浜駅の価格相場は3290万円。これほど価格差があるなら、仲町台駅はよほど不便なロケーションなのだろうか?

仲町台駅周辺の様子(写真/PIXTA)

仲町台駅周辺の様子(写真/PIXTA)

1位・仲町台駅から横浜駅までは横浜市営地下鉄ブルーライン1本、約18分で行くことができる。この駅があるのは横浜市都筑区、高度成長期に計画された都市開発事業で誕生した「港北ニュータウン」の一角。計画的に整備された住宅地だけあり、駅周辺にはスーパーやドラッグストア、銀行や郵便局に各種クリニック……と日常生活に役立つ施設がそろっており、「不便な環境」ではまったくない様子。飲食店が立ち並ぶ駅前から北へ5分ほど歩くと「せせらぎ公園」へ。池の周囲に遊歩道が整備された緑豊かな公園で、ほっと息抜きできる。横浜とは逆方面に1駅目のセンター南駅まで行けば、ショッピングモールや映画館、ホームセンターなどもあるので休日に出かけてもよさそうだ。

2位は横浜市保土ヶ谷区にある相鉄本線・星川駅で価格相場は1219万円。横浜駅までは相鉄本線の各駅停車で4駅・約7分、快速ならトップ15で最短の所要時間となる1駅・約4分で行くことができる。駅周辺は区役所や警察署、消防署、図書館など公共・公益施設が集中する保土ケ谷区の中心地。「ユニクロ」や「無印良品」も備えた「イオン天王町ショッピングセンター」、ホームセンターや家電量販店が徒歩圏内にあるのも便利だろう。また、星川駅から隣の天王町駅間は2022年に高架化されており、それにともなって全長1.4kmの高架下に「星天qlay(ホシテンクレイ)」が誕生した。2023年2月に第1期、4月に第2期開業を迎え、飲食店やスーパー、コワーキングスペースなどがオープン。今後はさらに新たなゾーンの開業も控えているので楽しみだ。

星川駅前広場の様子(写真/PIXTA)

星川駅前広場の様子(写真/PIXTA)

星天qlay(プレスリリースより)

星天qlay(プレスリリースより)

3位は横浜市磯子区にあるJR京浜東北・根岸線の磯子駅で価格相場は1430万円。横浜駅までは乗り換え不要で、6駅・約15分で到着する。ここまで見てきたトップ3の駅は、いずれも横浜駅まで乗り換え0回という結果となった。また、磯子駅の場合は当駅始発の列車もあり、通勤時間帯でも悠々と乗車できる点も魅力だろう。そんな磯子駅の東側は根岸湾に面した工業地帯なので、生活エリアは駅の西側に。複数のスーパーやドラッグストア、ファミレス、100円ショップなどの商店が駅前に集中し、駅から徒歩5分ほどの場所には区役所もある。海辺の街とはいえ、近くには泳げるようなビーチはないが、根岸湾に面したエリアにある海の見える公園や海釣り施設、2023年6月で3周年の「三井アウトレットパーク 横浜ベイサイド」で、休日には潮風を感じながら過ごすのもいいだろう。

磯子駅(写真/PIXTA)

磯子駅(写真/PIXTA)

トップ15からもう1駅、注目の街をピックアップしたい。近年よく耳にする「SDGs(持続可能な開発目標)」。このSDGsの先導的な取り組みを行う自治体として国に選定された横浜市では、その取り組みの一環として「持続可能な住宅地推進プロジェクト」を推進している。これは駅周辺に生活に必要な機能を集積し、コンパクトで活力のある郊外部のまちづくりを目指すもの。そのモデル地区の一つが横浜市緑区十日市場町周辺地域、つまり4位にランクインしたJR横浜線・十日市場駅の周辺なのだ。

4位・十日市場駅の周辺では、市と民間企業が連携し、市有地を活用した持続可能な郊外住宅地の再生が進められている。そして駅から南に徒歩5分ほどの場所に2023年3月、集合住宅「グレーシア横浜十日市場」が完成した。分譲住宅と賃貸住宅からなり、共用部は地域に開放。デスクワークや休憩に使えるラウンジと、地域住民の交流やものづくりに活用できる会場、緑地広場などが設けられている。同住宅の隣接地には先行整備された分譲マンションや高齢者向け住宅も2019年に誕生しており、ここ数年で地域のにぎわいが増したと言えるだろう。そんな十日市場駅の周辺には複数のスーパーやドラッグストアがあるほか、一人でもふらっと入りやすいファミレスやファストフード、ラーメン店も点在。再開発で注目の街だけに、ここ1年以内でも新しい飲食店が複数オープンしている。

「カップル・ファミリー向け」上位には子どもが遊べる環境が充実した街も

カップル・ファミリー向け(専有面積50平米以上~80平米未満)のランキングを見ていこう。ちなみに横浜駅から徒歩15分圏内にある中古マンションの価格相場は5680万円。そしてランキング1位は、相鉄本線・かしわ台駅で価格相場は1798万円。横浜駅の3分の1以下というリーズナブルさだが、横浜駅まで30分以内でたどり着くには2回の乗り換えが必要だ。まず相鉄本線の通勤急行で大和駅に出て、特急に乗り換えて西谷駅へ。さらに通勤急行に乗ると計約30分で横浜駅に到着する。

かしわ台駅(写真/PIXTA)

かしわ台駅(写真/PIXTA)

ただ、各駅停車や通勤急行で大和駅に出てから特急に乗り継ぐ、乗り換え1回の経路でも横浜駅まで計約31分~32分。快速1本でも、約34分で行くことができる。かしわ台駅から快速に乗ると途中、4位・さがみ野駅(価格相場2380万円)~8位・相模大塚駅(同2680万円)~13位・希望ヶ丘駅(同2748万円)に停車しつつ11駅目が横浜駅だ。横浜駅に近づくほどに価格相場が上がるという、わかりやすい結果となっている。

1位・かしわ台駅は神奈川県海老名市に位置しており、市内屈指の繁華街を抱える海老名駅は横浜と反対方面に1駅目。大型ショッピングモールや映画館がある海老名駅まで気軽に行けるのはメリットだろう。かしわ台駅の周辺にはスーパーやドラッグストア、100円ショップがあり、日常の買い物は近所で済ませられる。駅西側に遊具広場や親水広場、屋内プールを備えた「北部公園」、山の地形を活かして遊具を設置した「緑地わんぱく公園」もあるので、子どもの遊び場にも困らないだろう。駅の南側、スーパーやドラッグストア、保育園が並ぶ一角にあるスーパー銭湯で、家族でリフレッシュするのも楽しそうだ。

2位は京急本線・京急田浦駅で価格相場は1890万円。京急本線の普通列車で金沢八景駅に出て、快特に乗り換えると横浜駅まで計約26分だ。駅があるのは神奈川県横須賀市、三浦半島の北部。海岸線にほど近い、緑も多く残された丘陵地に位置している。駅東側には三浦半島を南北に走る線路と並行するように国道16号が通っており、駅前の国道沿いに警察署が立っている点は安心感がある。国道を越えた一角には商店街があり、鮮魚店や生花店などの個人商店とスーパー、飲食店のほか、市の出張所があるのも何かと便利だろう。市立の幼稚園と小学校も、この商店街の近くだ。

京急田浦駅(写真/PIXTA)

京急田浦駅(写真/PIXTA)

3位は神奈川県大和市に位置する小田急江ノ島線・桜ケ丘駅で、価格相場は2280万円。2位から一気に価格がアップするが、それでも横浜駅の価格相場の2分の1以下にとどまっている。横浜駅までのアクセスは、隣の大和駅から相鉄本線の特急に乗り換えると計約28分だ。駅の徒歩20分圏内には市立小学校が3つもあり、子育て世代も多く住む街の様子。駅周辺にはスーパーやドラッグストアが点在するほか、駅東側の国道467号沿いにはハンバーグ店や回転寿司店など家族で利用しやすい飲食店も。駅から北西に10分ほど歩くと、流水プールやウォータースライダーで遊べる通年営業の温水プールを備えた「引地台公園」、その近くには無料で遊べるフィールドアスレチックがあり、子どもが楽しめる施設が近場にある点も魅力だろう。

引地台公園の温水プール(写真/PIXTA)

引地台公園の温水プール(写真/PIXTA)

トップ15の駅のうち横浜駅までの所要時間が最短だったのは、価格相場2689万円で8位にランクインした相鉄新横浜線・羽沢横浜国大(はざわよこはまこくだい)駅。1駅隣の西谷駅で相鉄本線の通勤急行に乗り換えると、横浜駅まで計約12分で到着する。この駅は相鉄・JR直通線と相鉄・東急直通線の建設にともなって2019年に開業した比較的新しい駅。2023年3月に開業した相鉄・東急新横浜線(相鉄・東急直通線)の停車駅であり、乗り換え0回で渋谷駅まで約35分、新宿三丁目駅まで約43分で行くことができる。羽沢横浜国大駅にはJR埼京線直通の便も通っているため、そちらを利用すると渋谷駅まで約33分、新宿駅まで約38分で行くことも可能だ。

8位・羽沢横浜国大駅の駅前は再開発が行われており、2021年には生鮮食品も扱うドラッグストアとクリニックモールがオープン。ただ、駅周辺にはそのほかに商店が見当たらず、買い物環境が充実しているとは言いがたい。しかし2024年春には駅直結のエリアに、地上23階建ての住居と商業施設の複合ビルが開業予定。今後の発展に期待して、いまのうちに物件検討に踏み切るのもアリかもしれない。

シングル向け 16位~30位、カップル・ファミリー向け 16位~30位

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている横浜駅まで電車で30分圏内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】
駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみ
シングル向け:専有面積20平米以上50平米未満
カップル・ファミリー向け:専有面積50平米以上80平米未満
【データ抽出期間】2022/4~2023/3
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、朝7時30分~9時の検索結果から算出(2023年3月27日時点)。所要時間は該当時間帯で一番早いものを表示(乗換時間を含む)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が2回までの駅を掲載

「横浜駅」まで60分以内、新築・中古の一戸建て価格相場が安い駅ランキング 2021年版

テレワーク(リモートワーク)が昨年から急激に広まったことで、「通勤に便利な都市部」という立地にこだわらない住まい探しをする人も増えている様子。そこで今回は横浜駅まで「60分圏内」にある、一戸建ての価格相場を紹介したい。横浜駅まで30分圏内ではなく60分圏内という区切りだと、「職場までちょっと遠いかな……」とこれまで注目していなかった街もあるはず。しかしそうしたエリアにも、自分好みの街があるかもしれない。さっそく築1年未満の「新築編」と築1年以上・築15年未満の「中古編」、それぞれの価格相場が安い駅TOP10をチェックしていこう。●横浜駅まで60分以内の価格相場が安い駅TOP10
【新築一戸建て編】
順位/駅名/価格相場/土地面積中央値/建物面積中央値
(沿線/所在地/横浜駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 入谷 2480万円 土地100.32平米 建物95.58平米
(JR相模線/神奈川県座間市/39分/1回)
2位 衣笠 2890万円 土地109.61平米 建物96.05平米
(JR横須賀線/神奈川県横須賀市/48分/0回)
3位 寒川 2930万円 土地108.54平米 建物95.33平米
(JR相模線/神奈川県寒川町/39分/1回)
3位 香川 2930万円 土地106.44平米 建物94.39平米
(JR相模線/神奈川県茅ヶ崎市/36分/1回)
5位 かしわ台 3180万円 土地103.69平米 建物96.39平米
(相鉄本線/神奈川県海老名市/29分/1回)
5位 三浦海岸 3180万円 土地116.92平米 建物99.35平米
(京急久里浜線/神奈川県三浦市/45分/0回)
7位 宮山 3235万円 土地169.78平米 建物102.05平米
(JR相模線/神奈川県寒川町/42分/1回)
8位 桜ヶ丘 3280万円 土地100.11平米 建物93.98平米
(小田急江ノ島線/神奈川県大和市/26分/1回)
9位 座間 3285万円 土地121.70平米 建物99.34平米
(小田急小田原線/神奈川県座間市/36分/1回)
10位 さがみ野 3480万円 土地100.12平米 建物98.53平米
(相鉄本線/神奈川県海老名市/26分/1回)

【中古一戸建て編】
順位/駅名/価格相場/土地面積中央値/建物面積中央値
(沿線/所在地/横浜駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 かしわ台 3030万円 土地104.93平米 建物96.13平米
(相鉄本線/神奈川県海老名市/29分/1回)
2位 港南中央 3380万円 土地85.70平米 建物86.75平米
(横浜市営地下鉄ブルーライン/神奈川県横浜市港南区/15分/1回)
3位 東林間 3444万円 土地104.57平米 建物97.44平米
(小田急江ノ島線/神奈川県相模原市南区/31分/1回)
4位 小田急相模原 3494万円 土地100.10平米 建物99.91平米
(小田急小田原線/神奈川県相模原市南区/40分/2回)
5位 上大岡 3655万円 土地65.90平米 建物94.13平米
(京急本線/神奈川県横浜市港南区/8分/0回)
6位 上星川 3775万円 土地109.54平米 建物96.75平米
(相鉄本線/神奈川県横浜市保土ケ谷区/10分/1回)
7位 三ツ境 3780万円 土地109.29平米 建物99.14平米
(相鉄本線/神奈川県横浜市瀬谷区/19分/0回)
7位 弘明寺 3780万円 土地64.46平米 建物93.02平米
(京急本線/神奈川県横浜市南区/13分/0回)
9位 二俣川 3790万円 土地91.20平米 建物97.45平米
(相鉄本線/神奈川県横浜市旭区/12分/0回)
10位 小田栄 3880万円 土地54.23平米 建物89.66平米
(JR南武線/神奈川県川崎市川崎区/23分/2回)

新築一戸建てのトップ10にはJR相模線沿線が4駅ランクイン

ランキングを見て分かる通り、横浜駅まで60分以内の条件でランキングしたものの、所要時間が50分を超える駅は一つも入ってきておらず、中古に至ってはすべて40分以内、20分以下の駅も多く登場している。東京都心の場合、同心円状に価格が安くなっていくのに対して、横浜駅を起点に価格で検討すると、さまざまなエリアに選択肢があるということだ。
「新築一戸建て編」の1位はJR相模線・入谷(いりや)駅。東京都内にも同名の駅があるが、こちらは神奈川県座間市に位置している。田園風景の中にぽつんとある無人駅で、1駅隣にある海老名駅の駅前の発展ぶりに比べると「1駅しか違わないのに、こんなにのどかなの!?」と驚かされる。しかし線路をまたぐ県道46号を北東へ進み、駅から徒歩7~8分ほどの座間警察署あたりまで出ると商業エリアに。スーパーやドラッグストア、書店、ディスカウントストアの「ドン・キホーテ」、休日の癒やしにうれしい温浴施設などが集まっている。

海老名駅(写真/PIXTA)

海老名駅(写真/PIXTA)

さらに座間警察署から10分ほど歩くと、9位にランクインした小田急小田原線・座間駅へ。1位・入谷駅~9位・座間駅間は歩いて15分少々といった近さながら、価格相場は入谷駅のほうが805万円も安い。先ほど述べた通り入谷駅周辺には田園風景が広がっているため“駅近”物件の数自体が少なく、その点が価格相場の安さにつながっているのかもしれない。しかし入谷駅に加え座間駅も利用しやすく、自然を身近に感じる環境でもあると考えると、入谷駅周辺で住まい探しをするのもアリだろう。入谷駅から横浜駅に向かうにはまず海老名駅に行き、相鉄本線の特急に乗り換えると計39分で到着する。相鉄本線の海老名駅~横浜駅間には、5位・かしわ台駅、10位・さがみ野駅も含まれている。

トップ10には、1位・入谷駅を含めてJR相模線の駅が4駅ランクインしていた。JR相模線はJR横浜線や京王相模原線も通る橋本駅から南へ延び、海近くの茅ヶ崎駅まで18駅を結ぶ路線。入谷駅から南に進むと海老名駅、厚木駅があり、厚木駅から4駅隣が7位・宮山駅、続いて3位・寒川駅、同額3位・香川駅という順に続いている。香川駅から2駅隣が茅ヶ崎駅で、そこからJR東海道本線に乗って約35分で横浜駅に到着する。

香川駅(写真/PIXTA)

香川駅(写真/PIXTA)

ランクインしたJR相模線の駅のうち、最も南側に位置する3位・香川駅の周辺はどんな様子だろうか。駅周辺は住宅街で、駅西側の駅前通りには個人商店がある。その先にはスーパーや、子育て支援センターを併設した香川市役所出張所も。保育園や幼稚園もあるので、小さな子どもがいるファミリー層にもうれしい環境だ。駅から西に歩くこと5分ほど、小出川を越えて中原街道に出るとディスカウントストアや飲食店、コンビニが並んでいる。さらに西には田畑が広がっており、全体的に見ると駅周辺は静かに暮らせる街といった趣だ。

香川駅から2駅隣の茅ヶ崎駅まで行けばショッピングモールや観光客にも人気の飲食店などがあり、茅ヶ崎駅を出てサザン通り商店街を南下すると夏は海水浴客でにぎわう浜辺「サザンビーチちがさき」にたどり着く。このあたりはサーファーにも人気がある湘南エリア。サーフィンが趣味の人や、海を身近に感じて過ごしたい人に、香川駅は住まいの候補地としていいかもしれない。

茅ヶ崎の海(写真/PIXTA)

茅ヶ崎の海(写真/PIXTA)

中古一戸建てを探すなら、新宿にも出やすい相鉄線沿線に注目

「中古一戸建て編」の1位は相鉄本線・かしわ台駅。「新築一戸建て編」の5位にもランクインした駅だ。特急は停まらないが、急行、通勤急行、快速などは停車する。急行なら乗り換えせずに横浜駅まで8駅・33分。より急いで横浜駅に向かいたい場合は、3駅先の大和駅で特急に乗り換えると29分で到着できる。

線路を挟んでかしわ台駅の北側には海老名市立の中学校、南側には小学校があるほか、消防署や総合病院も駅の近く。駅から5分ほど歩くとスーパーのほかにドラッグストアや100円ショップ、衣料品店の「しまむら」にスーパー銭湯、さらに保育園が集まるエリアがあり、一度にいろいろと用事を済ませたり、一日楽しんだりすることができそうだ。遊べる広場に加えて屋内プールやトレーニング室も備えた「海老名市北部公園」をはじめ、周辺には大小の公園も点在。両隣の駅、海老名駅やさがみ野駅ほどには駅前に商業施設が多くはないが、生活環境は十分に整っている。

1位・かしわ台駅を含め、トップ10には相鉄本線の駅が4駅ランクイン。かしわ台駅から横浜駅方面に向かって乗車すると、7位・三ツ境駅、9位・二俣川駅、6位・上星川駅という順で駅が並んでいる。この相鉄本線は2019年よりJR線との相互直通運転が開始した。二俣川駅の2駅隣、上星川駅の1駅前に位置する西谷駅よりJR直通線(相鉄新横浜線)に分岐し、そのまま乗っていると大崎駅や恵比寿駅、渋谷駅、新宿駅まで1本で行くことができる。1位・かしわ台駅、7位・三ツ境駅、9位・二俣川駅はJR直通の列車も停車するため、この3駅は横浜駅のみならず新宿駅にも乗り換えせずに行けるというわけだ。さらに相鉄本線は2022年度中に東急東横線・目黒線との相互直通運転も開始予定。ますます便利になる相鉄本線の沿線は、住む街として今後の注目度がアップしそうだ。

上大岡駅(写真/PIXTA)

上大岡駅(写真/PIXTA)

さてトップ10のうち、5位の京急本線・上大岡駅も取り上げたい。注目ポイントは、横浜駅まで1本なうえに特急に乗れば8分という近さ。「横浜駅まで60分圏内」という条件で調査したにもかかわらず、これほど横浜駅に近い駅が物件の価格相場の安さで5位になるとは少々意外だろう。価格相場が安いのは、横浜駅に近くても不便だからということもない。上大岡駅に直結して京急百貨店や家電量販店があり、駅前にはショッピングモールや映画館も。繁華街と言えるにぎわいだ。しかし駅前の商業エリアを越えると住宅地が広がり、日常使いできるスーパーやドラッグストア、小中学校や保育園もあり、住む街としても申し分ない。自然の豊かさを望む人にとっては好みから外れるかもしれないが、「やっぱり便利な環境がいい」という場合は注目の駅といえるだろう。

2つのランキングを振り返ってみると、「新築一戸建て編」は価格相場が約2500万円~約3500万円で横浜駅までの所要時間は40分前後のエリアが多かった。「中古一戸建て編」は価格相場が約3000万円~約3900万円で横浜駅までの所要時間は最短で8分(5位)、最長でも40分(4位)で、思いのほか近場のエリアがランクインしていた。

横浜駅の近隣エリアはすでに宅地として利用されていて新築を建てるスペースの確保も難しいだろうし、中古物件を視野に入れて探すと好みの物件を見つけやすいかもしれない。一方で横浜駅から40分ほど離れたエリアなら、新築物件を建てる土地が残されており、郊外のため価格相場が下がるというメリットもある様子。横浜駅から離れるものの価格相場が安めのエリアの新築一戸建てか、横浜駅に近いぶん価格相場は高めの中古一戸建てか……、どちらも魅力的で悩ましいが、自分たちの暮らし方や好みに応じて探していきたい。

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている横浜駅まで電車で60分圏内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】
駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数40年未満、敷地権利は所有権のみ
■新築戸建て:新築物件(築1年以上の未入居物件を含む)
■中古戸建て:築15年以内
【データ抽出期間】2020/8~2020/10
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された一戸建て価格から中央値を算出
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、朝7時30分~9時の検索結果から算出(2020年11月30日時点)。所要時間は該当時間帯で一番早いものを表示(乗換時間を含む)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が2回までの駅を掲載

「横浜駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2020年版

首都圏屈指の観光地で、ロマンチックな港町のイメージのある横浜。リクルート住まいカンパニーによる「住みたい街(駅)ランキング関東版」の調査では3年連続で住みたい街の1位に輝く、住みたい場所としても人気の街だ。そこで、ワンルーム・1K・1DKの物件を対象に、横浜駅まで30分以内で行ける家賃相場の安い駅ランキングを紹介する。横浜駅まで電車で30分以内、家賃相場の安い駅TOP10駅
順位/駅名/家賃相場/(沿線名/駅の所在地/横浜駅までの所要時間(乗り換え時間を含む)/乗り換え回数)
1位 かしわ台 4.10万円(相鉄本線/神奈川県海老名市/29分/1回)
2位 安針塚 4.25万円(京急本線/横須賀市/30分/1回)
3位 桜ヶ丘 4.50万円(小田急江ノ島線/神奈川県大和市/26分/1回)
3位 羽沢横浜国大 4.50万円(JR東海道線・相鉄新横浜線/横浜市神奈川区/13分/1回)
5位 三ツ境 4.55万円(相鉄本線/横浜市瀬谷区/19分/0回)
6位 京急田浦4.75万円(京急本線/横須賀市/27分/1回)
7位 鶴間 4.80万円(小田急江ノ島線/神奈川県大和市/28分/1回)
8位 舞岡 4.90万円(ブルーライン/横浜市戸塚区/16分/1回)
9位 成瀬 5.00万円(JR横浜線/東京都町田市/30分/0回)
10位 さがみ野5.10万円(相鉄本線/神奈川県海老名市/26分/1回)

3位の桜ヶ丘駅は厚木基地への離発着を間近で

1位は相鉄本線のかしわ台駅。駅の所在地は神奈川県海老名市だが、駅周辺は綾瀬市や座間市と入り組んでいるベッドタウンだ。

閑静な住宅街で、一戸建て住宅も目立つ。緑が多く、公園も充実。駅から少し行くと、体育館や屋内プール、テニスコートなどを備えた北部公園などがあり、アクティビティーが好きな人には静かな暮らしと趣味との両立がかないそう。また、国道246号線の大和厚木バイパスが通っており、圏央厚木インターチェンジや海老名インターチェンジも近いため、車で遠出が好きな人にとっても生活しやすそうだ。

3位の桜ヶ丘駅は、小田急江ノ島線の各駅列車の停車駅。のどかな住宅地で、ノスタルジックな雰囲気も漂う。

大きな商業施設はないが、生活に必要なスーパーのほか、個人商店が豊富。駅から少し離れると公園施設も充実している。引地台公園は、アスレチック施設や芝生広場、温水プールなどの設備もあり、小さな子どもがいる世帯には心強い。大和ゆとりの森は、広大な敷地に大規模な遊具施設やバーベキュー設備があるほか、地元のプロサッカーチーム、横浜F・マリノスによるフットサル教室などの企画も開催。また厚木航空基地に近いため、飛行機の離発着が間近で見られるスポットとしても知られている。

大和ゆとりの森(写真/PIXTA)

大和ゆとりの森(写真/PIXTA)

桜ヶ丘駅と同じく3位の羽沢横浜国大は、2019年11月30日にできたばかりの新駅。従来は鉄道の整備が不十分な鉄道空白地帯だったが、JRと相鉄の直通に伴った整備で、周辺の交通利便性は大幅に向上した。横浜駅までの所要時間も、ランキング中で最短。品川駅など都心の主要駅までの時間も短い。

駅の開業にあわせ、周辺は横浜国立大学の研究チームや自治体などによる開発が進められている。同大学の最寄駅であり、学生向けの単身者住宅が多いこともランクインの一因にもなっているが、開発計画では商業施設や子育て支援施設などの建設も予定されているとのこと。結婚や出産などでライフステージが変化しても長く住める街になる期待が持てそうだ。

相鉄沿線は買い物にも便利

5位の三ツ境駅は、相鉄の急行、通勤急行、快速、各駅停車の停車駅。乗り換えなしで所要時間20分以内と、横浜駅へのアクセス利便性なら1位と言えるかもしれない。緑豊かな環境のほか、天気に恵まれれば富士山が見えることでも知られる。

三ツ境駅(写真/PIXTA)

三ツ境駅(写真/PIXTA)

駅ビルの「相鉄ライフ 三ツ境」はスーパーのほか、スターバックスや「WIRED CAFE with フタバフルーツパーラー」などのカフェがある。周辺にも大きなスーパーや家電量販店、安売り店などが点在するほか、駅の所在地である瀬谷区の区役所が駅徒歩圏内なのも便利だ。区役所と隣接する公会堂では、モノづくり体験やスポーツ講座なども随時開かれている。

10位のさがみ野駅も、相鉄本線沿線で、同じく急行、通勤急行、快速、各駅停車の停車駅。駅ビルも三ツ境駅と同じように「相鉄ライフ さがみ野」がある。

駅周辺に大きなスーパーが充実している点も同様だが、さがみ野は人気の大規模小売店舗「コストコ」があるのが大きな魅力かもしれない。同店の特徴である大ボリュームの商品は単身者には使い勝手が難しいかもしれないが、アメリカのスーパーのような雰囲気もまたコストコの楽しさの一つ。好きな人にはたまらないだろう。

例年、年末年始のイベントで、横浜にひときわ魅せられる人は多いだろう。残念ながら遠出して遊びに、とは難しい昨今だが、地元民なら話は少し違ってくる。緑豊かな環境と、少し出かけるだけで洗練された都会の雰囲気の双方を楽しめるような部屋探しができるのも、横浜エリアの魅力といえそうだ。

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている横浜駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2020/8~2020/10
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、朝7時30分~9時の検索結果から算出(2020年11月30日時点)。所要時間は該当時間帯で一番早いものを表示(乗換時間を含む)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が2回までの駅を掲載

複合ビル「横濱ゲートタワー」、みなとみらい21中央地区に着工

鹿島建設(株)、住友生命保険相互会社、三井住友海上火災保険(株)は、3社共同で開発する「みなとみらい21中央地区58街区」について、ビル名を「横濱ゲートタワー」に決定し、4月3日に着工した。
計画地は、JR・私鉄等「横浜駅」徒歩6分、みなとみらい線「新高島駅」徒歩1分、横浜駅からみなとみらい21への玄関口となる広さ約9,300m2の敷地で、周辺では企業の本社ビル、研究開発施設などが続々と開発されているエリア。

この利便性の高い立地特性を最大限に活かし、オフィス基準階の専有面積が約825坪、延床面積約84,000m2、地下1階・地上21階の複合ビルを建設する。

ビルには、高機能な賃貸オフィス、貸会議室、クリニック、保育所、店舗などを導入するほか、横浜の新たな名所としてプラネタリウムも併設。さらに、BCP対策として高性能制震装置を採用。帰宅困難者の一時待機スペースといった災害支援機能も備える。

竣工は2021年秋頃、開業は2021年冬頃を予定している。

ニュース情報元:鹿島建設(株)

【ファミリー編】横浜駅まで30分以内、中古マンション価格相場が安い駅ランキング 2019年版

リクルート住まいカンパニーによる「住みたい街ランキング2019 関東版」の調査で、住みたい街の1位に輝いた横浜駅。そんな横浜駅に電車で30分以内にアクセスできる、カップル向け中古マンションの価格相場が安い駅を前回は紹介した。今回は専有面積70平米以上~100平米未満のファミリー向けタイプに条件を絞って、価格相場が安い駅TOP10をランキング。さっそく結果を見ていこう。●【ファミリー編】横浜駅まで30分以内の価格相場が安い駅TOP10
順位/駅名/価格相場(沿線/所在地/横浜駅までの所要時間)
1位 かしわ台 1780万円(相鉄本線/神奈川県海老名市/27分)
2位 六浦 1990万円(京急逗子線/神奈川県横浜市/25分)
3位 京急田浦 2140万円(京急本線/神奈川県横須賀市/27分)
4位 さがみ野 2150万円(相鉄本線/神奈川県海老名市/25分)
5位 踊場 2280万円(横浜市営地下鉄ブルーライン/神奈川県横浜市/21分)
6位 京急富岡 2535万円(京急本線/神奈川県横浜市/16分)
7位 相模大塚 2580万円(相鉄本線/神奈川県大和市/23分)
8位 追浜 2590万円(京急本線/神奈川県横須賀市/25分)
9位 小机 2650万円(JR横浜線/神奈川県横浜市/16分)
10位 鶴ヶ峰 2739.5万円(相鉄本線/神奈川県横浜市/9分)

カップル編でも1位になった、かしわ台駅がファミリー編でも1位に

1位は相鉄本線・かしわ台駅。見出しでも触れたが、前回紹介したカップル編ランキングでも1位となっており、横浜駅周辺の住まい探しでは要チェックのエリアと言えそうだ。今回調査の基点にした横浜駅の価格相場は5580万円だったが、かしわ台駅は1780万円で、なんと横浜駅の3分の1以下!駅周辺には住宅地が広がり、保育園や小中学校もあるファミリー向きの街並みだ。
また、駅が位置する海老名市は、中学生以下の子どもの通院・入院医療費を市が負担してくれる点も、子育て世代には魅力だろう。駅から徒歩約15分圏内である他地域の制度を見てみると、綾瀬市は海老名市同様の医療費助成があり、座間市では1歳以上の場合は保護者の所得制限付きではあるものの0歳~中学生の医療費助成を行っている。

2位は京急逗子線・六浦(むつうら)駅で価格相場は1990万円。横浜市で最も南に位置するのがこの駅で、駅から南西に進むと逗子市、南東に進むと横須賀市に入る。駅周辺には住宅が立ち並んでいるが、車で15分ほど東へ向かうと海に面した野島公園に到着。バーベキュー場やキャンプ場、房総半島を望む展望台があり、休日に家族で遊びにでかけてもよさそうだ。

野島公園内の小道(写真提供/PIXTA)

野島公園内の小道(写真提供/PIXTA)

六浦駅から1駅北上し、京急本線に乗り換えてから2駅南下すると3位の京急田浦駅へ。駅の西側には自然豊かな南郷公園が広がり、国道16号が通る駅東側には商店が立ち並んでいる。駅前には警察署があり、市民の安全を守っている点が心強い。京急本線に乗ると横浜駅のほか、品川駅までも1本で行ける点も魅力だろう。

ちなみに3位・京急田浦駅が位置する横須賀市は、前出の海老名市同様に中学生以下の通院・入院医療費を市が負担してくれる。

横浜駅から約10分で価格相場が約2840万円ダウンする駅も!

今回のTOP10には横浜市、海老名市、横須賀市、とさまざまなエリアの駅が並んだ。大和市から唯一ランクインしたのが、7位の相鉄本線・相模大塚駅。急行に乗ると最短約23分で横浜駅に到着する。駅の北側、徒歩約5分圏内にスーパーやホームセンター、ドラッグストアが集まっており、日常生活の買物に便利。周辺は公園も多く、約600種の植物と約50種の野鳥が生息する「泉の森」も駅から徒歩15分ほどで行ける。自然豊かな地で子育てしたいファミリーにはうってつけだ。

TOP10のうち、横浜駅までの所要時間が最短だったのは10位の相鉄本線・鶴ヶ峰駅。快速に乗ると横浜駅までは2駅・約9分だ。駅南口直結の「ココロット鶴ヶ峰」には、スーパーやドラッグストア、クリーニング店、飲食店に保育園までそろっている。駅北側にもスーパーや100円ショップ、飲食店など店舗が多く、生活しやすい環境と言える。また、駅からバスに乗って約15分で「よこはま動物園ズーラシア」に行くことができるので、休日に家族で訪れるのも楽しそう。

よこはま動物園ズーラシアのサル(写真提供/PIXTA)

よこはま動物園ズーラシアのサル(写真提供/PIXTA)

今回ランクインした駅は、いずれも価格相場が横浜駅の2分の1以下だった。10位の鶴ヶ峰駅は、約9分離れるだけで横浜駅より価格相場が2840万円も下がるという驚きの結果である。横浜駅の価格相場の高さは街の魅力や需要の高さの証拠でもあるが、横浜から30分離れるが、物件の購入金額を半額に抑えられるのならば、横浜駅だけに限定せず物件探しの範囲を広げる価値はあるのではないだろうか。

住まいがある街の魅力や便利さ、知名度を重視するか、多少は職場から離れても物件価格を抑えたぶんのお金を生活に回してゆとりをもつか……。それぞれのライフスタイルや価値観に照らし合わせて検討するのがいいだろう。

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている横浜駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、築年数40年未満、物件価格3億円以下、専有面積70平米以上100平米未満の物件(敷地権利は所有権のみ)
【データ算出期間】2018/10/1~2018/12/31
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、平日の日中時間帯の検索結果から算出(乗換なし)
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

東京23区の家賃相場が安い駅ランキング! 一人暮らしの人必見

東京は家賃が高いといわれますが、場所や条件次第では、東京にも穴場の地域があります。今回は、23区のターミナル駅や神奈川、埼玉の近郊駅などから主に一人暮らしにぴったりなワンルーム・1K・1DKの物件を対象とした家賃相場が安い駅をピックアップ。それぞれの駅の家賃相場や特徴をご紹介します。
東京23区内&山手線の家賃相場が安い駅ランキング

ランキングの約半数を占めたのは足立区の駅

ランキングTOP10を占めたのは、板橋区や江戸川区、足立区、葛飾区といった、23区の北側・東側の区にある駅でした。これらの区は、都心からはやや距離があるため、比較的家賃相場がリーズナブルなイメージがありますが、実際にもそのとおりの結果となりました。

相場ランキング1位は、西高島平駅(板橋区)で5.55万円。西高島平駅からJR山手線巣鴨駅まで22分、都心の大手町駅までは35分と都心に出やすいうえ、三田線の始発駅のため、座って通学・通勤することができます。

3位の北綾瀬駅(足立区)も5.9万円と5万円台で住むことができ、日比谷や大手町などのビジネス街まで約30分、原宿や表参道など人気の地域にも乗り換えなしに行ける便利な駅です。千代田線の支線という扱いのため隣の綾瀬駅で乗り換えが必要というところがややネックでしたが、今年の3月16日から乗り換えなしの直通運転が始まることで、ますます便利に。割安な家賃で便利な場所に住みたいという人にとって、要チェックな駅になりそうです。

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【2018年】東京23区内の家賃相場が安い駅ランキング

繁華街に住みたいのであれば池袋駅が狙い目

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

東京23区内ランキングでは、ひとつもランクインしていなかった山手線の駅。それもそのはず、山手線の駅は一番安い田端駅で8.10万円と、23区内の平均と比較すると約2.6万円高い結果となりました。とはいえ都心部をぐるりと回る山手線は本数も多く便利な路線。そう考えると10万円以下で住めるのは、考え方によっては安いといえるかもしれません。
利便性が高いターミナル駅では、唯一、池袋駅(同率7位)がランクイン。ほかのターミナル駅が11万円を超えるところ、池袋は8.60万円とお手ごろ。交通アクセスがよく、商業施設が充実している繁華街の近くで生活したい人は、検討すべきエリアといえそうです。

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山手線29駅の家賃相場が安い駅ランキング! 2018年版

利便性が大きいターミナル駅から30分以内の家賃相場ランキング(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

路線の選択肢が多いターミナル駅周辺は、住むと何かと便利です。電車だけでなく、高速バスや深夜バスなどのバスターミナルもあり、各地に行く選択肢が多いことも見逃せません。特に利用者数が多いのが、東京駅、渋谷駅、新宿駅、品川駅、池袋駅。なかでも19位まで5万円台が続く池袋駅に住むのが一番家賃を抑えられそうです。とはいえどのターミナル駅も、6万円台の物件がありますので、自分の通学・通勤場所に行くのに便利でかつ、暮らしに合う駅を見つけてくださいね。

日本を代表するターミナル駅、東京駅

東京駅まで30分以内の家賃相場が安い駅は、1位の南船橋駅(5.6万円)を筆頭に、千葉エリアが多くトップ10入りを果たしました。これは、JR総武線や京葉線の特急や快速があり東京駅までの所要時間が短いこと、乗り換えなし1本で通えることが影響しています。

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「東京駅」まで30分以内・家賃相場が安い駅ランキング 2018年版

流行最先端の街代表、渋谷駅

渋谷駅まで30分以内の家賃相場が安い駅のトップ3は、神奈川県川崎市の駅が占めました。1位は小田急線の急行や通勤急行も停まる向ヶ丘遊園駅(6万円)。新宿にも乗り換えなしで30分以内と、交通利便性が高い駅でもあります。

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「渋谷駅」まで電車で30分以内・家賃相場が安い駅ランキング 2018年版

日本屈指の繁華街、新宿駅

新宿駅まで30分以内の家賃相場が安い駅トップは、京王相模原線の稲城駅(4.8万円)です。稲城駅のある稲城市は、駅から少し歩けば畑なども目立つ緑豊かな街。駅前周辺にはマンションが多いので、単身者もファミリー層も暮らしやすい街といえそうです。

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「新宿駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2018年版

新幹線が停まり空港へのアクセスもよい品川駅

品川駅まで30分以内の家賃相場が安い駅ランキングは、横浜市の駅が多くランクインしました。トップは保土ヶ谷駅の5.63万円。保土ヶ谷駅はJR横須賀線が通っており、乗り換えなしで品川駅まで行くことができます。逆方向の鎌倉駅へは乗り換えなしで約20分と便利な位置にあり、相鉄線の天王町駅までも約1km、2路線を使うことも可能です。

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「品川駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2018年版

東京の三大繁華街のひとつにある池袋駅

池袋駅まで30分以内の家賃相場が安い駅ランキングのトップは東武東上線・上福岡駅で、家賃が4.4万円。5つのターミナル駅のなかでは最安値という結果となりました。その後も5万円(同・柳瀬川駅)、5.1万円(同・鶴瀬駅)と続きます。ランキング上位には東武東上線と西武池袋線が目立ちました。

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「池袋駅」まで30分以内の家賃相場が安い駅ランキング 2019年版

東京近郊の人気都市、横浜・大宮から30分以内の家賃相場ランキングまとめ(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

東京への便が良く、場所によってはベッドタウンとしての側面が強い神奈川県と埼玉県。今回ピックアップする「関東 SUUMO住みたい街ランキング2019」で1位の横浜、4位の大宮は、言わずと知れた、神奈川県と埼玉県を代表する都市です。どちらも東京に比べると家賃相場が安いので、家賃を抑えつつ便利な暮らしをしたい場合には、ぜひ検討してみましょう。

首都圏屈指の観光地、横浜

横浜駅まで30分以内の家賃相場が安い駅ランキングのトップは、京急本線の安針塚駅(4.65万円)でした。所在地は横須賀市なので横浜エリアとは少し言いづらいかもしれませんが、依然豊かでのどかな雰囲気の街です。横浜駅までの所要時間がわずか4分と最短なのが、ブルーライン・三ツ沢上町駅と、相鉄本線・星川駅(5.5万円)。三ツ沢上町駅は東京駅まで約30分と交通アクセスも便利です。星川駅は横浜駅まで4駅ありますが、快速を利用すれば1駅。現在再開発が進められ、すでに隣駅の天王町駅との間はすべて高架化されたため、街の安全性も向上しています。

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「横浜駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2019年版

“埼玉ディス”で話題の埼玉

大宮駅まで30分以内の家賃相場が安い駅ランキングは、3.5万円~5.08万円とリーズナブルな結果に。1位の東武野田線の藤の牛島駅は、特急や急行列車が停まる春日部市の駅です。ほか、東武野田線からは八木崎駅(4万円)、岩槻駅(4.8万円)、南桜井駅(4.85万円)などがランクイン。

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「大宮駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2019年版

【2019年】東京23区の家賃相場が安い駅ランキング! 一人暮らしの人必見

東京は家賃が高いといわれますが、場所や条件次第では、東京にも穴場の地域があります。今回は、23区のターミナル駅や神奈川、埼玉の近郊駅などから主に一人暮らしにぴったりなワンルーム・1K・1DKの物件を対象とした家賃相場が安い駅をピックアップ。それぞれの駅の家賃相場や特徴をご紹介します。
東京23区内&山手線の家賃相場が安い駅ランキング

ランキングの約半数を占めたのは足立区の駅

ランキングTOP10を占めたのは、板橋区や江戸川区、足立区、葛飾区といった、23区の北側・東側の区にある駅でした。これらの区は、都心からはやや距離があるため、比較的家賃相場がリーズナブルなイメージがありますが、実際にもそのとおりの結果となりました。

相場ランキング1位は、西高島平駅(板橋区)で5.55万円。西高島平駅からJR山手線巣鴨駅まで22分、都心の大手町駅までは35分と都心に出やすいうえ、三田線の始発駅のため、座って通学・通勤することができます。

3位の北綾瀬駅(足立区)も5.9万円と5万円台で住むことができ、日比谷や大手町などのビジネス街まで約30分、原宿や表参道など人気の地域にも乗り換えなしに行ける便利な駅です。千代田線の支線という扱いのため隣の綾瀬駅で乗り換えが必要というところがややネックでしたが、今年の3月16日から乗り換えなしの直通運転が始まることで、ますます便利に。割安な家賃で便利な場所に住みたいという人にとって、要チェックな駅になりそうです。

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【2018年】東京23区内の家賃相場が安い駅ランキング

繁華街に住みたいのであれば池袋駅が狙い目

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

東京23区内ランキングでは、ひとつもランクインしていなかった山手線の駅。それもそのはず、山手線の駅は一番安い田端駅で8.10万円と、23区内の平均と比較すると約2.6万円高い結果となりました。とはいえ都心部をぐるりと回る山手線は本数も多く便利な路線。そう考えると10万円以下で住めるのは、考え方によっては安いといえるかもしれません。
利便性が高いターミナル駅では、唯一、池袋駅(同率7位)がランクイン。ほかのターミナル駅が11万円を超えるところ、池袋は8.60万円とお手ごろ。交通アクセスがよく、商業施設が充実している繁華街の近くで生活したい人は、検討すべきエリアといえそうです。

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山手線29駅の家賃相場が安い駅ランキング! 2018年版

利便性が大きいターミナル駅から30分以内の家賃相場ランキング(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

路線の選択肢が多いターミナル駅周辺は、住むと何かと便利です。電車だけでなく、高速バスや深夜バスなどのバスターミナルもあり、各地に行く選択肢が多いことも見逃せません。特に利用者数が多いのが、東京駅、渋谷駅、新宿駅、品川駅、池袋駅。なかでも19位まで5万円台が続く池袋駅に住むのが一番家賃を抑えられそうです。とはいえどのターミナル駅も、6万円台の物件がありますので、自分の通学・通勤場所に行くのに便利でかつ、暮らしに合う駅を見つけてくださいね。

日本を代表するターミナル駅、東京駅

東京駅まで30分以内の家賃相場が安い駅は、1位の南船橋駅(5.6万円)を筆頭に、千葉エリアが多くトップ10入りを果たしました。これは、JR総武線や京葉線の特急や快速があり東京駅までの所要時間が短いこと、乗り換えなし1本で通えることが影響しています。

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「東京駅」まで30分以内・家賃相場が安い駅ランキング 2018年版

流行最先端の街代表、渋谷駅

渋谷駅まで30分以内の家賃相場が安い駅のトップ3は、神奈川県川崎市の駅が占めました。1位は小田急線の急行や通勤急行も停まる向ヶ丘遊園駅(6万円)。新宿にも乗り換えなしで30分以内と、交通利便性が高い駅でもあります。

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「渋谷駅」まで電車で30分以内・家賃相場が安い駅ランキング 2018年版

日本屈指の繁華街、新宿駅

新宿駅まで30分以内の家賃相場が安い駅トップは、京王相模原線の稲城駅(4.8万円)です。稲城駅のある稲城市は、駅から少し歩けば畑なども目立つ緑豊かな街。駅前周辺にはマンションが多いので、単身者もファミリー層も暮らしやすい街といえそうです。

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「新宿駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2018年版

新幹線が停まり空港へのアクセスもよい品川駅

品川駅まで30分以内の家賃相場が安い駅ランキングは、横浜市の駅が多くランクインしました。トップは保土ヶ谷駅の5.63万円。保土ヶ谷駅はJR横須賀線が通っており、乗り換えなしで品川駅まで行くことができます。逆方向の鎌倉駅へは乗り換えなしで約20分と便利な位置にあり、相鉄線の天王町駅までも約1km、2路線を使うことも可能です。

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「品川駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2018年版

東京の三大繁華街のひとつにある池袋駅

池袋駅まで30分以内の家賃相場が安い駅ランキングのトップは東武東上線・上福岡駅で、家賃が4.4万円。5つのターミナル駅のなかでは最安値という結果となりました。その後も5万円(同・柳瀬川駅)、5.1万円(同・鶴瀬駅)と続きます。ランキング上位には東武東上線と西武池袋線が目立ちました。

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「池袋駅」まで30分以内の家賃相場が安い駅ランキング 2019年版

東京近郊の人気都市、横浜・大宮から30分以内の家賃相場ランキングまとめ(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

東京への便が良く、場所によってはベッドタウンとしての側面が強い神奈川県と埼玉県。今回ピックアップする「関東 SUUMO住みたい街ランキング2019」で1位の横浜、4位の大宮は、言わずと知れた、神奈川県と埼玉県を代表する都市です。どちらも東京に比べると家賃相場が安いので、家賃を抑えつつ便利な暮らしをしたい場合には、ぜひ検討してみましょう。

首都圏屈指の観光地、横浜

横浜駅まで30分以内の家賃相場が安い駅ランキングのトップは、京急本線の安針塚駅(4.65万円)でした。所在地は横須賀市なので横浜エリアとは少し言いづらいかもしれませんが、依然豊かでのどかな雰囲気の街です。横浜駅までの所要時間がわずか4分と最短なのが、ブルーライン・三ツ沢上町駅と、相鉄本線・星川駅(5.5万円)。三ツ沢上町駅は東京駅まで約30分と交通アクセスも便利です。星川駅は横浜駅まで4駅ありますが、快速を利用すれば1駅。現在再開発が進められ、すでに隣駅の天王町駅との間はすべて高架化されたため、街の安全性も向上しています。

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「横浜駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2019年版

“埼玉ディス”で話題の埼玉

大宮駅まで30分以内の家賃相場が安い駅ランキングは、3.5万円~5.08万円とリーズナブルな結果に。1位の東武野田線の藤の牛島駅は、特急や急行列車が停まる春日部市の駅です。ほか、東武野田線からは八木崎駅(4万円)、岩槻駅(4.8万円)、南桜井駅(4.85万円)などがランクイン。

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「大宮駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2019年版

【カップル編】横浜駅まで30分以内、中古マンション価格相場が安い駅ランキング

リクルート住まいカンパニーによる「住みたい街ランキング2019 関東版」の調査で、2018年に続き、住みたい街の1位に輝いた横浜駅。交通アクセスのよさや買い物の便利さが多くの人に支持された結果だが、人気の街は物件の価格相場も高くなる。では人気の街・横浜まで電車で30分以内とアクセスがよく、しかも価格相場が安い駅はどこなのかを調査! 専有面積40平米以上~70平米未満の、カップル向け中古マンションの価格相場が安い駅トップ10をランキングしてみた。ちなみに同条件の横浜駅の中古マンション価格相場は3890万円。トップ10の価格はどんなものだろう……?●横浜駅まで30分以内の物件相場が安い駅TOP10
順位/駅名/価格相場(沿線/所在地/横浜駅までの所要時間)
1 かしわ台 1497.5万円(相鉄本線/神奈川県海老名市/27分)
2 追浜 1699万円(京急本線/神奈川県横須賀市/25分)
3 十日市場 1745万円(JR横浜線/神奈川県横浜市/26分)
4 鶴間 1930万円(小田急江ノ島線/神奈川県大和市/27分)
5 下永谷 1990万円(横浜市営地下鉄ブルーライン/神奈川県横浜市/18分)
6 鶴見小野 2030万円(JR鶴見線/神奈川県横浜市/15分)
7 洋光台 2035万円(JR京浜東北線/神奈川県横浜市/21分)
8 西谷 2040万円(相鉄本線/神奈川県横浜市/12分)
9 小机 2099.5万円(JR横浜線/神奈川県横浜市/16分)
10 長津田 2120万円(JR横浜線/神奈川県横浜市/29分)

TOP4の駅の中古マンション価格相場は横浜駅の半額以下!

1位は相鉄本線・かしわ台駅。急行に乗れば8駅で横浜駅に到着する。駅周辺は住宅が密集しており、小学校や中学校も駅近くにある。駅の南側、徒歩5分圏内にはドラッグストアやスーパーがあり、帰宅途中の買物に便利。スーパー銭湯「おふろの王様 海老名店」もあり、休日に気軽にリフレッシュできるのもうれしいところ。横浜駅まで出なくても1駅隣の海老名駅に行くと、映画館やショッピングモールなど商業施設が充実している点も魅力だろう。気になる中古マンションの価格相場は1497.5万円で、横浜駅の3890万円の半額以下だった。

以降、4位までは価格相場が横浜駅の半額以下という結果に。3位の十日市場(とおかいちば)駅を通るJR横浜線は、路線名とは裏腹に横浜駅は沿線に含まれない。しかし本数は少ないもののJR根岸線直通の列車に乗れば、十日市場駅から横浜駅まで乗り換えなしで行くことが可能だ。十日市場駅の駅前にはスーパーやドラッグストア、100円ショップや飲食店が並んでおり、日常生活を送る街として申し分ない環境だろう。

十日市場駅(画像提供/PIXTA)

十日市場駅(画像提供/PIXTA)

また、3位・十日市場駅や9位・小机駅、10位・長津田駅を走るJR横浜線は多くの路線と交わっており、多方面に出かけやすい点も注目だ。長津田駅で東急田園都市線、町田駅で小田急小田原線、新横浜駅で東海道新幹線や横浜市営地下鉄ブルーライン、菊名駅では東急東横線に乗り換えができる。

長津田駅(画像提供/PIXTA)

長津田駅(画像提供/PIXTA)

有名建築家により生まれ変わった駅や新路線建設中の駅もランクイン

7位のJR京浜東北線・洋光台駅は、駅周辺が2018年にリニューアルして話題に。駅前にそびえるURの洋光台団地や、団地に囲まれた広場は1970年代にできたもので、老朽化が目立っていた。そこで、建築家・隈研吾氏やクリエイティブディレクター・佐藤可士和氏をアドバイザーにした「団地の未来プロジェクト」が始動。団地1階部分を利用した商店街や、広場の階段やデッキ、団地の外壁などが明るく開放的な雰囲気に生まれ変わり、2018年8月には新生・洋光台中央広場のオープニングセレモニーが開かれた。今後も一帯のリニューアルは続くので、街の価値は高まりそうだ。

トップ10のうち横浜駅までの所要時間が最も短いのは、8位の相鉄本線・西谷駅。各駅停車に乗ると7駅で横浜駅に到着する。駅北側を東西に走る国道16号沿いには飲食店が点在するほか、駅南側には商店街やスーパーがある。

この西谷駅とJRの貨物線駅である横浜羽沢駅間では現在、総延長約2.7kmの連絡線を新設するプロジェクトが2019年度下期の開業を目指して進行中。加えて横浜羽沢駅と東急東横線・目黒線の日吉駅間を結ぶ連絡線を2022年度下期までに新設予定で、この2つの連絡線が完成したあかつきには相鉄線とJR線、さらに相鉄線と東急線が相互直通運転されることに。アクセス性の向上やラッシュ時の混雑緩和が見込まれており、西谷駅は今後注目度が上昇する駅と言えるだろう。

今回の調査の基点にした横浜駅の中古マンション価格相場は、専有面積40平米以上~70平米未満でも3890万円と予想通り高めだった。しかし横浜駅の周辺に範囲を広げると、ぐっとお手ごろ価格でありつつ、横浜駅まで1本で行けたり、ほかの路線に乗り換えやすかったりと魅力的な駅が豊富にある。物件探しの際はあわてず、視野を広げて探すのがよさそうだ。

さて、次回は専有面積70平米以上~100平米未満のファミリー向け中古マンションの価格相場ランキングを紹介したい。今回ランクインした駅と顔ぶれがどう変わるのか注目だ。

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている横浜駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、築年数40年未満、物件価格3億円以下、専有面積40平米以上70平米未満の物件(敷地権利は所有権のみ)
【データ算出期間】2018/10/1~2018/12/31
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、平日の日中時間帯の検索結果から算出(乗換なし)
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

「横浜駅」まで電車で30分以内、家賃相場が安い駅ランキング 2019年版

数多くの映画やドラマの舞台となっている、首都圏屈指の観光地、横浜。SUUMO「住みたい街ランキング2018年関東編」では総合1位の街であり、遊びに出かけるだけでなく住む場所としても人気だ。そんな横浜に行くのに便利なエリアに、お手ごろ価格で住むことはできないだろうか。ワンルーム・1K・1DKの物件を対象に、横浜駅まで30分以内で行ける家賃相場の安い駅ランキングから探ってみた。
横浜駅まで電車で30分以内、家賃相場の安い駅TOP25駅

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駅名家賃相場沿線名駅の所在地横浜駅までの所要時間/乗り換え回数1位
安針塚4.65万円京急本線横須賀市30分/1回2位
能見台4.80万円京急本線横浜市金沢区17分/1回3位
京急田浦4.90万円京急本線横須賀市27分/1回4位
舞岡4.98万円横浜市営地下鉄横浜市戸塚区16分/1回5位
三ツ境5.00万円相模本線横浜市瀬谷区15分/0回6位
弥生台5.05万円相模鉄道いずみ野線横浜市泉区19分/1回7位
いずみ野5.20万円相模鉄道いずみ野線横浜市泉区21分/1回7位
屏風浦5.20万円京急本線横浜市磯子区12分/1回7位
瀬谷5.20万円相模本線横浜市瀬谷区18分/0回7位
西谷5.20万円相模本線横浜市保土ケ谷区12分/0回11位
鶴ヶ峰5.25万円相模本線横浜市旭区9分/0回12位
京急富岡5.28万円京急本線横浜市金沢区16分/1回13位
下飯田5.30万円横浜市営地下鉄横浜市泉区27分/1回13位
横須賀中央5.30万円京浜本線横須賀市26分/0回15位
いずみ中央5.35万円相模鉄道いずみ野線横浜市泉区24分/1回16位
下永谷5.40万円横浜市営地下鉄横浜市港南区18分/1回16位
磯子5.40万円JR根岸線神奈川県横浜市磯子区16分/0回16位
追浜5.40万円京浜本線神奈川県横須賀市25分/1回16位
鶴間5.40万円小田急電鉄江ノ島線大和市27分/1回20位
上星川5.45万円相模本線横浜市保土ケ谷区9分/0回20位
六浦5.45万円京浜逗子線横浜市金沢区25分/1回22位
さがみ野5.50万円相模本線海老名市25分/0回22位
三ツ沢上町5.50万円横浜市営地下鉄横浜市神奈川区4分/0回22位
和田町5.50万円相模本線横浜市保土ケ谷区8分/0回22位
星川5.50万円相模本線横浜市保土ケ谷区4分/0回歴史を堪能できる安針塚が1位に

1位は、京急本線の安針塚駅。所在地は横須賀市で、山の多い地形ならではのトンネルに挟まれた山間にあり、横浜エリアとは少し言いづらいかもしれない。各停列車しか停車せず、駅周辺には商業施設なども少ない住宅地だが、その分自然が豊かでのどかな雰囲気。駅直結のスーパーに加え、地元でとれた農産物を扱う直売所もあちこちにあるため、野菜や果物の購入はむしろ便利と言ってもいいかもしれない。

江戸時代に徳川家康に外交顧問として仕えた三浦按針(ウィリアム・アダムス)のゆかりの地であり、歴史好きは胸が躍る街でもある。その三浦按針の供養塔があるのが、駅から徒歩20分ほどにある塚山公園。国の史跡に指定されており、同公園も「かながわの景勝50選」に選ばれている。山の上にあるため、眼下に横須賀港や東京湾唯一の無人島である猿島を一望でき、散策にも楽しいだろう。

春の塚山公園(写真/PIXTA)

春の塚山公園(写真/PIXTA)

横浜駅まで乗り換えなしで利用できる最上位の駅は、5位の三ツ境駅。相鉄線沿線で、特急は停車しないが急行と快速は利用できる。所在地の瀬谷区は横浜市西部に位置し、比較的自然が残る地域だ。

駅周辺は駅ビルのほか、子ども服チェーンも入るスーパーやホームセンターのほか、小規模だが商店街もあり、日常の買い物に不自由することはないだろう。また、駅から徒歩20分ほどには、歴史や自然とふれあえる大規模公園「長屋門公園」がある。園内は自然観察林のほか、昔の農村生活の営みや瓦葺きの民家が保存された歴史体験ゾーンもあり、子どもの情操教育にもぴったりだ。

横浜駅まで歩けるエリアもランキング入り!

横浜駅までの所要時間が10分を切る駅の最上位は11位の鶴ヶ峰駅。快速電車の停車駅だ。駅周辺は横浜市の都市整備で「副都心」に位置付けられ再開発されており、駅直結の複合施設「ココロット鶴ヶ峰」がある。深夜1時半まで営業しているスーパーや、居酒屋などを含めた飲食店も充実。仕事で帰宅が遅いビジネスパーソンには心強い。

所在地である旭区の区役所や図書館、消防署などの行政機関が集中しているのは、子育て世帯にとっても助かるところだろう。

所要時間がもっとも短いのは、同率22位の三ツ沢上町駅と星川駅で、横浜駅からわずか4分。横浜市営地下鉄沿線の三ツ沢上町駅は横浜駅から2駅で、距離は2km強。横浜駅まで歩くことも可能で、新横浜駅までも電車で約7分、東京駅まで約30分と、交通アクセスの良さは抜群だ。

横浜国立大学の最寄り駅であり、学生の姿を見かけることが多いが、駅周辺は少し歩くと閑静な住宅街が広がっている。小学校など教育施設も多い。

相模本線沿線の星川駅は横浜駅から4駅だが、快速を利用すれば1駅。横浜駅までの距離は3km強で、気が向いたときに散歩がてらなら徒歩でも十分利用が可能だ。昔ながらの住宅地だったが、現在再開発が進められており、2018年11月には隣駅の天王町駅との間がすべて高架化。従来の踏切による交通渋滞が解消され、街の安全性も向上している。

駅前は大規模マンションの建設も増えている。駐車場の完備されたホームセンターやスーパーのほか、保土ヶ谷区役所や警察署など行政機関も集中。対象物件数も多いため、これから引っ越しを検討するなら有力な候補地と考えてもよさそうだ。

横浜は洗練された都会でありながら、観光スポットには海や緑あふれる公園も多い。ランキング上位には、のどかな自然が残る街が目立った。都市の便利さは享受したいけれど、豊かな自然環境も、もちろん大きな魅力。その両立が可能なことも、横浜の「住みたい!」と思わせる根幹にあるようだ。

●調査概要
【調査対象駅】横浜駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2018/8~2018/10
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出