部屋干しの場所、トップは「リビング」

ダイキン工業(株)はこのたび、住宅内の空気の困りごとと部屋干しに関する実態調査を行った。調査は2019年4月19日~4月20日、インターネットで実施。首都圏在住の核家族世帯・既婚男女400名を対象に行った。
それによると、住宅内の空気に関する困りごとは「結露」が最も多く24.8%。次いで「温度差」(17.0%)、「乾燥」(15.5%)、「湿気がたまりやすい」(14.0%)、「カビ」(11.3%)が続く。上位TOP5のうち4つは湿度が関係したものだった。

梅雨時期の住宅内空気の不快度を高める一因といえる「洗濯物の部屋干し」。実施状況について聞いたところ、「毎回部屋干ししている」世帯は約2割(22.8%)だった。しかし、雨の日など「状況に応じて部屋干しすることがある」世帯は62.0%と、6割を超えている。

住宅内のどこで部屋干しを行いますか?では、生活の中心ともいえる「リビング」が最も多く46.6%。次いで「空き部屋」(22.7%)、「寝室」(21.5%)、「浴室」(19.8%)の順。

部屋干しをする時に気になること、困っていることは、「場所をとる」がトップで41.6%。僅差で「カラッと乾かない」(41.3%)が続く。ほかには、「洗濯物が臭くなる」(38.3%)、「時間がかかる」(37.5%)、「部屋がジメジメする」(32.4%)など。部屋干しの困りごとは、「場所」「湿度」「臭い」の3つに集約されるといえそうだ。

部屋干し時に工夫していることを聞くと、4人に1人は「何もしていない」(23.9%)と回答。7割以上(74.9%)が何らかの工夫をしているが、具体的な工夫の実施率は総じて低く3割未満。部屋干しの困りごとに対する決定的な解決策は見つかっていないようだ。

ニュース情報元:ダイキン工業(株)

雨の日の洗濯、「部屋干し派」が7割

リンナイ(株)はこのたび、洗濯の実態を探るべく、全国20~60代の男女計1,000名を対象に「洗濯」に関する意識調査を行った。調査時期は2019年4月25日~5月7日。調査方法はインターネット。家庭でどのような種類の洗濯機を使っていますか?では、最も多かったのは「乾燥機能無しの縦型洗濯機」で47.6%。次いで「乾燥機能付きの縦型洗濯機」25.4%、「乾燥機能付きドラム式洗濯機」18.3%の順。ドラム式よりも縦型を利用している方が多数派であることが判明した。利用している洗剤の種類は「液体型洗剤」が最も多く69.1%、次いで「粉末型洗剤」22.5%、「ジェルボール型洗剤」7.2%の順。

洗濯は自己流で行っていることが多い家事のひとつ。そのため失敗も多い。どんな失敗をしたことがあるか尋ねたところ、1位は「ティッシュやおむつなどを、洗濯物と一緒に洗ってしまった」で48.2%と、失敗経験者は約半数いることがわかった。「服が縮んでしまった」(42.7%)、「色移りした」(40.9%)も多い。

普段の洗濯物の乾かし方については、「外干し」が6割以上の66.1%。次いで「部屋干し」29.7%、「乾燥機」3.5%と続く。雨の日には「部屋干し」が70.0%になり、「乾燥機」が17.4%と、雨の日でも乾燥機を使用する人は2割未満にとどまるようだ。

部屋干しをする際の悩み1位は「洗濯物が乾きづらい」で49.7%、2位は僅差で「独特の臭いがすること」49.5%、それぞれ約半数の方が悩んでいる。

ニュース情報元:リンナイ(株)

ダウンもレザーも、自宅でかんたん丸洗い!  実力派おしゃれ着洗剤を試してみた

春が近づき衣替えの季節がやってきました。冬物衣類をしまう際、ダウンジャケットやファー、レザージャケットなどのおしゃれ着をクリーニングに出すか迷ったことはありませんか?
なんといってもこうした冬物衣料のクリーニング代は高い!! 小さなファーでもクリーニングに出すと3000円ほど、ダウンやレザージャケットなんて5000円以上とられることもザラにあります。そんなおしゃれ着を、なんと家庭で水洗いできる洗剤があるとのこと。その実力を試してみました。
ダウンも革もファーも洗える! 実力派おしゃれ着洗剤とはコレだ!プロ・ウォッシュ(税込2,700円)+プロ革エッセンス(税込1,080円)と、ドライニング 液体タイプ(税込1,620円)ドライニング ゲルタイプ(税込1,620円)(写真撮影/ツマミ具依)

プロ・ウォッシュ(税込2,700円)+プロ革エッセンス(税込1,080円)と、ドライニング 液体タイプ(税込1,620円)ドライニング ゲルタイプ(税込1,620円)(写真撮影/ツマミ具依)

使うのは「プロ・ウォッシュ」と「ドライニング」という洗剤。ネット販売が中心のため、はじめて見る人も多いかもしれませんが、知る人ぞ知る洗剤なのです!

プロ・ウォッシュは、一般的なおしゃれ着用洗剤よりも衣類の保護成分が15~17倍も入っているとか。衣類の繊維をしっかり守ってくれます。さらに、プロ革エッセンスという加脂剤を使えば、革製品まで洗えるのです。

ドライニングは、水30Lに対して15ml目安と少量で使える濃縮タイプなので、セーターを1着10円で洗える計算に。とっても経済的です。天然原料で環境にもやさしく、オレンジのいい香りがします。
今回、それぞれの洗剤の販売元に、きれいに洗いあがるコツを聞いてきました。
早速、レザージャケットとフェイクファー付きダウンジャケットを丸洗いしてみることにします!

袖口にしみ付き、レザージャケットの丸洗いにトライ

まずはレザージャケットを洗ってみます。袖口に、コーヒーでしょうか……?
目立つシミがついてしまっていますね。全体的に色もくすんで、少しかび臭さも感じられます。
使用洗剤はプロ・ウォッシュ。袖口の汚れは落ちるでしょうか。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(1)洗う前に、汚れやほこりをブラッシングで落とします。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(2)洗濯桶や洗面台などで水をはり、プロ・ウォッシュをキャップの3分の1、プロ革エッセンスを約4~5滴入れて混ぜます。水が白濁してきたらOK。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(3)レザージャケットを入れて、全体が水につかるようにやさしく押してから、2~5分つけ置き洗いします。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(4)裏側にも水を通すようにして、優しくすすぎをします。すすいだらきれいな水に1~2分つけ置きします。

(5)洗濯ネットに入れ洗濯機を使って短時間で脱水します。しっかり脱水すると絞りジワができるので、 軽く済ますのがポイント。

(6)分厚めの肩幅に合ったハンガーに通し、両手で挟んでプレスするようにやさしくシワを伸ばしながら、形を整えます。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

フェイクファー付きダウンジャケットを洗ってみよう

続きまして、フェイクファー付きダウンジャケットをドライニングで洗ってみましょう。
ゴワゴワのフェイクファーは、買ったときのようなフワフワに生き返るでしょうか。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(1)つけ置き洗い時間が異なるので、洗う前にフェイクファーをダウンジャケットから取り外します。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依


(2)まずはフェイクファーから。洗濯桶や洗面台などに水をはり、ドライニングを適量入れて混ぜます。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(3)2~3分つけ置き洗いします。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(4)水で15秒ほどすすぎ、バスタオルなどで水気を取ります。

(5)ハンガーか平干しネットを使って、風通しのよいところで陰干しします。

(6)乾ききる前に低温設定にしたドライヤーで乾燥させながら、毛の流れに沿ってブラッシングするとボリューム感がアップします。(フェイクファーは熱に弱いのでドライヤーはなるべく離して当てるようにしてくださいね!)

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

次はダウンジャケットです。ドライニングをキャップの半分程度入れて混ぜます。ダウンジャケットは、水を吸うとかなり重たくなるため手で絞るのは大変。洗うときから洗濯機に水をためて使えば、そのまま脱水できるのでおすすめです。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

(1)ダウンジャケットのジッパーを締めてたたみ、10~15分程つけ置き洗いします。ダウンジャケットは軽く浮いてくるので優しく適度に押し洗いします。

(2)洗濯機で15秒ほど脱水し、そのまま30秒ほどすすぎます。

(3)もう一度15秒ほど脱水します。脱水が足りない場合は短時間脱水を行うか、バスタオルなどで水気を取ります。

(4)ハンガーか平干しネットで風通しのよいところで陰干しします。室内で干される場合はダウンジャケットの下に新聞紙を敷いておくと、水滴のケアもできます。

(5)ある程度乾いてきたら手で軽くたたいて形を整えます。乾いたら最後にダウンジャケットを振りさばいて全体に空気を入れます。

仕上がりはいかに!?

さて、仕上がりをみてみましょう。
乾くまでに丸2日はかかりましたが、クリーニングに出すと1週間以上待つこともあるので、そう考えると早いですね。

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

写真撮影/ツマミ具依

レザージャケットは袖口のシミがなくなって、ダウンジャケットのファーはふわふわになってる!!
レザーの質感も損なうことなく、素材を傷めずしっかり汚れが落ちてました! お見事!

実力派おしゃれ着洗剤を使ってみての感想

「家で洗えないものはクリーニングに出す」という常識を今まで疑うことさえしませんでしたが、実際にやってみると「全然できるじゃん!」と目から鱗でした。

慣れないうちはステップを確認しながら進めるので少し大変に思うかもしれませんが、基本的な手順は「水をためて洗剤を入れる→つけ置き洗い→短時間ですすぎ・脱水」なので、難しくありません。これで何千円も浮くなら相当お得! 衣替えの時期に限らず、いつでも気軽におしゃれ着を洗えます。

今回はレザージャケットとファー付きダウンジャケットでしたが、他のおしゃれ着の場合も含めうまく洗濯するためのポイントが気になりますよね。というわけで、今回使用した2つの洗剤の販売元からおしゃれ着洗濯のポイントを教えてもらいました!

●おしゃれ着洗濯のポイント(基本)
・白~淡い色のものと、色もの~黒やデニムなど色の出るものは、必ず分けて洗う(プロ・ウォッシュ)
・デリケートな素材のものや、大切なものは、必ず手洗いする(洗濯機の洗い機能を使わない)(プロ・ウォッシュ)
・洗った後は基本的なことだが、放置させずに、洗ったらすぐに形を整えて干す(プロ・ウォッシュ)
・洗濯機のドライコースやおしゃれ着コースよりも、つけ置き洗いがおすすめ(繊維は水に濡れているときが傷みやすくなるため)(ドライニング)
・洗濯機での脱水はなるべく短時間にすると衣類を傷めない。場合によってはバスタオルなどで水気を吸い取る(ドライニング)

これでやっと、冬の終わりにクリーニングで財布が寂しくなる思いから解放されそうです!
筆者が試したレザージャケットとダウンジャケットは、いずれも手洗い可能な洗濯表示ではありません。色落ちや縮みなどが起こっても、自己責任。皆さんもトライする場合は、そのリスクを念頭に置いてお試しください。

多少のリスクをとってもこの手軽さならアリだと、筆者は思いました! 浮いたお金で、新しい春服を買いに出かけてみてはいかがでしょうか?

●取材協力
・株式会社UYEKI(製品名『ドライニング』)
・アスパイラル(製品名『プロ・ウォッシュ』、『プロ革エッセンス』)