積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所は、このほど「睡眠状況に関する実態調査」を行った。調査対象は30~70歳代のセキスイハイム入居者14,000人。調査エリアは東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、山梨県。2019年1月にWebアンケート方式で行い、829件の回答を得た。
それによると、睡眠の満足については、満足層が全体で66%、不満層が34%と、3割以上の人が睡眠に対して不満を感じていることがわかった。年齢別でみると中年層で睡眠不満が高く、30代(44%)、40代(42%)、50代(44%)で4割を超えている。
どういった点で睡眠に不満を感じているかでは、全体では80%が「日中に眠気がある」、77%が「夜中に目が覚めてトイレに行く」、67%が「睡眠時間が足りていない」、66%が「夜中に何度も目が覚める」、60%が「起床時刻より早く目が覚める」と回答している。
睡眠不満の内容別に生活状況を見ると、睡眠時間が足りない人は「朝、起きてから寝るまでの間に、二度寝、昼寝、夕寝などをしている」、「平日の睡眠時間は、6時間未満である」、「休日の起きる時刻は、平日の起きる時刻より2時間以上変動することがある」などでポイントが高く、日常生活の不規則性が睡眠不満の原因となっているようだ。
寝ている時に外部の音がうるさく感じるか?では、中年層では53%、高齢層では44%が「当てはまる」と回答。寝室の暑さ寒さ満足度では、中年層で31%、高齢層で22%が不満を抱いている。睡眠の満足度には寝室の音環境や温熱環境が関連していることが推測される。
住宅の省エネ基準別に睡眠満足度をみると、築20年以上の住宅に住む睡眠不満層は30%で、築19年以内の住宅に住む睡眠不満層(24%)と比べると、寝室温度の不満の割合が高い。
ニュース情報元:(株)住環境研究所