【梅田駅30分以内】家賃相場が安い駅ランキング2023年。1位は3万円台、兵庫・西宮市の駅

関西随一の繁華街といえば大阪市北区の梅田だろう。大型商業施設が林立し、オフィスビルも多数あるため観光客やビジネスマン、近隣住民など多くの人が日々行き交っている。そんな梅田エリアの中心地、梅田駅周辺のシングル向け賃貸物件(10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件)の家賃相場は7万2000円。「SUUMO住みたい街ランキング2023 関西版」で2年連続の1位になった人気エリアだけあり、大阪市内でも家賃相場は高額だ。そんな梅田駅までアクセスしやすく、かつ家賃相場がリーズナブルな駅はどこだろう……? 梅田駅まで30分圏内にある、シングル向け賃貸物件の家賃相場が安い駅トップ15を見ていこう。

梅田駅まで電車で30分以内の家賃相場が安い駅TOP15

順位/駅名/家賃相場(主な路線名/駅の所在地/梅田駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 武庫川団地前 3.9万円(阪神武庫川線/兵庫県西宮市/30分/1回)
2位 萱島 4万円(京阪本線/大阪府寝屋川市/21分/1回)
3位 大和田 4.2万円(京阪本線/大阪府門真市/29分/2回)
4位 寝屋川市 4.25万円(京阪本線/大阪府寝屋川市/25分/2回)
5位 四条畷 4.3万円(JR片町線/大阪府大東市/30分/1回)
6位 上新庄 4.5万円(阪急京都本線/大阪府大阪市東淀川区/18分/1回)
6位 瑞光四丁目 4.5万円(大阪メトロ今里筋線/大阪府大阪市東淀川区/29分/1回)
8位 南千里 4.55万円(阪急千里線/大阪府吹田市/30分/2回)
8位 大日 4.55万円(大阪メトロ谷町線/大阪府守口市/24分/0回)
10位 住道 4.6万円(JR片町線/大阪府大東市/26分/1回)
10位 香里園 4.6万円(京阪本線/大阪府寝屋川市/29分/1回)
12位 だいどう豊里 4.7万円(大阪メトロ今里筋線/大阪府大阪市東淀川区/27分/1回)
12位 下新庄 4.7万円(阪急千里線/大阪府大阪市東淀川区/19分/2回)
14位 JR総持寺 4.8万円(JR東海道本線/大阪府茨木市/21分/1回)
15位 相川 4.9万円(阪急京都本線/大阪府大阪市東淀川区/20分/1回)
15位 鴻池新田 4.9万円(JR片町線/大阪府東大阪市/25分/1回)

1位は3万円台! 買い物環境に恵まれた、兵庫県西宮市の駅がランクイン

梅田駅には大阪メトロ御堂筋線が通っているほか、すぐ近くにはJRの大阪駅、阪急電鉄と阪神電鉄の大阪梅田駅、大阪メトロの谷町線・東梅田駅と四つ橋線・西梅田駅、さらにはJR東西線の北新地駅が密集している。今回の調査ではそうした近接駅から梅田駅に徒歩で行くルートも含めて「梅田駅まで30分圏内」にある駅のうち、一人暮らし向け賃貸物件(専有面積10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DK)の家賃相場が安い駅をランキングした。

武庫川団地前駅(写真/PIXTA)

武庫川団地前駅(写真/PIXTA)

調査の結果、1位には阪神武庫川線・武庫川団地前駅が家賃相場3万9000円でランクイン。まず武庫川駅に出てから阪神本線の区間急行に乗り換えて大阪梅田駅まで約26分、そこから徒歩で梅田駅まで約4分なので、所要時間は計約30分だ。武庫川団地前駅は兵庫県西宮市の湾岸部に位置し、駅名通りに駅周辺にはUR賃貸住宅の武庫川団地が広がっている。5000世帯以上が住む大規模団地のため、周辺にはショッピングセンター「メルカードむこがわ」やショッピングモール「ムコダンモール」をはじめ住民の暮らしを支える施設が充実。緑豊かな公園や温泉使用のスーパー銭湯もあり、ご近所で気軽に息抜きできるのも嬉しいところ。駅前からバスに乗れば10分弱で、「ららぽーと甲子園」や「阪神甲子園球場」にも行くことができる。

阪神甲子園球場(写真/PIXTA)

阪神甲子園球場(写真/PIXTA)

2位は大阪府寝屋川市にある京阪本線・萱島(かやしま)駅で、家賃相場は4万円。京阪本線の通勤準急で淀屋橋駅に向かい、大阪メトロ御堂筋線に乗り換えると計約21分で梅田駅に到着する。高架駅である萱島駅は、ホーム床と屋根を突き抜いて樹齢約700年のクスノキの大木がそびえていることで知られている。駅にはお惣菜や持ち帰り握り寿司、こだわりのパンなどを扱う駅ナカ商店「もより市」が併設され、高架下には100円ショップやドラッグストア、飲食店が並ぶ商店街「エル萱島」「エル萱島東」がある。駅前にも飲食店が点在し、徒歩10分圏内にスーパーが複数。また、タイムスリップしたような昭和レトロな雰囲気が残る「京阪トップ商店街」も、住むからには一度は訪問しておきたい。駅から東に自転車で10分ほど進むと、ファッションや家電のショップから飲食店街に映画館まで備えた「イオンモール四條畷」があるのも便利だろう。

3位は大阪府門真市にある京阪本線・大和田駅で、家賃相場は4万2000円。2位にランクインした萱島駅の隣駅だが、大和田駅には通勤準急が停車しないため淀屋橋駅まで最短で行くには京阪本線の普通列車と準急を乗り継ぐ。そこから大阪メトロ御堂筋線に乗るため、梅田駅までは乗り換え2回・所要時間は約29分となる。とはいえ大和田駅から区間急行1本で淀屋橋駅に向かってから大阪メトロ御堂筋線に乗る「乗り換え1回」のルートでも、梅田駅まで計約32分だ。大和田駅の改札内には駅ナカコンビニがあるほか、高架下がドラッグストアや100円ショップ、飲食店が並ぶ商店街「エル大和田」になっている。駅の北側にも南側にも複数のスーパーがあるほか、駅から南へ徒歩13分ほどの国道163号沿いには家電量販店やホームセンターも。映画館を備えた「イオンモール大日」と産直市場やクリニックもある「ベアーズ」という2つのショッピングモールが隣接する8位・大日駅前にも、自転車なら大和田駅から13分ほどでたどり着く。

家賃相場の安さに加え、梅田駅までの所要時間や電車賃もチェック!

6位には家賃相場が同額の4万5000円で2つの駅がランクイン。そのうち阪急京都本線・上新庄駅は梅田駅までの所要時間が、トップ15で最短の約18分だった。まず3駅隣の南方駅に出て、そこから徒歩で西中島南方駅へ。そして大阪メトロ御堂筋線に乗ると2駅目が梅田駅だ。乗り換え駅の西中島南方駅から梅田とは逆方面に進むと、1駅目が東海道新幹線も通る新大阪駅というのも便利なところ。また、上新庄駅から阪急京都本線1本でも大阪梅田駅まで約15分、そこから徒歩約8分の梅田駅までは計約23分で行くことが可能だ。

そんな6位・上新庄駅は大阪市東淀川区に位置し、同じく6位になった大阪メトロ今里筋線・瑞光四丁目駅までは歩いて15分ほど。生活圏がかぶっているので家賃相場が同額なのも納得だろう。上新庄駅は北と南に出口があり、特に駅南側には多くの飲食店が建ち並んでいる。にぎやかな繁華街がある一方で、スーパーや家電量販店、住宅も駅近くにあるので、日常生活圏内であれこれと食べ歩きが楽しめそうだ。

大日駅(写真/PIXTA)

大日駅(写真/PIXTA)

トップ15で唯一、梅田駅まで「乗り換え0回」となったのは、8位にランクインした大阪メトロ谷町線・大日駅だ。乗り換え0回だが大阪メトロ谷町線は梅田駅に乗り入れていないため、大日駅より約19分の東梅田駅で降りてから徒歩約5分の梅田駅に向かうルートを通って、所要時間は計約24分・乗り換え0回との結果になっている。この大日駅は大阪府守口市に位置し、家賃相場は4万5500円。前出の3位・大和田駅の紹介部分で述べたように、駅前には映画館を備えた「イオンモール大日」と産直市場やクリニックもある「ベアーズ」という2つのショッピングモールがある便利な環境。駅西側には市水道局の浄水場やパナソニック系列企業の敷地が広範囲な面積を占めており、住宅地は主に駅の東側に。駅から北に10分少々歩くと淀川の河川敷が広がり、気軽に自然に親しめる環境でもある。

住道駅(写真/PIXTA)

住道駅(写真/PIXTA)

トップ15からもう1駅、10位にランクインしたJR片町線・住道(すみのどう)駅をピックアップしよう。この駅で注目したい点は、梅田駅までの電車賃がトップ15で最安の230円というところ。交通費が支給される会社員だと電車賃はあまり気にならないだろうが、会社は別の場所だけれど梅田に通いやすい場所に住みたい人や交通費も自腹の学生などにとっては電車賃も見逃せないもの。たとえば香里園駅の家賃相場は住道駅と同じ4万6000円だが、所要時間約29分・乗り換え1回で梅田駅に向かうルートの場合の電車賃は540円。住道駅~梅田駅の230円に比べて2倍以上もかかり、何度も梅田駅に通うならばジワジワと懐に響いてくるはず。住まいを探す際に、よく使うルートの交通費にも気を付けたほうがよさそうだ。

さて、10位・住道駅から梅田駅に230円で向かうルートを確認しておこう。まずJR片町線快速で京橋駅に行き、JR大阪環状線(内回り)で大阪駅へ。そこから歩いて梅田駅に向かうと計約26分で到着する。そんな住道駅は大阪府大東市に位置し、大東市役所の最寄り駅でもある。駅周辺には市民会館や、中央図書館と文化ホールを備えた市立総合文化センターも。駅に直結してショッピングセンター「アルビ住道」があり、ベーカリーや惣菜店、スイーツ店やスーパーなどのグルメ関係の店舗をはじめ、ドラッグストアや衣料品店「しまむら」も館内に並ぶ。駅の南側には市立の小中学校や公園があり、その先が住宅街。駅北側は寝屋川と恩智川の合流地点となっており、駅前広場から続く大橋を渡った先には京阪百貨店と約100の専門店からなる「ポップタウン住道オペラパーク」が広がる。敷地内にはファッション関係から生活用品、食品関係の店舗からレストランまで揃っているので、遠出しなくても買い物や食事が楽しめるだろう。

17位~28位

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている梅田駅まで電車で30分以内の駅(掲載物件が20件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2022/12~2023/6
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンションのうち普通借家契約の物件のみ)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、朝7時30分~9時の検索結果から算出(2021年3月31日時点)。所要時間は該当時間帯で一番早いものを表示(乗換時間を含む)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が2回までの駅を掲載

【梅田駅30分以内】中古マンション価格相場が安い駅ランキング2023年。TOP3に2000万円以下で乗り換え0回の駅も!

「SUUMO住みたい街ランキング2023 関西版」で、2年連続で1位に輝いた梅田駅。関西随一のビジネス・商業の拠点といえる繁華街としてだけでなく、近年は“暮らす街”としても注目を高めている。とはいえ梅田駅周辺にあるカップル・ファミリー向け中古マンション(専有面積50平米以上~80平米未満)は、価格相場が5980万円と高額。そこで、便利な梅田にアクセスしやすくて物件価格はリーズナブルな街を調査! 梅田駅まで30分圏内にある、中古マンションの価格相場が安い駅トップ15をチェックしよう。

梅田駅まで電車で30分以内の中古マンション価格相場が安い駅TOP15

順位/駅名/家賃相場(主な路線名/駅の所在地/梅田駅までの所要時間/乗り換え回数)
1位 萱島 1930万円(京阪本線/大阪府寝屋川市/21分/1回)
2位 大和田 1980万円(京阪本線/大阪府門真市/29分/2回)
3位 園田 1989万円(阪急神戸本線/兵庫県尼崎市/19分/0回)
4位 北伊丹 2030万円(JR福知山線/兵庫県伊丹市/26分/1回)
5位 出来島 2080万円(阪神なんば線/大阪府大阪市西淀川区/22分/1回)
5位 加美 2080万円(JR関西本線/大阪府大阪市平野区/28分/1回)
5位 千船 2080万円(阪神本線/大阪府大阪市西淀川区/13分/0回)
8位 福 2120万円(阪神なんば線/大阪府大阪市西淀川区/23分/1回)
9位 岸里 2180万円(大阪メトロ四つ橋線/大阪府大阪市西成区/15分/1回)
10位 花園町 2190万円(大阪メトロ四つ橋線/大阪府大阪市西成区/14分/1回)
11位 七道 2280万円(南海本線/大阪府堺市堺区/30分/1回)
12位 住之江公園 2290万円(大阪メトロ四つ橋線/大阪府大阪市住之江区/23分/1回)
13位 古川橋 2335万円(京阪本線/大阪府門真市/27分/2回)
14位 徳庵 2380万円(JR片町線/大阪府東大阪市/23分/1回)
15位 岸里玉出 2448万円(南海本線/大阪府大阪市西成区/23分/1回)

トップ3は価格相場2000万円以下ながら、梅田まで乗り換え0回の駅も

梅田駅には大阪メトロ御堂筋線が通っているほか、すぐ近くにはJRの大阪駅、阪急電鉄と阪神電鉄の大阪梅田駅、大阪メトロの谷町線・東梅田駅と四つ橋線・西梅田駅、さらにはJR東西線の北新地駅が密集している。今回の調査ではそうした近接駅から梅田駅に徒歩で行くルートも含めて「梅田駅まで30分圏内」にある駅のうち、中古マンション(専有面積50平米以上~80平米未満)の価格相場が安い駅をランキングした。例えば、ランキング3位になった園田駅の場合、阪急神戸本線で大阪梅田駅まで約11分、そこから徒歩で梅田駅まで約8分なので所要時間は約19分(乗り換え0回)としている。

そうして調査した結果、1位には大阪府寝屋川市にある京阪本線・萱島(かやしま)駅が、価格相場1930万円でランクイン。まず京阪本線の通勤準急で淀屋橋駅に向かい、大阪メトロ御堂筋線に乗り継ぐと計約21分で梅田駅にたどり着く。寝屋川をまたぐように立つこの駅は、一見すると普通の駅だけれど大阪方面行きのホームに大きな特徴がある。それは高架駅のホーム床と屋根を突き抜いて、樹齢約700年のクスノキの大木がそびえていること。駅の高架下にたたずむ「萱島神社」のご神木であるクスノキを保存するため、このような変わった造りの駅になったそう。

萱島駅(写真/PIXTA)

萱島駅(写真/PIXTA)

そんな萱島駅は、お惣菜や持ち帰り握り寿司、こだわりのパンなどを扱う駅ナカ商店「もより市」を併設。高架下は商店街「エル萱島」「エル萱島東」となっており、100円ショップやドラッグストア、飲食店が並んでいる。駅前にも飲食店が点在し、徒歩10分圏内にスーパーも複数。また、昭和レトロな商店街があることでも知られ、生活感が感じられる街並みだ。駅から東に自転車で10分ほど進むと、ファッションや家電のショップから飲食店街に映画館まで備えた「イオンモール四條畷」があるのも便利だろう。

2位は大阪府門真市にある京阪本線・大和田駅で、価格相場は1980万円。梅田駅まで乗り換え1回で行ける1位・萱島駅の隣駅だが、こちらは乗り換えが2回で梅田駅まで約29分という結果に。これは萱島駅と違って大和田駅には通勤準急が停車しないため。梅田駅に向かう大阪メトロ御堂筋線に接続する淀屋橋駅まで最速で行くには、京阪本線の普通列車と準急を乗り継ぐ必要があるのだ。とはいえ大和田駅から区間急行1本で淀屋橋駅に向かってから大阪メトロ御堂筋線に乗る「乗り換え1回」のルートでも、梅田駅まで計約32分で行くことができる。

大和田駅の改札内には駅ナカコンビニがあるほか、高架下がドラッグストアや100円ショップ、飲食店が並ぶ商店街「エル大和田」になっている点は萱島駅と造りが似ている。線路を挟んで北側にも南側にも複数のスーパーがあり、それぞれ“激安”と評判だったり24時間営業だったりするのも嬉しいところ。駅から南へ徒歩13分ほど、国道163号沿いに向かうと家電量販店やホームセンターが立っている。また、映画館を備えた「イオンモール大日」と産直市場やクリニックもある「ベアーズ」という2つのショッピングモールが隣接する大日駅前にも、自転車なら大和田駅から13分ほどでたどり着く。

3位は阪急神戸本線・園田駅が価格相場1989万円でランクインし、トップ3は2000万円以下という結果になった。園田駅は大阪府内ではなく兵庫県の尼崎市に位置しているが、梅田駅までは約19分の近さ。この所要時間は冒頭で述べたように、園田駅~大阪梅田駅間の4駅・約11分に、大阪梅田駅から梅田駅までの徒歩約8分をプラスしたものだ。なので園田駅から「梅田エリア」までだと体感としては10分ちょっと、といえる。また、「SUUMO住みたい街ランキング2023 関西版」にて梅田駅に次いで2位に選ばれた西宮北口駅まで、阪急神戸本線1本で約9分という点も魅力的だ。

園田駅には駅ビル「園田阪急プラザ」が併設されているが、現在は耐震工事のため閉鎖中。2023年秋以降にリニューアルオープンの予定だそうなので、楽しみに待ちたい。駅の北側には個人商店が連なる商店街が広がるほか、複数のスーパーも。商店街の途中には小学校や保育園もあり、子どものお迎えついでに買い物ができそうだ。駅の南側には飲食店が豊富。さらに南下し、藻川を越えて自転車を7分も走らせると、関西には希少な「コストコ」に加え、「イオンスタイル尼崎」、ホームセンターなど大型店舗が並ぶエリアへ。さらに、園田駅から車で北に15分ほど、電車なら30分ほどで伊丹空港にアクセス可能。日常生活にも遠出の際にも便利なロケーションだ。

駅ビル「園田阪急プラザ」は現在閉鎖中だが、2023年秋以降にリニューアルオープン予定(写真/PIXTA)

駅ビル「園田阪急プラザ」は現在閉鎖中だが、2023年秋以降にリニューアルオープン予定(写真/PIXTA)

梅田まで3駅の駅や、人気の街・なんばにも高アクセスな駅もトップ15入り

続いて4位以下の駅からもピックアップ。トップ15のうち梅田駅までの所要時間が最短だったのは、価格相場2080万円で5位にランクインした阪神本線・千船(ちぶね)駅。阪神本線の区間急行で大阪梅田駅まで3駅・約9分、そこから梅田駅まで歩いて約4分なので所要時間は計約13分だ。

千船駅前(写真/PIXTA)

千船駅前(写真/PIXTA)

5位・千船駅は大阪市西淀川区佃の地名をもつ、神崎川の中州に位置。江戸時代に徳川将軍家に献魚するため、当地から江戸に移住した漁民が開拓したのが東京の佃島なんだとか。そんな歴史があるこの佃の中州は端から端まで歩いても35分ほど。しかし住宅のほかに小・中学校や幼稚園、公園があり、商店もスーパーや100円ショップにドラッグストア、飲食店などが立ち並んでいる。さらに中州の北側を流れる左門殿川、南側を流れる神崎川を渡った場所にはそれぞれスーパーとホームセンターがあり、どちらも駅から歩いて10分ほど。コンパクトな範囲で日常生活が送れそうな環境だ。

トップ15に並ぶ駅の路線を見てみると、京阪本線が1・2位を含めて計3駅ランクインしたほか、大阪メトロ四つ橋線の駅も3駅ある。9位・岸里(きしのさと)駅(価格相場2180万円)、10位・花園町駅(同2190万円)、12位・住之江公園駅(同2290万円)だ。いずれの駅からも、まず大黒町駅に行ってから大阪メトロ御堂筋線に乗り換えると計約14分~23分で梅田駅にたどり着く。

また、この3駅が位置する大阪メトロ四つ橋線に乗って大国町駅で降りずに次の駅に向かうと、各駅から約7分~14分でなんば駅に到着。大阪メトロ千日前線やJR関西本線、阪神なんば線、近鉄けいはんな線、南海本線に乗り換え可能ななんば駅は、「SUUMO住みたい街ランキング2023 関西版」で4位にランクインした人気の街だ。さらに、なんば駅から4駅先は終点の西梅田駅であり、各駅から約13分~23分。西梅田駅は梅田駅とほぼ同じような場所にあるので、岸里駅・花園町駅・住之江公園駅の3駅は人気の街である梅田エリアにもなんばエリアにも、乗り換えずに行ける。

そんな便利な3駅のうち、価格相場が最も安いのは大阪市西成区に位置する9位・岸里駅。地下鉄駅から地上へと2番出口を出ると、そこには西成区役所がある。区役所周辺には税務署や郵便局、市立図書館も。また、地上出口から北に6分ほど歩くと、南海電鉄の南海線・高野線と大阪メトロ堺筋線が通る天下茶屋駅へ。この辺りは駅の密集エリアで、岸里駅の徒歩10分圏内には南海汐見橋線・西天下茶屋駅、阪堺電軌阪堺線の北天下茶屋駅と聖天坂駅も。岸里駅周辺に住むと、行き先に応じてさまざまな駅・路線を使い分けられるのだ。岸里駅近くには安さが自慢のスーパーがあるほか、天下茶屋駅前には個人商店が軒を連ねるアーケード商店街が続いている。岸里駅の西側を流れる木津川を目指して歩くとホームセンターやベビー用品店もあり、日常の買い物は近場で済ませられそうだ。

岸里駅(写真/PIXTA)

岸里駅(写真/PIXTA)

16位~30位

●調査概要
【調査対象駅】SUUMOに掲載されている梅田駅まで電車で30分圏内の駅(掲載物件が20件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】
駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみ
専有面積50平米以上80平米未満
【データ抽出期間】2022/12~2023/6
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
【所要時間の算出方法】株式会社駅探の「駅探」サービスを使用し、朝7時30分~9時の検索結果から算出(2023年6月26日時点)。所要時間は該当時間帯で一番早いものを表示(乗換時間を含む。ランキングに表記しているものより乗り換え回数が少ない経路があっても、所要時間が早い場合はそちらを優先)
※記載の分数は、駅内および、駅間の徒歩移動分数を含む
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※ダイヤ改正等により、結果が変動する場合がある
※乗換回数が2回までの駅を掲載

「住みたい街ランキング2023関西版」自治体では明石市・草津市が大躍進。駅は梅田が西宮北口を引き離し断トツ1位に!

リクルートは関西圏(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)に居住している20歳~49歳の4600人を対象に実施した「SUUMO住みたい街ランキング2023関西版」を発表した。さて今年の順位は?

TOP3は昨年同様1位「梅田」、2位「西宮北口」、3位「神戸三宮」

まず、今年の「2023年の住みたい街(駅)ランキング」の結果を紹介しよう。
TOP3は1位が関西ナンバーワンの都心「梅田」、2位が盤石の人気を誇る阪神間の街「西宮北口」、3位が神戸市の玄関口「神戸三宮」だった。
順位は昨年(2022年)と同じだが、1位と2位の得点差は122点と昨年より広がっており、「梅田」の人気の高まりがより顕著となった。

関西住みたい街(駅)ランキング

20位までに目を向けると、滋賀県の「草津」が7位にランクインし、2018年以降の最高位を獲得した。
「京都河原町」「心斎橋」も過去最高位に。それぞれ京都市、大阪市の中心エリアにあり、商業施設が集積する華やかな街。大都市の利便性を存分に享受できるのが共通した魅力だ。

「梅田」の圧倒的な強さは、資産価値重視の傾向が背景に

2位と得点差を大きく広げて断トツ1位となった「梅田」は、昨年の得点と比べても82点もポイントアップしている。
街の魅力項目では、「働く場として」「街の賑わい」などのほか、「不動産の資産価値が高そう」が上位にあげられた。
別途SUUMOで行った「住まいの価値観に関する調査」では、若い世代ほど住宅の資産性を重視し、そのときに自分に合った選択で住み替えたいと考える傾向がある。現在、梅田周辺は「うめきた2期地区開発プロジェクト」が進み、関空直結のJR「うめきた新駅」が今年3月開業など、資産価値の面で高いポテンシャルを持つ。
本来、ビジネスや商業のイメージが強い梅田だが、JR大阪駅北側「うめきた」エリアの再開発による活性化で住宅供給も増加。直近の5年間でも徒歩15分圏内で3000戸以上の分譲マンションが供給された。
住宅の増加や、資産価値重視の傾向が、住む対象として大きな注目を集める背景となっているのだろう。

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

得点がジャンプアップした街(駅)ランキング

さらにTOP50の中で大きく得点を上げた街を見てみよう。
神戸三宮(+49点、3位→3位)、十三(+37点、123位→68位)、中津(+36点、48位→32位)など、都心部の注目度の高さがうかがえる。
一方、「嵐山」(+60点、25位→13位)、「伏見桃山」(+29点、146位→81位)、御影(+29点、30位→24位)、箕面(+29点、33位→25位)なども順位を上げた。都心へのアクセスが良い上、緑豊かな自然環境にも恵まれた近郊の街も支持を集める結果となった。

「住みたい自治体ランキング」では明石市が初のトップ3入り

アンケートでは「住みたい街(駅)」とともに「住みたい自治体」についても尋ねた。ランキングに合わせて、昨年から得点がジャンプアップした注目の自治体のトピックスにふれていこう。

関西住みたい自治体ランキング

得点がジャンプアップした自治体ランキング

1位は昨年に引き続き「兵庫県西宮市」、2位が「大阪府大阪市北区」。3位は昨年の6位から大きくランクアップした「兵庫県明石市」だ。得点も昨年から131ポイントアップ。自治体の中で最も得点を伸ばした。

(写真/PIXTA)

(写真/PIXTA)

近年の明石市の人気には目を見張るものがある。
明石市を支持したのは、「夫婦+子ども世帯」「女性総合」「女性30代」が多く、「シングル女性」「シングル男性」でも過去最高位を獲得。
街の魅力を尋ねると、全国的にも有名な「子育てサービスの充実」のほか、「メディアに良く取り上げられて有名」「今後街が発展しそう」などの回答が多かった。行政の独自施策とメディアへの発信力がランクアップに功を奏したとも言えそうだ。(子育て支援の“東西横綱”千葉県流山市と兵庫県明石市、「住みたい街ランキング」大躍進の裏にスゴい取り組み)
明石市への投票は関西出身者では昨年の4位から3位にアップだが、関西圏以外の出身者でみると昨年の17位から5位と、大幅に上昇した。話題をきっかけに関西に地縁の薄い人からも注目を集めるようになってきており、さらなる人口増が期待される結果となった。

また、「子育てに関する自治体サービスが充実している」の項目で明石市に次いで2位となったのが、「住みたい自治体」で24位にランクインした箕面市。昨年からの得点ジャンプアップランキングでも5位に入っている。
18歳以下の子どもの医療費無料(親の所得制限なし)や、通学路や公園の防犯カメラ設置やコミュニティバス「オレンジゆずるバス」の運行など、子育てや防犯、福祉などのサービスが充実した街だ。
一方、街づくりの面でも、大阪大学箕面キャンパスが2023年度開業予定の「箕面船場阪大前駅」に移転し、周辺には図書館や芸術劇場なども誕生予定。「みのおキューズモール」と繋がる「箕面萱野駅」も2023年度に開業予定と、今後の資産価値上昇への期待も膨らみそうだ。

箕面萱野駅(写真/PIXTA)

箕面萱野駅(写真/PIXTA)

若い世代の人気を集めた華やかな街、大阪市天王寺区。働き暮らす街として存在感を高める草津市

大阪市天王寺区は昨年の7位から今年は4位に。年代・ライフステージ別では20代で2位、20代男性では1位と若い世代から人気を集める結果となった。得点ジャンプアップランキングでも明石市に次ぐ2位。主な理由に「文化・娯楽施設の充実」や「街に賑わいがある」などがあげられ、華やかな印象の街として人気を集めていることがわかる。
天王寺区には2014年に「あべのハルカス」がオープンし、翌2015年には天王寺公園にサッカーコートやレストラン、カフェなどの施設を備えた「てんしば」エリアがオープン。その後も「てんしばi:na」など、新しい施設の誕生が相次いだ。“楽しく暮らせる街”の顔が人々の心をつかんだようだ。

てんしばi:na(写真/PIXTA)

てんしばi:na(写真/PIXTA)

「住みたい自治体ランキング」で初のトップ10入りした草津市。「住みたい街ランキング」でも昨年より順位を上げ7位にランクイン、得点ジャンプアップランキングでも前述の箕面市に次ぐ6位に食い込んでいる。
草津市は再開発により大型商業施設を整備。草津駅を核とする発展への期待に加えて、琵琶湖畔の美しい景観や、JRで京都や大阪と直結する交通アクセスの良さなども魅力だ。
街の魅力が広く認知されるととともに、人口増加も顕著に。草津市のある滋賀県は転入超過数が全国で8番目、関西2府4県では1番多く、中でも草津市は大津市に次ぐ転入超過数だ。立命館大学をはじめとする産官学連合による製造業の発展などの成果もあり、働き暮らす街としての存在感を増しているといえるだろう。

派手さはなくても魅力ある街の登場に期待

2023年の「住みたい街ランキング」では、「梅田」が圧倒的人気を集めた。また、「神戸三宮」「十三」「中津」「なんば」なども大きく得点を伸ばし、大都市中心部の人気の高まりが顕著となった印象だ。
一方、大きく躍進した郊外の街もある。子育て施策を中心とするサービスが全国的な話題となり人口増を実現した「明石」、再開発で評価を高めた「草津」などだ。どちらも街の整備や市民目線の施策の充実に取り組み、地道に成長してきた結果と言えそうだ。
大都市やブランド的な街だけでなく、派手さや知名度はなくても魅力のある街がこれからも登場してほしいと感じる。

●関連リンク
「SUUMO住みたい街ランキング2023 関西版」プレスリリース

住み続けたい街ランキング関西2022発表! 駅1位は夙川おさえ山陽電鉄・人丸前(明石市)。自治体1位は?

リクルートが関西圏(大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県)に居住している人を対象にWEBアンケートを実施した「SUUMO住民実感調査2022 関西版」を発表した。この調査は「住んでいる街(駅・自治体)に住み続けたいかどうか」を聞いたもの。住んでいる人に愛され、将来もずっと住み続けたいと思われているのはどんな街なのか。詳細を見てみよう。

「住み続けたい自治体」は芦屋市、西宮市、箕面市がトップ3に

アンケートは「住み続けたい自治体」と「住み続けたい駅」の2つについて尋ねた。それぞれ「子育てに関する自治体サービスが充実している」「今後街が発展しそう」「地域に顔見知りや知り合いができやすい」などさまざまな観点で、魅力項目を点数化した。
毎年発表している「住みたい街ランキング」は“住んでみたい”という憧れの要素が大きいが、「住み続けたい街」は居住者が感じるリアルな声が反映されている点が大きな違いだ。

まず、「住み続けたい自治体ランキング」を見てみよう。
トップ2は兵庫県の芦屋市、西宮市と、全国的なブランド力のある自治体が上位を占めた。

自治体ランキング TOP20

1位の芦屋市は、阪神間の閑静な住宅街として有名だ。魅力項目で「街の住民がその街のことを好きそう」が1位になったのもうなずける。
2位の西宮市も阪神間に位置し、「2022年住みたい街ランキング関西版自治体編」で今年も1位を獲得。年代別調査でも20代から70代以上まで全世代でトップ10入りした。
多くの人が憧れる理由が住んでいる人の実感値にしっかり裏打ちされていることがわかる。

西宮市(写真/PIXTA)

西宮市(写真/PIXTA)

ベスト20には、4位福島区、7位天王寺区、9位北区、13位阿倍野区、18位西区と大阪市内の5区が名を連ねた。いずれもマンション供給が多く、人口が急増している大阪市の中心地域だ。
神戸市では6位灘区、10位東灘区、11位中央区とベスト20位に3区がランクイン。また、京都府では8位京都市中京区、16位長岡京市、17位京都市左京区が入った。
大阪、神戸、京都とも、各都市の中心部やその近くに位置し、利便性の高い自治体が上位に並ぶ結果となった。

恵まれた自然環境や交通アクセスの良さで郊外の自治体も20位以内にランクイン

注目したいのは、中心地から離れた郊外も上位に登場している点。5位の奈良県北葛飾郡、16位の京都府長岡京市などだ。
北葛飾郡は馬見丘陵公園など広い公園や古墳が集まる穏やかな環境ながら、難波・天王寺方面へのアクセスが良い。長岡京市も竹林や筍で知られる自然環境が身近にあり、JR長岡京駅、阪急京都線長岡天神駅が利用できて京都の中心部や大阪方面への利便性が高い。「自然豊かな環境+都心へのアクセスの良さ」が郊外に「住み続けたい」と思わせるキーポイントのようだ。

馬見丘陵公園(写真/PIXTA)

馬見丘陵公園(写真/PIXTA)

新駅誕生や市民目線の施策で箕面市が3位に

ここからは3位以下で注目したい街を紹介しよう。
3位の大阪府箕面市は2023年度に北大阪急行延伸に伴い2つの新駅「箕面船場阪大前」「箕面萱野」駅が誕生する予定。延伸が完了すれば、大阪メトロ「梅田」駅まで約30分以内で結ばれる見通しで、箕面市から大阪市内へのアクセスが良くなることに期待値も高い。「子育てに関する自治体サービスが充実している」、「防犯対策がしっかりしており治安が良い」でも高評価を得た。同市では全ての市立小中学校の通学路及び公園に防犯カメラを設置。市が設置費用の一部を補助して自治会が設置した台数を含めると約2000台(令和4年9月時点)の防犯カメラが運用されており、犯罪抑止効果を高めるとともに、実際に早期の犯人検挙に繋がっているという。また、高齢者や障害者の交通サポートを低負担で提供。高齢者への火災警報器や紙おむつ給付など手厚いサービスも実施しており、「介護や高齢者向けサービスなどが充実している」を高く評価した人も多かった。

箕面萱野駅予定地(写真/PIXTA)

箕面萱野駅予定地(写真/PIXTA)

4位の大阪市福島区はこの10年あまりで新築マンション供給が相次ぎ人口も増加。もともと飲食店などが集積した繁華街のイメージが強いが、イオンをはじめスーパーマーケットが27もあり、生活上の用事を効率的に済ませられるのが評価のポイントになった。隣接する北区で進む「うめきた2期開発」の波及効果があり、発展への期待も大きそうだ。

5位の奈良県北葛飾郡は、“郡”といっても王子駅(JR関西本線、JR和歌山線、近鉄生駒線)を要する交通の要所。難波・天王寺方面へのアクセスが良く、駅周辺に「リーベル王子」など商業施設が充実している。自然環境に恵まれ交通利便性の良いことが、やはり大きな魅力だ。

府県別の自治体ランキングで兵庫県赤穂市や滋賀県守山市がトップ10入り

総合ランキングのほかに府県別ランキングの集計も行った。

居住府県別 住み続けたい自治体ランキング 大阪府

居住府県別 住み続けたい自治体ランキング 兵庫県

居住府県別 住み続けたい自治体ランキング 京都府

居住府県別 住み続けたい自治体ランキング 滋賀県

居住府県別 住み続けたい自治体ランキング 奈良県

居住府県別 住み続けたい自治体ランキング 和歌山県

大阪府では大阪市中心部と箕面市、吹田市、高槻市、豊中市の北摂エリアが上位を占めた。
兵庫県では阪神間と神戸市内が支持を集めたが、7位明石市のほか岡山県との県境に位置する赤穂市が10位に。同市は千種川が瀬戸内海に注ぐ城下町。新快速電車でJR播州赤穂駅から神戸まで直通70分と時間はかかるが、住む人たちは美しい自然や街並み、穏やかな環境に、都会の利便性以上の価値を感じているようだ。
奈良県は難波・天王寺・生駒にアクセスの良い北葛城郡王寺町が1位になり、広陵町も3位にランクイン。どちらも宅地や一戸建ての分譲が多く人口が増え続けているが、公園や古墳などが多く豊かな環境を享受できる点が魅力となっている。
滋賀県の1位、守山市はもりやまエコパーク交流拠点やびわこ地球市民の森、温泉施設ができて人気が復活。和歌山県有田市は結婚する人に住宅関連費用を最大30万円、出産祝金や入学祝金など最大で約200万円の支給で移住を促進している。
魅力的な新施設の創出や市民目線の施策により、県の中心地を抜いて1位を獲得した自治体があるのも興味深い。

「住み続けたい駅ランキング」では人丸前が1位に。子育て項目では明石市の駅が上位を占める

住み続けたい駅ランキング TOP20

次に「住み続けたい駅ランキング」を見ていこう。
驚くのは、阪神間の夙川や苦楽園口、京都の烏丸御池など人気の高い駅を抑えて明石市の人丸前が1位を獲得したこと。
人丸前は山陽電鉄本線の駅で、北には日本標準子午線で知られる明石市立天文科学館、南方面には海水浴場や芝生の広場などのある大蔵海岸公園が広がるのどかな駅だ。明石市といえば、おむつ定期便や第2子以降の保育料の完全無料化など手厚い子育て支援で注目され、「子育てに関する自治体サービスが充実している自治体ランキング」で1位を獲得している。人丸前は「公共施設が充実している」でも7位。明石海浜プールや天文科学館、文化博物館などは年齢によって無料となり、身近に利用できる施設が多いのも魅力だ。
「子育て環境が充実している駅ランキング」ではほかにも同じ山陽電鉄の東二見が3位、西新町が4位、魚住が7位、大久保が8位、明石が10位と、明石市内の6駅がトップ10に並び、子育ての項目で圧倒的な強さを見せている。

2位の「さくら夙川」、3位の「夙川」、4位の「苦楽園口」は「住み続けたい自治体」2位の西宮市内にある駅。いずれも徒歩10分程度で行けるほど近接し、生活圏はほぼ同じだ。桜並木が美しい夙川公園があり、人気の阪急西宮ガーデンズも普段使いできる。大阪・神戸どちらにも電車で20分程度。魅力がバランス良く満たされている。
上位20位までに西宮市から8駅がランクインし、同市の強さも顕著となった。

5位の「姫松」は大阪市阿倍野区南西部の阪堺電気軌道上町線の駅で、大阪市住吉区北西部にかけて帝塚山と呼ばれる古い住宅地が広がる。学校が多い文教地区で、街の魅力項目の「教育環境が充実している」でも5位にランクインするなど、子育て層に人気が高い。

ターミナル駅の隣駅+再開発で阪急電鉄今津線の阪神国道がトップ10入り

人丸前と並び、これまで注目度が高くなかったがトップ10入りしたのが9位の阪急電鉄今津線阪神国道。西宮北口駅の1駅南にあり、人気の商業施設阪急西宮ガーデンズにも約1kmと徒歩圏。駅の東側の元アサヒビール工場跡地では公園を核とした大規模な再開発が予定され、新病院の建設も計画。「ターミナル駅の隣駅」「再開発による発展の期待」で高評価につながったようだ。

阪神国道駅(写真/PIXTA)

阪神国道駅(写真/PIXTA)

リクルートが毎年発表している「関西 住みたい街(駅)ランキング」の2022年版で1位を獲得した梅田は、今回の「住み続けたい駅ランキング」では50位以内に入っていない。「住みたい……」で2位だった西宮北口も「住み続けたい駅……」では13位と意外な結果だった。
梅田も西宮北口も交通アクセス、買い物利便性が高いターミナル駅。多くの人が「住んでみたい」と思う街だが、ずっと住み続けたいと思わせるには、子育て環境や高齢者サービス、静かで落ち着いた住環境など違った魅力が不可欠なのかもしれない。
住んでみなければ分からない実感を反映したこのランキングを参考に、本当の住みやすさとは何かを考えてみたい。

●関連サイト
「SUUMO住民実感調査2022 関西版」2022年住み続けたい街(自治体/駅)ランキング

「SUUMO住みたい街ランキング2022関西版」、大阪市中心部人気が高まる。郊外は明石などが再開発+子育て施策で人気アップ

リクルートは関西圏(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)に居住している20歳~49歳の4600人を対象に実施した「SUUMO住みたい街ランキング2022関西版」を発表した。今年はどんな順位になったのだろう。

昨年から順位逆転。1位は「梅田」、2位は「西宮北口」

まず「2022年の住みたい街(駅)」ランキングの結果を紹介しよう。
TOP3では4年連続1位を堅守していた「西宮北口」と2位の「梅田」が逆転。トップになったのは関西ナンバーワンの大都市「梅田」だった。
神戸市の中心地「神戸三宮」は今年も3位に。

住みたい街(駅)ランキング1位~20位

本年度より、集計方法を変更しており、上記の表の見方および、注意点については本記事末に表示。

4年ぶりに1位となった「梅田」。周辺ではJR大阪駅北側「うめきた2期地区開発プロジェクト」が進み、関空に直結するJR新駅が2023年に誕生予定など、再開発とともに将来への期待感の高まりが感じられる。

梅田駅周辺の風景(写真/PIXTA)

梅田駅周辺の風景(写真/PIXTA)

一方、盤石の人気を誇ってきた「西宮北口」だが、約10年ほど前から駅周辺の人口増加が落ち着いていた。対して梅田駅のある大阪市北区は5年で1割増程度のペースで人口増加を続けている。そのことからも人気の逆転現象がうかがえる。

若い世代の支持を集め、大阪市内中心部の人気が顕著に

TOP20に注目すると、「本町」「心斎橋」が初トップ20入りを果たした。
得点を見ても、「なんば」(+90点)「梅田」(+79点)「福島(22位)」(+66点)「本町」(+41点)など大阪市の中心部が昨年より急上昇。都心人気の高まりが顕著な結果となった。
ちなみに「梅田」は男女ともに20代で1位。「本町」は20代女性でベスト10に入るなど、若い世代からの支持が高いことがわかる。

梅田エリアに隣接する「福島」は「うめきた2期」の波及効果で人気が上昇。初トップ20入りした「本町」は、西区と中央区のほぼ境目。両区ともタワーマンションの相次ぐ誕生や靭(うつぼ)公園、大坂城公園など都心部でも緑豊かな環境とあって、子育て層が流入。このため「本町」のある中央区は15歳未満人口が大幅に増加している。

本町の街並み(写真/PIXTA)

本町の街並み(写真/PIXTA)

一方、「岡本」(8位→12位)「芦屋川」(13位→19位)などブランドイメージの強い阪神間の住宅地がやや順位を下げている。
共働き世帯率が上がり、新築マンションを中心とする大阪市内の住宅供給が増えたことから、大阪市内中心部の居住ニーズが高まった結果だろう。

関西圏はコロナ禍でも郊外より都市部

2年前から続くコロナ禍で、郊外への注目度が上がったことは報道でも伝えられている。首都圏の住みたい街ランキングは郊外人気が顕著な結果となった。
ところが、関西では逆に都市部への注目度が一層増す結果に。なぜか。
関西は首都圏に比べてテレワーク率が低いことが理由のひとつにあげられる。また、生まれ育った地域に住み続けている人が多いことや、通勤時間が首都圏ほど長くないことなどから、コロナ禍でも生活スタイルを変える人が少なかったためではないだろうか。

「明石」がランクアップした理由とは?

一方、都心部以外で大きくランクアップし、初のベスト20入りしたのが「明石」(27位→16位)。
「住みたい自治体」でも明石市は過去最高の6位となり、関西全体で最も得点を伸ばした(+123点)。

住みたい自治体ランキング(1位~20位

明石がこれほどランクアップしたのはなぜだろう。
明石市は神戸市など周辺エリアからファミリー層が流入し、2020年の国勢調査では人口増加率が全国62中核市で1位になっている。
明石駅周辺で長年進められていた再開発が完成し、大型商業施設や子育て支援などの公共施設、タワーマンションが整備されたことに加え、子ども医療費の無料化、第2子以降の保育料無料化、中学校の給食の無償化など市が子育て支援の施策を次々に打ち出し、ファミリー層を引きつけているようだ。
投票した理由として、駅周辺のショッピングモールや商店街の利便性、緑豊かな明石公園など、派手ではないが暮らしやすさを評価する人が多かった。
また、明石市に投票した人のうち、神戸市・明石市以外の兵庫県に住む人が半数近くを占めた。子育て支援の取り組みなど、市民目線の自治体の施策が、他都市から新住民を呼び込む大きな要因となっていることがわかる。

明石市(写真/PIXTA)

明石市(写真/PIXTA)

「住みたい自治体」では、草津市(+43点)、姫路市(+58点)も得点が急上昇した。
草津市の中心部である「草津」や「南草津」は、再開発により大型商業施設を整備。両駅を核とする地域発展への期待に加えて、琵琶湖畔の景観に恵まれた住宅地の美しさや、JRで大阪と直結する交通アクセスの良さなどにより、不動産価値上昇への期待などが高支持の理由だろう。
「姫路市」も駅周辺の再整備で駅前に大型商業施設が整備。大ホールのある姫路市文化コンベンションセンターやはりま姫路総合医療センターなどの大型施設のオープンが相次ぎ、駅周辺が目覚ましい発展を見せている。

明石市、草津市、姫路市はいずれも再開発・大型整備が完成したことで街が美しく整備され、生活の利便性を増した。さらにJR新快速電車の停車駅で大阪や神戸、京都への通勤が可能なことなどが、共通した魅力といえる。

再開発で変化した姫路駅前(写真/PIXTA)

再開発で変化した姫路駅前(写真/PIXTA)

ブランドより実利性が重視される傾向

住みたい街2022を見ると、若い世代の都心部人気の高まりとともに、郊外でも子育てしやすい住環境や自治体の施策が評価に影響していることを感じた。
明石市がその典型だが、高槻市(+40点)も医療施設や教育環境の充実が支持を集めており、姫路市も文化・娯楽施設や学びの施設充実で評価を高めている。
従来からのイメージやブランド力だけでなく、実利面でも住みやすさに注目が集まっている印象をもつ。今後、西宮北口のような住みたい街ランキング上位の常連となる街が新たに登場するかもしれない。今後の結果が楽しみだ。

■関連ページ
>「SUUMO住みたい街ランキング2022 関西版」
>住みたい街ランキング トップページ

■記事中に紹介しているランキング表について
・調査対象は関西2府4県(大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県)に住む20代~40代の男女4600人。調査は2022年1月に実施。最も住みたい街(駅・自治体)から3位までを投票し、最も住みたい街を3点、2番目に住みたい街を2点、3番目に住みたい街を1点として集計している。
・本年度より、集計方法を「※注」のように変更している。
※注:本年度より、「駅すぱあと路線図」において、複数の駅が、地下通路や連絡通路でつながっている場合には同じ駅として集計している。表中の※印は本年度より得点を合算している駅で、先頭に表記している駅を代表して表示している。以下が合算している対象駅
※1:梅田 大阪 大阪梅田 東梅田 西梅田 北新地
※2:神戸三宮 三ノ宮 三宮 三宮・花時計前
※3:なんば 難波 大阪難波 JR難波
※4:天王寺 天王寺駅前
※5:神戸 高速神戸 ハーバーランド
※6:烏丸 四条
※7:明石 山陽明石
※8:心斎橋 四ツ橋

「SUUMO住みたい街ランキング2021 関西版」TOP30の家賃相場は?

リクルートでは3月17日、関西(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)に居住している人を対象に実施した「SUUMO住みたい街ランキング2021 関西版」を発表した。総合1位になったのは、4年連続で西宮北口駅。また2位から4位までのランキングも、4年連続同じ顔ぶれになった。今回は、このランキングTOP30のうち、上位10位の街をいくつかピックアップして深掘り。根強い人気の理由を探ってみる。
「SUUMO住みたい街ランキング2021 関西版」TOP30の駅の家賃相場

順位/駅名/家賃相場(代表的な路線名/駅の所在地)
1位 西宮北口6.00万円(阪急神戸線/兵庫県西宮市)
2位 梅田 7.55万円(地下鉄御堂筋線/大阪府大阪市北区)
3位 神戸三宮7.15万円(阪急神戸線/神戸市中央区)
4位 なんば 6.95万円(地下鉄御堂筋線/大阪府大阪市中央区)
5位 天王寺 6.70万円(大阪府御堂筋線/大阪府大阪市天王寺区・阿倍野区)
6位 夙川 5.70万円(阪急神戸線/兵庫県西宮市)
7位 千里中央5.80万円(北大阪急行/大阪府豊中市)
8位 岡本 5.60万円(阪急神戸線/兵庫県神戸市東灘区)
9位 京都 6.30万円(JR東海道線/京都市下京区)
10位 江坂 7.25万円(地下鉄御堂筋線/大阪府吹田市)
11位 草津 5.70万円 (JR東海道本線/滋賀県草津市)
12位 宝塚 6.20万円 (阪急宝塚線/兵庫県宝塚市)
13位 芦屋川 6.30万円(阪急神戸線/兵庫県芦屋市)
14位 大阪 7.45万円(JR大阪環状線/大阪府大阪市北区)
15位 京都河原町 6.50万円(阪急京都線/京都府京都市下京区)
16位 桂 5.35万円(阪急京都線/京都府京都市西京区)
17位 嵐山 4.05万円(阪急嵐山線/京都府京都市右京区)
18位 御影 5.50万円(阪急神戸線/兵庫県神戸市東灘区)
19位 新大阪 6.78万円(地下鉄御堂筋線/大阪府大阪市淀川区)
20位 高槻 6.10万円(JR東海道本線/大阪府高槻市)
21位 神戸 6.60万円(JR東海道本線/兵庫県神戸市中央区)
22位 本町 7.60万円(大阪メトロ御堂筋線/大阪府大阪市中央区)
23位 高槻市 6.00万円(阪急京都線/大阪府高槻市)
24位 烏丸御池 6.40万円(地下鉄烏丸線/京都府京都市中京区)
25位 烏丸 6.50万円(阪急京都線/京都府京都市下京区)
26位 姫路 6.00万円(JR山陽本線/兵庫県姫路市)
27位 明石 5.55万円(JR山陽本線/兵庫県明石市)
28位 南草津 5.50万円(JR東海道本線/滋賀県草津市)
29位 心斎橋 7.30万円(地下鉄御堂筋線/大阪府大阪市中央区)
30位 豊中 5.20万円(阪急宝塚線/大阪府豊中市)
30位 西宮 6.10万円(JR東海道本線/兵庫県西宮市)

利便性抜群の西宮北口、家賃のお手ごろさも魅力のひとつ西宮北口駅周辺の風景(写真/PIXTA)

西宮北口駅周辺の風景(写真/PIXTA)

総合1位は西宮北口駅。総合1位は4年連続で、「シングル女性」と「夫婦のみの世帯」「夫婦+子ども世帯」のライフステージ別のランキングでも首位になり、安定の人気ぶりだった。

関西の最大ターミナルである梅田へのアクセスへの良さに加え、最寄りである阪急電鉄は住宅開発とともに発展してきたという歴史的背景もあり、沿線は住環境の整備が進んでいる。西宮北口駅は、阪神大震災後の再開発のほか、阪急西宮スタジアム跡地を活用した「阪急西宮ガーデンズ」などの大規模商業施設が充実。阪急沿線ならではの阪急百貨店のほか、学生や若い世代から目の肥えた年配の方まで満足できるおしゃれなお店も多い。

一方で今年は「穴場だと思う街(駅)ランキング」でも、西宮北口駅は3位に。昨年の6位、一昨日の5位から順位を上げている。西宮北口の家賃相場は、6.00万円。交通や生活利便性の高さに対し家賃や物件価格、さらには買い物や飲食などの日常生活に関わる物価も含めてコストパフォーマンスのいい街であるとの認識が強くなっていることがうかがえる。

また、阪神大震災の記憶が残るこの近辺の住民の中では今も、家を選ぶとき、高層階では非常時に水を運ぶことができるのかなど、災害時のことを考慮する人も多い。西宮北口は従来、子育て環境のよさがその人気の大きな要因だったが、新型コロナウイルスの影響を受けた今年のランキングでは、こうした非常時にも、遠出をしたりせずとも近場で必要な用事をすませることができる便利さが、大きく評価されたようにも思われる。

夙川駅(写真/PIXTA)

夙川駅(写真/PIXTA)

夙川駅は、2年連続の6位。夙川駅は、テレワーク実施者によるランキングでは3位に入っている。

1位の西宮北口駅とともに所在地である兵庫県西宮市は、「住みたい自治体」ランキングで3年連続1位。夙川と西宮北口は隣駅で、特急の停車駅だ。梅田方面にも神戸方面にもアクセスがよく、商業施設やおしゃれな飲食店も充実しているが、「日本桜名所100選」にも選ばれている夙川河川敷の桜並木の存在もあり、緑の豊かな印象も受ける。交通や生活利便性の高さと“都会”すぎない環境を両立できることは、ともすれば気持ちがふさぐこともあるテレワーク勤務のうるおいにもなってくれるだろう。

江坂駅(写真/PIXTA)

江坂駅(写真/PIXTA)

10位の江坂駅は、大阪の大動脈である大阪メトロ御堂筋線沿線で、2位の梅田駅には約11分とすぐ。駅の周りはにぎやかな繁華街で、飲食店もかなり充実しており、遅い時間に帰る人にも便利なことから、大阪に転勤してきたビジネスパーソンなら、周囲から家探しの場所として真っ先におすすめされたという人も多い。

穏やかな気候で暮らしやすい草津、今後の開発も期待の高槻草津駅前(写真/PIXTA)

草津駅前(写真/PIXTA)

11位の草津駅は、滋賀県民が選ぶ住みたい街(駅)ランキングではトップ。穴場だと思う街ランキングでも、昨年の11位から大きく浮上し2位になっている。

新快速の停車駅で、大阪駅まで1時間以内、京都駅まで30分以内で直通している。所在地である草津市の玄関口で、商業施設などの充実ぶりが滋賀県のなかでは屈指の繁華街だ。東海道新幹線を利用する人なら、冬になると滋賀県は米原あたりの降雪で新幹線が停車したといったことを耳にすることが多いが、草津市は県南部に位置するため、雪は比較的少なく。一方で夏は涼しく、穏やかな気候で知られている。暮らしやすさは間違いないだろう。

高槻駅前(写真/PIXTA)

高槻駅前(写真/PIXTA)

20位の高槻駅は、大阪駅と京都駅までともに約15分と、交通アクセスは抜群だ。23位の高槻市駅とは、駅間距離が約700mで、間に暮らせば実質、JRと阪急の2路線が利用できる。

駅周辺は百貨店など商業施設が充実するほか、高槻市までの間にはアーケードの商店街「高槻センター街」もあり、生活利便性も高い。また、駅前にある関西大学 高槻ミューズキャンパスの中には児童図書館があるほか、2019年に開業した弥生時代の遺跡を活かした「安満遺跡公園」など公園の数も多く、親子が安心して遊べるスポットにも事欠かない。

現在、JR京都線(東海道本線)高槻駅と隣の島本駅の間で新駅の開発が検討されている。それとともに周辺エリアの市街地整備も計画されているほか、2023年度に全線開通予定の新名神高速道路のインターチェンジに付随する道路などの事業化などが予定されており、今後さらに交通や生活の利便性向上が見込まれている。どのように発展していくのか楽しみな街だ。

コロナ禍で生活に否応無しに大きな変化がもたらされることになったが、変化の中で得たこれまでにない観点から、住んでいる街や住みたい場所の新たな魅力が発見されることもある。部屋探しの際に、自分が何を重視するか。それを改めて見極めることが、長く満足して住める部屋が見つかることにつながるのかもしれない。

●調査概要
【調査対象駅】「SUUMO住みたい街ランキング 関西2021」TOP30の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、10平米以上~40平米未満、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2020/12~2021/2
【家賃の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む月額賃料から中央値を算出(3万円~18万円で設定)
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

「SUUMO住みたい街ランキング2021 関西版」TOP30の中古マンション価格相場は?

2021年3月、リクルート住まいカンパニーより「SUUMO住みたい街ランキング2021 関西版」が発表された。関西圏(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)に居住している人を対象に、「今後、住んでみたい街(駅)」を調査する毎年恒例のこのランキングは、今回で12回目に。その結果も気になるが、上位になった人気の街の物件はいくらくらいなのかも知りたいところ。そこで、それぞれの街の中古マンションの価格相場も調べてみた。住みたい街ランキングの結果および、各街の価格相場を一挙にご紹介する。●「SUUMO住みたい街ランキング2021 関西版」TOP30の駅の中古マンション価格相場
順位 駅名 価格相場(沿線/駅所在地)
1位 西宮北口 4585万円(阪急神戸線/兵庫県西宮市)
2位 梅田 5090万円(大阪メトロ御堂筋線/大阪府大阪市北区)
3位 神戸三宮 3880万円(阪急神戸線/兵庫県神戸市中央区)
4位 なんば 4330万円(大阪メトロ御堂筋線/大阪府大阪市中央区)
5位 天王寺 4380万円(大阪メトロ御堂筋線/大阪府大阪市天王寺区)
6位 夙川 3880万円(阪急神戸線/兵庫県西宮市)
7位 千里中央 3965万円(北大阪急行電鉄/大阪府豊中市)
8位 岡本 3185万円(阪急神戸線/兵庫県神戸市東灘区)
9位 京都 3980万円(JR東海道本線/京都府京都市下京区)
10位 江坂 3380万円(大阪メトロ御堂筋線/大阪府吹田市)
11位 草津 3480万円 JR東海道本線/滋賀県草津市)
12位 宝塚 2980万円 阪急宝塚線/兵庫県宝塚市)
13位 芦屋川 3580万円(阪急神戸線/兵庫県芦屋市)
14位 大阪 5830万円(JR大阪環状線/大阪府大阪市北区)
15位 京都河原町 5130万円(阪急京都線/京都府京都市下京区)
16位 桂 ※(阪急京都線/京都府京都市西京区)
17位 嵐山 ※(阪急嵐山線/京都府京都市右京区)
18位 御影 3880万円(阪急神戸線/兵庫県神戸市東灘区)
19位 新大阪 3280万円(大阪メトロ御堂筋線/大阪府大阪市淀川区)
20位 高槻 4780万円(JR東海道本線/大阪府高槻市)
21位 神戸 3130万円(JR東海道本線/兵庫県神戸市中央区)
22位 本町 5295万円(大阪メトロ御堂筋線/大阪府大阪市中央区)
23位 高槻市 4540万円(阪急京都線/大阪府高槻市)
24位 烏丸御池 5780万円(京都市営地下鉄烏丸線/京都府京都市中京区)
25位 烏丸 5340万円(阪急京都線/京都府京都市下京区)
26位 姫路 2639万円(JR山陽本線/兵庫県姫路市)
27位 明石 2880万円(JR山陽本線/兵庫県明石市)
28位 南草津 2939万円(JR東海道本線/滋賀県草津市)
29位 心斎橋 4980万円(大阪メトロ御堂筋線/大阪府大阪市中央区)
30位 豊中 2480万円(阪急宝塚線/大阪府豊中市)
30位 西宮 3698万円(JR東海道本線/兵庫県西宮市)
※桂駅(16位)と嵐山駅(17位)は中古マンション価格相場の調査条件(下記)を満たさなかったため価格相場算出せず
※複数路線が乗り入れている駅は、「住みたい街ランキング」回答時に選択された路線のうち最も多い得点を獲得した路線名を表示

9年連続1位、不動の人気を誇る「西宮北口駅」の価格相場は4585万円!

今回調べたのは、「SUUMO住みたい街ランキング2021 関西版」のトップ30の駅それぞれから徒歩15分圏内にある、専有面積50平米以上~80平米未満の中古マンションの価格相場。人気の街の価格相場はいかほどなのか、さっそく見ていきたい。

西宮北口駅周辺の風景(写真/PIXTA)

西宮北口駅周辺の風景(写真/PIXTA)

「住みたい街」トップ4は4年連続で同じ顔ぶれという結果になっている。なかでも1位に輝いた阪急神戸線・西宮北口駅は、2013年より連続で1位という不動の人気ぶり! 中古マンションの価格相場は4585万円とトップ30の中でも高めで、手が届きやすいわけではない様子。それでも支持される理由はどこにあるのだろう。西宮北口駅は大阪の中心地である梅田(阪急電鉄・大阪梅田駅)まで約15分、神戸の中心地である神戸三宮駅まで特急で約14分、という好立地。家族で大阪方面と神戸方面に分かれて通っている人や、関西圏内で広く転勤の可能性がある人にとっても好都合だ。しかも駅周辺自体も栄えており、西日本屈指の規模を誇るショッピングモール「阪急西宮ガーデンズ」をはじめ「アクタ西宮」「プレラにしのみや」など、大型の商業施設や、商業施設とマンション、公共施設の複合ビル、さらには「兵庫県立芸術文化センター」などの文化施設などが集結している。

梅田駅(写真/PIXTA)

梅田駅(写真/PIXTA)

2位は大阪メトロ御堂筋線・梅田駅。大阪を代表する駅だけあり、中古マンションの価格相場は1位・西宮北口駅よりもさらに高い5090万円だった。梅田駅のすぐ近くにはJR大阪駅や、阪神電鉄と阪急電鉄の大阪梅田駅、大阪メトロの谷町線・東梅田駅と四つ橋線・西梅田駅、さらにJR東西線・北新地駅もあり、さまざまな方面にアクセスしやすい環境だ。駅周辺には大型の商業施設やオフィスビルが林立し、働く街としても遊んだりショッピングしたりする街としても人気が高い。かねてからの再開発に加え、「阪神百貨店梅田本店」の建て替えプロジェクトも着々と進行中で、今年の秋には百貨店ゾーンがグランドオープン予定。オフィスゾーンを含む「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」としての全面開業は2022年春を予定しており、「梅田圏」はますます拡大中。今後も梅田の注目度は高まっていきそう。

三宮の街並み(写真/PIXTA)

三宮の街並み(写真/PIXTA)

3位は阪急神戸線・神戸三宮駅で、価格相場は1位や2位と比べるとややリーズナブルに思える3880万円。神戸高速線と阪神本線の「神戸三宮駅」もあるほか、駅名が微妙に異なるものの神戸市営地下鉄西神・山手線とポートアイランド線の「三宮駅」と、JR東海道本線の「三ノ宮駅」、神戸市営地下鉄海岸線の「三宮・花時計前駅」もほぼ同じ場所にあり、神戸の鉄道網の要と言える街だ。駅周辺は多彩な商業施設が建ち並ぶ都市の様相を見せつつ、駅南側には神戸港、駅北側には山並みを背にした北野異人館街が広がり、海や山も身近に感じられる点も魅力だろう。また、今年4月には神戸三宮駅に直結する「神戸三宮阪急ビル」が開業予定。地上29階建ての同ビル内にはホテルやオフィス、商業施設「EKIZO神戸三宮」がオープンするそうで、ますます多くの人でにぎわう駅となるだろう。

なんば駅前(写真/PIXTA)

なんば駅前(写真/PIXTA)

続いて4年連続で4位となった、大阪メトロ御堂筋線・なんば駅も見てみよう。価格相場は1位・西宮北口駅よりやや低い4330万円。大阪メトロの御堂筋線のほかに四つ橋線と千日前線、南海電鉄の南海本線と高野線が通り、さらに近鉄難波線と阪神なんば線の「大阪難波駅」、JR関西本線の「難波駅」も近隣しており、1位~3位の駅と同様に交通の便がよい環境。駅周辺には「ミナミ」と呼ばれる大阪でも屈指の繁華街が広がっており、観光客にもよく利用される駅の一つ。華やかな商業施設ばかりではなくマンションも数多く建ち並び、日常使いされるスーパーやコンビニ、大衆食堂も。活気ある繁華街であると同時に、暮らす街としても親しまれている。

「住みたい街」として人気が高いほど価格相場が高いとは限らない

「SUUMO住みたい街ランキング2021 関西版」は、大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県に位置する駅から住みたい街(駅)を選択してもらっている。しかし1位~4位をはじめ、トップ30にランクインしたのは兵庫県、大阪府、京都府の駅がほとんどだった。そうしたなかで滋賀県の駅も2駅ランクインを果たした。それは11位・草津駅と28位・南草津駅。両駅はJR東海道本線の隣り合う駅で、直線距離だと2.5kmほどしか離れていない。ではこの草津駅とは、どんな街なのだろう。

草津駅前(写真/PIXTA)

草津駅前(写真/PIXTA)

草津駅を含む区間のJR東海道本線は「琵琶湖線」の愛称でも呼ばれており、草津駅の約4km西側には琵琶湖が広がっている。駅東口側には「近鉄百貨店」や、飲食店街やスーパーも備えたショッピングモール「Lty932・ガーデンシティー草津」があり、南草津駅へ向かう中間地点には市役所も。草津駅の西口側にも大型ショッピングセンター「エイスクエア」があるなど、草津市の中心地と言える活気ある街並みだ。JR東海道本線の新快速に乗れば京都駅までは約22分で行くことが可能。大津市や草津市など滋賀県内で働く人に加え、京都、大阪に通勤する人にとっても住む街として支持されている。

さて今回記載したランキングは「住みたい街」の人気順であり、いつもの中古マンションの価格相場の安い順ではない。ではトップ30の駅のうち、価格相場が最も低い駅はどこかを見てみよう。それは30位にランクインした、阪急宝塚線・豊中駅で価格相場は2480万円。先述したトップ4の駅とは違って同駅を通る路線は1本のみで、この点が価格相場の低さにつながっているとも考えられる。交通の便で言えば複数路線を利用できる駅にかなわないかもしれないが、駅に直結して飲食店や服飾・雑貨店、スーパーなどを備えた複合施設「エトレ豊中」があるなど、暮らしやすそうな街並み。また、駅の約2km西側には大阪国際空港(伊丹空港)があり、飛行機を利用しやすい環境でもある。

豊中駅前(写真/PIXTA)

豊中駅前(写真/PIXTA)

一方で最も価格相場が高かったのは、14位にランクインしたJR大阪環状線・大阪駅で5830万円。1位の梅田駅とほぼ同じ立地ながら、大阪駅を中心にした徒歩15分圏内の価格相場で比較すると梅田駅よりも740万円価格は高くなった。物件の駅からの徒歩分数を算出する方法は、駅のどこかの出口から80mで1分。梅田駅、大阪駅それぞれに出口はたくさんあり、徒歩15分圏内と言える範囲も異なっているため両者に差が出たようだ。とはいえ、梅田駅も大阪駅も同じ「梅田圏」、どちらの駅も利用可能な駅として表示している物件がほとんどなので、この広い圏内で見たときに、存在している物件の広さや価格にも幅があるということだろう。つまり梅田駅~大阪駅周辺の中古マンションは、幅広い選択肢があるので、物件を探す際は築年数や、立地条件など一つ一つ丁寧に見比べよう。

今回「住みたい街」の価格相場を調べてみたところ、必ずしも人気上位の街(駅)ほど価格相場が高いわけではないことが分かる。例えば「住みたい街」8位の阪急神戸線・岡本駅は、1位の西宮北口よりは神戸方面寄り、神戸三宮よりは手前の東灘区にあり、閑静な住宅街として人気だ。上位にランクインしている商業地域を多く含む街に比べ、住宅として選ばれる分、価格は控えめ。今回紹介したトップ30のうち8番目に低く、人気の高さの割にはリーズナブルに感じられるだろう。「人気の街だからきっと物件も高いだろう……」と決めつけず、気になる街があるなら一度はどんな物件があるのか、価格帯はどれほどなのかを調べてみたほうがよさそうだ。

●調査概要
【調査対象駅】「SUUMO住みたい街ランキング2021 関西版」TOP30の駅(掲載物件が11件以上ある駅に限る)
【調査対象物件】
駅徒歩15分圏内、物件価格相場3億円以下、築年数35年未満、敷地権利は所有権のみ
カップル・ファミリー向け:専有面積50平米以上80平米未満
【データ抽出期間】2020/12~2021/2
【物件相場の算出方法】上記期間でSUUMOに掲載された中古マンション価格から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
※記事中の所要時間は7時30分~9時30分で駅探を使って検索した結果を記載

住みたい街、関西トップは2年連続「西宮北口」

(株)リクルート住まいカンパニーは、このたび「SUUMO住みたい街ランキング2019 関西版」を発表した。
関西(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)の居住者を対象に、2019年1月4日(金)~1月17日(木)、WEBアンケートを実施。有効回答数は4,600人。

それによると総合ランキングトップは、2年連続で「西宮北口」(阪急神戸線)だった。2位も昨年と変わらず「梅田」(地下鉄御堂筋線)がランクイン。3位は「神戸三宮」(阪急神戸線)、4位は「なんば」(地下鉄御堂筋線)、5位には「夙川」(阪急神戸線)が選ばれ、阪急神戸線や地下鉄御堂筋線の人気がうかがえる。

穴場だと思う街ランキングでは、昨年2位だった「尼崎」(JR東海道本線)が1位に輝いた。2位には昨年7位だった「江坂」(地下鉄御堂筋線)がランクイン。3位には昨年1位だった「塚口」(阪急神戸線)と、昨年13位だった「草津」(JR東海道本線)が選ばれた。

ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー

売主別中古マンション値上がり率、関西トップは阪急阪神不動産

(株)スタイルアクトが運営する分譲マンションのオピニオンサイト「住まいサーフィン」は、このたび売主別中古マンション価格の値上がり率ランキング(2018年関西版)を発表した。この調査は、2017年7月から2018年6月に売り出された中古住戸の売出価格と、2009年以降に竣工したマンションの新築時の当該住戸価格とを比較して、新築時からの値上がり率を算出したもの。また、昨今の京都地区の急激な価格上昇を考慮し2009年以降に竣工した物件に限定。調査の住戸サンプル数は10,586件で、関西圏で1棟あたり5サンプル以上、かつ10棟以上のサンプルがあるデベロッパーを対象としている。

それによると、関西版売主別値上がり率ランキングは、1位は阪急阪神不動産で平均値上がり率は8.4%。2位は大和ハウス工業で同7.1%、3位は京阪電鉄不動産で同5.8%となった。

1位の阪急阪神不動産は、京阪神の中でも特に人気が高い阪急沿線や、マンションの供給が相対的に難しい京都市内などを中心にマンションを供給。阪急阪神のマンション<ジオ>は、関西の中で比較的高額なブランドとして認知されている。更に価格を上昇させたのは、沿線開発による地域価値の向上、地域貢献などのブランドイメージと、売却時においてもその価値を維持しやすい物件の仕上がりによるもの。

2位の大和ハウス工業は、マンションブランド「プレミスト」を有する総合デベロッパーとして、発祥創業の地である関西地方以外にも幅広くマンションを供給している。総合デベロッパーの強みを生かした物件供給が特徴的。

3位の京阪電鉄不動産は、京阪電鉄を母体とするデベロッパーとして、京阪電鉄沿線を中心に「ファインフラッツ」を中心としたブランドでマンションを供給している。利便性と上質さを兼ね備えたマンションを供給し、昨今の京都地区の価格上昇もあり、今回3位となった。

ニュース情報元:スタイルアクト(株)

デートで行きたい街(関西版)、1位は「神戸三宮」

(株)リクルート住まいカンパニーは、アンケート調査「みんなが選んだ住みたい街ランキング2018関西版 番外編~街のイメージ~」を集計し、その結果を発表した。調査対象は関西(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)に居住している方。調査方法はインターネット。有効回答数は2,100人(大阪府1,009人、京都府253人、兵庫県538人、奈良県134人、滋賀県101人、和歌山県65人)。
コスパの高い飲食店が多いと思う街(駅)ランキング

コスパの高い飲食店が多いと思う街(駅)ランキング


コストパフォーマンスの高い飲食店が多いと思う街(駅)ランキングでは、大阪を代表する繁華街「なんば」(地下鉄御堂筋線)が昨年と変わらず1位に輝いた。2位も昨年と変わらず「梅田」(地下鉄御堂筋線)がランクイン。3位には昨年4位だった「福島」(JR大阪環状線)が選ばれ、4位に「京橋」(JR大阪環状線)、5位に「天満」(JR大阪環状線)と続く。トップ10を見ると、6位の「神戸三宮」(阪急神戸線)以外は全て大阪の街という結果になった。
デートで行きたい街(駅)ランキング

デートで行きたい街(駅)ランキング


デートで行きたい街(駅)ランキングで1位に輝いたのは、山手の異人館周辺、外国人居留地周辺の街並みが魅力的な「神戸三宮」(阪急神戸線)。2位は、グランフロントや、阪急、阪神、大丸などの百貨店が充実する「梅田」(地下鉄御堂筋線)。3位は観光地として人気の高い京都の「嵐山」(阪急嵐山線)。トップ10には、大阪の街が4つ、京都の街が4つランクインしている。

ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー

本当に住みやすい街(関西)、トップはJR神戸線「尼崎」

アルヒ(株)(東京都港区、以下 ARUHI)は、同社のデータを基に住宅専門家が厳選した2府1県(大阪府、京都府、兵庫県)の“本当に住みやすい街”TOP10を決める、「ARUHI presents 本当に住みやすい街大賞2018 in 関西」を開催し、その結果を発表した。
2府1県でARUHI住宅ローンを利用する方の融資実行件数(2017年3月から2018年2月までの1年間、借換除く)を町名単位で集計。これらのデータを基に、住環境・交通利便・教育環境・コストパフォーマンス・発展性の5つの基準を設定し、住宅や不動産の専門家が参画する選定委員会による公平な審査のもと“本当に住みやすい街“を選定した。

それによると、1位に選ばれたのはJR神戸線「尼崎」。大阪駅まで新快速で5分、新大阪11分と大阪中心地にアクセスが良い点、駅に併設してQ’s MallやOASISといった大規模商業施設があり、買い物に便利な環境であること、また、大阪中心地に近い住宅エリアとして生まれ変わりつつあり、その注目度の高さから家族暮らしに最適な街であると評価され、第1位に輝いた。

2位には、大阪地下鉄御堂筋線「本町」がランクイン。オフィス立地の淀屋橋、商業立地の心斎橋に挟まれた発展性の高いエリアである点、校区となる小学校では1年生の生徒数が6年生の倍以上と近年居住者人口が増加していることなど、便利な都心部にあって今後住宅街としても期待できる人気上昇中の街であると評価された。

3位はJR山陰本線「二条」。生活環境が整った街並みと古都の佇まいを合わせ持つ今昔融合した歴史ある街であることが高く評価された。

4位には、自然豊かで良好な住環境、初めてマイホームを購入する方にも手が届く価格帯の、神戸市営地下鉄「学園都市」がランクイン。5位には、城跡や酒蔵が残る歴史ある景観もあり、教育環境が整った穏やかでコンパクトな街、阪急伊丹線「伊丹」が選ばれた。

ニュース情報元:アルヒ(株)

関西住みたい街ランキング、総合トップは3年連続「西宮北口」

(株)リクルート住まいカンパニーは、関西(大阪府・兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県・和歌山県)に居住している人を対象に行ったWEBアンケート「みんなが選んだ住みたい街ランキング2018 関西版」を集計し、その結果を発表した。本調査の実施時期は2018年1月5日(金)~2018年1月22日(月)。有効回答数は4,600人。調査方法はインターネット。

それによると、総合ランキング1位は3年連続「西宮北口(阪急神戸線)」となった。2位も3年順位は変わらず「梅田(地下鉄御堂筋線)」がランクイン。3位には昨年7位から順位を上げ、「神戸三宮(阪急神戸線)」がランクインした。阪急神戸線は他に「夙川」が6位、「岡本」が8位となっており、TOP10に4駅がランクインしている。

■「住みたい街(駅)」ランキング(関西全体/3つの限定回答)
1位:西宮北口(阪急神戸線)
2位:梅田(地下鉄御堂筋線)
3位:神戸三宮(阪急神戸線)
4位:なんば(地下鉄御堂筋線)
5位:千里中央(北大阪急行)
6位:夙川(阪急神戸線)
7位:天王寺(地下鉄御堂筋線)
8位:岡本(阪急神戸線)
9位:江坂(地下鉄御堂筋線)
10位:草津(JR東海道本線)

交通利便性や生活利便性が高いのに家賃や物件価格が割安なイメージがある、穴場だと思う街ランキングでは、1位「塚口(阪急神戸線)」、2位の「尼崎(JR東海道本線)」、3位の「大津(JR東海道本線)」ともに駅周辺が再開発された駅、もしくは進行中の駅がトップ3にランクインした。傾向としては「東三国」「江坂」などの御堂筋線と、「塚口」「武庫之荘」「十三」などの阪急神戸線の駅で「梅田」により近い駅が多くランクインしている。

■穴場だと思う駅ランキング
1位:塚口(阪急神戸線)
2位:尼崎(JR東海道本線)
3位:大津(JR東海道本線)
4位:東三国(地下鉄御堂筋線)
5位:梅田(地下鉄御堂筋線)
6位:武庫之荘(阪急神戸線)
7位:江坂(地下鉄御堂筋線)
8位:天王寺(地下鉄御堂筋線)
9位:千里中央(北大阪急行)
10位:十三(阪急神戸線)、伊丹(阪急伊丹線)、明石(JR山陽本線)

住みたい自治体ランキング(総合)では、1位は「兵庫県西宮市」で3年連続のトップ。2位「大阪市北区」と3位「神戸市中央区」も3年連続順位に変化なし。大阪府では大阪市内3区の他に「吹田市」「豊中市」が、兵庫県では神戸市内2区の他に「西宮市」「芦屋市」、京都府では「京都市中京区」がTOP10入りしている。

■住みたい自治体ランキング(総合)
1位:兵庫県西宮市
2位:大阪府大阪市北区
3位:兵庫県神戸市中央区
4位:兵庫県神戸市東灘区
5位:大阪府大阪市中央区
6位:大阪府吹田市
7位:大阪府大阪市天王寺区
8位:京都府京都市中京区
9位:大阪府豊中市
10位:兵庫県芦屋市

ニュース情報元:(株)リクルート住まいカンパニー