足立区綾瀬にシェアリングスペース、東京メトロ

東京地下鉄(株)(東京メトロ)と(株)スペースマーケットが資本業務提携を行い、4月11日(木)、第一弾施策としてシェアリングスペース「むすべやメトロ綾瀬」(運営:(株)ハウスプラザ)をオープンした。近年、不動産利活用の選択肢として「賃貸」「売買」ではない「時間貸し」が注目されている。「むすべやメトロ綾瀬」は、東京メトロの保有する物件やスペースを「時間貸し」で有効活用し、沿線地域のぎわい創出に貢献するもの。

同スペースは、東京メトロ千代田線「綾瀬」駅西口徒歩2分(足立区綾瀬四丁目)に立地。鉄骨造り平屋建てで、広さ44.34m2。室内には、実際に東京メトロの電車車両に使われていた部品を利用。電車内を模した「車両ブース」を設け、鉄道ファンも楽しめる魅力を散りばめている。

また、自由なレイアウトで利用できるよう、テレビ台、キッチンカウンター、ハンガーラック等の家具は可動式のものを採用。パーティーや会議だけでなく、セミナーやワークショップ、ポップアップショップにも利用できるという。

ニュース情報元:東京地下鉄(株)

関西住みたい沿線3位の「JR東海道本線」、家賃相場が安い駅トップ20を発表!【沿線調査 関西版】

リクルート住まいカンパニーでは、関西(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)に居住している20歳~49歳の4600人を対象に実施した「みんなが選んだ住みたい街ランキング2018 関西版」を発表した。住みたい沿線ランキングで3位になったのは、JR東海道本線。1位の阪急神戸線、2位の大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)御堂筋線に続き、その特徴や、駅周辺情報を調査してみた。
自然豊かな環境で子育てしつつ、都市圏へ通勤……地に足の着いたJR東海道本線

東京駅から兵庫県の神戸駅まで結ぶJRの東海道本線は、東日本旅客鉄道(JR東日本)、東海旅客鉄道(JR東海)、西日本旅客鉄道(JR西日本)の3社が管轄する長い路線。JR西日本の区間は米原駅から神戸駅までで、沿線はそれぞれ米原駅から京都駅間がJR琵琶湖線、京都駅から大阪駅までがJR京都線、大阪駅から神戸駅間がJR神戸線の愛称で親しまれている。

快速や新快速などの特急列車が数多く設定されているため、地理的には少し距離があるように感じられる駅でも、大阪市を中心とする関西の都市部への通勤圏内。特にJR琵琶湖線の沿線は田園地帯が多いが、自然豊かな環境でゆったりとした子育てを行えるためか、住みたい沿線ランキングでJR東海道本線を選んだ回答者は30代と40代の割合が大きかった。強固なブランドイメージの阪急神戸線や、交通利便性が突出した地下鉄御堂筋線と比べると、日常生活により密接した、地に足の着いた人気といえるかもしれない。

●JR東海道本線・家賃相場が安い駅ランキング(TOP20)
順位/駅名/家賃相場(中央値 賃料_管理費込)/所在地
1位 河瀬 4.0万円(滋賀県彦根市)
2位 JR総持寺 4.2万円(大阪府茨木市)
3位 南彦根 4.3万円(滋賀県彦根市)
4位 瀬田 4.4万円(滋賀県大津市)
4位 稲枝 4.4万円(滋賀県彦根市)
6位 篠原 4.5万円(滋賀県近江八幡市)
7位 山崎 4.6万円(京都府乙訓郡大山崎町)
8位 栗東 4.7万円(滋賀県栗東市)
8位 能登川 4.7万円(滋賀県東近江市)
10位 向日町 4.8万円(京都府向日市)
11位 米原 4.9万円(滋賀県米原市)
11位 彦根 4.9万円(滋賀県彦根市)
11位 石山 4.9万円(滋賀県大津市)
11位 膳所 4.9万円(滋賀県大津市)
15位 千里丘 5.0万円(大阪府摂津市)
15位 岸辺 5.0万円(大阪府吹田市)
17位 草津 5.2万円(滋賀県草津市)
17位 摂津富田 5.2万円(大阪府高槻市)
17位 長岡京 5.2万円(京都府長岡京市)
20位 大津 5.3万円(滋賀県大津市)
20位 山科 5.3万円(京都府京都市)
20位 摂津本山 5.3万円(兵庫県神戸市)
20位 甲子園口 5.3万円(兵庫県西宮市)

上位には琵琶湖線の駅が多くランクイン。滋賀県民の住みたい街1位の草津市の人気の理由とは

家賃相場は都市から離れるほど低くなるため、上位20位のピックアップでは、大半を琵琶湖線の駅が占めた。

滋賀県民が選ぶ「住みたい自治体ランキング」でトップになった「草津市」の玄関口、草津駅は、JR京都線の摂津富田と同率で17位。草津駅は新快速の停車駅で、大阪駅まで1時間以内、京都駅まで30分以内で直通と、乗り換えの手間なく都市部まで移動できる交通の便の良さが魅力だ。三重県方面からくるJR草津線の終点駅でもある。

百貨店や商業施設などの充実ぶりが滋賀県のなかで屈指であるのが、草津市の人気の大きな理由だ。駅前などではタワーマンションも増えているが、少し歩けば一戸建ての住宅地が広がる。便利だけれど都会過ぎないほどよさも、人々を惹きつける理由なのだろう。滋賀県は日常の足は車が一般的だが、草津市には新名神高速道路の草津田上インターチェンジがある。小さな子どもがいるファミリー世帯にとっては、行楽での車移動の利用しやすさはうれしいところだ。

草津駅前ロータリー(写真/PIXTA)

草津駅前ロータリー(写真/PIXTA)

また、滋賀県は冬になると、降雪で新幹線が県内で止まるというニュースを耳にすることがあるが、草津市は南に位置するため、北部に比べると雪が比較的少ない。一年のうちの数カ月のこととはいえ、住む上では大いに利点といえるだろう。

滋賀県の県庁所在地である大津市の代表駅、大津駅は20位。商業施設のほか、大津地方裁判所や滋賀県警察本部などの行政施設が集中しており、京都や大阪への所要時間は草津よりさらに短い。名神高速の大津インターチェンジのそばであり、草津同様に車でのお出かけが便利だ。また、やはり同じく県南部に位置するため、雪の不安も軽減される。

大津市は大津駅以外にも、瀬田駅、石山駅、膳所(ぜぜ)駅と計4駅が上位20位入りしている。県庁所在地という都市部でありながら、大津市は自然が豊かに残っており、市内には世界文化遺産の比叡山延暦寺などの文化財や風光明媚(めいび)な観光地が数多い。

前述の4駅のうち、新快速が停車するのは大津駅と石山駅だ。新快速は利用できないとはいえ瀬田駅は、日本三名橋のひとつである瀬田の唐橋があり、古い民家が並ぶ街並みがどこかホッとさせるたたずまいで、膳所駅は進学校である滋賀大学教育学部附属中学校の最寄駅。電車の利用は少し不自由になるが、知識欲の探求や子どもの教育に、あえて選んでみても、楽しい生活が送れそうだ。

大阪駅から30分で、自然豊かな名水の里「山崎駅」

7位の山崎駅はJR京都線。大阪までは快速を利用すれば直通で約30分、京都までは約15分で到着する。サントリーの山崎蒸溜所があることで知られており、良質な湧き水に恵まれた地域で、かつては水道水にも井戸水が使われていたほど。

山崎蒸溜所(写真/PIXTA)

山崎蒸溜所(写真/PIXTA)

水資源の質から分かるように、都市部へのアクセスの良さからは意外なほどの豊かな自然が残る静かな環境は、都市部での通勤や通学と、豊かな住空間を両立させうるといえそう。とはいえ、日常生活では車は必須になることは注意が必要かもしれない。

居住地を決めるとき、交通アクセスの良さは大切な要素だ。目的地への乗車時間は短いに越したことはないが、家は、充実した生活の拠点となるべきもの。予算や家族の事情によっては、少し郊外へと目を向けてみたら、乗車時間の長短よりも、もっと大きな物を得られるかもしれない。

●調査概要
【調査対象駅】JR東海道本線の柏原駅~神戸駅(関西圏にある駅)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、広さ10~40平米以内、築年数40年以内、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ算出期間】2018年1⽉1⽇~2018年3⽉31⽇
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

住みたい沿線2位の「御堂筋線」を調査! 全20駅の家賃相場や特徴は?【沿線調査 関西版】

リクルート住まいカンパニーでは、関西(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)に居住している20歳~49歳の4600人を対象に実施した「みんなが選んだ住みたい街ランキング2018 関西版」を発表した。住みたい沿線ランキングで2位になったのは、大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)御堂筋線。1位の阪急神戸線に続き、その特徴や、駅周辺情報を調査してみた。
大阪の繁華街を総ナメ、実は穴場の駅がズラリの地下鉄御堂筋線

今年の4月に民営化され、大阪市営地下鉄から大阪メトロとなった地下鉄御堂筋線は、吹田市の江坂駅から堺市のなかもず駅までを通る路線。大阪市の二大ターミナルである梅田駅となんば駅や、新幹線の停車する新大阪駅、大阪市役所や大阪地方裁判所など行政機関の集中する淀屋橋駅など、大阪市の主要な繁華街のほとんどをほぼ直線的に結ぶ大阪の主要幹線だ。

江坂駅からは北大阪急行線と直通運転をしているが、梅田駅では阪急電鉄と阪神電鉄、淀屋橋駅で京阪電鉄、なんば駅で南海電鉄と近畿日本鉄道(大阪難波駅)など、関西の主な私鉄の本線や幹線と連絡。交通利便性の突出した路線だが、繁華街の印象が強いだけに、「住む」というイメージがわきづらい沿線でもある。しかし、「みんなが選んだ住みたい街ランキング2018 関西版」の「穴場だと思う街(駅)ランキング」では、東三国、梅田、江坂、天王寺、新大阪、中津、あびこと最多の7駅がランクインしており、住んでみることも十分検討可能な沿線であるといえそうだ。

●御堂筋線・家賃相場が安い駅ランキング

順位/駅名/家賃相場(中央値 賃料_管理費込)/所在地
1位 長居 5.0万円(大阪市住吉区)
1位 動物園前 5.0万円(大阪市西成区)
3位 西田辺 5.1万円(大阪市阿倍野区)
4位 あびこ 5.3万円(大阪市住吉区)
5位 新金岡 5.4万円(大阪府堺市)
6位 なかもず 5.5万円(大阪府堺市)
6位 昭和町 5.5万円(大阪市阿倍野区)
8位 北花田 5.6万円(大阪府堺市)
9位 天王寺 6.2万円(大阪市天王寺区)
9位 東三国 6.2万円(大阪市淀川区)
11位 新大阪 6.5万円(大阪市淀川区)
12位 西中島南方 6.6万円(大阪市淀川区)
12位 大国町 6.6万円(大阪市浪速区)
12位 中津 6.6万円(大阪市北区)
15位 なんば 6.7万円(大阪市中央区)
16位 心斎橋 7.0万円(大阪市中央区)
16位 梅田 7.0万円(大阪市北区)
18位 江坂 7.3万円(大阪府吹田市)
19位 本町 7.5万円(大阪市中央区)
20位 淀屋橋 7.6万円(大阪市中央区)

1位の長居は、老若男女の趣味を満足させる街

ランキング1位の長居駅は、梅田駅からは20分強、なんばからは15分弱で到着し、JR阪和線とも接続している駅。駅周辺はややざわつきはあるものの、ごく一般的な住宅街といった風情だ。

そんな長居のいちばんの魅力は、長居公園の最寄駅であることだろう。プロサッカーチーム「セレッソ大阪」のホームスタジアムであるヤンマースタジアム長居や、大阪市立自然史博物館などがある総合公園で、休日ともなれば散策やスポーツする親子連れやカップルでにぎわう。

ヤンマースタジアム長居(写真/PIXTA)

ヤンマースタジアム長居(写真/PIXTA)

低年齢の子どもがいる家庭にとって、近所に大きな公園があることはそれだけでもポイントが高いものだが、特に大阪市立自然史博物館は、自分で動物をはく製にする「なにわホネホネ団」などユニークな活動を行っている複数の団体が拠点を置いており、子どもに個性的な教育を行いたい親にとっては気になるところ。年齢を問わず、幅広い趣味のひとたちを満足させる街といえるかもしれない。

15位のなんば駅は、住みたい街(駅)ランキングでも20代と30代で3位、40代で8位に入っている。「ミナミ」の愛称で知られるなんばは、吉本新喜劇が行われる「なんばグランド花月」や道頓堀、心斎橋筋商店街など大阪らしいにぎやかなイメージと観光地的な遊び場のあふれる街だ。

高島屋などの百貨店や複合施設「なんばパークス」など、買い物の便利さも抜群だが、やはり遊びに行く場所というイメージは強いかもしれない。だが駅から少し外れれば、マンションが立ち並ぶ、落ち着いた住宅街が広がっている。また「大阪でいちばんおしゃれなエリア」といわれる堀江地域は、なんば駅の圏内。オトナも楽しめるカフェや雑貨店も多く、遊びを満喫したい若者だけでなくファミリー層も満足して住めるだろう。

実は穴場、再開発が進む天王寺の魅力はあべのハルカスだけじゃない

9位の天王寺は、穴場だと思う街(駅)ランキングで8位に入っている。地下鉄谷町線や近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅と接続するほか、JR天王寺駅は関西空港方面へ向かう路線が通るターミナル駅でもある。近年は日本一高いビルで知られる商業施設「あべのハルカス」の開業が注目を集めているが、大規模施設の間にひっそりと昔ながらの飲食店もみかけることができ、どこか下町情緒も残る。

天王寺駅前(写真/PIXTA)

天王寺駅前(写真/PIXTA)

天王寺周辺は1970年代から再開発事業が進められており、2018年3月に事業が完了。かつて老朽住宅が密集していた地域が整備され、住宅戸数が増加した。また、大阪星光学院や四天王寺学園など、関西屈指の進学校である中高一貫校の最寄駅でもあることも、学齢期の子どもがいる家庭にとっては魅力だろう。

11位の新大阪駅は、同じく穴場だと思う街(駅)ランキングで13位。新幹線の停車駅だけに、駅のすぐ近くはホテルやオフィスビルなどが目立つが、御堂筋線沿線で調査条件に該当する物件数がいちばん多いのは、実は新大阪駅だ(2017年11⽉~2018年1⽉時点)。駅から10分ほど歩くと住宅街。駐車場完備で24時まで営業しているスーパーや、ホームセンターも、駅から徒歩10~15分ほどの場所にあり、日常の生活に不自由することはないだろう。

交通の利便性は、高いに越したことはない。穴場、というと「地味だけど実は……」という沿線を想像してしまうものだが、物でもお店でも、最も利用するものにこそ気づかない一面がある、というのは普遍的なもの。路線も同様だ。自分のライフスタイルに沿って探してみたら、最高に便利な“穴場”の部屋も、見つかるかもしれない。

●調査概要
【調査対象駅】御堂筋線の駅
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、広さ10~40平米以内、築年数40年以内、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ算出期間】2017年11⽉1⽇~2018年1⽉31⽇
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

住みたい沿線1位の「阪急神戸線」を調査! 全15駅の家賃相場や特徴は?【沿線調査 関西版】

リクルート住まいカンパニーでは、関西(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)に居住している20歳~49歳の4600人を対象に実施した「みんなが選んだ住みたい街ランキング2018 関西版」を発表した。住みたい沿線ランキングで1位になったのは、阪急神戸線。その特徴や、駅周辺情報を調査してみた。
都市部へのアクセスも良い! 緑豊かで閑静な住宅街が多い阪急神戸線

大阪の中心地である北区・梅田駅から兵庫県神戸市の神戸三宮駅までを結ぶ、阪急神戸線。同じく梅田から神戸の中心地へ向かう阪神電鉄・阪神本線やJR神戸線(東海道本線)とは、西宮駅から西へはほぼ並走するものの、より内陸部を通っているため、沿線は緑豊かで閑静な住宅街が多い。

都市部へのアクセスの良さも人気の大きな理由だが、阪急電鉄は住宅開発とともに発展してきたという背景から、阪急各線の沿線は住環境の整備が進んでいる。なかでも阪急神戸線はブランドイメージが強く、著名人や富裕層の住民が多いことで知られる芦屋も同線の芦屋川駅付近を指すことが一般的だ。

子育てをする環境としての安心感があるためか、住みたいと回答した人を年代別にみると40代の支持が約4割と最も高かった。20代~40代までの年代別に住みたい街ランキングをみると、各年代で1位、2位に西宮北口と梅田がランクインしているほか、40代ではトップ10に神戸三宮、岡本、夙川(しゅくがわ)、御影(みかげ)がランクイン。阪急神戸線の駅がトップ10の過半数を占めている。また、関西在住者だけでなく、転勤などで他地域から引越してきた土地勘のないひとが、前任者からお墨付きがあったから住んでみる、というケースもある。

●阪急神戸線・家賃相場が安い駅ランキング

順位/駅名/家賃相場(中央値 賃料_管理費込)/所在地
1位 武庫之荘 4.8万円(兵庫県尼崎市)
2位 塚口 5.0万円(兵庫県尼崎市)
3位 岡本 5.2万円(兵庫県神戸市東灘区)
4位 園田 5.3万円(兵庫県尼崎市)
4位 王子公園 5.3万円(兵庫県神戸市灘区)
4位 御影 5.3万円(兵庫県神戸市東灘区)
7位 夙川 5.5万円(兵庫県西宮市)
8位 神崎川 5.8万円(大阪府大阪市淀川区)
8位 六甲 5.8万円(兵庫県神戸市灘区)
10位 西宮北口 5.9万円(兵庫県西宮市)
11位 芦屋川 6.2万円(兵庫県芦屋市)
12位 十三 6.3万円(大阪府大阪市淀川区)
12位 春日野道 6.3万円(兵庫県神戸市中央区)
14位 中津 6.6万円(大阪府大阪市北区)
15位 神戸三宮 7.0万円(兵庫県神戸市中央区)
15位 梅田 7.0万円(大阪府大阪市北区)

西宮北口駅は年齢問わず住みたい街の1位 駅前は商業施設が充実西宮北口駅(写真/PIXTA)

西宮北口駅(写真/PIXTA)

住みたい街ランキングは今年から調査方法の一部を変更したとのことだが、調査方法を変更する前の5年間も、今年も関西版の1位は西宮北口駅となっている。阪神大震災の被災後の再開発や、阪急西宮スタジアム跡地の活用などで、駅前には大規模商業施設が充実している。赤ちゃん用品店や図書館がある「ACTA西宮」は低年齢の子どものいる家庭にも人気があり、「阪急西宮ガーデンズ」は映画館のほか、阪急沿線ならではの阪急百貨店や、高級志向のセレクトショップもそろっているため、わざわざ梅田まで出なくても買い物には困らないだろう。

デザイン性の高い大規模マンションも多数増えているため、こだわりを持った家探しに応えてくれることも人気の理由だ。

また、阪急ならではといえば、宝塚歌劇団。西宮北口駅は阪急今津線も利用することができるが、今津線は宝塚大劇場の最寄駅である宝塚駅や宝塚南口駅まで約15分。ヅカファンにとって大変便利な街であるが、実はタカラジェンヌにとっても買い物やお茶によく利用する人気の駅。美を売り物にする彼女たちに愛されているという点でも、街の魅力がうかがえるだろう。

3位の岡本駅は、阪急神戸線のブランドを代表するともいえる駅。駅から少し離れると大きな邸宅が目立つが、駅周辺には若者や女性向けのおしゃれなお店や有名なカフェなども多い。甲南大学や甲南女子大学などの最寄駅でもあり、住むだけでなくデートなどで遊びにきても楽しい街だ。

特急が止まるため、梅田まで30分以内、神戸三宮までは10分以内という交通の良さも特徴。駅から約300mの位置にJR神戸線(東海道本線)の摂津本山駅があるため、2路線利用できるのも利便性が高い。

閑静だけじゃない 十三駅は飲食店や映画館など大阪らしい魅力も十三駅(写真/PIXTA)

十三駅(写真/PIXTA)

交通アクセスが一番良いのは、12位の十三(じゅうそう)駅だろう。阪急宝塚線や京都線とのハブ駅で、特急や快速などすべての電車が止まる。

駅周辺は、立ち飲み居酒屋がつらなるような少し猥雑な雰囲気もあり、いわゆる神戸線のイメージとは少し異なるかもしれない。しかし、小規模でも良質な映画や珍しい海外作品の上映で知られる映画館、第七藝術劇場や、大阪府で屈指の進学校として知られる大阪府立北野高校の最寄駅でもある。多少クセはあるが大阪らしい魅力があり、ハマるひとはどっぷりハマってしまう街だ。

2位の塚口駅は、住みたい街ランキングの穴場だと思うランキングでトップを獲得している。特急は止まらないが、ラッシュ時には通勤特急などが停車している。駅前の大型スーパー「塚口さんさんタウン」は、日常の買い物だけでなく公共サービスセンターや映画館も入っているため、子育てに忙しい家庭には強い味方だろう。また、庶民的な飲食店も多い点も魅力だ。

せっかく住むのなら、ブランド力のある路線に住みたいというのは当然の心理だろう。ハイソなイメージのある阪急神戸線だが、同じ沿線とはいえ、さまざまな特徴や魅力がある。イメージに先行されず、家族構成やそれぞれの趣味など、本当に自分たちにあう街を見つけるのも、家を探す楽しみのひとつだろう。

●調査概要
【調査対象駅】阪急神戸線沿線の駅
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、広さ10~40平米以内、築年数40年以内、ワンルーム・1K・1DKの物件(定期借家を除く)
【データ算出期間】2017年11⽉1⽇~2018年1⽉31⽇
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している

期間限定、電車スイーツが楽しめる! 小田急線の”複々線化”でキャンペーン開催中

下北沢駅の駅名標をあしらった、「N.Y.Cupcakes」の「シモキタカップケーキ」。電車ファンじゃなくても思わず「かわいい!」と声に出してしまいそうですよね。小田急線の世田谷地区(下北沢駅~成城学園前駅)では、3月3日から全面使用開始した小田急線の複々線化を記念したキャンペーン「小田急線世田谷地区 グルメ・スイーツスペシャル」を3月31日(土)まで開催しています。小田急電鉄株式会社(東京都新宿区)、世田谷まちなか観光交流協会、成城大学との産学官連携で実施されているというこのキャンペーン、いったいどんな内容なのか見てみましょう。また、複々線化によるメリットも担当者に聞いてみました。このキャンペーンでは、世田谷エリアの対象店舗で、小田急線をイメージした期間限定のオリジナルグルメ・スイーツを楽しめます。先ほどの「シモキタカップケーキ」や千歳虎屋の「小田急ロマンスカー上生菓子」など、食べるのがもったいなくなるような見た目のスイーツばかりです。

画像提供/小田急電鉄株式会社

画像提供/小田急電鉄株式会社

キャンペーン冊子の「小田急成城クーポンブック」を持参すると、対象商品の割引やプレゼントなどの優待を受けられるのだとか。どういったお店がキャンペーンに参加しているのかというと、「小田急の広報誌である『ODAKYU VOICE home』への掲載や、世田谷区産業振興公社『世田谷みやげ』に認定されている店舗など、これまでお付き合いをさせていただいたことのある店舗を中心に、お声をかけました」(小田急電鉄株式会社 広報担当)。

画像提供/小田急電鉄株式会社

画像提供/小田急電鉄株式会社

そもそもこのキャンペーンのきっかけは、「小田急線の2018年3月3日からの複々線全面使用開始」を記念してのもの。3月17日からの新ダイヤ運行とあわせて、”複々線”が使用されることで何が変わるのでしょうか。

「まず、輸送力の増強で、混雑率が192%から150%程度へと劇的に改善する見込みです。また、町田から新宿の区間ではラッシュピーク時の所要時間が49分から37分へと、最大12分も短縮されます」(同)。

つまり、小田急線を通勤通学に使う場合、今までよりも混雑がやわらいだ車内で、より速く新宿まで行けるということですね!
「快適で、便利で、スピーディー。新しい小田急の誕生に、ぜひご期待ください」との力強いコメントもいただきました。この春に新生活を迎える方は、小田急線沿線の物件もチェックしてみてはいかがでしょうか。
限定グルメ・スイーツは、3月31日まで販売。お見逃しなく。

 

新幹線通勤って実際どうなの?熊谷~都内に通う「新幹線補助」利用者に本音を聞いてみた

一戸建ての購入を検討するとき、予算や通勤の利便性は優先順位が高いという人が多いのではないでしょうか。そんなとき、「できるだけ安く家を購入×できるだけ快適な通勤を」と考えてみると、東京23区内で条件に見合う物件を探すのは至難の業。しかし最近は、新幹線で通勤できる郊外で住宅購入した人を対象に新幹線通勤補助を行う自治体が増え始め、にわかに注目を集めています。そこで今回は「郊外で家を買って新幹線通勤」は本当におトクなのか、検証してみました。
そもそも新幹線通勤補助って何?熊谷市役所へ突撃リポート

新幹線通勤補助とは、自治体が通勤に新幹線を利用している住民に補助金を支給する制度のこと。長野県の佐久市や新潟県の湯沢町など、近年、この制度を導入する自治体が増えているのです。埼玉県の熊谷市もそのひとつ。そこで今回は熊谷市役所を訪ね、企画課の松本さん、市原さんに新幹線通勤補助について聞いてきました。

【画像1】写真左:熊谷市役所。写真右:熊谷市総合政策部 企画課の松本里実さん(左)、市原倫子さん(右)(写真撮影/宮崎林太郎)

【画像1】写真左:熊谷市役所。写真右:熊谷市総合政策部 企画課の松本里実さん(左)、市原倫子さん(右)(写真撮影/宮崎林太郎)

――熊谷市では新幹線通勤にどれくらいの補助が出るのでしょうか?

松本さん 当市では、移住促進の一環として住宅購入に対するさまざまな助成を行っています。新幹線通勤補助もそのひとつで、2016年4月1日から2019年3月31日までに、当市内に住宅を購入および転入し、新幹線を使って通勤する方を対象に、定期券の有効期間の初日から2年間、月額最大2万円までの補助金を支給しています。

市原さん 新幹線通勤補助を受ける条件に5年以上居住する意思があることと定めているので、2年間という期間は短いと思われるかもしれませんが、これは当市に移住された方が新しい生活に慣れるまでの期間と捉えています。新幹線通勤で長距離移動の負担を軽減することで、少しでも当市での暮らしになじんでいただく助けになるとうれしいですね。補助がある間は新幹線通勤をして、生活スタイルに応じて在来線に切り替えるという選択肢もアリですよ。

【画像2】熊谷市の新幹線通勤補助概要

【画像2】熊谷市の新幹線通勤補助概要

――新幹線通勤補助制度への反響はどうですか?

松本さん イベントやホームページなどで制度を周知していますが、それに加えて、いろいろなメディアで取り上げていただく機会も増え、多くのお問い合わせをいただいています。残念ながら条件に合わないという方もいらっしゃいますが、たくさんの方に興味をもっていただけていると実感しています。現在、熊谷市内から東京に通勤されている方が7000人くらい(※1)いて、そのうち2000人ほど(※2)が新幹線を利用しているというデータもあります。交通費を余分に払っても、通勤時間をゆったり快適に過ごしたいという希望をもつ人は、意外と多いのかもしれませんね。

市原さん 熊谷市だけでなく、埼玉県北部全体で人口減少や少子高齢化が進んでいます。その対応として7市町(熊谷市・本庄市・深谷市・美里町・神川町・上里町・寄居町)共同で埼玉県北部地域地方創生推進協議会を立ち上げ、「埼北移住」という移住促進のプロモーションなどを行っています。埼玉県北部というのは東京からは遠くて不便という印象をお持ちの方も多いと思います。しかし熊谷から東京まで新幹線なら40分ほどですから、実際に通ってみると思ったよりラクだったという声もいただいています。興味をもたれた方はぜひ一度、熊谷まで足を運んでみてください。

※1.総務省「平成27年度国勢調査」より
※2.JR東日本「新幹線駅別乗車人員(2015年度)」より

【画像3】写真左:企画課では住民目線で熊谷の暮らしを紹介する情報誌「熊谷で暮らす」を発行するなど、積極的に情報発信を行っている。写真右:定住促進パンフレット「熊谷で暮らす」vol.1、vol.2 (写真撮影/宮崎林太郎)

【画像3】写真左:企画課では住民目線で熊谷の暮らしを紹介する情報誌「熊谷で暮らす」を発行するなど、積極的に情報発信を行っている。写真右:定住促進パンフレット「熊谷で暮らす」vol.1、vol.2 (写真撮影/宮崎林太郎)

通勤時間はフリータイム?実践者に聞く新幹線通勤のホンネ

満員電車で延々揺られるより新幹線通勤が快適なのは何となく想像がつきますよね。でも自腹で毎月数万円と言われたら、ちょっと腰が引ける気もします。そこで熊谷で家を買って東京まで通勤しているSさんに、新幹線通勤のほんとのところを聞いてみました。

【画像4】熊谷市在住のSさん(37歳)。家族構成:夫婦+長男+次男、通勤区間:熊谷駅‐品川駅、住居形態:新築一戸建て(注文住宅)(写真撮影/宮崎林太郎)

【画像4】熊谷市在住のSさん(37歳)。家族構成:夫婦+長男+次男、通勤区間:熊谷駅‐品川駅、住居形態:新築一戸建て(注文住宅)(写真撮影/宮崎林太郎)

――新幹線通勤ってそんなに快適なんですか?

快適ですね。自由席が少なくなる休日の出勤を除けば、これまで通勤で座れなかったことはないですし、シートがゆったりしているので全然疲れません。私は本を読むことが多いですが、パソコンで作業をしたり、食事をする人もいます。仕事が忙しくて疲れているときなどは寝て過ごすこともあります。行きは終点の東京までなので、寝過ごす心配もないですしね。新幹線に乗っている間はいわばフリータイムです。

それに天候が悪くてもほとんどダイヤが乱れないんです。雪の多い地域を通過する北陸新幹線を利用しているからかもしれませんが、とにかく悪天候に強い印象ですね。これを経験してしまうと、私はもう在来線通勤には戻れないです。

――とはいえ不満だってありますよね?

本音を言うと、一番はお金ですね。新幹線の定期代と、在来線の定期代の差額が4万円弱。私の場合は会社が差額の半分まで支給してくれるので、新幹線通勤補助を加えると自己負担額は毎月1万円程度で済んでいます。これがもし、市からの補助がなくなる3年目以降が2万円ではなく4万円の自己負担だったとしたら、おそらく妻を説得できなくて在来線通勤になっていたと思います。

実は勤務先が品川なので、東京駅から山手線に乗り換えなければなりません。5駅程度なので、乗ってしまえばそれほど苦痛ではありませんが、品川駅のホームの大混雑を抜けるのは苦手ですね。

それから仕事が終わってから飲みに行く機会も減りました。新幹線の最終は23時ですし、在来線もあるので熊谷までなら意外と遅くでも帰れますが、それでもうっかり終電を逃したら目も当てられませんから。楽しいとついつい長居してしまいがちなので、飲みに行くときは「明日も仕事だから早めに解散」という流れになりやすい、火曜や水曜を選んでいます。

あともうひとつ、帰りは終着駅じゃないので、うっかり寝過ごすと、折り返せたとしても乗車料金がかかりますし、終電だったりしたら始発を待たないと帰れなくなるので寝られません。だから眠いときには座席に座らず、デッキで過ごすようにしています。それでもいざというときにはドアの脇に格納されている補助いすに座れるので、満員電車に揺られるよりはマシだと思っています。

――熊谷で家を買うことに不安はなかったですか?

私は実家が熊谷なので、通勤の問題さえクリアできれば不安はなかったですね。実際に通勤時間はドアドアで1時間少々なので、以前住んでいた川崎と大差はないんです。むしろひどいときは足が浮くくらい超満員で、遅延も少なくない在来線通勤だったころに比べたら、格段に快適と言えますね。

それに妻の実家も川越なので、もともと埼玉県内で東京に通勤しやすいエリアに絞って家を探していたんです。実際に浦和や大宮などの家も検討したのですが、やっぱり高いんですよね。わが家は子どもが男の子ふたりということもあり、予算を考えるとどうしても手狭感が否めませんでした。それならいっそと熊谷で土地を買って家を建てることにしたんです。

熊谷はのびのび子育てしたい人には向いていると思いますよ。保育園も比較的多いので、特定の保育園にこだわったりしなければ入れないということはまずないと思います。ただ、子どもが小学校に上がったら働きに出たいママさんたちは注意が必要かもしれません。私の妻も仕事に復帰する際、学童保育に申し込んだのですが入れませんでした。幸い私の実家が近くなので、放課後は両親に預かってもらえますが、地縁のない人は困るかもしれませんね。

新幹線通勤を始めてから帰宅時間が早くなったこともあり、夜ランニングをするようになったんです。荒川の河川敷は対岸にゴルフ施設等の明かりなどが灯っていて、夜でも真っ暗にはなりませんし、散歩をしている人も多いんですよ。もともとジムに通ったりしていなかったのですが、心地よい自然環境が身近にあると、体を動かしたくなりますよね。

東京のほうが交通手段も、商業施設や娯楽施設も圧倒的に豊富で便利です。とはいえ何でも買える分、ついついお金を使ってしまう気もするので、浪費癖がある人なら新幹線代を払っても郊外に住むほうが、案外お財布には優しいかもしれませんね。

【画像5】新幹線で帰っていくSさん (写真撮影/宮崎林太郎)

【画像5】新幹線で帰っていくSさん (写真撮影/宮崎林太郎)

仕事の後にもかかわらず、終始にこやかに質問に答えてくださったSさん。この日も新幹線で熊谷へと帰るべく、さっそうと改札をくぐっていきました。

東京と郊外エリア。家を買うならどっちがお得?【画像6】試算・監修/ファイナンシャル・プランナー(CFP) 菱田雅生氏

【画像6】試算・監修/ファイナンシャル・プランナー(CFP) 菱田雅生氏

※1.新築分譲一戸建ての平均価格を基に算出。住宅ローン金利は1.36%(25年固定)、ボーナス払いなし、自己資金は物件価格の10%とする
※2熊谷市の通勤定期券の自己負担額は、1カ月の新幹線定期の額を69,960円(東京-熊谷間の新幹線定期券の額)、勤務先などから支給される通勤手当の額を30,610円(東京-熊谷間の在来線のみの定期券の額)として算出

新築分譲一戸建ての平均価格を比較すると、東京23区は熊谷市の2倍以上。これなら新幹線通勤費用を加えても東京23区で家を買うよりお得な気がします。しかし郊外で家を買い、東京に通勤する対価として、お金には表れないリスクも考えなければなりません。

「都心は移動や通勤が便利だけど、住宅も物価も高い。郊外は移動や通勤が大変だけど、住宅も物価も安い。仕事を重視すると都心で、子育てや休日を重視すると郊外、といった考え方もありますが、価値観は人それぞれ。老後の生活をどこでどのように送りたいかも考えて、住まいの地域を決めることも重要です。お金では計れない精神的な満足度の高さなども考慮しましょう」と、ファイナンシャル・プランナーの菱田氏も語るように、損得を考える前に、まずは自身のライフスタイルと向き合うことが大切ということですね。

家が安い、通勤が快適という価値の大きさは個々人の性格やライフスタイルによって変わるものですから、何に時間を使いたいのか、そのためにどれくらいの労力や費用負担なら許容できるのかということをしっかりと考える必要があります。その上で通勤電車が快適になるならリスクに目をつむってもOKという人であれば、新幹線通勤が可能な郊外で家を買うという選択にも検討の余地はあるでしょう。例えば気になるエリアでひと月部屋を借りて、新幹線通勤ライフを試してみるのもアリかもしれませんね。

●取材協力
・埼玉県熊谷市