壇蜜「夕飯はなるべく自宅で。毎日のルーティンを大事にしています」【映画『食べる女』インタビュー】

2018年9月21日(金)公開の映画『食べる女』に出演する壇蜜さんは、自宅でどのようにパワーをチャージしているのか。よく食べるものやダイニングキッチンのこだわりなど、「食」と「暮らし」について語っていただいた。
自宅にはお気に入りの食品を常に大量にストック

 ご飯を食べて、細かい家事をやって、お風呂に入って、明日の支度をする。そんな毎日のルーティンを大事にしています。一連の流れを崩したくないので、夕飯は家で食べることが多いですね。

 だから、自宅には常にお気に入りの食品を常備しています。ミニトマトと梅干し、刻んだ冷凍パクチー、それから好きなアイス。今はアロエのアイスが30本くらいあります。一度気に入ると発売中止になるまで買い続けてしまうので、ストックは増える一方。飼っている蛇や熱帯魚のエサを置くスペースも必要なので、小さい冷蔵庫の中身を定期的にリストラしてやりくりしています(笑)

 自炊もしますよ。今の家はキッチンの使い勝手がよくて、特にコンロの下にある「ナゾの細い引き出し」が便利。前の家にはなかったんですけど、いざ使ってみるとすごくポテンシャルが高いんです、あの細い引き出し。上段に塩コショウや顆かりゅう粒だしなど背の低い調味料、下段に料理酒やごま油、オリーブオイルなど、コンロでよく使うものを入れています。キッチンが使いやすいと、料理も頑張れますね。最近はよく手羽元のグリルをつくります。開いた手羽元をしょうゆと酒とショウガでもみ込み、冷蔵庫でひと晩寝かせてからグリルする。とってもおいしいです。

小さいダイニングで一人静かに食事するのが好き

『食べる女』で私が演じるツヤコは、一見とんでもない、しょうがないお母さん。そのダメさ加減は、良くも悪くも小学生の娘・ミドリの心に強く刻まれます。そんな母を守りたいと思うのか、あるいは逆に軽蔑するのか。いずれにせよ、ツヤコの危うさ、変な部分をしっかり表現することは、娘の成長を描く上で欠かせないと考え、演じています。そしたら案の定、「(変な女が)よく似合うね」という感想をいただきました。ありがたいですね。

 映画には食卓の風景も数多く登場します。作中では誰かと一緒に食べるシーンがほとんどですが、私自身はなるべく一人がいい。実は、人前で何かを食べるのが苦手というか、恥ずかしいんです。手羽元を食べているところなんて、完全に「捕食シーン」ですからね。キッチンに近いコンパクトなダイニングで、誰に気兼ねすることなく静かに黙々と食べるのが好きですね。特に、仕事が休みの日に一人でこっそり食べるアイスやゼリーは最高のご褒美です。

壇蜜●取材協力
壇蜜(だん・みつ)さん

1980年生まれ、秋田県出身。雑誌グラビアで注目を浴び、主演映画『甘い鞭』では第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。映画『食べる女』では、2児の母で耳のパーツモデルをしている米坂ツヤコを演じる

●壇蜜さんが出演する映画
『食べる女』
『食べる女』
小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、山田優、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香、豪華女優陣が夢の競演。人生における価値観が異なる8人の女たちが、おいしいものを心置きなく食べる“女の本音満載の宴”を通して、現代に生きる女たちの“今”を描く。おいしいゴハンを食べれば、心も身体も元気になる!
2018年9月21日より公開。 Ⓒ2018「食べる女」倶楽部

取材・文/やじろべえ榎並紀行(壇蜜) デザイン/blue vespa

山田優「リノベーションで対面キッチンに。手早く料理できるようになりました」【映画『食べる女』インタビュー】

2018年9月21日(金)公開の映画『食べる女』に出演する山田優さんは、自宅でどのようにパワーをチャージしているのか。よく食べるものやダイニングキッチンのこだわりなど、「食」と「暮らし」について語っていただいた。
お風呂の床はコルクにして大正解。痛くないし、冷たくない

 1年前、10年以上住んでいた家をリノベーションしました。こだわったのは、子育てしやすくて、家族みんながリラックスできること。キッチンは独立型から対面カウンターに変えて、子どもとおしゃべりしたり、遊んでいる姿を見守りながら料理できるようにしました。それまでは、子どもに目が届かないのが不安だったけど、今は安心してキッチンに立てますね。キッチンのベビーゲートも、部屋の雰囲気に合ったものを造作で付けたので、見た目もすっきり。冷蔵庫から食材を出したら、シンクで洗って、ワークトップで下ごしらえして、コンロで火にかけて……と、流れで作業できるように配置したのもポイントです。バスルームや洗面室の床は、転んでも痛くないコルク素材に。最初は「お風呂にコルク!?」と思ったけど、濡れても大丈夫だし、はだしでも冷たくないので、冬も快適です。

 インテリアはNYのSOHOのようなイメージ。スチール素材と重厚感のある木を組み合わせて、無骨な雰囲気に仕上げました。写真集やPinterestから気に入った写真を集めて、「こんな感じにしたい」と設計士さんと相談するのは、すごく楽しかった! 夫はインテリアにこだわりがなくて、仕上がりを見て「いいんじゃない?」と言うだけ(笑)。ほとんど私が主導で考えました。

「おいしいね」の言葉で料理のやる気が出ます

『食べる女』は、自分の欲望に正直な女性たちがそれぞれ悩みを抱えながらも、仲間とおいしいものを食べて元気になる映画。それってすごく幸せなことですよね。私も料理はよくつくりますが、おばあちゃんがつくるような煮物や炒め物、おみそ汁にハンバーグと、ごく普通の家庭料理ばかり。おしゃれな料理はつくれないんです(笑)。いつも心がけているのは、野菜たっぷりで、タンパク質がちゃんと取れること。子どもにはもちろん、私の健康にもいいだろう、と考えています。友達を招くことも多くて、そういうときは大人用と子ども用のメニューを用意します。そういうと大変そうですけど、つくるのはまったく苦になりません。むしろ、みんなに「おいしいね」と食べてもらえるほうが、つくりがいがあるんです。

 今の家は心からリラックスできる、大好きな空間。でも、私は沖縄で生まれ育ったので、自然のなかで子どもを育てたいなと思うことも。海の近くにもう一つ家があって、今の家と行ったり来たり。いつかそんな生活ができたら最高ですね。

山田優●取材協力
山田優(やまだ・ゆう)さん

1984年生まれ、沖縄県出身。2000年よりファッション誌『CanCam』の専属モデルとして活躍し、2001年にはドラマ『カバチタレ!』で女優デビュー。雑誌、テレビ、広告と幅広く活躍する。映画『食べる女』では、結婚という形式にとらわれず、元夫への一途な愛を貫く茄子田珠美を演じる

●山田優さんが出演する映画
『食べる女』
『食べる女』
小泉今日子、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、山田優、壇蜜、シャーロット・ケイト・フォックス、鈴木京香、豪華女優陣が夢の競演。人生における価値観が異なる8人の女たちが、おいしいものを心置きなく食べる“女の本音満載の宴”を通して、現代に生きる女たちの“今”を描く。おいしいゴハンを食べれば、心も身体も元気になる!
2018年9月21日より公開。 Ⓒ2018「食べる女」倶楽部

取材・文/工藤花衣(山田優) デザイン/blue vespa