所在地:世田谷区代沢16万5,000円 / 54.53平米
井の頭線「駒場東大前」駅 徒歩9分
大きな窓面とトップライトによって得られる開放感にやられてしまいました。これは気持ちいい!
立地は駒場東大前駅と池ノ上駅のちょうど中間くらいの静かな住宅街。渋谷や中目黒、下北沢と魅力的な店が多いエリアへもすぐに出られる穴場的な立地です。
室内は開放的というだけではなく、暮らし ... 続き>>>.
圧倒的に不動産情報が多いですが。。。。
所在地:世田谷区代沢
所在地:中央区八重洲
所在地:横浜市栄区笠間
所在地:新宿区西新宿
所在地:中野区野方「スマートロック」が普及し、進化している。それはさまざまなメリットがあるからだ。スマートロックとはどんなものか、なぜ普及しているのかについて見ていこう。【今週の住活トピック】
近づくだけで解錠できる最強のスマートロック発売/エナスピレーション
「スマートロック」とは、鍵(キー)を使わずに玄関の解錠や施錠をする仕組みのこと。従来は、鍵を錠前に差し込んで、錠前の形状と鍵ヤマが一致することで解錠するのだが、スマートロックはITを使って一致することを認証する。認証の方法はいろいろあるが、最近では、スマートフォン(スマホ)を使う方法が一般的になっている。
そのメリットは利便性にある。帰宅したときに、鍵を探して取り出し、ダブルロックなら2回差し込んで解錠するという工程が不要になる。なかにはスマホを近づけるだけで解錠できるものもあり、両手に荷物を持っていても解錠がラクにできる。

(画像提供:エナスピレーション)
また、スマートロックの多くは、一定時間を過ぎると自動で施錠するオートロック機能が備わっているので、鍵のかけ忘れの心配がない、という防犯上のメリットも。
「ファミリーキー」や「ゲストキー」の合鍵を発行することも可能で、不在時に一定時間だけ解錠できるゲストキーを使って知人を入室させることも可能だ。
その一方で、スマホを持たずに外に出て自動施錠で締め出されることもあれば、システムトラブルや電池切れなどで認証が行われないというリスクもある。そうした場合の対応方法をあらかじめ用意しておく必要もある。
今回リリースを紹介した、エナスピレーションのスマートロックは、スマホアプリに加え、指紋、カード、暗証番号などさまざまな解錠方法に対応することで、締め出しにも対応し、開き戸だけでなく引き戸にも使える製品だという。
こうした多様な製品が登場することで、スマートロックの利用者が増えているのが現状だ。
住宅を仲介する現場では、「セルフ内見」のニーズが高かった!そもそも筆者が、住宅のスマートロックを知るようになったのは、住宅を仲介する現場で使われるようになったことからだ。
賃貸住宅や中古住宅を仲介する場合、部屋の内見のために、借り手や買い手側の不動産会社の営業担当者が大家や売り手側の不動産会社から鍵を受け取り、現地に行って鍵を開ける必要があった。あるいは、内見する家のどこかに設置されたキーボックスの暗証番号を聞いて、営業担当者がキーボックスから鍵を取り出して解錠するかになり、いずれの方法でも営業担当者が必ず現地に行かなければならない。
案内する側にとっては、住み替えのオンシーズンになると、平日の夕方や週末に内見者が増えて手が回らないという課題があり、内見する側にとっては、好きな時間に見たい、営業担当者なしでじっくり見たいという要望があった。
この課題を解決したのが、スマートロックだ。スマートロックを使うことで、営業担当者不在でも「セルフ内見」ができるようになった。
また、賃貸住宅では、入居者が入れ替わるとその都度、防犯上の理由から鍵を交換するのが一般的だ。所有する貸室の鍵をスマートロックに切り替えれば、鍵自体(キーシリンダー)を交換する必要がなくなるため、手間も費用も掛からない。こういったこともあって、特に賃貸住宅でスマートロックが普及していった。
さて、不動産会社や大家側の課題は別として、利用する側の利便性も認知されるようになった。特にITの利用に慣れている若い世代にとっては、スマートロックの認証方法を理解し、上手な活用も検討できるので、より利便性を感じることができる。
住宅にスマートロックが搭載されていない場合でも、既存の鍵にカバーをかぶせる後付けの製品を使って、個人単位で利用することもできる。こうした環境を受けて、今後もスマートロックの普及と進化が続くことだろう。
所在地:杉並区高井戸西
所在地:品川区高輪
所在地:世田谷区上馬
所在地:目黒区大橋「一般社団法人全国居住支援法人協議会」が設立された。といわれてもよく分からない人が多いだろう。住まいに困っている人を支援しようという団体なのだが、その呼びかけ人が元厚生労働事務次官の村木厚子さんやホームレス支援などで知られる奥田知志さんという、実践的な方々なのだ。どういった団体なのか、直接お二人に伺ってきた。「一般社団法人全国居住支援法人協議会(以下、全居協)」とは、「住宅確保要配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律の一部を改正する法律(以下、改正住宅セーフティネット法)」で指定された「住宅確保要配慮者居住支援法人(以下、居住支援法人)」による全国組織となる。
これでは分からないと思うので、もっとわ分かりやすく説明しよう。
賃貸住宅の入居が難しい人たちの居住を支援する団体を組織化賃貸住宅を借りようとする場合、家賃滞納の可能性が高いとか、孤独死の危険性があるといった理由から、入居を受け入れてもらえない人たちがいる。低額所得者、被災者、高齢者、障害者、子育て世帯などとされ、総称して「住宅確保要配慮者」と呼ばれており、その数は増え続けている。
こうした人たちの住宅として、かつては公的住宅が受け皿となっていた。ところが、家余りの今は、これ以上たくさん公的住宅を造る状況ではないため、政府は民間の住宅を活用しようと考え、住宅セーフティネット法を改正し、以下の施策を設けた。
・住宅確保要配慮者向け賃貸住宅の登録制度を設ける
・登録住宅の改修費用や入居者の家賃などに経済的な支援をする
・住宅確保要配慮者に対する居住支援の活動をする団体を「(住宅確保要配慮者)居住支援法人」に指定し、後押しをする

国土交通省の資料より転載
この「居住支援法人」は、2019年5月6日時点で38都道府県213法人が指定され、賃貸住宅への入居にかかわる情報提供や相談、見守りなどの生活支援、登録住宅の入居者への家賃債務保証などの業務を行っている。

国土交通省の資料より転載
この居住支援法人の全国組織が、今回設立された「全居協(ぜんきょきょう)」だ。
全国組織の呼びかけ人のユニークさに注目全居協の設立に注目した理由は、その呼びかけ人の存在にある。
呼びかけ人は、元厚生労働事務次官・津田塾大学客員教授の村木厚子さん、全国賃貸住宅経営者協会連合会会長・三好不動産社長の三好修さん、生活困窮者全国ネットワーク共同代表・NPO法人抱撲理事長の奥田知志さんだ。
村木厚子さんといえば、厚生労働省で数少ない女性局長として活躍していたとき、郵便料金の割引制度の不正利用に関して虚偽有印公文書作成・行使の容疑で逮捕・起訴され、164日間も拘置所に留め置かれ、その後、無罪が確定した、という経歴の持ち主だ。

村木厚子さん/生活に困っている人たちには共通の課題があります(写真撮影/内海明啓)
一方、奥田知志さんは、30年以上続くホームレスの支援などで知られている人だ。
こうしたユニークな人たちが呼びかけ人となっているからには、“法律ができたのでとりあえず全国組織をつくりました”といった、絵に描いた餅の団体ではないだろうと興味を持って、お二人に話を伺うことにした。

奥田知志さん/好んでホームレスになっている人はいません。必ず理由があります(写真撮影/内海明啓)
まず、村木さんだが、当初は労働省で障害者雇用に取り組んできた労働畑の出身だった。中央省庁再編で厚生労働省になった際、旧厚生省と旧労働省の交流人事として、障害者福祉の担当課長に任命され、そのまま児童福祉など福祉畑に留まることになる。そして、あの冤罪事件に巻き込まれる。拘置所を出たのち、生活困窮者対策の担当になると、生活に困窮する背景には、拘置所にいた人たちと同じような共通の課題があることが分かった。退官後の今も、生活に困っている人への支援を続けている。
また奥田さんの場合、牧師として北九州市八幡の教会に赴任したときが、かつて街を活気づかせた炭鉱の閉山や製鉄所の縮小などにより街の活力がなくなり、野宿者が増えだしたころに当たった。彼らの支援を始めたのが原点となり、ホームレスへの炊き出しや自立支援などのボランティアを行うNPO法人抱撲(ほうぼく)を立ち上げる。現在、設立から31年目を迎え、今では半年間の自立プログラムで、9割を超える人が自立できるようになっているという。
「住宅」ではなく「居住」を支援するという意味お二人とも、生活困窮者には「ハード+ソフト」の支援が必要だと口をそろえる。
奥田さんには、印象深い事例があるという。最初に支援したホームレスの事例だ。
活動開始当時は、野宿している人には住所がないので、生活保護も受けることができない。そこで、アパートを借りられるようにして、生活保護の受給もできるようにした。これで自立支援が終わったと思っていたら、実際には問題の解決にならなかったというのだ。その後アパートを誰も訪れていなかったら、半年後に近隣から異臭の苦情が出た。訪れてみると、部屋はゴミ屋敷と化し、電気などのライフラインも止まっていた。

(画像/PIXTA)
奥田さんは「経済的困窮を解消するだけでは不十分で、社会的孤立の解消も必要」と痛感したという。困窮している人の中には精神的な障害があったり自立した生活を送れなかったりする人もいるので、見守ってくれる人、サポートしてくれる人の存在も必要だ。つまり彼らに支援するのは「ハウス」ではなく「ホーム」だと。
村木さんも今回、名称に「住宅」ではなく「居住」を使っていることがポイントだという。
児童養護施設を出た後の子ども、刑務所を出た後の人たちが、立ち直ったかのように見えても元に戻ってしまうことがある。その理由は、例えば、児童施設で育つ子どもは、決められた献立の食事を日々提供されていて、家庭では当たり前の「明日何を食べたいか」聞かれたこともなければ、前日の残り物を食べたこともない生活をおくっている。皆で守るルールしか知らず、自分なりの楽しみを見つけたり、周囲の人と折り合いをつけたりする経験が不足しているのだ。したがって、地域の人たちとのつながりのある生活をとり戻し、そのネットワークに組み込まれるようにすることが重要なのだ。それには、住む場所(ハード)だけでなくそこに暮らす人への支援(ソフト)が必要だという。

村木厚子さん/困っている人たちの尊厳や人生を大切にしたいんです(写真撮影/内海明啓)
奥田さんも、家族の機能を社会化することの重要性を語る。従来の日本の社会保障制度は、企業と家族が支える仕組みになっていたが、雇用システムも変われば家族も脆弱化して、人を支える仕組みが崩れてしまった。これまで家族が担ってきた機能をいかに社会が担えるかが、支援のカギになるという。

奥田知志さん/「ハウスレス」ではなく「ホームレス」なんです(写真撮影/内海明啓)
さて、今回の居住支援のカギになったのは、省庁の連携だ。
厚生労働省の福祉分野では、養護施設や老人福祉施設、医療施設といった「施設」で受け入れるか、自宅にいながら通所施設に通う形でサポートするかになるので、施設に入れず住宅のない人へのケアができない。一方、生活困窮者が住宅を借りにくい実態を把握しているのは、国土交通省の住宅分野だ。住宅に困る人がいる一方で、近年では、空き家の増加という課題を抱えている。
村木さんたちが開催していた非公式な勉強会に参加していた国土交通省の女性官僚が福祉分野に深く関心を持つようになり、両省の抱える行政課題がうまく重なって成立したのが、改正住宅セーフティネット法だ。この法律によって、居住支援法人ができ、その全国組織となる全居協が成立した。つまり、両省の連携がなければ、全居協もできなかったことになる。

(画像/PIXTA)
また、「行政だけでなく、それに関わる民間も縦割りになっていた」と奥田さんは指摘する。
全居協の会員登録数は、7月末時点で153(総会議決権有の1号会員75、無の2号会員47、団体の賛助会員13、個人の賛助会員18)。このうち、いわゆる福祉系の法人と不動産系の株式会社が半数ずつの構成になっているのも、大きな特徴だ。
さらには、刑務所を出所した人の居住支援を課題に抱える法務省も、全居協の活動に関心を示しているという。居住支援が再犯防止に役立つからだ。縦割りの行政としては珍しく、3省が連携する可能性が出てきたというのも興味深い。
全居協は今後どんな取り組みをする?何に期待する?さて、全居協は立ち上がったばかりだ。今後はどういった活動になるのだろうか?
村木さんによると、「ハード面では実際に使える住宅をどれだけ供給できるか、ソフト面では多様なニーズに対して既存の制度(国土交通省の住宅セーフティネット制度や厚生労働省の介護保険や障害者福祉、生活困窮者自立支援制度など)をしっかり活用できるか、また、それだけでは対応できない点もあるので、それを補う仕組みをどこまで柔軟につくれるかが課題」だという。また、「持続可能にしなければならないので、事業として継続できるモデルにしていくことが必要」だとも。そのためには「支援居住法人が、まず集まって理念を共有すること、情報交換をすること、よい事例を参考に事業モデルをつくり上げることに取り組んでいきたい」
一方奥田さんは、「居住支援法人を本業とするのは難しい」と言い切る。どういうことかというと、「それぞれの本業である福祉や不動産の業務を通じて、困っている人を助ける活動に広げることで支援するのが居住支援法人。だから、本業の事業モデルの価値を多様化するしかなく、居住支援という新しい価値を創造することが必要」と、事業モデルの必要性を指摘する。ただ、「全居協に多様なプレイヤーが参加してくれた。異業種の枠組みの中でそれぞれ違う視点から事業を検討し、新しい持続性のある事業構想を持つことで、縦割り行政のハブの役割も担える」と考えている。
そして、お二人共通の願いは、「全国の困っている人と全居協の居住支援法人とをつないでいくこと」だ。信頼できる人たち同士、協力し合っていかないといけないので、頼りにできる組織にしていきたいという。
今後、全居協を中心とした居住支援法人が、困っている人たちの救世主になることを筆者も大いに期待している。
○全国居住支援法人協議会のサイト2019年10月14日(月)まで開催中の「あいちトリエンナーレ2019」。愛知県で2010年から3年ごとに開催されている、国内最大規模の現代アートの祭典は今年で4回目。企画展「表現の不自由展・その後」の展示中止問題を耳にした人も多いだろうが、それは全体の作品の中の一部。ほかにも愛知県の街中を広く使って、さまざまな現代アートを展示しているイベントだ。筆者は毎回参加しており、現代アートに詳しくなくても、気負わずに世界の新しい感性に触れられる場だと感じている。
都心部の美術館を飛び出して、名古屋市内外の街なかで作品の展示や、音楽プログラムを実施する2会場のうち1つに、名古屋の下町にある商店街が選ばれた。ここ数年、店主手づくりの祭りの開催などで話題を集め続ける、円頓寺(えんどうじ)商店街だ。四間道・円頓寺地区では10カ所でアートの展示などのプログラムが実施されている。
店主のパワーを集積してシャッターを開けた、名古屋の元気な商店街
円頓寺商店街は、名古屋駅から2km以内の距離。高層ビル群から北東へ15分ほど歩くと、精肉店が店頭でコロッケを揚げる、昔ながらの下町の風景が広がる。すぐ隣には、江戸時代からの土蔵が残る街並みの四間道(しけみち)エリアもあり、タイムトリップしたような気持ちにさせられる。この「四間道・円頓寺」地区が、今回初めて、「あいちトリエンナーレ」の会場の一つに選ばれたのだ。
昨今、全国にある商店街の多くがシャッター街と化しているように、かつて円頓寺商店街も衰退の道をたどっていた。そんな円頓寺界隈を活性化させようと、2005年には円頓寺界隈に特化した情報誌が発行され、2007年には「那古野下町衆」という有志のグループが結成された。以来、円頓寺界隈の情報発信や魅力ある新店の空き店舗への誘致など、少しずつ商店街復活に向けて取り組んできた。
そして2013年に、店主が企画した「円頓寺 秋のパリ祭」が大ヒット。このイベントでは、アーケード街に、人気フレンチのデリや花、ブロカント(古道具)などを売る屋台約80店舗が並び、アコーディオンの演奏が流れる。今年で6年目を迎えるが、年々熱が高まり、近年は歩きにくいほどの人出だ。
また、2015年には老朽化していたアーケードを改修。これは太陽光パネルを搭載し、売電で商店街の収入も得られるという優れものだ。この年、パリ最古といわれるアーケード商店街「パッサージュ・デ・パノラマ」と姉妹提携し、パリ祭は本場のお墨付きとなった。

2015年に改修し、モダンで実用的に生まれ変わったアーケード。現在はトリエンナーレ仕様で、アーケードから吊るされたロープが珊瑚色になっていることにも注目。これはトルコ出身のアーティスト、アイシェ・エルクメンによる作品「Living Coral / 16-1546 / 商店街」(2019年)(写真撮影/倉畑桐子)
あいちトリエンナーレの候補地になり、新理事長が芸術監督を案内四間道・円頓寺界隈が「あいちトリエンナーレ2019」の開催地に内定という第一報があったのは、2018年1月だという。前後の活動について、「喫茶、食堂、民宿。なごのや」のオーナーで、円頓寺商店街振興組合で2018年5月から理事長を務める田尾大介さんにお話を聞いた。
「僕はこれまでも、円頓寺界隈を訪れる機会がなかった人を、宿に引き込んできました。あいちトリエンナーレを含め、今取り組んでいることのすべては、これまで『商店街が盛り上がればいい』と思って行動してきたことの延長線上にあります」と話す。
「2年ほど前に、四間道・円頓寺界隈があいちトリエンナーレのまちなか会場の候補地になっているという話があり、2017年から、津田大介芸術監督や実行委員会の方が、度々下見に訪れるようになりました。僕たちは、一緒に街の見どころなどを案内して回りました」

「なごのや」の名物タマゴサンド。きれいに巻かれた熱々の玉子焼きと、マヨネーズ和えのキュウリが好相性で、リピートしたくなるやさしい味(写真撮影/倉畑桐子)

1階が喫茶店兼食堂、2階がゲストハウスになっている「なごのや」。外国人旅行客も多く訪れる、商店街のランドマークだ(写真撮影/倉畑桐子)
プロジェクトチームを結成し、街とアーティストをマッチング「津田大介芸術監督は、アーケードのある商店街と、古い街並みが気に入ったと話していました」と振り返るのは、あいちトリエンナーレ実行委員会事務局の竹内波彦さんだ。
開催地に決定後すぐに、田尾さんたち円頓寺商店街界隈のメンバーは、まちなか展開のプロジェクトチーム「あいちトリエンナーレ 四間道・円頓寺地区推進チーム」を結成。
「街の中のどこにアートを展示するかを、僕らもゼロベースから考えなくてはなりません。『こういうところにこんな空きスペースがあるから使えるのでは』とこちらから提案することもあれば、逆に『このような展示をしたいから、それに合う場所はないか』というアーティストやキュレーターからの要望もありました。街とアーティストとのマッチングはかなり大変でした」
円頓寺商店街には古くから続く店も多い。「この地域の歴史も生かした展示がしたい」と考えるアーティストも多かった。
「やはり、初めてのことなので……引き受けたときはこんなに大変だとは思わなかった」と苦笑いする田尾さん。最初に話を聞いたときは、「いいじゃん!」と手放しで喜んだという。
「県内で行われる一番大きなアートイベントであり、アートで地域を盛り上げるというテーマもいい。商店街やこの地域に人が訪れるきっかけをどうつくるかは、いつでも一番の課題です。中でも“アート”という切り口は、自分たちだけでは持てないものなので、円頓寺界隈に新たな魅力を持ち込んでもらえることがうれしかったですね」
また、円頓寺界隈にはギャラリーもあり、プロジェクトチームの中には、元々アートに興味を持っているメンバーもいたという。
「視察のときから、そういったメンバーの観点をプラスして、街を紹介できたのもよかったのではないかと思います」

円頓寺商店街の中にある「ふれあい館えんどうじ」では、会場マップの配布や有料展示のチケットを販売(写真撮影/倉畑桐子)
地域住民に理解を求める事前準備に、何より注力当初から田尾さんは、事務局側に「地元の人あってこその商店街」だと強調していた。「あいちトリエンナーレが来ることで、街の良さやあり方が変わってしまうなら、必要ないと思いました」と話す。
「田尾さんに『まず、住民の人に向けて説明会を開かないと』と言われて、初めて気付かされた。ありがたかったです」と、前出の竹内さんは言う。
プロジェクトチームからの提案を受け、2018年12月、あいちトリエンナーレ実行委員会事務局は、地域住民に向けた説明会を旧那古野小学校の体育館で実施した。津田大介芸術監督からの企画概要の説明に、約80人の住民が耳を傾けた。これは前例がないことだという。また今年4月には、ジャーナリストの池上彰氏を招き、同じ場所で事前申込者向けのプレイベントも実施している。
「あいちトリエンナーレで新しいお客さんが来たら、お店の人は喜ぶけれど、地域に住む人の反応は違いますよね。今回のことに限らず、地域の人に迷惑をかけるイベントなら意味がない。だから、事前の段取りには何より注意を払いました」と田尾さん。
説明会の実施によって、地域に住む人も「街に何が起きているかが分かっているし、変化の具合も受け入れられる範囲だと知っている」ことから、「変に日常を変えられることなく、街自体はすごくいいスタートを切ることができました」と話す。
会期中は毎週、木曜から日曜の19時から「円頓寺デイリーライブ」という音楽プログラムが実施されている。長久山円頓寺駐車場の特設ステージで、さまざまなアーティストが、アコースティックの弾き語りなどの音楽ライブを繰り広げる。
「それでも、人が集まりすぎてどこかに迷惑がかかるようなこともなく、音楽が好きな人がやって来て、いい感じに過ごしている。これなら、アートと一緒になった街づくりもいいなと思えます」と田尾さん。

「円頓寺デイリーライブ」が行われるのは、鷲尾友公による「情の時代」がテーマの壁画「MISSING PIECE」(2019)前(写真撮影/倉畑桐子)
商店街の中にトリエンナーレを取り込んで、一体となったおもてなし四間道・円頓寺地区の10カ所の展示やプログラムのうち「メゾンなごの808」「幸円ビル」「伊藤家住宅」の3つの見学は有料となっているが、他は無料。自由に作品を見て回りながら、名古屋市町並み保存地区である四間道や、円頓寺商店街、江川線を挟んで隣接する円頓寺本町商店街をブラブラ散策できる。勝手に自分の名前を掲示するというグゥ・ユルーの「葛宇路」(2017年)や、古いスナップ写真の人物への妄想を膨らませ、ポーズを再現したリョン・チーウォー+サラ・ウォンの「円頓寺ミーティングルーム」(2019年)など、考える前にクスッと笑ってしまうような作品もあり、肩肘を張らずに楽しめる。

円頓寺銀座街店舗跡に自分の名前を掲示した標識は、グゥ・ユルーの作品「葛宇路」(2017年)(写真撮影/倉畑桐子)
円頓寺商店街・四間道界隈店舗では、「トリエンナーレチケット提示サービス」として、割引や1ドリンク付きなどのサービスを38店が実施。8店は「トリエンナーレコラボメニュー」として料理やドリンク、グッズを提供している。
また、期間中は「パートナーシップ事業」として、界隈の6つのギャラリーで展示やイベントを開催。それらの情報は、円頓寺界隈の情報誌の別冊として、1冊のパンフレットに分かりやすくまとめられている。

界隈で店を営む女性メンバーで制作する円頓寺・四間道界隈の情報誌『ポゥ』の別冊として、あいちトリエンナーレのガイドブックを発行(写真撮影/倉畑桐子)
「商店街としては、訪れる人への対応という意味で、いつもどおりのおもてなしをしているつもりです。トリエンナーレの総合案内所である『ふれあい館えんどうじ』も商店街の中に設置していますし、店側はサービスに協賛するだけでなく、街の中にトリエンナーレを取り込んで、本体と一緒になっておもてなししている気持ちです」と田尾さん。
会期中は、四間道・円頓寺地区における拠点「なごのステーション」にあいちトリエンナーレ実行委員会事務局のスタッフも常駐する。ボランティアスタッフも多く、各店も協力的なので、訪れた人が「どこをどう回ったらいいのか?」と迷うことも少なそうだ。
店によっては、リョン・チーウォー+サラ・ウォンの作品に写真を提供したり、越後正志の「飯田洋服店」(2019年)のために古い什器を探したりするなど、アーティストの作品制作を手伝ったケースもあり、まさに、街とあいちトリエンナーレが一体となって取り組んでいる印象がある。

越後正志の「飯田洋服店」(2019年)は、円頓寺本町商店街にある実際の店との出会いから生まれた作品(写真撮影/倉畑桐子)

円頓寺界隈に住む人が昔の写真を提供した、リョン・チーウォー+サラ・ウォンの「円頓寺ミーティングルーム」(2019年)(写真撮影/倉畑桐子)
「円頓寺デイリーライブ」の終了後も、訪れた人が余韻に浸れるよう、夜7~8時ころからのドリンクやスイーツメニューを自主的に充実させたという店もあるという。
「デイリーライブというナイトエンターテインメントは、あいちトリエンナーレで初の試みです。愛知芸術文化センターなど別会場での展示が終わってから、こちらのライブに流れてくるお客さんもいるので、そういった人にも引き続き楽しんでもらえれば」と田尾さんは話す。

作品の展示も行われている拠点「なごのステーション」は、円頓寺商店街と四間道エリアの間に位置する。作品の制作期間中は、2階がアーティストの作業場や宿泊所としても活用された(写真撮影/倉畑桐子)
パートナーとして選ばれるような、「面白い」街づくりを最後に、全国の商店街の示唆にもなるような、日ごろからの取り組みはないかと聞いてみた。
「トリエンナーレで言えば、誘致するものではなく選んでもらうもの。商店街で何かをしたからトリエンナーレがくるのではなくて、自分たちが価値を出し合った結果、こういう広がりにつながっていくのではないでしょうか。
商店街とは、商売をしながら街をつくっていくものなので、一つ一つのお店の魅力や、サービスの良さの集合体で成り立っています。それでお客さんを満足させて、また来たいと思わせる何かがあるか、ということ。街の数だけ色々な展開があると思いますが、いつか芸術監督が下見に来たときに、『面白そうだ』と思われる街になっているかどうかです。それは自分たち商店主自身が、いかに日ごろからお客さんのことを考えているかによるのでは」
「一時的にワーッと盛り上がるのではなく、好きな人が思い思いに過ごしながら、街とアートが融合している方がいい」と話す田尾さん。そういった意味で、四間道・円頓寺界隈とあいちトリエンナーレは合っているように感じるという。
トリエンナーレの期間終了後については、「壁画やロープは街の中に残せるだろうし、“アフタートリエンナーレ”のように、今回の縁で繋がったアーティストやキュレーターのみなさんと、何かを仕掛けるのも面白そうですね」と思いを巡らせる。
「これをきっかけに、1日に一人か二人でも、この界隈をフラフラするファンが増えてくれたらいいな」とのことだ。
アートには詳しくないけれど、筆者は2010年のスタート時から、毎回あいちトリエンナーレを楽しんでいる。これまでは愛知芸術文化センターを中心に見ていたが、今回、円頓寺界隈のファンになり、街とアートが一体となった「まちなか会場」の魅力に目覚めた。あいちトリエンナーレを回る楽しみがまた増えた。
●取材協力
所在地:中野区本町
所在地:中野区野方
所在地:港区三田
所在地:渋谷区代官山町
所在地:中央区日本橋小伝馬町
所在地:横浜市神奈川区入江
所在地:横浜市西区桜木町
所在地:目黒区目黒本町ようやく暑さがやわらぎ、空や風に秋の気配が感じられるようになりました。さて、SUUMOジャーナルで8月に公開した記事では「館山市や小淵沢、岡山県でのデュアルライフ」、「JR中央線の家賃相場が安い駅ランキング」などの記事が人気でした。TOP10の記事を詳しくご紹介します。
8月の人気記事ランキングTOP10はこちら!
第1位:デュアルライフ・二拠点生活[14] 11年目のリアル「子どもの入園を機に、ほぼ完全移住しました」
第2位:デュアルライフ・二拠点生活[16]東京と小淵沢。「保育園落ちた!」がきっかけで始まった新たな暮らしとは?
第3位:「タイニーハウス村」誕生!? 山梨県小菅村から未来の住まいを発信
第4位:マンション派・一戸建て派でどこが違う?何を重視して選ぶ?
第5位:間取りがマドラーに!間取りに動かされるマドリストが増殖中?
第6位:東京都内の中央線の駅、家賃相場が安い駅ランキング 2019年
第7位:パリの暮らしとインテリア[1]ヴィンテージ家具に囲まれたデザイナー家族のアパルトマン
第8位:マイクロブルワリーは地域を泡立たせる! 今こそ訪れるべき都内の名店3選
第9位:デュアルライフ・二拠点生活[15]70代で仕事も現役。「仕事があるから、山里田舎暮らしが楽しい」
第10位:今人気のスポット「上野桜木あたり」誕生には、熱い思いがあった!
※対象記事:2019年8月1日~2019年8月31日までに公開された記事
※集計期間:2019年8月1日~2019年8月31日のPV数の多い順
第1位:デュアルライフ・二拠点生活[14] 11年目のリアル「子どもの入園を機に、ほぼ完全移住しました」

(写真撮影/片山貴博)
空き家やシェアハウス、賃貸住宅などさまざまな形態をうまく活用してデュアルライフ(二拠点生活)を楽しむ人たちをシリーズで紹介します。第14回目に登場するのは二拠点生活11年目の先輩デュアラー。二拠点生活を始めたきっかけや地元のコミュニティに溶け込むコツ、働き方の変化など、参考になる話が満載です。
第2位:デュアルライフ・二拠点生活[16]東京と小淵沢。「保育園落ちた!」がきっかけで始まった新たな暮らしとは?

(撮影/片山貴博)
1位の記事同様、二拠点生活をご紹介する連載です。第16回目は、関東と小淵沢で二拠点生活を楽しむ家族です。夫は週末のみ、妻と子は移住という生活スタイルを選択した家族の自然素材をふんだんに使って建てた家での充実した日々、移住後の暮らしの変化などを紹介します。
第3位:「タイニーハウス村」誕生!? 山梨県小菅村から未来の住まいを発信

(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
山梨県小菅村に10~25平米ほどの小さな家「タイニーハウス」が続々と建てられているというので、取材に行ってきました。タイニーハウスが増えている理由や取り組みについて、そして小さくてもトイレ・風呂・キッチンなど家としての機能を完備している“快適な住まい”タイニーハウスの魅力をたっぷりお届けします。
第4位:マンション派・一戸建て派でどこが違う?何を重視して選ぶ?

(イラスト/PIXTA)
住宅の購入・建築を検討している人に、検討物件の種別や重視する条件などを聞いた「『住宅購入・建築検討者』調査」が発表されました。他の人がどのような物件を検討しているのか、どのような条件を重要視しているのかも参考に、自分たちの暮らしに最適な家探しをしてみてくださいね。
第5位:間取りがマドラーに!間取りに動かされるマドリストが増殖中?

(画像提供:(株)人間)
かき混ぜる棒の先が小さな「間取図」になっている、その名も『間取ラー』というマドラーをご存じでしょうか?専用ケースには、間取図のモデルとなった物件の築年数や地域の情報が記載されており、思い出や妄想に浸ることも可能とか。気になったら購入してみると、会話のきっかけになるかもしれません。
パリで暮らすデザイナー家族の生活や都内のクラフトビールのお店紹介など、読んでワクワクする記事がランクイン第6位:東京都内の中央線の駅、家賃相場が安い駅ランキング 2019年

(写真/PIXTA)
家探しをするときには、どの沿線のどの駅に住むかも重要なポイント。今回は、JR中央線のワンルーム・1K・1DKの物件を対象にした家賃相場ランキングをご紹介します。人気の街を多く擁するJR中央線、果たしてどのようなランキングになったか?結果は記事でご確認ください。
第7位:パリの暮らしとインテリア[1]ヴィンテージ家具に囲まれたデザイナー家族のアパルトマン

(写真撮影/Manabu Matsunaga)
パリで暮らす写真家が、パリの素敵なお宅について紹介する連載です。第1回目は、ヴィンテージ家具を20年以上かけて少しずつ集めて生活を楽しんでいる家族のお宅を訪問。ヴィンテージ家具をコレクションするようになったきっかけ、こだわりの家具やインテリアのコツなど、楽しいお話を伺ってきました。
第8位:マイクロブルワリーは地域を泡立たせる! 今こそ訪れるべき都内の名店3選

(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
小規模でビールを生産する醸造所「マイクロブルワリー」の数が増えたことにより、日本各地にご当地クラフトビールが誕生しています。今回は数あるマイクロブルワリーの中から「ガハハビール」「イサナブルーイング」「ライオットビール」の3店舗をご紹介。各店のこだわりやメニューの数々をお楽しみください。
第9位:デュアルライフ・二拠点生活[15]70代で仕事も現役。「仕事があるから、山里田舎暮らしが楽しい」

(写真撮影/出合コウ介)
1位、2位の記事同様、二拠点生活をご紹介する連載です。第15回目は大阪と岡山県でデュアルライフを満喫中の加藤さん。田んぼや畑仕事を行いつつ、念願だった太陽光発電を始めたりと、田舎暮らしを楽しんでいるといいます。都会と田舎の二拠点生活での充実した毎日をご覧ください。
第10位:今人気のスポット「上野桜木あたり」誕生には、熱い思いがあった!

(写真撮影:飯田照明)
JR日暮里駅から歩いて約10分の場所に、「上野桜木あたり」という名称の人気スポットがあります。古民家を活用したビアホールや塩とオリーブオイルの専門店、ベーカリーが、地元の人や観光客に大人気!この人気スポットの仕掛け人NPO法人の椎原さんに、古い建物を残して町を再生していく取り組みについても伺いました。
7月に続き、8月も「デュアルライフについて」の記事が3本ランクインしました。1カ所に縛られず生活拠点を増やすことで、生活の幅や自由が広がる暮らしを選択する人が多くなってきたようです。他にも「家に暮らしを合わせる」タイニーハウス、住宅街の古民家を活用した「上野桜木あたり」の地元密着型のお店の記事もランクイン。家は大きければ大きいほどいい、新しいもののほうがいい、そういった価値観が変わってきているのかもしれませんね。
お久し振りの更新です。
先日の台風15号は、すさまじい暴風雨でしたね!千葉県内の停電地域で早く電気が復旧しますことをお祈りします。
台風が過ぎ去った後は、連日の猛暑でグッタリ。やらなきゃいけないことがたくさんあるのに、頭が痛いし体がだるいしで、最低限の家事だけやっていました。
今日はやっと涼しくなって、体調回復です。![]()
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さて、先日、前々から興味がありつつも行く機会が無かった、しながわ水族館に行ってきました。
昔ながらの水族館で派手さは無いけれど楽しめました。予想外にスリル満点な事件もありました。
生き物とのふれあいコーナーにいたのは、ドクターフィッシュ。息子の手の角質をパクパク。
流氷の天使クリオネ。
水中ショーを見ました。
イルカショーも見ましたよ。愛嬌たっぷりのイルカたちが可愛らしかったです![]()
一番インパクトがあったのは、電気ウナギです。
うちのお父さんには、動物全般に嫌われるという特殊能力があるのですが、そのお父さんが水槽に近づき、息子が水槽のガラスに触った途端!!
ブゥーンという不気味な音を立てて、電力表示が745Vになりました。![]()
こわいっ!
すぐに息子を水槽から引き離しました💦
他のお客さんが同じようなことをしていても50Vくらいだったのに、よっぽど気に障ったのかしら?
でも…電気ウナギの気持ちが、分からなくもない…![]()
出口付近ではサメに睨まれました。![]()
夫婦の誕生日翌日だったので、水族館のレストランでパフェをサービスしていただきました。息子にも分けて、3人で仲良く食べました。![]()
徳島県三好市(みよしし)、周囲を山に囲まれた吉野川の渓谷は大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)と呼ばれ、国の天然記念物や名勝にも指定された観光の名所でもある。渓流を利用したラフティング、紅葉などで人気の高い場所だ。そんな自然に恵まれた山間の街をサテライトオフィスとして社員が長期滞在し、働き、暮らす。そんな試みを野村総合研究所(以下、野村総研)が行っているという。巨大IT企業と山間の街、意外な組み合わせが生み出す効果とは? 三好市に行ってみた。
徳島県三好市。四国では一番広い市で、日本で初めてのラフティング世界選手権や、アジアでは初となるウェイクボード世界選手権も開催されるウォータースポーツの街としても注目を集めている(写真撮影/上野優子)

三好市の市街地の中心にあるJR阿波池田駅。特急も停まる四国交通の古くからの要所。ホームが5つあるのは四国ではこの駅と高松駅のみで、鉄道マニアによく知られた駅だ(写真撮影/上野優子)
連載【デュアルライフ・都会と地方とで新しい働き方を】
古くからの面影が残る本町通り。このあたり一帯は、幕末から明治にかけて刻みたばこ産業で発展してきた(写真撮影/上野優子)
四国のほぼ真ん中に位置し、古くから宿場町としても栄えてきた三好市は、さまざまな人とモノとが交流する拠点となってきた歴史を持つ。中心街となるJR阿波池田駅を降り、アーケード付きの昔ながらの商店街、刻みたばこ業で栄えた商家の並ぶ風情ある街並みを抜けた先に三好市交流拠点施設『真鍋屋』愛称MINDE(ミンデ)がある。広い中庭を有するこの空間は、江戸時代は刻みたばこ業、その後、醤油(しょうゆ)製造で栄え、三好のシンボルとも言える場だった。事業終了後、この真鍋屋の土地家屋は持ち主の好意により市に寄贈、リノベーションを経て、現在の地域交流拠点施設となった。野村総研では、三好市をサテライトオフィス兼宿泊場所として年に3回、約1カ月間ずつ従業員を派遣しており、今回はここ、真鍋屋がその場となった。三好キャンプと呼ばれるこの取り組みは、2017年冬から始まりすでに5回。普段は東京大手町・横浜のビルで働くのべ60人余りの社員が参加し、実験的な活動が続いている。

歴史を感じさせる真鍋屋MINDEの外観(写真撮影/上野優子)

正面。「MINDE(みんで)」は食べてみんで、寄ってみんで、のように気軽にしてみない?という意味でつかわれる地元の方言(写真撮影/上野優子)

真鍋屋は大きなガラス窓の開放的な日本家屋が中庭を取り囲む構造。中庭ではマルシェやジャズフェスティバル、結婚パーティーが行われることも(写真撮影/上野優子)
起きてすぐ起動! 明るい時間に街と自然を堪能私たち取材班が真鍋屋に着くと、サテライトオフィスと中庭を挟んだ古民家カフェ「MINDE KITCHEN(ミンデキッチン)」へ。まずは野村総研の従業員の方と一緒にランチをいただいた。ここでは、新鮮な地元の野菜を使った食事が楽しめ、2階部分はドリンク片手に自習する学生たちも。ランチの間も、ベビーカーを押した地元のママや、夏休み前で早く授業を終えた高校生たちがやってくる。中庭には地域猫の「ぬし」ちゃんがパトロール。生活者がいる風景、普段の都会の社員食堂とは違う、リラックスした雰囲気だ。

リノベーションで梁部分をむき出しにしたことで開放的な空間になっている(写真撮影/上野優子)

2階の畳スペースで勉強をしていた地元高校生たち。2階には他にも会合やサークル活動などにも使えるフリースペースも(写真撮影/上野優子)

(写真撮影/上野優子)

野菜中心でヘルシーなビュッフェスタイルのランチが提供されている(写真撮影/上野優子)
そしてワークスペースへ。昼食を終え、午後の業務が始まった。真鍋屋の中庭を望む土間タイプの室内に、大きなテーブルを置き、各々ワークを行う。東京との会議は、会議システムを使って音声や資料のやり取りをする。従業員参加者に聞くと、音声の遅れ等、特に不便は感じないという。

中庭に面したワークスペース。お試しオフィスとして、三好市に起業・開業する際の準備拠点としても利用ができる(写真撮影/上野優子)

ワークスペースを対面のカフェから望む。中庭を挟んですぐだから仕事中のちょっとした休憩にもカフェとの間を行き来できる(写真撮影/上野優子)

仕事中もふいと中庭に現れる地域猫のぬしちゃん(写真撮影/上野優子)
実は徳島は県全域に光ファイバーが普及した通信環境が強みの県、CATV網の普及率は7年連続日本一という。交通利便性が低く、企業誘致が難しい課題に対し、この環境を活かして企業のサテライトオフィスを誘致しようと長く取り組んできたことが成果を上げてきており、現在65社(うち三好市は8社)の誘致に成功している。通信網は、その環境にどれだけ利用があるかで速度に差が出る。高速道路に例えると利用者の多い都会は渋滞しているのに比べ、ここ徳島はガラガラの道路をスイスイと走行しているようなものだという。
このワークスペースの2階と奥の主屋部分が宿泊できるようになっており、野村総研の従業員はそれぞれ個室に寝泊まりしている。ダイニングキッチン、リビングは共用で、仕事を終えると、近くのスーパーに買い出しに行ってみんなで鍋を囲み、朝はそれぞれ好きなものを好きな時間に食べて仕事に臨む。

左/ワークスペースの奥の共同ダイニングキッチン 右/2階の宿泊場所。もともと民家として利用されていたのでアットホームな雰囲気(写真撮影/上野優子)
「宿泊施設がオフィスですから、朝のスタートダッシュがとにかく早いですね。東京だと、9時から仕事を始めるにも、1時間以上前には家を出て、まず満員電車通勤に疲れ、仕事のスイッチを入れるのにコーヒーで一服、と起動に時間がかかるところが、ここなら、起きて朝食を食べたらすぐにフル稼働です。7時から仕事を始めて16時に終えてしまうといったことも。先日、夕方の明るいうちから、かつてたばこ産業や宿場町として栄えた歴史ある街道や吉野川の自然をレンタサイクルでめぐるツアーに参加してきました。とにかく1日を有効に使えますね」(従業員参加者)
通勤時間に追われ、毎日同じ景色を見ている都会での働き方とは時間の流れ方が大きく違うわけだ。

ポルタリングと呼ばれるレンタサイクルのツアーで、ガイドが付いて、史跡を巡りながら説明を受けることができる。今回は夕方5時から1時間ほどのツアーに参加。半日コースや一日コースなども。地元を盛り上げる企画として事業化しており海外からの問い合わせも多いそう(写真提供/野村総合研究所)

キャンプ参加者が撮影した土讃本線の大歩危小歩危。偶然出会った地元の撮り鉄に、吉野川水面ぎりぎりで撮れるスポットを案内してもらったおかげで、このような絶景が撮れた。前日の雨で増水した川と特急南風を収めた一枚は人気鉄道雑誌が運営する「今日の1枚」に選ばれ、三好の方もとても喜んだそう(写真提供/野村総合研究所)

夕方の真鍋屋。カフェは18時まで営業しており、手前側には、22時まで営業する日本酒バーも。地域の人たちの交流の場となっている(写真撮影/上野優子)
一度きりで終わらない、地域の人との交流とビジネスを生む工夫も野村総研ではこのキャンプで地域貢献や、地域特有の課題解決にも挑戦している。地元の学校へのロボットやVRをテーマとした出張授業、行政職員向けに業務改善を目的としたIT勉強会、鳥害獣害や水害などに対するITを活用した対策検討などだ。またこれらオフィシャルな活動だけでなく、「四国酒祭り」や「やましろ狸まつり」といったローカル活動へのボランティア参加も積極的に行っている。キャンプには前回参加した従業員を案内役として必ず1名以上入れることで、せっかく顔見知りになった縁が途切れずに、次のキャンプ参加者につなげていけるよう運営も工夫をしている。この三好キャンプにも早期から関わり、毎回参加している野村総研 福元さんが街中を歩けば、役場の人、商店の人、あちこちから声をかける人が現れる。今回が初めてという参加者も、おかげでスムーズに地域の人たちとの交流に入ることができたという。

三好市へ貢献したいとの思いから出前授業で実施している、カードを使ってゲーム形式で情報システムを学ぶプログラム。3DVRやリモート操作ロボットの最新IT機器体験も用意しており、子どもたちからはいつもと違った授業で、初めての体験ができたと好評を得ている。講師役の従業員も、素直に喜んでくれる様子を見て喜びを感じるという(写真提供/野村総合研究所)

真鍋屋で開催された三好市へ新たに移住された方と先輩移住者との交流を目的としたBBQ交流会。野村総研従業員は会場設営や炭焼き担当としてサポート参加。移住者には三好で新しい事業を起こしている方もいて、自身の働き方の見直しという観点からも、野村総研従業員が気づきや刺激をもらう場となった(写真提供/野村総合研究所)
「都会では職場の人間関係ばかりになりがちですが、ここでは多様な人と交流を持つ場があり、その出会いからいろんなところを案内していただきました。商店街を歩いていても、JR四国の備品をシンボルにした鉄道好きにはたまらないおしゃれなカフェやゲストハウス、都会にあっても驚くほど種類が豊富なワインショップなど、個性あるお店も多いんです。歴史的にさまざまな人たちが行き交う宿場町だったことからも、情報感度の高い人が集まりやすい街だそうです。今では馴染みのお店も増えて気軽に行くことができます」(福元さん)

農家の方の誘いで、野菜収穫と野菜のみのBBQを体験。トマト、ナス、キュウリなどの夏野菜の収穫はほとんどの社員が初体験で、その場でかじる採りたて野菜のおいしさにも感激。トマトが苦手だった社員が食べられるようになったとも(写真提供/野村総合研究所)
非日常環境での経験をキャリアの見直し、イノベーションに野村総研といえば、シンクタンクとしての役割はもちろん、コンサルティング、システム開発など、幅広い分野でビジネスを支える企業。そんな野村総研がこのキャンプで挑戦していることは、働き方改革の推進、地域貢献活動、そしてイノベーションの創出だ。都心に人も職も一極集中しているなか、地方は高齢化や過疎などにより地域社会の担い手が減り、従来からのインフラ、生活環境が維持できなくなってきている。政策でもビジネスでも地方創生は大きなテーマだ。
「行政や地域事業、イベントに関わる体験を持つことで、地方ならではの新しい価値を発掘することや、同じ従業員でも、異なる経験やスキルを持ったメンバーによる共同生活の中から、新たな価値を生み出す相乗効果にも期待しています。私自身もそうですが、50歳くらいの年齢を迎える人に積極的に参加してもらいたいと思っています。会社としては、これからも活躍してほしい、一個人としては、あと10年以上は続くビジネスパーソンとしてのキャリアをどうしていきたいか、どんなことが生み出せるか、刺激のある場で考える機会ができます。ここでの時間の流れ方、さまざまな経験や出会いは、後から振り返ったとき、きっとキーポイントになっていると思いますね」(福元さん)
実際、参加者からは、自分の働き方や時間の使い方を見直すきっかけになった、地域課題に直接触れるので、その後のアンテナや関心も広がったと、キャンプ終了後の働き方にもプラスの効果が表れているようだ。

「うだつ」のある街並み。「うだつが上がらない」とは、うだつがあるような立派な家を建てられるほどは、まだ出世していないということ(写真撮影/上野優子)
取材班が訪ねた日の夜は、今回の宿泊場所の共用キッチンダイニングで地元の市役所の人たちと、持ち寄り式の懇親会が行われていた。三好市もほかの地方都市同様、高齢化、少子化が進む。そんななか、市役所の人をはじめ三好市の人たちは、街の住み心地を上げ、持続可能な産業を育てていくために、野村総研のような「関係人口」の知恵や力に期待している。「関係人口」とは、そこに暮らす「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域と多様に関わる人々を指す言葉。日本全体の人口が減っていく中で、一人の人が一つの地域に縛られるのではなく、複数の地域と関わることで、活躍の機会を増やすとともに、地域にとっては、地域社会の一部担い手となってもらおうという発想だ。

市役所の皆さんからのお手製の天ぷらや、きゅうりのからし漬などの持ち込みに、野村総研の従業員の皆さんは前日からつくったラタトゥイユやピクルスでおもてなし。三好の話が弾む(写真撮影/上野優子)

野村総研メンバーより三好に来て体験したこと、気に入った風景などを即席スクリーンにプレゼンテーション。市役所の皆さんには見慣れた風景が、訪れる人にどんな印象を与えているのか聞き入る(写真撮影/上野優子)
参加者の一人、市役所の中村さんは言う
「地方市役所と都会のIT企業、まったく異なる環境で働く人たちがこうして交流することに、進化の可能性を感じています。今日、焼いているこのお肉は猪で、畑を荒らす害獣ですが、豚よりもうまみが強くおいしいんです。三好の資産としてもっと広げていけないか、安定的に供給していくために日々考えています。三好に住んでいる人間には当たり前で目にとまらないことが、都会の人の目にはどう映っているのか、刺激をもらうことで私たちも進化していくきっかけになればと。このような出会いや機会を大切にしていきたいですね」

猪肉の特徴を話す市役所の中村さん。徳島県では「阿波地美栄(あわじびえ)」として消費拡大を狙っている(写真撮影/上野優子)
たった1日だけだったが、見学と取材とでこのキャンプに触れ、今、置かれている都会の環境の方が、むしろ仕事がしづらいのではないかと気付かされた。満員電車に乗り降りし、人混みの邪魔にならない速さで歩き、フロアに行くためにエレベーターに並び、会議のたびにいろんな部屋を行ったり来たり。蛍光灯でいつも同じ明るさのオフィスにいると、いつ夕日は沈んだのか、雨はいつ止んだのかに気が付くこともない。一日の天気の変化を感じ、生活者がすぐそばにいる環境だからこそリラックスして発揮できる集中力や、ビジネスを生むための生活者目線がここでは強く持てる気がした。リモートワークが普及して、仕事などどこでもできるのだと思っていたが、それは単に合理性の追求だけではなかった。積極的にここでしかできない体験や交流をするという24時間の使い方すべてが成果であり、個人にとって価値あるものだろう。働き方と住まい、幸せのために重要なこの要素が柔軟に混じり合う三好市のような地方がビジネスを生む場としてより機能していくことに期待したい。
所在地:渋谷区富ヶ谷
所在地:目黒区柿の木坂
所在地:荒川区西尾久
所在地:世田谷区北沢
所在地:大田区西蒲田コロナが、全国の20代~60代の男女1000人を対象にした、「暮らし」と「暖房」に関する意識調査を実施したところ、多くの人が睡眠を重視していることがうかがえる結果になったという。体が資本のフリーランスである筆者も、睡眠には気をつけている。住まいでできる工夫も含めて、睡眠について考えてみよう。【今週の住活トピック】
「『暮らし』と『暖房』に関する意識調査」を実施/コロナ「睡眠」はリラックスできるだけでなく、生活の満足度を高める効果も大!?
この調査では、最初に「現在の生活に点数をつける」質問をしている。その結果、平均点は65.5点となった。
次に「100点になるためには何が必要か」を聞いたところ、最も多い答えは「旅行に出かける」(47.1%)で、次が「身体を動かす」(36.2%)となり、アクティブな行動が加われば、点数が上がるという人が多かった。その一方、「住んでいる家/場所を変える」などの変化を求めたり、「睡眠時間を増やす」などのリラックスできる行動を求めたりする人も多く、不足していると感じるものは人それぞれということだろう。

Q.あなたの生活が100点になるためには、どういったことが変わったり、必要だったりしますか。(複数回答)(出典:コロナ「暮らし」と「暖房」に関する意識調査)
「家にいるときに、どのようなシチュエーションが安心・リラックスできるか」を聞くと、半数近い45%の人が「睡眠しているとき」と回答した。
「睡眠」は、リラックスできる手段ではあるが、現在の生活に不足しがちで、生活の満足度を下げる要因にもなっているとみてよいのだろう。

Q.あなたは家にいるとき、どのようなシチュエーションが一番安心・リラックスできますか。(複数回答)(出典:コロナ「暮らし」と「暖房」に関する意識調査)
快適な温度と湿度を保ち、光や音を遮る工夫で眠りやすい寝室をこの調査では、自宅の冬の生活について、「部屋が寒くて起きられない」「部屋が寒いと寝付けない」「寒さで目が覚める」などの不満を感じる人が多いことも分かった。夏の生活でも同様に、暑さが睡眠の弊害になることがある。「睡眠」の時間と質を上げるには、「寝室の室温」がカギになるわけだ。
ほかにも、「部屋の湿度」や「光」、「音」が睡眠を妨げることがある。つまり、快適な室温と湿度を保ち、光や音を遮るように工夫することで、睡眠の時間と質を上げることができる。
それには、冷暖房機器を上手に使ったり、窓を複層ガラスにすることで断熱性を高めたりといったことが効果的だ。複層ガラスは冬の結露を防止する効果もあるし、防音効果が高いタイプもある。カーテンや雨戸などを上手に利用するのも手だろう。
複数の部屋があれば、風通しが良く、音や光を入れにくい部屋を選ぶといった工夫も考えられる。窓の位置や音が伝わる壁との距離などを考慮して、ベッドを配置するのもよいだろう。室内を落ち着いたカラーにするなど、内装や照明の工夫、寝具の工夫なども考えたい。
こうして、住まいの設備、内装、インテリアなどを工夫することで、睡眠の時間や質を向上させる効果が期待できるようになる。
とはいえ、寝室の条件を整えたからといって、それだけで長くぐっすりと眠れるわけではない。規則的な生活を送り、睡眠のコアタイムと呼ばれる「0時~6時」を睡眠時間に充てられるようにするなど、眠る人のほうの工夫も必要だ。
中古リノベに興味はあるけど、「複数の物件を見ても違いがよくわからない……。何に注意してチェックするべき?」などと不安で踏み出せずにいる人も多いのでは? 今回は、物件選びのチェックポイントをご紹介します。
物件選びのポイント1.立地や周辺環境など、いくら資金や熱意があっても変えられない要素を確認
物件の下見に行くと、その住まいでどのように暮らせるのかをイメージしたくなるため、ついつい内装デザインや間取りなどに注意が向いてしまうもの。しかし、気を取られがちな部分の大半は、基本的にリノベで自分の好みに合わせて変更できる。物件選定時にまず見るべきは、立地や日当たりなど、購入後に変えようと思っても変えられない要素。ここをしっかり見定めるためにも、希望するライフスタイルを明確にしておこう。
また、契約電気容量の変更や追いだき機能付き給湯器への交換など、購入後のリノベ工事に含められると思い込んでいたら、実は不可能だったと判明するケースもある。下で紹介する項目を参考に住まいに何を求めるのかを整理して、一つひとつ確認しながら物件を見比べてみよう。
■立地(マンション・一戸建て)
物件の立地条件や周辺環境は、購入した後から変えるわけにいかない要素の代表格。資産価値を大きく左右する要素でもある。まずは、どの鉄道路線・駅の近くなのか、最寄駅までのアクセス手段や所要時間がどうなっているかなど、交通面での条件を確認。また、商業施設や医療機関、学校などとの位置関係、治安や防災レベルなどもチェックしよう。
■日当たり・眺望(マンション・一戸建て)
近隣の建物などで日照や視界が極端に遮られることなく、許容範囲になっているかを確認。また、隣接地がコインパーキングなどの場合、将来的に高い建物ができる可能性もあるので注意。候補が絞られてきたら、役所の都市計画図などで、周辺がどのように変わりそうなのかをチェックしよう。また、時間帯によってどう変化するかも確認しておきたい。
■共用部(マンション)
マンションの場合は、玄関扉やサッシ、バルコニーは「普段は入居者が専用的に使える共用部」という位置付けになる。このため、物件を購入しても自分の好みに合わせて変えることはできないので注意しよう。また、ジムやシアタールームといった共用施設の数や種類は、多くなるほど管理費や修繕積立金の負担が増えるということも覚えておきたい。
■契約電気容量(マンション)
購入後に変えられると思ってしまいがちな要素の一つだが、築年が古いマンションなどでは思うようにいかないこともある。マンション全体の容量が決まっていて、すでに各住戸の契約容量合計が上限ギリギリになっていると増やせないことがあるのだ。現在の契約容量がどうなっているのかと、後から増やせるのかは売主や仲介会社に確認しよう。
■給湯器(マンション)
給湯器が古いと追いだき機能がついていないことがあるが、交換するには、外壁に新たに配管用の穴を開けなくてはならないこともある。しかし、管理規約で外壁に穴を開けることが禁じられているマンションも少なくないため、希望する給湯器に変えられないこともあるのだ。給湯器の機能や、どのような機種に交換できるのかは購入前にチェックしたい。

(画像提供/PIXTA)
物件選びのポイント2.希望のリノベを実現できるかと、想定外の工事やコストが発生する可能性をチェック物件を選ぶ上では、希望するリノベを実現できるかどうかという視点も欠かせない。ただし、この点を確認するには、専門の知見を要する。間取り変更などを伴う大掛かりなリノベはもちろんだが、床材の張り替え程度でも、思わぬ制約で希望どおりにいかなかったり、思った以上のコストが必要になることがあるからだ。
また、一戸建ての場合は「柱や筋交いなどに補強工事が必要」「壁や天井に断熱材を入れるべき」など、想定外の工事を要することもある。そこで、リノベ会社には物件探しの段階から相談をもちかけておきたい。アドバイスを受けながら理想の住まい像をある程度詰めておき、気になる物件の見学には同行してもらおう。下で紹介する、要望が多いリノベ内容と物件のチェックポイントも参考にしてほしい。
■間取り変更でLDKを広くしたい(マンション・一戸建て)
例えば、リビングと隣接した居室の仕切りを取り払ってゆとりあるLDKにするなど、複数の部屋を一つの広い空間にしたいという要望は多い。ただし、一戸建ての場合、構造を支える役割を果たしている壁もあり、このような壁は撤去できない。また、壁式構造のマンションにも同じことがいえる。設計図書などを基に専門家に判断してもらおう。
■水まわりスペースを移動させたい(マンション・一戸建て)
キッチンや浴室、トイレなどの水まわり設備は、排水がスムーズに流れるよう、配管に傾斜をつける必要がある。このため、既存の場所から大きく移動させるには、排水管に傾斜をつけられるよう、水まわり部分の床面を高くする必要が出てくることも。当然、その分コストがかさむので、専門家の意見を聞きながら現実的な落としどころを確認したい。
■床材を張り替えたい(マンション)
床材によっては、直下階の住戸に音が響きやすくなってしまう。入居者間のトラブルを防ぐため、管理規約で床材の材質や遮音性に関して規定・制限を設けているマンションも少なくない。「カーペット材のみ使用可」「材質によっては遮音シート併用」など、ルールはさまざま。住戸だけでなく、管理規約の内容も確認する必要があると覚えておこう。
そもそも、住まいに求める条件が固まっていなければ、物件選びの際も軸が定まらず、場合によっては購入後の後悔につながることもある。住まい探しを始める前に、新居でどのようなライフスタイルを実現させたいのか、そのためにはどのようなリノベを施すべきなのかを、リノベ会社に相談しながら整理しておこう。候補物件を絞ったらリノベ会社にも現地に出向いてもらい、求めるリノベを施せるのかという視点でチェックしてもらうといい。その上で、理想の住まいを手に入れよう。
構成・文/竹内太郎
所在地:板橋区蓮根
所在地:新宿区弁天町
所在地:渋谷区神宮前
所在地:江東区東陽大型の3Dプリンターを使って、家の形は自由自在で低価格、しかも1日で建てられる――そんな夢のような世界がもう現実になってきた。この分野に詳しい建設ITジャーナリストの家入龍太さんに、海外の事例や日本の状況について詳しい話を聞いた。
これまでにない家が、簡単にできる
3Dプリンター住宅には3つの建設方法がある。1つめは巨大な3Dプリンターを住宅の建設予定の場所に設置し、そこで材料を積み上げる方法、2つめは砂のような素材に凝固剤をかけて固めたものを、掘り出していく方法、3つめは3Dプリンターを設置してある工場でパーツを生産し、現地で組み合わせていく方法だ。使用する素材によっても建設方法は変わってくると言うが、強度の関係などで、最近では積み上げ式や工場生産方式が主流になっているという。

後述で登場する3Dプリンターハウス「GAIA」。3Dプリンターが得意とする曲線を描いたこの家は、巨大なクレーンを現地に設置して素材を積み上げてつくられている(©WASP)

3Dプリンターハウス「GAIA」が通称ライス・ハウスと呼ばれるのは、断熱材として米のもみ殻を使っているから(©WASP)
いずれの手法でも、この3Dプリンター住居の最大のメリットは、「曲線も描けること」と家入さんは話す。これまで、直線でしか描けなかった家づくりの世界に、曲線が入り込む余地ができたため、狭い土地でもデザインや機能を考え、丸みを帯びた家をつくりあげることも可能になった。今後、さらに自由度の高い住宅が建設できるようになると言われている。
家入さんは、「こうしたユニークな構造の家は、家というものに対する新しい価値を生む。さらに3Dプリンターの躯体だけをつくる専門家が登場するなど、新たな専門職も生まれるかもしれない」と話す。
防水シートで覆われたスラム街をなくすために始まった3Dプリンター住宅そもそも3Dプリンターの住宅は、新興国における住宅や、災害や事故によって必要になった仮設住宅を建設するために発展してきた。「現地の材料で、一定以上のクオリティで家を素早くつくることが目的だった」と家入さんは語る。不衛生な上、雨風もしのぎづらい防水シートに覆われたスラム街が形成されるのを防ぐために、人口の多いエリアで骨組みが1日(24時間)で完成する3Dプリンター住宅は、非常に重宝されるのだ。

防水シートに覆われたインドのスラム街の様子(写真提供/PIXTA)
実際、すでに米国カリフォルニア州サンフランシスコに拠点を置くNPO団体、New Storyは、コンクリート造形の3Dプリンター住宅を、ハイチ共和国やエルサルバドルなど4カ国で2000棟以上建設しており、その費用は1棟わずか6500ドル(約69万円)だという。現在では、技術改革が進み、4000ドル(約42万円)でも建設できるようになったようだ。

米国NPO団体New Storyが2000棟以上開発途上国で建設してきた、3Dプリンター住宅(©Business Wire)
オランダでは3Dプリンターの橋づくりが盛ん最近では、住宅だけでなく、研究所やオフィスなどの施設でも、3Dプリンターを使って世界中で建造物がつくられ始めている。
特にオランダは、政府が積極的に3Dプリンター技術を採用しようと資金面の補助も行っているという。例えば、3Dプリンターでつくられたパーツを組み合わせた橋は、3Dプリンターの研究を進めるアイントホーフェン工科大学と、民間企業(建設会社のBAM Infra)による合同プロジェクト。

PCケーブルが通された3Dプリンターでつくられた橋(BAM InfraのYouTube動画より)
橋の強度を保つため、3Dプリンターから積み上げられるコンクリートの間には、配力筋としてワイヤーケーブルが織り込まれた。8の字を書いたようなユニークなデザインの理由は、空洞にPCケーブルを通すことで、引っ張りを利用して橋桁を完成させたという。強度の面など従来の建設に求められる基準もすべて満たしているという。オランダでは、この他に世界最長となる全長29mの3Dプリンターでできたコンクリートの橋も完成間近とのこと。
日本のゼネコンも3Dプリンター住宅の取り組みを本格化こうした新しい技術は、既存の業界から脅威と見られているのだろうか。「もともとミリ単位の建築を行う日本では、精度の管理が難しい3Dプリンターはあまり適していなかった。しかし、型枠なしでコンクリートの建造物を建てられるその生産性の高さから、今では各社が注目し、開発を進めている」と家入さんは話す。
アメリカやオランダに後れを取っていた日本だが、ここにきてゼネコン各社がかねてから開発を水面下で進めていたことを公表しているという。特に日本ではその「材料」にこだわった技術が目立つ。例えば、速乾力や鉄筋が不要な強度を兼ね備えたセメント系の材料など。日本独自の開発力で、これからの飛躍が期待できる技術が続々と登場している。
「3Dプリンター建築の現場では、機械が主役。人間は機械の補佐役になっている。今慢性的な人手不足に悩む日本の建築現場では、事故を防止したり、単純作業をロボット化したりすることは、まさに業界の求めるところ。職人の仕事がなくなる前に、現場で考え行動できる人間の価値はこれまで以上に上がると思う」と家入さん。

建設ITジャーナリスト、家入龍太さん(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
3Dプリンターは、建築現場における人の働き方を大きく変えそうだ。家入さんは、国土交通省が進める「i-Construction(i-コンストラクション)」という取り組みを通じて、日本の建築業界の環境がさらに変わっていくだろうと話す。この取り組みによって、どんどん民間の意見を反映した建物の設計基準が採用され、時代にあった内容へとアップデートしているのだという。
「基準内容が変われば、生産性は一気に向上していく」と家入さんは言う。災害の多い日本の基準をクリアした強度を確保しつつ、従来同等以上に快適な家を早く建てることができる技術が、3Dプリンターを用いることで可能になる日も近いかもしれない。
※記事中の3Dプリンター住宅の価格(日本円)は2019年9月5日時点のレートで計算しています
●取材協力
所在地:練馬区高松
所在地:世田谷区東玉川
所在地:新宿区中落合
所在地:江東区森下
所在地:横浜市港北区日吉
所在地:杉並区浜田山
所在地:世田谷区若林
所在地:目黒区碑文谷
所在地:川崎市中原区木月
所在地:横浜市戸塚区汲沢町
所在地:世田谷区若林私はフランスのパリに暮らすフォトグラファーです。パリのお宅を撮影するたびに、スタイルを持った独自のインテリアにいつも驚かされています。今回はアクセサリーアーティストの純子さんが家族と暮らす、アトリエの離れが付いた一軒家に伺いました。連載【パリの暮らしとインテリア】
フランス・パリで暮らす写真家が、パリの素敵なお宅を撮影。インテリアの取り入れ方から日常の暮らしまで、現地の空気感そのままにお伝えします。アパルトマン暮らしから一軒家へ
二人目の子どもを授かった2002年の当時、純子さんは夫のピエールさんとパリの最新トレンド発信地として人気の北マレ地区でアパルトマンの6階に住んでいました。まだ2歳だった長女と買い物などで毎日何度も階段を上り下りするのが大変で、ピエールさんと一軒家を探し始めました。
条件を夫婦でよく話し合ったそうです。
1.治安が比較的良いパリ南西部
2.パリのメトロで行ける場所
3.車が止められるスペースがあること
4.アクセサリーのアトリエをつくるスペースがあること

母屋(奥)とガレージ(手前)の間には中庭がある(写真撮影/Manabu Matsunaga)
純子さんは、当時のことをこう話します。
「売りに出されている物件を20軒くらい見に行きました。とてもいい物件でも、郊外で電車やバス移動があるところだと、どうしても気が向きませんでした。
決め手になったのは、近所の住民が親切だったことです。今住んでいる家の契約書類のサインがせまっていた時期に、住民が道にテーブルを出して、飲んだり食べたりしているところ(日本でいう町内会の集まり)に遭遇し、みんなこの周辺のことなどを親身になって教えてくれました。
今の家は、パリのメトロでのアクセスが良いところ、通りが袋小路になっていて静かなところが気に入っています。購入当時はまだ小さかった長女、これから生まれてくる次女のためにも、歩いて10分以内に幼稚園から中学校まであることも助かりました」
ピエールさんは食関係の仕事をしていてたくさんの荷物を積んで車で朝早くに出かけるので、パリにもアクセスが良いこの場所がお気に入りと言います。また、レコードコレクターでもある彼は、近隣に気にせず音楽を楽しめるようになったことも大きかったようです。
「パリにいたころは車を駐車するのにも時間がかかったりして、ストレスフルな日々でした。それと僕は音楽が大好きなので一軒家に憧れていました。
パリのアパルトマンでは、こちらが注意していても音が近隣トラブルのもとになったりしますし、どこからかいろんな音が聞こえてきて、絶えずリラックスできない環境でした。
一軒家を手に入れてからは近隣のことも気にならないし、時間に自由ができて満足しています」

ピエールさんはリビングの一部に自分のスペースをつくり、いつでも好きな音楽を聴けるように配置しています。年に何度か季節に合わせて額に入れたレコードジャケット入れ替え、まるでギャラリーのよう。「次女と音楽センスが合ってうれしい」とピエールさん(写真撮影/Manabu Matsunaga)

2階に上がって左右に子ども部屋がある。ブルーのペンキは空をイメージして、自分たちで色を配合(写真撮影/Manabu Matsunaga)

手づくりの花瓶が飾ってあります(写真撮影/Manabu Matsunaga)
2002年当時は、まだユーロ通貨になって間もないころ。不動産もそれほど高騰はしていない時期で、とてもリーズナブルに購入できたそう。
「住居スペースは95平米、離れのガレージは25平米、中庭、車が2台分置ける駐車スペースもあって、申し分ない物件でした。それとカーヴ(ワイン貯蔵庫)が地下にあり、買い貯めていたワインも安全にストックできるのも気に入っています」とピエールさん。
購入したあとは、家族にとってより快適な空間にするために居住スペースとガレージの改装をしました。
「住居スペースは4人家族が住むには広さとしては理想的でしたが、細かく部屋が仕切られていたので、開放的なスペースにしたいと夫婦で意見が一致しました。まずは仕切り壁を取り壊し、台所も配置を換え、床がタイルだったのをフローリングにしました。
それとガレージをアトリエにするために、断熱材を入れたりして大工事になりました。
物件の購入金額に加え、その10~15%相当の工事費がかかりました」(純子さん)
純子さんは日本の服飾学校を卒業後、パリでアクセサリーアーティストとして活動。一軒家購入を機に、念願のアトリエを手に入れました。

ガレージを改装して純子さんのアトリエに(写真撮影/Manabu Matsunaga)

使う道具や材料は作業をしながらでも手が届くところに置いています(写真撮影/Manabu Matsunaga)
純子さんの作品はパリのブティック数カ所に置かれているほか、ポップアップショップでも頻繁に展示・販売しています。
「ポップアップショップでは、お客さんと対話を通じてその方の趣味や求めているものが分かり、自分のクリエーションの参考にもなります。そこで得たことを活かしながら、アトリエでの制作活動に集中したいんです」

パリの歴史的なパッサージュ(アーケード商店街)で展示の準備(写真撮影/Manabu Matsunaga)

新作は陶器のピアス。手づくりなので、同じものは一つもない一点物です(写真撮影/Manabu Matsunaga)

お客さん対応をする純子さん(写真撮影/Manabu Matsunaga)
手づくりの感覚を大切にして一点物にこだわる姿勢、お客さんに真摯に対応する純子さんの姿に、写真家として同じくクリエーションに携わる筆者も心打たれました。

作品制作中(写真撮影/Manabu Matsunaga)

子どもたちが小さいときにつくったオブジェも大切に飾っています(写真撮影/Manabu Matsunaga)
数年前から始めた陶器アクセサリーや、自分で使うお皿などは、地元にある美術学校エコール・デ・ボザールの窯を週1で借りて制作しているとのこと。
「そのうち、アトリエに自分の窯を置きたいです。アトリエの奥は夫のキッチンラボになっていますが、少しスペースを貸してほしいと交渉中です」と笑顔で語ります。

花瓶やお皿などの陶器づくりにも凝っています(写真撮影/Manabu Matsunaga)
撮影にうかがったのは夏休み前の天気の良い日曜日でした。庭には桜の木やフランボワーズなどがありました。夏が終わるころには、甘いブドウも実るでしょう。

家の門を開けるとすぐ、桜の木と母屋が見えます(写真撮影/Manabu Matsunaga)

純子さん一家は毎年できるブドウを楽しみにしています(写真撮影/Manabu Matsunaga)
ピエールさんは20年間シェフとしてレストランで働いていたので、料理はお手のもの。キッチンは中庭に簡単にアクセスできるようにつくられていて、天気の良い日はパラソルを立てて食事をします。

ピエールさんの料理をする手さばきはさすが(写真撮影/Manabu Matsunaga)

イタリア製のプロ用のガスレンジ。今後改装しても、これだけは使い続けていきたいとのこと(写真撮影/Manabu Matsunaga)

キッチンからの眺め。バーベキュー用の窯も奥に見えます(写真撮影/Manabu Matsunaga)
家購入20年の記念に。まだまだ夢が広がる「今、アトリエ以外の改装計画も立てているところなんです。家を購入してから20年の記念に、バスルームを全面改装したいのです。日本風の洗い場があってくつろげる空間にしたくて。でも子どもたちはイタリア式の水圧が高いシャワールームがいいと言っていて。なかなか意見がまとまりませんね(笑)」と純子さん。
ピエールさんも夢を膨らませます。
「僕は地球環境問題に興味があるので、エネルギーの節約の意味も込めて家の断熱材の強化をしたいです。
また、今は庭のコンポストで生ゴミを使って庭用の肥料をつくっていて、自分の庭で取れるサクランボ、フランボワーズ、ブドウを安全で美味しく食べられるようにしています。本当は庭に鶏を飼って新鮮な卵を毎朝食べるのが夢なんです。でも隣近所に迷惑にならないようにしないと」
いろんな夢を持ち続け、それを素直に話し合い、お互いの世界を展開しているお二人に乾杯!です。これからの家の進化も楽しみです。

二人で見つけたヴィンテージのランプ、ガラスと木の素材が他のインテリアにもマッチ(写真撮影/Manabu Matsunaga)

純子さんが少しずつ集めたアンティークのレース類(写真撮影/Manabu Matsunaga)

ピエールさんを唸らせた(!)純子さんの父親のフランス車と純子さんが5歳の時の写真が大切に飾ってあります(写真撮影/Manabu Matsunaga)
所在地:港区麻布台
所在地:静岡県駿東郡小山町
所在地:目黒区五本木
所在地:三鷹市井の頭
所在地:杉並区成田東
所在地:横浜市栄区笠間
所在地:横浜市港北区菊名
所在地:横浜市中区伊勢佐木町
所在地:世田谷区駒沢
所在地:新宿区内藤町
所在地:新宿区榎町衰退した中心市街地をもう一度活性化するにはどうすればいいのか。山形県や山形市の関係者が着目したのは若者たちの柔軟な思考と実行力だった。若者のまちへの定住を支えるため、産官学で構築した新たな住宅供給事業に注目したい。
商業を含む多様なテーマで活性化を図り始めた山形市
山形県の県庁所在地、山形市の人口は2005年をピークに微減し続け、現在24万9682人(2019年7月1日)である。「2000年から2006年の間には、山形市中心部から4つの大型商業施設や百貨店が撤退したほか空き店舗が目立つようになり、まちの衰退が始まりました」と山形市商工観光部山形ブランド推進課の岩瀬智一さんは話す。
その状況に歯止めをかけるため、山形市は中心市街地活性化基本計画を策定し、2019年2月には長中期ビジョンを公開した。そこで示されたグランドデザイン(将来像)のコンセプトは、「次世代へつなぐ魅力ある新しい『中心市街地』の創造」。大きな特徴は、商業への依存からの脱却。目指すべき方向として、居住(暮らし)、ビジネス、観光、医療・福祉・子育て、文化芸術など多様なテーマが掲げられている。まちのエリアごとの特性に合わせて、それぞれに合うテーマの取り組みが進められていく予定だ。
グランドデザインの具現化に向けて、2019年3月には、山形エリアマネジメント協議会を発足させた。会長は山形商工会議所会頭、副会長を山形市副市長が務め、構成員には金融機関4社、山形県宅地建物取引業協会山形と不動産関連の組織が含まれている。事務局は山形市などが担う。「このようにテーマや対象エリアを明確にし、エリアマネジメントの考え方を導入した形で中心市街地の活性化を図るのは、初めてです」と山形エリアマネジメント協議会の佐竹優さんは説明する。

エリアマネジメントのベースとなるゾーニング図(出典/山形市中心市街地グランドデザイン)
学長同士の会話が機となった、中心市街地での“学生街”案こうした動きの中、七日町など中心市街地に学生たちを含む若年層の「居住」を増やし、“学生街”をつくるための取り組みが始まった。空き家や空き店舗をシェアハウスやワンルームなどの賃貸住宅にコンバージョン(用途変更)して、なるべく低価格で住んでもらえるようにする。この取り組みには、山形県や山形市、市内の大学、山形県すまい・まちづくり公社(以下、公社)など複数の関係者が連携している。
きっかけは、山形大学学長と、東北芸術工科大学学長の内々の話だったという。東北芸術工科大学企画広報課長の五十嵐真二(真は旧字)氏はこのように説明する。「まちなかの店舗の空きは減りつつあるものの、住んでいる人はわずかです。やはり、人が住まなければにぎわいは生まれにくいでしょう。そこから、まちなかに新たに学生街をつくってはどうかという話に発展しました。山形市は学んでいて楽しいところだという空気感をつくりたいですね」
大学も自治体も、多くの学生が在学中からに住んでもらうだけでなく、卒業後もここで就業してほしいという希望をもっている。学生獲得及び、市内に住むことで街に愛着を持ってもらうことが、人口減抑止の一手と捉えているからだ。現在、大学生の約7割が県外に住み、宮城県仙台市から高速バスで通う学生も少なくないという。仙台-山形間直通の高速バスは、7,8分間隔で走っているから無理もない。

市中心部の七日町周辺。近年、感度の高い若者が集まりつつあるシネマ通り(写真撮影/介川亜紀)
学生向け住宅増加を目指し、「住宅セーフティネット制度」を整備山形市のまちなかでは現状、学生向けの賃料の安い住宅は多くない。そこで、大学と県、市、公社の産官学連携で、住宅や店舗などの空き家を、シェアハウスやワンルームなどの賃貸住宅にコンバージョン(用途変更)する仕組みが考えられたのだ。
課題はまず、建物のオーナーがコンバージョンに着手しやすくすることだった。コンバージョンのハードルは、金額がかさみがちな改修費用だ。これを解決するため、「住宅セーフティネット制度」を活用した。当制度は全国で展開されており、低所得者や障がい者など、住宅が借りにくい層を対象にした住宅として改修する際に、オーナーなどに改修費の一部を補助するもので、補助対象工事費の2/3、一戸あたり最大で200万円が充当される。山形県では当制度の対象に、全国で初めて、学生を含む「若者」を加えた。これにより若者を対象にした住宅への改修に、補助金が活用できるようになった。
ただし、対象の住宅として活用するためには、現行の基準を満たした耐震性が求められる。旧耐震の建物では、補助金が十分とは言えないケースも考えられるという。
もうひとつの課題は、建物のオーナーの安定した家賃収入だ。せっかくシェアハウスをつくっても、空室が続くなどして家賃が入らなければ経営は中断せざるを得ない。その対策のために、産官学連携の事業スキームも立ち上げられた。仕組みはこうだ。1.オーナーが対象となる建物を改修、2.公社がオーナーと10年間の定期借家契約を締結、3.公社はサブリース事業者として住宅を管理・運営、4.大学が公社住宅を学生に紹介し、入居をあっせん、5.学生は公社と2年間の定期借家契約を締結、6.事業期間終了後、公社はオーナーに建物を返還。返還の際、入居者はそのまま住み続けることができる。

学生向け住宅への改修・管理運営で産官学連携(資料提供/山形県)
山形市中心市街地では、すでに若者が自ら空き家活用を開始実は山形市の中心市街地では、居住用ではないものの、2014年ごろからすでに学生を含む若者たちによる空き家、空き店舗活用が始まっている。駅から徒歩20分ほど、往年は百貨店や映画館を訪れる多くの客でにぎわっていた七日町周辺だ。2014年に行われた山形リノベーションスクールのほか、東北芸術工科大学デザイン工学部の馬場正尊教授のゼミでシネマ通り沿いの空き店舗の再生に取り組んだ学生たちが、卒業後も関わった店舗の経営に携わり続け、にぎわいづくりに寄与している。長年空いたままだった物件をリノベーションやDIYでコストを抑えつつ刷新し、カフェや書店、雑貨店などを経営。それだけでなく、これらの経営者らが中心となり、年2回のペースで“シネマ通り”でマルシェの開催などもする。今年6月に開催したマルシェは「日本一さくらんぼ祭り」とも重なり大いににぎわった。ちなみに、期間中の祭りの参加者は、累計27万3000人だったという。
学生時代からシネマ通りに関わり、卒業後、2014年12月に空き店舗を活用したカフェ「BOTAcoffee」を開店した佐藤英人氏はこう話す。「『BOTAcoffee』を皮切りに、毎年徐々に長らく空いていた店舗を再生した案件が増え、現在までで計8店舗になりました。並行して、シネマ通りに魅力を感じる人が集まるようになっています」
今後、山形市中心部で進む、若者を中心とした自主的な活性化の活動はどのような変化を遂げるのだろうか。
「シネマ通りではすでに空き店舗が解消しつつあります。こうしたまちの活性化に関わる動きをさらに広げ、エリアリノベーションに発展させたほうがいい。まず山形の第一印象を決める駅付近まで、この動きを広げたいと思います」と、シネマ通りで「郁文堂書店」を再生した追沼翼氏は話す。
「山形市全体が魅力的になることが重要です。僕は今、駅前のカフェとオリジナルメニューを共有するなどして、連携を始めています」と佐藤氏は付け加えた。

左が佐藤氏、右が追沼氏(写真撮影/介川亜紀)

BOTAcoffeeの店内。築50年の洋傘店を改修した(写真撮影/介川亜紀)

郁文堂書店。追沼氏と有志が山積みだった古い本を整理。最低限の解体をし、DIYで改修した(写真撮影/介川亜紀)

郁文堂書店の外観は昔の看板を残した。建物は約築85年(写真撮影/介川亜紀)
若者たちが自主的に仕事と仕事の拠点をつくり、今後そこに若者向けの住宅が増えて職住隣接が可能になれば、相乗効果で山形市のまちなかのにぎわいは増していくのではないか。産官学を巻き込む中心市街地活性化のひとつの方策として、注目の動きである。
●取材協力夏休み中の先月、幼稚園のお泊り保育がありました。
幼稚園の園舎に一泊するだけです。
息子は一学期からずっと、
「心配なことは無いよ。大丈夫だよ♪」
と言っていたので、私は全然心配していませんでした。
ところが、お泊り保育の3日前―――
何気なく、
「あと少しでお泊り会だね~。」
と言ったら、息子が、
「
ぼく、お母さんと一緒にうちにいるー!お泊り会に行かなーい(涙)」
と、まさかの号泣![]()
私はすっかり油断していたから、それはもう、焦りました。
「きっと楽しいと思うよ。それに、泊まるって言っても、一つだけじゃん。大丈夫だよ!」
どんなになだめすかしても、「行かない
」と言い張る息子に、最終的には、
「もぅ!大丈夫だから!行ってちょうだい!おねがいだから!」
と、強硬姿勢に出てしまいました。(←おそらく、一番やっちゃダメなパターン)
それから2日間は、お泊り保育のことは話題にしないように気を付けて過ごしました。
そして迎えた、お泊り保育の前夜。
なんと、息子が自分から話し出しました。
「明日は、お泊り会だね。」
「え?明日だっけ。」
私がとぼけると、息子は、
「あぁ、きんちょうするー。
」
「ねぇ、明日のお泊り会...お休みしたい?」
「え、行くよ。楽しみだなー。きんちょうするー。
」
どうやら、息子は不安を克服したようでした。
そして、翌朝6時。
お泊り会の集合は午後なのに、体操服に着替えてリュックを背負った息子がベッドの上に立って言いました。
「
お泊り会に遅刻しちゃうから、早く起きて!」
そして、午後の集合時刻に幼稚園に行くと、門が開くと同時にお友達と競走して、振り返りもせずに園舎に入ってしまいました。
私は安心するとともに、なんだか寂しい気持ちになりました。
その日の夜は、ママ達の懇親会が企画されていましたが、私は参加しませんでした。夫の帰りが遅いし、幼稚園から呼び出しがあるかもしれないから。
一人でテレビを見たり、好きなものを食べたり、のびのびと眠ったり、自由で快適だったけど、静かで孤独で寂しかった…。
息子がうちに来る前にタイムスリップ
して戻ったような、不思議な感覚でした。
そして翌日。
息子を迎えに行くと、いつも通りに元気いっぱいな様子で安心しました。
息子は、花火が楽しかったとか、サンドイッチが美味しかったとか、たくさん話してくれました。
その後、お友達がうちに遊びに来て、興奮冷めやらぬ男の子たちは大騒ぎ。あっという間に元通りの日常生活に戻りました!
子どものいる生活が当たり前になっていたけれど、全然当たり前じゃないんだってこと を思い出せました。
東京五輪開催まで1年を切り、懸念されているのが宿泊施設不足。五輪が開催される8月は、ホテルの客室不足が懸念されている中、解消の期待を担うのが「民泊」だ。今回は、民泊の現状と、仕事をしながら民泊している家族を紹介し、民泊のリアルライフを紹介する。
供給が不足傾向。民泊を始めたい人にとって、今はチャンス?
民間シンクタンクによると、2020年の訪日外国人旅行者数は4000万人を超えるとの試算があり、五輪が開催される8月、観光客が多い11月や12月では宿泊施設不足が指摘されている。
その解消で期待されているのが「民泊」だ。2018年6月には民泊について定めた住宅宿泊事業法が施行。施行から1年以上が経過し、五輪開催に向けて、民泊の供給が増えて盛り上がっていると思いきや、実情は異なるという。
「海外の仲介サイトで違法な民泊物件を掲載できなくなったこともあり、施行前にはピークで6万件程度あったとされる民泊施設は、施行後は約1万件まで落ち込み、その後、一部の規制が厳しい地域(例えば、東京23区)では件数が回復していません。つまり、需要は伸びているにもかかわらず、供給は不足傾向にある地域が存在します。民泊を始めたい人にとって、今はチャンス」と、民泊に詳しい行政書士の石井くるみさんは解説する。
民泊を始めるに当たっての注意点は何だろうか。「まず、民泊は日数制限があります。1年間のうち180日以内しか営業できません。住居専用地域などではさらに厳しい日数制限がある自治体もあるので事前に確認しましょう。多くのマンションでは管理規約で民泊が禁止されているため営業できません。民泊を始める際に最も大事なことは、近隣住民への説明や配慮です。これを怠ると後々トラブルになりかねない」(石井さん)
住宅宿泊事業法では、民泊できる住居や運営でやることなどが定められている。民泊する住居にトイレ、洗面所、キッチン、浴室の4つがあり、きちんと使えること。運営面では、施設の清掃、宿泊者名簿の備え付け、外国人観光旅客に向けた外国語を用いた情報提供などの業務をすることなどが定められている。
今回は、民泊を始めたい人が少しでもイメージが具体的に湧くよう、東京の代々木上原で一戸建て(賃貸)で家族と暮らしながら、新法施行前後で民泊をしている山崎史郎さん(会社員)のお話しを聞きながら、民泊のリアルライフを紹介しよう。

(写真提供/山崎史郎さん)
「民泊を始めた動機は、2014年にカリフォルニアに一人で旅行した際、民泊を体験したこと。通常のホテルに泊まる旅行では味わえない、現地の暮らしを体験できる新たな旅のスタイルに感動したからです」(山崎さん)
山崎さんは、新法が施行される前の2016年から民泊をしていた。しかし、新法施行の際に住んでいた分譲マンションの管理組合からNGが出てできなくなり、断念。2018年9月に賃貸一戸建てを借りて、今年6月から再開した。一戸建ての間取りは3LDKで、1階に1部屋、2階にLDK、3階に2部屋がある。広さは87平米だ。宿泊客に提供する部屋は1階の部屋と2階のリビングルーム。2階のダイニングとキッチンは共同で利用する。3階は家族のプライベート空間だ。「民泊を始めるのにかかった費用は、宿泊客向けの寝具やタオルなどの購入に充てた数万円程度。大変だったのは、届け出書類の種類が多くて作成も煩雑だったこと。区役所に通いつめました」
民泊は大別して、自らが居住する住宅に宿泊させる「居住型」と、居住しない住居を利用する「不在型」の2種類がある。不在型の場合は消防設備の設置など規制が厳しく、開始の手間や費用はそこそこかかる。一方、居住型の場合は特例措置などをうまく活用すれば、始めるハードルは意外に低いという。
「運営は夫婦で分担しています。宿泊希望者の問い合わせ対応や連絡は英語が得意な私(夫)が行い、チェックイン対応や部屋の清掃などは妻がしています。2人の娘がいますが、チェックイン時に英語で自己紹介したり、時には一緒に食事したりするなど、日本にいながら国際交流できるので楽しんでいます」

(写真提供/山崎史郎さん)
稼働率35%程度で、月収は8万~10万円気になる収入はいくらだろうか。「今年6月から始めて稼働率は35%程度で、月のうち約10日が宿泊しているという状況。月収にして8万~10万円でしょうか。ただ、この稼働率はプライベートの予定を犠牲にせずに出た数字で、今の需要からすればもっと高められると思います。五輪開催期間は宿泊料を10倍にして稼働率100%も十分狙えると思います」(山崎さん)
民泊するうえで気になるのは、宿泊客や近隣住民などとのトラブルだ。一般的な民泊の仲介サイトでは、宿泊予約を受ける方法が2つから選べる。宿泊希望者が申し込めば予約が即成立するパターンと、宿泊希望者が予約依頼後、提供者が確認して了承すれば予約が成立するパターンだ。
「我が家は、後者を採用しています。宿泊ルールを先に読んでもらって了承したお客しか宿泊させないこともあり、大きなトラブルはありません。また居住型の場合、ゴミ出しはホストである私が行い、騒音トラブルがあっても同居しているため、すぐに注意できる。管理の目が届きにくい不在型と異なり、目が行き届く居住型はトラブルは起きにくいと思います」
大変だったのは近隣住民への周知だ。渋谷区の条例では、住居専用地域で民泊を行う際、周辺地域の住民などに対面や書面で事前周知したり、町会などが実施する地域活動に積極的に参加したりするなどの必要がある。「一戸建てを借りたのが2018年9月なので、開始までに9カ月間かかりました。仕事しながらということもあるが、住民を回っての説明や届け出書類の整備に時間を費やしました」(山崎さん)
民泊を専門に行う業者や、住宅を新規購入して取り組む不在型民泊は増加しているが、自ら住む家に宿泊客を泊める居住型は減少傾向にあるという。しかし、その一方で「日本の生活や暮らしに触れたいという外国人観光客にとって、家族が暮らす家に宿泊する居住型民泊のニーズは根強いと感じています。自宅に他人を宿泊させることに抵抗感が少なく、国際交流に興味がある人にとって魅力的」(山崎さん)

山崎さんの妻は料理研究家。宿泊した外国人ゲストに料理教室をすることもある(写真提供/山崎史郎さん)
エリア限定だが、届け出不要の「イベント民泊」もラグビーワールドカップ、東京五輪、大阪万博など国際イベントが目白押しで、イベント開催地の宿泊施設不足が指摘される中、8月1日、観光庁と厚生労働省はイベント開催期間に宿泊施設不足が見込まれる場合、住宅宿泊事業法に基づく届け出をせずに自宅を民泊として活用できる「イベント民泊ガイドライン」を改訂して発表した。
イベント民泊は、自治体が公募している場合に申し込みできる。「ラグビーワールドカップの開催地である熊本県、岩手県釜石市、大阪府東大阪市などの自治体がイベント民泊の実施を予定している。気軽に取り組めるので、興味がある人は自治体に問い合わせてほしい」(観光庁)
イベント民泊でも宿泊料をもらうことができるため、副業として民泊を検討している人のお試しとしてもおすすめだ。東京五輪や大阪万博の開催時にもイベント民泊を公募する可能性は高いので、今後の動向に注目したい。
●取材協力東京の歴史ある繁華街の一つといえば、銀座。トレンドの発信地や観光地であり、ビジネス街であるとともに、日本で一番地価の高い場所としてもよく知られている。そんな“お高い”銀座へアクセス良く、お手ごろな家賃で住める場所はどこだろうか。銀座駅へ30分以内で行ける、ワンルーム・1K・1DKの物件を対象にした、家賃相場の安い駅ランキングを分析してみた。
銀座駅まで電車で30分以内、家賃相場の安い駅TOP20駅
順位/駅名/家賃相場/(沿線名/駅所在地/銀座駅までの所要時間)
1位 葛西臨海公園 5.90万円(JR京葉線/東京都江戸川区/26分)
2位 船堀 6.40万円(都営地下鉄新宿線/東京都江戸川区/26分)
3位 四ツ木 6.50万円(京成押上線/東京都葛飾区/30分)
3位 青砥 6.50万円(京成押上線/東京都葛飾区/30分)
5位 小菅 6.60万円(東武伊勢崎線/東京都足立区/30分)
6位 小岩 6.70万円(JR総武線/東京都江戸川区/27分)
6位 新浦安 6.70万円(JR京葉線/千葉県浦安市/29分)
8位 市川 6.80万円(JR総武線/千葉県市川市/30分)
8位 葛西 6.80万円(東京メトロ東西線/東京都江戸川区/23分)
10位 新川崎 6.90万円(JR横須賀線/神奈川県川崎市幸区/28分)
10位 浦安 6.90万円(東京メトロ東西線/千葉県浦安市/24分)
12位 舞浜 6.95万円(JR京葉線/千葉県浦安市/28分)
13位 千川 7.00万円(東京メトロ有楽町線・副都心線/東京都豊島区/30分)
13位 新小岩 7.00万円(JR総武線/東京都葛飾区/25分)
13位 綾瀬 7.00万円(JR常磐線・東京メトロ千代田線/東京都足立区/27分)
13位 西葛西 7.00万円(東京メトロ東西線/東京都江戸川区/21分)
17位 十条 7.15万円(JR埼京線/東京都北区/30分)
18位 平井 7.20万円(JR総武線/東京都江戸川区/27分)
18位 方南町 7.20万円(東京メトロ丸ノ内線/東京都杉並区/29分)
20位 熊野前 7.3万円(日暮里・舎人ライナー/東京都荒川区/30分)
銀座駅自体は東京メトロ銀座線などをはじめ複数の路線が乗り入れているが、JRの有楽町駅と至近に位置し、東京駅や新橋駅といったターミナル駅も徒歩圏内。その分路線の選択肢が増えるため、ランキング内の所在地もさまざまな方面へバラけそうな印象だが、ランキングの大半が23区内に集中していた。
1位は、江戸川区の葛西臨海公園駅。日本の玄関口である東京駅や新橋駅は30分以内で利用でき、銀座近辺エリアへのアクセスの良さは抜群だ。
6位の小岩駅は総武線の各駅停車駅。東京都の最東端に位置しているが、都心へのアクセスの良さに加え、新宿へも約30分で行くことができ、交通利便性は良好だ。また、記事「次にくる住みたい街はここだっ! ~小岩編~」でも紹介しているが、深夜の人気テレビ番組内でタレントのマツコ・デラックスがたびたび言及することもあり、昭和テイストがあふれるディープな魅力があると注目が集まっている地域でもある。
駅周辺はスーパーが多く、商店街も充実していることから、日常の買い物には便利。駅周辺には韓国料理店が軒を連ねており、ちょっとした観光スポットにもなっている。低価格な飲食店も数多く、外食好きにも多忙な単身者にとっても心強い街といえそうだ。

小岩駅(写真/PIXTA)
他繁華街へのアクセスも抜群13位の千川駅は、所要時間はランキング条件の30分ギリギリだが、
東京の主要繁華街である池袋駅から2駅ととても利便性の高い立地。その割には、閑静な住宅街となっている。
駅前には深夜0時まで営業している大きなスーパーがある。池袋駅までは徒歩でも20分強。ちょっとした買い物もすぐ足を延ばせる距離なので、繁華街の近くという便利さと、静かな住まい環境の両方を手にできると考えれば狙い目といえるだろう。
同じく13位の西葛西駅は、所要時間がランキング中一番短い。駅周辺は深夜まで営業しているスーパーや飲食店が多く、仕事が忙しく帰宅時間が遅くなりがちなビジネスパーソンには心強いところだ。
付近は学校など教育施設も多い。小さな動物園などが併設されて公園などもあり、子育て世帯にとっては気になるところだろう。また、西葛西はインド人居住者が多く、特に駅周辺はカレー店が多く立ち並ぶ。カレー好きには楽しい街であることは間違いない。
17位の十条駅は北区。千川駅と同じく銀座駅まで30分だが、埼京線で新宿駅まで10分強、池袋駅まで5分強と、他の繁華街へのアクセスも抜群の立地だ。少し離れているが、京浜東北線の東十条駅も利用できるため、同線で有楽町駅へと向かえば、銀座駅までは徒歩圏内となるので実質、銀座駅まで乗り換えなしで行くことができる。
十条駅の周辺は、下町らしい雰囲気があふれる。スーパーなどは目立たないが、駅の目の前にあるアーケードの下に広がる十条銀座商店街は、充実のラインナップ。生鮮食品だけでなく総菜の扱いも数多く、価格もお手ごろで買い物に困ることはないだろう。また、レトロなたたずまいが魅力な喫茶店や、女性向けシェービングメニューの充実した理髪店などもあるほか、少し行けば、タレントの梅沢富美男が若いころ大衆演劇の拠点としていた劇場「篠原演芸場」がある。懐古趣味を楽しみたい人にとっては、たまらない街だろう。

十条銀座商店街(写真/PIXTA)
ハイセンスな街の代名詞ともいえる銀座駅へのアクセスに注目してみたが、銀座駅まで30分以内で行ける駅のランキングにはディープなスポットから子育て層に住みやすい街まで、あらゆる層を満足させられそうな街が出そろった。
同じ条件でこれだけ顔ぶれが違ってくるのだから、部屋探しは奥深い。
息子の長い夏休みは、友達宅での夜・タコパ、鉄道博物館への父子旅、と怒涛のラストスパートで終了!
昨日からは幼稚園が始まり、ようやく通常運転かと思いきや、午前保育後には公園で友達と遊び、夕方には違う公園で遊ぶ、という、ハードモード。
私の身がもちません。早く給食が再開してほしいです。
昨日、息子が幼児教育無償化の申請書類を持ち帰ってきましたが、
専業主婦家庭の我が家には幼児教育無償化のメリット無し~。
もともと私は、専業主婦になりたくてなったというよりは、息子とのご縁をいただきたくて仕事を手放したという事情があります。
だから、働きたい気持ちはあるし、求人サイトも見たりするけれど、
私の希望する職種は拘束時間が長い仕事。
結局、幼稚園や習い事教室の送り迎えをどーするの?とか、外遊びやピアノ練習に付き合えるの?とかを考えると、...難しい![]()
あ、思い出した~!そういえば、働いていた頃に忙しすぎて、
(毎日こんな生活で、育児なんてできるんだろうか...?
)
と思っていたんだっけ💦
ワーママの方々は、仕事と育児を両立
していて本当にスゴいなぁと思います!
↑
バッタを捕まえて、「
ゼロワンだ。」と喜ぶ息子。新しい仮面ライダーが始まりましたよ。
駅前の再開発が進行中で、今後さらに街の注目度アップが見込まれる渋谷駅。そんな渋谷駅から神奈川県屈指の繁華街である横浜駅まで全21駅を結んで走る東急東横線は、住みたい街として名前が挙がる駅を多く抱える人気路線だ。人気なだけに沿線にある物件の価格相場も高そうなイメージ……。 実際のところはどうなのか調査してみた。今回は専有面積40平米以上~70平米未満のカップル向け中古マンションの価格相場をご紹介しよう。●【カップル編】東急東横線沿線の中古マンション価格相場が安い駅TOP21
順位/駅名/価格相場/駅の所在地
1位 東白楽 2780万円 横浜市神奈川区
2位 日吉 2990万円 横浜市港北区
3位 白楽 3130万円 横浜市神奈川区
4位 大倉山 3280万円 横浜市港北区
5位 妙蓮寺 3285万円 横浜市港北区
6位 菊名 3315万円 横浜市港北区
7位 綱島 3499万円 横浜市港北区
8位 横浜 3694万円 横浜市西区
9位 新丸子 3890万円 川崎市中原区
10位 反町 3935万円 横浜市神奈川区
11位 元住吉 3980万円 神奈川県川崎市
12位 多摩川 4780万円 東京都大田区
12位 武蔵小杉 4780万円 神奈川県川崎市
14位 学芸大学 4980万円 東京都目黒区
15位 祐天寺 5480万円 東京都目黒区
15位 都立大学 5480万円 東京都目黒区
17位 自由が丘 5590万円 東京都目黒区
18位 田園調布 5690万円 東京都大田区
19位 中目黒 5815万円 東京都目黒区
20位 代官山 6780万円 東京都渋谷区
21位 渋谷 6790万円 東京都渋谷区
東急東横線の全21駅のうち、カップル向け中古マンションの価格相場が最も安かったのは東白楽(ひがしはくらく)駅で2780万円。ちなみに21駅中で最も価格相場が高かったのは渋谷駅で6790万円。渋谷駅に比べると1位・東白楽駅は4010万円も安い結果となっている。
東白楽駅の周辺は静かな住宅地で、神奈川大学の横浜キャンパスをはじめ学校も多いので平日は学生の姿もよく見かける。東南方面へ10分も歩くとJR東神奈川駅があり、行き先に応じて2路線を使えるのが便利なところ。東白楽駅周辺にあるスーパーやコンビニのほか、東神奈川駅前の「イオンスタイル東神奈川」も日常の買い物の強い味方だ。
2位は価格相場が2990万円だった日吉(ひよし)駅。東急目黒線、横浜市営地下鉄グリーンラインも通っており、東急東横線は通勤特急・急行も停車する。また、2022年度には相鉄線との相互乗り入れ直通運転も予定されており、ますます便利に。同駅の中古マンションに対する注目度も今後は上昇するかもしれない。駅舎には食品や雑貨、家電のショップや飲食店が入った「日吉東急アベニュー」が併設され、駅西側にはにぎやかな商店街が広がる。駅東側に慶應義塾大学の日吉キャンパスがあり、学生向けの店も豊富だ。
3位は白楽駅で価格相場は3130万円。隣接する1位・東白楽駅と同様に神奈川大学横浜キャンパスの最寄駅でもあり、駅周辺には学生向けのリーズナブルな飲食店も充実している。白楽駅の西南方面には昔ながらのたたずまいを残した「六角橋商店街」が広がるほか、コンビニやスーパーも点在。休日は駅北側にある緑豊かな篠原園地と白幡池公園をのんびり散策し、リフレッシュするのもいいだろう。

慶應義塾大学 日吉キャンパス(写真/PIXTA)
人気駅まで徒歩圏内の隣接駅は暮らしやすい穴場駅かも!?東急東横線は東京都と神奈川県にまたがる路線だが、今回トップ10にランクインしたのはすべて神奈川県内の駅だった。そのうち最も東京都側に位置するのが神奈川県川崎市中区にある9位・新丸子駅で、駅北側を流れる多摩川を越えると東京都という立地だ。
新丸子駅の改札を出てすぐの場所には24時間営業の「東急ストア新丸子店」があり、駅の西側・東側共に商店街もあるので、日々の買い物には困らない。また、新丸子駅から東急東横線に1駅乗ると、再開発により人気が上昇した武蔵小杉駅へ。今回調査ではトップ10圏外だった武蔵小杉駅の価格相場は4780万円であり、新丸子駅より890万円高かった。両駅間は歩いても10分弱、距離にして500mほどしか離れていないので、価格相場がお得な新丸子駅周辺に住みつつ、武蔵小杉駅周辺の豊富な商業施設を利用するのもいいかもしれない。

武蔵小杉(写真/PIXTA)
少々意外な結果に思えたのは、JR各線に相鉄線、京急線、横浜市営地下鉄ブルーライン、みなとみらい線が乗り入れる一大ターミナルである8位・横浜駅よりも、10位・反町(たんまち)駅の価格相場のほうが高かったこと。駅周辺の発展具合で言えば横浜駅の圧勝で、横浜駅の隣りに位置する反町駅はどこか懐かしさが残る落ち着く雰囲気。とはいえ反町駅周辺もスーパーや飲食店はそろっている。日常生活は静かな反町駅で過ごし、休日は徒歩15分ほどの横浜駅周辺に遊びに出かける、というのもアリだろう。
さて、次回は専有面積70平米以上~100平米未満のファミリー向け物件の価格相場を取り上げたい。トップ10に都内の駅はランクインするのか……? どんな顔ぶれがランクインするのか、お楽しみに。
●調査概要駅前の再開発が進行中で、今後さらに街の注目度アップが見込まれる渋谷駅。そんな渋谷駅から神奈川県屈指の繁華街である横浜駅まで全21駅を結んで走る東急東横線は、住みたい街として名前が挙がる駅を多く抱える人気路線だ。人気なだけに沿線にある物件の価格相場も高そうなイメージ……。 実際のところはどうなのか調査してみた。今回は専有面積40平米以上~70平米未満のカップル向け中古マンションの価格相場をご紹介しよう。●【カップル編】東急東横線沿線の中古マンション価格相場が安い駅TOP21
順位/駅名/価格相場/駅の所在地
1位 東白楽 2780万円 横浜市神奈川区
2位 日吉 2990万円 横浜市港北区
3位 白楽 3130万円 横浜市神奈川区
4位 大倉山 3280万円 横浜市港北区
5位 妙蓮寺 3285万円 横浜市港北区
6位 菊名 3315万円 横浜市港北区
7位 綱島 3499万円 横浜市港北区
8位 横浜 3694万円 横浜市西区
9位 新丸子 3890万円 川崎市中原区
10位 反町 3935万円 横浜市神奈川区
11位 元住吉 3980万円 神奈川県川崎市
12位 多摩川 4780万円 東京都大田区
12位 武蔵小杉 4780万円 神奈川県川崎市
14位 学芸大学 4980万円 東京都目黒区
15位 祐天寺 5480万円 東京都目黒区
15位 都立大学 5480万円 東京都目黒区
17位 自由が丘 5590万円 東京都目黒区
18位 田園調布 5690万円 東京都大田区
19位 中目黒 5815万円 東京都目黒区
20位 代官山 6780万円 東京都渋谷区
21位 渋谷 6790万円 東京都渋谷区
東急東横線の全21駅のうち、カップル向け中古マンションの価格相場が最も安かったのは東白楽(ひがしはくらく)駅で2780万円。ちなみに21駅中で最も価格相場が高かったのは渋谷駅で6790万円。渋谷駅に比べると1位・東白楽駅は4010万円も安い結果となっている。
東白楽駅の周辺は静かな住宅地で、神奈川大学の横浜キャンパスをはじめ学校も多いので平日は学生の姿もよく見かける。東南方面へ10分も歩くとJR東神奈川駅があり、行き先に応じて2路線を使えるのが便利なところ。東白楽駅周辺にあるスーパーやコンビニのほか、東神奈川駅前の「イオンスタイル東神奈川」も日常の買い物の強い味方だ。
2位は価格相場が2990万円だった日吉(ひよし)駅。東急目黒線、横浜市営地下鉄グリーンラインも通っており、東急東横線は通勤特急・急行も停車する。また、2022年度には相鉄線との相互乗り入れ直通運転も予定されており、ますます便利に。同駅の中古マンションに対する注目度も今後は上昇するかもしれない。駅舎には食品や雑貨、家電のショップや飲食店が入った「日吉東急アベニュー」が併設され、駅西側にはにぎやかな商店街が広がる。駅東側に慶應義塾大学の日吉キャンパスがあり、学生向けの店も豊富だ。
3位は白楽駅で価格相場は3130万円。隣接する1位・東白楽駅と同様に神奈川大学横浜キャンパスの最寄駅でもあり、駅周辺には学生向けのリーズナブルな飲食店も充実している。白楽駅の西南方面には昔ながらのたたずまいを残した「六角橋商店街」が広がるほか、コンビニやスーパーも点在。休日は駅北側にある緑豊かな篠原園地と白幡池公園をのんびり散策し、リフレッシュするのもいいだろう。

慶應義塾大学 日吉キャンパス(写真/PIXTA)
人気駅まで徒歩圏内の隣接駅は暮らしやすい穴場駅かも!?東急東横線は東京都と神奈川県にまたがる路線だが、今回トップ10にランクインしたのはすべて神奈川県内の駅だった。そのうち最も東京都側に位置するのが神奈川県川崎市中区にある9位・新丸子駅で、駅北側を流れる多摩川を越えると東京都という立地だ。
新丸子駅の改札を出てすぐの場所には24時間営業の「東急ストア新丸子店」があり、駅の西側・東側共に商店街もあるので、日々の買い物には困らない。また、新丸子駅から東急東横線に1駅乗ると、再開発により人気が上昇した武蔵小杉駅へ。今回調査ではトップ10圏外だった武蔵小杉駅の価格相場は4780万円であり、新丸子駅より890万円高かった。両駅間は歩いても10分弱、距離にして500mほどしか離れていないので、価格相場がお得な新丸子駅周辺に住みつつ、武蔵小杉駅周辺の豊富な商業施設を利用するのもいいかもしれない。

武蔵小杉(写真/PIXTA)
少々意外な結果に思えたのは、JR各線に相鉄線、京急線、横浜市営地下鉄ブルーライン、みなとみらい線が乗り入れる一大ターミナルである8位・横浜駅よりも、10位・反町(たんまち)駅の価格相場のほうが高かったこと。駅周辺の発展具合で言えば横浜駅の圧勝で、横浜駅の隣りに位置する反町駅はどこか懐かしさが残る落ち着く雰囲気。とはいえ反町駅周辺もスーパーや飲食店はそろっている。日常生活は静かな反町駅で過ごし、休日は徒歩15分ほどの横浜駅周辺に遊びに出かける、というのもアリだろう。
さて、次回は専有面積70平米以上~100平米未満のファミリー向け物件の価格相場を取り上げたい。トップ10に都内の駅はランクインするのか……? どんな顔ぶれがランクインするのか、お楽しみに。
●調査概要防災の日(9月1日)を中心に、今年は9月5日までが「防災週間」です。近年、多様化する災害に備えた取り組みが全国で展開されています。自宅でも防災グッズを備えるなど意識は高まっていますが、法律で設置を“義務”付けられているのが「住宅用火災警報器」。
実は今、その火災警報器が設置していても機能しないというケースが出てきそうなので、消防庁も注意喚起を促しています。
火災警報器設置率は全国で82.3%。義務化後、被害は半減
2006年、消防法の改正で全国の新築・既築全ての住宅に火災警報器の設置が義務付けられました(東京都は2004年に施行)。今年8月に消防庁から発表された、全国での住宅用火災警報器設置率は82.3%(※)。
それを聞き、「あれ?そんなにみんな設置してるんだ!」と焦ったのは筆者だけ?
新築住宅やマンションなどは建築確認もあって必ず設置されているでしょうが、既築の一戸建ては自分で購入・設置するので未設置なところがまだ多いかも(筆者も築15年の一戸建てに住んでいます)。
実は筆者、何を隠そう35年前、実家が全焼し自分も煙で死にかけた経験があるにも関わらず(!?)未設置とは、大反省。
未設置に罰則は無いものの、命を守るためには自ら防災意識を高めなければと自戒の念で取材をしました。

住宅用火災警報器の有無によって、被害に差が。設置の効果が現れる(資料/消防庁ホームページ)
順調に設置住宅数が増える中、ここへ来て新たな課題が出てきたということで、消防庁からも警鐘が鳴らされています。
正しい場所に設置している?台所よりも重要な部屋とは以下のデータは、住宅用火災警報器の設置義務化が1970年代後半、日本より先に施行された米国の調査結果です。設置により犠牲者の数は減っているものの、設置済み住宅での犠牲者が約2割あるという事実が示されています。

1970年代後半より設置義務化となった米国。義務化以前より犠牲者は半減しているが、義務化後の設置済み住宅でも犠牲者が出ているのには理由があります(資料/米国防火協会)
火災警報器設置住宅において犠牲者が出る理由の一つに、適切な場所に設置されていないケースがあります。
全国の設置率は82.3%でしたが、条例適合率(市町村の火災予防条例で設置が義務付けられている住宅の部分すべてに設置されている世帯の全世帯に占める割合)は67.9%と低いのです。
条例で義務付けられている設置場所は、基本的には“寝室”と“寝室がある階の階段上部(1階の階段は除く)”。住宅の階数等によっては、その他の箇所も必要になる場合があります。

2階建て住宅の場合の基本的な設置場所は、寝室(図の1)と、寝室のある階の階段上部(図の2)。市町村の火災予防条例により、台所やその他の居室にも設置が必要な地域があるので、管轄の消防本部・消防署へ確認が必要(資料/パナソニック)
筆者の実家火災のケースは、父が出勤後の早朝、母が弟の弁当をつくっていた揚げ物油が発火したという台所からの失火。2階で寝ていた筆者と弟は、1階から母が叫ぶ声で起き、階段に面したドアを開けた瞬間……煙に襲われ、息が詰まりました。
なので、火の元がある台所への設置が優先されるのでは?と思いがちですが、就寝中に起きる火災は気付くのが遅れて死に至る危険性が高いとのこと。義務化の設置場所として“寝室”が優先される理由です。さらに用心するために、台所への設置も推奨されています。
最近の機器は、複数の部屋をワイヤレスで連動できるものがあるので商品をチェックしてみてください。

複数の部屋を連動して警報を発する連動型の火災警報器。最近は警報ブザー音だけでなく「火事です!」と音声で知らせてくれる(資料/消防庁ホームページ)
さらにもう一つ、設置していて機能しないケースで最近増えている問題があります。
まさかの電池切れ!機器の寿命は10年だった!?先の米国データにある現象、警報器を設置している住宅での犠牲者が日本でも発生する恐れがあります。消防庁調査でも作動確認を行った警報器の1%は作動しなかったと言います。義務化の法令施行から13年が経過し、多くの住宅の火災警報器が設置後10年以上となった結果、電池切れと機器の故障が発生しているのです。
昨年あたりで寿命となる警報器は4000万~5000万台にのぼり、電池が切れると一定期間ブザーが鳴り続けるなど、消防やメーカーへ問い合わせが増え対応に追われているとのこと。あなたのお宅でも慌てることがないように、設置後も点検と性能維持が重要です。
点検の方法は、以下の図のようにして反応を確認することです。

作動確認の仕方は、警報器のボタンを押す/紐を引く。何も音が鳴らなかったら、電池切れか故障(資料/パナソニック)
設置して5年前後のものであれば電池切れの可能性もあるので、電池を入れ替えてみること。それでも音が鳴らない場合は、機器が劣化して機能していないということになるので交換するべき。設置後10年経っている場合は、ほぼ機器の寿命なので取り替える必要があるそうです。

さっそく、筆者宅でも寝室に火災警報器を設置。製品に同封のネジを天井に2カ所留めるだけ。ボタンを押して作動確認!(写真撮影/藤井繁子)
火災による犠牲者の主な死因は、「一酸化炭素中毒・窒息」と煙を吸って気絶したまま「火傷」するというもの。筆者もあの煙を、もう一呼吸吸っていたら気絶していたのでしょう。火災の煙は、恐ろしく濃いものでした。当時は母も40代、筆者も弟も10代だったので、即座に2階の窓から飛び降りて逃げることができましたが、もし年をとっていたら、あるいは高齢者と同居していたら助からなかったかもしれません。
火災の犠牲者は減っている中で、高齢者の占める割合は約7割と増加しています。死亡火災は就寝時間帯、ストーブによる出火、逃げ遅れが最も多いケースとなっているそうです。
ぜひ、みなさんも火を使う機会が増える冬が来る前に、火災警報器を点検し、10年経っているものは迷わず買い替えて用心していただきたいと思います。
ちなみに、設置義務のない消火器ですが、同じく約10年が寿命のようです。(置いているだけで、用心しているつもりの筆者。消火器も買い替えなきゃ!)
※この調査は、消防庁が示した訪問調査を原則とする標本調査の方法に基づき、各消防本部等が実施した結果をとりまとめたものであり、一定の誤差を含む
●取材協力防災の日(9月1日)を中心に、今年は9月5日までが「防災週間」です。近年、多様化する災害に備えた取り組みが全国で展開されています。自宅でも防災グッズを備えるなど意識は高まっていますが、法律で設置を“義務”付けられているのが「住宅用火災警報器」。
実は今、その火災警報器が設置していても機能しないという問題が増加中で、消防庁も注意喚起を促しています。
火災警報器設置率は全国で82.3%。義務化後、被害は半減
2006年、消防法の改正で全国の新築・既築全ての住宅に火災警報器の設置が義務付けられました(東京都は2004年に施行)。今年8月に消防庁から発表された、全国での住宅火災警報器設置率は82.3%(※)。
それを聞き、「あれ?そんなにみんな設置してるんだ!」と焦ったのは筆者だけ?
新築住宅やマンションなどは建築確認もあって必ず設置されているでしょうが、既築の戸建は自分で購入・設置するので未設置なところがまだ多いかも(筆者も築15年の戸建に住んでいます)。
実は筆者、何を隠そう35年前、実家が全焼し自分も煙で死にかけた経験があるにも関わらず(!?)未設置とは、大反省。
未設置に罰則は無いものの、命を守るためには自ら防災意識を高めなければと自戒の念で取材をしました。

住宅火災警報器の有無によって、被害に差が。設置の効果が現れる(資料/消防庁ホームページ)
順調に設置住宅数が増える中、ここへ来て新たな課題が出てきたということで、消防庁からも警鐘が鳴らされています。住宅火災警報器を設置しているにも関わらず、機能していない可能性があるというケースが増加しているようです。
正しい場所に設置している?台所よりも重要な部屋とは以下のデータは、住宅火災警報器の設置義務化が1970年代後半、日本より先に施行された米国の調査結果です。設置により犠牲者の数は減っているものの、設置済み住宅での犠牲者が約2割あるという事実が示されています。

1970年代後半より設置義務化となった米国。義務化以前より犠牲者は半減しているが、義務化後の設置済み住宅でも犠牲者が出ている理由があります(資料/パナソニック)
火災警報器設置住宅において犠牲者が出る理由の一つに、適切な場所に設置されていないケースがあります。
全国の設置率は82.3%でしたが、条例適合率(市町村の火災予防条例で設置が義務付けられている住宅の部分すべてに設置されている世帯の全世帯に占める割合)は67.9%と低いのです。
条例で義務付けられている設置場所は、基本的には“寝室”と“寝室がある階の階段上部(1階の階段は除く)”。住宅の階数等によっては、その他の箇所も必要になる場合があります。

2階建て住宅の場合の基本的な設置場所は、寝室(図の1)と、寝室のある階の階段上部(図の2)。市町村の火災予防条例により、台所やその他の居室にも設置が必要な地域があるので、管轄の消防本部・消防署へ確認が必要(資料/パナソニック)
筆者の実家火災のケースは、父が出勤後の早朝、母が弟の弁当を作っていた揚げ物油が発火したという台所からの失火。2階で寝ていた筆者と弟は、1階から母が叫ぶ声で起き、階段に面したドアを開けた瞬間……煙に襲われ、息が詰まりました。
なので、火の元がある台所への設置が優先されるのでは?と思いがちですが、就寝中に起きる火災は気付くのが遅れて死に至る危険性が高いとのこと。義務化の設置場所として“寝室”が優先される理由です。さらに用心するために、台所への設置も推奨されています。
最近の機器は、複数の部屋をワイヤレスで連動できるものがあるので商品をチェックしてみてください。

複数の部屋を連動して警報を発する連動型の火災警報器。最近は警報ブザー音だけでなく「火事です!」と音声で知らせてくれる(資料/消防庁ホームページ)
さらにもう一つ、設置していて機能しないケースで最近増えている問題があります。
まさかの電池切れ!機器の寿命は10年だった!?先の米国データにある現象、警報器を設置している住宅での犠牲者が日本でも発生しています。消防庁調査でも作動確認を行った警報器の1%は作動しなかったと言います。義務化の法令施行から13年が経過し、多くの住宅の火災警報器が設置後10年以上となった結果、電池切れと機器の故障が発生しているのです。
昨年あたりで寿命となる警報器は4000万~5000万台にのぼり、電池が切れると一定期間ブザーが鳴り続けるなど、消防やメーカーへ問い合わせが増え、対応に追われているとのこと。あなたのお宅でも慌てることがないように、設置後も点検と性能維持が重要です。
点検の方法は、以下の図のようにして反応を確認することです。

作動確認の仕方は、警報器のボタンを押す/紐を引く。何も音が鳴らなかったら、電池切れか故障(資料/パナソニック)
設置して5年前後のものであれば電池切れの可能性もあるので、電池を入れ替えてみること。それでも音が鳴らない場合は、機器が劣化して機能していないということになるので交換するべき。設置後10年経っている場合は、ほぼ機器の寿命なので取り替える必要があるそうです。

さっそく、筆者宅でも寝室に火災警報器を設置。製品に同封のネジを天井に2カ所留めるだけ。ボタンを押して作動確認!(写真撮影/藤井繁子)
火災による犠牲者の主な死因は、「一酸化炭素中毒・窒息」と煙を吸って気絶したまま「火傷」するというもの。筆者もあの煙を、もう一呼吸吸っていたら気絶していたのでしょう。火災の煙は、恐ろしく濃いものでした。当時は母も40代、筆者も弟も10代だったので、即座に2階の窓から飛び降りて逃げることができましたが、もし歳をとっていたら、あるいは高齢者と同居していたら助からなかったかもしれません。
火災の犠牲者は減っている中で、高齢者の占める割合は約7割と増加しています。死亡火災は就寝時間帯、ストーブによる出火、逃げ遅れが最も多いケースとなっているそうです。
ぜひ、みなさんも火をつかう機会が増える冬が来る前に、火災警報器を点検し、10年経っているものは迷わず買い替えて用心していただきたいと思います。
ちなみに、設置義務のない消化器ですが、同じく約10年が寿命のようです。(置いているだけで、用心しているつもりの筆者。消化器も買い替えなきゃ!)
※この調査は、消防庁が示した訪問調査を原則とする標本調査の方法に基づき、各消防本部等が実施した結果をとりまとめたものであり、一定の誤差を含む
●取材協力9月1日は防災の日。「災害時用に食品を備蓄しているけど、気づけばいつも賞味期限が切れている」「缶詰を日常的に食べて、なくなった分を買い足す『ローリングストック』を実践したいけれど、飽きてしまう」、さらには「これから防災備蓄をはじめたいけれど、何から手をつければいいのか分からない」――そんなお悩みはありませんか? 社会の防災力を高める「防災士」として活動するだけでなく、テレビや雑誌で缶詰の達人、レトルトの女王としても知られる管理栄養士・災害食専門員の今泉マユ子さんにお話を伺いました。
気分が沈む災害時こそ、「食べること」を楽しめる備蓄が必須
管理栄養士、Junior野菜ソムリエ、食育指導士、調理師、フードライフコーディネーター、水のマイスターなど、「食」関連の資格を複数お持ちの今泉さん。『マツコの知らない世界』(TBS系)に出演した際は、数多くのレトルトパスタソースを紹介。「レトルト食品も災害時用の備蓄としてオススメですよ」(写真提供/今泉マユ子さん)
災害時の備蓄というと、多くの人が思い浮かべる「乾パン」。最近では食感もかつてに比べ食べやすくなったものも出ています。今泉さんは「乾パンが苦手な方はケチャップやマヨネーズ、ゆであずきなどをちょい足しして食べてみてください。それでも口に合わない人は備蓄品としてオススメしません」と言います。

今泉さん宅では、リビング横の和室にある本棚(もちろん転倒防止対策もバッチリ)に備蓄品を収めています。「私が不在でも、家族全員がどこに何があるか分かるよう収納しています」(写真撮影/相馬ミナ)
「どうしても災害時は気分が沈みがち。そんなときは美味しいものを食べて元気を出したいですよね。だからこそ、自分や家族が普段から食べ慣れているもの、美味しいと感じるものを備蓄しておくことが大事。普段から食べているものなら、日常生活のなかで自然と消費して、なくなる前に補充する『ローリングストック』の習慣も身につけやすいから、一石二鳥なんですよ」

缶詰やレトルトが大好きだという今泉さんは「講演などで地方を訪れると、ついご当地ものを買ってきてしまうんです(笑)」。和室の床下収納に収めた食品は、賞味期限年ごとに分類して食べ忘れを防止(写真撮影/相馬ミナ)
乾パン同様、普段から缶詰を食べない人が無理に缶詰を備蓄する必要はないものの、「コンパクトで丈夫、長期保存できるという点で、やはり缶詰は災害時の備蓄品として秀逸」と話す今泉さん。「最近の缶詰は以前より進化しています。一度食べてみて、美味しいと感じたらストックすればいいと思いますよ。缶詰初心者さんなら、味付けにクセのある惣菜缶詰より、自分好みにアレンジしやすい素材缶詰のほうがオススメです」
防災士でありながら缶詰の達人とも呼ばれる今泉さんに、今回は編集部でローリングストックのお悩みが特に多かった3つの素材缶のアレンジ方法を教わりました。
アレンジ缶詰1. コンビーフ
コンビーフ缶の中身は、ほぐした塩漬けの牛肉。災害時には貴重なタンパク源になります。加熱済みのためそのままでも食べられますが、味がしっかりついているため、あえて調味料を加えず、ほかの食材と和えて食べるのが美味しく食べるコツだそうです。

今回使ったのは、明治屋の「コンビーフ スマートカップ」。コンビーフというと“開けづらい缶詰”のイメージが強いかもしれませんが、スマートカップなら開封が簡単。賞味期限も缶詰と同じ3年です(写真撮影/相馬ミナ)
■ コーンコンビーフ
「超簡単なのにとても美味しくて、いつも一人で完食してしまう」という、今泉さんお気に入りのレシピです。最後にかける黒こしょうが効いていて、お酒のおつまみにもぴったり。隠し味に加えたトマトジュースの酸味のおかげで、さっぱりといただけます。

(写真撮影/相馬ミナ)
<材料>(2人分)
コンビーフ……1個(80g)
トマトジュース……50ml
コーン(レトルトパウチ)……1袋(50~60g)
黒こしょう……適量
<つくり方>
ポリ袋に材料をすべて入れ、混ぜる。食べるときに黒こしょうをかける。お好みでクミンパウダー、タバスコ、カレー粉を入れても。
■ キャベツコンビーフメンチカツ
小さな子どももパクパク食べてくれること間違いなし! コンビーフをひき肉代わりに使った本格メンチカツです。缶詰を使えば、加熱に気を使う必要がないので手軽。しっかりとした味付けなので、お弁当にもオススメです。ポイントは、「キャベツを混ぜたあと水分が出ないうちに、なるべく早めに揚げること」。

(写真撮影/相馬ミナ)
<材料>(2人分)
コンビーフ……1個(80g)
センキャベツ(キャベツを千切りにしたカット野菜)……1袋(100~120g)
卵……1個
パン粉……大さじ2
(衣用)
・小麦粉……大さじ1
・溶き卵……1個分
・パン粉……大さじ4
サラダ油……適量
(添え物用)
ベビーリーフ、ミニトマト……適量
<つくり方>
1. ボウルにコンビーフ、センキャベツ、卵、パン粉を入れてよく混ぜ、4等分にして丸める。
2. 全体に衣用の小麦粉を薄くまぶし、溶き卵、パン粉の順につける。
3. 小さめのフライパンに1cmくらいまでサラダ油を入れ、180℃に熱する。その中に1を入れ、1~2分揚げて裏返し、さらに1分ほどきつね色になるまで揚げ焼きする。
4. 器に3を盛り、ベビーリーフとミニトマトを添える。
アレンジ缶詰2. オイルサーディン
イワシの油漬けが入ったオイルサーディン缶。青魚なのでDHAやEPAといった健康によいとされるオメガ3脂肪酸が豊富。おまけに缶詰なら魚の骨ごと食べられるからカルシウムも補えます。和にも洋にもアレンジしやすいので、「サバ缶に飽きた」という人にぜひ挑戦してみてほしい素材缶詰です。

今回は、はごろもの「キングオスカー オイルサーディン」を使用しました。ノルウェー産のイワシを樫の木のチップでスモークし、植物油に漬け込む伝統の製法でつくられています(写真撮影/相馬ミナ)
■ オイルサーディンとトマトのパン粉焼き
イワシとトマトといえば、イタリアンでは王道の組み合わせ。もちろん、イワシの油漬けであるオイルサーディンも、トマトとの相性抜群です。缶詰を使えば、面倒な魚の下処理は一切不要。みじん切りにした玉ねぎの食感が楽しい、ワインがすすむ一品です。

(写真撮影/相馬ミナ)
<材料>(2人分)
オイルサーディン……1缶(105g)
トマト……1個(100g)
玉ねぎ……中1/2個(100g)
マヨネーズ……大さじ2
パン粉……大さじ2
オリーブ油……少々
ドライパセリ……適量(お好みで)
<つくり方>
1. トマトは輪切り、玉ねぎはみじん切りにする。
2. 缶汁を切ったオイルサーディンをボウルに入れて、1の玉ねぎ、マヨネーズを加えてよく混ぜる。
3. 耐熱容器2つに2を等分に分けて入れ、その上に1のトマトを並べる。上からパン粉、オリーブ油をかける。
4. トースターで焦げ目がつくまで焼く。お好みでドライパセリをかける。
■ オイルサーディンドライカレー
オイルサーディン缶を油ごと使って、イワシのうま味とコクを最大限に引き出したカレーです。隠し味にクミンシードを加えることで、より本格的な仕上がりに。魚が苦手な人でも、食べ出したら止まらなくなるはず! 「オイルサーディンの油で香味野菜をしっかり炒めるのがポイント」だそうですよ。

(写真撮影/相馬ミナ)
<材料>(2人分)
オイルサーディン……1缶(105g)
まいたけ……1パック(100g)
玉ねぎ……中1/2個(100g)
しょうが……1かけ分
にんにく……1かけ分
カレー粉……大さじ1
クミンシード(クミンパウダー)……小さじ1
塩、こしょう…少々
温かいごはん……お茶碗2杯分
パセリ(みじん切り)……大さじ2
<つくり方>
1. 玉ねぎ、しょうが、にんにくはみじん切りに、まいたけは粗みじん切りにする。
2. フライパンにオイルサーディンの油のみ入れ、1の玉ねぎ、しょうが、にんにくも入れて火をつけ、玉ねぎが色づくまで約5分炒める。
3. さらに、1のまいたけとカレー粉、クミンシードを加えて火を通し、オイルサーディンも入れて木べらなどでくずしながら中火で1~2分炒め、塩、こしょうで味を調える。
4. パセリのみじん切りを混ぜたごはんを2等分にして器に盛り、3のカレーをかける。
アレンジ缶詰3. ミックスビーンズ
複数の豆を煮たり蒸したりして、すぐ食べられる状態に加工してあるミックスビーンズ缶。豆類はタンパク質が豊富なだけでなく、災害時に不足しやすい食物繊維が多く含まれるのも高ポイントです。自分に合ったアレンジ方法を見つけておけば、災害時にも美味しく食べられます。

ここで使用したのは、トーヨーフーズの「そのままガバッと!ミックスビーンズ」。ひよこ豆、青えんどう、赤いんげん豆が入っています。缶詰のほかレトルトパウチタイプもあるので、お好みでどうぞ(写真撮影/相馬ミナ)
■ ミックスビーンズのツナケチャ和え
避難所生活を経験された方に「災害時に食べたかったもの」を尋ねると、「酸っぱいもの」という答えも多くあったそうです。このレシピでは、ミックスビーンズに子どもが大好きなツナ缶を合わせ、体が疲れて食欲が落ちたときでも食べやすい「ケチャップ」の酸味を隠し味に加えています。簡単にできて、栄養バランスのよい一品です。

(写真撮影/相馬ミナ)
<材料>(2人分)
ミックスビーンズドライパック……1缶(120g)
ツナ缶(食塩、油入り)……1缶
ケチャップ……小さじ1
<つくり方>
ポリ袋にツナの缶汁ごと材料をすべて入れて混ぜる。
■ ミックスビーンズ栗あん風
酸っぱいものに加えて「甘いもの」も、被災時に食べたかったという声が多く聞かれたそうです。こちらは、ミックスビーンズを和菓子風にアレンジしたデザートレシピ。ミックスビーンズが苦手な人は、豆をしっかり潰すと「栗あん」のような感覚で食べられます。

(写真撮影/相馬ミナ)
<材料>(2人分)
ミックスビーンズ……1缶(120g)
ゆであずき……ミックスビーンズと同量1缶(約100g)
きな粉……適量(お好みで)
<つくり方>
1. ポリ袋にミックスビーンズを入れて潰してから、ゆであずきを加えて混ぜる。
2. ひと口大に丸めて、お好みできな粉をかける。
最後に、これから防災備蓄を始める人は何から準備すればいいか、今泉さんに尋ねてみました。
「まずは飲料水です。以前は備蓄というと3日分がひとつの基準と考えられていましたが、最近では南海トラフ巨大地震を想定し、1週間分の備蓄が推奨されています。大人の飲料水は1人1日3Lが目安です」
1人1日3 Lを7日分となると、合計21 L。2 Lのペットボトルだと、およそ10本分が必要になります。これまで一切、備蓄をしてこなかった人にとっては、その保管場所を確保するだけでも大変そう……。

(写真撮影/相馬ミナ)
「水は各部屋に置いておいた方が安心です。分散備蓄をしましょう。日常的に飲んで買い足すローリングストックで備えても良いですし、10年間長期保存できる水を備蓄しておいても良いので、自分に合う方法で備えてください。水以外にも日ごろから飲んでいるお茶やコーヒー、スポーツドリンクなどもあると良いですし、野菜ジュースなども野菜不足になりやすい災害時に重宝します。ただし賞味期限に気を付けてくださいね」(今泉さん)
家族全員の7日分の食料と水を一気に備蓄しようとすると、ハードルが高すぎる……。そんなときは、普段食べている缶詰を少し多めに買ったり、飲料水をとりあえず1日分ストックしたり。うんとハードルを下げて、小さな一歩を踏み出してみることが重要なのかもしれません。
●取材協力
所在地:港区西麻布
所在地:大田区蒲田
所在地:港区南麻布
所在地:大田区南馬込
所在地:世田谷区代田
所在地:中野区松が丘日本では年々空き家が増え、大きな問題になっています。空き家になった実家を相続したものの、どのように管理したらいいのか悩んでいる方も多いのでは?
空き家が身近になった今だからこそ、実際に空き家を管理する立場になった場合に気を付けること、そして売ったり貸したりしたいと思ったときの注意点などについて、さくら事務所会長の長嶋氏に解説いただきました。
これから本格的な人口・世帯数減に突入する日本で、空き家が大幅に増加するのは既定路線。総務省の「住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家は2018年時点で846万戸、空き家率は13.6%と過去最高を更新しました。さらにおよそ15年後の33年には空き家数が2000万戸を超えるといった民間シンクタンクの予測も。
こうした見通しを受け、2015年5月には「空き家対策法」(空家等対策の推進に関する特別措置法)が全面施行されました。倒壊等著しく保安上危険となるおそれがある、などいくつかの項目に該当するとみなされ、「特定空き家」に認定されたら大変。普通の住まいの場合6分の1に減額されている固定資産税がその特例を受けられなくなります。また、屋根や外壁が落ちる、害虫や犯罪の温床になるなどして周囲に迷惑をかけるどころか、歩行者にケガをさせるなどの懸念も。建物というものは、放置しておけばおくほど傷みます。6カ月も放置された建物は、主に換気が不十分であることなどから、そのままでは住むことができないほど劣化します。あまりに劣化が激しくなると、「売る」「貸す」といった処分もできなくなります。
すでに空き家を抱えている方、あるいはこれから空き家を所有することになる方はどう考え、どう行動したらよいのでしょうか。
空き家を売却したり賃貸する場合に気を付けたいこと一番のおすすめはズバリ「売却」。都心や都市部の一等立地以外、大半の地域は住宅価格の下落が予想されています。特に都市郊外のベッドタウンなどは、住宅価格が年3~4%下落してもおかしくはありません。特段利用する予定がなければ、できるだけ早期に売却するのが良いでしょう。売値は「今」がいちばん高いはずです。
まずは不動産仲介業者に査定を依頼します。査定だけなら基本は無料です。相場観をつかむためにも2、3社に依頼するのがよいでしょう。

(写真/PIXTA)
その中で、ことさら査定価格が高いものは省きます。これは、査定価格を上げることで売却の依頼を受けようとする意図が見えるためです。不動産市場には相場というものがあり、その相場価格より飛び抜けて高い価格で売れるということは基本的にないと思ってください。残った業者のうち「査定価格の根拠が明確に示されているか」「購入者のターゲット、販売の戦略は示されているか」などを参考に売却依頼先を決定します。
売却依頼の契約にはおおまかに言って、1社だけに依頼する「専任媒介」と、複数社に依頼する「一般媒介」があります。原則としては専任媒介がよいでしょう。売主からの仲介手数料を事実上約束してもらえることで、不動産仲介会社も積極的に動きやすくなります。専任媒介であっても、他社も物件を紹介することができるので、購入者を見つけてくれることもあります。
「駅から近い」「建物が比較的新しい」「価格競争力がある」などいわゆる売れ筋物件の場合にはあえて一般媒介として、健全な競争を促すといったやり方もいいでしょう。
もちろん、いろんな理由で空き家を処分するのが難しいケースがあるのも分かります。「荷物が残っている」「思い出が残っている」「相続でもめている」などなど。しかし、そうした問題も含めて早めに解決してしまったほうが経済的には得策ですし、のちのち苦労することもありません。

(写真/PIXTA)
次に「貸す」といった方法がありますが、これは駅近マンションや、一戸建てで需給が逼迫(ひっぱく)している地域などで検討できる選択肢。貸すとなると多くのケースで一定の修繕・リフォームが必要になります。必要なリフォーム費用の見積もりを取り、コストの投資回収期間を計算してみましょう。例えば200万円のリフォームをした場合、家賃8万円なら年間家賃収入96万円と、2年強で投資額を回収できる計算(賃貸管理料〈家賃の5%程度〉、マンションなら管理費や修繕積立金、固定資産税の支払いなどは含まず)になります。そのうえで、賃貸に回すことがはたして割に合うか、冷静に見極めたいところ。空室率や経年による家賃の下落、修繕費用の負担も織り込む必要もあるでしょう。周辺の賃料相場などを調べつつ、シミュレーションしてみましょう。
管理が難しい場合は、空き家管理サービスを利用するという選択肢もいまのところ予定はないものの、将来は自分や親族が住むかもしれない、といった場合の選択肢として「空き家のまま管理する」といった方法も考えられます。空き家の管理には 建物や敷地内の見回り、ポスト周りの清掃、室内空気の入れ替えなどが定期的に必要です、自分でできない場合は「空き家管理サービス」を利用する方法もあります。月に1回の頻度で5000円から1万円程度が相場です。該当地域でこうしたサービスの提供事業者がいるか調べてみましょう。
最後に、自身や親族が「空き家に住む」といった場合。耐震診断や耐震改修、バリアフリーや省エネリフォームについて、多くの自治体が補助金や助成金を用意していますので確認しましょう。こうした助成金制度や減税制度などに詳しいリフォーム会社を選ぶと、なお安心。複数社から見積もりを取り、その中身をよく見比べてみたいところです。その際のコツは「同条件で見積もりを取ること」「記載内容が大雑把でないこと」など。記載内容については、住宅リフォーム推進協議会の「標準契約書式」と同レベルのものが望ましいでしょう。
いずれにしても大事なのは、空き家をどうするか、早めに意思決定すること。時間が経過するほど周囲にライバルの空き家は増える一方だからです。なんとなく意思決定を先延ばしにしたまま放置する、あるいは相続でもめて動けないというのが最も悪いパターンです。自身や家族・親族にとっての最適解を見つけてください。
長嶋 修 さくら事務所創業者・会長今日は息子からの強いリクエストを受けて、ソラマチの大昆虫展へ行きました(7/20~9/1開催)。
先月も行ったので、2回目の大昆虫展です。
家を出る時からルンルン気分な息子は、いつも以上に、私に優しかった。。。
「
(電動)自転車をこげたらいいなぁ。ぼくが、お母さんを運んであげたいんだよ
」
「
お母さんはお姫様
ぼくは仮面ライダー。」
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大昆虫展の会場に着くと、わき目もふらず、まっすぐに、カブトムシの放し飼いゾーンへ…。前回いなかったクワガタが仲間入りしていて、息子、大興奮。
息子と同じ幼稚園の子が何人かいて、子ども同士であいさつを交わしていました。息子が日頃から、「可愛い。」と公言している女の子も来ていました。息子は、その子と手を繋いで楽しそうに歩きました。
私が息子の空いている方の手を取って繋いだら、パッと振りほどかれた、悲しみ。。。
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前回は無かった、ヘラクレスオオカブトと写真が撮れるコーナーもありました。
カブトムシと言えば、このお方。哀川翔さん。
このパネルも、前回は無かったような気がします。
先日の日曜日は、家族でお台場に行きました。お父さんのリクエストで、水の科学館とダイバーシティ東京の鉄道博を訪れました。
水の科学館は小学生向きの施設かな、という印象ですが、実験を見たり、地下のポンプ室などを見学するツアーに参加したりと、息子も楽しめたようです。
ただ、ダイバーシティ鉄道博は、息子的にはハズレ。![]()
そこで、不足した鉄分を補うべく(笑)、旧新橋停車場で開催中の「流線型の鉄道」展を見に行きました(7/9~10/14開催)。
流線型の機関車って、トーマスにも出てきますよね。新しいんだか古いんだか、不思議な感じです。
平日は、二人で上野公園へ出かけて、国立科学博物館と上野動物園のハシゴをしました。
夏休みは残りわずかです。
行きたい所には、全部行けたかな?
させたかったことは、全部したかな?
所在地:文京区本駒込
所在地:世田谷区等々力
所在地:品川区東五反田
所在地:世田谷区宮坂
所在地:世田谷区粕谷
所在地:新宿区山吹町
所在地:渋谷区渋谷
所在地:目黒区原町
所在地:横浜市港北区篠原西町
所在地:横浜市港北区小机町
所在地:品川区旗の台マイクロブルワリーとは小規模でビールを生産する醸造所のこと。1980年代のアメリカでブームが起こり、その後、ほかの国々にも広がっていった。
日本では1994年の細川内閣の時代に酒税法が改正。ビールの製造免許取得に必要な最低製造量が年間2000klから60klに引き下げられた。これにより、マイクロブルワリーの数が徐々に増え、日本全国でクラフトビールが誕生する。
そんなマイクロブルワリーが今、地域を盛り上げているという。どういうことなのか?
地域と密接に関わるクラフトビールが続々今回、クラフトビールについて詳しく教えてくれたのは日本ビアジャーナリスト協会の木暮 亮さん(41歳)。木暮さんがクラフトビールにハマったのは7年前。川越の「COEDOビール」との出会いがきっかけだった。以降、全国で2000種類以上のクラフトビールを飲み歩いている。

木暮さんは協会のウェブサイトでも精力的に記事を執筆中(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
「ビールの原料は麦芽、ホップ、水、酵母。それ以外の副原料は米、麦、トウモロコシなど、昨年の酒税法改正でいろんな食材を使えるようになったんです」
もともと地産地消の傾向が強いクラフトビールだが、さらに地域性を取り込みやすくなったということ。
「例えば、西船橋駅近くの『船橋ビール醸造所』では副原料に船橋名産のホンビノス貝を使ったクラフトビールを開発。貝のうま味成分がビールのコクを生むそうです。また、岩手の遠野醸造は副原料に特産品のハスカップを使用したヴァイツェン(白ビールともいわれる小麦の割合の高いもの)で地元とコラボしています」
2019年の今こそマイクロブルワリーに足を運ぶべきなのだ。クラフトビールを愛してやまない木暮さん、ビールの泡のように地域を盛り上げている東京都内のマイクロブルワリーを紹介してもらえますか?
「懐かしい昭和団地系」のガハハビール最初に向かったのは「ガハハビール」(東陽町)。一度聞いたら忘れようがない店名だ。木暮さんいわく、「オーナーさんの豪快な笑い声から取ったそうですよ」
店は東陽町駅から徒歩5分、「南砂二丁目団地」の一角にある。江東区では初のビール醸造所だ。

1975年に入居開始した全6棟、2769戸のマンモス団地(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
店の前ではオーナー・馬場哲生さん(41歳)が最高のガハハスマイルでお出迎え。

「ガハハ」と笑う「ガハハビール」のオーナー、馬場哲生さん。「暑い中、よく来てくれましたねえ」(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)

店内には家族連れの姿も(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
馬場さんは映画製作の仕事をしていたが、結婚を機に飲食業界に転身。「大好きで尊敬している」という高円寺の「エル パト」というアメリカンダイナーで飲んだクラフトビールが自身の店を出すきっかけになったという。
「同じ高円寺の『高円寺麦酒工房』で2年間勉強したのち、2017年6月にこの店をオープンしました」

さすが、団地にちなんでつくった「ダンチエール」もある(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
昼から飲めて本格的なフードも味わえる
とはいえ、出店に至る経緯は順風満帆ではない。
「実家がある東陽町でこの物件を見つけたんですが、免許申請から取得まで8カ月ぐらいかかりました。製造経験を聞かれたり納税記録を見せたり。6月にオープンしてビールを出せるようになったのが9月。店は走り出しているのに本当に免許が下りるのか、めっちゃ心配でした(笑)」
美味しいクラフトビールを出すのは当たり前。「ガハハビール」の特徴は11時オープンと、昼から飲める点。さらに、飲食店時代に培った料理の腕で本格的なフードを出す。

「サバのリエット」に「下町レバー」など、フードも手が込んでいる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
満を持して注文したのは、各200mlの「飲み比べ3種セット」(1350円)と「刺身の盛り合わせ」(650円)。

ビールは左から「ダンチエール」「スマッシュエール」「恋焦がれ黒2019」(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
美しい味と書いて美味しい。まさに、この表現がぴったりだ。肉厚の刺身はカツオ、ヒラマサ、そしてボラの昆布締め。本気のやつだった。
団地が建つ前は電車の製造工場
「お客さんは基本的にビール目当てですが、途中で日本酒に移行できるのが他のビアパブにはないところ。団地に住んでいるおじいちゃんもいらっしゃいますよ」
なお、馬場さんのお母さんも強力な助っ人だ。この日は店内でレシートの整理をしていた。彼女によれば団地が建つ前は電車の製造工場だったそうだ。

「食べることが好きな子どもでした」と昔の馬場さんを振り返る(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
商店街のつながりは深い。
「住みやすいところですよ。スーパー、八百屋、クリーニング屋、酒屋、団地内でだいたいそろいますから。ランチでお米が切れたときは向かいのインド料理屋に借りに行ったこともあります(笑)」(馬場さん)

来店者には「ガハハビール」ならぬ「ガハハシール」を贈呈(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
ごちそうさま。ガハハビールは「懐かしい昭和団地系ビール」でした。
「昭島の地下深層水系」のイサナブルーイング続いて向かったのは「イサナブルーイング」(昭島)。イサナとは『万葉集』に出てくる勇魚(いさな)、すなわち鯨のことだ。

店は昭島駅から徒歩3分の大師通り沿いにある(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
店のロゴマークは、ビールを醸造するためのコニカルタンクと、昭島で200万年前の全身骨格が見つかった古代クジラ「アキシマクジラ」を組み合わせたもの。

洒落たダイナーのような店内(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
オーナーの千田恭弘さん(35歳)は半導体の設計開発、航空宇宙防衛関連のセンサー開発という仕事を経て、2018年5月にこの店を開業した。

中央が千田さん(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
小樽ビールの見学ツアーで開眼
クラフトビールに目覚めたきっかけは7年前の小樽旅行。小樽ビールの醸造所見学ツアーに参加したところ、たまたま客が千田さん一人。案内ガイドからマンツーマンでクラフトビールに関する講義を受けることができた。
「特に感動したのが、そこで飲ませてもらった麦汁。従来のビール感ががらりと変わりました」
大学時代はスターバックスでアルバイト。将来はカフェを開くのが夢だった。それが小樽旅行がきっかけでマイクロブルワリーに心変わりする。

ゲストビールも含めて常時10種類のメニューを用意(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
「出店を決意したのは2017年の5月ぐらい。意外にもぽんぽんと話が進んで11月には物件が決まりました。12月の頭に物件契約、翌年1月に円満退職。会社の人とも未だに交流があって、今度、社の納涼祭に出店させてもらうんです」
子どもが小さいため、安定した会社勤めを辞めることに妻は不安だったそうだが、最終的には応援してくれたという。

前衛アートのような圧力計。これでビールの状態を管理する(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
ビールの美味しさの秘密は水にもある
さて、注文したのは「吟醸ヴァイツェン 錠夏」Mサイズ(890円)。製造時に米麹を入れるため、芳醇なコメの香りが特徴の白ビールだ。
フードは昭島に餃子メーカーがあることにちなんだ「あきしま餃子」(490円)とイサナブルーイングのビールを使ったピクルス酢で漬け込んだ「野菜と卵のピクルス」(780円)。

黄金のトライアングルが完成(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
千田さんはビールの美味しさの秘密は水にもあるという。
「昭島の水道水はすべて数十年かけて秩父山系から流れてくる地下深層水。この水が美味しいから昭島には蕎麦屋やわさび農家も多いんです」

醸造コーナーには千田さんが小樽で感動した麦汁の香りが充満(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
なお、スタバのアルバイト経験が長かった千田さんはコーヒーも大好き。店のドリンクメニューに当然、コーヒーメニューもある。手動の装置で自家焙煎した豆を使用し、エアロプレスで入れるというこだわりようだ。

なかには日本初の「ホップ入りコーヒー」という気になるメニューも(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
ヨーロッパ放浪時に目にした小さな醸造所最後にお邪魔したのは「ライオットビール」(祖師ヶ谷大蔵)。ライオットとは暴動の意だ。店名の由来が気になる。

駅から6、7分。商店街を抜けた住宅街の手前にある(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
開業は2018年4月。オーナーの江幡貴人さん(39歳)は板橋区の高島平出身。4年間勤めたIT企業を退職後、半年ほど一人でヨーロッパを放浪したという。

15時開店早々から地元の人に愛されている(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
「ポルトガルのリスボンをスタートして、アイルランドのダブリンから帰国。ヨーロッパはまちのあちこちに小さい醸造所があって、しかもその地域でしか飲めない銘柄ばかり。とくにドイツ人はガバガバ飲みますね(笑)」
クラフトビールに興味を持った江幡さんは帰国後、さっそくマイクロブルワリーを開業するためのリサーチを始める。

サッカー好きでバルセロナの大ファンだという江幡さん(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
ビールの名前に曲名を冠している
「マイクロブルワリーを開ける物件って、規模といい設備といい、ラーメン屋と条件が同じなんですよ。だから、すぐ埋まっちゃう。ここは不動産屋さんからネットに出ていない物件を紹介してもらいました。もともとは接骨院だったみたいです」
ちなみに、「ライオット」はスラングで「すげえ楽しい」という意味があるらしい。

メニューを拝見(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
この店の特徴はビールの名前に曲名を冠している点。一番人気だという「サルベーション」(800円)を注文した。パンクバンド、ランシドの名曲だ。フードはこれまたオススメだという「チップス&伝説のサルサソース」(500円)。

「チップス&伝説のサルサソース」のソースは今はなき狛江のトルコ料理店の「伝説のレシピ」を再現(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
「『サルベーション』はアメリカのシトラホップという柑橘系の香りが高いホップをたっぷり入れてつくっています。麦芽のテイストも濃い目で美味しいんですよね」
信号もない不思議な五叉路に人が集まる
ふと横を見るとヤングママがビールを飲んでいた。聞けば三軒茶屋からわざわざ来店したという。

子どもは現在2歳、十数年後には乾杯できる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
「世田谷線上町駅の世田谷百貨店というカフェのイベントでここのビールを飲みました。クラフトビールが好きでいろんなお店を回っているんです」とママさん。
江幡さんがこの物件を気に入った理由のひとつにすぐ目の前の五叉路がある。
「信号もない不思議な交差点で、何となく人が集まるように思えたんですよね。行き交う人々がちょっとした羽休めで寄ってほしい。そんな願いも込められています」

複雑な形状で道路が交差する(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
確かに眺めているだけで楽しくなる五叉路だ。
「サルベーション」の数式を見せてくれた
江幡さんによれば、ビールづくりは完全に理系の作業。クラウドに上がっている「Beer Smith」というツールを使う人も多いそうだが、彼はエクセルで計算式を構築する。なんと、先ほど飲んだ「サルベーション」の数式を見せてくれた。

意味は理解できないが緻密な作業だということは分かる(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
「煮沸した後の水量や糖分の比重を表す数値です。どの麦芽を何種類入れるかで出てくる糖の量と色が変わります。出た糖を酵母に食わせた最終的な残糖を出すとその差分でアルコール度数になる」
さらに、色味の強い麦芽を入れると色も濃くなり、ホップを入れる量とタイミングで苦味をコントロールしているという。すごい。
ごちそうさまでした。ライオットビールは「人が集まる五叉路系ビール」でした。
クラフトビールを通じて「交流の場」をつくりたい美味しいビールを出す店があるまちに住みたい。ビール好きなら誰だってそう思うはずだ。マイクロブルワリーの存在が、まちの魅力を2倍にも3倍にも増幅させる。
3軒のオーナーに共通していたのはクラフトビールを通じて「交流の場」をつくりたいという思い。確かに、日本ビアジャーナリスト協会の木暮さんは「海外のマイクロブルワリーは日本の赤提灯のようなもの」だと言っていた。
なるほど。店主の個性とまちの特色を色濃く反映するクラフトビールは「交流の場」としてはもってこいかもしれない。

最後にもう一度。「ごちそうさまでした」(写真撮影/SUUMOジャーナル編集部)
●取材協力
所在地:台東区池之端野村不動産(株)とNREG東芝不動産(株)はこのほど、都心型商業施設「GICROS GINZA GEMS」の竣工を発表した。開業は本年11月16日を予定している。同施設は、NREG東芝不動産が所有していた「銀座第二東芝ビル」の建替事業。東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線「銀座」駅徒歩2分、JR山手線「有楽町」駅徒歩5分に立地する地下3階・地上11階建。
低層階(地下1階~2階)には旗艦店となる物販店舗を導入し、空中階(3階~11階)には世界初出店を含む飲食店舗をラインナップ。
人と人のつながりが生まれる新しい銀座の交差点、建築デザインにも採用した市松模様の交差をイメージし、施設名称を「GICROS GINZA GEMS」に決めたという。
ニュース情報元:野村不動産(株)
三菱地所(株)、日本製粉(株)及びジャパンリアルエステイト投資法人は、3社共同で開発を進めてきた複合施設「リンクスクエア新宿」(東京都渋谷区)を、8月31日(土)に竣工する。同プロジェクトは、「(仮称)新宿南口プロジェクト(千駄ヶ谷五丁目北地区第一種市街地再開発事業)」として、旧耐震基準の老朽化建物3棟((旧)新宿パークビル・(旧)日本製粉本社ビル・(旧)日本ブランズウィックビル)を1棟のビルに建替えたもの。
建物はJR各線「新宿」駅徒歩5分(駅デッキ直結)、東京メトロ丸ノ内線・副都心線、都営新宿線「新宿三丁目」駅徒歩6分に立地。地上16階建てのオフィス・商業施設・地域貢献施設等からなる。
9月27日(金)には、1~3階の商業ゾーンにて飲食店舗やコンビニエンスストア、美容室等がグランドオープンを予定している(一部店舗を除く)。
ニュース情報元:三菱地所(株)
DCMホールディングス(株)は、「全国地震動予測地図」(政府発表)において地震発生確率の高いとされる釧路エリアを対象に、住まいの地震対策についてアンケート調査を行った。調査時期は2019年8月17日(土)~8月18日(日)。有効回答数は186。それによると、現在の地震対策の状況は、「一部準備している」が71%、「準備していない」が26%、「十分に準備している」が3%。釧路は地震危険度が高く対策は進んでいると思われたが、「一部準備している」「準備していない」と回答した人は合わせて97%と、9割以上の人が対策しきれていないと感じていることがわかった。
現在実施している家の中の地震対策は(複数回答)、「家具の転倒防止」(回答者数89)が最も多く、次いで「テレビの転倒防止」(同84)が続く。釧路エリアでは、地震への関心が高く基本的な地震対策は比較的進んでいると思われたが、上位の項目でも対策済みは約半数に過ぎず、引き続き対策が必要と言える。
今後、地震対策が必要だと思った箇所はどこですか?(複数回答可)では、「窓ガラスの飛散防止」(回答者数71)、「食器棚の飛び出し防止」(同70)、「冷蔵庫の転倒防止」(同60)が多く、新たな対策の必要性が浮き彫りになっている。
ニュース情報元:DCMホールディングス(株)