パリコレ参戦のカーディ・B、ショー会場で「シャネル」愛を語る 2020年春夏コレクションの来場者スナップと共にお届け

 10月1日、グラン・パレ(Grand Palais)にパリの街の屋根の風景を再現したセットの中で行われた「シャネル(CHANEL)」2020年春夏パリ・コレクションに、ラッパーのカーディ・B(Cardi B)が出席した。「シャネル」のショーの数日前からパリ入りしていたカーディ・Bは、「トム ブラウン(THOM BROWNE)」のショーに出席したり、「リチャード クイン(RICHARD QUINN)」の顔を覆ったデザインのドレスを着てパリ市街に現れたりして、歴史あるパリの街並みにいたく感動していた様子。

 若いデザイナーたちを擁護することは有名人としての役割だと感じているか?という質問に対してカーディ・Bは、「デザイナーの出身についてはあまり興味がないわ。地元が一緒であろうが、それが私の妹であろうが関係ない。デザインが素敵で写真写りもよく、作りが素晴らしい服を着たいというだけのこと」とコメントした。

 自身のインスタグラムのストーリーで6万ドル(約640万円)のクロコダイルのハンドバッグを披露し、「素晴らしい投資」と評したカーディ・B。彼女のファッションへの執着心は「シャネル」のハンドバッグにまで及ぶという。「別にハンドバッグの収集癖があるわけではないの。ただ購入して、それを手にしたくて仕方がないだけ」と語り、「『シャネル』のバッグはマストアイテムね。ステータスのようなもので、持っているとリッチな気分になれるの」と言ってため息をつき、空を仰いで群集を沸かせた。

 今回の「シャネル」のショーのフィナーレでは、コメディアンでユーチューバーで、潜入者マリー(Marie S’Infiltre)の異名を持つマリー・ベノリエル(Marie Benoliel)が突如ランウエイに乱入し、モデルのジジ・ハディッド(Gigi Hadid)に促されてバックステージへと退場させられるハプニングが起きたが、カーディ・Bはこの件に関して「彼女が飛び込んできて少し怖かったわ」とコメントしている。

 10年間のモデル活動ののち、リュック・ベッソン(Luc Besson)監督の映画、「アンナ(Anna)」で主演を務めたサーシャ・ルッソ(Sasha Luss)は、「ショーで歩くよりも見ているだけの方が明らかにリラックスしていられるけど、ランウエイにはいつも少し恋しく思える何かがあるのよね。不安と興奮が入り交じっているの。モデルはコレクションを最初に目にすることができるし、一番に着ることができるから。あの感覚が恋しいけど、ほかの子たちにバトンタッチする時だと思う」と、少々切ない気持ちに浸っていたようだった。

 2018年にソロアルバムをリリースしたBLACKPINKのジェニー・キム(Jennie Kim)は、今後のソロ活動の可能性について尋ねられると、「BLACKPINKでのプロジェクトを控えているから、今のところは主にそっちを楽しみにしているわ」とコメントした。

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「ユニクロ」×「ジェイ ダブリュー アンダーソン」の2019-20秋冬コレクション発売 全アイテムを一挙公開

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」との協業ライン“ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)”の2019-20年秋冬コレクションを10月18日に発売する。メンズ全20型(グッズ含む)、ウィメンズ全14型をそろえ、価格はメンズが390〜1万2900円、ウィメンズが2990円〜1万2900円。

 今季は“the Great British Outdoors“をテーマに、リバーシブルのダウンジャケットやバッグ、フリース素材のジャケットやフルジップパーカ、タートルネックセーター、ヒートテックを用いたジョガーパンツ、フリンジスカートなどを用意する。赤や緑を用いたタータンチェクや温もりのあるノルディック柄など、「ジェイ ダブリュー アンダーソン」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=デザイナー自身が幼少期から慣れ親しんできた英国の伝統的なパターンを多用しつつ、フリンジや切り替えといったデザインでモダンな要素を加えた。アイテムはいずれも、アートと自然が共存する英国コーンウォールの漁師町、セント アイヴス(St. Ives)に着想を得たものだ。

 リバーシブルアイテムのカラーリングは、アースカラーにイエローやグリーンを効かせたポップな配色で、重くなりがちな秋冬の着こなしのアクセントになりそうだ。裏地にヒートテックフリースを配したイージーパンツは、ウエストベルトやサイドポケットなど、実用性も備える。

 ジョナサンは「私は『ユニクロ』とのコラボをいつも楽しんでいる。今回は、英国の文化とファッションを強く意識してデザインに反映させたアイコニックなコレクションだ」と語る。

 フルラインアップは、「ユニクロ」銀座店、ビックロ ユニクロ 新宿東口店、吉祥寺店、マークイズ(MARK IS)みなとみらい店をはじめとする全54店舗と公式オンラインストアで扱う。一部商品は全店舗で販売する。

 同ラインは、17年秋冬に第1弾を発売。以来、スケジュールの関係で協業が行われなかった18-19年秋冬をのぞいてコラボレーションが続いており、今回で4シーズン目。

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ファッションラバーもハマる女の「サ道」Vol.2 サウナは男社会?女性だってタピオカよりサウナ好き

 空前のサウナブームに沸く日本列島。いまや、おじさんだけでなく若者にもサウナ文化が定着し、女性サウナーの存在もチラホラ。その背景には、タナカカツキによる伝説の漫画「サ道」のドラマ化や、「湯遊ワンダーランド」「極上! サウナめし」などが大きく影響しているのだとか。ビジネスマンからファッションラバーまで、慌ただしい日常に癒やしを求めサウナに集まる人たち。人はいったいどんなきっかけでサウナにハマり、何を得るのだろうか。

 これまでさまざまな施設を渡り歩いてきましたが、どうしても乗り越えられない壁があります。実は「聖地」といわれる有名店ほど女人禁制なのです! これは、女性サウナーにとってとても悲しい現実(泣)。「天空のアジト マルシンスパ」しかり、「オアシスサウナ アスティル」「サウナセンター大泉」、ちょっと足を運んで名古屋の「ウェルビー」などなど。水風呂も男性が水温15度前後に対し、女性はなんと20度設定がほとんど。その現実を垣間見るたびに、「パンケーキやタピオカよりサウナでしょ、男に生まれたかった~!」、何度そう思ったことでしょうか……。政治の世界とはいいませんが、サウナの世界は男社会そのものなのです。

 今までファッション業界でジェンダーの差別を感じることはなかったし、ここには年齢問わず、それぞれのスタイルを謳歌している人たちが大勢います。たとえば2019-20年秋冬の「ポステレガント(POSTELEGANT)」は、ウィメンズとメンズがほぼ同じ。いっぽう「チノ(CINOH)」は、グランジをテーマに、露骨なオンブレチェックをレディライクに落としこみます。まさに現代女性の働き方や、ひとつの価値観に縛られない自由な生き方、強さを投影しているのだと感じました。19年春夏にスタートした、奥田亜紀乃さんが手掛けるテキスタイルブランド「マスノウ デザイン(MASNOU DESIGN)」も、ジェンダーレスかつエイジレスな服を提案しており、もはや男女の垣根を越えて美を追求する世の中になったのだなと改めて痛感。少し話しが逸れましたが、サウナだってジェンダー関係なく楽しめる施設・温度設定であってほしい、そう心から願わずにはいられません。毎日のオシャレを楽しむように、女性にもサウナの選択権がもっと与えられますように……。

尾竹めぐみ:ファッション・エディター、ライター。大学卒業後、ボストンへ留学。帰国後はファッション誌「オーリーガールズ」編集部で、ストリートスナップを担当。2005年からリットーミュージックが発行するファッション&クラブカルチャー誌「ルイール」で、海外アーティストの取材やセレブゴシップ特集に力を入れる。12年、INFASパブリケーションズに入社し、季刊誌「WWD マガジン」、ファッション週刊紙「WWD ジャパン」で経験を積む。現在、フリーランスとしてファッションウェブ媒体を中心にエディトリアルからライティングまでを手掛ける。趣味はネットフリックスと日本全国のスーパー銭湯めぐり

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2019-20年秋冬のランジェリートレンドをピックアップ

 「WWDビューティ」10月3日号、「WWDジャパン」10月14日号には付録として、冊子「My Lingerie, My Scent(ランジェリー&フレグランス特集)」が付いてくる。ファッションと切り離して考えがちだけれど、実はファッション同様にトレンドがあるランジェリー。素肌にまとうものだから、そのときどきの女性の気持ちの変化さえ如実に映し出すという側面も併せ持っている。紙面では、そんなランジェリーの潮流をランジェリーライターの川原好恵が解説。同付録に掲載の最新トピックスの中から抜粋して紹介する。

Topics1.ファッション性も機能性も兼ね備えたボディーがトレンド

 ファッションの世界に比べてトレンドが語られることの少ないランジェリー。しかし国内外のブランドを俯瞰すると色、アイテム、ブラジャーやショーツの形など大きな流れが感じ取れるもの。例えば、スタイルはブラレット&ハイウエストショーツ、ディテールはメッシュやゴムなどのスポーツテイストとセクシーな要素のミックスが今のトレンドとなっている。

 そして、今秋の注目アイテムを挙げるとするなら間違いなく「ボディー」。レオタードや水着のワンピースに似たアイテムで、ヨーロッパではセンシュアルな黒のレース物を中心に数シーズン前からフィーチャーされていた。今秋は国内ブランドからも登場し、いよいよ定着しそうな予感だ。ジャケットやブルゾンなどのインナーとして見せる着こなしを楽しめるほか、ウエストがもたつかないためタイトなシルエットのボトムと相性がよく、温かくて冷え防止になるという機能性もある。ただし、選ぶ時はクロッチ(股)部分がホックボタンで開閉できるかを確認すること。ホックがないとトイレが大変なので要注意。

Topics2. 時代はボディーポジティブ

 ダイバーシティー(多様性)への意識の高まりは下着業界でも顕著。「どこかの誰かが決めた理想の体形や平均値と比べるのではなく、世界に一つの自らのボディーをポジティブに捉え、愛し、自信を持って」。そんな「ボディーポジティブ」なマインドが世界に広がっている。日々のエクササイズで目指すのはファンタジーの世界の10頭身モデルではなく、自己ベスト。それが今の時代だ。それを象徴するブランドとして注目されているのが、実業家としても活躍する歌手リアーナ(Rihanna)によるランジェリーブランド「サベージ×フェンティ(SAVAGE X FENTY)」。ダイバーシティーをコンセプトとする同ブランドは、32Aから46DDD(70Aから110G程度)、XSから3Xと豊富なサイズ展開が高く評価されている。今年7月には国籍、人種、年齢、体形の異なるモデルが登場するショーを開催し話題をさらった。本来これがあるべき姿。だって美しさの基準はそれぞれなのだから。

川原好恵(かわはらよしえ):ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルスの分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身

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週末お出掛けスポット 現代美術作家の中村ケンゴ × 「ソーイ」の展覧会などアート5選

 週末にオシャレして出掛けたいアートスポットをお届け。今週は個人宅にある美術作品と所有者に光をあてた展覧会や現代美術作家の中村ケンゴ × 「ソーイ(SOE)」の展覧会や日本初のアウトサイダーアート大型展覧会など5つをラインアップ。また、「WWD JAPAN.com」の過去記事の中から今週末(10月5、6日)に開催されるイベント情報やポップアップもまとめて紹介する。

【アートスポット5選】

【イベント】

シャネル銀座で新進写真家ヴァサンタ・ヨガナンタンが日本初個展 インド大叙事詩を現代に再解釈

ジャンポール・ゴルチエのクリエイションをたどる企画展 復刻アイテムも販売

「ストーンアイランド」がブランド初のアーカイブ展を原宿で開催、37年の歩みを振り返る

日本初のバスキア大規模展 前澤ZOZO前社長が所有する作品も

モデル、クリエイター事務所が人と人との“つながり”をテーマにしたアート展開催

「バレンシアガ」がバッグのカスタマイズイベント 伊勢丹新宿と阪急うめだで開催

「フリークス ストア」のデイトナ鹿島研社長がアメリカを撮った写真展「デイトリッパー」を開催

エスティ ローダー グループの乳がん啓発キャンペーン27年目がスタート

【ポップアップ】

パリ発「モロー・パリ」がギンザ シックスでポップアップストア開催

瀬戸内発、オーダーメイド感覚のジーンズ 「ラシンク」が初のポップアップストア

「デシグアル」が原宿旗艦店を大規模リニューアル とんだ林蘭が手掛けたファサードや限定コラボアイテム発売も

「ディオール」が伊勢丹でタータンチェックの限定コレクションを発売

NY発の「オーバーコート」がポップアップストアをオープン 特別に制作したインスタレーションを用意

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「オフ-ホワイト」2020年春夏ショー会場でスナップ!ヴァージル不在をモノともしないストリートの強者たち

 「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH以下、オフ-ホワイト)」は9月26日、パリのポンピドゥ・センター(Centre Pompidou)で2020年春夏シーズンのランウエイショーを開催した。ブランドを率いるヴァージル・アブローは健康上の理由で不在と事前にアナウンスされていたが、フロントローにはタイガ(Tyga)やペギー・グー(Peggy Gou)、ランウエイにはジジ・ハディッド(Gigi Hadid)やベラ・ハディッド(Bella Hadid)らヴァージル一派が登場。

 会場の周辺は招待状を持っていないにも関わらずなんとか会場に入ろうとするストリートキッズであふれかえり、セレブリティーやインフルエンサーが登場するたびに大勢がその周りに集まってスナップ合戦が行われるという熱狂と混乱っぷり。フロントローやランウエイを飾ったヴァージルと親交のあるセレブリティーたちは彼が不在でもショーを盛り上げようという気概を多少感じたが、会場周辺に集まったストリートキッズにとっては彼を応援しに来たというよりも1年に2回しか行われないライブの会場に来たような感覚なのかもしれない。

 日本からは秋元梢やemma、マドモアゼルユリアが来場。元2NE1のサンドラ・パク(Sandara Park)と4人で談笑している姿を捉えた。来場者のファッションは、蛍光カラーをポイントにしたモノトーンのスタイリングが多かった。

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京都のマガザンキョウトがフリーマーケット 「洋服好きたちが、手放し方のわからなくなった服をたくさん売るマーケット」

 京都の泊まれる本屋マガザンキョウトは10月5〜15日にセレクトショップのカムズザサン(COMES THE SUN)との共同企画によるマーケットイベントをマガザンキョウトで開催する。

 「洋服好きたちが、手放し方のわからなくなった服をたくさん売るマーケット」と題し、洋服の循環を目指す。マガザンキョウトオーナーの岩崎達也をはじめ、カムズザサン代表の木本大介、モデル兼アーティストのジュン・ヘイガン(Jun Hagan)、そのほかにも京都を拠点に活躍するブランド関係者やショップ店員などが出店し、数百点のアイテムがそろう。

◼︎「洋服好きたちが、手放し方のわからなくなった服をたくさん売るマーケット」
日程:10月5〜15日
場所:マガザンキョウト
住所:京都市上京区中書町685-1

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キーマンに聞く「リーバイス」 × グーグルのスマートジャケット製作秘話

 リーバイ・ストラウス ジャパンは、グーグル(GOOGLE)と協業して開発したスマートジャケットの第2弾“リーバイス トラッカージャケット ウィズ ジャカード バイ グーグル”を10月5日に発売する。価格は2万7500円で「リーバス(LEVI’S)」ストア全店とオフィシャルオンラインストア、ビームスの一部店舗で販売する。2017年の第1弾はアメリカ国内のみの展開だったため、日本での流通は初めて。同アイテムは「リーバイス」のトラッカージャケットの左袖口にグーグルが開発した導電性の繊維を組み込み、そこに内包したジャカードタグによりトラッカージャケットとスマートフォンをペアリングするもので、4つの簡単な動作で道案内や電話の応答、音楽の再生などをコントロールすることができる。同プロジェクトを先導するポール・ディリンジャー(Paul Dellinger)リーバイ・ストラウス グローバル・プロダクト・イノベーション担当ヴァイスプレジデントに話を聞いた。

WWD:グーグルと協業した“プロジェクトジャカード”のきっかけについて聞きたい。

ポール・ディリンジャー=リーバイ・ストラウス グローバル・プロダクト・イノベーション担当ヴァイスプレジデント(以下、ディリンジャー):現代人はスマートフォンと離れることはできない。たとえ気の置けない友人たちとのディナーの際でも、皆がスマホとにらめっこしている。つまり目の前の相手そっちのけで、どこかの誰かとコミュニケーションしている。とてもクレージーだ。しかし、われわれの作ったスマートジャケットがあれば、上司やパートナーなど特別な相手からの着信のみを文字通りスマートに知ることができる。健全なコミュニケーションのための一つの答え、それが“プロジェクトジャカード”による“リーバイス トラッカージャケット ウィズ ジャカード バイ グーグル”だ。

WWD:つまり行動科学が着想源であると?

ディリンジャー:その通りだ。僕はモノ作りの前に、社会の動きを見極めることを忘れない。

WWD:第1弾の販売経路、さらには店頭でのリアクションについて教えてほしい。

ディリンジャー:アメリカ国内のみの展開で、3つの直営店と3つの卸先(フレッド シーガル、キンフォーク、コンセプト イン ボストン)、オフィシャルオンラインストアに限定した。機能やメッセージをしっかり伝えるためにスタッフの教育も徹底した。結果として、友好的に受け入れられたと信じている。

WWD:そこで得たものを踏まえて第2弾は販路を拡大した。

ディリンジャー:日本をはじめ英国、フランス、イタリア、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドで販売する。アメリカ国内の販路も広げた。それぞれの国の特性を理解し、適切に届けたい。

WWD:デニム最大の魅力である経年変化についても改良がなされた?

ディリンジャー: 12オンス以上あった生地を11.25オンスにした。これによって洗い加工によるリアルな経年変化感が表現できた。

WWD:改良はデザインにもおよぶ?

ディリンジャー:左袖に内包されるスマホ遠隔操作のためのジャカードタグを格段に小さくした。これによってスマートジャケットのカフ幅を小さくすることができた。実は「リーバイス」のトラッカージャケットのカフ幅とウエスト幅は同じだ。できるだけこのオリジナルデザインに近づける努力をした。結果は2cmだけカフ幅が広い。グーグルは操作性アップのためにもっと広くしてほしいと言ってきたが(笑)、これは譲れないポイントだった。だから5mmずつテストした。あくまでスマートジャケットをファッションとして取り入れてほしかったからだ。2017年に、われわれは自信を持って第1弾を発売した。しかし今考えるとテクノロジーに迎合していたと言える。だから第2弾では、それを改善した。トラッカージャケットは「リーバイス」のアイコンであり、その歴史は「リーバイス」そのものだからだ。

WWD:値段も手ごろになった。

ディリンジャー:第1弾は350ドル(約3万7000円)で、第2弾は198ドル(約2万1000円)だ。日本では2万7500円で発売される。

WWD:デニム生地は日本製?

ディリンジャー:糸は日本製だが、国や地域を問わずデニムを織れるようにしている。

WWD:あなたは第2弾の発売に合わせて、「スマホをポケットに入れて、世界にもっと目を向けよう」とのメッセージを発信した。「リーバイス」のテクノロジーを先導する立場のあなたのコメントとしては興味深い。あなたの考えるウエアラブル・テクノロジー、そして「リーバイス」の未来とは?

ディリンジャー:僕はモノ作りに際して、常に7つのルールを自分に課している。それが、1.水を汚さない 2.公害を起こさない 3石油由来の素材に頼らない 4.リサイクルを心掛ける 5.リサイクル可能なデザインをする 6.ユーザーをリスペクトして労働者を守るものを作る 7.作り手としてまた企業として責任と透明性を持つ、だ。その上で“質・タフさ・快適性”を届けたい。

WWD:“リサイクル可能なデザイン”とはシンプルということか?

ディリンジャー:そうだ。腐らないデザインを通じて、未来を創造したい。

WWD:あなたはリーバイ・ストラウスでサステイナビリティも担当する。そして以前のサステイナビリティについての取材で、「市場がどう思うかは関係ない。僕らはやるべきことをやるだけだ」と言った。それはもう1つの担当分野であるテクノロジーにおいても当てはまる?

ディリンジャー:おなかを空かせた人がいたとき、彼が「おなかが減った」と言うのを待つのが正解か?答えはNOなはずだ。われわれはジーンズのリーディングカンパニーとして、先回りして答えを示す責任がある。そして今回の主題はスマホだ。ある統計によると、われわれは1年の内49日間スマホを見ているという。では「リーバイス」は皆が目が見えなくなるまで待つのか?答えはNOだ。スマホにそれだけの価値はない。何となく見てしまう中毒性をジーンズメーカーの立場で解決したい。これがわれわれが行き着いた1つのソリューションだ。自分を信じて、その瞬間瞬間の問題を解決していくのみだ。

WWD:ずばり“リーバイス トラッカージャケット ウィズ ジャカード バイ グーグル”は日本市場に受け入れられる?

ディリンジャー:可能性は大きい。なにより日本人は新しいアイデアが好きだ。

WWD:少し気が早いが、第3弾のスマートジャケットではわれわれにどんな驚きを与えてくれる?

ディリンジャー:現在、コットン以外でデニムウエアを作る研究をしている。われわれが選んだのはヘンプだ。ヘンプは成長が早く、栽培時の水分量は綿の4分の1ほど。生命力が強く、生産も安定的だ。自社のラボ(研究所)で、ヘンプをコットンのように柔らかくする実験をしている。見た目がまるでコットン100%の、ヘンプ混ジーンズを20年の春夏、遅くとも秋冬にはお見せできるだろう。

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米国がEUにも報復関税を発動 ラグジュアリーブランド一時騒然

 米通商代表部(USTR)は10月2日、欧州連合(European Union以下、EU)に対する報復措置として年間75億ドル(約8000億円)相当の輸入品に追加関税をかけることを発表した。民間航空機に10%、ワインやチーズなどの農業製品に25%の関税が上乗せされる。なお、当初発表された対象品目の暫定リストに含まれていた皮革製品や衣類は最終的なリストから外されたため、欧州ラグジュアリーブランドの多くは難を逃れたが、英国製のセーターやスーツ、リネン類などは25%の追加関税の対象となっており、明暗が分かれた格好だ。

 米国は欧航空機メーカーのエアバス(AIRBUS)に対するEUの補助金が米航空機メーカーのボーイングとの公正な競争を阻んでいるとして世界貿易機構(WORLD TRADE ORGANIZATION以下、WTO)に提訴し、18年5月にその不当性を認める判決が出された。判決後に不当性が是正されなかった場合は訴えた側が対抗措置を取ることができるというWTOのルールに基づいて、米国はEUに対する報復関税を認めるようWTOに求めていた。今回、WTOがそれを承認したため、米国は18日にも追加関税を発動するという。米国側はおよそ110億ドル(約1兆1770億円)相当の追加関税を求めていたが、WTOはその8割程度を承認するにとどめた。

 航空機に端を発した米欧の貿易戦争だが、報復関税の暫定リストにはハンドバッグやスーツなども含まれていたため、当初は多くの欧州ラグジュアリーブランドが影響を受けると見られていた。中でも、ファッションと酒類の両方を扱っているLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)は大きな影響を受けると予想されたため、発表当日の株価は前日比3.3%安の345ユーロ(約4万700円)となった。ほかにも、「グッチ(GUCCI)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」を擁するケリング(KERING)が同3.8%安の436.6ユーロ(約5万1500円)、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」を擁するカプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)は同4.0%安の30ドル(約3200円)、サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)は同3.0%安の16.36ユーロ(約1930円)と軒並み株価を下げたが、いずれも正式な品目リストが発表された翌日には値を戻した。

 欧州委員会(European Commission)のセシリア・マルムストローム(Cecilia Malmstrom)貿易担当委員は、「米国がWTOに承認された対抗措置をEUに課するのであれば、EUも同様の措置を取らざるを得なくなる」と警告した。

 今回の追加関税は、ブレグジット(英国のEU離脱問題)に揺れる英国産業界にとって最悪のタイミングだと言えるだろう。英国際貿易省は、「追加関税は英国、EU、そして米国のいずれにとっても得策ではないことは明らかだ。エアバスとボーイングに関する紛争の解決に協力するべく、米国やEUと緊密に連携していく」と表明した。

 英国ファッションおよびテキスタイル連盟(UK Fashion and Textile Association)のアダム・マンセル(Adam Mansell)最高経営責任者(CEO)は、「ブレグジットを恐れて業界の不安定感が増している中で、EU以外の主要市場でこのような追加関税が課せられるのは壊滅的だ。雇用や投資にも影響が出るだろう」と話した。

 英国最大のカシミア製品メーカー「ジョンストンズ オブ エルガン(JOHNSTONS OF ELGIN)」のサイモン・コットン(Simon Cotton)CEOは、「追加関税は、当社をはじめとする英国のニットウエア業界全体に打撃を与える。米国は欧州と日本に続く3番目に大きな市場であり、米国の消費者は質の高い英国製のニットを愛してくれている。英国のメーカーと米国の消費者の双方のために、関係当事者が協力し合って今回の措置を早期に解決することを願っている」と語った。

 一方で、英国最大のラグジュアリーブランドである「バーバリー(BURBERRY)」は、「トレンチコートやスコットランドで生産しているカシミアのスカーフが対象外だったので追加関税の影響はあまりないが、今後も展開を注視していく」とコメントを発表した。

 米中貿易摩擦が激化する中、米国のアパレル業界や小売店はすでに大きな痛手をこうむっている。中国製のハンドバッグには現在25%の関税がかけられており、10月半ばにはこれが30%に引き上げられる予定だ。中国に加えて欧州との対立が続けば、米国で消費意欲が落ち込み、世界経済に影響する恐れがある。

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「カルティエ、時の結晶」展がスタート 意表を突く会場構成と逸品の数々の競演

 「カルティエ、時の結晶(CARTIER, CRYSTALLIZATION OF TIME)」展が10月2日から東京・国立新美術館でスタートした。日本における「カルティエ」の展覧会は4回目で1970年代以降の現代の作品にフォーカスした同展は「カルティエ」としては初の試みだ。約300点のうちほぼ半数は個人コレクターの所蔵品ということもあり、同展でしか見られない作品も多い。

 プロローグの“時の間”をはじめ、“色と素材”“フォルムとデザイン”“ユニヴァーサルな好奇心”という3つのチャプターに加え、メゾンのアイコンである“パンテール”や、アーカイブからの書籍から構成される同展の会場は新素材研究所 / 杉本博司+榊田倫之が担当。大谷石や屋久杉、神代ケヤキといった素材を用いた斬新な会場構成と「カルティエ」の数々の宝飾品との競演は見ものだ。

 時をテーマに、ミステリークロックや1970年以降に“トゥッティフルッティ”と呼ばれるようになる“ヒンドゥ”ネックレス、世界中の文化や動物、花々をモチーフにした宝飾品の数々を展示。時代の移り変わりと共に進化する「カルティエ」スタイルが異なる時代の作品との対話を通して感じられるようになっている。会期は12月16日まで。

 関連イベントとして、東京・六本木の21_21 デザインサイトで10月2日~14日、「カルティエが魅せる職人技(LES MOMENTS CARTIER /ART DE FAIRE)」が開催される。会場では、ジュエリーや時計制作のための道具や、クリエイションの源となる石などを展示し、フランスから来日した職人たちによるデモンストレーションが行われる。

■「カルティエ、時の結晶」
会期:10月2日~12月16日
時間:10:00~18:00
休館日:毎週火曜日(10月22日は開館、23日は休館)
場所:国立新美術館 企画展示室2E
住所:東京都港区六本木7-22-2
観覧料(税込):一般1600円、大学生1200円、高校生800円

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「ブルガリ」×藤原ヒロシ「フラグメント」の第2弾 不朽のアイコンバッグからネオンイエローの新色

 「ブルガリ(BVLGARI)」は藤原ヒロシが主宰する「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とコラボレーションしたカプセルコレクションの第2弾を発売する。第1弾でも発売した「ブルガリ」のアイコン“セルペンティ”コレクションと“ブルガリ・ブルガリ(BB)”から、ディテールにネオンイエローをあしらった新作を用意する。10月4日から受け付けを開始し、11月15日から販売する。

 “セルペンティ”の定番バッグからは、立体感のあるチェーンが付いたクロスボディー(26万5000円)とトップハンドル付き(29万円)の2型を用意。カーフレザー製で、ヘビをモチーフにしたクロージャーには「フラグメント デザイン」のサンダーマークをあしらった。そのほかウオレットやクレジットカードホルダー、ブレスレットなどのアクセサリーアイテムも同色で展開する。またオンラインショップ限定でビジネスカードホルダーとブレスレット、キーホルダーストラップを発売する。

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

南仏ルーション地方を舞台に自然派ワイン🍷の生産者たちの真摯なワイン造りとライフスタイルを追ったドキュメンタリー「ワイン・コーリング 」ワインも人生もナチュラルに🍇😉‼️ 「映画で旅する自然派ワイン」2019年11月1日(金) 2作品同時公開

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いらなくなった服やハギレから新たな服 綿の循環型プロジェクト始動 オーガニックコットンのアバンティ

 オーガニックコットンのアバンティ(東京、奥森秀子社長)製品は4日、いらなくなった衣類や生産過程で出る布を回収して新たな製品を作るコットンの循環型の仕組み「リコットン・プロジェクト(Re-Cotton Project)」を発表した。同社が運営する「プリスティン(PRISTINE)」店頭で回収した衣類と、同ブランドの生産過程で出る布をもう一度綿に戻したリコットン(反毛綿)を30%、バージン原綿を70%ミックスした糸を作り、生地にして、製品にする。2020年春夏向けから販売する。ウィメンズで10型、メンズで6型用意し、価格はガウンカーディガン1万9000円、裏毛フーディー2万5000円、シャツドレス2万8000円、クルーネックTシャツ1万4000円など。

 反毛(はんもう)は明治37(1904)年に、木綿よりも早く毛織物で始まったといわれる日本の技術で、ぼろ(古布)をもう一度糸に戻す再利用技術のこと。反毛から生まれた糸はバージン糸よりも短繊維のため独自なスラブを作り、温もりが感じられるテキスタイルに仕上がる。

 「プリスティン」はアバンティ(AVANTI)が1996年にスタートさせた無染色のオーガニックコットンブランド。糸、生地、製品すべてが日本製で、仕入れる原毛はもちろん工場までのトレーサビリティーにもこだわる。「設立からずっと人にやさしく、環境にやさしく、社会にやさしいモノ作りを追求してきた」と奥森社長は語る。「私たちは持続可能なモノ作りをする責任がある。これからは地球の未来を考え、作った後のその先の責任まで考えなくてはならない」と続ける。実際、リコットンはバージン原綿よりもコストがかかるが、「量が増えればすればコストは抑えられる」という。「何を着て、何を食べて、どんな暮らしをするか。一人一人の選択で世の中は変わるはず」と奥森社長は話す。

 アバンティは85年設立で、オーガニックコットンの原綿を輸入し、糸・生地・製品までをメード・イン・ジャパンにこだわった企画製造販売を行う。18年の売上高は12億3000万円。19年は13億3000万円を見込む。

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

週末(10/6)は対トンガ戦 熊本に行けない方調布駅前広場のファンゾーンへ‼️ 🍷🧀🇫🇷代表を応援してください📣仏全国酪農経済センターは日本語で のイロハをご紹介しています😋 (C)V. RIBAUT Les Studios Associés CNIEL

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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「タピオカ卒業組の皆さん、漢方はいかが?」 ファッションフリークOL「WWDジャパン」最新号につぶやく

 1992年生まれのファッションフリーク女子が、今週のファッション週刊紙「WWDジャパン」で気になったニュースを要約してお届け。渋谷のファッションベンチャー企業に勤める等身大OL、Azuがリアルな目線を生かし、「このニュースからはコレが見える」という切り口でさまざまな記事につぶやきます。

今日のニュース:P.7「『誠品生活』日本1号店オープン」

読み解きポイント「おしゃれ漢方ブランドに注目!」

ニュースのポイント

 台湾の大型複合ショップ「誠品生活」が日本初上陸。9月27日に開業した「コレド室町テラス」の2階全体に「誠品生活日本橋」として出店し、台湾と日本のテナントをミックスしながら多彩な文化情報を発信する。書籍、文具、セレクト物販・ワークショップ、食物販・レストランの4ゾーンで構成し、“くらしと読書のカルチャーワンダーランド”のコンセプトを体現する。

AZUはこう読む!

 台湾の「誠品生活」には何度か行ったことがあり、今回の出店も楽しみにしていました。台湾の店舗は「蔦屋書店」のように洗練された落ち着く空間で、日本人にとって馴染みある雰囲気だったのでとても居心地がよかったのです。

 まだ「誠品生活日本橋」には行けていませんが、まず行きたいのは待望の日本初店舗となった漢方ブランド「デイリリー(DAYLILY)」です。同世代の日本人と台湾人女性が二人で起業したという、おしゃれ漢方ブランドということで、気にならないわけありません!

 以前ポップアップで何点か購入したのですが、鮮やかなオレンジのパッケージも可愛いし、お茶も飲みやすくて美味しいし、フェイスパックはつけ心地良いしで、すっかりハマってしまいそうです。漢方というと「難しい……」と身構えてしまいますが、女性の体調や悩みに寄り添ったわかりやすい商品ラインアップとビジュアルで手に取るハードルをぐっと下げてくれるので、漢方デビューにもプレゼントにもぴったり。

 「台湾 × 女の子 × ドリンク」というと真っ先にタピオカが頭に浮かびますが、台湾では生理痛を和らげる漢方ドリンクがコンビニで売っているなど、漢方は日本よりもっと身近な存在です。“タピオカ卒業組”は体にも優しくおしゃれな漢方にシフトしても良いのかも。

 帰国したらヨーロッパの炭水化物と糖分、硬水で乱れまくった体内外環境を整えるため、真っ先にアジアのビューティパワーを借りようと思います。

Azu Satoh : 1992年生まれ。早稲田大学在学中に渡仏し、たまたま見たパリコレに衝撃を受けファッション業界を志す。セレクトショップで販売職を経験した後、2015年からファッションベンチャー企業スタイラーに参画。現在はデジタルマーケティング担当としてSNS運用などを行う。越境レディのためのSNSメディア「ROBE」(@robetokyo)を主催。趣味は、東京の可愛い若手ブランドを勝手に広めること。ご意見等はSNSまでお願いします。Twitter : @azunne

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オンワードHD3〜8月期、最終赤字244億円

 オンワードホールディングス(HD)の2019年3〜8月期連結決算は、純損益が244億円の赤字(前年同期は14億円の黒字)になった。不採算事業からの撤退や低収益店舗の閉鎖による事業整理損や、減損損失などの特別損失252億円を計上したことが響いた。営業損益も8億6100万円の赤字(同6億600万円の黒字)に転落した。

 売上高は前年同期比4.0%増の1184億円だった。国内の中核会社オンワード樫山が展開する「23区」「ポール・スミス(PAUL SMITH)」などは増収だったものの、「自由区」「五大陸」などが実績を下回った。関係会社ではユニホーム事業などを手掛けるオンワード商事、「グレースコンチネンタル(GRACE CONTINENTAL)」のアイランドが減収減益。海外ではアジア事業が減収増益、欧米事業が減益だった。3月に子会社化したギフトの大和が増収に大きく寄与した。

 20年2月期は売上高2560億円、営業利益12億円、純損益240億円の赤字を予想する。

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ポーラの99歳がギネスの“最高齢のビューティアドバイザー”に

 99歳で現役で活躍するポーラのビューティディレクターが“最高齢のビューティアドバイザー”としてギネス世界記録に認定された。ポーラ90周年創業日である9月18日に認定されたのは、広島・鯉城(りじょう)ショップの福原キクヱさんだ。

 ギネス世界記録の“最高齢のビューティアドバイザー”は新規に開設されたカテゴリー。今回、初認定となった福原さんは1920年生まれで、記録数値は99歳171日。ポーラには60年4月から業務を始めている。10月1日に、TKPガーデンシティPREMIUM広島駅北口で認定式が行われ、横手喜一ポーラ社長もお祝いに駆け付けた。

 ビューティディレクターとは、ポーラと委託販売契約を結んだビジネスパートナーのこと。幅広い年齢層の約4万5000人が在籍し、製品販売に加えてメイクやエステなどカウンセリングを通じて顧客に最適な美容を提供。年齢に関わらず女性が活躍する場や働く環境を整えて働き方の可能性を広げている。

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

マスコミ受けするキーワードの乗せられてAIだビッグデータだIotだ5Gだとプロジェクトを走らせようとするところが多いんだけど、本当にこういう方々はどういう方向に進むべきか見えているんだろうか?特にシステム系の人は???なんじゃない?

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アーバンリサーチのキャンプ場は滞在方法を選べて温泉にも入れる 家族で楽しめる心地よい場所

 アーバンリサーチは9月、長野県茅野市の蓼科湖畔にキャンプ・ロッジ・キャビンの3タイプの宿泊施設を備えた「タイニーガーデン(TINY GARDEN)蓼科」をオープンした。八ヶ岳の玄関口である蓼科は標高1250mに位置し、新宿から車や電車で2時間半。別荘地としても有名で、残暑の厳しい都内とは打って変わって、9月でも過ごしやすい。白樺の木々に囲まれた湖畔に、澄み切った空気が心地良く、それだけでも十分魅力的だ。

 「タイニーガーデン」とは、アーバンリサーチが7年前から群馬・嬬恋で開催しているキャンプイベント「タイニーガーデンフェスティバル」に由来する。中馬剛仁マネージャーは、「当初は(心地よい暮らしをテーマにしたレーベル)『アーバンリサーチ ドアーズ』の10周年を記念し、ブランドを体感してもらうためにはじめた。“小さな庭先でお客さまをもてなす”ように規模は1500人ほど。ファミリーで楽しめることもポイントで、今では子どもだけでも400人ほどが来場する。ただ、無印良品のキャンプ場を借りていたため、その都度設営や解体をしなければならず、3回目ぐらいからいつでも来ていただける場所があればいいなと考えていた。嬬恋の会場は湖のほとりにあるので、それを再現できる場所を探していた」ときっかけを説明する。

 アーバンリサーチは、蓼科湖畔にあったキャンプ場、約1万5840平方メートル(4800坪)を前オーナーから買収。施設内には、温泉旅館を改装したロッジや、宿泊小屋であるキャビン、オート・フリーキャンプサイト、ワークショップなどができるマルチスペースのワークステーションなどがある。リノベーションは、空間デザイン会社パドル(PUDDLE)の加藤匡毅代表が担当した。

 ロッジには、和・洋7部屋の客室とショップ、カフェを併設。地下には弱酸性の泉質が特徴の温泉施設もある。「屋外でも使えるような素材を屋内でも使い、中と外を勘違いするような空間を目指した」(加藤代表)。客室は20~35平方メートル。「フライターグ(FREITAG)」とパートナーシップを組み、各部屋にランドリーバッグなどとしても活用できるバッグを完備する。カフェでは地元食材を使用したメニューを提供し、ショップでは新たに立ち上げたアウトドアのオリジナルレーベル「エカル(EKAL)」を中心にアウトドアグッズなどを並べる。ロッジから続くデッキスペースは、ヨガなどのアクティビティーでも使えるようにデザイン。倉庫を改装したワークステーションにはキッチンなども完備し、20~30人の企業向けにも貸し出す。キャンプエリアには、テントが張れる12のオートサイト・フリーサイトと芝生を囲むように建つ24棟のキャビンを用意。キャビンには、備え付けのベッドから寝具持ち込みまでの3タイプがあり、小さな子供の宿泊も可能だ。滞在の仕方に合わせ、宿泊方法を選択できるのもうれしい。価格は季節にもよるが、ロッジやキャビンは、1泊2食付きで大人1人7000円台~1万5000円程度。素泊まりだとキャビンで大人1人2000円前後~。テントエリアだと1人1700~2000円程度。今後は、蓼科湖でのSUP(スタンドアップパドル)や八ヶ岳でのトレッキングなどのアクティビティーの計画もある。

 アーバンリサーチの竹村幸造社長は、「兼ねてから自分たちのフィールドを持ちたいと考えていた。東京からもアクセスの良い場所を常に探しており、ココは地図を見た瞬間にビビッと来た。お客さまは“本物”を常に求めていらっしゃる。われわれの目指す家族で楽しめるアウトドアを提案し、新しい情報発信の場所にしたい」と話す。収益については「利益は出るのかと言われると簡単なことではない。ただ、自分たちの“好き”の延長でやっていることに意味があり、何か新しいことが生まれるチャンスでもあると思う。今後は、地域とのコラボレーションなどを通して、地域創生にも一役買いたい。これからの季節は紅葉も楽しみだ」と期待を込めた。

 なお、「タイニーガーデンフェスティバル」の開催方法は現在検討中だという。

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ZOZO前社長の前澤友作が新会社 その名もZOZO旧社名の「スタートトゥデイ」

 ZOZO前社長の前澤友作氏は、同社とヤフーの提携が発表された9月12日に新会社を設立していたことを自身のツイッターで明らかにした。新会社名はZOZOの旧社名であるスタートトゥデイ。前澤氏は同社の代表取締役社長であり現在、そのほかの社員はいないという。

 前澤社長はツイッターで「今後このスタートトゥデイ社を通し、またゼロから新事業を起こしていく予定」としている。

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「広告商品化は余裕。だけどつまらない」 MERYの“共感型イベント”から見るメディア主催イベントの形

 女性向けウェブメディア「メリー」を運営するMERYは、新たなイベント「ROOM MERY MATE」をスタートした。昨年2日間にわたり開催した参加者2000人のイベント「LUCKY MERY DAY」とは異なり、参加者20~40人程度のミニイベントだ。すでにメイクのイベントを8月6日、カメラのイベントを8月30日に開催しており、今後も継続的に実施していく。電通との資本提携後初のイベントだが、現在電通とはデータ連携を徐々に進めている段階で、「ROOM MERY MATE」と直接は関わっていないという。同イベントを総合ディレクターとして率いる森茂穂MERYチーフクリエイティブディレクターは「『MERY』でメイクの記事などを見て、実践したいという気持ちなっても、HOWの部分って記事だけでは伝えきれない部分がある。その実践方法を伝えると共に、今まで以上にユーザー1人1人との関係値を深める場を作ろうと考えた。年内は深い体験を作ることを目標に据えてイベントの磨きこみや対象ユーザーの明確化、チームの設計を行っていき、2020年には本格的なマネタイズを目指す」と説明する。

2度のイベント共に手ごたえを感じる

 いずれのイベントも森ディレクターとほか2人の計3人で運営を行い、空間の設計も自前で行っている。「『メリー』には、雑誌のような世界観は存在しない。そういった中で、小規模な空間でどこまで“『メリー』らしさ”を演出できるかは徹底的にこだわった」と森ディレクター。初回は“バースデーメイク”、2回目は“オシャレなシャッター角度”をテーマに選んだ。「第一回は記事をリアルの場で表現したリプレイス型のイベントで、読者のインサイトに響くものにした。第二回はマネタイズを視野に入れ、広告の可能性のある分野、かつユーザーの潜在的ニーズがありそうな領域として『メリー』としては初のファッション・ビューティ領域外のカメラを選んだ」という。いずれのイベントも同メディア内での告知記事で集客は完結しており、特に初回のイベントは当選倍率が約30倍。実際の参加率も90%を超えており、不参加の際にも事前に連絡をするユーザーもいたという。「イベント終了後に『新しい自分に出会えた』という方や、『カメラを買いたい』と言ってくれる方もいた。ユーザーのエンゲージメントの高さを可視化することができたし、実際にユーザーと身近で対面することで、どのような考えを持っているのかなどが確認できた。単に広告商品化するだけだったら容易にできるだろう」と手ごたえを感じているようだ。

広告商品としてのイベントはつまらない

 しかし、「単なる広告商品としてのマネタイズだけではつまらない」とも森ディレクターは語る。「例えば毎週土曜と日曜は『メリー』の日だと思ってもらえるなど、『メリー』のユーザーがすでに形成しているコミュニティーのなかに、われわれがどのように位置づけてもらうべきかを考えていく。彼女たちのエンゲージメントの高さを軸に、どうすれば新たなマーケットを開拓できるのか、チャレンジしたい」。

 確かに広告記事とそれにひもづいたイベントのセットで収益を得るモデルはすでに多くのメディアで確立されているが、広告主ではなく、ユーザーの視点に立ったイベントを行えている媒体は少ない。「多くの場合、ユーザー体験は70点くらいを目指し、設計するが、『メリー』の場合はエンゲージメントの高さゆえに100点満点が最低ラインになってくる。オンライン上では数字勝負になってくるが、実際はユーザーがいかに心地よさを感じてくれるかが大事。そのポリシーをもってわれわれは記事やイベントなど、さまざまなサービスを提供していく」。

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「アメリヴィンテージ」が5周年記念オフィシャルブックを発売 さまざまな世代のミューズが着こなしを披露

 セレクトショップ「アメリヴィンテージ(AMERI VINTAGE)」は、オープン5周年となる10月10日にブランド初となるオフィシャルブック「アメリヴィンテージ ファイブ イヤーズ ブック(AMERI VINTAGE FIVE YEARS BOOK)」(宝島社刊)を発売する。表紙・巻頭のメインビジュアルには、女優の安達祐実を起用した。オールカラー80ページ。メインとなる特集では、各界で活躍するゲストがモデルとして登場し、同ショップのオリジナルブランド「アメリ」の最新コレクションの着こなしを披露する。全国書店、一部コンビニエンスストア、ECでは宝島社公式の「宝島チャンネル」、アマゾン、楽天市場などで取り扱う。価格は2400円。

 静かな空気感の中、湖にたたずむ安達が印象的な表紙は、写真家の嶌村吉祥丸が撮り下ろした。誌面には「アメリヴィンテージ」ディレクターの黒石奈央子と安達の対談も掲載した。特別企画として熊谷隆志が撮影・スタイリングを担当したコンテンツでは、14歳の若手女優・新音、モデルのチバユカ、女優・モデルの太田莉奈、女優の霧島れいか、70代でモデルとして活躍する中村枝津子の5人を起用。それぞれの女性の個性を引き立てつつブランドの世界観を表現した。

 また、今シーズンのブランドコンセプトは「ジャポニズム」。東京・浅草の町並みをバックに女優・市川実和子をシューティングし、市川のアンニュイな雰囲気と下町の空気感がマッチしたページに仕上げた。ブランドの5年間の軌跡やこだわり、ディレクター黒石奈央子のインタビューなどを収録したページもある。

 また、「アメリ」は5周年を記念した限定コレクションを10月26日から順次発売する。誌面では、熊谷隆志が手掛けるストリートブランド「ウィンダンシー(WIND AND SEA)」やアートディレクターMOTTY、女性誌「オトナミューズ(OTONA MUSE)」とのコラボ商品、人気ジュエリーブランド「イー・エム(E.M.)」に別注した商品、ブランドの過去の人気商品の復刻版など、限定コレクションの一部を紹介する。

 付録はビッグボストンバッグとレザー調のサコッシュ。ボストンバッグには薄手で軽量な素材を使用。サコッシュに折りたたんで収納でき、旅行などにも最適な仕様だ。

 同誌の発売を記念し、黒石ディレクターによるトークショーと同オフィシャルブックのプレゼント会を、ツタヤトウキョウ ロッポンギ(TSUTAYA TOKYO ROPPONGI)、梅田 蔦屋書店で開催する。

そのほか、5周年を記念した関係者向けのレセプションパーティーをホテル コエ トーキョー(HOTEL KOE TOKYO)で開催予定。

問い合わせ先
アメリヴィンテージ
03-6712-7887

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

昨年仏国鉄 SNCF から格安バスサービス Ouibus を買収した さらにバス業界へ🇫🇷🚌 欧州の相乗りサービス大手BlaBlaCar、ロシアの長距離バス料金比較・予約サイト「Busfor」を買収へ—同業FlixMobilityとの争いは激化の様相 | THE BRIDGE from

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名古屋パルコに中部地区初のeスポーツ施設がオープン 最新スペックを備えたゲーム環境を用意

 パルコ名古屋店は11月15日、中部テレコミュニケーションの運営のもと、国内最高水準のスペックを有するeスポーツ施設の「コミュファeSports Stadium NAGOYA」をオープンする。今年、30周年を迎えたパルコ名古屋店は、同施設を新たな情報発信拠点としてeスポーツ文化の活性化と推進を図る。

 同施設は、コミュファ光10Gサービスを利用した高品質で低遅延な通信環境と、最新スペックのゲーミングPCや200インチの大型プロジェクター、情報発信機材を完備し、最大100人まで観戦可能で本格的なeスポーツスタジアムに仕上げる。

 また、同施設でのeスポーツ大会第1弾として、3D格闘技ゲーム“鉄拳7”のトーナメント大会「Nagoya PARCO 30th Anniversary PARCO×BUTTONMASHERS 東海決戦」を11月16日に開催する。

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編集長はパリコレで何した?Vol.7 シラク元大統領の葬儀に翻弄された日曜日、「バレンシアガ」でキティちゃんを追い、「ヴァレンティノ」でうっとり

 パリコレ7日目はシラク元大統領の葬儀が執り行われ、パリの交通事情が大混乱。幹線通りの一部が通行止めで、市内中心部の地下鉄の駅が閉鎖されるという事態に、毎時大移動を繰り返すパリコレの進行はスタック状態となりました。それでも一日が終わって見れば全部の予定が消化されているから不思議です。

9:00
大雨の中を走り出す
若い2人のデザイナー

 「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のルシェミー・ボッター(Rushemy Botter)とリジー・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)にインタビューをするため朝一でショールームへ。モンテーニュ通りにはまだ人がまばらで静か。1週間以上パリコレの喧騒の中にいるのでホッとします。で、オープン前の「ニナ リッチ」のお店の前でドイツ在住のジャーナリスト薮野淳さんと写真を撮ったりして。薮野さんは元「WWDジャパン」記者で、今も山ほど仕事をしてくれています。

 ルシェミーとリジーのポートレートをショールームで撮影した後、場所をホテルのカフェに移そうとしたら突然の大雨が!そんなことお構いなしに雨の中を走っていく2人の後姿を見て、なんかいいな、と思いました。カリブ諸島にゆかりのある2人はスコールにも慣れているそうです。いろいろなカルチャーを経験している2人がパリのメゾンをどう導くのか?同じく多くのカルチャーを経験している薮野さんのリードで、2シーズン目の新しい「ニナ リッチ」像をたっぷり語ってもらいました。続きは紙面で~。

11:30
段々近づいてくるあの横顔は!

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は最近、パリ市外の巨大なスタジオをショー会場に使用しています。なぜなら大掛かりなセットを作るから。今回はかたつむりの殻を逆さにしたような巨大な螺旋階段を作り、目が覚めるような青いじゅうたんを敷き詰めてランウエイを作りました。ユニフォームをテーマにした91ものルックの中に「マスターカード」風イヤリングなど面白アイテムがいろいろ登場しましたが、その中に発見です!キティちゃん!エッジィの効いた格好をしている「バレンシアガ」男子に運ばれてくるキティちゃんがシュールです。遠くから近づいてくるキティちゃんの横顔を連写したのでどうぞお楽しみください。ドレスの背中のリボンもキティちゃんに見えますよね。

13:00
「アナイス ジョルダン」
× 「ナイキ」がカワイイ

 香港出身のデザイナーによる「アナイス ジョルダン(ANAIS JOURDEN)」で見つけた「ナイキ」とのコラボと思われるスニーカーがカワイイです。

14:00
「トム ブラウン」のシュールな
夢想の世界

 奇想天外とはこのこと。「トム ブラウン(THOM BROWNE)」の空想を具現化したかのようなショーは、夢に一さじのアイロニーが含まれ、時にサディスティックでもあります。今回はトムが大好きなグレーのストライプでできた庭に花の妖精が降り立ったかのような世界観。ワンコバッグはカワイイし、このショーにモデルとして参加するのは楽しそうだけど、イルカの置物に素足で立ち続けるのは私には厳しいかな……(求められてもいないけど)。

16:00
エグゼクティブ女性の味方
「アクリス」

 レースの街、スイス・サンガレン発ブランド「アクリス(AKRIS)」は働くエグゼクティブ女性にぴったりな上品で機能的な服がそろいます。で、お仕事やお仕事関係のパーティーにはバッグが必要ということもあり全ルックがアイコンバッグ“アイ(Ai)”を持っています。スーツにはPCも入るサイズの“アイ”、ドレスにはクラッチの“Ai”と、すごいバリエーションです。

17:00
シラク元大統領の弔問列と
「ヴァレンティノ」

 この日は、9月26日に亡くなったジャック・シラク(Jacques Chirac)元フランス大統領の葬儀がアンヴァリッドで行われ、市内は交通規制の嵐。弔問に訪れた一般の人が長蛇の列を作っており、とても人気のある大統領だったことがわかります。で、すぐ近くで行われた「ヴァレンティノ(VALENTINO)」の会場にたどり着くのが大変なこと!行列を横切ろうとしたら、陽気なおじさまが「これが『ヴァレンティノ』の列だよ」と冗談を飛ばしてきて笑っちゃいました。

 白のコットンから始まった「ヴァレンティノ」のショーは、いつも通りに美しい。クチュールの技をいつも以上に取り入れ、とにかく美しい。シュールなお猿モチーフのイヤリングが気になりました。

19:30
「ワンオー パリ」のオープンを
お祝い

 ワンオーがパリに新会社ブルペッパー設立し、活動拠点となるショールームを3区にオープンしたのでお祝いに行きました。パリで困ったとき(何かなくしたとかトイレが急務とか!)に駆け込む場所がひとつ増えて嬉しいです(笑)。

 最近はアジアでの活動に力を入れてきたワンオーですが、ここをハブにアジアとヨーロッパをつないでいくそうです。やるね!パリは2024年のオリンピックに向けて各所で再開発が進んでおり、こちらのエリアもこれから盛り上がるとか。写真はワンオーの松井社長(左)とブルペッパーの横山社長です。おめでとう!

20:30
もちもちプレッツェルでNYを感じる

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」の招待状はデニム、そして会場で配られていたのはNY名物プレッツェル(もっちもち)でした。クリエイティブ・ディレクターのクレア・ワイト・ケラー(Clare Waight Keller)が「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」などで働いていた時のNYの思い出が今季のインスピレーションだそう。洗いをかけたデニムが少し懐かしくてよい感じです。という訳で江原美希さんをはじめとするモデルが着るデニムコレクションをご覧ください。

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ダイヤモンドの輝きを体現する女性に贈られる「2019年フォーエバーマーク賞」を杏が受賞

 デビアス グループ(DE BEERS GROUP)のダイヤモンドブランドである「フォーエバーマーク(FOREVERMARK)」は9月25日、「アンダーズ東京」で「2019年フォーエバーマーク賞」の授賞式を開催した。同ブランドは日本に上陸して今年で10周年。ダイヤモンドのような“永遠の輝き”を放つ女性に09年から授与している。

 今年は、同ブランドの発表イベントでも登場したブランドのアンバサダー的な存在であるモデル兼女優の杏が受賞。「フォーエバーマーク」のロングセラーで永遠の絆を象徴する“エンコルディア® コレクション”から新作ペンダント“タイトノット”の特別版が贈呈された。ペンダントの中央には、「フォーエバーマーク」の最上級のカットで仕上げたダイヤモンド‟ブラックレーベル“のスクエアシェイプ(1.08カラット)がセットされている。

 オレンジのドレスで登場した杏は、「誕生石がダイヤモンドなので、親しみがある。“タイトノット”のペンダントには輝きと重厚感を感じるとともに、肌なじみがよく、いろいろな場面でつけられる。輝きがすばらしくスクエアカットが新鮮。日常に四角いものは多くあり、安心感がある」とコメント。絆に関しては、「家族から力をもらえる。物だけでなく経験やメッセージも含めて、ストーリーを引き継いで行きたい」と話した。

 「フォーエバーマーク」では、美しさとエシカルであることにこだわり抜いた天然未処理のダイヤモンドだけを認定し、一つ一つのダイヤモンドに同ブランドのアイコンと個別認証ナンバーが印されている。その厳しい基準を満たすのは世界のダイヤモンドのわずか1%未満。“ブラックレーベル”は、20年の研究によって生まれたデビアス グループ独自のカットで、カットの最高グレードとしてフォーエバーマーク鑑定書に記載される。

 「フォーエバーマーク」について杏は、「本物を追い求めるブランドで、一つ一つ選び抜いたダイヤモンドを提供している。このような賞をいただいてとてもうれしく光栄に思う」と笑顔を見せた。

問い合わせ先
フォーエバーマーク
03-6261-5080

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優れたサービスには正当な対価を 低料金エステ倒産で思う業界の問題

 エステサロン「エイチエス ボディーデザイン(HS BODYDESIGN)」を運営するアキュートリリーが10月1日に東京地裁から破産手続開始の決定を受けました。2019年春ごろから従業員がSNSで給与の未払いを訴え騒動になっていたので、倒産の流れは当然だったのかもしれません。「エイチエス ボディーデザイン」はハンドトリートメントの全身オイルマッサージが60分3000円から受けられることや、接客のよさなどで高い評価を受けていましたが、この60分3000円という“低料金”が倒産の要因のひとつであったと思います。

 エステティック業界は近年、低料金サロンが増えています。その理由には、マシンの性能が高くなって施術の時間が大幅に短縮できるようになったことと、それによりスタッフの教育にさほど時間を割かなくても一定レベルのクオリティーを提供できることなどがあります。また、脱毛やフェイシャル、痩身などの業務用マシンを来店客が自分で操作するセルフエステも台頭してきています。

 低料金競争の結果、サロンの倒産・閉店は後を絶ちません。特に両ワキの施術料金がランチ代程度にまで下がっている脱毛サロンはその傾向が顕著で、月額4900円の全身脱毛コースが特徴だった「ピカリ(PIKARI)」は投資に対して採算が見合わず資金繰りが悪化し、19年4月に破産宣告を受けています。脱毛サロン最大手の「ミュゼ プラチナム(MUSEE PLATINUM)」は料金の安さと積極的なプロモーションで会員数を増加させた結果、予約の取りにくさが問題になって解約が相次ぎ、15年に運営がジンコーポレーションからRVHに引き継がれました(ジンコーポレーションはその後任意整理)。

 「エイチエス ボディーデザイン」はオプションなどによる追加料金はありましたが、手技で60分3000円は超格安です。10分500円——家賃や光熱費、諸経費を考慮すると、10分あたりの収入は300円を切っていたかもしれません。景気は上向いているといわれながらも給与に反映されていない人が多い中、料金の安さは消費者の心を引きつけます。若年層の取り込みを狙うならば、無理なく通い続けられる料金であることも重要でしょう。「エイチエス ボディーデザイン」の倒産を受けて、ツイッターでは「良質なサービスで大好きなサロンだったのに」「勧誘が一切なく、技術力は高く、最高のひと時を与えてくれるサロンだった」などの声が上がっています。手技によるクオリティーの高い施術を低料金で提供することは独自性が出る上に、顧客の満足度も高くなります。しかしその結果、企業が疲弊していく状況は健全とはいえません。サロンがつぶれて悲しいのは会社側だけではなく、足しげく通っていた顧客も同じです。

 低価格メガネの火付け役だった「ジンズ(JINS)」や「ゾフ(ZOFF)」はデザイナーを起用したり機能性を高めたり、ブルーライトをカットする“PCメガネ”で近視・遠視の人以外にも訴求したりと付加価値を高め、1万円以上の製品も取りそろえて格安イメージから脱却しました。全くの異業種ですが、“ハンバーガー80円”の時代から使用期限切れ鶏肉や異物混入問題による顧客離れを経て、“おいしさ&安全”にシフトしたマクドナルドも、マーケティングを重ねた末に開発した新メニューをヒットさせたり、「マクドナルド総選挙」などのユニークな企画を行ったり、店舗を「ポケモンGO」のジムやポケスポットにしたりと、さまざまな施策を取り入れてV字回復を果たしています。

 リクルートライフスタイルが6月に発表した「美容センサス2019年上期」によると、エステティックサロンや脱毛サロンは利用者数や利用頻度が増加しているだけじゃなく、客単価も上がっているそうです。メイクアップやスキンケアも、百貨店ブランドの高価格帯製品が若年層の間でヒットしています。エステ業界も、料金を下げなくても勝ち上がる道はあるはずですし、1万円を超えていても満足できる施術ならばお客は納得して通い続けるでしょう。

 一昔前はセレブが通う場所だったエステサロンも、低料金サロンの台頭で今では誰もが気軽に通えるビューティスポットになりました。しかし、1回で複数の顧客に対応するフィットネスのスタジオプログラムとは異なり、エステや脱毛は“1対1”が原則で、だからこそ技術やサービスに見合った料金設定はブランド価値の形成にもつながるのではないでしょうか。と同時に、私たち消費者も昨今の低料金競争を “恩恵”と捉えてはいけないと感じています。

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蘭州ラーメンの人気店「馬子禄 牛肉面」が東京駅に2号店を開店

 中国南西部の蘭州市で発展した「蘭州ラーメン」の人気店「馬子禄 牛肉面(マーズルー ぎゅうにくめん)」が東京・神田神保町に続き、東京駅に2号店を開店した。2017年8月、東京・神田神保町に日本初上陸したが、話題店となり、行列が絶えない店となっている。
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【女子の視点】「ピザ戦争」のゴングが鳴った!

 ファミレス大手がピザメニューに力を入れ始めています。店内飲食はもとより、消費税増税に合わせた軽減税率を利用し、テイクアウト市場を取りに行こうという意図が見えます。実際、お店に行ってきてわかったこととは・・・。
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「フォーエバー21」破綻 ファストファッションの明暗を振り返る

 9月29日、米フォーエバー21(FOREVER21)の経営破綻が世界を駆け巡った。ファストファッションの代表格として世界で800店舗以上を運営してきたが、消費者や市場の変化に対応できず、近年は失速していた。同社以外でも安さを売りにした業態の不振が国内外で目立つ。だが一方で、「ザラ(ZARA)」のインディテックス(INDITEX)、「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」のファーストリテイリングは勢力を伸ばしている。

【「フォーエバー21」の経営不振と撤退ドミノ】

 米本社の経営破綻に至るまで、旗艦店の閉店、エリアでの大量閉店、中国や台湾からの撤退、日本からの撤退が相次いで発表され、Xデーがささやかれていた。

【米ギャップも苦戦
17年には日本の「オールドネイビー」事業から撤退】

 2012年に日本に上陸した低価格業態「オールドネイビー」を17年に撤退した米ギャップ。その戦略も曲がり角に来ている。

【英「トップショップ」も赤字転落
日本からは15年に撤退】

 2015年に日本事業から撤退した英「トップショップ」は、親会社のアルカディア・グループが経営再建中。

【青山商事は「アメリカンイーグル」の国内事業を手放す】

 青山商事は合弁会社を通じて展開する米カジュアル「アメリカンイーグル」の事業から撤退すると発表している。

【「ユニクロ」のファーストリテイリングは世界で出店攻勢】

 「ユニクロ」は日本と海外の売上高が逆転。成熟したといわれる日本でも既存店売上高が7期連続で増収を達成する。

【「ザラ」のインディテックスは
ECとリアル店舗が相乗効果を発揮】

 世界最大のカジュアル専門店企業であるインディテックスは、出店ペースを抑えながらも、EC拡大で成果を出す。

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

ヘルステック ビッグデータ、ロボット等 先端分野で活躍できる豊富な人材・研究力の高さが強み🇫🇷制度や資金援助拡充によりスマートシティー、コネクテッドシティーなどの取り組みも加速🚀 フランスの エコシステムの強み | JETRO 海外ビジネス情報

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小島健輔リポート “ニューリテール”のキモは無人化と無在庫化

 ファッションビジネスのコンサルタントとして業界をリードする小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する不定期連載をスタート。3回目は、アパレルビジネスのデジタル化の最前線を国内外の有力企業の事例とともに紹介する。

 ECや店舗運営はもちろん、接客や決済から生産までデジタル革新の嵐が吹き荒れているが、早とちりしてはリープフロッグの罠※1にはまりかねないし、躊躇していては時代に追い抜かれてしまう。アパレルビジネスのデジタル化はどうあるべきなのだろうか。

店舗運営はAIとICタグのせめぎ合い

 「アマゾンゴー(AMAZON GO)」に端を発して中国や韓国ではIT仕掛けの“無人コンビニ”がブームとなった。しかし注目されたのはつかの間、早くも有人運営になったり閉店したりでブームは過ぎ去ろうとしている。個人認証や決済のわずらわしさももちろんだが、品ぞろえや人的サービスへの不満が根底にあるようで、目新しさが過ぎれば小売店本来の魅力が問われるのは当然だ。

 その点、元祖“無人コンビニ”たる「アマゾンゴー」はよく考えられており、決済・精算こそAI(人工知能)仕掛けだが品ぞろえは一般のコンビニと遜色ないし、カフェサービスなどは人手を惜しまず、一般のコンビニより多人数で運営している。「アマゾンゴー」は無人精算店舗であって無人運営店舗ではないのだ。中国のマネっこ“無人店舗”もその点は変わりなく、精算は無人でも品出しやフェイシング(陳列・補充)管理などマテハン※1は従来のコンビニとなんら変わらず、無人運営には遠い。

 ついでながら、決済と精算の違いを明確にしないと、必要とするデジタル技術を理解できない。「決済」は銀行口座などと紐づけたIDや生体で個人認証すれば容易だが、「精算」はどんな商品をいくつ持ち出したのかを確実につかむ必要があり、ICタグか画像解析AIのどちらか、あるいは両方の検証を要する。流行りの“なんちゃらペイ”スマホ決済は2次元コードによるID認証に過ぎず、「決済」はできても「精算」とは無関係で、レジで手間取るだけで何のメリットがあるのか理解に苦しむ。

 「精算」だけなら画像解析AIと個人認証で済むし、フェイシング管理も画像解析AIでできるが、賞味期限管理や棚卸、入出荷検品や防犯、サプライチェーン連携となるとICタグに頼らざるを得ない。直近では電波位相解析技術を使った最新鋭スキャナー(RFルーカス社)で動体検品や位置探索も可能になったから、タグの低価格化とも相まって実用性が高まっている。

 AIも解析効率が高まったとはいえ大量の処理能力を要するので、スピード感は今ひとつ。「アマゾンゴー」でも当初は精算確認に30分近く要していたし、直近でも3分ほどかかると聞く。そんなわけで、「アマゾンゴー」を全米に3000店も展開しようというアマゾンの構想はAWS(クラウドサービス)事業の拡大を狙ったものではと勘ぐりたくもなる。ITビジネスではSNSの多くがそうであるように表のサービスと裏の収益の二重構造は珍しくないから、案外、正鵠を射た見方かもしれない。

 店舗運営ではICタグとAIを軸に「決済」「精算」「防犯」「在庫管理」の無人化や効率化が進む一方、「接客」を支援するAIエントリーやAI採寸、ひいてはAIコーディネートまで過熱気味だが、「アマゾンゴー」に学ぶまでもなく、残すべき人的サービスは何かを熟慮すべきだろう。何から何までAI化できるとしたら、今まで心血を注いできた店舗運営や接客のスキルは一体何だったのかということになってしまう。

※1.リープフロッグの罠…固定電話網に囚われてモバイル通信網の整備が遅れたり、ATM網に囚われてキャッシュレス決済に取り残されたり、古いインフラや隘路に入る技術に囚われてシステム革新に後れを取ること。

※2.マテハン…マテリアル・ハンドリングの略称で、商品の搬入や補充・陳列の作業を総称する。

全ての元凶は在庫だから無在庫C2Mへ

 遠い昔の卸流通(垂直分業)時代には需給調整が成り立って過剰供給は一過性にとどまっていたが、90年代以降の四半世紀でSPA流通(水平分業)が主流になるにつれ、デフレ圧力による生産地の遠隔化とロットの拡大もあって過剰供給が慢性化し、今やアパレル業界が供給する総量の半分(18年で46.9%)も最終消化できないという泥沼に陥っている。その直接的元凶は「在庫」だから、それを圧縮し、無在庫化できれば泥沼から脱出することができる。

 流通段階で在庫効率を高めるには在庫を分散させないことが肝要で、多店舗に在庫が分散する店舗販売より、DC※3に在庫を集中できるEC、ECでも在庫の分散を避ける一元化やドロップシッピング※4が求められる。DCへの在庫集中による店舗在庫の希薄化と売り上げの低下を避けるには、EC受注に店舗在庫を引き当てて店で渡したり店から出荷するC&C(クリック&コレクト)が突破口になる。

 流通段階で在庫効率を高めても、大量一括の生産や調達では商社や自社の倉庫に積み上げて売り減らす「ダム型サプライ」を抜けられない。「ユニクロ(UNIQLO)」や「無印良品(MUJI)」が店頭在庫の1.5倍も倉庫に積み上げているのは決算書からも明らかで、実質的な在庫回転は「ユニクロ」が2.17回、「無印良品」は2.44回にとどまる(いずれも前期)。

 そんな「ダム型サプライ」を回避するには「ザラ(ZARA)」のようにミニマムロット(平均ロットは「H&M」を1ケタ下回る)で一蒔きに徹してどこにも倉庫在庫を積まない「清流型サプライ」に徹するべきだが、それでも店舗には在庫が滞留してセール処分が必要になる。D2CといわれるEC特化ブランドでもロット生産した在庫を売り減らしているのが現実で、無在庫販売を実現するには生産を受注に即応させるしかない。

 その理想を実現するのがC2M(Consumer to Manufacture)※5という受注生産で、「ユニクロ」が島精機製作所と組んだホールガーメント・ニットや「カシヤマ・ザ・スマートテーラー(KASHIYAMA THE SMART TAILOR)」の短納期PO(パターンオーダー)スーツが代表的なものだ。「ナイキ(NIKE)」や「プーマ(PUMA)」の消費地生産は理想だが、生産コストを考えれば中国沿海部などでIoTによって短納期生産するのが現実的。オンラインCAD※6、さらにCAM※7まで投資すれば生産サイクルは極端に短縮できる。

 C2Mの究極は生産仕様をオンラインで送って消費者の目の前で製品化する3Dプリンター生産で、これは樹脂製のアクセサリーならもう実現している。金型を使ったり金属粉を焼結したりして仕上げる金属アクセサリーはやや時間を要するが、それでも数日で手に入る。

※3.DC(Distribution Center)…商品を一旦、棚入れして保管して仕分け出荷する旧式物流倉庫。TC(Transfer Center)は保管・棚入れしないで仕分け出荷する物流加工基地。

※4.ドロップシッピング…受注情報を宅配伝票データにしてオンラインで出品者に送り出品者が顧客に出荷する方式で、出品者は在庫を分散させず複数のECサイトに対応できる

※5.C2M(Consumer to Manufacture)…一歩進んでIoTによる無在庫サプライに踏み込むビジネスモデルで、短納期パーソナルオーダーや店頭3Dプリンター出力販売などが挙げられる。

※6.CAD(Computer Aided Design)…コンピュータを使って設計することや設計するためのソフトやシステムのこと。

※7.CAM(Computer-Aided Manufactureing)…コンピュータ支援を使用した製造や生産のこと。CADで製作図面を作成したのちの工程を導き出す。

リードタイム短縮のデジタル投資という現実的選択

 パーソナル対応のC2Mでは大量販売に限界があるから、多くのアパレルメーカーやSPAにとって現実的な選択はリードタイムの短縮だろう。需給ギャップのリスクはリードタイムとロットに比例して大きくなるから、ロットを細分化して短サイクル生産すればリスクを格段に圧縮できる。

 アパレル生産で時間を食うのは企画からサンプリングして決定するプロセス、決定した企画をパターンに仕上げてグレーディングしマーキングするプロセスで、裁断された生地を縫製するプロセスは全体の数分の一に過ぎない。それも小ロットのセル生産なら数時間から一両日で終わる。大ロットのライン生産こそ数週間を要するが、企画〜マーキングのプロセスに比べれば知れている。

 そこで急進しているのが企画〜仕様開発のデジタル化で、サンプルを作らない3Dモデリングで企画を決定し、デジタルCADで仕様を仕上げてオンラインでマーキングCAD&裁断CAMに送れば、前工程のリードタイムを何分の一にも圧縮できる。今や商品企画を主導しているのは3Dモデリングを操るデジタルデザイナーやデジタルCADに習熟したデジタルパタンナーであり、アパレル事業者は明確な戦略展望に基づくCAD /CAM投資を急ぐべきだ。

 「製品買い上げ」に埋没して生産現場から乖離した事業者には見えないかもしれないが、自ら開発と生産をマネジメントする「工賃払い調達」を固持している事業者には当然の見識だろう。グローバルSPAの中で唯一、部分的とはいえ早くからCAD /CAM投資をして「工賃払い調達」で短サイクル商品開発と完成度を両立させている「ザラ」の先見性をあらためて評価したい。

小島健輔(こじま・けんすけ):慶應義塾大学卒。大手婦人服専門店チェーンに勤務した後、小島ファッションマーケティングを設立。マーケティング&マーチャンダイジングからサプライチェーン&ロジスティクスまで店舗とネットを一体にC&Cやウェブルーミングストアを提唱。近著は店舗販売とECの明日を検証した「店は生き残れるか」(商業界)

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「ファッションをこの消費社会の諸悪の根源だと思っているから、実はあまり関心がないんだよね」 by トム・サックス

現代芸術家トム・サックス

 ファッションをこの消費社会の諸悪の根源だと思っているから、実はあまり関心がないんだよね。ファッションの“シーズン”という考え方は、計画的に製品を廃れさせることへと直結している。そして消費者、特に女性に対して、最新ではないアイテムを着ていることを時代遅れで恥ずかしいと思わせ、さらに現実的ではない理想像で苦しめ、病に悩ませる。そういう点が大嫌いだ。(2019年5月22日掲載、世界を魅了する現代芸術家トム・サックス 「ナイキは僕を、僕はナイキを必要とする」から)

The WORDS
ファッション業界人の残した名言を日々の糧に。デザイナーやバイヤー、社長、編集長らの心に響く言葉をお届け。

【トム・サックスの考えを知る】

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