「ヴーヴ・クリコ」がサプライズ溢れるハロウィンイベントを東京と大阪で開催

 MHDモエ ヘネシー ディアジオが手掛けるフランスのシャンパンブランド「ヴーヴ・クリコ(VEUVE CLICQUOT)」は、ハロウィンを「ヴーヴ・クリコ」のイエローラベルとともに祝う特別イベント「ヴーヴ・クリコ イエローウィン」を東京と大阪で開催する。

 同イベントのコンセプトは、「Haunted Manor~憑りつかれた館~」。東京は10月25日に1OAK TOKYOを、大阪は10月31日にCHEVAL OSAKAを会場に、「ヴーヴ・クリコ」カラーに彩られたミステリアスな空間を演出する。また東京会場では、2012年ロンドン・パラリンピック閉会式でのパフォーマンスが話題となったヴィクトリア・モデスタ(Viktoria Modesta)が登場。大阪会場は、国内外で活動するダンサーのRandy XtravaganzaとGENTAがこの日のために結成した特別チーム“イエローウィン ダンサーズ”がパフォーマンスを披露する。

■「ヴーヴ・クリコ イエローウィン」in東京
日程:10月25日
時間:23:00~
場所:1 OAK TOKYO
住所:東京都港区六本木5丁目10-25
入場料:(1 OAK TOKYOオフィシャルサイトで発表)

■「ヴーヴ・クリコ イエローウィン」in大阪
日程:10月31日
時間:22:00~
場所:CHEVAL OSAKA
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-5-30 ジ・アトリウムB1-B2
入場料:女性2000円、男性4000円

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「ヴィクトリアズ・シークレット」の牙城を崩す いま知っておくべき米下着ブランド10選

 米大手ランジェリーブランド「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA'S SECRET)」がプラスサイズモデルを起用して大きな話題になっているが、多くの下着ブランドが何年も前からダイバーシティーへの取り組みを行っている。

 ダイバーシティーの流れをけん引してきた下着ブランドを紹介する。

1. AERIE

 アメリカンイーグル アウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS)の姉妹ブランド「エアリー(AERIE)」は、“リアルな女性像”を打ち出してファンを獲得したパイオニア的ブランドの一つだ。2014年にはSNS上で「#AerieReal」キャンペーンを実施。同ブランドの水着や下着などの商品を身につけた無加工の写真をハッシュタグとともに投稿することを促した。また、広告でもデジタル加工を施していない写真を使用している。

 同ブランドを代表するロールモデルに、イギリス人モデルのイスクラ・ローレンス(Iskra Lawrence)、体操選手のアリー・レイズマン(Aly Raisman)、女優のヤラ・シャヒディ(Yara Shahidi)、レイチェル・プラッテン(Rachel Platten)の4人を起用。加えて、女優のビジー・フィリップス(Busy Philipps)、義足のスノーボード選手のブレナ・ハッカビー(Brenna Huckaby)らを起用し、さらに幅を広げている。

 ジェニファー・フォイル(Jennifer Foyle)=グローバルブランド部門プレジデントは、「『#AerieReal』のプラットフォームは、私たちのリアルな女性たちにスポットライトを当てたいという取り組みのもとに誕生した。この情熱が他のブランドも巻き込み、人々のリアルな姿を写すことやセルフラブのムーブメントを支持する勢いを生み出した」と語った。

 同ブランドの2〜4月期の既存店売上高は前年同期比16%増。それに加えて、5〜7月期も同27%増と継続して伸びている。アメリカンイーグル アウトフィッターズのロバート・マドアー(Robert Madore)最高財務責任者兼副社長は6月、来年または18カ月以内に10億ドル(約1085億円)の売り上げ規模に達する可能性があると予測した。さらに他の小売業者の閉店が続くなか、同ブランドは来年に60〜70の新規店舗オープンを予定している。

2. SOMA INTIMATES / TELLTALE

 チコズ FAS(CHICO’S FAS INC.)の「ソーマ インティメイツ(Soma Intimates以下、ソーマ)」は、プラスサイズモデルやさまざまな年代のモデルの起用を続けている。同社が今年4月に立ち上げたミレニアル世代に向けたD2Cブランドの「テルテール(TELLTALE)」も同様の方針をとっている。

 多様性の潮流が追い風となり、チコズ FASの株価が前年比56%減であるのに対し、「ソーマ」の第2四半期における既存店売上高は10.9%増加した。

3. WACOAL

 ワコール アメリカ(WACOAL AMERICA)は1985年以来、サイズAAからIまでのブラジャーを販売している。ボブ・ヴィターレ(Bob Vitale)最高経営責任者(CEO)は「必ずしも変化に目を向ける必要はない。重要なことは、インクルージョン(包摂・包括性)と誰が顧客であるのかを受け入れることだ。私たちはあらゆるタイプの体形、サイズの女性に最適で快適な製品を提供することに着実に取り組んできた」とコメントした。

 同社はこの7月、ダイバーシティーを打ち出すスタートアップブランドの「ライブリー(LIVELY)」を買収した。

4. SAVAGE X FENTY

 歌手リアーナ(Rihanna)によるランジェリーブランド「サベージ×フェンティ(SAVAGE X FENTY)」は、9月に開催されたニューヨーク・ファッション・ウイークでさまざまな体格やサイズのモデルを起用したショーを行い称賛を浴びた。ショーでは、トランスジェンダーモデルのラバーン・コックス(Laverne Cox)や義足を着けたモデルらが登場した。

 リアーナは「キャスティングはブランドが何を支持しているかを表現するためにとても重要なことよ。私たちが支持しているのはインクルーシビティー。私たちはどんな体形の女性もサイズを理由に疎外感を覚える必要はないことを伝えるために、たくさんのサイズを展開しているわ。全ての女性に自身をセクシーだと感じてほしい」と語っている。

5. PLAYFUL PROMISES

 下着と水着を展開するイギリス発の「プレイフルプロミス(PLAYFUL PROMISES)」は、多様性が注目される以前からプラスサイズモデルやトランスジェンダーモデルを起用している。

 同ブランドのキャンペーンでは、プラスサイズモデルのハンター・マクグラディ(Hunter McGrady)やガビ・フレッシュ(Gabi Fresh)らが登場するほか、6月の15周年記念コレクションではトランスジェンダー女優でモデルのレイナ・ブルーム(Leyna Bloom)が登場した。

 エマ・パーカー(Emma Parker)創立者兼CEOは「いつの日か、トランスジェンダーであるかどうかすら語られなくなる日がくると良い」と語る。

6. THIRDLOVE

 「ヴィクトリアズ・シークレット」へのアンチテーゼを掲げる「サードラブ(THIRDLOVE)」は、年配の女性や傷跡のあるモデルなど多様なモデルを起用する。

 公式サイトではプラスサイズ用のカテゴリーを設けず、サイズにかかわらず全てのブラジャーを同じ値段で提供している。

7. KNIX

 トロントを拠点とする「ニックス(KNIX)」は2013年にインクルージョンを掲げたオンラインブランドとして誕生した。これまでに、生理用ショーツや水着、最近ではマタニティーコレクションを発表して幅広いサイズを展開している。

8. VIVA VOLUPTUOUS

 イギリス発のオンラインブランド「ビバ・ボラプチャス(VIVA VOLUPTUOUS)」は、プラスサイズの女性たちに向けた商品を提供している。「プラスサイズのほとんどのアイテムはベージュで可愛いデザインのものが少なかった。私たちはプラスサイズモデルにもセクシーでかわいく、美しいアイテムを提供したいと思った」とリズ・ウィルズ(Liz Wills)社長。ブラバンドのサイズは40まで、カップのサイズはNまでを展開する。

9. TOMBOYX

 シアトルを拠点とするスタートアップ企業の「トムボーイX(TOMBOYX)」は、2012年にフラン・ダナウェイ(Fran Dunaway)とその妻のナオミ・ゴンザレス(Naomi Gonzalez)が設立。小売業の経験がない2人だったが、それまでなかったジェンダーニュートラルなアイテムを打ち出し人気を博した。同ブランドは、エクストラスモールから4Xまでのサイズを全て同じ価格で提供している。

 ダナウェイは「私たちは全ての体形のためのブランドだ。異なる体形を持つ人がウェブサイトを訪れた時に、サイズのせいで多く払わなければいけなかったり、特別なセクションに移動しなければならないことは一種の侮辱だと思っている」。

 同ブランドはサイズだけでなく、民族においても多様なモデルを起用している。

10. ADORE ME

 ニューヨーク発の「アドア・ミー(ADORE ME)」は2012年にオンラインで誕生。スモールサイズからプラスサイズまでを扱う。ロマン・ロワ(Romain Loit)最高執行責任者は「私たちはさまざまな形の美しさを売っていく必要がある。私たちが他と違うところは、全ての人の美しさが平等であることに加えて、自信の源泉となるようなアイデアを伝えていることだ」とコメントしている。

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

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「バーバリー」がブランド初となるオンラインゲームを発表 賞品にはダウンジャケット

 「バーバリー(BURBERRY)」は10月21日、“モノグラム ダウンコレクション”の発売に合わせてブランド初となるオンラインゲーム「B バウンス(B BOUNCE)」を発表した。

 ゲーム内では、鹿をモチーフにしたキャラクターにユーザーが選択したダウンジャケットを着せることができる。キャラクターを動かし、障害物を避けながら上に向かってジャンプさせてゴールとなる月に到達する時間を競う。途中で登場する“TB”のモノグラムやドローンを獲得するとスピードアップが可能になる。

 11月3日までは期間限定で賞品を用意した。得点によってカスタマイズが可能なGIFやバーチャルダウンジャケットがもらえるほか、日本で1位を獲得したユーザーには実際にダウンジャケットをプレゼントする。

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「ベイクルーズフェス京都」は5000人が来場 寺の境内での大胆ファッションショーに老若男女が熱狂

 ベイクルーズグループは創業40周年を記念した野外イベント「ベイクルーズフェス京都」を10月5日に嵐山の法輪寺で開催した。8月の名古屋に続く同イベントは、開催地ごとに異なるテーマを設け、各都市で働くスタッフが中心となって企画を立案する。京都では“ファッション”をテーマに、京都エリアの13店舗が一体となって取り組んだ。

 法輪寺は嵐山の麓から長い石段を上った中腹にあり、京都の街並みを見下ろせる地でもある。この日は午前11時の開場前に、メイン会場となった寺の横の広場入り口から石段の下まで行列ができた。会場は、DJブースを囲むようにベイクルーズグループによるマーケットプレイスや飲食ブースが並ぶ。Tシャツや提灯のワークショップ、「ボナム(BONUM)」による古着の即興リメイク、小物からアウターまで豪華景品が当たる射的、「ジャーナルスタンダードファニチャー(JOURNAL STANDARD FURNITURE)」による家具のオークションなど、テーマでもあるファッション要素が充実。来場者は、ファッション好きが多いからか装いも晴れやか。ハイライトは陽が落ちてから行われたファッションショーだ。参道をランウエイに見立て、比留川游や沙羅マリーらモデル30人が寺の境内に並んだ光景は圧巻。観客は老若男女、なかなか体験できないファッションショーを目にして興奮気味だった。来場者の一人は「ベイクルーズフェス名古屋にも家族で参加した。それぞれ違った面白さがある。次回も参加したい」と話した。

 「ベイクルーズフェス京都」の実行委員長を務めた水野弘之ジャーナルスタンダード神戸店店長は「京都地区の店長ら13人全員一致でやりたかったことが、お寺でのファッションショーだ。店のお客さま以外もたくさん足を運んでくださり、正直ビックリしている。女性が多いかと思っていたが男性も多く、メンズマーケットもまだまだいけるなと思った」と手応えを語った。また「これまでは(京都エリアの)各店で仲間意識みたいなものがなかった。『ベイクルーズフェス』に共同で取り組み、一体感が生まれた」という。

 「ベイクルーズフェス」の発起人である本間利絵執行役員と飯高宏ジョイントワークスカンパニー長は、「地方の販売員のキャリアプランを考えたときに、副店長や店長以外の職種となるとなかなか難しく、以前からの課題でもあった。当然、バイヤーやプレスとして上京する者もいるが、家庭の事情でそれができない人もいる。一方で10年や20年といった社歴が長いのも地方ならでは。そうなったときに副店長や店長だけじゃないキャリアの積み方を考えていかなければならない。『ベイクルーズフェス』は、もともとエリアの店長同士がグループの他のブランドのこともお客さまに知ってほしいと考え、合同で受注会を開けないかという提案があり、そこから話が大きくなったもの。本社のスタッフだけでなく、もっとやりたいことが実現できる会社でありたい」(本間)ときっかけを話す。また、「地方は限られた商圏の中で、お客さまの獲得が難しいのも事実。横串でいろんなブランドが連動することによって、お客さまへの認知も広がり、グループの相乗効果を出せる。短期的にはもうからないが、その先のビジョンを見据えている」と飯高カンパニー長。40周年が落ち着く次年度からは、年に1~2度の開催ペースで継続していきたいといい、目標は認知度として“サマーソニックを超える”ことだ。

 「ベイクルーズフェス名古屋」では1万1000人を動員し、同京都は会場が半分以下の広さではあったが5000人が来場した。マーケットプレイスは身動きがとれないほどで、飲食ブースには行列が途絶えないなど、終始盛り上がった。

 次回は11月2日、仙台・楽天生命パーク宮城 スマイルグリコパークで開催される。

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ECデパート「スタイルヴォイス ドットコム」ローンチへ準備着々 13社40ブランドの参加が決定

 ジュン、マッシュホールディングス(HD)、デイトナ・インターナショナルの3社はECデパート「スタイルヴォイス ドットコム(STYLE VOICE.COM以下、スタイルヴォイス)」を11月7日にローンチする。10月23日時点で3社を含む、13社40ブランドの出店が決定し、同ECの柱である記事コンテンツの作成を担うキュレーターも11人集まった。発足後は月に100本以上のペースで記事投稿を予定。本格オープンは来春とし、「メディア並みの発信力を備えたEC」(佐々木進ジュン社長)を目指し着々と準備を進めている。

 出店が決まったショップは、アダストリア傘下のエレメントルールの「バンヤードストーム(BARNYARDSTORM)」や水着の「アリシアスタン(ALEXIA STAM)」、ランジェリーの「ウンナナクール(UNE NANA COOL)」、ギフト菓子の「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」など、女性のライフスタイル全体をカバーするラインアップだ。来春にはメンズ向けブランドの拡充も計画する。10月22日時点での参加ブランドは以下の通り(ジュン、マッシュ、デイトナのブランドは除く。カッコ内は企業名)。

「ディーン&デルーカ」(ウェルカム)、「アイヴォル」(アイヴァン)、「メディコムトイ」(メディコムトイ)、「ウンナナクール」(ウンナナクール)、「アリシアスタン」(EXJ)、「バビロン」(エレメントルール)、「バンヤードストーム」(〃)、「カオス」(〃)、「カレンソロジー」(〃)、「ヒガシヤ」(HIGASHIYA)、「アニテー.」(マーケタブル)、「西川」(西川)、「マンハッタンポーテージ」(コード)

 立ち上げにあたり、3社は6月に合弁の新会社スタイルヴォイスを設立。当初はジュン、マッシュHDの折半を計画していたが、デイトナも加わったことで、「EC化率が50%を超える(デイトナの)価格プランニングやMDを参考にできるようになった」(近藤広幸マッシュHD社長)というシナジーも生まれた。

 3社による話し合いは「大枠で概念的なところからではなく、リアルなニーズを起点にアイデアを積み重ねた」(佐々木社長)。その中で「スタイルヴォイス」の役割は「買い物を通じてお客さまに新しい世界を見せる」ことで一致。ECサイト上では、モデルやクリエーターら影響力のあるキュレーターによる記事コンテンツを最重要なものと位置づけ、販売ページよりも上部に、インスタグラムの「ストーリー」のような丸窓でリンクを設置する。「記事コンテンツを通じ、お客さまはもちろん、企業自身がブランドの新しい魅力に気付くような発信をしていく」(近藤社長)。

 6月の「スタイルヴォイス」の発表会で佐々木進ジュン社長は「ECの拡大により買い物が自販機のように無味乾燥なものになっている」と問題提起したが、「『スタイルヴォイス』は、従来の『ECの目的買い』で利用するという役割を変えるものになる。ふらっと立ち寄っても、思いがけず新しい興味やほしいものが見つかる、そんなデパートになる」(鹿島研デイトナ社長)と自信を深める。

大事なのは作り手と受け手の距離 熱量のある発信に注力

 サイト運営の手綱を握るのは、同社社長に就任した「レイ(Ray)」や「ミーナ(mina)」の編集長などを歴任し、幻冬舎「ジンジャー(GINGER)」の創刊編集長も務めた片山裕美氏。「どう売るかという戦略的なことよりも、まずは訪問してくれたお客さまの心を、どう動かすかがサイト作りの起点にした」。キュレーターの記事はタイアップではなく、料理やスポーツなどテーマも問わず、書き手のライフスタイルが透けて見えるよう、自由に作成してもらうことに決めた。「キュレーターに自由に発信をまかせると、企業やブランドイメージを損なうリスクもはらむ。それでもこれだけの企業・ブランドの賛同を募ることができたのは大きい」。

 片山社長は「今は消費者も発信する側も、リアルで温度感のあるコミュニティーを求めている」と考える。その理由を雑誌と読者の関係の変遷から紐解き、「かつてファッション雑誌でカリスマ販売員が影響力を持っていた時代は、作り手と読み手の距離が近い一つのコミュニティーだった」と振り返る。「だがSNSの発達で消費者が求める情報のハードルも高くなり、雑誌の内容と読者が読みたい内容にズレが生まれた。かつてのような読者とのコミュニケーションを取り戻すには、広告臭のするコンテンツではなく、リアルで熱量がある発信がカギになる」と語る。

 キュレーターはモデルの佐田真由美、竹下玲奈、スタイリストの大草直子やメンズスタイリストの望月唯など11人が決まっている。そのほか、商品企画やEC掲載アイテムの写真撮影などのアドバイザーとして、6月の構想発表から現在までで約50人のインフルエンサーを迎え入れた。

 売り上げ目標は3年で50億円を掲げる。「数値目標と同様に、サイトのファンを作ることに重きを置く。お客さまとの濃密なコミュニケーション、キュレーター同士のヨコのつながりを活発にし、新しい化学反応が生み出していきたい」(片山社長)。

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スウォッチ グループと「カルバン・クライン」が時計ライセンス契約終了へ

 スウォッチ グループ(SWATCH GROUP)とPVHコープ(PVH CORP)は、20年以上続く同グループと「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」のライセンス契約を終了することを発表した。スマートウオッチにシェアを食われ、中間価格帯市場で苦戦していることなどが理由だという。具体的な契約終了日は不明。

 スウォッチ グループは今回の契約終了について、「昨今のカルバン・クライン社の経営陣の不和や不確実性なども一因だ」としている。

 「カルバン・クライン」の親会社のPVHコープは、ここ数年のあいだ、目標に達していなかったウオッチ&ジュエリーのライセンス事業のテコ入れを検討していたという。「新たなパートナーを選定中で、決定し次第発表する」とコメントしている。

 スイスの時計業界紙「ビジネス モントレ(BUSINESS MONTRES)」は、モバード グループ(MOVADO GROUP)が有力なパートナー候補と報じているが、PVHコープからのコメントは得られなかった。モバード グループは、「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」「コーチ(COACH)」「ラコステ(LACOSTE)」などとライセンス契約を結んでいる。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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サックス・フィフス・アベニューの親会社が上場廃止へ 時間をかけて再生を目指す

 業績不振が続いているカナダの大手小売りハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON’S BAY COMPANY以下、HBC)の取締役会は、リチャード・ベーカー(Richard Baker)=エグゼクティブ・チェアマン兼ガバナーを含めた複数の主要株主が同社の発行済み株式を買い取る形での上場廃止に合意した。

 HBCの業績回復には時間がかかることが予想されるため、短期間での成果やリターンが期待されない環境で再生を目指したいとして、同氏は6月に上場廃止案を取締役会に提出していた。当初の案では6月7日の同社株価終値に48%のプレミアムを付けた1株当たり9.45カナダドル(約774円)での買い取りを提示していたが、最終的には62%のプレミアムを付けた同10.30カナダドル(約844円)での合意となった。

 ほかの主要株主は米投資会社ローヌ・キャピタル(RHONE CAPITAL)、米不動産開発会社ウィーワーク プロパティー アドバイザーズ(WEWORK PROPERTY ADVISORS)、欧州の投資会社ハノーバー・インベストメンツ・ルクセンブルク(HANOVER INVESTMENTS LUXEMBOURG)、米投資会社エイブラムス・キャピタル・マネジメント(ABRAMS CAPITAL MANAGEMENT)などで、ベーカー=エグゼクティブ・チェアマン兼ガバナーの持ち分と合わせておよそ57%の株式を保有している。なお、上場廃止には残りの43%を保有する少数株主の過半数の賛成が必要となる。

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黒柳徹子がつぶやく!? 「パンテーン」新アンバサダーで公式ツイッター「徹子のヘア」開始

 P&Gは11月1日、ヘアケアブランド「パンテーン」から一人一人の異なる髪悩みに合わせた4種のシャンプー&トリートメントを発売する。発売に合わせてブランドアンバサダーに黒柳徹子、有村架純、りゅうちぇる、今田美桜を起用。24日から新CMを放映する。

 新「パンテーン」は、パサつきやべたつきなど異なる髪悩みに対応することに加え、夕方5時以降も理想の髪が続くように生まれ変わる。パサつきやダメージを補修する「プレミアム ダメージ リペアー」と、艶のある滑らかな髪に導く「スーパー モイスト スムース」は、美容乳液配合で軽い仕上がり。「ミセラー スカルプ クレンズ」と「ミセラー ボリューム」は、“ミセラー粒子”配合で目に見えないミクロの汚れまでクレンズする。また、従来の3倍のトリートメント成分を濃縮したカプセルを含んだ「リペアー ゴールデン カプセル ミルク」をはじめ3種の洗い流さないトリートメントを用意する。

 同社では2018年から、髪を通して一人一人の個性の尊重について考えるキャンペーン「#HairWeGo さあ、この髪でいこう。」を展開している。そして今回、「内面からあふれる自信や意思、美しさを持っており、まさに#HairWeGoを体現している」(大倉佳晃P&Gインターナショナル オペレーションズ シンガポール APACフォーカス・マーケット ヘアケア アソシエイト・ブランド・ディレクター)として、4人をアンバサダーに起用した。

 黒柳といえば“玉ねぎ”ヘアが特徴だが、「36歳まではさまざまなヘアスタイルをしていた。しかし、『徹子の部屋』を始めるときにヘアスタイルでも自分らしさを表現するため、当時着物スタイルに合わせていたアップスタイルを採用した。テレビの司会者は後ろ姿が映ることも多いためすっきりアップさせたほうがいいと思い、徐々に“玉ねぎ頭”になっていった」と裏話を披露。これまでもアンバサダーを務めていた有村は、「自分らしさを常に追求されている人がアンバサダーにそろったと思います。自身の髪質を生かしながらヘアスタイルの幅を広げていくことはとても楽しいですし、しっくりくるスタイルが見つかるとうれしいですね。私の髪質は柔らかくて広がりやすい。すっきりしているけれどかっちりもしすぎない、ニュアンスを残した大人まとめ髪が理想ですね」とコメントした。

 24日から4人が登場する新CMを放映するほか、「パンテーン」公式ツイッターで「徹子のヘア」と題して期間限定で黒柳が初めて“つぶやき”を行う。

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

フランス🇫🇷シューズブランド紹介👟👉 CAVAL(カバル)もっと足元にも自由を‼️をテーマに左右非対称のデザインを取り入れた遊び心あるブランド😉発表後すぐに話題となりパリのボンマルシェなどで取り扱われています🇫🇷

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ユニクロが原宿に8年ぶりに出店 駅前の新施設に20年春

 ファーストリテイリング傘下のユニクロは23日、東京・原宿に大型店を2020年春に開くと発表した。カジュアルファッションの情報発信地である原宿にユニクロが出店するのは8年ぶり。約1980平方メートルの大型店で、来年の東京五輪でさらなる増加が予想される訪日客などへのアピールを強める。

 JR原宿駅前で建設中の複合施設「ウィズ ハラジュク(WITH HARAJUKU)」の地上1階・地下1階の2フロアに「ユニクロ(UNIQLO)」原宿店として出店する。同じ施設にはインテリア大手のイケア・ジャパンが初の都心型店舗を出店することが決まっている。

 ユニクロにとって原宿は、現在の躍進のきっかけになった街だ。「ユニクロ」の店舗がまだ郊外の幹線道路沿いばかりだった1998年に明治通り沿いに出店し、ここを起点にフリースブームを巻き起こし、一躍その名前を全国区にした。その後、Tシャツ専門店の「UT」原宿店に業態転換したが、2012年3月に閉店していた。

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ナイキ新CEOはIT企業から 現会長兼CEOはエグゼクティブ・チェアマンに

 ナイキ(NIKE)のマーク・パーカー(Mark Parker)会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)は、2020年1月13日付でCEO職を退任してエグゼクティブ・チェアマンに就任することを発表した。これに伴い、新社長兼CEOに米IT企業サービスナウ(SERVICENOW)のジョン・ジョセフ・ドナホー2世(John Joseph Donahoe II)社長兼CEOを任命した。同氏は59歳で、サービスナウに加わる前は米大手リセールEC企業イーベイ(eBAY)のCEOを08年から15年まで務めていた。14年からはナイキの社外取締役も務めている。

 パーカー=ナイキ会長兼社長兼CEOは、「『ナイキ』のブランド力は世界中でいっそう高まっており、今後さらなる成長が見込まれる。そうした時期にジョンをチームに迎えることができて大変うれしく思う。電子商取引やITに関する彼の豊富な知識、グローバルな戦略策定に関する高い能力やリーダーシップ、そしてナイキとの強いつながりを考えると、ジョンはデジタル分野の強化および『コンシューマー・ダイレクト・オフェンス(Consumer Direct Offence)』戦略の推進を掲げる当社を率いていくリーダーとしてふさわしい人物だ。今後は彼とも密接に連携しつつ、エグゼクティブ・チェアマンとして引き続きナイキの経営陣を導いていくことを楽しみにしている」と語った。

 ドナホー2世サービスナウ社長兼CEOは、「アスリートのサポートに情熱を傾ける7万6000人もの才能に満ちた社員がいる、ナイキという創造性に富んだ素晴らしい会社の社長兼CEOに任命されて大変うれしく光栄に思う。社外取締役として過去5年間にわたってナイキの経営に携わってきたが、来年からはマークと密接に連携しつつ、ナイキのさらなる成長のためにチームの一員としてフルタイムで尽力していきたい」と述べた。

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

フランス🇫🇷のシューズブランド紹介👉 BOSABO (ボサボ) 1890年創業の老舗ブランド。伝統的な木靴製法で自社工房で一貫して製造。環境にも配慮🌍政府よりEPV無形文化財企業として認定される伝統あるブランド✨ぽってりしたフォルムが可愛らしいですね😊👡

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米百貨店メイシーズが毛皮製品の販売を廃止

 米百貨店のメイシーズ(MACY'S)は、2020年度末までに毛皮製品の販売を廃止することを発表した。同社が展開するメイシーズとブルーミングデールズ(BLOOMINGDALE'S)、それらのアウトレット店舗が対象で、メイシーズの持つ34の毛皮倉庫とブルーミングデールズが持つ22のファーサロンが全て閉鎖される。

 これまでに「プラダ(PRADA)」「グッチ(GUCCI)」「バーバリー(BURBERRY)」「シャネル(CHANEL)」などの多くのブランドが毛皮の使用を廃止しており、メイシーズもこの流れを追う形になった。

 ジェフ・ジェネット(Jeff Gennette)最高経営責任者は「われわれはこの2年間、顧客の声を聞き、毛皮に代替するものを調査しながら、消費者と市場の動向を注意深く追っていた。社内からのフィードバックや、動物保護団体の全米人道協会(Humane Society of the U.S.)をはじめとするNGO団体とも定期的に会合を設けている。われわれのプライベートブランドではすでにファーフリーを実践しており、全てのブランドに広げるのは自然な流れだった」とし、全米人道協会とのパートナーシップのもと、「毛皮に代わる高品質でファッショナブルなものを提供していく」という。

 10月頭には、メイシーズが多くの店舗を展開するカルフォルニア州で、アメリカ初となる毛皮製品の販売を禁止する法律が成立。メイシーズの決定にも少なからず影響したと担当者は示唆した。

 全米人道協会のキティ・ブロック(Kitty Block)代表は「メイシーズは前向きで道徳的な決定を下した。多くのデザイナーや都市が毛皮製品廃止に賛同しており、われわれはこの非人道的な慣習を終えようとしている」とコメントした。

 一方で米毛皮情報協議会(Fur Information Council of America)のキース・カプラン(Keith Kaplan)=コミュニケーションディレクターは、「メイシーズがサステイナブルな毛皮の選択を放棄してしまったと聞いて落胆した。また一つ名のあるブランドがファーの間違った情報からくるプレッシャーに負けてしまった。知見のある顧客は、ブランドや企業の主張に関わらず、何が許容範囲でそうでないかを決めることができる。残念ながらメイシーズは今後そのような顧客たちの選択肢になることはないだろう。サステイナブルな毛皮製品を求める顧客のために商品を提供する伝統的な小売業者は多く存在している」という声明を出した。

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東コレ映像ダイジェスト・バックステージ 各ブランドのリードメイクアップアーティストが語るポイント

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が運営する2020年春夏「楽天 ファッション ウィーク東京(RFWT)」が10月19日まで開催された。今季から、冠スポンサーがアマゾン ファッションから楽天になり、どのような変化が起きるのか注目される中、バイヤーやプレス、招待客しか入れない「RFWT」を映像で追いかける。最後は、バックステージに潜入してヘアメイクをクローズアップ。多くの化粧品ブランドがサポートするRFWT。今回は「ネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATIENTS)」を手掛けた「SHISEIDO」、「ノントーキョー(NON TOKYO)」の「M・A・C」、「ステア(STAIR)」の「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」のリードメイクアップアーティストに、ポイントを聞いた。

NEGLECT ADULT PATIENTS

 「ネグレクトアダルトペイシェンツ」は、「SHISEIDO」の豊田健治ヘアメイクアップアーティストが手掛けた。デザイナーの渡辺淳之介の若い頃インスピーション源だった、映画や音楽からさまざまなキャラクターをヘアメイクで演出。パンキッシュや音楽の匂いを誇張したメイクを披露した。

NON TOKYO

 「ノントーキョー」は、池田ハリス留美子「M・A・C」シニアアーティストがリードに入った。メイクは、アニメからインスパイアされたガーリーなイメージと、その中にどう強さを出すかがポイント。ブラックや赤みのない茶色などをメインカラーに、艶感のあるものなどを取り入れた。

STAIR

 「ステア」は打出角康「シュウ ウエムラ」インターナショナル アーティスティック ディレクターが手掛けた。完璧に作りすぎないメイクがポイント。中でも目にポイントを置き、きちんと描かずに荒さを残す、ちゃんと囲まず囲まないところも作るなどで表現している。

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

我々普通人には良さはわからんかも知らんけど、なぜか欲しくなるのがXperiaだな。。。ちょっと高い?まえのiPhoneよりは安い?

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バーチャルモデルのimmaが辿る「SK-II」ピテラの神秘 キャンペーン動画を公開

 「SK-II」は10月16日、バーチャルモデルimma(イマ)を起用したキャンペーンムービーを公開した。ロングセラー化粧水「フェイシャル トリートメント エッセンス」の90%を占める独自成分ピテラの謎に迫った内容だ。

 キャンペーンムービーでは、immaがピテラのルーツである酒蔵でピテラに魅了され、そのパワーを宿すシーンから始まる。東京を舞台にimmaの手に宿したピテラのパワーを、ブランドアンバサダーを務める女優の綾瀬はるかと中国出身のシンガーソングライターのリア・ドウ(Leah dou)、モデルのベハティ・プリンスルー(Behati Prinsloo)へとつなぎ、街をポップでカラフルに染めていく。ポップなカラーは、今年のホリデー限定ボトルのデザインを手掛けたアーティストのファンタジスタ歌麿呂のパターンだ。

 また10月21日、ムービーの世界観を表現した「フェイシャル トリートメント エッセンス」の限定デザインボトルと、「フェイシャル トリートメント エッセンス」の現行品サイズ(230mL)に加え、洗顔料、ふきとり用化粧水、美容乳液をセットにした限定ボックス「フェイシャル トリートメント エッセンス ファンタジスタ 歌磨呂 リミテッド エディション コフレ」(2万2000円)を発売した。

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シャネルからH&Mまでが署名する環境保護の協定 主動するケリングピノー会長に聞く

 「グッチ(GUCCI)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」などを擁するケリング(KERING)は、サステイナビリティーに取り組む先進的企業だ。トップのフランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼最高経営責任者は自ら旗振り役となり、企業の枠を超えて気候変動、生物多様性、海洋保護の3分野で実践的目標を達成する「ファッション協定」を主導する。同協定はシャネル、エルメス、ナイキ、アディダス、「ザラ」を擁するインディテックス、H&Mヘネス・アンド・マウリッツグループなど主要企業32社から始まり現在は150社が署名する。中国本土のサステイナブルなイノベーションを表彰する「Kジェネレーション アワード」のために上海を訪れたピノー会長兼CEOが、グループインタビューで語った内容からファッション協定について紹介する。

――ファッション協定を主導することになったきっかけは?

フランソワ・アンリ・ピノー=ケリング会長兼最高経営責任者(以下、ピノ―会長):ファッション協定は、2019年4月にエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領が私に依頼をしたところから始まった。大統領はフランスの企業があまりサステイナビリティーに積極的ではないことを懸念しており、またアメリカがパリ協定から脱退したこともあり、サステイナビリティーに向けた取り組みが想定よりも進んでいないことに少しフラストレーションを感じているようだった。そこで大統領は8月にフランスで開催されるG7サミットで、業界を挙げて結束すればこんなことができるというところを他国の首脳に見せたかったのだと思う。それで私に連絡がきて、ファッション業界を中心とした協定を策定してほしいと依頼された。私はある程度の規模があって影響力を持つブランドや企業に声をかけ、最初の32社が集まって署名をした。

――多くのアパレル会社が参加するよう働きかけているが、順守必須の規制ではない。将来的にこれが必須のものとなるのか?

ピノー会長:ファッション協定は、かなり野心的な目標値を設定してそれを達成するためのものだ。3つの分野で目標値を設定している。

1つ目は気候変動の危機に関するもので、現在から2100年までの気温上昇を1.5度未満に抑えるため、50年までに温室効果ガス排出量ゼロの実現を掲げている。署名した企業はそのためのアクションプランを作成し実践する。つまり、参加企業はそれぞれカーボンフットプリント(二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量)を削減しつつ、次のステップとして再生可能エネルギーに切り替えていくことになる。

2つ目の生物多様性については、エコシステムと多様な種の保存に対して、署名した参加企業はそれぞれ生物多様性に関する具体的な戦略を策定する必要があるが、素材をどこで調達しているかなどのビジネスモデルや、会社の立地条件などによって各社で異なるものになるだろう。

3つ目は海洋保護に関するもので、使い捨てプラスチックの使用を段階的に廃止したり、洗濯の際に抜け落ちて海を汚染する極小の布地粒子、マイクロファイバーの問題に取り組んだりすることで、ファッション産業が海洋に与える悪影響を削減するものだ。

ファッション協定は、これらの問題について参加企業がそれぞれ取り組んでいくものだ。

――ファッション協定の意義は?

ピノー会長:環境保護は、なかなか状況が進んでいないように思えることもある。こうしてたくさんの企業が同じ目標に向かって同時に行動すれば、より大きな影響を及ぼすことができるというのがファッション協定の利点のひとつだ。まずはそれぞれの企業が、それぞれにできることをする。それが合わさることで大きく前進できるというのが、私のビジョンだ。参加企業のCEO全員と会ったが、みんな例外なく、とても熱心な活動家ばかりだった。10月24日にはパリで初の会合がある。そこでは、ガバナンスや前述の3項目において行動計画を策定する。話すだけではなく、実践に移せるように行動計画を策定し、目標を達成するためのものだ。

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

10/31(木)ベルサール神田にて、海外産業人材育成協会 主催による国際シンポジウム「イギリス・フランスの労働契約と紛争解決制度 -日本との比較-」が開催されます🇫🇷 特に解雇時の金銭解決と日本への導入の可否について議論します。参加費無料、お申し込み詳細は👉

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「独立して見たい景色を目指して。人を想い、なりたい私をぶっ放す」 Vol.2「自分、不器用じゃないですから(笑)」

 さてVol.2は、前回から持ち越した私の「屋号」についてを恥じらい全開でいっちゃいます!と、その前に、ちょっと挟みたい話がありますの~w。

 「なぜ、ファッション業界を選んだの?」。

 そんな楽しい問いの掛け合いを今まで何度もしてきました。その答えはそれぞれが持っていて、私自身と近い考えの人もいれば、全く想像しなかった理由なんてのもありました。

 それは当然ながらデザイナーやMD、プレスにエディター、セールス、バイヤー、販売スタッフまで、担っている領域が違えば、それぞれに想い描いている仕事がありますから。

 そして担当領域が違う人ほど、「どうして~?なんでなんで~?何それ教えて~!」なんて話が盛り上がって、時間を忘れちゃって、終電逃したことは数えたらキリがありません。

 きっと誰もに何か特別な心持ちがあって、目指すものもボンヤリと、またはハッキリと頭の中にはあるんだと感じてきました。それがもしかしたら、他者とは全く別なのかもしれないって思うとワクワクしませんか?

 でも、ほとんどの人が口にする言葉っていうのもあるんです。「○○好きなんだよ」「○○はイヤなんだよ」「○○したいんだよ」「○○って思うんだよ」「○○になったら最高よね」とか。でその後には大概、「だから今、○○してるのよ」って話が続きます。何年もお付き合いさせてもらった大先輩方は、そんな信念みたいなものをかならず持っていました。

 やっぱりね、自分の意見を自分の言葉で表現している人、その意見を自分の行動で体現している人は、カッコいいし、何より〝強い〟。

 だからいつまで経っても心揺さぶられちゃうし、憧れちゃう。「もう何なんだよ。結局は大好きなんだっての~」って反省しながら、膝抱えて、始発にさんざん乗らせていただきました(笑)。

 一方で、それよりも数多く聞かれ続けてきたことがありますの。

 「どうやってバイヤーになったの?」。

 いろんな思惑の中でコレ聞かれるの、まぁシンドイところがあるんですよね(笑)。きっと想うところがあって、興味も少し手伝って問いかけてくれるんですが……。

 ある日呼び出されてね、異動になってね、突然バイヤーになったんですもの。ほかに何にもないのよ(笑)。それくらいしか答えられないことが多々ありましたね。アシスタント経験もない、セレクトショップ経験もない、ましてバイヤー業務も何も知らない状態ですよ(笑)。カッコよくて、経験十分で、人となりがわかるようなバックボーンがあるわけではなかったので、相手にとっては期待外れなところばかりだったかもしれないですね。イロイロ辛い経験もあるけれど、やるしかなかったからね、当時の私は。きっと辞令をお決めになったボスには意図があり、さまざまをガマンしながらもその期待を成果として上げられる人間がボクだったんだと、勝手に思い込むようにしてました。

 百戦錬磨の諸先輩方に追い付けはしなくとも、少しでも距離を縮めるにはどうしたらいいんだーーー⁉︎ってテンパっておりました。結果、皆が寝静まる時間に新しいことを学ぼうと見切り発車しまして、「寝る前に自分の知らないことを1つ覚える」ルールは、13年目に突入しております。

 前置きが長くてすいません(笑)。

 今回は「屋号」についての話でした。「1H basix(ワンエイチ ベイシックス)」って言うんだけど、コレ、前述の若いころに想っていたことの呼称なんです。たいそうなことではないのだけれど、私にとっては普遍的な意味合いもあり、10年以上守ってきた事です。

 まず1H(ワンエイチ)は、【まず第一にHappyであること】【自分が先陣を切って1番に、Happyでいること】。ファッションって、お洋服って、すべて人が創るモノでしょ。好き・嫌いの選択とその喜び、なりたい自分になって人に見られ、褒められ、喜び、感じて。だからまず、ファッションのお仕事をしている人間がHappyじゃなきゃいけないし、自分がそれナシでお洋服を触っちゃいけない。楽しく生きたいと想うのです。だってさ、半分くらいは未来のお仕事でしょ?半年前には来シーズンを考えて、近い未来のお仕事をしてるんだもの。例えば、「来シーズンはどんなクリエイションで、どんなルックがかわいいかな~」って。クリエイターはその創造がすごいですよね~。

 次に、basix (ベイシックス)は、【 Fashion mind、Friendship、Freedom 、Funny、Functions、Footwork 】という“6つのF”を自分のベーシックとしてきたのでベイシックス。自分のルールというか、スタンスというか。「なんだ~、くっつけただけかよ~」って声が聞こえますが、小ダサい感はお許しください(笑)。

 ファッション業界にいて甘っちょろくHappyを掲げるには、かなりのエネルギーと覚悟が必要なのでした。。。常に何を見て、感じて、選んで、私生活においても全てにFashion mindで臨み、多くの人とテンション高く、楽しく、Friendshipを持って、誰をも好き嫌いで仕分けなんかしないで興味を持って多くを共有し、自分のキャパシティーの外側を教えてもらって。自由な発想と意見を意志を持って発し、会社員だとしてもFreedomな視点と方法論でチャレンジする。頭の中にはいつも疑問符を持ってFreedomに想像してみるんだよ。でもファッションやるなら、Funnyが人にもお洋服にも、なんなら会議にもなきゃダメなんだって。じゃなきゃつまんないじゃんね!お客さまをワクワクさせられないよ~って!そんで関わっている仕事や人により良く作用(Function)できて、お洋服だって効用(Function)を持てて、今、そこにいる誰もが代わりの利かない“1”なんだって。気に入って買ったそのお洋服だって、代わりの利かないピースなんだって。

 プロフェッショナルなんだって、いつかなりたいよね。ホントにHappyじゃん。

 それにはまず私自身の行動から、地に足つけてFootworkを俊敏に持ち、basixを体現し続けることを大事にしたいんだよね。行動で体現しなくては、いくら想うことあっても明日は何も変化しないじゃん。

 なんてね、お恥ずかしい話でした~(笑)。

 なんか長ったらしく、暑苦しく、ガタガタと筆圧強めで勝手なお話でしたけど、ホントにずっとこれらは大切にしてきたはずなのです。決して変えたくないし、信じているわけです。

 ファッションの持つエネルギーの大きさはたくさん教えてもらったし、実際に肌がピリつくほど体感もした。本気の現場では目が血走るほどの熱い視線と、「本気の好き」がほとばしる会話があって、その渦中に私たちもいるんだとカラダに力が入って自覚するのよ。

 ファッションに携わる一生懸命な真剣さっていつ何時も胸熱なのです‼

 国家資格か何かを持たなきゃやれない業界ではないしね、腕一本勝負だからね、私たちが圧倒的なエネルギーで圧倒的なコミュニケーション能力で、いつのシーズンも人をワクワクさせてHappyにしてみせるのよ。

 百戦錬磨の諸先輩方に負けないほど、1H basixを体現して恩返しをぶっ放してやるっていう覚悟の表明でございましたm(-_-)m。

井上智和:1981年生まれ。東京生まれ東京育ちのCITY BOY。中央大学商学部を卒業後、三陽商会に入社し、店頭研修後に「バーバリー・ブラックレーベル」で販売トレーナー及びVMDを担当。3年目の終わりに「ラブレス」に異動しバイヤーに。国内外ブランドの開拓・買い付けをしながらセレクトショップの運営を学び、直近はバイヤーの他にプレス・販促・販売の長を兼務しながらリテール事業を経験。15年在籍の後に退社し、現在は「1H basix(ワンエイチ ベイシックス)」の名を冠して独立。ファッション・ライフスタイル領域のセレクトにて、アドバイジングやディレクション、買い付けを行なう傍ら、大人の本気遊びを体現し記事執筆を行う

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「ジンズ」が3Dプリンター技術を活用した世界初の高機能サングラスを発売

 アイウエア企業ジンズはハイエンドライン“ジェイ オブ ジンズ(J OF JINS)”から、3Dプリンター技術を活用した高機能サングラス“ニューロンフォーディー(NEURON4D)”を10 ⽉31日にジェイ オブ ジンズ六本⽊ヒルズ店で発売する。

 特徴は、アメリカ・シリコンバレーを拠点とするカーボン(CARBON)社との協業により、最新の3D プリンター技術を活⽤して共同開発したポリウレタンをテンプルの内側に装着して、クッション性、通気性、フィット感に優れた掛け心地を実現していること。テンプルの内側に装着したラティス(格子)構造は3Dプリンターでしか実現しえない設計で、ズレにくく、ムレにくい。ウエリントンとボストンの2型があり、アクティブなストリートシーンをイメージしたデザインはファッション性にもこだわった。この高度な技術をアイウエアに採用したのは「ジンズ」が世界で初めてで、特許・意匠を出願中だ。価格は2万5000円(一部偏光レンズは2万7000円)。PRには、日米を拠点に活動するビジュアルデザインスタジオ「ワウ(WOW)」を起用したスペシャルムービーを制作している。

 発売に先駆け、“ジェイ オブ ジンズ”公式サイトで10 ⽉25 ⽇から30 本限定でオンライン予約販売を受け付けた後、11 ⽉21 日に通常通りのオンライン購⼊が可能となる。

 ジンズの担当者は「アイウエアの新しい可能性へのチャレンジだ。カーボン社のデジタル製造技術でアイウエアのさらなる機能改革を実現し、将来的に『ジンズ』ブランドでの技術の応用も視野に入れながら拡大していきたい」と話した。

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SDGsを掲げる大衆居酒屋が登場。天ぷらとおでんで持続可能に。

最近話題の「SDGs(持続可能な開発目標)」を掲げた大衆居酒屋「天ぷらとおでんからのSDGsなお店」が東京・上野に10月23日にオープンする。SDGsは、国連で採択された2030年までの国際目標。持続可能な世界を実現するための17のゴールで構成され、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っている。
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TPOに合わせた時計選びは成長戦略に繋がる? ITのプロ「WWDジャパン」最新号につぶやく

 大手通信会社に入社後、国内外でITソリューションを提供するビジネスマンが、今週のファッション週刊紙「WWDファッション」で気になったニュースを要約してお届け。最先端のテクノロジーから企業と、その利用者が必要とするものについて考え続けたITのプロ、CKRが未来的視点からニュースにつぶやきを添えます。

今日のニュース:P.17「新連載 あの女性キャリアのタイムマネジメント」

解きポイント:生産性向上のカギは、遊び心をもって、付加価値の高いビジネスを創造すること

ニュースのポイント

 「時短」「生産性向上」「働き方改革」が叫ばれる中、女性管理職はどのように仕事のタイムマネジメントを行なっているのか。今回は、バンダイナムコエンターテインメント 常務取締役 宇田川南欧氏にフォーカス。「これまでと同じ仕事をしているようではダメ!」と危機感を持ち、旗振り役として組織を牽引。また日々、身につけているのは「文字盤が大きく、視認性の高い時計」とのこと。最近は、パーティ用、海外出張用、スポーツ用の時計が気になっている。

CKRはこう読む!

 「1721時間」。厚生労働省が発表する2017年の年間総労働時間です。1995年の1910時間からは大きく減っているものの、その要因は年間労働時間が1100時間前後と比較的少ないパートタイム労働者が増えたことにあります(パートタイム労働者比率は95年の14.5%から17年に30.8%に増加)。一方、一般労働者の労働時間はこの20年、2000時間程度と、ほぼ横ばいです。しかも現金給与総額の平均伸び率は、この20年でマイナス0.7%と減っています。本当に労働生産性は向上し、新しい価値は生み出されているのでしょうか。

 労働生産性は、「アウトプット(成果・付加価値) / インプット(労働投入量[時間・人数])」で規定されます。生産性を向上させるには、付加価値の高い領域でビジネスをするか、労働投入量を最小化する必要があるのです。また、インプットとアウトプットのバランスも重要です。例えば「残業廃止」により投入する労働時間を減らしたとしても、成果が大きく減ってしまえば、本末転倒です。

 上記の状況から過去20年は、賃金を上げず、パートタイム労働者を増やすという、インプット側の投入資源調整を中心に生産性という数値を改善してきたと言えそうです。

 今後大切なのは、「本当の意味で、一人ひとりの時間当たりのアウトプット・生産性を上げること」と「成果が出やすい事業領域へ舵を切ること」なのではないでしょうか。

 「1.01と0.99の法則」。楽天の三木谷浩史社長が執筆した「成功のコンセプト -Principles for Success-」でも引用され話題となった、毎日のちょっとした努力や怠惰によって、1年後のパフォーマンスが大きく変わるという話です(1.01の365乗=37.8。0.99の365乗=0.026)。

 宇田川氏も「資料の検索時間を省くための文書管理法」など、時間あたりの生産性向上を意識した心掛けを日々徹底しているようです。また、TPOに合わせて時計を着け替えたいという言葉から、次なる成長領域を見極めるために必要な「遊び心」を生活シーンの中で培っていることも伝わってきました。

 インプットの調整ではなくアウトプットに目を向け、遊び心をもって、付加価値の高いビジネスに舵を切ることが、生産性向上を実現する上で重要なことなのかもしれませんね。

CKR Kondo : 大手通信会社に入社後、暗号技術/ICカードを活用した認証決済システムの開発に従事。その後、欧州/中東外資系企業向けITソリューションの提供、シンガポール外資系企業での事業開発を経験。企業とその先の利用者が必要とするもの、快適になるものを見極める経験を積み、ウェアラブルデバイスやFree WiFiを活用したサービスインキュベーションを推進。現在は、米国、欧州、アジア太平洋地域にまたがる、新たなサイバーセキュリティサービスの開発を推進中

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「東コレに伝えたい」デザイナーたちの本音 連載Vol.8 「ショーを行う目的が多様化しているため、全ての面で改革が必要」

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)が運営する2020年春夏の「楽天 ファッション ウィーク東京(RFWT)」が10月14〜19日に開催された。冠スポンサーがアマゾン ファッションから楽天に変わって初めてのファッション・ウイークとなるため、関係者からの注目は高い。しかし結局は、人を呼べるブランドが参加しないとファッション・ウイークは盛り上がらない。そこで、海外で活躍する日本人デザイナーや「RFWT」に参加するブランド、新進気鋭の若手らに「どんな東コレだったら参加したい?」というテーマで「RFWT」開催前にアンケートを実施した。10月28日の「WWDジャパン」東京ファッション・ウイーク特集発売の週まで、回答の一部を連載形式で紹介する。今回はパリのファッション・ウイークに参加している「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」「オーラリー (AURALEE)」に加え、「アキラ ナカ(AKIRA NAKA)」が登場。

BEAUTIFUL PEOPLE
熊切秀典デザイナー

 東コレに何度か参加した感想は、集客面では十分機能しつつも、世界への発信やバイヤー数などを考えると難しい問題もあるという印象です。日本のブランドは、東京で発信することで最大限のビジネスの効果が生まれれば費用対効果も含めてベストではありますが、参加ブランドがショーを行う目的も現在は多様化しているので、全ての面で改革が必要なのかもしれません。

AKIRA NAKA
ナカアキラ=デザイナー

 デビュー後すぐに東コレに参加したため、ブランド認知を高めることができました。その一方、セールス機能を持っていなかったために売り上げにつなげることができず、大きな機会をロスしていたと今は思います。もう少し準備をしてから参加すべきでした。現在は国内でターゲットリテールにほぼつながることができたため、参加したいとは思いません。展示会ベースで買い付けにつなげることもできているので、プロモーションをショーを通じて行う価値を見出せません。

AURALEE
岩井良太デザイナー

 現在は展示会のタイミングと時期が離れすぎているため、現状は参加を検討しづらいです。

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世代の異なる3人の記者が見た2020年春夏パリコレ 紙面に書ききれなかったこぼれ話を紹介!

 10月21日号の「WWDジャパン」は、2020年春夏パリ・ファッション・ウィーク(以下、パリコレ)特集第2弾です。今回「WWDジャパン」編集部は、編集長、中堅デスク、フレッシュな若手の3人で取材チームを編成しました。本紙では、「サステイナビリティー」「コミュニティーの作り方」「インフルエンサー活用法」「注目若手ブランド」など、3人がパリで感じた9つの潮流について鼎談形式で掘り下げています。ここでは、本紙掲載からは漏れてしまったおもしろトピックスを紹介。「パリコレのことがもっと知りたい!」と思った方は、「WWDジャパン」本紙をチェック!(ちなみに、パリコレ特集第1弾は10月7日号に掲載しています)

鼎談参加者
向千鶴:「WWDジャパン」編集長。パリコレ取材歴は15年以上にわたるベテラン
五十君花実:パリコレ取材は5年振りのデスク。普段はSPAや百貨店の取材も担当
丸山瑠璃:パリコレ初参戦の24歳ソーシャルエディター。SNSスキルは編集部内でもピカいち

TOPICS1
招待状から感じる時代の波

向千鶴(以下、向):招待状がどんなデザインだったかを知りたいといった声を読者の方から時々聞くんだけど、今回本紙では招待状に触れていません。2人は招待状で何か気になる傾向はあった?

五十君花実(以下、五十君):10月21日号で、若手ブランドの注目株「ロク(ROKH)」のことや、その“エモい”クリエイションについて触れていますが、「ロク」の招待状はデザイナー自身が10歳の頃に家族でロードトリップした時の家族写真のポジフィルムで、まさに“エモ”かったですね。

丸山瑠璃(以下、丸山):「マリーン セル(MARINE SERRE)」の折り畳み傘の招待状は当日の小雨の中で使えたし、本当に嬉しかったです。黒地だからあまり目立たないんですが、ちゃんとアイコンの三日月プリントも入っていたし!ショー中にみんながあの傘をさしていたのは、演出にもなっていいなと思いました。

向:今季はサステイナビリティーにいかに取り組むかがパリコレでも一大潮流になっていたけど、私が意外だったのは「リック オウエンス(RICK OWENS)」です。大きなプラスチックの招待状だったんだけど、よく見ると“100%リサイクルプラスチック”って書いてあったんだよね。あまりサステイナブルのイメージはないブランドだけど、各ブランドがそれぞれのスタンスでサステイナビリティーに取り組んでいる、ということの好例だったと思います。好感度が上がりました。

五十君:「セリーヌ(CELINE)」のエディさまの写真集みたいな招待状も嬉しかったですよね。正直、全部の招待状は日本に持ち帰ってきていませんが、あの写真集はきっちり持って帰ってきました。数年後に価値が上がりそうだなと思って。とは言え、もちろん売る気はないですよ!そこは誤解のないよう。

丸山:私は招待状をほぼ持ち帰ってきたので、帰りの飛行機で重量オーバーしちゃって荷物を詰め替えるのに苦労しました……。

向:エライ!その努力がこの記事を支えています!

TOPICS2
服だけじゃない!演出も含めて
心をつかんだブランドはココだ

向:パリコレという場が、次にはやるトレンドを提示する場というよりも、ブランディングの場、イメージメイキングの場になっているということを本紙10月7日号、10月21日号の両方で伝えてきましたよね。

五十君:はい。単にトレンドをきれいにまとめて出してくるブランドにはもう心は動かない。ショーを通して発信するストーリーがますます重要になっている、という話ですね。

丸山:サステイナビリティーも、そうやって打ち出されたストーリーの1つとも言えますもんね。

向:というわけで、演出面含めてストーリー作りがうまいと思ったのはどこだった?

五十君:印象的なブランドが多くて絞るのは難しいですけど、「サンローラン(SAINT LAURENT)」はかっこよかったですね。エッフェル塔を借景にして、光の柱の中をモデルが歩いてくるという、ブランドがこの間続けている王道中の王道な演出でしたけど、王道にはやっぱり説得力があるな~。くやしいけどガッチリ心をつかまれました。

エッフェル塔を借景にした「サンローラン」

丸山:空を突き刺すライトとエッフェル塔のライトが呼応しているようで、すてきでしたよね。会場は半屋外だったので、街行く人も立ち止まって興味津々で見上げていて、パリジャン&パリジェンヌに息づくブランドなんだということを実感しました。演出もBGMもダイナミックだったので、公式のショー動画を見ると、まるで映画みたいですよ!

向:私が印象的だったのは「マリーン セル」と「ディオール(DIOR)」かな。「マリーン セル」は屋外の自然をそのまま生かした演出で、小雨も心地よかったよね。サステイナビリティーとも縁深いブランドだからリンクしていたし。「ディオール」は“森の再生”をテーマにした演出でしたが、今季とこれからのファッションビジネスを象徴するショーだったと感じます。

自然の中でショーをした「マリーン セル」

“森の再生”をテーマにした演出の「ディオール」

TOPICS3
自分ごと化する
サステイナビリティー

五十君:招待状、演出とここまで話してきましたが、やはりサステイナビリティーにいかに取り組むか、ということが大きなテーマになっていましたね。

向:ブランドの規模によってもサステイナビリティーに関してどんなことができるかは違ってくるけど、恐れずに、自分ができることからまずやってみるという姿勢は今季いろんなデザイナーから感じました。2人は、自分でも取り入れているサステイナブルな取り組みはある?私はバックステージ撮影をお願いしているフォトグラファーの影山郁さんが「ブリタ(BRITA)」の浄水機能付き水筒を持ち歩いていたのに触発されて、帰国してすぐに同じものを買いました。パリコレ以降、ペットボトルはまだ1本も買っていませんよ!

五十君:すごい!ちゃんとしてる!!私はまだそこまでの行動には至っていないですが、コンビニや自動販売機で毎日のようにペットボトルを買うことには罪悪感を抱くようになりました。その感覚は日に日に強まっています。

丸山:私はパリの街に広がっていた「ライム(Lime)」が印象的でした。電動キックボードのシェアサービスなんですが、エコだし楽しいしで展示会を周るのにすごく重宝しました。この楽しさを伝えたくて、乗っている時の動画を撮ったので是非ご覧ください!

五十君:私も「ライム」は丸山さんと挑戦してみましたが、確かに楽しかったです。ただ、体幹を鍛えていない私は何度もコケそうになって、かなりビビりながら乗っていました。そんな時も丸山さんは車の間を縫ってスイスイ行っちゃうので、「ライム」に対する圧倒的な才能の差を感じました……。

丸山:「ライム」は渋滞に巻き込まれないので、車や電車よりも早く着くんですよ!これはもう乗るしかないですよね。一般的に、サステイナブルを目指すとコストや手間がかかるものですが、「ライム」みたいなサービスをどこかが導入すれば、みんな楽しく、低コストでサステイナブルを実践できていいのにな~と感じました。

向:2人とも、本当にケガだけはしないでね。私はそれにひやひやしていたよ。

「ライム」に乗っている時の気分を動画でお楽しみください

番外編
パリのおみやげはこれがオススメ

五十君:入稿がひと段落した最終日近くに、皆で空き時間を見付けて百貨店のボン・マルシェ(LE BON MARCHE)食品館で買い物をしたのが楽しかったです。向さんが大量に「エシレ(ECHIRE)」バターを買い込んでいた姿が目に焼き付いています。

向:買い過ぎて、よく「バイヤーなの?」とからかわれるけど、「エシレ」は毎シーズン最低5個は購入します。帰国したら即冷凍して、パンに塗るのにもソテーにも何にでも使います。いろんなバターを試したけど、やっぱりこれが一番おいしいんだよね。これなしには生きられないかも。日本で買うと高いし。あとは、「アルジアーリ(ALZIARI)」のオリーブオイルと「ブレイズ(BLAZE)」のバルサミコクリームも必須!私は五十君さんの買っているものを見て、「酒のツマミみたいなものばっかりだな」と思っていたよ。

五十君:……確かに、サラミや生ハムは部屋で食べる用にスーパーで買い込んでいましたし、ボンマルシェではボッタルガ(からすみ)パウダーを大量に買いましたが、私は今回の出張中、自分の部屋では1滴もお酒飲んでないですから!ちなみにサラミやハム類は日本国内には持ち込み禁止です。読者の皆さん、ご注意ください。

丸山:私は果物が新鮮でおいしくて感動しました!特にブドウがおいしくて、3回以上スーパーでリピート買いしたかも。10月21日号の「インフルエンサーとの上手な付き合い方」記事の中でも紹介した、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が招待していたアメリカ人の脱力系ユーチューバー、エマ・チェンバレン(Emma Chamberlain)は、初めてのパリに興奮して、「なんでこんなにミントがおいしいの!」って、食事の飾りについていたミントまで激賞する動画をあげていましたが、気持ちは分かります。

向:なんか、買う物にはその人らしさが出るから面白いなって、改めて思うパリ出張だったよ。

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