「スンネイ」2020-21年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション バックステージ

 「スンネイ(SUNNEI)」が2020-21年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「プラダ」2020-21年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション バックステージ

 「プラダ(PRADA)」が2020-21年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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ローファーアレンジと新作“バルーン バッグ”に注目 「ロエベ」2020年春夏バッグ&シューズ

 クラフツマンシップの探求を続けるジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=クリエイティブ・ディレクターによる「ロエベ(LOEWE)」の2020年春夏コレクションは、ギュピールレースやシャンティイレースといったさまざまなレースを駆使している。シルエットや切り替えでひねりを効かせつつ、エレガントな仕上がりだ。

 その足元を飾ったのは、ローファーのデザインを取り入れた多彩なシューズ。ストレッチの効いたニーハイブーツをはじめ、甲深のハンサムなミュールや、バイカラーのチャンキーヒールパンプス、スクエアトゥのショートブーツなどをそろえる。そのほか、クロシェ編みのローヒールシューズや、バレエシューズと1970年代のトラックシューズのスタイルを掛け合わせたスニーカー“バレエ ランナー”の新色など、ノスタルジックなムードを感じるアイテムもラインアップする。

 一方、丸みのある形状のバッグが数多く登場したランウェイで一際目を引いたのは、新作 “バルーン バッグ”だ。トップにレザーのドローストリングを配した巾着型で、固さの異なる2種類のレザーや異素材の組み合わせが特徴。コントラストカラーのコバをアクセントにしたスムースレザータイプからバイカラー、ラフィアやキャンバスとレザーのコンビまでを提案する。S M Lの3サイズ展開で、MとLにはショルダーストラップだけでなくトップハンドルも備える。価格帯はSで23万8000〜26万8000円。また、ミラノサローネで発表した籠細工の作品から発展したレザーの紐を編み込んだバケットバッグをはじめ、多彩なバケットバッグも披露。立体的なフラワーモチーフやビーズの装飾、バンブーのハンドルがポイントになっている。

 さらに、既存モデルも豊富にアップデートしている。ノット(結び目)のディテールが特徴的な“フラメンコ”シリーズからはクラッチ(23万8000円)が新登場。取り外し可能なショルダーストラップ付きで、使い勝手も良さそう。アンダーソン就任以降のアイコンバッグとなっている“パズル バッグ”は象徴的なパネルデザインをステッチで再解釈した。クリーンなデザインにアレンジした。18年に登場して以来人気を集めているラフィアのカゴバッグも健在。より洗練されたデザインも登場し、バリエーションが広がっている。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。

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ローファーアレンジと新作“バルーン バッグ”に注目 「ロエベ」2020年春夏バッグ&シューズ

 クラフツマンシップの探求を続けるジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=クリエイティブ・ディレクターによる「ロエベ(LOEWE)」の2020年春夏コレクションは、ギュピールレースやシャンティイレースといったさまざまなレースを駆使している。シルエットや切り替えでひねりを効かせつつ、エレガントな仕上がりだ。

 その足元を飾ったのは、ローファーのデザインを取り入れた多彩なシューズ。ストレッチの効いたニーハイブーツをはじめ、甲深のハンサムなミュールや、バイカラーのチャンキーヒールパンプス、スクエアトゥのショートブーツなどをそろえる。そのほか、クロシェ編みのローヒールシューズや、バレエシューズと1970年代のトラックシューズのスタイルを掛け合わせたスニーカー“バレエ ランナー”の新色など、ノスタルジックなムードを感じるアイテムもラインアップする。

 一方、丸みのある形状のバッグが数多く登場したランウェイで一際目を引いたのは、新作 “バルーン バッグ”だ。トップにレザーのドローストリングを配した巾着型で、固さの異なる2種類のレザーや異素材の組み合わせが特徴。コントラストカラーのコバをアクセントにしたスムースレザータイプからバイカラー、ラフィアやキャンバスとレザーのコンビまでを提案する。S M Lの3サイズ展開で、MとLにはショルダーストラップだけでなくトップハンドルも備える。価格帯はSで23万8000〜26万8000円。また、ミラノサローネで発表した籠細工の作品から発展したレザーの紐を編み込んだバケットバッグをはじめ、多彩なバケットバッグも披露。立体的なフラワーモチーフやビーズの装飾、バンブーのハンドルがポイントになっている。

 さらに、既存モデルも豊富にアップデートしている。ノット(結び目)のディテールが特徴的な“フラメンコ”シリーズからはクラッチ(23万8000円)が新登場。取り外し可能なショルダーストラップ付きで、使い勝手も良さそう。アンダーソン就任以降のアイコンバッグとなっている“パズル バッグ”は象徴的なパネルデザインをステッチで再解釈した。クリーンなデザインにアレンジした。18年に登場して以来人気を集めているラフィアのカゴバッグも健在。より洗練されたデザインも登場し、バリエーションが広がっている。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。

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「フェンディ」が「アンリアレイジ」とコラボ 2020-21年秋冬メンズで

 「フェンディ(FENDI)」は、イタリア・ミラノで13日(現地時間)に行った2020-21年秋冬メンズ・コレクションのランウエイショーで、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の森永邦彦デザイナーとのコラボレーションを発表した。「フェンディ」はシーズンごとにさまざまなアーティストと協業することで知られているが、日本人デザイナーとは初めて。

 コラボレーションアイテムはラスト4ルックで登場。「アンリアレイジ」が13年に発表した、太陽光で色や柄が浮かび上がるフォトクロミックを素材に使用した。モデルがリング状に配置されたライトの中央に立ち止まると、体の周り囲むライトが上下にゆっくりと移動し、真っ白や無地だった服に色や柄が浮かび上がった。 

 ランウエイに登場したのは同素材を使用したアウターとハット、バッグで、ほかにも複数のアイテムが制作されているとみられる。

 協業は、森永デザイナーが19年にLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が若手を支援するために創設した「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ」のファイナリストに選出されたことがきっかけで、「フェンディ」が同氏にコラボレーションを依頼したという。

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

相変わらず流通業分からんとおかしなことかくよな。無人化できるとその分インストアマネジメントに時間が割けるので、新たな流通業態がうまれてくるのよ。だから巨大な自販機ができると書いている人は全く現実を理解してない。

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「ユナイテッド スタンダード」2020-21年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション

 「ユナイテッド スタンダード(UNITED STANDARD)」が2020-21年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。

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「MSGM」2020-21年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション バックステージ

 「MSGM(MSGM)」が2020-21年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「パウラ ディ ダニーロ パウラ」2020-21年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション

 「パウラ ディ ダニーロ パウラ(PAURA DI DANILO PAURA)」が2020-21年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。

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「パウラ ディ ダニーロ パウラ」2020-21年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション

 「パウラ ディ ダニーロ パウラ(PAURA DI DANILO PAURA)」が2020-21年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。

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「サルヴァトーレ フェラガモ」2020-21年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション バックステージ

 「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」が2020-21年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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村上隆さんへラブコール エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年7月16日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

村上隆さんへラブコール

 名刺ひとつで会いたい人に突撃できるのがこの仕事の魅力ですが、今インタビューをしたい一人がアーティストの村上隆さんです。という訳で先週、名刺を持って中野ブロードウェイにある「アニマンガ・ジンガロ」で開催されたビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)とのコラボイベントで村上さんにアタックしてまいりました。

 中野ブロードウェイと言えば、漫画、おもちゃ、時計(ここ重要)、食堂(カフェではない)など趣味と生活が混然一体としたショッピングビルですが、公式ホームページによるとここ数年は「ベンチャービジネスの起点として注目を浴びており、ビッドコインや3Dプリンターなどの店舗も増えている」そうです。横に長い構造からか、エスカレーターがうまく見つけられず階段で昇降しがちなこのビルはホント不思議な存在です。

 村上隆さん率いるカイカイキキはこの中野ブロードウェイに、ギャラリーやバーなどいくつかのスペースを構えており、国内外の村上ファンのメッカとなっています。昨年12月にお土産ショップ「トナリ ノ ジンガロ」をオープンした際には、フランスのラグジュアリーブランドのCEOがプライベートで訪れており、偶然会った私に「ところでここはどういう場所なのか?」と質問してきて答に窮しました。青山や銀座から車で来てこのビルに突然入ったらさぞかし不思議でしょう。「東京の中心から電車で20分、サブカルのシンボルです」と答えましたが、さて理解してもらえたかどうか。そのあと彼は、ご家族と一緒にブロードウェイ内の居酒屋へ向かったそうなのできっと体感で理解してくれたと思います。見るべきモノは自分の目で見るCEOのフットワークの軽さは見習いたいですね。

 このCEOの訪問が象徴するように、村上さんはファッション、特に欧米のラグジュアリーとも深くつながりを持っています。マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)時代の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」にはじまり、カニエ・ウェスト(Kanye West)からつながるヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)との親交はよく知られているところです。「コンプレックスコン(ComplexCon)」でのアートディレクターとしての活躍や「ポーター(PORTER)」とのコラボも話題です。

 そんな村上さんから今のファッションやファッション業界がどう見えるのか、ぜひ聞いてみたい。現在は、日本のメディアのインタビューには応じていないそうで、そう聞くとさらに燃えます!「芸術起業論」や「芸術闘争論」(いずれも幻冬舎)を改めて読み、彼が繰り返し説いてきた「芸術には、世界基準の戦略が必要である」「文脈の重要性」などの意味を今一度考察しながら、アタックを続けたいと思います。

 なお、ビリー・アイリッシュとのコラボイベントの見どころは、ビリーの巨大スカルプチャーもですが、100枚以上の原画に村上隆さんが書き込んだ指示出しの言葉をじっくり読むのが個人的にはオススメ。アートってこうやってできあがってゆくのだ!と知ることができるのと同時に、「広島くん、どうしよう?」「広島くん、これもどうしよう?」など、スタッフ?の「広島さん」の名前が多出して信頼関係が垣間見えたりして、面白いです。

【追記】
こちらのコラムを執筆後に村上隆さんへのインタビューが実現しました。「WWDジャパン」2019年9月7日号の特集「村上隆、超ロングインタビュー なぜ世界のストリートが彼を求めるのか」をぜひお読みください。

IN FASHION:パリコレもストリートも。ジュエリーもインテリアも。今押さえておきたい旬なファッション関連ニュースやコラムを「WWDジャパン」編集長がピックアップし、レターを添えてお届けするメールマガジン。日々の取材を通じて今一番気になる話題を週に一度配信します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「エンポリオ アルマーニ」2020-21年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション バックステージ

 「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」が2020-21年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「エトロ」2020-21年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション バックステージ

 「エトロ(ETRO)」が2020-21年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「バレンシアガ」がハローキティをモチーフにしたハンドバッグを発売

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は1月27日に、2020年春夏コレクションで発表したハローキティをモチーフにした“ヴィル”バッグを全国の店舗と公式オンラインサイトで発売する。価格は24万円。

 同アイテムは“ヴィル”バッグをベースに、ハローキティの顔を全面にデザインした。アイコニックな赤いリボンはバッグ上部に赤いレザーを用いて表現し、ひげの部分には「バレンシアガ」のスニーカー“トリプル S(TRIPLE S)”のシューレースを用いた。サイズはXXS、スモール、ミディアムで、カラーはブラック、ホワイト、ピンクをそろえる。“ヴィル”バッグのほかにも、ハローキティをモチーフにしたフォンホルダー(11万4000円)、カメラバッグ(13万5000円)、ミニウォレット(5万5000円)なども販売する。

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ピッティ名物のコスプレーヤー“ピッティくん”に直撃 素顔は八百屋や薬剤師だった

 イタリア・フィレンツェで1月7〜10日に開催されたメンズファッション最大の見本市、ピッティ ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO以下、ピッティ)に初参加しました。「WWD JAPAN.com」やメンズ誌でのピッティのスナップ記事を見ると、仕立てのいいスーツに身を包んだクラシコイタリアが溢れており、他都市とは違ったストリートスタイルが見られるのだろうと期待に胸を膨らませていました。すると、現地で合流した村上要「WWD JAPAN.com」編集長と大塚デスクに「ピッティくんのスナップ取材もお願いします!」と唐突に言われ、私の頭の中に「ピッティくん……?」とはてなマークが飛び交いました。昨年の記事を読み見返してみると、ピッティくんとは「コスプレーヤー」「サクラ」とも形容され、派手な出で立ちで会場内をたむろするピッティの風物詩的存在の人々のことを指すようです。ピッティ初心者の私にピッティくんと普通の来場者の見分けがつくだろうか——と不安に思っていたのですが、全く問題ありませんでした!だってピッティくんはファッションというより衣装をまとっている風貌でポージングを取る、なんとも不自然な様子だったから(笑)。そんなピッティくんの生態を再び探るべく、思い思いの服装で何時間も外でたむろする彼らに突撃取材をしてきました!

ヤンチャな髪型紳士=タクシードライバー

 まず声を掛けたのは、若そうな二人組の男性。地元フィレンツェで生まれ育った幼馴染みで、マティアくん(右)は、ピッティくん歴4年というカジーマくんに誘われて今回初参加なのだとか。この日のために洋服を新調し、ヘアスタイルを整えてバッチリ気合が入っています。マティアくんの普段の顔はなんと、タクシードライバー!「ファッションこそ僕が最も情熱を傾けていること。仕事の都合でピッティに参加できなかったから、今回は念願なんだ。雰囲気といい人々といいとても刺激的で、参加できてうれしい」とはしゃぎ気味。そんな彼の隣で4年目のカジーマくんは先輩風を吹かせるように、落ち着いています。彼は地元の大学で映画製作を学んでいる学生だそう。実は昨年の記事でもカジーマくんは登場しており、記事の写真を見せるとクールな彼が一変し「僕だ!」と興奮気味に驚いていました。高校生から大学生となり、服装も昨年に比べてかなり大人っぽく変化しており、なんだか若者の成長を見届ける親戚のおばさんのような気分になりました(笑)。

葉巻デカすぎ紳士=ファッションデザイナー

 わらが編み込まれた風変わりなジャケットの後ろ姿を見て、思わず駆け寄って声を掛けたのはアルマンドさん。ピッティに参加して約8年という彼は、パリ在住のフリーランスのファッションデザイナーだそうで、着用しているのは全て自身がデザインした洋服。ステッチのデザインが好きで、ある日、糸の代わりにわらをステッチに使用したらイメージにハマったため、それ以来わらを多用しているそうです。洗濯方法が気になったので聞いてみると「うーん……そこが難しいから商品化できないんだ」と正直に洗っていないことを告白。笑顔がチャーミングで愛くるしく、マスコット的存在として私や来場者を癒してくれました。そして手には巨大な葉巻を持っていて「これも含めて僕のスタイルさ」とカメラの前でポージングを披露します。会場では足を運んだ先々で声をかけられており、ピッティくんの中でもベテランのようです。

大きいバッグの旅人風紳士=南アフリカの薬剤師

 映画「オリエント急行殺人事件」に出てきそうな、洒落た旅人風のベニーさんは南アフリカからイタリアへ約16時間かけてピッティ に参加。職業はファッション関係でも旅関係でもなく、薬剤師というから驚きました!「ファッションへの情熱は祖父と父から受け継いだDNAなんだ。家族からスタイリングについてたくさん学んだ」と熱を帯びてファッション愛を語ってくれました。薬剤師という職業も、父に習って同じ道を進んだのだそう。ファッション関係の仕事を視野に入れなかったのかと聞くと「南アフリカにはファッションという仕事自体がないからね。この先可能性があればファッションを仕事にしてみたいとは思うけど」と言っていました。アフリカは今、ラグジュアリーファッション産業から熱視線を注がれる新興国なので、今後彼にも機会がめぐってくることがあるかもしれません。

ダンディー紳士=マーケティング・ディレクター

 お次はちょっと雰囲気を変えて、ダンディズムが香り立つ二人組に取材。インフルエンサーのヴィンチェさん(左)と「プラザ・ウオモ(PLAZA UOMO)」のマーケティング・ディレクター、ルドヴィさん。ここで3年前に出会い年2回会うピッティくん仲間だそう。ヴィンチェさんはピッティに参加する複数のブランドから衣装を提供してもらっており、朝から夕方まで会場内に滞在するのだとか。「エレガントに佇むこと——それが俺の仕事」とサラッと語れてしまうあたりは、“現代ピッティくん界の帝王”のようでした(笑)。一方ルドヴィさんは、マーケティング・ディレクターとして来場者の服装を見てリサーチするという超マジメな目的があるそうです。ピッティ参加歴は10年目ということで、どんな変化を感じているのか質問すると「とにかくスーツのクオリティーが上がっている。イタリアは素晴らしい遺産を持っているよ。同じ情熱を持った人々が集まるピッティは特別な空間で、ここで出会う仲間はみんなファミーリア(家族)さ」との返答でした。

富豪風カップル=八百屋夫婦

 仲間を「ファミーリア」と表現するのはイタリアらしいなと感じましたが、実際に家族でピッティに参加する人々にも出会いました。アベーレさん(右)とエマさんは、ボローニャ地方で八百屋を営むご夫婦。二人とも洋服作りが趣味で、着用しているのは全て二人でデザインした共同製作だそうです。「ピッティは僕らにとって非日常を味わえる、年2回のお楽しみであり舞台だよ」。一緒に八百屋を営み、共通の趣味を持ち、ピッティに情熱を注ぐとっても仲むつまじいご夫婦を見て「ソウルメイトってこういう事なのかな」と思いました。

映画スター風カップル=広報活動に勤しむ凸凹夫婦

 ご夫婦でも全然雰囲気が違っていたのがペアルックのコンビ。名前は二人ともアレクサンドルさんなので、夫婦で同姓同名という珍しい二人。互いにフリーランスのファッションデザイナーで、ピッティ参加2年目です。自身がデザインした洋服をペアルックで毎回着用し、プロモーション活動をしているのだそう。奥さんの方は写真に撮り慣れている感じでしたが、旦那さんは少しシャイな様子でツーショットを撮ろうとしても離れてしまい、なかなかキャッチできませんでした。なんだか二人の対照的な人柄が凸凹夫婦という雰囲気ですが、だからこそバランスが取れているように感じ「夫婦といってもさまざまな関係性があるな」と学びました。

 ピッティくんの取材は予想以上にとても楽しいものとなりました。なにより、彼らのファッションに対する情熱がすさまじく、圧倒されっぱなし。私もファッションが大好きでそれを生業にすることを選びましたが、着飾ることよりもファッションを取り巻く環境(人、文化、歴史、政治など)の方に関心が高いので、ファッションという同じ共通点はあっても方向性の違いを感じられたのが面白かったです。もしもファッションや洋服に情熱を傾け、着飾ることが大好きな方はピッティくんデビューしてみてはいかがでしょうか?遠く離れたイタリアで、ファッション仲間のファミーリアを作れるかも。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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「アレキサンダー・マックイーン」2020-21年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション

 「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」が2020-21年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。

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パリコレで大活躍した電動キックボードは日本でも広がる? 新たな交通手段「ライム」を体験

 日本からパリに来た知人の多くが「電動キックボードがパリでこんなに流行っているなんて!」と驚いたように口にします。街中ではビジネスマンが通勤時の足として使用し、旅行者のカップルは観光名所周辺を走らせたり、10代の若者は風をなびかせ飛ばしていたりと、とにかく利用者が増えています。2019年9月のパリ・ファッション・ウィーク中には、会場から会場へと電動キックボードで移動する業界人の姿も多く見かけました。20年1月のパリ・メンズ・ファッション・ウィークやオートクチュール・ウイーク中は大規模な鉄道ストが予想されるため、移動手段として検討している人も多いのではないでしょうか。

 フランスで17年に導入された電動キックボードのシェアサービスは、パリジャンの交通手段を劇的に変えました。電動キックボードよりも先に普及していた自転車と電動自動車のシェアサービスは滑り出しこそ良かったものの、回収の手間やステーションの管理維持、代替えコストの高額さ(支出は自治体の税金)で批判を浴び、一気に低迷。そこに、電動キックボード事業を展開するアメリカのスタートアップ企業「ライム(LIME)」が登場し、利用者が飛躍的に拡大したのです。その「ライム」は日本市場への参入を2019年に明言し、9月には福岡県で実証実験を行いました。同年11月には自民党議員による電動キックボードの国内導入を話し合う議会が開かれるなど、国も前向きな姿勢を見せています。とはいえ、他国で普及しているからといって交通事情の異なる日本でも同じように広まるとは限りません。今回は筆者が、パリで電動キックボードの需要が高い理由を探るべく、実際に体験してみました。一輪車は得意なのに自転車は上手く乗りこなせない変なバランス感覚の持ち主ですが(笑)、すぐに乗りこなすことができ、パリの街をスイスイと周遊してきました!

渋谷〜新宿の距離を18分で移動

 スタート地点は6区サン・ジェルマン・デ・プレのサン・シュルピス教会。ノートルダム大聖堂に続くパリで2番目に大きな教会で、映画「ダ・ヴィンチ・コード」の舞台になったことでも有名です。ちなみに「ロエベ(LOEWE)」オフィスは教会の目の前にあるビルで、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)がオフィスから見えるサン・シュルピス教会の美しい眺めをインスタグラムによくアップしています。ここから目指すのは百貨店ギャラリー・ラファイエット(GALERIE LAFAYETTE)シャンゼリゼ通り店。グーグルマップで検索すると他の交通手段同様に電動キックボードのルート、所要時間などが表示されます。距離にして3.9km、時速10〜15kmで所要時間は18分でした。およそ渋谷のスクランブル交差点から伊勢丹新宿本店までの距離と同じくらい。かかった費用は4ユーロ(約480円)で、同じルートでタクシーを利用すると約15ユーロ(約1800円)、地下鉄はパリ市内が一律1.9ユーロ(約230円)です。地下鉄の方が料金は安いものの、一度乗り換えを挟んで所要時間約20分に加え、地下道の階段の登り降り(パリはエレベーター・エスカーレーターが東京よりも少ない)を考慮すると電動キックボードの方がかなり楽に感じられました。

 次の目的地は、クリスマスマーケットが出ているヴァンドーム広場。ギャラリー・ラファイエットのシャンゼリゼ通り店から2.3kmの距離を11分で3ユーロ(約360円)でした。東京だと恵比寿駅から表参道駅へと同等の距離で、電車を利用した場合はJR山手線と東京メトロを乗り継いで約10分、304円です。所要時間はほぼ変わりませんが、電動キックボードだと電車の混雑や乗り換えを避けられます。

交通が不安定な海外では活躍

 実際に体験してみて、筆者個人としてはメリットを大きく感じました。パリでは日本のように時間通りに電車はまず来ませんし、予告なく突然途中下車を強制されたりと、思いがけないことが結構あります。それがパリ生活の楽しみの一つだったりもしますが、予定通りに目的地へと行けずいら立つこともしばしば。電動キックボードだと自分のペースで移動できるうえに、たとえ通行止めの道路があってルートを外れたとしても電車ほどの大きな遅れにはなりにくいと思います。また、パリの街は一方通行の道がとても多く渋滞が日常的なので、立ち往生することなくスイスイと進められる電動キックボードの利便性は想像できますよね。ちょうど体験を行なった時期は、フランスの公共交通機関がストライキを起こしている期間だったため電車もバスも完全にストップしており、タクシーを利用すると通常の3〜4倍の価格でした。フランスのストライキ文化や交通、道路事情を考慮して、電動キックボードの需要が高まるのは納得ではないでしょうか。

多発する事故が最大の課題

 電動キックボードはいいことづくめのように見えますが、日常的に利用しているというヘビーユーザーの友人は、デメリットも教えてくれました。「アプリを使って『ライム』を見つけても、本体のバッテリー切れが多く、探し続けてかなり歩いて時間を無駄にしてしまうことが最大の欠点。他社と比べて利用者が多いためか、『ライム』は特にバッテリー切れが多発する」。また、利用後はアプリで本体のロックを掛けて終了を知らせるのですが、スマートフォンのバッテリーが切れた場合はロックが掛けられないため、料金が上がり続けてしまうといった事態も経験したそう。

 さらに、昨今フランスで問題になっているのは多発する事故です。パリで電動キックボードのシェアサービスが開始した当初は、法整備が整っていないため無法状態でした。車や歩行者との事故が多発し、昨年には80歳の老人が電動キックボードにひかれて死亡する事故まで発生しました。これを受けて9月には、歩道を走行した場合最高で135ユーロ(約1万6200円)、時速25km以上で走行すると1500ユーロ(約18万円)の罰金と新たな規制が敷かれたのです。基本は自転車レーンを走行することが義務化され、現在事故件数が減少したのか精査中といったところ。

 日本では原動機付自転車(いわゆる原付)に該当する電動キックボードに対して、前照灯や方向指示器の設置、ヘルメット着用などの法規制について議論がなされています。また、自転車レーンがまだまだ少ない日本では、走行するレーンが歩道か車道かで混乱を招きそうです。日本でのサービスがもしこの先開始されるならば、他国の事故事例を可能な限りたくさん参照して最大限の事故予防に務めてほしいものです。メリットとデメリットを踏まえて、みなさんは日本で電動キックボードを利用したいと思いますか?

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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働き方改革時代の眼鏡登場 「ゾフ」が仕事に集中できる視覚環境を作る

 インターメスティックが手掛けるアイウエアブランド「ゾフ(ZOFF)」は、“集中できる環境”を作る眼鏡“ゾフ+集中”を1月17日に発売する。

 働き方改革によりオフィスのフリーアドレス化やノマドワークなど働く場所の選択肢が増える中で、“ゾフ+集中”は勉強や作業に集中できる環境を作ることをコンセプトとしている。ポイントは眼鏡フレームに付けたフードで、これにより真横の余分な視覚情報をカットし、眼球の動きをコントロールする脳の部位である前頭眼野の負荷を軽減する。この仕様は、競争馬が前方に集中するために装着する馬具“ブリンカー”から着想を得て開発されたという。価格は7000円で、国内の「ゾフ」51店舗で販売する。

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「サルヴァトーレ フェラガモ」2020-21年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション

 「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」が2020-21年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。

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「ユニクロ」 × モデルのイネス・ド・ラ・フレサンジュの最新コレクション発売 

 「ユニクロ(UNIQLO)」は1月31日、モデルのイネス・ド・ラ・フレサンジュ(Ines de la Fressange)とコラボした2020年春夏コレクションを発売する。同コレクションは、“1924”をテーマに掲げ、“美しさとは日常の中、身近なものの中にある”という考えのもと製作した。両者のコラボは14年春夏からスタート。

 アイテムはウィメンズ展開の全54型。1924年の仏・パリ・オリンピックに見られたトラディショナルなスポーツウエアにインスパイアされたトラックジャケット(3990円)やトラックパンツ(2990円)のほか、南仏・アルルの伝統的なガーディアン(カウボーイ)の服装にインスピレーションを得たジャケット(7990円)やワンピース(4990円)、花や鳥などの柄を配したキャミソール(3990円)やスカート(2990円)、スカーフ(1990円)など。「ユニクロ」銀座店や渋谷道玄坂店、公式オンラインストアなどで取り扱う。

 イネスはフランス出身のモデル。17歳からモデルとしてキャリアをスタートさせ、瞬く間に国際的なトップモデルとして知られるようになる。また、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)が手掛けた「シャネル(CHANEL)」のミューズとして1980年代に活躍してきたほか、現在では「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」「ロジェ・ヴィヴィエ(ROGER VIVIER)」などのコンサルタント活動を行っている。

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「プラダ」2020-21年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション

 「プラダ(PRADA)」が2020-21年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。

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フランスが職人の後継者不足問題に立ち上がる ラグジュアリー産業に年間1万人の雇用を目指すプロジェクトが始動

 日本では伝統工芸に携わる職人の後継者不足が長年問題視されているが、それはモードの国であるフランスも同じ。特にプレタ・ポルテが台頭してからの1980〜90年代には、衣料品や皮革産業で数千の職が消滅し、職人たちは仕事を失った。以降、社会的に不安定な職と認知されるようになり、専門技術職を奨励する親や教師は少なくなったために後継者不足に陥ったのである。

 そんな現状を改善すべく、フランス国家機関のラグジュアリー&モード産業戦略委員会(Le Comite Strategique de la Filiere de la Mode et du Luxe)が新たなプロジェクト「サヴォワール・プール・フェール(Savoir Pour Faire)」を2019年10月に立ち上げた。同プロジェクトは、フランス全土で専門技術職の訓練希望者と求職者を募集するプラットフォームだ。ラグジュアリー&モード産業戦略委員会に属する服飾や宝飾品、革製品、靴、時計製造、食器の分野のフランス企業が参加している。同委員会の委員長を務めるギョーム・ドゥ・セーヌ(Guillaume de Seynes)=エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL) エグゼクティブ・バイス・プレジデントは、ラグジュアリー産業に年間1万人の雇用を創出することを任務として掲げる。

 フランスにおいて、ラグジュアリーファッション産業は国の経済を支える中核である。雇用経費を含めるとGDPの2.7%を占める高い割合で、現在100万人の雇用者が存在する。自動車製造業や航空産業よりも高い、年間1540億ユーロ(約18兆5000億円)の売上高を出しているにもかかわらず、中小企業と中堅企業の多くは人材不足の問題を抱えているのだ。その主な原因は、雇用形態と賃金にあると考えられる。卓越した技術を身につけた専門技術職は修行期間が長い割に職が少なく、給与は高くない。過去の例を見ると、職自体が無くなる可能性も考えられるため、非常に不安定な職業といえる。

雇用形態や給与にもこだわる

 同プロジュクトの指揮を取るセーヌ委員長とアパレル産業連合の会長マーク・プラダル(Marc Pradal)は、まず専門技術職の“不安定さ”を解消するために、採用時から無期限雇用(Contrat a Duree Indeterminee、通称CDI)の契約を積極的に進める取り組みを行った。実際に同プロジェクトの求人情報欄を見ると、無期限雇用での募集が多い。日本とは雇用形態が異なるフランスには、無期限雇用(日本の正社員に相当するが、中にはアルバイトも含まれる)と有期雇用(Contrat a Duree Determinee、通称CDD)があり、ファッション産業に限らず多くのフランス企業は有期雇用で契約して試用期間を設けるのが通例だ。期限は最長18カ月だが、大体は3〜6カ月間の契約期間が平均的で、更新は一回だけ可能。更新後も継続して雇用する場合は無期限雇用に切り替えなければならない。フランスは労働者の権利が守られているため福利厚生は日本より優れているが、その分企業側は無期限雇用に対して非常に慎重にならざるを得ないのが現状である。入社時から無期限雇用での契約は企業にとってリスクを伴うものの、求職者にとっては魅力的に映る。無期限雇用で採用する各企業に対して同委員会が何らかのサポートをするのだろうが、詳細は明らかにされていない。

 求職者にとって雇用形態と同じくらい重要なのが給与だ。現在のところ専門技術職の給与は、フランスが定める最低賃金の月額1521ユーロ(約18万2500円)からスタートするのがほとんどである。例外的に、フランス服飾連盟(Federation de la haute couture et de la mode)はオートクチュールのパタンナーに対して最低でも月額2225ユーロ(約26万7000円)を保障している。同プロジェクトは雇用形態の改善に取り組んではいるものの給与の改正には消極的で、セーヌ委員長はその理由を「賃金の上昇は企業の競争力を妨げる」と警告をした。

 世界的には、人工知能(AI)が熟練の職人の技術を継承する開発に取り組み、将来的に職が失われていくと危惧されるなかで、同プロジェクトはその流れと真っ向から対抗する。専門技術職の訓練希望者や求職者と企業が繋がる大規模なプラットフォームがこれまでなかったため、職人と企業をつなぐ架け橋として大きな価値を持ちそうだ。雇用形態や給与に関しては改善点はあるものの、少なくとも若年層に対しての専門技術職のイメージ向上には役立つのかもしれない。同委員会に所属する「シャネル(CHANEL)」は職人育成と雇用拡大のために、パリ北部の街ヴェルヌイユ・アン・アラットにある皮革製造工場の拡張を明言するなど、各企業積極的な姿勢を見せ始めている。メイド・イン・フランスの工芸を継承していくために国を挙げて職人を育成し、彼らの地位を守っていく動きは今後も強まりそうだ。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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今週のスケジュール(2020年1月13日〜2020年1月19日)

FASHION

14日(火)

TSIホールディングス
2020年2月期 第3四半期決算説明会
10:00〜11:00 青山ビル6階
(東京都港区北青山1-2-3)

阪急うめだ本店
「バレンタインチョコレート博覧会2020」内覧会
10:00〜12:00 ダイヤモンドホール
(大阪府大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店13階)

ロコンド
2020年2月期 第3四半期決算説明会
16:00〜17:00 ロコンド本社
(東京都渋谷区元代々木町30-13)

15日(水)

日本アパレル・ファッション産業協会
新年賀詞交歓会
18:00〜 ホテルニューオータニ 「鶴・西の間」
(東京都千代田区紀尾井町4-1)

16日(木)

ジェイアール名古屋タカシマヤ
「2020 アムール・デュ・ショコラ〜ショコラ大好き〜」オープニングセレモニー
9:15〜 ジェイアール名古屋タカシマヤ1階 正面ステージ
(愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4)

西インド諸島海島綿協会
新年賀詞交歓会
12:00〜 東郷記念館2階 「響の庭」
(東京都渋谷区神宮前1-5-3)

アリババグループ
「アリババの2020年の日本での取り組み」説明会
15:00〜16:00 TKPガーデンシティプレミアム京橋 ホールD
(東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン2階)

BEAUTY

14日(火)

資生堂
「d プログラム新ミューズ就任発表会」
13:00~14:00 表参道ヒルズ本館B3階 スペース オー
(東京都渋谷区神宮前4-12-10)

15日(水)

ファンケル
新製品発表会
13:00~ コンラッド東京2階 風波
(東京都港区東新橋1-9-1)

ピエール ファーブル ジャポン
「アベンヌ」新製品発表会(16日も開催)
11:00~ / 16:00~ ザ ストリングス表参道3階 パークアベニュー
(東京都港区北青山3-6-8)

16日(木)

アースシップ
「ドクターウー」ブランド発表会
14:00〜 EBISU SHOW ROOM
(東京都渋谷区恵比寿南3-1-24)

ドクターシーラボ
「ジェノマー」新製品発表会
11:30~12:45 レストラン・ランス・YANAGIDATE
(東京都港区北青山3-10-13)

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

出版業界や印刷業界の構造不況でよく言われるけど、構造不況じゃなくて消滅するか全く形を変えるかというところが、ネットが浸透してからわかってたことなんだけど。。なかなか手はないのかな?!?!

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