「サカイ」のショー会場はハイブリッドコーデの教科書 2020-21年秋冬メンズにemmaや松田龍平らが来場

 「サカイ(SACAI)」は、2020-21年秋冬メンズ・コレクションのランウエイショーをグラン・パレ(Grand Palais)で1月18日に発表した。会場周辺には同ブランドのコレクションを身につけたファッション上級者が多く、セレブリティーからストリート系アーティストまで幅広い層が来場した。ストリートカメラマンの数もこの日随一で、注目度の高さがうかがえた。俳優の松田龍平やモデルのemma、秋元梢、高橋らら、ショーに出演した美佳ら日本人の姿もあった。

The post 「サカイ」のショー会場はハイブリッドコーデの教科書 2020-21年秋冬メンズにemmaや松田龍平らが来場 appeared first on WWD JAPAN.com.

読者が注目した今週の新作 「リーバイス」の機能ジーンズなど(1月24〜30日)

 「WWD JAPAN.com」が今週発売の新商品を「ファッション部門」「ビューティ部門」「スニーカー部門」別にまとめてお届け。「ファッション部門」では読者の注目度(PV)から1〜3位までをランキング形式で紹介。今週は「リーバイス(LEVI'S)」の血液循環を促す特殊なデニム生地を使った“リーバイス エナジー(LEVI'S ENERGY)”が最も注目された。

【ファッション部門】


【ビューティ部門】


【スニーカー部門】

The post 読者が注目した今週の新作 「リーバイス」の機能ジーンズなど(1月24〜30日) appeared first on WWD JAPAN.com.

「ヴィクター&ロルフ」と「メリッサ」が初コラボ 花モチーフのサンダルとバッグを発表

 「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」は1月22日にパリで行われた2020年春夏オートクチュール・コレクションで、ブラジル・サンパウロ発のシューズブランド「メリッサ(MELISSA)」とのコラボレーションを発表した。両ブランドのコラボは今回が初めてで、サンダルとバッグをラインアップする。

 シューズは「メリッサ」のフラットタイプのサンダル“ポゼッション(POSSESSION)”をベースに、3Dカットでフラワーレースのモチーフをあしらった。カラーは「ヴィクター&ロルフ」らしいブラックとホワイトに加え、スカイブルー、ベビーピンク、マットクリーム、ベージュの6色を用意する。また、ラフィアのカゴバッグをモチーフにしたバッグには、「メリッサ」特有のPVCを使用してポップに仕上げ、取り外し可能なフラワーレースモチーフのショルダーストラップも付属する。カラーはブラック、スカイブルー、ベビーピンク、クリーム、ベージュの5色。

 価格はシューズが1万7500円、バッグが2万4500円で、日本では4月に発売予定。

The post 「ヴィクター&ロルフ」と「メリッサ」が初コラボ 花モチーフのサンダルとバッグを発表 appeared first on WWD JAPAN.com.

シックな装いが勢ぞろい! 第26回「SAGアワード」授賞式からレッドカーペットスタイルを一挙公開

 1月19日に米ロサンゼルスで、第26回「全米映画俳優組合賞(Screen Actors Guild Awards、以下SAGアワード)」の授賞式が開催された。「SAGアワード」は通称「オスカー(Oscar)」こと「アカデミー賞(Academy Awards)」の前哨戦とも言われており、全米映画俳優組合に所属する俳優たちの投票によって受賞者が決定される。

 授賞式では、「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」のクラシックブルーのドレスを着用したニコール・キッドマン(Nicole Kidman)や、「ジョルジュ オベイカ(GEORGES HOBEIKA)」のイブニングドレスを着こなしたジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)らがレッドカーペットに華を添えた。

 クラシックブルーのドレスに身を包んで登場したレネー・ゼルウィガー(Renee Zellweger)は、映画「ジュディ 虹の彼方に(Judy)」で主演女優賞を受賞。また、コメディードラマ映画「マリッジ・ストーリー(Marriage Story)」で助演女優賞を受賞したローラ・ダーン(Laura Dern)は、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」のダークグリーンのドレスで授賞式に出席した。

The post シックな装いが勢ぞろい! 第26回「SAGアワード」授賞式からレッドカーペットスタイルを一挙公開 appeared first on WWD JAPAN.com.

ヒップホップシーン随一の“ひねくれ者”、ヴィンス・ステイプルズ 「リリックは書き方次第で何でも共感できちまう」

 昨年の12月初旬、ヒップホップメディア「HIP HOP DNA」が主催するライブイベントのために、アメリカを代表する若手ラッパーのヴィンス・ステイプルズ(Vince Staples)が来日した。

 ヴィンスは、2017年6月に発表した2ndアルバム「Big Fish Theory」が各所で“2017年のラップのベストアルバム”と高い評価を受け、一躍トップアーティストの仲間入りを果たした1993年生まれの若手ラッパーだ。しかし、その実力の一方で大御所ラッパーに対する歯に衣着せぬ発言や、アルコールもドラッグも摂取しないストレートエッジな生活、自身のアンチに対して引退を掛けたクラウドファウンディングの実施、とあるインタビューで「音楽を聴くのが嫌い」と応えるなど、癖の強いアーティストが多いヒップホップシーンの中でも随一の“ひねくれ者”としても知られている。

 ライブ直前、同年7月の「フジロック」ぶりに来日した彼にラッパーになった経緯から、楽曲制作へのこだわり、ファッション観まで話を聞いた。

WWD:カリフォルニアのコンプトン出身だそうですが、現在も拠点はコンプトンですか?

ヴィンス:両親がコンプトンの出身だから子どもの頃は住んでいたけど、その後に母親の希望で南のロングビーチに引っ越したから“地元”はロングビーチで、今も住んでいるよ。まぁ実際は、ロングビーチの近くにある誰も知らないような小さな町なんだけどね。そのほうが分かりやすいから。

WWD:両親のルーツは?

ヴィンス:ルーツを聞かれたくないやつもいるよな、俺は平気だけど。母親の祖父母は西インド諸島にあるハイチからの移民で、父親は中米のどこか。どっちもアメリカからそんなに遠くないところさ。

WWD:ラッパーになったきっかけは?

ヴィンス:キッズの頃、友だちとふざけてそれっぽい真似ごとをしているうちにうまくなり、気付いたらなっていたとしか言いようがない。だからラッパーになるのが夢だったとか、なろうと思ってなったとか、そういうわけじゃないんだ。

WWD:幼少期に真似をしていたり、影響を受けた人は誰なんですか?

ヴィンス:そうだな……んー特にいない。俺はあんまりスターに憧れるとかがなくてさ。もちろん、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg、同じくロングビーチ出身のラッパー)のことはすごくリスペクトしているけど、それはラップや音楽的にというよりも、俺たち地元のキッズのためにしてくれたことをありがたく思っているということ。だって世界で最も有名なラッパーの1人なのに、若者向けのフットボール・リーグを作ってくれたり、キッズのために授業を開いてくれたりするんだぜ?彼のそういうところには本当に敬意を抱いているよ。

WWD:では、あなたも将来的に地元に貢献したいと?

ヴィンス:当然さ。いつかそういう立場になれたら、俺が今まで受けてきたことを還元してみんなを助けたいんだ。

WWD:気付いたらラッパーになっていたとのことですが、楽曲制作を始めた頃は覚えていますか?

ヴィンス:はっきりとした時期は覚えていないけど、キッズの頃に曲を作りたいと思ってすぐに作り始めたことだけは覚えている。地元のやつを通してロサンゼルスのいろんなところにコネを持っている人たちに出会い、それが未来につながった。彼らはスタジオを持っていたからすぐに曲作りができたんだ。まぁ人に聴かせられるようなレベルじゃなかったんだけど、とにかく好きだったから趣味としてやっていた。あいつらに出会えたからうまくなれたし、本当にラッキーだったと思うよ。じゃなかったら、今こうして東京でインタビューなんて受けることだってなかっただろうし。

WWD:楽曲制作において、自分なりのテーマやルールはありますか?

ヴィンス:オープンでクリエイティブな姿勢でいること、そして、間違いを恐れずにあれこれ実験してみることが大事だな。あとは、「うまくいかなかったらどうしよう」と心配したり、「ほかのやつらはどんな音楽を作っているんだろう」なんて周囲を気にしたりせずに、“これが好きだ”という自分の直感を信じることにしている。何においても自分を信じて好きなものを作ることって大事だろ?

WWD:日本の音楽シーンでは“(歌詞の)共感”が重要とされることが多いんですが、リリックでは何に重きを置いていますか?やはり実体験?

ヴィンス:毎日の暮らしやそこで感じること、金のために働かなきゃいけないこと、家族や愛する人がいること、近い関係のやつが死んだことーー表面的な違いはあるけれど、根っこにある本質はそう違ったりはしない。リリックは書き方次第で何でも共感できちまうんだ。楽曲を作るうちに、誰かに共鳴してもらえる音楽を作りたいのならば“音楽を消費されやすい形にする必要がある”ということを学んだよ。

人はなぜ音楽を聴くのか、それは共感したいから。この曲はこういう意味だとか、こういう風に聴けとかは俺は言わない。例えば歌詞の内容が、俺の意図とは違って伝わったとしても、君がそう聴いたならそれでいいと俺は思う。何のために音楽を作るかって、みんなに楽しんでもらうためだ。好きに解釈してくれて構わないし、俺はそういうのも含めて楽しんでいる。俺の曲を気に入って聴いてくれているなら、どう楽しんでくれてもいいんだよ。気に入らなかったら、それはそれだ。

2ndアルバム「Big Fish Theory」に収録されている代表曲「Big Fish」

WWD:2ndアルバム「Big Fish Theory」は全体的に暗くて冷たいビートが多いと感じたのですが、これは意識したのではなく好きなように作った結果でしょうか?

ヴィンス:そうだな。世の中には“意識して作ったアルバム”ってのがあるけど、このアルバムは自然とそうなった。音楽を聴くときに癖というか、こういうサウンドが好きっていうのがあるだろ?誰も好みからは逃れられないように、音楽を作るときも同じことが起きるんだ。

WWD:アートワークが個人的にとても好きなんですが、どういう意図が隠されているんですか?

ヴィンス:そう言ってくれてうれしいけど、あれは事故の産物なんだ(笑)。最初は全然違うものを想定していて、透明な水槽で金魚が泳いでいるように、CDケースを水槽に見立ててそこに金魚がいるビジュアルにするはずだったのに、どういうわけか金魚をアップにしたものになっちまった。まぁ出来上がりを見て「あー……もうこれでいこうぜ?」って(笑)。

WWD:3rdアルバム「FM!」のアートワークは、VERDYさんが手掛けていますね。

ヴィンス:彼のことが前から大好きで、友人の紹介で出会ったんだ。いざ会ってみたら、才能あふれるクールなアーティストで、すぐに意気投合して依頼したんだ。

WWD:VERDYさんとはツアーグッズでもコラボしていますね。

ヴィンス:ツアーグッズは、買ってくれるファンにとって何か意味があるものであってほしいと思うし、日常生活で着られず洗えもしないなんてありえない。それに俺は昔から、グッズを売るんだったら利益を出すためにバカみたいに高くするべきじゃないと思っていたし、もし高くするならばそれ相応のデザイン的な価値があるべきだと考えていた。ライブを見に来てくれたファンにはいい音楽だけじゃなくて、いいグッズも購入してもらうことで、より忘れられない体験にしてもらいたいんだ。

WWD:グッズ製作に力を入れているようですが、ファッションは好きですか?

ヴィンス:いや、そこまでファッションは好きじゃない。好きなアイテムはあるけど、デザイナーやブランドなんて全然知らないし、気にしない。誰が作ったとか、どこのブランドってよりも、いいと思ったらなんでも着る、みたいな感じさ。

WWD:USラッパーは派手なファッションやジュエリーを身に着けていることが多いですが、あなたはスタイリッシュでシンプルですよね。

ヴィンス:稼いだら高価で派手なものを身に着けたい気持ちは分かるし、悪いことじゃない。ただ単に、派手な格好は俺の趣味じゃないし似合わない(笑)。

WWD:昨年の「フジロック」に出演した際には、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)と「ナイキ(NIKE)」の“エア プレスト(AIR PRESTO)”を履いていましたね。スニーカーが好きなんでしょうか?

ヴィンス:“エア プレスト”はもらったから履いただけ(笑)。俺も昔はスニーカーが大好きだったよ。でも今は高すぎる。リセールとかさ、もうこりごりって感じ。だって、たかが靴一足が500ドル(約5万5000円)とか800ドル(約8万8000円)もするんだぜ?マジで高すぎる。俺はそんな大金を払う気にはなれないよ。その金があったらもっと違うものがたくさん買えるし、違うことに使ったほうがいい。

今のキッズは、“こういうものを履かないとクールじゃない”と思わされて大変だよな、かわいそうだよ。大事なのは値段じゃないだろ?ファッションって、自分が好きなスタイルの服を着ることでこういう人間だと表現したり、自分にとって心地いい服を着ることのほうが大事なんじゃないのか?


WWD:以前まで「コンバース(CONVERSE)」と契約していましたね。

ヴィンス:「コンバース」とは2~3年ぐらい契約していたんだけど、正直言うと、契約が終わってからは履いていない(笑)。デザインは好きなんだけど、パフォーマンスするには底が薄くてね。でもコラボは本当にいい経験だったし楽しかったから、またスニーカーブランドとコラボする機会があればいいなと思っているよ。

The post ヒップホップシーン随一の“ひねくれ者”、ヴィンス・ステイプルズ 「リリックは書き方次第で何でも共感できちまう」 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ルイ・ヴィトン」、NBAの優勝トロフィー専用ケースを製作 ヴァージル・アブローによるカプセルコレクションも

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、北米の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association以下、NBA)の優勝チームに授与されるトロフィーを収める専用トラベルケースを製作する。ケースの外側は同ブランドのシグネチャーであるモノグラム・キャンバスで作られており、内側はNBAのオフィシャルカラーであるブルーのマイクロファイバーでライニングされている。

 これに加えて、ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターが、プレスカンファレンス、試合、そして移動という“バスケットボール選手の人生における3つの重要な場面”を着想源とするカプセルコレクションを手掛ける。協業は数年にわたるもので、ラゲージバッグやウエアなどを2020年10月に発売する予定だ。なお1月15日(現地時間)に協業が発表された時点では、詳細は明らかにされていなかった。

 マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者は、「NBAの優勝トロフィーは選手らが人生を懸けて挑む競技の頂点にあるものだ。逆境にもくじけず、何年もかけて完璧を目指すことの象徴であり、当ブランドの価値観とも一致する」と協業の意義を語った。またカプセルコレクションについては、「ヴァージルは、バスケットボールやその選手らにまつわるコレクションを作れることに大喜びしている。スタイル、アート、ファッション、スポーツ、音楽が交じり合う彼の作品に、今度はNBAの要素が加わる」と説明した。

 マーク・テイタム(Mark Tatum)NBA副コミッショナーは、「NBAはこれまでもさまざまなファッションブランドと協業しているが、これほどの規模で行うのは初めてだ。『ルイ・ヴィトン』のアイテムを身に着けている選手も多いし、同ブランドが好きだというNBAファンもたくさんいる。今回の協業は大歓迎されるだろう」と述べた。

 「ルイ・ヴィトン」はこれまでもスポーツ関連のコラボレーションを行っており、ヨットレースのアメリカズ・カップ(America’s Cup)、FIFAワールドカップ(FIFA World Cup)、ラグビーワールドカップ(Rugby World Cup)、テニスの全仏オープン(The French Open)でもトロフィー用のケースを提供している。また19年9月には人気オンラインゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)」などを提供する米ゲーム会社ライアットゲームズ(RIOT GAMES)と2年間のパートナー契約を締結し、優勝トロフィーを収める専用トラベルケースを製作したほか、同ゲームに着想を得たカプセルコレクションを発表している。

 NBAは、これまでに「シュプリーム(SUPREME)」「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」「ジェレミー スコット(JEREMY SCOTT)」「メゾン キツネ(MAISON KITSUNE)」などのブランドと協業している。

The post 「ルイ・ヴィトン」、NBAの優勝トロフィー専用ケースを製作 ヴァージル・アブローによるカプセルコレクションも appeared first on WWD JAPAN.com.

「ブシュラ ジャラール パリ」2020年春夏オートクチュール・コレクション

 「ブシュラ ジャラール パリ(BOUCHRA JARRAR PARIS)」が2020年春夏オートクチュール・コレクションをパリで発表した。

The post 「ブシュラ ジャラール パリ」2020年春夏オートクチュール・コレクション appeared first on WWD JAPAN.com.

オオスミタケシが「MCM」とのコラボライン復活を語る 5年ぶりに「フェノメノン」としてカムバック

 ドイツ発ライフスタイルブランド「MCM」は2月4日まで、「フェノメノン(PHENOMENON)」とのコラボレーションライン“MCM バイ フェノメノン”のポップアップストアを伊勢丹新宿本店メンズ館1階に開いている。

 今回の“MCM バイ フェノメノン”は約5年ぶりの復活であり、「フェノメノン」の創業デザイナーであるオオスミタケシ(TAKESHI OSUMI)が「フェノメノン」の名を冠した商品を手掛けるのも約5年ぶり。「フェノメノン」は2015年に「MCM」を手掛ける韓国のソンジュグループの傘下に入り、翌年にオオスミは退任。その後、オオスミは吉井雄一と手掛けるメンズブランド「ミスター・ジェントルマン(MISTERGENTLEMAN)」のデザインに専念してきた。

 商品はアクリルボードを融合させたクラッチバッグやコインケースをはじめ、キャップ、スエット、トラックスーツなど色あざやかな商品をラインアップ。約5年ぶりに “MCM バイ フェノメノン”のコラボラインを手掛けたオオスミタケシに復活の経緯やコレクションに込めた思いを聞いた。

WWD:“MCM バイ フェノメノン”の復活の経緯は?

オオスミタケシ(以下、オオスミ):デザイナーを退任した後も、会社のメンバーとは食事に行ったりとプライベートのお付き合いがありました。そこでまず『フェノメノン』単体としてではなく、『“MCM バイ フェノメノン”として再始動しませんか?』というお声がけをいただいんです。そうして約1年の準備して、このコレクションが完成しました。

WWD:久しぶりに“MCM バイ フェノメノン”をデザインした感想は?

オオスミ:「ミスター・ジェントルマン」では吉井と2人でモノ作りをしているので、僕一人でデザインするのは本当に久しぶり。実はこの“MCM バイ フェノメノン”の制作では、5年前に携わっていたスタッフたちが集まって、チームが再結成したんです。そういう意味でも一番しっくりするモノ作りができました。

WWD:このコレクションに込めた思いは?

オオスミ:「MCM」の有名なヴィセトス柄(モノグラム)はヒップポップにルーツがあって、ストリートのイメージも強い。「フェノメノン」もデザインにヒップホップの感覚があって。そのルーツを忠実に守って、新しいものを出せたらと思いました。

WWD:「ミスター・ジェントルマン」でのモノ作りとの違いは?

オオスミ:“MCM バイ フェノメノン”はデザイナーが僕一人なのでやりやすくはあるんですけど、相棒の吉井と2人で話すことと、僕1人で考えることは全然違う。「フェノメノン」はジェンダーレスで、色も素材も自由。一方で「ミスター・ジェントルマン」は制約はないが、正しい服装のようなマナーがある。でも今回は5年前の「フェノメノン」とは一味違う今の僕を出せたらいいなと思って取り組みました。

■MCM by PHENOMENON POP-UP STORE

会期:1月22日〜2月4日
場所:伊勢丹新宿店メンズ館1階=プロモーションスペース
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

The post オオスミタケシが「MCM」とのコラボライン復活を語る 5年ぶりに「フェノメノン」としてカムバック appeared first on WWD JAPAN.com.

「ヘッド・ポーター」後継ブランド「ラミダス」が「フラグメント」とコラボ オレンジとブルーのトートバッグ

 「ヘッド・ポーター(HEAD PORTER)」の後継ブランドとして昨年10月にスタートした「ラミダス(RAMIDUS)」は1月25日、藤原ヒロシが主宰する「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とのコラボレーションアイテムを発売する。オンラインストアでの販売は27日から。

 大胆なプリントを施したトートバッグは、定番カラーを外したオレンジとサックスブルーの2色展開。テントなどに使用される軽量なポリエステル・キャンバスにコーティングを施して耐久性を持たせた。持ち手の2つのハンドルがつながっているように見えるデザインで、さまざまな使い方が可能だ。価格はLサイズが8000円、Mサイズが6500円。

 「ラミダス」は「ヘッド・ポーター」が昨年9月に終了したことを受け、新ブランドとして設立されたバッグブランド。10月には原宿店の跡地に1号店をオープンした。「ヘッド・ポーター」は吉田カバンが製造を手掛け、藤原ヒロシがデザインエッセンスを加えることで、高い品質と機能性、洗練されたデザインを兼ね備えたバッグを打ち出してきた。

The post 「ヘッド・ポーター」後継ブランド「ラミダス」が「フラグメント」とコラボ オレンジとブルーのトートバッグ appeared first on WWD JAPAN.com.

@Bot_Gravy Yung Gravy Bot

Dos Equis Roundhouse kick Motherf*cker, don't test me Bakin' this bread with my nerf like a class 5 whiplash, ay b*tch, smash Gravy all over my dash, ay Young Johnny Cash (WOAH) Gotta catch 'em all like Ash (GRAVY TRAIN) I see them, they've been tryna touch me Karen tried to cuff

Posted in 未分類

「エリー サーブ」2020年春夏オートクチュール・コレクション

 「エリー サーブ(ELIE SAAB)」が2020年春夏オートクチュール・コレクションをパリで発表した。

The post 「エリー サーブ」2020年春夏オートクチュール・コレクション appeared first on WWD JAPAN.com.

夏木マリが総額3000万円の真珠まとう 「ミキモト」が心斎橋に旗艦店オープン

 ミキモトは23日、西日本初となる路面旗艦店「ミキモト(MIKIMOTO)」大阪心斎橋店を御堂筋沿いにオープンした。関西の直営店としては梅田店に続く2店舗目で、売り場面積は約303平方メートル。ハイジュエリーからブライダル、パールネックレスまで豊富なラインアップを取りそろえ、富裕層から訪日外国人、ミレニアル世代まで新たな顧客の獲得を狙う。

 店舗は「エルメス(HERMES)」や「カルティエ(CARTIER)」など国内外のラグジュアリーブランドが軒を連ね、海外からも注目されるエリアに立地。同社の中西伸一社長は「以前からブランドの世界観を表現できる店舗を出したいと好立地を探していた」と話す。昨年11月にソフトオープンしたところ、来店客の7割を訪日外国人客が占め、改めて商機を感じた。また「これまで比較的アピールが弱かった国内の富裕層と、デジタルで育ったミキモトを知らない年代にも強く訴求し、新たな世代を取り込んでいく」と話す。

 今とりわけ注力しているのが、男性がパールを着けるという新しいスタイルの提案だ。22日には「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」と「ミキモト」のコラボレーション・ジュエリーをパリで発表した。海外ではパールネックレスを楽しむ男性著名人のSNSが話題になるなど、ジェンダーレスなパールジュエリーが脚光を浴びている。「多様性の今の時代は男性もの、女性ものといった区別も意味がなくなってきている。男性がパールをつけることが違和感なく、むしろ格好いいと思ってもらえるよう『ミキモト』がオピニオンリーダーとなり、そのきっかけを作っていきたい。マーケットのさらなる拡大にも期待したい」と中西社長は意欲を見せる。

 同店のオープニングセレモニーには、俳優の夏木マリと桐山漣が登場した。

 初めてパールを身につけたという桐山は、黒のフォーマルなスーツに170万円のネックレスを着用。「真珠が男性にも合うことを初めて知った。令和の時代ならではの新境地。ブラックパールもあり、気分によって付け替えられるのでひとつ持っておくとコーディネートの幅が広がると思う。これからはプライベートでも挑戦したい」と語った。

 1500万円のネックスレスなど総額3000万円のパールジュエリーを身につけた夏木は「『ミキモト』がパールを世界に発信したことで世界中の女性がパールを身につけたいと思うようになった歴史を考えると、日本人として誇らしい気持ちになる。最近、改めてパールの魅力を再発見し、いま熱中している。晴れやかな場所に出るときはパールをつけていきたい」と話した。

 大阪心斎橋店の開業にあわせ、ブランド初となるフレグランス「ミキモト オード パルファム」も25日から国内の直営店で発売する。時代や性別を超えて愛されるパールジュエリーのようにタイムレスでジェンダレスな香りを楽しめるフレグランスで、男性客の来店動機になることを狙う。

 ミキモトは日本を代表するトップジュエラーとして、東京・銀座4丁目本店をはじめ、パリ・ヴァンドーム広場、ニューヨーク五番街、ロンドン・ボンドストリートなどに直営店を出店する。現在、アジア、欧米各地で35店舗を展開。「日本でパールを購入したお客さまが帰国してSNSに拡散していることもあり、中国を筆頭に海外での売り上げは伸びている」と話す中西社長は、大阪心斎橋店を機に、海外へのアピールをさらに強めていきたい考えだ。

The post 夏木マリが総額3000万円の真珠まとう 「ミキモト」が心斎橋に旗艦店オープン appeared first on WWD JAPAN.com.

【動画】WWDJAPAN ENGLISH Vol.5 “売上高”や“営業利益”は英語でどう言う? 海外首脳にデータを報告する幹部職必見

 「WWDJAPAN ENGLISH」は、世界に羽ばたきたい業界人に向けた英会話番組です。RIZAP ENGLISH(https://www.rizap-english.jp/)全面協力のもと、「WWD JAPAN.com」にアップした記事の英訳をきっかけに、「こんなコトが英語で言えたら!!」「あの時、英語のフレーズが浮かばなかった!!」というアナタの悩みに応える必要最低限の英会話を学びます。

 5回目は、全編英語でお送りする上級編(安心してください、全部日本語の字幕付きです)。ユナーテッドアローズの売り上げにまつわる記事から、「売上高」や「営業利益」などのビジネス英語を学びます。

 動画の下にも、翻訳前の日本語、番組中に読み上げた英語を掲載しています。

UAの11月度は増税後の落ち込みから持ち直し
UA’s sales are picking up after slump from tax hike

大手SPA、セレクトショップ、専門店の2019年11月の売上高(既存店ベース)は、気温が下がりきらなかったことで冬物衣料の動きが鈍く、前年実績を割り込んだという企業が目立った。
Among major SPAs, boutiques, and specialist stores, the same-store sales for November 2019 saw a sharp decline compared to the previous year's results. A delay in cooler temperatures this season caused a slump in the sales of winter apparel.

ユナイテッドアローズ(UA)の小売りとECの既存店売上高は前年同月比1.6%増。
The same-store sales of United Arrows (UA), both in-store and online, increased 1.6% compared to last November.

引き続き「オン、オフ兼用できるキレイめカジュアルがウィメンズ、メンズともに売れている」(広報担当者)という。
“Fashionable and casual clothes that can be worn for both business and leisure are still popular among both women and men,” a spokesman said.

高額のダウンアウターなどは増税前の購入が多かったが、ウィメンズは「マウンテンパーカやウールのラップコートが売れており、アウターの動きは悪くはない」。
Much of the expensive outerwear, such as down coats, were purchased well before the tax increase, but women's “mountain parkas and wool wrap coats are still selling well, so the outerwear sales are not looking too bad.”

The post 【動画】WWDJAPAN ENGLISH Vol.5 “売上高”や“営業利益”は英語でどう言う? 海外首脳にデータを報告する幹部職必見 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ドレス・バイ・ジュリー・ドゥ・リブラン」2020年春夏オートクチュール・コレクション

 「ドレス・バイ・ジュリー・ドゥ・リブラン(DRESS BY JULIE DE LIBRAN)」が2020年春夏オートクチュール・コレクションをパリで発表した。

The post 「ドレス・バイ・ジュリー・ドゥ・リブラン」2020年春夏オートクチュール・コレクション appeared first on WWD JAPAN.com.

京都発ジュエラー「NIWAKA」が東京・銀座に国内最大の旗艦店 世界展開を視野に

 京都発ジュエラー「NIWAKA(ニワカ)」は2月6日に、東京・銀座2丁目に大型旗艦店をオープンする。世界展開を視野に入れた同店舗は5フロア、724平方メートルで国内最大。1階ではファッションジュエリー、2~4階でブライダルジュエリー、5階でハイジュエリーを販売する。米「アカデミー賞(ACADEMY AWARDS)」をはじめとするレッドカーペットでハリウッド女優らが着用したコレクションも同オープンに合わせて発売する。

 旗艦店のメインコンセプトは“藤棚”で、ファサードや各フロアの随所に同モチーフを施しており、店舗デザインはジュエリーと同じ世界観を実現するために、「NIWAKA」のジュエリーデザイナーや3DCGデザイナー、ディスプレーデザイナーなどでチームを編成し担当した。フロアごとに異なるテーマが設けられており、和の要素がラグジュアリーに表現された空間になっている。

The post 京都発ジュエラー「NIWAKA」が東京・銀座に国内最大の旗艦店 世界展開を視野に appeared first on WWD JAPAN.com.

「メゾン マルジェラ」が「リーボック」とコラボシューズ発表

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」は22日(水)、パリで発表した2020年春夏“アーティザナル”コレクションで、「リーボック(REEBOK)」とコラボレーションしたシューズを披露した。今季のキーワード“ブルジョワ・ドレッシング”を反映しているというこのシューズは、メゾンのアイコンシューズである“タビ(TABI)”と、「リーボック」のアイコニックなモデル“インスタポンプフューリー(INSTAPUMP FURY )”を融合したデザインとなっている。

 今季のもう一つのキーワードは作業途中や未完成を意味する“ワーク・イン・プログレス”で袖とキュロットがドッキングするなど服作りのプロセスを表現している。ショー会場は、パリ4区にある今は使われていないンクリートがむき出しの建物でまさに未完成。床にコラボスニーカーを使ったピンク色の足跡をつけて来場者をショースペースへ誘導した。 “インスタポンプフューリー”の特徴的なかかとの足跡を見ればショーが始まる前でもコラボの登場が“わかる人には分かる”謎かけのような演出となっていた。

 なお “アーティザナル”は、メゾンにおける実験的な立ち位置であり、ショーに登場したアイテムがそのまま販売されるわけではない。商品化に向けての詳細は2月末にパリで開催される2020-21年秋冬コレクションで発表されるようだ。

The post 「メゾン マルジェラ」が「リーボック」とコラボシューズ発表 appeared first on WWD JAPAN.com.

フェムテックで乳がん患者に新提案 術後に心地よく付けられるブラジャー開発

 乳がん患者向けブラジャーの企画・開発を手掛けるアボワールインターナショナル(京都市・中村真由美代表は1月22日、乳房再建手術後の専用下着「エメリタ(EMERITA)」を発売した。同社公式オンラインショップ、提携各店で取り扱う。初年度の販売数は3000万枚を見込み、今後は医療総合商社やウイッグメーカー、通信会社、コンビニエンスストアとの連携も予定する。

 乳房再建手術後は、手術直後の腫れによる左右差や高低差、幅の違い、さらにはバランスの崩れなどが生じ、手術直後から加療中、経過観察中ではそれぞれ乳房の形やブラジャーの着用の感じ方が変わるが、その変化に対応できる適切なブラジャーがなかったことから今回のブラジャーを開発した。開発では、乳がん経験者である同社の中村代表の視点と、乳房再建手術の第一人者である武石明精医師、女性医療者、乳がん経験女性40人が協力。2年半を掛け販売に至った。

 ブラジャーは、ボリューム調整用・アンダー位置調整用2つのパッド入れにより、バストの高さや大きさ、アンダーバストの位置を自然に調整し左右を均一に保つことができる仕様だ。加えて、伸縮性のレース素材を採用しており、ブラジャーがバストに優しくフィットするためブラジャーのズレを抑えることができる。さらに、左右それぞれでワイヤーの差し替えが可能で、バストの状態に合わせて理想的なカーブや大きさを調整できる。

 サイズはS、M、L、LL、3L。色はピンク、ライトブルー、ネイビー、クリームの4色展開。それぞれサイズに合わせてワイヤー4〜6本を同梱。ブラジャーとセットのショーツも別途販売予定だ。

 国立がんセンターによると、日本国内の乳がん患者は年間9万〜10万人、そのうち乳房再建手術を受けるのは500床以上の大病院の場合30〜40%といわれている。

The post フェムテックで乳がん患者に新提案 術後に心地よく付けられるブラジャー開発 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ズハイル・ミュラド」2020年春夏オートクチュール・コレクション

 「ズハイル・ミュラド(ZUHAIR MURAD)」が2020年春夏オートクチュール・コレクションをパリで発表した。

The post 「ズハイル・ミュラド」2020年春夏オートクチュール・コレクション appeared first on WWD JAPAN.com.

メルカリが「ORIGAMI」買収 決済事業を強化

 メルカリの子会社で決済サービス「メルペイ」を展開するメルペイは、同業の「ORIGAMI」を買収する。ORIGAMI創業者で33.76%を所有する康井義貴社長やクレディセゾン(14.74%)、その他の少数株主22人から全株式を取得し、100%子会社化する。ただ、買収金額は非公表。

 ORIGAMIの2018年2月期の売上高は2億2200万円に対し、営業損失は25億4400万円、純損失は25億4900万円。一方、純資産が31億2400万円、総資産が42億5900万円だった。株式の譲渡実行美は2月25日を予定している。

The post メルカリが「ORIGAMI」買収 決済事業を強化 appeared first on WWD JAPAN.com.

@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

ありきたりなビジネスモデルだが、やりきれるところが凄いとしか言いようがない。

Posted in 未分類

片寄涼太がオフショット写真付きで独占寄稿 「ロエベ」秋冬メンズレポート&パリの食事&買い物日記

 片寄涼太はこのほど、自身にとって3回目となるパリに赴き、「ロエベ(LOEWE)」の2020-21年秋冬メンズ・コレクションを鑑賞した。そこで「WWD JAPAN.com」は、片寄にコレクションレポートを依頼。オフショットの写真付きで、彼の「ロエベ」レポートとパリ日記を独占公開する。

 自分にとって3年半ぶりのパリ・メンズ・ファッション・ウイークで、「ロエベ」のショーには初めてご招待頂きました。自分なりの目線でのパリレポートを「WWD JAPAN.com」独占で掲載して頂きます。

 「ロエベ」ショーの前日には、メゾンのパリ旗艦店にお邪魔させて頂きました。店のオブジェは楽しく温かくて、スタッフはスペインならではの明るさ。居心地が良く、思わずたくさんお買い物してしまいました。買ったのは、ブラウンの一枚皮のロングコート。今回のパリの思い出にもなる一生物のアイテムで、パリから帰る日に早速着ちゃってました。

 当日、新しいコレクションをパリで、しかも目の前で見ることができるなんて、やっぱりとってもワクワクします。会場に向かう車からニヤニヤが止まりません。会場は例年同様、パリのユネスコ本部。ファッションだけでなくアートやカルチャー、ライフスタイルを重んじる「ロエベ」だからこその会場選びです。会場内のランウエイは木造の黒い橋のようなデザイン。シンプルですが、だからこそ新たなコレクションのルックや細かなディテールまでが明確に見える工夫のように感じました。

 "Pretty Boy"をBGMに明るい世界観で始まったショーは、まるで太陽が思いっきり満ちたようなパワフルなエネルギーに溢れた雰囲気。まさに今回のパリの天気のような「ロエベ」2020-21年秋冬メンズ・コレクションがスタートしました。フェミニンの雰囲気も強めな今回のコレクションで印象的だったのは、女性のドレスっぽく見える、とても煌びやかなエプロンを身に纏ったルック。また象をモチーフにした「ロエベ」の代表的なバッグは、キラキラにデコレーションされていてすごく素敵でした。

 個人的に「これは気になる!」と思ったアイテムは、ハットとバケットの中間のような小さめの帽子。こちらもちょっとした装飾が幾何学的にあしらわれていてすごく可愛く、自分もワンポイントにかぶってみたいアイテムです。クリエティブディレクター、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)の「ロエベ」は素敵な色づかいが特徴。首元と袖に輝くストーンが装飾された鮮やかな黄色のニットは、ショーが終わっても頭のなかに強烈に印象に残るアイテムでした。

 素敵なショーはあっという間に終わり、ジョナサンとの対面。聞きたいこともイメージしていたのですが、彼の時間も限られるなかでの対面……。前日にある雑誌で「ロエベ」のファッションストーリーを撮影をしていたので、スタッフに無理をお願いして、撮影した写真を事前にもらっておきました。案の定、ジョナサンに挨拶するとすぐに記念写真の2ショットに。「なにかもっとコミュニケーションを……」と思い、「昨日、日本の雑誌のために撮影した写真を見てくれない?」とおもむろに自分の携帯を取り出し、写真を見せてみました。とても褒めてくれて、改めて記念撮影に応じてくれました。最初の記念撮影よりもグッと距離が縮まったような雰囲気で、自分のインスタグラムにもポストした、とてもお気に入りの写真になりました。「ロエベ」のショーで感じたのは、ブランドロゴを大々的に打ち出さないこと。あくまでジョナサンは自身のクリエーションに興味を集中させていて、仕事への取り組み方がすごくシンプルなんだなあと思いました。

 これを終わりにせず、この縁を大切にして関係性を深めていけたらと思います。彼が来日した際は、また別の形でお会いできたら嬉しいし、今後のファッションショーにも伺えたら嬉しいです。「ロエベ」はファッションだけでなく、アートのアワード「ロエベ ファンデーション クラフト プライズ」などにも取り組んでいます。自分もアートにとても興味があるので、今後はそんなフェーズでも関わりを深く持つことに意欲を燃やしたいと思います。

 寒い寒いと身構えていたパリは天候にも恵まれて、自分が滞在した約3日間ほぼ雨が降らず、毎日青空を見る事ができました。雨の予報だった日まで晴れてくれて、それは、まるでパリが歓迎してくれているかのよう。こんなことがあると、余計パリが好きになりますね。パリは今回が3度目。雰囲気や食事など、好きなものも沢山あります。基本ファッション以外では「食べること&飲むこと」が趣味。特にワインがとても好きなので、パリではワインを頂くのも楽しみでした。滞在中は運良くスタッフの方に予約していただき、「アレノ・パリ・オ・パヴィヨン・ルドワイヤン(Alleno Paris au Pavillon Ledoyen)」というミシュラン3つ星のフレンチのお店にも伺うことができました。前菜のトリュフに包まれたサラダから、メインのお肉まで、言葉に表せないほどの美味しさ。ペアリングしたワインも、泡のキメがすごく細かいキリッと冷えたシャンパンからお食事にきちんとマリアージュ。最後のエスプレッソまで全て完璧で、自分にとって最高のご褒美のようなディナーでした。

 パリの旅は自分のファッション感や美的感覚を養ってくれる時間で、自信に繋がる時間でもありました。パリにもまた来られたら嬉しいし、その時はさらに3つ星が似合う男性として帰ってこよう!!と心に決めました。

【片寄涼太が気になったルックは、コレだ!!】

The post 片寄涼太がオフショット写真付きで独占寄稿 「ロエベ」秋冬メンズレポート&パリの食事&買い物日記 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ヴィクター&ロルフ」2020年春夏オートクチュール・コレクション

 「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」が2020年春夏オートクチュール・コレクションをパリで発表した。

The post 「ヴィクター&ロルフ」2020年春夏オートクチュール・コレクション appeared first on WWD JAPAN.com.

東京五輪・パラ公式服装は“縁起のいい”AOKIが製作 初の同一デザインを披露

 今夏開催される東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で、日本選手団が着用する公式服装の発表記者会見が23日、都内で行われた。公式服装は公募で選ばれた紳士服チェーン大手のAOKI、シューズは東京2020ゴールドパートナーであるアシックスが手掛ける。公式服装は“ニッポンを纏(まと)う”をコンセプトに製作された開会式用と式典用の2種類。オリンピックとパラリンピックで同一デザインが採用されるのは今回が初めてだ。

 公式服装は、全選手の体形や要望に応えられるようにオーダーで製作する。赤と白が特徴の開会式用は、“開催国、日本代表選手団の爽やかな輝き”がテーマ。白のジャケットに日本古来の伝統柄である「工字繋ぎ」を陰影でプリントしている。素材はストレッチ性と通気性を持ち合わせ、防シワ加工を施す。赤のボトムスは肌ざわりが良く、夏でも快適に着用できるように配慮。シャツは北陸産地ならではのハイゲージトリコット素材を使用する。また紺と白でフォーマルにデザインした式典用のテーマは、“力強く爽やかなフォーマリティー”。麻100%のニット地編みで、可動性と通気性を高めた。クレリックシャツに、縁起がいいとされる「七宝柄」「うろこ柄」「縞柄」などの伝統柄を使ったネクタイとスカーフを合わせる。開会式用、式典用ともにボトムスは選択性で、男性用はノータック、ワンタック、女性用はパンツ、キュロットを用意した。

 会見に登壇した東京オリパラ競技大会組織委員会の森喜朗会長は、「AOKIとわれわれ組織委員会は、2018年10月から契約しグッズなどを製作してもらっている。13年のブエノスアイレスで行われたIOC総会で、誘致に成功した際の制服も実はAOKIに製作してもらっており、非常に縁起がいい。オリンピック・パラリンピックで同じデザインを採用したことで、社会全体のテーマである“共生”を具現化できる。(開会式のある)7月24日に心躍るような体験を期待している」と述べた。AOKIの青木擴憲会長は「歴史に残る公式服装の作製に全力かつ真摯に真剣に取り組みたい。過去大会の約2倍の選手団のスーツを製作することになるが、万全の体制で企画、生産、納品、全てに対して全力を尽くす。われわれはグループ全体で全国に約1300店舗を展開している。幅広いサイズに対応するため、全国のパーソナルオーダーを行う約5000人のスタイリストの中から優秀なスタイリスト300人を抜てきし、採寸を行う。日本代表選手団の大活躍を願っている」とエールを送った。

 会見には、開会式用の公式服装を着用した競泳の瀬戸大也選手やウエイトリフティングの三宅宏美選手、馬術の黒木茜選手、パラ・アーチェリーの神山友裕選手、パラ・陸上競技の前川楓選手、パラ・トライアスロンの土田和歌子選手らオリンピアン・パラリンピアンが登壇した。

 それぞれ、「着心地がいいし、着ていて疲れない」(瀬戸)、「登壇まで座って待っていたがシワが気にならない」(黒木)、「やわらかい色味がとても素敵」(三宅)、「障がいに合わせて上半身、下半身で採寸してもらった」(土田)、「同一デザインでみんながひとつになった。キュロットから義足がちらっと見えるのも気に入っている」(前川)、「車いすだと裾がタイヤにこすれて裾が黒くなるので、袖をあえて短くしてもらった」(上山)などと印象を語った。

The post 東京五輪・パラ公式服装は“縁起のいい”AOKIが製作 初の同一デザインを披露 appeared first on WWD JAPAN.com.

東京五輪・パラ公式服装は“縁起のいい”AOKIが製作 初の同一デザインを披露

 今夏開催される東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で、日本選手団が着用する公式服装の発表記者会見が23日、都内で行われた。公式服装は公募で選ばれた紳士服チェーン大手のAOKI、シューズは東京2020ゴールドパートナーであるアシックスが手掛ける。公式服装は“ニッポンを纏(まと)う”をコンセプトに製作された開会式用と式典用の2種類。オリンピックとパラリンピックで同一デザインが採用されるのは今回が初めてだ。

 公式服装は、全選手の体形や要望に応えられるようにオーダーで製作する。赤と白が特徴の開会式用は、“開催国、日本代表選手団の爽やかな輝き”がテーマ。白のジャケットに日本古来の伝統柄である「工字繋ぎ」を陰影でプリントしている。素材はストレッチ性と通気性を持ち合わせ、防シワ加工を施す。赤のボトムスは肌ざわりが良く、夏でも快適に着用できるように配慮。シャツは北陸産地ならではのハイゲージトリコット素材を使用する。また紺と白でフォーマルにデザインした式典用のテーマは、“力強く爽やかなフォーマリティー”。麻100%のニット地編みで、可動性と通気性を高めた。クレリックシャツに、縁起がいいとされる「七宝柄」「うろこ柄」「縞柄」などの伝統柄を使ったネクタイとスカーフを合わせる。開会式用、式典用ともにボトムスは選択性で、男性用はノータック、ワンタック、女性用はパンツ、キュロットを用意した。

 会見に登壇した東京オリパラ競技大会組織委員会の森喜朗会長は、「AOKIとわれわれ組織委員会は、2018年10月から契約しグッズなどを製作してもらっている。13年のブエノスアイレスで行われたIOC総会で、誘致に成功した際の制服も実はAOKIに製作してもらっており、非常に縁起がいい。オリンピック・パラリンピックで同じデザインを採用したことで、社会全体のテーマである“共生”を具現化できる。(開会式のある)7月24日に心躍るような体験を期待している」と述べた。AOKIの青木擴憲会長は「歴史に残る公式服装の作製に全力かつ真摯に真剣に取り組みたい。過去大会の約2倍の選手団のスーツを製作することになるが、万全の体制で企画、生産、納品、全てに対して全力を尽くす。われわれはグループ全体で全国に約1300店舗を展開している。幅広いサイズに対応するため、全国のパーソナルオーダーを行う約5000人のスタイリストの中から優秀なスタイリスト300人を抜てきし、採寸を行う。日本代表選手団の大活躍を願っている」とエールを送った。

 会見には、開会式用の公式服装を着用した競泳の瀬戸大也選手やウエイトリフティングの三宅宏美選手、馬術の黒木茜選手、パラ・アーチェリーの神山友裕選手、パラ・陸上競技の前川楓選手、パラ・トライアスロンの土田和歌子選手らオリンピアン・パラリンピアンが登壇した。

 それぞれ、「着心地がいいし、着ていて疲れない」(瀬戸)、「登壇まで座って待っていたがシワが気にならない」(黒木)、「やわらかい色味がとても素敵」(三宅)、「障がいに合わせて上半身、下半身で採寸してもらった」(土田)、「同一デザインでみんながひとつになった。キュロットから義足がちらっと見えるのも気に入っている」(前川)、「車いすだと裾がタイヤにこすれて裾が黒くなるので、袖をあえて短くしてもらった」(上山)などと印象を語った。

The post 東京五輪・パラ公式服装は“縁起のいい”AOKIが製作 初の同一デザインを披露 appeared first on WWD JAPAN.com.

Mattが美白成分配合製品発表会で美容愛炸裂 製品は「父に使ってみたい」

 大木製薬は、3月25日に発売する夜用美白美容液「アバンタイム トーンショットクリーム」(5g、3000円)の製品発表会を開催し、モデルでタレントのMattが登場した。スキンケアとメイクで3時間かけているというMattは美肌を保つ秘訣について「肌が荒れそうだなと思ったら掛かりつけの皮膚科に処方してもらっている薬を使っています。あとは普段の生活のリズムを崩さないようにすることと、水をたくさん飲むようにしています」とこだわりを語り、シミにアプローチする新製品について「僕はまだシミがないので……父に使ってみたい」と笑いを誘った。

 美肌へのこだわりは紫外線ケアの話題にもおよび、「すっぴんの時でも日焼け止めを使うようにしています。お正月に家族でオーストラリアに行ったんですが、父と兄は毎日のようにゴルフをしていたけれど僕は部屋にいて、夕方にショッピングに行ったりして、行く意味があったのかという生活をしていました」と照れ笑い。

 また、共に登壇したイリュージョンユニット・ミステリー9のAki、YuKiと共に行ったトークセッションでは、乾燥対策に対し「化粧水を3回つけるという方法があって、浸透力が高くなり保湿できるのでおすすめです」とアドバイス。話を進めようとする司会者の声をさえぎるように「あと!化粧水より先にオイルをつけるのもおすすめです!僕も以前はクリームの前に使っていたんですが、オイルは肌に刺激を与えるアルコール分が入っていないので、先につける方が良いと美容家の方に聞きました」と熱弁をふるうなど、美容愛を炸裂させた。

 「アバンタイム トーンショットクリーム」は美白有用成分で美容皮膚科などでも処方されている安定型ハイドロキノン(SHQ-1)を5%配合している。SHQ-1は美白には有用であるもののアレルギー反応を起こしやすいことから現在は配合が禁止されているハイドロキノンモノベンジルエーテルの弱点を改善している点が特徴。同社の松井秀正社長は「当社は360年の伝統があるが、その一方で高機能マスク市場を作るなど、新しいことに対してもチャレンジしてきた。今回の製品で使われる安定型ハイドロキノンは現在クリニックを中心として処方されている成分だが、ドラッグストアで手軽に買えるハイドロキノン製品として、化粧品市場にチャレンジしていきたい」とコメントした。

 同社のグループ会社には日本のドラッグストアOTC市場で約3分の1を担う卸売会社があることから、その強みを生かしドラッグストアのほかバラエティストアでの販売を中心とする。また、安定型ハイドロキノン製品は塗布後の紫外線対策が重要なことからカウンセリング対応を行う店舗に絞るなどし、製品の正しい使い方の普及にも務める。

The post Mattが美白成分配合製品発表会で美容愛炸裂 製品は「父に使ってみたい」 appeared first on WWD JAPAN.com.

“記事は足で書け”がやっぱり好き エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年10月18日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

“記事は足で書け”がやっぱり好き

 “記事は足で書け”と言われますが、ニュース媒体である「WWDビューティ」も同様です。とはいえ、ビューティ業界はファッション業界と比べても発表会が多いですし、発表会では情報が溢れているためそれで記事は書けます。さらに先輩方が培ってきた各社との信頼関係から情報の先出しをしてくれる企業も少なくありません。そんな中で“足で書く”が自分自身の中で薄れてきているのでは……と危惧していました。

 そんなモヤモヤ感を抱いていた中、久しぶりに大型の見本市に行ってきました。ファッションや食、サービス業などが一堂に会したものでしたが、やはりじっくり見るべきはビューティでした。全てのブースを取材できるような出展数ではないとき、選ぶのは自分の琴線に触れるか否かで決めます。商品だったり、ブース全体の印象だったり、対応している人の雰囲気だったりと観点は違いますが、完全に自分の“好み”です。あるブースの前で足が止まり、話を聞いてみると、皮膚疾患の医薬品を得意とする医薬品製造メーカーがオリジナル化粧品ブランドを手掛けたものでした。

 まあ、ここまではそう珍しくないことなのですが、さらに話を聞くと創業地の富山県立山市に東京ドーム2個分の約10ヘクタールの複合型ウエルネス&リトリート施設を開業するというのです。そこにはハーブ園やアロマ工房、レストラン、イベントスペース、トリートメントスペース、宿泊施設が含まれると言います。しかも、建物の設計は隈研吾氏が手掛けるとも。なんだか聞いていてワクワクする話でしたし、なぜ富山に大型施設を建築するのかも気になりました。後日、詳細を聞かせてもらいたい旨を伝え、編集部に戻りました。帰社して早々に同僚部員にその思いを熱く伝え、あらためて取材をさせてもらったものが「WWDビューティ」の紙面や「WWD JAPAN.com」に掲載されています。

 記事を書いてくれたのは私の熱すぎる思いを聞かされた部員なのですが、冷静かつ客観点に詳細を伝えてくれています。足で稼いだ情報を部員と共有でき、それが形となるのは喜びでもあるわけです。話は少しズレますが、企業やPR会社の方が新製品の紹介に来てくださる“キャラバン”があるのですが、「WWDビューティ」編集部は、個別に聴いた内容も皆で共有していることが多いのでよく驚かれます。他の媒体では、極端なことをいうと各編集員個々にキャラバンしないと情報が伝わらないというのです。その点、得た情報は共有して全員でアップデート、知識を蓄積できるのが「WWDビューティ」編集部のよい慣習だと感じています。これからも、編集部員一丸となって“足で書いた”記事を伝えていきます。

BEAUTY ADDICT:メイクやスキンケアはもちろんのこと、ヘアケア、フレグランス、オーガニック、インナービューティ、美容医療、イベントまでさまざまなジャンルから、注目トピックを配信するメールマガジン。ビューティアディクト=美容大好き人間に向けた、今流行りのモノやコト、知っておきたいトピックスを厳選してお届けします。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

The post “記事は足で書け”がやっぱり好き エディターズレターバックナンバー appeared first on WWD JAPAN.com.

“フェムテック”を集めた大丸梅田店「ミチカケ」、オープン2カ月で売り上げ減も客数伸長の手応え

 大丸梅田店に11月22日にオープンした、女性のリズムに寄り添う”新ゾーン「ミチカケ(MICHIKAKE)」は、女性のさまざまな問題をテクノロジーで解決する“フェムテック”関連を取りそろえている。フィメールとテクノロジーを掛け合わせた“フェムテック(Femtech)”は今世界で大きな注目を集めているが、日本ではフェムテック関連製品を集積した売り場は少ない。オープンから約2カ月経ち、改めて売り場担当者に話を聞いた。

「セクシャルグッズは
特殊な市場ではない」と気づいた

 婦人服のヤングゾーン約893平方メートルに作られた「ミチカケ」は、日本初出店7ブランド、関西初の4ブランドを含む18ブランドの17店舗が出店している。立ち上げの理由は訪れやすい大阪駅直結という立地に対して新客が少ないことのほか、アパレル不振があった。 “脱服飾”はほかの百貨店でも取り組んでおり、その多くは化粧品や雑貨の売り場に転換している。しかし同店は化粧品や雑貨のほか、他店にはない個性として生理周期に着目したベイクルーズの「エミリー ウィーク(EMILY WEEK)」や、女性のための漢方をそろえる「デイリリー(DAYLILY)」などのほか、テンガの女性向けブランド「イロハ(IROHA)」、月経カップや経血吸収型のサニタリーショーツ、セクシャルグッズなどを取り扱う「ムーンド バイ エルピーシー(MOOND BY LPC)」など、 “性と生理”に関するショップを取り入れ、日本では類を見ないフロア構成が大きな話題になった。

 「きっかけは商談でお会いしたテンガさん。最初は『アダルトグッズはちょっと……』と思ったし、社内でもずっと反対の声がありました。しかし夫婦で一緒に家事をやったりお酒を飲んだりといったコミュニケーションはあっても、性を語り合うことは少なくて悩んでいる人は多い。女性向けの『イロハ(IROHA)』は非常に真面目に作られていて、夫婦愛を考えた時に取り扱う意味があるのではないかと思い、社長に直接プレゼンをして18年8月に『イロハ』のポップアップストアを開きました」(澤井裕之・営業推進部販売促進担当)。

 年配客も多い老舗百貨店が取り組むには大胆なテーマであるため「オープンしてみたものの正直、お客さまの反応が心配だった」という。流行感度の高い消費者の目に止まればと思っていたが、「1人目の購入者は40代の、ごく普通の女性だったんです。肩ひじを張っていたのはわれわれだけで、特殊な市場ではないと気づくことができました」。結果、『イロハ』のポップアップストアは8月の催事売り上げ1位に。その後も2回ポップアップを行い、対面販売ならでは相談や提案が行えることもあり、カップルや夫婦のコミュニケーション&課題解決という意味でも機能し始めていた。「これまで目を向けてこられなかった分野でも、真面目にやればお客さまにご理解いただけるんだと感じました」。

“フェムテック”を取り扱う
「ミチカケ」の存在意義

 この経験が、“来店客の悩みを解決する売り場“という「ミチカケ」構想の下地となった。「ほかにお客さまの悩みはなんだろうと考え、女性なら誰しも経験する生理関連に行き着きました。そうは言っても、みんなECで買うのでは?という話にもなりましたが、蓋を開けてみたらお客さまは普通に購入してくださいました」(佐藤聖海・営業2部プロモーションスタッフ)。

 とはいえ売り上げを見ると、オープン後の2カ月は元々のヤング服飾売り場と比べ、前年同月比で2割減となった。服飾と比較すると客単価が下がることが主な理由だが、客数と新客は伸長しているという。また、「ミチカケ」内にある大丸松坂屋グループのコスメセミセルフショップ「アミューズ ボーテ(AMUSE BEAUTE)」もオーガニックブランドを増やすなどして「ミチカケ」に寄せた品ぞろえにしたことで買い回りが増加したほか、服飾も中価格帯の売り上げが伸びるなど寄与している。

 「『ミチカケ』は売り上げだけが目的ではく、お客さまに寄り添うことが目的なので、客数の伸長は目的に沿っています。オープンな場でほかの人の声も聞きながら購入できることが嬉しいという声も多く、娘の月経を気遣ってショーツや漢方を購入するお母さまなどもいらっしゃる。進物需要も見出せていて百貨店としても良い傾向だと思います」と高橋知世・営業2部サブマネジャー婦人服担当。澤井・営業推進部販売促進担当は「将来的には性や生理以外にも切り込んでいきたいけれど、無理やり拡張しても意味がない。まずは今のこの状態を良いものにすることを重視し、真摯に取り組んでいくつもりです」と語り、今後は来店客の悩みに応えるイベントにも力を入れると述べた。

The post “フェムテック”を集めた大丸梅田店「ミチカケ」、オープン2カ月で売り上げ減も客数伸長の手応え appeared first on WWD JAPAN.com.

台湾の食雑貨セレクト「神農生活」が日本上陸 近鉄百貨店とFC契約

 近鉄百貨店は、神農市場有限公司が運営する台湾の食雑貨セレクトショップ「神農生活」を日本で初めてフランチャイズ展開する。2020年秋をめどに1号店をあべのハルカス近鉄本店にオープンする予定だ。その後は近鉄百貨店各店をはじめ、他の主要都市へと拡大させる。

 1号店では、“LESS IS MORE(より少ないことは、より豊かなこと)”をテーマに、台湾の食品や調味料、工芸品を扱う物販や、台湾の郷土料理を味わえるカフェ・レストラン、台湾茶に関するテーマパークを展開する。

 「神農生活」はニューヨーク発祥の“食に関するセレクトショップ”にインスピレーションを受けた、有機食材や自然派食品、雑貨を扱うセレクトショップ。バイヤーが生産者から直接買い付けた商品を扱うほか、台湾の老舗メーカーとコラボしたPB商品を開発している。現在台湾に2店舗を構えており、台北の南西店は商業施設「誠品生活」にテナントとして出店している。

The post 台湾の食雑貨セレクト「神農生活」が日本上陸 近鉄百貨店とFC契約 appeared first on WWD JAPAN.com.

台湾の食雑貨セレクト「神農生活」が日本上陸 近鉄百貨店とFC契約

 近鉄百貨店は、神農市場有限公司が運営する台湾の食雑貨セレクトショップ「神農生活」を日本で初めてフランチャイズ展開する。2020年秋をめどに1号店をあべのハルカス近鉄本店にオープンする予定だ。その後は近鉄百貨店各店をはじめ、他の主要都市へと拡大させる。

 1号店では、“LESS IS MORE(より少ないことは、より豊かなこと)”をテーマに、台湾の食品や調味料、工芸品を扱う物販や、台湾の郷土料理を味わえるカフェ・レストラン、台湾茶に関するテーマパークを展開する。

 「神農生活」はニューヨーク発祥の“食に関するセレクトショップ”にインスピレーションを受けた、有機食材や自然派食品、雑貨を扱うセレクトショップ。バイヤーが生産者から直接買い付けた商品を扱うほか、台湾の老舗メーカーとコラボしたPB商品を開発している。現在台湾に2店舗を構えており、台北の南西店は商業施設「誠品生活」にテナントとして出店している。

The post 台湾の食雑貨セレクト「神農生活」が日本上陸 近鉄百貨店とFC契約 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ヴァレンティノ」2020年春夏オートクチュール・コレクション

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が2020年春夏オートクチュール・コレクションをパリで発表した。

The post 「ヴァレンティノ」2020年春夏オートクチュール・コレクション appeared first on WWD JAPAN.com.

「ミキモト」と「コム デ ギャルソン」がコラボ ジェンダーレスなパールのネックレスをお披露目

 「ミキモト(MIKIMOTO)」と「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」は22日、川久保玲デザインによるコラボレーション・ジュエリーをパリのヴァンドーム広場内のスペースで発表した。2月14日に発売し、コラボレーションの期間は2年を予定している。アイテムはいずれもネックレスで白蝶真珠を使った3点と南洋真珠を使った4点の計7点。価格は25万~360万円となる。

 一本のネックレスに使う真珠の光沢や色を揃えたり、中央に向けて段々大きくなるよう並べたりといったミキモトの職人技を尊重しつつ、シルバーのチェーンやロゴプレートを合わせるなど川久保玲の視点を加えることでパールの新しい魅力を引き出している。また男性が着用したビジュアルを打ち出すなどジェンダーレスに訴求。パール、特にネックレスはこれまで女性用ジュエリーのイメージが強いが、同コラボレーションをきっかけに男性がパールを身に着けるスタイルが広がりそうだ。

 「ミキモト」は本コラボレーションについて「既存の価値観が早いスピードで変化する時代、今回のコラボレーションを通して、改めて真珠の美しさやさらなる魅力、可能性を強く世界中の人々に伝えていく。 年齢・性別関係なく、世界中の人々を真珠で飾りたい。真珠のオリジネーターである『ミキモト』の新たな挑戦だ」とコメントしている。

 一方「コム デ ギャルソン」は、次のようなコメントを発表した。「ダイヤモンドと並ぶパールの価値。パールで思い出す数々のストーリー。パールには『コム デ ギャルソン』のイメージと重なるところがある。女性のイメージといえばパールだったが、男性がパールをつける。 これは最近気づいた価値観だ。130年の歴史を持つ伝統的な会社との仕事は、規制に対するイメージを越えることで新しい何かにつながる可能性がある。それは、ロゴを素材とする流行のコラボレーションとは異なるデザインを控えたパールの強さ、美しさを強調したコラボレーションである」。

 発売を予定している店舗は、「コム デ ギャルソン」の青山店、丸の内2-1店、京都店、大阪店、福岡店、パリ店、ニューヨーク店、「ドーバー ストリート マーケットギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)の世界5店舗、「ミキモト」の銀座4丁本店と銀座2丁目店。

The post 「ミキモト」と「コム デ ギャルソン」がコラボ ジェンダーレスなパールのネックレスをお披露目 appeared first on WWD JAPAN.com.

「ミズノ」の“RHRN”から新作登場 カラーリングを合わせたアパレルアイテムも

 「ミズノ(MIZUNO)」は1月25日に、アーバンユーティリティシリーズの“RHRN”から新作シューズを発売する。価格は3万3000円。

 同シリーズは、高い安定性とクッション性を兼ね備えた波型のソールと、ホールド感のあるニッティングアッパーに特徴を持つ。昨年2月にドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)でゲリラリリースした際には即完売した。今回登場する新作は、機能性はそのままにニットアッパーやソールカラーをアップデートした。

 また、同モデルのカラーリングに合わせたアパレル3型を同日発売する。アイテムは、スタンドカラー部分に止水ファスナーをあしらったロングスリーブのトップス(3万7400円)やサイドがジップアップ仕様のビッグシルエットTシャツ(2万6400円)、股上深めのクロップドパンツ(3万8000円)。全てシリーズ名の“RHRN”のアルファベットをちりばめた。

 ドーバー ストリート マーケット ギンザ、ドーバー ストリート マーケット公式オンライン、ヌビアン、「ミズノ」大阪茶屋町店で取り扱う。

The post 「ミズノ」の“RHRN”から新作登場 カラーリングを合わせたアパレルアイテムも appeared first on WWD JAPAN.com.

@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響にも迫ります。 詳しくはこちら→

Posted in 未分類

ジョナサン・アンダーソンが「イエール賞」ファッション部門の審査員長に

 「ロエベ(LOEWE)」と自身のブランド「ジェイダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」を率いるデザイナーのジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が、4月23〜27日に南フランスで開催される「第35回イエール国際フェスティバル(以下、イエール賞)」ファッション部門の審査員長に選ばれた。期間中には、自身が手掛ける2ブランドの作品を集めた展覧会も開催する。

 これまで「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」や「ロエベ クラフト プライズ(LOEWE CRAFT PRIZE)」の審査員も務めている35歳のアンダーソンは、「このようなポジションに選ばれるとは思ってもみなかったが、エキサイティングなものになるだろう」とコメント。今回初めて参加することになるが、「長い間、『イエール賞』の動向には注目していた。若い才能にとって象徴的なフェスティバルになっている『イエール賞』に関わり、自分がどのように役立てるかを楽しみにしている。風景や会場もとても美しくて、毎年、みんなが素晴らしい時間を過ごしているようだしね」と続ける。

 また、アンダーソンは他の審査員の選出にあたり、「自分は誰の意見を信じるか?」ということを自問したという。結果的に選んだのは、クリエイティブ・コンサルタントで作家のアマンダ・ハーレック(Amanda Harlech)、モデルのカイア・ガーバー(Kaia Gerber)、フォトグラファーのタイラー・ミッチェル(Tyler Mitchell)、サウンドデザイナーのミシェル・ゴベール(Michel Gaubert)、俳優のアルノー・ヴァロワ(Arnaud Valois)、スタイリストでクリエイティブ・コンサルタントのベンジャミン・ブルーノ(Benjamin Bruno)、アート・ディレクターのロニー・ニューハウス(Ronnie Newhouse)、ジャーナリストのティム・ブランクス(Tim Blanks)とデレク・ブラスバーグ(Derek Blasberg)、「ヴォーグ オム インターナショナルのオリヴィエ・ラランヌ(Olivier Lalanne)編集長、そして、昨年のグランプリでもあるファッションデザイナーのクリストフ・ランフ(Christoph Rumpf)の11人。「さまざまなプロジェクトに一緒に取り組んできた、深く信頼しているファッション界のファミリーのような人々を選んだ」と明かす。

 「イエール賞」は、「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」のヴィクター・ホスティン(Viktor Horsting)とロルフ・スノラン(Rolf Snoeren)や、「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」を手掛けるジュリアン・ドッセーナ( Julien Dossena)、「サンローラン(SAINT LAURENT)」を率いるアンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)、「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のクリティティブ・ディレクターにも抜擢された「ボッター(BOTTER)」のルシェミー・ボッター(Rushemy Botter)とリジー・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)らが過去の受賞者として名を連ねる若手の登竜門だ。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。

The post ジョナサン・アンダーソンが「イエール賞」ファッション部門の審査員長に appeared first on WWD JAPAN.com.

編集長はオートクチュールで何した? 初日はショーもディナーもメイク用品もとことん「ディオール」

 こんにちは。「WWDジャパン」編集長の向千鶴です。今週はパリで開催中の2020年春夏オートクチュールの取材日記をお届けします。突然ですが弊紙のルーツはデザイナーの森英恵さんにあります。森さんは1960年代にNYに進出し米国の「WWD」と出会い、77年にはパリ・オートクチュール協会からアジア人初の正会員として認められました。女性がバリバリ働くこと自体が珍しかった当時に臆せず海外へ出ていった彼女のフロンティア精神があるから今がある。だから受け継いだ我々もオートクチュールを大切にしています。

10:00
「スキャパレリ」で
オートクチュールがスタート

 オートクチュールの初日はいつも「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」から始まります。ローマ生まれのエルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)が1927年にスタートした歴史あるブランドで、現在のアーティスティック・ディレクターはアメリカ人のダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)。ローズベリーは戦中・戦後に活躍したスキャパレリについて「彼女の偉業の一つは、混沌とした時代に人々はファンタジーを必要とすることを理解していたこと」と言っていますが、今の時代もそれが当てはまるな、とこの夢見るドレスを見て思います。

12:00
頭脳派「イリス ヴァン ヘルペン」の今季は神経解剖学

 異分野とファッションをつなげて独特の世界観を切り開いているのが「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」です。今回の着想源はスペインの神経解剖学者サンティアゴ・ラモン・イ・カハル(Santiago Ramón y Cajal)とヒドロ虫。「ってそれ誰で何!?」ですよね。短く説明するのは困難なので興味が沸いた方はぜひ調べてください。そして、もう一度写真や下記の動画を見てください。きっと“なるほど”と思うはず。自然の摂理に則ったものは美しいのです。

14:30
女性の体の美しさを引き立てる
「ディオール」

 「ディオール(DIOR)」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuli)=アーティスティック・ディレクターはこれまでもショーを通じて、フェミニズムに関係する文学者や芸術家に光を当ててきましたが、今季はアメリカ人アーティスト、 ジュディ・シカゴ(Judy Chicago)にフォーカス。シカゴの言葉“What if Women Ruled the World ?” (もし女性が世界を支配したなら?)をテーマにし、主に会場装飾に取り入れました。ロダン美術館の庭園に立てたまあるいテントは、シカゴの巨大な作品でありインスタレーションという位置づけです。オートクチュールを買いにきた世界の富裕層はきっとシカゴの思想に影響を受けるでしょうし、考えさせられるはず。美と智を伴う壮大なアクションです。

動画で布の動きをぜひ見てください

16:00
ロダン美術館でしばし考える

 今年のマイ・テーマは、“セカセカしないで最後までよく考える”。ならばロダン美術館に来たのだから彫刻「考える人」を見なくちゃ、とショーの後にしばし滞在しました。すると意外な出会いが!

17:00
ウワサの
ギャラリー・ラファイエットを
パトロール

 シャンゼリゼに昨年春オープンした新しいコンセプトのギャラリー・ラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)をパトロール。ポップアップでガンガン打ち出していたのは「モンクレール ジーニアス(MONCLER GENIUS)」でした。

21:00
「ディオール」のディナーで
心理学者と語らう

 今日はとことん「ディオール」デーで、夜はディナーに出席しました。一本の長~いテーブルに160人が着席する幻想的なテーブルセッティングで、私の両隣はいずれもローマから来たマリア・グラツィアの友人だそう。ひとりは心理学者でひとりは(多分)アーティストで、スノッブという表現からはほど遠いナチュラルで優しい人たち。こういう友人関係がマリア・グラツィアの懐の深い感性を育んでいるのだな、と思ったのでした。

おまけ
「ディオール」の化粧品を
愛用しています

 「ディオール」デーだからという訳ではなく、日頃からメイク用品は「ディオール」を愛用しています。なぜなら「ディオール」メイクアップ クリエイティブ & イメージ ディレクターであるピーター・フィリップス(Peter Phillips)の仕事が好きだから。彼が作り出す繊細なトーンや質感が好きで出張の度に羽田空港の免税で買っています。今回買ったのはこれら。アイシャドーに入っているパープルの絶妙なトーンが気にいっています。

The post 編集長はオートクチュールで何した? 初日はショーもディナーもメイク用品もとことん「ディオール」 appeared first on WWD JAPAN.com.

話題の米ビューティ「グロシエ」 ミレニアル世代起業家のシンデレラストーリー 鈴木敏仁のUSリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。今回は米ビューティ業界で話題を集めるD2C生まれの化粧品ブランドを紹介する。

 アメリカのビューティ業界を俯瞰したときに、顕著なトレンドは3つあると考えている。

 1つめはエコやサステナビリティ意識の高まりから生まれたクリーンビューティ。この表現の上位概念はクリーンライフで、クリーンなライフスタイルを支えるのがクリーンビューティやクリーンイーティング、というような言い回しとなる。プロピルパラベンやフタル酸エステルといった化学成分を使わない、動物実験をしない、環境にも配慮しているといったことを求める人が増えている。

 2つめはメイクアップからスキンケアへ。化粧品をできるだけ使わないというクリーンライフ志向がベースにあるのだが、もう一つは“ありのまま”が良いというここ数年急速に顕在化している消費者意識も背景にある。広告モデルの肌のシワやたるみなどを加工せずそのままあえて使う企業が増えているのもそういった意識の変化が背景にある。

 そして3つめがD2C(またはデジタルネイティブな)ブランドの台頭だ。ご存知の通りアメリカではデジタルチャネルからスタートするメーカーや小売企業が多いのだが、ビューティでもご多分に漏れずデジタルブランドが増えていて、そのあおりで既存のメガブランドの売り上げがスローダウンしている。アルタビューティ(ULTA BEAUTY)のメリー・ディロン(Mary Dillon)CEOは直近の四半期決算で、「マスもプレスティージも大手ブランドの伸びはネガティブだ」と発言していて、大手メーカーの伸びの鈍化は小売企業にも影響を及ぼしている。

 このD2Cなビューティブランドで先頭を走っているのがグロシエ(GLOSSIER)だ。

設立わずか4年で売上高1億ドル超え

 グロシエの創業は2013年、最初の商品が市場にお目見えしたのは14年である。売上高は非公表なのだがメディアによる推定値は一昨年の時点で1億500万ドル(約115億円、前年比65.9%増)なので、わずか4年間で1億ドルを超えたことになる。昨年3月には1億ドルの資金調達に成功、このときの企業評価額は12億ドル(1320億円)でユニコーン企業リストに仲間入りを果たした。

 ユニコーンとは投資業界用語で、企業評価額が10億ドル以上(約1100億円)、創業10年以内で未上場のスタートアップ企業のことを言う。参考までに昨年はグローバルで430社がこの基準に適合しており、私がリストをチェックする限りアメリカ212社、中国151社で、2国で90%以上を占め、一方、日本には3社しかいない。日本経済の弱体化を垣間見るようなリストといえるのではないか。

 17年にニューヨーク、翌18年にはロサンゼルスに店舗をオープン、今のところ店舗はこの2店舗までで、あとは短期間営業のポップアップストアを活用している。ノードストロム(NORDSTROM)が新興ブランドを積極的に導入しようとしていることは前回書いたが、グロシエにもアプローチして昨年末の歳末に7店舗でポップアップストアを展開している。とうとうノードストロムという巨艦も無視できないブランドになったと騒がれたものである。

 NY1号店に一昨年末に訪問したときのことだ。繁盛しすぎて入場制限をしていたのだが、並んでいたら前後の女の子たちが「待ちきれない!」と騒いでいたのを目の当たりにしたのであった。さらにファザードを写真に撮り大学生の娘2人に送ったところ即座に買い物リクエストが返信されて、このブランドが若年層に強烈に支持されていることを実感するという経験をしたのであった。

 長くなるので省くが店のデザインもよく考えられている。ワクワク感、カワイイ!感、などなど仕掛けが随所にあり、ブランドイメージを店頭で表現することに成功している。

 創業したエミリー・ワイズ(Emily Weiss)はまだ30代前半で、若い女性起業家という意味でも大きな注目を浴びている。エステー・ローダー(Estée Lauder)やボビィ・ブラウン(Bobbi Brown)といったビューティ業界で大成功した女性たちと重ね合わせて、次世代の女性経営者という言い方をするメディアすら出てきているほどだ。この前世代の創業者達は当然のことながら時代にマッチした商品を開発しマスに受け入れられて、それを普及させるツールが口コミや紙メディアだったわけだが、これをSNSというデジタルツールに置き換えて成功したのが、グロシエが代表する新世代と言うことができるだろう。

 エミリー・ワイズは大学時代からファッション系の仕事をしていて、卒業後は「Wマガジン(W MAGAZINE)」と「ヴォーグ(VOGUE)」でアシスタントとして働いている。その傍らはじめたのが女性のコスメや肌の手入れといったビューティのルーチンを紹介するブログで、著名人のバスルームの中にまで入っていって洗面台やキャビネットの写真付きで記事を書き、これがウケて1カ月に1000万ページビューを超えるようになり(平均は135万ページビュー)、ここから自ら商品を開発し売るという道へと入っていった。

 つまりブロガー、またはインフルエンサーの手によるブランドなのである。

 マーケティングもデジタルしか使わない。フェイスブックのライク数は30万、インスタグラムのフォロワー数は256万。スラックにフォロワーを誘い、商品とブランドに関するフィードバックを参加者と共有し、さらにディスカッションを重ねて、新商品開発に生かすということまでしている。インスタグラムの自己紹介には「People-powered beauty ecosystem」と書かれている。「お客が作るビューティエコシステム」、会社とフォロワーが情報を共有し議論しフォロワーの意見が商品になるというループということを言っている。SNSを介したお客との距離感の近さがこの企業の原動力となっているのである。

大手コングロマリット入りか、上場で独立維持か

 世界のビューティ業界は大手7社がコングロマリットとして支配している。ここ数カ月でいえば、資生堂がD2Cのドランク・エレファント(DRUNK ELEPHANT)を買収し、コティ(COTY)がインフルエンサーブランドのカイリー・コスメティックス(KYLIE COSMETICS)を買収したが、このように大手メーカーは新興ブランドを買収してポートフォリオに組み込んでしまうのが常道となっている。自社で開発できない、開発しても若年層にアピールできない等々のハードルがあるので、買収してしまう方が早いからである。買収される方も投資企業が出口戦略としてそれを求めているという理由もある。

 ユニコーンの仲間入りしたグロシエには年内に上場かといううわさが出ているのだが、果たしてどうだろう。このまま独立企業として突き進むのか、はたまた大企業に取り込まれるという良くある道を選択するのか、注目が集まっている。

鈴木敏仁(すずき・としひと):東京都北区生まれ、早大法学部卒、西武百貨店を経て渡米、在米年数は30年以上。業界メディアへの執筆、流通企業やメーカーによる米国視察の企画、セミナー講演が主要業務。年間のべ店舗訪問数は600店舗超、製配販にわたる幅広い業界知識と現場の事実に基づいた分析による情報提供がモットー

The post 話題の米ビューティ「グロシエ」 ミレニアル世代起業家のシンデレラストーリー 鈴木敏仁のUSリポート appeared first on WWD JAPAN.com.

「メゾン マルジェラ」2020年春夏オートクチュール・コレクション

 「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」が2020年春夏オートクチュール・コレクションをパリで発表した。

The post 「メゾン マルジェラ」2020年春夏オートクチュール・コレクション appeared first on WWD JAPAN.com.

パーソナライズヘアケア「メデュラ」が約6億円の資金調達 アーティストの伊藤千晃とのコラボアイテムも発売

 パーソナライズヘアケア「メデュラ(MEDULLA)」を開発・販売するスパーティ(SPARTY)は、2019年12月に丸井グループ、Xテックベンチャーズ、アカツキ、ジンズホールディングスを引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施。調達した資金は約6億円。これに伴う展開の一つとして、現在有楽町マルイ1階で行われている「メデュラ」の期間限定ポップアップショップを、3月1日から同ブランド初の常設店舗として再オープンする。スパーティの直近の売り上げは2019年11月が1億5000万円、12月が1億5000万円、20年1月が2億円弱(見込み)。現在会員数は8万人で、順調に伸びている。

 また新たにコラボ企画もスタート。第1弾はアーティストの伊藤千晃がカスタマイズした「CHIAKI ITO SPECIAL HAIR CARE BOX」を発売し、現在「メデュラ」の特設ウェブページと有楽町マルイ1階の店舗で購入が可能だ。 

 さらに美容室の「メデュラ」導入店舗も増えており、20年1月時点では全国150店舗を達成した。同社の販売プランは在庫を抱えるリスクがなく、また顧客が「メデュラ」を継続使用することで定期的にマージンが入る仕組み。実際に導入した美容室では、店販売り上げ、客単価ともにアップしているという。

 これまで「メデュラ」は、デジタルを主軸としたD2Cブランドとして展開してきたが、今回の資金調達によりオフライン戦略を強化。「デジタル・ネイティブ・ストア」戦略を掲げる丸井グループとの協業によって、オンラインとオフラインを融合した体験型店舗を展開していく。さらに提携美容室の拡大も計画しており、20年中には導入サロン1000店舖を目指す。

The post パーソナライズヘアケア「メデュラ」が約6億円の資金調達 アーティストの伊藤千晃とのコラボアイテムも発売 appeared first on WWD JAPAN.com.

サンマを3000尾売る居酒屋。そんな店主を育てた「居酒屋の神様」の至言

 「居酒屋の神様」と呼ばれる人がいる。楽コーポレーション社長の宇野隆史氏。自身の会社で20店弱を展開しているが、そこで働き、独立した「弟子」たちは100人以上にのぼる。しかもみな繁盛店だ。その宇野氏が展示会「居酒屋Japan」内の外食産業記者会主催の特別セミナーで、持論を語った。「〜飲食店は流行ではなく自分を売る仕事〜だからこそ「個人店」の強さは不変です?」。
Posted in 未分類

1月24日発売の“リーバイス エナジー”をひと足先に体験してみた

 「リーバイス(LEVI'S)」が血液循環を促す機能ジーンズ“リーバイス エナジー(LEVI'S ENERGY)”を1月24日に発売――という記事を2019年12月13日にアップしました。おかげさまでなかなかに反響をいただき、「リーバイス」から「体験してみませんか?」と声を掛けていただきました。もちろん答えはYES!です。

 僕が選んだのは、テーパーが利いた502フィットのジーンズ(1万3000円)とデニムジャケット(1万4000円)のセットアップです。上下で着ることで、効果を最大限に享受したいので。

 1月10日にリーバイス 原宿フラッグシップストアで商品を受け取り、11日から着用しています。経営トップのインタビューがある日などを除いて、可能な限りほぼ毎日着ています。直接肌に触れた方がいいということで、寒風吹きすさぶロケでも“ヒートテック”なしで臨みます!

 そんな涙ぐましい「リーバイス」愛とともに前進しましたが、21日時点で実感できる変化はありません。そりゃそうですよね、そんな即効性があったら逆に恐いですもん……。

 それに被験者にも大いに問題があると自認しています。中性脂肪、LDHコレステロール、尿酸値が基準値オーバー(中でも中性脂肪は上限の約3倍!)の成人病まっしぐらな“三冠王”なので……。でも、そんな血液ドロドロの僕だからこそ、“リーバイス エナジー”にすがりたいのです!

 運動というものを生まれてこの方(42年間)まるでやってこなかった僕でも、“(結果を出すために)少しは注意しなくちゃ”と思わせただけでも“リーバイス エナジー”の勝ちなはず。普段なら、表参道から明治神宮前までのひと駅も地下鉄に乗ってしまいますが徒歩移動に変え、意識的に野菜も多めに摂取しました。なにより“着たからには外に出よう”と思えるんです。これって寝るのが大好きな出不精の僕からしたら画期的変化です!

 “リーバイス エナジー”の詳細については既報の記事に譲りますが、米リーバイ・ストラウス(LEVI STRAUSS)のテストによると、TcPO2(経皮酸素分圧測定)と呼ばれる数値が約10%アップしたとか。なので、もう少し着用してみようと思います。

 そのうえで(主に小言を)少し。機能素材“セリアント(CELLIANT)”をブレンドしているためか、個人的にはき慣れないストレッチ素材のためか、生地は薄いものの硬さというかプラスチックのような、コットン100%にはない質感があります。そして独特の薬品臭も。僕も、念のため尋ねてみた娘も「嫌いじゃない」ですが、一日中着用しているといささか気になります。一方で、あらゆるポケットが大きいのはよい点。“ちょっとそこまで”ならバッグ要らずです。

 ちなみにデニムはトルコの生地メーカー、オルタ・アナドール(ORTA ANADOLU)が担当。なるほど、ここでもトルコですか……。というのもトルコ企業で、世界最大のデニム生地メーカーであるイスコ(ISKO)も19年に、世界初の圧縮技術によって血流改善を目指す“イスコ バイタル(ISKO VITAL)”を開発・発売しています。世界ナンバーワンのジーンズメーカーとデニム生地メーカーが“健康”に注目しているのは、とてもおもしろい符合です。

 デニム業界には数年来の閉塞感があります。新たな突破口が見えたこと自体が久しぶりなので、この火を絶やさないよう、メディアに携わる人間として引き続き注視したいと思います。

The post 1月24日発売の“リーバイス エナジー”をひと足先に体験してみた appeared first on WWD JAPAN.com.

ワイン酒場「ディプント」、40号店をオープン。シニア層は取り込めないか?

カフェ「プロント」などをチェーン展開する株式会社プロントコーポレーション(本社:東京都港区、代表取締役社長:竹村 典彦)が、ワイン酒場「Di PUNTO(ディプント)」の直営・フランチャイズ合わせて40店舗目として、1月31日(金)に吉祥寺店をオープンさせる。
Posted in 未分類

カリスマ創業者の後 エディターズレターバックナンバー

※この記事は2019年10月3日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

カリスマ創業者の後

 老舗セレクトショップ、サンモトヤマの自己破産申請のニュースを聞いて、小売業の格言を思い出しました。

 「店は客のためにあり、店員とともに栄え、店主とともに滅びる」

 小売業に関する雑誌や書籍の出版社、商業界の創業者である倉本長治氏が戦後まもない頃に遺した言葉で、小売業の本質を突いた言葉として語り継がれています。ファーストリテイリングの柳井正会長兼社長も著書の中で「好きな言葉」だと述べています。

 「店は客のためにあり、店員とともに栄え」は説明不要でしょう。「店主とともに滅びる」は経営者の失策や、創業の理念が揺らいだり、時代に対応できなくなったりすることを指します。

 サンモトヤマの創業者である茂登山長市郎氏は、戦後の復興期から高度成長期に「グッチ(GUCCI)」「エルメス(HERMES)」など欧州の高級ブランドを日本に紹介したカリスマ経営者であり、小説のモデルになったりもしました。90歳を過ぎても会長として現役を貫いた茂登山氏でしたが、2017年に96歳で死去。その後、同社は今年3月に長野県の実業家に全株式を譲渡したものの、5月にはそれを買い戻しました。信用不安の情報も飛び交い、ついには今回の自己破産に至りました。茂登山氏の死去から2年も経たないうちの急展開でした。

 もっとも同社の低迷は、1990年代以降に欧州の高級ブランドが次々に日本法人を設立して、直接上陸を果たした頃から始まっていました。帝国データバンクによると、同社の売上高は88年7月期が86億円、2002年7月期が67億円、18年7月期は29億円で赤字に陥っていました。カリスマの死去で求心力が失われ、山積していた問題が一挙に噴出したのかもしれません。

 同社に限らず、小売業やアパレルは創業者の強烈な個性を原動力に発展し、カリスマが退場した後に競争力を失ってしまうケースが多いといわれています。消費者相手のビジネスは他の業界よりも変化が激しいからでしょう。サラリーマン経営者の常識的な手腕では対応できず、時代に対する嗅覚に優れて、多少強引でも自分の意思を押し通せるカリスマ創業者が結果として消費者の支持を集めてきました。

 しかし企業であるからには「店主とともに滅びる」わけにはいきません。社長の最大の仕事は後継者の育成とも言われています。それは多くのファッション企業にとっての課題です。

MARKET VIEW:ファッション市場で日々発信されるホットなニュースを、「WWDジャパン」のビジネス担当記者がコンパクトに解説するメールマガジン。ニュースを読み解くヒントを提供します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

The post カリスマ創業者の後 エディターズレターバックナンバー appeared first on WWD JAPAN.com.

ZOZO澤田新社長が語った“脱・前澤路線”  原点回帰で「ファッション強化」

 ZOZOがヤフー(現Zホールディングス)の子会社化と前澤友作・前社長の退任を発表して4カ月近くが経った。前澤氏の後を継いだ澤田宏太郎・社長は“ZOZOイヤー”と掲げる2020年に突入する中で、どのように舵を取っていくのか。「“ZOZOイヤー”は2つのキーワード、3つの方針をもとに動くことになる」と語る澤田社長へのインタビューから、「ゾゾタウン」の行方やヤフーとの今後の関係、そしてZOZOの未来を探った。

WWD:ZOZOの社長に就任してから4カ月弱。新社長としてどのようなことを行ってきた?

澤田宏太郎ZOZO社長(以下、澤田):ヤフーの傘下に入るに当たって経営陣で事前に決めた計画をこなしてきたほか、“ZOZOイヤー”でもある20年の計画を策定していた。社内での意思決定体制においても、前澤(友作・前社長)時代のトップダウン方式から、ボトムアップ方式に切り替えるように努めている。これまでは社員みんなが前澤の決済を取るために動いていた。未だにその名残があり、「どうすれば良いか」と私が社員に聞かれることもあるが、「自分で決めて欲しい」と言っている。もちろん時間はかかるが、自発的な組織体制を作ることで、事業展開のスピードは速まっていくと考えている。

WWD:昨年9月の会見では「前澤氏はZOZOの持ち株を全て手放す」とされていたが、未だに株の約17%を保有している。大株主として経営に関わることはないのか?

澤田:経営に関わることは全くない。「株主として応援する」とは言っていたが、本人も経営から距離を取ることを徹底している。私も現時点では経営者の覚悟として、基本的に連絡を取らないようにしている。

WWD:昨年9月12日の会見では前澤氏が「社長打診は会見の一週間前だった」と言っていたが、本当か?

澤田:本当だ(笑)。彼特有のインスピレーションが働いたのだろう。ただ、ヤフーの下で何ができるのか、ということは経営陣の間でかなり話し合っていたので、就任後もそれほど慌てふためくようなことはなかった。

WWD:具体的には、ヤフーの下でどういったことを行っていくつもりか?

澤田:既に発表されている通り、まず「ペイペイ(PAYPAY)モール」が大きな存在だ。ヤフーが重要視している「ペイペイモール」を伸ばしていく中で、「ゾゾタウン」の出店ブランドがどれだけモールに出店してくれるかがポイントとなる。さらには集客、物流、「ペイペイフリマ」と「ゾゾユーズド」のシナジーなど、出来ることは数多くある。

WWD:「ペイペイモール」に「ゾゾタウン」として出店したが、ブランドの集まり具合は計画通りか?

澤田:計画以上で、「ゾゾタウン」の出店ブランドの9割近くが「ペイペイモール」に出店してくれている。改めてブランドとのコネクションや信頼関係の中でわれわれは生きており、それこそがZOZOのバリューであると感じた。私自身、社長に就任して以降、20社ほど「ペイペイモール」の営業も兼ねて挨拶に回ったが、不安を抱いていたブランドも少なからずあった。その不安を払拭するために、ZOZOの営業部隊が丁寧にブランドに説明し、納得してもらった結果が出ている。

2020年、ZOZOは
“ファッション”を打ち出す

WWD:2020年はどうする?

澤田:“MORE FASHION”と“FASHION TECH”という、2つのキーワードをもとに動いていくことになる。どちらのキーワードもZOZOの強みとして漠然とは理解していたが、もう一度明確にして打ち出していきたい。“MORE FASHION”では、当社がIT企業ではなく、あくまでファッション企業であると考えていることに起因する。ZOZOは世界的に見てもファッション好きの社員が多い企業だと自負しており、それを徹底的に生かしていきたい。2つ目の“FASHION TECH”では、ZOZOテクノロジーズに集まった優秀な人材と、コーディネートアプリ「WEAR」を中心としたデータやZOZOの購買履歴といったデータの“宝の山”を生かす。

WWD:具体的にはどのような施策を行っていくのか?

澤田:3つの方針がある。1つ目は「ペイペイモール」と「ゾゾタウン」におけるターゲットの明確な差別化だ。国内における10~50代の消費者のデータを独自に取ったところ、ファッション好きが全体の15%、あまり興味がない人が35%、その中間が50%だった。さらに各層の市場規模を算出すると、ファッション好きが2.2兆円、中間が2.7兆円(ECとリアル含む)。「ゾゾタウン」はこれまで、ボリュームのある市場を取り込むことで成長してきたが、ファッション好きの層は取り込めておらず、中途半端な立ち位置になっていた。今後は「ゾゾタウン」でファッション好きの層を取り込み、中間層を「ペイペイモール」で狙っていく。目標数字は明かせないが、今の状況が「この程度?」と言えるくらいには「ゾゾタウン」の会員数や購入者数を増やせると思っている。

2つ目の方針は、カテゴリーの強化だ。テクノロジーの力でユーザーが感じているハードルを下げ、買いやすくすることでカテゴリーの強化を図る。まずはリリースが遅れていた、“ゾゾマット”を2月にスタートし、“ZOZOシューズ”という屋号を掲げ、シューズのカテゴリーをグレードアップしていく。今後も “ZOZO〇〇”を続々とローンチしていく計画だ。

そして3つ目に、BtoB事業の強化がある。これまではECの枠の中で支援してきたが、リアル店舗の支援もできると考えている。まだ構想段階だが、需要予測をもとにしたディストリビューションや集客、決済サービスの「ペイペイ(paypay)」を使った店舗支援ソリューション、データを活用した販売員の接客支援などができると思う。端的に言えば、“価値ある服を適正な価格で売ること”ができればファッション業界はもっと盛り上がるはず。ただ、物流などいろいろな問題が邪魔をしてうまくいかない。そういった“雑音”をデータやテクノロジーの分野からZOZOが取り除けると考えている。

WWD:「ゾゾタウン」としては“マス化”を進めてきたこれまでから大きく路線変更し、“ファッション”を強く打ち出していく、と。マス層を「ペイペイモール」に任せ、ZOZOはそれ以外に注力するようなイメージか?

澤田:そう簡単には行かない。ヤフーはやはりメディア企業であり、在庫を抱えて運ぶECとはカルチャーが異なる。ZOZOとしては現在、専用部隊を設け「ペイペイモール」でファッションを売るためにさまざまな知見を共有している。「ゾゾタウン」の成功事例を「ペイペイモール」に導入し、「ゾゾタウン」は新たな手法を模索していくといったサイクルを作りたい。

WWD:「ゾゾタウン」がファッション好きの層を取り込むためには、どのようなことが必要だと考えている?

澤田:一つはメディア的な要素だと考えている。当社も「WEAR」というメディアを持っているが、そういったモノを使いながら、“楽しいサイト”を作っていかなければいけない。また、限定品やコラボ商品といった企画も重要だ。従来は「欲しい時にすぐに買える」という、ある種の“自動販売機”のようなサイトになってしまっていたし、“ゾゾスーツ”やPBに技術者がつきっきりになっていた。現在は「ゾゾタウン」をファッション好きが満足するためのサイトにもう一度作り直すための体制を整えている。

テクノロジーも絡めて
ラグジュアリーをも取り込む

WWD:ファッション好きが好むようなブランドの取り扱いも増やしていく?

澤田:ラグジュアリーブランドを含め、ファッション好きを満足させるブランドの取り扱いを増やしていく。ただ現在の「ゾゾタウン」では、そうしたブランドはどうしても埋もれてしまうし、ブランド側も今の「ゾゾタウン」ではただ出店して欲しいと言っても応じるわけはない。カギはテクノロジーだ。すでに一部のラグジュアリーブランドとは水面下で話をしているが、ゾゾマットのようなテクノロジーを絡めたソリューションにはかなり高い関心を持っていただいている。

WWD:出店ブランドの中には、「ゾゾタウン」内でのランキングや検索で、「低単価の商品がメインで、自社の商品が上位に出づらい」という不満を持っているブランドもある。サイトを作り直す中で、その部分が改善される可能性はあるのか?

澤田:パーソナライズ化の流れの中で解決できればと思っている。「低単価の商品に押され、露出の機会がない」と言うブランドもある一方で、安価な商品を求めているユーザーもいる。われわれとしては対応が遅れてしまった部分だが、今後はユーザーの好みによってランキングの表示方法を変更できるよう、整備していくつもりだ。ランキングも含めたパーソナライズ化は、“ZOZOイヤー”内に必ず実現させたい。

WWD:昨年の12月には中国への進出も行った。中国事業は今年、どうなっていくとみている?

澤田:7年ぶりの再進出なので、土地勘を養っていくことがメインになるだろう。先日オープンしてからの報告を受けたところだが、まだまだ出来ることがたくさんある。中国では、ECのトレンドとしてメディアECが浮上している。われわれとしても日本発のメディアECとしてどこまで行けるのか、試行錯誤していきたい。

WWD:最後に、有価証券報告書によると前澤前社長のZOZOでの年収は1億8400万円だった。澤田社長の年収は?

澤田:もちろん言えない(笑)。ただ、前澤よりは全然低いです。

The post ZOZO澤田新社長が語った“脱・前澤路線”  原点回帰で「ファッション強化」 appeared first on WWD JAPAN.com.

国内最大店「ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋」が2月1日オープン 限定アイテムも発売

 日本最大の広さとなる「ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋」が2月1日にオープンする。オープンを記念して、フーディーやサンダル、アクセサリー、バッグなど、「ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋」限定アイテムの販売も行う。

 外装デザインは、過去にも松屋銀座店やニューヨーク5番街店など、国内外の数々の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の店舗を手掛けた青木淳が担当した。ファサードは、かつては海の街だった大阪の歴史をほうふつとさせる菱垣廻船(ひがきかいせん)の帆から着想を得ている。

 1階から4階までのフロアの内装は、世界的建築家ピーター・マリノ(Peter Marino)がデザインし、彼が選んだアート作品が店内のいたるところに配置され、洗練された空間を演出する。また、最上階の7階には「ルイ・ヴィトン」初となるカフェ「ル・カフェ・ヴィー(LE CAFE V)」と、紹介制レストラン「スガラボ・ヴィー(SUGALABO V)」がオープンする(レストランは2月14日オープン)。同カフェとレストランはともに、「スガラボ(SUGALABO)」のオーナーシェフ須賀洋介が手掛ける。

 ウインドーディスプレーには、2019年秋冬メンズ・コレクションのキャンペーンビジュアルを務めた日本人アーティスト小林健太(Kenta Cobayashi)による作品が展示される。

■ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋
オープン日:2020年2月1日
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋 2-8-16
※ 2月5日「ル・カフェ・ヴィー」休業

The post 国内最大店「ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋」が2月1日オープン 限定アイテムも発売 appeared first on WWD JAPAN.com.