「タトラス」が米スケートボードメディア「ザ ベリックス」とコラボ 限定ムービーも公開

 イタリア・ミラノに拠点を置く「タトラス(TATRAS)」は2020年春夏コレクションで発表した米スケートボードメディア「ザ ベリックス(THE BERRICS)」とのコラボレーションアイテムを2月21日から「タトラス」青山店、日比谷店、大阪店、渋谷店で順次販売する。

 両ブランドは、「タトラス」が19年春夏シーズンのキャンペーンビジュアルにおいて「ザ ベリックス」の創設者でありプロスケーターのスティーブ・ベラ(Steve Berra)を起用したことをきっかけに、今回のコラボレーションに至った。

 アイテムは、「ザ ベリックス」のスクエアロゴをプリントしたパーカ(2万4000円)、スエットパンツ(2万3000円)、Tシャツ(1万2000円)といったアパレルアイテムから、キャップ(1万1000円)やソックス(3000円)、バックパック(3万3000円)などの小物までをそろえる。

 また販売開始に合わせて“NEVER STOP PUSHING”と題した限定ムービーを制作した。夫婦や家族を題材に全3話のショートストーリー仕立てになっており、“決して止まらない、進んでいく”というメッセージを発信する。

 なお4月下旬には、両ブランドによるイベントを開催する。「ザ ベリックス」のチームライダーも来日し、スケートボード大会やライブイベントなどを予定している。

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「ミノトール インスト」と「エコー」がコラボ “エキソストライク”をミリタリーデザインでアップデート

 「ミノトール インスト(MINOTAUR INST.)」は、デンマークのシューズブランド「エコー(ECCO)」とコラボした新作シューズを直営店および公式オンラインサイトで販売している。

 レザーブーツ(4万9000円)は、世界最大級のスポーツ用品国際総合見本市「イスポ アワード 2018(ISPO AWARD 2018)」で金賞を受賞した「エコー」の“エキソストライク”をミニタリーデザインで仕上げた。アッパーに使用した“ダイニーマ加工レザー”は「エコー」とDSMダイニーマが共同で開発したもので、軽量でありながら高い強度を持つ。シューレースは着脱しやすいストッパー仕様になっている。

 同じく“ダイニーマ加工レザー”をアッパーに用いたランニングシューズ(3万9000円)は、裸足のアフリカ人ランナーからヒントを得て誕生した“BIOMソール”を搭載し、足の自然な動きをサポートする。靴ひも部分にはダイヤル付きのワイヤーを使用し、ワンタッチで均一に靴を締めることができる。スケートシューズ(2万9000円)は、摩擦に強く柔らかい水牛の革をアッパーに用いた。軽量なソールと組み合わせることで、快適な履き心地を実現した。

 「ミノトール インスト」はディレクターの泉栄一が2004年に立ち上げたメンズブランド。07年からはバッグやシューズに特化したライン”マグ(MUG)”も展開している。

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「ディーゼル アートギャラリー」でインスタフォロワー40万人の写真家RKが個展

 「ディーゼル(DIESEL)」が手掛ける東京・渋谷の「ディーゼル アートギャラリー(DIESEL ART GALLERY)」は2月28日~5月21日、ストリートフォトグラファーのRKによる個展「ネオリエント(NEOrient)」を開催する。

 写真撮影やグラフィックデザイン、DJなどマルチに活動するRKは、1982年茨城県生まれ。グラフィックデザイン会社に勤務するかたわら、2013年にランニングクルー「AFE TOKYO」の専属iPhoneフォトグラファーとして写真撮影をスタート。その後、一眼レフに持ち替え、本格的なフォトグラファーの道へ進んだ。ストリート、建造物、自然などを幻想的な色彩で切り取るスタイルが注目を浴び、海外メディアでも取り上げられてきた。“秋葉原のおじいちゃん”や“台北大橋のバイク”などの代表作も生み出し、インスタグラムでは現在フォロワー40万人以上を抱える。

 本展では、これまでの代表作や未発表の新作を展示・販売するほか、カタログやTシャツ、ポストカードなど展覧会限定のオリジナルグッズも販売する。なお、4月11日16~18時にサイン会を開催予定。

■RK「NEOrient」
日程:2月28日〜5月21日
会場:ディーゼル アート ギャラリー
住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti ディーゼル渋谷 B1階
時間:11:30〜21:00
料金:無料

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「ディーゼル アートギャラリー」でインスタフォロワー40万人の写真家RKが個展

 「ディーゼル(DIESEL)」が手掛ける東京・渋谷の「ディーゼル アートギャラリー(DIESEL ART GALLERY)」は2月28日~5月21日、ストリートフォトグラファーのRKによる個展「ネオリエント(NEOrient)」を開催する。

 写真撮影やグラフィックデザイン、DJなどマルチに活動するRKは、1982年茨城県生まれ。グラフィックデザイン会社に勤務するかたわら、2013年にランニングクルー「AFE TOKYO」の専属iPhoneフォトグラファーとして写真撮影をスタート。その後、一眼レフに持ち替え、本格的なフォトグラファーの道へ進んだ。ストリート、建造物、自然などを幻想的な色彩で切り取るスタイルが注目を浴び、海外メディアでも取り上げられてきた。“秋葉原のおじいちゃん”や“台北大橋のバイク”などの代表作も生み出し、インスタグラムでは現在フォロワー40万人以上を抱える。

 本展では、これまでの代表作や未発表の新作を展示・販売するほか、カタログやTシャツ、ポストカードなど展覧会限定のオリジナルグッズも販売する。なお、4月11日16~18時にサイン会を開催予定。

■RK「NEOrient」
日程:2月28日〜5月21日
会場:ディーゼル アート ギャラリー
住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti ディーゼル渋谷 B1階
時間:11:30〜21:00
料金:無料

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「アーデム」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション バックステージ

 「アーデム(ERDEM)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「ディースクエアード」が「ペプシコーラ」とコラボ 同コラボ限定ロゴを施した全43型

 「ディースクエアード(DSQUARED2)」は3月25日、「ペプシコーラ(PEPSI-COLA以下、ペプシ)」とコラボしたカプセルコレクションを発売する。発売を記念して阪急メンズ大阪で3月18〜24日に、伊勢丹新宿本店で3月19〜31日にポップアップストアをオープン。

 アイテムは全43型。「ペプシ」の80〜90年代の広告を「ディースクエアード」のストリートスタイルに組み合わせたデニムジャケットやTシャツ、スエット、ノースリーブパーカ、キャップなどをそろえる。カラーはライトグリーンやライトブルー、ライトピンクなどのパステルカラーからホワイトやグレーまで。また全てのアイテムに、「ペプシ」のブランドロゴと「ディースクエアード」の“メープルリーフ”を融合した同コラボ限定のオリジナルロゴを施した。ポップアップストア後、3月25日から全国の「ディースクエアード」直営店や取り扱い店で販売する。

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@itbuyer_fun 展示会IT・ハードバイヤーコミュニティ

ラリーメイズ亡くなったのか。残念。PMGは今後どうなるのかな。

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「トミー ヒルフィガー」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション バックステージ

 「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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「MM6」と「ノースフェイス」の全貌がロンドンで明らかに! 日本でも発売決定

 「エムエム6 メゾン マルジェラ(MM6 MAISON MARGIELA以下、エムエム6)」はロンドン・ファッション・ウイーク期間中の2月16日、米「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE 以下、TNF)」とコラボレーションしたカプセルコレクションを披露した。

 デザインは、「ザ・ノース・フェイス」が1990年に開発したアウトドアでの過酷な天候に対応する機能的な”エクスペディション システム(Expedition System)”シリーズを、「エムエム6」のデザインとシルエットで表現したもの。素材は従来の「TNF」の機能素材で、ダウンは全てリサイクルダウンを用いている。

「TNF」のウエアを円形にして

 デザインは「エムエム6」はメゾンが追求する“サーキュラリティー(循環性)”のコンセプトの元にサークル(円形)を基調に、「TNF」の代表的なフード付きダウンジャケット“ヌプシ(NUPTSE)”や“ヒマラヤン”コートなどをアレンジした。いずれもスリーブレスになっているが、サイドファスナーで袖口の空きを調節できる仕様になっており、胸元には両ブランドロゴやマークの刺しゅうを施した。アクセサリーとして”タビ”のように指先が分かれたロンググローブや、ダウンの“ヌプシ”のロングマフラー、「TNF」のボストンバッグの“キャンプダッフル(Camp Duffel)”からヒントを得たバックパックとクラッチなどもランアップする。コラボアイテムのカラーパレットは「TNF」のオリジナルカラーであるブルーやオレンジ、グリーン、パープルをそのまま採用。全てユニセックスで着用ができるデザインだ。

 アウター2型、ドレス1型、トップス3型、スカーフ1型、グローブ1型、バックパック1型、クラッチ1型の10型。いずれも2~4色をそろえる。価格帯はウエア約6万5000〜約19万8000円、小物約4万2000〜約5万8000円(いずれも参考価格)。全世界で9月以降に発売予定で、「エムエム6」の店舗をはじめ、セレクトショップ、「TNF」の限られたフラグシップ店舗で販売。日本ではゴールドウインが「TNF」の商標権を持っているが、日本でも取り扱いが決まっている。

「マイキータ」とコラボしたアイウエアも

 ロンドンで行われたプレゼンテーションでも、コンセプトの”サーキュラリティー”を踏襲。モデルが4つの部屋を巡回し、来場者も同じコースを1周することができた。今回の「TNF」とのコラボレーション商品以外でも、円形のアイデアを取り入れたバンダナやニット帽、定番バッグの“ジャパニーズ”バッグなども登場。また「エムエム6」は「TNF」のベーシックカラーを用いたオレンジ色スーツセットアップなども提案して、カプセルコレクションとリンクさせた。さらに、ドイツ・ベルリンのアイウエアブランド「マイキータ(MYKITA)」とコラボしたアイウエアも披露した。

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「“下請けいじめ”ない」 23億円分のレリアン下請法違反勧告に納入業者10社が異例の声明

 婦人服のレリアン(LELIAN)へ納入を行うジャパンスコープほか9社は2月17日、同社が約23億円の下請法違反で公正取引委員会(以下、公取委)から勧告を受けた事案をマスコミ各社が「下請けいじめ」と報道したことが実態に即していないことを説明する声明文を発表し、記者会見を開いた。

 声明文では、「レリアンとわれわれ業者の間に締結していた従来の契約関係の形からすれば、確かに公正取引委員会指摘のような違反が形式的に存在」したと下請法違反があったことを認めた上で、「単純な発注者とその注文に応じて商品を生産もしくは調達して納入している下請業者という関係」ではなく、「納入業者が企画立案してレリアンの店頭情報を参考に製造」していると説明。また、公取委の調査時には現状の取引形態を継続したいと訴える上申書も提出したことが記されている。

 マスコミ各社が本件を「下請けいじめ」と報道することで「レリアンのブランドイメージが大きく棄損され売り上げが大きな打撃を受ける恐れが生じ」たため、実態を説明する記者会見を開くことを決めたという。

 声明に名を連ねたのは、ジャパンスコープ、コイン、三恵、エムシープロジェクト、一珠、東京ドレス、ファスサンファール、アーモンドアイ、セイプ、カタセの10社。会見に出席したジャパンスコープ、カタセ、エムシープロジェクトの代表者らは、それぞれレリアンと築いた良好な関係性をアピールした。

 レリアンと45年以上の付き合いになるというカタセの片瀬衛社長は、「長年良好な関係を築いてきた。厳しい繊維業界でレリアンとわれわれは役割分担をして、利益も相応に分担していた。『下請けいじめ』とする一部の報道に対して意義を申し立てたい」と語った。

 レリアンへの納入が全事業の約90%を占めるというエムシープロジェクトの関根敏之・代表取締役は、「40年前からこの関係を続けてきたため下請法違反という認識はなかったし、良好な関係を築いてきた」と話す。

 ジャパンスコープは1988年にレリアンのOEM方式による婦人服の製造販売を請け負う会社として創業。現在も売上高の約90%をレリアンのODM方式による婦人服の製造販売が占めている。同じく会見に出席した堀卓也ジャパンスコープ社長は、「税務上の問題があるため慎重に検討するが、公取委が命じた未払代金の返金などは受け取らない方針」だと説明する。

 また、ジャパンスコープの黒川洋・最高経営責任者兼会長は、「返品・値引きを見越した値段で取引していた」と実体を説明。「われわれの下にさらに下請け業者があり、約800人が商品づくりにかかわっている。その多くがレリアン専属の下請け工場だ。ブランドイメージが棄損されると、その下請業者までもが影響を受けてしまう」と訴えた。

 公正取引委員会の発表資料によると、レリアンは下請事業者に製造を委託している商品の一部について、売れ残った約6億5500万円分の商品の返品や、同社がセール時に店頭小売価格を引き下げるための原資を下請事業者に負担させるいわゆる「マークダウン等による値引き」などによって約14億9100万円を不当に減額したという。

 また、原則として下請事業者の納品物を受領した日から60日以内に代金を支払わなければならないところ、同社は顧客に販売した日を下請け業者から受領した日とみなして支払期日を定める消化仕入取引を行っていたため支払期日が定められておらず、2018年11月以降に下請事業者から受領した商品の一部について代金を支払っていないという。未払額は下請事業者10人に対して総額約1億7000万円。

 公正取引委員会はレリアンに対して、未払いの下請代金および遅延利息の支払いや減額した金額の支払い、返品した商品を再び引き取ることや今後同様の事象が起きないよう取締役会の決議で確認することなどを勧告した。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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「ジェイ ダブリュー アンダーソン」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション バックステージ

 「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

Z&MAの製品は100%フランス製🇫🇷オーガニック認証を取得するほか、原料調達は栽培・加工・製造・流通など全工程を明確に、エシカル観点にも配慮🌍✨ 仏発Z世代向けコスメ「ゼットエマ」の展開をスタート 「サボリーノ」などを扱うBCLが輸入事業を進める理由 |WWD JAPAN

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三共生興新社長に井ノ上明・常務 代表取締役2人体制でビジネス強化

 「ダックス(DAKS)」「レオナール(LEONARD)」などを手掛ける三共生興は、4月1日付で井ノ上明(いのうえ・あきら)・常務が代表取締役社長COOに就任し、2012年から社長を務めた川﨑賢祥氏が代表取締役会長CEOとなる人事異動を発表した。代表取締役2人の体制で、コーポレートガバナンスを強化するという。

 井ノ上氏は1963年5月19日、大阪府生まれ。龍谷大学法学部卒業後、86年に三共生興に入社。2001年に香港ディビジョンゼネラルマネジャー、09年に常務執行役員、台湾ディビジョン担当後、13年に香港、マカオ、中国本土で「ダックス」を販売するSANKYO SEIKO(ASIA PACIFIC)社長に就任。18年に三共生興ファッションサービス社長、19年に常務となった。三共生興ファッションサービス社長は継続して務める。井ノ上氏の代表取締役社長COO昇格の理由について同社は、「今後の三共生興を考えた際のベストな人材」としている。

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「バーバリー」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション バックステージ

 「バーバリー(BURBERRY)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。ランウエイショーのバックステージに潜入!

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@BFrance_Japan フランス貿易投資庁-ビジネスフランス

3月12~15日 イタリアのボローニャで開催予定の にビジネスフランス主催のフランスパビリオンが出展、約80社のフランス企業が参加します🇫🇷出展者カタログはこちら☞  ご来場の際は是非お立ち寄り下さい😊

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阪急うめだ本店がジュエリーと時計売り場を6階に移設拡大 「カルティエ」は2層に、「ロレックス」は直営店化

 阪急うめだ本店は今春の改装で、5階ジュエリー売り場の一部と7階ウオッチ売り場を6階に移設拡大する。新型コロナウイルスの感染拡大で足元ではやや勢いが弱まっているとはいえ、この間インバウンド(訪日外国人客)と国内富裕層のおう盛な消費に支えられて館全体をリードしてきた高額品売り場を拡張することで、売り上げアップを目指す。同様に好調である化粧品についても、今春の改装で拡大している。

 これまで、5階の1フロアのみだった“インターナショナルブティックス”売り場を、6階の一部にも拡大。6階売り場はジュエリーとウオッチブランドで構成する。ジュエリー売り場では数千万円~数億円台のハイジュエリーの充実がポイント。「通常はフェアなどでのみ販売してきたハイジュエリーを常時販売する」(井戸博美ラグジュアリー商品統括部シニアバイヤー ジュエリー担当)体制にする。

 具体的には、5階のみで展開してきた「カルティエ(CARTIER)」を5、6階の2層に拡大し、店内で両フロアの行き来ができるようにする。また、5階にあった「ブシュロン(BOUCHERON)」「ショーメ(CHAUMET)」「ショパール(CHOPARD)」は6階に移設拡大。3階にある「タサキ(TASAKI)」は3階にも売り場を残しつつ、6階でも展開。品ぞろえをフロアによって変え、6階は高額商品、ブライダル商品とし、3階はモード寄りのデザインのアイテムをそろえる。4月上旬を目途に行うこれらの移設拡大により、ジュエリー売り場は約450平方メートル増えて、5、6階合計で約1450平方メートルとなる。従来から5階で展開している「ブルガリ(BVLGARI)」「グラフ(GRAFF)」なども、順次リニューアルを進める。

 7階のウオッチ売り場(約280平方メートル)も6階“インターナショナルブティックス”に移設し、面積を約2.5倍に拡大。2月5日以降順次リニューアルオープンする。「ブレゲ(BREGUET)」「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」「ブランパン(BLANCPAIN)」などが西日本初の直営ブティックを出店する他、2月19日に「ロレックス(ROLEX)」も直営ブティックをオープンする。「以前はジュエリーブランドのウオッチを身に着けていた女性が、このところ機械式時計を購入するケースが増えている。直営店化によりレディスの品ぞろえは3倍になり、300万円以上のハイウオッチも増えるため、そうした女性のニーズも取り込む」(村田竜一ジュエリー&ウォッチ商品部アシスタントバイヤー ウォッチ・メガネ担当)という。ウオッチ売り場の中心には、職人が常駐し修理などを行う工房も新設する。

 今回の改装によって“インターナショナルブティックス”となる6階フロアの一部は、元々はプレミアムスキンケアを中心とした化粧品や、Lサイズ婦人服の売り場だった。化粧品は1月下旬に7階への移設拡大を済まており、Lサイズ婦人服も8階(元紳士服売り場)に19年11月に移設を済ませている。

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サステナブル化粧品原料で注目を集めるファーメンステーション ごみを出さない循環型ビジネスモデルを提唱

 「発酵で楽しい社会を!」をミッションに、2009年に発酵技術で循環型社会を構築していくことを目指して設立されたファーメンステーション(FERMENSTATION)。岩手県奥州市にある使用されていない余剰水田を活用し、そこで作られたオーガニック米から自社の工場でオーガニック認証を取得したエタノールを作り、サステナブル原料として提供している。昨年12月にアイスタイルが主催した「ジャパン ビューティテック アワード 2019(JAPAN BEAUTYTECH AWARDS 2019)」で、“未利用資源×発酵でつくるサステナブル化粧品原料”として評価され特別賞を受賞し、国際連合工業開発機関(UNIDO)からも「開発途上国・新興国の産業開発に資する優れたサステナブル技術」として認定されるなど、今注目を集めている企業だ。

 ファーメンステーションの特徴は、ごみを出さない循環型ビジネスモデルにある。米を発酵させてオーガニックエタノールを作るときに出た残り粕(米もろみ粕)にはセラミドが多く含まれており、それを石けんやエキス化して化粧品の原料としたり、ニワトリや牛の餌にしている。またそのニワトリや牛の糞を畑の肥料として活用するなど、一切の資源を無駄にしない仕組みだ。原料となる米はJAS有機認証を取得し、そこから作られたエタノールもUSDA(アメリカ合衆国農務省)やエコサートコスモスのオーガニック認証を取得するなど、しっかりとしたエビデンスを持たせている。また米以外にも、果物カス(リンゴ、バナナなど)、茶カスなど多様な素材からエタノールを製造することができるのも特徴だ。

 もともと原料の提供からスタートし、それを使用して自社製品の開発・販売を行ってきた。そしてその事例をもとに最近はOEM・ODM事業、大手企業向けに未利用資源を活用したソリューション提供、国内外の人に向けたサステナツアーを行うなど、ビジネスの幅を広げている。「昨年はJR東日本と組んで、リンゴシードルの搾り粕(未利用資源)を活用したアロマ製品の製造、発酵物の飼料への活用などさまざまな取り組みを実施した。原料から製品の製造まで一貫して手掛ける会社は国内には本当に少なく、大手企業が持っている未利用資源を活用できるのも当社の強み。サステナビリティへの意識が高まる中で、何から始めたらいいか分からないという企業からの相談も増えている」とファーメンステーションの酒井里奈代表は語る。

 一方で「ただサステナブル製品なだけでは売れない、機能的にも満足度が高くなければいけない」とも考えている。「エタノールというと刺激の強さやケミカルな感じだからといって敬遠する人もいるが、それは石油由来のエタノールの印象。もともとエタノールの成分特徴としては、滅菌や防腐作用がある上に水にも油にも溶ける優秀な原料。弊社で製造しているオーガニックエタノールは刺激を感じにくく、臭いも他に比べて抑えられている。そのため化粧品にも使いやすくなっているし、香水やヘアケアなどにも使用できる。国内で原料からオーガニックエタノールを作っていて、その工程をトレースできる企業はほとんどなく、完全なサステナブル原料といえるのは弊社のものくらいだと思う」。

 10年以上サステナブルへの意識を持って活動してきた酒井代表は今後について、「昨年から急速にサステナブルがトレンドとなり、弊社への問い合わせも増えている。これまで取り組んできたことがようやく評価されるようになってきてうれしい。ただ、ブームで終わらないようにしっかりとビジネスとして成長させていきたい。今後は海外への原料提供など、サステナブル原料のグローバルカンパニーを目指したい」と意欲を見せる。

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「クリストファー ケイン」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「クリストファー ケイン(CHRISTOPHER KANE)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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レンチングが塩素を用いない漂白を開発 生産工程の特定も可能に

 オーストリアのセルロース繊維最大手レンチンググループ(LENZING GROUP)はこのほど、環境責任を重視したモダール繊維(木材パルプを原料とするレーヨンの一種でシルクのようななめらかさと光沢があり、吸湿性と放湿性に優れている)の生産を向上させる「エコピュアテクノロジー」を導入すると発表した。「エコピュアテクノロジー」はこれまで用いていた塩素を用いない漂白プロセスで、従来の方法で漂白されたものよりも柔らかくなる傾向があるという。加えて、専用の識別テクノロジーで識別可能で、テキスタイル製造工程の全段階で、同技術を使った素材の識別が可能になり、サプライチェーンの透明性が改善される。

 「エコピュアテクノロジー」を用いて生産されたテンセルモダール繊維は「既存のモダール繊維の中で最も環境に配慮した選択肢になる」と同社は胸を張る。

 「エコピュアテクノロジー」は、製品やサービスのライフサイクル全体にわたって高い環境基準を満たすものに付与されるEUエコラベルのガイダンスを守っており、環境に責任ある生産プロセスが採用されている。「エコピュアテクノロジー」を採用したテンセルモダール繊維はオーストリアのみで生産され、中欧および東欧の持続可能に適切管理された森林のブナ材が使用される。

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3月の東コレは予定通り開催の意向 新型コロナの影響で参加取り止めのブランドも

 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)は、3月16~21日に開催する2020-21年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」のスケジュールを発表した。

 新型コロナウイルスの影響で、すでに参加を発表していたブランドの中から中国出身デザイナーが手掛ける「ヴィヴィアンタム(VIVIENNE TAM)」と「アンメイ(ANMAY)」が不参加となった。会期は予定通り6日間で行われる予定だが、JFWOは「毎日状況が変わる中で中止の可能性もまだゼロではない。参加ブランドや関係各所と連携して対応策を考え、決定事項はウェブなどで発表する予定」とした。なお、3月26日から開催される予定だった上海ファッション・ウイークと、同月25~31日に北京で行われる中国ファッション・ウイークは延期が決まっている。

 「RFWT」には、すでに参加を発表していたブランドからさらに「アンダーカバー(UNDERCOVER)」出身の東研吾によるメンズブランド「アズマ(AZUMA.)」や、「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMTO)」で経験を積んだ播本鈴二の「アポクリファ(APOCRYPHA)」などが加わり、合計51ブランドがショーやインスタレーションでコレクションを発表する予定だ。

【2020-21年秋冬RFWT スケジュール】

※★は初参加ブランド、◎はインスタレーション形式、●はウェブで発表

3月16日(月)
13:30 「レインメーカー(RAINMAKER)」
14:00 「タクタク(TAC TAC)」★
15:00 「メアグラーティア(MEAGRATIA)」
15:30 「ディ_カフェイン オム(DE_CAFFEINE HOMME)」★●
16:30 「ターク(TAAKK)」
17:30 「ドレスドアンドレスド(DRESSEDUNDRESSED)」
18:30 「スリュー(THE SREU)」
19:30 「ヨシダロベルト(YOSHIDAROBERTO)」★
21:00 「フォーサムワン(FORSOMEONE)」★

3月17日(火)
11:30 「ノントーキョー(NON TOKYO)」★
12:30 「アズマ(AZUMA.)」◎
14:00 「アジアン ファッション ミーツ トーキョー インドネシア(ASIAN FASHION MEETS TOKYO INDONESIA)」
15:00 「ボディソング(BODYSONG.)」
16:00 「ハハ(HA-HA)」
17:30 「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」
18:30 「バルムング(BALMUNG)」
19:30 「ハイク(HYKE)」
21:00 「ティート トウキョウ(TIIT TOKYO)」

3月18日(水)
12:30  「マラミュート(MALAMUTE)」
13:30 「ルプコ(RPKO)」★
14:00 「ジョウタロウ サイトウ(JOTARO SAITO)」
15:30 「ウィシャラウィッシュ(WISHARAWISH)」
16:30 「タエ アシダ(TAE ASHIDA)」
18:30 「ダイエットブッチャースリムスキン(DIET BUTCHER SLIM SKIN)」
20:00 「サポートサーフェス(SUPPORT SURFACE)」
21:00 「ザ・リラクス (THE RERACS)」

3月19日(木)
13:30 「シンヤ コヅカ(SHINYA KOZUKA)」
14:00 「ハレ(HARE)」
14:30 「ベース マーク(BASE MARK)」★◎
15:30 「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」 × 「ピッタ・マスク(PITTAMASK)」★
16:30 「FACE.A-Jプロジェクト(FASHION AND CULTURE EXCHANGE. AFRICA-JAPAN PROJECT)」★
17:30 「チルドレン オブ ザ ディスコーダンス(CHILDREN OF THE DISCORDANCE)」
18:30 「ユキ トリヰ インターナショナル(YUKI TORII INTERNATIONAL)」
19:30  「カシミヤフレークス(CASHMERE FLAKES)」★
20:00 「ミスター・ジェントルマン(MISTERGENTLEMAN)」
21:00 「ステア(STAIR)」

3月20日(金)
13:30 「リョウタムラカミ(RYOTAMURAKAMI)」
14:30 「コーティー(KOH T)」★◎
16:30 「ユナイテッド トウキョウ(UNITED TOKYO)」
19:30 「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」
20:00 「ネグレクトアダルトペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATIENTS)」

3月21日(土)
10:30  「シュープ(SHOOP)」★
11:00  「ミーンズワイル(MEANSWHILE)」★
14:30  「モンテサント(MONTESAINT)」★
15:00 「ミツル オカザキ(MITSURU OKAZAKI)」●
15:30 「イン(IHNN)」
16:00 「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」★
19:30 「アポクリファ(APOCRYPHA.)」★◎
20:30 「リコール(REQUAL≡)」★
21:00 「ユウキハシモト(YUKI HASHIMOTO)」★
21:45 「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」

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「美容室が自分で作って自分で売れば不正流通はなくなる」 「アッシュ」吉原会長が語るPB開発の真意

 「アッシュ(ASH)」を中心に美容室チェーンを300店舗以上展開するアルテ サロン ホールディングスは2月14日、同社初となるユニセックスのヘアケア&スキンケアブランド「エニック(ENNIC)」を発売した。まずは同社が展開する全国の美容室各店舗で取り扱う。ここでは、吉原直樹アルテ サロン ホールディングス会長に、同ブランドの開発意図や製品の特徴、今後の展開を聞いた。

WWD:「エニック」の特徴は?

吉原直樹(以下、吉原):「エニック」は“大地に還る”をコンセプトにした美容室発のコスメです。原料の一つ一つを選び抜き、肌や髪に必要のない成分や大地に還らない成分は可能な限り配合していません。界面活性剤は、天然成分による発酵の力で丁寧に手作りしている“そほろはす”(高い生分解性を持つ界面活性剤)を採用し、大人から赤ちゃんまで使えるえるコスメになっています。ブランド名の由来は、「en(=円、縁)」と「nic(=オーガニックの一部)」を掛け合わせた造語で、人と人、人と地球環境をつなぎサステナブルな社会の実現への貢献を目指す姿勢を表現しているんです。

WWD:オーガニックということか?

吉原:よくそう聞かれますが、日本ではオーガニックが“ファッション”になってしまっている。だからオーガニックにはこだわっていません。それよりも私たちがこだわったのは“自然に還る製品”、つまり超ナチュラルな製品です。“自然に優しいものは自分たちにも優しいはず”をモットーに製品作りを進め、それが結果としてオーガニックに結びついた。そういう意味では深い部分で真のオーガニックだと思います。最近は“売れるから”という理由でオーガニックありきで製品を作るメーカーも見受けられますが、「エニック」は哲学が先にある。ニワトリが先か卵が先か、という話なんですが、違いはあります。

WWD:サステナブルは意識した?

吉原:美容室はケミカルの力を借りてお客さまの髪を美しくする施術をしていて、ケミカルを完全に否定することはできません。それならば持続可能な社会に貢献しなければいけない、という思いはありました。「エニック」で採用した界面活性剤“そほろはす”はインドで生産されている、ヨーロッパをはじめ世界で注目されている次世代の界面活性剤。植物油を原料に、化学合成ではなく酵母を使った発酵プロセスにより作られるため、高い生分解性を有しています。生産者はインドで製造しており、積極的に貧困層を雇用して技術を伝授し、雇用のないところに雇用を生み出しているなど、そこまで考えて採用したものなんです。

WWD:アイテムのラインアップは?

吉原:ヘアケアライン4アイテム、スキンケアライン3アイテムの計7品です。ヘアケアラインでは、天然洗浄成分“そほろはす”やシルク由来洗浄成分など、天然由来成分にこだわったアミノ酸系シャンプー「シャンプーLB」、天然由来コンディショニング成分が潤いを与えるノンシリコンの「トリートメントLB」などを展開しています。スキンケアラインでは、厳選した7種の精油を配合したダブル洗顔不要の「ホットクレンジングゲル」、8種のオーガニック植物エキス(保湿成分)を配合した「トリートメント ローション」などをそろえています。

WWD:アルテ サロン ホールディングスにとっては初となるスキンケアを含んだユニセックスのプライベートブランド(PB)となるが、そうしたブランドにした理由は?

吉原:美容室での店販の基本は、“(スタッフが)自分で使って良いモノをお客さまに伝える”ということです。そう考えると、スキンケアもあるのが自然だし、男性のスタッフやお客さまも多いので、メンズでも使えるユニセックスであるのが自然。ヘアケアの方が売れるという見解もありますが、そうした考えから、美容室のPBでは単発で終わってしまうブランドが多い。「エニック」は瞬発的に売ろうという気はなく、3年、5年、10年と少しずつ広がり、お客さまに長く使ってもらいたいと考えています。

WWD:「エニック」の開発には、美容室の店販品の流通に対するメッセージも込められていると聞いたが。

吉原:昔は美容室で売っている商品は、施術で使っている高い品質の商品が、他には流通していないことに魅力があったが、今は美容室で売っている商品が、インターネットや安売りの量販店でも買える時代。しかも、へたをすると1~2割安い。メーカーがいくら管理してもイタチごっこで、止めても止まらない。そのこと自体を批判する気はないのですが、私たちには技術をサポートする製品が必ず必要で、“自分たちが本当に自信とプライドを持って取り扱える商品は何か?”を突き詰めると、最後は“自分で作るしかない”というところに行き着く。美容室が自分たちで作って自分たちの店で売れば、不正流通はほぼ防げます。今後は美容室以外でも、百貨店やセレクトショップなど、“そこに置いてあることで美容師もプライドを持てるショップ”での販売は検討していきたいと考えています。

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「アーデム」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「アーデム(ERDEM)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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東京ソワール19年12月期は営業赤字 取引先の条件の切り替えが影響

 フォーマルウエアを手掛ける東京ソワールの2019年12月期の業績は、売上高が前期比7.2%減の149億円、営業損益が3億7700万円の赤字(前期は1億4000万円の黒字)、経常損益が2億9500万円の赤字(同2億5000万円の黒字)だった。

 百貨店やGMSの一部取引先からの委託販売から消化販売への取引条件の切り替え要請による一時的な減収(10億円)に加え、閉店や売り場閉鎖の影響により売上高が前年を下回った。商品別売上高は、ブラックフォーマルが同7.4%減の92億円、カラーフォーマルが同6.1%減の30億円、アクセサリー類が同7.8%減の26億円だった。

 昨年は百貨店やファッションビルに出店している直営店「フォーマルメッセージ(FORMAL MESSAGE)」の2店舗目を大阪・大丸心斎橋店に、ショッピングセンターを中心に出店している直営店「フォルムフォルマ(FORMFORMA)」は埼玉県のイオンモール羽生店など5店舗にオープンして計30店舗(関東エリアに15店舗、関西エリアに7店舗、中国エリアに2店舗、東海エリアに2店舗、WEB 4店舗)に拡大した。「フォルムフォルマ」は年間7店舗の新規出店を目標にしている。またオンラインショップ「フォーマルメッセージ・ドットコム」の強化、新規事業の「レンタルドレス」の商品強化など売上高の拡大を図っている。

 20年12月期の業績予想は前期比6.9%増の160億円、営業利益1億5000万円、経常利益2億5000万円を計画している。同社製品の海外生産比率は全体の80%を占めるが、新型コロナウイルスの影響について、一時期50%あった中国生産はベトナム生産に移行が進んでおり、現在は半減していることから「大きな影響はない」としている。

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「ユニクロ」「ジーユー」が4月からショッピングバッグ有料化 商品パッケージも順次紙製に

 ファーストリテイリング傘下のユニクロ、ジーユーは4月1日から、国内全店舗でショッピングバッグを有料化し、1枚一律10円で販売する。同時に、商品パッケージについてもプラスチック製から代替パッケージへの切り替えを進めている。これらの動きに先駆けて同社は2019年9月から、プラスチック製ショッピングバッグを順次紙製に切り替えるとともに、「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」の全店舗でエコバッグを販売し、マイバッグとして持参することを推奨してきていた。

 同社は19年7月に、「お客さまの手に渡る使い捨てプラスチックを、20年中にグループ全体で18年実績に対し85%(約8500トン)を削減する」という目標を設定していた。今回の取り組みもその一環だ。既に導入している紙製ショッピングバッグには、FSC認証(森林認証)を受けた紙、または再生紙を使用している。代替パッケージにも同様の素材などを使用しており、既に19-20年秋冬物の「ユニクロ」のルームシューズや、20年春夏物の“エアリズム”一部商品に代替パッケージを導入。20-21年秋冬物の“ヒートテック”や、「ジーユー」の一部インナーも代替パッケージへの切り替えを進める。

 なお、「無印良品」を手掛ける良品計画も、20年3月以降順次プラスチック製ショッピングバッグの廃止を進め、6月末までに国内全店で紙製ショッピングバッグに切り替えると発表している。商品の陳列用パッケージも、19年春夏物から一部で再生紙を使用した紙製を導入、20年2月から、カフェ業態で提供するストローも現状の紙製から竹繊維を使用したものへと順次変更していく。

 プラスチック製のショッピングバッグから紙製バッグへ切り替え、有料化する動きは18年12月からH&Mジャパン(1枚20円で販売)、19年5月からストライプインターナショナル(1枚20円で販売)も進めている。

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@tokyoart_event 展示会&アートイベントbot

【1月15日まで|国立西洋美術館】 クラーナハ展―500年後の誘惑 画家の芸術の全貌を、当時のドイツの思想や文化、社会や政治の状況などと併せて読み解き、さらには彼の死後、近現代におけるその影響まで。 詳細はこちら→

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「シャネル」も北京でのショーを延期 広がる新型コロナの影響

 「シャネル(CHANEL)」は、5月に北京で発表予定だった2019-20年メティエダール・コレクションのショーを、新型コロナウイルスの影響のため延期する。

 同ブランドは、「現在の状況や中国政府の通達を踏まえて、今回の延期を決定した。従業員および顧客の安全を何よりも優先して考えた結果だ。ショーについては、より適切な時期に開催したい」と声明を発表した。新たな日程はまだ発表されていない。

 “メティエダール”とはフランス語で“手仕事”の意味を持ち、「シャネル」は刺しゅうや羽飾りなどの職人技をふんだんに取り入れたメティエダール・コレクションを02年から発表している。その19-20年コレクションは19年12月4日にパリのグラン・パレ(Grand Palais)で発表されており、それを再現したものが5月に北京で発表される予定だった。6月にはロンドンでも開催される予定だが、今回これについては言及されなかった。

 「バーバリー(BURBERRY)」は4月23日に上海で20-21年秋冬コレクションを、「プラダ」は5月21日に日本で21年プレ・スプリング(リゾート)・コレクションのショーを開催する予定だったが、いずれも新型コロナウイルスの影響で延期すると発表している。

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「トミー ヒルフィガー」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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仏発Z世代向けコスメ「ゼットエマ」の展開をスタート 「サボリーノ」などを扱うBCLが輸入事業を進める理由

 スタイリングライフ・ホールディングス BCLカンパニーは、仏発オーガニック認証コスメ「Z&MA(ゼットエマ)」と輸入販売契約を結び3月1日からコスメキッチンで先行販売する。同社は2016年から新規事業として、仏発コスメブランド「ウーマンエッセンシャルズ(WOMAN ESSENTIALS)」の輸入販売業をスタート、19年には仏発オーガニックコスメ「キリンのソフィー コスメティックス(SOFHIE LA GIRAFE COSMETICS)」を発売。「ゼットエマ」は海外化粧品ブランド第3弾となる。

 「ゼットエマ」は17年に仏・トゥールーズでスタートし、現在はヨーロッパを中心に展開しているが、20年春から日本、韓国、香港、北米へと拡大予定だ。ブランド名の“Z”はZ世代を意味し、1990年代後半~2010年代生まれの世代をターゲットとしている。「ゼットエマ」は毎日使うものだからこそポジティブな世界観を演出する。また製品は100%メード・イン・フランスで、オーガニック認証のコスメビオを取得するほか、原料調達はエシカル観点、栽培・加工・製造・流通など全工程を明確にする、パラベン・鉱物油・合成香料など12の成分の不使用を宣言するなど次世代に残したい安心・安全なもの作りにこだわっている。3月の日本デビューでは数あるラインアップの中から、脇や体の気になる部分に使用するエチケットロールオン「リフレッシュロールオン」2種が登場。「エチケットケアはどんな人にも身近であり、最初に手に取るケア。そして生涯を通じて付き合っていくケアでもある。また、脇は経皮吸収率が高く、欧米を中心にケミカルなデオドラント製品への危機感が高まっており、日本でもナチュラルなデオドラント製品のニーズが高まっているため『リフレッシュロールオン』からの展開となった」と同社企画本部企画2部2課の草山恵係長は述べる。

 BCLはドラッグストアやバラエティーショップで展開するブランド「サボリーノ」「クレンジングリサーチ(CLEANSING RESEARCH)」や、商業施設などで展開する「ベキュアハニー(VECUA HONEY)」など、自社ブランドを多く保有しており、長い経験と実績を持つ。4年前に輸入事業を始めた理由について「お客さまの求めるニーズが非常に多様化している。トレンドはもちろん、これまでのシミやシワといった肌悩みとは異なる、環境やジェンダーなど社会的問題が密接に結びついたニーズが出てきている。ニーズに素早く応えるために、国内だけではなく各国の得意分野を合わせて提案していきたい」と語る。

 「ウーマンエッセンシャルズ」は女性の体に寄り添うニーズの高まりを受けて展開をスタート。「キリンのソフィー コスメティックス」「ゼットエマ」はエコサートやビオコスメといったオーガニック認証を取得していることが特徴で、時代のニーズを反映したものになる。今後も輸入事業として新ブランドの展開を検討しており、また「ゼットエマ」も幅広いカテゴリーをそろえていきたい」と語った。

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「ジェイ ダブリュー アンダーソン」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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ユナイテッドアローズの「ロエフ」に見る、長い夏を乗り切るスタイル

 近年、大人の女性のためのブランドが増えています。ユナイテッドアローズ(以下、UA)が2019年秋冬からスタートしたブランド「ロエフ(LOEFF)」もその一つ。現在、UA六本木店と原宿店の社内のグループ店と、エストネーション(ESTNATION)、ジャーナルスタンダード レサージュ(JOURNAL STANDARD L'ESSAGE)などに卸しており、4月下旬には初の直営店が六本木の東京ミッドタウンにオープンするそうです。

 これまでエイチ ビューティ&ユース(H BEAUTY&YOUTH)や「スティーブン アラン(STEVEN ALAN)」のデザインを手掛けてきた鈴木里香「ロエフ」ディレクター兼デザイナーが生み出す等身大のコレクションは、“40~50代になっても着続けたい服作り”をベースにしていて、ワークウエアから着想したトラディショナルで男前なスタイルに定評があり、20年春夏からはメンズもスタートしています。

 多くのブランドは春夏と秋冬の年2回、展示会を開催することが多いのですが、近年は夏が長くなり、ともすると10月でもまだ暑く、もはや“亜熱帯化”している日本において、年間でどのようなMDを組むのかはファッション業界の課題になっています。そこで“樹海と乗馬”をテーマにした20-21年秋冬シーズンの展示会で鈴木ディレクター兼デザイナーにそのことについて尋ねると、「自分自身、昨年は暖冬で一年中半袖やTシャツで過ごしていました。だからシーズンの立ち上がりはTシャツを提案したんです」とのこと。Tシャツにジョッパーズ風のサイドが膨らんだパンツを合わせ、ストールを肩にかけたスタイルを提案していました。

 Tシャツは大人になると似合わなくなるとして避ける人も増えてきますが、鈴木ディレクターがさまざまなTシャツを試してたどり着いたというそれは、少し厚地の生地で透けず、程よい襟の大きさとフィット感で上品な印象です。それにジュエラー「アキオ モリ(AKIO MORI)」に別注したシルバーの2連のネックレスを合わせて“大人感”をさりげなく表現しています。ストールで温度調整ができるので、シーズンの立ち上がりはこのくらいの軽装でもよさそうですね。ほかにも、さらっとした素材で快適だけど、秋らしい落ち着いたアースカラーのワンピースやトップス、定番の綿シャツ、デニムなどが並んでいます。

 シーズン中盤になると厚手のコートの代わりにポンチョを提案。「コート風にもストールにもなるポンチョは気候に合わせて着脱しやすい」とのこと。パールのネックレスや漆塗りのゴールドのアクセサリーを加えることで、重たいカラーになりがちな秋冬のスタイルに華やかさをプラスし、メリハリが出ますね。単なるカジュアルではない、大人のカッコよさがプラスされます。

 さらには「フラテッリ ジャコメッティ(F.LLI GIACOMETTI)」のロングブーツやフラットなレザーシューズ、ベストやハーフパンツを合わせた“乗馬スタイル”も今シーズンのテーマ。「“樹海や乗馬”がイメージソースですが、実際には公園や森にいても馴染むような服、そして自分が心地良いけれど人に会いたくなる“きちんとした服を”意識しました」と鈴木ディレクター。ほかにもリサイクルポリエステルのパンツや再生カシミヤで作ったニットなどのサステナブルなアイテムや、得意とする大人のワークウエアもありました。長い夏を乗り切る大人のスタイルとして参考になりそうです。

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「バーバリー」2020-21年秋冬ロンドン・コレクション

 「バーバリー(BURBERRY)」が2020-21年秋冬コレクションをロンドンで発表した。

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「ゴーストレストラン」は、儲かるのか?(後編)—坪月商100万円ってホント?

 オンラインによるフードデリバリーに特化したゴーストレストランは、新しいサービスで、老舗というものがない。全ての業者の事業歴が浅く、その意味では誰にもチャンスがある。経営のノウハウは参入した事業者が手探りで編み出しているのが現状だ。
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仕事が絶えないあの人の、“こうしてきたから、こうなった” 美容室のサブスク展開の鈴木みずほジョシー代表編

 転職はもちろん、本業を持ちながら第二のキャリアを築くパラレルキャリアや副業も一般化し始め、働き方も多様化しています。だからこそ働き方に関する悩みや課題は、就職を控える学生のみならず、社会人になっても人それぞれに持っているはず。

 そこでこの連載では、他業界から転身して活躍するファッション&ビューティ業界人にインタビュー。今に至るまでの道のりやエピソードの中に、これからの働き方へのヒントがある(?)かもしれません。

 第7回目に登場するのは、美容室のサブスクリプション(定額制)サービス「メゾン(MEZON)」を運営するジョシー(JOCY)の鈴木みずほ代表。音楽配信や映画などさまざまなジャンルで“サブスク”によるサービスが増える中、「メゾン」が提案するのは提携の人気美容室をどこでも利用し放題の定額サービス。「髪に対して向き合えば人生が変わる、自信につながる」——鈴木代表は自身の原体験からそう断言します。ウェブ広告の会社員を経て起業をし、やりたいこととその思いに真正面から向き合い進んできた注目の経営者に迫ります。

WWD:以前はサイバーエージェントグループにお勤めだったのですね。

鈴木みずほ(以下、鈴木):不動産会社での仕事を経て、2012年に第二新卒で入社しました。転職エージェントに“成長できる会社”という条件で紹介してもらったのが縁です。でも正直なところ、最初は気が進みませんでした(笑)。当時のIT業界といえば華やかなイメージが強かったので、変な先入観を持っていて。それでもなぜ入社を決めたかというと、チャンスが与えられる会社であることを面接を通じて感じたからです。主力であったウェブ広告のサービスについて、私が感じていたマイナス面を面接担当者に正直に伝えたら、「それを考えるのが鈴木さんの仕事だからね。頑張って」と。入社も決まっていない相手にそう言葉をかけてくれる会社っていいな、ここなら必ず成長できるはず、と入社を決めました。最初の1年は営業職、その後の4年半は通信会社やデータ保有会社などと事業提携をしてウェブ広告の新しいサービス作っていました。新規事業開発はやらなくてはならないことも多く多忙でしたが、やりがいを感じていました。

WWD:手応えを感じながらも“独立”の2文字が頭にあったのでしょうか。

鈴木:会社には、いずれ起業をして辞めることを宣言して入社しているんです。退社したのは28歳です。小学生の頃から、祖父や父のような経営者になりたいと漠然と考えていました。その思いが特に強くなったのは、中学3年生のとき。父の会社の経営が傾き、生活が一変しました。それまでは何不自由なかったのがそうでなくなって。すると会社も家庭の雰囲気もとても変わっていきました。経営を立て直すためにもがく父の姿を見て、「人生を懸けてチャレンジできる仕事っていいな」「経営するってなんて面白い仕事なんだろう」と。子どものくせに、直面している家庭の状況をものすごく客観的に捉えていましたね(笑)。経営者が成長し続けない限り、会社の状況や周りの人の人生にここまでの影響を与えてしまうということや、良くも悪くも世の中にインパクトを与えられることに興味を持ちました。

美容室で自信をもらっている

WWD:2年前に起業して立ち上げた「メゾン」はどのようなサービスですか?

鈴木:美容室の定額制サービスです。「アフロート(AFLOAT)」や「ガーデン(GARDEN)」「ケーツー(K-two)」「アピッシュ(apish)」など約400店舗の人気美容室で、プランによってシャンプー、ブロー、ヘッドスパ、トリートメントを定額で受けることができます。通える回数が決まったチケットプランを除けば、通い放題のプランは全部で3つ。平日にシャンプー・ブロー通い放題の1万6000円、全日シャンプー・ブロー通い放題の2万5000円、全てのメニューを通い放題の3万5000円のプランです。ユーザーは、提携美容室の中からその日の予定に応じて好きなところを選んで通うことができます。

WWD:なぜこのサービスを始めようと思ったのでしょうか。

鈴木:私の原体験がもとになっています。前職の頃は、表参道にある美容室に月に4〜5回通っていました。銀座や恵比寿で予定があったとしても、わざわざ表参道へ移動しなくてはならない。自分が行動する動線上に美容室が寄り添ってくれたらいいのに、と思ったんです。美容室は国内に25万軒と、コンビニの5倍もある。行きたいときに行きたい場所に美容室があるという状況をつくり出すことはできるんじゃないか——そう思いつきました。

月に何度も美容室に足を運ぶ私は、ただきれいにしてもらっているだけじゃなくて自信をもらっていたように思います。当時、大事な商談やプレゼンの前に美容室に行くと商談の成立率が上がることに気づきました。周りの女性に聞くと、3〜4カ月に1度しか美容室に行っていないことを知り、それはすごくもったいないと感じて。ならば、気軽に美容室に立ち寄るライフスタイルをつくろうと、サブスクリプションサービスを立ち上げました。

WWD:コンビニ感覚で美容室に通えるのですね。

鈴木:美容室が増え続ける一方で、お客さまの数はほぼ変わっていません。何が起こるかというと、結果的に美容室同士でお客さまを奪い合ってしまう。カット・カラーで3カ月に1度しか接点を持てないのではなく、日常的にシャンプー・ブロー・ヘアケアで来店してもらうことで美容室側に新たな役割を作ることができれば、美容室の売り上げも伸びるだろうと考えました。

WWD:なるほど。美容室の稼働率がぐっと上がりますね。

鈴木:美容室が抱える「集客」の悩みは大きく2つあると考えています。1つ目に、平日の稼働率。どんなに人気の美容室でも平日の昼間が埋められないことも多いと聞きます。カット・カラーは2〜3時間かかってしまうので、平日に行ける人は限られますよね。シャンプー・ブローのメニューなら最速30分で終えられます。「メゾン」利用者の内訳を見てみると、平日の12〜18時に利用する働く女性が最も多いんです。

2つ目は、リピート顧客をつくることの難しさ。クーポンサービスのシステムで集客せざるを得なくなってくると、お客さまにとっては”クーポン価格”が魅力であって、“人”ではなくなってしまいます。2回目に来てくれることはなく、より手頃なお店へ行ってしまう。一方、「メゾン」を利用してシャンプー・ブローで何度も美容室に通っていると、自然とスタイリストさんと仲良くなるんです。定額制のシャンプー・ブローで来店したお客さまが「今日は○○さんにカットもお願いしようかしら」と、アップセールスにつながっているという報告を多く受けています。クーポンで選んでいるのではなく“信頼”で選んでいく——そんな理想の形のお手伝いをしていきたいですね。

WWD:美容室側の金銭的なメリットはどのようなものなのでしょうか。

鈴木:お客さまにご利用いただくと、「メゾン」からは一定の割合を美容室へお支払いするような仕組みになっています。例えば1か月間毎日利用いただくと、美容室側に30日×単価分の収益が上がります。美容室は赤字のリスクがなく、利益を上げることが可能です。そういった仕組みにしたのは施術をしてくれる人たちに一番還元したいという思いからです。自分たち、提携先、お客さま、すべてが笑顔になれる“三方よし”の精神ですね。このビジネスモデルは、前職の新規事業開発の部署での経験が生きています。新規事業の立ち上げ時は、文字通り鳴かず飛ばず。自分たちの利益だけを追求していて、全くうまくいかなかった。でも誰もが幸せになるようなビジネス設計をすると車輪が回り始めたんですね。今のサービスを考える際、初めからこのビジネスモデルでいくと決めていました。

WWD:それぞれの美容室はスムーズにこのシステムを受け入れてくれたのでしょうか。

鈴木:はい。今も新たに美容室を開拓していますが、新規で提携してくださる確率は96%以上です。その理由は、カット・カラーの集客ではなく、今までにないプラスの価値を提供できているからだと思っています。

でも私たちが大事にしているのはオーナーさん以上に、実際に施術してくださるスタイリストさんがいかに「メゾン」のサービスを理解してくださるか、ということ。スタイリストさんは売り上げを追っているので、1回の来店でいくらのもうけが出るかという発想になるんですね。クーポンを利用する新客の来店では、カット、カラー、パーマをすれば2万

円ほどの売り上げとなります。ただ、再来店の確率はスタイリストにより差が生じます。分かってはいるのだけど、目の前の2万円を魅力に思ってしまいがちです。なので、私たちが勉強会を開催し、中長期的な視点でお客さまを育てて行くのが「メゾン」です、という風に自分たちの言葉で伝えるようにしています。今後はユーチューブチャンネルも活用して、自分たちの思いや「メゾン」を利用してくださっているサロン側からのコメントなどを発信していきたいと考えています。

自分たちのサービスに自信を失いかけたことも

WWD:起業してからこれまでピンチはありましたか?

鈴木:3期目を迎えるまで、正直ピンチというピンチはなかったかもしれません。もちろん数字が思うように伸びなかったことはありますが、それを苦労とは思っていなくて。でも、去年の12月は苦しかった。いろいろな人に事業のアドバイスをいただくなかで、自分の事業に自信を持てなくなったことがありました。

そんなとき、足を運んだのはやはり美容室。そこで思い切って髪をショートにしました。髪を切ったら、考え方まで削ぎ落とされた気がしました。「このサービスで本当に幸せにしたい人って誰だったっけ?」とあらためて考えたときに、このまま進んではダメだ、と。関わってくださる人たちや私が幸せにしたいと思う人たちのためにも、私自身が自分たちの事業を誰よりも信じよう。そう意思を固めました。髪の毛が変わると、気持ちや人生まで変わるんだと身をもって実感しました。

だからこそ、髪を委ねる“人”が大事だよ、ということを伝えたいです。いろいろな美容室にクーポンを使って行くのもいいですが、美容師さんは言わば人生の伴侶。心から任せられる美容師さんと出会って、人生をリデザインしてもらうことで好転していくはずです。髪は素材美なので、たとえスッポンポンになっても付いてきます(笑)。そこが美しく自分にしっくりくれば、自分らしく生きられると思うんです。

WWD:ヘアにおいて女性を見て思うことはありますか?

鈴木:そうですね、日本の女性は髪へのプライオリティーが低いと感じます。髪よりも、ファッションやメイクといった外側の部分にお金を掛けている印象です。単純に髪をきれいにという話ではなくて、髪型を変えることで人生をデザインできるんです。私たちみたいなサービスサイドがそれを啓発していくことで、素材美を磨くことを推進できたらと思います。

WWD:次にどのようなことを仕掛けていきたいですか?

鈴木:ジョシーの存在価値は、“人に自信を提供すること”にあります。今、メンズ向けのサービスも絶賛準備中です。ただ、ヘアに固執するのではなくあらゆる形でアプローチできたらと思っています。その次に何をするかはあえて決めていません。たとえ今決めたことを3年後に実行しても、まったく必要とされていない可能性もある。その都度感じたことの中で、今ならこれだ!というサービスを堂々と発表したいと思っています。

WWD:今いる場所から新たなキャリアを積もうと考えている人にメッセージをお願いします。

鈴木:後輩や周りの女性たちから「会社を辞めようと思っているけれど、踏ん切りがつかない」という相談を受けることがあるのですが、そういうときには「会社を続けた方がいいよ」と伝えています。ドライに聞こえるかもしれませんが、本当にやりたいことなら体が先に動いているはずです。今は資金も比較的集まりやすく、起業もしやすい環境かもしれません。けれど、もし女性が起業という選択を考えるのであれば、よく考えた方がよいと思います。結婚、出産とライフステージが変わり、さらに会社をつくり組織を持って責任範囲が広がるとなると、本当に大変だからです。じっくり考えて、それでも自然と体が動いてしまうほどの熱量が溢れる何かで新しいことにチャレンジできたら、それはすごく幸せですよね。私自身ももがいてきたからこその、正直な気持ちです。

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サラダの次に来るのは「お粥」? キーワード検索は3年で4.5倍に

 10店舗以上を展開するまでになっている「クリスプ・サラダワークス」を始め、いま都内を中心にサラダ専門店の人気が広がっています。アメリカには、この10数年で100店舗規模のチェーンに成長した「スイートグリーン(Sweetgreen)」というサラダ専門店もあります。日本でも、サラダ専門店がこれからさらにマーケットを拡大しそうな勢いがある中で、同じヘルシー料理業態として「お粥専門店」って面白いと思っています。
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時短=手抜きではない!「子育て業務効率化」を考えてみた  働くママのざっくばらん“本音”トークVol.3 ファッション編

 「仕事は業務効率が求められるのに、育児は数値化できない“手間・暇・愛情”という言葉でまとめられる」。こんなの過去の話だと思っていたけど、ママになってみると似たような世間の風潮を感じることが少なからずあります。何より「育児の効率化」=「手抜き」ではないのに、正解がない子育てでは「怠けているだけかも?」と自己嫌悪に陥ることもしばしば。ママ連載第3回のテーマは、「子育て業務効率化」について。ズボラな元「WWDジャパン」記者のママ2人が、「基本的に家事全般が面倒」というスタンスで、すでに実践している&試してみたい家事時短の術を考えます。

村上杏理(以下、あんり):突然だけど、子育てしながら仕事をしていると毎日があっという間に終わるよね。

一井智香子(以下、ちかこ):仕事があるのはありがたいけど、ママになってやることが格段に増えた。

あんり:正直、「WWDジャパン」の編集部だったときは、今より人生で忙しいことってあるのかな?と思っていた。でも子どもができて、臨機応変に対応しなくてはいけことが多くなって、スケジュールを立て難いのが大変。

ちかこ: 1日24時間の限られた時間で育児&仕事をやりくりするのは、忙しさの種類が違うよね。とはいえ、いつもどこかで楽したいと思っているから(笑)、家事を最大限に効率化する必要がある。根っからにズボラな性格だからこればかりはなんとかしたい!

あんり:ママになって、「名もなき家事」の大変さを実感する日々。ごはんを作るだけでも、1日3セット。独身時代のように、忙しいときは面倒だから食べないという選択肢はもうない。

ちかこ:そうなんだよね。ご飯作りが一番厄介!掃除や洗濯は流れ作業でできるけど、ご飯を作るのは、献立から買い出し、調理まで圧倒的にステップが多い。お総菜に頼っちゃうことも多いけど、味が濃くて子どもが食べてくれないことも。

あんり:私たち色々理由を付けているけど、ただ単に面倒くさいんだよね(笑)。掃除や洗濯は、1日やらなくても他人にはバレない。私は娘が入園前だから昼寝以外、ほぼ自由時間はなし。でも、急にぐずったり体調を崩したりしても原稿の締切は厳守できるように、色々先回りして進めたい。

ちかこ:急なトラブルに備えて前倒ししたいから、ますます効率化できることは進んで実践したい!

子ども部屋を分けて、ダサいおもちゃを“隔離”!

あんり:その通り。わが家では掃除効率化のひとつとして、おもちゃ部屋とリビングを分けた。娘が生まれてすぐは、リビングの色味になじむおしゃれなおもちゃを探していたけど、カラフルでちょっとダサいくらいのモノの方が子どもは楽しそう。部屋を分けることで、わんわんやアンパンマン、私が嫌いなピンク色のモノもOKにした(笑)。今はミニーマウス一色だけど、リビングに転がっているおもちゃを一日中片付けてる、なんてことがなくなったからすごく楽。

ちかこ:娘ちゃんの部屋、ちょっとした児童館みたいになってるもんね(笑)。基本的に雑なんだんけど、マイルールはある。いわゆる“こじらせ”女子だから、面倒だと思う家事が多いのかもな。

あんり:だからこそ気づけば私たち、現代の“新三種の神器“とも言える「ドラム式洗濯機・食洗器・電気鍋」をお互いにいくつか愛用しているよね。

ちかこ:ズボラ主婦の典型(笑)。

大容量のドラム式洗濯機で、“乾かない”ストレスから解放

あんり:わが家は半年前に、25万円くらいのドラム式洗濯機を新調して、洗濯をとりまく環境も変えた。

ちかこ:最新の洗濯機はうらやましいな。天候を気にして洗濯物を取り込んだりする手間は、地味に大変。

あんり:以前は、洗濯自体は午前中に終えても、そこから仕事を優先して、結局干すのは午後。乾かなくてもう一度洗うというのを繰り返していた。でも今は7kgの洗濯物が一気に乾くから、おしゃれ着以外は干すのを止めた。多少傷むのは早いけど、割り切っている。これだけで自分でも驚くくらいストレスが減って、最新家電の凄みを感じたよ。

ちかこ:あんりちゃんの家には、食洗器もあるよね。

あんり:食洗器もすごく便利!でも無駄に几帳面で、洗剤残りや特有の匂いが気になるから、結局半部くらいは手洗いしている。

ちかこ:じゃあ、あんまり意味ない?

あんり:普段の生活よりも、大人数で食事をするときに、ゲストに「洗いモノ気にしないで、たくさん食べて飲んで!」と言えるから気が楽。

ちかこ:ただの良い人(笑)。あんりちゃん、来客者に振る舞うご飯と酒の量がいつも炊き出しのようだもんね。

「心の余裕」を生む、“ほったらかし電気鍋”

ちかこ:ところであんりちゃんに一緒に家電量販店に付き合ってもらったけど、 “ほったらかし電気鍋”で話題の「ヘルシオ ホットクック」を買いに行ったでしょ?あれ、本当に買ってよかった。もっと早く買ってもよかった(笑)。

あんり:そうだったね。そもそもなんで「ヘルシオ ホットクック」に手を出したんだっけ?

ちかこ:ある友達に「家事は尽きないけど、時間の余裕が心の余裕を生む」という格言とともに勧められて、即購入を決意した(笑)。その子がインスタグラムに「ホットクック」をアップしたら、周りのママ友8人が購入したらしいよ!私もその一人ね。

あんり:それは明言!子どもにイライラしているときの根本的な原因は、私も100%何かの業務が滞っているとき。

ちかこ:早く寝かしつけたいのに、子どもが寝ないとかね。気持ちが伝わるのか、そんな日に限って全然寝ない。

あんり:で、「ホットクック」の使い勝手は?

ちかこ:材料を刻んで調味料と一緒に鍋に入れるだけで、色々な料理を勝手に作ってくれる。その間に保育園のお迎えに行けるし、洗濯物も取り込めるし、子どもが遊びたいときに待たせて愚図られることもない。

あんり:「ホットクック」のような“電気調理鍋”と、ティファールの「クックフォーミー」のような“電気圧力鍋”って、どっちも流行っているけど、全然違うモノなんでしょ?

ちかこ:全然違う。“電気調理鍋”は完成までに少し時間は掛かるけど、材料を入れた後は、放置できる。“電気圧力”は、“圧力”をかけるステップだけが自動だから、その前後の焼いたり、煮詰めたりは手動。そんな細かいタイムスケジュールをこなすのは今は無理だな。

あんり:でも幼少期に、母親が圧力鍋を大爆発させた瞬間を目の当たりにした身からすると、料理好きのママなら“電気圧力鍋”も便利そうかもと思う。肝心の味は?

ちかこ:大爆発とか普通トラウマにならない!?まぁそれは置いておいて、イマイチなレシピもあったけれど、煮込み料理はおすすめだよ。1時間ほったらかすだけで、2日目までとはいかないけど、1日半目のコクがあるカレーが出来上がる(笑)。野菜や肉がトロトロに柔らかくなって感激した!息子がお腹を壊したときに煮込みうどんを作ってみたけど、たくさん食べてくれたよ。離乳食にも使えそう。

あんり:そう言われると逆に、あまり美味しくないモノが何なのか気になる。

ちかこ:炊き込みご飯はイマイチだったな。レシピによって、いわゆる“家庭の味”と違うモノがある。でも無線LANでつなげば、新しいレシピを提案してくれたり、予約調理をセットしておけば帰宅するタイミングでできたてを食べられたりなど、全体的にとても満足。

あんり:私は毎日4時起きで、娘が起きる8時までが仕事のコアタイム。ママになると午前中の時間の使い方が勝負だから、それはポイントが高い。昔はみんなで朝方3時くらいまで飲んで帰宅してたけど、人間って変われるんだね。

ちかこ:あの頃が懐かしいよね……(遠い目)。でも午前中に業務の目途が付くと、午後から気が楽になる。それに子育てが絡むと、また一気にスケジュールが乱れちゃうんだけど……。

あんり:乱される前提で、めちゃめちゃ効率を求めている。

ちかこ:今はできないことも多いけど、ママになってからは締め切りの前日までには原稿を渡したいと思って仕事するようになったよね。

あんり:同感。かつて、編集部にいるママたちが午前中にものすごい早さで仕事を片付けている隣で、コーヒー飲みながらスロースターターを切っていた自分に喝を入れたい。「その仕事、あと2時間巻けるぞ!」ってね(笑)。

ちょっと気になる便利家電は、サブスクがお得!?

ちかこ:結果的に「ホットクック」は、5万円近くしたけど買ってよかった。でももし使ってみて自分の生活スタイルに合わなければ、この値段は高いって思ったかもしれない。だから今、ちょっと定額で試せる家電のサブスク(=サブスクリプション。定額制のレンタルサービス)に憧れている。

あんり:家電にもサブスクがあるんだね。特に気になるモノは?

ちかこ:スマートスピーカー。あったら便利そうじゃない?もう少し子どもが大きくなったら活躍しそうかなと。

あんり:「アマゾン エコー」は、知り合いの家で使わせてもらったことがあるんだけど、特に水仕事をしているときに重宝しそう。子どもが好きな音楽をすぐにかけてあげたり、その子自身もアレクサに話しかけて反応を楽しんだりしていて。使ってみたくなった。色々な家電と連動できるのもいい。

ちかこ:そうそう!洗い物中で手が離せない時、子どもへの「ちょっと待って」は小さなストレスだからね。それが解消されるのは魅力。ただ最低貸し出し期間が1年とかの家電も多い。あと数千円プラスして自分のモノになるなら、買った方が手っ取り早いのかな?

あんり:でも数千円の差は主婦には大きい!そんなこと言ってたら、次こそSNSで炎上しちゃうよ。第1回目の連載の内容が、転載されたヤフーニュースで平和に議論されていて、お互い胸をなで下ろしたじゃない。

ちかこ:私たちズボラ母は、子育て業務効率化の前に、家計簿をつける必要があるかもね(笑)。

一井智香子/(いちのい・ちかこ)1986年神奈川・逗子生まれ。慶應義塾大学商学部を卒業後、三越伊勢丹に入社。伊勢丹新宿本店メンズ館1階の紳士雑貨でアシスタントバイヤーを務めた後、2011年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、主にメンズファッションを担当。ピッティ、ミラノ、パリメンズコレクション取材を始め、セレクトショップや百貨店、ファッションビルのビジネス動向を取材。現在はフリーランスとして、ファッションやライフスタイル系の記事執筆を手がける。1男児の母

村上杏理/(むらかみ・あんり):1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母

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「エルメス」の香水を成功に導いた初代専属調香師が語る新たなメゾン「クヴォン・デ・ミニム」での仕事

 2004から17年末まで「エルメス(HERMES)」の初代専属調香師として活躍し、「地中海の庭」「ナイルの庭」など名香「庭」シリーズや「エルメッセンス」コレクションを生んだ人物として知られるジャン・クロード・エレナ(Jean-Claud Ellena)。彼の就任後、同メゾンの香水売り上げは拡大し認知度も高まった。エレナ調香師は「エルメス」を離れてから「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」の仕事を再開し、19年にフランスのビーガンフレグランスブランド「クヴォン・デ・ミニム(LE COUVENT DES MINIMES)」のオルファクティブディレクターに就任。初めて調香師を監修する形で作り上げた香水が昨秋日本に上陸し話題だ。4月には同ブランドから新作の発売も予定している。“香りの哲学者”“究極のミニマリスト”と評されるエレナ調香師に、「エルメス」を離れてからのことと新しい仕事について聞いた。

WWD:「エルメス」の専属調香師から離れ、「フレデリック マル」や「クヴォン・デ・ミニム」で再び調香の仕事に戻ったいきさつは?

ジャン・クロード・エレナ調香師(以下、エレナ):2018年1月4日に長年仕事をした「エルメス」を去り引退生活に入りました。しかしその2日後、友人であるフレデリック・マルから電話があり「自由になったのなら私と一緒に仕事をしてほしい」と言われたのです。一息つきたかったのでそのときは「また今度」と言いましたが、春になると徐々に調香の仕事が恋しくなってきて、どんなものを作ろうか考えられるように。そして10月、今度は「クヴォン・デ・ミニム」のゼネラルマネジャーであるマリー・キャロライン・ルノー(Marie-Caroline Renault)から電話がありました。

WWD:彼女からはどんな依頼が?

エレナ:私が住む小さな村まで来てもらったのですが、彼女はひどく緊張しながら、「電話をしていいかどうか迷ってこんなにも時間が経ってしまった。自分はフレグランスのプロではないからあなたの力が必要だ」と言ったのです。ですから私にできることはクリエイションを届けることだけで、マーケットのテストをしてほしくないということや、「エルメス」のときと同じような仕事の仕方、つまり何をしても自由という白紙の状態を保ちたいという希望を話しました。

WWD:実際に創作活動は思うように進んだか?

エレナ:「エルメス」のときと違うのは、ブランドを周知していくためにたくさんの種類のフレグランスが必要だということでした。私はクリエイションに非常に時間がかかるタイプなので、たくさんのものを同時にはできません。すると彼女は、「あなたが一緒に作業をする調香師を選ぶことはできるでしょう」と言ったのです。だから私はディレクターとして調香師を監修するという、私にとって初めてのスタイルで香水を作り上げることにしたんです。

WWD:調香師はどのように選んだ?

エレナ:まずパリへ行って香料会社とそこに所属する調香師たちに会い、どういう作業をしてもらいたいのか説明しました。それからサンプルを作ってもらい、最終的に3つの香料会社、4人の調香師と一緒に仕事をすることになりました。作業の工程はとてもシンプルで、サンプルを出してもらって電話やメールで修正点を伝える――。その繰り返しです。

WWD:調香師へのディレクションはどういうふうに行ったか?

若い調香師たちはマーケティングの人間としか仕事をしたことがないケースが多く、マーケティングの人間はそのときの流行や傾向を伝えて調香師を引っ張っていこうとします。私の場合はクリエイションに集中するので、トレンドやモードを避けて技術的な話だけをします。何が多くて何が足りないのか、そして美学的な観点も求めます。また「この香りで何が言いたいのか?」を問いました。

WWD:「クヴォン・デ・ミニム」はどういうブランドだと思うか?

エレナ:「クヴォン・デ・ミニム」で好きなのは、ルイ14世に仕えた植物学者のルイ・フュイエ(Louis Feuillee)と南仏にあるミニム修道院にまつわるユニークなブランドストーリーを持っているところです。ルイ・フュイエは17世紀に修道院の神父、冒険家、地質学者として世界中を旅して回り、植物学の祖としても知られています。

WWD:ファーストコレクションはどのような内容になったのか?

エレナ:ルイ・フイエは旅をした先々から植物や動物のスケッチ画を持ち帰り、ルイ14世に献上しました。インスピレーション源を追い求めて持ち帰るという生き方に、私は非常に共感を覚えたのです。そこから着想してファーストコレクション「シンギュラー オーデパルファム」は動物をモチーフにした5つの香りを作りました。ワシや雌ライオンの個性を表現した香りで、自分にふさわしいものを選べるという提案です。「クヴォン・デ・ミニム」はビーガンフレグランスですが、香水業界では何年も前から動物由来の香料を使わなくなってきていて、ビーガンでフレグランスを作るのはそれほど難しいことではありません。ウッディー系やフローラル系、アンバー系と、多くの人に楽しんでもらえるようなコレクションにしました。

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