「セブン バイ セブン(SEVEN BY SEVEN)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。
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バイヤー向けにトピックスを拾います。
「セブン バイ セブン(SEVEN BY SEVEN)」が2020-21年秋冬コレクションを発表した。
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資生堂が展開する「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ(DOLCE & GABBANA BEAUTY)」がこのほど開催した、“目元を魅力的に引き立てるメイク術セミナー”は、ニュー・ノーマルの時代に欠かせない、マスク姿に似合うアイメイク術が提案された。使われたのは既存のアイシャドウやアイライナー、マスカラなどで、豊田健治資生堂アソシエイトトップヘアメイクアップアーティストが印象的な目元を完成させた。
今回のセミナーで印象的だったのが、資生堂が2011年に提唱した「笑顔研究」から「笑顔」と「真顔」の目元に関する知見に着目したこと。「素顔のときは60%ぐらいの笑顔が、メイクをすると約80%の笑顔が素敵に見える」こと。さらに、その笑顔を作るポイントは“涙袋”。「ドルチェ&ガッバーナ ビューティ」のスティック型アイシャドウ「インテンスアイズ クリーミーアイシャドウスティック」(全12色、各4600円)を使って、下まぶたのキワに入れるという。
6月3日に発売になったハイライト「バロックライト ハイライティングパウダー」(3色、各6300円)は、笑った時に頬骨の一番高い位置と、目頭、鼻のつけ根にしのばせると目の立体感が生まれ表情も明るくなる。
マスクをつけると目が強調され、一見怖く見られることもあることから、自然な笑顔に見えるアイメイクは、ニュー・ノーマル時代の必須となりそうだ。
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東京・渋谷のセレクトショップのミッドウエスト(MIDWEST)は、ブランドとのコラボで製作したマスク“デザイナーズ・マスク・コレクション(Designers Mask Collection)”の第2弾をオンラインで7月10日から販売する。
「アンリアレイジ(ANREALAGE)」「ダイエットブッチャースリムスキン(DIET BUTCHER SLIM SKIN)」「ディスカバード(DISCOVERED)」「ミュラー オブ ヨシオ クボ(MULLER OF YOSHIO KUBO)」「ピーイーオーティーダブリューエージー(P.E.O.T.W AG)」「ポンティ(PONTI)」「ステア(STAIR)」「TH」「アンデコレイテッド(UNDECORATED)」「ヨシオ クボ(YOSHIO KUBO)」の10ブランドが参加した。
“デザイナーズ・マスク・コレクション”の第1弾は6月1日に発売されたが即日売り切れたアイテムも多く、全て完売している。第2弾は7月1日に店舗で先行発売し、すでに売り切れのアイテムもある。店舗での販売は8日までで、10日からのオンライン販売用とは在庫を分けているという。なお1アイテムにつき、1人1点のみ購入可能だ。
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ロフトの子会社のロフト商業管理(上海)有限公司は7月24日に、ロフト初の海外直営店を上海の5大商圏の1つである徐家匯地区にある人気商業施設、メトロシティ(美羅城)内にオープンする(中国上海市徐匯区肇嘉浜路1111号メトロシティ(美羅城)2階)。
売り場面積938平方メートルの店内では、生活雑貨や健康雑貨、バラエティ雑貨など約1万2800種類の商品を販売する。
同社は「上海のスピード感のある高感度な消費者に向けて、“何かある。きっとある”をキーワードに日本の雑貨の“今”を展開していく」としている。
ロフトは1987年に西武渋谷店内に渋谷ロフトを創業以来、“時の器”をテーマに時代に沿った雑貨を通じてさまざまなライフスタイルを提案してきた。96年に分社化して以降、多店舗化を進め、日本国内に131店舗を展開している(2020年6月末現在)。
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専門店チェーン、セレクトショップの2020年6月度の売上高(既存店ベース)は、5月度に比べると各社かなり回復してきている。「当初の想定よりも回復スピードは速い」という声が中心だ。特に、郊外のロードサイド単独店やショッピングセンター内の店舗では“リベンジ消費”の盛り上がりが鮮明となっているが、都心の駅ビル、ファッションビル内の店舗はコロナショック前の水準をまだ取り戻せてはいない。また、“リベンジ消費”についても「いつまで続くか分からない」と不安視する声は強い。
ワークマンの売上高は前年同月比37.2%増と、引き続き絶好調。「気温が高く推移したことと、4~5月に販促チラシや改装オープン、業態転換などを抑えていたことから、その反動で伸びている」と広報担当者。プロ向け商品の伸びは同10%弱、引き続き一般にも客層が拡大していることが追い風となっている。
しまむらの基幹業態「ファッションセンターしまむら」の6月度(5月21日~6月20日)は同27.0%増。客数は同16.0%増、客単価も同9.8%増だった。ワークマン同様、4~5月に販促チラシなどを抑えていた反動もあって伸びている。「地方で給付が先行している特別定額給付金も一部貢献している」(広報担当者)と見る。「リベンジ消費はヤングカジュアルは秋に向けてもう少し続きそう。大人は生活防衛意識の方が強まるのでは」。
「無印良品」の直営店、店舗への卸、EC合計では同9.5%増だった。「まだ7割の店で時短営業しており、昨年6月に12日間実施したキャンペーンを今年は行わずにこの数字となった。ただ、バブル的な盛り上がりであって7月以降は落ち着く」(広報担当者)と読んでいる。
アダストリアは0.1%減だった。「郊外のショッピングセンター内の店舗は比較的お客さまが戻っているが、都心は3密を避ける傾向が続いている」と広報担当者。夏物は初期投入を減らし、フレキシブルな体制を敷いたこともあって、春夏通期での消化も進んでいるという。
ユナイテッドアローズ(UA)の小売り、EC合計では同3.9%減だった。「都心部の売り上げの戻りは鈍く、生活圏に近い準郊外、郊外の消費の戻りは比較的堅調」と広報担当者。「ビジネスニーズよりもカジュアルアイテムの動きが全般的によく、そこも(カジュアルが主力で2ケタ増などとなった)他社との数字の違いとなっている」と分析する。
ファッションではなくインテリア関連が主力となるが、ニトリは同47.4%増、客数も同43.8%増。ワークマンを超える勢いでコロナの勝ち組街道を突き進んでいる。「引き続きホームオフィス家具、収納整理品などが好調。気温上昇に伴い、寝具や寝装品も動き、ダイニング・キッチン用品も5月以上に好調だった」と発表している。
なお、ユニクロは7月9日の20年8月期第3四半期決算発表に合わせて6月の月次を発表する予定。
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フランスオートクチュール・プレタポルテ連合会(Federation de la Haute Couture et de la Mode以下、サンディカ)は、7月6〜8日にオンラインで開催する2020-21年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークのスケジュールを発表した。
サンディカはデータテクノロジー企業、ローンチメトリックス(LAUNCHMETRICS)の協力を得てデジタル・プラットフォームを立ち上げた。参加ブランドはそれぞれのスケジュール時間にコレクションを披露し、公開された動画はその後も再生可能だ。同プラットフォームはプロフェッショナル向けの一部コンテンツを除いて一般にも公開する。なお7月9〜13日に開催予定の21年春夏メンズ・コレクションのオンラインショーケースもこのデジタル・プラットフォーム上で行われる予定だ。
スケジュールには「ディオール(DIOR)」や「シャネル(CHANEL)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」など常連が名を連ねるほか、日本からは「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」が参加する。「ヴァレンティノ」は7月21日にイタリア・ローマで20-21年秋冬オートクチュール・コレクションをパフォーマンス形式で発表するが、オートクチュール・ファッション・ウイークではこのコレクションのインスピレーション源を披露するとすでに発表している。
デジタル・プラットフォームには、パリの服飾学校、IFM(Institut Francais de la Mode)の協力を得たエディトリアル・コンテンツも用意する。インタビューやコレクションのメーキング映像のほか、参加ブランドやデザイナー、文化的施設、メディアなどからのゲストを招いたZoom上のディスカッションといったコンテンツを公開する。そのほかにも座談会やコンサートなどのコンテンツを用意したセクションもあるという。スポンサーのフランス服飾開発推進委員会(DEFI)、ロレアル パリ(L'OREAL PARIS)、DSオートモビルズ(DS AUTOMOBILES)のためのスペースも用意する。
サンディカはこれらの試みをより広めるため、ユーチューブ(YouTube)、グーグル(GOOGLE)、インスタグラム(INSTAGRAM)、フェイスブック(FACEBOOK)という主要プラットフォームのほか、中国のSNSにもリーチするべく中国のコミュニケーションエージェンシーであるハイリンク(HYLINK)とパートナーシップを締結した。しかしその提携の詳細は非公開としている。
また、フランスの放送局カナル・プリュス・グループ(CANAL + GROUPE)と共同でチャンネルをスタートさせるほか、「ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)」がそのウェブサイトでショーの映像を配信する。ラジオ局レディオ ノヴァ(RADIO NOVA)には、エディトリアルコンテンツやイベントのアニメ化という形で協力を得た。そのほかルーブル美術館(Musee du Louvre)、パレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)、パリ装飾芸術美術館(Musee des Arts Decoratifs)、ガリエラ美術館(Musee de la Mode de la Ville de Paris)、シャトレ座(Theatre du Chatelet)など文化施設もパートナーに名を連ねる。
なおこれらの試みは7月5〜9日にパリで開催される予定だったオートクチュール・ウイークに代わるもので、当初は「バレンシアガ(BALENCIAGA)」がデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)のもと52年ぶりに復帰を果たす予定だったほか、「サカイ(SACAI)」の阿部千登勢がゲストデザイナーとしてオートクチュールを手掛けるジャンポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)の新プロジェクトのお披露目が予定されていた。しかし、どちらも21年1月への延期がすでに発表されている。
【ショースケジュール】(日時はすべて現地時間。変更の場合あり)
7月6日(月)
10:00 「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」
11:30 「ウリヤナ・セルギエンコ(ULYANA SERGEENKO)」
12:00 「イリス ヴァン ヘルペン(IRIS VAN HERPEN)」
13:30 「マウリツィオ・ガランテ(MAURIZIO GALANTE)」
14:30 「ディオール(DIOR)」
16:00 「メゾン ラビ カイルー(MAISON RABIH KAYROUZ)」
17:00 「ラルフ & ルッソ(RALPH & RUSSO)」
17:30 「アザロ(AZZARO)」
18:00 「アントニオ グリマルディ(ANTONIO GRIMALDI)」
18:30 「スーアン(XUAN)」
19:30 「ジャンバティスタ ヴァリ(GIAMBATTISTA VALLI)」
20:30 「ジョルジュ オベイカ(GEORGES HOBEIKA)」
7月7日(火)
12:00 「シャネル(CHANEL)」
13:30 「アレクシ・マビーユ(ALEXIS MABILLE)」
14:00 「アガノヴィッチ(AGANOVICH)」
14:30 「ファビオ クアランタ(STEPHANE ROLLAND)」
15:00 「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」
15:30 「ジュリアン フルニエ(JULIEN FOURNIE)」
16:30 「アレクサンドル・ヴォチエ(ALEXANDRE VAUTHIER)」
17:00 「アエリス(AELIS)」
17:30 「ラウル ミシュラ(RAHUL MISHRA)」
18:00 「ロナルド・ファン・デル・ケンプ(RONALD VAN DER KEMP)」
19:30 「イマン エイシ(IMANE AYISSI)」
7月8日(水)
10:00 「メゾン マルジェラ “アーティザナル” デザインド バイ ジョン ガリアーノ(MAISON MARGIELA 'ARTISANAL' DESIGNED BY JOHN GALLIANO)」
11:00 「フランク ソルビエ(FRANCK SORBIER)」
11:30 「グオ・ペイ(GUO PEI)」
12:30 「エリー サーブ(ELIE SAAB)」
13:30 「ブシュラ ジャラール(BOUCHRA JARRAR)」
14:00 「クリストフ ジョセ(CHRISTOPHE JOSSE)」
15:00 「アデライン アンドレ(ADELINE ANDRE)」
16:00 「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」
17:00 「ドレス・バイ・ジュリー・ドゥ・リブラン(DRESS BY JULIE DE LIBRAN)」
18:00 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」
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シューズブランド「ユナイテッド ヌード(UNITED NUDE)」を手掛けるユナイテッド ヌード ジャパン(青田行社長)は6月20日から、東京・北青山の路面店で、「歴史に残る名作家具/アートと靴」プロジェクトを行っている。第1弾として、スイスの建築家ピエール・ジャンヌレ(Pierre Jeanneret)が手掛けたイスを店頭に置き、実際に座って試着などができるようにしている。その効果もあり、売り上げも戻ってきている。「客数はコロナショック前の水準にはやや達していないが、客単価は上がっている。3密を避けて営業している中で、6月の売り上げは前年同月をクリアした」と青田社長は話す。
新型コロナによる自主休業期間を経て、ファッション関連ショップの多くは5月半ばから6月にかけて店舗営業を再開している。再開早々、休業中の在庫消化のために店頭でセールを行っているブランドも多いが、「値引きではない付加価値を提案していくことが特に路面店では重要」という考えから、「ユナイテッド ヌード」は「7月末までは路面店でもファッションビル内の2店でもセールは行わない」。8月上旬に一部商品ではセールを予定するが、「シーズンを超えて売りつないでいくという考えに今後は舵を切る」。
そうした中で、セール以外での来店の動機付けとして企画したのが、「アートと靴」プロジェクトだ。同ブランドのクリエイティブディレクターで創業者のレム・D・コールハース(Rem D. Koolhaas)は、ミラノのプラダ財団美術館などの設計で知られる建築家レム・コールハース(Rem Koolhaas)の甥で、自身も建築家。往年の建築家が手掛けた名作イスとは相性がいい。ジャンヌレのイスを皮切りに今後も名作家具を店頭に置き、客に楽しんでもらうという。
こうした実店舗での取り組みに先駆けて、自粛期間中にはオンラインで塗り絵のキャンペーンも行った。ブランドの公式サイトからダウンロードしたシューズの絵に色を塗って、5月20日から6月7日の期間中にインスタグラム上に投稿するというもの。コールハースが選んだ優秀作品は、2021年春夏商品として実際に売り出す計画だ。「親子で楽しんで投稿していただくケースもあった。店に行けない時期だからこそ、参加型キャンペーンでブランドを近くに感じていただくことができた」と手応えを感じている。
「ユナイテッド ヌード」が打ち出したセール時期の後ろ倒しやセールの縮小は、コロナショック以前から業界内で課題とされてきたこと。デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)らが発起人となった、販売スケジュールやセール時期の是正のための署名活動は国を超えて業界内に広がっている。「そうした考えには私自身も賛同しているし、個人レベルで賛同し、署名している人は日本のファッション業界にも多いと思う。ただ、署名するだけでは意味がない。それを事業として実行に移すことが大事。今年すぐにセールの後ろ倒しや縮小が実行できないにしても、来年はできるように動いていく。リーマンショックの時も東日本大震災の時も『ファッション業界はビジネスモデルを変えないといけない』と言われてきたが、業界は変わっていない。今回こそそれを実行に移すタイミングだと思っている」と青田社長。
The post セールの後ろ倒し&縮小を決めた「ユナイテッド ヌード」 名作イスで「値引き以外の付加価値」をアピール appeared first on WWD JAPAN.com.
シューズブランド「ユナイテッド ヌード(UNITED NUDE)」を手掛けるユナイテッド ヌード ジャパン(青田行社長)は6月20日から、東京・北青山の路面店で、「歴史に残る名作家具/アートと靴」プロジェクトを行っている。第1弾として、スイスの建築家ピエール・ジャンヌレ(Pierre Jeanneret)が手掛けたイスを店頭に置き、実際に座って試着などができるようにしている。その効果もあり、売り上げも戻ってきている。「客数はコロナショック前の水準にはやや達していないが、客単価は上がっている。3密を避けて営業している中で、6月の売り上げは前年同月をクリアした」と青田社長は話す。
新型コロナによる自主休業期間を経て、ファッション関連ショップの多くは5月半ばから6月にかけて店舗営業を再開している。再開早々、休業中の在庫消化のために店頭でセールを行っているブランドも多いが、「値引きではない付加価値を提案していくことが特に路面店では重要」という考えから、「ユナイテッド ヌード」は「7月末までは路面店でもファッションビル内の2店でもセールは行わない」。8月上旬に一部商品ではセールを予定するが、「シーズンを超えて売りつないでいくという考えに今後は舵を切る」。
そうした中で、セール以外での来店の動機付けとして企画したのが、「アートと靴」プロジェクトだ。同ブランドのクリエイティブディレクターで創業者のレム・D・コールハース(Rem D. Koolhaas)は、ミラノのプラダ財団美術館などの設計で知られる建築家レム・コールハース(Rem Koolhaas)の甥で、自身も建築家。往年の建築家が手掛けた名作イスとは相性がいい。ジャンヌレのイスを皮切りに今後も名作家具を店頭に置き、客に楽しんでもらうという。
こうした実店舗での取り組みに先駆けて、自粛期間中にはオンラインで塗り絵のキャンペーンも行った。ブランドの公式サイトからダウンロードしたシューズの絵に色を塗って、5月20日から6月7日の期間中にインスタグラム上に投稿するというもの。コールハースが選んだ優秀作品は、2021年春夏商品として実際に売り出す計画だ。「親子で楽しんで投稿していただくケースもあった。店に行けない時期だからこそ、参加型キャンペーンでブランドを近くに感じていただくことができた」と手応えを感じている。
「ユナイテッド ヌード」が打ち出したセール時期の後ろ倒しやセールの縮小は、コロナショック以前から業界内で課題とされてきたこと。デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)らが発起人となった、販売スケジュールやセール時期の是正のための署名活動は国を超えて業界内に広がっている。「そうした考えには私自身も賛同しているし、個人レベルで賛同し、署名している人は日本のファッション業界にも多いと思う。ただ、署名するだけでは意味がない。それを事業として実行に移すことが大事。今年すぐにセールの後ろ倒しや縮小が実行できないにしても、来年はできるように動いていく。リーマンショックの時も東日本大震災の時も『ファッション業界はビジネスモデルを変えないといけない』と言われてきたが、業界は変わっていない。今回こそそれを実行に移すタイミングだと思っている」と青田社長。
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「ナノ・ユニバース」「アプワイザー・リッシェ(APUWEISER-RICHE)」などを展開するアパレル大手のTSIホールディングスは2020年3〜5月期の純損益は104億円の赤字(前年同期は24億円の黒字)だった。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言により店舗の多くが休業したため、人件費や固定費で24億円の特別損失を計上。消費不振も重なり、本業のもうけを示す営業損益は64億円の赤字(同19億円の黒字)、経常損益は60億円(同21億円の黒字)になった。主力のアパレル事業は店舗の臨時休業などで、売上高は前年同期に比べ半減の209億と苦戦した。
期初には公表を見送っていた21年2月期の業績予想については上半期の見通しを発表。20年3〜8月の売上高は前年同期比31.0%減の565億円、営業損益は135億円の赤字、経常損益は127億円の赤字、純損益は162億円の赤字とした。
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講談社は7月1日付の人事を発表した。ファッション・ビューティ誌では、「ヴィヴィ(ViVi)」と「ヴォーチェ(VOCE)」の編集長が交代する。遠藤友子「ヴォーチェ」副編集長が編集長に昇格。高橋絵里子「ヴォーチェ」編集長は、「ヴィヴィ」編集長へ、岩田俊「ヴィヴィ」編集長は、ウェブ版「ネットヴィヴィ」の編集長へと就任した。
また、講談社は同日付でデジタルメディアの研究・開発に特化した合同会社KODANSHAtechを設立した。同社の母体となるチームは2018年6月に講談社内で発足。「現代ビジネス」の継続的な改善や「フライデー(FRIDAY)デジタル」の設立を担い、どちらも月間1億PVを達成している。また、「フラウ(FRaU)」「ヴィヴィ」「ヴォーチェ」などの女性誌系メディアでも同様の技術的知見を生かして成果を上げたほか、科学者支援のクラウドファンディングサイト「ブルーバックスアウトリーチ」を企画・開発している。こうした取り組みをより加速させるため、KODANSAtechとしてチームを法人化したという。
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「コーチ(COACH)」や「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」を擁するタペストリー(TAPESTRY)は新型コロナウイルスの影響を受け、シューズブランド「スチュアート ワイツマン(STUART WEITZMAN)」の日本市場からの撤退を決めた。現在運営している伊勢丹新宿本店、銀座三越店、阪急うめだ本店の3店舗は8月で閉店する。
「スチュアート ワイツマン」の2020年1〜3月期(第3四半期)決算は、売上高が40.5%減の5070万ドル(約53億円)で、5億3070万ドル(約562億円)の営業損失を計上していた。店舗運営やマーケティングにおいて、アメリカと中国の立て直しを優先させる方針を固めた。
「スチュアート ワイツマン」の日本撤退はこれで2度目。13年にGRIジャパンが日本代理店を務めて日本に上陸したが撤退。15年にコーチ(現タペストリー)の傘下に入り、18年に日本再上陸を果たしていた。オーバーザニーブーツとワンストラップサンダルが看板アイテムで、セレブリティーに人気が高いブランドとして知られている。
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パルコは7月2日、渋谷パルコの6階に出店する「ジージー シブヤ モバイル eスポーツ カフェバー(GG SHIBUYA MOBLE ESPORTS CAFE&BAR)」の従業員に新型コロナウイルス感染者が発生したと発表した。7月2日は15時でクローズし、館内の消毒作業を行い、3日からは通常営業を予定している。東京都はこの数日で感染者が再び増加に転じており、大型商業施設では今後、販売員への感染リスクが高まりそうだ。
パルコによると、感染者は6月26〜29日に休みを取っており29日に発熱があったため、30日にPCR検査を実施したところ、自宅待機中の7月2日に陽性が判明した。発熱などの症状はない。勤務中はマスクを着用し、就業時には検温や手指消毒を行っていたという。
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下着業界はファッション業界に比べるとメディア露出が少なく、またサイズの展開が多いため、在庫管理が複雑、生産工程で使用する資材が多い、生産ロットが大きいなどの理由から新規参入が難しいといわれてきた。大手の下着メーカーおよびアパレルメーカーによる市場の寡占によって、なかなか新陳代謝が進まない印象だったが、ここ数年D2Cブランドが増加している。また、異業職種からのデザイナー転身やSNSを通じたコミュニティーの活性化など、下着業界では30代の女性を中心に新たなムーブメントが起こっている。下着業界に新風を吹き込むゲームチェンジャーらにインタビューし、業界の今、そして今後の行方を探る。
連載の第1回に登場するのは北菜月「イルフェリーノ(IL FELINO.)」ジェネラルマネジャー(GM)だ。ランジェリーのセレクトショップを運営する一方で、自身がモデルとなってSNSで情報を発信しながら、新たなランジェリーカルチャーをリードする存在になっている。ランジェリーをファッションとして捉えるセレクトやスタイリングは同世代の女性を中心に共感を呼び、機能性重視のアプローチに満足できなかった層の取り込みに成功している。
――:ランジェリー業界に携わるようになったきっかけは?
北菜月「イルフェリーノ」ジェネラルマネジャー(以下、北): 文化服装学院を卒業してアパレルブランドで販売員として約3年勤務しました。ただ、そこで新しいことができないと思い、子どもの頃から憧れていたランジェリーと物作りに携わる仕事をするために、オリジナルの下着を製作している下着専門店を探して転職しました。約3年後の16年に下着専門店の同僚と共に「イルフェリーノ」を設立し、原宿に店舗をオープンして、19年11月にキャットストリート裏に移転しました。今は同店舗のGMとして、買い付けや海外ブランドとの渉外、SNSを通じた情報発信などをしています。
――:なぜランジェリーに興味を持つようになったのか?
北:子どものころからマンガや人形、グラビアアイドルのボディーの曲線にすごく興味があり、自分の体はいつそのようになるのだろうと思っていたのですが、なかなかならなくて(笑)。でも初めてブラジャーを着けたときに「自分は女だ」と実感したのを鮮明に覚えています。それから、ベビードールをコーディネートに取り入れたりして、少年のような体形でセクシーな着こなしを楽しむのが好きでした。高校生のときに初めてタンガ(Tバック)をはいて学校に行ったときのドキドキ感は新しい服を買って着たときのようで、その感覚は今も同じ。私にとって、ランジェリーとファッションの境界線はありません。
――:自身がモデルとなってSNSで発信するようになったのはいつ頃から?
北:14年ごろから自分のインスタグラムで発信するようになりました。それまで下着の情報は機能性に関わることばかりで、インポートランジェリーなどのおしゃれを楽しむのはお金持ちのマダムという印象を持っていました。モデルもスタイル抜群の外国人ばかり。それでは自分ごとにならないと思い、販売員だった私が自ら着てその魅力を伝えたいと思ったのがきっかけです。当時は“下着姿=エロい”という観念が強くてモデル探しも苦労しましたが、女性目線の表現に賛同してくれる仲間がだんだん増え、今「イルフェリーノ」のSNSではさまざまな体形のお客さまやスタッフがモデルとして登場してくれています。
――:その仲間たちと「同人誌」も制作しているが?
北:アートディレクターでランジェリーブランド「ジェミニテール(GEMINITALE)」のデザイナーである恩田綾さんと私を中心に、アーティストやデザイナーなどを巻き込んでランジェリーカルチャーを発信していくユニットの「チームランジェリー(TEAM LANJERI-)」で制作しました。1号は16年5月に発刊したのですが、それをきっかけに「チームランジェリー」がランジェリーブランドのキュレーションをし、伊勢丹新宿本店や三越銀座店、名古屋のSCラシックなどでポップアップストアを開催しました。現在大きな活動はしていませんが、今後イベントなどを計画しています。
――:「イルフェリーノ」は新たなステージに移行するそうだが?
北:現在の実店舗は3月末で休業し、6月以降は期間限定予約制で開けることにしました。今後はECを中心に運営し、お客様さまとの接点はポップアップストアで継続していきます。4~5月は新型コロナウイルス感染予防のため休業したのですが、皆さんECを活用してくださり、5月はECだけで実店舗の売り上げをカバーし、前年比10%増となりました。ECはインスタライブや新製品への反応も非常に早いです。これまで、コンセプトを変えて多店舗展開することを目標にしていましたが、4~5月の経験を経て、オンラインでコミュニケーションする環境を整え、信頼を築いていくことに注力したいと考えるようになりました。11月にはアパレル会社の傘下になる予定で、その戦略もしっかり組んでいけるようになるでしょう。
――:今後の目標は?
北:ブラジャーでバストメイクすることだけが下着の役割ではないし、どんな体形の人でもランジェリーのおしゃれは楽しめます。私は、商品もランジェリーの捉え方ももっと多様化してほしいと思うし、そうなるようなカルチャーを発信していきたいと思います。そして、ランジェリーはセクシーさと切り離せないと思っているので、アダルトコンテンツとも関わっていきたいです。
川原好恵:ビブレで販売促進、広報、店舗開発などを経て現在フリーランスのエディター・ライター。ランジェリー分野では、海外のランジェリー市場について15年以上定期的に取材を行っており、最新情報をファッション誌や専門誌などに寄稿。ビューティ&ヘルス分野ではアロマテラピーなどの自然療法やネイルファッションに関する実用書をライターとして数多く担当。日本メディカルハーブ協会認定メディカルハーブコーディネーター、日本アロマ環境協会認定アロマテラピーアドバイザー。文化服装学院ファッションマーチャンダイジング科出身
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米国で2001年に創業し、ごみ削減に向けて先進的な取り組みを進めるスタートアップのテラサイクル(TERRACYCLE)。創業者のトム・ザッキー(Tom Szaky)最高経営責任者(CEO)が掲げる“世の中から捨てるという考えをなくす”という理念のもと、再利用できないと思われてきたモノを再利用するべく、現在21カ国で事業を展開している。大手企業やブランドと協働でペットボトルから化粧品容器、食品トレー、アルミ缶、ガラス、さらにはチューインガム、たばこのフィルター、使用済み紙おむつ、菓子袋といった、使用済み製品やパッケージなど、あらゆる廃棄物を回収し、原料や製品としてマテリアルリサイクル(再資源化)事業を展開している。10月には、日本で新たに容器再利用事業「ループ(LOOP)」を始動する。「ループ」の“中身”とは――。テラサイクルジャパンの冨田大介マーケティング&コミュニケーションズ ディレクターに聞いた。
WWD:本国アメリカでは設立から約20年が経つ。日本での展開はいつからか。
冨田大介テラサイクルジャパン マーケティング&コミュニケーションズ ディレクター(以下、冨田):テラサイクルジャパンは2014年に設立し、サンタフェナチュラルタバコ ジャパン(現:トゥルースピリットタバコカンパニー/TRUE SPIRIT TOBACCO COMPANY)をファウンディングパートナーにたばこの吸い殻のリサイクル事業からスタートしました。化粧品業界との取り組みも早期から始まっていて、同年に日本ロレアルの「キールズ(KIEHL’S SINCE 1851)」との空き容器回収プログラムを、翌年からライオンと歯ブラシ回収プログラムを行っています。
WWD:日本での提携先はどのぐらい広がっているか。
冨田:マテリアルリサイクルを行うテラサイクル事業では現在までに約20社と取引があり、ビューティ企業はELCジャパンの「アヴェダ(AVEDA)」やロクシタンジャポン(L’OCCITANE JAPON)、ネイチャーズウェイ、マッシュビューティーラボなどで、全体の4分の1を占めます。17年末に中国が廃プラスチック類の輸入を禁止して以降、日本国内での問い合わせも増えました。
WWD:自社でリサイクル工場を持っているのか?
冨田:テラサイクルは本国も合わせて自社工場を所有しておらず、協力工場にリサイクルを委託しています。その方が多岐にわたるリサイクル素材の加工が可能になりますし、日々進化するリサイクル技術を活用することもできます。さらには既存のリサイクル業者を支援することにもつながります。ただし、本国では自社でR&D部門を設けており、そこで循環する社会の実現に向けてリサイクル技術の研究を進めています。
WWD:化粧品企業との取り組みの事例は?
冨田:店舗などの拠点に空き容器の回収ボックスを設置し、集まった容器をテラサイクルへ送ってもらいます。「キールズ」とのケースでは、店頭に持ってきてもらった空き容器から再資源化したプラスチックがスパチュラに生まれ変わり、それを顧客に配りました。化粧品は店頭回収の場合が多いので、リサイクルプログラムを通して再来店につなげることで、ロイヤルティー向上にも活用してもらえるのではないでしょうか。
WWD:リサイクルにかかるコストはどのように決まるか?
冨田:リサイクルする素材の種類や量によって料金は変わりますが、ある程度の量がないと再資源化のコストが、高く経済的合理性は低くなります。量が多い方が全体の費用を抑えられる設計になっているので、ある程度リサイクルする素材をためてから送っていただきます。現在は石油を使ったバージンプラスチックと比べてリサイクルプラスチックにかかるコストは高いですが、今後技術が進化すれば費用対効果が上がっていく可能性はあります。化粧品の容器でいえば、凝ったデザインになると多様な素材が使われていることが多くリサイクルしにくく、シンプルな素材でできている方がリサイクルしやすくなります。
WWD:日本で10月に開始予定の新事業、循環型プラットフォーム「ループ」は、本国などで昨年先行してスタートしているが、立ち上げられた背景は?
冨田:CEOのトム・ザッキーが、テラサイクル事業だけでは、世の中からごみをなくすという企業ミッションの達成は難しいと感じたことから、“容器の所有権を消費者から企業に戻す”というコンセプトのもとアメリカとフランスで試験的に導入しました。「ループ」では日常的に使う消費財の容器をメーカーとテラサイクルで共同開発します。消費者が専用のウェブサイトから商品を注文すると商品が自宅に配達され、使用後に空き容器専用のバッグに入れて返送します。再び商品を購入すると、洗浄して再充てんされた商品が届きます。商品購入の際に商品の金額に加えてデポジット(預り金)を支払い、容器を返却するとデポジットが返金されるという仕組みです。牛乳の宅配サービスをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
WWD:「ループ」に参加する企業は?
冨田:現状ではキッコーマンや味の素、プロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE以下、P&G)など食品や洗剤が多いですが、化粧品では資生堂や「ボタニスト(BOTANIST)」のアイエヌイー(I-NE)が参加する予定で日本での提携先は約20社程度でスタートします。オンラインサービスは5000世帯を対象に試験的に開始し、同時に大手スーパーのイオンの東京を中心とする17店舗でも展開します。イオンの店頭には「ループ」の商品を集めた売り場が作られ、空き容器の回収ボックスが設置されます。メーカーにとってはステンレスやガラスなど耐久性のある容器の開発に初期投資が必要となりますが、長期的にはコストダウンにつながり、多くの人に利用してもらえるほど初期投資の回収期間は短くなっていきます。
WWD:消費者にとってのメリットは?
冨田:本国で行った消費者の意識調査では、「『ループ』を利用する理由」という質問に対する回答が、「環境によいことをしている」よりも「利便性」が上位になりました。これまで空き容器を自宅で集めてごみ捨て場などに持って行かなければいけなかったものが、「ループ」では自宅まで配達し、回収もしてくれます。その次に「パッケージデザインのかっこよさ」が挙がりました。使い捨て容器ではないため、企業側もある程度のコストをかけて工夫します。そのデザイン性の高さや機能性・使いやすさが評価されたようです。その次点として「家のごみが減った」という環境意識に関わる回答が挙がりました。「環境にいい」だけでは誰も買いません。「ループ」を根付かせるには、こうしたデザイン性や利便性が重要になります。最終的なゴールはごみを出さない社会をいかに成り立たせるかです。経済をまわしながら一方通行の資源利用をやめて輪をつくるのが目指すビジョンです。
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※この記事は2020年6月1日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから。
「ブルータス(BRUTUS)」の西田善太編集長は、別名「アボカド刑事」でいらっしゃいます。「アボカド刑事」の活躍でだいぶ浸透してきましたが、あの果物、「アボカド」ですからね。「アボガド」じゃありません。「アボカド刑事」は、時々SNSなどをパトロールされて、「アボカド」を「アボガド」と表記する“事件”が発生すると出動!!取り締まっていらっしゃいます。なんて頼もしいんでしょう(笑)。
西田さんが「アボカド刑事」なら、私は「発売・販売刑事」を名乗りたいと思います。ファッション&ビューティの皆さんにとって、大事な言葉ですよね。これには、「なぜムラカミは、あんなにこだわっているんだろう?」と首を傾げている同僚が多い気がしますが(苦笑)、私は、メッチャこだわっています。今日は、「発売・販売刑事」からのお願いです(笑)。
そもそも、この2つは、違う言葉です。簡単にいえば、「販売」は「売っている」コト。「発売」は「売り始める」コトであります。つまり「販売を開始する」コトが「発売」なワケです。難しく言えば(言わなくて良いのかw?)、「販売」は「売っている」という現在進行形にも似たニュアンスを持っており、一方の「発売」は売り始めた時の一点をさしているので進行形的なニュアンスがありません。だから「販売中」はOKだけど、「発売中」は基本NG。基本、としたのは、「発売」には「大いに売る」という意味があるので、「大いに売ってま~す」という状況を表現するなら「発売中」もOKです。「発売・販売刑事」も、そのくらいは目をつぶりましょう。ゆえに雑誌やウェブメディアのキャプション(写真に付す、説明文のことです)にある「発売中」っていう言葉には、ものスゴい違和感……。「発売・販売刑事」としては、「その『発売中』という言葉には、『大いに販売中』という意思があるのですね?」と編集者やライターの皆さんに事情聴取したいくらいです(笑)。私の事情聴取は、厳しいですよ~。なにせ、事件記者出身ですからね(笑)。
ゆえに、「発売を開始した」は、「頭痛が痛い」みたいでヘン。「●日から発売している」も、「から」という助詞が、起点からある程度の長い時間軸を表現しているので違和感。この場合は、「●日から販売している」もしくは「●日に発売した」という表現の方が腑に落ちます。「発売・販売刑事」は、自分が校正する原稿については、これを逐一直し、若手には一度だけ「オジさんのお小言」として違いを伝えている次第です。
と、月替わりの月曜日は、一笑に付していただければ十分なメルマガから始めてみました。実はだいぶ昔、「文章は、逆三角形」というメルマガをお送りした時、多くの皆さんから「もっと教えて!」というお返事をいただいたんです。というワケで、ネタが尽きそうな時・ドタバタでネタをじっくり考えられない時は以降、こんなメールでお茶を濁してみようかな、と思っています(笑)。
というのは冗談で、今会社では、「1回15~30分くらいのオンラインセミナーとかやったら、業界の皆さんに役立つかもね」と構想しています。立ち上げましたら、「発売・販売刑事」の文章講座もラインアップに加えてみようかしら?賛否両論ありますが、私の文章を気に入ってくださる方は少なからず存在しておりまして、“お小遣い”くらい稼げる気がします。YouTubeで配信したら、投げ銭してくださいね(笑)。
FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。
エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。
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気象庁が、関東地方の梅雨入りを発表した。髪のうねりや通勤問題など、もともと憂鬱なシーズンだが、保育園の送迎が加わるとその負担は倍増。それぞれの子どもが保育園2年目&今年入園の元「WWDジャパン」記者のママ2人が、雨の季節の登園・降園ファッションについて語ります。
村上杏理(以下、あんり):いよいよ梅雨入りが発表されたね。今年入園した娘は6月からやっと通常保育がスタートしたのに雨の日が多くて、自転車での送迎に早速挫折しそうだよ。
一井智香子(以下、ちかこ):車での送迎の日も、車を降りた後、子どもと手をつなぎながら傘を持つのは難しいから、レイングッズは一式そろえたよ。
あんり:大人の“雨ガッパ”って野暮ったいのが多いよね。何がおすすめ?
ちかこ:「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE以下、TNF)」マタニティウエア第2弾のレインコートを買ってみた。ママ連載第一回の取材ですっかり魅了されちゃったからね(笑)。かなりゆとりのある身幅だから安心。膝が隠れる着丈は、車の座席に子供を乗せている間も足元が雨に濡れなくて済むからすごくありがたい。ショート丈だとお尻から足元までびしょびしょになるから注意!
あんり:コートの前身ごろに、取り外しができるベビーポンチョが合体した画期的なアイテムだよね。しかも「TNF」のマタニティやキッズ商品の売れ行きは好調。ゴールドウイン20年3月期の決算は過去最高益を記録したとか。人気を物語っている。
ちかこ:軽いし薄いしパッカブルだし、すごく便利でシルエットもキレイ。今はたまに使っている程度だけれど、このコートが本領を発揮するのは、第二子を抱っこしながら、息子を送迎するようになるときかも。今は「ワークマンプラス(WORKMAN PLUS)」で購入したライトスリッポンが、リアルに役立ってるよ。
あんり:どんな靴?
ちかこ:防水ではないけどはっ水機能があって、何より軽い。車の運転に最適で、お迎えに行くだけなら十分な機能性。しかも1500円という値ごろ感!あとは「TNF」と「ハイク(HYKE)」のコラボスキージャケットが、雨風対策&海遊びまで万能。風を全然通さないから、肌寒かった春先まで自転車でのお迎え時には本当にお世話になったな。
あんり:雨の日のためだけに選んだアイテムより、オールマイティーな天候に対応したものの方が、結局“長く使う説”はあるよね。私は雨の日用に、自転車のチャイルドシート用のレインカバーを買ってみた。
ちかこ:これ電動自転車に付けてるママよくいるよね。
あんり:私も存在は知っていたけど、いざ購入するとなると、どれもなかなかのゴミ袋感がある(笑)。だから晴れの日は絶対付けない前提で、「ノロッカ(NOROKKA)」というブランドのアイテムを1万円くらいで購入した。
ちかこ:スボラなうちらは、着脱が面倒だと100%付けっぱなしになるからね。
あんり:その通り。この商品は、ポップアップ式テントのように1分もかからず付けられる。いろいろなメーカーのもの購入前に検索したけど、数千円のものから1万円代後半のものまで、どれもおおよそ見た目は同じ。すごく便利なんだけど、子どもを雨風から守る機能性を考慮すると、必然的にこの大がかりなデザインになっちゃうのかな。もっとスマートなものがあってもいいのに。
ちかこ:後ろからみると“カオナシ”のように見えるよね(笑)。
あんり:ところで、雨の日は無論、娘が保育園に通いはじめて、晴れの日もママである私自身の服装が劇的に変わった。
ちかこ:どんな風に?
あんり:保育園まで片道約3キロ。初めはデニムパンツを履いて自転車に乗っていたけど、地味に動きにくい。それで「ユニクロ(UNIQLO)」のジョガーパンツを買ってみたら、足の可動域に感動!!どうせなら、もっとスマートなのがほしくて、その日のうちに「パタゴニア(PATAGONIA)」のさらに高機能なメンズのジョガーパンツをECでポチった。
ちかこ:「マメ」のマーメイドスカートがトレードマークだったあんりちゃんがジョガーパンツ……。「WWDジャパン」時代を知っている人からすると衝撃だね。
あんり:ロングスカートが鉄板だったからね。私、中高も筋金入りの帰宅部で、アウトドア&スポーツブランドとは無縁の人生だった。30歳を過ぎてその機能性に感動を覚えているよ。さらに普段は「グラミチ(GRAMICCI)」のアノラックを着て、キャップか麦わら帽子をかぶっている。気づけば“アウトドアブランド好きおばちゃん”という出で立ち(笑)。
ちかこ:ママになると“軽量”と“機能性”の優先順位がグッと上がるよね。でも私たちは一度帰宅してから仕事に行けるけど、そのまま通勤する必要があるママはもっと大変だろうな。しかも今はマスクも必須だから、子どもの送迎だけで化粧がドロドロになる。
あんり:UVカットのフェイスシールドが発売されたら、サンバイザーのように雨・紫外線・ウイルスまでも避けられそうなのにね。
ちかこ:それ良いね。ドクター中松先生が新モデルとして発売してくれないかな(笑)。
一井智香子/(いちのい・ちかこ)1986年神奈川・逗子生まれ。慶應義塾大学商学部を卒業後、三越伊勢丹に入社。伊勢丹新宿本店メンズ館1階の紳士雑貨でアシスタントバイヤーを務めた後、2011年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、主にメンズファッションを担当。ピッティ、ミラノ、パリメンズコレクション取材を始め、セレクトショップや百貨店、ファッションビルのビジネス動向を取材。現在はフリーランスとして、ファッションやライフスタイル系の記事執筆を手がける。1男児の母 村上杏理/(むらかみ・あんり):1986年、北海道生まれ。大学で日本美術史を専攻し、2009年にINFASパブリケーションズ入社。「WWDジャパン」記者として、東京のファッション・ウイークやセレクトショップ、販売員取材などを担当。16年からフリーランスで、ファッションやライフスタイル、アートの記事執筆・カタログなどを手掛ける。1女児の母The post 梅雨の登園も快適に!「ノース」「ワークマン」スマートな雨具を求めて 働くママのざっくばらん“本音”トークVol.7 ファッション編 appeared first on WWD JAPAN.com.
伊勢丹新宿本店、外商部の嶋崎信也さんは、誰もが知る大企業の社長やプロスポーツチームの監督などの名だたるVIP客からの指名を受けるストアアテンダントだ。「WWDジャパン」6月29日号の販売員特集で掲載しきれなかった彼の接客術を紹介する。
世界中の上質な商品やサービスを知るVIP客の心をどうやってつかむか。嶋崎さんが出した答えの一つはスピードである。VIP客はとにかく多忙で、何よりも時間を大切にする。嶋崎さんのもとにはLINEを通じて直接、顧客のリクエストが届く。クッションが欲しい、シャンパンが欲しい、等々。時には自ら車を運転して顧客の家に配達をすることもある。アマゾンプライム顔負けのサービスが、買い物の選択肢が多いVIPたちに選んでもらえる秘訣なのだ。
1992年に伊勢丹(当時)に入社してから30年近く、変わらず 新宿本店の店頭に立ち続けている嶋崎さん。大手百貨店のような大組織は異動がつきもので、ずっと同じ店で販売を担当する事例は珍しい。それだけの実績を上げてきた証拠だろう。誰にも負けない売り上げを維持してきた嶋崎さんだが、「がむしゃらに数字を取る時代は終わった」と語る。業界のEC化が進みリアル店舗の存在感が薄れている今、上質なサービスをさらに極めることが百貨店に求められているからだ。
彼のこだわりはスピードだけにとどまらない。嶋崎さんは「販売は演出」と表現する。新宿本店の車寄せで顧客の乗った車のドアを開けるその瞬間から“ショー”の始まりを意識している。何度も店を訪れてくれている客を驚かせることも重要と考え、「今日は何で驚かせよう」と事前に計画をするという。もちろん買い物や食事のルートも入念に練る。ある顧客の夫人の誕生日会を店内のラウンジで開催した際には、ハワイ好きであるとの情報をもとにサプライズでフラダンサーを手配した。顧客の大切な人を幸せな気分にすることが、信頼を深めることにもつながるという。
嶋崎さんは“気の利いたお節介”をサービスのモットーにしている。VIPの顧客のみならず、店内で困っていそうなお客さんには必ず話しかける。あまり詳しくない売り場について質問されることもある。嶋崎さんは「終電で寝ている人を見かけたとき、起こしてあげるようなお節介」と例え、少し恥をかいてもその人のためになる優しさが必要だと話す。自分が解決できなくとも同店には80人のストアアテンダントが在籍しており、コミュニケーションで互いをサポートする体制が整っている。ストアアテンダント全員が参加するアプリ上でのグループチャットを駆使し、それぞれの専門性を持つ80人が協力して一人の客をもてなしているのだ。「得意不得意もあるので、私一人でお客さまの多様な要望に応えることは難しい。でも当店には80人のスペシャリストがいる。こんなおもてなしは百貨店以外ではできないと思う」。
ECの進展の普及 に加え、新型コロナウイルスで新しい生活様式が叫ばれる中、多くの小売業は曲がり角にさしかかっている。だが、30年近く伊勢丹新宿本店で顧客と対話してきた嶋崎さんの絶妙な“お節介”は、多くの人を惹きつける普遍性を持っている。
The post VIPからの指名が絶えない伊勢丹外商担当 “お節介”がモットーの接客に注目 appeared first on WWD JAPAN.com.